JP2005325813A - 予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安定した自着火燃焼を実現できる運転領域を拡大させることが可能な多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置を提供することである。
【解決手段】 この制御装置は、各気筒の排気行程において排気弁34を開弁させるとともに、吸気弁32を吸気下死点より前に閉弁させ、その後、吸気下死点より前に排気弁34を再度開弁させる。更に、排気通路の集合部に排気流量調整弁55を配置し、その開度を調整する。これにより、一の気筒の吸気行程における排気弁34の開弁期間と、他の気筒の排気行程における排気弁34の開弁期間とが、重複する期間を有する。この期間に他の気筒の燃焼室25から押し出された燃焼ガスは、排気通路を経由して一の気筒の燃焼室25内に押し込められる。以上により、より多くの量の燃焼ガスを燃焼室25内に供給することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃焼室内に形成された混合ガスを圧縮して自着火させる予混合圧縮自着火燃焼を行う多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関における燃焼により生成されるNOxの量を低減するためには、燃焼室内に形成された極めてリーンな空燃比の混合ガスを圧縮することにより同混合ガスを自着火させ、極めて短時間で燃焼させる自着火燃焼が有用であると考えられている。この自着火燃焼を行う予混合圧縮自着火式内燃機関においては、火花点火を用いる内燃機関に比較して混合ガスをより高く圧縮してもノッキングが起こりにくい。そのため、より高く圧縮された混合ガスを燃焼させることによる燃費の向上も期待される。
混合ガスを自着火により燃焼させるためには、混合ガスの温度を高くする必要がある。このため、従来の技術は高温の燃焼ガスを空気及び燃料と混合させて燃焼に供される混合ガスを形成する。このとき、混合ガスを自着火させるために必要とされる燃焼ガス量は、一般に運転状態に応じて必要とされる空気量が増加するほど増加する。
特許文献1は、燃焼ガスを混合ガスの形成に利用するために空気と燃焼ガスとを同時に吸入する機関を開示する。この開示された技術は、吸気弁が開弁されて空気が燃焼室内に吸入される際、2つの排気弁の一方を開弁させる。これにより、排気通路内に残留する燃焼ガスが空気とともに燃焼室内に吸入される。しかしながら、この機関においては空気及び燃焼ガスが燃焼室内に同時に吸入されるので、燃焼室内に吸入される燃焼ガスが空気の吸入を阻害する。従って、例えば内燃機関の負荷が高いために多量の空気を優先して確保しようとすると、燃焼ガス量が所望の量より少なくなる。その結果、自着火燃焼が不安定となるおそれがある。また、この機関は、排気通路内に残留する燃焼ガスを吸気行程における燃焼室容積の増大に伴う燃焼室内の圧力(筒内圧)の低下により燃焼室内に吸入するので、多量の燃焼ガスを吸入することができない。
上記のように、従来の技術においては、燃焼室内に導入することができる空気及び燃焼ガスの量が制限されている。従って、広い運転領域において安定した自着火による燃焼を実現することが困難であった。
特開平11−132066号公報(請求項1、図1乃至図4)
本発明は上述した課題に対処するためになされたものであって、その目的は、安定した自着火燃焼を実現できる運転領域を拡大させることが可能な多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置を提供することにある。
かかる目的を達成するための本発明の制御装置は、空気を燃焼室内に供給するためにシリンダヘッドに形成された吸気ポート、同吸気ポートを開閉する吸気弁、同燃焼室内の燃焼ガスを同燃焼室から排出するために同シリンダヘッドに形成された排気ポート及び同排気ポートを開閉する排気弁を備えた気筒を3以上の複数有するとともに、前記複数の気筒の排気ポートにそれぞれ連通する独立した複数の通路及び同通路を流れる燃焼ガスを下流側にて合流させる集合部からなる排気通路を備える内燃機関に適用される。
更に、本発明の制御装置が適用される内燃機関は、前記気筒のそれぞれが、排気上死点から吸気下死点までの吸気行程、吸気下死点から圧縮上死点までの圧縮行程、圧縮上死点から膨張下死点までの膨張行程及び膨張下死点から排気上死点までの排気行程からなる4つの行程をクランク軸が720度回転する毎に繰り返すように構成されている。
加えて、本発明の制御装置が適用される内燃機関は、前記複数の気筒のうちの一の気筒の排気上死点とこの気筒の次に排気上死点を迎える同複数の気筒のうちの他の気筒の排気上死点との間のクランク角が720度を前記気筒の数で除した角度であるように構成されている。例えば、前記複数の気筒の数が3である場合には、前記クランク角は240度となる。更に、本発明の制御装置が適用される内燃機関は、前記燃焼室に形成した混合ガスを前記圧縮行程中に圧縮して自着火させる多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関である。
本発明の制御装置は、排気流量調整弁と排気流量調整弁制御手段と吸気弁制御手段と排気弁制御手段とを備える。
排気流量調整弁は、前記排気通路の集合部に配置され同集合部の開口断面積を可変とすることにより同排気通路の集合部を経由して外部に排出される燃焼ガスの量を変更するように開度を調整可能になっており、排気流量調整弁制御手段は、同排気流量調整弁の開度を調整するように同排気流量調整弁を制御する。
吸気弁制御手段は、前記吸気弁の状態が少なくとも前記吸気行程中の一部の期間において開弁した状態となるように同吸気弁を所定の吸気弁開弁タイミングにて開弁させるとともに、同開弁した状態にある吸気弁を前記吸気下死点より前の吸気弁閉弁タイミングにて閉弁させる。
排気弁制御手段は、前記排気弁の状態が少なくとも前記排気行程中の一部の期間において開弁した状態となるように同排気弁を所定の第1排気弁開弁タイミングにて開弁させるとともに、同開弁した状態にある排気弁を前記吸気弁閉弁タイミングより前の第1排気弁閉弁タイミングにて閉弁させる第1排気弁制御手段及び前記排気弁を前記吸気弁閉弁タイミングから前記吸気下死点までの第2排気弁開弁タイミングにて開弁させるとともに、同開弁した状態にある排気弁を前記圧縮上死点より前の第2排気弁閉弁タイミングにて閉弁させる第2排気弁制御手段からなる。
これによれば、吸気弁が開弁している期間中に所望の量の空気が燃焼室内に吸入され、その後、吸気下死点前において吸気弁が閉弁した後に排気弁が開弁し、排気通路内の燃焼ガスが燃焼室内に供給される。即ち、吸気弁が閉弁した状態にあるとき、燃焼ガスが燃焼室内に流入する。更に、排気通路の集合部に配設された排気流量調整弁の開度が調整され、同排気流量調整弁より下流へ流出する燃焼ガスの量が変更される。
従って、燃焼室に空気と燃焼ガスとが同時に流入しないので、燃焼室内に流入する燃焼ガスが同燃焼室内への空気の流入を阻害しない。また、燃焼室内に流入した空気が燃焼ガスにより吸気ポートに流出させられる状態も発生しない。更に、排気流量調整弁の開度を調整することにより、集合部より上流側の排気通路内の圧力が適切に高められるので、この圧力により、既に空気が充填されている燃焼室内に燃焼ガスを多量に流入させることができる。この結果、機関の運転状態に応じた所望の量の空気及び燃焼ガスを含む混合ガスを形成することができるので、より広い運転領域において安定した自着火による燃焼を実現することができる。
また、吸気弁が吸気下死点より前に閉弁するので、空気が燃焼室内に吸入される期間が短い。この結果、吸気系のスロットル弁及び吸気弁等により形成される絞り部を空気が通過する際の損失が低減され、燃費を向上することができる。
この場合、前記排気弁制御手段は、前記複数の気筒のうちの一の気筒の排気弁が前記第2排気弁制御手段により開弁させられている期間と前記複数の気筒のうちの他の気筒の排気弁が前記第1排気弁制御手段により開弁させられている期間とが重複した期間を有するように、前記第1排気弁開弁タイミング、前記第1排気弁閉弁タイミング、前記第2排気弁開弁タイミング及び前記第2排気弁閉弁タイミングを設定してなることが好適である。
これによれば、一の気筒(複数の気筒のうちの任意の気筒)の排気弁が吸気行程中に開弁してから閉弁するまでの期間と、他の気筒の排気弁が排気行程中に開弁している期間とが、重複する期間を有することになる。
この結果、他の気筒の燃焼室から押し出された燃焼ガスが、排気通路を経由して一の気筒の燃焼室内に押し込められる。これにより、より多くの量の燃焼ガスを燃焼室内に供給することができる。
この場合、前記多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置は、前記内燃機関の運転状態を取得する運転状態取得手段を備え、前記排気流量調整弁制御手段は、前記取得された運転状態に応じて前記排気流量調整弁の開度を調整するように同排気流量調整弁を制御することが好適である。
これによれば、取得された運転状態に応じて排気流量調整弁の開度が調整されるので、排気通路を介して燃焼室内に導入される燃焼ガスの量を運転状態に応じた所望の量とすることができる。これにより、次の燃焼に供される混合ガスの温度を運転状態に応じた所望の温度に制御することができ、安定した自着火による燃焼を実現することができる。
この場合、前記多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置は、前記燃焼室から排出された燃焼ガスの温度を取得する燃焼ガス温度取得手段を備え、前記排気流量調整弁制御手段は、前記取得された燃焼ガスの温度が低くなるにつれて前記排気流量調整弁の開度を減少させるように同排気流量調整弁を制御することが好適である。
これによれば、取得された燃焼ガスの温度が低くなるにつれて、排気流量調整弁の開度が減少させられるので、より多くの燃焼ガスを燃焼室内に導入することができる。これにより、排出された燃焼ガスの温度が変化する場合であっても燃焼室内に形成される混合ガスの温度を所望の温度に近づけることができ、安定した自着火による燃焼を実現することができる。
一方、前記多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置は、前記内燃機関の運転状態を取得する運転状態取得手段と、直前の燃焼の着火時期を推定する着火時期推定手段とを備え、前記排気流量調整弁制御手段は、前記推定された着火時期が前記取得された運転状態に応じた着火時期の基準値より遅い場合には前記排気流量調整弁の開度を減少させ、早い場合には同排気流量調整弁の開度を増加させるように同排気流量調整弁を制御しても良い。
これによれば、直前の燃焼の着火時期が推定され、推定された着火時期が取得された運転状態に応じた着火時期の基準値より遅い場合には排気流量調整弁の開度が減少させられ、早い場合には排気流量調整弁の開度が増加させられる。
この結果、直前の燃焼の着火時期が運転状態に応じた着火時期の基準値より遅い場合には、燃焼室内に導入される燃焼ガスを増加させることができる。これにより、燃焼室内に形成される混合ガスの温度を高くすることができ、次の燃焼の着火時期を早くすることができる。一方、直前の燃焼の着火時期が運転状態に応じた着火時期の基準値より早い場合には、燃焼室内に導入される燃焼ガスを減少させることができる。これにより、燃焼室内に形成される混合ガスの温度を低くすることができ、次の燃焼の着火時期を遅くすることができる。以上により、着火時期を運転状態に応じた着火時期の基準値に近づけることができ、安定した自着火による燃焼を実現することができる。
以下、本発明による予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、第1実施形態に係る前記制御装置を3つの気筒を有する多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関に適用したシステムの概略構成を示している。なお、図1は、特定気筒の断面のみを示しているが、他の気筒も同様な構成を備えている。
この内燃機関10は、シリンダブロック、シリンダブロックロワーケース及びオイルパン等を含むシリンダブロック部20と、シリンダブロック部20の上に固定されるシリンダヘッド部30と、シリンダブロック部20に空気を供給するための吸気系統40と、シリンダブロック部20からの排ガスを外部に放出するための排気系統50とを含んでいる。
シリンダブロック部20は、シリンダ21、ピストン22、コンロッド23及びクランク軸24を含んでいる。ピストン22はシリンダ21内を往復動し、ピストン22の往復動がコンロッド23を介してクランク軸24に伝達され、これにより同クランク軸24が回転するようになっている。シリンダ21とピストン22のヘッドは、シリンダヘッド部30とともに燃焼室25を形成している。
シリンダヘッド部30は、燃焼室25に連通した吸気ポート31、吸気ポート31を開閉する吸気弁32、吸気弁32を駆動する吸気弁駆動機構32a、燃焼室25に連通した排気ポート33、排気ポート33を開閉する排気弁34、排気弁34を駆動する排気弁駆動機構34a、点火プラグ35、点火プラグ35に与える高電圧を発生させるイグニッションコイルを含むイグナイタ36、燃料を燃焼室25内に噴射するインジェクタ37、インジェクタ37に高圧燃料を供給する蓄圧室37a及び燃料を蓄圧室37aへ圧送する燃料ポンプ37bを備えている。吸気弁駆動機構32a及び排気弁駆動機構34aは、駆動回路38に接続されている。
吸気系統40は、吸気ポート31に連通し同吸気ポート31とともに吸気通路を形成するインテークマニホールド41、インテークマニホールド41に連通したサージタンク42、サージタンク42に一端が接続された吸気ダクト43、吸気ダクト43の他端部から下流(インテークマニホールド41)に向けて順に吸気ダクト43に配設されたエアフィルタ44、ターボチャージャ91のコンプレッサ91a、バイパス流量調整弁45、インタークーラ46及びスロットル弁47を備えている。
吸気系統40は、更に、バイパス通路48を備えている。バイパス通路48の一端はバイパス流量調整弁45に接続され、他端はインタークーラ46とスロットル弁47の間の位置にて吸気ダクト43に接続されている。バイパス流量調整弁45は、駆動信号に応答して図示しない弁の開度を変更することにより、インタークーラ46へ流入する空気量とインタークーラ46をバイパスする空気量(バイパス通路48へ流入する空気量)とを調整できるようになっている。
インタークーラ46は水冷式であって、吸気ダクト43を通過する空気を冷却するようになっている。インタークーラ46は、インタークーラ46内の冷却水の熱を大気中に放出するラジエタ46aと、インタークーラ46とラジエタ46aの間で冷却水を循環させる循環ポンプ46bとに接続されている。
スロットル弁47は吸気ダクト43に回転可能に支持され、スロットル弁アクチュエータ47aにより駆動されることにより吸気ダクト43の開口断面積を可変とするようになっている。
排気系統50は、各気筒の排気ポート33にそれぞれ連通する独立した複数の通路と同通路を流れる排ガスを下流側にて合流させる集合部とからなり排気通路を構成するエキゾーストマニホールド51、エキゾーストマニホールド51の集合部の下流において同エキゾーストマニホールド51に連通された排気管52、排気管52に配設されたターボチャージャ91のタービン91b、タービン91bをバイパスするように両端が同タービン91bの上流及び下流において排気管52に連通されたウェストゲート通路53、ウェストゲート通路53に配設された過給圧調整弁53a及びタービン91bの下流の排気管52に配設された三元触媒装置54を備えている。
排気系統50は、更に、排気流量調整弁55を備えている。排気流量調整弁55はエキゾーストマニホールド51の集合部において同エキゾーストマニホールド51に(或いは、エキゾーストマニホールド51と排気管52との接続部近傍位置において同排気管52に)回転可能に支持されている。排気流量調整弁55は、排気流量調整弁アクチュエータ55aにより駆動されることにより弁の開度が調整され、これにより排気通路の開口断面積を可変とするようになっている。
ターボチャージャ91のタービン91bは排ガスのエネルギーにより回転し、これにより吸気系統40のコンプレッサ91aが回転して空気を圧縮する。これにより、ターボチャージャ91は、内燃機関10に空気を過給するようになっている。過給圧調整弁53aは、駆動信号に応答してタービン91bへ流入する排ガス量を調整し、これにより、吸気通路内の圧力(過給圧)を調整するようになっている。なお、過給圧は内燃機関10の負荷(例えば、アクセルペダル操作量Accp)とエンジン回転速度NEとにより定まる目標過給圧と一致するように、過給圧調整弁53aにより制御されるようになっている。
前述したように、内燃機関10は4サイクル内燃機関である。4サイクル内燃機関の1つの燃焼サイクルは、図2に示したように、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程の4つの行程からなる。各行程はそれぞれ、上死点(TDC)から下死点(BDC)まで又は下死点から上死点までのクランク角にして180°の行程である。
吸気行程は、排気上死点から吸気下死点までの行程であり、主に燃焼室25内に空気が吸入される。圧縮行程は、吸気下死点から圧縮上死点までの行程であり、主に燃焼室25内の混合ガスが圧縮される。膨張行程は、圧縮上死点から膨張下死点までの行程であり、主に燃焼室25内にて混合ガスの燃焼により生成された燃焼ガスが膨張する。排気行程は、膨張下死点から排気上死点までの行程であり、主に燃焼室25内から燃焼ガスが排出される。以上の燃焼サイクルは、クランク軸24が720度回転する毎に上記3つの気筒のそれぞれにおいて繰り返される。
内燃機関10は、連続して排気上死点を迎える2つの気筒間のクランク角の位相差がすべて等しくなるように構成されている。本例における着火順序は、第1気筒、第3気筒及び第2気筒の順になっている。従って、第1気筒のクランク角が排気上死点となる時点からクランク角にして240°遅れて、第3気筒のクランク角が排気上死点となる。同様に、第3気筒のクランク角が排気上死点となる時点からクランク角にして240°遅れて、第2気筒のクランク角が排気上死点となる。更に同様に、第2気筒のクランク角が排気上死点となる時点からクランク角にして240°遅れて、第1気筒のクランク角が排気上死点となる。
再び図1を参照すると、このシステムは、エアフローメータ61、クランクポジションセンサ62、筒内圧センサ63、アクセル開度センサ64及び燃焼ガス温度取得手段としての温度センサ65を備えている。エアフローメータ61は吸入された空気量を表す信号を出力するようになっている。クランクポジションセンサ62は、クランク軸24が10°回転する毎に幅狭のパルスを有するとともに同クランク軸24が360°回転する毎に幅広のパルスを有する信号を出力するようになっている。この信号は、エンジン回転速度NEを表す。筒内圧センサ63は、燃焼室25内の圧力(筒内圧)Pを表す信号を出力するようになっている。アクセル開度センサ64は、運転者によって操作されるアクセルペダル66の操作量Accpを表す信号を出力するようになっている。温度センサ65は、エキゾーストマニホールド51の集合部であって排気流量調整弁55の上流にて同エキゾーストマニホールド51に(或いは、エキゾーストマニホールド51と排気管52との接続部近傍位置であって排気流量調整弁55の上流にて同排気管52に)配設され、燃焼ガスの温度Tを表す信号を出力するようになっている。
電気制御装置70は、互いにバスで接続されたCPU71、CPU71が実行するプログラム、テーブル(ルックアップテーブル、マップ)、定数等を予め記憶したROM72、CPU71が必要に応じてデータを一時的に格納するRAM73、電源が投入された状態でデータを格納するとともに同格納されたデータを電源が遮断されている間も保持するバックアップRAM74及びADコンバータを含むインターフェース75等からなるマイクロコンピュータである。インターフェース75は、上記センサ61〜65と接続され、CPU71にセンサ61〜65からの信号を供給するとともに、同CPU71の指示に応じてイグナイタ36、インジェクタ37、燃料ポンプ37b、駆動回路38、バイパス流量調整弁45、スロットル弁アクチュエータ47a、過給圧調整弁53a及び排気流量調整弁アクチュエータ55aに駆動信号を送出するようになっている。
(作動の概要)
次に、上記のように構成された制御装置の作動の概要について説明する。この制御装置は、各気筒において吸気弁32及び排気弁34のそれぞれを適切なタイミングにて開弁及び閉弁させるとともに、排気通路の集合部に配置した排気流量調整弁55の開度を調整する。これにより、所望の量の空気及び燃焼ガスを燃焼室25内に導入することができるので、より広い運転領域において安定した自着火による燃焼を実現することができる。加えて、この制御装置は、燃焼室25から排出された燃焼ガスの温度に基づいて、排気流量調整弁55の開度を調整する。これにより、一層安定した自着火による燃焼を実現することができる。
より具体的に説明を行うと、この制御装置は、図3に示した弁開閉タイミングで吸気弁32及び排気弁34のそれぞれを開弁及び閉弁させる。この弁開閉タイミングにより、各気筒は1つの燃焼サイクルにおいて、吸気弁32が開弁している期間である吸気弁開弁期間と、排気弁34が開弁している期間である第1排気弁開弁期間及び第2排気弁開弁期間とを有する。
第1排気弁開弁期間は、膨張下死点近傍の所定のクランク角(第1排気弁開弁タイミングEO1)にて、制御装置が排気弁34を開弁させることにより開始し、排気上死点後の所定のクランク角(第1排気弁閉弁タイミングEC1)にて、制御装置が排気弁34を閉弁させることにより終了する。第1排気弁開弁期間においては、燃焼室25から排気ポート33へ高温の燃焼ガスが排出される。
吸気弁開弁期間は、排気上死点前の所定のクランク角(吸気弁開弁タイミングIO)にて、制御装置が吸気弁32を開弁させることにより開始し、吸気下死点前の所定のクランク角(吸気弁閉弁タイミングIC)にて、制御装置が吸気弁32を閉弁させることにより終了する。吸気弁開弁期間においては、吸気ポート31から燃焼室25へ低温の空気(新気)が導入される。更に、この吸気弁開弁期間においてクランク角が排気上死点後の所定のクランク角となると、燃焼室25内に燃料が噴射される。
第2排気弁開弁期間は、吸気弁閉弁タイミングICから吸気下死点までの間の所定のクランク角(第2排気弁開弁タイミングEO2)にて、制御装置が排気弁34を開弁させることにより開始し、吸気下死点近傍の所定のクランク角(第2排気弁閉弁タイミングEC2)にて、制御装置が排気弁34を閉弁させることにより終了する。後述する通り、第2排気弁開弁期間においては、排気ポート33から燃焼室25へ高温の燃焼ガスが導入される。また、第2排気弁開弁期間が終了した後、混合ガスは圧縮され始める。そして、クランク角が圧縮上死点近傍になると、混合ガスは自着火する。これにより、混合ガスが燃焼され、燃焼ガスが生成される。
制御装置はこのようなタイミングにて各気筒の吸気弁32及び排気弁34のそれぞれを開弁及び閉弁させるので、図2に示したように第2気筒の第1排気弁開弁期間(図2の符号Aが付された矢印にて示される期間)は、第3気筒の第2排気弁開弁期間(図2の符号Bが付された矢印にて示される期間)を含むことになる。同様に、第1気筒の第1排気弁開弁期間は、第2気筒の第2排気弁開弁期間を含み、第3気筒の第1排気弁開弁期間は、第1気筒の第2排気弁開弁期間を含むことになる。
従って、図4に概念的に示したように、例えば、第2気筒の第1排気弁開弁期間と第3気筒の第2排気弁開弁期間とが重複する期間において、同第2気筒の燃焼室25から押し出された燃焼ガスの一部は、同第2気筒の排気ポート33、エキゾーストマニホールド51及び第3気筒の排気ポート33を順に通流して、同第3気筒の燃焼室25内に押し込められる。同様に、第1気筒の燃焼室25から押し出された燃焼ガスの一部が、第2気筒の燃焼室25内に押し込められ、第3気筒の燃焼室25から押し出された燃焼ガスの一部が、第1気筒の燃焼室25内に押し込められる。
このように、本制御装置はある気筒から排出される燃焼ガスを他の気筒に押し込む。以上が、本制御装置の作動の概要である。以下、電気制御装置70(CPU71)の実際の作動について説明する。
(吸気弁及び排気弁の制御タイミング決定)
CPU71は図5にフローチャートにより示した吸気弁32及び排気弁34を制御するタイミングを決定するための吸排気弁制御時期決定ルーチンを、第n気筒(nは、1、2及び3)のクランク角が第n気筒の圧縮上死点に一致する毎に第n気筒専用に実行するようになっている。
従って、第n気筒のクランク角が第n気筒の圧縮上死点に一致すると、CPU71はステップ500から処理を開始してステップ510に進みアクセルペダル操作量Accpを読み込むとともに、続くステップ520にてエンジン回転速度NEを読み込む。アクセルペダル操作量Accp及びエンジン回転速度NEは内燃機関10の運転状態を表す。次にCPU71はステップ530に進み、現時点のアクセルペダル操作量Accp及び現時点のエンジン回転速度NEと、アクセルペダル操作量Accp及びエンジン回転速度NEと第1排気弁開弁タイミングEO1との関係を規定するテーブルMapEO1とに基づいて第1排気弁開弁タイミングEO1(=MapEO1(Accp,NE))を決定する。ここで、テーブルMapEO1は、得られる第1排気弁開弁タイミングEO1が膨張下死点前の所定のタイミングとなるように予め設定されている。
なお、以下の説明において、MapX(a,b)と表記されるテーブルは、変数a及び変数bと値Xとの関係を規定するテーブルを意味することとする。また、値XをテーブルMapX(a,b)に基づいて求めるとは、値Xを現時点の変数a及び現時点の変数bと、テーブルMapX(a,b)とに基づいて求める(決定する)ことを意味することとする。
次に、CPU71はステップ540に進んで吸気弁開弁タイミングIOをテーブルMapIO(Accp,NE)に基づいて求め、ステップ550に進んで第1排気弁閉弁タイミングEC1をテーブルMapEC1(Accp,NE)に基づいて求める。続いて、CPU71はステップ560に進んで吸気弁閉弁タイミングICをテーブルMapIC(Accp,NE)に基づいて求める。ここで、テーブルMapIOは、吸気弁開弁タイミングIOが排気上死点前の所定のタイミングとなるように予め設定されている。また、テーブルMapICは、吸気弁閉弁タイミングICが排気上死点から吸気下死点までの間の所定のタイミングとなるように予め設定されている。更に、テーブルMapEC1は、同一運転状態のときに、同テーブルMapEC1に基づいて求められる第1排気弁閉弁タイミングEC1がテーブルMapICに基づいて求められる吸気弁閉弁タイミングICより早い所定のタイミングとなるように予め設定されている。
次に、CPU71はステップ570に進んで第2排気弁開弁タイミングEO2をテーブルMapEO2(Accp,NE)に基づいて求めるとともに、ステップ580に進んで第2排気弁閉弁タイミングEC2をテーブルMapEC2(Accp,NE)に基づいて求める。ここで、テーブルMapEO2は、同一運転状態のときに、同テーブルMapEO2に基づいて求められる第2排気弁開弁タイミングEO2がテーブルMapICに基づいて求められる吸気弁閉弁タイミングICより遅い所定のタイミングとなるように予め設定されている。また、テーブルMapEC2は、第2排気弁閉弁タイミングEC2が吸気下死点近傍の所定のタイミングとなるように予め設定されている。そして、CPU71はステップ599に進んで本ルーチンを一旦終了する。以上により、各気筒の吸気弁32及び排気弁34を制御するタイミングが決定される。
(吸気弁及び排気弁の駆動制御)
更に、CPU71は、図6にフローチャートにより示した吸気弁32及び排気弁34を駆動制御するための吸排気弁駆動制御ルーチンを、クランク角が所定の微小なクランク角だけ経過する毎に第n気筒専用に実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPU71はステップ600から本ルーチンの処理を開始してステップ605に進み、第n気筒の現時点のクランク角が前述した図5のステップ530にて決定された第n気筒の第1排気弁開弁タイミングEO1と一致しているか否かを判定する。そして、第n気筒の現時点のクランク角が第n気筒の第1排気弁開弁タイミングEO1と一致していると、CPU71はステップ605にて「Yes」と判定してステップ610に進み、駆動回路38に対し排気弁34を開弁させるための駆動信号を送出する。これにより、排気弁駆動機構34aが作動し、第n気筒の排気弁34が開弁させられる。なお、図5のステップ530に加えて、ステップ605及びステップ610の処理が実行されることは、第1排気弁制御手段の機能の一部が達成されることに対応している。
以降、CPU71はステップ615〜660の処理に従って、排気弁34を開弁させる場合と同様に各種の駆動信号を適当なタイミングにて発生し、以下に記述する各種の動作を行う。
ステップ615及びステップ620…第n気筒の現時点のクランク角が図5のステップ540にて決定された第n気筒の吸気弁開弁タイミングIOとなったとき、吸気弁32を開弁させるための駆動信号を駆動回路38に対して発生し、第n気筒の吸気弁32を吸気弁駆動機構32aの作動により開弁させる。なお、図5のステップ540に加えて、ステップ615及びステップ620の処理が実行されることは、吸気弁制御手段の機能の一部が達成されることに対応している。
ステップ625及びステップ630…第n気筒の現時点のクランク角が図5のステップ550にて決定された第n気筒の第1排気弁閉弁タイミングEC1となったとき、排気弁34を閉弁させるための駆動信号を駆動回路38に対して発生し、第n気筒の排気弁34を排気弁駆動機構34aの作動により閉弁させる。なお、図5のステップ550に加えて、ステップ625及びステップ630の処理が実行されることは、第1排気弁制御手段の機能の一部が達成されることに対応している。
ステップ635及びステップ640…第n気筒の現時点のクランク角が図5のステップ560にて決定された第n気筒の吸気弁閉弁タイミングICとなったとき、吸気弁32を閉弁させるための駆動信号を駆動回路38に対して発生し、第n気筒の吸気弁32を吸気弁駆動機構32aの作動により閉弁させる。なお、図5のステップ560に加えて、ステップ635及びステップ640の処理が実行されることは、吸気弁制御手段の機能の一部が達成されることに対応している。
ステップ645及びステップ650…第n気筒の現時点のクランク角が図5のステップ570にて決定された第n気筒の第2排気弁開弁タイミングEO2となったとき、排気弁34を開弁させるための駆動信号を駆動回路38に対して発生し、第n気筒の排気弁34を排気弁駆動機構34aの作動により開弁させる。なお、図5のステップ570に加えて、ステップ645及びステップ650の処理が実行されることは、第2排気弁制御手段の機能の一部が達成されることに対応している。
ステップ655及びステップ660…第n気筒の現時点のクランク角が図5のステップ580にて決定された第n気筒の第2排気弁閉弁タイミングEC2となったとき、排気弁34を閉弁させるための駆動信号を駆動回路38に対して発生し、第n気筒の排気弁34を排気弁駆動機構34aの作動により閉弁させる。なお、図5のステップ580に加えて、ステップ655及びステップ660の処理が実行されることは、第2排気弁制御手段の機能の一部が達成されることに対応している。
CPU71はこれらの処理を行った後、ステップ699に進んで本ルーチンを一旦終了する。以上により、各気筒の吸気弁32及び排気弁34のそれぞれは、図5のルーチンに従って定められたタイミングにて開弁及び閉弁させられる。
(排気流量調整弁の制御)
更に、この制御装置は排気流量調整弁55を制御する。この排気流量調整弁55の制御は、CPU71が図7にフローチャートにより示した排気流量調整弁制御ルーチンを、特定の一の気筒においてクランク角が圧縮上死点に一致する毎に実行することにより達成される。なお、排気流量調整弁制御ルーチンが実行されることは排気流量調整弁制御手段の機能が達成されることに対応している。
従って、所定のタイミングになると、CPU71はステップ700から本ルーチンの処理を開始してステップ710に進みアクセルペダル操作量Accpを読み込むとともに、続くステップ720にてエンジン回転速度NEを読み込む。次に、CPU71はステップ730に進んで排気流量調整弁55の開度の目標値である目標排気流量調整弁開度VtgtをテーブルMapVtgt(Accp,NE)に基づいて求める。ここで、テーブルMapVtgtは、負荷が高くなるにつれて、又は、エンジン回転速度が大きくなるにつれて目標排気流量調整弁開度Vtgtが大きくなるように予め設定されている。
この理由は以下の通りである。負荷が高くなるにつれて、又は、エンジン回転速度が大きくなるにつれて単位時間当たりに燃焼室25内にて生成される燃焼ガスの量は増加する。従って、排気流量調整弁55より上流側の排気通路内の圧力が増大し、燃焼室25内へ押し込まれる燃焼ガスの量が増加する。このため、排気流量調整弁55の開度を増加させることにより、排気流量調整弁55より上流側の排気通路内の圧力を適切に低くすることができ、燃焼室25内へ押し込む燃焼ガスの量を運転状態に応じた所望の量とすることができる。
次いで、CPU71はステップ740に進み、温度センサ65から出力される信号による燃焼ガスの温度Tを読み込む。そして、CPU71はステップ750に進んで燃焼ガス温度の基準値である基準燃焼ガス温度TrefをテーブルMapTref(Accp,NE)に基づいて求めるとともに、ステップ760に進んで目標排気流量調整弁開度Vtgtを補正するために使用される係数である排気流量調整弁開度補正係数KをテーブルMapK(Accp,NE)に基づいて求める。ここで、前記排気流量調整弁開度補正係数Kは正の値である。
次に、CPU71はステップ770に進み、前記燃焼ガスの温度Tと前記決定された基準燃焼ガス温度Trefとの差に前記決定された排気流量調整弁開度補正係数Kを乗ずることにより目標排気流量調整弁開度Vtgtに対する補正量を算出し、同算出された補正量を目標排気流量調整弁開度Vtgtに加えた値により目標排気流量調整弁開度Vtgtを更新する。従って、燃焼ガスの温度Tが基準燃焼ガス温度Trefより低い場合には目標排気流量調整弁開度Vtgtが減少させられ、高い場合には目標排気流量調整弁開度Vtgtが増加させられる。
そして、CPU71はステップ780に進み、インターフェース75を介して排気流量調整弁55の開度を調整するための駆動信号を排気流量調整弁アクチュエータ55aに送出する。これにより、排気流量調整弁55は、その開度が目標排気流量調整弁開度Vtgtとなるように排気流量調整弁アクチュエータ55aにより駆動される。次に、CPU71はステップ799に進んで本ルーチンを一旦終了する。以上により、排気流量調整弁55の開度が内燃機関10の運転状態及び燃焼ガスの温度に応じて調整される。
以上説明したように、本発明による3つの気筒を有する多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置の第1実施形態は、各気筒において吸気弁32を吸気下死点より前に閉弁させ、その後、吸気下死点より前に排気弁34を開弁させる。更に、第1実施形態は、排気通路の集合部に排気流量調整弁55を配置し、排気流量調整弁55の開度を調整する。これにより、所望の量の空気及び燃焼ガスを燃焼室25内に導入することができるので、より広い運転領域において安定した自着火による燃焼を実現することができる。また、空気が燃焼室25内に吸入される期間が短いので、スロットル弁47及び吸気弁32により形成される絞り部を空気が通過する際の損失が低減され、燃費を向上することができる。
更に、第1実施形態は、一の気筒の排気弁34が吸気行程中に開弁してから閉弁するまでの期間と、他の気筒の排気弁34が排気行程中に開弁している期間とが、重複する期間を有するように、各気筒の排気弁34を開弁及び閉弁させる。これにより、他の気筒の燃焼室25から押し出された燃焼ガスが、排気通路を経由して一の気筒の燃焼室25内に押し込められるので、より多くの量の燃焼ガスを燃焼室25内に供給することができる。
また、第1実施形態は、取得された運転状態に応じて排気流量調整弁55の開度を調整する。これにより、排気通路を介して燃焼室25内に導入される燃焼ガスの量を運転状態に応じた所望の量とすることができるので、一層安定した自着火による燃焼を実現することができる。
更に、第1実施形態は、燃焼室25から排出された燃焼ガスの温度を取得し、取得された燃焼ガスの温度が低くなるにつれて、排気流量調整弁55の開度を減少させる。これにより、燃焼室25内に形成される混合ガスの温度を所望の温度に近づけることができるので、一層安定した自着火による燃焼を実現することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る3つの気筒を有する多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置について説明する。この第2実施形態は、目標排気流量調整弁開度の補正方法が相違する点を除き、上述した第1実施形態と同一である。第1実施形態では、燃焼ガスの温度が低くなるにつれて目標排気流量調整弁開度を減少させるように補正していたが、第2実施形態では、特定の一の気筒における着火時期が運転状態に応じた着火時期の基準値である基準着火時期に近づくように目標排気流量調整弁開度を補正する。これにより、一層安定した自着火による燃焼を実現することができる。
以下、第1実施形態と異なる点を中心に第2実施形態を説明する。第2実施形態においてCPU71は、図7に示したステップ740からステップ770までの処理を、図8に示したステップ850からステップ870までの処理に置換した排気流量調整弁制御ルーチンを実行する。
今、CPU71が図7のステップ700からステップ730までの処理を実行することにより、目標排気流量調整弁開度Vtgtを決定する処理までが終了した時点であるとする。このとき、CPU71はステップ730に続くステップ850にて基準着火時期IrefをテーブルMapIref(Accp,NE)に基づいて求めるとともに、ステップ860に進んで目標排気流量調整弁開度Vtgtを補正するために使用される係数である排気流量調整弁開度補正係数LをテーブルMapL(Accp,NE)に基づいて求める。ここで、前記排気流量調整弁開度補正係数Lは正の値である。また、基準着火時期Iref及び後述する着火時期Iは、上死点(TDC)を原点としクランク軸24の回転方向と逆方向を正にとったクランク角(BTDC)で表される。
次に、CPU71はステップ870に進み、後述する図9の着火時期推定ルーチンにおいて推定されている直前の燃焼の着火時期Iと前記決定された基準着火時期Irefとの差に前記決定された排気流量調整弁開度補正係数Lを乗ずることにより目標排気流量調整弁開度Vtgtに対する補正量を算出し、同算出された補正量を目標排気流量調整弁開度Vtgtに加えた値により目標排気流量調整弁開度Vtgtを更新する。従って、着火時期Iが基準着火時期Irefより遅い場合には目標排気流量調整弁開度Vtgtが減少させられ、早い場合には目標排気流量調整弁開度Vtgtが増加させられる。
そして、CPU71はステップ780に進み、インターフェース75を介して排気流量調整弁55の開度を調整するための駆動信号を排気流量調整弁アクチュエータ55aに送出する。これにより、排気流量調整弁55は、その開度が目標排気流量調整弁開度Vtgtとなるように排気流量調整弁アクチュエータ55aにより駆動される。次に、CPU71はステップ799に進んで本ルーチンを一旦終了する。以上により、排気流量調整弁55の開度が内燃機関10の運転状態及び着火時期に応じて調整される。
(着火時期の推定)
上述の通り、本例においては直前の燃焼の着火時期Iに基づいて目標排気流量調整弁開度Vtgtが補正される。着火時期は、燃焼室25内にて混合ガスが着火する時期であり、この時点から燃焼は開始する。図10は着火時期近傍を含む期間における燃焼室25内の圧力である筒内圧Pの時間的な変化を概念的に示したグラフである。図10に示したように、筒内圧Pは燃焼が開始すると急激に上昇するため、筒内圧Pの時間的な変化から着火時期Iを推定することができる。
第2実施形態においては、着火時期Iは燃焼室25内の圧力が上昇する割合である圧力上昇率Rpが所定の閾値Rpthを超えた時点であると推定される。このように着火時期Iを推定するために、CPU71は上記特定の一の気筒において所定の微小なクランク角の増加毎に図9にフローチャートにより示した着火時期推定ルーチンを実行するようになっている。なお、着火時期推定ルーチンが実行されることは、着火時期推定手段の機能が達成されることに対応している。以下に、着火時期Iの推定について吸気下死点直後から時間を追って説明する。
CPU71は図9にフローチャートにより示した着火時期推定ルーチンの処理をステップ900から開始し、ステップ910に進んで着火時期推定完了フラグXigの値が「0」であるか否かを判定する。ここで、着火時期推定完了フラグXigは、現在の燃焼サイクルにおいて着火時期の推定が完了しているか否かを表すフラグであって、その値が「1」であれば着火時期は推定されており、「0」であれば推定されていないことを示す。着火時期推定完了フラグXigの値は、本ルーチンにおいて着火時期が推定された直後に「1」に設定され(図9のステップ970を参照。)、クランク角が吸気下死点となった時点にて図示しない割り込み制御ルーチンにより「0」に設定される。
現時点は、吸気下死点直後であるから着火時期推定完了フラグXigの値が「0」に設定されている。従って、CPU71はステップ910にて「Yes」と判定してステップ920に進み、筒内圧センサ63から出力される信号による筒内圧Pを読み込む。
次に、CPU71はステップ930に進み圧力上昇率Rpを前記筒内圧Pと本ルーチンを前回実行した時に後述するステップ940にて設定されている過去の筒内圧Poldとの差に設定する。本ルーチンは、所定の微小なクランク角の増加毎に実行されているから、圧力上昇率Rpには所定のクランク角の増分に対する筒内圧の変化量が設定されることになる。そして、CPU71はステップ940に進み過去の筒内圧Poldを本ルーチンの実行時の筒内圧Pに設定する。
次いで、CPU71はステップ950に進み圧力上昇率Rpが圧力上昇率の所定の閾値Rpthより大きいか否かを判定する。現時点は吸気下死点直後であるため、混合ガスは着火しておらず圧力上昇率Rpは前記閾値Rpth以下となる。従って、CPU71はステップ950にて「No」と判定し、ステップ999に進んで本ルーチンを一旦終了する。本ルーチンについての以上の処理は、同ルーチンにおけるステップ950にて「Yes」と判定されるまで繰り返し実行される。一方、この間に燃焼室25内の混合ガスは圧縮される。
その後、混合ガスの温度が上昇することにより燃焼が開始する。燃焼の進行に伴い、圧力上昇率Rpは増加して前記閾値Rpthより大きくなる。この時点でCPU71が着火時期推定ルーチンの処理を開始すると、同CPU71はステップ950に進んだとき「Yes」と判定し、ステップ960に進む。
次に、CPU71はステップ960にて現時点のクランク角を着火時期Iとして取り込み、続くステップ970にて着火時期推定完了フラグXigの値を「1」に設定する。そして、CPU71はステップ999に進んで本ルーチンを一旦終了する。以上により、着火時期Iが推定される。また、着火時期推定完了フラグXigの値が「1」に設定されたことから、CPU71が以降においてステップ910に進んだとき、同ステップ910にて「No」と判定してステップ999に直ちに進むようになる。
その後、推定された着火時期Iは図8のステップ870にて目標排気流量調整弁開度Vtgtを補正するために使用される。更に時間が経過すると、次の燃焼サイクルにおける吸気下死点にて着火時期推定完了フラグXigの値が「0」に設定される。これにより、CPU71が着火時期推定ルーチンの処理を開始すると、同CPU71はステップ910に進んだとき「Yes」と判定し、ステップ920に進んで次のサイクルの着火時期を推定する。
以上説明したように、第2実施形態は、第1実施形態と同様に、各気筒において吸気弁32を吸気下死点より前に閉弁させ、その後、吸気下死点より前に排気弁34を開弁させる。更に、第2実施形態は、第1実施形態と同様に、排気通路の集合部に排気流量調整弁55を配置し、排気流量調整弁55の開度を調整する。これにより、所望の量の空気及び燃焼ガスを燃焼室25内に導入することができるので、より広い運転領域において安定した自着火による燃焼を実現することができる。また、空気が燃焼室25内に吸入される期間が短いので、スロットル弁47及び吸気弁32により形成される絞り部を空気が通過する際の損失が低減され、燃費を向上することができる。
更に、第2実施形態は、第1実施形態と同様に、一の気筒の排気弁34が吸気行程中に開弁してから閉弁するまでの期間と、他の気筒の排気弁34が排気行程中に開弁している期間とが、重複する期間を有するように、各気筒の排気弁34を開弁及び閉弁させる。これにより、他の気筒の燃焼室25から押し出された燃焼ガスが、排気通路を経由して一の気筒の燃焼室25内に押し込められるので、より多くの量の燃焼ガスを燃焼室25内に供給することができる。
また、第2実施形態は、第1実施形態と同様に、取得された運転状態に応じて排気流量調整弁55の開度を調整する。これにより、排気通路を介して燃焼室25内に導入される燃焼ガスの量を運転状態に応じた所望の量とすることができるので、一層安定した自着火による燃焼を実現することができる。
更に、第2実施形態は、燃焼室25内の圧力が上昇する割合に基づいて着火時期を推定し、推定された着火時期が取得された運転状態に応じた基準着火時期より遅い場合に排気流量調整弁55の開度を減少させる。これにより、燃焼室25内に導入される燃焼ガスを増加させることができるので、燃焼室25内に形成される混合ガスの温度を高くすることができる。従って、次の燃焼の着火時期を早くすることができる。一方、第2実施形態は、推定された着火時期が取得された運転状態に応じた基準着火時期より早い場合に排気流量調整弁55の開度を増加させる。これにより、燃焼室25内に導入される燃焼ガスを減少させることができるので、燃焼室25内に形成される混合ガスの温度を低くすることができる。従って、次の燃焼の着火時期を遅くすることができる。以上により、着火時期を運転状態に応じた着火時期の基準値に近づけることができ、安定した自着火による燃焼を実現することができる。
なお、上記第2実施形態においては、特定の一の気筒において着火時期を推定し、推定された着火時期に基づいて目標排気流量調整弁開度を補正するが、すべての気筒において着火時期を推定し、すべての気筒において推定された着火時期に基づいて補正量を算出し、同補正量の平均値を用いて目標排気流量調整弁開度を補正してもよい。これにより、すべての気筒における着火時期の平均値が基準着火時期に近づくように排気流量調整弁55の開度が調整される。
本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明に係る制御装置は、4つ以上の気筒を有する内燃機関に適用されてもよく、自着火燃焼と火花点火による燃焼とを選択して運転可能な内燃機関に適用されてもよい。また、本発明に係る制御装置は、吸気下死点から圧縮上死点までの間に吸気弁が閉弁する吸気弁遅閉じ運転を一部の運転領域において行う内燃機関に適用されてもよい。
本発明の第1実施形態に係る制御装置を多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関に適用したシステムの概略構成図である。 各気筒の行程のタイミングと各気筒の吸気弁及び排気弁のそれぞれを開弁及び閉弁させるタイミングとを示した図である。 図1に示した内燃機関の一の気筒の弁開閉タイミングを概念的に示した説明図である。 第2気筒の燃焼室から押し出された燃焼ガスが第3気筒の燃焼室内へ押し込められる際の燃焼ガスの流れを概念的に示した説明図である。 図1に示したCPUが実行する吸気弁及び排気弁を制御するタイミングを決定するためのルーチンを表すフローチャートである。 図1に示したCPUが実行する吸気弁及び排気弁を駆動制御するためのルーチンを表すフローチャートである。 図1に示したCPUが実行する燃焼ガスの温度により排気流量調整弁を制御するためのルーチンを表すフローチャートである。 図1に示したCPUが着火時期により排気流量調整弁を制御するために図7に示したルーチンの一部に代えて実行する処理を示したフローチャートである。 図1に示したCPUが実行する着火時期を推定するためのルーチンを表すフローチャートである。 着火時期近傍を含む期間における燃焼室内の圧力の時間的な変化を概念的に示したグラフである。
符号の説明
10…内燃機関、25…燃焼室、31…吸気ポート、32…吸気弁、32a…吸気弁駆動機構、33…排気ポート、34…排気弁、34a…排気弁駆動機構、38…駆動回路、51…エキゾーストマニホールド、52…排気管、55…排気流量調整弁、55a…排気流量調整弁アクチュエータ、63…筒内圧センサ、65…温度センサ、70…電気制御装置

Claims (5)

  1. 空気を燃焼室内に供給するためにシリンダヘッドに形成された吸気ポート、同吸気ポートを開閉する吸気弁、同燃焼室内の燃焼ガスを同燃焼室から排出するために同シリンダヘッドに形成された排気ポート及び同排気ポートを開閉する排気弁を備えた気筒を3以上の複数有するとともに、
    前記複数の気筒の排気ポートにそれぞれ連通する独立した複数の通路及び同通路を流れる燃焼ガスを下流側にて合流させる集合部からなる排気通路を備え、
    前記気筒のそれぞれが、排気上死点から吸気下死点までの吸気行程、吸気下死点から圧縮上死点までの圧縮行程、圧縮上死点から膨張下死点までの膨張行程及び膨張下死点から排気上死点までの排気行程からなる4つの行程をクランク軸が720度回転する毎に繰り返すとともに、前記複数の気筒のうちの一の気筒の排気上死点とこの気筒の次に排気上死点を迎える同複数の気筒のうちの他の気筒の排気上死点との間のクランク角が720度を前記気筒の数で除した角度であり、且つ、前記燃焼室に形成した混合ガスを前記圧縮行程中に圧縮して自着火させる多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置であって、
    前記排気通路の集合部に配置され同集合部の開口断面積を可変とすることにより同排気通路の集合部を経由して外部に排出される燃焼ガスの量を変更するように開度を調整可能な排気流量調整弁と、
    前記排気流量調整弁の開度を調整するように同排気流量調整弁を制御する排気流量調整弁制御手段と、
    前記吸気弁の状態が少なくとも前記吸気行程中の一部の期間において開弁した状態となるように同吸気弁を所定の吸気弁開弁タイミングにて開弁させるとともに、同開弁した状態にある吸気弁を前記吸気下死点より前の吸気弁閉弁タイミングにて閉弁させる吸気弁制御手段と、
    前記排気弁の状態が少なくとも前記排気行程中の一部の期間において開弁した状態となるように同排気弁を所定の第1排気弁開弁タイミングにて開弁させるとともに、同開弁した状態にある排気弁を前記吸気弁閉弁タイミングより前の第1排気弁閉弁タイミングにて閉弁させる第1排気弁制御手段及び前記排気弁を前記吸気弁閉弁タイミングから前記吸気下死点までの第2排気弁開弁タイミングにて開弁させるとともに、同開弁した状態にある排気弁を前記圧縮上死点より前の第2排気弁閉弁タイミングにて閉弁させる第2排気弁制御手段からなる排気弁制御手段と、
    を備えた多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置において、
    前記排気弁制御手段は、前記複数の気筒のうちの一の気筒の排気弁が前記第2排気弁制御手段により開弁させられている期間と前記複数の気筒のうちの他の気筒の排気弁が前記第1排気弁制御手段により開弁させられている期間とが重複した期間を有するように、前記第1排気弁開弁タイミング、前記第1排気弁閉弁タイミング、前記第2排気弁開弁タイミング及び前記第2排気弁閉弁タイミングを設定してなる多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関の運転状態を取得する運転状態取得手段を備え、
    前記排気流量調整弁制御手段は、前記取得された運転状態に応じて前記排気流量調整弁の開度を調整するように同排気流量調整弁を制御する多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載の多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置であって、
    前記燃焼室から排出された燃焼ガスの温度を取得する燃焼ガス温度取得手段を備え、
    前記排気流量調整弁制御手段は、前記取得された燃焼ガスの温度が低くなるにつれて前記排気流量調整弁の開度を減少させるように同排気流量調整弁を制御する多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関の運転状態を取得する運転状態取得手段と、
    直前の燃焼の着火時期を推定する着火時期推定手段と、
    を備え、
    前記排気流量調整弁制御手段は、前記推定された着火時期が前記取得された運転状態に応じた着火時期の基準値より遅い場合には前記排気流量調整弁の開度を減少させ、早い場合には同排気流量調整弁の開度を増加させるように同排気流量調整弁を制御する多気筒4サイクル予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置。
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