以下詳細な本発明の実施例に関して説明する。
図1は本発明の実施の一形態である安否確認システムの機能図である。安否確認システムは、安否確認装置1および複数のリーダ装置2を有する。安否確認装置1と複数のリーダ装置2とは通信回線5を介して接続されている。さらに安否確認装置1は通知先端末4と通信回線5を介して接続することとしても良い。また、リーダ装置2は複数の電子タグ3と無線通信が可能である。
安否確認装置1はリーダ装置2から受信する情報に基づいて、監視対象者の安否を確認するコンピュータである。ここでいう、安否とは予定通りに監視対象者が行動したことを検知したか否かである。
リーダ装置2は通信機能を有するコンピュータであって、施設や街頭に設置される。そして、リーダ装置2は無線通信可能な範囲に存在する電子タグ3に格納された情報を読取る。
電子タグ3は、リーダ装置2と無線通信を行う記憶領域を有する装置であって、監視対象者によって携帯される。電子タグ3は、具体的には情報を格納できるRFID(Radio Frequency Identification)タグや無線IC(Integrated Circuit)タグなどである。
通知先端末4は、安否確認装置1から安否確認情報の通知を受ける装置であって、保護者によって所有される。安否確認情報とは、例えば監視対象者が予定通りに行動したか否かの監視結果情報や関連情報を含む情報である。関連情報の詳細は後述するが、監視対象者と関連する集合に属する他人がどのような行動をとっているかの集合の状況を示す情報である。例えば、同じ学校に通う他の生徒の内、95%がすでに登校しているなどという情報である。
通知先端末4は通信機能を有するコンピュータであって、例えば携帯電話やPDA(Personal Digital Assistante)やPHS(Personal Handy−phone System)やパーソナルコンピュータ等コンピュータである。
安否確認装置1は、通信部101とデータベース(以下DB)作成部102と監視部103と状況解析部104と管理情報DB105とプロファイルDB106と通常行動予定1071と臨時行動予定DB1072とリーダDB108と通知先DB109とメッセージDB110とを有する。
通信部101は通信回線5に接続しており、通信回線5を介して接続される他のコンピュータとデータの送受信を行う処理部である。例えば、通信部101はリーダ装置2から、
リーダ装置2が読取った電子タグ3の情報を受信したり、通知先端末4へデータを送信したりする。
DB作成部102は、監視情報DB111を作成する処理部である。例えば、監視する監視対象者に対応付けて、次に予定された行動に関るデータを監視情報として監視情報DB111に格納する。
監視部103は、監視対象者の安否を監視する処理部である。例えば、監視情報DB111を参照して、監視対象者が予定通りに行動したか否かを監視する。
状況解析部104は安否が確認できなかった場合に、監視対象者と関連する集合に属する他人の状況を解析する処理部である。例えば、同じ小学校に通っている他の生徒がどの程度登校済みであるかを解析する。
管理情報DB105は、監視対象者に関する情報を格納する記憶部である。管理情報DB105に格納されるデータテーブル例を図2に示す。管理情報DB105は、「監視対象者ID」1051、「監視対象者名」1052、「保護者名」1053を対応付けて格納する。管理情報DB105はこれらの項目のうち一部を備えてもよい。
管理情報DB105の項目「監視対象者ID」1051は、監視対象者を一意に識別するための情報を格納するデータ領域である。例えば、「11111」が格納される。また、電子タグ3が予め該電子タグ3を識別する情報を有している場合には、この情報を監視対象者IDとして利用しても良い。
管理情報DB105の項目「監視対象者名」1052は、監視対象者の氏名を格納するデータ領域である。例えば、「山田一郎」が格納される。管理情報DB105の項目「保護者名」1053は、監視対象者の保護者の氏名を格納するデータ領域である。例えば、「山田二郎」が格納される。これらの情報は、情報を登録する登録用の装置(図示せず)若しくは通知先端末4などから安否確認装置1が受信した情報に基づいて予め登録される。
図1に戻り、プロファイルDB106は、監視対象者IDに対応付けて監視対象者IDが所属する団体に関する情報を格納する記憶部である。プロファイルDB106に格納されるデータテーブル例を図3に示す。図3においては、ある監視対象者IDに対応する部分のみを示している。プロファイルDB106は、「所属団体」1061、「属性1」1062、「属性2」1063、「属性n」1064を対応付けて格納する。プロファイルDB106はこれらの項目のうち一部を備えてもよい。これらの情報は、情報を登録する登録用の装置(図示せず)若しくは通知先端末4などから送信された情報を安否確認装置1が受信して、受信した情報に基づいて適切な項目に登録される。
プロファイルDB106の項目「所属団体」1061は、監視対象者が所属する各種団体であって、監視対象者の行動の基点となる場所を一意に識別するための情報を格納するデータ領域である。つまり、「所属団体」1061の施設にはリーダ装置2が設置されており、各々のリーダ装置2の無線通信可能範囲に存在する電子タグ3が検出される。例えば、所属団体1061には「緑小学校」が格納される。つまり、監視対象者ID「11111」は「緑小学校」に所属して行動の基点のひとつとしていることを示す。
プロファイルDB106の項目「属性1」1062は、監視対象者が所属団体において、どのような属性に分類されるかを示す情報を格納するデータ領域である。例えば、属性1には「5年生」が格納される。つまり、監視対象者ID「11111」は「緑小学校」において、「5年生」という属性に分類されることを示す。
プロファイルDB106の項目「属性2」1063は、監視対象者が所属団体において、どのような属性に分類されるかを示す情報であって、項目「属性1」1062に格納された情報よりもさらに小さな集合に分類した場合の情報を格納するデータ領域である。例えば、「3組」が格納される。つまり、監視対象者ID「11111」は「緑小学校」において、「5年生」であるとともに「3組」という属性に分類されることを示す。
プロファイルDB106の項目「属性n」1064は、監視対象者が所属団体において、どのような属性に分類されるかを示す情報であって、左隣の項目に格納された情報よりもさらに小さな集合に分類した場合の情報を格納するデータ領域である。また項目「属性n」1064は保護者が必要と思う単位まで登録すればよく、登録されなかった場合は空欄となる。
図1に戻り、通常行動予定DB1071は、監視対象者IDの通常予定されている行動に関する情報を格納する記憶部である。通常行動予定DB1071に格納されるデータテーブル例を図4に示す。図4においては、ある監視対象者IDに対応する部分のみを示している。行動予定DB1071は、「年月日」10711、「検知予定時刻」10712、「適用プロファイル」10713、「アクション」10714を対応付けて格納する。行動予定DB1071はこれらの項目のうち一部を備えてもよい。これらの情報は、情報を登録する登録用の装置(図示せず)若しくは通知先端末4などから送信された情報を安否確認装置1が受信して、受信した情報に基づいて適切な項目に登録される。
通常行動予定DB1071の項目「年月日」10711は、監視対象者によって予定が実行される年月日を格納するデータ領域である。例えば、予定が実行される年月日が「2009年10月1日」であれば「2009.10.1」が格納される。
通常行動予定DB1071の項目「検知予定時刻」10712は、監視対象者によって予定が実行される時刻を格納するデータ領域である。つまり、監視対象者が予定通りに行動した場合は、検知予定時刻の間に監視対象者により携帯された電子タグ3がリーダ装置2に検知されることとなる。例えば、予定が実行される時刻が「8時10分から8時30分」であれば「8:10−8:30」が格納される。
通常行動予定DB1071の項目「適用プロファイル」10713は、監視対象者によって携帯される電子タグ3が検出される予定の場所を格納するデータ領域である。例えば、「緑小学校」が格納される。
先述のとおり、プロファイルDB106の項目「所属団体」1061に格納される情報は、監視対象者が所属する団体に関する情報であるとともに、監視対象者の行動の基点となる場所を一意に識別するための情報である。よって、2009年10月1日の8:10から8:30の間に、監視対象者ID「11111」に対応する監視対象者は、プロファイルDB106に格納された監視対象者が所属する団体のうち「緑小学校」に所属していることを示している。さらに、監視対象者が携帯する電子タグ3は「緑小学校」に設置されたリーダ装置2によって読み取られる予定であることを示している。
通標行動予定DB1071の項目「アクション」10714は、監視対象者が行う行動を格納するデータ領域である。例えば、「登校」が格納される。
つまり通常行動予定DB1071を参照することで、監視対象者ID「11111」に対応する監視対象者は、2009年10月1日の8:10から8:30の間に「緑小学校」に「登校」する予定であることがわかる。
図1に戻り、臨時行動予定DB1072は、監視対象者IDの臨時に予定されている行動に関する情報を格納する記憶部である。臨時行動予定DB1072に格納されるデータテーブル例を図5に示す。図5においては、ある監視対象者IDに対応する部分のみを示している。臨時行動予定DB1072は、「開始日」10725、「終了日」10726、「年月日」10721、「検知予定時刻」10722、「適用プロファイル」10723、「アクション」10724を対応付けて格納する。臨時行動予定DB1072はこれらの項目のうち一部を備えてもよい。これらの情報は、情報を登録する登録用の装置(図示せず)若しくは通知先端末4などから送信された情報を安否確認装置1が受信して、受信した情報に基づいて適切な項目に登録される。
各項目10721から10724までは各々通常行動予定DB1071の各項目10711から10714に対応するため、説明は割愛する。つまり行動予定DB1072を参照することで、監視対象者ID「11111」に対応する監視対象者は、2009年12月26日の8:10から8:30の間に「赤塾」に「登校」する予定であることがわかる。
また、臨時行動予定DB1072の項目「開始日」10725は、臨時行動予定DB1072が適用される期間の開始の日付を格納するデータ領域である。例えば、「2009年12月26日」から臨時行動予定であれば「2009.12.26」が格納される。臨時行動予定DB1072の項目「終了日」10726は、臨時行動予定DB1072が適用される期間の最終の日付を格納するデータ領域である。例えば、「2010年1月7日」まで臨時行動予定であれば「2010.1.7」が格納される。
このように、通常行動予定DB1071と臨時行動予定DB1072を分けて、管理することで、夏休みや冬休みなど、監視対象者が通常とは異なる行動をする期間は臨時行動予定DB1072に格納された行動予定に基づいて、安否確認を行うことができる。そして、詳細は後述するが、開始日10725および終了日10726に格納された期間は、通常行動予定DB1071に格納された予定ではなく、臨時行動予定DB1072に格納された予定に基づいて、後述の監視処理を行うことができる。
また、これらを統合して、通常行動予定DB1071に長期休暇時の予定を個別に登録するとしても良い。
図1に戻り、リーダDB108は、リーダ装置2に関する情報を格納する記憶部である。リーダDB108に格納されるデータテーブル例を図6に示す。リーダDB108は、「リーダID」1081、「所属団体」1082を対応付けて格納する。
リーダDB108の項目「リーダID」1081は、リーダ装置2を一意に識別するための情報を格納するデータ領域である。例えば、「A001」が格納される。この他に、リーダ装置2に一意であるIPアドレスなどを用いても良い。
リーダDB108の項目「設置場所」1082は、リーダ装置2が設置された場所を一意に識別するための情報を格納するデータ領域である。例えば、「緑小学校」が格納される。「設置場所」1082に格納された情報は、所属団体に格納される情報を含むものであって、さらに他のリーダ装置2の設置場所を含むものであってもよい。例えば、ゲームセンターや繁華街などにリーダ装置2が設けられた場合は、これらの情報も格納する。
図1に戻り、通知先DB109は、監視対象者IDに対応付けて監視対象者IDの安否情報の通知先に関する情報を格納する記憶部である。通知先DB109に格納されるデータテーブル例を図6に示す。ある監視対象者IDに対応する部分のみを示している。通知先DB109は、「通知先端末保有者名」1091、「通知先」1092、「送付タイミング」1093を対応付けて格納する。これらの情報は、情報を登録する登録用の装置(図示せず)若しくは通知先端末4などから送信された情報を安否確認装置1が受信して、受信した情報に基づいて適切な項目に登録される。
通知先DB109の項目「通知先端末保有者名」1091は、通知先端末4を所有している人を識別するための情報を格納するデータ領域である。例えば、「母」などが格納される。通知先DB109の項目「通知先」1092は、通知先端末4が備える通信部(図示せず)のアドレスを格納するデータ領域である。例えば、「XXXX.ne.jp」が格納される。
通知先DB109の項目「送付タイミング」1093は、安否確認情報を送信するタイミングを格納するデータ領域である。例えば、「通常、緊急」が格納される。つまり、監視対象者が予定通りの行動をしていると判断された場合は「通常」に対応づいた通知先アドレス「XXXX.ne.jp」に安否確認情報が通知される。一方、監視対象者が予定通りの行動をしていないと判断された場合は「緊急」に対応づいた通知先アドレス「XXXX.ne.jp」および「YYYYne.jp」に安否確認情報が通知される。
図1に戻り、メッセージDB110は、安否確認が出来なかった場合の安否確認情報に表示するメッセージに関する情報を格納する記憶部である。メッセージDB110に格納されるデータテーブル例を図8に示す。図8においては、ある監視対象者IDに対応する部分のみを示している。監視対象者IDごとにテーブルを備えるものとして説明するが、監視対象者IDに対応付けてメッセージに関する情報を管理できればよい。メッセージDB110は、「開始日時」1101、「終了日時」1102、「メッセージ」1103を対応付けて格納する。これらの情報は、情報を登録する登録用の装置(図示せず)若しくは通知先端末4などから送信された情報を安否確認装置1が受信して、受信した情報に基づいて適切な項目に登録される。
メッセージDB110の項目「開始日時」1101は、特定のメッセージを表示する期間の初めの日時を格納するデータ領域である。例えば、「2009年10月25日の7時」から特定のメッセージを表示するのであれば、「2009.10.25 7:00」などが格納される。メッセージDB110の項目「終了日時」1102は、特定のメッセージを表示する期間の最後の日時を格納するデータ領域である。例えば、「2009年10月25日の15時」まで特定のメッセージを表示するのであれば、「2009.10.25 15:00」などが格納される。
メッセージDB110の項目「メッセージ」1103は、特定のメッセージに関する情報を格納するデータ領域である。例えば、「遠足です」が格納される。つまり、2009年10月25日の7:00から15:00までに安否確認処理を実行する場合には、通知される安否確認情報には「遠足です」というメッセージが含まれることとなる。一方、安否確認処理の実行日時がいずれの開始日時から終了日時に該当しない場合には、「デフォルト」に対応する「緊急通知です」というメッセージが通知されることとなる。
詳細は後述するが、通常であれば、例えば監視対象者ID「11111」は所属団体「緑小学校」に「8:10から8:30」に「登校」する予定であったとする。しかし、遠足などの場合は、通常よりも早く登校するなどの場合が考えられる。そこで、監視対象者が予定とは異なった行動をとっていることを安否確認装置1が検出した場合でも、メッセージDB110を参照して、該当するメッセージを提供することで、保護者は至急対処する必要がないと判断することが出来る。そこで、メッセージDB110は学校や塾などの所属団体の登録用装置から送信されたデータを、該所属団体に属する監視対象者IDに対応付けて格納することとしても良い。
図1に戻り、監視情報DB111は、監視する内容に関する監視情報を格納する記憶部である。詳細は後述する。ログ情報DB112は、監視結果に関する情報を格納する記憶部である。詳細は後述する。
続いてリーダ装置2の機能部について図1を用いて説明する。リーダ装置2は通信部21と制御部22と無線通信部23とを有している。
通信部21は通信回線5に接続しており、通信回線5を介して接続される他のコンピュータとデータの送受信を行う処理部である。例えば安否確認装置1へ電子タグ3から受信した情報を送信する。
制御部22は、電子タグから受信した情報にリーダ装置2を識別する棚情報を付す処理部である。無線通信部23は電子タグ3と無線通信を行う処理部である。例えば、無線通信可能な範囲に存在する電子タグ3へ応答を要求したり、該電子タグ3から応答を受信したりする。応答に含まれる情報については後述する。また、一つのリーダ装置2が複数の無線通信部23を備えてもよい。つまり一つのリーダ装置が複数のアンテナを有するとしても良い。
続いて電子タグ3の機能部について、図1を用いて説明する。電子タグ3は無線通信部31と制御部32と記憶部33とを有している。無線通信部31は外部からデータを受信したり、外部へデータの発信を行う処理部である。制御部32は、記憶部33から情報を読み出す処理部である。
記憶部33は、電子タグ3に関する情報を記憶する記憶部である。電子タグ3の記憶部33に格納されるデータ例を図8に示す。図8に示すように、電子タグ3の記憶部33は「監視対象者ID」331を格納する。
また、電子タグはUHF帯やアクティブタイプなどの中長距離での通信が可能なタグを用いると尚良い。リーダ装置2の付近へ接近せずとも、リーダ装置2が電子タグ3の情報を受信することが出来るためである。
続いて、図1に示す各処理部の関連した動きについて、本発明にかかる実施例を図10を用いて説明する。図10は実施例における一連の処理フローを示した図である。
まず、各種情報の登録を行う処理について説明する。ここでは各種情報の登録を行う装置を通知先端末4として説明するが、上述の通り他の登録用装置(図示せず)から情報の登録を行っても良い。
通知先端末4は、監視対象者IDおよび登録情報を送信する(S41)。登録情報は、上述した管理情報DB105、プロファイルDB106、行動予定DB107、通知先DB109、メッセージDB110に格納される各々の情報である。また、監視対象者IDの変わりに監視対象者名を送信しても良い。そして、安否確認装置1の通信部101は登録情報を受信し(S11)、受信した情報をDB作成部102に受け渡す。そして、DB作成部102は監視対象者IDに対応付けて各DBの各項目に格納する(S12)。
例えば、これらの登録情報の入力は、安否確認装置1が通知先端末4の表示画面に入力用画面のデータを送信し、入力用画面に基づいて通知先端末4から入力を受付けるようにしても良い。また、所属団体の登録用装置(図示せず)から登録情報を受信した場合には、プロファイルDB106を参照して、該所属団体に対応する監視対象者IDを読み出し、該監視対象者IDに対応付けて各DBの各項目に格納する。
例えば、「緑小学校」の登録用装置から「2009年12月25日の7時から15時」には「遠足です」というメッセージを表示させる旨の登録を受付けた場合について説明する。プロファイルDB106を参照して、「緑小学校」に対応する監視対象者ID「11111」(図3においては監視対象者IDの項目を省略)を読み出す。そして監視対象者ID「11111」に対応付けて、メッセージDB110の項目「開始日時」1101には「2009.10.25 7:00」を、項目「終了日時」1102には「2009.10.25 15:00」を項目「メッセージ」1103には「遠足です」を格納する。
また、通常行動予定DB1071に格納するデータについては、安否確認装置1は通知用端末4から「何曜日は何時から何時までに何処に登校する」などのデータを受信するとしても良い。つまり安否確認装置1のDB作成部102は、受信したデータに基づいてカレンダー情報を参照するなどして日付を特定し、適切に通常行動予定DB1071に格納する。
このような構成にすることで、登録を行う保護者などの操作者は日付ごとに予定の登録を行う必要がなくなり、操作者の負担を軽減することが出来る。また、監視対象者が通常の行動とは異なる行動を行う長期休暇などの期間は、新たに登録を受付け、臨時行動予定DB1072に登録を行う。
続いて、安否確認処理について説明する。まず、安否確認装置1のDB作成部102は監視情報を生成して、監視情報DB111に格納する(S13)。詳細は後述するが、DB作成部102は、監視対象者IDごとに監視期間と予定の行動の情報を含む監視情報を生成する。
そして、安否確認装置1の監視部103および状況解析部104は、監視情報に基づいて監視処理を行う(S14)。詳細は後述するが、監視部103は監視対象者が予定通り行動しているか否かを判定するとともに、予定通り行動していなかった場合に、状況解析部104は監視対象者と関連する集合に属する他人の状況を解析する。
続いて、監視処理の結果に基づいて、監視部103および状況解析部104は安否確認情報を作成し、通信部101は特定の通知先端末4に対して安否確認情報を送信する(S15)。そして、通知先端末4は安否確認情報を受信する(S42)。このとき、監視部103は通知先DB109を参照して、監視処理の結果が「通常」であるか「緊急」であるかに基づいて、適切な通知先アドレスを読み出し、通信部101は通知先アドレスに対応する通知先端末4に安否確認情報を送信する。
一方、リーダ装置2の無線通信部23は電子タグ3に対して応答を命令する(S21)。
無線通信可能な範囲に存在する電子タグ3の無線通信部31は応答命令を受信する(S31)。そして電子タグ3の制御部32は記憶部33を参照して、記憶部33に記憶されている監視対象者IDを読み出して、監視対象者IDを含む応答を発信する(S32)。例えば、図9のようなデータテーブルである記憶部33であれば、監視対象者ID「11111」を含む情報を発信する。
そして、無線通信可能な範囲に存在するリーダ装置2の無線通信部23が応答を受信する(S22)。そして、リーダ装置2の制御部22は受信した応答に含まれる監視対象者IDを抽出し、該抽出した情報に自装置を識別する情報を付しタグ情報を生成するとともに、通信部21はタグ情報を安否確認装置1の通信部へ送信する。例えば、制御部22は応答から抽出した監視対象者ID「11111」に自装置のリーダID「A001」を付して、通信部21に送信させる。
また、ここではリーダ装置2を識別する情報をリーダ装置2の制御部が監視対象者IDに付してタグ情報を生成することとしたが、監視対象者IDをそのままタグ情報として送信することとしても良い。この場合は、安否確認装置1がタグ情報の送信元のリーダ装置2をIPアドレスなどから特定することとすればよい。
安否確認装置1はリーダ装置2がS23で送信したタグ情報に基づいて、監視処理(S14)を行うこととなるが、リーダ装置2からタグ情報を受信しない場合も、監視処理(S14)を実行する。詳細については後述する。
以降、監視情報の生成処理(S13)の詳細な処理フローを図11を用いて説明する。まずは、DB作成部102は現在の日時を取得する(S131)。
そして、DB作成部102は臨時行動予定DB1072を参照して、現在の日付が臨時行動予定DB1072の開始日10725の格納された日付以降であって、臨時行動予定DB1072の終了日10726の格納された日付以前であるかを判定する(S132)
臨時行動予定DB1072を適用する期間に該当する場合は(S132YES)、DB作成部102は臨時行動予定DB1072から現在の日付に対応する現在の時刻にもっとも近い検知予定時刻を検索する(S133)。そして、DB作成部102は検索した検知予定時刻と該検知予定時刻に対応する年月日と適用プロファイルとアクションとを監視情報DB111に格納する(S134)。監視情報DB111の詳細については後述する。
一方、臨時行動予定DB1072を適用する期間に該当しない場合は(S132NO)、DB作成部102は通常行動予定DB1071から現在の日付に対応する現在の時刻にもっとも近い検知予定時刻を検索する(S135)。そして、DB作成部102は検索した検知予定時刻と該検知予定時刻に対応する年月日と適用プロファイルとアクションとを監視情報DB111に格納する(S136)。
ここで監視情報DB111について、図12を用いて説明する。監視情報DB111に格納されるデータテーブル例を図12に示す。ある監視対象者IDに対応する部分のみを示している。監視情報DB111は、「予定日時」1111、「予定所属団体」1112、「予定アクション」1113を対応付けて格納する。
監視情報DB111の項目「予定日時」1111は、DB作成部が通常行動予定DB1071もしくは臨時行動予定DB1072の項目「年月日」および「検知予定時刻」から読み出した日時を格納するデータ領域である。つまり、監視対象者の次の予定が実行される日時を格納しており、例えば「2009.10.1 8:10−8:30」が格納される。
監視情報DB111の項目「予定所属団体」1112は、DB作成部が通常行動予定DB1071もしくは臨時行動予定DB1072の項目「適用プロファイル」から読み出したデータを格納するデータ領域である。つまり、監視対象者の次の予定が実行される場所を格納しており、例えば「緑小学校」が格納される。
監視情報DB111の項目「予定アクション」1113は、DB作成部が通常行動予定DB1071もしくは臨時行動予定DB1072の項目「アクション」から読み出したデータを格納するデータ領域である。つまり、監視対象者の次の予定が実行された場合の行動を格納しており、例えば「登校」が格納される。
つまり、監視処理(図7S14)で監視対象者が予定通りに行動したか否か判定することとなるが、監視情報DB111には監視部103が判定を行う際の基準となる情報が格納されている。
ここで、現在の日時が2009年10月1日7時30分であるとして図11の処理の流れを具体的に説明する。DB作成部102は現在の日時「2009.10.1 7:30」を取得する(S131)。そして、DB作成部102は臨時行動予定DB1072を参照して、現在の日付「2009.10.1」が臨時行動予定DB1072の開始日「2009.12.25」以降であって、臨時行動予定DBの終了日「2010.1.7」以前であるかを判定する(S132)。
現在の日付に対応する年月日「2009.10.1」は臨時行動予定DB1072を適用する期間に該当しないので(S132NO)、DB作成部102は通常行動予定DB1071から現在の日付「2009.10.1」に対応する現在の時刻「7:30」にもっとも近い検知予定時刻を検索する(S135)。
そしてDB作成部102は、検索した検知予定時刻「8:10−8:30」と年月日「2009.10.1」とを監視情報DB111の項目「予定日時」1111に格納し、該検知予定時刻に対応する適用プロファイル「緑小学校」を監視情報DB111の項目「予定所属団体」1112に格納し、該検知予定時刻に対応するアクション「登校」を監視情報DB111の項目「予定アクション」1113に格納する(S136)。
つまり、監視処理(図7S14)で監視対象者ID「11111」の監視対象者によって所持される電子タグ3が、「2009年10月1日 8:10から8:30まで」に「緑小学校」に設置されたリーダ装置2で検知されたことを安否確認装置1が検出した場合に、監視対象者が予定通りに「登校」したと判断することを示している。
以降、監視処理(S14)の詳細な処理フローを図13を用いて説明する。監視部103は監視情報DB111から監視情報を読み出す(S141)。監視情報は監視対象者IDと予定日時と予定所属団体と予定アクションとを含む情報である。そして、監視部103は読み出した監視対象者IDを含むタグ情報をリーダ装置2から受信したかを判断する(S142)。タグ情報は、監視対象者IDと、電子タグ3から該監視対象者IDとを含む応答を受信したリーダ装置2のリーダIDとを含む情報である。
監視対象者IDを含むタグ情報をリーダ装置2から受信した場合は(S142YES)、監視部103は受信した時刻が前記読み出した予定日時に含まれるか否かを判定する(S143)。受信した時刻が前記読み出した予定日時に含まれていない場合は(S143NO)、S147へ進む。一方、受信した時刻が前記読み出した予定日時に含まれている場合は(S143YES)、監視部103はリーダDB108を参照して、受信したタグ情報に含まれるリーダIDに対応する設置場所を読み出す。
そして読み出した設置場所が前記読み出した予定所属団体と同一かを判定する(S144)。設置場所が前記読み出した予定所属団体と同一でない場合は(S144NO)、S147へ進む。一方、設置場所が前記読み出した予定所属団体と同一である場合は(S144YES)、監視部103はログ情報DBに監視対象者IDに対応付けて各種情報を格納するとともに、アクション結果に「1」を格納する。詳細は以降説明する。
ここでログ情報DB112について、図14を用いて説明する。ログ情報DB112に格納されるデータテーブル例を図14に示す。ログ情報DB111は、「監視対象者ID」1120、「監視日時」1121、「予定所属団体」1122、「属性1」1123、「属性2」1124、「属性3」1125、「設置場所」1126、「アクション結果」1127を対応付けて格納する。
ログ情報DB112の項目「監視対象者ID」1120は、監視対象者IDを格納するデータ領域である。例えば、「11111」が格納される。ログ情報DB112の項目「監視日時」1121は、監視処理を実行した日時を格納するデータ領域である。例えば、2
009年10月1日8時25分に監視処理を行ったのであれば、「2009.10.1
8:25」が格納される。ログ情報DB112の項目「所属団体」1122は、監視情報に含まれる予定所属団体と同様のデータであって、監視対象者が予定通りに行動していた場合に所属するであろう所属団体を格納するデータ領域である。例えば、「緑小学校」が格納される。
ログ情報DB112の項目「属性1」1123から「属性3」1125は、監視対象者IDが該所属団体において分類される属性を各々格納するデータ領域である。例えば、「5年生」や「3組」が各々格納される。ログ情報DB112の項目「設置場所」1126は、安否確認装置1が受信したタグ情報を送信したリーダ装置2の設置場所に関するデータを格納するデータ領域である。例えば、「緑小学校」が格納される。
ログ情報DB112の項目「アクション結果」1127は、安否確認装置1の監視部103が判定した結果に関するデータを格納するデータ領域である。例えば、監視対象者が予定通りの行動を行ったと判定した場合には「1」を、監視対象者が予定通りの行動を行わなかったと判定した場合には「2」や「3」を格納する。
具体的には、予定時刻を超過しても監視対象者のタグ情報を受信しないことによって予定通りの行動をしていないと判定した場合には、タグ未検知であることを示す「2」が格納される。また、予定時刻以外にタグ情報を受信したり、予定所属団体以外に設置されたリーダ装置2からタグ情報を受信したことによって予定通りの行動をしていないと判定した場合には、予定外であることを示す「3」を格納する。
ここで、現在の時刻が2009年10月1日8時25分であるとして図13の処理の流れを具体的に説明する。監視部103は監視情報DB111から監視情報として、監視対象者ID「11111」に対応づいた予定日時「2009.10.1 8:10−8:30」と予定所属団体「緑小学校」と予定アクション「登校」とを読み出す(S141)。そして、監視部103は監視対象者ID「11111」およびリーダID「A001」を含むタグ情報をリーダ装置2から受信したかを判断する(S142)。
監視対象者ID「11111」を含むタグ情報をリーダ装置2から受信した場合は(S142YES)、監視部103は受信した時刻「2009.10.1 8:25」が前記読み出した予定日時「2009.10.1 8:10−8:30」に含まれるか否かを判定する(S143)。受信した時刻が前記読み出した予定日時に含まれているので(S143YES)、監視部103はリーダDB108を参照して、受信したタグ情報に含まれるリーダID「A001」に対応する設置場所「緑小学校」を読み出す。そして読み出した設置場所「緑小学校」が前記読み出した予定所属団体「緑小学校」と同一かを判定する(S144)。設置場所が前記読み出した予定所属団体と同一であるので(S144YES)、監視部103はログ情報DBに各種情報を格納するとともに、アクション結果に「1」を格納する(図14(A)の一段目参照)。
続いて、監視対象者IDを含むタグ情報をリーダ装置2から受信していない場合(S142NO)について以降説明する。監視部103は現在の日時を取得し、予定日時を過ぎていないか判定する(S146)。予定日時を過ぎていない場合は(S146NO)、監視部103はS142へ戻り監視を続ける。
一方、予定日時を過ぎている場合は(S146YES)、監視部103はログ情報DBに監視対象者IDに対応付けて各種情報を格納するとともに、アクション結果に「2」または「3」を格納する。Aを介して、図16のS149へ進む。上述の通り、タグ情報を受信していない場合は「2」と、予定外のタグ情報を受信した場合は「3」を格納すればよい。
また、監視部103が予定外にタグ情報を受信したと判断した場合は、同じ監視情報について引き続き、監視を続けるとしても良い。一方、通信部101がタグ情報を受信しなかった場合は、次の予定に関する監視情報に基づいて監視を行っても良い。
ここで、現在の時刻が2009年10月1日8時40分であるとして図13の処理の流れを具体的に説明する。監視部103は監視情報DB111から監視情報として、監視対象者ID「11111」に対応づいた予定日時「2009.10.1 8:10−8:30」と予定所属団体「緑小学校」と予定アクション「登校」とを読み出す(S141)。そして、監視部103は監視対象者ID「11111」およびリーダID「A001」を含むタグ情報をリーダ装置2から受信したかを判断する(S142)。
監視対象者ID「11111」を含むタグ情報をリーダ装置2から受信していなければ(S142NO)、監視部103は現在の日時「2009.10.1 8:40」が予定日時「2009.10.1 8:10−8:30」を過ぎていないか判定する(S146)。予定日時を過ぎているので(S146YES)、監視部103はログ情報DBに各種情報を格納するとともに、アクション結果に未検知「2」を格納する。
また、現在の時刻が2009年10月1日8時25分であって、監視対象者ID「11111」およびリーダIDP100」を含むタグ情報をリーダ装置2から受信した場合(S142YES)について説明する。
S144において、監視部103はリーダDB108を参照して、受信したタグ情報に含まれるリーダID「P100」に対応する設置場所「ゲームセンター」を読み出す。そして読み出した設置場所「ゲームセンター」が前記読み出した予定所属団体「緑小学校」と同一でないと判定し(S144NO)、監視部103はログ情報DBに各種情報を格納するとともに、アクション結果に予定外「3」を格納する。
続いて図16に移る。図16は、上述の安否確認情報に含まれる関連情報を生成する処理を示した図である。監視部103は予定通りに行動していないことを検出した場合には、状況解析部104は監視対象者と関連する集合に属する他人の状況を解析する。
まず、状況解析部104は、ログ情報DB112を参照して、S141で取得した監視情報に含まれる予定所属団体と同一のデータを所属団体1122に有する監視処理中の監視対象者ID以外の監視対象者IDを検索する(S149)。他の監視対象者IDが存在しなければ(S149NO)、Bを介して図17のS157へ進む。
一方、他の監視対象者IDが存在すれば(S149YES)、状況解析部104はログ情報DB112を参照して、アクション結果1117に予定通りに行動していることを示す「1」が格納されているかを判定する(S150)。アクション結果1117に予定通りに行動していることを示す「1」が格納されている場合は(S150YES)、状況解析部104は、予定通り行動している監視対象者の監視対象者ID数であって、所属団体に対応するOKカウントを一つ数え上げる(S151)。
一方、アクション結果1117に予定通りに行動していることを示す「1」が格納されていない場合は(S150NO)、状況解析部104は、予定通り行動していない監視対象者の監視対象者ID数であって、所属団体に対応するNGカウントを一つ数え上げる(S152)。
つづいて、状況解析部104はログ情報DB112の「属性1」1123を参照して、他の監視対象者IDに対応づいた属性1が監視対象者IDの属性1と同一かを判定する(S153)。同一でなければ(S153NO)、S148へ進む。一方、同一であれば(S153YES)、状況解析部104はログ情報DB112を参照して、アクション結果1117に予定通りに行動していることを示す「1」が格納されているかを判定する(S154)。
アクション結果1117に予定通りに行動していることを示す「1」が格納されている場合は(S154YES)、状況解析部104は属性1に対応するOKカウントを一つ数え上げる(S155)。一方、アクション結果1117に予定通りに行動していることを示す「1」が格納されていない場合は(S154NO)、状況解析部104は属性1に対応するNGカウントを一つ数え上げる(S156)。また、監視対象者IDに対応する属性が複数存在する場合は、状況解析部104は全ての属性に対してS153からS156の処理を実行する。
そして、状況解析部104は監視処理中の監視対象者ID以外の監視対象者ID全てに対して状況解析を行ったかを判定する(S148)。終了している場合は(S148YES)、Bを介して図17のS157へ進む。終了していない場合は(S148NO)、S149へ戻る。
ここで、図13(B)を用いて、図15の処理フローを具体的に説明する。監視対象者ID「11111」の状況解析を行う。まず状況解析部104は、ログ情報DB112を参照して、S141で取得した監視情報に含まれる予定所属団体「緑小学校」と同一のデータを所属団体1122に有する監視処理中の監視対象者ID以外の監視対象者IDを検索する(S149)。
他の監視対象者ID「22222」が存在するので(S149YES)、状況解析部104はログ情報DB112の監視対象者ID「22222」に対応するアクション結果1117に予定通りに行動していることを示す「1」が格納されているかを判定する(S150)。アクション結果1117に予定通りに行動していることを示す「1」が格納されているので(S150YES)、状況解析部104は、所属団体に対応するOKカウントを一つ数え上げる(S151)。
つづいて、状況解析部104はログ情報DB112の属性1」1123を参照して、他の監視対象者ID「22222」に対応づいた属性1「5年生」が監視対象者ID「11111」の属性1「5年生」と同一かを判定する(S153)。同一なので(S153YES)、状況解析部104はログ情報DB112を参照して、監視対象者ID「22222」に対応するアクション結果1117に予定通りに行動していることを示す「1」が格納されているかを判定する(S154)。
アクション結果1117に予定通りに行動していることを示す「1」が格納されているので(S154YES)、状況解析部104は属性1に対応するOKカウントを一つ数え上げる(S155)。
そして、状況解析部104は監視処理中の監視対象者ID以外の監視対象者ID全てに対して状況解析を行ったかを判定する(S148)。終了していないので(S148NO)、S149へ戻る。
S149へ戻り、他の監視対象者ID「33333」が存在したとする(S149YES)。状況解析部104はログ情報DB112の監視対象者ID「33333」に対応するアクション結果1117に予定通りに行動していることを示す「1」が格納されているかを判定する(S150)。アクション結果1117に予定通りに行動していることを示す「1」が格納されていないので(S150NO)、状況解析部104は所属団体に対応するNGカウントを一つ数え上げる(S152)。以降同様なので、割愛する。
続いて図16に移る。状況解析部104は、所属団体の検出率を算出する(S157)。算出方法は例えば、S151でカウントした所属団体に対応するOKカウントと、S152でカウントした所属団体に対応するNGカウントとの合計値で、所属団体に対応するOKカウントを割る(S157)。そして、状況解析部104は、属性ごとのの検出率を算出する(S157)。算出方法は所属団体の検出率の算出方法と同様である。
そして、状況解析部104はメッセージDB110を参照して、該当するメッセージを検索し、メッセージを取得する(S159)。そして終了する。
例えば、S151で状況解析部104がカウントした所属団体に対応するOKカウントが「98」で、S152でカウントした所属団体に対応するNGカウントが「2」である場合、状況解析部104は所属団体の検出率「98%」と算出する(S157)。S158は同様であるため割愛する。
そして、状況解析部104は現在の日時に該当するメッセージをメッセージDB110から抽出する。例えば、現在の日時が「2009.10.1 8:25」であれば、メッセージDB110に特定のメッセージが格納されていないため、デフォルトのメッセージ1103に格納された「緊急通知です」が読み出される。一方、現在の日時が「2009.10.25 7:30」であれば、メッセージ1103に格納された「遠足です」が読み出される。
図10のS15において通知される安否情報について、図17および18を用いて説明する。安否確認情報は監視対象者が予定通りの行動とったか否かの情報とともに、監視を行った日時などを含むものとしても良い。
ログ情報DB112のアクション結果1127に「1」が格納されている場合(図14(A))は、監視部103は予定通りの行動が検出された旨の情報を含む図17(A)のような表示画面を作成し、通信部101が通知先端末4へ送信する。
一方、ログ情報DB112の監視対象者ID「11111」に対応するアクション結果1127に「2」が格納されている場合(図14(B))は、監視部103は監視対象者IDの行動が検出されなかった旨の情報を含む図17(B)のような表示画面を作成し、通信部101が通知先端末4へ送信する。さらに関連情報として、S157およびS158で算出した各検出率も表示する。
例えば、「緑小学校の98%が登校しています」などである。これらの情報を取得した通知先端末4を保有する保護者は、緑小学校や5年3組の98%が登校しているのであれば、監視対象者が未だ検知されていないことは、なんらかの事故などに巻き込まれた危険性があると判断することが出来る。
また、監視部103が図17(C)のような表示画面を作成した場合について説明する。表示画面(C)は緑小学校の70%が下校しているが、5年3組に属する監視対象者全体のうち下校を検出した割合は0%であることを示している。つまり、5年3組の生徒は全員下校していないため、5年3組は授業が延びるなどしている可能性があり、保護者が至急対処する必要性は低いことを示している。
また、監視部103が図17(D)のような表示画面を作成した場合について説明する。安否確認情報は、関連情報とともに特定のメッセージ「遠足です」を含んでいる。つまり、ログ情報DB112の監視対象者ID「11111」に対応するアクション結果1127に「3」が格納されている場合(図14(C))であっても、「遠足です」とのメッセージによって、保護者は監視対象者が遠足のために予定外の行動をとったことを判断できる。
以上のような構成によって、監視対象者と同一のグループの人を含め、よりきめ細やかな監視対象者の位置と時間の情報を提供することができる。そして、これらの情報は保護者が監視対象者の安否判断を行うことに寄与する。つまり保護者は監視対象者および監視対象者の所属するグループの状況を把握した上で、その後の対処方法を判断することが出来る。
なお本発明の実施形態は上記に限られるものではない。
例えば、安否確認装置1は図1に示す全ての処理部を1つの筐体上に備える必要はなく、互いに通信可能に接続される他のコンピュータ上に一又はいくつかの処理部が搭載されていても構わない。
以下では、図19を用いて、上記の実施例に示した安否確認装置1および安否確認装置1と同様の機能を有する安否確認プログラムを実行するコンピュータを一例として説明する。図19は安否確認装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。配置管理装置1はCPU101、ROM102、RAM103、通信部104、HDD105、入力部106、媒体読取部107を有しており、各部はバス108を介して相互に接続されている。そしてCPU101による管理下で相互にデータの送受を行うことができる。
CPU101は、この安否確認装置1全体の動作制御を司る中央処理装置である。通信部104は外部からの信号を受信し、その信号の内容をCPU101に渡すとともに、CPU101からの指示に応じて外部に信号を送信するものである。
HDD105には、上記の実施例に示した安否確認装置1と同様の機能をコンピュータに発揮させるプログラムとして、少なくとも図10のS13・S14の処理をコンピュータに実行させるプログラムが記憶されている。そして、CPU101がこのプログラムをHDD105から読み出して実行することで、図1に示すDB作成部102および監視部103および状況解析部104として機能するようになる。このプログラムはCPU101とアクセス可能なROM102またはRAM103に格納されていても良い。
さらにHDD105にはCPUの管理下で図1に示す管理情報DB105、プロファイルDB106、通常行動予定DB1071、臨時行動予定DB1072、リーダDB108、通知先DB109、監視情報DB111、ログ情報DB112が記憶される。プログラム同様、これらマスタもしくはテーブルはCPU101とアクセス可能なROM102またはRAM103に格納されても良い。
上記フローチャートに示した処理内容を記述したプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体には、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、HDD、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)などがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc − Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto − Optical disk)などがある。このプログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売されることが考えられる。
そして上記プログラムを実行するコンピュータは、例えば媒体読取部107が、上記フローチャートに示した処理内容を記述したプログラムを記録した記録媒体から、該プログラムを読み出す。CPU101は、読み出されたプログラムをHDD105若しくはROM102、RAM103に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。