JP2005324116A - テープ残骸除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂コアの表面に付着したテープ残骸を除去できるテープ残骸除去装置を提供する。
【解決手段】樹脂コアSを1本ずつ送り、樹脂コアSの長さに応じて可動支持部材11A,11Bが移動し、樹脂コアSの両端を支持する。この支持位置をリミットスイッチ16A,16Bが検出して、可動台22の可動範囲が決定される。樹脂コアSが定常回転速度で回転している状態で、可動台22は、樹脂コアSの一端部側から他端部側まで、コア表面に蒸気吹付用ノズル12から蒸気を吹き付けつつ、高速回転する清掃ブラシ13を樹脂コアSの表面に押し付ける。清掃ブラシ13は、吹き付けられた蒸気によって付着力が弱められたテープ残骸に高速回転しながら接触することになるので、それらテープ残骸を効率よく除去して清掃する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、樹脂コアの表面に付着したテープ残骸を除去するテープ残骸除去装置に関する。
一般に、製紙工場で製造される原紙は、一旦筒状の樹脂コアに巻き付けて原紙ロールとし、その後、前記原紙ロールを巻戻してスリッタ等により断裁した後、次の工程に送られる。樹脂コアは、耐久性、耐衝撃性に優れるという特性から、製紙工場のなかで、繰返し使用されるが、樹脂コアを回収して再使用する場合、その表面(紙と樹脂コアの巻き付け部分)に紙端を固定するために使用される粘着テープの残骸(以下「テープ残骸」という)が残っており、その除去が必要となる。その場合樹脂コアを傷つけることなく、テープ残骸を除去する必要がある。ここで、樹脂コアとは、本体が6ナイロンにガラス繊維をブレンドした強化プラスチックで構成されたコア(巻芯)のことをいう。紙製のコアより耐久性、耐衝撃性等に優れているので、繰返しの使用が可能なコアである。
従来は、テープ残骸の接着が強固であるため、スクレーパー等による掻き落としや高圧蒸気の吹き付けによる除去が行われてきた。
上記の作業は作業者の手作業により行われるが、その作業は、大量に回収された樹脂コアに対し連続的に行われるものであるため、テープ残骸をスクレーパーで除去するのは効率が悪く、また樹脂コアの表面を傷つけるおそれがある。さらに高圧蒸気の吹き付けは、やけど等の危険を伴う。
よって、作業者の手作業に依存せず、大量の樹脂コアのテープ残骸を短時間で効率よく除去し、同時に樹脂コアの搬送、保管を効率的に行うことができる装置が望まれていた。
ところで、樹脂コアのような円筒形のロール状のものから異物を除去するものとしては、次のようなものが知られている。
(i)ライナー製造ラインの平滑性を付与するグロスカレンダ工程部に配設されたロールの表面に付着した斑点状のガムピッチを、回転研磨ブラシおよび洗浄液ノズルを備えロールの幅方向に移動可能な装置で除去するガムピッチ除去装置(例えば、特許文献1参照)。
(ii)通板用ロールの表面異物を、スチーム及びブラシにより除去するロール表面異物の除去装置(例えば、特許文献2参照)。
(iii)巻芯(コア)に付着した残紙をフォークカッターで切断する巻芯残紙処理機(例えば特許文献3参照)。
(iv)超音波センサーにより測定されたコアのロール径に応じて高圧水ノズルから高圧水を噴射してコアに付着した残紙を除去する巻芯残紙の除去装置(特許文献4参照)。
特開2003−89991号公報(段落0024〜0036及び図1) 実開昭61−150860号公報(明細書第5頁及び第1図) 特公平2−4497号公報(第4欄第9行〜第18行及び第1図) 特開2001−171911号公報(段落0034〜0046及び図1,図2)
特許文献1に記載の装置は、機械に据え付けられているロールの表面に付着したガムピッチを除去するものであり、また、そのロールは幅が約7mもあるので、供給バスケットに収納される大量の樹脂コアのテープ残骸を除去する装置に用いることができない。
特許文献2に記載の装置も、機械に据え付けられているロールの表面に付着した異物を除去するものであり、供給バスケットに収納される大量の樹脂コアのテープ残骸を除去する装置に用いることができない。
特許文献3に記載の処理機は、大量のコアを搬送、除去、保管まで、効率よく短時間で処理するものではない。またフォークカッターでコアの表面を傷つけることが懸念される。
特許文献4に記載の装置は、高圧水の噴射を用いているので、粘着性の強いテープ残骸を除去することはできない。また大量のコアを搬送、除去、保管まで、効率よく短時間で処理するものではない。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであって、大量の樹脂コアに付着したテープ残骸を作業者の手作業に依存することなく、また樹脂コアの表面を傷つけず、短時間で効率よく除去し、同時に樹脂コアの搬送、保管を効率的に行う装置を提供することを課題とするものである。
上記目的を達成するために、本発明に係るテープ残骸除去装置は、樹脂コアの表面に付着したテープ残骸を除去するテープ残骸除去装置であって、前記樹脂コアの長さに応じて移動可能である2つの可動支持部材を有しこの2つの可動支持部材にて樹脂コアの両端を支持した状態で樹脂コアを回転する支持回転手段と、前記支持回転手段に対し樹脂コアを1本ずつ供給しテープ残骸除去後の樹脂コアを受け取り排出する移送手段と、可動台を有し前記樹脂コアの軸心方向に沿って前記可動台を往復移動させる可動台移動手段と、前記可動台に設けられ前記樹脂コアの軸心方向に直交する方向に移動可能である清掃ブラシと、前記清掃ブラシにて清掃される樹脂コアの表面に向けて蒸気を吹き付ける蒸気吹付用ノズルとを備えていることを特徴とする。ここで、清掃ブラシの回転による清掃と、蒸気吹付用ノズルからの、樹脂コア表面への蒸気の吹き付けとが常時一緒に行われている必要はなく、例えば最初は蒸気吹付用ノズルからの蒸気の吹き付けのみ行ってテープ残骸の付着力を弱め、それから、前記蒸気の吹き付けと清掃とを一緒に行うことも可能である。また、清掃ブラシの数は1つでも複数個であってもよい。蒸気吹付用ノズルは必ずしも移動する必要はなく、複数のノズルを樹脂コアの軸線方向に沿って(清掃ブラシが清掃のために通過する部位と異なる部位に)設け、清掃に先立って蒸気吹付用ノズルよりの蒸気の吹き付けを順に行うようにしてもよい。なお、本発明に係る装置は、耐久性、耐衝撃性に優れる樹脂コアに適するもので、紙製のコアのテープ残骸の除去には適さない。蒸気(例えば水蒸気)の吹き付けにより、コアが変形したり、傷が付いたりしてしまうからである。
このようにすれば、樹脂コアのコア表面に(水溶性の接着剤にて)接着されているテープ残骸を除去する場合には、まず、移送手段にて支持回転手段に1本の樹脂コアが送られる。この送られた樹脂コアの長さに応じて可動支持部材が移動し、樹脂コアの両端を支持する。この状態で、樹脂コアは回転可能に支持されていることになる。
それから、樹脂コアが支持され定常回転速度で回転している状態で、可動台は、樹脂コアの一端部側から他端部側まで移動する。このとき、可動台に設けられた蒸気吹付用ノズルから樹脂コアの表面に蒸気が吹き付けられ、高速回転する清掃ブラシが樹脂コアの表面に押し付けられる。
従って、清掃ブラシは、樹脂コアの表面に吹き付けられた蒸気によって付着力が弱められたテープ残骸に高速回転しながら接触することになるので、それらテープ残骸を効率よくそぎ落として除去することにより清掃することができる。
請求項2に記載のように、前記移送手段は、複数の樹脂コアを収納する供給バスケットからの樹脂コアを1本ずつ受け取る受取部材と、この受取部材から樹脂コアを受け取りこの樹脂コアを、前記支持回転手段の可動支持部材にて支持可能な位置まで持ち上げ、又は前記可動支持部材からテープ残骸除去後の樹脂コアを受け取り下方に運ぶ受渡部材と、この受渡部材がテープ残骸剥ぎ落とし後の樹脂コアを下方に運ぶ際にその樹脂コアを受け取り、排出バスケットに向けて排出する排出スロープ部材とを有する構成とすることができる。
このようにすれば、受取部材及び受渡部材にて、供給バスケットから離れた高い位置にある清掃場所(樹脂コアが回転可能に支持される場所)に簡単に運搬され、テープ残骸除去後は、樹脂コアが排出スロープ部材にて簡単に排出される。
請求項3に記載のように、前記受取部材は、樹脂コアを受け取る第1の状態と、樹脂コアを受渡部材に向けて排出する第2の状態とを有するものであり、前記受渡部材は、前記受取部材から樹脂コアを受け取る第1の状態と、前記持ち上げた樹脂コアを前記支持回転手段の可動支持部材にて支持する第2の状態とを有するものであり、前記排出スロープ部材は、前記排出バスケットに向けて樹脂コアを排出する第1の状態と、前記排出バスケットに向けての樹脂コアの排出を規制する第2の状態とを有するものとすることができる。
このようにすれば、受取部材、受渡部材及び排出スロープ部材がそれぞれ第1の状態と第2の状態とを取るだけであるので、それらの状態を(例えばエアシリンダなどのアクチュエーターを用いて)切り換えるだけで、簡単に樹脂コアの運搬が可能となる。
請求項4に記載のように、前記供給バスケットに、前記受取部材に向けて樹脂コアを供給する供給スロープが設けられ、前記受取部材に前記排出スロープ部材がリンク部材を介して連結され、前記受取部材が第1の状態のとき、前記排出スロープ部材は第2の状態となる一方、前記受取部材が第2の状態のとき、前記排出スロープ部材は第1の状態となることができる。
このようにすれば、受取部材に排出スロープ部材がリンク部材を介して連結され、それらを共通のアクチュエーターにて駆動することができる。
請求項5に記載のように、前記支持回転手段の可動支持部材の移動により樹脂コアの長さを検出する樹脂コア長さ検出手段と、前記樹脂コア長さ検出手段からの信号により、前記可動台移動手段による可動台の往復移動範囲を変更する移動範囲変更手段とを備えることができる。
このようにすれば、支持回転手段からの信号により可動台の可動範囲(樹脂コアの長さに対応する可動範囲)が決定され、可動台の駆動手段によって可動台の可動範囲が樹脂コア長さに対応する長さに制限される。
また、請求項6に記載のように、前記清掃ブラシは、樹脂コアの表面を傷つけないように樹脂コアより柔らかいパキン材(メキシカンファイバー:メキシコ特産の蘭科の植物繊維)で構成したり、請求項7に記載のように、さらに、清掃時に、水蒸気、水分、テープ残骸が周囲に飛散することを防止するカバーと、このカバーの内面に沿って水分やテープ残骸が落下する回収パンとを設けることが望ましい。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係るテープ残骸除去装置の一実施の形態を示す正面図、図2は同側面図である。
図1及び図2に示すように、テープ残骸除去装置1は、複数の樹脂コアSが収納される供給バスケット2を有し、その供給バスケット2から1本ずつ供給されるパイプ状の樹脂コアSの表面に接着されたテープ残骸を除去した後、樹脂コアSを排出バスケット3に排出するものである。なお、本実施の形態では、樹脂コアSは、材質が6ナイロンGF樹脂で、寸法が1080mm(10kg)、1200mm(10.5kg)、1370mm(11.5kg)、1680mm(13kg)、1880mm(14kg)、2020mm(15kg)の6種類について適用される。
このテープ残骸除去装置1は、支持回転手段11を有し、この支持回転手段11の2つの可動支持部材11A,11Bにて樹脂コアSの両端を支持した状態で樹脂コアSを一定速度でもって回転し、その状態で、蒸気吹付用ノズル12から樹脂コアSの表面に向けて蒸気を吹き付けながら、清掃ブラシ13(研磨ブラシ)を回転させつつ押し付け、樹脂コアSの表面に水溶性接着剤で接着されたテープ残骸を除去するように構成されている。つまり、水蒸気を吹き付けることで、テープ残骸の付着力(接着力)を低下させ、さらに清掃ブラシ13にて除去するものである。
清掃ブラシ13は、樹脂コアSの表面を傷つけないように樹脂コアSより柔らかいパキン材(メキシカンファイバー:メキシコ特産の蘭科の植物繊維で、吸水性に優れる)がブラシの構成材料として使用される。なお、この樹脂コアSを回転させながら、樹脂コアSの表面に水蒸気を吹き付け、さらに回転する清掃ブラシ13で行うテープ残骸の除去は、樹脂コアSの全長に亘って、予め決められた回数だけ往復移動することにより行う。
支持回転手段11の可動支持部材11A,11Bは、ガイドレール14A,14Bに案内されて移動するように移動可能に構成され、その移動は樹脂コアSの長さに応じて行われる。即ち、一方の可動支持部材11Aは、エアーハイドロリック15A(駆動側)にて、他方の可動支持部材11Bは、エアシリンダ15B(従動側)にてそれぞれ樹脂コアSの軸心方向に移動可能となっている。ガイドレール14A,14Bに沿って、樹脂コアSの長さを検出するためのリミットスイッチ16A,16B(樹脂コア長さ検出手段)が配置され、可動支持部材11A,11Bの停止位置(樹脂コアSの芯押し位置)を段階的に検出することで、樹脂コアSの長さを検出できるようになっている。
また、可動支持部材11A,11Bは、樹脂コアSの端部に嵌り込む芯押し部17A,17Bを有する。芯押し部17A,17Bは回転可能に支持されている。駆動側の可動支持部材11Aには、芯押し部17Aを回転駆動するギヤドモータ18が設けられ、ギヤドモータ18が回転することで芯押し部17A,17Bと一体に樹脂コアSが回転するようになっている。なお、このギヤドモータ18はインバータ制御される。
供給バスケット2と排出バスケット3との間には、支持回転手段11に樹脂コアSを1本ずつ供給しテープ残骸除去後の樹脂コアを受け取って排出する移送手段21が配設されている。
前記樹脂コアSの軸心方向に沿って、鉛直方向に延びる縦板部22aと縦板部22aの水平方向に延びる水平部22bとを有する可動台22が往復移動可能に設けられている。この可動台22には、樹脂コアSの軸心方向に直交する方向に移動可能である清掃ブラシ13と、清掃ブラシ13の近傍に配設され前記清掃ブラシ13にて清掃される樹脂コアSの表面に向けて蒸気を吹き付ける蒸気吹付用ノズル12とが一定の位置関係で設けられている。即ち、可動台22上に、ブラシ取付台23が昇降可能に取り付けられ、このブラシ取付台23に、回転可能に清掃ブラシ13が支持されると共にその清掃ブラシ13に対し一定の位置関係になるように蒸気吹付用ノズル12が取付固定されている。ブラシ取付台23は、ブラシ脱着用エアシリンダ24にて昇降するように構成され、清掃ブラシ13が樹脂コアSの表面に押し付けられる第1の状態と、清掃ブラシ13がそれから離れる第2の状態とをとる構成となっている。また、ブラシ取付台23には、清掃ブラシ13を回転駆動するエアーモータ25も設けられている。
この可動台22を往復移動させる可動台移動手段31として、可動台2に設けられたピニオン32と、基台33のベースフレーム34の上部フレーム34aに設けられ前記ピニオンと噛み合うラック35とを備える。ピニオン32は、可動台22に固定されたACサーボモータ36によって回転駆動され、このサーボモータ36の回転駆動により可動台22が往復移動し、サーボモータ36の回転制御によって移動速度を制御する構成となっている。
可動台22は、樹脂コアSの軸心に平行に敷設された2本のリニアレール41,42の上にスライド移動可能に配設されている。また、2本のリニアレール41,42に係合させた各々2個(計4個)のリニアブロック43,44を介して保持され、これにより円滑に移動できるようにされている。
前記リミットスイッチ16A,16Bからの信号により、前記可動台移動手段31による可動台22の往復移動範囲を変更する移動範囲変更手段(図示せず)を備える。この移動範囲変更手段は、例えばマイクロコンピュータなどの制御手段からなり、樹脂コアSの寸法に応じて往復移動範囲を変更し、可動台22の動きにロスをなくすようにしている。
前記移送手段21は、基台33上の第1の突部33Aに回転可能に支持される受取部材51と、この受取部材51と一定の位置関係でもって別の突部33B(突部33Aより高い突部)上に回転可能に支持される受渡部材52とを備える。
受取部材51は、回転軸51aの両端に板状の受け取り部51b,51cが設けられ、この受け取り部51b,51cの上側に樹脂コアを受ける板状の受け部が上側に向けて設けられている。回転軸51a、中央部にエアシリンダ53に連結される連結部51d及び、リンク部材54とのリンク連結部51eも下側に向けて設けられている。
一方、受渡部材52も、回転軸52aの両端に受け渡し部52c(52b)が上側に向けて設けられ、回転軸52aの中央部にエアシリンダ55に連結される連結部52dが下側に向けて設けられている。これらの部材51,52の回転軸51a,52aの軸線は、支持状態における樹脂コアSの軸線と平行である。
そして、受取部材51は、基台33に固定されるエアシリンダ53の作動によって、樹脂コアSを受け取る第1の状態(図3(a)(d)(e)参照)と、樹脂コアSを受渡部材52に向けて排出する第2の状態(図3(b)(c)参照)とが切り換えられる。なお、受取部材51は、複数の樹脂コアSを収納する供給バスケット2から樹脂コアSを1本ずつ受け取る機能を有する。
受渡部材52は、基台33に固定されるエアシリンダ55の作動によって、支持回転手段11の可動支持部材11A,11B(芯押し部17A,17B)にて樹脂コアSを支持させる第1の状態(図3(b)(c)参照)と、テープ残骸除去後の樹脂コアSを排出バスケット3に向けて排出する第2の状態(図3(a)(d)(e)参照)とが切り換えられる構成とされている。この受渡部材52は、第1の状態で、受取部材51から樹脂コアSを受け取り、それから第2の状態に変化して、前記支持回転手段11の可動支持部材11A,11Bにて支持できる位置まで樹脂コアSを運搬する。
前記供給バスケット2に、排出バスケット3側に向かって徐々に高さが低くなるように傾斜し、前記受取部材51に樹脂コアSを供給する供給スロープ部2aが一体に設けられている。前記受取部材51のリンク連結部51eは、リンク部材54を介して排出スロープ部材56の取付部56aが連結されている。この排出スロープ部材56は、エアシリンダ55を支持するフレーム57上に排出スロープ部材56の支持ブラケット部56bが回転可能に支持されている。この支持ブラケット部56bと取付部56aとの間に、突部33Bが位置している。
そして、排出スロープ部材56は、受取部材51にリンク部材54を介して連結されているので、受取部材51が第1の状態にあるときは、供給バスケット2側の高さが排出バスケット3側の高さよりも高く第1の状態となり、エアシリンダ53による切り換えで受取部材51が第2の状態になると、排出スロープ部材56が、供給バスケット2側の高さが排出バスケット3側の高さよりも低くなる第2の状態となる。
このように、エアシリンダ53,55の作動によって、受取部材51、受渡部材52、及び排出スロープ部材56についての、第1の状態と第2の状態との切り換えが行われる。
なお、樹脂コアSの回転の際に、周囲に高温の水蒸気(水分)やテープ残骸が飛び散るのを回避するため、周囲にカバーが設けられ、そのカバーの内面に沿って、水分やテープ残骸が落下して下側の回収パン58に回収される構成とされている。
続いて、上記装置が、樹脂コアSの表面のテープ残骸の除去動作について説明する。
(初期状態)
図3(a)に示すように、エアシリンダ53の作動により受取部材51が第1の状態となり、供給バスケット2から1本の樹脂コアSが、受取部材51の受け部51b,51cにて受け取られる。このとき、排出スロープ部材56も第1の状態にあり、樹脂コアが誤って排出されないように排出スロープ部材56の端部が供給スロープ部2aより上方に位置している。受渡部材52は、第1の状態にある。
(ワーク供給)
それから、エアシリンダ53が収縮動作をすると、図3(b)に示すように、受取部51b(受取部材51)が回転して受取部51b,51cから樹脂コアSが外れ、樹脂コアSが供給スロープ部2a上を通じて転がり、受渡部材52の受け部52b,52cに移動し受け取られる。このとき、受取部材51の受け部51b,51cの一部が供給スロープ部2a上にせり上がり、次の樹脂コアSの受け取りを規制(拒否)し、排出スロープ部材56は第2の状態に変化する。
(ワークセット)
そして、エアシリンダ55が伸長動作をすることで、図3(c)に示すように、受渡部材52が第1の状態から第2の状態に変位する結果、それの受け部52bが上方に変位し、支持回転手段11の樹脂コアSを芯押し部17A,17Bにて把持できる状態となり、樹脂コアSの両端部が芯押し部17A,17Bにて支持される。
このように、樹脂コアSの両端部が芯押し部17A,17Bにて支持された後、受渡部材52は、エアシリンダ55の作動で第1の状態に戻される。
(テープ残骸除去ー清掃ー)
この状態で、樹脂コアSを定常回転速度でギヤドモータ18により回転させておき、また可動台22は、樹脂コアSの一方の端部側に位置付けておく(図1の一点鎖線参照)。この状態から、清掃ブラシ13を高速回転させると共に、エアシリンダ24を作動させて清掃ブラシ13を樹脂コアSに向けて付勢し、これにより高速回転する清掃ブラシ13を回転している樹脂コアSの表面に一定の押圧力でもって押付ける。また、それと同時に、樹脂コアSの表面に近づいた蒸気吹付用ノズル12から高温の水蒸気を樹脂コアSの表面に向けて吹き付ける。また同時に、可動台22を樹脂コアSの一方の端部側から他方の一方の端部側に向けて一定の速度で横行させる。
このとき、回転する清掃ブラシ13は、エアシリンダ24で付勢されることになるので、一定の力で樹脂コアSの表面に押付けられる。一方、蒸気吹付用ノズル12の吹付口は、樹脂コアSの回転に伴い清掃ブラシ13が次に清掃する部位の樹脂コアSの表面を指向しているので、この蒸気吹付用ノズル12からの水蒸気は、(樹脂コアSの回転に伴い周方向に連続的に清掃している)清掃ブラシ13が(例えば次に清掃する部位となる)樹脂コアSの表面に向けて先行して吹き付けられ、テープ残骸の付着力を低下させるようになっている。
従って、清掃ブラシ13は、先行して吹き付けられた水蒸気によって付着力が低下したテープ残骸に回転しながら接触することになるので、それらテープ残骸を効率よく除去でき、また、可動台22の樹脂コアの全長に渡る横行に伴って樹脂コア全表面のテープ残骸を確実に除去できる。
(ワーク脱)
図3(d)に示すように、第1の状態で待避していた受渡部材52がエアシリンダ55の作動により、第2の状態となり、芯押しシリンダが収縮することで、芯押し部17A,17Bが退避し、芯押し部17A,17Bによる把持が解除され、テープ残骸除去後の樹脂コアSが、受渡部材52の受け部52bに受け渡される。
このとき、受取部材51は、エアシリンダ53の作動により第1の状態となり、次の樹脂コアSを受ける。リンク部材54を介して連結される排出スロープ部材56が排出状態となる。
(ワーク排出)
図3(e)に示すように、エアシリンダ55の作動で、受渡部材52が第1の状態になる際に、受け部55bが排出スロープ部材56の上面より低くなるので、樹脂コアSが排出スロープ部材56上に乗り移り、排出バスケット3へと転がっていくことになる。この排出バスケット3では、高圧の水蒸気が吹き付けられているが、高温であるので、自然に早期に乾燥する。
前記実施の形態では、共通の可動台22に蒸気吹付ノズル12と清掃ブラシ13とを設けているが、それぞれを別の可動台に設け、蒸気吹付ノズルの可動台を清掃ブラシの可動台に常に先行して移動させることで、清掃に先立って蒸気を吹き付けてテープ残骸の付着力を弱くする構成とすることも可能である。
本発明に係るテープ残骸除去装置の一実施の形態を示す正面図である。 同側面図である。 (a)〜(e)は本発明に係るテープ残骸除去装置における移送手段の動作説明図である。
符号の説明
1 テープ残骸除去装置
2 供給バスケット
3 排出バスケット
11 支持回転手段
11A,11B 可動支持部材
12 蒸気吹付用ノズル
13 清掃ブラシ
16A,16B リミットスイッチ
21 移送手段
22 可動台
31 可動台移動手段
51 受取部材
52 受渡部材
53 エアシリンダ
54 リンク部材
55 エアシリンダ
56 排出スロープ部材
57 フレーム
58 回収パン
S 樹脂コア

Claims (7)

  1. 樹脂コアの表面に付着したテープ残骸を除去するテープ残骸除去装置であって、
    前記樹脂コアの長さに応じて移動可能である2つの可動支持部材を有しこの2つの可動支持部材にて樹脂コアの両端を支持した状態で樹脂コアを回転する支持回転手段と、
    前記支持回転手段に対し樹脂コアを1本ずつ供給しテープ残骸除去後の樹脂コアを受け取り排出する移送手段と、
    可動台を有し前記樹脂コアの軸心方向に沿って前記可動台を往復移動させる可動台移動手段と、
    前記可動台に設けられ前記樹脂コアの軸心方向に直交する方向に移動可能である清掃ブラシと、
    前記清掃ブラシにて清掃される樹脂コアの表面に向けて蒸気を吹き付ける蒸気吹付用ノズルとを備えていることを特徴とするテープ残骸除去装置。
  2. 前記移送手段は、
    複数の樹脂コアを収納する供給バスケットからの樹脂コアを1本ずつ受け取る受取部材と、
    この受取部材から樹脂コアを受け取りこの樹脂コアを、前記支持回転手段の可動支持部材にて支持可能な位置まで持ち上げ、又は前記可動支持部材からテープ残骸除去後の樹脂コアを受け取り下方に運ぶ受渡部材と、
    この受渡部材がテープ残骸除去後の樹脂コアを下方に運ぶ際にその樹脂コアを受け取り、排出バスケットに向けて排出する排出スロープ部材とを有する請求項1記載のテープ残骸除去装置。
  3. 前記受取部材は、樹脂コアを受け取る第1の状態と、樹脂コアを受渡部材に向けて排出する第2の状態とを有するものであり、
    前記受渡部材は、前記受取部材から樹脂コアを受け取る第1の状態と、前記持ち上げた樹脂コアを前記支持回転手段の可動支持部材にて支持する第2の状態とを有するものであり、
    前記排出スロープ部材は、前記排出バスケットに向けて樹脂コアを排出する第1の状態と、前記排出バスケットに向けての樹脂コアの排出を規制する第2の状態とを有する請求項2記載のテープ残骸除去装置。
  4. 前記供給バスケットに、前記受取部材に向けて樹脂コアを供給する供給スロープが設けられ、
    前記受取部材に前記排出スロープ部材がリンク部材を介して連結され、前記受取部材が前記第1の状態のとき、前記排出スロープ部材は第2の状態となる一方、前記受取部材が前記第2の状態のとき、前記排出スロープ部材は第1の状態となる請求項2又は3記載のテープ残骸除去装置。
  5. 前記支持回転手段の可動支持部材の移動により樹脂コアの長さを検出する樹脂コア長さ検出手段と、
    前記樹脂コア長さ検出手段からの信号により、前記可動台移動手段による可動台の往復移動範囲を変更する移動範囲変更手段とを備える請求項1〜4のいずれかに記載のテープ残骸除去装置。
  6. 前記清掃ブラシは、パキン材で構成される請求項1〜5のいずれかに記載のテープ残骸除去装置。
  7. さらに、清掃時に、水蒸気、水分、テープ残骸が周囲に飛散することを防止するカバーと、このカバーの内面に沿って落下する水分やテープ残骸を回収する回収パンとが設けられている請求項1〜6のいずれかに記載のテープ残骸除去装置。
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