JP2005318851A - マイクロインジェクション装置およびマイクロインジェクション方法 - Google Patents

マイクロインジェクション装置およびマイクロインジェクション方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005318851A
JP2005318851A JP2004140289A JP2004140289A JP2005318851A JP 2005318851 A JP2005318851 A JP 2005318851A JP 2004140289 A JP2004140289 A JP 2004140289A JP 2004140289 A JP2004140289 A JP 2004140289A JP 2005318851 A JP2005318851 A JP 2005318851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
cell
height
substrate
needle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004140289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4504089B2 (ja
Inventor
Moritoshi Ando
護俊 安藤
Satoru Sakai
覚 酒井
Yoshinori Sudo
嘉規 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2004140289A priority Critical patent/JP4504089B2/ja
Priority to EP05251126A priority patent/EP1595941A3/en
Priority to US11/066,296 priority patent/US20050250197A1/en
Publication of JP2005318851A publication Critical patent/JP2005318851A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4504089B2 publication Critical patent/JP4504089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M35/00Means for application of stress for stimulating the growth of microorganisms or the generation of fermentation or metabolic products; Means for electroporation or cell fusion

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

【課題】細胞吸着用基板にあけた複数の微細孔に細胞を吸着し、吸着した細胞に微細な針を用いて物質を注入するマイクロインジェクション装置で、細胞吸着用基板の沈下を補正して正確に細胞に物質を注入すること。
【解決手段】Siチップ12(細胞吸着用基板)の表面に高さ検知マーク13を設置し、その画像を観測することによりビジビリティを算出し、算出したビジビリティとSiチップ12の高さとの対応関係を用いてSiチップ12の沈下量を求め、沈下量に基づいてXYZテーブル14を上下方向に移動する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、細胞吸着用基板にあけた複数の微細孔に細胞を吸着し、吸着した細胞に微細な針を用いて物質を注入するマイクロインジェクション装置およびマイクロインジェクション方法に関し、特に、インジェクション位置を高精度で制御し、確実に細胞に物質を注入することができるマイクロインジェクション装置およびマイクロインジェクション方法に関するものである。
近年、細胞内に遺伝子を注入することにより細胞の性質改変を行うことは遺伝的な原因による病気を治療する方式として研究が進んでいる。この研究の成果として、遺伝子の役目を解明することができるとともに、個人の遺伝的特性にあった遺伝子治療を行うテーラメード医療が可能となる。
遺伝子を細胞に注入する方式には、電気的な方法(エレクトロポレーション)、化学的な方法(リポフェクション)、生物的な方法(ベクター法)、機械的な方法(マイクロインジェクション)、光学的な方法(レーザインジェクション)などが提案されてきている。
しかし、電気的な方法は細胞にダメジが大きい、化学的な方法は導入効率が悪い、生物的な方法は全ての材料を導入できないなどの欠点がある。このなかでは機械的な方法が最も安全で効率が高い方法として注目されている。
従来の機械的な方法の例として、キャピラリ(インジェクション針)を用いてマイクロインジェクションを行う方法が特許文献1に記載されている。この方式を図22に示す。この方式では、Siチップ12に孔をあけ、細胞を入れた培養液(培地ともいう)を下部から吸着している。なお、以降の説明図では特に図示しないが全て培養液を満たした中でインジェクション(注入)を行うこととする。
図22において、Siチップ(Si基板ともいう)12に開けた孔の直径は数μmと細胞(直径10−15μm)に比べ小さいので細胞は孔の表面に留まる。そこで、孔に吸着された細胞に対してインジェクション針11を用いて薬液を注入する。この動作を吸着された細胞に順次適用することにより多数の細胞にインジェクションを行うことができる。
特許第2624719号公報
マイクロインジェクションでは、細胞の大きさが直径10−15μmであることから、インジェクション針11の先端位置は細胞の中心点に対し±2−3μm以内の精度で突き出す必要がある。しかしながら、マイクロインジェクションシステムには、さまざまな変動要因があるため、このような精度で針の位置を制御することができないという問題がある。
ここで、変動要因としては、インジェクション針位置の変動、細胞の形状・位置の変動、孔のあいたSiチップ12の高さ位置変動などがある。図23は、これら従来のマイクロインジェクションの変動要因を示す図である。
インジェクション針11の位置変動としては、針の保持機構の熱的形状変動によるものが大きい(主にy方向)。また、図23には記入していないが、Siチップ12を移動するXYZテーブルには数ミクロンの位置設定誤差(x方向、y方向およびz方向)がある。また、シリコン基板の製作誤差(数μm)、Siチップ12とシャーレとの位置合わせ誤差などがある。
細胞の形状・位置の変動としては、細胞サイズの変動、吸着孔と細胞中心位置との誤差などがある。細胞は生き物であるので、個別に大きさが異なるし、完全な球形ではないことも変動要因である。
図24は、高さ方向(z方向)の変動と、細胞の大きさ変動を例として、インジェクションへの影響を説明するための説明図である。同図に示すように、大きな細胞の場合には、Siチップ表面が沈下するため、インジェクション針11の移動方向が膜面と平行に近くなり、針先が細胞膜を破ることができなくなる。一方、小さな細胞の場合には、インジェクション針11は細胞に届かなくなるため、インジェクションは不可能となる。
Siチップ12を加工して孔をあける場合、この加工部分のSiチップ12の厚みは10−20μmである。したがって、たくさんの細胞にインジェクションを行おうとし、孔をあける面積を広くすると、この部分の機械的強度が低下するため、下部から吸引時には、この部分の高さが大きく変化することになる。ここで、吸引と変形との関係は細胞の吸着数によって変化する。
図25−1は、吸着細胞数が少ない場合の基板変形を示す図である。この場合には、孔を通って培養液が十分流れるので、吸引孔周辺の変形は小さい。一方、図25−2に示すように、細胞が多数吸着した場合には、液体が通過する吸引孔の数が少ないため、一定の速度で吸引を続けると吸引部の圧力が下がり吸引部周辺の高さ変動(沈下)をもたらす。このような変動のうち、吸引領域中央部で、変形量が最も大きな場所の変動量を沈下量として定義する(図26−1)。
図26−2は、吸着率をパラメータとした吸引量と沈下量との関係を示す図である。細胞が吸着しない場合でも、ある程度の沈下は起こる。しかし、細胞が吸着し始めると沈下量も増加するため沈下量が一定になるような吸引方法が必要である。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、インジェクション位置を高精度で制御し、確実に細胞に物質を注入することができるマイクロインジェクション装置およびマイクロインジェクション方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、細胞吸着用基板にあけた複数の微細孔に細胞を吸着し、該吸着した細胞に微細な針を用いて物質を注入するマイクロインジェクション装置であって、細胞吸着用基板に設置され、該細胞吸着用基板の高さに応じて画像特性が変化する画像計測領域の画像を計測する画像計測手段と、前記画像計測手段により計測された画像に基づいて細胞吸着用基板の高さを算出する基板高算出手段と、前記基板高算出手段により算出された細胞吸着用基板の高さに基づいてインジェクション位置制御機構を制御する位置制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、細胞吸着用基板にあけた複数の微細孔に細胞を吸着し、該吸着した細胞に微細な針を用いて物質を注入するマイクロインジェクション方法であって、細胞吸着用基板に設置され、該細胞吸着用基板の高さに応じて画像特性が変化する画像計測領域の画像を計測する画像計測工程と、前記画像計測工程により計測された画像に基づいて細胞吸着用基板の高さを算出する基板高算出工程と、前記基板高算出工程により算出された細胞吸着用基板の高さに基づいてインジェクション位置制御機構を制御する位置制御工程と、を含んだことを特徴とする。
かかる発明によれば、細胞吸着用基板に設置され、細胞吸着用基板の高さに応じて画像特性が変化する画像計測領域の画像を計測し、計測した画像に基づいて細胞吸着用基板の高さを算出し、算出した細胞吸着用基板の高さに基づいてインジェクション位置制御機構を制御するよう構成したので、インジェクション位置を高精度で制御することができる。
本発明によれば、インジェクション位置を高精度で制御するので、確実に細胞に物質を注入することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るマイクロインジェクション装置およびマイクロインジェクション方法の好適な実施例を詳細に説明する。
まず、基板高さの変動に対して針位置を調整することができるマイクロインジェクション装置について説明する。図1は、本実施例1に係るマイクロインジェクション装置が基板高さの変動に対する針位置の調整のために使用する高さ検知マーク13を示す図である。
同図に示すように、このマイクロインジェクション装置では、Siチップ表面に平行な複数の細線パターンを複数箇所に作成する。ここで、平行パターンの作成箇所は孔形成領域の中心、その周辺部、さらに、孔が形成されていない領域などとする。
本実施例1に係るマイクロインジェクション装置は、これらの平行パターンのそれぞれについて高さを計測することにより、Siチップ12の姿勢と孔形成領域のたわみを計測することができる。
図2は、本実施例1に係るマイクロインジェクション装置の基板高さ計測光学系の構成を示す図である。同図に示すように、基板高さ計測光学系は、Siチップ表面の平行パターンを水浸対物レンズを用いて拡大し、CCDカメラで観測する。ここで、Siチップ12は孔のあいたシャーレに接着されている。
また、シャーレの孔あき部を吸引するための吸引孔がシャーレ保持基盤にあけられている。吸引孔は図示しない吸引ポンプにチューブでつながっており、吸引ポンプが培養液(液体)を吸引している。なお、吸引ポンプの吸引速度は変化させることが可能である。また、これらの装置はXYZテーブル14上に設置されている。
図3−1は、図1に示した高さ検知マーク13をCCDカメラで観測した画像を示す図である。同図に示すように、CCDカメラで観測する場合には、観測画像の中央に細線パターンの中心が来るように調整する。(観測線は、CCDカメラの画素走査方向と一致させる。この方向のほうが計測誤差が少ない計測が可能である。)
図3−2は、高さ計測信号の例を示す図である。パターン表面に焦点が合った場合には、信号強度の振幅が大きくビジビリティの大きな信号となる。ここで、ビジビリティは、最大強度と最小強度の観測値から図3−2に示すように、ビジビリティ=(b−a)/(a+b)で計算できる。このビジビリティは、焦点がずれると低下するので、これを計測することにより基板高さと対物レンズとの関係を計測でき、基板の沈下量を算出することができる。
図4は、ビジビリティを用いた基板高さ調整方式を説明するための説明図である。同図において、横軸はSiチップ12の表面高さで、合焦点高さを0とした。また、縦軸はビジビリティである。
開始時点では、細胞が吸着していないので、わずかに沈下した状態にある(1)。細胞が吸着し始めるとビジビリティが小さくなる(2)。これは、沈下量が大きくなったためであるので(3)、XYZテーブル14を移動(または対物レンズを移動)させて、当初の差分位置に戻す(4)。
この動作を一定時間ごとにくりかえすと沈下量を一定に保つことができる。また、細胞が吸着した後に、余分な細胞を除去すれば、この状態は安定する。なお、ビジビリティと沈下量の関係は前もって調査し、圧力とたわみの関係を計測しておく。
上述してきたように、本実施例1では、Siチップ12の表面に高さ検知マーク13を設置し、その画像を観測することによりビジビリティを算出し、算出したビジビリティとSiチップ12の高さとの対応関係を用いてSiチップ12の沈下量を求め、沈下量に基づいてXYZテーブル14を移動するので、Siチップ12の沈下を精度良く補正することができる。なお、高さ検知マークとしては、細胞捕捉用の吸引孔の外周を高さ検知マークとして用いることもできる。
次に、XYZテーブル14の水平方向の移動に伴ってインジェクション針11の高さを調整することができるマイクロインジェクション装置について説明する。まず、インジェクション針11の高さ調整の必要性について説明する。
図5は、インジェクション針11の高さ調整の必要性を説明するための説明図である。同図に示すように、XYZテーブル14は完全な水平ではなく一定の傾きを持っている。また、インジェクション針11は細胞の中心をめがけて突き出すため、その先端はSiチップ表面から5μm近くまでに接近する。したがって、XYZテーブル14が水平方向に移動する場合に、Siチップ12の上に捕捉された細胞にインジェクションが不可能となる。さらに、インジェクション針11がSiチップ12に衝突し破損する場合がある。
また、孔の数が多くなると、孔をあけた領域の範囲が広くなり、チップ高さ変動の増大、たわみ量の増大などをもたらすことになる。その結果、XYZテーブル14の移動によって、インジェクション針11がSiチップ12に衝突し破損する事態が発生する場合がある。
そこで、本実施例2に係るマイクロインジェクション装置は、細胞の中心をめがけてインジェクション針11がくりだされるように、また、Siチップ12への衝突によるインジェクション針11の破損をなくすために、針先とSiチップ表面との距離(高さ)を計測し、常に同じ距離を保つようにする。
図6は、Siチップ表面と針先との距離を計測する方式を説明するための説明図である。同図に示すように、Siチップ12の表面に光を反射する一定の大きさの(10−20μm角)平坦な領域(あるいは金属パターン)を高さ合わせマーク15として設置する。この平面は、よく研磨したシリコン表面でも良い。また、金属の表面の場合には、直接培養液と接触しないようにSiO2で保護することが望ましい。
本実施例2に係るマイクロインジェクション装置は、インジェクション針11をこの高さ合わせマーク15の中央付近に置き、その実像と鏡像を計測する。ここで、観測には対物レンズとCCDカメラを用いる。
図7−1は、実像の結像を示す断面図であり、図7−2は、鏡像の結像を示す断面図である。本実施例2に係るマイクロインジェクション装置は、これら実像と鏡像の相互の高さ方向の位置ずれΔzを求め、その値を1/2にすることによって針の高さを計測する。
図8−1は、他の針高さ計測方式を説明するための説明図である。ここでは、針の位置を対物レンズの光軸からわずかに水平方向にずらす。図8−2は、図8−1に示した針高さ計測方式で得られる画像を示す図である。
同図に示すように、顕微鏡の対物レンズはレンズの中心からの見込み角度(θ)が異なると違う位置に結像するように結像されるので、鏡像と実像はそれぞれ同一画面内で少し異なる位置に結像する。
今、相互の距離を計測し、Δyとすると、観測角θなどから針高さが
h=Δy/(2sinθ)
と計算できる。ここで、観測角θは、二つの像の中心と観測中心の距離をΔdとすると
θ=Δd/f
であるので(fは対物レンズの焦点距離)
h=Δyf/2Δd
で計算できる。ここで、θ<<1とした。
上述してきたように、本実施例2では、Siチップ12の表面に設置した高さ合わせマーク15を用いてインジェクション針11の実像と鏡像を計測し、実像と鏡像の相互の高さ方向の位置ずれからインジェクション針11の高さを計測することとしたので、計測した高さに基づいてXYZテーブル14を上下してインジェクション針11とSiチップ12の距離を所定の値に保つことができる。
また、XYZテーブル14が水平方向に移動した場合には、移動方向、移動距離およびXYZテーブル14の傾きを用いてXYZテーブル14の上下動を算出し、算出した上下動を補正するようにXYZテーブル14の高さを制御することによって、インジェクション針11とSiチップ表面を常に同じ距離に保つことができる。
次に、インジェクション針先端の位置変動に対して針位置を調整することができるマイクロインジェクション装置について説明する。まず、インジェクション針先端の位置変動について説明する。図9は、インジェクション針先端の位置変動を説明するための説明図である。
同図は、インジェクション針11が水平面内でx、y方向に変動することを示し、その結果インジェクションが不可能となることを示している。この変動は、インジェクション針11の周辺の温度変化により針の保持機構が変形したため、あるいは針自体が変形したために発生する。なお、針の構造上、y方向の変動が大きく、x方向の変動は小さい。
図10は、インジェクション針11の変動による影響を示す図である。細胞吸着時には孔以外にも細胞がある場合があるため、針の移動した先に細胞があるとこの部分で針先の画像のコントラストが低下しその先端位置を正確に計測しにくくなる。
そこで、本実施例3に係るマイクロインジェクション装置では、細胞を含む画像の中から細胞の無い領域を探し、先端位置を正確に計測できるようにする。図11−1は、細胞なし領域の探索手法を説明するための説明図である。
同図に示すように、細胞より少し大きな領域(約φ20μm)をテンペレートとして画像の中を走査して、細胞がない領域を探索する。図11−1では、探索された細胞なし領域をハッチングして示している。ここで、細胞なし領域とは探索テンペレートの中心の軌跡で定義する。
そして、それらの細胞なし領域のうち最も大きな領域の中心位置を求める。図11−1では、クロスで示した点が最も大きな細胞なし領域の中心位置である。そして、針中心のy座標を求めて、クロスで示した中心位置のy座標が針中心のy座標に一致するようXYZテーブル14を移動させる(図11−2)。ここで、y座標としたのは、針はx方向にほとんどドリフトしないためである。
以上の移動の結果、図11−2に示すように、針の下に細胞が無い画像を得ることができる。そいて、この画像から針の先端位置を計測する。先端位置は、画像の合焦状態を検知し、その先端位置から求める。
上述してきたように、本実施例3では、細胞の無い領域を探し、インジェクション針11の先端位置が細胞の無い領域にくるようにXYZテーブル14を移動することとしたので、インジェクション針11の先端位置を正確に計測することができる。
次に、細胞の付着位置変動に対して針位置を調整することができるマイクロインジェクション装置について説明する。まず、細胞の付着位置変動について説明する。図12−1は、細胞の付着位置変動を示す図である。
同図に示すように、細胞はさまざまな形をしているため吸着孔の中心と細胞の中心とが一致しないことが起こりうる。その場合、細胞が吸着孔に対し、それぞれΔx、Δyだけずれている。そこで、本実施例4に係るマイクロインジェクション装置は、図12−2に示すように、XYZテーブル14を移動させて、針の進行方向と細胞位置との調整を行う。
ただし、y方向の変動量Δyc分だけ補正を行うと、細胞にモーメントが掛かるため、細胞がはずれてしまう可能性がある。そこで、本実施例4に係るマイクロインジェクション装置は、吸着力と、細胞の液体中での抵抗を考慮し、細胞中心と吸着孔中心の中間地点(図12−2ではεだけずれた位置)にインジェクションする(図12−2にεを図示する)。
なお、吸引孔の位置はあらかじめ分かっているので、細胞中心を計測することによって、細胞中心のずれを求めることができる。また、細胞中心が一定距離以上はずれた場合には、インジェクションを実行しないようにする。
図13は、細胞中心の計測手法の一例を示す図である。細胞は、ほぼ円形であることを利用し、細胞の輪郭と近似した円形を求める。そして、両者の面積の差が最も小さな円を選び、その大きさと中心位置とを、細胞位置とする。
上述してきたように、本実施例4では、細胞の中心位置を測定し、吸引孔の位置との差を求めることによって細胞中心のずれを求めることとしたので、求めたずれに基づいてXYZテーブル14の位置を調整し、細胞に正確にインジェクションを行うことができる。
次に、細胞の大きさの変動に対して針位置を調整することができるマイクロインジェクション装置について説明する。まず、細胞サイズの変動に対するインジェクション位置補正について説明する。
図14は、細胞サイズの変動に対するインジェクション位置補正を説明するための説明図である。細胞の大きさはそれぞれ異なっているので、それぞれの大きさに応じてインジェクション位置を変化させる必要がある。図14は、大きな細胞A(実線)および小さな細胞B(破線)にインジェクションする場合の平面図と断面図を示している。
断面図に示すように、細胞の中心を目指してインジェクションを行おうとする場合、細胞Bでは細胞Aより少し低いところ(Δz’)にインジェクション針11を移動させる必要がある。また、x方向についても、小さな細胞(細胞B)では細胞Aよりやや前方(Δx’)に突き出す必要がある。したがって、本実施例5に係るマイクロインジェクション装置は、細胞の大きさを計測し、細胞の大きさに基づいてXYZテーブル14の位置を調整する。
ここで、図15に示すように、あまり細胞が小さい場合には、インジェクションができないのでインジェクション中止とし、大きすぎる場合にも、やはり細胞が異常であるとしてインジェクションを行わないようにする。
上述してきたように、本実施例5では、細胞の大きさを計測し、細胞の大きさに基づいてXYZテーブル14の位置を調整することとしたので、細胞の大きさが変動する場合にも正確にインジェクションを行うことができる。
次に、インジェクション時の細胞の移動を抑えることができるマイクロインジェクション装置について説明する。まず、インジェクション時の細胞移動について説明する。図16は、インジェクション時の細胞移動を説明するための説明図である。
マイクロインジェクション装置は、Si基板に孔をあけ、下から培養液を吸引することにより細胞を捕捉するが、孔の大きさが細胞の1/3程度になると細胞は、孔を通過してしまう。一方、孔の大きさを小さくすると捕捉は可能であるがインジェクション時に細胞の位置が一定せずに、図16のように細胞位置が移動し針が細胞膜を突き破れなくなる。
そこで、本実施例6に係るマイクロインジェクション装置では、吸引孔の直径を小さくして(細胞直径の1/10程度)、細胞が孔を通過できないようにするとともに、吸引孔の周りに細胞直径の80%程度の大きさで一段低くなった領域を作成する(図17−1)。これにより細胞の移動を防ぐことができる。
また、図17−2は、このようにして補足した細胞にインジェクション針を突出させた場合の図である。細胞は多少変形するが位置の移動は無くインジェクションが可能である。図18は、細胞直径と凹み部の大きさとの関係を示した。細胞がへこみの底の吸引孔と接したとき、凹みのふちと細胞膜とが接触する関係のとき、細胞を最もよく捕捉できる。
また、捕捉可能な細胞の大きさの範囲は、図示した細胞の大きさの±30%までである。このパターンを上部から顕微鏡で観測すると、図19のような形状が観測できる。この形状は、基板高さの計測に使用可能である。
上述してきたように、本実施例6では、細胞吸引孔の直径を細胞直径の1/10程度にするとともに、吸引孔を中心として細胞直径の80%程度の領域を凹ませることとしたので、インジェクション時の細胞移動を防ぐことができる。
図20は、本実施例1および2で説明した調整マーク(高さ検知マーク13および高さ合わせマーク15)と位置合わせマークとを搭載したSiチップ12の表面の一例を示す図である。
同図に示すように、このSiチップ12は、位置合わせマークとして、大きな方向を示すシェブロンマークと十字マークを周辺に持ち、調整マークとして、高さ検知マーク13と高さ合わせマーク15を吸着孔周辺に持つ。なお、吸着孔領域の中心は最も沈下量の変化が大きいので、高さ検知マーク13と高さ合わせマーク15を設置する。
図21は、本実施例1〜6に係るインジェクション位置調整システムの構成を示す図である。同図に示すように、このインジェクション位置調整システムは、CCDカメラを用いて画像を入力し、細胞位置、インジェクション針11の位置などを計測する。
また、計測した情報にもとづき、吸引ポンプ17の吸引量、XYZテーブル14、検知光学系の上下動、インジェクタの位置調整などの制御を行う。そして、インジェクション位置調整後に、インジェクション針11の突き出し、薬液噴出などの動作を行う。なお、これらの動作はコントローラ16で制御する。
(付記1)細胞吸着用基板にあけた複数の微細孔に細胞を吸着し、該吸着した細胞に微細な針を用いて物質を注入するマイクロインジェクション装置であって、
細胞吸着用基板に設置され、該細胞吸着用基板の高さに応じて画像特性が変化する画像計測領域の画像を計測する画像計測手段と、
前記画像計測手段により計測された画像に基づいて細胞吸着用基板の高さを算出する基板高算出手段と、
前記基板高算出手段により算出された細胞吸着用基板の高さに基づいてインジェクション位置制御機構を制御する位置制御手段と、
を備えたことを特徴とするマイクロインジェクション装置。
(付記2)前記画像計測領域は、細胞吸着用基板の高さに応じて画像の信号強度が変化する互いに平行なラインパターンを形成する領域であり、
前記画像計測手段は、前記ラインパターンの画像を計測し、
前記位置制御手段は、前記画像計測手段により計測されたラインパターン画像の信号強度の変化を用いて細胞吸着用基板の高さを算出する基板高さ算出手段と、前記基板高さ算出手段により算出された基板高さに基づいてインジェクション位置の補正量を算出する補正量算出手段と、前記補正量算出手段により算出された補正量に基づいてインジェクション位置制御機構を制御する位置補正手段と、
を備えたことを特徴とする付記1に記載のマイクロインジェクション装置。
(付記3)前記画像計測領域は、光を反射する反射領域であり、
前記画像計測手段は、前記反射領域に映し出された前記微細な針の針先の鏡像および該針先の実像を計測し、
前記位置制御手段は、前記画像計測手段により計測された針先の鏡像および実像を用いて前記針先と細胞吸着用基板との距離を算出する距離算出手段と、細胞吸着用基板と微細な針とが相対的に水平方向に移動する際に、前記距離算出手段により算出された距離に基づいて前記針先と細胞吸着用基板との距離を一定に保つようにインジェクション位置制御機構を制御する位置補正手段と、
を備えたことを特徴とする付記1に記載のマイクロインジェクション装置。
(付記4)前記画像計測手段は、前記針先の鏡像および実像を計測する光学系の光軸と該針先とを水平方向にずらすことにより該鏡像と実像とを同時に計測することを特徴とする付記3に記載のマイクロインジェクション装置。
(付記5)細胞吸着用基板にあけた複数の微細孔に細胞を吸着し、該吸着した細胞に微細な針を用いて物質を注入するマイクロインジェクション装置であって、
細胞吸着用基板上に細胞が存在しない細胞無領域を探索する細胞無領域探索手段と、
前記細胞無領域探索手段により探索された細胞無領域の中心位置を算出する中心位置算出手段と、
前記中心位置算出手段により算出された中心位置に前記針の針先が近接するように制御する針先近接制御手段と、
前記針先近接制御手段により細胞無領域の中心位置に近接するように制御された針先の画像を用いて針先の位置を計測する針先位置計測手段と、
前記針先位置計測手段により計測された針先位置に基づいてインジェクション位置制御機構を制御するインジェクション位置制御手段と、
を備えたことを特徴とするマイクロインジェクション装置。
(付記6)細胞吸着用基板にあけた複数の微細孔に細胞を吸着し、該吸着した細胞に微細な針を用いて物質を注入するマイクロインジェクション装置であって、
前記吸着した細胞の大きさを計測する細胞サイズ計測手段と、
前記細胞サイズ計測手段により計測された細胞の大きさに基づいてインジェクション位置制御機構を制御するインジェクション位置制御手段と、
を備えたことを特徴とするマイクロインジェクション装置。
(付記7)細胞吸着用基板にあけた複数の微細孔に細胞を吸着し、該吸着した細胞に微細な針を用いて物質を注入するマイクロインジェクション方法であって、
細胞吸着用基板に設置され、該細胞吸着用基板の高さに応じて画像特性が変化する画像計測領域の画像を計測する画像計測工程と、
前記画像計測工程により計測された画像に基づいて細胞吸着用基板の高さを算出する基板高算出工程と、
前記基板高算出工程により算出された細胞吸着用基板の高さに基づいてインジェクション位置制御機構を制御する位置制御工程と、
を含んだことを特徴とするマイクロインジェクション方法。
(付記8)細胞吸着用基板にあけた複数の微細孔に細胞を吸着し、該吸着した細胞に微細な針を用いて物質を注入するマイクロインジェクション方法であって、
細胞吸着用基板上に細胞が存在しない細胞無領域を探索する細胞無領域探索工程と、
前記細胞無領域探索工程により探索された細胞無領域の中心位置を算出する中心位置算出工程と、
前記中心位置算出工程により算出された中心位置に前記針の針先が近接するように制御する針先近接制御工程と、
前記針先近接制御工程により細胞無領域の中心位置に近接するように制御された針先の画像を用いて針先の位置を計測する針先位置計測工程と、
前記針先位置計測工程により計測された針先位置に基づいてインジェクション位置制御機構を制御するインジェクション位置制御工程と、
を含んだことを特徴とするマイクロインジェクション方法。
(付記9)細胞吸着用基板にあけた複数の微細孔に細胞を吸着し、該吸着した細胞に微細な針を用いて物質を注入するマイクロインジェクション方法であって、
前記吸着した細胞の大きさを計測する細胞サイズ計測工程と、
前記細胞サイズ計測工程により計測された細胞の大きさに基づいてインジェクション位置制御機構を制御するインジェクション位置制御工程と、
を含んだことを特徴とするマイクロインジェクション方法。
(付記10)細胞吸着用基板にあけた複数の微細孔に細胞を吸着し、該吸着した細胞に微細な針を用いて物質を注入するマイクロインジェクション装置であって、
細胞吸着用基板に吸引孔を中心として所定の大きさの凹み領域を備えたことを特徴とするマイクロインジェクション装置。
以上のように、本発明に係るマイクロインジェクション装置およびマイクロインジェクション方法は、細胞内に遺伝子などを注入する場合に有用であり、特に、針の位置を高精度に制御し、細胞に正確に注入する必要がある場合に適している。
本実施例1に係るマイクロインジェクション装置が基板高さの変動に対する針位置の調整のために使用する高さ検知マークを示す図である。 本実施例1に係るマイクロインジェクション装置の基板高さ計測光学系の構成を示す図である。 図1に示した高さ検知マークをCCDカメラで観測した画像を示す図である。 高さ計測信号の例を示す図である。 ビジビリティを用いた基板高さ調整方式を説明するための説明図である。 インジェクション針の高さ調整の必要性を説明するための説明図である。 Siチップ表面と針先との距離を計測する方式を説明するための説明図である。 実像の結像を示す断面図である。 鏡像の結像を示す断面図である。 他の針高さ計測方式を説明するための説明図である。 図8−1に示した針高さ計測方式で得られる画像を示す図である。 インジェクション針先端の位置変動を説明するための説明図である。 インジェクション針の変動による影響を示す図である。 細胞なし領域の探索手法を説明するための説明図である。 XYZテーブル移動による細胞なし領域と針位置との一致を示す図である。 細胞の付着位置変動を示す図である。 細胞の付着位置変動補正後の画像を示す図である。 細胞中心の計測手法の一例を示す図である。 細胞サイズの変動に対するインジェクション位置補正を説明するための説明図である。 細胞サイズと針位置補正量との関係を示す図である。 インジェクション時の細胞移動を説明するための説明図である。 吸引孔の周りの凹みを示す図である。 インジェクション針を突出した場合の細胞の移動を示す図である。 細胞直径と凹み部の大きさとの関係を示す図である。 図18に示した細胞捕捉時の観測形状を示す図である。 本実施例1および2で説明した調整マークと位置合わせマークとを搭載したSiチップの表面の一例を示す図である。 本実施例1〜6に係るインジェクション位置調整システムの構成を示す図である。 従来のマイクロインジェクション方式を説明するための説明図である。 従来のマイクロインジェクションの変動要因を示す図である。 高さ方向(z方向)の変動と、細胞の大きさ変動を例として、インジェクションへの影響を説明するための説明図である。 吸着細胞数が少ない場合の基板変形を示す図である。 吸着細胞数が多い場合の基板変形を示す図である。 沈下量の定義を示す図である。 吸着率をパラメータとした吸引量と沈下量との関係を示す図である。
符号の説明
11 インジェクション針
12 Siチップ(Si基板)
13 高さ検知マーク
14 XYZテーブル
15 高さ合わせマーク
16 コントローラ
17 吸引ポンプ

Claims (5)

  1. 細胞吸着用基板にあけた複数の微細孔に細胞を吸着し、該吸着した細胞に微細な針を用いて物質を注入するマイクロインジェクション装置であって、
    細胞吸着用基板に設置され、該細胞吸着用基板の高さに応じて画像特性が変化する画像計測領域の画像を計測する画像計測手段と、
    前記画像計測手段により計測された画像に基づいて細胞吸着用基板の高さを算出する基板高算出手段と、
    前記基板高算出手段により算出された細胞吸着用基板の高さに基づいてインジェクション位置制御機構を制御する位置制御手段と、
    を備えたことを特徴とするマイクロインジェクション装置。
  2. 前記画像計測領域は、細胞吸着用基板の高さに応じて画像の信号強度が変化する互いに平行なラインパターンを形成する領域であり、
    前記画像計測手段は、前記ラインパターンの画像を計測し、
    前記位置制御手段は、前記画像計測手段により計測されたラインパターン画像の信号強度の変化を用いて細胞吸着用基板の高さを算出する基板高さ算出手段と、前記基板高さ算出手段により算出された基板高さに基づいてインジェクション位置の補正量を算出する補正量算出手段と、前記補正量算出手段により算出された補正量に基づいてインジェクション位置制御機構を制御する位置補正手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のマイクロインジェクション装置。
  3. 前記画像計測領域は、光を反射する反射領域であり、
    前記画像計測手段は、前記反射領域に映し出された前記微細な針の針先の鏡像および該針先の実像を計測し、
    前記位置制御手段は、前記画像計測手段により計測された針先の鏡像および実像を用いて前記針先と細胞吸着用基板との距離を算出する距離算出手段と、細胞吸着用基板と微細な針とが相対的に水平方向に移動する際に、前記距離算出手段により算出された距離に基づいて前記針先と細胞吸着用基板との距離を一定に保つようにインジェクション位置制御機構を制御する位置補正手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のマイクロインジェクション装置。
  4. 前記画像計測手段は、前記針先の鏡像および実像を計測する光学系の光軸と該針先とを水平方向にずらすことにより該鏡像と実像とを同時に計測することを特徴とする請求項3に記載のマイクロインジェクション装置。
  5. 細胞吸着用基板にあけた複数の微細孔に細胞を吸着し、該吸着した細胞に微細な針を用いて物質を注入するマイクロインジェクション方法であって、
    細胞吸着用基板に設置され、該細胞吸着用基板の高さに応じて画像特性が変化する画像計測領域の画像を計測する画像計測工程と、
    前記画像計測工程により計測された画像に基づいて細胞吸着用基板の高さを算出する基板高算出工程と、
    前記基板高算出工程により算出された細胞吸着用基板の高さに基づいてインジェクション位置制御機構を制御する位置制御工程と、
    を含んだことを特徴とするマイクロインジェクション方法。
JP2004140289A 2004-05-10 2004-05-10 マイクロインジェクション装置およびマイクロインジェクション方法 Expired - Fee Related JP4504089B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004140289A JP4504089B2 (ja) 2004-05-10 2004-05-10 マイクロインジェクション装置およびマイクロインジェクション方法
EP05251126A EP1595941A3 (en) 2004-05-10 2005-02-25 Microinjectiuon device and microinjection method
US11/066,296 US20050250197A1 (en) 2004-05-10 2005-02-28 Microinjection device and microinjection method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004140289A JP4504089B2 (ja) 2004-05-10 2004-05-10 マイクロインジェクション装置およびマイクロインジェクション方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005318851A true JP2005318851A (ja) 2005-11-17
JP4504089B2 JP4504089B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=34940515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004140289A Expired - Fee Related JP4504089B2 (ja) 2004-05-10 2004-05-10 マイクロインジェクション装置およびマイクロインジェクション方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20050250197A1 (ja)
EP (1) EP1595941A3 (ja)
JP (1) JP4504089B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007151489A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Fujitsu Ltd マイクロインジェクション装置および接触検出方法
JP2007167006A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Chuo Seiki Kk 微小物質移送方法および微小物質移送用ピペット
JP2008200036A (ja) * 2007-01-26 2008-09-04 Canon Inc 細胞への物質導入装置及び物質導入方法
JP2008246568A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Fujitsu Ltd マイクロインジェクション用針の製造装置および製造方法
CN101943571A (zh) * 2009-07-03 2011-01-12 株式会社高永科技 电路板检查装置及检查方法
US7897395B2 (en) 2007-04-27 2011-03-01 Fujitsu Limited Microinjection apparatus, trap plate and microinjection method
US8147294B2 (en) 2007-01-19 2012-04-03 Fujitsu Limited Capillary, capillary polishing method, and capillary polishing apparatus

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1949297B1 (en) 2005-10-14 2015-07-29 Unisense Fertilitech A/S Determination of a change in a cell population
JP5040191B2 (ja) * 2006-06-29 2012-10-03 富士通株式会社 マイクロインジェクション装置及び自動焦点調整方法
JP4978093B2 (ja) * 2006-07-28 2012-07-18 富士通株式会社 マイクロインジェクション装置及びマイクロインジェクション方法
CA2560352A1 (en) * 2006-09-21 2008-03-21 Yu Sun High-throughput automated cellular injection system and method
JP2008295376A (ja) 2007-05-31 2008-12-11 Fujitsu Ltd 細胞捕捉プレート、マイクロインジェクション装置、および細胞捕捉プレートの製造方法
WO2009003487A2 (en) * 2007-06-29 2009-01-08 Unisense Fertilitech A/S A device, a system and a method for monitoring and/or culturing of microscopic objects
US8173415B2 (en) * 2008-10-10 2012-05-08 Mcmaster University Single cell microinjection using flexible and compliant fluidic channels and electroosmotic dosage control
US8124437B2 (en) * 2009-12-21 2012-02-28 Du Pont Apollo Limited Forming protrusions in solar cells
WO2012037642A1 (en) * 2010-08-20 2012-03-29 Marksmen Cellject Inc. System and method for automated sperm manipulation
GB2508906A (en) * 2012-12-14 2014-06-18 Life Science Methods Bv Frame element for sample injection with optical control means
CN104140927A (zh) * 2014-07-31 2014-11-12 苏州大学 一种细胞位姿调节芯片、装置和方法
CN106730106B (zh) * 2016-11-25 2019-10-08 哈尔滨工业大学 机器人辅助的显微注射系统的坐标标定方法
CN114034225B (zh) * 2021-11-25 2024-08-20 广州市华粤行医疗科技有限公司 一种显微镜下注射针移动精度的测试方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01112976A (ja) * 1987-10-28 1989-05-01 Hitachi Ltd マイクロインジエクション装置
JPH05192171A (ja) * 1991-08-08 1993-08-03 Hitachi Ltd マイクロインジェクション法及びその装置
JP2004041023A (ja) * 2002-07-09 2004-02-12 Japan Science & Technology Corp 電気注入法を用いた動物細胞への細胞内導入物質の導入方法及びその装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3718066A1 (de) * 1987-05-29 1988-12-08 Zeiss Carl Fa Verfahren zur mikroinjektion in zellen bzw. zum absaugen aus einzelnen zellen oder ganzer zellen aus zellkulturen
US5262128A (en) * 1989-10-23 1993-11-16 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Array-type multiple cell injector
JP3035608B2 (ja) * 1998-07-09 2000-04-24 農林水産省食品総合研究所長 マイクロキャピラリーアレイ、その製造方法、及び物質注入装置
FR2784189B3 (fr) * 1998-10-05 2000-11-03 Commissariat Energie Atomique Biopuce et dispositif de lecture d'une biopuce comportant une pluralite de zones de reconnaissance moleculaire
JP3442357B2 (ja) * 2000-08-25 2003-09-02 株式会社日立製作所 両生類卵母細胞試料導入装置、両生類卵母細胞試料導入システム、両生類卵母細胞試料導入方法、両生類卵母細胞の製造方法、両生類卵母細胞及びそれを販売又は譲渡する方法、スクリーニング用のセンサーとして用いる方法、容器、及び解析方法
US20030152255A1 (en) * 2002-02-14 2003-08-14 Ngk Insulators, Ltd. Probe reactive chip, apparatus for analyzing sample and method thereof
JP2005278480A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Fujitsu Ltd 物質導入装置及び物質導入用チップ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01112976A (ja) * 1987-10-28 1989-05-01 Hitachi Ltd マイクロインジエクション装置
JPH05192171A (ja) * 1991-08-08 1993-08-03 Hitachi Ltd マイクロインジェクション法及びその装置
JP2004041023A (ja) * 2002-07-09 2004-02-12 Japan Science & Technology Corp 電気注入法を用いた動物細胞への細胞内導入物質の導入方法及びその装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007151489A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Fujitsu Ltd マイクロインジェクション装置および接触検出方法
JP2007167006A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Chuo Seiki Kk 微小物質移送方法および微小物質移送用ピペット
US8147294B2 (en) 2007-01-19 2012-04-03 Fujitsu Limited Capillary, capillary polishing method, and capillary polishing apparatus
JP2008200036A (ja) * 2007-01-26 2008-09-04 Canon Inc 細胞への物質導入装置及び物質導入方法
JP2008246568A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Fujitsu Ltd マイクロインジェクション用針の製造装置および製造方法
US7897395B2 (en) 2007-04-27 2011-03-01 Fujitsu Limited Microinjection apparatus, trap plate and microinjection method
CN101943571A (zh) * 2009-07-03 2011-01-12 株式会社高永科技 电路板检查装置及检查方法
JP2011013222A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Koh Young Technology Inc 基板検査装置及び検査方法
US9091725B2 (en) 2009-07-03 2015-07-28 Koh Young Technology Inc. Board inspection apparatus and method

Also Published As

Publication number Publication date
EP1595941A2 (en) 2005-11-16
US20050250197A1 (en) 2005-11-10
EP1595941A3 (en) 2007-02-14
JP4504089B2 (ja) 2010-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4504089B2 (ja) マイクロインジェクション装置およびマイクロインジェクション方法
US7936939B2 (en) Microinjection apparatus and automatic focal point adjustment method
JP4978093B2 (ja) マイクロインジェクション装置及びマイクロインジェクション方法
US8846379B2 (en) Vision based method for micromanipulating biological samples
US20080077329A1 (en) High-throughput automated cellular injection system and method
CN111652848B (zh) 一种机器人化的贴壁细胞三维定位方法
CN110565130A (zh) 一种激光增强三维微区电沉积方法及其对应的装置
JP5826250B2 (ja) マイクロ操作ツールを無衝突で位置決めする方法
KR20160065128A (ko) 얼라인먼트 방법 및 얼라인먼트 장치
US11813759B2 (en) Intelligent micromanipulation system based on machine vision
CN101748479A (zh) 熔体硅液面位置的测量方法和装置
EP1801198A1 (en) Injection apparatus and method
CN108398775A (zh) 荧光显微镜系统的对焦方法及装置
JP2005066391A (ja) 液体材料塗布方法及び装置
CN110301036A (zh) 蚀刻方法
JP2012515559A (ja) 制御された先端部材負荷用蒸着を含む大面積均質アレイの製作方法
JP6918657B2 (ja) 基板観察装置、塗布装置および位置決め方法
CN1740760A (zh) 拾取激光的截面图像的方法
JP2008246568A (ja) マイクロインジェクション用針の製造装置および製造方法
CN110436406B (zh) 一种自动精确定位制备固态纳米孔阵列的系统及方法
CN110006921A (zh) 一种大曲率半径球面光学元件自动化位姿调整方法与装置
CN107709923B (zh) 形状测定装置及搭载有形状测定装置的涂布装置
US7361921B2 (en) Device and method for plane-parallel orientation of a the surface of an object to be examined in relation to a focus plane of a lens
JP5315429B2 (ja) 動的接触角計および動的接触角の測定方法
EP3726273A1 (en) Observation device, observation method, and observation program

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100422

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140430

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees