JP2005324685A - オールシーズンタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】 乾燥路面における操縦安定性を阻害させることなく、雪上路面における雪柱せん断力の向上と排雪性の向上とを両立させて、雪上性能を向上させたオールシーズンタイヤを提供する。
【解決手段】 ブロック4を区画するラグ溝3の溝壁に複数の突起6を形成し、かつ溝壁の溝底側にラグ溝3のトレッド面における溝幅Wの20〜40%に相当する深さwを有する凹溝7をラグ溝3の延長方向に沿って形成した。
【選択図】 図3
【解決手段】 ブロック4を区画するラグ溝3の溝壁に複数の突起6を形成し、かつ溝壁の溝底側にラグ溝3のトレッド面における溝幅Wの20〜40%に相当する深さwを有する凹溝7をラグ溝3の延長方向に沿って形成した。
【選択図】 図3
Description
本発明はオールシーズンタイヤに関し、さらに詳しくは、乾燥路面における操縦安定性を阻害させることなく、雪上路面における雪上性能を向上させたオールシーズンタイヤに関する。
オールシーズンタイヤは、乾燥路面だけでなく雪上路面でも良好な運動性能が得られるように設計されている。従来、かかるオールシーズンタイヤは、特に雪上路面での運動性能を確保するため、トレッドパターンとしてブロックパターンを採用し、その溝深さを深くしたり、溝面積を広く設定することが一般的に行われてきた。しかし、この手法を採用すると、乾燥路面での操縦安定性能や騒音性能(特に、パターンノイズ特性)が悪化することから、乾燥路面と雪上路面とにおける運動性能を両立させることが難しかった。
かかる問題を解消するための対策として、乾燥路面における操縦安定性を低下させることなく、雪上路面における制駆動性を向上させるために、ラグ溝の溝壁に鋸歯状の凹凸を形成し、ラグ溝に噛み込んだ雪柱の雪柱せん断力を確保するようにした提案がある(特許文献1参照)。しかしながら、この提案では、一旦ラグ溝に噛み込んだ雪柱が抜け難くなるため、制駆動性は一時的に向上するものの、その効果が持続しないという問題があった。つまり、ラグ溝内に噛み込んだ雪柱の雪柱せん断力を高めて雪上性能を向上させることと、噛み込んだ雪柱を抜け易くして排雪性を向上させることにより雪上性能を持続させることとは両立し得ない背反性を有していた。
実開平2−41802号公報
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解消するもので、乾燥路面における操縦安定性を阻害させることなく、雪上路面における雪柱せん断力の向上と排雪性の向上とを両立させて、雪上性能を向上させたオールシーズンタイヤを提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明のオールシーズンタイヤは、タイヤ周方向に延びる複数の主溝と、これに交差するタイヤ幅方向に延びる複数のラグ溝とによってトレッド面に多数のブロックを形成したオールシーズンタイヤにおいて、前記ラグ溝の溝壁に複数の突起を形成し、かつ該溝壁の溝底側に前記ラグ溝のトレッド面における溝幅Wの20〜40%に相当する深さwを有する凹溝を前記ラグ溝の延長方向に沿って形成したことを特徴とする。
本発明のオールシーズンタイヤは、ブロックを区画するラグ溝の溝壁に複数の突起を形成すると共に、溝壁の溝底側にラグ溝のトレッド面における溝幅Wの20〜40%に相当する深さwを有する凹溝をラグ溝の延長方向に沿って形成したので、複数の突起によってラグ溝に噛み込んだ雪柱の雪柱せん断力を向上すると共に、溝底側に形成した凹溝によって走行時にブロックに撓みを与え、ラグ溝の溝幅を広げることにより雪柱の排雪性を向上させ、雪上性能を向上させることができる。しかも、ラグ溝の溝壁に工夫を加えるだけで、溝深さや溝面積を変更することなく、かつ溝底側に形成した凹溝の深さをラグ溝幅の40%以下にしたので、乾燥路面における操縦安定性を阻害させることがない。
以下、本発明の構成につき添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態によるオールシーズンタイヤのトレッド面の一例を示す一部平面図、図2は図1のタイヤのラグ溝の形状を示すX−X矢視断面図、図3は図2のラグ溝の形状を示す斜視図である。
本発明のオールシーズンタイヤのトレッド面1は、図1に例示するように、タイヤ周方向Tに延びる複数の主溝2と、これに交差する複数のラグ溝3とによって区画された多数のブロック4を配置したブロックパターンからなる。
図1において、トレッド面1には、タイヤ赤道線を挟んで左右に1本のジグザグ状の主溝2とその外側に2本のストレート状の主溝2が配置され、トレッド中央域の2本のジグザグ状の主溝2によりリブ5が形成され、その両側にそれぞれブロック列4a、4b、4cが形成されている。
ブロック列4a、4b,4cにおけるラグ溝3の溝壁には、図2及び図3に示すように、トレッド面1側から溝底に向けて複数の突起6が形成され、溝壁の溝底側にはラグ溝3の延長方向に沿ってラグ溝3のトレッド面における溝幅Wの20〜40%に相当する深さwを有する凹溝7が形成されている。
これにより、トレッド面l側に形成した複数の突起6により溝壁の表面積が増大されて雪上路面における雪柱せん断力を確保すると共に、溝底側に形成したラグ溝3に沿う凹溝7によって走行時にブロックに撓みを与え、ラグ溝3の溝幅Wを広げることにより雪柱の排雪性を向上させ、雪上性能を向上させることができる。しかも、ラグ溝3の溝壁に工夫を加えるだけで、溝深さDや溝幅Wを変更することなく、かつ凹溝7の深さwをラグ溝幅Wの40%以下にしたので、乾燥路面における操縦安定性を阻害させることがない。
上述する凹溝7の深さwがラグ溝3のトレッド面における溝幅Wの20%未満ではブロック4の撓み(曲げ)が不充分なため排雪性の向上効果が得られず、40%超ではブロック4の撓みが大きくなりすぎるため乾燥路面における操縦安定性が低下する。
本発明において、突起6をトレッド面1側からラグ溝3の深さDの70%の範囲d1内に形成するとよい。これにより、溝壁の表面積を有効に増大して雪上路面における雪柱せん断力を充分確保することができる。
突起6の形状は、特に限定されるものではないが、溝壁から高さhを0.5〜1.5mmとする半球状にするとよい。これにより、一旦ラグ溝3に噛み込んだ雪柱を円滑に排出することを可能にするため、排雪性を確保する観点から有利である。
また、ラグ溝3の溝底側に形成する凹溝7は、ラグ溝3の溝底からラグ溝3の深さDの30%の範囲d2内に形成するとよい。これにより、走行時にブロック4に撓みを与えてラグ溝3の溝幅Wを変形し易くし、一旦ラグ溝3に噛み込んだ雪柱を有効に外部に排出するようにすることができる。さらに好ましくは、凹溝7の断面形状を溝壁に中心を有する半円形状にするとよい。これにより、走行時におけるラグ溝3溝幅Wの変形を適度に保つことができると共に、乾燥路面における操縦安定性や耐偏摩耗性等のタイヤの諸比能を阻害することがない。
本発明において、突起6及び凹溝7はトレッド面1における全てのラグ溝3の溝壁に形成する必要はない。さらには、トレッドパターンも図1の実施形態に限られるものではない。
タイヤサイズを265/65R17、トレッドパターンを図4とすることを共通にして、ブロック列4b及び4cにおけるラグ溝(幅W=8.0mm、深さD=7.0mm)に図2及び図3に示す突起(高さh=1.0mm)をトレッド面側からラグ溝の深さDの70%の範囲内にわたって形成し、溝底側に凹溝を形成しない従来タイヤ(従来例1)と、溝底からラグ溝深さDの20%の位置に中心線を有し、かつラグ溝幅Wに対する深さwの割合(%)を表1のように異ならせた凹溝を形成した本発明タイヤ(実施例1、2)及び比較タイヤ(比較例1)をそれぞれ製作した。
これら4種類のタイヤを17×7 1/2JJのリムに組み付け、タイヤ内圧を200kPaに調整して車両(PAJERO)に装着し、以下の方法により乾燥路面における操縦安定性と、雪上路面におけるトラクション性及び排雪性との評価を行い、その結果を従来例1を100とする指数表示により表1に併記した。数値が大きいほど優れていることを示す。
〔操縦安定性〕
アスファルト路面からなるテストコースを走行させ、熟練したテストドライバーによりレースチェンジ特性やコーナリング特性を主体にしたフィーリングによる総合評価を実施し、その結果に基づき評価した。
アスファルト路面からなるテストコースを走行させ、熟練したテストドライバーによりレースチェンジ特性やコーナリング特性を主体にしたフィーリングによる総合評価を実施し、その結果に基づき評価した。
〔トラクション性〕
平坦な雪上路面にて停止状態から速度40km/hに達するまでの所要時間を測定し、その結果に基づき評価した。
平坦な雪上路面にて停止状態から速度40km/hに達するまでの所要時間を測定し、その結果に基づき評価した。
〔排雪性〕
上記に続いて、さらに速度40km/hにて100m走行させ、走行後のタイヤのラグ溝内に詰まった雪の量を測定し、その結果に基づき評価した。
上記に続いて、さらに速度40km/hにて100m走行させ、走行後のタイヤのラグ溝内に詰まった雪の量を測定し、その結果に基づき評価した。
この結果、本発明タイヤは従来タイヤ及び比較タイヤに比して、乾燥路面における操縦安定性と、雪上路面におけるトラクション性及び排雪性とがバランス良く向上していることがわかる。
1 トレッド面
2 主溝
3 ラグ溝
4 ブロック
4a、4b、4c ブロック列
5 リブ
6 突起
7 凹溝
2 主溝
3 ラグ溝
4 ブロック
4a、4b、4c ブロック列
5 リブ
6 突起
7 凹溝
Claims (5)
- タイヤ周方向に延びる複数の主溝と、これに交差するタイヤ幅方向に延びる複数のラグ溝とによってトレッド面に多数のブロックを形成したオールシーズンタイヤにおいて、
前記ラグ溝の溝壁に複数の突起を形成し、かつ該溝壁の溝底側に前記ラグ溝のトレッド面における溝幅Wの20〜40%に相当する深さwを有する凹溝を前記ラグ溝の延長方向に沿って形成したオールシーズンタイヤ。 - 前記突起を前記トレッド面から前記ラグ溝の深さの70%の範囲内に設けた請求項lに記載のオールシーズンタイヤ。
- 前記突起を前記溝壁から高さ0.5〜1.5mmの半球状に形成した請求項1又は2に記載のオールシーズンタイヤ。
- 前記凹溝を前記ラグ溝の溝底から前記ラグ溝の深さの30%の範囲内に設けた請求項1、2又は3に記載のオールシーズンタイヤ。
- 前記凹溝の断面形状を前記溝壁に中心を有する半円形状にした請求項1〜4のいずれかに記載のオールシーズンタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004144969A JP2005324685A (ja) | 2004-05-14 | 2004-05-14 | オールシーズンタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004144969A JP2005324685A (ja) | 2004-05-14 | 2004-05-14 | オールシーズンタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005324685A true JP2005324685A (ja) | 2005-11-24 |
Family
ID=35471375
Family Applications (1)
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JP2004144969A Pending JP2005324685A (ja) | 2004-05-14 | 2004-05-14 | オールシーズンタイヤ |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2004
- 2004-05-14 JP JP2004144969A patent/JP2005324685A/ja active Pending
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