JP2005321813A - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005321813A JP2005321813A JP2005142383A JP2005142383A JP2005321813A JP 2005321813 A JP2005321813 A JP 2005321813A JP 2005142383 A JP2005142383 A JP 2005142383A JP 2005142383 A JP2005142383 A JP 2005142383A JP 2005321813 A JP2005321813 A JP 2005321813A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gradation
- liquid crystal
- crystal display
- display panel
- data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
Abstract
【課題】液晶表示パネルのオーバーシュート駆動を行うことにより、動画像に対して正確に残像の発生を抑えることが可能な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 少なくとも1垂直表示期間前後における階調遷移の組み合わせに応じて、入力画像データに対して液晶表示パネル4の光学応答特性を補償する書込階調データを決定するための書込階調決定手段2,3と、少なくとも1垂直表示期間前後における階調遷移の組み合わせに応じて、入力画像データに対して液晶表示パネルの1垂直表示期間経過後における到達階調データを出力する到達階調決定手段5,6とを備え、前記書込階調決定手段2,3は、前記到達階調決定手段5,6より出力される1垂直表示期間前の入力画像データに対応した前記液晶表示パネル4の到達階調データと、現垂直表示期間の入力画像データとに基づいて、前記液晶表示パネル4に供給する書込階調データを決定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 少なくとも1垂直表示期間前後における階調遷移の組み合わせに応じて、入力画像データに対して液晶表示パネル4の光学応答特性を補償する書込階調データを決定するための書込階調決定手段2,3と、少なくとも1垂直表示期間前後における階調遷移の組み合わせに応じて、入力画像データに対して液晶表示パネルの1垂直表示期間経過後における到達階調データを出力する到達階調決定手段5,6とを備え、前記書込階調決定手段2,3は、前記到達階調決定手段5,6より出力される1垂直表示期間前の入力画像データに対応した前記液晶表示パネル4の到達階調データと、現垂直表示期間の入力画像データとに基づいて、前記液晶表示パネル4に供給する書込階調データを決定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、液晶表示パネルを用いて画像を表示する液晶表示装置に関し、特に液晶表示パネルの階調変化に対する応答速度を向上させることができる液晶表示装置に関するものである。
近来、パーソナルコンピュータやテレビ受信機などの軽量化、薄形化によってディスプレイ装置も軽量化、薄形化が要求されており、このような要求に従って陰極線管(CRT)の代わりに液晶表示装置(LCD)のようなフラットパネル型ディスプレイが開発されている。
LCDは二つの基板の間に注入されている異方性誘電率を有する液晶層に電界を印加し、この電界の強さを調節して基板を透過する光の量を調節することによって所望の画像信号を得る表示装置である。このようなLCDは携帯の簡便なフラットパネル型ディスプレイのうちの代表的なものであり、この中でも薄膜トランジスタ(TFT)をスイッチング素子として用いたTFT LCDが主に用いられている。
最近は、TFT LCDがコンピュータのディスプレイ装置だけでなく、テレビ受信機のディスプレイ装置として広く用いられるため、動画像を具現する必要が増加してきた。しかしながら、従来のTFT LCDは応答速度が遅いために動画像を具現するのは難しいという短所があった。
このような液晶の応答速度の問題を改善するために、1フレーム前の入力画像データと現フレームの入力画像データの組み合わせに応じて、予め決められた現フレームの入力画像データに対する階調電圧より高い(オーバーシュートされた)駆動電圧或いはより低い(アンダーシュートされた)駆動電圧を液晶表示パネルに供給する液晶駆動方法が知られている。以下、本願明細書においては、この駆動方式をオーバーシュート駆動と定義する。
従来のオーバーシュート駆動回路の概略構成を図7に示す。すなわち、これから表示するN番目のフレームの入力画像データ(Current Data)と、フレームメモリ1に保存されたN−1番目のフレームの入力画像データ(Previous Data)とを書込階調決定部2に読み出し、両データの階調遷移パターンとN番目のフレームの入力画像データとを、外部メモリに保存したOSテーブルメモリ(印加電圧データ一覧表)3と照合し、照合して見つけ出した印加電圧データに基づき、N番目のフレームの画像表示に要する書込階調データを決定して、液晶表示パネル4に供給する。
一般的に液晶表示パネルにおいては、ある中間調から別の中間調に変更させる時間は長く、中間調を1フレーム期間(例えば60Hzのプログレッシブスキャンの場合は16.7msec)内に表示することができず、残像が発生するだけでなく、中間調を正しく表示することができないという課題があったが、上述のオーバーシュート駆動を用いることにより、図8に示すように、目標の中間調を短時間(1フレーム期間内)で表示することが可能となる。
ここで、上述のようなオーバーシュート駆動方法においては、すべての階調遷移に対して液晶表示パネルが1フレーム期間経過後に目標階調に到達可能であることが前提となっているため、Previous Dataとして1フレーム前の入力画像データを、そのまま書込階調決定部2に入力している。しかしながら、液晶の応答特性が悪いとき、或いはデータ数が8ビットの256階調である場合、1フレーム前の画像データの階調レベルが0で中間調に遷移する時に現在フレームの画像データの階調レベルが液晶の応答性を十分に補償できないという問題があった。
このような問題に対して、例えば特開平7−20828号公報(特許文献1)には、図9に示すような液晶表示装置が提案されている。この液晶表示装置においては、入力画像信号Xnに対して、液晶の印加電圧に対する透過率応答特性を補償するための処理を施す信号処理部11と、この信号処理部11の出力Znに対して液晶の電圧応答特性を近似した低域通過処理を施し、その出力信号Yn−1を対応する液晶の応答電圧の予測値として信号処理部2にフィードバックするための応答予測部12とを備えている。
上記応答予測部12は、係数αが電圧レベルにより変化される低域通過フィルター(LPF)群として、液晶の応答特性を近似している。これにより、実際の1フィールド前の液晶の応答電圧がLPF出力として近似することができるため、この電圧を次のフィールドでの初期電圧(Previous Data)とすることにより、液晶の光学応答特性をより忠実に補償することを可能としている。
特開平7−20828号公報
上述した従来の特開平7−20828号公報に記載の液晶表示装置の場合、電圧レベル依存型のLPF群により液晶の応答特性を近似することで、実際の1フィールド後の液晶の応答電圧(表示階調)を求めているが、一般的な液晶表示パネルにおいては、例えば図10からも理解されるように、変化(遷移)前の階調と変化(遷移)後の階調との組み合わせにより不規則な応答特性を示し、特定の階調間遷移では極端に応答速度が遅くなることが知られている。
すなわち、特開平7−20828号公報に記載のもののように、電圧レベル依存型のLPF群により液晶の応答特性を近似することでは、すべての階調遷移パターンについての正確な1垂直表示期間経過後の到達階調を得ることができず、依然として中間調表示を含む動画像に対する液晶の応答性、忠実性を十分に補償することができないという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、1垂直表示期間前後でどのような階調遷移が生じても、すなわち1垂直表示期間内で目標階調に未到達の時があっても、その1垂直表示期間内での実際の到達階調を用いてオーバーシュート駆動を行うことにより、どのような階調遷移パターンを持つ動画像に対しても正確に残像の発生を抑えるとともに、中間調を正しく表示することが可能な液晶表示装置を提供するものである。
本願発明は、液晶表示パネルを用いて画像を表示する液晶表示装置において、少なくとも1垂直表示期間前後における階調遷移の組み合わせに応じて、入力画像データに対して前記液晶表示パネルの光学応答特性を補償する書込階調データを決定するための書込階調決定手段と、少なくとも1垂直表示期間前後における階調遷移の組み合わせに応じて、入力画像データに対して前記液晶表示パネルの1垂直表示期間経過後における到達階調データを出力する到達階調決定手段とを備え、前記書込階調決定手段が、前記到達階調決定手段より出力される1垂直表示期間前の入力画像データに対応した前記液晶表示パネルの到達階調データと、現垂直表示期間の入力画像データとに基づいて、前記液晶表示パネルに供給する書込階調データを決定し、前記到達階調決定手段が、均一もしくは不均一な間隔を有する代表階調毎の代表階調遷移パターンについての変換パラメータを記憶した到達階調テーブルメモリを有し、前記入力画像データに対応した前記液晶表示パネルの1垂直表示期間経過後における到達階調データを決定することを特徴とする。
本発明の液晶表示装置においては、1垂直表示期間前の入力画像データにより得られる、液晶表示パネルの1垂直表示期間経過後における実際の到達階調輝度を示す到達階調データを求め、これをPrevious Dataとして参照し、現垂直表示期間の入力画像データ(Current Data)に対してオーバーシュート駆動を行うため、1垂直表示期間経過後に液晶表示パネルを正確に入力画像データの定める階調輝度に応答させることが可能となり、どのような階調遷移を持つ動画像に対しても正確に残像の発生を抑えるとともに、中間調を正しく表示することができる。
以下、本発明の液晶表示装置の第1実施形態を、図1乃至図3とともに詳細に説明するが、上記従来例と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。ここで、図1は本実施形態の液晶表示装置における要部概略構成を示すブロック図、図2はある階調遷移パターンに対する液晶表示パネルのステップ応答特性を示す説明図、図3は本実施形態の液晶表示装置におけるOSテーブルの内容例を示す概略説明図である。
本実施形態の液晶表示装置においては、図1に示すように、フレームメモリ1の出力(Previous Data)と入力画像データ(Current Data)とを入力し、到達階調テーブルメモリ(ROM)6を参照して、入力画像データに対して液晶表示パネル4の光学応答特性より得られる1フレーム期間(16.7msec)経過後の到達階調データを決定し、フレームメモリ1に出力する到達階調決定部5を設けている。尚、順次走査されている入力画像データであれば、1フレーム期間=16.7msecに限られないことは、言うまでもない。
また、書込階調決定部2は、フレームメモリ1に格納されている1フレーム前の入力画像データに対応した液晶表示パネル4の到達階調データをPrevious Dataとして入力し、現フレームの入力画像データ(Current Data)との階調遷移の組み合わせに応じて、液晶表示パネル4の光学応答特性を補償する書込階調データを決定する。すなわち、1フレーム期間(16.7msec)経過後に液晶表示パネル4が現フレームの画像データにより定められる階調輝度に応答することが可能な書込階調データを求め、これを液晶表示パネル4に供給する。
例えば、図2に示すようなステップ応答特性を持つ液晶表示パネルに対して、オーバーシュート駆動を行っても1フレーム期間(16.7msec)内で画像データの定める目標階調#Aに到達しない場合、図7とともに上述した従来例では、Previous Dataとして1フレーム前の画像データの定める目標階調#Aを参照し、1フレーム期間経過後に液晶が現フレームの画像データ(Current Data)の定める目標階調#Bに到達するための書込階調データを求めているのに対して、本実施形態では、実際の1フレーム期間経過後の到達階調#A’をPrevious Dataとして参照し、1フレーム期間経過後に液晶が現フレームの画像データ(Current Data)の定める目標階調#Bに到達するための書込階調データを求めている。
すなわち、上述した種々の要因によって、前フレームの画像データの定める目標階調#Aに1フレーム期間内で液晶表示パネルが応答しない場合であっても、本実施形態においては、実際の到達階調#A’を用いて現フレームの画像データに対するオーバーシュート量(書込階調データ)を決定しているので、1フレーム期間経過後に液晶表示パネルを確実に現フレームの画像データの定める目標階調#Bへ応答させることが可能である。
液晶表示パネル4では、書込階調決定部2で決定した書込階調データに対応した階調駆動電圧を液晶層に印加して所望の画像を表示する。尚、本実施形態においては、書込階調決定部2とOSテーブルメモリ3とで書込階調決定手段を構成し、到達階調決定部5と到達階調テーブルメモリ6とで到達階調決定手段を構成している。
ここで、表示信号レベル数すなわち表示データ数が8ビットの256階調である場合、OSテーブルメモリ(ROM)3には、図3に示すように、全ての階調遷移パターンに対する書込階調データ(オーバーシュート量)が256×256のマトリクス状に記憶されている。このOSテーブルメモリ3に格納されるオーバーシュート量は、当該装置で用いられる液晶表示パネル4の光学応答特性の実測値から得られるものであり、現フレームの画像データの階調レベルと1フレーム前の画像データの階調レベルとの組み合わせに応じて決められた値である。
また、到達階調テーブルメモリ(ROM)6には、図3に示したOSテーブルメモリ3と同様に、1フレーム期間前後の階調遷移の組み合わせ毎に得られる、入力画像データ(Current Data)による液晶表示パネル4の1フレーム期間(16.7msec)経過後における到達階調データが、256×256のマトリクス状に記憶されている。この値は、当該装置で用いられる液晶表示パネル4の光学応答特性の実測値、すなわち各階調遷移パターン毎に実測された、液晶表示パネル4の1フレーム期間経過後における実際の到達階調輝度に基づいて決められている。
尚、上述したOSテーブルメモリ3及び到達階調テーブルメモリ6においては、256×256のすべての階調遷移パターンについて、書込階調データ、到達階調データを記憶するようにしているが、均一もしくは不均一に配列された代表点(代表階調遷移パターン)における変換パラメータ(実測値)のみを記憶しておき、その他の階調遷移パターンについては、上記変換パラメータ(実測値)から計算で求めるようにしても良い。
例えば64階調毎の代表階調遷移パターンについての変換パラメータ(実測値)のみを5×5のマトリクス状に記憶しておき、その他の階調遷移パターンについては、上記変換パラメータ(実測値)に線形補間等の演算を施すことによって、液晶表示パネル4の光学応答特性を補償する書込階調データ(オーバーシュート量)、1フレーム期間経過後に液晶表示パネル4が実際に到達する階調輝度に対応した到達階調データを求めるようにしても良い。
本実施形態の液晶表示装置は、上述のような構成としているので、どのような階調遷移を持つ入力画像に対しても、1フレーム前の入力画像データによって実際に液晶表示パネル4が1フレーム期間経過後に到達する階調レベルに対応した到達階調データをPrevious Dataとしてフレームメモリ1に記憶させることができる。この到達階調データは、当該装置の液晶表示パネル4における実測値(階調輝度)に基づくものであり、しかも全ての階調遷移パターンを網羅しているので、実際の液晶表示パネル4の光学応答特性に即した正確なPrevious Dataを得ることが可能である。
そして、書込階調決定部2では、フレームメモリ1から出力される、1フレーム前の入力画像データに対応した液晶表示パネル4の到達階調データと、現フレームの入力画像データとに基づいて、前記液晶表示パネル4が1フレーム期間経過後に現フレームの入力画像データの定める階調輝度に応答する書込階調データを決定しているので、どのような階調遷移を持つ動画像に対しても正確に液晶表示パネル4の光学応答特性を補償して、残像の発生を抑えるとともに、中間調を正しく表示することが可能なオーバーシュート駆動を行うことができる。
次に、本発明の液晶表示装置の第2実施形態について、図4とともに詳細に説明するが、上述した第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。ここで、図4は本実施形態の液晶表示装置における要部概略構成を示すブロック図である。
液晶表示パネル4の光学応答特性は、液晶の配向モードや液晶材料に電界を印加するための電極構造などによって変化する。そこで、本実施形態の液晶表示装置においては、図4に示すように、当該液晶表示パネル4の光学応答特性を、遷移前の階調と遷移後の階調とを変数とする2次元関数f(pre,cur)で表わし、上記第1実施形態の到達階調テーブルメモリ6の代わりに、2次元関数f(pre,cur)の演算を実行する演算部7を備えている。この2次元関数f(pre,cur)は液晶表示パネル4の光学応答特性の実測値から求められる、前記液晶表示パネル4の1フレーム期間経過後の到達階調輝度を示す関数である。
到達階調決定部5は、この演算部7による2次元関数f(pre,cur)の演算結果から、入力画像データ(Current Data)に対する液晶表示パネルの1フレーム期間経過後における実際の到達階調データを求め、Previous Dataとしてフレームメモリ1に出力する。すなわち、本実施形態においては、到達階調決定部5と演算部7とで到達階調決定手段を構成している。
従って、1フレーム期間経過後の液晶表示パネル4の到達階調輝度の実測値より求められる到達階調パラメータを記憶している到達階調テーブル6を有する上記第1実施形態と同様、どのような階調遷移を持つ入力画像に対しても、1フレーム前の入力画像データによって液晶表示パネル4が実際に1フレーム期間経過後に到達する階調輝度レベルに対応した到達階調データをPrevious Dataとしてフレームメモリ1に記憶させることができるので、実際の液晶表示パネル4の光学応答特性に即した正確なPrevious Dataを得ることが可能である。
そして、書込階調決定部2では、フレームメモリ1から出力される、1フレーム前の入力画像データに対応した液晶表示パネル4の到達階調データと、現フレームの入力画像データとに基づいて、前記液晶表示パネル4が1フレーム期間経過後に現フレームの入力画像データの定める階調輝度に応答する書込階調データを決定するので、どのような階調遷移を持つ動画像に対しても液晶表示パネル4の光学応答特性を補償して、正確に残像の発生を抑えるとともに、中間調を正しく表示することが可能なオーバーシュート駆動を行うことができる。
次に、本発明の液晶表示装置の第3実施形態について、図5及び図6とともに詳細に説明するが、上述した第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。ここで、図5は本実施形態の液晶表示装置における要部概略構成を示すブロック図、図6は本実施形態の液晶表示装置における装置内温度と参照テーブルメモリとの関係例を示す説明図である。
液晶の応答速度は温度依存性が非常に大きく、特に低温時の入力信号に対する追従性が極端に悪くなり、応答時間が増大することが知られている。すなわち、入力画像データによって液晶表示パネルが1フレーム期間経過後に到達する階調輝度は、該液晶表示パネルの温度によっても変化する。
そこで、本実施形態の液晶表示装置においては、図5に示すように、複数の装置内温度に対応したOSパラメータを格納しているOSテーブルメモリ(ROM)3a〜3cと、複数の装置内温度に対応した到達階調パラメータを格納している到達階調テーブルメモリ(ROM)6a〜6cとを備えるとともに、当該装置内の温度を検出する温度センサー8と、該温度センサー8により検出された装置内温度に応じて、OSテーブルメモリ3a〜3c及び到達階調テーブルメモリ6a〜6cの各々のいずれかを切替選択するための制御CPU9とを備えている。
ここで、OSテーブルメモリ3a〜3cに格納されているOSパラメータLEVEL1〜LEVEL3は、それぞれ基準温度T1、T2、T3(T1<T2<T3)の環境下における、液晶表示パネル4の光学応答特性の実測値から予め得られるものであり、同様に、到達階調テーブルメモリ6a〜6cに格納されている到達階調パラメータLEVEL1〜LEVEL3は、それぞれ基準温度T1、T2、T3(T1<T2<T3)の環境下における、液晶表示パネル4の光学応答特性の実測値から予め得られるものである。
また、制御CPU9は、温度センサー8による温度検出データを、予め決められた所定の閾値温度データ値Th1,Th2と比較し、この比較結果に基づいて、OSテーブルメモリ3a〜3cのいずれかを選択し、OSパラメータLEVEL1〜LEVEL3を切り替えるとともに、到達階調OSテーブルメモリ6a〜6cのいずれかを選択し、到達階調パラメータLEVEL1〜LEVEL3を切り替えるための切替制御信号を生成して出力する。
尚、温度センサー8は、できるだけ液晶表示パネル4の温度を検出可能に設けられるのが望ましく、また、1個のみならず複数個をそれぞれ装置内の異なる位置に設けても良い。
ここでは、例えば図6に示すように、温度センサー8で検出された装置内温度が閾値温度Th1(=10℃)以下であれば、制御CPU9は書込階調決定部2に対し、OSテーブルメモリ3aを選択して参照するように指示する。これによって、書込階調決定部2はOSテーブルメモリ3aに格納されているOSパラメータLEVEL1を用いて、1フレーム期間前後の階調遷移から入力画像データに対応した書込階調データを求め、液晶表示パネル4に供給する。
同時に、制御CPU9は到達階調決定部5に対し、到達階調テーブルメモリ6aを選択して参照するように指示する。これによって、到達階調決定部5は到達階調テーブルメモリ6aに格納されている到達階調パラメータLEVEL 1を用いて、1フレーム期間前後の階調遷移から入力画像データに対応した到達階調データを求め、フレームメモリ1に出力する。
また、温度センサー8で検出された装置内温度が閾値温度Th1(=10℃)より大きく且つ閾値温度Th2(=30℃)以下であれば、制御CPU9は書込階調決定部2に対し、OSテーブルメモリ3bを選択して参照するように指示する。これによって、書込階調決定部2はOSテーブルメモリ3bに格納されているOSパラメータLEVEL2を用いて、1フレーム期間前後の階調遷移から入力画像データに対応した書込階調データを求め、液晶表示パネル4に供給する。
同時に、制御CPU9は到達階調決定部5に対し、到達階調テーブルメモリ6bを選択して参照するように指示する。これによって、到達階調決定部5は到達階調テーブルメモリ6bに格納されている到達階調パラメータLEVEL2を用いて、1フレーム期間前後の階調遷移から入力画像データに対応した到達階調データを求め、フレームメモリ1に出力する。
さらに、温度センサー8で検出された装置内温度が閾値温度Th2(=30℃)より大きい場合、制御CPU9は書込階調決定部2に対し、OSテーブルメモリ3cを選択して参照するように指示する。これによって、書込階調決定部2はOSテーブルメモリ3cに格納されているOSパラメータLEVEL3を用いて、1フレーム期間前後の階調遷移から入力画像データに対応した書込階調データを求め、液晶表示パネル4に供給する。
同時に、制御CPU9は到達階調決定部5に対し、到達階調テーブルメモリ6cを選択して参照するように指示する。これによって、到達階調決定部5は到達階調テーブルメモリ6cに格納されている到達階調パラメータLEVEL3を用いて、1フレーム期間前後の階調遷移から入力画像データに対応した到達階調データを求め、フレームメモリ1に出力する。
以上のように、本実施形態の液晶表示装置によれば、装置内温度に応じて到達階調テーブルメモリ6a〜6cのいずれかを切替参照しているので、常に正確な液晶表示パネル4の到達階調データを求めることが可能となり、これをPrevious Dataとしてフレームメモリ1に記憶させることができる。すなわち、温度依存性を有する実際の液晶表示パネル4の光学応答特性に即した正確なPrevious Dataを得ることが可能である。
そして、書込階調決定部2においても、装置内温度に応じてOSテーブルメモリ3a〜3cのいずれかを切替参照し、フレームメモリ1から出力される、1フレーム前の入力画像データに対応した液晶表示パネル4の到達階調データと、現フレームの入力画像データとに基づいて、前記液晶表示パネル4が1フレーム期間経過後に現フレームの入力画像データの定める階調輝度に応答する書込階調データを決定するので、常にどのような階調遷移を持つ動画像に対しても液晶表示パネル4の光学応答特性を補償して、正確に残像の発生を抑えるとともに、中間調を正しく表示することが可能なオーバーシュート駆動を行うことができる。
尚、上記実施形態においては、3段階の温度範囲(〜10℃、10℃〜30℃、30℃〜)のそれぞれに対応した3種類のOSテーブルメモリ3a〜3c及び到達階調テーブルメモリ6a〜6cを設け、OSテーブルメモリ3a〜3c及び到達階調テーブルメモリ6a〜6cの各々を装置内温度の検出データに基づいて切替え参照しているが、2種類或いは4種類以上の温度範囲に対応したOSテーブルメモリ及び到達階調テーブルメモリを設けても良いことは言うまでもない。
また、複数の温度に対応したテーブルメモリを備えるのではなく、単一のテーブルメモリに格納された変換パラメータに対して、装置内温度に応じた所定の演算を施すことで、液晶表示パネル4の光学応答特性を補償する書込階調データ(オーバーシュート量)、1フレーム期間経過後に液晶表示パネルが実際に到達する階調輝度に対応した到達階調データを求めるように構成しても良い。
さらに、上記本発明の実施形態では、1フレーム前の画像データと現フレームの画像データとを比較し、該比較結果から現フレームの画像データに対応した書込階調データを決定して、液晶表示パネルの応答速度を改善しているが、例えば2フレーム前、3フレーム前・・・の画像データをも用いて、液晶表示パネルの光学応答特性を補償する書込階調データを求めるように構成しても良い。
同様に、1フレーム前の画像データ(到達階調データ)と現フレームの画像データに加え、2フレーム前、3フレーム前・・・の画像データ(到達階調データ)も用いて、現フレームの画像データに対応した液晶表示パネルの1フレーム期間経過後における到達階調データを決定するように構成しても良い。
本発明の液晶表示装置は、上記のような構成としているので、1垂直表示期間内で目標階調に未到達の時があっても、その1垂直表示期間内での到達階調(液晶表示パネルの階調輝度の実測値に基づいた到達階調)を用いて、液晶表示パネルのオーバーシュート駆動を行うことにより、どのような階調遷移を持つ動画像に対しても液晶表示パネルの光学応答特性を補償して、正確に残像の発生を抑えるとともに、中間調を正しく表示することが可能となる。
本発明に係る液晶表示装置は、液晶表示パネルのオーバーシュート駆動を行うことにより、各階調遷移に対する液晶表示パネルの光学応答特性を補償するパーソナルコンピュータやテレビ受像機のディスプレイ装置に用いるのに適している。
1 フレームメモリ(FM)
2 書込階調決定部
3 OSテーブルメモリ(ROM)
4 液晶表示パネル
5 到達階調決定部
6 到達階調テーブルメモリ(ROM)
7 演算部
8 温度センサー
9 制御CPU
2 書込階調決定部
3 OSテーブルメモリ(ROM)
4 液晶表示パネル
5 到達階調決定部
6 到達階調テーブルメモリ(ROM)
7 演算部
8 温度センサー
9 制御CPU
Claims (1)
- 液晶表示パネルを用いて画像を表示する液晶表示装置において、
少なくとも1垂直表示期間前後における階調遷移の組み合わせに応じて、入力画像データに対して前記液晶表示パネルの光学応答特性を補償する書込階調データを決定するための書込階調決定手段と、
少なくとも1垂直表示期間前後における階調遷移の組み合わせに応じて、入力画像データに対して前記液晶表示パネルの1垂直表示期間経過後における到達階調データを出力する到達階調決定手段とを備え、
前記書込階調決定手段は、前記到達階調決定手段より出力される1垂直表示期間前の入力画像データに対応した前記液晶表示パネルの到達階調データと、現垂直表示期間の入力画像データとに基づいて、前記液晶表示パネルに供給する書込階調データを決定し、
前記到達階調決定手段は、均一もしくは不均一な間隔を有する代表階調毎の代表階調遷移パターンについての変換パラメータを記憶した到達階調テーブルメモリを有し、前記入力画像データに対応した前記液晶表示パネルの1垂直表示期間経過後における到達階調データを決定することを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005142383A JP2005321813A (ja) | 2002-05-17 | 2005-05-16 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002142518 | 2002-05-17 | ||
JP2005142383A JP2005321813A (ja) | 2002-05-17 | 2005-05-16 | 液晶表示装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004506002A Division JP3711138B2 (ja) | 2002-05-17 | 2003-05-16 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005321813A true JP2005321813A (ja) | 2005-11-17 |
Family
ID=35469084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005142383A Pending JP2005321813A (ja) | 2002-05-17 | 2005-05-16 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005321813A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008003301A (ja) * | 2006-06-22 | 2008-01-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液晶表示装置および液晶表示方法 |
JP2009300786A (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-24 | Canon Inc | 表示装置およびその制御方法、プログラム、記録媒体 |
JP2010002668A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Sharp Corp | 表示制御回路、それを備えた液晶表示装置、および表示制御方法 |
WO2011027593A1 (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-10 | シャープ株式会社 | 表示駆動回路、液晶表示装置、表示駆動方法、制御プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
-
2005
- 2005-05-16 JP JP2005142383A patent/JP2005321813A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008003301A (ja) * | 2006-06-22 | 2008-01-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液晶表示装置および液晶表示方法 |
JP2009300786A (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-24 | Canon Inc | 表示装置およびその制御方法、プログラム、記録媒体 |
JP2010002668A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Sharp Corp | 表示制御回路、それを備えた液晶表示装置、および表示制御方法 |
WO2011027593A1 (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-10 | シャープ株式会社 | 表示駆動回路、液晶表示装置、表示駆動方法、制御プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
US8963966B2 (en) | 2009-09-04 | 2015-02-24 | Sharp Kabushiki Kaisha | Display driver circuit, liquid crystal display device, display driving method, control program, and computer-readable recording medium having same control program recorded therein |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3711138B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
KR100815899B1 (ko) | 액정표시장치의 구동방법 및 장치 | |
JP3990167B2 (ja) | 液晶表示装置の駆動方法およびその駆動方法を用いた液晶表示装置 | |
JP5076572B2 (ja) | 画像表示装置、及び画像表示方法 | |
JPWO2004070697A1 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2004246312A (ja) | 液晶表示装置 | |
KR20180035994A (ko) | 표시 장치 및 그 구동 방법 | |
JP2005025188A (ja) | 液晶の応答時間の測定方法及び装置とこれを利用した液晶表示素子の駆動方法及び装置 | |
JP2004272156A (ja) | 画像表示装置 | |
KR100769171B1 (ko) | 액정표시장치의 구동방법 및 장치 | |
JP2009229525A (ja) | 液晶表示装置の駆動方法、オーバードライブ補正装置、オーバードライブ補正装置のデータ作成方法、液晶表示装置及び電子装置 | |
JP2004069845A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2005321813A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2004287139A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP4018007B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP3916544B2 (ja) | 液晶表示パネルの応答特性評価パターン表示方法及びその応答特性評価パターン生成装置 | |
JP3564123B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2010014800A (ja) | 輝度調整回路及び液晶表示装置 | |
JP2004045702A (ja) | 液晶表示装置 | |
KR100788387B1 (ko) | 감마전압 설정방법 및 장치 | |
KR101528927B1 (ko) | 액정표시장치와 그 구동방법 | |
JP2004109332A (ja) | 液晶表示装置 | |
US20080079672A1 (en) | Driving method for a liquid crystal display device and related device | |
JP4192027B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2004226594A (ja) | 液晶表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061205 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070522 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |