JP2005320958A - 多気筒エンジンの排気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デュアルエキゾースト構造のメリットを損なうことなく、排気系にガスセンサを設置可能な多気筒エンジンの排気装置を提供する。
【解決手段】排気マニホルドの排気集合部5は、二つの入口部及び一つの出口部を有し且つ二つの分岐管(1,4)を一つに集合させる内側排気通路14を構築する内管部材10と、その内管部材10を包含するように設けられて当該内管部材の外周域に他の二つの分岐管(2,3)を一つに集合させる外側排気通路24を構築する外管部材20とから構成されており、これによりデュアルエキゾースト構造となっている。排気集合部5には、外管部材20及び内管部材10を貫通するようにガスセンサ8が設けられている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、多気筒エンジンの排気系(排気システム)の少なくとも一部を構成する排気装置に関する。
車輌用多気筒エンジンにおいては、各気筒から排出された排気ガスは排気マニホルドを経てその下流側の排気管に導かれる。かかる排気系の構成形態としては、排気マニホルドを構成する全ての分岐管(ブランチ)を一本の又は単管構造の排気管に集合させるシングルエキゾースト構造が一般的であるが、例えば出力重視の4気筒エンジンではデュアルエキゾースト構造も採用され得る。デュアルエキゾースト構造では、一般に点火順序を考慮して組合せを選択した2つの気筒に対応する2つの分岐管を一つにまとめて一単位の排気通路を設定すると共に、かかる排気通路を二単位並列させて排気マニホルド以下の排気系を構築している。デュアルエキゾースト構造によれば、シングルエキゾースト構造で問題になりがちな排気干渉を回避して出力向上を図ることができる。二単位並列状態の排気通路の長さ(一般に「デュアル長」という)を長く確保するほどエンジン性能が向上する傾向にある。
デュアルエキゾースト構造の一例として、特許文献1に開示の直列4気筒エンジンの排気装置をあげることができる。その排気装置では、排気マニホルドと、それに接続されるフロントチューブの双方をデュアル化している。特に排気マニホルドについては、外筒及び内筒からなる二重構造を採用すると共に外筒内に配置された内筒を二股状としている。そして、2番及び3番排気ポートからの排気ガスを二股状の内筒によって一つにまとめ、1番及び4番排気ポートからの排気ガスを外筒(正確には内筒と外筒との間の隙間空間)によって一つにまとめている。この排気装置によれば、各分岐管の三次元形状を複雑化することなく4つの分岐管の等長化を容易に実現でき、背圧対策上のメリットがある。
ところで、近年の車輌用エンジンでは、エンジンからの排気ガスを極力クリーン化すること等を目的として、酸素濃度センサの一種であるA/Fセンサ(空燃比センサ)を排気系に設置し、そのセンサで測定した排気ガス中の酸素濃度値をエンジン等のフィードバック制御に利用する傾向にある。A/Fセンサは当然のことながら、排気ガス浄化用触媒コンバータ及びその直前の応力緩和機構(例えばボールジョイントのようなもの)よりも上流側に位置する必要がある。このため、前述のようなデュアルエキゾースト構造を採用した排気系であっても、一つのA/Fセンサで全気筒から排出される排気ガスの酸素濃度を監視する必要から、触媒コンバータ及び応力緩和機構とデュアル排気通路部との中間位置にあえて単管部(シングル排気通路部)を設定し、その単管部にA/Fセンサを取り付けるしかなかった。
しかしながら、上記のようにデュアル排気通路部の直後にセンサ取付け用単管部を設定しなければならないとなると、少なくともセンサ取付け用単管部の長さ分だけデュアル長を短くせざるを得ず、デュアルエキゾースト構造を採用するメリットが損なわれる虞れがある。尚、特許文献1には、酸素濃度センサ等のガスセンサに関する開示はなく、いわんやデュアルエキゾースト構造とガスセンサとの関わりについては開示も示唆もない。
特開2001−65340号公報
本発明の目的は、デュアルエキゾースト構造のメリットを損なうことなく、排気系にガスセンサを設置可能な多気筒エンジンの排気装置を提供することにある。
請求項1の発明は、多気筒エンジンの各気筒の排気ポートに対応する複数の分岐管を集合させるためのデュアル構造の排気集合部を備えた排気装置であって、前記デュアル構造の排気集合部は、二以上の入口部及び単一の出口部を有し且つ二以上の分岐管を一つに集合させる内側排気通路を構築する内管部材と、前記内管部材を包含するように設けられてその内管部材の外周域にその他の分岐管を一つに集合させる外側排気通路を構築する外管部材とから構成されており、そのデュアル構造の排気集合部には、ガスセンサが前記外管部材及び内管部材を貫通するように設けられていることを特徴とする多気筒エンジンの排気装置である。
請求項1によれば、内管部材及び外管部材からなるデュアル構造の排気集合部に対して外管部材及び内管部材を貫通するようにガスセンサが設けられている。それ故、単一のガスセンサで、内管部材によって構築される内側排気通路および外管部材によって構築される内管部材外周域の外側排気通路の双方を流れる排気ガスを同時に検知できる。また、ガスセンサはデュアル構造の排気集合部に設置されているので、ガスセンサの設置がデュアル長の短縮原因とはなり得ない。従って、デュアルエキゾースト構造のメリットを損なうことなく、多気筒エンジンの排気系にガスセンサを設置することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の多気筒エンジンの排気装置において、前記内管部材の出口部は単管状に形成されると共に、その単管状出口部を包囲する前記外管部材の出口部も単管状に形成され、且つ、内管部材の単管状出口部は外管部材の単管状出口部に対して偏心配置されており、前記ガスセンサは、前記排気集合部の出口部における外側排気通路のうち前記偏心配置によって通路断面積が相対的に大きくなった部分を占めるように設けられていることを特徴とする。
請求項2によれば、内管部材の出口部及び外管部材の出口部が共に単管状に形成されることで排気集合部の出口部は二重管構造をなし、内側排気通路を外側排気通路が横断面略環状に取り囲む形となる。更に、内管部材の単管状出口部が外管部材の単管状出口部に対して偏心配置されることで、当該二重管構造出口部の外側排気通路には、通路断面積が相対的に大きな部分と小さな部分とが生まれる。本構成では、外側排気通路のうち前記偏心配置によって通路断面積が相対的に大きくなった部分を占めるようにガスセンサが設けられているので、外側排気通路を流れる排気ガスに対するガスセンサの接触面積を十分に確保でき、外側排気通路を流れる排気ガスの検知がおろそかになることはない。従って、単一のガスセンサによって、内側排気通路及び外側排気通路の双方を流れる排気ガスを検知することができる。
請求項3の発明は、請求項2に記載の多気筒エンジンの排気装置において、前記内管部材の単管状出口部には、前記ガスセンサを挿通するための開口が形成されていることを特徴とする。
請求項3によれば、内管部材の単管状出口部にガスセンサ挿通用開口を設けることで、単一のガスセンサが、内側排気通路及び外側排気通路の双方を流れる排気ガスを検知可能となる。
請求項4の発明は、請求項2に記載の多気筒エンジンの排気装置において、前記内管部材の単管状出口部には、前記ガスセンサを挿通するための開口と、その開口よりも上流側に位置するガス連通孔とが形成されていることを特徴とする。
請求項4によれば、内管部材の単管状出口部には、ガスセンサ挿通用開口に加えて、その上流側に位置するガス連通孔が設けられている。このガス連通孔は、外側排気通路(内管部材の外側)を流れる排気ガスと内側排気通路(内管部材の内側)を流れる排気ガスとをガスセンサの上流位置でミキシングしてガス流を適度に乱すために設けられている。ガス連通孔の存在により、外側排気通路及び内側排気通路の双方を流れる排気ガスが、内管部材及び外管部材を貫通するガスセンサに満遍なく横当りする。従って、単一のガスセンサが、内側排気通路及び外側排気通路の双方を流れる排気ガスを満遍なく検知する性能を更に高めることが可能となる。なお、ガスセンサ挿通用開口とガス連通孔とは、それぞれが別個に存在してもよいが、両者が一体化して一つの開口部として存在してもよい。
付記:本発明の更に好ましい態様や追加的構成要件を以下に列挙する。
請求項1〜4において、前記ガスセンサは、排気ガス中の酸素濃度を検知する酸素濃度センサであること。
各請求項に記載の多気筒エンジンの排気装置によれば、デュアルエキゾースト構造のメリットを損なうことなく、排気系にガスセンサを設置することが可能となる。
以下、本発明を直列4気筒エンジン用の排気マニホルドに具体化したいくつかの実施形態を図面を参照して説明する。尚、排気マニホルドの装着対象となる4気筒エンジンの各気筒には順に#1,#2,#3及び#4の気筒番号を付すものとする。このエンジンは、4つの気筒の各々に対応する排気ポートP1〜P4を具備している(図1参照)。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、排気系の最上流部を構成する排気装置としての排気マニホルドは、4本の分岐管1,2,3及び4、並びに、それら4本の分岐管1〜4を束ねる排気集合部5を少なくとも具備している。
4本の分岐管1〜4は#1番〜#4番の各気筒に対応して設けられている。分岐管1〜4はいずれも、外パイプの内側に内パイプを重ねてなる二重管構造の分岐管として構成されている。この二重管構造の分岐管にあっては、内パイプの肉厚を外パイプの肉厚よりも薄くすることが好ましく、これにより内パイプへの伝熱による排気ガスの温度低下を極力防止することができる。これら分岐管1〜4の入口端は、ヘッドフランジ6を介してそれぞれ対応する排気ポートP1〜P4に接続されている。分岐管1〜4の出口端は排気集合部5に連結されている。
図1〜図3に示すように、排気集合部5の出口付近にはアウトフランジ7が装着されている。このアウトフランジ7は、排気集合部5の出口端を応力緩和機構(図示略)に連結するための部位であり、排気集合部5の出口端はその応力緩和機構を介して排気ガス浄化用触媒コンバータ(図示略)に連結される。排気集合部5にはその側方から突き刺すように、ガスセンサとしてのA/Fセンサ8が取り付けられている。A/Fセンサ8は、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサの一種であるが、特に希薄燃焼制御に利用する目的で、従来のいわゆるオーツーセンサ(狭義の酸素濃度センサ)よりも更に広い範囲の酸素濃度を検知できるように設計された広範囲酸素濃度センサである。
図4〜図7に示すように、排気集合部5は主として、内管部材10と、それを包含又は包囲する外管部材20とから構成されている。
図6に示すように、内管部材10は、二つの入口部11,12及び一つの出口部13を有する縦断面が略Y字状をなす中空部材である。内管部材の出口部13は単管状に形成され、その単管状出口部13よりも上流側に、二股状に分岐した二つの入口部11,12が設けられている。それら二つの入口部11,12には、#1番及び#4番の二気筒に対応する二つの分岐管1,4がそれぞれ連結されている。それ故、この内管部材10の内部には、二つの分岐管1,4を一つに集合させる内側排気通路14が構築される。なお、図5に示すように、内管部材の単管状出口部13を構成する壁部には、A/Fセンサ8の先端部を挿通するための開口15が形成されている。
図6に示すように、外管部材20は、内管部材10の全体を包含するように設けられている。外管部材20のうち、内管部材の二つの入口部11,12を包囲する外管部材の前半部(又は入口部)21は、略円錐面型のカバー形状に形成され(図3参照)、内管部材の単管状出口部13を包囲する外管部材の後半部(即ち出口部)23は同じく単管状に形成されている。また図3及び図6に示すように、円錐カバー状の外管部材前半部21に対しては閉塞カバー材26が固着されている。この閉塞カバー材26は、外管部材前半部21における前側開口端を塞ぐと共に、#2番及び#3番の二気筒に対応する二つの分岐管2,3を外管部材20に連結するための連結要素としての役割も担っている。
外管部材20及び閉塞カバー材26により、内管部材10の外周域、つまり内管部材10と外管部材20との間の領域には横断面が概略円環状となる隙間空間が確保される。この隙間空間には前記二つの分岐管2,3が連通するため、当該隙間空間により、内管部材10の外周域において二つの分岐管2,3を一つに集合させる外側排気通路24が構築される。このように、内管部材10、外管部材20及び閉塞カバー材26により、デュアルエキゾースト構造の排気集合部5が構築されている。なお、図7に示すように、排気集合部5に集合させられた4本の分岐管1〜4は、#1番及び#4番の二気筒に対応する二つの分岐管1,4の並び具合と、#2番及び#3番の二気筒に対応する二つの分岐管2,3の並び具合とがそれぞれ四角形の対角線位置となるように相対配置されている。
更に図4及び図5に示すように、排気集合部5の出口部(又は後半部)では、内側排気通路14を構成する内管部材の単管状出口部13が、外側排気通路24を構成する外管部材の単管状出口部23に対して偏心配置された状態で、3つの支持リブ16によって内管部材出口部13が外管部材出口部23の内周壁に連結支持されている。より具体的には図5に示すように、A/Fセンサ8の位置よりも下流側(出口寄り)では、内管部材の単管状出口部13の中心軸線L1が外管部材の単管状出口部23の中心軸線L2から所定距離だけ偏心している。また、A/Fセンサ8の位置よりも上流側では、内管部材の単管状出口部13の断面積がやや絞られているが、その絞り位置における内管部材の単管状出口部13の中心軸線L1’も外管部材の単管状出口部23の中心軸線L2から更に大きく偏心している。その結果として、内管部材の単管状出口部13と外管部材の単管状出口部23との間に確保される横断面略環状の外側排気通路24には、通路断面積が相対的に大きな部分(24a)と、それ以外の通路断面積が相対的に小さな部分とが生まれる。
そして、排気集合部5には、前記A/Fセンサ8が外管部材20及び内管部材10を貫通するように設けられている。その際、A/Fセンサ8は、排気集合部5の出口部における外側排気通路のうち前記偏心配置によって通路断面積が相対的に大きくなった部分(24a)を占めるように位置決めされている(図4及び図5参照)。A/Fセンサ8は、リング状のセンサボス9を介して外管部材の単管状出口部23を構成する壁部に固定されている。そのA/Fセンサ8の先端部は、内管部材の単管状出口部13に形成された前記開口15内に挿入されて内側排気通路14に露出している。それ故、単一のA/Fセンサ8によって、内側排気通路14及び外側排気通路24の双方を流れる排気ガス中の酸素濃度を検知・測定することができる。
第1実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
単一のA/Fセンサ8で、排気集合部5における内側排気通路14及び外側排気通路24の双方を流れる排気ガスを同時に検知でき、又、そのセンサ8はデュアル構造の排気集合部5に設置されているので、A/Fセンサ8の設置がデュアル長の短縮原因となることが無く、デュアル長を極力長く確保することができる。
外側排気通路24のうち内管部材10の偏心配置によって通路断面積が相対的に大きくなった部分(24a)を占めるようにA/Fセンサ8を設けたので、内側排気通路14を流れる排気ガスのみならず、外側排気通路24を流れる排気ガスに対するセンサ8の接触面積をも十分に確保できる。それ故、A/Fセンサ8の数が一つであっても、その単一のセンサ8によって内側排気通路14及び外側排気通路24の双方を流れる排気ガスの酸素濃度を満遍なく検知・測定することができ、ひいてはエンジン制御等を正確に行うことができる。
内管部材10により構築される内側排気通路14を流れる排気ガスは、外管部材20により構築される外側排気通路24を流れる排気ガスによって保温され、ほとんど温度低下無く下流側の触媒コンバータに到達するため、排気ガス浄化触媒を早期に活性化することができる。また、この排気装置によれば、その排気集合部5が上述のようなデュアルエキゾースト構造となっているため、4本の分岐管1〜4の等長化を容易に図ることができ、エンジン出力の向上等を図ることができる。
(第2及び第3実施形態)
内管部材10の単管状出口部13を構成する壁部に設けた開口部(前記開口15の類)の形状や大きさを最適化した実施形態として、第2実施形態(図8及び図9)並びに第3実施形態(図10及び図11)を説明する。なお、第2及び第3実施形態における排気集合部5の構成は、図4〜図7に示した第1実施形態の構成と基本的に同じであるが、以下に説明する内管部材の単管状出口部13における開口部の構成において相違する。
図8及び図9に示すように第2実施形態にあっては、内管部材10の単管状出口部13を構成する壁部には、単一の船型の開口17が貫通形成されている。船型の開口17は、A/Fセンサ8の先端部を挿通するための略円形状のセンサ挿通用開口部17aと、そのセンサ挿通用開口部17aよりも上流側に位置する略円形状のガス連通孔部17bとを、一つの連続した開口17として構成したものである。ガス連通孔部17bの面積がセンサ挿通用開口部17aの面積よりも小さいために、前記開口17は船型をなしている。
また、図10及び図11に示すように第3実施形態にあっては、内管部材10の単管状出口部13を構成する壁部には、A/Fセンサ8の先端部を挿通するための円形状のセンサ挿通用開口18と、そのセンサ挿通用開口18よりも上流側に位置する円形状のガス連通孔19とが別々に貫通形成されている。ガス連通孔19の面積は、センサ挿通用開口18の面積よりも小さく設定されている。
船型の開口17におけるガス連通孔部17bと前記ガス連通孔19とはいずれも、センサ挿通用開口部17a又はセンサ挿通用開口18の上流側に位置して、外側排気通路24を流れる排気ガスと内側排気通路14を流れる排気ガスとをA/Fセンサ8の上流位置でミキシングし、ガス流を適度に乱す働きをする。つまり、ガス連通孔部17b又はガス連通孔19が存在することにより、内側排気通路14を流れる排気ガスの一部が当該ガス連通孔部(17b,19)を介して外側排気通路24内に進入可能となる。その結果、A/Fセンサ8の先端軸部の上流側において、ガス流の逆巻きや反転流が生じることにより(図12参照)、外側排気通路24を流れる排気ガスと内側排気通路14を流れる排気ガスとが混じり合い、混合状態の排気ガスがA/Fセンサ8の先端軸部に横当りする。
図12に示すように、A/Fセンサ8の先端軸部は、センシング部本体81(ガスと接触して起電力を発生する部位)を円筒形カバー材82が覆う筒型構造となっている。円筒形カバー材82は、その外周壁部に設けられた複数のサイド穴83と、該カバー材82の先端頂壁部に設けられた少なくとも一つのトップ穴84とを有している。かかるA/Fセンサ8にあっては、その先端軸部に横当りした排気ガスが一部のサイド穴83を通ってセンサ内に進入し、センシング部本体81に接触した後、トップ穴84及び他のサイド穴83を通ってセンサ外に退出する。それ故、内管部材の単管状出口部13にガス連通孔部17b又はガス連通孔19を追加し、A/Fセンサ8の先端軸部に対する排気ガスの横当り性が向上することにより、単一のA/Fセンサ8によって内側排気通路14及び外側排気通路24の双方を流れる排気ガスを満遍なく検知する性能を高めることができる。
また、センサ挿通用開口部17a又はセンサ挿通用開口18の上流側にガス連通孔部17b又はガス連通孔19が存在することにより、外側排気通路24を流れる排気ガスの一部が内側排気通路14内に進入可能となり、A/Fセンサ8の先端軸部のトップ穴84付近を横切る排気ガスの流速Vが高まって前記トップ穴84の外側における負圧が増す。その結果、A/Fセンサ8に横当りした排気ガスが、サイド穴83を通過後センシング部本体81に沿ってトップ穴84に導かれること(即ちセンサ内ガス廻り)が迅速化し、排気ガスがA/Fセンサ8内を迅速に通り抜け可能となる。従って、A/Fセンサ8のガス検出感度が飛躍的に向上すると共に、単一のA/Fセンサ8によって内側排気通路14及び外側排気通路24の双方を流れる排気ガスを満遍なく検知する性能を更に高めることができる。
なお、第2及び第3実施形態において、ガス連通孔部17b又はガス連通孔19の面積は適度な大きさ(又は小ささ)に設定されている(具体的には、センサ挿通用開口部17a又はセンサ挿通用開口18の面積よりも小さく設定されている)ため、必要以上に排気ガス混合が生じることはなく、デュアルエキゾースト構造のメリットが損なわれることもほとんどない。
(変更例)本発明の実施形態を以下のように変更してもよい。
上記第1〜第3実施形態では、分岐管1〜4を二重管構造のものとしたが、これらは単管構造の分岐管であってもよい。また、製造コストを低減するため、例えば#1番及び#4番の二気筒に対応する分岐管1,4については二重管構造を採用する一方、その他の分岐管2,3については単管構造を採用するようにしてもよい。
上記第1〜第3実施形態では、#1番及び#4番の二気筒に対応する分岐管1,4を内管部材10に連結したが、これに代えて、#2番及び#3番の二気筒に対応する分岐管2,3を内管部材10の入口部11,12に連結するようにしてもよい。
排気装置の要部を示す平面図。 図1に示した排気装置の正面側からの斜視図。 図2の矢印A方向から見た排気集合部の側面図。 図3の矢印B方向から見た排気集合部の正面図。 図4のC−C線での概略断面図。 図4のD−D線での概略断面図。 図6のE−E線での概略断面図。 第2実施形態における図5相当の概略断面図。 図8のF−F線での概略断面図。 第3実施形態における図5相当の概略断面図。 図10のG−G線での概略断面図。 A/Fセンサの先端軸部付近の概略断面図。
符号の説明
1,2,3,4…分岐管、5…排気集合部、8…A/Fセンサ(ガスセンサ)、10…内管部材、11,12…内管部材の入口部、13…内管部材の出口部、14…内側排気通路、15…センサ挿通用の開口、17…船型の開口、17a…船型開口のセンサ挿通用開口部、17b…船型開口のガス連通孔部、18…センサ挿通用開口、19…ガス連通孔、20…外管部材、21…外管部材の前半部又は入口部、23…外管部材の後半部又は出口部、24…外側排気通路(隙間空間)、24a…外側排気通路のうち通路断面積が相対的に大きな部分、P1〜P4…多気筒エンジンの排気ポート。

Claims (4)

  1. 多気筒エンジンの各気筒の排気ポートに対応する複数の分岐管を集合させるためのデュアル構造の排気集合部を備えた排気装置であって、
    前記デュアル構造の排気集合部は、二以上の入口部及び単一の出口部を有し且つ二以上の分岐管を一つに集合させる内側排気通路を構築する内管部材と、前記内管部材を包含するように設けられてその内管部材の外周域にその他の分岐管を一つに集合させる外側排気通路を構築する外管部材とから構成されており、
    そのデュアル構造の排気集合部には、ガスセンサが前記外管部材及び内管部材を貫通するように設けられていることを特徴とする多気筒エンジンの排気装置。
  2. 前記内管部材の出口部は単管状に形成されると共に、その単管状出口部を包囲する前記外管部材の出口部も単管状に形成され、且つ、内管部材の単管状出口部は外管部材の単管状出口部に対して偏心配置されており、
    前記ガスセンサは、前記排気集合部の出口部における外側排気通路のうち前記偏心配置によって通路断面積が相対的に大きくなった部分を占めるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の多気筒エンジンの排気装置。
  3. 前記内管部材の単管状出口部には、前記ガスセンサを挿通するための開口が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の多気筒エンジンの排気装置。
  4. 前記内管部材の単管状出口部には、前記ガスセンサを挿通するための開口と、その開口よりも上流側に位置するガス連通孔とが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の多気筒エンジンの排気装置。
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