JPH06233749A - 高周波信号処理方法と装置およびこれを用いたmri装置 - Google Patents

高周波信号処理方法と装置およびこれを用いたmri装置

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JPH06233749A
JPH06233749A JP5021114A JP2111493A JPH06233749A JP H06233749 A JPH06233749 A JP H06233749A JP 5021114 A JP5021114 A JP 5021114A JP 2111493 A JP2111493 A JP 2111493A JP H06233749 A JPH06233749 A JP H06233749A
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JP
Japan
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signal
frequency
component
signals
magnetic field
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JP5021114A
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Tetsuhiko Takahashi
哲彦 高橋
Yoshikuni Matsunaga
良国 松永
Etsuji Yamamoto
悦治 山本
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Hitachi Ltd
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Medical Corp
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  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数個の高周波NMR信号(プローブ信号)か
ら画像を合成するMRI装置において、S/Nが向上す
る高周波処理方法および装置を提供し、また、これを用
いた構成の簡単なMRI装置を提供すること。 【構成】 各々の信号帯域がaの少なくとも3個の高周
波信号を入力し、該入力信号の各々をそれぞれ対応した
複数個の増幅器で増幅後、増幅信号のそれぞれを直交検
波回路により直交検波し、sin成分とcos成分を
得、これらの時系列信号をフーリエ変換して表示する高
周波信号処理装置において、前記直交検波回路に入力さ
れる信号成分の中心周波数と参照信号の周波数との差Δ
fを、第1の信号では0、第2の信号ではbであり、第
3の信号では−b’(b’>a)であり、かつ、|b−
b’|<aとする高周波処理方法および装置。また、M
RI装置において視野を与える周波数帯域aを、上記周
波数帯域aと一致させた装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体中の水素や燐等
からの核磁気共鳴(NMR)信号を測定し、核の密度分布
や緩和時間分布等を映像化する磁気共鳴イメージング
(MRI)装置の信号検出部に好適な高周波信号処理方法
および装置と、これを用いたMRI装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】MRI装置においては、被検体(例え
ば、人)の関心部位からの信号を共振型高周波コイルで
検出している。上述のコイルを高感度化するための一手
法として、複数個のコイルを隣接させて配列し、各コイ
ルで受信したMR信号を合成する方法がある。この方法
の原理については、例えば、特表平2-500175号公報,特
開平2-13432号,マグネティックレゾナンス・イン・メデ
ィスン(Magnetic Resonancein Medicine)第16巻,192
-225頁(1990年)等に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、プローブ出力を単に合成して検出したのでは信号雑
音比(S/N)が向上しないことから、S/Nを上げるため
に複数個のプローブ出力を、それぞれ独自に検出しなけ
ればならなかった。そのために、複数個の信号処理系
(アナログ信号処理部,A/D変換部,ディジタル信号処
理部)が必要となり、装置が複雑かつ大型,高価になる
という問題があった。一方、プローブ出力を時系列的に
分割して、1つの信号処理系で処理するように構成した
場合には、上述の問題は解決できるものの、撮像時間が
長くなるという別の問題が生じる。本発明は上記事情に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、従来
の技術における上述の如き問題を解消し、複数個のプロ
ーブ出力信号から画像を合成するMRI装置において、
S/Nが向上する高周波信号処理方法および装置を提供
し、また、これを用いた構成の簡単なMRI装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、各
々の信号帯域がaの少なくとも3個の高周波信号を各々
増幅するステップと、増幅後の信号を周波数変換するス
テップと、変換後の各中心周波数との周波数差Δfが第
1の信号では0、第2の信号ではb(b>a)、第3の信
号では−b’(b’>a)で、かつ、|b−b’|<aの関
係を有する参照信号を用いて前記各信号を直交検波して
sin成分とcos成分を得るステップと、sin成分
とcos成分に関しそれぞれ合成するステップと、これ
らの時系列信号をフーリエ変換して表示するステップと
を有することを特徴とする高周波信号処理方法および装
置、または、各々の信号帯域がaの少なくとも2個の高
周波信号を各々増幅するステップと、増幅後の信号を周
波数変換するステップと、変換後の各中心周波数との周
波数差ΔfがΔf>a/2の参照信号を用いて前記各信
号を直交検波してsin成分とcos成分を得るステッ
プと、第1の信号ではsin成分を実部、cos成分を
虚部として扱い、また、第2の信号ではsin成分を虚
部、cos成分を実部として扱い、複素フーリエ変換す
るステップとを有することを特徴とする高周波信号処理
方法および装置、並びにこれを応用したMRI装置によ
って達成される。
【0005】
【作用】直交検波の動作原理により、周波数の正負は識
別できるので、上述の3個の信号は、アナログ合成して
も、適切なフーリエ変換により、再度、分割できる。本
発明に係る高周波信号処理方法においては、第2の信号
と第3の信号とが同一周波数帯域に割り当てられるの
で、信号の周波数帯域は約1.5aとなり、A/D変換の
サンプリングデータ数は 通常の1.5倍となる。並列に
データを取得する通常の方法では、3倍のデータ数が必
要なので、本発明に係る高周波信号処理方法においては
データ数が通常の1/2でよくなり、その後の信号処理
が容易になるという利点が得られる。入力信号にノイズ
の相関がない場合には、第1の信号のノイズをn1、第
2の信号のノイズをn2とすると、画像上のノイズ成分
は√(n12+n22)となる。ここで、ノイズの大きさは
n1=n2と考えられるので、画像上のノイズは 1.4
×n1となる。また、入力信号にノイズの相関がある場
合は、第2の信号と第3の信号の中心周波数を互いにわ
ずかにずらすことで、同一領域内で信号が重なり合って
いても、直交検波後の信号合成時には、当初のノイズの
相関には無関係に、ノイズの相関を除外して合成でき
る。通常、ノイズの相関がある場合は、総合ノイズが2
倍になるので、本発明に係る高周波信号処理方法では
通常の約1.4倍高S/Nの信号が得られることになる。
【0006】前述の第1の信号は、直交検波後のsin
成分とcos成分を、それぞれ中心周波数がaで帯域が
約aの帯域透過フィルタでフィルタリングすれば、その
後、第1,第2,第3の信号のsin成分とcos成分を
それぞれ合成しても、第1の信号と第2,第3の信号で
は完全に周波数帯域が異なるので、ノイズの重ね合わせ
が全くなくなる。従って、その後、フーリエ変換によ
り、周波数領域に各信号を分離した際、S/Nが向上す
る。上述の合成手段を、第1,第2,第3の信号の合成だ
けでなく、第1と第2の信号の合成、または、第1と第
3の信号の合成のみの合成手段に切り替えることによ
り、第2と第3の信号のノイズの重ね合わせがなくな
り、必要に応じて、情報量は減るがS/Nが向上するモ
ードを持つことができる。また、上述のフーリエ変換手
段は、前記入力信号が 1組A/D変換された後に行える
ので、メモリ領域やA/D変換器が1組で良い。従っ
て、例えば、1系統の検出系を交互に使用する際、もし
くは、従来1系統の入力系を用いていた計測装置に組み
込む際の互換性がよい等の特長を有する。MRI装置に
おいて、NMR画像の視野を与える周波数帯域を上記周
波数帯域aと一致させることにより、視野内の信号を高
感度で得ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例を示す高周波信
号処理装置のブロック図である。本実施例に係る高周波
信号処理装置においては、各々の信号帯域aが40kHz
の少なくとも3個の入力端1-1,1-2,1-3を有し、
この各入力端1-1,1-2,1-3への入力を、それぞれ
対応した複数個の増幅器2-1,2-2,2-3で増幅後、
各増幅信号のそれぞれを、掛け算器31,32,33と参
照信号41,42,43を使って、中間周波数に変換す
る。入力信号の中心周波数は63.88MHzで、帯域a
は40kHz(=a)である。増幅器の増幅率は 40dBで
ある。また、参照信号41は(54.88−0.05)MH
z、参照信号42は(54.88)MHz、参照信号43は
(54.88+0.051)MHzである。その結果、中間
周波数は、それぞれ、(9+0.05)MHz、9MHz、
(9−0.051)MHzとなる。このとき発生する約11
9MHzの高周波成分は、高周波除去フィルタ51,5
2,53を用いて除去する。
【0008】その後、これらの信号を直交検波器61,
62,63により、sinの参照信号711,721,7
32およびcosの参照信号712,722,732を使
って直交検波し、sin成分とcos成分を得、これら
の時系列信号を、フィルタ811,821,831および
812,822,832でフィルタリングし、信号帯域以
外のノイズを除去する。用いる参照信号の周波数は、9
MHzである。sinの参照信号と、cosの参照信号
とは互いに90°位相がずれている。フィルタ811,
821,831の出力は、それぞれ、中心周波数が50
kHz(=b)、0kHz、−51kHz(=−b’)になる。
帯域はそれぞれ、40kHz(=a)である。フィルタ81
2,822,832の出力も同様である。合成器91でア
ナログ合成された後、A/D変換器でディジタル信号に
変換される。ここでは、各中心周波数が互いにずれてお
り、同一領域内で信号が重なり合っている第2の信号と
第3の信号が、同一周波数帯域に割り当てられるので、
信号の周波数帯域は約1.5aとなり、A/D変換器のサ
ンプリングデータ数は、通常の1.5倍になる。前述の
如く、並列にデータを取得する通常の方法では 3倍の
データ数が必要なので、本実施例によれば、データ数が
通常の約1/2でよくなり、その後の信号処理が容易に
なる。
【0009】前述の如く、第1,第2の信号のノイズを
それぞれn1,n2とすると、画像上のノイズ成分は√
(n12+n22)となる。ここで、ノイズの大きさは、n
1=n2と考えられるので、画像上のノイズは、1.4
×n1となる。また、入力信号にノイズの相関がある場
合には、第2の信号と第3の信号の中心周波数を互いに
わずかにずらすことで、同一領域内で信号が重なり合っ
ていても、直交検波後の信号合成時には当初のノイズの
相関には無関係に、ノイズの相関を除外して合成でき
る。通常、ノイズの相関がある場合は、総合ノイズが2
倍になるので、本発明に係る高周波信号処理方法では、
通常の約1.4倍高S/Nの信号が得られることになる。
用いるA/D変換器は、例えば、16ビット,サンプル
時間は1〜10μs程度,サンプル数は128〜204
8程度である。ディジタル信号は、メモり11の領域1
11,112に格納される。メモリ領域111,112の
時系列信号は、フーリエ変換器121,122により フ
ーリエ変換され、周波数領域の信号に変換されて、メモ
リ13の領域131,132に記憶される。メモリ領域
131,132に記憶されたデータは、2乗和を取り、
絶対値信号として、また、実部,虚部の信号として、そ
のまま表示されたり、他の演算に利用される。
【0010】上記実施例に示したディジタル信号の処理
方法としては、上述の方法以外に、例えば、特開平3-11
8046号公報に記載されたような、ディジタル化された直
交位相検波を用いることも可能である。次に、上述の高
周波信号検出装置を受信部に用いたMRI装置の実施例
を、図2を用いて説明する。MRI装置は、静磁場発生
磁石20と、これに付加的な磁場を発生する傾斜磁場コ
イル21と、傾斜磁場発生領域内に高周波磁場を発生す
るRFプローブ22と、高周波磁場を送信した一定時間
後に、高周波磁場発生領域から発生するNMR信号を受
信する3個の受信用RFプローブ23と、該プローブで
検出された高周波信号を検出する高周波信号検出部2
4、並びに、信号処理部25,表示部26を有する。M
R画像の視野を与える周波数帯域は、制御部28の制御
信号により、傾斜磁場発生部27と高周波信号検出部2
4を制御することで決定される、診断対象となる患者の
部位により、広範囲(通常10cmから50cm程度)に変化
する。
【0011】受信用RFプローブ231,232,233
は、一辺約15cmの矩形コイルであり、互いに磁気的相
関がないように配置されている。各コイルが検出する信
号の帯域は、約15kHz(=40kHz/3)である。な
お、一般に、読み出し方向の傾斜磁場が強くなったり、
プローブの有感領域(プローブサイズにほぼ比例する)が
広くなると、周波数帯域が広がる。プローブ231,2
32,233の出力は、それぞれ、第1,第2,第3の信
号に対応する。第1の信号は、直交検波後のsin成分
とcos成分が、それぞれ、帯域が約a/2の低域透過
フィルタで フィルタリングされ、上述の第2もしくは
第3の信号は、直交検波後のsin成分とcos成分
が、それぞれ、中心周波数aで帯域が約aの帯域透過フ
ィルタでフィルタリングされ、その後、第1,第2,第3
のsin成分とcos成分が、それぞれ合成される。撮
像は、公知のシーケンス、例えば、スピンエコー法やフ
ィールドエコー法,エコープラナー法等で行う。
【0012】フーリエ変換前のデータは、周波数エンコ
ード方向に1024、位相エンコード方向に256の2
次元データである。これについて公知の2次元フーリエ
変換を行い、画像データを得る。フーリエ変換後の画像
サイズは、1024×256である。周波数エンコード
方向の折り返しは、フィルタ8で除去される。すなわ
ち、フィルタ821と822は、遮断周波数25kHzの
ローパスフィルタ(LPF)、フィルタ811,812と
831,832は、それぞれ遮断周波数35kHzと78k
Hzの帯域通過フィルタ(BPF)である。A/Dサンプ
ル時間は7μsであり、画像の周波数帯域は143kHz
である。従って、図3に示す如く、第1の信号は、画像
の中心部に約256画素の正方形の領域に割り当てられ
る。第2の信号は、第1の信号の画像領域の右側の25
6画素の正方形の領域に割り当てられる。第3の信号
は、第1の信号の画像領域の左側の256画素の正方形
の領域に割り当てられる。第1の領域と第2もしくは第
3の領域は、フィルタで互いに分離されているので、互
いのデータへのノイズの混入はない。
【0013】また、第2の領域と第3の領域のノイズ成
分は、周波数領域は重なるものの、Δfをわずかに変え
てある(1kHz)ので、互いに相関がなくなり、総合ノイ
ズは二乗和となる。上記実施例では、ノイズの相関を周
波数の僅かなずれで除去したが、位相のずれで除去する
ことも可能である。この場合、位相をずらすためには、
各入力ごとに、直交検波の参照信号と検出信号のタイミ
ングをわずかにずらせれば良い。このような長方形領域
に分布した画像データの部分から、全体の画像を合成す
るには、図4に示したように、領域1および2,3の画
像301〜303を、各々256×256の画像に切り
出し、適当な空間フィルターをかけた後、加算する。こ
のとき、各領域で周波数方向、位相方向にずれがあれ
ば、各方向に各画像をシフトした後に合成する。上記実
施例において、フィルタ8として、各々遮断周波数が異
なる複数個が用意されていれば、MRI装置の撮像条件
に従って任意に選択できるので、MRI装置の使い勝手
がよくなる。
【0014】前記合成器9を、第1と第2の信号、また
は第1と第3の信号のみの合成に切り替え可能に構成す
ると、撮像の際に、必要に応じて、コイルの数を選択で
き、スイッチャブルコイルが実現できる。この場合は、
第2または第3のコイルが、それぞれ単独で一つの周波
数領域を利用できるので、このコイルの視野部分のS/
Nが選択的に向上する。従って、3コイル撮像時には、
高感度のアレイ型サベイコイルとして、2コイル時に
は、より高感度のアレイ型ターゲットコイルとして利用
でき、脊椎撮像等に好適である。本実施例に示すMRI
装置では、複数の入力信号を、あたかも1組の矩形画像
データとしてA/D変換,フーリエ変換できる特長があ
る。従って、データの取り扱いが容易である。次に、図
5に示す構成を用いる高周波信号処理装置の他の実施例
を説明する。本実施例に示す装置は、各々の信号帯域が
aの少なくとも2個の入力端を有し、各入力端への入力
を、それぞれ対応した複数個の増幅器で増幅後、各増幅
信号のそれぞれを、直交検波回路により直交検波し、s
in成分とcos成分を得、これらの時系列信号をフー
リエ変換して表示する高周波信号処理装置において、合
成器9を前述の実施例に用いたものとは異ならせたもの
である。
【0015】その動作原理は、上述の直交検波回路に入
力される各信号成分の中心周波数と参照信号との周波数
差Δfを、それぞれのΔfは各々a/2より大きく、か
つ、第1の信号ではsin成分を実部として扱い、co
s成分を虚部として扱い、第2の信号ではsin成分を
虚部として扱い、cos成分を実部として扱い、複素フ
ーリエ変換することにある。このようにすると、フーリ
エ変換後の第2の信号は、第1の信号に対して、周波数
のマイナス領域に反転して画像化される。それぞれの信
号のノイズ成分は、周波数の絶対値がほぼ等しい領域に
等分に画像化され(図6参照)、第1と第2の信号で重ね
合わされるが、それぞれの信号にノイズの相関がないの
で、合成ノイズは 1.4倍だけしか増加しない。また、
信号にノイズの相関がある場合は、それぞれのΔfをわ
ずかに変えることで、画像上でのノイズの相関がなくな
り、同じく合成ノイズを合成前の1.4倍に抑制でき
る。上記実施例に示した高周波信号処理装置は、前述の
実施例と同様に、MRI装置の信号入力系として、好適
に利用できることは言うまでもない。
【0016】本実施例に係る技術と、前述の実施例に係
る技術を組み合わせることも可能である。この場合に
は、周波数領域の圧縮が更に大幅に行える特長がある。
この方法は、位相方向に適当なずれを有する信号に対し
て、特に有効である。前述の実施例に示したMRI装置
に使われるRFコイルとしては、例えば、フェイズドア
レイ・コイルを用いることができる。また、鞍型コイル,
バードケージコイル,スロッテドチューブ・レゾネータコ
イル等も適用可能である。また、顎関節用コイルや乳房
用コイル等も適用できる。上述の各実施例は本発明の一
例を示したものであり、本発明はこれらに限定されるべ
きものではないことは言うまでもないことである。例え
ば、
【0017】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、複数個の高周波信号を高S/Nで検出できる使い
勝手の良い高周波信号検出表示装置を提供できる。もし
くは、これを用いて複数個のプローブ出力信号から画像
を合成する、構成の簡単なMR装置を提供できる。とい
う顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る高周波信号処理装置の
ブロック構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係るMRI装置のブロック
構成図である。
【図3】図2に示した装置による形成画像の領域割り当
て状況を示す図である。
【図4】図2に示した装置による形成画像の一例を示す
図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る高周波信号処理装置
のブロック構成図である。
【図6】図5に示した装置による形成画像の一例を示す
図である。
【符号の説明】
1-1,1-2,1-3:入力端子、2-1,2-2,2-3:ア
ンプ、31,32,33:乗算器、41,42,43:参照
信号、51,52,53:高周波除去フィルタ、61,6
2,63:直交検波器(PSD)、711,712;721,
722;731,732:参照信号、811,812;82
1,822;831,832:フィルタ、91,92:合成
器、101,102:A/D変換器、111,112;1
31,132:メモリ、121,122:フーリエ変換
器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9219−2J G01N 24/02 N 9219−2J S (72)発明者 山本 悦治 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々の信号帯域がaの少なくとも3個の
    高周波信号を各々増幅するステップと、増幅後の信号を
    周波数変換するステップと、変換後の各中心周波数との
    周波数差Δfが第1の信号では0、第2の信号ではb
    (b>a)、第3の信号では−b’(b’>a)で、かつ、
    |b−b’|<aの関係を有する参照信号を用いて前記各
    信号を直交検波してsin成分とcos成分を得るステ
    ップと、sin成分とcos成分に関しそれぞれ合成す
    るステップと、これらの時系列信号をフーリエ変換して
    表示するステップとを有することを特徴とする高周波信
    号処理方法。
  2. 【請求項2】 各々の信号帯域がaの少なくとも2個の
    高周波信号を各々増幅するステップと、増幅後の信号を
    周波数変換するステップと、変換後の各中心周波数との
    周波数差ΔfがΔf>a/2の参照信号を用いて前記各
    信号を直交検波してsin成分とcos成分を得るステ
    ップと、第1の信号ではsin成分を実部、cos成分
    を虚部として扱い、また、第2の信号ではsin成分を
    虚部、cos成分を実部として扱い、複素フーリエ変換
    して表示するステップとを有することを特徴とする高周
    波信号処理方法。
  3. 【請求項3】 各々の信号帯域がaの複数の高周波信号
    を各々増幅するステップと、各信号の位相を互いに異な
    るように調整するステップと、前記各信号のそれぞれを
    直交検波回路により直交検波してsin成分とcos成
    分を得るステップと、異なる位相の信号をsin成分と
    cos成分に関してそれぞれ合成するステップと、これ
    らの時系列信号を複素フーリエ変換して表示するステッ
    プとを有することを特徴とする高周波信号処理方法。
  4. 【請求項4】 各々の信号帯域がaの少なくとも2個の
    入力端と、各入力端への入力をそれぞれ増幅する増幅器
    と、該増幅器により増幅された信号のそれぞれを直交検
    波する直交検波回路と、該直交検波回路に参照信号を送
    信する局発信器と、前記直交検波回路の出力のsin成
    分とcos成分をフーリエ変換するフーリエ変換器を有
    する高周波信号処理装置において、前記局発信器は、前
    記直交検波回路に入力される信号成分の中心周波数と参
    照信号との周波数差Δfが、Δf>a/2となる参照周
    波数を同位相で出力するものであり、かつ、前記フーリ
    エ変換器は、第1の信号の直交検波器出力ではsin成
    分を実部、cos成分を虚部として扱い、第2の信号の
    直交検波器出力ではsin成分を虚部、cos成分を実
    部として扱い、複素フーリエ変換するものであることを
    特徴とする高周波信号処理装置。
  5. 【請求項5】 各々の信号帯域がaの少なくとも3個の
    入力端と、各入力端への入力をそれぞれ増幅する増幅器
    と、該増幅器により増幅された信号のそれぞれを直交検
    波する直交検波回路と、該直交検波回路に参照信号を送
    信する局発信器と、前記直交検波回路の出力のsin成
    分とcos成分を各成分ごとに合成する合成器と、合成
    された信号をフーリエ変換するフーリエ変換器を有する
    高周波信号検出表示装置において、前記局発信器は、前
    記直交検波回路に入力される信号成分の中心周波数と参
    照信号との周波数差Δfが、第1の信号では0、第2の
    信号ではbであり、b>aの関係を有し、第3の信号で
    は−b’(b’>a)であり、かつ、|b−b’|<aであ
    る参照周波数を同位相で出力するものであることを特徴
    とする高周波信号処理装置。
  6. 【請求項6】 前記合成器が、直交検波後のsin成分
    とcos成分がそれぞれ帯域が約a/2の低域透過フィ
    ルタでフィルタリングされた前記第1の信号と、直交検
    波後のsin成分とcos成分がそれぞれ中心周波数a
    で帯域が約aの帯域透過フィルタでフィルタリングされ
    た前記第2もしくは第3の信号とを、第1,第2,第3の
    sin成分とcos成分についてそれぞれ合成するもの
    であることを特徴とする請求項5記載の高周波信号処理
    装置。
  7. 【請求項7】 前記合成器を、第1と第2の信号、また
    は、第1と第3の信号のみの合成に切り替え可能に構成
    したことを特徴とする請求項6記載の高周波信号処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記フーリエ変換器が、アナログ/ディ
    ジタル(A/D)変換された信号を入力し、フーリエ変換
    されたディジタル信号を出力するものであることを特徴
    とする請求項5〜7のいずれかに記載の高周波信号処理
    装置。
  9. 【請求項9】 複数の入力端を有し、各入力端への入力
    信号をそれぞれ対応した複数個の増幅器で増幅後、各増
    幅信号のそれぞれを直交検波回路により直交検波し、s
    in成分とcos成分を得、各成分ごとに信号を合成
    し、これらの時系列信号をフーリエ変換して表示する高
    周波信号処理装置において、前記複数の入力信号の位相
    を互いに異ならせる如く調整する手段を有することを特
    徴とする高周波信号処理装置。
  10. 【請求項10】 静磁場発生磁石と、これに付加的な磁
    場を発生する傾斜磁場コイルと、傾斜磁場発生領域内に
    高周波磁場を発生するRFプローブと、高周波磁場を送
    信した一定時間後に、高周波磁場発生領域から発生する
    NMR信号を受信する少なくとも3個の受信用RFプロ
    ーブと、該プローブで検出された高周波信号を検出する
    高周波信号検出部および信号処理・表示部を有するMR
    I装置において、MRI画像の視野を与える周波数帯域
    をaに設定したときに、前記高周波信号検出部の直交検
    波回路に入力される信号成分の中心周波数と参照信号と
    の周波数差Δfを、第1の信号では0、第2の信号では
    b、また、第3の信号では−b’(b’>a)であり、か
    つ、|b−b’|<aとすることを特徴とするMRI装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第1の信号は、直交検波後のsi
    n成分とcos成分が、それぞれ帯域が約a/2の低域
    透過フィルタでフィルタリングされ、前記第2もしくは
    第3の信号は、直交検波後のsin成分とcos成分
    が、それぞれ中心周波数aで帯域が約aの帯域透過フィ
    ルタでフィルタリングされ、その後、第1,第2,第3の
    信号のsin成分とcos成分がそれぞれ合成された
    後、フーリエ変換される如く構成されたことを特徴とす
    る請求項9記載のMRI装置。
  12. 【請求項12】 前記フィルタが、複数個用意されてお
    り、MRI装置の撮像時の傾斜磁場強度と撮影斜野に従
    って任意に選択可能に構成されたことを特徴とする請求
    項10記載のMRI装置。
  13. 【請求項13】 前記信号の合成手段が、第1と第2の
    信号、または、第1と第3の信号のみの合成に切り替え
    可能に構成されたことを特徴とする請求項10または1
    1記載のMRI装置。
  14. 【請求項14】 静磁場発生磁石と、これに付加的な磁
    場を発生する傾斜磁場コイルと、傾斜磁場発生領域内に
    高周波磁場を発生するRFプローブと、高周波磁場を送
    信した一定時間後に、高周波磁場発生領域から発生する
    NMR信号を受信する少なくとも2個の受信用RFプロ
    ーブと、該プローブで検出された高周波信号を検出する
    高周波信号検出部および信号処理・表示部を有するMR
    I装置において、MRI画像の視野を与える周波数帯域
    をaに設定したときに、高周波信号検出部の直交検波回
    路に入力される信号成分の中心周波数と参照信号との周
    波数差Δfを、a/2より大きく、かつ、第1の信号で
    はsin成分を実部として扱い、cos成分を虚部とし
    て扱い、第2の信号ではsin成分を虚部として扱い、
    cos成分を実部として扱い、複素フーリエ変換する手
    段を有することを特徴とするMRI装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005323810A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置
US10459049B2 (en) 2016-04-11 2019-10-29 Canon Medical Systems Corporation Magnetic resonance imaging apparatus

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