JP2005323810A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装備しているA/D変換器を効率的に使用して性能向上を図る。
【解決手段】 RFコイル81-j,81-kと同数のA/D変換器904-j,904-kを備える。分配器902およびスイッチ903により、第1の状態ではRFコイル81-j,81-kが出力する磁気共鳴信号をA/D変換器904-j,904-kにそれぞれ入力させ、第2の状態ではRFコイル81-jが出力する磁気共鳴信号をA/D変換器904-j,904-kに入力させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、磁気共鳴現象を利用して磁気共鳴画像を生成する磁気共鳴イメージング(MagNetic ResoNaNce ImagiNg:MRI)装置に関する。
近年の磁気共鳴イメージング装置においては、部位に応じて好適な数のRFコイルを並べることでSNRを改善することが行なわれるようになってきた。この場合、各RFコイルの出力信号はSNRを改善するために、独立した個別の受信器で検波やA/Dがなされる(例えば、特許文献1を参照)。
同時に使用されるRFコイルの数は、撮影対象部位によって変わる。例えば、撮影対象が大きな全身撮影に関しては、32個のRFコイルが同時使用され、比較的対象部位が小さな頭部や心臓に関しては、8個のRFコイルが同時に使用される。
このような利用形態に適合する磁気共鳴イメージング装置では、同時に使用されるRFコイルの最大個数分のチャネル数、すなわち32chを同時受信できる必要があり、RFコイルと同数のA/D変換器を備えておく必要がある。
米国特許第4825162号明細書
しかしながら、上記のような磁気共鳴イメージング装置では、撮影部位によっては、装備しているA/D変換器の一部のみが使用されるのであり、全てのA/D変換器が常に使用されるわけではない。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、装備しているA/D変換器を効率的に使用して性能向上を図ることができる磁気共鳴イメージング装置を提供することにある。
以上の目的を達成するために本発明は、磁気共鳴信号を受信する複数のRFコイルと、前記磁気共鳴信号をデジタル化する前記RFコイルと同数のA/D変換器と、前記複数のRFコイルが出力する前記磁気共鳴信号を前記複数のA/D変換器にそれぞれ入力させる第1の状態および1つの前記RFコイルが出力する前記磁気共鳴信号を2つ以上の前記A/D変換器に入力させる第2の状態とを選択的に形成する手段とを磁気共鳴イメージング装置に備えた。
本発明によれば、第2の状態では1つのRFコイルが出力する磁気共鳴信号のデジタル化を2つ以上のA/D変換器を用いて行なうことができるので、装備しているA/D変換器を効率的に使用して性能向上を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態につき説明する。
図1は本実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI装置と称する)の構成を示す図である。この図1に示すMRI装置は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、寝台4、寝台制御部5、送信RFコイル6、送信部7、受信RFコイルユニット8、受信部9および計算機システム10を具備する。
静磁場磁石1は、中空の円筒形をなし、内部の空間に一様な静磁場を発生する。この静磁場磁石1としては、例えば永久磁石、超伝導磁石等が使用される。
傾斜磁場コイル2は、中空の円筒形をなし、静磁場磁石1の内側に配置される。傾斜磁場コイル2は、互いに直交するX,Y,Zの各軸に対応する3つのコイルが組み合わされている。傾斜磁場コイル2は、上記の3つのコイルが傾斜磁場電源3から個別に電流供給を受けて、磁場強度がX,Y,Zの各軸に沿って傾斜する傾斜磁場を発生する。なお、Z軸方向は、例えば静磁場と同方向とする。X,Y,Z各軸の傾斜磁場は、例えば、スライス選択用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Geおよびリードアウト用傾斜磁場Grにそれぞれ対応される。スライス選択用傾斜磁場Gsは、任意に撮影断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Geは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の位相をエンコードするために利用される。リードアウト用傾斜磁場Grは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の周波数をエンコードするために利用される。
被検体Pは、寝台4の天板41に載置された状態で傾斜磁場コイル2の空洞(撮影口)内に挿入される。寝台4の天板41は寝台制御部5により駆動され、その長手方向および上下方向に移動する。通常、この長手方向が静磁場磁石1の中心軸と平行になるように寝台4が設置される。
送信RFコイル6は、傾斜磁場コイル2の内側に配置される。送信RFコイル6は、送信部7から高周波パルスの供給を受けて、高周波磁場を発生する。
送信部7は、発振部、位相選択部、周波数変換部、振幅変調部、高周波電力増幅部(いずれも図示せず)を有している。発振部は、静磁場中における対象原子核に固有の共鳴周波数の高周波信号を発生する。位相選択部は、上記高周波信号の位相を選択する。周波数変換部は、位相選択部から出力された高周波信号の周波数を変換する。振幅変調部は、周波数変調部から出力された高周波信号の振幅を例えばシンク関数に従って変調する。高周波電力増幅部は、振幅変調部から出力された高周波信号を増幅する。そしてこれらの各部の動作の結果として送信部7は、ラーモア周波数に対応する高周波パルスを送信RFコイル6に送信する。
受信RFコイルユニット8は、傾斜磁場コイル2の内側に配置される。受信RFコイルユニット8は、上記の高周波磁場の影響により被検体から放射される磁気共鳴信号を受信するRFコイルを複数個備える。受信RFコイルユニット8の各RFコイルから出力される磁気共鳴信号は、受信部9に入力される。
受信部9は、受信RFコイルユニット8から出力される磁気共鳴信号に基づいて、複数の受信チャネルのそれぞれに関する磁気共鳴信号データを生成する。
計算機システム10は、インタフェース部101、データ収集部102、再構成部103、記憶部104、表示部105、入力部106および制御部107を有している。
インタフェース部101には、傾斜磁場電源3、寝台制御部5、送信部7および受信部9等が接続される。インタフェース部101は、これらの接続された各部と計算機システム10との間で授受される信号の入出力を行う。
データ収集部102は、受信部9から出力されるデジタル信号をインタフェース部101を介して収集する。データ収集部102は、収集したデジタル信号、すなわち磁気共鳴信号データを、記憶部104に格納する。
再構成部103は、記憶部104に記憶された磁気共鳴信号データに対して、後処理、すなわちフーリエ変換等の再構成を実行し、被検体P内の所望核スピンのスペクトラムデータあるいは画像データを求める。
記憶部104は、磁気共鳴信号データと、スペクトラムデータあるいは画像データとを、患者毎に記憶する。
表示部105は、スペクトラムデータあるいは画像データ等の各種の情報を制御部107の制御の下に表示する。表示部105としては、液晶表示器などの表示デバイスを利用可能である。
入力部106は、オペレータからの各種指令や情報入力を受け付ける。入力部106としては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスを適宜に利用可能である。
制御部107は、図示していないCPUやメモリ等を有しており、本実施形態のMRI装置を総括的に制御する。また制御部107は、撮影範囲が異なる複数の撮影モードのいずれが設定されているかを示すモード情報を受信部9へ与える。
(第1の実施形態)
図2は図1中の受信部9の第1の実施形態における構成を示す図である。なお図2では、複数の受信チャネルのうちのチャネルNおよびチャネルN+1に関する構成のみを示している。
図2に示すように受信部9は、フィルタ901-j,901-k、分配器902、スイッチ903、A/D変換器904-j,904-k、スイッチ905,906、補正・平均化回路907、メモリ908、スイッチ909、デジタル信号処理部910-j,910-kおよびインタフェース部911を含む。
フィルタ901-j,901-kには、RFコイル81-j,81-kから出力される磁気共鳴信号がそれぞれ入力される。RFコイル81-j,81-kは、チャネルN,N+1にそれぞれ対応する。従ってフィルタ901-j,901-kは、チャネルN,N+1にそれぞれ対応する。フィルタ901-j,901-kは、A/D変換器904-j,904-kのサンプリング帯域に好適な帯域通過特性を持つアンチエリアスフィルタである。
なお図2においては、フィルタ901-j,901-kのように「-j」または「-k」を付した符号で示される要素は、複数の受信チャネルのそれぞれに対応して設けられている要素のうちのチャネルN,N+1にそれぞれ対応する要素を示す。
分配器902は、フィルタ901-jの出力信号を2つに分配する。スイッチ903は、フィルタ901-kの出力信号と分配器902の出力信号とを選択的に出力する。
A/D変換器904-jは、分配器902の出力信号をデジタル化する。A/D変換器904-kは、スイッチ903の出力信号をデジタル化する。
スイッチ905は、補正・平均化回路907およびスイッチ909のいずれかを選択する。スイッチ906は、補正・平均化回路907およびデジタル信号処理部910-jのいずれかを選択する。
補正・平均化回路907は、A/D変換器904-j,904-kの出力信号を、A/D変換器904-jとA/D変換器904-kとの電気的特性の差を補償するように補正する。補正・平均化回路907は、補正後の2信号を平均化する。メモリ908は、補正・平均化回路907が上記の補正を行なうためのチャネル間の補正データを記憶する。
スイッチ909は、スイッチ905を介して与えられるA/D変換器904-jの出力信号と補正・平均化回路907の出力信号とを選択的に出力する。
デジタル信号処理部910-jは、スイッチ909の出力信号に対して必要な信号処理を施す。この信号処理としては例えば、デジタル化されたデータによる直交検波(デジタル周波数変換、直交データの生成)、あるいはデジタル化されたデータによるフィルタ処理、信号間引き処理等を行なう。デジタル信号処理部910-jは、処理後の信号をチャネルNの磁気共鳴信号データとして出力する。デジタル信号処理部910-kは、スイッチ906の出力信号に対して必要な信号処理を施す。デジタル信号処理部910-kは、処理後の信号をチャネルN+1の磁気共鳴信号データとして出力する。
インタフェース部911には、上記のチャネルN,N+1の磁気共鳴信号データのほかに、他のチャネルの磁気共鳴信号データも入力される。インタフェース部911は、これらの磁気共鳴信号データを計算機システム10へ送信する。インタフェース部911は、計算機システム10から送られるモード信号を受信する。インタフェース部911は、モード信号をスイッチ903,905,906,909へ与える。
次に以上のように構成された磁気共鳴イメージング装置における特徴的な動作について説明する。
第1の実施形態のMRI装置が持つ複数の撮影モードには、チャネルNおよびチェネルN+1の双方を利用する第1の撮影モードと、チャネルNは利用するがチャネルN+1は利用しない第2の撮影モードとを含む。
モード情報が第1の撮影モードを示すときにインタフェース部911から出力されるモード信号によってスイッチ903,905,906および909は、それぞれ図2に破線で示す選択状態となる。従って第1の撮影モードにおいては、フィルタ901-j、分配器902、A/D変換器904-j、スイッチ905、スイッチ909およびデジタル信号処理部910-jからなる第1の処理系と、フィルタ901-k、スイッチ903、A/D変換器904-k、スイッチ906およびデジタル信号処理部910-kからなる第2の処理系とが個別に形成される。そして第1の処理系によって、RFコイル81-jから出力されるチャネルNの磁気共鳴信号の処理がなされる。第2の処理系によって、RFコイル81-kから出力されるチャネルN+1の磁気共鳴信号の処理がなされる。
このように第1の撮影モードにおいて受信部9では、チャネルNおよびチャネルN+1のそれぞれに関する受信処理が並列して行なわれる。このとき、A/D変換器904-j,904-kは、チャネルN,N+1にそれぞれ割り当てられている。
モード情報が第2の撮影モードを示すときにインタフェース部911から出力されるモード信号によってスイッチ903,905,906および909は、それぞれ図2に実線で示す選択状態となる。従って第2の撮影モードにおいては、チャネルN+1の磁気共鳴信号は受信部9で受信処理されない。分配器902により分配されたチャネルNの磁気共鳴信号がA/D変換器904-j,904-kの双方に入力される。そしてチャネルNの磁気共鳴信号は、A/D変換器904-j,904-kで個別にデジタル化される。このときA/D変換器904-j,904-kは、図3に示すように同時に変換動作を開始する。
A/D変換器904-j,904-kのそれぞれの出力データは、いずれも補正・平均化回路907へ入力される。補正・平均化回路907は、メモリ908に格納されたチャンネル間の補正データを用いて、A/D変換器904-j,904-kのそれぞれの出力データにおける直流成分DCと増幅度差とを補正する。この補正は、A/D変換器904-jとA/D変換器904-kとの電気的な特性の差を補償するように行なわれる。なお、直流成分DCの推定値は、無信号データから得ることができる。チャンネル間の増幅度差を示す増幅度比G(j,k)の推定値は、正弦波データを収集することで得ることができる。そして補正・平均化回路907は、補正後の2つのデータを平均化処理する。この平均化処理により得られる1系統のデータが、Nチャネルについて受信された磁気共鳴信号データとしてデジタル信号処理部910-jへ与えられる。この磁気共鳴信号データは、デジタル信号処理部910-jにて必要に応じて処理された上で、インタフェース部911より計算機システム10へと送られる。
さて、A/D変換器904-j,904-kのそれぞれで得られるデータn1.data,n2.dataは、以下のように信号と雑音成分から成る。
n1.data=S+<noise1>+<noise2'>+<noise3'> …(1)
n2.data=G(j,k)(S+<noise1>+<noise2”>+<noise3”>)+DC …(2)
S:RFコイル81-jで検出した磁気共鳴信号
<noise1>:RFコイル81-jから分配器902までで発生する雑音
<noise2'>:分配器902からA/D変換器904-jの内部までで発生する雑音
<noise2">:分配器902からA/D変換器904-kの内部までで発生する雑音
<noise3'>:A/D変換器904-jで発生する量子化雑音
<noise3">:A/D変換器904-jで発生する量子化雑音
DC:A/D変換器904-kの出力における直流成分
G(j,k):A/D変換器904-jに対するA/D変換器904-kの増幅度比
なお、<noise1>、<noise2'>、<noise2">は回路素子に起因する熱雑音等によるものである。また、<noise3'>、<noise3">は、A/D変換器904-jのビット数から決定される、データの離散化によるものである。
G(j,k)およびDCが十分無視できるか、あるいは適正に補正されている場合には、G(j,k)はほぼ「1」、DCはほぼ「0」となる。そこで、データn1.data,n2.dataを平均化して得られる新たなデータN.dataは、以下のようになる。ただし、実際に平均化されるのは、図3に示す同時刻にAD変換されたi番目同士のデータ対n1.data[i]とn2.data[i]である。
N.data=(n1.data+n2.data)/2=S+<noise1>+(<noise2’>+<noise2”>)/2+(<noise3’>+<noise3”>)/2 …(3)
このように、完全に時間相関のあるSならびに<noise1>は、単純加算される。発生源が異なるために時間相関のない<noise2>と<noise2">の和は、それぞれの平方和の根として求められる。<noise3'>、<noise3">も同様の取り扱われる。<noise2'>と<noise2">、<noise3'>と<noise3">は、夫々同じ種類の回路素子から発生する雑音のため、同一雑音レベルして取り扱うことができる。これより(3)式は、以下のように書き換えられる。
N.data=S+noise1+<noise2’>/Sqrt(2)+<noise3’>/Sqrt(2) …(4)
<noise1>に対して<noise2'>、<noise3'>の寄与が支配的な場合、信号雑音比SNは(1)式から以下のように求められる。
SN=S/(<noise2'>+<noise3'>) …(5)
A/D変換器904-j,904-kを駆動した場合、信号雑音比SN'は(4)式から以下のように求められる。
SN’=S/(<noise2’>/Sqrt(2)+<noise3’>/Sqrt(2)) …(6)
(5)式および(6)式の比較から、データN.dataにおける信号雑音比は、第1の撮影モードの時のようにA/D変換器904-jのみで処理する場合に比べてSqrt(2)倍に改善することが分る。
このように第1の実施形態によれば、信号雑音比の向上が図られる。信号雑音比が向上すれば、磁気共鳴信号に含まれる低レベルの信号成分がノイズの影響を受けずに有効な信号となることから、ダイナミックレンジが拡大される。このように、第2の撮影モードにおいては利用されないチャネルN+1のために本来は用意されているA/D変換器904-kをチャネルNの受信処理のために効果的に使用することができる。
(第2の実施形態)
図4は第2の実施形態における受信部9の構成を示すブロック図である。なお、図2と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図4に示すように受信部9は、フィルタ901-j,901-k、分配器902、スイッチ903、A/D変換器904-j,904-k、スイッチ905,906、メモリ908、スイッチ909、デジタル信号処理部910-j,910-k、インタフェース部911、スイッチ912、フィルタ913、スイッチ914、サンプリング制御部915および補正・多重化回路916を含む。
すなわち第2の実施形態における受信部9は、第1の実施形態における受信部9における補正・平均化回路907に代えて補正・多重化回路916を備えるとともに、さらにスイッチ912、フィルタ913、スイッチ914およびサンプリング制御部915を備えている。
スイッチ912は、フィルタ901-jおよびフィルタ913のいずれかを選択する。フィルタ913は、A/D変換器904-jの2倍のサンプリング帯域に好適な帯域通過特性を持つアンチエリアスフィルタである。スイッチ914は、フィルタ901-i,913のそれぞれの出力信号を選択出力する。
サンプリング制御部915は、第2の撮影モードにおいてA/D変換器904-j,904-kのサンプリングタイミングを1/2ピッチずつずらす。
補正・多重化回路916は、A/D変換器904-j,904-kの出力信号を、補正・平均化回路907と同様に補正する。補正・多重化回路916は、補正後の2信号を交互に選択して多重化する。
次に以上のように構成された磁気共鳴イメージング装置における特徴的な動作について説明する。
第2の実施形態のMRI装置は、第1の実施形態と同様に第1の撮影モードおよび第2の撮影モードを持つ。
モード情報が第1の撮影モードを示すときにインタフェース部911から出力されるモード信号によってスイッチ903,905,906,909,912および914は、それぞれ図4に破線で示す選択状態となる。従って第1の撮影モードにおいては、第1の実施形態と全く同様に動作する。
モード情報が第2の撮影モードを示すときにインタフェース部911から出力されるモード信号によってスイッチ903,905,906,909,912および914は、それぞれ図4に実線で示す選択状態となる。従って第2の撮影モードにおいては、チャネルNの磁気共鳴信号はフィルタ913を介して分配器902へ入力される。
またモード情報が第2の撮影モードを示すときにインタフェース部911から出力されるモード信号に従ってサンプリング制御部915は、A/D変換器904-jのサンプリングタイミングとA/D変換器904-kのサンプリングタイミングとを、図5に示すように1/2ピッチずつずらす。
A/D変換器904-j,904-kのそれぞれの出力データは、いずれも補正・多重化回路916へ入力される。補正・多重化回路916は、第1の実施形態における補正・平均化回路907と同様にA/D変換器904-j,904-kのそれぞれの出力データにおける直流成分DCと増幅度差とを補正する。そして補正・多重化回路916は、補正後の2つのデータを図5に示すように交互に選択して多重化する。この多重化処理により得られる1系統のデータが、Nチャネルについて受信された磁気共鳴信号データとしてデジタル信号処理部910-jへ与えられる。この磁気共鳴信号データは、デジタル信号処理部910-jにて必要に応じて処理された上で、インタフェース部911より計算機システム10へと送られる。
かくして、A/D変換器904-j,904-kは、それぞれのA/D変換のサンプリングの周期pitchに対して交互に変換動作を行う。この変換動作により得られた各データn1.dataとn2.dataとは、補正されたのちに以下の式に示すように時間的に交互に織り込まれた1組のデータN.dataとして結合される。
N.data[2i-1]=n1.data[i]
N.data[2i]=(n2.data[i]−DC)×G(j,k)
i=1,2,…,m-1,m
N.data[i]:i番目の織り込まれた1/2サンプリング周期のデータ
n1.data[i]:A/D変換器904-jによるi番目のA/D変換データ
n2.data[i]:A/D変換器904-kによるi番目のA/D変換データ
かくして第2の実施形態によれば、A/D変換器904-j,904-kのそれぞれが保証する半分の時間分解能でデータを収集することができる。このように、第2の撮影モードにおいては利用されないチャネルN+1のために本来は用意されているA/D変換器904-kをチャネルNの受信処理のために効果的に使用することができる。
また第2の実施形態によれば、第1の撮影モードに対して第2の撮影モードでは、チャネルNに関するサンプリング周波数が2倍となるのに合わせて、フィルタ901-iとフィルタ913との切り換えも行なっている。このため、各撮影モードのサンプリング周波数に好適な周波数通過特性で磁気共鳴信号の折り返しを防止することができる。この結果、受信帯域が拡大する。
以上の各実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
前記各実施形態では、A/D変換器904-jとA/D変換器904-kとの電気的な特性の差が小さい場合には、補正・平均化回路907または補正・多重化回路916での補正を省略することも可能である。
前記各実施形態では、3つ以上のA/D変換器からの出力データを平均化または多重化することも可能である。
前記各実施形態では、2つのA/D変換器904-j,904-kを1つのチャネルに割り当てた場合に、2つのA/D変換器904-j,904-kのそれぞれの出力データの処理方法は平均化または多重化に限らず、任意であって良い。
前記各実施形態では、円筒形のガントリを備えたMRI装置が記載されているが、いわゆるオープン形のガントリを用いたMRIに適応しても良い。また、例えば円筒形の短いガントリを備えた、いわゆる短軸MRIに適応しても良い。
前記第2の実施形態では、A/D変換器904-j,904-kのサンプリングタイミングをずらす量を1/2ピッチ以外としてもよい。
前記第2の実施形態では、受信帯域を拡大する必要が無いので有れば、フィルタ913およびスイッチ912,914は省略することもできる。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成を示す図。 図1中の受信部9の第1の実施形態における構成を示す図。 第1の実施形態における図2中のA/D変換器904-j,904-kのサンプリングタイミングの関係と平均化して生成されたチャネルNのデータとを示す図。 図1中の受信部9の第2の実施形態における構成を示す図。 第2の実施形態における図2中のA/D変換器904-j,904-kのサンプリングタイミングの関係と多重化して生成されたチャネルNのデータとを示す図。
符号の説明
1…静磁場磁石、2…傾斜磁場コイル、3…傾斜磁場電源、4…寝台、5…寝台制御部、6…送信RFコイル、7…送信部、8…受信RFコイルユニット、9…受信部、10…計算機システム、81-j,81-k…RFコイル、901-j,901-k,913…フィルタ、902…分配器、903,905,906,909,912,914…スイッチ、904…変換器、907…補正・平均化回路、908…メモリ、910…デジタル信号処理部、911…インタフェース部、915…サンプリング制御部、916…補正・多重化回路。

Claims (6)

  1. 磁気共鳴信号を受信する複数のRFコイルと、
    前記磁気共鳴信号をデジタル化する前記RFコイルと同数のA/D変換器と、
    前記複数のRFコイルが出力する前記磁気共鳴信号を前記複数のA/D変換器にそれぞれ入力させる第1の状態および1つの前記RFコイルが出力する前記磁気共鳴信号を2つ以上の前記A/D変換器に入力させる第2の状態とを選択的に形成する手段とを具備したことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記第2の状態が形成されているときに、1つの前記RFコイルが出力する前記磁気共鳴信号が入力される2つ以上のA/D変換器のそれぞれの出力信号を平均化する手段をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記第2の状態が形成されているときに、1つの前記RFコイルが出力する前記磁気共鳴信号が入力される2つ以上のA/D変換器のそれぞれのサンプリングタイミングを互いにずらす手段と、
    前記1つの前記RFコイルが出力する前記磁気共鳴信号入力される2つ以上のA/D変換器のそれぞれの出力信号を前記サンプリングタイミングを考慮したタイミングで順次選択して出力する手段とを具備したことを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 帯域通過特性が互いに異なる第1および第2のフィルタと、
    前記第2の状態が形成されているときに2つ以上のA/D変換器に入力される前記磁気共鳴信号を、前記第1の状態が形成されているときには前記第1のフィルタを通過させ、かつ前記第2の状態が形成されているときには前記第2のフィルタを通過させる手段とをさらに具備したことを特徴とする請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記第2の状態が形成されているときに、前記1つの前記RFコイルが出力する前記磁気共鳴信号が入力される2つ以上のA/D変換器の電気特性の差を補償するようにこれらのA/D変換器の出力信号を補正する手段をさらに具備することを特徴とする請求項2または請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 被検体に静磁場を印加する静磁場コイルと、
    前記被検体に傾斜磁場を印加する傾斜磁場コイルと、
    前記被検体から磁気共鳴信号を受信する複数のRFコイルと、
    前記磁気共鳴信号をデジタル化する複数のA/D変換器と、
    前記RFコイルに接続されるA/D変換器の個数を変更可能な変更手段とを具備したことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
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