JP2005319961A - 電動パワーステアリング装置用ウォームホイール - Google Patents
電動パワーステアリング装置用ウォームホイール Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 軽量化を図りつつ金属製ホイールの強度を向上させた電動パワーステアリング装置用ウォームホイールを提供する。
【解決手段】
金属製ホイールは、その内径をDo、ボスの肉厚をTb、リムの肉厚をTrとするとき、
0.167<Tb/Do<1.0、 および
2.0mm<Tr
の関係を満たし、かつ金属製ホイール単体での共振周波数が第7次成分が、4KHZ以下または8KHZ以上となるように設定されている。
【選択図】 図5
【解決手段】
金属製ホイールは、その内径をDo、ボスの肉厚をTb、リムの肉厚をTrとするとき、
0.167<Tb/Do<1.0、 および
2.0mm<Tr
の関係を満たし、かつ金属製ホイール単体での共振周波数が第7次成分が、4KHZ以下または8KHZ以上となるように設定されている。
【選択図】 図5
Description
本発明は、芯金となる金属製ホイールに合成樹脂製ギヤリングを固着してなる電動パワーステアリング装置用ウォームホイールに関する。
自動車用の操舵系では、外部動力源を用いて操舵アシストを行わせる、いわゆるパワーステアリング装置が広く採用されている。
従来、パワーステアリング装置用の動力源としては、ベーン方式の油圧ポンプが一般に用いられており、この油圧ポンプをエンジンにより駆動するものが多かった。ところが、この種のパワーステアリング装置は、油圧ポンプを常時駆動することによるエンジンの駆動損失が大きい(最大負荷時において、数馬力〜十馬力程度)ため、小排気量の軽自動車等への採用が難しく、比較的大排気量の自動車でも走行燃費が低下することが避けられなかった。そこで、これらの問題を解決するものとして、電動モータを動力源とする電動パワーステアリング装置が近年注目されている。電動パワーステアリング装置では、電動モータの電源に車載バッテリを用いるために直接的なエンジンの駆動損失が無く、電動モータが操舵アシスト時にのみに起動されるために走行燃費の低下(オルタネータに係るエンジンの駆動損失)も抑えられる他、走行速度等に応じた電子制御が極めて容易に行える等の特長を有している。
電動パワーステアリング装置では、電動モータに比較的高回転・低トルクのものが使用されるため、電動モータとステアリングシャフトとの間に減速機構が組み込まれる。減速機構としては、一組で大きな減速比が得られること等から、ウォームとウォームホイールとからなるウォーム減速機構が用いられることが多い。ウォームは電動モータの回転軸に連結される一方、ウォームに噛み合うウォームホイールはアウトプットシャフトに外嵌され、これらがギヤボックスを兼ねたモータハウジング内に配置される。また、ウォームホイールには、駆動騒音を低減させるべく、金属製ホイールから成る芯金の外周部に合成樹脂製のギヤリングを固着させたものが一般に用いられている。
図6に例示したように、この種のウォームホイール41では、鋳鉄等からなる中実な金属製ホイール51に合成樹脂製のギヤリング53を固着させたもの(例えば、特許文献1参照)が公知となっている。また、図7に例示したように、比較的薄肉の鋼板等をプレス成形してなる金属製ホイール51に合成樹脂製のギヤリング53を固着させたもの(例えば、特許文献2,3参照)が公知となっている。更に、図8に例示したように、円筒状のボス55にL字断面の板状リム57を溶接等により固着してなる金属製ホイール51に合成樹脂製のギヤリング53を固着させたもの(例えば、特許文献4参照)が公知となっている。
特開2000−329217号公報 (第2頁、図23)
特開平11−301501号公報 (第1〜4頁、図2,図3)
特開2001−206230号公報 (第4頁、図4,図6,図8)
特開2000−329217号公報 (第3〜4頁、図3〜図22)
これら従来技術において、自動車走行中に生じるラトル音の問題は無視できない。
本発明は、上記状況に鑑みなされたもので、ラトル音を極力減らすことのできる電動パワーステアリング装置用ウォームホイールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、電動パワーステアリング装置の動力伝達機構の構成要素として用いられ、軸孔がその回転中心に形成された円筒状のボスと、このボスの外周面から延設された円盤状のリムとを有する金属製ホイールと、当該金属製ホイールの外周部に固着された合成樹脂製ギヤリングとを備えた電動パワーステアリング装置用ウォームホイールにおいて、前記金属製ホイールが単一の金属素材に塑性加工を施すことにより形成されると共に、前記ボスの径方向肉厚が前記リムの軸方向肉厚より大きく設定されたものを提案する。
本発明の電動パワーステアリング装置用ウォームホイールにおいて、金属製ホイールはプレス成形法により製造することが好ましい。
本発明の電動パワーステアリング装置用ウォームホイールにおいて
前記金属製ホイールは、その内径をDo、前記ボスの径方向肉厚をTb、前記リムの軸方向肉厚をTrとするとき、
0.167<Tb/Do<1.0、 および
2.0mm<Tr
の関係を満たし、かつ金属製ホイール単体での共振周波数が第7次成分が、4KHZ以下または8KHZ以上となることが好ましい。
前記金属製ホイールは、その内径をDo、前記ボスの径方向肉厚をTb、前記リムの軸方向肉厚をTrとするとき、
0.167<Tb/Do<1.0、 および
2.0mm<Tr
の関係を満たし、かつ金属製ホイール単体での共振周波数が第7次成分が、4KHZ以下または8KHZ以上となることが好ましい。
本発明の電動パワーステアリング装置用ウォームホイールにおいて、
前記ボスは、内径が20〜30mm、径方向肉厚が5.5〜6.0mmの範囲にあり、前記リムの軸方向肉厚が2mm以上であることが好ましい。
前記ボスは、内径が20〜30mm、径方向肉厚が5.5〜6.0mmの範囲にあり、前記リムの軸方向肉厚が2mm以上であることが好ましい。
本発明によれば、実車に装備して運転した際に、ラトル音の少ない電動パワーステアリング装置用ウォームホイールが得られる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係るステアリング装置の車室側部分を示す側面図であり、同図中の符号1はステアリングコラムを示す。ステアリングコラム1は、ピボットピン3とチルト調整機構5とを介して、車体側構造部材7,9に固定されている。ステアリングコラム1には、その内部にステアリングアッパシャフト11が回動自在に支持されると共に、下部に電動モータ13やギヤハウジング15,アウトプットシャフト17等からなる電動アシスト機構19が一体化されている。
ステアリングアッパシャフト11の後端にはステアリングホイール21が取り付けられており、運転者がステアリングホイール21を回動させると、その回転力が電動アシスト機構19により増大されてアウトプットシャフト17に伝達される。アウトプットシャフト17の前端には自在継手27を介して連結されたロアステアリングシャフト25が連結されて図示しないギヤボックスに回転を伝達するようになっている。また、符号29はステアリングコラム1を覆うコラムカバー、符号31は車室とエンジンルームとを区画するダッシュボード、符号33はチルトレバーをそれぞれ示す。
図2(図1中のA部拡大断面図)に示したように、アウトプットシャフト17にはウォームホイール41が外嵌・圧入されている。ウォームホイール41は、電動モータ13の図示しない回転軸に接続されたウォーム43と噛み合っており、電動モータ43の回転が減速されてアウトプットシャフト17に伝達される。本実施形態の場合、電動モータ13は、ウォームホイール41の後方に配置されたトルクセンサの出力信号に基づき駆動されるが、ここではその説明を省略する。
本実施形態のウォームホイール41は、図3(正面図)および図4(縦断面図)に示したように、芯金と成る金属製ホイール(以下、単にホイールと記す)51の外周部に合成樹脂製ギヤリング(以下、単にギヤリングと記す)53を固着させることにより形成されている。本実施形態の場合、ホイール51はプレス成形品であり、その回転中心にアウトプットシャフト17が嵌合する軸孔54を有する円筒状のボス55と、ボス55の軸方向一端部外周から径方向外向きに延設された円盤状のリム57と、リム57の外周部でボス55に対向する軸方向にわずかに延びる環状部48とから一体に構成されている。一方、ギヤリング53は、ナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂を素材としており、ホイール51を図示しない金型内にセットした後、射出成形によりリム57の周囲を覆う形に形成されている。
図5はホイール51の縦断面図である。この図において、実施形態のホイール51では、ボス55は、その内径Doが20〜30mmに設定され、その径方向肉厚Tbが5.5mm〜6.0mmの範囲に設定されている。ボス55の径方向肉厚Tbと内径Doとは、関係 0.167<Tb/Do<1.0 を満足している。また、ボス55の径方向肉厚Tbは、リム57の軸方向肉厚Trよりも大きい(Tb>Tr)。リム57の軸方向肉厚Trは2mm以上である。
ホイール51は単体でその共振周波数が高次成分、特に第7次成分が、4KHZ以下、または8KHZ以上となるように設定されている。
本実施形態によるウォームホイールを組み込んだ電動パワーステアリング装置を実車に装着したところ、運転状況下で。ラトル音は殆んど生じない。
1‥‥ステアリングコラム
13‥‥電動モータ
15‥‥ギヤハウジング
17‥‥アウトプットシャフト
19‥‥電動アシスト機構
41‥‥ウォームホイール
43‥‥ウォーム
51‥‥金属製ホイール
53‥‥合成樹脂製ギヤリング
55‥‥ボス
57‥‥リム
Tb‥‥ボスの径工方向肉厚
Tr‥‥リムの軸方向肉厚
13‥‥電動モータ
15‥‥ギヤハウジング
17‥‥アウトプットシャフト
19‥‥電動アシスト機構
41‥‥ウォームホイール
43‥‥ウォーム
51‥‥金属製ホイール
53‥‥合成樹脂製ギヤリング
55‥‥ボス
57‥‥リム
Tb‥‥ボスの径工方向肉厚
Tr‥‥リムの軸方向肉厚
Claims (3)
- 電動パワーステアリング装置の動力伝達機構の構成要素として用いられ、
軸孔がその回転中心に形成された円筒状のボスと、このボスの外周面から延設された円盤状のリムとを有する金属製ホイールと、
当該金属製ホイールの外周部に固着された合成樹脂製ギヤリングと
を備えた電動パワーステアリング装置用ウォームホイールにおいて、
前記金属製ホイールが単一の金属素材に塑性加工を施すことにより形成されると共に、前記ボスの肉厚が前記リムの肉厚より大きく設定されたことを特徴とする電動パワーステアリング装置用ウォームホイール。 - 前記金属製ホイールは、その内径をDo、前記ボスの肉厚をTb、前記リムの肉厚をTrとするとき、
0.167<Tb/Do<1.0、 および
2.0mm<Tr
の関係を満たし、かつ金属製ホイール単体での共振周波数が第7次成分が、4KHZ以下または8KHZ以上となることを特徴とする、請求項1記載の電動パワーステアリング装置用ウォームホイール。 - 前記ボスは、内径Doが20〜30mm、肉厚Tbが5.5〜6mmの範囲にあり、そして前記リムの肉厚Trが2mm以上であることを特徴とする、請求項2記載の電動パワーステアリング装置用ウォームホイール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004141343A JP2005319961A (ja) | 2004-05-11 | 2004-05-11 | 電動パワーステアリング装置用ウォームホイール |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004141343A JP2005319961A (ja) | 2004-05-11 | 2004-05-11 | 電動パワーステアリング装置用ウォームホイール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005319961A true JP2005319961A (ja) | 2005-11-17 |
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JP2004141343A Withdrawn JP2005319961A (ja) | 2004-05-11 | 2004-05-11 | 電動パワーステアリング装置用ウォームホイール |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009190480A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Jtekt Corp | 車両用操舵装置 |
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2004
- 2004-05-11 JP JP2004141343A patent/JP2005319961A/ja not_active Withdrawn
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