JP2019101729A - データ送受信装置、データ送受信方法およびプログラム - Google Patents

データ送受信装置、データ送受信方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】離れた場所にいる者に刻々と変化する現在の状況を容易に伝えること。【解決手段】ICタグ3a、3bと、予め設定されるメールアドレスとを関連づけて記憶するデータサーバと、スマートデバイス2にて非常用モードにおいて入力されるメッセージおよびスマートデバイス2の位置情報が記憶され、スマートデバイス2が読み取ったICタグ3a、3bにメッセージおよび位置情報が関連づけられたデータの入力を受け付ける受信サーバと、データサーバを参照し、受け付けたデータに関連づけられたICタグ3a、3bに一致するICタグ3a、3bに関連づけられたメールアドレス宛に、メッセージもしくはメッセージおよび位置情報を送信するメールサーバとを備える。【選択図】図1

Description

本発明はデータ送受信装置、データ送受信方法およびプログラムに関する。
ICカードやRFIDタグ等のID識別媒体を認証する際に、持ち運びができる端末装置が知られている。
例えば、派遣社員又は派遣スタッフの派遣を依頼した派遣先(要介護者宅)が、カードIDと識別コードを備えたICカードを所持し、派遣社員又は派遣スタッフは、打刻処理アプリケーションソフトが実装された携帯電話機を所持して、上記ICカードの読取りによって携帯電話機が打刻した勤怠データを、利害関係の無い第三者のデータセンタが受信・管理する技術が知られている。
特開2008−310474号公報
携帯端末を用いて災害時等に関係者に現在の状況を報告できれば便宜である。
災害時以外においても現在の状況を報告する他のシステムにも同様の問題がある。
1つの側面では、本発明は、離れた場所にいる者に刻々と変化する現在の状況を容易に伝えることを目的とする。
上記目的を達成するために、開示のデータ送受信装置が提供される。このデータ送受信装置は、ICタグと、予め設定される連絡先情報とを関連づけて記憶する記憶部と、
携帯端末装置にて送信状況に応じて入力されるメッセージおよび携帯端末装置の位置情報が記憶され、携帯端末装置が読み取ったICタグにメッセージおよび位置情報が関連づけられたデータの入力を受け付ける受付部と、記憶部を参照し、受け付けたデータに関連づけられたICタグに一致するICタグに関連づけられた連絡先情報宛に、メッセージおよび位置情報を送信する送信部と、を有している。
1態様では、離れた場所にいる者に刻々と変化する現在の状況を容易に伝えることができる。
第1の実施の形態の通信システムを示す図である。 実施の形態のデータセンタの機能を示すブロック図である。 データサーバに記憶される情報の一例を説明する図である。 実施の形態の受信サーバのハードウェア構成を示す図である。 実施の形態のスマートデバイスのハードウェア構成を示す図である。 実施の形態のスマートデバイスの機能を示すブロック図である。 データ処理部の機能を示すブロック図である。 設定情報記憶部に記憶されている情報を説明する図である。 アプリケーションの画面例を説明する図である。 非常用画面を説明する図である。 第2の実施の形態の通信システムを示す図である。
以下、実施の形態の通信システムを、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態の通信システムを示す図である。
実施の形態の通信システム100は、災害時等にもICタグを用いて遠隔地にいるサービス利用者に保護対象の状況を知らせることを目的の1つとしている。
通信システム100は、ネットワーク50を介してスマートデバイス2がデータセンタ1に接続されている。
スマートデバイス2は携帯できるICタグ認証装置およびデータ自動通信装置の一例である。携帯できるIC認証装置およびデータ自動通信装置としては、スマートデバイス2以外にもタブレット端末や専用ハードウェア装置等が挙げられる。以下の例では、通知者として保育士がスマートデバイス2を携帯しているものとする。
図1には、保護対象が携帯する情報メディアの一例としてICタグ3a、3bが図示されている。以下の例では、園児(保護対象)の名札にICタグ3a、3bが内蔵されているものとする。
情報メディアの形状としては、タグ以外にもシール状のものや、カード状のものが挙げられる。また、保護対象としては、人間に限らず、物品であってもよい。
保育士が通信システム100を利用する際には、スマートデバイス2に予め記憶(インストール)されているアプリケーションを起動する。
アプリケーションを起動した後に、保育士は、スマートデバイス2をICタグ3aに近づける。
本実施の形態では、スマートデバイス2がICタグ3aを正常に読み取ったときや、正常に読み取れなかったときには、それぞれ別個の音声にて保育士にその旨を通知する。
正常に読み取った後に、保育士は、スマートデバイス2をICタグ3bに近づける。
このように、保育士は、スマートデバイス2を用いて園児の名札に内蔵されたICタグ3a、3bを次々に読み込んでいく。
データセンタ1は、複数のサーバを有している。このデータセンタ1が備える1つのサーバには、ICタグ3a、3bに関する利用者情報が予め関連づけられて登録されている。この利用者情報には、園児の名前、保護者(サービス利用者)の名前、ICタグ3a、3bの識別情報、保護者の連絡先情報(メールアドレス等)が含まれる。
データセンタ1は、利用者情報を参照することで、保護者の連絡先情報を特定し、予め用意されたお知らせ(例えば「今から送迎バスに乗ります」等)をモバイル回線のネットワーク60を介してEメールで保護者の所有する携帯端末装置4a、4b、4cに送信する。
この通信システム100では、大規模災害が発生したときに停電が起こったり、電話回線がパンクしたりしたときにも、園児や園の状況をEメールにて保護者に通知する機能を有している。具体的には、スマートデバイス2は、ICタグ3a、3bのステータス(登園、外出等)と、これらのステータスに応じて予め用意された定型文とが関連づけられて記憶されている。スマートデバイス2は、定型文を含む通知用データを送信する第1のモードと、保育士により任意に入力されたメッセージ(以下、「任意入力メッセージ」という)を含む通知用データを送信する第2のモードを備えている。
以下の説明では、第1のモードを「通常モード」といい、第2のモードを「非常用モード」という。
非常用モードにおいては、スマートデバイス2は、スマートデバイス2の現在位置を取得する。そして、スマートデバイス2が読み取ったICタグ3a、3bに任意入力メッセージおよび位置情報を関連づけた通知用データを作成し、データセンタ1に送信する。
この通知用データの入力を受け付けたデータセンタ1は、利用者情報を参照し、受け付けた通知用データに関連づけられたICタグ3a、3bに一致するICタグに設定されたメールアドレス宛に、任意入力メッセージおよび位置情報を送信する。なお、位置情報の送信は任意である。これにより、非常時の混乱の中でも利用できるよう、その場にいる園児のICタグ3a、3bを読み取れば、自動で登録先の保護者にEメールの送信を行うことができる。
以下、開示の通信システムをより具体的に説明する。
図2は、実施の形態のデータセンタの機能を示すブロック図である。
データセンタ1には、受信サーバ1a、データサーバ1b、データ処理サーバ1c、メールサーバ1d、およびWebサーバ1eが設置されている。
受信サーバ1aは、スマートデバイス2が発信した通知用データを、ネットワーク50を介して受信する。
データサーバ1bには、サービス利用者が予め登録した情報が記憶されている。
図3は、データサーバに記憶される情報の一例を説明する図である。
データ管理テーブルT1には、タグID、メールアドレスおよびサービス利用者名の欄が設けられている。横方向に関連づけられた情報同士が互いに関連づけられている。
タグIDの欄には、保護対象のICタグのタグIDが設定されている。
メールアドレスの欄には、サービス利用者が予め登録したメールアドレスが設定されている。
サービス利用者名の欄には、サービス利用者の氏名が設定されている。
なお、図示していないが、ICタグを身につけている園児の氏名が設定されるようにしてもよい。
再び図2に戻って説明する。
データ処理サーバ1cは、データサーバ1bを参照し、受信サーバ1aが受信した通知用データの宛先を特定する。また、データ処理サーバ1cは、メールサーバ1dに受信内容の送信を指示する。さらに、データ処理サーバ1cは、Webサーバ1eに受信内容の表示コンテンツを記載したURLを送る。
メールサーバ1dは、データ処理サーバ1cが特定した宛先に第1のモードでは定型文を、第2のモードではメッセージを含むEメールを送信する。このEメールには、後述するURLを含んでいてもよい。
Webサーバ1eは、管理者のアクセス用端末から前述したURLのアクセス要求を受け付けると、管理者のアクセス用端末の画面に、ICタグ毎の電子データや登録情報やステータスを表示させる。また、Webサーバ1eは、例えばステータス毎に園児の氏名を並べた情報をソートして集計データを作成することもできる。
なお、本実施の形態では、データセンタ1が備える機能を各サーバに分けて説明したが、これらの機能を1つのサーバが備えていてもよいし、1つのサーバがいくつかの機能をまとめて備えていてもよい。
以下、受信サーバ1aのハードウェア構成を示す。データサーバ1b、データ処理サーバ1c、メールサーバ1dおよびWebサーバ1e等、他のコンピュータも受信サーバ1aと同様のハードウェア構成で実現できる。
図4は、実施の形態の受信サーバのハードウェア構成を示す図である。
受信サーバ1aは、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス108を介してRAM(Random Access Memory)102と複数の周辺機器が接続されている。
RAM102は、受信サーバ1aの主記憶装置として使用される。RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に使用する各種データが格納される。
バス108には、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、ドライブ装置106、および通信インタフェース107が接続されている。
ハードディスクドライブ103は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。ハードディスクドライブ103は、受信サーバ1aの二次記憶装置として使用される。ハードディスクドライブ103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、二次記憶装置としては、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置を使用することもできる。
グラフィック処理装置104には、モニタ104aが接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ104aの画面に表示させる。モニタ104aとしては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や、液晶表示装置等が挙げられる。
入力インタフェース105には、キーボード105aとマウス105bとが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード105aやマウス105bから送られてくる信号をCPU101に送信する。なお、マウス105bは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、例えばタッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボール等が挙げられる。
ドライブ装置106は、例えば、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された光ディスクや、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の持ち運び可能な記録媒体に記録されたデータの読み取りを行う。例えば、ドライブ装置106が光学ドライブ装置である場合、レーザ光等を利用して、光ディスク200に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク200には、Blu−ray(登録商標)、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。
通信インタフェース107は、ネットワーク50に接続されている。通信インタフェース107は、ネットワーク50を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータを送受信する。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
図5は、実施の形態のスマートデバイスのハードウェア構成を示す図である。
スマートデバイス2は、CPU(Central Processing Unit)201によって装置全体が制御されている。
CPU201には、バス209を介してRAM(Random Access Memory)202と複数の周辺機器が接続されている。
RAM202は、携帯端末装置2の主記憶装置として使用される。RAM202には、CPU201に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM202には、CPU201による処理に使用する各種データが格納される。
バス209には、内蔵メモリ203、グラフィック処理装置204、入力インタフェース205、読み取り装置206、通信インタフェース207およびGPSモジュール208が接続されている。
内蔵メモリ203は、データの書き込みおよび読み出しを行う。内蔵メモリ203は、携帯端末装置2の二次記憶装置として使用される。内蔵メモリ203には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、内蔵メモリとしては、例えばフラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。
グラフィック処理装置204には、ディスプレイ204aが接続されている。グラフィック処理装置204は、CPU201からの命令に従って、画像をディスプレイ204aの画面に表示させる。ディスプレイ204aとしては、液晶表示装置等が挙げられる。また、ディスプレイ204aは、タッチパネル機能も備えている。
入力インタフェース205は、ディスプレイ204aおよび入力ボタン205に接続されている。入力インタフェース205は、入力ボタン205aやディスプレイ204aのタッチパネルから送られてくる信号をCPU201に送信する。
読み取り装置206は、ICタグ3a、3bの情報を読み取り、CPU201に送る。読み取り装置206としては、例えば、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信機能を備えた装置が挙げられる。
通信インタフェース207は、ネットワーク50に接続されている。通信インタフェース207は、ネットワーク50を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータを送受信する。
GPSモジュール208は、GPS衛星からの電波を受信し、当該スマートデバイス2の現在位置を計算する。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
図5に示すようなハードウェア構成のスマートデバイス2内には、以下のような機能が設けられる。
図6は、実施の形態のスマートデバイスの機能を示すブロック図である。
スマートデバイス2は、読み取り装置206と、GPSモジュール208と、制御部21と、データ処理部22と、通信部23と、通信部24とを有している。
制御部21は、スマートデバイス2全体を制御する。
図7は、データ処理部の機能を示すブロック図である。
データ処理部22は、設定情報記憶部22aと、データ処理部22bと、一時記憶部22cと、データ作成部22dと、作成データ記憶部22eとを有している。
設定情報記憶部22aには、読み取り装置206が読み取るICタグの種別を識別する情報と、サービス利用者のメールアドレスと、サービス利用者毎に設定されたメッセージが関連づけられて記憶されている。
図8は、設定情報記憶部に記憶されている情報を説明する図である。
本実施の形態では、情報がテーブル化されて記憶されている。図8に示す設定情報管理テーブルT2には、番号の欄とステータスの欄とメッセージの欄と、フラグの欄とが設けられている。横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
ゲート番号の欄には、ステータスを識別する番号が設定される。
ステータスの欄には、サービス利用者および通知者に報知するステータスが設定される。
メッセージの欄には、ステータス毎に予め用意されたデフォルトメッセージ(定型文)が設定される。なお、ステータスが「非常用」の欄については、デフォルトメッセージが存在せず空欄になっている。
フラグの欄には、現在メッセージ送信対象となっているステータスを識別するフラグが設定される。図8に示す例では、フラグの欄が「1」のステータス「登園」が現在メッセージ送信対象となっていることを示している。このフラグは、スマートデバイス2を操作することにより、変更することができる。
図9は、アプリケーションの画面例を説明する図である。
保育士がスマートデバイス2を操作してアプリケーションを起動すると、図9(a)に示すように、制御部21は、ホーム画面(ICタグ読み取り画面)30をディスプレイ204aに表示する。ホーム画面30には、ゲート番号が表示される。
保育士がホーム画面30においてスワイプ動作を行うと、ステータス選択画面31に遷移する。ステータス選択画面31にて保育士がステータスを選択することにより、制御部21は、設定情報管理テーブルT2のフラグの欄を書き換える。例えば、図9(b)に示すように保育士が「外出」を選択すると、図9(c)に示すように、ホーム画面30には、ゲート番号「3」および「外出」のステータスが表示される。
また、図9(b)に示すステータス選択画面31にて保育士が「非常用」を選択した場合は、非常用モードに移行する。非常用モードにおいては、制御部21は、非常用画面をディスプレイ204aに表示する。非常用画面については、後述する。
再び図7に戻って説明する。
図示していないが、設定情報記憶部22aには、予め設定された現在読み取りを行うICタグの種別が記憶されている。
データ処理部22bおよびデータ作成部22dは、定型文を含むデータを送信する通常モードと、任意入力メッセージを含むデータを送信する非常用モードにおいて、異なる処理を実行する。
<通常モード>
データ処理部22bは、読み取り装置106からICタグの読み取り情報が送られてくると、設定情報記憶部22aを参照し、読み取ったICタグが、読み取り対象のICタグか否かを判断する。読み取り対象のICタグである場合、読み取ったタグIDを一時記憶部22cに記憶する。
データ作成部22dは、設定情報記憶部22aおよび記憶部22cを参照する。そして、データ作成部22dは、一時記憶部22cに記憶されているタグIDに、設定情報管理テーブルT2のフラグが「1」になっているメッセージを関連づけた通知用データを作成し、作成データ記憶部22eに記憶する。
例えば、図8に示すようにゲート番号が「1」の「登校」の状態でICタグ3aを読み込むと、データ処理部22bは、設定情報記憶部22aを参照し、読み取り対象のICタグか否かを判断する。ICタグ3aは、読み取り対象のICタグであるのでデータ処理部22bは、ICタグ3aのタグIDを一時記憶部22cに記憶する。
データ作成部22dは、設定情報管理テーブルT2を参照し、フラグの欄が「1」であるメッセージ「登園しました」を選択し、ICタグ3aのタグIDと関連づけた通知用データを作成し、作成データ記憶部22eに記憶する。
<非常用モード>
データ作成部22dは、保育士の任意入力メッセージ入力を受け付けると、設定情報記憶部22aおよび一時記憶部22cを参照する。また、データ作成部22dは、GPSモジュール208を参照し、スマートデバイス2の現在位置情報を取得する。
そして、データ作成部22dは、一時記憶部22cに記憶されているタグIDに、受け付けたメッセージと現在位置情報を付加した通知用データを作成し、作成データ記憶部22eに記憶する。
なお、本実施の形態では、非常用モードのみに現在位置情報を付加するようにしたが、通常モードにおいても現在位置情報を付加するようにしてもよい。
再び図6に戻って説明する。
通信部23は、受信サーバ1aにアクセス要求を送信する。そして、通信部23は、受信サーバ1aからアクセス応答を受け取ると、作成データ記憶部22eに記憶されている通知用データを受信サーバ1aに送信する。
通信部24は、受信サーバ1aからの戻り値を受信すると、モニタ204aに処理完了通知を表示させる。
以下、非常用モードについて、具体例を用いて説明する。
図10は、非常用画面を説明する図である。
非常用画面32には、メッセージ入力部32aが設けられている。
保育士は、スマートデバイス2の入力インタフェースを用いてメッセージ入力部32aに任意入力メッセージを入力することができる。図10に示す例では、保育士が、「保育園側で保護しています。無事です。現在××公園です。田中」の任意入力メッセージが図示されている。保育士が任意入力メッセージを入力した後に、OKボタン32bを選択すると、制御部21は、設定情報管理テーブルT2の現在選択されているステータスのゲート番号のフラグの欄を「0」に書き換え、ゲート番号「9」のフラグの欄を「1」に書き換える。また、制御部21は、メッセージ入力部32aに入力されたメッセージを、ゲート番号「9」のメッセージの欄に設定する。
ところで、保育士がOKボタン32bを選択すると、ホーム画面30に遷移する。
図10(b)に示すように、ホーム画面30には、ゲート番号「9」および「非常用」のステータスが表示される。この「非常用」のステータスを表示する文字の大きさは、他のステータスを表示する文字の大きさより大きくなっている。また、ホーム画面30には、保育士がメッセージ入力部32aに入力したメッセージが表示される。
この状態で、保育士がICタグ3aを読み取ると、データ作成部22dは、設定情報管理テーブルT2を参照し、フラグの欄が「1」であるゲート番号「9」のメッセージを選択し、ICタグ3aの情報およびスマートデバイス2の現在位置情報と関連づけて通知用データを作成し、作成データ記憶部22eに記憶する。
通知用データを受信したデータセンタ1側では前述した処理を行う。すなわち、メールサーバ1dは、データ処理サーバ1cが特定した宛先にメッセージを含むEメールを送信する。
ところで、図10(b)に示す非常用画面32において保育士が「確認メールを送る」のチェックボックス32cにチェックを入れると、データ作成部22dは、ICタグ3aの情報とメッセージに、さらに保育士のメールアドレスを関連づけた通知用データを作成し、作成データ記憶部22eに記憶する。メールサーバ1dは、メールを送信する際に、保育士のメールアドレスも宛先、CCまたはBCCに入れて送信する。これにより、保育士は、非常用のメッセージがメールサーバ1dにより送信されたことを把握することができる。
保育士は、状況が変わる度に非常用画面32にメッセージを入力し直すことで、最新の状況が、サービス利用者およびチェックボックス32cにチェックをいれた保育士に届く。
以上述べたように、通信システム100によれば、ICタグ3a、3bと、予め設定されるメールアドレスとを関連づけて記憶するデータサーバ1bと、スマートデバイス2にて非常用モードにおいて入力されるメッセージおよびスマートデバイス2の位置情報が記憶され、スマートデバイス2が読み取ったICタグ3a、3bにメッセージおよび位置情報が関連づけられたデータの入力を受け付ける受信サーバ1bと、データサーバ1bを参照し、受け付けたデータに関連づけられたICタグ3a、3bに一致するICタグ3a、3bに関連づけられたメールアドレス宛に、メッセージおよび位置情報を送信するメールサーバ1dとを備える。従って、例えばAC電源に接続された読み取り装置の場合、電源を喪失したときには処理ができなくなる。実施の形態のスマートデバイス2に読み取り機能を持たせることで、スマートデバイス2の電池が持つ限り、サービス利用者に情報を送り続けることができる。また、ICタグの読み取り機能があるスマートデバイスであれば、読み取り装置として適用できるため、導入コストが低い。
また、スマートデバイス2側をICタグ3側に近づけて接触させることができるため、能動的な動作が困難な対象(幼児や要介護者、物品等)も適用することができる。
また、スマートデバイス2側には、保護者の氏名やメールアドレス等の個人情報を記憶せず、データセンタ1側で個人情報を管理する構成である。従って、保育士のスマートデバイス2が起動できなくなっても、アプリケーションをインストールした代替機器を入手可能である。すなわち、物理的な故障等が発生しても代替機器でリレーして継続してシステムを運用できる。
また、各園児のICタグ3を読み終わった段階で、装置が園児毎のステータスを集計することが可能となる。人間の集計作業を不要とすることで、集計ミス等、人的なエラーを抑制することができる。
なお、保育士自身もICタグを有していてもよい。施設内の管理者(例えば園長)は保育士の状況報告メールの受信者(送信先)になっている場合もある。
また、役職などにより利用者権限を設定付与し、最高位の権限保有者はWebサイト上から手動でデータの書き換え(新規データの手動生成)を可能とする
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態の通信システムについて説明する。
以下、第2の実施の形態の通信システムについて、前述した第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図11は、第2の実施の形態の通信システムを示す図である。
図11に示す第2の実施の形態の通信システム100aは、通信先を切り換える機能を備えている。
具体的には、通信システム100aは、受信サーバ(セカンダリサーバ)5aを有している。受信サーバ5aは、データセンタ1とは異なる箇所に設置されるデータセンタ5に設置されている。図示していないが、データセンタ5にもデータサーバ1b、データ処理サーバ1c、メールサーバ1d、およびWebサーバ1eと同等の機能を備えるサーバが設置されている。
通信部23が受信サーバ1aに通知用データを送信した後、所定時間経過しても通信部24が受信サーバ1aからの戻り値を受信しなかった場合、通信部23は、受信サーバ5aに通知用データを送信する。
通信部24は、受信サーバ5aからの戻り値を受信すると、モニタ204aに処理完了通知を表示させる。
第2の実施の形態の通信システム100aによれば、第1の実施の形態の通信システム100と同様の効果が得られる。
そして、第2の実施の形態の通信システム100aによれば、さらに、通信処理の安定性、信頼性を確保できる。
<応用例>
実施の形態の通信システムは、前述した保育園での使用以外にも、屋外や不特定地での人員管理や、流通の配送通知や、学生の登下校時の見守り、巡回業務の管理、ツアーバス等で移動時の停車各地での乗客管理等に適用することができる。
例えば、建設業務では、勤務現地での勤怠管理に用いることができる。
また、人員管理では、特別な設備を用意しなくても入退場を管理することができる。また、会場が複数存在する場合に、会場に応じてスマートデバイス2を複数台用意することにより、会場単位で入場者数の把握や、参加者が移動した動線解析用のデータも取得することができる。
また、商品配送では、例え宅配ロッカーがある納品先の搬入口などにICタグを配置しておけば、納品先が不在で、宅配ロッカーに荷物を入れた場合も配送員がスマートデバイスをICタグにかざせば、納品先の納品管理者が保持する携帯端末装置に配送完了の知らせが届く。また、社内にいる配送責任者の携帯端末装置にも配送状況が届くようにすることもできる。配送員がスマートデバイスをICタグにかざすだけで、納品先の携帯端末装置と、配送責任者の携帯端末装置にはそれぞれ異なるメッセージを届けるようにすることもできる。例えば、納品先の納品管理者の携帯端末装置には、「○○様からのお荷物を配送完了しました。」というメッセージが届き、配送責任者の携帯端末装置には、「○○様からのお荷物を××様にお届けしました」というメッセージが届くようにすることができる。
また、ツアーバス等で乗客管理では、予め乗客にICタグを配布しておき、乗車時および降車時に添乗員のスマートデバイスにかざしてもらうことで、添乗員や、予め送信登録した家族等に乗客の最新の乗車状況を送信することができる。個別メール等をしなくても帰宅時間や迎えに行く時間を予想することができる。
なお、スマートデバイス2の処理の一部をデータセンタ1側で行っても良いし、データセンタ1側の処理の一部をスマートデバイス2側で行ってもよい。例えば、実施の形態では、メッセージをスマートデバイス側が記憶するようにしたが、データセンタ1側でメッセージを記憶するようにしてもよい。
以上、本発明のデータ送受信装置、データ送受信方法およびプログラムを、図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。
また、本発明は、前述した各実施の形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、データセンタ1の各サーバが有する機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等が挙げられる。磁気記憶装置には、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等が挙げられる。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM/RW等が挙げられる。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)等が挙げられる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)等の電子回路で実現することもできる。
1、5 データセンタ
1a 受信サーバ
1b データサーバ
1c データ処理サーバ
1d メールサーバ
1e Webサーバ
2 スマートデバイス
21 制御部
22 データ処理部
23、24 通信部
3a、3b ICタグ
4a、4b、4c 携帯端末装置
30 ホーム画面
31 ステータス選択画面
32 非常用画面
32a メッセージ入力部
206 読み取り装置
208 GPSモジュール
T1 データ管理テーブル
T2 設定情報管理テーブル

Claims (6)

  1. ICタグと、予め設定される連絡先情報とを関連づけて記憶する記憶部と、
    携帯端末装置にて送信状況に応じて入力されるメッセージおよび前記携帯端末装置の位置情報が記憶され、前記携帯端末装置が読み取ったICタグに前記メッセージおよび位置情報が関連づけられたデータの入力を受け付ける受付部と、
    前記記憶部を参照し、受け付けた前記データに関連づけられたICタグに一致するICタグに関連づけられた連絡先情報宛に、前記メッセージを送信する送信部と、
    を有することを特徴とするデータ送受信装置。
  2. 前記携帯端末装置は、前記ICタグ保持者のステータスと、前記ステータスに応じて予め用意された定型文とが関連づけられて記憶されており、前記定型文を含むデータを送信する第1のモードと、前記メッセージを含むデータを送信する第2のモードを備える請求項1または2に記載のデータ送受信装置。
  3. 前記第2のモードにおいて、現在のモードと前記メッセージとが前記携帯端末装置のICタグの読み取り画面に表示される請求項2に記載のデータ送受信装置。
  4. 前記第2のモードにおいて、前記データの送信に応じて前記連絡先情報とは別個に前記第2のモード用に設定された連絡先情報宛に前記メッセージを送信する請求項2または3に記載の送受信装置。
  5. ICタグと、予め設定される連絡先情報とを関連づけて記憶する記憶部を備えるコンピュータが、
    携帯端末装置にて送信状況に応じて入力されるメッセージおよび前記携帯端末装置の位置情報が記憶され、前記携帯端末装置が読み取ったICタグに前記メッセージおよび位置情報が関連づけられたデータの入力を受け付け、
    前記記憶部を参照し、受け付けた前記データに関連づけられたICタグに一致するICタグに関連づけられた連絡先情報宛に、前記メッセージを送信する、
    ことを特徴とするデータ送受信方法。
  6. ICタグと、予め設定される連絡先情報とを関連づけて記憶する記憶部を備えるコンピュータに、
    携帯端末装置にて送信状況に応じて入力されるメッセージおよび前記携帯端末装置の位置情報が記憶され、前記携帯端末装置が読み取ったICタグに前記メッセージおよび位置情報が関連づけられたデータの入力を受け付け、
    前記記憶部を参照し、受け付けた前記データに関連づけられたICタグに一致するICタグに関連づけられた連絡先情報宛に、前記メッセージを送信する、
    処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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