JP2005322693A - 柱上変圧器の装柱方法および柱上変圧器の装柱構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】変圧器と電柱の共振を抑制する。点検を容易にする。
【解決手段】高さの異なる少なくとも2箇所の取付部3,4によって変圧器1を電柱2に取り付け、変圧器1と電柱2との共振時に振動を利用して下側の取付部4を外して変圧器1の共振周期を変化させると共に、下側の取付部4が外れても上側の取付部3によって変圧器1を支持するものである。
【選択図】図1
【解決手段】高さの異なる少なくとも2箇所の取付部3,4によって変圧器1を電柱2に取り付け、変圧器1と電柱2との共振時に振動を利用して下側の取付部4を外して変圧器1の共振周期を変化させると共に、下側の取付部4が外れても上側の取付部3によって変圧器1を支持するものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、柱上変圧器の装柱方法および柱上変圧器の装柱構造に関するものである。更に詳しくは、本発明は、電柱と変圧器の共振を抑える柱上変圧器の装柱方法および柱上変圧器の装柱構造に関するものである。
図10に、一般的な柱上変圧器の装柱方法を示す。柱上変圧器の装柱方法としては、例えば変台装柱方式(図10(a))、ハンガー装柱方式(図10(b))、直付装柱方式(図10(c))がある。
装柱方式の構造性能の照査は強度確認型の検討が実施されている。すなわち、「配電規定(低圧及び高圧)(電気技術規定配電編)JEAG7001−1999」の「第225節 機械器具及び保安装置 225−1 配電用変圧器の施設」欄に記載されている通り、『(1)変圧器を支持物(電柱)に施設する場合は、ハンガー吊りやボルト留め等の方法により堅ろうに取付けること。』が推奨されている。このため、電力会社では、国内外を問わず、変圧器と電柱を堅く取付ける装柱方式を採用している。つまり、電柱に変圧器を取り付けるボルト接合部や溶接接合部などの取付強度をできるだけ大きくするようしている。
また、装柱構造の健全性の点検は、作業員が電柱にのぼり、装柱構造のボルトを締め直すなどの直接的な方法で行っている。
「配電規定(低圧及び高圧)(電気技術規定配電編)JEAG7001−1999」オーム社、平成12年2月10日第5版発行、p477
ところで、柱上変圧器の装柱方式の安全性を脅かす原因としては、強風や大地震等の自然現象や電柱への自動車の衝突等の人為的現象に伴う過大な外力作用が挙げられる。変圧器の装柱構造は、いずれの外力を受ける場合にも、電柱上に設置されるという特殊な設置条件の影響を大きく受ける。具体的には、柱上変圧器とそれらが設置される電柱の互いの共振周期が一致した場合に、共振現象が生じて柱上変圧器の装柱部分の荷重が極度に大きくなり、設計上最も不利な条件となる。この共振現象による過大な荷重に対抗するために、上述の装柱構造では、部材断面を大きくしたり、接合部分を強固にするためにボルト数および溶接箇所を多くしたりしてきた。即ち、強度型の装柱構造を採用していた。
一方、電柱の共振周期は地盤の硬さや電線の配線状況の影響を大きく受ける。つまり、電柱の構造が同一であったとしても、電柱が設置される地盤の硬さや電線の配線状況は一般に個々の電柱によって異なるため、個々の電柱の共振周期はばらつきを有する。前述の電柱と柱上変圧器の共振現象を避けるために、電柱の共振周期を実測して、それとは異なる共振周期を持つように柱上変圧器の装柱構造を決定する方法により、共振現象を避けて装柱構造に作用する外力荷重を小さくして、合理的な装柱構造を決定すること(小さな部材断面、数少ないボルト接合や溶接接合により低コストを図ること)も考えられる。しかしながら、電力会社が管理する電柱の数は膨大であるため、個々の電柱の共振周期を測定したり、個々の装柱構造を設定したりすることは現実的ではない。
したがって、強度型の装柱構造を採用している現状では、装柱構造にとって最も悪い条件、すなわち電柱と変圧器の互いの共振周期が一致して共振現象を生じる場合、に合わせて(電柱と変圧器の共振周期が一致して共振現象が発生したとしても装柱構造が破壊されることがないように十分な強度に)、装柱構造を決定せざるをえない。換言すれば、実際の装柱構造の中には過剰な荷重条件が設定されているものがあるといえ、必要とされる強度よりも過剰な装柱構造があるといえる。これら過剰な強度の装柱構造は同時に、過剰なコストを有しているともいえる。
また、強風や大地震等が発生した場合、それらによる被害は広い地域に分散して生じる。したがって、点検を必要とする配電柱の数が膨大になるため、現状の点検方法では多大な労力ならびにコストを要する。また、被災後の調査地域の範囲を見誤ると、装柱に生じた損傷は外見上では判断がつかないため、損傷の発見が見過ごされる可能性がある。
本発明は、変圧器と電柱の共振を抑制することができる柱上変圧器の装柱方法および柱上用変圧器の装柱構造を提供することを目的とする。また、点検が容易な柱上変圧器の装柱方法および柱上変圧器の装柱構造を提供することを目的する。
電柱などの配電支持物に柱上変圧器を設置することを装柱と呼ぶ。従来、柱上変圧器を電柱に設置する場合には、電柱に変圧器を堅く取り付けて、即ちできるだけ頑丈に取り付けて電柱と変圧器とが共振した場合であっても取付部分が損傷しないようにする考え方であった。これに対し、本発明では、振動現象を利用して装柱構造の一部を故意に損傷させることによって共振を抑え、共振により装柱構造に加わる過大な荷重を低減するものである。
つまり、共振周期などの構造物の機械的な振動に係わる特性は、その構造物の質量、減衰および剛性の影響を受ける。これらのうち、本発明で対象となる電柱や装柱構造の減衰は比較的小さいため、共振周期は質量と剛性に依存する量となる。本発明では、構造物の一部の部材や接合部分に損傷が発生すると、その部位の剛性が低下し、それに伴って共振周期が長くなる現象を利用している。
柱上変圧器の振動応答は、電柱の影響を大きく受ける。図11に地表位置と電柱上変圧器設置位置における地震応答スペクトルの一例を示す。ここで、地震応答スペクトルとは、ある地震動の作用を受ける1質点系振動モデルの周期(横軸)と最大加速度応答値(縦軸)の関係を示した図である。また、図11の電柱上変圧器設置位置における地震応答スペクトルは、電柱の共振周期を0.5秒、減衰定数を5パーセントとしたものである。
図11によれば、破線で示す地表位置でのスペクトル形状がほぼ平坦であるのに対し、実線で示す電柱上変圧器設置位置のスペクトル形状は電柱の共振周期である0.5秒にピークを有するものになっている。このように、電柱上に設置される構造物の加速度応答は、その共振周期が電柱の共振周期に近接するときに過大な値を示す。この現象は共振現象と呼ばれる。
例えば、共振周期が0.5秒と0.7秒の2種類の装柱構造があるとして、ふたつの装柱構造を共振周期0.5秒の電柱上に設置したとすると、ふたつの装柱構造の最大加速度応答値はそれぞれ約2700ガルと600ガルとなり、その値は大きく異なる。加速度応答は慣性力を通じて荷重の大きさに比例する量であり、この例では共振周期0.7秒の装柱構造に発生する荷重は0.5秒のものの1/4未満となり、その分だけ0.7秒の装柱構造は0.5秒のものよりも壊れにくいと考えられる。
本発明は、ある一定以上の外力荷重を受けた場合に、装柱構造の一部の接合部分を切り離す(下側の取付部を外す)ことによって変圧器の共振周期を変えて、変圧器と電柱との共振現象を避けるものである。図11を例に挙げれば、この構造を利用することにより、装柱構造の共振周期が0.5秒であって、電柱の共振周期に一致している場合にも、ある荷重レベルに達すると一部の接合部分を切り離すことで共振周期を例えば0.7秒程度に変化させて、その結果として荷重レベルが下げられて、切り離した部分以外の部分の損傷を回避することが可能となる。
即ち、請求項1記載の柱上変圧器の装柱方法は、高さの異なる少なくとも2箇所の取付部によって変圧器を電柱に取り付け、変圧器と電柱との共振時に振動を利用して下側の取付部を外して変圧器の共振周期を変化させると共に、下側の取付部が外れても上側の取付部によって変圧器を支持するものである。
地震や強風等によって電柱が揺れた場合、高さの異なる少なくとも2箇所の取付部によって電柱に取り付けられている変圧器は、電柱に対して水平方向に振動する。このとき、電柱と変圧器の共振周期が一致すると共振現象が発生し、変圧器の振動が大きくなるので、この変圧器の共振によって下側の取付部が外れる。下側の取付部が外れると変圧器の共振周期が変化するので、電柱と変圧器の共振が抑えられる。そして、下側の取付部が外れた場合であっても、上側の取付部によって変圧器を支持することができる。
また、請求項2記載の柱上変圧器の装柱方法は、下側の取付部を外れやすさが異なる複数の連結手段より構成し、外れた連結手段の数によって振動による損傷の度合いを判断可能にするものである。
下側の取付部を構成する各連結手段の外れやすさが異なっているので、変圧器の振動が小さければ外れる連結手段の数は少なく、変圧器の振動が大きければより多くの連結手段が外れる。また、変圧器の振動が小さければ受ける損傷の度合いは小さく、変圧器の振動が大きければ受ける損傷の度合いも大きくなる。したがって、外れた連結手段の数に基づいて受けた損傷の度合いを目視点検により容易に判断することができる。
また、請求項3記載の柱上変圧器の装柱方法は、連結手段を少なくとも連絡手段の周囲の部材とは異なる色に塗り分けておくものである。したがって、連結手段のみを目立たせることができる。
また、請求項4記載の柱上変圧器の装柱方法は、連結手段同士を互いに異なる色に塗り分けておくものである。したがって、外れた連結手段の区別が容易である。
さらに、請求項5記載の柱上変圧器の装柱構造は、高さの異なる少なくとも2箇所の取付部によって変圧器を電柱に取り付け、下側の取付部は変圧器と電柱との共振時の振動によって外れるものであり、上側の取付部は下側の取付部が外れても変圧器を支持できるものである。
地震や強風等によって電柱が揺れた場合、高さの異なる少なくとも2箇所の取付部によって電柱に取り付けられている変圧器は、電柱に対して水平方向に振動する。このとき、電柱と変圧器の共振周期が一致すると共振現象が発生し、変圧器は大きく振動する。この変圧器の共振によって下側の取付部が外れ、変圧器の共振周期が変化する。これによって電柱と変圧器の共振が抑えられる。下側の取付部が外れた場合であっても、上側の取付部によって変圧器を支持することができる。
また、請求項6記載の柱上変圧器の装柱構造は、下側の取付部は、外れやすさが異なる複数の連結手段を備え、外れた連結手段の数によって振動による損傷の度合いを判断可能にしている。
下側の取付部を構成する各連結手段の外れやすさが異なっているので、変圧器の振動が小さければ外れる連結手段の数は少なく、変圧器の振動が大きければより多くの連結手段が外れる。また、変圧器の振動が小さければ受ける損傷の度合いは小さく、変圧器の振動が大きければ受ける損傷の度合いも大きくなる。したがって、外れた連結手段の数に基づいて受けた損傷の度合いを目視点検により容易に判断することができる。
また、請求項7記載の柱上変圧器の装柱構造は、連結手段を少なくとも連結手段の周囲の部材と異なる色に塗り分けるものである。したがって、連結手段のみを目立たせることができる。
また、請求項8記載の柱上変圧器の装柱構造は、連結手段同士を互いに異なる色に塗り分けるものである。したがって、外れた連結手段の区別が容易である。
また、請求項8記載の柱上変圧器の装柱構造は、連結手段同士を互いに異なる色に塗り分けるものである。したがって、外れた連結手段の区別が容易である。
しかして、請求項1記載の柱上変圧器の装柱方法では、上述のようにして柱上変圧器を装柱するので、振動を利用して下側の取付部を外し電柱と変圧器の共振を抑えることができる。このため、装柱構造として特に損傷してはいけない部分の損傷を確実に防止することができ、装柱の安全性をより一層向上させることができる。特に、想定外の大きさの地震災害や風害等が発生した場合であっても、装柱の安全性確保をより確実なものにすることができる。また、共振を抑えることができるので、共振によって大きな振動が発生することを想定してその振動に十分耐え得るように装柱構造を頑丈に設計する必要がなくなり、装柱構造の製造コストを安くすることができる。
また、請求項2記載の柱上変圧器の装柱方法では、上述のようにして柱上変圧器を装柱するので、外れた連結手段の数に基づいて受けた損傷の度合いを判断することができる。このため、地上から損傷の度合いを目視点検により容易に判断することができ、わざわざ電柱に登らなくても点検を行うことができる。この結果、点検作業を効率良く行うことが可能になる。
また、請求項3記載の柱上変圧器の装柱方法では、上述のようにして柱上変圧器を装柱するので、連結手段のみを目立たせることができ、点検作業をより一層効率良く行うことができる。
また、請求項4記載の柱上変圧器の装柱方法では、上述のようにして柱上変圧器の装柱するので、外れた連結手段の区別が容易であり、点検作業をより一層効率良く行うことができる。
さらに、請求項5記載の柱上変圧器の装柱構造では、上述の構成にしているので、請求項1記載の柱上変圧器の装柱方法の実施に適した構造を提供することができる。
また、請求項6記載の柱上変圧器の装柱構造では、上述の構成にしているので、請求項2記載の柱上変圧器の装柱方法の実施に適した構造を提供することができる。
また、請求項7記載の柱上変圧器の装柱構造では、上述の構成にしているので、請求項3記載の柱上変圧器の装柱方法の実施に適した構造を提供することができる。
また、請求項8記載の柱上変圧器の装柱構造では、上述の構成にしているので、請求項4記載の柱上変圧器の装柱方法の実施に適した構造を提供することができる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5に本発明を適用した柱上変圧器の装柱方法および柱上変圧器の装柱構造の実施形態の一例を示す。柱上変圧器の装柱構造(以下、単に装柱構造という)は、高さの異なる少なくとも2箇所の取付部3,4によって変圧器1を電柱2に取り付け、下側の取付部4は変圧器1と電柱2との共振時の振動によって外れるものであり、上側の取付部3は下側の取付部4が外れても変圧器1を支持できるものである。また、柱上変圧器の装柱方法は、高さの異なる少なくとも2箇所の取付部3,4によって変圧器1を電柱2に取り付け、変圧器1と電柱2との共振時に振動を利用して下側の取付部4を外して変圧器1の共振周期を変化させると共に、下側の取付部4が外れても上側の取付部3によって変圧器1を支持するものである。電柱2は、例えば電柱である。
本実施形態では、例えば2基の柱上変圧器1を装柱する場合を例に説明する。柱上変圧器1(以下、単に変圧器1という)は、例えば変圧器1との取合い部であるフレーム5と、電柱2との取合い部であるバンド6とを使用して装柱されている。
フレーム5は、左右一対の縦板5aの上下両端を2枚の横板5bによって連結した四角形状の枠体であり、溶接によって各板5a,5a,5b,5bを固着している。また、各横板5b間は補強板5cによって補強されている。縦板5aの横断面はコ字状を成している。上下の横板5bのほぼ中央には、バンド6固着用のL型ブラケット7がそれぞれ2つずつ溶接されている。バンド6は上用と下用の2本設けられており、各バンド6のほぼ中央にL型ブラケット7を溶接することで、フレーム5と一体化している。各バンド6の両端にはバンド締具8が溶接されており、各バンド6を電柱2に巻き付け、バンド締具8によって両端を繋いで強固に締め付けることで、電柱2にしっかりと固定することができる。即ち、フレーム5は上下2本のバンド6によって電柱2にしっかりと固定されている。
高さの異なる取付部は、例えば2箇所に設けられている。上側の取付部3は連結手段(以下、第1の連結手段9という)を1つ備えている。一方、下側の取付部4は、外れやすさが異なる複数の連結手段を備え、電柱2と変圧器1の共振時に外れた連結手段の数によって振動による損傷の度合いを判断可能にしている。本実施形態では、下側の取付部4は外れやすさが異なる2つの連結手段10,11を備えており、上段の連結手段(以下、第2の連結手段という)10よりも下段の連結手段(以下、第3の連結手段という)11を外れやすくしている。各取付部3,4は2つの変圧器1に対して同様に設けられている。
上側の取付部3は、図3に示すように、変圧器1に固着されたハンガ座12と、ハンガ座12をフレーム5の縦板5aに連結する第1の連結手段9より構成されている。ハンガ座12のフレーム5に対向する壁板12aには、下端から上に向けてスリット12bが形成されている。第1の連結手段9は、縦板5aの裏側に当てられるコ形座金13と、コ形座金13と縦板5aとハンガ座12を締結するボルト14及びナット15と、コ形座金13を補強する補強板16より構成されている。補強板16は縦板5aとコ形座金13との間に介在され、縦板5aに予め溶接されている。通常、上側と下側の両方の取付部3,4によって変圧器1をフレーム5に取り付けているが、下側の取付部4が外れた場合であっても、上側の取付部3のみによって変圧器1をフレーム5に取り付けておくことができる。
なお、縦板5aの所定位置にはハンガ受金17とJボルト受金18が溶接されている。ハンガ座12を縦板5aに取り付ける場合には、先ず、ボルト14を縦板5aのボルト孔5dと補強板16のボルト孔16aとコ形座金13のボルト孔13aに通してナット15を緩めにねじ込んでおき、この状態で、ハンガ受金17にハンガ座12を載せるようにしてハンガ座12と縦板5aを重ね合わせる。このとき、ボルト14の途中の部分をハンガ座12のスリット12bに通し、ボルト14の頭がハンガ座12の内側に入るようにする。そして、ハンガ座12をハンガ受金17に載せた後、緩めにねじ込んでいたナット15を強固に締め付けることで、ハンガ座12を縦板5aに固定することができる。そして、ハンガ座12をJボルト19で上から押さえ付け、このJボルト19をJボルト受金18にナット20で固定する。これにより、ハンガ座12をハンガ受金17とJボルト19とによって上下から挟み付けて固定し、万が一、ボルト14及びナット15が緩んだとしてもハンガ座12の脱落を確実に防止し、安全性をより一層向上させている。
下側の取付部4は、図4及び図5に示すように、変圧器1に固着されたハンガ座21と、上下2段に並んでハンガ座21をフレーム5の縦板5aに連結する第2及び第3の連結手段10,11より構成されている。ハンガ座21のフレーム5に対向する壁板21aには、下端から上に向けてスリット21bが形成されている。第2及び第3の連結手段10,11は、縦板5aの裏側に当てられるコ形座金22,23と、コ形座金22,23と縦板5aとハンガ座21を締結するボルト24,25及びナット26,27より構成されている。第3の連結手段(下段の連結手段)11のコ形座金23は、第2の連結手段(上段の連結手段)10のコ形座金22よりも厚さが薄くなっており、変形しやすくなっている。また、フレーム5の縦板5aには上下方向に細長い座金調整スリット28が形成されており、この座金調整スリット28に第2の連結手段10のボルト24と第3の連結手段11のボルト25が通されて上下に移動可能になっている。
各連結手段10,11は少なくとも連絡手段10,11の周囲の部材とは異なる色に塗り分けられている。本実施形態では、各連結手段10,11は装柱構造の連結手段10,11以外の部材(例えばフレーム5等)や変圧器1と異なる色に塗り分けられている。変圧器1は一般的に灰色に塗られており、装柱構造の連結手段10,11以外の部材の多くの部分は一般的に銀色や灰色などの無彩色であるので、各連結手段10,11を灰色以外の色、例えば赤色や黄色などの目立つ色に着色しておく。本実施形態では、例えば第2の連結手段10のボルト24とナット26を赤色に、第3の連結手段11のボルト25とナット27を黄色に塗り分けている。ただし、ボルト24,25とナット26,27に加えてコ形座金22,23も黄色や赤色等に塗り分けても良い。あるいは、ボルト24,25、ナット26,27、コ形座金22,23のいずれか一の部材のみを黄色や赤色等に塗り分けても良いし、いずれか二の部材を黄色や赤色等に塗り分けても良い。
ハンガ座21を縦板5aに取り付ける場合には、先ず、第2及び第3の連結手段10,11のボルト24,25を縦板5aの座金調整スリット28とそれぞれ対応するコ形座金22,23のボルト孔22a,23aに通し、ナット26,27を緩めにねじ込んでおく。そして、上側の取付部3のハンガ座12を縦板5aに取り付けることで、下側の取付部4のハンガ座21は縦板5aに対して位置決めされるので、まず最初に第2の連結手段10のボルト24をハンガ座21のスリット21bに下から挿入しながら座金調整スリット28内の所定位置まで持ち上げる。ボルト24をスリット21bに挿入することで、ボルト24の頭がハンガ座21の内側に入り込むので、ボルト24に対してナット26を強固に締め付けることで、ハンガ座21と縦板5aを締め付けることができる。
同様に、第3の連結手段11のボルト25も、ハンガ座21のスリット21bに下から挿入しながら座金調整スリット28内の所定位置まで持ち上げる。そして、ナット27を強固に締め付けることで、ハンガ座21と縦板5aを締め付けることができる。このように第2の連結手段10と第3の連結手段11のボルト24,25とナット26,27を締め付けることで、ハンガ座21を縦板5aに取り付けることができる。
なお、上側の取付部3のハンガ座12がハンガ受金17とJボルト19によって上下から挟み付けられており、これによって変圧器1が上下に移動することがないので、下側の取付部4の各ボルト24,25がハンガ座21のスリット21bから抜けることでハンガ座21が脱落してしまうことはない。
上側の取付部3の第1の連結手段9と下側の取付部4の第2及び第3の連結手段10,11とを比較すると、第1の連結手段9ではコ形座金(以下、第1のコ形座金という)13を補強する補強板16を有している。また、下側の取付部4では、第2の連結手段10のコ形座金(以下、第2のコ形座金という)22よりも第3の連結手段11のコ形座金(以下、第3のコ形座金という)23は厚さが薄くなっている。これらのため、第1のコ形座金13が最も変形し難く、第2のコ形座金22、第3のコ形座金23の順に変形しやすくなっており、特に第1のコ形座金13の変形は補強板16によって防止される。第2のコ形座金22や第3のコ形座金23が変形すると、ハンガ座21と縦板5aに対するボルト24,25とナット26,27の締め付けが緩んで各連結手段10,11が座金調整スリット28内を落下する。即ち、第2の連結手段10、第3の連結手段11が外れる。
次に、第3のコ形座金23の損傷(変形)過程について説明する。図6は、変圧器1の振動時における第3のコ形座金23の水平面内の挙動を示したものである。振動による荷重を受けていない状態では、図6(a)のようになっている。そして、振動による荷重が小さい場合には、第3のコ形座金23の変形は弾性変形であり、振動中立位置では図6(a)のようになっている。
強風や大地震などに起因した過大な外力が電柱2や変圧器1等に作用すると、図6(b)に示すように、電柱2に対して変圧器1が水平方向に揺れてボルト25を引っ張る。これにより、第3のコ形座金23が変圧器1側に折れ曲がり永久変形(塑性変形)するに至る。その直後、変圧器1が振動中立位置に戻った際に(図6(c))、第3のコ形座金23が変圧器1側に永久変形しているために、ボルト25の張力が失われる。このため、ボルト頭とハンガ座21との間に作用していた摩擦力、第3のコ形座金23と縦板5aとの間に作用していた摩擦力が失われ、ボルト25と第3のコ形座金23は座金調整スリット28に沿って自重で落下する。即ち、第3の連結手段11が外れる。
このような第3のコ形座金23の変形は、第2のコ形座金22についても言える。ただし、第2のコ形座金22は第3のコ形座金23よりも厚く変形し難いので、第3のコ形座金23が永久変形し始める外力よりも大きな外力で、第2のコ形座金22は永久変形し始めることになる。
次に、第1の連結手段9、第2の連結手段10、第3の連結手段11の役割について説明する。第1の連結手段9は、第2の連結手段10と第3の連結手段11が外れた後にも、変圧器1を支持しつづける必要がある。したがって、第1のコ形座金13の変形を防止する必要があり、補強板16を設けている。
第2の連結手段10は、変圧器1と電柱2との共振を抑制する役割に用いる。すなわち、いま第3の連結手段11を考えないとすると、変圧器1と電柱2の共振周期が一致して変圧器1が共振した場合に、第1の連結手段9を外さず且つ第2の連結手段10を外せば、変圧器1の共振周期が変化するので、変圧器1を落下させずに変圧器1の共振を抑制できる。このように変圧器1が共振した場合に第1の連結手段9を外さずに第2の連結手段10を外すためには、第2のコ形座金22を第1のコ形座金13よりも変形しやすくする必要がある。このため、本実施形態では、第1の連結手段9に補強板16を設けている。ただし、第2のコ形座金22をあまり変形しやすくし過ぎると、第2の連結手段10が外れた後の共振周期の変動が小さくなり、第2の連結手段10の外れに伴う変圧器1の応答低減効果が小さくなる。したがって、第2のコ形座金23の変形のしやすさを適切に設定する。ここで、応答低減効果とは変圧器1の共振周期が変化することにより変圧器1の振動振幅が低減する効果であり、一般に、変圧器1の共振周期の変化の度合いが大きいほど応答低減効果は大きくなる。
第3の連結手段11は、第1の連結手段9と第2の連結手段10のボルト14,24のゆるみ発生の有無を判定するためのものである。したがって、第3のコ形座金23の変形のしやすさは、第1の連結手段9と第2の連結手段10のボルト14,24のゆるみが発生し始める荷重に合わせて設定する。
地震や強風等によって電柱2が揺れた場合、高さの異なる上側の取付部3と下側の取付部4によって電柱2に取り付けられている変圧器1は、電柱2に対して水平方向に振動する。このとき、電柱2と変圧器1の共振周期が一致すると共振現象が発生し、変圧器1の振動が大きくなる。これにより、第3のコ形座金23が変形し、第3の連結手段11が外れる。この状態で共振の原因となった地震や強風等が収まれば、第2の連結手段10は外れることがなく、第1の連結手段9と第2の連結手段10によって変圧器1はフレーム5に取り付けられている。
一方、地震や強風等が収まらず、変圧器1の振動が更に大きくなると、第2のコ形座金22も変形し、第2の連結手段10も外れる。これにより変圧器1の共振周期が変化し、電柱2と変圧器1の共振が抑えられる。この状態では、第1の連結手段9が変圧器1をフレーム5に取り付けているが、第1の連結手段9は変圧器1を落下させずに十分に取り付けておくことがことができる。
このように、本発明では、変圧器1の振動を利用して下側の取付部4の連結手段を外し、これによって電柱2と変圧器1の共振を抑えることができる。このため、下側の取付部4の連結手段10,11以外の部分の損傷を確実に防止することができ、装柱の安全性をより一層向上させることができる。特に、想定外の地震災害や風害等が発生した場合であっても、装柱の安全性確保をより確実なものにすることができる。
また、電柱2と変圧器1の共振を抑えることができるので、共振によって大きな振動が発生することを前提に装柱構造を設計する必要がなくなり、装柱構造を大きな振動に十分耐え得るように頑丈にする必要がなくなるので、装柱構造の製造コストを安くすることができる。変圧器1ならびに電柱2の数は膨大であり、製造コストの削減の効果は極めて大きい。
ここで、電柱2の共振周期は電柱2が設置される地盤の硬さや電線の配線状況等に応じて変化するものであり、設置した全ての電柱2について上述の共振が発生するとは限らない。また、電柱2の共振周期を測定することによって共振が発生する電柱2を検出することは可能ではあるが、設置される電柱2の数は極めて膨大であることを考慮すると、全ての電柱2について測定を行い共振が発生する電柱2を予め特定するのは実際上困難である。さらに、共振が発生する電柱2を予め特定したとしても、共振が発生する電柱2と発生しない電柱2とで装柱構造を変えること、即ち電柱2の共振周期によって変圧器1の共振周期を各々変えるようにすることは、装柱構造の種類の増加により製造コストと管理コストを上昇させることになるので好ましくない。つまり、電柱2と変圧器1の共振が発生するのは極一部の電柱2についてであるにもかかわらず、全ての装柱構造を共振の発生を前提に頑丈に製造することは、共振の発生しない多くの装柱構造については過剰品質となってしまう。本発明では、共振時の大きな振動に十分耐え得るように装柱構造を頑丈にするのではなく、共振を抑制して大きな振動を発生させないようにしているので、装柱構造を不必要に頑丈にする必要がなく、適切な品質を保証しつつ製造コストを安くすることができる。
次に、装柱の点検について説明する。図7に、各連結手段9〜11の状態と損傷の関係を示す。図7(a)に示すように、全ての連結手段9〜11が外れていない場合には、装柱構造に損傷は発生していないと判断される。
図7(b)に示すように、第3の連結手段11のみが外れている場合には、第1の連結手段9と第2の連結手段10のボルト14,24とナット15,26にゆるみが発生しており、これらのボルト14,24とナット15,26を締めなおすと共に、第3の連結手段11を交換する必要があると判断される。
図7(c)に示すように、第3の連結手段11に加えて第2の連結手段10も外れている場合には、相当大きな外力荷重を受けて装柱構造に損傷が発生しており、全ての連結手段9〜11の交換などの処理が必要であると判断される。
以上のように、本発明では、外れた連結手段の種類と数を目視で確認することにより装柱構造の損傷の度合いを容易に判断することができ、作業員が電柱2に登ること無しに目視点検を実施することができる。このため、点検作業を効率良く行うことができる。
さらに、本実施形態では、第2の連結手段10と第3の連結手段11のボルト24,25とナット26,27を装柱構造の連結手段10,11以外の部材や変圧器1とは異なる色に塗っているので、第2の連結手段10と第3の連結手段11を目立たせることができ、目視点検時の過誤防止を図ることができると共に、点検作業をさらに効率良く行うことができる。いま、例えば第3の連結手段11のボルト25とナット27には黄色の着色を、第2の連結手段10のボルト24とナット26には赤色の着色を行っているので、黄色のボルト25とナット27が落下している場合には第1の連結手段9と第2の連結手段10のボルト14,24とナット15,26の締めなおしと第3の連結手段11の交換を実施し、赤色のボルト24とナット26も落下している場合には全ての連結手段9〜11の交換を実施するとの判断が容易に行える。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の説明では、各連結手段の外れやすさを変えるために、補強板16を設けたりコ形座金22,23の厚さを変化させていたが、各連結手段9〜11の外れやすさを変える手段としてはこれに限るものではない。例えば、コ形座金13,22,23の材質や大きさ、形状等を変えるようにしても良く、補強板16の厚さ、材質、大きさ等を変えるようにしても良い。特に、図12および図13のように、コ形座金の大きさや形状を3つのコ形座金13,22,23で異なるようにすることにより、コ形座金13,22,23の順に変形しにくく調整することが可能であり、本発明の効果を有効に発揮することができる。また、ボルト14,24,25の太さや材質を変えることで、各連結手段9〜11の外れやすさを変化させるようにしても良い。即ち、上述の説明では、コ形座金22,23を損傷させることで下側の取付部4の連結手段10,11を外すようにしていたが、ボルト24,25を損傷させることで下側の取付部4の連結手段10,11を外すようにしても良い。
また、上述の説明は、高さの異なる2箇所に取付部3,4を設けるようにしていたが、高さの異なる3箇所以上に取付部を設けるようにしても良い。
また、上述の説明では、第2の連結手段10と第3の連結手段11を異なる色に塗っていたが、第2の連結手段10と第3の連結手段11を同じ色に塗っても良い。
また、上述の説明では、下側の取付部4を2つの連結手段10,11によって構成していたが、3つ以上の連結手段によって下側の取付部4を構成しても良く、あるいは1つの連結手段によって下側の取付部4を構成しても良い。
下側の取付部4の外れによって電柱2と変圧器1の共振を抑えることができることを確認するための実験を行った。変圧器1として100kVA変圧器を使用して実験を行った。実験用の電柱2に対し、水平方向に正弦波(2Hz、0.3G)の入力を与えた。その結果を図8に示す。また、比較のために、下側の取付部4が外れなかった場合の実験データも示す(図9)。図8と図9の(a)は電柱2の振動変位を、同(b)は100kVA変圧器1の振動変位を示している。なお、実験では、下側の取付部4が1つの連結手段から構成されている実験用装柱構造を使用した。
図9の比較例は、実験を開始してから約24秒〜約30秒の間、バンド6ごと100kVA変圧器1が沈下した例である。バンド6の沈下は、バンド6が実験用柱2の脚部のリブプレートに接触することで止まった。実験開始後、電柱2の変位の増加にともない100kVA変圧器1の変位も徐々に増加した。バンド6の沈下中には100kVA変圧器1の変位の増加は一旦収まる傾向を示したが、バンド6の沈下が停止した後は再び増加し始め、以降、実験用柱2への入力を終了するまで、共振状態が続いた。
これに対し、図8では、電柱2の変位の増加にともない100kVA変圧器1の変位も徐々に増加したが、実験開始から約30秒経過した時点で下側の取付部4が外れて落下すると(下ボルト落下)、100kVA変圧器1の変位は減少した。
これらの結果、下側の取付部4が外れなければ電柱2と変圧器1は共振したままであるが、下側の取付部4が外れることによって電柱2と変圧器1の共振を抑えることができることを確認できた。
1 柱上変圧器
2 電柱
3 上側の取付部
4 下側の取付部
10,11 下側の取付部の連結手段
2 電柱
3 上側の取付部
4 下側の取付部
10,11 下側の取付部の連結手段
Claims (8)
- 高さの異なる少なくとも2箇所の取付部によって変圧器を電柱に取り付け、前記変圧器と前記電柱との共振時に振動を利用して下側の取付部を外して前記変圧器の共振周期を変化させると共に、前記下側の取付部が外れても上側の取付部によって前記変圧器を支持することを特徴とする柱上変圧器の装柱方法。
- 前記下側の取付部を外れやすさが異なる複数の連結手段より構成し、外れた連結手段の数によって振動による損傷の度合いを判断可能にすることを特徴とする請求項1記載の柱上変圧器の装柱方法。
- 前記連結手段を少なくとも前記連絡手段の周囲の部材とは異なる色に塗り分けておくことを特徴とする請求項2記載の柱上変圧器の装柱方法。
- 前記連結手段同士を互いに異なる色に塗り分けておくことを特徴とする請求項2又は3記載の柱上変圧器の装柱方法。
- 高さの異なる少なくとも2箇所の取付部によって変圧器を電柱に取り付け、下側の取付部は前記変圧器と前記電柱との共振時の振動によって外れるものであり、上側の取付部は前記下側の取付部が外れても前記変圧器を支持できることを特徴とする柱上変圧器の装柱構造。
- 前記下側の取付部は、外れやすさが異なる複数の連結手段を備え、外れた連結手段の数によって振動による損傷の度合いを判断可能であることを特徴とする請求項5記載の柱上変圧器の装柱構造。
- 前記連結手段を少なくとも前記連結手段の周囲の部材と異なる色に塗り分けることを特徴とする請求項6記載の柱上変圧器の装柱構造。
- 前記連結手段同士を互いに異なる色に塗り分けることを特徴とする請求項6又は7記載の柱上変圧器の装柱構造。
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2004
- 2004-05-06 JP JP2004137706A patent/JP2005322693A/ja active Pending
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