JP2005319917A - 船外機 - Google Patents

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大介 中村
Isao Fujii
勲 藤井
Masayuki Arito
政行 有藤
Masayoshi Sawamura
昌歓 澤村
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Abstract

【課題】部品重量を増やしたり,操舵軸回りを大型化したりすることなく曲げモーメントに対する必要な剛性,強度を確保できる船外機を提供する。
【解決手段】スイベルブラケット7の円筒状に形成されたピボット筒部50内にステアリングブラケット9のピボット軸部9bが挿入され、該ピボット軸部9bの上端部及び下端部は上,下の軸受部材70,71を介在させて上記ピボット筒部50により支持され、該ピボット軸部9bの上記上,下の軸受部材70,71の間の部分は中間の軸受部材75を介在させて上記ピボット筒部50により支持されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、船尾に固定されたクランプブラケットと、該クランプブラケットにより上下揺動可能に支持されたスイベルブラケットと、該スイベルブラケットにより操舵可能に支持されたステアリングブラケットと、該ステアリングブラケットに固定支持された船外機本体とを備えた船外機に関する。
一般に、小型船舶等に搭載される船外機では、船尾に固定されたクランプブラケットによりスイベルブラケットが上下揺動可能に支持され、該スイベルブラケットのピボット筒部によりステアリングブラケットのピボット軸部が操舵可能に支持され、該ステアリングブラケットに船外機本体が固定支持されている。
このようなステアリングブラケットでは、ピボット軸部の上端部及び下端部が軸受部材を介在させて上記ピボット筒部により支持されるのが一般的である(例えば、特許文献1,2参照)。
ところで、航走中の流木が衝突したときの推進機衝突荷重あるいはプロペラの推進力による前進スラスト荷重によって上記ピボット軸部の上,下軸受部材間部分に大きい曲げモーメントが作用する。このため従来、ピボット筒部とピボット軸とが上記曲げモーメントによる弾性変形によって接触するのを回避するために、上記ピボット筒部とピボット軸部との間にクリアランスが設けられ、また、ピボット筒部やピボット軸部等の個々の部品強度が高められている。
特開平11−245892号公報 特開平11−310194号公報
ところで、船外機の上記各ブラケットは、一般的に低圧のアルミダイカスト鋳造品であり、強度の必要な部位の肉厚を基準として全体の肉厚を設定するというのが通常である。そのため、上記従来のピボット筒部やピボット軸部等の個々の部品強度を高める構造とした場合には、上記大きな推進機衝突荷重に耐え得る肉厚が基準となり、そのため不要な厚肉部が生じ易く、それだけ部品重量が増えるという問題がある。また上記従来構造のようにピボット筒部とピボット軸部との間に弾性変形を吸収するためのクリアランスを設ける構造とした場合には、操舵軸回りが大型化するという懸念がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたもので、部品重量の増大や操舵軸回りの大型化をきたすことなく曲げモーメントに対する必要な剛性,強度を確保できる船外機を提供することを目的としている。
請求項1の発明は、船尾に固定されたクランプブラケットと、該クランプブラケットにより上下揺動可能に支持されたスイベルブラケットと、該スイベルブラケットにより操舵可能に支持されたステアリングブラケットと、該ステアリングブラケットにより固定支持された船外機本体とを備えた船外機において、上記スイベルブラケットの円筒状に形成されたピボット筒部内に上記ステアリングブラケットのピボット軸部が挿入され、該ピボット軸部の上端部及び下端部は上,下の軸受部材を介在させて上記ピボット筒部により支持されており、該ピボット軸部の上記上,下の軸受部材の間の部分は中間の軸受部材を介在させて上記ピボット筒部により支持されていることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1において、上記中間の軸受部材は、上記ピボット筒部とピボット軸部との間に形成されている空間を上,下空間に画成しており、かつ該中間の軸受部材には該上,下空間を連通させるスリットが形成されており、上記各軸受部材に潤滑油を供給するための潤滑油供給孔が上記上,下空間の何れか一方に連通するように上記ピボット筒部に形成されていることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2において、上記潤滑油供給孔は上記ピボット筒部の操舵軸線と直交しかつ上記スイベルブラケットの揺動軸線と平行な直線上に形成されていることを特徴としている。
請求項1の発明に係る船外機によれば、ステアリングブラケットのピボット軸部は、上,下の軸受部材及び中間の軸受部材を介してスイベルブラケットのピボット筒部により支持されている。そのため、上,下軸受部材及び中間の軸受部材を介してピボット筒部によりピボット軸部を補強することができ、推進機衝突荷重あるいは前進スラスト荷重によって発生する曲げモーメントに対するピボット軸部の曲げ剛性,及び強度を高めることができる。これにより個々の部品の肉厚を大きくすることなく必要な剛性,強度を確保することができ、部品の軽量化が可能となる。
またピボット軸部の剛性,強度が高くなるので、該ピボット軸部及びピボット筒部を従来より小径化することができ、操舵軸回りの小型化を図ることができる。
請求項2の発明では、中間の軸受部材に該軸受部材により画成された上,下空間を連通させるスリットが形成されている。そのため、潤滑油供給孔から供給された潤滑油が中間の軸受部材のスリットを通って上,下の軸受部材に供給されることとなり、中間の軸受部材を設けながら潤滑油供給孔が1カ所で済む。
請求項3の発明では、潤滑油供給孔がピボット筒部の軸直角方向で、かつスイベルブラケットの揺動軸線と平行な直線上に形成されている。そのため、推進機衝突荷重あるいは前進スラスト荷重による曲げ応力の中立位置に潤滑油供給孔が位置することとなり、もって潤滑油供給孔を形成したことにより強度が低下するのを回避できる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図6は、本発明の一実施形態による船外機を説明するための図であり、図1は船尾に搭載された船外機の側面図、図2はブラケットユニットの斜視図、図3はスイベルブラケットにより支持されたステアリングブラケットの断面図、図4はステアリングブラケットの要部断面図、図5はステアリングブラケットのハンドル取付け部の底面図、図6はステアリングブラケットの断面図(図3のVI-VI 線断面図) である。
図において、1は小型船舶の船尾2に搭載された船外機を示しており、これは船尾2に配設されたブラケットユニット3により船外機本体4を支持した構造となっている。
上記ブラケットユニット3は、上記船尾2のトランサム板2aに固定された左,右一対のクランプブラケット5,6と、該左右のクランプブラケット5,6間に架設されたチルト軸8により揺動軸線A回りに上下揺動可能に支持されたスイベルブラケット7と、該スイベルブラケット7により操舵軸線B回りに回動可能に支持されたステアリングブラケット9とを備えており、該ステアリングブラケット9に上記船外機本体4が固定支持されている。
上記船外機本体4は、プロペラ10aを有する推進機10が配設されたロアケース11上に不図示のドライブシャフトが配設されたアッパケース12を接続し、該アッパケース12上に不図示のエキゾーストガイドを介してエンジンを搭載し、該エンジンの外周部をカウリング14で囲んだ構造となっている。上記船外機1はエンジンの回転力をドライブシャフトを介して推進機10のプロペラ10aに伝達することにより推進力を得るようになっている。
また上記左右のクランプブラケット5,6とスイベルブラケット7との間には、船外機本体4をプロペラ10aが水中に位置する航走時位置と、該プロペラ10aが水面上に位置する非航走時位置(チルトアップ位置)との間で揺動させる不図示の油圧シリンダ機構が配設されている。
上記スイベルブラケット7は、縦辺部51に該縦辺部51の上端から前方に屈曲して延びその前部53aに上記チルト軸8が固定された上辺部53を一体形成するとともに、上記縦辺部51の後側にピボット筒部50を一体形成した構造となっている。このピボット筒部50の軸線が操舵軸線Bとなっている。
上記ステアリングブラケット9は、円筒状のピボット軸部9bの上端部に斜め前方に屈曲して延びるハンドル取付け部9aを一体形成するとともに、後方に略水平に延びるアーム部9cを一体形成した構造となっている。
上記ハンドル取付け部9aには不図示の操舵ハンドルが接続され、該操舵ハンドルを左右に回動操作することにより船外機本体4が操舵軸線B回りに左右に回動する。また上記アーム部9cには上記エキゾーストガイドがアッパマウント部材16を介在させて固定支持されている。また上記ピボット軸部9bの下端部9b′には上記アッパケース12がロアマウント部材17を介在させて固定支持されている。上記各マウント部材16,17は内筒と外筒との間にゴム部材を固着した構造となっている。
上記ステアリングブラケット9は、該ステアリングブラケット9に対応した形状のキャビティを有する金型内を真空吸引して負圧に保持しつつ該キャビティ内にアルミニューム合金の溶湯を供給することにより製造された真空ダイカスト鋳造品である。
上記ハンドル取付け部9aは、図5にその底面図を示すように、帯板状の膜部9dと、該膜部9dの下面に一体形成されて前後方向に延びるリブ部9eとを備えている。上記膜部9dの上面は単一平面となっており、かつ揺動軸線Aと平行となっている。また上記リブ部9eは上記膜部9dの左右縁部に配置された側リブ9f,9fと、左,右の側リブ9f,9f間に配置された中央リブ9gとからなり、該左右側リブ9fと中央リブ9gとは複数のクロスリブ9hで連結されている。
上記ピボット軸部9bは上記ピボット筒部50内に挿入されている。該ピボット軸部9bの下端部9b′はピボット筒部50の下面から下方に突出しており、該下端部9b′に上記アッパケース12に固定されたボス部12aがスプライン嵌合により結合されている。
上記ピボット軸部9bの軸芯には上,下開口9i,9jを有する軸孔9mが貫通形成されている。この軸孔9m内にはシフトロッド68が挿通されており、該シフトロッド68は上記推進機10に配設された前後進切り換え機構(不図示)に連結されている。
そして上記ピボット軸部9bの軸孔9mの内径は、該ピボット軸部9bの軸方向中央部9kから上,下開口9i,9jにいくほど大径となるテーパ状に形成されている。即ち、上記軸孔9mの軸方向中央部9kの内径が最も小さく、該中央部9kから上,下開口9i,9j側ほど徐々に内径が大きくなるように上,下テーパ部9n,9oを形成した構造となっている。
また上記ピボット軸部9bの外径は、上記軸方向中央部9kから上,下開口9i,9jにいくほど大径となるテーパ状に形成されている。即ち、上記ピボット軸部9bは上,下テーパ部9n,9oの肉厚が軸方向に略同じ厚さとなるようにテーパ管形状となっている。
上記ステアリングブラケット9の軸孔9mは、上,下の中子を軸方向中央部9kに設定された型割り線(図3のVI-VI 線に相当) からそれぞれ上, 下方向に型抜きすることにより形成されたものである。またステアリングブラケット9の外形部分は前,後の外型を操舵軸線Bに沿って設定された型割り線から軸直角方向に前後方向に型割りすることにより形成されたものである。
上記ピボット軸部9bの上,下端部は上,下の軸受部材70,71を介在させて、また軸方向中央部は中間軸受部材75を介在させてそれぞれ上記ピボット筒部50により回動可能に支持されている。
上記ピボット軸部9bの上,下軸受面9p,9qは真円に形成され、各軸受面9p,9qの軸方向端縁には上記軸受部材70,71に係合して該軸受部材70,71の軸方向移動を阻止する位置決め段部9p′,9q′が形成されている。またピボット軸部9bの上,下軸受部材70,71の軸方向外側には、それぞれピボット筒部50との間を油密にシールする上,下シール部材72,73が装着されている。
また上記ピボット軸9bの中央軸受面9rは、上記上,下軸受面9p,9qと同じ外径となるように厚肉に形成されており、該中央軸受面9rの上,下縁部には中間軸受部材75の軸方向移動を阻止する位置決め段部9r′,9r′が形成されている。
上記上,下軸受部材70,71及び中間軸受部材75は、円筒体に軸方向に延びるスリット76を形成してなる横断面概ねC字状のものである。上記ピボット軸部9bをピボット筒部50に組み付けるには、上記上軸受部材70及び中間軸受部材75をピボット軸部9bの下端から軸方向上方に移動させつつ上記各段部を越えるよう弾性変形させて上記上軸受面9p,中央軸受面9rに嵌装させる。また下軸受部材71についてはピボット筒部50の下端部内面に嵌合させる。この状態でピボット軸部9bをピボット筒部50内に上方から挿入する。これによりピボット軸部9bの回動に伴って各軸受部材70,71,75の外周面がピボット筒部50の内周面との間で摺動する。なお、9wはピボット軸部9bとピボット筒部50の上,下端部に介在されたワッシャである。
上記中間軸受部材75により上記ピボット軸部9bとピボット筒部50との間の空間は上,下空間77,78に画成されており、この上,下空間77,78は中間軸受部材75に形成された上記スリット76により連通されている。
上記ピボット筒部50の下空間78に臨む部分にはグリス(潤滑油)供給孔50aが連通形成されており、該グリス供給孔50aにはグリスニップル(不図示)が螺挿されている。このグリス供給孔50aから供給されたグリスは下軸受部材71に供給されるとともに、上記中間軸受部材75に供給され、さらに該中間軸受部材75のスリット76を通って上軸受部70に供給される。
上記グリス供給孔50aは、航走方向に対して直角方向に、すなわちピボット筒部50の左側壁の、該ピボット筒部50の中心線(操舵軸線B)と直交し、かつスイベルブラケット7の揺動軸線Aと平行な直線上に形成されている。
また上記各軸受部材70,71,75のスリット76は、上記グリス供給孔50aと同様に上記ピボット筒部50の中心線と直交し、かつ揺動軸線Aと平行な直線上に配置されている。さらに上記ピボット軸部9bの左側壁には各軸受部材70,71,75のスリット76に係合する突起9sが形成されており、該突起9sにより上記各軸受部材70,71,75の回転移動が規制されている。
次に本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、ステアリングブラケット9のピボット軸部9bを上,下軸受部材70,71及び該上,下軸受部材70,71の中間に配置された中間軸受部材75を介在させてピボット筒部50により支持したので、上,下軸受部材70,71及び中間軸受部材75を介して上記ピボット軸96をピボット筒部50により補強することができ、推進機衝突荷重F1あるいは前進スラスト荷重F2によって発生する曲げモーメントに対するピボット軸部9bの曲げ剛性,強度を高めることができる。
これにより必要な剛性,強度を確保しつつピボット筒部50,ピボット軸部9bの肉厚を薄くすることができ、部品の軽量化を図ることができる。またピボット軸部9bの中間部を中間軸受部材75で支持したので、ピボット軸部9bの剛性,強度が高くなる分ピボット筒部50及びピボット軸部9bを従来に比べて小径にすることができ、操舵軸回りの小型化を図ることができる。
本実施形態では、中間軸受部材75に該軸受部材75により画成された上,下空間77,78を連通させるスリット76を形成したので、グリス供給孔50aから供給したグリスが中間軸受部材75のスリット76を通って上軸受部材70に供給されることとなり、中間軸受部材75を設けながらグリス供給孔50aの形成箇所が1カ所で済む。
本実施形態では、グリス供給孔50aを航走方向に対して直角方向に、すなわちピボット筒部50の中心線と直交し、かつスイベルブラケット7の揺動軸線Aと平行な直線上に形成したので、推進機衝突荷重F1及び前進スラスト荷重F2による曲げ応力の中立位置にグリス供給孔50aが位置することとなり、グリス供給孔50aを形成したことによる強度の低下を回避できる。
また中間軸受部材75のスリット76を、上記グリス供給孔50aと同じく、曲げ応力の中立位置に位置させたので、上記曲げ荷重による圧縮力がスリット76に作用するのを回避でき、中間軸受部材75の変形や破損を防止できる。特に中間軸受部材を樹脂で形成した場合に有効である。
本実施形態によれば、上記ステアリングブラケット9のピボット軸部9bの軸孔9mの内径を該ピボット軸部9bの軸方向中央部9kから上,下開口9i,9jにいくほど大径となるテーパ状に形成したので、ピボット軸部9bの軸孔9mの中子をスライド型にするとともに、その型割り線を上記中央部9kに設定することにより、軸孔9mの型抜きが可能となり、もって真空ダイカスト鋳造によるステアリングブラケット9の製造が可能となる。これにより強度の必要な部位の肉厚を厚くし、他の部分は肉厚を薄くするといった基本形状に対する設計上の自由度を高めることができ、ステアリングブラケット9全体の軽量化,小型化を実現できる。なお、本実施形態のピボット軸部9bは従来の低圧ダイカスト鋳造によっても勿論製造することができる。
本実施形態では、上記ピボット軸部9bの外径を中央部9kから上,下開口9i,9jにいくほど大径となるテーパ状に形成したので、ピボット軸部9bの上,下テーパ部9n,9oの肉厚を軸方向全長に渡って同じ厚さにすることができ、ピボット軸部9bをより一層軽量化できる。即ち、ピボット軸部の外径を軸方向の全長に渡って同じ径とした場合には、軸方向中央部に余剰な厚肉部が生じ、それだけ重量アップとなる。
ここで、上記ピボット軸部9bはスイベルブラケット7を介して船体側に固定支持されおり、従って船体とともに揺動する。これに対してピボット軸部9bの軸孔9mに挿通されたシフトロッド68を含む船外機本体4側はアッパ,ロアマウント部材16,17を介してピボット軸部9bに弾性支持されていることから、前進スラスト荷重F2等によってピボット軸部9bに対して変位することとなる。この場合、アッパ,ロアマウント部材16,17の配置位置から見ると、ピボット軸部9bの軸方向中央の中間軸受部材75付近を変位中心としてシフトロッド68は上側と下側とで反対方向に変位することとなる。もってピボット軸部9bの中央付近は前進スラスト荷重F2による大きな変位は発生しにくい。従って、上,下テーパ部9n,9oにより中央部9kの内径が小さくなってもシフトロッド68が干渉することはほとんどない。逆に言えばシフトロッド68の上側,下側が大きく変位するのに対し、上,下テーパ部9n,9oの上,下開口9i,9j側が大径になっており、軸孔9mの形状はシフトロッド68の変位に合致している。
本実施形態では、上記ステアリングブラケット9のハンドル取付け部9aを、その上面が単一平面で船幅方向に位置するよう、つまり左右の舵切り方向に位置するように配置された帯板状の膜部9dと、該膜部9dの下面に一体形成されて前後方に延びるリブ部9eとを備えたものとしたので、ハンドル取付け部9aに作用する左右方向の舵切り荷重を上記膜部9dで負担することができ、また操舵中の下方への押し付け荷重あるいはメンテナンス作業中に乗員がハンドル取り付け部9aに乗った場合の荷重に対する剛性,強度を上記リブ部9eによって高めることができる。この場合、必要最小限の肉厚で必要な剛性,強度を得ることができ、重量増加の問題を回避できる。
本発明の一実施形態の船外機の側面図である。 上記船外機のブラケットユニットの斜視図である。 上記船外機のステアリングブラケットの断面図である。 上記ステアリングブラケットの要部断面図である。 上記ステアリングブラケットのハンドル取付け部の底面図である。 上記ステアリングブラケットの断面図(図3のVI-VI 線断面図) である。
符号の説明
1 船外機
2 船尾
4 船外機本体
5,6 クランプブラケット
7 スイベルブラケット
9 ステアリングブラケット
9b ピボット軸部
50 ピボット筒部
50a グリス(潤滑油)供給孔
70,71 上,下軸受部材
75 中間軸受部材
76 スリット
77,78 上,下空間
A 揺動軸線
B 操舵軸線

Claims (3)

  1. 船尾に固定されたクランプブラケットと、該クランプブラケットにより上下揺動可能に支持されたスイベルブラケットと、該スイベルブラケットにより操舵可能に支持されたステアリングブラケットと、該ステアリングブラケットにより固定支持された船外機本体とを備えた船外機において、上記スイベルブラケットの円筒状に形成されたピボット筒部内に上記ステアリングブラケットのピボット軸部が挿入され、該ピボット軸部の上端部及び下端部は上,下の軸受部材を介在させて上記ピボット筒部により支持されており、該ピボット軸部の上記上,下の軸受部材の間の部分は中間の軸受部材を介在させて上記ピボット筒部により支持されていることを特徴とする船外機。
  2. 請求項1において、上記中間の軸受部材は、上記ピボット筒部とピボット軸部との間に形成されている空間を上,下空間に画成しており、かつ該中間の軸受部材には該上,下空間を連通させるスリットが形成されており、上記各軸受部材に潤滑油を供給するための潤滑油供給孔が上記上,下空間の何れか一方に連通するように上記ピボット筒部に形成されていることを特徴とする船外機。
  3. 請求項2において、上記潤滑油供給孔は上記ピボット筒部の操舵軸線と直交しかつ上記スイベルブラケットの揺動軸線と平行な直線上に形成されていることを特徴とする船外機。
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