JP2005321914A - 無線タグシステムおよび警報方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数個の無線タグが存在しても、そのうちの1個でもリーダライタの最大送信範囲から離れたことを簡易な無線タグシステムで検出すること。
【解決手段】 リーダライタでの受信可能距離が、タグA、Bでのリーダライタから送信されてくる信号の受信可能距離よりも長く設定されている。リーダライタは、発信停止信号を常時送信する。各タグは、発信停止信号を受信できなくなった時に通知信号を送信する。リーダライタは、通知信号を受信した時に、警報を発する。
【選択図】 図1
【解決手段】 リーダライタでの受信可能距離が、タグA、Bでのリーダライタから送信されてくる信号の受信可能距離よりも長く設定されている。リーダライタは、発信停止信号を常時送信する。各タグは、発信停止信号を受信できなくなった時に通知信号を送信する。リーダライタは、通知信号を受信した時に、警報を発する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無線タグとリーダライタとから構成され、両者間でデータを無線で通信することが可能な無線タグシステムおよび警報方法に関する。
この種の無線タグシステムは、無線タグとリーダライタとから構成される。無線タグとリーダライタとは互いに無線でデータを通信することが可能となっている。このような無線タグシステムでは、例えば、無線タグとリーダライタとの間の距離が所定の距離以上離れると、無線タグ及び/又はリーダライタが警報を発生するように構成されている。従って、無線タグシステムは、盗難防止や置き忘れ防止として利用される。逆に、無線タグとリーダライタとが互いに近接したことを検出するようにしたものもある。
図10に従来の無線タグシステムを示す。図示の無線タグシステムは、リーダライタ1’と、第1および第2の無線タグ4’、5’とを有する。リーダライタ1’は、送受信機能部2’とアンテナ部3とを有する。尚、図示の例では、無線タグが2個の場合を図示しているが、1個でも3個以上あっても良いのは勿論である。
リーダライタ1’は、第1および第2の無線タグ4’、5’の読出し又は書込みを行うものである。図10では、リーダライタ1’と無線タグ4’、5’との最大通信距離をD’で示している。図示の例では、第1の無線タグ4’は最大通信距離D’の範囲内に入っているが、第2の無線タグ5’は最大通信距離D’の範囲外にある。
図11に従来の送受信機能部2’の構成を示す。送受信機能部2’は、確認信号を送出する確認信号送出回路21’と、アンテナ部3で受信した信号の中から応答信号を抽出する応答信号抽出回路22’と、この応答信号抽出回路22’で抽出された応答信号を検出し、応答信号が検出されなかったときに警報指令を出力する応答信号検出回路23’と、警報指令に応答して警報を発する警報発生回路24とを有する。
一方、図示はしないが、各無線タグ4’、5’は上記確認信号を受信したときに応答信号を送信するように構成されている。
従って、無線タグがリーダライタ1’の最大通信距離D’の範囲外に出て、無線タグにおいて確認信号が受信できなくと、応答信号をリーダライタ1’が受信しないので、リーダライタ1’は警報を発する。一方、再度、その無線タグがリーダライタ1’の最大通信距離D’の範囲内に入ってきて、無線タグにおいて確認信号を受信できるようになると、リーダライタ1’は応答信号を受信できるようになるので、警報を停止することとなる。従って、リーダライタ1’は、この応答信号の有無によって、無線タグがリーダライタ1’の近傍にいるか否かを判断することができる。
図12を参照して、図11に図示した従来の送受信機能部2’の動作について説明する。
送受信機能部2’では、確認信号送出回路21’は確認信号を常時送出し、それはアンテナ部3を介して送信される(ステップS11’)。次に、送受信機能部2'では、応答信号抽出回路22’と応答信号検出回路23’によって、無線タグから送信されてくる応答信号を受信したか否かを判断する(ステップS12’)。応答信号を受信していれば(ステップS12’のYES)、応答信号検出回路23’は警報指令を出力しないので、警報発生回路24は警報を停止する(ステップS13’)。一方、応答信号を受信していなければ(ステップS12’のNO)、応答信号検出回路23’は警報指令を出力し、この警報指令に応答して警報発生回路24は警報を発する(ステップS14’)。
次に、図13を参照して、従来の無線タグの動作について説明する。
無線タグは、リーダライタ1’から送信されてくる、確認信号を受信したか否かを判断する(ステップS21’)。確認信号を受信していれば(ステップS21’のYES)、無線タグは、リーダライタ1’へ応答信号を送信する(ステップS22’)。確認信号を受信しなければ(ステップS21’のNO)、無線タグはなにもせずにステップS21’へ戻る。
図14を参照して、図10に示した従来の無線タグシステムの動作について説明する。ここでは、第1の無線タグ4’をタグAと呼び、第2の無線タグ5’をタグBと呼ぶ。図14において、(1)はタグAがリーダライタ1’の最大通信距離D’の範囲内に入っている状態を示し、(2)はタグBがリーダライタ1’の最大通信距離D’の範囲に入っていない状態を示し、(3)はタグAとタグBとが同時に存在し、タグAがリーダライタ1’の最大通信距離D’の範囲内に入っているが、タグBがリーダライタ1’の最大通信距離D’の範囲に入っていない状態を示している。
図14(1)に示されるように、タグAがリーダライタ1’の最大通信距離D’の範囲内に入っているとする。この場合、リーダライタ1’においては、確認信号送出回路21’から送出された確認信号が、アンテナ部3を介して送信される(図12のステップS11’参照)。この確認信号をタグAが受信すると(図13のステップS21’のYES)、タグAは応答信号を送信する(図13のステップS22’)。リーダライタ1では、応答信号抽出回路22’がアンテナ部3を介してこの応答信号を受信する(図12のステップS12’)。この応答信号が有るので、リーダライタ1’では、応答信号検出回路23’は警報指令を出力せず、警報発生回路24は警報を停止する。この場合、リーダライタ1’は、タグAがリーダライタ1’の近傍にあることを認識することができる。
図14(2)に示されるように、タグBがリーダライタ1’の最大送通信距離D‘の範囲に入っていないとする。この場合、リーダライタ1’が確認信号を送信しても(図12のステップS11')、タグBはこの確信信号を受信することができない(図13のステップS21’)。したがって、タグBは応答信号を送信しない。リーダライタ1’は応答信号を受信しないので(図12のステップS12’のNO)、リーダライタ1’では、応答信号検出回路23’は警報指令を出力し、この警報指令に応答して警報発生回路24は警報を発生する(図12のステップS14’)。したがって、リーダライタ1’は、タグBがリーダライタ1’の近傍から離れたことを認識できる。この例の場合、リーダライタ1’が警報を発するので、盗難防止や置き忘れ防止として利用することができる。このような例は、例えば特許文献1に開示されている。
一方、図14(1)に示されるように、タグAがリーダライタ1’の最大通信距離D’の範囲内に入ることにより、タグAがリーダライタ1’の近傍にあることを検出することもできる。このような例は、迷子や待ち合わせ人の発見連絡に利用することができる(例えば、特許文献2参照)。
上述した従来の無線タグシステムは、無線タグの紛失防止にも適用できる。しかしながら、無線タグが複数個存在する場合には、以下に述べるような問題がある。
図14(3)に示されるように、タグAとタグBの2個の無線タグが同時に存在し、タグAがリーダライタ1’の最大通信距離D’の範囲内に入っているが、タグBがリーダライタ1’の最大通信距離D’の範囲に入っていないとする。
このような状況下では、たとえタグBがリーダライタ1’の最大通信距離D’の範囲外にあったとしても、タグAからの応答信号をリーダライタ1’が受信するので、リーダライタ1’は、タグBもリーダライタ1’の最大通信距離D’の範囲内に存在していると誤認識してしまう。
この対策として、タグAおよびタグBがそれぞれ固有のIDを持ち、各無線タグが応答信号と一緒に自身のIDをも返送する方法がある。しかしながら、この方法では、各無線タグが固有のIDを持たなければならないので、無線タグの構成が複雑になるばかりでなく、IDを管理する必要がある。
一方、リーダライタ1’の最大通信距離D’の範囲内に複数の無線タグが存在しているとする。このような場合は、単純な信号とは異なり、リーダライタ1’は衝突防止機能を持たなければならない。そのため、リーダライタ1’の構成が複雑になる。
また、別の対策として、複数個の無線タグが異なる周波数を使用する方法が考えられる。しかしながら、この方法では、無線タグとリーダライタ共に、構成が複雑となるという欠点がある。
本発明の技術課題は、複数個の無線タグが存在しても、そのうち1個でもリーダライタの最大送信範囲から離れたことを簡易な構成で検出することができる無線タグシステムを提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、少なくとも1個の無線タグと、該無線タグに対してデータの読出しまたは書込みを行うリーダライタとを有する無線タグシステムにおいて、前記リーダライタでの受信可能距離が、前記無線タグでのリーダライタから送信されてくる信号の受信可能距離よりも長く設定されており、前記リーダライタは、発信停止信号を常時送信する手段を有し、前記無線タグは、前記発信停止信号を受信できなくなった時に通知信号を送信する手段を有し、前記リーダライタは、前記通知信号を受信した時に、警報を発する警報発生手段を有することを特徴とする無線タグシステムが得られる。
上記本発明の第1の態様による無線タグシステムにおいて、前記警報発生手段は、前記通知信号を受信している間だけ前記警報を発するものであってよい。また、前記リーダライタは、前記通知信号を受信した時にセットされ、外部からのリセット信号に応答してリセットされる状態保持手段を更に備えることが好ましい。この場合には、前記警報発生手段は、前記状態保持手段がセットされている間は前記警報を発するが、前記状態保持手段がリセットされているときは前記警報を停止するように動作する。さらに、前記発信停止信号と前記通知信号とがそれぞれ異なる単一の周波数の信号であってよい。また、前記警報は、例えば、警報音であってよいし、又は警報光であってもよく、振動伝達によって行われてもよい。
本発明の第2の態様によれば、少なくとも1個の無線タグと、該無線タグに対してデータの読出しまたは書込みを行うリーダライタとを有する無線タグシステムにおいて、前記リーダライタでの受信可能距離が、前記無線タグでの前記リーダライタから送信されてくる信号の受信可能距離よりも長く設定されており、前記リーダライタは、発信停止信号を常時送信する手段を有し、前記無線タグは、前記発信停止信号を受信できなくなった時に通知信号を送信する手段を有し、前記リーダライタは、前記通知信号を受信した時に、上位装置へステータス信号を送出する手段を有することを特徴とする無線タグシステムが得られる。
上記本発明の第2の態様による無線タグシステムにおいて、前記発信停止信号と前記通知信号とがそれぞれ異なる単一の周波数の信号であってよい。
本発明の第3の態様によれば、少なくとも1個の無線タグと、該無線タグに対してデータの読出しまたは書込みを行うリーダライタとを有する無線タグシステムにおける警報方法であって、前記リーダライタでの受信可能距離が、前記無線タグでの前記リーダライタから送信されてくる信号の受信可能距離よりも長く設定されており、前記リーダライタにおいて発信停止信号を常時送信し、前記無線タグにおいて前記発信停止信号を受信できなくなった時に通知信号を送信し、前記リーダライタにおいて前記通知信号を受信した時に警報を発することを特徴とする無線タグシステムにおける警報方法が得られる。
本発明の第4の態様によれば、無線タグシステムに用いられ、無線タグに対してデータの読出しまたは書込みを行うリーダライタあって、発信停止信号を常時送信する手段と、前記無線タグから送信されてくる通知信号を受信した時に、警報を発する警報発生手段とを有することを特徴とするリーダライタが得られる。
上記本発明の第4の態様によるリーダライタにおいて、前記警報発生手段は、前記通知信号を受信している間だけ前記警報を発するものであってよい。また、前記通知信号を受信した時にセットされ、外部からのリセット信号に応答してリセットされる状態保持手段を更に備えることが好ましい。その場合、前記警報発生手段は、前記状態保持手段がセットされている間は前記警報を発するが、前記状態保持手段がリセットされているときは前記警報を停止する。さらに、前記発信停止信号と前記通知信号とがそれぞれ異なる単一の周波数の信号であってよい。また、前記警報は、例えば、警報音であってよいし、又は警報光であってもよく、振動伝達によって行われてもよい。
本発明の第5の態様によれば、無線タグシステムに用いられ、無線タグに対してデータの読出しまたは書込みを行うリーダライタあって、発信停止信号を常時送信する手段と、前記無線タグから送信されてくる通知信号を受信した時に、上位装置へステータス信号を送出する手段とを有することを特徴とするリーダライタが得られる。
上記本発明の第5の態様によるリーダライタにおいて、前記発信停止信号と前記通知信号とがそれぞれ異なる単一の周波数の信号であってよい。
本発明の第6の態様によれば、無線タグシステムに用いられ、リーダライタによってデータの読出しまたは書込みが行われる無線タグであって、前記リーダライタから送信されてくる発信停止信号を受信したか否かを判断する判断手段と、該判断手段によって前記発信停止信号が受信できなかったと判断されたときに、通知信号を送信する送信手段とを有することを特徴とする無線タグが得られる。
本発明によれば、リーダライタでの受信可能距離を、無線タグでのリーダライタから送信されてくる信号の受信可能距離よりも長く設定し、リーダライタは発信停止信号を常時送信し、無線タグは発信停止信号を受信できなくなった時に通知信号を送信し、リーダライタは通知信号を受信した時に警報を発するようにしているので、簡易な構成で、複数個の無線タグのうち1個以上の無線タグがリーダライタの最大送信範囲外に出たときに警報を発することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に、本発明の一実施の形態に係る無線タグシステムを示す。図示の無線タグシステムは、リーダライタ1と、第1および第2の無線タグ4、5とを有する。リーダライタ1は、送受信機能部2とアンテナ部3とを有する。尚、図示の例では、無線タグが2個の場合を図示しているが、1個でも3個以上あっても良いのは勿論である。
リーダライタ1は、第1および第2の無線タグ4、5の読出し又は書込みを行うものである。リーダライタ1は、そのリーダライタ1からの信号を送信可能な最大送信範囲10を持つ。一方、第1の無線タグ4は、その第1の無線タグ4からの信号を送信可能な最大送信範囲11を持ち、第2の無線タグ5は、その第2の無線タグ5からの信号を送信可能な最大送信範囲12を持つ。
尚、本例では、第1の無線タグ4をタグAと呼び、第2の無線タグ5をタグBと呼ぶ。図1では、リーダライタ1における最大送信範囲10の最大送信距離をDで示している。尚、リーダライタ1の最大送信距離Dは、各無線タグでのリーダライタ1から送信されてくる信号の受信可能距離に等しい。一方、各無線タグにおける最大送信範囲の最大送信距離は、リーダライタ1での受信可能距離に等しい。
図2に本発明の第1の実施の形態に係る送受信機能部2を示す。送受信機能部2は、発信停止信号を送出する発信停止信号送出回路21と、アンテナ部3で受信した信号の中から通知信号を抽出する通知信号抽出回路22と、この通知信号抽出回路22で抽出された通知信号を検出し、通知信号を検出したとき警報指令を出力する通知信号検出回路23と、警報指令に応答して警報を発する警報発生回路24とを有する。
一方、図示はしないが、各無線タグ4、5は上記発信停止信号を受信できなくなった時に通知信号を送信するように構成されている。
図1に示されるように、本実施の形態に係る無線タグシステムにおいては、リーダライタ1での受信可能距離が、無線タグ4、5でのリーダライタ1から送信されてくる信号の受信可能距離よりも長く設定されている。換言すれば、リーダライタ1の最大送信距離Dよりも、各無線タグの最大送信距離の方が長くなっている。
図3を参照して、図2に図示した送受信機能部2の動作について説明する。
送受信機能部2では、発信停止信号送出回路21は発信停止信号を常時送出し、それはアンテナ部3を介して送信される(ステップS11)。次に、送受信機能部2では、通知信号抽出回路22と通知信号検出回路23によって、無線タグから送信されてくる通知信号を受信したか否かを判断する(ステップS12)。通知信号を受信していなければ(ステップS12のNO)、通知信号検出回路23は警報指令を出力しないので、警報発生回路24は警報を停止する(ステップS13)。一方、通知信号を受信していれば(ステップS12のYES)、通知信号検出回路23は警報指令を出力し、この警報指令に応答して警報発生回路24は警報を発する(ステップS14)。
次に、図4を参照して、無線タグの動作について説明する。
無線タグは、リーダライタ1から送信されてくる、発信停止信号を受信したか否かを判断する(ステップS21)。発信停止信号を受信していなければ(ステップS21のNO)、無線タグは、リーダライタ1へ通知信号を送信する(ステップS22)。発信停止信号を受信していれば(ステップS21のYES)、無線タグはなにもせずにステップS21へ戻る。
図5を参照して、本実施の形態に係る無線タグシステムの動作について説明する。図5において、(1)はタグAがリーダライタ1の最大送信距離Dの範囲内に入っている状態を示し、(2)はタグBがリーダライタ1の最大送信距離Dの範囲に入っていない状態を示し、(3)はタグAとタグBとが同時に存在し、タグAはリーダライタ1の最大送信距離Dの範囲内に入っているが、タグBがリーダライタ1の最大送信距離Dの範囲に入っていない状態を示している。
最初に、図5(1)を参照して、タグAがリーダライタ1の最大送信距離Dの範囲内に入っている場合の動作について説明する。
この場合、リーダライタ1においては、発信停止信号送出回路21から送出された発信停止信号が、アンテナ部3を介して送信される(図3のステップS11参照)。タグAはこの発信停止信号を受信する(図4のステップS21のYES)。この発信停止信号に応答して、タグAは発信を停止する。したがって、リーダライタ1は、タグAからは信号を受信しないので(図3のステップS12のNO)、リーダライタ1では、通知信号検出回路23は警報指令を出力せず、警報発生回路24は警報を停止する(図3のステップS13)。この場合、リーダライタ1は、タグAがリーダライタ1の最大送信距離Dの範囲内に入っていることを認識することができる。
次に、図5(2)を参照して、タグBがリーダライタ1の最大送信距離Dの範囲に入っていない場合の動作について説明する。
この場合、リーダライタ1は発信停止信号を送信しても(図3のステップS11)、タグBはリーダライタ1の最大送信距離Dの範囲に入っていないので、この発信停止信号を受信することができない(図4のステップS21のNO)。この発信停止信号が受信できなくなったことに応答して、タグBは発信を開始し、リーダライタ1へ向けて通知信号を送信する(図4のステップS22)。リーダライタ1では、通知信号抽出回路22がアンテナ部3を介してこの通知信号を受信する(図3のステップS12のYES)。この通知信号に応答して、リーダライタ1では、通知信号検出回路23は警報指令を出力し、この警報指令に応答して警報発生回路24は、タグBがリーダライタ1の最大送信距離Dの範囲外に出たという警報を発する(図3のステップS14)。
ここで、警報としては、警報音のような聴覚を利用するものでもよいし、光を発光又は点滅させる警報光のような視覚を利用するものであってもよく、その他の種々のものを利用することができる。その他の例としては、リーダライタ1を身に着けている場合には、振動を伝えて警報をする触覚を利用するものであってもよいし、臭いや香りによって警報をする嗅覚を利用するものであってもよい。これらの警報は、単独で用いるのではなく、複数を組み合わせてもよい。とにかく、人に対して何かを伝達できるものであれば何でもよい。
次に、図5(3)を参照して、タグAとタグBとが同時に存在し、タグAはリーダライタ1の最大送信距離Dの範囲内に入っているが、タグBがリーダライタ1の最大送信距離Dの範囲外にある場合の動作について説明する。
この場合、タグAはリーダライタ1から発信停止信号を受信するので、タグAは発信を停止する。これに対して、タグBはリーダライタ1からの発信停止信号を受信できないので、タグBはリーダライタ1へ向けて通知信号を送信する。リーダライタ1では、図5(2)の場合と同様に、通知信号を受信するので、いずれかの無線タグがリーダライタ1の最大送信距離Dの範囲外に出たという警報を発する。
このように、本実施の形態によれば、複数個の無線タグがリーダライタ1の最大送信距離Dの範囲内にあった状態から、その内の少なくとも1個の無線タグがリーダライタ1の最大送信距離Dの範囲外に出たという状態へ遷移したことを、リーダライタ1に知らせることができる。
本実施の形態において、上記発信停止信号および上記通知信号は、それぞれ異なった単一周波数の信号であって良い。すなわち、発信停止信号は、第1の周波数を持ち、通知信号は第2の周波数を持ってよい。この場合、複数の無線タグの構成は同一となる。従って、リーダライタ1や無線タグ4、5の構成も非常に簡単となる。また、上記発信停止信号および上記通知信号は、同一の単一周波数の信号であってもよい。
図6に本発明の第2の実施の形態に係る送受信機能部2Aを示す。送受信機能部2Aは、警報発生回路24が削除され、通知信号検出回路23が警報指令を出力する代わりにステータス信号を上位装置へ送出するように構成されている点を除いて、図2に示した送受信機能部2と同様の構成を有し、同様の作用をする。したがって、図2に示したものと同様の機能を有するものには同一の参照符号を付し、説明の簡略化のためにそれらの説明については省略する。
すなわち、図6に示した送受信機能部2Aは、直接警報を発するのではなく、ステータス信号を上位装置へ送出して、上位装置にて対処方法等を指示する方式を採用している。
図7を参照して、図6に図示した送受信機能部2Aの動作について説明する。
送受信機能部2Aでは、発信停止信号送出回路21は発信停止信号を常時送出し、それはアンテナ部3を介して送信される(ステップS11)。次に、送受信機能部2Aでは、通知信号抽出回路22と通知信号検出回路23によって、無線タグから送信されてくる通知信号を受信したか否かを判断する(ステップS12)。ここまでの動作は、図3に図示したものと同様である。
通知信号を受信していなければ(ステップS12のNO)、通知信号検出回路23はステータス信号を出力せず、ステップS11へ戻る。一方、通知信号を受信していれば(ステップS12のYES)、通知信号検出回路23はステータス信号を上位装置へ送出する(ステップS14A)。
図8に本発明の第3の実施の形態に係る送受信機能部2Bを示す。送受信機能部2Bは、通知信号検出回路23と警報発生回路24との間に状態保持回路25が挿入されている点を除いて、図2に示した送受信機能部2と同様の構成を有し、同様の作用をする。したがって、図2に示したものと同様の機能を有するものには同一の参照符号を付し、説明の簡略化のためにそれらの説明については省略する。
通知信号検出回路23は、通知信号を検出したとき、検出結果を出力する。状態保持回路25はその検出結果を保持する。換言すれば、検出結果に応答して(すなわち、通知信号を受信した時に)、状態保持回路25はセットされる。また、状態保持回路25は、リセットボタン(図示せず)を操作すること等により、外部から供給されるリセット信号によって、その保持している検出結果のデータをクリアにする。換言すれば、状態保持回路25は、外部からのリセット信号に応答してリセットされる。このような状態保持回路25は、例えば、フリップ・フロップによって実現され得る。
状態保持回路25は、セットされている間、警報指令を出力する。一方、状態保持回路25は、リセットされると、警報指令の出力を停止する。警報発生回路24は、警報指令に応答して警報を発するが、警報指令がないと、警報を停止する。すなわち、警報発生回路24は、状態保持回路25がセットされている間は警報を発するが、状態保持回路25がリセットされているときは警報を停止する。
図8に示された第3の実施の形態に係る送受信機能部2Bは、図2に示された第1の実施の形態に係る送受信機能部2と比較して、次に述べるような効果がある。
すなわち、図2に示した送受信機能部2を備えたリーダライタ1の構成では、例えば、第2の無線タグ5がリーダライタ1の最大送信距離Dの範囲を外れ、さらに自身の送信可能な最大送信範囲12をも超えて、リーダライタ1から離れてしまったとする。この場合、リーダライタ1は通知信号を受信できなくなる。その為、リーダライタ1は警報を停止してしまう。換言すれば、図2に示した送受信機能部2を備えたリーダライタ1は、無線タグがリーダライタ1の最大送信範囲10外でかつ当該無線タグの送信可能な最大送信範囲内にいるときだけ、警報を発する。したがって、この警報を発している期間が短いと、リーダライタ1を携帯している人間がその警報を見落としてしまい、警報に気づかないという危険性がある。
これに対して、図8に示した送受信機能部2Bを備えたリーダライタ1の構成では、例えば、第2の無線タグ5がリーダライタ1の最大送信距離Dの範囲を一旦外れてしまえば、リーダライタ1は警報を発し続ける。従って、警報を見落としてしまうことを防止することができる。尚、一旦発生した警報の停止は、リセットボタン等を操作することにより、容易に行える。
図9を参照して、図8に図示した送受信機能部2Bの動作について説明する。
送受信機能部2Bでは、発信停止信号送出回路21は発信停止信号を常時送出し、それはアンテナ部3を介して送信される(ステップS31)。次に、送受信機能部2Bでは、通知信号抽出回路22と通知信号検出回路23とによって、無線タグから送信されてくる通知信号を受信したか否かを判断する(ステップS32)。ここまでの動作は、図3に示した送受信機能部2の動作(ステップS11、S12)と同様である。
通知信号を受信していなければ(ステップS32のNO)、状態保持回路25はリセットされたままなので、警報発生回路24は警報を発しない。一方、通知信号を受信していれば(ステップS32のYES)、通知信号検出回路23は検出結果を状態保持回路25へ送出して、状態保持回路25をセットする(ステップS33)。セットされると、状態保持回路25は警報指令を出力し、この警報指令に応答して警報発生回路24は警報を発する(ステップS34)。
引き続いて、送受信機能部2Bでは、外部からリセット信号が供給されたか否かを判断する(ステップS35)。リセット信号が無ければ(ステップS35のNO)、ステップS31の処理に戻る。リセット信号が有れば(ステップS35のYES)、状態保持回路25はリセットされる(ステップS36)。リセットされると、状態保持回路25は警報指令の出力を停止するので、警報発生回路24は警報を停止する(ステップS37)。
このように、図8に示した送受信機能部2Bでは、一旦警報を発すると、リセット信号が供給されるまで、警報を発し続けることが分かる。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上述した実施の形態では、リーダライタ1は1つのアンテナ部3で送受信を共用しているが、送信用アンテナと受信用アンテナとの2つのアンテナで構成してもよいのは勿論である。また、図9のフローチャートにおいては、リセット信号が無ければ、ステップS31の処理に戻るようにしているが、図9の点線矢印で示されるように、リセット信号が無ければ、ステップS34の処理に戻るようにしてもよい。
1 リーダライタ
2 送受信機能部
3 アンテナ部
4、5 無線タグ
10、11、12 最大送信範囲
D 最大送信距離
2 送受信機能部
3 アンテナ部
4、5 無線タグ
10、11、12 最大送信範囲
D 最大送信距離
Claims (14)
- 少なくとも1個の無線タグと、該無線タグに対してデータの読出しまたは書込みを行うリーダライタとを有する無線タグシステムにおいて、
前記リーダライタでの受信可能距離が、前記無線タグでの前記リーダライタから送信されてくる信号の受信可能距離よりも長く設定されており、
前記リーダライタは、発信停止信号を常時送信する手段を有し、
前記無線タグは、前記発信停止信号を受信できなくなった時に通知信号を送信する手段を有し、
前記リーダライタは、前記通知信号を受信した時に、警報を発する警報発生手段を有することを特徴とする無線タグシステム。 - 前記警報発生手段は、前記通知信号を受信している間だけ前記警報を発する、請求項1に記載の無線タグシステム。
- 前記リーダライタは、前記通知信号を受信した時にセットされ、外部からのリセット信号に応答してリセットされる状態保持手段を更に備え、
前記警報発生手段は、前記状態保持手段がセットされている間は前記警報を発するが、前記状態保持手段がリセットされているときは前記警報を停止することを特徴とする、請求項1に記載の無線タグシステム。 - 前記警報が、音、光、振動のいずれか1つ又はそれらの組み合わせによって行われる、請求項1〜3のいずれか1つに記載の無線タグシステム。
- 少なくとも1個の無線タグと、該無線タグに対してデータの読出しまたは書込みを行うリーダライタとを有する無線タグシステムにおいて、
前記リーダライタでの受信可能距離が、前記無線タグでの前記リーダライタから送信されてくる信号の受信可能距離よりも長く設定されており、
前記リーダライタは、発信停止信号を常時送信する手段を有し、
前記無線タグは、前記発信停止信号を受信できなくなった時に通知信号を送信する手段を有し、
前記リーダライタは、前記通知信号を受信した時に、上位装置へステータス信号を送出する手段を有することを特徴とする無線タグシステム。 - 前記発信停止信号と前記通知信号とがそれぞれ異なる単一の周波数の信号である、請求項1〜5のいずれか1つに記載の無線タグシステム。
- 少なくとも1個の無線タグと、該無線タグに対してデータの読出しまたは書込みを行うリーダライタとを有する無線タグシステムにおける警報方法であって、
前記リーダライタでの受信可能距離が、前記無線タグでの前記リーダライタから送信されてくる信号の受信可能距離よりも長く設定されており、
前記リーダライタにおいて発信停止信号を常時送信し、
前記無線タグにおいて前記発信停止信号を受信できなくなった時に通知信号を送信し、
前記リーダライタにおいて前記通知信号を受信した時に警報を発する、
ことを特徴とする無線タグシステムにおける警報方法。 - 無線タグシステムに用いられ、無線タグに対してデータの読出しまたは書込みを行うリーダライタあって、
発信停止信号を常時送信する手段と、
前記無線タグから送信されてくる通知信号を受信した時に、警報を発する警報発生手段と
を有することを特徴とするリーダライタ。 - 前記警報発生手段は、前記通知信号を受信している間だけ前記警報を発する、請求項8に記載のリーダライタ。
- 前記通知信号を受信した時にセットされ、外部からのリセット信号に応答してリセットされる状態保持手段を更に備え、
前記警報発生手段は、前記状態保持手段がセットされている間は前記警報を発するが、前記状態保持手段がリセットされているときは前記警報を停止することを特徴とする、請求項8に記載のリーダライタ。 - 前記警報が、音、光、振動のいずれか1つ又はそれらの組み合わせによって行われる、請求項8〜10のいずれか1つに記載のリーダライタ。
- 無線タグシステムに用いられ、無線タグに対してデータの読出しまたは書込みを行うリーダライタあって、
発信停止信号を常時送信する手段と、
前記無線タグから送信されてくる通知信号を受信した時に、上位装置へステータス信号を送出する手段と
を有することを特徴とするリーダライタ。 - 前記発信停止信号と前記通知信号とがそれぞれ異なる単一の周波数の信号である、請求項8〜12のいずれか1つに記載のリーダライタ。
- 無線タグシステムに用いられ、リーダライタによってデータの読出しまたは書込みが行われる無線タグであって、
前記リーダライタから送信されてくる発信停止信号を受信したか否かを判断する判断手段と、
該判断手段によって前記発信停止信号が受信できなかったと判断されたときに、通知信号を送信する送信手段と
を有することを特徴とする無線タグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004138082A JP2005321914A (ja) | 2004-05-07 | 2004-05-07 | 無線タグシステムおよび警報方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004138082A JP2005321914A (ja) | 2004-05-07 | 2004-05-07 | 無線タグシステムおよび警報方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005321914A true JP2005321914A (ja) | 2005-11-17 |
Family
ID=35469173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004138082A Withdrawn JP2005321914A (ja) | 2004-05-07 | 2004-05-07 | 無線タグシステムおよび警報方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005321914A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007172287A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Fujitsu Ltd | 近隣者通知プログラムおよび近隣者通知方法 |
JP2008287366A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 装柱物の異常検知システムおよび異常検知方法 |
-
2004
- 2004-05-07 JP JP2004138082A patent/JP2005321914A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007172287A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Fujitsu Ltd | 近隣者通知プログラムおよび近隣者通知方法 |
JP4704208B2 (ja) * | 2005-12-22 | 2011-06-15 | 富士通株式会社 | 近隣者通知プログラムおよび近隣者通知方法 |
JP2008287366A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 装柱物の異常検知システムおよび異常検知方法 |
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