以下、本発明の原理を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、近隣者通知プログラムの概要を説明する図である。図にはコンピュータ1、被監視者端末2、監視者端末3、および無線IDタグ4a、4bが示してある。被監視者端末2は、被監視者が所持する端末である。監視者端末3は、被監視者を監視する監視者が所持する端末である。無線IDタグ4a,4bは、被監視者の周りにどのような人がいるのか検出するために、近隣者が所持する無線IDタグである。
コンピュータ1は、近隣者通知プログラムの実行によって、タグ情報受信手段1a、近隣者情報取得手段1c、およびメッセージ送信手段1dの機能を有している。また、コンピュータ1は、近隣者が所持している無線IDタグ4a,4bのタグ情報に対応して、近隣者の近隣者情報を記憶した近隣者情報記憶手段1bを有している。タグ情報は、無線IDタグ4a,4bのタグIDなどであり、近隣者情報は、近隣者の氏名などである。例えば、無線IDタグ4a,4bを所持する近隣者の氏名をA,B、タグIDをA1,B1とすると、近隣者情報記憶手段1bには、AとA1、BとB1が対応付けられて記憶されている。
被監視者端末2は、所定の範囲に無線IDタグ4a,4bが近づくと、そのタグ情報を取得する。被監視者端末2は、取得したタグ情報をコンピュータ1に無線送信する。
コンピュータ1のタグ情報受信手段1aは、被監視者端末2からタグ情報を受信する。
近隣者情報取得手段1cは、近隣者情報記憶手段1bから、受信されたタグ情報に対応する近隣者情報を取得する。
メッセージ送信手段1dは、近隣者情報取得手段1cによって取得された近隣者情報を含むメッセージを監視者端末3に送信する。近隣者情報は、例えば上記で説明したように、近隣者の氏名などである。したがって、メッセージには、例えば被監視者の周りには、A,Bがいる旨の内容が示されている。これによって、監視者は、被監視者の周りにどのような人がいるかを知ることができる。
なお、タグ情報受信手段1aが、被監視者端末2から無線IDタグ4a,4bのタグ情報を受信しなかった場合、近隣者情報取得手段1cは、近隣者情報記憶手段1bから近隣者情報を取得できない。この場合、メッセージには、被監視者の周りには、近隣者がいない旨の内容が示される。
このように、被監視者端末2から被監視者の周りにいる近隣者の所持する無線IDタグ4a,4bのタグ情報を受信する。そして、近隣者情報記憶手段1bから、受信したタグ情報に対応する近隣者情報を取得し、取得した近隣者情報を含むメッセージを監視者の監視者端末3に送信するようにした。
これによって、被監視者の周りにいる近隣者の近隣者情報が監視者に通知されるので、監視者は、どのような近隣者が被監視者の近隣にいるかを知ることができる。また、被監視者の周りに近隣者がいないことを知ることができる。また、保護者は、被監視者の周りにどのような近隣者がいるかを知ることができることによって、安心することができる。
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、近隣者通知装置のシステム構成例を示す図である。図に示す近隣者通知装置10は、管理センタ10aによって管理されている。近隣者通知装置10は、ネットワーク50a,50bと接続されている。ネットワーク50a,50bは、図において別々に示してあるが、互いに接続されており、1つのネットワークを形成している。ネットワーク50a,50bは、例えばインターネットである。
近隣者通知装置10は、児童用端末30〜34から、周囲に存在している児童用端末30〜34の情報を取得する。近隣者通知装置10は、児童用端末30〜34から受信した情報に基づいて、ある児童の周囲には、どのような児童が存在しているか、または周囲に誰も存在していないかを検出する。近隣者通知装置10は、検出した結果を児童の保護者が所持している保護者用端末40に送信する。
児童用端末30〜34は、保護者に監視される児童が所持する端末である。児童用端末30〜34は、例えば基地局と無線通信し、ネットワーク50aを介して、近隣者通知装置10と情報のやり取りを行なう。
児童用端末30〜34は、無線IDタグを内蔵している。無線IDタグは、固有のタグID(タグ番号)の情報を含む電波を発する。児童用端末30〜34は、周囲に存在する児童用端末30〜34の無線IDタグによる電波をセンシングし、センシングした電波に含まれるタグ番号を近隣者通知装置10へ送信する。
無線IDタグが発する電波の到達距離は決まっている。したがって、例えば児童用端末30は、図に示す範囲60内に存在している児童用端末31〜33の無線IDタグの電波のみ受信することができる。これに対し、児童用端末30は、範囲60外に存在している児童用端末34の無線IDタグの電波を受信することができない。
保護者用端末40は、児童の保護者が所持する端末である。保護者用端末40は、例えば基地局と無線通信し、ネットワーク50bを介して、近隣者通知装置10と情報のやり取りを行なう。保護者用端末40には、例えば携帯電話などを適用することができる。
児童用端末30〜34は、周囲の無線IDタグの電波をセンシングし、周囲に存在している児童用端末30〜34の無線IDタグのタグ番号を取得する。例えば、児童用端末30は、児童用端末31〜33の無線IDタグのタグ番号を取得する。児童用端末30は、取得した無線IDタグのタグ番号を近隣者通知装置10に送信する。
近隣者通知装置10は、受信したタグ番号から、児童用端末30を所持する児童の周囲に存在する児童(児童用端末31〜34を所持する児童)の情報(例えば、氏名)を取得する。そして、近隣者通知装置10は、児童用端末30を所持する児童の保護者に対し、児童の周囲に存在している児童の情報を送信する。
これにより、児童用端末30を所持する児童の保護者は、自分の子供の周囲には、児童用端末31〜33を所持する児童が存在していることを認識することができる。
また、範囲60内に児童用端末31〜33が存在せず、児童用端末30が周囲の児童用端末31〜34のタグ番号を取得できなかった場合には、近隣者通知装置10は、児童用端末30の周囲には、誰も存在していないことを保護者に通知する。これにより、保護者は、自分の子供の周りには、誰もいないことを認識することができる。
なお、保護者用端末40も無線IDタグを内蔵していてもよい。この場合、保護者用端末40も、児童の周囲にいる者として、近隣者通知装置10によって検出されることになる。
また、児童用端末30〜34は、自分の保護者のタグ番号を受信した場合、周囲の情報を保護者に通知しないよう近隣者通知装置10に要求することもできる。近隣者通知装置10は、児童用端末30〜34からこの要求を受けると、保護者へ児童の周囲の情報を通知することを停止する。保護者が自分の子供のそばにいるとき、保護者は、子供の周囲の情報を知る必要がないからである。
また、近隣者通知装置10が、児童用端末30〜34から受信したタグ番号より、児童の周囲に児童の保護者がいるか否か判断して、保護者へ児童の周囲の情報を通知することを停止することもできる。
次に、図2に示す近隣者通知装置10と児童用端末30のハードウェア構成例について説明する。まず、近隣者通知装置10のハードウェア構成例について説明する。
図3は、近隣者通知装置のハードウェア構成例を示した図である。近隣者通知装置10は、例えばサーバなどのコンピュータによって構成される。図に示すように、近隣者通知装置10は、CPU(Central Processing Unit)11によって装置全体が制御されている。CPU11には、バス17を介してRAM(Random Access Memory)12、HDD(Hard Disk Drive)13、グラフィック処理装置14、入力インターフェース15、および通信インターフェース16が接続されている。
RAM12には、CPU11に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM12には、CPU11による処理に必要な各種データが保存される。
HDD13には、OS、アプリケーションプログラムや各種データが格納される。
グラフィック処理装置14には、モニタ18が接続されている。グラフィック処理装置14は、CPU11からの命令に従って、画像をモニタ18に表示する。
入力インターフェース15には、キーボード19とマウス20とが接続されている。入力インターフェース15は、キーボード19やマウス20から送られてくる信号を、バス17を介してCPU11に送信する。
通信インターフェース16は、CPU11の指示に応じて、ネットワーク50a,50bとデータの授受を行なう。
次に、図2に示す児童用端末30のハードウェア構成例について説明する。
図4は、児童用端末のハードウェア構成例を示した図である。図に示すように、児童用端末30は、CPU30aによって装置全体が制御されている。CPU30aには、バス30hを介して、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置で構成される記憶部30b、無線IDタグセンサ部30c、無線IDタグ部30d、制御ボタン30e、LED30f、および通信部30gが接続されている。
記憶部30bには、CPU30aに実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムが格納される。また、記憶部30bには、CPU30aによる処理に必要な各種データが保存される。
無線IDタグセンサ部30cは、他の児童用端末31〜34に搭載されている無線IDタグの電波を受信する。
無線IDタグ部30dは、無線IDタグを有している。無線IDタグは、上記で説明したように、固有のタグ番号を有している。無線IDタグには、例えば315MHz帯のアクティブタグ方式がある。この無線IDタグは、電池を内蔵しており、自ら情報のやり取りを行なうことができる。電波の到達距離は数十mである。また、無線IDタグには、UHF帯の高出力タイプのものがある。電波の周波数は950MHz帯で、電波の到達距離は約5mである。
制御ボタン30eは、児童が自分の近隣者の情報を保護者へ通知したい場合に押下されるボタンである。CPU30aは、無線IDタグセンサ部30cによって、周期的に近隣者の無線IDタグのタグ番号を取得し、近隣者通知装置10に送信するが、児童が任意に、近隣者の情報を保護者に通知したい場合がある。この場合、児童は、制御ボタン30eを押下することによって、任意に周囲の情報(近隣者情報)を近隣者通知装置10に送信することができる。
LED30fは、保護者が所持する保護者用端末40からのメッセージを表示する。例えば、LED30fの点灯は、‘家へ帰りなさい’というメッセージに対応しているとする。保護者は、児童を家に帰らせたい場合、LED30fが点灯するように保護者用端末40を操作する。CPU30aは、保護者用端末40からの指示によって、LED30fを点灯し、児童は、LED30fの点灯によって、家に帰らなければならないことを認識できる。同様に、保護者は、保護者用端末40の操作によって、LED30fを消灯することもできる。
通信部30gは、CPU30aの指示に応じて基地局と無線通信を行ない、ネットワーク50aを介して、近隣者通知装置10と情報のやり取りを行なう。
なお、上記では、児童用端末30のハードウェア構成例を説明したが、児童用端末31〜34も同様のハードウェア構成を有する。
また、安否確認(近隣者情報)が不要な児童の場合、児童用端末30〜34は、無線IDタグ部30dのみを有することになる。この児童は、安否確認の必要な児童の近隣者情報としてのみ検出されることになる。
また、児童用端末30〜34は、児童が携帯しやすい形状のものがよい。例えば、ランドセルや服のポケットに入るよう、カード形状にすることが好ましい。
また、上述したように、安否確認の不要な児童の場合、児童用端末30〜34は、無線IDタグ部30dのみで構成できるので、小型化でき、より携帯しやすくなる。
また、携帯電話などの情報端末に、無線IDタグセンサ部30cおよび無線IDタグ部30dを追加して、児童用端末31〜34を構成することもできる。
次に、近隣者通知装置10で管理される各種情報について説明する。まず、近隣者通知装置10で管理される保護者の情報について説明する。
図5は、保護者情報DBのデータ構成例を示した図である。図の保護者情報DB(データベース)71は、例えば近隣者通知装置10のHDD13に構築される。保護者情報DB71には、児童の近隣者情報を通知する保護者の情報が格納される。
保護者情報DB71は、図に示すように、管理番号、氏名、携帯番号、メールアドレス、安否確認児童タグ番号、第三者委託、および第三者委託管理番号の欄を有している。
管理番号の欄には、児童の近隣者情報を受ける保護者に付与された管理番号が格納される。管理番号は、例えば保護者と児童が管理センタ10aのサービスに入会したときに付与される。
氏名の欄には、児童の近隣者情報の通知を受ける保護者の氏名が格納される。
携帯番号の欄には、保護者が所持する保護者用端末40の電話番号が格納される。
メールアドレスの欄には、保護者が所持する保護者用端末40のメールアドレスが格納される。児童の近隣者情報をメールアドレスに送信することによって、児童の近隣者情報を保護者に通知することができる。
安否確認児童タグ番号の欄には、保護者の近隣情報を通知して欲しい児童のタグ番号が格納される。例えば、保護者の子供が所持する児童用端末30〜34の無線IDタグのタグ番号が格納される。
第三者委託の欄には、児童の近隣者情報を、第三者に通知するか否かの情報が格納される。例えば、この欄に、‘無効’という旨の情報が格納されていれば、児童の近隣者情報は、第三者に通知されず、保護者に通知される。一方、‘有効’という旨の情報が格納されていれば、児童の近隣者情報は、保護者ではなく、第三者に通知される。このように、第三者に児童の近隣者情報を通知することによって、例えば保護者が児童を監視できない状況にあっても、第三者によって監視することができる。なお、近隣者情報を通知すべき第三者は、例えば保護者がこのサービスを受ける契約をするときに、保護者によって指定される。
第三者委託管理番号の欄には、児童の近隣者情報を通知すべき第三者の管理番号が格納される。
例えば、図の例において、‘鈴木太郎’の管理番号は‘2’である。‘鈴木太郎’の所持する保護者用端末40の携帯番号は、‘xxx-xxxx-2223’である。メールアドレスは、‘xx@xxxxxxx’である。‘鈴木太郎’の近隣者情報を通知して欲しい児童の無線IDタグのタグ番号は、‘000C’である。第三者委託は、‘有効’となっており、近隣者情報を通知して欲しい人は、管理番号が‘3’である‘高橋一’である。
次に、近隣者通知装置10で管理される個人情報について説明する。
図6は、個人情報DBのデータ構成例を示した図である。図の個人情報DB72は、例えば近隣者通知装置10のHDD13に構築される。個人情報DB72には、管理センタ10aのサービスを受ける者の個人情報および無線IDタグのみを所持する者(近隣者としてのみ登録される者)の個人情報が格納される。
個人情報DB72は、図に示すように、管理番号、氏名、IDタグ番号、通信用番号、保護者管理番号、および特別IDタグ番号の欄を有している。
管理番号の欄には、個人情報DB72に登録される者に付与される管理番号が格納される。
氏名の欄には、個人情報DB72に登録される者の氏名が格納される。
IDタグ番号の欄には、児童の所持する児童用端末30〜34の無線IDタグのタグ番号、保護者が所持する保護者用端末40の無線IDタグのタグ番号、および無線IDタグのみを所持する者のタグ番号が格納される。
通信用番号の欄には、児童の所持する児童用端末30〜34と通信するための番号が格納される。例えば、近隣者通知装置10は、所定の情報を通信用番号の欄に格納されている番号に送信することによって、児童用端末30〜40に送信することができる。
保護者管理番号の欄には、児童の保護者の管理番号が格納される。また、保護者の場合には、保護者に付与された管理番号が格納される。
特別IDタグ番号の欄には、近隣者情報の通知を停止する無線IDタグのタグ番号が格納される。この特別IDタグ番号の欄には、例えば児童の保護者が所持する保護者用端末40の無線IDタグのタグ番号が格納される。したがって、例えば児童用端末30〜34が、特別IDタグ番号の欄のタグ番号を受信したとすると、近隣者通知装置10は、近隣者情報の保護者への通知を停止する。つまり、児童用端末30〜34によって、特別IDタグ番号のタグ番号が検出され場合、児童の近くには、保護者が存在していると判断し、保護者への近隣者情報の通知を停止する。
例えば、図の例において、‘富士太郎’‘富士花子’は、図5で示した‘富士陽子’の子供とする。この‘富士太郎’の管理番号は‘1’である。‘富士花子’の管理番号は‘2’である。‘富士太郎’のタグ番号は‘000A’である。‘富士花子’のタグ番号は‘000B’である。‘富士太郎’の通信用番号は、‘xxx-xxxx-1111’である。‘富士花子’の通信用番号は、‘xxx-xxxx-1234’である。
‘富士太郎’と‘富士花子’の保護者管理番号は、‘1’である。ここで、図5で示した保護者情報DB71から、管理番号が‘1’の保護者は‘富士陽子’であるので、‘富士太郎’と‘富士花子’の保護者は、‘富士陽子’であることが分かる。
‘富士太郎’と‘富士花子’の特別IDタグ番号は‘001E’である。ここで、‘富士陽子’が所持する保護者用端末40のタグ番号を‘001E’とする。この場合、‘富士太郎’と‘富士花子’が所持する児童用端末30〜34が、‘001E’を検出すると、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’と‘富士花子’の保護者である‘富士陽子’に対して、近隣者情報の通知を停止する。つまり、保護者が子供の近くにいる場合には、近隣者通知装置10は、近隣者情報を保護者に通知しないことになる。
なお、個人情報DB72は、近隣者情報DBとして機能することができる。つまり、近隣者通知装置10は、個人情報DB72を参照することによって、監視される児童の周囲にいる人の情報(例えば、氏名)を取得することができる。
また、付加機能として、個人情報DB72には、保護者に通知する近隣者情報として、児童の氏名を匿名で通知できるよう、匿名の情報を格納するようにしてもよい。また、近隣者情報として、周囲に存在する人の年齢も保護者に通知できるよう、年齢も格納するようにしてもよい。
次に、近隣者通知装置10で管理されるグルーピング管理情報について説明する。保護者は、複数の児童をグループで管理したい場合がある。例えば、保護者は、児童がグループとともに行動しているのか、グループと離れて行動しているのか知りたい場合がある。この場合、近隣者通知装置10は、児童をグルーピング管理情報によって管理し、保護者に対して児童がグループから離れて行動しているのか否かの情報を通知できるようにする。
図7は、グルーピング管理情報DBのデータ構成例を示した図である。図のグルーピング管理情報DB73は、例えば近隣者通知装置10のHDD13に構築される。グルーピング管理情報DB73には、グループ管理される児童の情報が格納される。
グルーピング管理情報DB73は、図に示すように、管理番号、保護者管理番号、グループ内無線IDタグ番号1、グループ内無線IDタグ番号2、…、およびグループ内無線IDタグ番号nの欄を有している。
管理番号の欄には、グループごとに付与される管理番号が格納される。
保護者管理番号の欄には、グループ管理される児童の近隣者情報を通知する保護者の管理番号が格納される。
グループ内無線IDタグ番号1、グループ内無線IDタグ番号2、…、およびグループ内無線IDタグ番号nの欄には、グループ管理される児童のタグ番号が格納される。
例えば、図の例において、グループ管理番号‘1’の保護者管理番号は、‘3’、‘4’である。したがって、図5で示した保護者情報DB71の管理番号‘3’、‘4’から、グループ管理される児童の保護者は、‘高橋一’‘田中二郎’であることが分かる。
グループ内無線IDタグ番号1〜3は、‘000A’‘000C’‘000D’である。したがって、グループ管理される児童は、図6で示した個人情報DB72のIDタグ番号から、‘富士太郎’‘鈴木一郎’‘高橋秀樹’であることが分かる。
次に、近隣者通知装置10でロギングされる情報について説明する。近隣者通知装置10は、児童用端末30〜34から送信されてくるタグ番号を、児童ごとにロギングしている。これにより、児童の周囲に存在している児童用端末30〜34のタグ番号が分かり、図6で示した個人情報DB72から、児童の周囲に存在している児童の氏名が分かる。
図8は、ログDBのデータ構成例を示した図である。図のログDB74は、例えば近隣者通知装置10のHDD13に構築される。ログDB74には、監視される児童が所持する児童用端末30〜34が検出した無線IDタグのタグ番号が格納される。
ログDB74は、図に示すように、シーケンス番号、日付、時刻、および近隣者無線IDタグ番号の欄を有している。
シーケンス番号の欄には、児童用端末からタグ番号を受信した順番を示すシーケンス番号が格納される。シーケンス番号は、タグ番号を受信した順に、1インクリメントして付与される。
日付の欄には、児童用端末からタグ番号を受信したときの日付が格納される。
時刻の欄には、児童用端末からタグ番号を受信したときの時刻が格納される。
近隣者無線IDタグ番号の欄には、児童用端末から受信したタグ番号が格納される。
例えば、図の例において、近隣者通知装置10は、3分ごとにタグ番号をログDB74に格納していることが分かる。シーケンス番号‘2’では、‘2005/8/29’の時刻‘15:03’に、タグ番号‘000B’、‘000C’を受信していることが分かる。つまり、‘2005/8/29’の時刻‘15:03’においては、ログDB74によって管理されている児童の周囲には、タグ番号‘000B’、‘000C’を有する児童が存在していたことが分かる。
なお、図中の‘−’は、タグ番号が受信されなかったことを示す。つまり、‘−’の場合、児童の周囲には、人が存在していなかったことを示す。
次に、保護者用端末40の具備する表示装置に表示される、近隣者情報の画面例について説明する。
図9は、児童が一人で行動している場合の保護者用端末に表示される近隣者情報の一例を示した図である。図の画面81は、‘富士太郎’が一人で行動している場合の、保護者用端末40に表示される画面例を示している。
近隣者通知装置10は、所定時間、‘富士太郎’の周りに人が存在しないと検出した場合、‘富士太郎’は、一人で行動していると判断する。すなわち、所定時間経過しても、‘富士太郎’の児童用端末からタグ番号を受信しなかった場合、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’は、一人で行動していると判断する。
近隣者通知装置10は、判断した近隣者情報を保護者の保護者用端末40に送信し、保護者用端末40の表示装置に画面81を表示させる。
図10は、児童が他の児童とともに行動している場合の保護者用端末に表示される近隣者情報の一例を示した図である。図の画面82は、‘富士太郎’が、‘富士花子’‘高橋秀樹’‘山口達也’と一緒に行動している場合の、保護者用端末40に表示される画面例を示している。
近隣者通知装置10は、所定時間、‘富士太郎’の周りに、‘富士花子’‘高橋秀樹’‘山口達也’が存在していると検出した場合、‘富士太郎’は、その周りにいる‘富士花子’‘高橋秀樹’‘山口達也’と一緒に行動していると判断する。すなわち、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の児童用端末から、‘富士花子’‘高橋秀樹’‘山口達也’のタグ番号を所定時間受信し続けた場合、‘富士太郎’は、‘富士花子’‘高橋秀樹’‘山口達也’と一緒に行動していると判断する。
近隣者通知装置10は、判断した近隣者情報を保護者の保護者用端末40に送信し、保護者用端末40の表示装置に画面82を表示させる。
図11は、児童の周りに人がいるが、一緒に行動していない場合の保護者用端末に表示される近隣者情報の一例を示した図である。図の画面83は、‘富士太郎’の周りには、‘XXXX’、‘YYYY’が存在するが、一緒に行動していない場合の、保護者用端末40に表示される画面例を示している。
近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の周りに、‘XXXX’‘YYYY’が存在していると検出したが、その存在している時間が所定時間経過していない場合、‘富士太郎’は、周りに‘XXXX’‘YYYY’がいるが、一緒に行動していないと判断する。すなわち、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の児童用端末から、‘XXXX’‘YYYY’のタグ番号を受信しているが、受信する時間が所定時間を経過していない場合、‘富士太郎’の周りに‘XXXX’‘YYYY’がいるが、一緒に行動していないと判断する。
近隣者通知装置10は、判断した近隣者情報を、保護者の保護者用端末40に送信し、保護者用端末40の表示装置に画面83を表示させる。
なお、‘XXXX’‘YYYY’のタグ番号を所定時間連続して受信し続けた場合、近隣者通知装置10は、図10で説明したように、‘富士太郎’は、‘XXXX’‘YYYY’と一緒に行動していると判断することになる。
図12は、児童の周りに人はいないが、一人で行動していない場合の保護者用端末に表示される近隣者情報の一例を示した図である。図の画面84は、‘富士太郎’の周りに人がいない場合の保護者用端末40に表示される画面例を示している。
近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の周りに人がいないが、その状態がまだ所定時間経過していない場合、‘富士太郎’の周りには、人が誰もいないと判断する。すなわち、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の児童用端末から、タグ番号を受信していないが、その状態が所定時間経過していない場合、‘富士太郎’の周りには、人が誰もいないと判断する。
近隣者通知装置10は、判断した近隣者情報を、保護者の保護者用端末40に送信し、保護者用端末40の表示装置に画面84を表示させる。
なお、タグ番号を受信しない状態が所定時間経過した場合、近隣者通知装置10は、図9で説明したように、‘富士太郎’は一人で行動していると判断することになる。
図13は、グループ管理される児童がグループから離れて行動している場合の保護者用端末に表示される近隣者情報の一例を示した図である。図の画面85は、グループ管理される‘富士太郎’が、一人で行動している場合の保護者用端末40に表示される画面例を示している。
近隣者通知装置10は、所定時間、‘富士太郎’の周りに、‘富士太郎’とともにグループ管理される児童が存在しないと検出した場合、‘富士太郎’は、グループから離れて行動していると判断する。ただし、グループ外の人が周りに存在する場合には、その人の近隣者情報が表示される。すなわち、近隣者通知装置10は、所定時間経過しても、‘富士太郎’の児童用端末から、グループ管理される他の児童のタグ番号を受信しなかった場合、‘富士太郎’は、グループから離れて行動していると判断する。
近隣者通知装置10は、判断した近隣者情報を、保護者の保護者用端末40に送信し、保護者用端末40の表示装置に画面85を表示させる。
次に、近隣者通知装置10から保護者用端末40に送信される近隣者情報(通知メッセージ)の送信タイミングと、その内容について説明する。
図14は、通知メッセージの送信タイミングとその内容を説明するためのログDBを示した図である。図に示すログDB91は、‘富士太郎’のログ例を示しているとする。
近隣者通知装置10は、保護者用端末40に自動で通知メッセージを送信する場合と、保護者からの問い合わせに応じて、通知メッセージを送信する場合とがある。近隣者通知装置10は、自動で通知メッセージを送信する場合、児童が、例えば一人で行動しているなど、保護者に警告すべき状況にある場合にのみ、通知メッセージを送信する。
まず、‘富士太郎’がグループ管理されていない場合の自動通知について説明する。近隣者通知装置10は、ログDB91に基づいて、以下のような通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:03時点では、‘富士太郎’の周りに‘富士花子’‘鈴木一郎’がいることが分かる。したがって、近隣者通知装置10は、通知メッセージを編集せず、保護者用端末40に送信しない。
なお、図14のログDB91に示すタグ番号‘000B’‘000C’は、図6の個人情報DB72から、‘富士花子’‘鈴木一郎’と分かる。また、図6の個人情報DB72から、‘富士太郎’の近隣者情報を通知すべき保護者の管理番号(保護者管理番号)は、‘1’であることが分かる。図5の保護者情報DB71から、‘富士太郎’の近隣者情報を通知すべき保護者は、‘富士陽子’であることが分かる。また、‘富士陽子’の連絡先のメールアドレスも分かる。
15:06時点では、‘富士太郎’の周りに‘富士花子’‘鈴木一郎’‘山口達也’がいることが分かる。したがって、近隣者通知装置10は、通知メッセージを保護者用端末40に送信しない。なお、タグ番号‘000E’は、図6の個人情報DB72から、‘山口達也’であることが分かる。
同様に、15:09〜15:15の時点では、‘富士太郎’の周りに、‘鈴木一郎’‘山口達也’‘高橋秀樹’が存在するため、近隣者通知装置10は、通知メッセージを保護者用端末40に送信しない。なお、タグ番号‘000D’は、図6の個人情報DB72から、‘高橋秀樹’であることが分かる。
15:18時点では、‘富士太郎’の周りに人がいないが、近隣者通知装置10は、通知メッセージを保護者用端末40に送信しない。近隣者通知装置10は、前述したように、‘富士太郎’の一人でいる時間が所定時間経過してから、一人で行動していると判断するからである。なお、現在の状況は、‘富士太郎’の周りには、誰もいないと判断される状況である。
なお、以下では、近隣者通知装置10は、児童の周りに誰もいない状態が3T(Tは、近隣者通知装置10がロギングする周期を示す)続けば、児童は、一人で行動していると判断するとする。
15:21時点では、‘富士太郎’の周りに人はいない。‘富士太郎’の周りに人がいない状態は2Tしか経過していないので、近隣者通知装置10は、通知メッセージを保護者用端末40に送信しない。
15:24時点では、図に示すように、‘富士太郎’の周りに人がいない状態が3T続いたので、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’が一人で行動している旨の通知メッセージを編集する。そして、近隣者通知装置10は、編集した通知メッセージを保護者用端末40に送信する。
このように、通知メッセージの自動通知は、‘富士太郎’が一人で行動しているなど、児童が保護者に警告すべき状況になったときに行なわれる。
15:27〜15:33時点では、‘富士太郎’の周りに、‘山口達也’‘高橋秀樹’が存在するため、近隣者通知装置10は、通知メッセージを保護者用端末40に送信しない。
以上のようにして、‘富士太郎’がグループ管理されていない場合の、通知メッセージの自動通知が行なわれる。
次に、‘富士太郎’がグループ管理されている場合の自動通知について説明する。‘富士太郎’は、図7のグルーピング管理情報DB73に示すように、グループ管理されているとする。つまり、‘富士太郎’は、‘鈴木一郎(タグ番号000C)’と、‘高橋秀樹(タグ番号000D)’とでグループを構成しているとする。
近隣者通知装置10は、図14のログDB91と図7のグルーピング管理情報DB73とに基づいて、以下のような通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:03,15:06時点では、‘富士太郎’の周りに、同じグループの‘鈴木一郎’がいることが分かる。したがって、近隣者通知装置10は、通知メッセージを編集せず、保護者用端末40に送信しない。
15:09,15:12時点では、‘富士太郎’の周りに、同じグループの‘鈴木一郎’、‘高橋秀樹’がいることが分かる。したがって、近隣者通知装置10は、通知メッセージを編集せず、保護者用端末40に送信しない。
15:15時点では、‘富士太郎’の周りに、同じグループの児童は存在しないが、‘山口達也’が存在していることが分かる。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の周りには、‘山口達也’が存在するが、グループから離れて行動している旨の通知メッセージを編集する。そして、近隣者通知装置10は、編集した通知メッセージを保護者用端末40に送信する。
このように、通知メッセージの自動通知は、‘富士太郎’がグループから離れたなど、保護者に通知すべき状況になったときに行なわれる。
15:18時点では、‘富士太郎’の周りに人はいないが、近隣者通知装置10は、通知メッセージを保護者用端末40に送信しない。‘富士太郎’の一人でいる時間が3Tを経過していないからである。
15:21時点では、‘富士太郎’の周りに人はいないが、近隣者通知装置10は、通知メッセージを保護者用端末40に送信しない。‘富士太郎’の一人でいる時間が3Tを経過していないからである。
15:24時点では、‘富士太郎’の周りに人がいない状態が3T続いたので、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’が一人で行動している旨の通知メッセージを編集する。そして、近隣者通知装置10は、編集した通知メッセージを保護者用端末40に送信する。
このように、通知メッセージの自動通知は、‘富士太郎’が一人で行動しているなど、保護者に警告すべき状況になったときに行なわれる。
15:27時点では、‘富士太郎’の周りに、同じグループの児童が存在しないが、‘山口達也’が存在していることが分かる。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の周りには‘山口達也’が存在するが、グループから離れて行動している旨の通知メッセージを編集する。そして、近隣者通知装置10は、編集した通知メッセージを保護者用端末40に送信する。
15:30,15:33時点では、‘富士太郎’の周りに、同じグループの‘高橋秀樹’が存在するため、近隣者通知装置10は、通知メッセージを保護者用端末40に送信しない。
以上のようにして、‘富士太郎’がグループ管理されている場合の通知メッセージの自動通知が行なわれる。
次に、保護者からの問い合わせに応じて、通知メッセージを送信する場合について説明する。まず、‘富士太郎’がグループ管理されていない場合の問い合わせ通知について説明する。近隣者通知装置10は、ログDB91に基づいて、以下のような通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
なお、以下で示す各時間の時点において、保護者から問い合わせがあったとする。また、児童が、他の児童と一緒にいる状態が2T続けば、児童は、他の児童と一緒にいる(一緒に行動している)と判断するとする。
15:03時点では、‘富士太郎’の周りに‘富士花子’‘鈴木一郎’がいることが分かる。‘富士太郎’の周りに‘富士花子’‘鈴木一郎’がいる時間は、2T経過している。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’は‘富士花子’‘鈴木一郎’と一緒にいる旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:06時点では、‘富士太郎’の周りに‘富士花子’‘鈴木一郎’‘山口達也’がいることが分かる。‘山口達也’に関しては、‘富士太郎’の周りにいる時間が2T経過していない。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’は、‘富士花子’‘鈴木一郎’と一緒にいる旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:09時点では、‘富士太郎’の周りに‘鈴木一郎’‘高橋秀樹’がいることが分かる。‘高橋秀樹’に関しては、‘富士太郎’の周りにいる時間が2T経過していない。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’は‘鈴木一郎’と一緒にいる旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:12時点では、‘富士太郎’の周りに‘高橋秀樹’がいることが分かる。‘高橋秀樹’に関しては、‘富士太郎’の周りにいる時間が2T経過している。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’は‘高橋秀樹’と一緒にいる旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:15時点では、‘富士太郎’の周りに‘山口達也’がいることが分かる。しかし、‘山口達也’に関しては、‘富士太郎’の周りにいる時間が2T経過していない。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の周りには、‘山口達也’がいるが、一緒に行動していない旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:18時点では、‘富士太郎’の周りに人がいない。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の周りには、誰もいない旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:21時点では、‘富士太郎’の周りに人がいない。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の周りには誰もいない旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:24時点では、‘富士太郎’の周りに誰もいない状態が3T継続している。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’は一人で行動していると判断し、その旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:27時点では、‘富士太郎’の周りに‘山口達也’がいることが分かる。しかし、‘山口達也’に関しては、‘富士太郎’の周りにいる時間が2T経過していない。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の周りには、‘山口達也’がいるが、一緒に行動していない旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:30時点では、‘富士太郎’の周りに‘高橋秀樹’がいることが分かる。‘高橋秀樹’に関しては、‘富士太郎’の周りにいる時間が2T経過していない。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の周りには、‘高橋秀樹’がいるが、一緒に行動していない旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:33時点では、‘富士太郎’の周りに‘高橋秀樹’がいることが分かる。‘高橋秀樹’に関しては、‘富士太郎’の周りにいる時間が2T経過している。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’は、‘高橋秀樹’と一緒に行動している旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
以上のようにして、‘富士太郎’がグループ管理されていない場合の、通知メッセージの問い合わせが行なわれる。
次に、‘富士太郎’がグループ管理されている場合の問い合わせ通知について説明する。‘富士太郎’は、図7のグルーピング管理情報DB73に示すように、グループ管理されているとする。近隣者通知装置10は、図14のログDB91と図7のグルーピング管理情報DB73とに基づいて、以下のような通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:03時点では、‘富士太郎’の周りに‘富士花子’‘鈴木一郎’がいることが分かる。‘富士太郎’の周りに‘富士花子’‘鈴木一郎’がいる時間は、2T経過している。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’は‘富士花子’‘鈴木一郎’と一緒に行動している旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:06時点では、‘富士太郎’の周りに‘富士花子’‘鈴木一郎’‘山口達也’がいることが分かる。‘山口達也’に関しては、‘富士太郎’の周りにいる時間が2T経過していない。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’は‘富士花子’‘鈴木一郎’と一緒に行動している旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:09時点では、‘富士太郎’の周りに‘鈴木一郎’‘高橋秀樹’がいることが分かる。‘高橋秀樹’に関しては、‘富士太郎’の周りにいる時間が2T経過していない。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’は‘鈴木一郎’と一緒に行動している旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:12時点では、‘富士太郎’の周りに‘高橋秀樹’がいることが分かる。‘高橋秀樹’に関しては、‘富士太郎’の周りにいる時間が2T経過している。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’は ‘高橋秀樹’と一緒に行動している旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:15時点では、‘富士太郎’の周りに‘山口達也’がいることが分かる。‘山口達也’に関しては、‘富士太郎’とグループ管理されていない。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の周りには、‘山口達也’がいるが、グループの人から離れて行動している旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:18時点では、‘富士太郎’の周りに人がいない。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の周りには、誰もいない旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:21時点では、‘富士太郎’の周りに人がいない。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の周りには、誰もいない旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:24時点では、‘富士太郎’の周りに誰もいない状態が3T継続している。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’は一人で行動していると判断し、その旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:27時点では、‘富士太郎’の周りに‘山口達也’がいることが分かる。‘山口達也’に関しては、‘富士太郎’とグループ管理されていない。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の周りには、‘山口達也’がいるが、グループの人から離れて行動している旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:30時点では、‘富士太郎’の周りに同じグループの‘高橋秀樹’がいることが分かる。‘高橋秀樹’に関しては、‘富士太郎’の周りにいる時間が2T経過していない。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’の周りには、‘高橋秀樹’がいるが、一緒に行動していない旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
15:33時点では、‘富士太郎’の周りに同じグループの‘高橋秀樹’がいることが分かる。‘高橋秀樹’に関しては、‘富士太郎’の周りにいる時間が2T経過している。したがって、近隣者通知装置10は、‘富士太郎’は‘高橋秀樹’と一緒に行動している旨の通知メッセージを編集し、保護者用端末40に送信する。
以上のようにして、‘富士太郎’がグループ管理されている場合の、通知メッセージの問い合わせが行なわれる。
なお、上記では、グループメンバの一人(‘富士太郎’)を指定した場合の例である。保護者によって、グループ管理番号(図7で示した管理番号)が指定された場合、近隣者通知装置10は、グループメンバ全員の通知メッセージを順次編集し、保護者に送信する。
次に、通知メッセージを自動通知する場合の近隣者通知装置10、児童用端末30〜34、および保護者用端末40の動作と、通知メッセージを保護者から問い合わせによって通知する場合の近隣者通知装置10、児童用端末30〜34、および保護者用端末40の動作とをシーケンス図およびフローチャートを用いて説明する。
まず、通知メッセージを自動通知する場合の近隣者通知装置10、児童用端末30〜34、および保護者用端末40の動作について説明する。
図15は、通知メッセージの自動通知を行なう場合の近隣者通知装置、児童用端末、および保護者用端末のシーケンス図である。
[ステップS1]児童用端末30のCPU30aは、無線IDタグセンサ部30cによって、周囲の児童用端末31〜34の無線IDタグのセンシングを行なう。
[ステップS2,S3]児童用端末30のCPU30aは、センシングした無線IDタグのタグ番号を、通信部30gを介して、近隣者通知装置10に送信する。
[ステップS4]近隣者通知装置10のCPU11は、通信インターフェース16を介して、児童用端末30がセンシングしたタグ番号を受信する。
[ステップS5]近隣者通知装置10のCPU11は、受信したタグ番号をHDD13に構築しているログDB74に格納する。なお、近隣者通知装置10のCPU11は、児童ごとにログDB74を構築している。近隣者通知装置10のCPU11は、受信したタグ番号を対応する児童のログDB74に格納する。
[ステップS6]近隣者通知装置10のCPU11は、保護者に通知する通知メッセージを自動生成するための通知メッセージ処理を行なう。なお、通知メッセージ処理については、以下でフローチャートを用いて詳細に説明する。
[ステップS7]近隣者通知装置10のCPU11は、通知メッセージ処理によって生成された通知メッセージを、通信インターフェース16を介して、保護者用端末40に送信する。
[ステップS8]保護者用端末40は、近隣者通知装置10から送信された通知メッセージを受信し、表示装置に表示する。
なお、児童用端末30は、周期的にセンシングを行ない、タグ番号を近隣者通知装置10に通知する。また、他の児童用端末31〜34も児童用端末30と同様に、周期的にセンシングを行なっており、タグ番号を近隣者通知装置10に送信する。
このように、近隣者通知装置10は、児童用端末30〜34からタグ番号を周期的に受信し、児童ごとに管理しているログDB74に格納する。そして、児童の周囲の状況が、例えば児童が一人で行動しているなど、保護者に通知メッセージを送信すべき状況になったとき、通知メッセージを自動生成し、保護者用端末40に送信する。
次に、図15のステップS6の通知メッセージ処理について詳細に説明する。
図16は通知メッセージ処理のフローチャートである。
[ステップS11]近隣者通知装置10のCPU11は、センサ結果が更新されたか判断する。つまり、近隣者通知装置10のCPU11は、ログDB74が更新されたか判断する。ログDB74が更新された場合、ステップS12に進む。ログDB74が更新されない場合、処理を終了する。
[ステップS12]近隣者通知装置10のCPU11は、ログDB74の一定のログ情報を、例えばRAM12のワークエリアに展開する。一定のログ情報とは、児童が一人で行動しているか否か判断できる情報量をいう。例えば、図14で説明した例の場合では、児童の周囲に他の児童が存在しない状態が3T続けば一人で行動していると判断するので、現在から3T分前の情報が一定のログ情報となり、ワークエリアに展開されることになる。
[ステップS13]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアに展開したログ情報に基づいて、児童が一人で行動しているか否かを判定する。近隣者通知装置10のCPU11は、児童が一人で行動していると判定した場合、その旨の通知メッセージを生成する。なお、ステップS13の処理は、以下でフローチャートを用いて詳細に説明する。
[ステップS14]近隣者通知装置10のCPU11は、ステップS13の判定において、児童が一人で行動していると判定されたか否かを判断する。ステップS13において、児童が一人で行動していると判定された場合、ステップS17に進む。児童が一人で行動していないと判定された場合、ステップS15に進む。
すなわち、児童が一人で行動している場合、保護者にその旨の通知メッセージを送信するため、通知メッセージの送信処理に進む。これに対し、児童が一人で行動していない場合、グループ管理されているか否かの判定に進む。そして、グループ管理されている場合、児童がグループとともに行動しているのか、離れて行動しているのかの判定が行なわれる。
[ステップS15]近隣者通知装置10のCPU11は、児童がグループ管理される児童であるか否かを判断する。児童がグループ管理される場合、ステップS16に進む。児童がグループ管理されない場合、ステップS17に進む。
[ステップS16]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアに展開したログ情報とグルーピング管理情報DB73とに基づいて、児童がグループから離れて行動しているか否かを判定する。近隣者通知装置10のCPU11は、児童がグループと離れて行動していると判定した場合、その旨の通知メッセージを生成する。なお、ステップS16の処理は、以下でフローチャートを用いて詳細に説明する。
[ステップS17]近隣者通知装置10のCPU11は、通知メッセージの送信時間になったか否かを判断する。通知メッセージを送信する時間であれば、ステップS18に進む。通知メッセージを送信する時間でなければ、ステップS19に進む。
[ステップS18]近隣者通知装置10のCPU11は、ステップS13,S16で生成された通知メッセージを、通信インターフェース16を介して、保護者用端末40に送信する。なお、ステップS18の処理は、以下でフローチャートを用いて詳細に説明する。
[ステップS19]近隣者通知装置10のCPU11は、送信時間をカウントするカウンタを1インクリメントする。なお、送信時間をカウントするのは、同じ通知メッセージが短時間に繰り返し保護者へ送信されるのを防止するためである。
このように、近隣者通知装置10は、児童が一人で行動しているか否か判断する。また、児童がグループと離れて行動しているか否か判定する。そして、通知メッセージを保護者用端末40に送信する。
次に、図16のステップS13,S16,S18の処理について順に詳細に説明する。まず、図16のステップS13の一人判定処理について説明する。
図17は、一人判定処理のフローチャートである。
[ステップS21]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアに読み出したログDB74の3T分のログ情報から無線IDタグのタグ番号を順次検出する。
[ステップS22]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアのログ情報からタグ番号を検出できたか否かを判断する。つまり、タグ番号が検出できたか否かによって、児童の周囲に人が存在しているか否かを判断する。タグ番号が検出できた場合、つまり、児童の周りに人がいると判断した場合、その旨の通知メッセージを保護者に送信する必要はないので、処理を終了する。タグ番号が抽出されなかった場合、ステップS23に進む。
[ステップS23]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアのログ情報の全てにおいて、タグ番号の検出が終了したか否かを判断する。ワークエリアのログ情報の全てにおいて、タグ番号の検出が終了した場合、ステップS24に進む。タグ番号の検出が終了していない場合、次のタグ番号を検出するため、ステップS21に進む。
[ステップS24]近隣者通知装置10のCPU11は、児童が一人で行動している旨の通知メッセージを生成する。なお、生成した通知メッセージは、図16のステップS18において、保護者用端末40に送信される。
このように、近隣者通知装置10は、ワークエリアに展開されたログDB74のログ情報に基づいて、児童が一人で行動しているか否かを判定する。
次に、図16のステップS16のグループ判定処理について説明する。
図18は、グループ判定処理のフローチャートである。
[ステップS31]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアに読み出されたログ情報の現時点(最新)の情報から無線IDタグのタグ番号を順次検出する。
[ステップS32]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアのログ情報からタグ番号を検出できたか否かを判断する。タグ番号が検出できた場合、ステップS33に進む。タグ番号が検出できなかった場合、ステップS35に進む。
[ステップS33]近隣者通知装置10のCPU11は、検出したタグ番号がグループメンバであるか否かを、グルーピング管理情報DB73を参照して判断する。検出したタグ番号がグループメンバである場合、児童は、グループメンバと一緒に行動しているので、通知メッセージを生成する必要がなく、処理を終了する。検出したタグ番号が、グループメンバでない場合、ステップS34に進む。
[ステップS34]近隣者通知装置10のCPU11は、検出したタグ番号は、グループのメンバではないが、児童の周りにいる人として認識する。そして、ステップS31に進み、次のタグ番号を検出する。
[ステップS35]近隣者通知装置10のCPU11は、ステップS34において、児童の周りにいる人として認識されたタグ番号を、個人情報DB72を参照して、氏名に変換する。
[ステップS36]近隣者通知装置10のCPU11は、グループから離れているが、周りにグループでない人がいる旨の通知メッセージを生成する。なお、生成した通知メッセージは、ステップS35で得られた氏名が含まれ、図16のステップS18において、保護者用端末40に送信される。
このように、近隣者通知装置10は、ワークエリアに展開されたログDB74のログ情報とグルーピング管理情報DB73とに基づいて、児童がグループと離れ、周りにグループ外の人がいるか否かを判定する。
次に、図16のステップS18の通知メッセージ送信処理について説明する。
図19は、通知メッセージ送信処理のフローチャートである。
[ステップS41]近隣者通知装置10のCPU11は、児童の近隣者情報の通知がグループ設定されているか否かを判断する。グループ設定されている場合、ステップS42に進む。グループ設定されていない場合、ステップS43に進む。
[ステップS42]近隣者通知装置10のCPU11は、グルーピング管理情報DB73の保護者管理番号から児童の保護者の管理番号を取得する。
[ステップS43]近隣者通知装置10のCPU11は、個人情報DB72の保護者管理番号から児童の保護者の管理番号を取得する。
[ステップS44]近隣者通知装置10のCPU11は、ステップS42またはステップS43で取得した保護者の管理番号によって保護者情報DB71を参照し、保護者のメールアドレスを取得する。
[ステップS45]近隣者通知装置10のCPU11は、通信インターフェース16を介して、保護者のメールアドレス宛てに通知メッセージを送信する。
このように、通知メッセージを送信する保護者を特定し、通知メッセージを送信する。
以上が通知メッセージを自動通知する場合の動作説明である。次に、保護者からの問い合わせに応じて通知メッセージを送信する場合の動作について、シーケンス図およびフローチャートを用いて説明する。
図20は、通知メッセージを問い合わせに応じて行なう場合の近親者通知装置および保護者用端末のシーケンス図である。
[ステップS51]保護者用端末40は、保護者からの操作を受付け、近隣者通知装置10に対し、児童の近隣者情報を要求する。
[ステップS52]近隣者通知装置10のCPU11は、通信インターフェース16を介して、保護者用端末40から近隣者情報の要求を受信する。なお、近隣者通知装置10のCPU11は、保護者用端末40から近隣者情報を通知する児童のタグ番号またはグループ管理番号を受信する。
[ステップS53]近隣者通知装置10のCPU11は、保護者に通知する通知メッセージを生成するための通知メッセージ処理を行なう。なお、通知メッセージ処理については、以下でフローチャートを用いて詳細に説明する。
[ステップS54]近隣者通知装置10のCPU11は、通知メッセージ処理によって生成された通知メッセージを、通信インターフェース16を介して、保護者用端末40に送信する。
[ステップS55]保護者用端末40は、近隣者通知装置10から送信された通知メッセージを受信し、表示装置に表示する。
このように、保護者は、近隣者通知装置10に対し、児童の近隣者情報を問い合わせることによって、児童の周囲にはどのような人が存在しているか、任意で認識することができる。
なお、図示を省略しているが、児童用端末30〜34は、周期的に周囲の無線IDタグをセンシングし、無線IDタグのタグ番号を近隣者通知装置10に送信している。近隣者通知装置10は、児童用端末30〜34から受信したタグ番号を児童ごとのログDB74に格納している。
次に、図20のステップS53の通知メッセージ処理について詳細に説明する。
図21および図22は、通知メッセージ処理のフローチャートである。通知メッセージ処理のフローチャートは、図21と図22の2つに分割して示している。
[ステップS61]近隣者通知装置10のCPU11は、保護者用端末40からグループ管理番号の指定があったか否かを判断する。グループ管理番号の指定があった場合、ステップS62に進む。グループ管理番号の指定がなかった場合、つまり児童のタグ番号が保護者用端末40から送信された場合、ステップS63に進む。
[ステップS62]近隣者通知装置10のCPU11は、指定のあったグループ管理番号よって、グルーピング管理情報DB73を参照し、グループ管理されている児童のタグ番号を一人ずつ順に抽出する。
[ステップS63]近隣者通知装置10のCPU11は、ステップS62で抽出されたタグ番号または保護者用端末40から受信した児童のタグ番号に対応する児童の情報を個人情報DB72から取得する。近隣者通知装置10のCPU11は、取得した児童の情報によって、対応する児童のログDB74の一定のログ情報をワークエリアに展開する。
[ステップS64]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアに展開したログ情報に基づいて、児童が一人で行動しているか否かを判定する。近隣者通知装置10のCPU11は、児童が一人で行動していると判定した場合、その旨の通知メッセージを生成する。なお、ステップS64の処理は、図17で説明した一人判定処理のフローチャートと同様である。
[ステップS65]近隣者通知装置10のCPU11は、ステップS64の判定において、児童が一人で行動していると判定されたか否かを判断する。ステップS64において、児童が一人で行動していると判定された場合、ステップS77に進む。児童が一人で行動していないと判定された場合、ステップS66に進む。
すなわち、児童が一人で行動している場合、保護者にその旨の通知メッセージを送信するために、通知メッセージの送信処理に進む。これに対し、児童が一人で行動していない場合(一人状態が所定時間(例えば、3T)経過していない場合)、周りに人がいるか否かの処理へ進み、さらにグループから離れて行動しているか否かの処理へ進む。
[ステップS66]近隣者通知装置10のCPU11は、現時点でのログ情報(最新のログ情報)に、タグ番号が存在しているか否かによって、児童の周りに人がいるか否かの判定を行なう。近隣者通知装置10のCPU11は、児童の周りに人が誰もいなければ、児童の周りに人が誰もいない旨の通知メッセージを生成する。ステップS66の処理は、以下でフローチャートを用いて詳細に説明する。
[ステップS67]近隣者通知装置10のCPU11は、ステップS66の判定において、児童の周りに人がいると判定されたか否か判断する。ステップS66において、児童の周りに人がいないと判定された場合、児童の周りに人が誰もいない旨の通知メッセージを送信するため、ステップS77に進む。児童の周りに人がいると判定された場合、ステップS68に進む。
[ステップS68]近隣者通知装置10のCPU11は、児童がグループ設定されているか否かを判断する。児童がグループ設定されている場合、ステップS72に進む。児童がグループ設定されていない場合、ステップS69に進む。
[ステップS69]近隣者通知装置10のCPU11は、児童の周りに人はいるが、一緒に行動していないかの判定を行なう。つまり、上記でも説明したように、児童の周りに人が存在しても、所定時間(例えば、2T)児童の周りに存在しなければ、児童の周りに人はいるが、一緒に行動していないと判定する。なお、ステップS69の処理は、以下でフローチャートを用いて詳細に説明する。
[ステップS70]近隣者通知装置10のCPU11は、ステップS69において、児童の周りに人はいるが、一緒に行動していないと判定された場合、ステップS77に進む。一緒に行動していると判定した場合は、ステップS71に進む。
[ステップS71]近隣者通知装置10のCPU11は、一緒に行動している人の情報を取得し、その人と一緒に行動している旨の通知メッセージを生成する。なお、ステップS71の処理は、以下でフローチャートを用いて詳細に説明する。
[ステップS72]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアに展開したログ情報とグルーピング管理情報DB73とに基づいて、児童がグループから離れて行動しているか否かを判定する。近隣者通知装置10のCPU11は、児童がグループと離れて行動していると判定した場合、その旨の通知メッセージを生成する。なお、ステップS72の処理は、図18で説明したグループ判定処理のフローチャートと同様である。
[ステップS73]近隣者通知装置10のCPU11は、ステップS72において、児童がグループから離れて行動していると判定されたか否かを判断する。ステップS72において、児童がグループから離れて行動していると判定された場合、ステップS77に進む。児童がグループから離れて行動していないと判定された場合、ステップS74に進む。
[ステップS74]近隣者通知装置10のCPU11は、児童の周囲にグループ内の人がいて、一緒に行動しているか否かの判定を行なう。つまり、児童の周りにグループ内の人が所定時間(例えば、2T)一緒にいるか否か判定する。所定時間一緒にいれば、児童とそのグループ内の人とは、一緒に行動していると判定する。所定時間一緒にいなければ、グループ内の人が周囲にいるが、一緒に行動していないと判定する。なお、ステップS74の処理は、以下でフローチャートを用いて詳細に説明する。
[ステップS75]近隣者通知装置10のCPU11は、ステップS74において、児童の周りにグループの人はいるが、一緒に行動していないと判定された場合、ステップS77に進む。一緒に行動していると判定した場合は、ステップS76に進む。
[ステップS76]近隣者通知装置10のCPU11は、一緒に行動しているグループ内の人の情報を取得し、児童がグループ内の人と一緒に行動している旨の通知メッセージを生成する。なお、ステップS76の処理は、以下でフローチャートを用いて詳細に説明する。
[ステップS77]近隣者通知装置10のCPU11は、通知メッセージを保護者用端末40に送信する。
[ステップS78]近隣者通知装置10のCPU11は、保護者用端末40からグループ管理番号の指定があったか否かを判断する。グループ管理番号の指定があった場合、ステップS79に進む。グループ管理番号の指定がなかった場合、処理を終了する。
[ステップS79]近隣者通知装置10のCPU11は、保護者用端末40から指定のあったグループ管理番号の全てのグループメンバにおいて、上記の前ステップの処理が終了したか否かを判断する。全てのグループメンバの処理が終了した場合、処理を終了する。全てのグループメンバの処理が終了していない場合、ステップS62に進み、次のグループメンバの処理を行うようにする。
このように、近隣者通知装置10は、保護者からの要求に応じて、児童の周囲の状況を把握する。そして、通知メッセージを保護者用端末40に送信する。
次に、図22のステップS66,S69,S71,S74,S76の処理について順に詳細に説明する。まず、図22のステップS66の、周りの人の有無判定処理について説明する。
図23は、周りの人の有無判定処理のフローチャートである。
[ステップS81]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアに読み出されたログ情報の現時点の情報から無線IDタグのタグ番号を順次検出する。
[ステップS82]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアの現時点のログ情報からタグ番号を検出できたか否かを判断する。タグ番号が検出できた場合、児童の周りに人が存在すると判断して、処理を終了する。タグ番号が抽出できなかった場合、ステップS83に進む。
[ステップS83]近隣者通知装置10のCPU11は、現時刻におけるログ情報の全てにおいて、タグ番号の検出が終了したかを判断する。現時刻におけるログ情報の全てにおいて、タグ番号の検出が終了した場合、ステップS84に進む。現時刻におけるログ情報の全てにおいて、タグ番号の検出が終了していない場合、ステップS81へ進み、次のログ情報におけるタグ番号の検出を行なう。
[ステップS84]近隣者通知装置10のCPU11は、児童の周りに誰もいない旨の通知メッセージを生成する。
このように、近隣者通知装置10は、現時点でのログ情報にタグ番号が存在しているか否かによって、児童の周りに人がいるか否かの判定を行ない、児童の周りに人が誰もいなければ、児童の周りに人が誰もいない旨の通知メッセージを生成する。
次に、図22のステップS69の周りに人がいるが一緒に行動していない判定処理について説明する。
図24は、周りに人がいるが、一緒に行動していない判定処理のフローチャートである。
[ステップS91]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアに読み出されたログ情報から無線IDタグのタグ番号を順次検索する。
[ステップS92]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアのログ情報からタグ番号を抽出できたか否かを判断する。タグ番号が検出できた場合、ステップS93に進む。タグ番号が検出できなかった場合、ステップS96に進む。
[ステップS93]近隣者通知装置10のCPU11は、一つ前のログ情報(前周期のログ情報)にタグ番号が存在するか否かを判断する。タグ番号が存在していれば、ステップS94に進む。タグ番号が存在していなければ、ステップS95に進む。つまり、児童の周りにいる人が、所定時間(例えば、2T)、一緒にいるか否かを判断する。そして、所定時間一緒にいなければ(タグ番号が存在しなければ)、児童は、他の人と一緒にいるが、一緒に行動していないと判断し、ステップS95に進む。これに対し、所定時間一緒にいれば(タグ番号が存在すれば)、児童は、他の児童と一緒に行動していると判断し、図のフローチャートの処理を終了するため、ステップS94に進む。
[ステップS94]近隣者通知装置10のCPU11は、一定時間分(所定時間分)の過去のログ情報において、タグ番号の有無をチェックしたか否か判断する。一定時間分のログ情報において、タグ番号の有無をチェックした場合、処理を終了する。一定時間分のログ情報において、タグ番号の有無のチェックが終了していない場合、ステップS93に進む。
[ステップS95]近隣者通知装置10のCPU11は、抽出したタグ番号の人は、近隣者情報を通知すべき児童の周りにいるが、一緒に行動していないとして認識する。そして、ステップS91に進み、次のタグ番号を抽出する。
[ステップS96]近隣者通知装置10のCPU11は、ステップS95において、児童の周りにいる人として認識されたタグ番号を、個人情報DB72を参照して、氏名に変換する。
[ステップS97]近隣者通知装置10のCPU11は、児童の周りに人はいるが、一緒に行動していない旨の通知メッセージを生成する。なお、生成したメッセージは、児童の周りにいる人の氏名が含まれており、図21のステップS77において、保護者用端末40に送信される。
このように、近隣者通知装置10は、児童の周りに人はいるが、一緒に行動していない旨の判定を行なう。
次に、図22のステップS71の一緒にいる人の情報取得処理について説明する。
図25は、一緒にいる人の情報取得処理のフローチャートである。
[ステップS101]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアに読み出されたログ情報から無線IDタグのタグ番号を順次検出する。
[ステップS102]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアのログ情報からタグ番号を検出できたか否かを判断する。タグ番号が検出できた場合、ステップS103に進む。タグ番号が抽出できなかった場合、ステップS106に進む。
[ステップS103]近隣者通知装置10のCPU11は、一つ前のログ情報(前周期のログ情報)にタグ番号が存在するか否かを判断する。タグ番号が存在していれば、ステップS104に進む。タグ番号が存在していなければ、ステップS101に進む。つまり、児童の周りにいる人が、所定時間(例えば、2T)、一緒にいるか否かを判断する。
[ステップS104]近隣者通知装置10のCPU11は、一定時間分(所定時間分)の過去のログ情報において、タグ番号の有無をチェックしたか否かを判断する。一定時間分のログ情報において、タグ番号の有無をチェックした場合、ステップS105に進む。一定時間分のログ情報において、タグ番号の有無のチェックが終了していない場合、ステップS103に進む。
[ステップS105]近隣者通知装置10のCPU11は、抽出されたタグ番号の人を、児童と一緒にいる人と認識する。そして、ステップS101に進み、次のタグ番号を抽出する。
[ステップS106]近隣者通知装置10のCPU11は、児童と一緒にいる人のタグ番号が検出できたかを判断する。児童と一緒にいる人のタグ番号が検出できた場合、ステップS107に進む。児童と一緒にいる人のタグ番号が検出できなかった場合、処理を終了する。
[ステップS107]近隣者通知装置10のCPU11は、ステップS105において、児童と一緒にいる人として認識されたタグ番号を、個人情報DB72を参照して、氏名に変換する。
[ステップS108]近隣者通知装置10のCPU11は、児童は他の人と一緒にいる旨の通知メッセージを生成する。なお、生成したメッセージは、ステップS107で変換された氏名が含まれており、図21のステップS77において、保護者用端末40に送信される。
このように、近隣者通知装置10は、児童と一緒にいる人の情報を取得し、通知メッセージを生成する。
次に、図22のステップS74のグループ行動判定処理について説明する。グループ行動判定処理は、グループの人が児童の周りにいるが、一緒に行動していないという判定処理を行う。
図26は、グループ行動判定処理のフローチャートである。
[ステップS111]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアに読み出されたログ情報から無線IDタグのタグ番号を順次検出する。
[ステップS112]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアのログ情報からタグ番号を検出できたか否かを判断する。タグ番号が検出できた場合、ステップS113に進む。タグ番号が検出できなかった場合、ステップS117に進む。
[ステップS113]近隣者通知装置10のCPU11は、検出したタグ番号が、グループメンバのものであるか否かを判断する。検出したタグ番号がグループメンバのものであれば、ステップS114に進む。検出したタグ番号がグループメンバのものでなければ、ステップS111に進み、次のタグ番号を検出する。
[ステップS114]近隣者通知装置10のCPU11は、一つ前のログ情報(前周期のログ情報)にタグ番号が存在するか否かを判断する。タグ番号が存在していれば、ステップS115に進む。タグ番号が存在していなければ、ステップS116に進む。つまり、児童の周りにいるグループメンバが、所定時間(例えば、2T)、一緒にいるか否か判断する。そして、所定時間一緒にいなければ(タグ番号が存在しなければ)、児童の周りにグループメンバはいるが、一緒に行動していないと判断し、ステップS116に進む。これに対し、所定時間一緒にいれば(タグ番号が存在すれば)、児童は、グループメンバと一緒に行動していると判断し、ステップS115に進む。
[ステップS115]近隣者通知装置10のCPU11は、一定時間分(所定時間分)の過去のログ情報において、タグ番号の有無をチェックしたか否かを判断する。一定時間分のログ情報において、タグ番号の有無をチェックした場合、処理を終了する。一定時間分のログ情報において、タグ番号の有無のチェックが終了していない場合、ステップS114へ進む。
[ステップS116]近隣者通知装置10のCPU11は、検出したタグ番号のグループメンバは、近隣者情報を通知すべき児童の周りにいるが、一緒に行動していないと認識する。そして、ステップS111に進み、次のタグ番号を検出する。
[ステップS117]近隣者通知装置10のCPU11は、ステップS116において、児童の周りにいるが、一緒に行動していないとして認識されたタグ番号を、個人情報DB72を参照して、氏名に変換する。
[ステップS118]近隣者通知装置10のCPU11は、児童の周りにグループメンバはいるが、一緒に行動していない旨の通知メッセージを生成する。なお、生成したメッセージは、ステップS117で変換された氏名が含まれており、図21のステップS77において、保護者用端末40に送信される。
このように、近隣者通知装置10は、児童の周りにグループメンバはいるが、一緒に行動していない旨の判定を行なう。
次に、図22のステップS76の一緒にいるグループメンバの情報取得処理について説明する。
図27は、一緒にいるグループメンバの情報取得処理のフローチャートである。
[ステップS121]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアに読み出されたログ情報から無線IDタグのタグ番号を順次検出する。
[ステップS122]近隣者通知装置10のCPU11は、ワークエリアのログ情報からタグ番号を抽出できたか否かを判断する。タグ番号が検出できた場合、ステップS123に進む。タグ番号が検出できなかった場合、ステップS127に進む。
[ステップS123]近隣者通知装置10のCPU11は、検出したタグ番号がグループメンバのものであるか否かを判断する。検出したタグ番号がグループメンバのものであれば、ステップS124に進む。検出したタグ番号がグループメンバのものでなければ、ステップS121に進み、次のタグ番号を検出する。
[ステップS124]近隣者通知装置10のCPU11は、一つ前のログ情報(前周期のログ情報)にタグ番号が存在するか否かを判断する。タグ番号が存在していれば、ステップS125に進む。タグ番号が存在していなければ、ステップS121に進む。つまり、児童の周りにいるグループメンバが、所定時間(例えば、2T)、一緒にいるか否か判断する。そして、所定時間一緒にいれば(タグ番号が存在すれば)、児童は、グループメンバと一緒に行動していると判断し、ステップS125に進む。これに対し、所定時間一緒にいなければ(タグ番号が存在しなければ)、児童は、グループメンバと一緒に行動していないと判断し、ステップS121に進む。
[ステップS125]近隣者通知装置10のCPU11は、一定時間分(所定時間分)の過去のログ情報において、タグ番号の有無をチェックしたか否かを判断する。一定時間分のログ情報において、タグ番号の有無をチェックした場合、ステップS126に進む。一定時間分のログ情報において、タグ番号の有無のチェックが終了していない場合、ステップS124に進む。
[ステップS126]近隣者通知装置10のCPU11は、検出したタグ番号のグループメンバは、近隣者情報を通知すべき児童と一緒に行動していると認識する。そして、ステップS121へ進み、次のタグ番号を検出する。
[ステップS127]近隣者通知装置10のCPU11は、児童と一緒に行動しているグループメンバのタグ番号が検出できたかを判断する。児童と一緒に行動しているグループメンバのタグ番号が検出できた場合、ステップS128に進む。児童と一緒に行動している人のタグ番号が検出できなかった場合、処理を終了する。
[ステップS128]近隣者通知装置10のCPU11は、ステップS126において、児童の一緒にいるグループメンバとして認識されたタグ番号を、個人情報DB72を参照して、氏名に変換する。
[ステップS129]近隣者通知装置10のCPU11は、児童はグループメンバと一緒に行動している旨の通知メッセージを生成する。なお、生成したメッセージは、ステップS128で変換された氏名が含まれており、図21のステップS77において、保護者用端末40に送信される。
このように、近隣者通知装置10は、児童と一緒に行動しているグループメンバの情報を取得し、通知メッセージを生成する。
以上が保護者からの問い合わせに応じて通知メッセージを通知する場合の動作説明である。
次に、特別なタグ番号による児童の監視の停止と再開の動作について説明する。例えば、保護者が自分の子供の近くにいる場合、その子供の近隣者情報を保護者に通知する必要はない。そこで、保護者の有する無線IDタグのタグ番号(以下、特別タグ番号)を、児童の有する児童用端末に登録し、児童用端末は、特別タグ番号を受信すると、近隣者情報の通知を停止するように近隣者通知装置10に通知する。以下、この動作を、シーケンス図を用いて説明する。
図28は、近隣者情報の通知を停止する近隣者通知装置、児童用端末、および保護者用端末のシーケンス図である。
[ステップS131]保護者用端末40は、保護者からの操作を受付けて、自己が有する無線IDタグのタグ番号(特別タグ番号)を近隣者通知装置10に送信する。なお、以下では、保護者用端末40のタグ番号を‘000E’(‘富士陽子’のタグ番号)とする。
[ステップS132]近隣者通知装置10のCPU11は、個人情報DB72の‘富士太郎’‘富士花子’(‘富士陽子’の子供)の特別IDタグ番号の欄に、保護者用端末40から送信された特別タグ番号を格納する。
[ステップS133]近隣者通知装置10のCPU11は、通信インターフェース16を介して、個人情報DB72に格納した特別タグ番号‘000E’を、‘富士太郎’‘富士花子’の所有する児童用端末に送信する。
[ステップS134]児童用端末のCPU30aは、受信した特別タグ番号を、記憶部30bに記憶する。児童用端末のCPU30aは、以後、記憶部30bに記憶した特別タグ番号を受信すると、近隣者通知装置10に対し、センシングしたタグ番号の送信を停止するとともに、監視の停止(近隣者情報の通知停止)を通知する。
[ステップS135]児童用端末のCPU30aは、通信部30gを介して、近隣者通知装置10に対し、特別タグ番号を記憶した旨を通知する。
[ステップS136]近隣者通知装置10のCPU11は、通信インターフェース16を介して、児童用端末が特別タグ番号を記憶した旨を保護者用端末40に対し通知する。
[ステップS137,S138]児童用端末のCPU30aは、無線IDタグセンサ部30cによって、周囲の無線IDタグをセンシングし、そのタグ番号を、通信部30gを介して近隣者通知装置10に送信する。
なお、図に示す無線IDタグ101a〜101cは、‘富士陽子’が所持する保護者用端末40の無線IDタグを示している。センサ範囲102a〜102cは、‘富士太郎’‘富士花子’の児童用端末がセンシングできる範囲を示している。無線IDタグ101a〜101cが、センサ範囲102a〜102cの図中右側に移動すれば、‘富士太郎’‘富士花子’の児童用端末の無線IDタグセンサ部30cは、‘富士陽子’の無線IDタグをセンシングできることを示す。
したがって、ステップS137,S138においては、‘富士太郎’‘富士花子’の児童用端末は、無線IDタグのセンシング結果を近隣者通知装置10に送信する。
[ステップS139]図に示すように、‘富士陽子’の無線IDタグ101bは、‘富士太郎’‘富士花子’の児童用端末がセンシングできる範囲内に入っている。したがって、‘富士太郎’‘富士花子’の児童用端末は、近隣者通知装置10に対し、監視の停止を通知する。
[ステップS140]近隣者通知装置10のCPU11は、児童用端末から、監視の停止通知を受信すると、その旨を、保護者用端末40に通知する。
[ステップS141]図に示すように、‘富士陽子’の無線IDタグ101bは、‘富士太郎’‘富士花子’の児童用端末がセンシングできない範囲にある。したがって、‘富士太郎’‘富士花子’の児童用端末は、周囲の無線IDタグのセンシングを再開するとともに、近隣者通知装置10に対し、監視の再開(近隣者情報の通知再開)を通知する。
[ステップS142]近隣者通知装置10のCPU11は、児童用端末から監視の再開を受信すると、その旨を保護者用端末40に通知する。
[ステップS143,S144]児童用端末のCPU30aは、無線IDタグセンサ部30cによって、周囲の無線IDタグをセンシングし、そのタグ番号を、通信部30gを介して近隣者通知装置10に送信する。
このように、保護者が自分の子供の近くにいる場合、その子供の近隣者情報を保護者に通知する必要はないので、児童用端末は、特別タグ番号を受信すると、監視の停止を近隣者通知装置10に通知する。これによって、保護者が自分の子供の近くにいる場合、その子供の近隣者情報は保護者に通知されなくなる。
また、近隣者通知装置10が、児童用端末30〜34から受信したタグ番号により、児童の周囲に児童の保護者がいるか否か判断して、保護者へ児童の周囲の情報を通知するのを停止することもできる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、コンピュータが有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disc)などがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
(付記1) 被監視者の近隣者の情報を監視者に通知する近隣者通知プログラムにおいて、
コンピュータを、
前記被監視者が所持する、前記近隣者が所持する無線IDタグを検出する被監視者端末から、前記無線IDタグのタグ情報を受信するタグ情報受信手段、
前記タグ情報に対応して、前記近隣者の近隣者情報が記憶された近隣者情報記憶手段から、前記タグ情報受信手段が受信した前記タグ情報に対応する前記近隣者情報を取得する近隣者情報取得手段、
前記近隣者情報を含むメッセージを前記監視者が所持する監視者端末に送信するメッセージ送信手段、
として機能させることを特徴とする近隣者通知プログラム。
(付記2) 前記コンピュータを、さらに、
前記タグ情報を記憶するタグ情報記憶手段、
前記タグ情報記憶手段に所定時間同じ前記タグ情報が記憶されている場合、前記メッセージに、前記被監視者は前記タグ情報を有する前記近隣者と一緒にいる旨の情報を含める情報付加手段、
として機能させることを特徴とする付記1記載の近隣者通知プログラム。
(付記3) 前記コンピュータを、さらに、
前記タグ情報を記憶するタグ情報記憶手段、
前記タグ情報記憶手段に前記タグ情報が記憶されているが、所定時間記憶されていない場合、前記メッセージに、前記被監視者の周りに前記タグ情報を有する近隣者がいるが、一緒に行動していない旨の情報を含める情報付加手段、
として機能させることを特徴とする付記1記載の近隣者通知プログラム。
(付記4) 前記コンピュータを、さらに、
前記タグ情報を記憶するタグ情報記憶手段、
前記タグ情報記憶手段に前記タグ情報が一定時間記憶されなかった場合、前記メッセージに、前記被監視者は一人でいる旨の情報を含める情報付加手段、
として機能させることを特徴とする付記1記載の近隣者通知プログラム。
(付記5) 前記被監視者は、前記無線IDタグを所持する他の前記被監視者とグループ管理され、
前記メッセージには、前記被監視者がグループ内の前記被監視者と一緒に行動しているか否かの旨の情報が含まれることを特徴とする付記1記載の近隣者通知プログラム。
(付記6) 前記メッセージ送信手段は、前記被監視者の状況が前記近隣者情報を送信すべき状況になったとき、前記メッセージを送信することを特徴とする付記1記載の近隣者通知プログラム。
(付記7) 前記メッセージ送信手段は、前記監視者端末からの問い合わせに応じて、前記メッセージを送信することを特徴とする付記1記載の近隣者通知プログラム。
(付記8) 被監視者の近隣者の情報を監視者に通知する近隣者通知装置の近隣者通知方法において、
タグ情報受信手段によって、前記被監視者が所持する、前記近隣者が所持する無線IDタグを検出する被監視者端末から、前記無線IDタグのタグ情報を受信し、
近隣者情報取得手段によって、前記タグ情報に対応して、前記近隣者の近隣者情報が記憶された近隣者情報記憶手段から、前記タグ情報受信手段が受信した前記タグ情報に対応する前記近隣者情報を取得し、
メッセージ送信手段によって、前記近隣者情報を含むメッセージを前記監視者が所持する監視者端末に送信する、
ことを特徴とする近隣者通知方法。
(付記9) 被監視者が所持する被監視者端末において、
近隣者が所持する無線IDタグのタグ情報を受信するタグ情報受信手段と、
前記近隣者の近隣者情報を監視者の監視者端末に送信する近隣者通知装置に、前記タグ情報を送信するタグ情報送信手段と、
前記被監視者を監視する前記監視者の監視者タグ情報を記憶した監視者タグ情報記憶手段と、
前記監視者タグ情報が受信された場合、前記タグ情報の送信を停止するとともに前記近隣者通知装置に対し、前記近隣者情報の通知を停止するように要求する近隣者情報停止手段と、
を有することを特徴とする被監視者端末。