JP2005112047A - 車両用電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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広明 三治
Masaharu Igarashi
正治 五十嵐
Tomoyuki Tsunoda
知之 角田
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Abstract

【課題】 ウォーム軸を支える一対の軸受のうち、モータ側軸受を廃止して、電動モータの駆動軸と1個の軸受とによってウォーム軸を支えることにより、部品点数の削減を図ると共に、減速ギヤの諸元や狙い値の変更をウォーム軸の変更のみで対処すること。
【解決手段】 ウォーム軸6は、電動モータ3の駆動軸4と別体であって、モータ3の駆動軸4には、内周面に雌スプラインを形成した筒状の雌スプライン軸5が固定してある。雌スプライン軸5には、ウォーム軸6のモータ側端部の雄スプライン部7が軸方向移動可能にスプライン嵌合してある。ウォーム軸6は、その反モータ側端部のみが軸受21により回転自在に支持してある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、減速ギヤ機構を構成するウォーム軸の支持構造を改良した車両用電動パワーステアリング装置に関する。
自動車の操舵系では、外部動力源を用いて操舵アシストを行わせる、いわゆるパワーステアリング装置が広く採用されている。従来、パワーステアリング装置用の動力源としては、ベーン方式の油圧ポンプが用いられており、この油圧ポンプをエンジンにより駆動するものが多かった。ところが、この種のパワーステアリング装置は、油圧ポンプを常時駆動することによるエンジンの駆動損失が大きい(最大負荷時において、数馬力〜十馬力程度)ため、小排気量の軽自動車等への採用が難しく、比較的大排気量の自動車でも走行燃費が無視できないほど低下することが避けられなかった。
そこで、これらの問題を解決するものとして、電動モータを動力源とする電動パワーステアリング装置(Electric Power Steering、以下EPSと記す)が近年注目されている。EPSには、電動モータの電源に車載バッテリを用いるために直接的なエンジンの駆動損失が無く、電動モータが操舵アシスト時にのみに起動されるために走行燃費の低下も抑えられる他、電子制御が極めて容易に行える等の特長がある。
EPSでは、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに対応して、電動モータから補助操舵トルクを発生して、動力伝達機構(減速機)により減速して操舵機構の出力軸に伝達するようになっている。
この動力伝達機構(減速機)として、ウォームギヤ減速機構を用いたEPSでは、電動モータの駆動軸側のウォームに、ウォームホイールが噛合してあり、このウォームホイールは、操舵機構の出力軸(例えば、ピニオン軸、コラム軸)に嵌合してある。
このウォーム軸では、そのモータ側端部は、電動モータの駆動軸にスプライン嵌合等して、軸方向に移動可能となっていると共に、ウォーム軸の両端部は、それぞれ、一対の軸受によりハウジングに対して回転自在に支持してある。
図10は、従来に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図である。ステアリングホイール(図示略)に連結したステアリングシャフト(入力軸、図示略)に、トーションバー(図示略)等を介して出力軸(図示略)が連結してある。この出力軸に、ウォームギヤ減速機構のウォームホイール1が嵌合固定してある。
このウォームギヤ減速機構を収納するハウジング2には、電動モータ3が取付けてある。電動モータ3の駆動軸4には、内周面に雌スプラインを形成した筒状の雌スプライン軸5が固定してある。
この雌スプライン軸5には、ウォーム軸6のモータ側端部の雄スプライン部7が軸方向移動可能にスプライン嵌合してある。ウォーム軸6のウォーム8は、ウォームホイール1に噛合してある。
ウォーム軸6のモータ側端部近傍は、軸受11により回転自在に支持してあると共に、軸受11の内輪11aと、フランジ部12との間に、弾性体13が介装してある。なお、軸受11は、止め輪14によりハウジング2に固定してある。
ウォーム軸6の反モータ側端部は、軸受21により回転自在に支持してあると共に、軸受21の内輪21aと、フランジ部22との間に、弾性体23が介装してある。
これら弾性体13,23を適当に圧縮した状態で挟み込むことにより、軸受11,21に対し適当な与圧を与え、軸受11,21の内部のガタ付きを殺すことが可能となる。また、弾性体13,23の設定を工夫することにより、ウォーム軸6を軸方向に変位させることが可能となり、ウォーム8とウォームホイール1の噛合による歯打ち音も低減させることができる。
このように、図10に示す従来に係る車両用電動パワーステアリング装置では、ウォーム軸6は、電動モータ3の駆動軸4と別体となっており、その両端部をそれぞれ一対の軸受11,21により回転自在に支持してある。
また、特許文献1では、ウォーム軸と、電動モータの駆動軸とが一体的なシャフトから構成してあると共に、ウォー軸の反モータ側端部は、軸受により支持することなく、開放端としている。これにより、軸受の使用個数を低減している。
特許文献2では、ウォーム軸と、電動モータの駆動軸とが一体的なシャフトから構成してあると共に、この一体的なシャフトの中間部の軸受を廃止し、軸受の使用個数を低減している。
なお、特許文献3では、ウォーム軸は、電動モータの駆動軸と別体となっているが、電動モータ内の軸受を廃止し、軸受の使用個数を低減している。
特開2002−79951号公報 特開平9−30432号公報 特開2002−96748号公報
しかしながら、電動パワーステアリング装置において、ウォーム軸とモータの駆動軸を別部品とする場合、従来は、ウォーム軸が単独でハウジングに保持される様に、ウォーム軸の両端にそれぞれ一対の軸受を設定しており、組立工数や部品点数が増加すると共に、軸受分のスペースを確保する必要があった。
また、モータ部にも、アマチュア軸をサポートする為に、通常、軸受を2個使用している。ウォーム軸とモータのアマチュア軸の中心に芯ズレが発生した状態で組付けた場合には、ウォーム軸上のモータ側軸受と、モータ軸上のウォーム側軸受の距離が近い為、その部分に無用な負荷が加わる恐れがあった。
一方、ウォーム軸をモータの駆動軸とを一体構造とした場合においては、ウォーム軸を軸線方向に移動させて、その歯面の叩き音を低減させる構造が採用できないといったことがある。
また、減速ギヤの諸元や狙い値を変更する度に、電動モータその物を変更する必要があり、また電動モータ内部の軸受を廃止する場合、電動モータの性能を保証しにくい等の問題があった。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、ウォーム軸を支える一対の軸受のうち、モータ側軸受を廃止して、電動モータの駆動軸と1個の軸受とによってウォーム軸を支えることにより、部品点数の削減を図ると共に、減速ギヤの諸元や狙い値の変更をウォーム軸の変更のみで対処することができる車両用電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る車両用電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ減速機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する車両用電動パワーステアリング装置において、
前記ウォームギヤ減速機構のウォーム軸は、電動モータの駆動軸と別体であって、そのモータ側端部が軸受により支持することなく前記駆動軸に連結してあると共に、その反モータ側端部が軸受により回転自在に支持してあることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る車両用電動パワーステアリング装置は、前記ウォーム軸は、そのモータ側端部が前記電動モータの駆動軸に、軸方向移動可能に連結してあることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る車両用電動パワーステアリング装置は、前記軸受と、前記ウォーム軸との間に、前記ウォームを軸方向に付勢する弾性体が設けてあることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る車両用電動パワーステアリング装置は、前記ウォーム軸と、前記電動モータの駆動軸との間に、前記ウォームを軸方向に付勢する弾性体が設けてあることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る車両用電動パワーステアリング装置は、前記ウォーム軸と、前記電動モータの駆動軸との連結部を支点として、前記ウォーム軸をウォームホイールに近付ける方向に、前記ウォーム軸の反モータ側端部を押圧する押圧機構を備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、1個の軸受と電動モータとによってウォーム軸を支えることが可能となる為、部品点数の大幅削減や、加工・組立工程の簡略化が可能となる。
また、ウォーム軸と電動モータの駆動軸の芯ズレによって発生する余分な負荷が、軸受にかからないようにすることが可能となる。
さらに、使用する軸受の数量が減ることにより、軸受によるロストルクを減少させることが可能となる。
さらに、ウォーム軸のモータ側に軸受を設定する必要が無くなる為、その分モータの取り付け面をコラムの中心軸に近づけることが可能となり、小スペース化を図ることができる。
さらに、ウォーム軸と電動モータの駆動軸とが別部品(別体)となることにより、ウォーム軸を軸方向に移動させて歯面の叩き音を低減させる構造の採用が可能となる。
さらに、ウォーム軸と電動モータの駆動軸とが別部品(別体)となることにより、減速ギヤの諸元に合わせて自由にウォーム軸の諸元を変更することが容易になる。
さらに、ウォーム軸と電動モータの駆動軸とが別部品(別体)となることにより、ウォーム軸をウォームホイールに近付ける方向にウォーム軸の反モータ側端部を押圧する押圧機構を設けることができ、これにより、噛み合い部のガタ付きを調整することができる。
さらに、ウォーム軸と電動モータの駆動軸とが別部品(別体)となることにより、電動パワーステアリング装置の組立時に、電動モータをメインシャフト(例えば、コラム軸)に近づけたり、離した状態で組付けることにより、組立時のバックラッシが調整可能となる。
さらに、ウォーム軸と電動モータの駆動軸とが別部品(別体)となることにより、電動モータ単独でのテストを行うことができる。
以下、本発明の実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図である。
ステアリングホイール(図示略)に連結したステアリングシャフト(入力軸、図示略)に、トーションバー(図示略)等を介して出力軸(図示略)が連結してある。この出力軸に、ウォームギヤ減速機構のウォームホイール1が嵌合固定してある。
このウォームギヤ減速機構を収納するハウジング2には、電動モータ3が取付けてある。電動モータ3の駆動軸4には、内周面に雌スプラインを形成した筒状の雌スプライン軸5が固定してある。
この雌スプライン軸5には、ウォーム軸6のモータ側端部の雄スプライン部7が軸方向移動可能にスプライン嵌合してある。ウォーム軸6のウォーム8は、ウォームホイール1に噛合してある。
ウォーム軸6のモータ側端部近傍では、フランジ部32と、雌スプライン軸5との間に、弾性体33が介装してある。
ウォーム軸6の反モータ側端部は、軸受21により回転自在に支持してあると共に、軸受21の内輪21aと、フランジ部22との間に、弾性体23が介装してある。
これら弾性体23,33を適当に圧縮した状態で挟み込むことにより、軸受21に対し適当な与圧を与え、軸受21の内部のガタ付きを殺すことが可能となる。また、弾性体23,33の設定を工夫することにより、ウォーム軸6を軸方向に変位させることが可能となり、ウォーム8とウォームホイール1の噛合による歯打ち音も低減させることができる。
このように、本実施の形態では、ウォーム軸6は、電動モータ3の駆動軸4と別体となっており、反モータ側端部のみが軸受21により回転自在に支持してある。
従って、1個の軸受21と電動モータ3とによってウォーム軸6を支えることが可能となる為、部品点数の大幅削減や、加工・組立工程の簡略化が可能となる。
また、ウォーム軸6と電動モータ3の駆動軸4の芯ズレによって発生する余分な負荷が、軸受21にかからないようにすることが可能となる。
さらに、ウォーム軸6のモータ側に軸受を設定する必要が無くなる為、当該軸受によるロストルクをも減少させることが可能となる。
さらに、ウォーム軸6のモータ側に軸受を設定する必要が無くなる為、その分電動モータ3の取り付け面をコラムの中心軸に近づけることが可能となり、小スペース化を図ることができる。
さらに、ウォーム軸6と電動モータ3の駆動軸4とが別部品(別体)となることにより、弾性体23,33により、ウォーム軸6を軸方向に移動させて歯面の叩き音を低減させることができる。
さらに、ウォーム軸6と電動モータ3の駆動軸4とが別部品(別体)となることにより、減速ギヤの諸元に合わせて自由にウォーム8の諸元を変更することが容易になる。
さらに、ウォーム軸6と電動モータ3の駆動軸4とが別部品(別体)となることにより、電動パワーステアリング装置の組立時に、電動モータ3をメインシャフト(例えば、コラム軸)に近づけたり、離した状態で組付けることにより、組立時のバックラッシが調整可能となる。
さらに、ウォーム軸6と電動モータ3の駆動軸4とが別部品(別体)となることにより、電動モータ3単独でのテストを行うことができる。
(第2実施の形態)
図2は、本発明の第2実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図である。基本的構造は、上述した実施の形態と同様であり、異なる点についてのみ説明する。
本実施の形態では、電動モータ3の先端部とウォーム軸6の寸法から、弾性支持部に適当な与圧を加えられるように、電動モータ3をハウジング2に組付ける際、その間に与圧を調整するシムSを組み込むことにより、電動モータ3やウォーム8等の部品に対し、寸法精度がある程度ルーズになった場合でも対応可能となる。
(第3実施の形態)
図3は、本発明の第3実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図である。基本的構造は、上述した実施の形態と同様であり、異なる点についてのみ説明する。
本実施の形態では、電動モータ3側を雄スプライン、ウォーム軸6側を雌スプラインとした場合の構造であって、電動モータ3の駆動軸4の端部に、雄スプライン部41が形成してあり、ウォーム軸6のモータ側端部に、雌スプライン部42が形成してある。両スプライン部41,42は、スプライン嵌合してあって、軸方向移動可能になっている。
この場合も、スプラインの関係が逆転したのみであり、基本的構造は、第1実施の形態と同様である。
(第4実施の形態)
図4は、本発明の第4実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図である。基本的構造は、上述した実施の形態と同様であり、異なる点についてのみ説明する。
本実施の形態では、ウォーム軸6と、電動モータ3の駆動軸4とのスプライン嵌合部を支点(P)として、ウォーム軸6をウォームホイール1に近付ける方向に、ウォーム軸6の反モータ側端部を押圧する押圧機構50が設けてある。
即ち、ウォーム軸6の大径部51に、ブッシュ52、軸受21、及びホルダー53が嵌合してあり、ウォーム軸6の小径部54に、予圧パッド55が設けてあり、その外周面に、捩りコイルバネ56が巻回してある。
従って、ウォーム軸6と駆動軸4とのスプライン嵌合部を支点(P)として、ウォーム軸6の反モータ側端部(小径部54)を、ウォーム軸6をウォームホイール1に近付ける方向に弾性的に押圧することができ、噛み合い部のガタ付きを調整することができる。
(第5実施の形態)
図5は、本発明の第5実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図である。基本的構造は、上述した実施の形態と同様であり、異なる点についてのみ説明する。
本実施の形態では、ウォーム軸6が軸方向に変位しないように、軸受21を基準に、ウォーム軸6が保持してある。
即ち、ウォーム軸6の反モータ側端部には、ナット61が螺合してあり、これにより、軸受21の内輪21aが保持してある。また、ハウジング2に、キャップ62が螺合して装着してあり、これにより、軸受21の外輪21bが保持してある。
この場合、ウォーム軸6と駆動軸4との両スプライン部41,42は、アキシャル方向の荷重を受けず、また、弾性体をウォーム軸6と駆動軸4とで挟み込む必要が無くなる為、この付近の寸法公差は、比較的ルーズに設定可能となる。
(第6実施の形態)
図6は、本発明の第6実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図である。基本的構造は、上述した実施の形態と同様であり、異なる点についてのみ説明する。
なお、図6に於ける(b−b)線に沿った断面図は、図7の(b)の断面図と同様である。
本実施の形態は、上述した第4実施の形態(図4)に対して、電動モータ3側を雄スプライン、ウォーム軸6側を雌スプラインとした場合の構造であって、電動モータ3の駆動軸4の端部に、雄スプライン部41が形成してあり、ウォーム軸6のモータ側端部に、雌スプライン部42が形成してある。両スプライン部41,42は、スプライン嵌合してあって、軸方向移動可能になっている。
また、ウォーム軸6と、電動モータ3の駆動軸4とのスプライン嵌合部を支点(P)として、ウォーム軸6をウォームホイール1に近付ける方向に、ウォーム軸6の反モータ側端部を押圧する押圧機構50が設けてある。
即ち、ハウジング2に形成した孔に、コイルバネ71が挿入してあり、軸受21の外輪21bを弾性的に押圧するようになっている。コイルバネ71は、押圧板72を介して、ボルト73により取付けてある。
従って、ウォーム軸6と駆動軸4とのスプライン嵌合部を支点(P)として、ウォーム軸6の反モータ側端部を、ウォーム軸6をウォームホイール1に近付ける方向に弾性的に押圧することができ、噛み合い部のガタ付きを調整することができる。
(第7実施の形態)
図7(a)は、本発明の第7実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図であり、(b)は、(a)のb−b線に沿った断面図である。基本的構造は、上述した実施の形態と同様であり、異なる点についてのみ説明する。
本実施の形態は、上述した第6実施の形態(図6)に対して、電動モータ3側を雌スプライン、ウォーム軸6側を雄スプラインとした場合の構造であって、電動モータ3の駆動軸4には、内周面に雌スプラインを形成した筒状の雌スプライン軸5が固定してある。この雌スプライン軸5には、ウォーム軸6のモータ側端部の雄スプライン部7が軸方向移動可能にスプライン嵌合してある。
(第8実施の形態)
図8は、本発明の第8実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図である。基本的構造は、上述した実施の形態と同様であり、異なる点についてのみ説明する。
本実施の形態では、ウォーム軸6の反モータ側端部には、ナット61が螺合してあり、これにより、軸受21の内輪21aが保持してある。また、ハウジング2に、キャップ62が螺合して装着してあり、これにより、軸受21の外輪21bが保持してある。さらに、ナット61と軸受21の内輪21aとの間には、カラー63を介して、弾性体23が装着してある。これにより、図8の支点(P)の廻りに、ウォーム軸6の反モータ側端部を、ウォーム軸6をウォームホイール1に近付ける方向に弾性的に押圧することができ、噛み合い部のガタ付きを調整することができる。
従って、モータ側のウォーム軸6を支える軸受が無くなったことにより、EPSの組立時に電動モータ3をメインシャフト(コラム軸)に近づけたり、離した状態で組付けることにより、組立時のバックラッシが調整可能となる。
なお、この場合、電動モータ3をコラム軸に近づけたり離したりする際、図9(a)に示すように、電動モータ3とハウジング2の嵌め合いの間に変芯したスペーサ80を使用する場合には、矢印の様に左右に回転させることにより、ギヤの芯間の微妙な調整が可能となる。
また、この場合、電動モータ3をコラム軸に近づけたり離したりする際、図9(a)に示すように、単純に電動モータ3とハウジング2の嵌め合い部を長穴として、嵌め合い隙間を大きくする場合には、電動モータ3をハウジング2に組付ける際、隙間分だけ調整が可能となる。なお、ハウジング2の孔2aは、雌ネジであり、モータ側のフランジ孔も、長穴又はやや大きい径の穴である。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。
今回、実施の形態として様々な形態を示したが、それぞれの実施の形態は、単独の場合の他、各要素を組み合せて使用することが可能である。
例えば、第6実施の形態と、第8実施の形態を組合せ、EPSの組立時においては、ギヤの噛合い部の調整は、第8実施の形態の構造を用い、その後、第6実施の形態の様に、ウォーム軸をウォームホイールに押圧することにより、減速ギヤの噛合い部のガタ付きを常時抑えることが可能となる。
本発明の第1実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図である。 本発明の第3実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図である。 本発明の第4実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図である。 本発明の第5実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図である。 本発明の第6実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図である。 (a)は、本発明の第7実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図であり、(b)は、(a)のb−b線に沿った断面図である。 本発明の第8実施の形態に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図である。 (a)は、偏芯スペーサの図であり、(b)は、長孔を備えたハウジングの図である。 従来に係る車両用電動パワーステアリング装置の断面図である。
符号の説明
1 ウォームホイール
2 ハウジング
2a 雌ネジ
3 電動モータ
4 駆動軸
5 雌スプライン軸
6 ウォーム軸
7 雄スプライン部
8 ウォーム
11 軸受
11a 内輪
12 フランジ部
13 弾性体
14 止め輪
21 軸受
21a 内輪
21b 外輪
22 フランジ部
23 弾性体
32 フランジ部
33 弾性体
S シム
41 雄スプライン部
42 雌スプライン部
50 押圧機構
51 大径部
52 ブッシュ
53 ホルダー
54 小径部
55 予圧パッド
56 捩りコイルバネ
61 ナット
62 キャップ
63 カラー
71 コイルバネ
72 押圧板
73 ボルト
80 偏芯スペーサ

Claims (5)

  1. ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ウォームギヤ減速機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する車両用電動パワーステアリング装置において、
    前記ウォームギヤ減速機構のウォーム軸は、電動モータの駆動軸と別体であって、そのモータ側端部が軸受により支持することなく前記駆動軸に連結してあると共に、その反モータ側端部が軸受により回転自在に支持してあることを特徴とする車両用電動パワーステアリング装置。
  2. 前記ウォーム軸は、そのモータ側端部が前記電動モータの駆動軸に、軸方向移動可能に連結してあることを特徴とする請求項1に記載の車両用電動パワーステアリング装置。
  3. 前記軸受と、前記ウォーム軸との間に、前記ウォームを軸方向に付勢する弾性体が設けてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用電動パワーステアリング装置。
  4. 前記ウォーム軸と、前記電動モータの駆動軸との間に、前記ウォームを軸方向に付勢する弾性体が設けてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用電動パワーステアリング装置。
  5. 前記ウォーム軸と、前記電動モータの駆動軸との連結部を支点として、前記ウォーム軸をウォームホイールに近付ける方向に、前記ウォーム軸の反モータ側端部を押圧する押圧機構を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用電動パワーステアリング装置。
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