JP2005321734A - 光ファイバユニット、光ケーブル及び光ファイバの取り出し方法 - Google Patents

光ファイバユニット、光ケーブル及び光ファイバの取り出し方法 Download PDF

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    • G02B6/4431Protective covering with provision in the protective covering, e.g. weak line, for gaining access to one or more fibres, e.g. for branching or tapping

Abstract

【課題】 必要なときに所定の場所にて、容易に光ファイバを取り出して分離させる。
【解決手段】 複数の光ファイバ12の外周を被覆樹脂13にて被覆し光ファイバユニット11Aを構成する。光ファイバユニット11Aを任意方向に曲げたときに、光ファイバユニット11Aの曲げの中立線Xの内側にて、少なくとも1本以上の光ファイバ12が存在するように光ファイバ12を配列させる。中立線Xの内側に存在する光ファイバ12の変形により被覆樹脂13を破断可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバを内蔵した光ファイバユニット、光ケーブル及び光ファイバユニットからの光ファイバの取り出し方法に関する。
近年、インターネットのさらなる普及にともない、一般家庭への光ファイバ心線の引き込みの要求が増大している。そして、このような場合には、架空の光ケーブルから光ファイバを分岐し、加入者側の建物などに光ファイバを引き込んで配線することが行われている。
このため、図28に示すように、光ファイバ1とともに引裂き紐2を内蔵し、この引き裂き紐2を側方へ引っ張ることにより、外被3を引き裂き、光ファイバ1を外被3から引き出し可能とする光ファイバユニット4が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、図29に示すように、分離の容易化のために、外被で覆わずに光ファイバ5同士を樹脂からなる接合材料6で互いに接合させて一体化した光ファイバユニット7も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−4998号公報 特開平9−197200号公報
ところで、上記光ファイバユニット4は、端末においては引裂き紐2によって外被3を比較的容易に引き裂いて光ファイバ1を取り出すことが可能であるが、中間部分では、引裂き紐2を取り出すことができず、光ファイバ1を分離させることができない。
また、光ファイバユニット7は、外被がないため光ファイバ5の分離が容易な反面、例えば、配線作業時などにて少しの外力が加わった際に、分離させる箇所でない部分が不要に分離してしまう。
この発明は、必要なときに所定の場所にて、容易に光ファイバを取り出して分離させることが可能な光ファイバユニット、光ケーブル及び光ファイバの取り出し方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の光ファイバユニットは、複数本の光ファイバを被覆樹脂により被覆した光ファイバユニットであって、前記光ファイバユニットを任意方向に曲げたときに、前記光ファイバユニットの曲げの中立線の内側では、少なくとも1本以上の光ファイバが存在しており、かつ、前記中立線の内側に存在する光ファイバの変形により前記被覆樹脂が破断可能な構成であることを特徴とする。
また、本発明の光ファイバユニットは、複数本の光ファイバを被覆樹脂により被覆した光ファイバユニットであって、前記被覆樹脂のヤング率をE(MPa)とし、前記被覆樹脂の厚さをt(mm)としたとき、E×t<50(MPa・mm)であることを特徴とする。
なお、前記光ファイバは、撚り合わされることなく配設されていることが好ましい。
また、前記被覆樹脂は、紫外線硬化型樹脂からなることが望ましい。
さらに、前記被覆樹脂は、そのヤング率が500MPa以下であることが好ましい。
また、前記光ファイバと前記被覆樹脂との間に、潤滑層を設けても良い。
また、直径30mm未満による曲げにより前記被覆が破断し、内部の光ファイバが取り出し可能となることが望ましい。
そして、上記のようにするためには、前記光ファイバは、波長1.55μmにおけるピーターマンI(Petermann-I)の定義によるモードフィールド径が、10.0μm以下であることが好ましい。
また、直径15mm未満による曲げにより前記被覆が破断し、内部の光ファイバが取り出し可能となることが望ましい。
そして、上記のようにするためには、前記光ファイバは、波長1.55μmにおけるピーターマンI(Petermann-I)の定義によるモードフィールド径が、8.0μm以下であることが好ましい。
また、本発明の光ケーブルは、上記構造の光ファイバユニットを備えたことを特徴とする。
さらに、本発明の光ファイバの取り出し方法は、複数本の光ファイバを被覆樹脂により被覆した光ファイバユニットから光ファイバを取り出す光ファイバの取り出し方法であって、前記光ファイバユニットを曲げ、この曲げの中立線の内側に存在する光ファイバの変形により、前記被覆樹脂を切り裂いて前記光ファイバを取り出すことを特徴とする。
本発明によれば、必要なときに所定の場所にて、光ファイバユニットを曲げるだけで、極めて容易に光ファイバを取り出して分離させることができ、光ファイバの単心分離作業性を大幅に向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る光ファイバユニットの断面図、図2は、曲げた状態の光ファイバユニットを示す側断面図、図3は、光ファイバユニットを曲げた際に生じる中立線を示す断面図、図4は、破断した被覆樹脂から光ファイバを引き出した状態を示す側断面図である。
図1に示すように、この光ファイバユニット11Aは、コア及びクラッドからなるガラスファイバの周囲に紫外線硬化型樹脂を被覆した複数の光ファイバ12を、紫外線硬化型樹脂からなる被覆樹脂13により被覆した構造とされている。
この光ファイバユニット11Aでは、被覆樹脂13のヤング率をE(MPa)、厚さをt(mm)としたときに、E×t<50(MPa・mm)の関係が成り立つ。そして、被覆樹脂13は、そのヤング率Eが500MPa以下とされている。また、光ファイバユニット11Aは、光ファイバ12が、撚り合わされることなく長手方向へストレートに配設されている。
なお、光ファイバユニット11Aを構成する光ファイバ12としては、例えば、外径0.25mm、0.4mm、0.5mmなどの汎用タイプの他、ガラスファイバの周囲に紫外線硬化型樹脂を被覆し、さらにその周囲に熱可塑性樹脂をオーバーコートした例えば外径0.7mm、0.9mmなどのタイトバッファー心線も適用可能である。
上記構造の光ファイバユニット11Aでは、図2に示すように、任意方向に曲げたときに、その曲げの中心線であり引張、圧縮歪が生じない中立線Xの内側に少なくとも1本以上の光ファイバ12が存在する構造とされている。
そして、上記構造の光ファイバユニット11Aによれば、図3に示すように、任意方向に曲げた際に生じる中立線Xの内側に存在する光ファイバ12に圧縮歪が作用する。これにより、この光ファイバ12は、被覆樹脂13内にて蛇行しようとするが、被覆樹脂13によって保持されていることより被覆樹脂13を内側から押圧し、図4に示すように、被覆樹脂13を破断する。したがって、光ファイバ12は、この被覆樹脂13の破断箇所から容易に引き出して分離することが可能となる。
ここで、この光ファイバユニット11Aは、波長1.55μmにおけるピーターマンI(Petermann-I)の定義によるモードフィールド径が10.0μm以下である光ファイバ12を内蔵した場合、直径30mm未満による曲げにより被覆樹脂13が破断し、内部の光ファイバ12が取り出し可能となる。
なお、波長1.55μmにおけるピーターマンI(Petermann-I)の定義によるモードフィールド径が8.0μm以下である光ファイバ12を内蔵した場合は、直径15mm未満による曲げにより被覆樹脂13が破断し、内部の光ファイバ12が取り出し可能となる。
このように、上記実施形態に係る光ファイバユニット11Aによれば、必要なときに所定の場所にて容易に、光ファイバユニット11Aを曲げるだけで、極めて容易に光ファイバ12を取り出して分離させることができ、光ファイバ12の単心分離作業性を大幅に向上させることができる。
特に、光ファイバ12を撚ることなくストレートに配設したことにより、光ファイバユニット11Aを曲げたときに、中立線Xの内側に位置する光ファイバ12に大きな圧縮歪を生じさせて単心分離性をさらに向上させることができる。
また、被覆樹脂13として、成型が容易な紫外線硬化型樹脂を用いているので、光ファイバユニット11Aの生産性を向上させることができ、大量生産に有利である。
さらに、被覆樹脂13のヤング率を500MPa以下に規定することにより、被覆樹脂13の破断性を高め、光ファイバ12の単心分離性をさらに向上させることができる。
なお、光ファイバユニットを構成する光ファイバ12の本数、外径、配列あるいは被覆樹脂13の形状等は、上記の例に限定されない。以下、光ファイバユニットの変形例を示す。
図5に示す光ファイバユニット11Bは、中心の光ファイバ12の周囲に複数の光ファイバ12を配列させたもので、この光ファイバユニット11Bの場合も、図6に示すように、任意方向に曲げたときに、その曲げの中心である中立線Xの内側に少なくとも1本以上の光ファイバ12が存在する構造とされる。
図7に示す光ファイバユニット11Cは、複数の光ファイバ12からなる配列を光ファイバ12の約半径分だけずらして2段に配置させたもので、図8に示すように、光ファイバ12の配列によって曲げ方向が定まる。そして、この構造の光ファイバユニット11Cの場合も、光ファイバ12の配列によって定まる曲げ方向へ曲げた際に、その中立線Xの内側に1本以上の光ファイバ12が存在する。
そして、これらの光ファイバユニット11B、11Cの場合も、任意方向に曲げた際に、中立線Xの内側に存在する光ファイバ12に圧縮歪が作用し、この光ファイバ12が被覆樹脂13を内側から押圧し、被覆樹脂13を破断する。これにより、被覆樹脂13の破断箇所から光ファイバ12を容易に引き出して分離することができる。
なお、外周の断面形状としては、必ずしも円形や楕円形のような滑らかな形状に限らず、図9に示す光ファイバユニット11Dのように、被覆樹脂13を外周側に配置された光ファイバ12に沿って被覆することにより、複数の凹部13aを有する断面形状としても良い。
また、配設する光ファイバ12としては異なる径であっても良く、図10に示す光ファイバユニット11Eのように、中心に大径の光ファイバ12を配設し、この大径の光ファイバ12の周囲に、複数の小径の光ファイバ12を配設しても良い。
さらに、光ファイバ12同士は必ずしも接している必要はなく、図11に示す光ファイバユニット11Fのように、互いの光ファイバ12同士を、間隔をあけて配設しても良い。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る光ファイバユニットについて説明する。なお、上記第1の実施形態と同一構造部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図12は、第2の実施形態に係る光ファイバユニットの断面図、図13は、曲げた際に生じる歪を説明する光ファイバユニットの側断面図、図14は、光ファイバユニットを曲げた際に生じる歪を説明するグラフ図である。
図12に示すように、この光ファイバユニット21Aでは、光ファイバ12と被覆樹脂13との間に、潤滑剤を充填した潤滑層22を設けている。なお、潤滑層22を構成する潤滑剤としては、例えば、シリコンオイル、パラフィン系オイルなどを用いることができる。
この光ファイバユニット21Aでは、任意方向に曲げた際に、光ファイバ12が被覆樹脂13に対して滑ることにより、光ファイバ12に生じる伸び、圧縮の歪が広範囲に生じる。
ここで、潤滑層22を設けていない光ファイバユニット11Aの場合(図13(a)参照)は、図14(a)に示すように、曲げ部分における光ファイバ12に局部的に伸び、圧縮歪が生じるが、潤滑層22を設けた光ファイバユニット21Aの場合(図13(b)参照)は、図14(b)に示すように、光ファイバ12が被覆樹脂13内にて滑りながら移動することにより、図14(b)に示すように、曲げ部分における光ファイバ12に生じる伸び、圧縮歪が広範囲に生じることとなり、その最大値が小さくなる。
そして、この光ファイバユニット21Aによれば、光ファイバ12を単心分離させずに長時間曲げて使用したりあるいはボビンなどに巻回して保管する場合は、その曲げ部分にて光ファイバ12が被覆樹脂13内を長手方向へ移動することにより、光ファイバ12に生じる歪が軽減され、被覆樹脂13が不要に破断することがない。
また、この光ファイバユニット21Aにて、光ファイバ12を分離させる場合は、この光ファイバユニット21Aを手早く曲げる。このようにすると、光ファイバ12が曲げ部分以外の部分へ次第に移動する前に、曲げ部分にて比較的高い歪が生じ、光ファイバ12によって被覆樹脂13が内側から押圧され、被覆樹脂13が破断される。これにより、光ファイバ12は、この被覆樹脂13の破断箇所から容易に引き出して分離することが可能となる。
このように、この第2実施形態に係る光ファイバユニット21Aによれば、第1の実施形態と同様に、必要なときに所定の場所にて容易に、光ファイバユニット11Aを曲げるだけで、極めて容易に光ファイバ12を取り出して分離させることができ、光ファイバ12の単心分離作業性を大幅に向上させることができる。
しかも、この光ファイバユニット21Aによれば、ゆっくり曲げることにより、被覆樹脂13の破断を抑えることができるので、光ファイバ12を単心分離させずに長時間曲げて使用したりあるいはボビンなどに巻回して保管する場合に有効である。
なお、光ファイバ12同士は必ずしも接している必要はなく、図15に示す光ファイバユニット21Bのように、互いの光ファイバ12同士を、間隔をあけて配設し、それぞれの光ファイバ12の周囲に潤滑層22を設けても良い。
また、図16に示す光ファイバユニット21Cのように、光ファイバ12を円筒状の被覆樹脂13によって覆い、その隙間に潤滑層22を設け、被覆樹脂13内における断面内にてそれぞれの光ファイバ12が移動可能な構造としても良い。なお、この場合も、光ファイバユニット21Cを曲げた際に、その中立線の内側に必ず光ファイバ12が存在する構造とする必要がある。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態として、光ファイバユニットを備えた光ケーブルを説明する。
なお、この第3の実施形態における光ケーブルでは、第1の実施形態における光ファイバユニット11Aに相当するものを用いた場合を例にとって説明する。
図17から図20は、それぞれ光ファイバユニットを備えた光ケーブルを示す断面図である。
図17に示す光ケーブル31Aは、中心にテンションメンバ32を有し、その周囲に、複数の光ファイバユニット11Aを配設し、さらにその外周を外被33によって被覆したものである。
図18に示す光ケーブル31Bは、複数の光ファイバユニット11Aを外被33によって被覆したものであり、図19に示す光ケーブル31Cは、複数の溝部34が形成され、中心にテンションメンバ32を有するスペーサ35を備え、このスペーサ35の溝部34内に光ファイバユニット11Aを収納し、その外周を外被33によって覆ったものである。
なお、光ケーブル31A、31Bでは、それぞれの光ファイバユニット11Aが、交互に反転する螺旋状に撚られ、また、光ケーブル31Cでは、溝部34が交互に反転する螺旋状に形成されている。
また、図20に示す光ケーブル31Dは、一対の光ファイバユニット11Aに沿ってテンションメンバ36を配設し、これら光ファイバユニット11A及びテンションメンバ36を外被37によって一体化したもので、それぞれの光ファイバユニット11A同士の間における表裏に、ノッチ38が形成されている。
そして、上記構造のそれぞれの光ケーブル31A、31B、31C、31Dによれば、単心分離が極めて容易な光ファイバユニット11Aを備えているので、必要なときに所定の場所にて光ファイバユニット11Aを引き出し、この引き出した光ファイバユニット11Aを曲げるだけで、極めて容易に光ファイバ12を取り出して分離させることができ、光ファイバ12の単心分離作業性を大幅に向上させることができる。
特に、光ケーブル31Aでは、一般的なルースチューブで取り扱いに手間がかかるジェリー清掃を不要とすることができる。
また、光ケーブル31B、31Cでは、被覆樹脂13によって一括被覆された光ファイバユニット11Aを用いたので、光ファイバ12を糸などでバインドした複数のバンドル光ファイバを備えた光ケーブルのようにバンドル光ファイバ同士が絡み合うようなことがなく、取り扱い性を向上させることができる。また、被覆樹脂13にマーキングが可能であり、光ファイバユニット12Aの識別を容易に行うことができる。
また、光ファイバを一列に配置して樹脂によって一体化した光ファイバテープ心線をスペーサ35の溝部34内に収納するタイプの光ケーブルでは、スペーサ35の溝部34内にて光ファイバテープ心線が捻回を生じるため、溝部34を大きくしなければならなかったが、上記光ケーブル31Cでは、溝部34内に断面円形の光ファイバユニット11Aを収納しているので、捻回が生じることがなく、このため、溝部34を小さくすることができ、ケーブルの細径化を図ることができる。
また、特に、光ケーブル31Dでは、ノッチ38にて外被37を容易に引き裂くことができ、さらなる分離作業の容易化を図ることができる。
本実施形態に相当する実施例1〜3の光ファイバユニット及び実施例4の光ケーブルの単心分離性等の評価を行い、さらに、本実施形態に相当しない比較例1、2の光ファイバユニットにおける光ファイバの単心分離性等の評価を行った。
実施例1〜4及び比較例1、2の構造及び評価結果を下記に示す。
(1)実施例1
(ユニット構造)
使用光ファイバ:φ0.25mmの汎用SMファイバ心線
(MFD=9.2μm @1.31μm波長)
光ファイバ断面配列:中心1本の周囲に5本配列(図21参照)
光ファイバ長手方向配列:ストレート(撚りなし)
ユニット外径:φ0.8mm
被覆樹脂:紫外線硬化型樹脂(ヤング率=240MPa)
(評価結果)
初期ロス:φ280mm胴径のボビン巻き状態にて0.21dB/km以下
(@1.55μm波長)
単心分離性:ユニット曲げ直径φ50mmにて単心分離可能
(2)実施例2
(ユニット構造)
使用光ファイバ:φ0.25mmの汎用SMファイバ心線
(MFD=9.5μm @1.55μm波長)
光ファイバ断面配列:中心1本の周囲に6本配列(図22参照)
光ファイバ長手方向配列:ストレート(撚りなし)
ユニット外径:φ0.85mm
被覆樹脂:紫外線硬化型樹脂(ヤング率=240MPa)
(評価結果)
初期ロス:φ280mm胴径のボビン巻き状態にて0.20dB/km以下
(@1.55μm波長)
単心分離性:ユニット曲げ直径φ25mmにて単心分離可能
(実施例3)
(ユニット構造)
使用光ファイバ:φ0.25mmの汎用SMファイバ心線
(MFD=7.7μm @1.55μm波長)
光ファイバ断面配列:4本等配列(図23参照)、
光ファイバ長手方向配列:ストレート(撚りなし)
ユニット外径:φ0.65mm
被覆樹脂:紫外線硬化型樹脂(ヤング率=240MPa)
(光ファイバ周囲にシリコンオイルの潤滑層有り)
(評価結果)
初期ロス:φ280mm胴径のボビン巻き状態にて0.19dB/km以下
(@1.55μm波長)
単心分離性:ユニット曲げ直径φ10mmにて単心分離可能
(実施例4)
(ケーブル構造)
使用光ファイバユニット:実施例1の光ファイバユニットを使用
ケーブル断面:中心側3本の周囲に9本配列(図24参照)
(なお、テンションメンバとして光ファイバユニット外周にアラミド繊維を配設)
長手方向配列:撚りピッチ500mm
ケーブル外径:φ6.0mm
(評価結果)
ケーブル製造性:製造中にてユニットばらけ等がなく良好
初期ロス:φ630mm胴径のボビン巻き状態にて0.22dB/km以下
(@1.55μm波長)
単心分離性:ユニット単体と同様に曲げ直径φ50mmにて単心分離可能
(比較例1)
(ユニット構造)
使用光ファイバ:φ0.25mmの汎用SMファイバ心線
(MFD=9.2μm @1.31μm波長)
光ファイバ断面配列:中心1本の周囲に6本配列(図25参照)
光ファイバ長手方向配列:撚りピッチ200mm
ユニット外径:φ1.0mm
被覆樹脂:ポリアミド樹脂(ヤング率=1200MPa)
(評価結果)
初期ロス:φ280mm胴径のボビン巻き状態にて0.20dB/km以下
(@1.55μm波長)
単心分離性:ユニットを直径φ10mm以下に曲げても単心分離できず
(比較例2)
(ユニット構造)
使用光ファイバ:φ0.25mmの汎用SMファイバ心線
(MFD=9.2μm @1.31μm波長)
光ファイバ断面配列:4本等配列(図26参照)、
光ファイバ長手方向配列:撚りピッチ200mm
ユニット外径:φ0.603mm
被覆樹脂:なし。ただし、紫外線硬化型樹脂(ヤング率=240MPa)により光ファイバ同士を接合
(評価結果)
初期ロス:φ280mm胴径のボビン巻き状態にて0.21dB/km以下
(@1.55μm波長)
単心分離性:容易に単心分離してしまい、ユニットとしてのハンドリング性に難あり。ユニットの巻き代えやケーブル化による外力に耐えられず。
被覆樹脂のヤング率Eと被覆樹脂の厚さtとの積の異なる複数の光ファイバユニット(潤滑層有り無しの両方)について分離曲げ径を調べた。
その結果、図27に示すように、ヤング率Eと被覆厚tとの積が低くなるほど、分離曲げ径が大きくなり、単心分離がし易くなることがわかった。尚、この図において、分離曲げ径が0(mm)のところに●印が付いてものは、分離できなかったことを示している。
具体的には、ヤング率Eと被覆厚tとの積が50MPa・mm未満であると単心分離が可能であり、ヤング率Eと被覆厚tとの積が50MPa・mm以上である場合、分離曲げ径=0となり、単心分離が困難であることがわかった。
ここで、被覆樹脂のヤング率Eとしては、500MPa以下であることが好ましいが、上記のことから、ヤング率Eが高くても被覆樹脂の厚さtを薄くすることにより単心分離が可能となることがわかった。
第1の実施形態に係る光ファイバユニットの断面図である。 曲げた状態の光ファイバユニットを示す側断面図である。 光ファイバユニットを曲げた際に生じる中立線を示す断面図である。 破断した被覆樹脂から光ファイバを引き出した状態を示す側断面図である。 第1の実施形態に係る光ファイバユニットの変形例を示す断面図である。 光ファイバユニットを曲げた際に生じる中立線を示す断面図である。 第1の実施形態に係る光ファイバユニットの変形例を示す断面図である。 光ファイバユニットを曲げた際に生じる中立線を示す断面図である。 第1の実施形態に係る光ファイバユニットの変形例を示す断面図である。 第1の実施形態に係る光ファイバユニットの変形例を示す断面図である。 第1の実施形態に係る光ファイバユニットの変形例を示す断面図である。 第2の実施形態に係る光ファイバユニットの断面図である。 曲げた際に生じる歪を説明する光ファイバユニットの側断面図である。 光ファイバユニットを曲げた際に生じる歪を説明するグラフ図である。 第2の実施形態に係る光ファイバユニットの変形例を示す断面図である。 第2の実施形態に係る光ファイバユニットの変形例を示す断面図である。 第3の実施形態に係る光ファイバユニットを備えた光ケーブルを示す断面図である。 第3の実施形態に係る光ファイバユニットを備えた光ケーブルを示す断面図である。 第3の実施形態に係る光ファイバユニットを備えた光ケーブルを示す断面図である。 第3の実施形態に係る光ファイバユニットを備えた光ケーブルを示す断面図である。 実施例1の光ファイバユニットの構造を示す断面図である。 実施例2の光ファイバユニットの構造を示す断面図である。 実施例3の光ファイバユニットの構造を示す断面図である。 実施例4の光ファイバユニットを備えた光ケーブルの構造を示す断面図である。 比較例1の光ファイバユニットの構造を示す断面図である。 比較例1の光ファイバユニットの構造を示す断面図である。 被覆樹脂のヤング率と被覆厚との積に対する分離曲げ径を示すグラフ図である。 従来の光ファイバユニットの構造を示す断面図である。 従来の光ファイバユニットの構造を示す断面図である。
符号の説明
11A、11B、11C、11D、11E、11F 光ファイバユニット
12 光ファイバ
13 被覆樹脂
21A、21B、21C 光ファイバユニット
22 潤滑層
31A、31B、31C、31D 光ケーブル
X 中立線

Claims (12)

  1. 複数本の光ファイバを被覆樹脂により被覆した光ファイバユニットであって、
    前記光ファイバユニットを任意方向に曲げたときに、前記光ファイバユニットの曲げの中立線の内側では、少なくとも1本以上の光ファイバが存在しており、かつ、前記中立線の内側に存在する光ファイバの変形により前記被覆樹脂が破断可能な構成であることを特徴とする光ファイバユニット。
  2. 複数本の光ファイバを被覆樹脂により被覆した光ファイバユニットであって、
    前記被覆樹脂のヤング率をE(MPa)とし、前記被覆樹脂の厚さをt(mm)としたとき、E×t<50(MPa・mm)であることを特徴とする光ファイバユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光ファイバユニットであって、
    前記光ファイバは、撚り合わされることなく配設されていることを特徴とする光ファイバユニット。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバユニットであって、
    前記被覆樹脂は、紫外線硬化型樹脂からなることを特徴とする光ファイバユニット。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ファイバユニットであって、
    前記被覆樹脂は、そのヤング率が500MPa以下であることを特徴とする光ファイバユニット。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ファイバユニットであって、
    前記光ファイバと前記被覆樹脂との間に、潤滑層を設けたことを特徴とする光ファイバユニット。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光ファイバユニットであって、
    直径30mm未満による曲げにより前記被覆樹脂が破断し、内部の光ファイバが取り出し可能となることを特徴とする光ファイバユニット。
  8. 請求項7に記載の光ファイバユニットであって、
    前記光ファイバは、波長1.55μmにおけるピーターマンI(Petermann-I)の定義によるモードフィールド径が、10.0μm以下であることを特徴とする光ファイバユニット。
  9. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光ファイバユニットであって、
    直径15mm未満による曲げにより前記被覆樹脂が破断し、内部の光ファイバが取り出し可能となることを特徴とする光ファイバユニット。
  10. 請求項9に記載の光ファイバユニットであって、
    前記光ファイバは、波長1.55μmにおけるピーターマンI(Petermann-I)の定義によるモードフィールド径が、8.0μm以下であることを特徴とする光ファイバユニット。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の光ファイバユニットを備えたことを特徴とする光ケーブル。
  12. 複数本の光ファイバを被覆樹脂により被覆した光ファイバユニットから光ファイバを取り出す光ファイバの取り出し方法であって、
    前記光ファイバユニットを曲げ、この曲げの中立線の内側に存在する光ファイバの変形により、前記被覆樹脂を切り裂いて前記光ファイバを取り出すことを特徴とする光ファイバの取り出し方法。
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