JP2005318714A - 電力供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 負荷装置に異常放電が発生するときにオンさせて負荷装置を短絡して異常放電を消滅させる短絡用半導体スイッチとして、耐圧の低い安価な半導体素子の使用を可能にし、また、異常放電の直後に負荷電圧を反転させて低電圧異常放電も消滅させることを課題としている。

【構成】 直流電源と、負荷装置と並列に接続された短絡用半導体スイッチと、負荷装置の異常放電を検出する異常放電検出回路と、異常放電検出信号により短絡用半導体スイッチをオン、オフさせる駆動回路とを備え、異常放電の発生時に短絡用半導体スイッチをオンさせて、負荷装置を短絡する機能を有する電力供給装置において、短絡用半導体スイッチを流れる電流が、定格電流の10%以下に低下するときに、短絡用半導体スイッチをオフさせる。

【選択図】 図1

Description

本発明は、真空中においてプラズマを利用するスパッタリング装置、あるいはエッチング装置、又は電子ビーム蒸着装置のような真空装置などの負荷装置における異常放電の発生を抑止、又は消滅させる機能を有する電力供給装置の改良に関する。
従来、インバータ回路と、その出力を整流する整流器と、その出力を平滑するフィルタとを備えた直流電源に接続されるスパッタリング装置、あるいはエッチング装置、又は電子ビーム蒸着装置などのような真空を利用した真空装置のような負荷装置において、負荷装置の電極のインピーダンスが低下したり、あるいは導電性のごみなどが電極間を短絡することによって、プラズマの一時的な異常放電が発生したり、あるいは電子ビーム蒸着装置では高電位にあるフィラメントとその周囲に位置する電極との間で異常放電が生じる場合がある。
スパッタリング装置においては、異常放電が発生すると、スパッタリング中の液晶などの基板材料に欠陥を与え、製品の歩留まりが低下する問題がある。
また、電子ビーム蒸着装置では放電エネルギーによってフィラメントが断線する原因となる。
スパッタリング装置などの真空装置におけるこれらの異常放電対策としては、異常放電が発生するときに、真空装置を短絡して、直流電源内部のフィルタ用のコンデンサや、フィルタ用のインダクタなどが有するエネルギーを真空装置から側路し、処理中の液晶などの基板材料の損傷を防止するものがある(特許文献1参照)。
図8によって、特許文献1に開示された真空装置のような負荷装置へ電力を供給する従来の電力供給回路について説明する。図8において、交流電源30からの交流電力を所望の直流電圧に変換する直流電源31は、一般的なDC−DCコンバータ31Aの他に、その出力にフィルタ用のコンデンサ31B、フィルタ用のインダクタ31C、インダクタ31Cに並列接続された抵抗器31Dとダイオード31Eとを備える。抵抗器31Dとダイオード31Eとは、フィルタ用のインダクタ31Cのエネルギーを消費するための回路を構成する。直流電源31と前述のような真空装置である負荷装置32との間には、異常放電発生時に負荷装置32を短絡するためのクローバスイッチ33、負荷電流を検出する電流検出器34が備えられ、更に直流電源31のDC−DCコンバータ31Aにおけるインバータ回路(図示せず)を制御すると共に、クローバスイッチ33をオン、オフさせる制御回路35が備えられている。なお、スパッタリング、電子ビーム蒸着などの真空装置の高電圧側は負極性であり、正極のハウジングは通常接地される。
一般的なこのような直流電源においては、フィルタ用のインダクタ31Cが数100μH〜数mHのインダクタンスを持っており、そして、そのインダクタンスが大きいほど電子ビーム又はプラズマ放電が安定し、異常放電に移行しにくいことが経験的に知られている。これは、インダクタンスの定電流作用により、微小な放電から本格的な異常放電に移行しにくいからである。
しかしながら、このような従来の電力供給装置にあっても、負荷装置32に異常放電が発生することがある。この場合には、電流検出器34によって検出される電流が過電流状態になるから、制御回路35は直流電源31のDC−DCコンバータ31Aをオフさせると同時に、クローバスイッチ33をオンさせ、負荷装置32を短絡する。これに伴い、クローバスイッチ33によって直流電源内部のエネルギー、コンデンサ31B、インダクタ31Cそれぞれのエネルギーが負荷装置32から側路されるから、負荷装置32における処理中の基板の損傷を防止できる。
しかし、従来の真空装置の異常放電対策においては、休止時間を最小にして生産効率を上げることを最優先としており、休止時間を最小にして生産効率を上げるため、異常放電の消滅後、短時間で、つまり電流検出器34によって検出される電流がほぼ定格値になると、クローバスイッチ33を急激にオフさせる。したがって、フィルタ用のインダクタ31Cのインダクタンスの跳ね返り電圧などを含むサージ電圧がIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)、又はMOSFETからなるクローバスイッチ33の両端に加わり、これを破壊する危険性が高い。これを防ぐために、インダクタ31Cと並列に抵抗器31Dとダイオード31Eとが接続されており、抵抗器31Dとダイオード31Eとがインダクタ31Cのエネルギーを短時間で消費する。抵抗器31Dの抵抗値が高いほど前記エネルギーの消滅時間は短くなるが、クローバスイッチ33の過電圧は上昇する。また、この高い電圧によって、再び異常放電状態に移行することもあり、必ずしも生産性の向上につながらない場合もある。
また、抵抗器31Dの抵抗値が小さくなれば、サージ電圧は減少するが、フィルタ用のインダクタ31Cの定電流作用が減じられると共に、そのエネルギーの放出時間が長くなり、ダイオード31Eの電流持続期間が長くなり、大電流用のダイオードが必要となる。つまり、高コストのサージ対策が必要であり、信頼性が低下するにもかかわらず、電力損失を低減することができない。
更に、スパッタリングなどの真空装置におけるクローバスイッチ33の駆動上の問題点について述べると、真空装置の最初のトリガー、すなわちイグニション時に定常電圧よりも2倍程度も大きい電圧が印加されることによって、クローバスイッチ33が誤ってオンすると、定常時の予定された側路電流よりも大きな側路電流が流れ、破損する危険がある。特に、真空装置の最初のトリガー、すなわちイグニション直後、あるいは異常放電直後などにも正方向の電圧変化(いわゆるdV/dt)が加わり、MOSFET、IGBTからなるクローバスイッチ33が誤動作する危険がある。
更にまた、従来のクローバスイッチ33のオンによる異常放電を消滅させる構成ではもう一つ問題がある。電力容量の比較的小さな電力供給装置に用いられるクローバスイッチ33であっても、電流が大きいため、その順方向ドロップは10V以上ある。クローバスイッチ33のオンによって、前述の通り、通常の異常放電は消滅するが、クローバスイッチ33の順方向ドロップによって、負荷4は10V以上の電圧で順バイアスされた状態になり、数Vのアーク、異常放電の場合に、異常放電を消滅させるのに不十分となる。スパッタリングなどの真空装置にあっては、このような低電圧異常放電の可能性もありうる。
特開平8−311647号公報
本発明は、真空装置などにおける異常放電を消滅するための短絡用半導体スイッチを備える電力供給装置において、インダクタの定電流作用に悪影響を与えることなく、短絡用半導体スイッチの耐圧を必要最小限にするために、短絡用半導体スイッチをどの時点でオフさせるかということを一方の課題とし、また、短絡用半導体スイッチのオンの後に残る残留電圧を短絡用半導体スイッチのオンを利用していかに速やかにゼロもしくは反転させるかということを他方の課題とする。
前述の課題を解決するために、第1の発明は、負荷装置と、該負荷装置に給電を行う直流電源と、前記負荷装置と並列に接続された短絡用半導体スイッチと、前記負荷装置の異常放電を検出する異常放電検出回路と、該異常放電検出回路からの異常放電検出信号により前記短絡用半導体スイッチをオン、オフさせる駆動回路とを備え、前記異常放電の発生時、又は異常放電の発生を予知したときには前記短絡用半導体スイッチをオンさせて、前記負荷装置を短絡する機能を有する電力供給装置であって、前記短絡用半導体スイッチがオン状態にあるとき、前記短絡用半導体スイッチを流れる電流が、定格電流の10%以下に低下するときに、前記駆動回路は前記短絡用半導体スイッチをオフさせることを特徴とする電力供給装置を提供するものである。
第2の発明は、前記第1の発明において、前記短絡用半導体スイッチがオンしてから、前記短絡用半導体スイッチを流れる電流が、前記定格電流の10%以下に低下するまでの所定時間Tを予め求めてタイマー部に設定しておき、前記所定時間Tが経過するときに前記短絡用半導体スイッチをオフさせることを特徴とする電力供給装置を提供するものである。
第3の発明は、前記第1の発明において、前記短絡用半導体スイッチを流れる電流を検出する電流検出器を備え、該電流検出器で検出された電流が定格電流の10%以下に低下するときに、前記短絡用半導体スイッチをオフさせることを特徴とする電力供給装置を提供するものである。
第4の発明は、前記第1の発明ないし前記第3の発明のいずれかにおいて、前記負荷装置の両端の負荷電圧が設定電圧を越えているときには、前記短絡用半導体スイッチをオンさせない電圧インターロック回路を備えることを特徴とする電力供給装置を提供するものである。
第5の発明は、前記第1の発明ないし前記第4の発明のいずれかにおいて、前記短絡用半導体スイッチはIGBT又はFETであり、該IGBT又はFETのコレクタ又はドレインとゲートとの間の静電容量の放電を防止するダイオードを前記コレクタ又はドレインと直列に接続したことを特徴とする電力供給装置を提供するものである。
第6の発明は、前記第1の発明ないし前記第5の発明のいずれかにおいて、前記直流電源は、制御可能なインバータ回路と、該インバータ回路の交流出力を整流する整流器と、インダクタとコンデンサとの双方又はいずれか一方とを備えることを特徴とする電力供給装置を提供するものである。
第7の発明は、前記第6の発明において、前記直流電源は、出力電流を検出する電流検出器と、前記出力電流の過電流時に前記インバータ回路を停止させる過電流検出遮断回路とを有することを特徴とする電力供給装置を提供するものである。
第8の発明は、前記第7の発明において、前記電流検出器は、電流制限抵抗をも兼ねるものであり、前記短絡用半導体スイッチがオンするときに、前記インダクタとコンデンサとの双方又はいずれか一方のエネルギーを消費することを特徴とする電力供給装置を提供するものである。
第9の発明は、前記第1の発明ないし前記第8の発明のいずれかにおいて、前記異常放電検出回路は、前記負荷電圧の検出電圧が低下するときに異常放電の発生と判定するか、あるいは前記負荷装置を流れる負荷電流が設定値よりも増大する場合に異常放電の発生と判定するか、若しくは前記負荷電圧が設定値よりも低下するときに異常放電の発生と判定するか又はこれらを組み合わせて判定するか、又は前記負荷電流が急激に増大、前記負荷電圧が急激に減少することによって、それらの変化率(1回微分)が設定値よりも大きな場合には異常放電の発生と判定するか、更には、前記負荷電流を2回微分した値が設定値よりも大きな場合には、異常放電発生の直前の状態であることを検出して異常放電の発生を予知するかのいずれかであることを特徴とする電力供給装置を提供するものである。
第10の発明は、前記第9の発明において、前記異常放電検出回路は、前記直流電源から前記負荷装置に向かう電流が流れる1次巻線と該1次巻線に電磁的に結合された2次巻線とを有するインダクタと、該2次巻線の両端に発生する電圧と基準電圧とを比較して、該2次巻線に発生する電圧が前記基準電圧以上になるときに、異常放電の発生を示す信号を出力するコンパレータとを備えることを特徴とする電力供給装置を提供するものである。
第11の発明は、負荷装置と、該負荷装置に給電を行う直流電源と、前記負荷装置と並列に接続された短絡用半導体スイッチと、前記負荷装置の異常放電を検出する異常放電検出回路と、該異常放電検出回路からの異常放電検出信号により前記短絡用半導体スイッチをオン、オフさせる駆動回路とを備え、前記異常放電の発生時、又は異常放電の発生を予知したときには前記短絡用半導体スイッチをオンさせて、前記負荷装置を短絡する機能を有する電力供給装置であって、前記短絡用半導体スイッチと直列に前記直流電源とは逆極性の負荷逆バイアス用電源を接続し、前記短絡用半導体スイッチがオンするときに前記負荷逆バイアス用電源の電圧を前記負荷装置に印加することによって、異常放電を速やかに終止させる電力供給装置を提供するものである。
第12の発明は、請求項11において、前記負荷逆バイアス用電源は、前記短絡用半導体スイッチと直列に接続されたコンデンサと、該コンデンサと並列で、前記短絡用半導体スイッチの導通方向と同じ向きに接続されたダイオードと、前記コンデンサを充電する充電用電源とからなる電力供給装置を提供するものである。
前記第1の発明によれば、負荷装置に異常放電が発生するとき、又はその発生を予知するときにオンさせて負荷装置を短絡する短絡用半導体スイッチとして、耐圧の低い安価な半導体スイッチを用いることができる。また、短絡用半導体スイッチのオフ時に高い電圧が発生しないので、再び異常放電につながる危険性を解消することができる。
前記第2の発明によれば、短絡用半導体スイッチをオンさせておく所定時間Tをタイマー回路に予め設定しておくだけでよいので、回路の簡素化が図れ、経済的に優位になる。
前記第3の発明によれば、短絡用半導体スイッチを流れる電流が設定最小値よりも減少した時点で、短絡用半導体スイッチをオフさせているので、個々の回路のインピーダンスの差異など特性の違い、入力又は出力電圧の変動などがあっても十分に対応できる。
前記第4の発明によれば、点火電圧など設定値以上の高い電圧が印加されても、電力損失によって短絡用半導体スイッチが損傷又は破壊することがない。
前記第5の発明によれば、短絡用半導体スイッチとして用いられるIGBT又はMOSFETが有するコレクタ又はドレインとゲート間の静電容量の放電をダイオードで防いでいるので、電力損失の低減が図れると共に、誤動作を防ぐこともできる。
前記第6の発明によれば、負荷装置がスパッタリング装置、エッチング装置又は電子ビーム蒸着装置のような真空装置であっても、安定に電力を供給できる。
前記第7の発明によれば、短絡用半導体スイッチ側の回路と直流電源との間で信号のやりとりをすることなく、異常放電を消滅できるので、直流電源のオプションとして既存の装置に後から異常放電を抑制する回路を追加できる利点がある。また、異常放電を起こし易い真空装置の場合、あるいは液晶用のスパッタリング装置などのように異常放電を極力避けなければならない装置などにあっては、必要に応じて直流電源2の出力にこの異常放電を抑制する回路を後付けできる利点がある。
前記第8の発明によれば、電流検出器を電流制限抵抗としても兼用させているので、別途、電流制限抵抗を接続することなく、直流電源内のエネルギーの消費を行うことができ、短絡用半導体スイッチのオフ時点を早めることができる。
前記第9の発明によれば、種々の異常放電発生の検出、又は予知のやり方を提供することができる。
前記第10の発明によれば、異常放電検出回路の簡素化を図ることができる。
前記第11の発明、第12の発明によれば、低電圧異常放電を消滅させるために短絡用半導体スイッチがオンするときに、負荷装置に逆バイアス電圧を与えて、負荷装置を流れる電流を速やかにゼロにすることができる。また、簡単な回路構成でこのことを実現することができる。
[実施形態1]
図1によって、本発明の第1の実施形態に係る電力供給装置100について説明する。図1において、商用電源のような交流電源1からの交流電力を所望の直流電力に変換するDC−DCコンバータなどからなる直流電源2の出力端子間には、前述したようなクローバスイッチとして働く短絡用半導体スイッチ3が接続される。この短絡用半導体スイッチ3はIGBT又はMOSFETなどからなり、従来のものと同様である。そして、直流電源1と前記真空装置のような負荷装置4との間には、異常放電検出回路5が接続されている。
この異常放電検出回路5は、負荷電圧の検出電圧の極性が反転するときに異常放電が発生したものと判定するもの、負荷装置を流れる負荷電流が設定電流値よりも増大する場合に異常放電と判定するもの、あるいは負荷装置の両端の負荷電圧が設定電圧値よりも低下するときに異常放電と判定するもの、これらを組み合わせたもの、又は前記負荷電流が急激に増大、負荷電圧が急激に減少することによって、それらの変化率(1回微分)が設定値よりも急峻な、つまり大きい場合には異常放電と判定するものなどがあり、更には前記負荷電流を2回微分した値が設定値よりも大きな場合には、異常放電発生の直前の状態であることを検出、つまり異常放電の発生を予知するものもある。
異常放電検出回路5は、前述のようにして異常放電を検出すると、異常放電検出信号を短絡用半導体スイッチ3の駆動回路6に出力する。この駆動回路6は、タイマー部7と駆動信号発生部8とからなる。タイマー部7は、この実施形態1では重要な役割を果たすものであり、前記異常放電検出信号を受けてから予め設定した所定時間Tが経過するまで、駆動信号発生部8にタイマー信号を送出する。駆動信号発生部8は、タイマー部7から前記タイマー信号を受けている前記所定時間Tの間だけオン駆動信号を短絡用半導体スイッチ3に送ってこれをオンさせ、前記タイマー信号の消滅とともにオフ駆動信号を短絡用半導体スイッチ3に送ってこれをオフさせる。
前記所定時間Tは、次のようにして設定される。直流電源1には、図7に示したように、フィルタ用のインダクタが備えられている場合が多く、備えていない場合にも、図示しないDC−DCコンバータのトランスのインダクタンス、又は回路内の漏洩インダタンス、キャパスタンスが存在する。異常放電が発生することによって、短絡用半導体スイッチ3がオンすると、直流電源2の前記インダクタンス及びキャパシタンスに蓄えられた前述のエネルギーは循環電流となって短絡用半導体スイッチ3及び直流電源2を循環して流れ、直流電源の回路部品及び短絡用半導体スイッチ3の電力消費によって減衰する。
この循環電流が従来のように定格電流値に戻った時点で、短絡用半導体スイッチ3をオフさせると、定格電流値に戻ったとは言え、前記インダクタンスの働きによって短絡用半導体スイッチ3の両端に定格電圧の数倍も大きな電圧が印加されるので、この発明では、短絡用半導体スイッチ3を流れる電流が定格電流の10%以下、好ましくは実質的にゼロ近傍まで低下する最大時間を所定時間Tとする。この所定時間Tは各種実験から予め求められたものであり、数100μsの時間である。この所定時間Tを予めタイマー部7に設定しておく。なお、異常放電発生時には直流電源2の不図示のDC−DCコンバータは、内部で過電流を検出して、所定時間T経過後又はその前後の間でオフにされる。
なお、定格電流の10%以下であれば、短絡用半導体スイッチ3に簡単な小容量のスナバ回路を付加するだけで、前記インダクタンスによるサージ電圧を吸収することができる。
この実施形態1では、短絡用半導体スイッチ3を流れる循環電流が定格電流の10%以下、好ましくは実質的にゼロ近傍まで低下する所定時間Tを経過した後に、短絡用半導体スイッチ3をオフにするので、短絡用半導体スイッチ3の両端にはほぼ定格電圧程度が印加されるだけであり、したがって、従来のように定格電圧の2倍ないしは数倍も高い耐圧を持つ短絡用半導体スイッチを用いる必要は無く、経済的に有利である。また、従来のように短絡用半導体スイッチ3のオフ時に過度に高い電圧が発生しないので、異常放電の再発生につながる危険性を排除することができる。
なお、短絡用半導体スイッチ3を流れる循環電流の減衰が小さい、つまり、その循環電流が流れる閉回路の電力消費が小さい場合には、その閉回路に抵抗や複数のダイオードを直列に接続してもよい。ダイオードの場合には、短絡用半導体スイッチ3の直ぐ側に接続しても、循環電流による電圧の上昇は順方向ドロップ分だけであるために小さい。
[実施形態2]
次に図2により第2の実施形態である電力供給装置200について説明する。図2において、図1で用いた記号と同一の記号は同じ名称の部材を示すものとする。
実施形態2では、短絡用半導体スイッチ3を流れる循環電流を検出する電流検出器9と、電流検出器9により検出される循環電流の電流値が定格電流の10%以下、好ましくは実質的にゼロ近傍まで低下したか否かを識別する判定回路10とを備えている。この電力供給装置200において、短絡用半導体スイッチ3のオン動作、その働きについては、実施形態1と同じであるので説明を省略する。
判定回路10は、電流検出器9からの電流検出信号が減少傾向を呈するか否かを検出すると共に、前記電流検出信号と設定値とを比較し、その電流検出信号が減少傾向、つまり右下がりにあって、かつ設定値以下になるときに開信号を駆動回路6に送出する。ここで、判定回路10の前記設定値は、定格電流の10%以下、つまり定格電流の1/10以下に相当する値である。駆動回路6は、判定回路10から前記開信号を受けるときに、オフ駆動信号を短絡用半導体スイッチ3に与え、これをオフさせる。
この実施形態2においても、異常放電の発生の際に短絡用半導体スイッチ3と直流電源2とを循環する循環電流が、定格電流の10%以下のある値の設定値以下に低下する時点で、短絡用半導体スイッチ3をオフさせるので、短絡用半導体スイッチ3には過度に大きな電圧は印加されず、したがって、従来のように定格電圧の2倍ないしは数倍も高い耐圧を有するIGBT又はMOSFETを用いる必要は無く、経済的に有利である。また、従来のように短絡用半導体スイッチ3の両端に過度に高い電圧が発生しないので、異常放電の再発につながることがない。
[実施形態3]
次に、図3により本発明の第3の実施形態に係るより具体的な構成の電力供給装置300について説明する。電力供給装置300を示す図3において、図1及び図2で用いた記号と同一の記号については同じ部材を示すものとする。
この第3の実施形態は、アーク放電のような異常放電の発生確率が低いことに着目し、最低限の電力損失とコストで最大の信頼性を得ることのできる電力供給装置を提供するものである。
直流電源2は、交流電源1からの交流電源を整流し、平滑する整流・平滑回路2A、直流電圧を高周波交流電圧に変換する一般的なインバータ回路2B、昇圧用トランス2C、整流回路2D、フィルタを構成するコンデンサ2Eとインダクタ2F、及びインバータ回路2Bを制御する制御回路2Gで構成されている。
短絡用半導体スイッチ3としてIGBTを用いており、その主端子の一方であるコレクタ端子と直列に、IGBTのコレクタ−ゲート間の静電容量の充電電圧の放電を防止するためのダイオード11を接続している。このダイオード11の働きについては、駆動回路6の具体例を示す図4などを用いて後で説明する。
駆動回路6は実施形態1で説明したタイマー部7と絶縁駆動信号発生部8’とからなる。この電力供給装置300では、負荷装置4がスパッタ装置、エッチング装置、電子ビーム蒸着装置などの真空装置であり、タイマー部7の出力電位は低く、その電位に比べて短絡用半導体スイッチ3の制御端子の電位は高くなるので、タイマー部7の出力と短絡用半導体スイッチ3の制御端子との間を電気的に絶縁できる絶縁駆動信号発生部8’を用いている。絶縁駆動信号発生部8’については、その一例を後で詳しく述べる。
異常放電検出回路5は、正常時には負荷装置の電圧を検出する電圧検出回路を構成する高電圧抵抗器5Aとこれに直列接続された電圧検出用抵抗器5Bと高電圧抵抗器5Aに並列接続された電圧検出コンデンサ5C、及び検出された電圧が正常か、あるいは異常かを判別し、異常のときには異常検出信号を駆動回路6に出力する判別回路5Dで構成される。この判別回路5Dは、検出電圧の極性が反転したときに異常放電が発生したものと判定する。
次に、電力供給装置300の動作について説明する。負荷装置4が正常な状態にあれば、負荷電圧検出信号が極性反転しないので、異常放電検出回路5は異常検出信号を出力せず、したがって、駆動回路6は短絡用半導体スイッチ3をオンさせず、また、制御回路2Gに停止信号を与えない。この状態では、制御回路2Gは通常の制御動作を行い、インバータ回路2Bは通常の動作を行って負荷装置4に直流電力を供給する。このとき、検出用コンデンサ5Cは図示した極性に充電されている。
直流電源1から負荷装置4としての真空装置に電流が供給されているとき、真空装置4にアーク放電のような異常放電が発生すると、真空装置4は低インピーダンス状態になるので、検出用コンデンサ5Cの図示した極性の電荷は、抵抗5B、真空装置4を通して放電される。
この放電電流iは、抵抗器5Bを図示矢印方向に流れ、抵抗器5Bの両端の電圧の極性を反転する。抵抗器5Bには、接地からみて正極性の電圧が発生する。判別回路5Dは、検出電圧の極性が反転したことを検出すると、異常放電が発生したと判定し、異常放電検出信号を駆動回路6のタイマー部7に出力する。
この過渡的な状態についてもう少し詳しく説明すると、前記異常放電が発生したとき、異常放電検出回路の検出遅れと、インバータ回路2Bのオフ時間遅れと、短絡用半導体スイッチ3のオン時間遅れとの間、直流電源1はインダクタ2Fを通して真空装置4で短絡され、インダクタ2Fの電流が増加する。
しかし、その後直ぐに短絡用半導体スイッチ3がオンし、インバータ回路2Bがオフするので、直流電源1の内部コンデンサ2Eのエネルギー、インダクタ2Fのエネルギーの大部分は、短絡用半導体スイッチ3、直流電源1の整流回路2Dを通して循環し、それらの回路損失で消費される。
前に戻って説明すると、タイマー部7は、この異常放電検出信号を受けてから予め設定された前記所定時間Tに等しいパルス幅を持つ信号を絶縁駆動信号発生部8’に入力する。この所定時間Tは、実施形態1で述べたのと同じ時間であるので、説明を省略する。絶縁駆動信号発生部8’は、所定時間Tに等しいパルス幅を持つ信号をタイマー部7から受けると、所定時間Tだけ短絡用半導体スイッチ3をオンさせ、所定時間Tが経過すると、短絡用半導体スイッチ3をオフさせる。
他方、タイマー部7は、この異常放電検出信号を受けて、ほぼ所定時間Tの経過後に絶縁駆動信号発生部8’に信号を出力するのと同時に、制御回路2Gに停止信号を与える。制御回路2Gは、この停止信号を受けると、インバータ回路2Bをオフにし、電力の供給を停止する。ここで、半短絡用半導体スイッチ3のオフが先で、インバータ回路2Bのオンが後であることは望ましいが、それらのオンの順序を逆にすることもできる。
前にも述べたように、所定時間Tが経過すると、短絡用半導体スイッチ3、インダクタ2F、直流電源2の整流回路2Dからなる閉回路を流れる循環電流は、定格電流の10%以下に低下しているので、所定時間Tが経過した時点で短絡用半導体スイッチ3をオフしても、短絡用半導体スイッチ3には過度な電圧が印加されることは無く、定格電圧程度の電圧が印加されるだけである。したがって、従来に比べて耐圧の低いIGBT又はFETのような短絡用半導体スイッチ3を用いることができる。
また、短絡用半導体スイッチ3の両端間に高電圧が発生しないので、すぐにアーク放電のような異常放電が再発することもない。したがって、この実施形態では、アーク放電のような異常放電の発生確率が低いことに着目し、最低限の電力損失、コストでもって、最大の信頼性を得ることのできる電力供給装置を実現できる。
更に、この実施形態では、負荷装置4の異常放電時に、インダクタ2Fなどのインダクタンスのエネルギーを、インダクタンス自身の損失、短絡用半導体スイッチ3の損失、直流電源内の整流回路2Dの損失によって所定時間内で消費させる。これらの各部品は、もともと定格電流を流せる能力をもつので、このような定格電流の数倍以下の、短時間の過電流には十分に耐える能力を持つ。通常、所定時間は数100μs以下であり、異常放電後に直流電源を所定時間以上、例えば1ms休止して、再度1ms程度で立ち上げれば、過負荷時間比率は10%程度であり、十分に熱的に耐えることができる。特に、従来のように抵抗器又は抵抗器とダイオードの直列回路などをインダクタ2Fに並列接続しないので、部品点数も減少し、正常運転時のインダクタンスの定電流作用を減じることがなく、安定なプラズマ放電を実現できる。
更にまた、ダイオード11は、短絡用半導体スイッチ3がIGBT又はFETであるとき、IGBTのコレクタ−ゲート間の静電容量がコレクタ電圧の変動によって放電、充電されるのを防ぐものである。ダイオード11の働きを詳述するために、短絡用半導体スイッチ3としてIGBTを用い、そのIGBTを駆動する絶縁駆動信号発生部8’の1例を図4に示して説明する。一般に、短絡用半導体スイッチとして用いられる一般的なIGBT3は、コレクタ3cとゲート3gとの間に静電容量Cを有する。このコレクタ−ゲート間静電容量Cは数nFとかなり大きい。なお、3eはエミッタである。
絶縁駆動信号発生部8’は、タイマー部7と絶縁駆動信号発生部8’との間を電気的に絶縁するパルストランス又はフォトカプラなどからなる信号絶縁回路8’A、ハイサイドのNPNトランジスタ8’B、これに直列接続されたローサイドのPNPトランジスタ8’Cで概略構成される。
信号絶縁回路8’Aを介してタイマー部7から前記所定時間Tの幅を有する正のパルス信号が印加されると、ハイサイドのNPNトランジスタ8’Bがオン、ローサイドのPNPトランジスタ8’Cはオフであり、駆動電源電圧の15VがIGBT3のゲート端子に印加され、IGBT3がオンする。
次に、前記所定時間Tの経過に伴ってパルス信号が無くなり、NPNトランジスタ8’Bがオフ、PNPトランジスタ8’Cがオンし、IGBT3のゲート端子の電圧は0Vとなって、IGBT3がオフする。
ダイオード11が無い状態で、IGBT3がオフしているときに、コレクタ3cの電圧が減少方向に電圧変化すると、コレクタ−ゲート間の静電容量Cの充電電荷は放電され、その電圧は低下し、その状態で、コレクタ3cの電圧が再び増大方向に電圧変化(いわゆるdV/dt)する。その電圧変化が大きいと、充電電流も大きくなり、静電容量Cを通してゲート回路に大きな充電電流が流れ込み、誤ってオンすることがある。すなわち、不要な時に、クローバスイッチであるIGBT3がオンすることがあり、また、スパッタリングの点火電圧時に誤オンすると、過大電流が流れ、過剰な電力損失によってIGBT3などが破損する危険がある。
しかし、この実施形態3では、クローバスイッチであるIGBT3の一方の主端子であるコレクタ3cに直列にダイオード11を接続しているので、図5に示すように、コレクタ3cの電圧(実線で示された曲線A)が減少方向に電圧変化しても、ダイオード11によってコレクタ−ゲート間静電容量Cの充電電荷は放電されないので、IGBT3がオンした直後の充電電圧が低い場合を除き、コレクタ−ゲート間静電容量Cの電圧(鎖線で示された曲線B)は高い状態に保持され、したがって、大きな充電電流が流れることが無いからIGBT3が誤動作することはない。このことが、更に電力供給装置300の信頼性を向上させている。
[実施形態4]
次に、図6によって本発明の第4の実施形態である電力供給装置400について説明する。図6において、図4で用いた記号と同一の記号は同じ部材を示すものとする。第4の実施形態は、異常放電検出回路5の有効な回路構成の一例を示すものである。
異常放電検出回路5は、直流電源2の出力端子に直列に接続され、直流電源2から負荷装置へ向かう電流が流れる1次巻線n1とこの1次巻線n1に電磁的に結合された2次巻線n2とを有するインダクタ5Gと、2次巻線n2に直列に接続されたダイオード5Hと、2次巻線n2の両端の電圧とほぼ等しい電圧がかかる抵抗5Iと、基準電圧を発生する基準電圧源5Jと、抵抗5Iの電圧と前記基準電圧とを比較して、抵抗5Iの電圧が前記基準電圧よりも高いときにHレベルの信号を出力するコンパレータ5Kとからなる。コンパレータ5KのHレベルの出力信号は、駆動回路6のタイマー部7に入力される。ここで、インダクタ5Gは第3の実施形態である電力供給装置300における直流電源2のインダクタ2Fに2次巻線を設けたものでも良いし、前記インダクタ2Fとは別途に設けたインダクタであって、負荷電流を安定させるインダクタンスを呈するものであってもよい。
次に、動作について説明する。負荷装置4が前述のような真空装置であるとすると、定常の状態ではプラズマ放電が発生しており、この定常のプラズマ放電ではインダクタ5Gの1次巻線n1に流れる負荷電流はほぼ一定であるので、インダクタ5Gの両端、すなわち、その2次巻線n2の両端には有効な電圧が発生しない。したがって、抵抗5Iの電圧は基準電圧源5Jの基準電圧よりも低く、コンパレータ5Kは出力信号を出力しない。
負荷装置4に異常放電であるアーク放電が発生すると、直流電源2の出力電圧はほぼすべてインダクタ5Gに印加され、インダクタ5Gの1次巻線n1には黒点側を正とする電圧が現出する。負荷装置4がスパッタリング装置の場合には、直流電源2の出力電圧は一般的に400V程度であり、インダクタ5Gの1次巻線n1と2次巻線n2との巻数比が40対1とすると、2次巻線n2には約10Vの電圧が発生する。この電圧は、ダイオード5Hを通して抵抗5Iとコンパレータ5Kの非反転(+)端子に印加される。コンパレータ5Kは、非反転端子に印加された約10Vの電圧と基準電圧源5Jから反転(−)端子に印加される5V程度の基準電圧とを比較し、異常放電の発生を示すHレベルの出力信号を駆動回路6のタイマー部7に与える。
タイマー部7は、前述と同様に、コンパレータ5KからHレベルの出力信号を受けた時点から前記所定時間Tに等しいパルス幅を持つタイマー信号を絶縁駆動信号発生部8’に与え、絶縁駆動信号発生部8’はFETのような短絡用半導体スイッチ3を前記所定時間Tだけオンさせる。それと同時に、直流電源2の前述のような制御回路にも前記タイマー信号を与え、直流電源2を前記所定時間Tだけオフさせる。前記タイマー信号が前記所定時間Tの経過に伴い消失すると、再び、短絡用半導体スイッチ3はオフになり、直流電源2はオンする。この実施形態でも、短絡用半導体スイッチ3がオフする時点では、短絡用半導体スイッチ3を流れる電流が、定格電流の10%以下に低下しているので、そのオフ時に過度な電圧が印加されることはない。なお、この異常放電検出回路はさまざまな装置に使用することができ、有意義な回路である。
[実施形態5]
次に、図7によって本発明の第5の実施形態である電力供給装置500について説明する。図7において、図4で用いた記号と同一の記号は同じ部材を示すものとする。この電力供給装置500は、タイマー部7と絶縁駆動信号発生部8’との間に、負荷電圧が定格電圧よりも高い所定の設定電圧値よりも高いときには短絡用半導体スイッチ3をオンさせない電圧インターロック回路12を備える。この電圧インターロック回路12は、例えば、タイマー部7と絶縁駆動信号発生部8’との間に直列接続されているFETのようなスイッチ素子(不図示)、又はタイマー部7と絶縁駆動信号発生部8’との接続点と接地との間に接続されているスイッチ素子(不図示)を備え、負荷電圧の検出電圧が設定電圧値以上のときには、前記スイッチ素子がオフ又はオンして、タイマー部7が出力する信号を遮断し、絶縁駆動信号発生部8’に伝達しない。
したがって、負荷電圧の検出電圧が設定値以上のときには、電圧インターロック回路12の働きによって、絶縁駆動信号発生部8’は駆動信号を発生しない。また、直流電源2は負荷電流を検出する電流検出器2Hを備えると共に、過電流発生時にはインバータ回路2Bを停止させるための過電流検出遮断回路2Iを制御回路2G内に備える。ここで、電流検出器2Hは電流制限を行う電流制限抵抗器を兼用してもよい。
次に、電力供給装置500の動作については、電力供給装置300と異なる部分を説明する。負荷装置4が正常に放電しているときには、負荷電圧は定格電圧にあり、また、負荷装置4に異常放電が発生すると、前述から明らかなように、負荷電圧は当然に定格電圧よりも低下するので、電圧インターロック回路12は、タイマー部7からの信号をそのまま絶縁駆動信号発生部8’に伝達する。したがって、絶縁駆動信号発生部8’は、異常放電時にはオン駆動信号を短絡用半導体スイッチ3に供給し、前述のように所定時間Tだけ短絡用半導体スイッチ3をオンさせる。したがって、正常放電時、異常放電時においては、電圧インターロック回路12を設けた影響はまったくない。この作用、効果については前記実施形態で述べたとおりであるので、説明を省略する。
逆に、負荷装置4がイグニションする前に、負荷装置4の電圧が定格電圧よりも高い設定電圧を越えると、電圧インターロック回路12は、前記スイッチ素子(不図示)がオフすることによって、タイマー部7と絶縁駆動信号発生部8’との間を切断するか、あるいは前記スイッチ素子(不図示)がオンすることによって、タイマー部7と絶縁駆動信号発生部8’との接続点を接地点に短絡することによって、タイマー部7からの信号が絶縁駆動信号発生部8’に伝達されるのを防止する。したがって、負荷電圧が所定の設定電圧値以上の状態にあるときは、短絡用半導体スイッチ3はオンしない。
このことは、短絡用半導体スイッチ3の保護の面から大切である。電力損失は、短絡用半導体スイッチ3に印加される電圧とそれを流れる電流との積で決まるので、電圧の大きな状態で、短絡用半導体スイッチ3をオンさせると、電力損失が非常に大きくなり、定格時よりも大幅に大きな電力量を有する短絡用半導体スイッチ3を用いなくてはならなくなる。これは本発明の基本的な技術思想にそぐわなくなる。
一例として、負荷装置4が真空装置の場合には、点火(イグニション)電圧、例えば1200Vの点火電圧によって、短絡用半導体スイッチ3が誤ってオンすると、短絡用半導体スイッチ3であるIGBT又はMOSFETを破損する可能性が高いので、真空装置の電圧、負荷電圧が定常放電電圧の上限、例えば800Vよりも高い電圧では、電圧インターロック回路12は絶縁駆動信号発生部8’がオン駆動信号を出力するのを抑止する。
また、この電力供給装置500では、電力供給装置300と違って、タイマー部7からオフ信号を直流電源1に送る必要がない。その代わり、直流電源2のリターン回路に設けた電流検出器2Hによって検出された電流検出信号が設定値よりも大きく、過電流状態になったときには、制御回2Gの過電流遮断回路2Iが働くことによって、制御回路2Gはインバータ回路2Bを直ぐに停止させ、前記所定時間T以上の期間、インバータ回路2Bを停止状態とする。
電流検出器2Hが前述のように、電流制限抵抗器を兼ねるものである場合には、短絡用半導体スイッチ3がオンしたときに、フィルタ用のコンデンサ2E、インダクタ2Fのエネルギーを消費するので、短絡用半導体スイッチ3と直流電源2とを循環する電流の減衰が大きく、短時間で短絡用半導体スイッチ3をオフにすることができる。
すなわち、この電力供給装置500では、短絡用半導体スイッチ3側の回路と直流電源2との間で信号のやりとりすることなく、異常放電を消滅できるので、直流電源2のオプションとして既納品に後から追加できる利点がある。また、異常放電しやすい真空装置の場合、あるいは液晶用のスパッタリング装置などのように異常放電を極力避けなければならない用途など、必要に応じて直流電源2に後付けできる利点がある。なお、直流電源2自体に前述の異常放電検出回路5と同様な異常放電検出回路を別個設け、その異常放電検出回路で異常放電を検出して直流電源2のインバータ回路を停止することもできる。
[実施形態6]
次に、図8によって本発明の第6の実施形態である電力供給装置600について説明する。図8において、図7で用いた記号と同一の記号は同じ部材を示すものとする。以上の実施形態で説明したように、異常放電検出回路5によって異常放電が発生したことが検出されたとき、又は異常放電の発生が予知されたときには、駆動回路6が短絡用半導体スイッチ3をオンさせるが、一般的に短絡用半導体スイッチ3は数V以上の順方向ドロップを有するので、短絡用半導体スイッチ3がオンした状態でも、負荷装置4の両端の電圧は短絡用半導体スイッチ3の順方向ドロップとダイオード11の順方向ドロップとの和の電圧に等しい電圧値、例えば10V以下には低下しない。そして、短絡用半導体スイッチ3のオンによって通常の異常放電が消滅するとはいえ、その直後には異常放電によって生成されたイオンが残留しているので、負荷は未だ比較的低インピーダンス状態にあり、10V程度の電圧では低電圧異常放電を消滅できない可能性もある。実施形態6ではこの低電圧異常放電電圧を速やかに反転することを目的にしている。
実施形態6の電力供給装置600では、短絡用半導体スイッチ3のアノード側に直列にコンデンサ21を接続し、短絡用半導体スイッチ3の導通方向と同方向に向けたダイオード22を、コンデンサ21と並列に接続する。コンデンサ21の両端には、必要に応じて接続される保護用抵抗23を介して充電用電源24が接続される。この充電用電源24は、コンデンサ21を図示極性、つまり直流電源2の出力電圧の極性とは逆の極性に充電する。その充電電圧の大きさは、これに制限されるものでないが、例えば、負荷装置4の定常放電電圧の10%以下である。通常、真空装置にあっては負荷装置4のプラズマ放電電圧は200〜800Vであるから、充電用電源24の出力電圧は、プラズマ放電電圧に応じて20〜80Vに設定される。充電用電源24の出力電圧は、固定の値であっても良いし、プラズマ放電電圧に応じて自動的に変更される電圧であっても良い。この実施形態6では50Vとする。
ここで、コンデンサ21、ダイオード22、保護用抵抗23、及び充電用電源24は、負荷装置4に逆バイアス電圧を与える負荷逆バイアス用電源を構成する。また、充電用電源24は、詳細な回路構成については図示しないが、商用電源電圧を所望の電圧に変換するトランスと、その交流電圧を整流する整流回路とからなる簡単な回路構成のもの、あるいはトランス2Cに不図示の別巻線を設けると共に、その交流電圧を所望の直流電圧に変換する通常の構成の整流回路を前記別巻線に接続したものなど種々の構成が考えられ、一般的な構成の充電回路であれば良い。
次に、この実施形態の電力供給装置600の動作について説明する。電力供給装置600の動作は、前記負荷逆バイアス用電源の動作を除いて電力供給装置500の動作と同じである。負荷装置4が正常に動作しているときには、前述したように短絡用半導体スイッチ3はオフ状態にあり、コンデンサ21は充電用電源24によって50Vに充電されている。この状態で、今、負荷装置4に異常放電が発生すると、この異常放電の発生を異常放電検出回路5が検出して異常放電検出信号を駆動回路6に送出する。駆動回路6は、前記異常放電検出信号を受けると、短絡用半導体スイッチ3を即座にオンさせる。
この結果、負荷装置4の両端には、短絡用半導体スイッチ3とダイオード11との順方向ドロップの和に等しい電圧(例えば、10Vとする。)に逆極性電圧(−50V)を加算した電圧、つまり−40Vの逆極性電圧が印加されることになる。この逆バイアス電圧によって、負荷装置4に発生した異常放電はより速やかに終止すると共に、その後に流れていた微少電流をもゼロにすることができる。前記負荷逆バイアス用電源の電流供給量が十分に大きければ、異常放電を検出してインバータ回路2Bが停止するまで負荷装置4に逆バイアス電圧を印加し続けることができ、より一層、異常放電を速やかに終止させることができる。そして、コンデンサ21の電荷がすべて放電されたとき、インダクタンス2Fのエネルギーがまだ残っていればダイオード22が導通し、負荷装置4の負荷電圧は再びほぼ数Vになる。また、ダイオード22によってコンデンサ21が図示極性とは逆に充電されることがない。保護用抵抗23は、この場合に、充電用電源24がダイオード22によって直接短絡されるのを保護する。
負荷装置4を流れる電流が一旦ゼロになり、異常放電によって生じたイオンが消滅すると、負荷装置4のインピーダンスは大きくなるので、再び微少な電流が流れることはない。実際には、この逆電圧印加時間は異常放電により発生したイオンが消滅して負荷が高インピーダンスを呈するまでの時間である数μs〜数10μsでよいから、コンデンサ21の充電電荷でまかなうことができる。そして、異常放電が発生しない時間にコンデンサ21を充電すればよいので、充電用電源24の電力容量を最小限のものにでき、その小型化の面だけでなく、経済性に優れている。
具体的には、コンデンサ21の静電容量をその放電電流に従って適当に選定し、逆電圧を数μs〜数10μs持続させればよい。その一例を示す。短絡用半導体スイッチ3のオン時に流れる短絡電流が200Aピークの3角波とした場合、コンデンサ21の静電容量Cは、計算式から100μF程度となる。また、最大のアーク発生頻度を1回/10ms(繰返し周波数を100Hzとする。)とすれば、負荷装置4を逆バイアスするのに必要な電力Pは、計算式より12.5W程度になる。つまり、この実施形態の負荷逆バイアス用電源によれば、12.5W程度のものでよく、経済的であることが分かる。
なお、従来のプラズマ放電の異常放電防止装置は、異常放電を検出すると、直ぐに負荷装置に逆電圧を印加し、直ぐに正常電圧の極性に復帰させる専用の回路を別途備える逆電圧パルス方式である。この方式の場合には、直ぐに正常電圧の極性に復帰させるために、短絡用半導体スイッチのオフ時のサージ電圧が大きくなり、大きな容量の短絡用半導体スイッチが必要であり、また、その装置が大掛かりになる欠点があった。しかし、実施形態6の電力供給装置によれば、極めて簡単な構成で小容量の負荷逆バイアス用電源で異常放電を速やかに完全に終止させることができるので、経済的利点は大きい。
また、実施形態1〜実施形態5においても、実施形態の6で述べた負荷逆バイアス用電源を短絡用スイッチに直列接続することも可能である。そして、短絡用スイッチのオフについては前述のように行うのが好ましいが、必ずしも短絡用スイッチのオフについては限定する必要が無く、短絡用スイッチのオンを利用して負荷装置に逆バイアス電圧を印加できればよい。
なお、以上の実施形態ではいずれも短絡用半導体スイッチ3であるIGBT又はMOSFETを1個として説明したが、負荷装置の電圧に応じて複数個のIGBT又はMOSFETを直列接続してなる半導体スイッチを用いても勿論良い。また、必要に応じて、IGBT又はMOSFETに並列に抵抗、コンデンサなどを接続したものを短絡用半導体スイッチとして用いても良い。さらに、実施形態3、5ではインダクタ2Fを直流電源2のフィルタ用のインダクタとして説明したが、直流電源の出力端子に別途接続したインダクタであっても勿論よい。
本発明に係る第1の実施形態である電力供給装置100を示す図である。 本発明に係る第2の実施形態である電力供給装置200を示す図である。 本発明に係る第3の実施形態である電力供給装置300を示す図である。 本発明の実施形態である電力供給装置300に用いられる駆動回路の一例を示す図である。 本発明の実施形態である電力供給装置300の動作を説明するための図である。 本発明の第4の実施形態である電力供給装置400を示す図である。 本発明の第5の実施形態である電力供給装置500を示す図である。 本発明の第6の実施形態である電力供給装置600を示す図である。 従来の異常放電抑制機能を備えた電力供給装置の例を示す図である。
符号の説明
1…交流電源
2…直流電源
2A…整流・平滑回路
2B…インバータ回路
2C…トランス
2D…整流回路
2E…コンデンサ
2F…インダクタ
2G…インバータ回路2Bの制御回路
2H…電流検出器
2I…過電流検出遮断回路
3…短絡用半導体スイッチ
4…負荷装置
5…異常放電検出回路
5A、5B…負荷電圧検出用の抵抗器
5C…負荷電圧検出用のコンデンサ
5D…判別回路
5G…1次巻線n1と2次巻線n2とを有するインダクタ
5J…基準電圧源
5K…コンパレータ
6…短絡用半導体スイッチ3の駆動回路
7…タイマー部(回路)
8…駆動信号発生部
8′…絶縁駆動信号発生部(回路)
9…短絡用半導体スイッチ3の電流検出器
10…判定回路
11…ダイオード
12…電圧インターロック回路
21…コンデンサ
22…ダイオード
24…充電用電源

Claims (12)

  1. 負荷装置と、該負荷装置に給電を行う直流電源と、前記負荷装置と並列に接続された短絡用半導体スイッチと、前記負荷装置の異常放電を検出する異常放電検出回路と、該異常放電検出回路からの異常放電検出信号により前記短絡用半導体スイッチをオン、オフさせる駆動回路とを備え、前記異常放電の発生時、又は異常放電の発生を予知したときには前記短絡用半導体スイッチをオンさせて、前記負荷装置を短絡する機能を有する電力供給装置であって、
    前記短絡用半導体スイッチがオン状態にあるとき、前記短絡用半導体スイッチを流れる電流が、定格電流の10%以下に低下するときに、前記駆動回路は前記短絡用半導体スイッチをオフさせることを特徴とする電力供給装置。
  2. 請求項1において、
    前記短絡用半導体スイッチがオンしてから、前記短絡用半導体スイッチを流れる電流が、前記定格電流の10%以下に低下するまでの所定時間Tを予め求めてタイマー部に設定しておき、前記所定時間Tが経過するときに前記短絡用半導体スイッチをオフさせることを特徴とする電力供給装置。
  3. 請求項1において、
    前記短絡用半導体スイッチを流れる電流を検出する電流検出器を備え、該電流検出器で検出された電流が定格電流の10%以下に低下するときに、前記短絡用半導体スイッチをオフさせることを特徴とする電力供給装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、
    前記負荷装置の両端の負荷電圧が設定電圧を越えているときには、前記短絡用半導体スイッチをオンさせない電圧インターロック回路を備えることを特徴とする電力供給装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかにおいて、
    前記短絡用半導体スイッチはIGBT又はFETであり、該IGBT又はFETのコレクタ又はドレインとゲートとの間の静電容量の放電を防止するダイオードを前記コレクタ又はドレインと直列に接続したことを特徴とする電力供給装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかにおいて、
    前記直流電源は、制御可能なインバータ回路と、該インバータ回路の交流出力を整流する整流器と、インダクタとコンデンサとの双方又はいずれか一方とを備えることを特徴とする電力供給装置。
  7. 請求項6において、
    前記直流電源は、出力電流を検出する電流検出器と、前記出力電流の過電流時に前記インバータ回路を停止させる過電流検出遮断回路とを有することを特徴とする電力供給装置。
  8. 請求項7において、
    前記電流検出器は、電流制限抵抗をも兼ねるものであり、前記短絡用半導体スイッチがオンするときに、前記インダクタとコンデンサとの双方又はいずれか一方のエネルギーを消費することを特徴とする電力供給装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかにおいて、
    前記異常放電検出回路は、前記負荷電圧の検出電圧が低下するときに異常放電の発生と判定するか、
    あるいは前記負荷装置を流れる負荷電流が設定値よりも増大する場合に異常放電の発生と判定するか、
    若しくは前記負荷電圧が設定値よりも低下するときに異常放電の発生と判定するか又はこれらを組み合わせて判定するか、
    又は前記負荷電流が急激に増大、前記負荷電圧が急激に減少することによって、それらの変化率(1回微分)が設定値よりも大きな場合には異常放電の発生と判定するか、
    更には、前記負荷電流を2回微分した値が設定値よりも大きな場合には、異常放電発生の直前の状態であることを検出して異常放電の発生を予知するかのいずれかであることを特徴とする電力供給装置。
  10. 請求項9において、
    前記異常放電検出回路は、前記直流電源から前記負荷装置に向かう電流が流れる1次巻線と該1次巻線に電磁的に結合された2次巻線とを有するインダクタと、該2次巻線の両端に発生する電圧と基準電圧とを比較して、該2次巻線に発生する電圧が前記基準電圧以上になるときに、異常放電の発生を示す信号を出力するコンパレータとを備えることを特徴とする電力供給装置。
  11. 負荷装置と、該負荷装置に給電を行う直流電源と、前記負荷装置と並列に接続された短絡用半導体スイッチと、前記負荷装置の異常放電を検出する異常放電検出回路と、該異常放電検出回路からの異常放電検出信号により前記短絡用半導体スイッチをオン、オフさせる駆動回路とを備え、前記異常放電の発生時、又は異常放電の発生を予知したときには前記短絡用半導体スイッチをオンさせて、前記負荷装置を短絡する機能を有する電力供給装置であって、
    前記短絡用半導体スイッチと直列に前記直流電源とは逆極性の負荷逆バイアス用電源を接続し、前記短絡用半導体スイッチがオンするときに前記負荷逆バイアス用電源の電圧を前記負荷装置に印加することによって、異常放電を速やかに終止させることを特徴とする電力供給装置。
  12. 請求項11において、
    前記負荷逆バイアス用電源は、前記短絡用半導体スイッチと直列に接続されたコンデンサと、該コンデンサと並列で、前記短絡用半導体スイッチの導通方向と同じ向きに接続されたダイオードと、前記コンデンサを充電する充電用電源とからなることを特徴とする電力供給装置。
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