JP2005325886A - ロードセンシング旋回油圧回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】 バルブストロークに応じた加速トルクの制御を可能とする。
【解決手段】 コントロールバルブ3とメータイン型圧力補償弁4と圧力補償付きのブリードオフ型流量制御弁5とから成るロードセンシングバルブ装置Aによってバルブストロークと負荷圧に応じたモータ流量制御を行い、かつ、負荷圧に応じてポンプ流量を制御するロードセンシング制御方式において、負荷圧検出ライン6を絞り9を介してタンクTに接続し、バルブストロークの増加に対するモータ圧力の増加が緩やかになるように構成した。
【選択図】 図1
【解決手段】 コントロールバルブ3とメータイン型圧力補償弁4と圧力補償付きのブリードオフ型流量制御弁5とから成るロードセンシングバルブ装置Aによってバルブストロークと負荷圧に応じたモータ流量制御を行い、かつ、負荷圧に応じてポンプ流量を制御するロードセンシング制御方式において、負荷圧検出ライン6を絞り9を介してタンクTに接続し、バルブストロークの増加に対するモータ圧力の増加が緩やかになるように構成した。
【選択図】 図1
Description
本発明は油圧ショベル等の旋回式の油圧作業機械において、旋回モータの負荷圧に応じてポンプ流量を制御するロードセンシング旋回油圧回路に関するものである。
ロードセンシング制御方式においては、負荷の大きさを負荷圧として検出し、ポンプ圧とこの負荷圧の差であるロードセンシング差圧が一定となるようにポンプ流量を制御することにより、アクチュエータに必要な流量を供給して無駄が発生しないようにする(たとえば特許文献1参照)。
このロードセンシング制御方式を旋回式作業機械に適用した場合における従来の旋回系の油圧回路を図5に示す。
1は可変容量型の油圧ポンプ、2はこの油圧ポンプ1からの吐出油によって駆動される旋回モータで、この旋回モータ2と油圧ポンプ1との間に、図示しない操作手段(リモコン弁)によって制御される油圧パイロット式のコントロールバルブ3が設けられている。
このコントロールバルブ3のメータイン側には、同バルブ3の開口面積(バルブストローク)に応じた流量を流すメータイン型圧力補償弁4と、負荷圧に応じてモータ流量を制御する(余剰油をタンクTに戻す)圧力補償付きのブリードオフ型流量制御弁5とが設けられ、これらコントロールバルブ3と圧力補償弁4と流量制御弁5とによって、バルブストロークと負荷圧とに応じてモータ流量を制御するロードセンシングバルブ装置Aが構成される。
また、コントロールバルブ3には、モータ負荷圧を検出する負荷圧検出ライン6が接続され、モータ負荷圧がこの負荷圧検出ライン6により上記のようにロードセンシングバルブ装置A(圧力補償弁4及び流量制御弁5)に取り込まれる一方でポンプレギュレータ7に送られ、負荷圧の変化に応じてポンプ流量が制御される。
8は回路の最高圧を設定するリリーフ弁である。
特開2000−192905号公報
ところが、従来のロードセンシング旋回油圧回路によると、旋回加速時に旋回モータ2の負荷圧が増加し、これによってポンプ流量が増加するにもかかわらず、旋回体の慣性が大きいことで旋回モータ2がポンプ流量を吸収し切れないため、コントロールバルブ3のストローク(以下、バルブストロークという)に応じた速度に達するまでに時間がかかり、その間、油の行き場がなくなってモータ圧力が最高値に達し、油がリリーフしてしまう。
この結果、バルブストロークに関係なく加速トルクが常に最大となるため、たとえば油圧ショベルにおいてブームを上げながら土砂のダンプ位置に向かってゆっくり旋回加速するといった加速トルクの制御ができず、この点で旋回の操作性が悪いという問題があった。
そこで本発明は、バルブストロークに応じた加速トルクの制御が可能となるロードセンシング旋回油圧回路を提供するものである。
請求項1の発明は、可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプからの吐出油によって駆動される旋回モータと、この旋回モータの負荷圧を検出する負荷圧検出ラインと、ポンプ圧とこの負荷圧検出ラインによって検出される負荷圧の差が一定となるようにポンプ流量を制御するポンプレギュレータと、ロードセンシングバルブ装置とを備え、このロードセンシングバルブ装置は、操作手段の操作に基づいて上記旋回モータの回転方向と速度を制御するコントロールバルブと、このコントロールバルブのメータイン開口に応じたモータ流量を流すメータイン型圧力補償弁と、上記負荷圧に応じてモータ流量を制御する圧力補償付きブリードオフ型流量制御弁とによって構成されたロードセンシング旋回油圧回路において、上記負荷圧検出ラインが絞りを介してタンクに接続されたものである。
請求項2の発明は、請求項1の構成において、絞りとして、コントロールバルブのストロークの増加に応じて開度が減少するパイロット絞り弁が設けられたものである。
本発明によると、負荷圧に応じてポンプ流量を制御するロードセンシング旋回油圧回路において、負荷検出ラインを絞りを介してタンクに接続したから、コントロールバルブのストローク増加に対するモータ圧力の上昇を緩やかにし、バルブストロークに応じた加速制御を実現することができる。
また、請求項2の発明によると、バルブストロークの増加に応じて絞りの開口面積が減少するため、バルブストロークの小さい範囲で絞りの開口面積が大きくなるように設定することにより、モータ圧力の立ち上がりをより緩やかにして、一層滑らかな加速制御を行うことが可能となる。
本発明の実施形態を図1〜図4によって説明する。
以下の実施形態において、図5に示す従来の回路と同一部分には同一符号を付して示し、その重複説明を省略する。
第1実施形態(図1,2参照)
従来回路との相違点のみを説明すると、負荷圧検出ライン6が絞り(固定絞り)9を介してタンクTに接続されている。
従来回路との相違点のみを説明すると、負荷圧検出ライン6が絞り(固定絞り)9を介してタンクTに接続されている。
この構成において、バルブストローク(メータイン開口)が小さい範囲では、ポンプ圧と負荷圧の差(ロードセンシング差圧が)が大きくなるため、ポンプレギュレータの作用によってポンプ流量が少なくなる。
そして、バルブストロークが増加し、メータイン開口が大きくなると、ロードセンシング差圧が小さくなるため、ポンプ流量が増加する。
このとき、ポンプ流量の増加に対してモータ流量はすぐには増加しないため、余分な流量はロードセンシングバルブ装置Aを構成する圧力補償付きブリードオフ型流量制御弁8からタンクTに戻される。
一方、メータイン型圧力補償弁4は、通過流量が、図示しない操作手段(リモコン弁)による指令流量に対して少ないため、その開口が最大となる。
この状態では、旋回モータ2に作用する圧力は、コントロールバルブ3の開口面積(バルブ開口面積)と、絞り9の開口面積と、ポンプ流量の三者によって決定される。
この場合、負荷検出ライン6が絞り9を介してタンクTに接続されているため、従来回路と比較して、同じバルブ開口面積に対してポンプ流量が少なくなり、絞り9に対してバルブ開口面積が小さい範囲ではモータ圧力は小さいままとなる。
この結果、図2に示すように、バルブストロークに応じてモータ圧力(図中黒丸)が滑らかに変化する。
この場合、通常は、図示のようにバルブストロークの前半でモータ圧力が漸増し、後半でモータ圧力が最高値となるように絞り9の開口面積が設定される。
この作用により、たとえば油圧ショベルにおいて、土砂をバケットにすくい取った後、ダンプ位置に向かってゆっくり旋回するといった緩やかな加速制御が可能となる。
第2実施形態(図3,4参照)
第2実施形態においては、図3に示すように、第1実施形態の固定絞り9に代えて、リモコン弁からのパイロット圧によって開度が制御される油圧パイロット式の絞り弁10が設けられている。11はリモコン圧を選択するシャトル弁である。
第2実施形態においては、図3に示すように、第1実施形態の固定絞り9に代えて、リモコン弁からのパイロット圧によって開度が制御される油圧パイロット式の絞り弁10が設けられている。11はリモコン圧を選択するシャトル弁である。
絞り弁10は、リモコン弁の操作量(コントロールバルブ3のストローク)が0のときに開度が最大となり、操作量の増加に応じて開度が減少するように設定されている。
こうすれば、図4に示すように、第1実施形態の場合よりもモータ圧力の立ち上がりをさらに緩やかにして、一層滑らかな加速制御を行うことが可能となる。
ところで、絞りとして、作業内容やオペレータの好み等に応じて旋回加速特性を調整できるように手動式の可変絞りを用いてもよい。
また、本発明は油圧ショベルに限らず、上部旋回体を備えた旋回式の作業機械に広く適用することができる。
1 可変容量型の油圧ポンプ
2 旋回モータ
A ロードセンシングバルブ装置
3 コントロールバルブ
4 メータイン型圧力補償弁
5 圧力補償付きブリードオフ型流量制御弁
6 負荷圧検出ライン
7 ポンプレギュレータ
9 絞り
10 パイロット絞り弁
2 旋回モータ
A ロードセンシングバルブ装置
3 コントロールバルブ
4 メータイン型圧力補償弁
5 圧力補償付きブリードオフ型流量制御弁
6 負荷圧検出ライン
7 ポンプレギュレータ
9 絞り
10 パイロット絞り弁
Claims (2)
- 可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプからの吐出油によって駆動される旋回モータと、この旋回モータの負荷圧を検出する負荷圧検出ラインと、ポンプ圧とこの負荷圧検出ラインによって検出される負荷圧の差が一定となるようにポンプ流量を制御するポンプレギュレータと、ロードセンシングバルブ装置とを備え、このロードセンシングバルブ装置は、操作手段の操作に基づいて上記旋回モータの回転方向と速度を制御するコントロールバルブと、このコントロールバルブのメータイン開口に応じたモータ流量を流すメータイン型圧力補償弁と、上記負荷圧に応じてモータ流量を制御する圧力補償付きブリードオフ型流量制御弁とによって構成されたロードセンシング旋回油圧回路において、上記負荷圧検出ラインが絞りを介してタンクに接続されたことを特徴とするロードセンシング旋回油圧回路。
- 絞りとして、コントロールバルブのストロークの増加に応じて開度が減少するパイロット絞り弁が設けられたことを特徴とする請求項1記載のロードセンシング旋回油圧回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004143268A JP2005325886A (ja) | 2004-05-13 | 2004-05-13 | ロードセンシング旋回油圧回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004143268A JP2005325886A (ja) | 2004-05-13 | 2004-05-13 | ロードセンシング旋回油圧回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005325886A true JP2005325886A (ja) | 2005-11-24 |
Family
ID=35472400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004143268A Pending JP2005325886A (ja) | 2004-05-13 | 2004-05-13 | ロードセンシング旋回油圧回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005325886A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103498493A (zh) * | 2013-09-11 | 2014-01-08 | 广西玉柴重工有限公司 | 一种正控压力补偿系统 |
WO2023035794A1 (zh) * | 2021-09-07 | 2023-03-16 | 徐州徐工挖掘机械有限公司 | 一种旋转机具液压系统 |
-
2004
- 2004-05-13 JP JP2004143268A patent/JP2005325886A/ja active Pending
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