JP2005320772A - 防護柵支柱打込み方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】地盤に所定の間隔で防護柵支柱を立設させる際に、防護柵支柱の防護線固定ファスナー用取付孔の向きを一定に揃えることで、防護柵支柱の打ち込み向きを決め、かつ、防護線の取り付け作業を容易に行うことができ、作業性を向上させる。
【解決手段】防護線張り方向に、あらかじめ水糸4を張っておき、前記防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bに係合する防護線固定ファスナー6と、この防護線固定ファスナー6に防護線Wと同様に固定される棒状部材5とから構成された打込み方向確認治具1を、前記防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bのいずれか一つに取り付けて、その後、この棒状部材5と前記水糸4とが平行になるよう確認しつつ防護柵支柱2を打込むことを前記課題の解決手段とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、地盤に所定の間隔で防護柵支柱を立設させる際に、この防護柵支柱の長手方向に沿って形成された防護線固定ファスナー用取付孔の向きが、防護柵支柱間に架設する防護線の張り方向に直角の向きとなるように防護柵支柱を打ち込むための防護柵支柱打込み方法に関する。
建築物等が取り壊された後の敷地は、整地されて借地権等が発生していない更地とされる。この更地には、新たな建築物等を構築するまでの期間、子供等が遊んだり、不法にゴミが捨てられたりすることを防止するために、防護柵が設けられることが多い。一般に防護柵は、地面に立設される支柱材と、この支柱材に取り付けられる、番線やネット等の防護材とを備えている。この支柱材としては、従来一般には、角材や丸太材等、木製のものが用いられてきた。
しかしながら、支柱材が木製である場合、長期で使用すると腐りやすいという欠点がある。支柱材が腐ると、外観が醜くなったり強度が低下してしまったりする。強度が低下すると、例えば支柱材を引き抜いて撤去する際に折れてしまい、一部のみが地面に埋めこまれた状態となってしまう場合もある。また、腐った支柱材は再利用できないために廃棄処分する必要がある。この際、腐ることを僅かでも防止するためのコールタール等が付着していると焼却処分ができないため、産廃処分のためのコストがかかることになる。すなわち、従来一般の木製の支柱材は再利用ができないため、廃棄処分のためのコストがかかるとともに、資源のリサイクル化や環境負荷の軽減という観点からも問題がある。
そこで本出願人は、上記問題を解決すべく、木質様樹脂成形品からなる支柱材を地面に所定の間隔で立設し、この支柱材間に番線等の防護材とを架設してなる防護柵を提案した(特許文献1参照)。
このような防護柵の場合、樹脂成形品によって支柱材を成形するので、腐食が防止されて再利用が可能で、しかも安価に製造することができる。
特願2003−102919号公報
ところで、このような樹脂成形品からなる防護柵を構成する支柱材は、木製の支柱材と異なり、番線等の防護線を固定するために専用のファスナーが用いられ、このファスナーは、支柱材に形成された取付孔に挿入することで、防護線(番線)を支柱材に取り付ける作業を容易に行うことができるようになっている。
このため、この種の樹脂成形品からなる支柱材を打ち込む際には、各支柱材によって取付孔の向きがバラバラに打ち込まれてしまうと、番線を支柱材の取付孔に挿入しても、番線をその張り方向に直線状に張ることができなくなるため、支柱材を必ず一定の向きに向けて地盤に打込む必要があった。
そして、従前、このような樹脂成形品からなる支柱材を地盤に打ち込む作業を行うためには、常にファスナー取付孔の位置を確認しつつ、人の手で揃えて調整しながら支柱材を打込まなければならず、特に取付孔の位置を正確に揃えることは難しく作業性が悪いという難点があった。
本発明の課題は、防護柵支柱を地盤に打込む際に、防護柵支柱の防護線固定ファスナー用取付孔の向きを一定の向きに簡単に揃えることができ、防護柵支柱の打ち込み向きを決めることができるとともに、番線等の防護線を防護柵支柱に取り付ける作業を容易に行うことができ、作業性を向上させる防護柵支柱打込み方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、地盤に所定の間隔で防護柵支柱2を立設させる際に、この防護柵支柱2の長手方向に沿って形成された防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bの向きが、防護柵支柱2、2間に架設する防護線Wの張り方向に直角の向きとなるように防護柵支柱2を打ち込む防護柵支柱打込み方法において、
防護線張り方向に、あらかじめ水糸4を張っておき、前記防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bに係合する防護線固定ファスナー6と、この防護線固定ファスナー6に防護線Wと同様に固定される棒状部材5とから構成された打込み方向確認治具1を、前記防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bのいずれか一つに取り付けて、その後、この棒状部材5と前記水糸4とが平行になるよう確認しつつ防護柵支柱2を打込むことを前記課題の解決手段とした。
請求項1記載の発明によれば、打込み方向確認治具1を構成する棒状部材5を、防護線張り方向に張った水糸4に合わせて平行にするだけで、防護柵支柱2の防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bの向きを防護線Wの張り方向に直角の向きに簡単に揃えて、防護柵支柱2を打ち込むことができる。
また、前記棒状部材5と防護線Wとは、防護線固定ファスナー6に同様に固定されることから、この防護線Wを防護柵支柱2、2間に架設する際には、すでに防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bが防護線張り方向に直角の向きになった状態で防護柵支柱2が地盤に打込まれているので、この防護線Wの取り付け作業を容易に行うことができる。
請求項2記載の発明は、設置すべき基準用の防護柵支柱3を20mから30m間隔で打込み、この打込んだ基準用支柱3の上端間に水糸4を張り、この水糸4を基準に、基準用支柱3、3間に防護柵支柱2を打込み方向確認治具1を用いて打込み、水糸4の高さに防護柵支柱2の上端を揃えることを前記課題の解決手段とした。
請求項2記載の発明によれば、基準用の防護柵支柱3の上端間に水糸4を張るので、基準用支柱3、3間に打ち込む防護柵支柱2は、この水糸4を基準にして、打込み方向確認治具1の棒状部材5を平行に揃えて打ち込み、水糸4の高さに防護柵支柱2の上端を揃えることによって、防護柵支柱2の打ち込み向きを決めることができる。
請求項3記載の発明では、前記打込み方向確認治具1を構成する防護線固定ファスナー6は、前記棒状部材5を挿通させて取り付ける挿通取付部と、前記防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bと着脱自在に固定される挿入部とから構成することを前記課題の解決手段とした。
請求項3記載の発明によれば、前記挿通取付部に棒状部材5を挿通させた状態で、前記挿入部を防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bに挿入することができる。これによって、打込み方向確認治具1を構成して、防護柵支柱2の打ち込み向きを確認することができる。
また、防護柵支柱2、2間に架設する防護線Wの場合でも、前記挿通取付部に防護線Wを取り付けた状態で、前記挿入部を防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bに挿入することで、防護柵支柱2に防護線Wを容易に取り付けることができる。
請求項4記載の発明では、前記防護柵支柱2が、この防護柵支柱2の下端部に取り付けられた尖状部材8と、防護柵支柱2の長手方向に沿って形成され、前記防護線固定ファスナー6を取り付けできる複数の防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bとを備えていることを前記課題の解決手段とした。
請求項4記載の発明によれば、防護柵支柱2を、尖状部材8を下にして、上方から叩くことによって、地盤に容易に打込むことができる。
また、複数の防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bを、防護柵支柱2の長手方向に沿って形成することで、前記防護線固定ファスナー6を取り付けることができるので、防護線Wを防護柵支柱2に取り付ける作業を容易に行うことができる。
請求項5記載の発明では、前記防護柵支柱2が、セルロース材を粉砕して得られた粉砕粉と樹脂とを混合したものを溶融させて成形した木質様樹脂成形品であり、かつ、中空状に成形されていることを前記課題の解決手段とした。
ここで、前記セルロース材の粉砕粉とは、例えば、廃材等の木材の粗粉砕物、バカスの祖粉砕物、稲藁の粗粉砕物等における各種植物細胞体の原料材粗粉砕物を出発原料とし、これを磨砕処理することによって得ることができる。
磨砕処理とは、粉砕処理と研磨処理とを併せ持つ処理を言うものであり、これら粉砕処理と研磨処理とを同時に行う処理であっても、粉砕処理を行った後、研磨処理を行う二工程からなる処理であってもよい。すなわち、ここで言う磨砕処理とは、後述するように、粗粉砕物から微粉砕物にする粉砕処理と、微粉際された粉粒を、繊維状態のものが絡み合い、その表面が繊毛で覆われている状態の粉粒形状から、表面に繊毛が少ない状態となるように表面研磨する研磨処理とを併せた処理を指している。
前記セルロース系微粉粒は、上記のように磨砕処理により粒径状に形成されることで、通常の木粉のような繊毛上の突出部分が少なくなり、水(湿気を含む)や溶剤などを吸着しにくくなっている。
また、前記樹脂とは、硬質樹脂や軟質樹脂のことであり、塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂等が用いられるが、中でも塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂が、成形部材を形成するには好適である。また、樹脂は廃材の樹脂から得るようにしてもよい。
請求項5記載の発明によれば、前記防護柵支柱2が、セルロース材を粉砕して得られた粉砕粉と樹脂とを混合したものを溶融させて成形した木質様樹脂成形品であるので、この防護柵支柱2に防水性、防腐性や木質感を付与することができる。
また、この防護柵支柱2を中空状に成形しているので、軽量化することができる。したがって、防護柵支柱2の打込みを容易に行うことができる。
請求項1記載の発明によれば、打込み方向確認治具1を構成する棒状部材5を、防護線張り方向に張った水糸4に合わせて平行にするだけで、防護柵支柱2の防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bの向きを防護線Wの張り方向に直角の向きに簡単に揃えて、防護柵支柱2を打ち込むことができる。また、前記棒状部材5を、防護線固定ファスナー6に防護線Wと同様に固定することから、防護柵支柱2、2間に架設する防護線Wの向きを、水糸4と平行に揃えることことができるので、取り付け作業を容易に行うことができる。これによって、防護柵支柱打込みの作業性を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、基準用の防護柵支柱3の上端間に水糸4を張るので、基準用支柱3、3間に打ち込む防護柵支柱2は、この水糸4を基準にして、打込み方向確認治具1の棒状部材5を平行に揃えて打ち込み、水糸4の高さに防護柵支柱2の上端を揃えることによって、防護柵支柱2の打ち込み向きを決めることができて、作業性を向上させることができる。
請求項3記載の発明によれば、前記挿通取付部に棒状部材5を挿通させた状態で、前記挿入部を防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bのいずれか一つに挿入することにより、打込み方向確認治具1を構成して、防護柵支柱2の打ち込み向きを確認することができる。
また、前記挿通取付部に防護線Wを取り付けた状態で、前記挿入部を防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bに挿入することで、防護柵支柱2に防護線Wを容易に取り付けでき、作業性を向上させることができる。
請求項4記載の発明によれば、防護柵支柱2を、尖状部材8を下にして、上方から叩くことによって、地盤に容易に打込むことができる。また、複数の防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bを、防護柵支柱2の長手方向に沿って形成することで、前記防護線固定ファスナー6を取り付けることができ、防護線Wを防護柵支柱2に取り付ける作業を容易に行えて、作業性を向上させることができる。
請求項5記載の発明によれば、前記防護柵支柱2が、セルロース材を粉砕して得られた粉砕粉と樹脂とを混合したものを溶融させて成形した木質様樹脂成形品であるので、この防護柵支柱2に防水性、防腐性や木質感を付与することができる。
また、この防護柵支柱2を中空状に成形しているので軽量化でき、作業性を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明に係る防護柵支柱打込み方法の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る打込み方向確認治具1が取り付けられた防護柵支柱2を、地盤に打込んだ状態を示す正面図であり、この打込み方向確認治具1が基準用支柱3、3間に張った水糸4と平行に揃うようにして、防護柵支柱2が打込まれていることを示している。
前記打込み方向確認治具1は、図2に示すように、棒状部材5と、防護線固定ファスナー6とから構成されており、防護線固定ファスナー6に形成された挿通取付部6aを、この棒状部材5の中程まで挿通させてなるものである。
前記棒状部材5は、本実施の形態では、100mmの番線を用いるが、防護線張り方向に張った水糸4に対して平行に揃えることができれば、寸法、材質ともにこれに限られるものではない。
前記防護線固定ファスナー6は、図3に示すように、挿通取付部6a(取付部、狭持部)、係止板6b、挿入部6c(係合部、挿入片)、係止部6d等から概略構成されている。
防護線固定ファスナー6において、略円盤状の係止板6bに、隙間6fを介して2分割された挿入部6cが取り付いている。すなわち、一対の挿入部6cは、係止板6bによって連結されている。2分割された挿入部6cには、それぞれ外側に突出するようにして係止部6dが形成されている。この突出の度合いは、挿入部6cの先端部側から基端部側に向かうにつれて、所定の大きさまで漸次大きくなっている。なお、係止部6dと係止板6bとの間には所定の溝6eが形成されている。
挿入部6cの基端部には挿通取付部6aが形成されており、さらに挿通取付部6aからは、挿入部6cを2分割する隙間6fが形成されている。隙間6fは、棒状部材5の径よりも小さく設定されているが、2分割された挿入部6cを互いに開いた状態とすることにより幅が大きくなり、棒状部材5を挿通取付部6aに挿通された状態とすることができるようになっている。
なお、挿入部6cは、図5(a)に示すように、第1および第2の防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bに対する挿入状態で、回転自在とされている。
前記防護柵支柱2は、図4に示すように、セルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形することによって円筒状に形成されるものであり、その内周面には、図2に示すように、防護柵支柱2の軸方向に沿う多数のリブ2dが防護柵支柱2の周方向に所定間隔で形成されている。なお、これらリブ2dによって防護柵支柱2が補強されている。
一方、防護柵支柱2の外周部には、図4に示すように、第1および第2の防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bが上下に所定間隔で複数形成されており、第1の防護線固定ファスナー用取付孔2aは、防護柵支柱2の上端部近傍の第1の防護線固定ファスナー用取付孔2aから、地盤近傍の最下端の第1の防護線固定ファスナー用取付孔2aまで等間隔に設けられている。前記第2の防護線固定ファスナー用取付孔2bは、一方が、前記上端部近傍の第1の防護線固定ファスナー用取付孔2a直下に設けられており、他方が、前記地盤近傍の第1の防護線固定ファスナー用取付孔2a直上に設けられている。
また、これら第1および第2の防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bは、水平方向に架設される防護線Wを取り付ける第1の防護線固定ファスナー用取付孔2aと、斜めにジグザグに架設される防護線Wを取り付ける第2の防護線固定ファスナー用取付孔2bとに区別して構成されている。
なお、本実施の形態では、このような防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bの配置としたが、これに限られるものではなく、例えば、あらかじめ防護線固定ファスナー用取付孔の数を増やしておいても良いし、また、現場の地形等に合わせて、防護線固定ファスナー用取付孔を任意で設けても良く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
前記基準用支柱3は、前記防護柵支柱2と同様に、セルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形することによって円筒状に形成された木質様樹脂成形品であり、内周面にはリブ2dが形成され、また、外周面には第1および第2の防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bが形成されている。
なお、上記の防護柵支柱2および基準用支柱3を地盤に打込む際は、打込用補助部材7が用いられ、打込み作業の際にこれら支柱の破損を防ぐとともに、地盤に容易に打込むことができるものである。
前記打込用補助部材7は、図4に示すように、尖状部材8とキャップ部材9とから構成されている。
尖状部材8は略円錐状をなすものであり、ポリプロピレン樹脂で形成されている。尖状部材8は円錐状の尖り部8aと、この尖り部8aの端面に一体的に設けられて、前記防護柵支柱2の下端部に挿入固定される固定部8bとから構成されている。
円錐状の尖り部8aの端面の直径は、防護柵支柱2の下端面の直径と等しくなっている。また、固定部8bは円柱状に形成されており、その直径は防護柵支柱2の内径より若干小さくなっている。つまり、固定部8bは防護柵支柱2の下端部に容易に挿入できるようになっている。
また、防護柵支柱2の下端部外周面には孔2c、2cが径方向に対向して形成されており、固定部8bの外周部にも孔8c、8cが径方向に対向して形成されている。
そして、尖状部材8は、その固定部8bを防護柵支柱2の下端部に挿入するとともに、尖り部8aの端面を防護柵支柱2の下端面に当接させたうえで、前記孔2c、2cから孔8c、8cに固定ピン10、10を挿入することによって、防護柵支柱2の下端部に固定されている。
前記キャップ部材9は、鉄等の金属で形成されたもので、円板状の天板部9aとこの天板部9aに同軸に一体的に形成された円筒状の円筒部9bとから構成されている。円筒部9bの内径は防護支柱柵の外径より若干大きくなっている。つまり、キャップ部材9は防護柵支柱2の上端部に被せるようにして取付けられるようになっている。
また、キャップ部材9の上端面、すなわち天板部9aの表面は叩き部とされており、この叩き部は防護柵支柱2を地盤に打込む際に、槌や油圧ショベルのブーム等によって叩かれるようになっている。また、キャップ部材9の底部、すなわち天板部9aの裏面には緩衝材11が設けられている。この緩衝材11はゴムで形成された薄い円板状のものであり、キャップ部材9の底面全域に設けられている。
前記水糸4は、主に建築工事などで、水平を示すために張る糸であり、本実施の形態では、前記基準用支柱3の上端間に張って、前記打込み方向確認治具1の基準とする。
なお、本実施の形態に用いる防護線Wは、例えば、番線等の紐状部材、網目状に組まれたネット、あるいは、板状に形成されたもの等が挙げられる。紐状部材としては、番線のような鉄製のものの他、プラスチック等の合成樹脂で構成されるものでもよく、径も自由に設定できる。また、防護線Wを板状に形成する場合には、防護柵支柱1と同様に樹脂成型品としてもよいし、防護柵支柱1とは別の材料で構成してもよい。
そして、前記防護柵支柱2を防護線張り方向に直角の向きとなるように打ち込むには、図1に示すように、まず、2本の前記基準用支柱3を20mから30m間隔で打ち込み、この打込んだ基準用支柱3の上端間に前記水糸4を張る。
基準用支柱3の打込み方法としては、基準用支柱3はその下端部に、前記打込用補助部材7の尖状部材8を取付けるとともに、上端部に打込用補助部材7のキャップ部材9を取付けておき、この防護柵支柱2を、尖状部材8を下にして、キャップ部材9の叩き部9cを上方から叩くことによって、地盤に打込んでいく。
その際、防護柵支柱2の下端部は尖状部材8によって尖った形状となっているので、キャップ部材9の叩き部9cを上方から叩くことによって防護柵支柱2を尖状部材8とともに地盤に容易に打込むことができる。
また、尖状部材8が取付けられているので、キャップ部材9の叩き部9cを、尖状部材8を取付けていない場合より小さい力で叩くことによって、防護柵支柱2を打込むことができ、しかも、キャップ部材9の底部には、緩衝材11が設けられているので、叩き部9cを上方から叩く際の衝撃が緩衝材11によって緩和されるので、防護柵支柱2の上端部が衝撃によって破損するのを防止できる。
このようにして、基準用支柱3を20mから30m間隔で打込んだら、これら基準用支柱3の上端間に水糸4を張って、これを打込み方向確認治具1のための基準とする。
次に、防護線張り方向に張られた水糸4に沿って防護柵支柱2を打込む。
この時、防護柵支柱2の打込み向きを揃えるために、水糸4に一番近い防護線固定ファスナー用取付孔2aに前記打込み方向確認治具1を、水糸4と平行に揃えるように取り付けて、防護柵支柱2の上下位置、左右位置および防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bの方向を確認しつつ打込み作業を行う。
なお、この防護柵支柱2の打込み方法に関しては、前記基準用支柱3の打込み方法と同様の方法で行い、基準用支柱3の上端間に張られた水糸4の高さに、この防護柵支柱2の上端を揃えるように打込むようにする。
そして、図1に示すように、前記打込み方向確認治具1が、基準用支柱3、3間に張った水糸4と平行に揃った状態で、かつ、基準用支柱3の上端間に張られた水糸4の高さに、この防護柵支柱2の上端が揃った状態で防護柵支柱2の打込みが終了したら、打込み方向確認治具1を取り外す。
打込み方向確認治具1の挿入部6cは、第1および第2の防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bに対する挿入状態で、回転自在とされており、挿入状態では、係止部6dが、防護線固定ファスナー用取付孔2aの上縁部と下縁部とに係止するので、リブ2dに対して直交するように配置されて、リブ2dには当接しないようになっている。
このように挿入した打込み方向確認治具1を抜き出すためには、図5(b)に示すように、挿入部6cを90°回転させることによって、係止部6dをリブ2dに当接させる。これによって、係止部6dは、リブ2dにより防護線固定ファスナー用取付孔2aの内側に向けて押圧されるので、一対の係止部6d及び挿入部6cが防護線固定ファスナー用取付孔2aの径よりも小さく縮径され、これによって、係止部6dによる防護線固定ファスナー用取付孔2aに対する挿入状態の保持が解除される。その結果、防護線固定ファスナー用取付孔2aから打込み方向確認治具1が抜き出される。
このような方法によって、地盤に所定の間隔で防護柵支柱2を立設させた際に、この防護柵支柱2の長手方向に沿って形成された防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bの向きが、防護柵支柱2、2間に架設する防護線Wの張り方向に直角の向きとなる。
また、同じように、基準用支柱3、3間に所定の間隔で防護柵支柱2を立設させ、さらに、隣り合う防護柵支柱2、2間に防護線Wを架設することで、防護柵Aを設置することができる。
この時、基準用支柱3、3間に立設させた全ての防護柵支柱2は、防護線固定ファスナー用取付孔2a、2bの向きが、防護柵支柱2、2間に架設する防護線Wの張り方向に直角の向きとなるので、防護線Wを防護柵支柱2に取り付ける作業を容易に行えて、作業性を向上させることができる。
なお、防護線Wを防護柵支柱2、2間に架設する際には、図6に示すように、隣り合う防護柵支柱2の、同じ高さの第1の防護線固定ファスナー用取付孔2a、2a間に、防護線Wを水平方向に架設する。
また、隣り合う防護柵支柱2の第2の防護線固定ファスナー用取付孔2bどうしでは、防護線Wを斜めにジグザグに架け渡して、防護柵支柱2、2間で防護線Wが交差するように架設する。
なお、図6に示すように、控え支柱12を、固定バンド13を介して防護柵支柱2に固定することによって、この控え支柱12が防護柵支柱2の側方からの支えとなるので、防護柵支柱2の設置状態が良くなり好ましい。
このようにして、防護柵支柱の防護線固定ファスナー用取付孔の向きを一定の向きに揃えて防護柵支柱を打ち込むことによって、番線等の防護線を防護柵支柱に取り付ける作業を容易に行うことができ、作業性を向上させることができる。そして、このような防護柵Aを更地に設置することによって、子供等が遊んだり、不法にゴミが捨てられたりすることを防止することができる。
打込み方向確認治具を用いて防護柵支柱を打ち込んだ状態を示す正面図である。 打込み方向確認治具の防護柵支柱に対する取付状態を示す斜視図である。 防護線固定ファスナーを示し、(a)は上面図、(b)、(c)は互いに直交方向からの側面図である。 防護柵支柱を地盤に打込んだ状態を示す断面図である。 防護柵支柱に対する取付状態を示す上断面図であり、(a)は防護線固定ファスナー用取付孔に対する防護線固定ファスナーの挿入状態、(b)は(a)から防護線固定ファスナーを90°回転させた状態である。 防護柵支柱間に防護線を架設した防護柵の設置状態を示す正面図である。
符号の説明
1 打込み方向確認治具
2 防護柵支柱
2a 第1の防護線固定ファスナー用取付孔
2b 第2の防護線固定ファスナー用取付孔
3 基準用の防護柵支柱(基準用支柱)
4 水糸
5 棒状部材
6 防護線固定ファスナー
7 打込用補助部材
A 防護柵
W 防護線

Claims (5)

  1. 地盤に所定の間隔で防護柵支柱を立設させる際に、この防護柵支柱の長手方向に沿って形成された防護線固定ファスナー用取付孔の向きが、防護柵支柱間に架設する防護線の張り方向に直角の向きとなるように防護柵支柱を打ち込む防護柵支柱打込み方法において、
    防護線張り方向に、あらかじめ水糸を張っておき、前記防護線固定ファスナー用取付孔に係合する防護線固定用ファスナーと、この防護線固定用ファスナーに防護線と同様に固定される棒状部材とから構成された打込み方向確認治具を、前記防護線固定ファスナー用取付孔のいずれか一つに取り付けて、その後、この棒状部材と前記水糸とが平行になるよう確認しつつ防護柵支柱を打込むことを特徴とする防護柵支柱打込み方法。
  2. 請求項1記載の防護柵支柱打込み方法において、
    設置すべき基準用の防護柵支柱を20mから30m間隔で打込み、この打込んだ基準用支柱の上端間に水糸を張り、この水糸を基準に、基準用支柱間に防護柵支柱を打込み方向確認治具を用いて打込み、水糸の高さに防護柵支柱の上端を揃えることを特徴とする防護柵支柱打込み方法。
  3. 請求項1記載の防護柵支柱打込み方法において、
    前記打込み方向確認治具を構成する防護線固定ファスナーは、前記棒状部材を挿通させて取り付ける挿通取付部と、前記防護線固定ファスナー用取付孔と着脱自在に固定される挿入部とから構成されていることを特徴とする防護柵支柱打込み方法。
  4. 請求項1記載の防護柵支柱打込み方法において、
    前記防護柵支柱は、この防護柵支柱の下端部に取り付けられた尖状部材と、防護柵支柱の長手方向に沿って形成され、前記防護線固定ファスナーを取り付けできる複数の防護線固定ファスナー用取付孔とを備えていることを特徴とする防護柵支柱打込み方法。
  5. 請求項1記載の防護柵支柱打込み方法において、
    前記防護柵支柱は、セルロース材を粉砕して得られた粉砕粉と樹脂とを混合したものを溶融させて成形した木質様樹脂成形品であり、かつ、中空状に成形されていることを特徴とする防護柵支柱打込み方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108266047A (zh) * 2018-03-30 2018-07-10 刘奕萱 一种安全树木围栏

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