JP2005317844A - 基板処理装置のクリーニング方法 - Google Patents

基板処理装置のクリーニング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005317844A
JP2005317844A JP2004135688A JP2004135688A JP2005317844A JP 2005317844 A JP2005317844 A JP 2005317844A JP 2004135688 A JP2004135688 A JP 2004135688A JP 2004135688 A JP2004135688 A JP 2004135688A JP 2005317844 A JP2005317844 A JP 2005317844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
cleaning
flow rate
gas
leak
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004135688A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotoshi Nakada
弘利 中田
Seiji Matsumoto
省二 松元
Masanori Sakamoto
正紀 坂本
Takeshi Kawamura
武志 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2004135688A priority Critical patent/JP2005317844A/ja
Publication of JP2005317844A publication Critical patent/JP2005317844A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】 ドライエッチングやプラズマCVD膜堆積する処理装置において、Heガスのリーク流量増大による基板の処理不良が発生するのを防止する。
【解決手段】 処理室104の内部に設置された支持台107に基板106を載置固定し、基板106と支持台107との間にガスを連続的に流しながら基板106を処理する基板処理装置のクリーニング方法であって、ガスの、基板106と支持台107との間から処理室空間へのリーク流量が、基板106が処理不良にならない範囲にある第1のリーク流量を超えたとき、処理室104内部のクリーニングを行い、ガスのリーク流量を第1のリーク流量より小さい第2のリーク流量以下にする。これにより、基板106とその支持台107間に流すガスのリーク流量が大きくなって、基板処理不良を発生することがなくなり、また効率的にクリーニングが実施できるので生産性に優れた効果を発揮する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、半導体などの基板を設置しプラズマ処理するなどの目的に用いられる基板処理装置のクリーニング方法に関するものである。
近年、半導体集積回路を構成している素子を微細化するに伴い、プラズマを用いた素子パターンの加工方法が広く用いられている。このような半導体基板をプラズマ中で処理する際には、半導体基板を静電吸着方式により処理装置の下部電極に固定する。そして半導体基板と下部電極との間に熱伝導ガスであるHe(ヘリウム)ガスを流し、このHeガスにより半導体基板と下部電極との間で熱伝導を行い、半導体基板を所定温度に維持している。
しかし、ドライエッチングやCVDを行う場合、処理中に発生したエッチングガス、膜形成用ガスや半導体基板上に形成された膜材料同士の反応生成物が処理室の内壁や下部電極近傍に堆積したり、処理室内壁に付着した反応生成物が下部電極上に落下すると、半導体基板と下部電極の間に隙間が生じ、静電吸着異常が発生し、Heガスが漏れることにより処理基板の冷却効果が弱まることになる。微細加工や均一な膜堆積を行うには、半導体基板温度の均一性が求められる。Heガスの漏れ量(以下Heリーク量)が異常になることは、冷却効果が弱まり、求める加工特性が得られず加工不良を発生させることにつながる。
以上のような問題点に対する対策として冷却ガスであるHeのリークをモニターすることが行われているがその一例を図面を参照しながら説明する。図6は特許文献1に記載されている従来のドライエッチング装置一構成を示すものである。図6に示されるように、エッチングの対象とする半導体基板601に対応して、上部電極602および下部電極603を含む処理室606と、処理室606内に設置されているHeガスの漏れを検出するHe光センサ605と、高周波電源607と、下部電極電源608と、処理室606に対する高周波電源607および下部電極電源608の供給を遮断する機能を有するOFFスイッチ609と、システムコントローラ610と、Heガス導入ライン611と、Heガス導入ライン611を真空に引くポンプ612と、Heガスの圧力を監視する圧力コントローラ613と、半導体基板601と下部電極603との間におけるHeガス圧力の漏れ量を圧力計614により監視し圧力の異常判定を行う圧力判定器615と、Heガスの漏れを検知するHeリーク検出装置616と、外部記憶装置617とを備えて構成される。
次に以上のように構成されたドライエッチング装置について、以下その動作について説明する。まず、図6において半導体基板601に対するプラズマ処理を行う場合には、処理室606の内部に設けられている上部電極602と下部電極603との間に、高周波電源607により所定の高周波電力が印加される。この高周波電力の印加により、処理室606の内部にはプラズマ604が生成され、このプラズマ604により、下部電極603の上部に載置されている半導体基板601の表面の被エッチング物がエッチング処理される。この場合に、被エッチング物によっては、高電力の高周波電力の印加が必要となり、高周波によるプラズマにより半導体基板601が高温に加熱され、前記被エッチング物上にマスクとして用いられているレジストが、プラズマ照射により変質するという問題がある。このレジストの変質を防止するために、半導体基板601の冷却を目的として、半導体基板601と下部電極603との熱伝導を向上させる手段が利用されている。
この半導体基板601と下部電極603との熱伝導を向上させる手段の一つとして、静電吸着を用いる方法がある。この方法による場合には、半導体基板601に対して下部電極603の熱を伝達するために、下部電極電源608より下部電極603に半導体基板601を静電吸着させる。また、半導体基板601に対する下部電極603の熱伝導をよりよくするために、半導体基板601と下部電極603との間に、Heガス導入ライン611よりHeガスが導入される。この導入されたHeガスは、ポンプ612により排気されて、圧力計614により半導体基板601と下部電極603の間の圧力が常に監視されている。圧力判定器615においては、圧力計614により監視されているHeガスの圧力が、予め設定されている所定の圧力になるように、圧力コントローラ613により制御調整されている。そして、更に、Heガス圧力が、圧力コントローラ613による圧力制御が可能な範囲を超えて、圧力計614において監視されている圧力値が、前記設定圧力から外れるような場合には、圧力判定器615により、システムコントローラ610に対してOFFスイッチ609のオン・オフを制御するためのOFF信号が伝達され、システムコントローラ610による制御作用を介してOFFスイッチ609がOFFされて、下部電極603に対して高周波電源607より供給されている高周波電力の印加が停止される。
上記エッチングの過程においては、Heリーク検知装置616が処理室606に設置されているHe光センサ605の出力を受けて、Heガスの漏れが常時検出され、その漏れ量がモニタされており、当該Heリーク検知装置616において検知されたHeガスの漏れ量は、予め外部記憶装置617内に設定されている許容漏れ量の設定値と比較されて、当該漏れ量が前記設定値を超えた場合には、Heリーク検出装置616よりシステムコントローラ610に対して、OFFスイッチ609のオン・オフを制御するための制御信号が送られ、システムコントローラ610による制御作用を介してOFFスイッチ609がオフされ、下部電極603に対して高周波電源607より供給されている高周波電力の印加が停止され、エッチング処理が中止される。
特開平8−199379号公報
しかしながら以上に述べたような従来技術においては、以下の課題が存在する。すなわち図6に示した装置は、Heリーク量が所定の設定値を超えた場合異常を検出し、エッチング途中であってもエッチング処理を中止し、次に処理される半導体基板の処理を停止する方法であり、Heリーク量の異常が検出された処理途中の半導体基板は十分な加工形状を得られていないため不良基板となる。また、Heリーク量が所定の設定値を超えて増加した場合、原因によっては、下部電極上にエッチング反応生成物などの異物が付着しメンテナンスを行わなければ改善できない状態になると、処理装置の稼働率の低下を招くこととなる。
したがって、この発明の目的は、上記問題点に鑑みて、プラズマ処理装置の処理室内の下部電極上に半導体基板を静電吸着で固定し、基板と下部電極間に冷却用Heガスを流して温度制御を行い、ドライエッチングやプラズマCVD膜堆積する処理装置において、Heガスのリーク流量増大による基板の処理不良が発生するのを防止することである。また、処理室内に流出するHeガスの流量をモニタリングし、Heガスのリーク量が一定値を越えた際にも装置を停止させてメンテナンスを行うということをせずに効率的な処理室のクリーニングを行い、未然に加工不良になる処理基板が発生することを防止し、処理装置の安定稼動を実現する基板処理装置のクリーニング方法を提供することである。
上記問題点を解決するためにこの発明の請求項1記載の基板処理装置のクリーニング方法は、処理室の内部に設置された支持台に基板を載置固定し、前記基板と前記支持台との間にガスを連続的に流しながら前記基板を処理する基板処理装置のクリーニング方法であって、前記ガスの、前記基板と前記支持台との間から前記処理室空間へのリーク流量が、前記基板が処理不良にならない範囲にある第1のリーク流量を超えたとき、前記処理室内部のクリーニングを行い、前記ガスのリーク流量を前記第1のリーク流量より小さい第2のリーク流量以下にする。
請求項2記載の基板処理装置のクリーニング方法は、請求項1記載の基板処理装置のクリーニング方法において、前記基板処理装置は、前記支持台に前記基板を静電吸着によって固定し、前記基板と前記支持台との間にガスを連続的に流しながら前記基板内の温度を制御するものである。
請求項3記載の基板処理装置のクリーニング方法は、請求項1または2記載の基板処理装置のクリーニング方法において、前記処理室内部のクリーニングを行う工程は、一定の時間、前記支持台に基板を載置せずに前記処理室内部をクリーニングした後、前記支持台に基板を固定して前記ガスのリーク流量を測定することを1サイクルとし、前記ガスのリーク流量が前記第1のリーク流量を超えたときのリーク流量値に応じて、前記第2のリーク流量以下となるのに必要なサイクル数だけ繰り返しクリーニングを行う。
請求項4記載の基板処理装置のクリーニング方法は、請求項1または2記載の基板処理装置のクリーニング方法において、前記処理室内部のクリーニングを行う工程は、前記ガスのリーク流量が前記第1のリーク流量を超えたときのリーク流量値に応じて、第2のリーク流量以下となるのに必要な時間だけ、前記支持台に基板を載置せずに前記処理室内部をクリーニングする。
請求項5記載の基板処理装置のクリーニング方法は、請求項1,2,3または4記載の基板処理装置のクリーニング方法において、前記クリーニングは前記処理室壁面または前記支持台に対して行う。
請求項6記載の基板処理装置のクリーニング方法は、請求項1,2,3,4または5記載の基板処理装置のクリーニング方法において、前記クリーニングはプラズマドライクリーニングである。
請求項7記載の基板処理装置のクリーニング方法は、請求項6記載の基板処理装置のクリーニング方法において、前記基板処理装置はフルオロカーボンガスによって基板を処理する装置であり、クリーニングは少なくとも酸素を含むプラズマドライクリーニングである。
この発明の請求項1記載の基板処理装置のクリーニング方法によれば、ガスの、基板と支持台との間から処理室空間へのリーク流量が、基板が処理不良にならない範囲にある第1のリーク流量を超えたとき、処理室内部のクリーニングを行い、ガスのリーク流量を第1のリーク流量より小さい第2のリーク流量以下にするので、基板とその支持台間に流すガスのリーク流量が大きくなって、基板処理不良を発生することがなくなり、また効率的にクリーニングが実施できるので生産性に優れた効果を発揮する。特に、半導体集積回路が形成された半導体基板などのような処理される基板と、プラズマ装置の下部電極のような支持台の間に供給されるガスの処理室内に流出するリーク流量をモニタリングし、処理不良が発生しない範囲で設定された流量を越えた際にクリーニングを行うことで、処理不良となる基板を発生させずに効率的な処理室のクリーニングを行うことができ、ガスリーク量の増加による不良を未然に防止し、処理装置の安定稼動に寄与する。
請求項2では、基板処理装置は、支持台に基板を静電吸着によって固定し、基板と支持台との間にガスを連続的に流しながら基板内の温度を制御するものであるので、特に上記効果を発揮する。
請求項3では、処理室内部のクリーニングを行う工程は、一定の時間、支持台に基板を載置せずに処理室内部をクリーニングした後、支持台に基板を固定してガスのリーク流量を測定することを1サイクルとし、ガスのリーク流量が第1のリーク流量を超えたときのリーク流量値に応じて、第2のリーク流量以下となるのに必要なサイクル数だけ繰り返しクリーニングを行うので、余分なクリーニングを避けることができ、処理装置の安定稼働に寄与する。
請求項4では、処理室内部のクリーニングを行う工程は、ガスのリーク流量が第1のリーク流量を超えたときのリーク流量値に応じて、第2のリーク流量以下となるのに必要な時間だけ、支持台に基板を載置せずに処理室内部をクリーニングするので、余分なクリーニングを避けることができ、処理装置の安定稼働に寄与する。
請求項5では、請求項1,2,3または4記載の基板処理装置のクリーニング方法において、クリーニングは処理室壁面または支持台に対して行うことが望ましい。
請求項6では、請求項1,2,3,4または5記載の基板処理装置のクリーニング方法において、クリーニングはプラズマドライクリーニングであることが望ましい。
請求項7では、請求項6記載の基板処理装置のクリーニング方法において、基板処理装置はフルオロカーボンガスによって基板を処理する装置であり、クリーニングは少なくとも酸素を含むプラズマドライクリーニングであることが望ましい。
この発明の第1の実施の形態による基板処理装置のクリーニング方法を図1〜図3に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態のクリーニング方法を実施するためのエッチング装置の概要を示すものである。
図1に示されるように、このエッチング装置は、エッチングの対象となる半導体基板106と、エッチングに用いられるガスを供給するガス供給穴103と、上部電極105と下部電極107を内蔵する処理室104と、プラズマを生成するためのコイル101と、コイル101に電力を供給する高周波電源102と、下部電極電源112と、半導体基板106と下部電極107の間にHeを供給するHe供給ライン108と、供給Heの圧力を監視する圧力計110と、Heの圧力を制御する圧力コントローラ109と、圧力コントローラ109からの信号によりHe流量を表示する外部表示装置113と、He流量を記憶しておく外部記憶装置111からなる。
以上のように構成されたエッチング装置の動作について説明する。まず、処理室104の内部に設置された下部電極(支持台)107に半導体基板106を載置固定し、半導体基板106と下部電極107との間にガスを連続的に流しながら半導体基板106を処理する。具体的に、半導体基板106に対するエッチング処理を行う場合、半導体基板106を下部電極107に静電吸着させ、プラズマ照射により半導体基板106が高温になることを防ぐため、半導体基板106と下部電極107との間に冷却用熱伝導ガスとして、He供給ライン108よりHeガスを供給する。このHeガスの供給においては、圧力計110によりHeガス圧力を監視し、所定の圧力を維持するように圧力コントローラ109により制御され、圧力コントローラ109に流れるHeガス流量は外部表示装置113に表示され、Heガス流量は外部記憶装置101に一定の時間間隔で記憶される。なお、圧力コントローラーは、Heの流量を増減させて圧力を一定に保っている。従って、処理室へのHe流量が増加した場合、圧力を規定値で保つためには、供給するHe流量を増加させ、逆に処理室へのHe流量が減少した場合、供給するHe流量を減少させる。このように圧力コントローラーは、He圧力のみをコントロールするが、その際に流れるHe流量を監視し、装置上(外部表示装置)に表示する。
その後、処理室104の内部にガス供給穴103からエッチングに用いられるガスを供給し、ガス流量が安定した後に、コイル101に高周波電源102より所定の高周波電力を印加する。印加した高周波電力により、処理室104内の上部電極105の下にプラズマ113が生成され、また下部電極107に下部電極電源112より高周波電力を印加することにより、プラズマ中のイオンを半導体基板106に引き込むことによりエッチングが行われる。エッチングガスとしてフルオロカーボン(CF)系ガスを用いた場合、フルオロカーボンを構成する炭素とフッ素の数にもよるが、処理室104の内壁、下部電極107の表面の一部などにCF系のエッチング反応生成物が堆積してゆく。そして通常その反応生成物の膜厚が厚くなったり、壁面から下部電極107表面にはがれ落ちたりして半導体基板106と下部電極107間のHeリーク量が徐々に増加してゆくのである。
図2は、このようなHeリーク量の時間変化に対して、なにも対策を施さない場合の処理ロットを経るごとのHeリーク量変化を示すグラフである。図2において、横軸は処理した順にロットを左から右へ並べたものであり、すなわちロット処理の時間推移、縦軸はHeリーク量を示したものである。図2中のAは、装置に設定したHeリーク量の上限値であり、Heリーク量がAを超えた場合(本実施形態では16sccmを超えた場合)、Heリーク量が異常であり、プラズマ処理中の半導体基板の温度分布、温度自体が、半導体集積回路が不良となる限界のリーク量である。従ってリーク量がAを越えると処理を停止する。Heリーク量の異常が発生した場合、処理室104内部をクリーニングする必要があり、もしAを越えるHeリーク量のときに処理されたロット(ロットm)があればそのロットは加工不良となる。Heリーク量は、処理室104内に反応生成物が堆積していくため、図2に示されるように処理枚数の増加に伴い増加し、不安定な状態となる。Heリーク量が不安定な状態で処理を続けるとHeリーク量の異常が発生する可能性が高まる。
そこで本発明の実施形態によるクリーニング方法は、Heガスの、半導体基板106と下部電極107との間から処理室空間へのリーク流量が、半導体基板106が処理不良にならない範囲にある第1のリーク流量を超えたとき、処理室104内部のクリーニングを行い、ガスのリーク流量を第1のリーク流量より小さい第2のリーク流量以下にする。この場合、基本的にはHeリーク量Aよりも小さいリーク量のプラズマドライクリーニング実施設定値を設け、このプラズマドライクリーニング実施設定値を超えた時点でプラズマドライクリーニング処理を行うものである。
図3は、本発明の実施形態によるクリーニング方法を適用し、フルオロカーボンガスを用いたドライエッチング処理を行った場合のロットごとのHeリーク量変化を示すグラフである。図3において、縦軸、横軸は図2と同様であり、縦軸はHeリーク量、横軸は処理した順にロットを左から右へ並べたものであり、すなわちロット処理の時間推移を示したものである。Aは半導体集積回路がプラズマ処理によって不良となる限界のHeリーク量、すなわちHeリーク量の許容上限値、Bはプラズマドライクリーニングを実施すべきHeリーク量設定値(第1のリーク量)、Cは、プラズマドライクリーニング後、通常のプラズマ処理を開始する事ができると判断するHeリーク量設定値(第2のリーク量)であり、プラズマドライクリーニングを終了できるHeリーク量設定値でもある。
図3では具体的に、Aを16.0sccm、Bを14.0sccm、Cを12sccmに設定している。図3において、ロットaから順に処理するに従ってエッチングガスと半導体基板上の被エッチング膜との微小な反応生成物が下部電極上に付着などする事によって徐々にHeリーク量が増加してゆき、ロットj(1ロットは半導体基板106が25枚)処理時にHeリーク量が14.2sccmに達する。ここでBを超えたため、次のロットkを処理する前にプラズマドライクリーニングを実施する。プラズマドライクリーニングは、O2プラズマを用いて、処理室104内部のクリーニングを行うものである。
このクリーニングは例えば、下部電極107上に半導体基板106を載置せずに、ガス供給穴103よりO2を1000sccm供給し、処理室104を60mTの圧力に制御する。O2ガス流量が安定した後、コイル101に高周波電源102から2000Wの高周波電力を印加し、処理室104内の上部電極105の下にO2プラズマ113を生成し、さらに下部電極107に下部電極電源112より60Wの高周波電力を印加して下部電極112上や処理室104側壁に堆積したCF系の反応生成物を除去する。クリーニング過程は以下の反応を行うと考えられる。
CxFy+O→CO2↑+CO↑+F2↑+COFz↑
この反応により、CF系の反応生成物が除去され、半導体基板106と下部電極107間のHeリーク量が低減される。このプラズマドライクリーニングは、下部電極107上に半導体基板106を載置せずにO2プラズマによりクリーニングを行う処理と半導体基板106を静電吸着させHeリーク量の減少を確認する操作を1サイクルとして交互に繰り返し、設定値C以下に達するまで行い設定値C以下となるのに必要な最小のサイクル数だけ行うのが望ましい。ロットkの処理前にクリーニングを実施したことにより、Heリーク量は、ロットj処理時の14.2sccmから11.8sccmまで低減した。その後、処理を続けると処理ロット数の増加とともにHeリーク量は増加し、ロットr処理時に14.3sccmとなり再度Bを超えたため、次のロット処理前にプラズマドライクリーニングを実施する。これにより、ロットsではHeリーク量が11.6sccmとなった。以後同様の処理操作を繰り返せばよいのである。
以上のように本発明の実施形態の基板処理装置のクリーニング方法は、従来のように基板処理中、半導体集積回路が不良となる限界のHeリーク量(図3のA)を越えたとき、処理途中でも装置を停止するものではなく、リーク量Aよりも小さい値の、半導体集積回路が不良にならない範囲にある適度なリーク量(図3のB)を設定し、リーク量Bを越えたときに基板の処理が終了してからプラズマ処理装置などの内部壁面、下部電極をクリーニングするものである。したがって半導体集積回路の処理不良が発生する前にクリーニングすることができるので、半導体集積回路の不良を未然に防ぐことができる。そして装置を停止し、処理室を大気開放メンテナンスを行わずに連続的にクリーニングを行うことができるので、生産性を向上することができる。
この発明の第2の実施の形態による基板処理装置のクリーニング方法を図4に基づいて説明する。図4は、本発明の第2の実施形態のクリーニング方法を説明するためのグラフである。エッチング装置は図1と同様である。
図4は、図1の装置における半導体基板106と下部電極107との間からHeリークが増大した場合、その初期のHeリーク量から、処理装置で半導体基板の処理が不良を起こさず安全に開始できるHeリーク基準値(12.0sccm)までに必要なプラズマドライクリーニングに供する基板の処理枚数を示す。横軸はプラズマドライクリーニング処理枚数、縦軸はHeリーク量を示す。図4において、Cは、図3と同様、プラズマドライクリーニングを行い、半導体基板処理開始を可能と判断するHeリーク量の値である。ここでプラズマドライクリーニング処理枚数は、一定の時間処理室内をクリーニングし、その後半導体基板(図1の106)1枚を下部電極107に静電吸着させHeリーク量を測定する操作を1サイクルとし、また1枚としたものであるから、処理枚数とは言い換えれば上記操作を繰り返す回数と定義することもできる。
曲線aは、処理室aにおいてHeリーク量の初期値が23.8sccmからドライクリーニングを行った結果、曲線bは処理室bにおいてHeリーク量の初期値が28.5sccmからドライクリーニングを行った結果、曲線cは処理室cにおいてHeリーク量の初期値が14.5sccmからドライクリーニングを行った結果、曲線dは処理室dにおいてHeリーク量の初期値が12.4sccmからドライクリーニングを行った結果である。プラズマドライクリーニングを行うことにより、Heリーク量は、処理枚数とともに減少していき、しかもC値に達するに必要な処理枚数は初期Heリーク値に依存し、Heリーク量の初期値が高いほど、Cに達するためには、多くのプラズマドライクリーニングの処理枚数を必要とする。例えば、Heリーク量の初期値が14.5sccmの場合6枚必要であるが、初期値が12.5sccmの場合処理1枚でCに達する。
図4の結果に基づき、本発明の実施形態のクリーニング方法は次のようになされる。基本的なプラズマドライクリーニングのフローは第1の実施の形態の通りであるが、例えば図3におけるロットk処理前のクリーニングは具体的に次のようにする。クリーニングを行う前の初期のHeリーク量およびC値以下に達するために必要な最小の処理枚数は、図1に示す装置の外部記憶装置111に予め記憶されている。半導体基板106のロット処理回数につれてHeリーク量が増加し、外部記憶装置111に記憶された、基準値Bを越えた時点でのHeリーク量がC値以下に達するために必要な最小処理枚数が呼び出され、それに基づいて必要処理枚数だけプラズマドライクリーニングを実施するのである。
従来、初期のHeリーク量に関係なく、一定の十分長い時間プラズマドライクリーニング処理を行っていたが、以上のように本発明の第2の実施の形態によるクリーニング方法では、クリーニング前のHeリーク量の大きさに応じて正常な半導体基板のプラズマ処理などが可能となるHeリーク量(C値)にするために必要な最小限の処理枚数クリーニングできるので、クリーニングに要する装置停止時間が短縮でき、不必要なクリーニングによる装置稼働率の低下を防止することができる。
本発明の実施形態は、すでに述べたようにHeリーク量に基準値Bを越えた場合にはじめてクリーニングを実施するものであるが、基準値Bを超えない場合であっても、プラズマエッチング、プラズマCVDなどの装置稼動率に影響がでない時間帯がある場合には、Heリーク量が基準値Bに比較して遙かに小さい時点であってもプラズマドライクリーニングを行ってもよい。例えば、ある特定の処理装置で処理すべき半導体基板またはロットの在庫がない、あるいは少ない場合などがそれであり、それまでにロットの最終処理後のHeリーク量が12.5sccmであった場合には、プラズマドライクリーニング終了設定値Cに達するための処理枚数は、少なくすむため処理室内のクリーニング処理時間の短縮につながる。
以上のようなクリーニング方法はまた次のように変形した形で行ってもよい。すなわちこの発明の第3の実施の形態による基板処理装置のクリーニング方法を図5に基づいて説明する。図5は、本発明の第3の実施形態のクリーニング方法を説明するためのグラフである。エッチング装置は図1と同様である。
図5は、Heリーク量が増加した場合の初期のHeリーク量から半導体基板を正常な処理が開始できるHeリーク基準値(C)までするのに必要なプラズマドライクリーニング処理時間を示す。横軸はプラズマドライクリーニング累積処理時間、縦軸はHeリーク量を示す。図4と同様、図5からわかるようにHeリーク量の初期値が高いほど、Cに達するためには、長いプラズマドライクリーニングの処理時間を必要とすることがわかる。例えば、図5において、処理室eのHeリーク量の初期値が17.5sccmの場合、Cに達するまでにプラズマドライクリーニング累積処理時間が170秒必要であるが、処理室fのHeリーク量の初期値が13.5sccmの場合、プラズマドライクリーニング累積処理時間は70秒である。このようにクリーニング処理枚数で制御する代わりに、クリーニング前のHeリーク量初期値に応じて、基準値Cに到達するに必要な最小処理時間を設定し、クリーニングを行うことができる。
この場合、クリーニングを行う前の初期のHeリーク量およびC値以下に達するために必要な最小クリーニング時間を、図1に示す装置の外部記憶装置111に予め記憶する。そして半導体基板106のロット処理回数につれてHeリーク量が増加し基準値Bを越えた時点で、外部記憶装置111に記憶されたその時点でのHeリーク量がC値以下に達するために必要な最小クリーニング処理時間が同じく外部記憶装置111から呼び出され、それに基づいて必要時間だけプラズマドライクリーニングを実施する。このようにしても従来行っていた不必要なプラズマドライクリーニング処理による処理装置稼働率の低下を防ぐことが可能である。
なお、以上に述べた各実施形態においては、フルオロカーボンガスを含むエッチングガスを用いてシリコン酸化膜やシリコン窒化膜などの絶縁物をエッチングするとき、あるいはCF系の有機ポリマー膜を形成するCVD工程にはCF系の反応生成物が下部電極、処理知る壁面に堆積するため、プラズマドライクリーニングの使用ガスはO2またはそれを含むガスである。しかしながら、その他処理室内の反応生成物が他の物質であってもその除去に効果がある他のガス種、または混合ガスを用いてクリーニングを行ってもよい。
本発明に係る基板処理装置のクリーニング方法は、基板を静電吸着法で下部電極などの支持台に固定しHeガスなどで基板温度を均一に制御する処理装置のクリーニングに有益である。
本発明の実施形態のクリーニング方法を実施するためのエッチング装置の構成図である。 ロット処理ごとのHeリーク量変化を示す図である。 本発明の第1の実施形態のクリーニング方法を実施した場合のHeリーク量と処理ロットの関係図である。 本発明の第2の実施形態において初期Heリーク量のプラズマドライクリーニング処理枚数依存性を示す図である。 本発明の第3の実施形態において初期Heリーク量のプラズマドライクリーニング累積処理時間依存性を示す図である。 従来技術におけるエッチング装置の構成図である。
符号の説明
101 コイル
102 高周波電源
103 ガス供給穴
104 処理室
105 上部電極
106 半導体基板
107 下部電極
108 He供給ライン
109 圧力コントローラ
110 圧力計
111 外部記憶装置
112 下部電極電源
113 外部表示装置
601 半導体基板
602 上部電極
603 下部電極
604 プラズマ
605 He光センサ
606 処理室
607 高周波電源
608 下部電極電源
609 OFFスイッチ
610 システムコントローラ
611 Heガス導入ライン
612 ポンプ
613 圧力コントローラ
614 圧力計
615 圧力判定器
616 Heリーク検知装置
617 外部記憶装置

Claims (7)

  1. 処理室の内部に設置された支持台に基板を載置固定し、前記基板と前記支持台との間にガスを連続的に流しながら前記基板を処理する基板処理装置のクリーニング方法であって、前記ガスの、前記基板と前記支持台との間から前記処理室空間へのリーク流量が、前記基板が処理不良にならない範囲にある第1のリーク流量を超えたとき、前記処理室内部のクリーニングを行い、前記ガスのリーク流量を前記第1のリーク流量より小さい第2のリーク流量以下にすることを特徴とする基板処理装置のクリーニング方法。
  2. 前記基板処理装置は、前記支持台に前記基板を静電吸着によって固定し、前記基板と前記支持台との間にガスを連続的に流しながら前記基板内の温度を制御するものである請求項1記載の基板処理装置のクリーニング方法。
  3. 前記処理室内部のクリーニングを行う工程は、一定の時間、前記支持台に基板を載置せずに前記処理室内部をクリーニングした後、前記支持台に基板を固定して前記ガスのリーク流量を測定することを1サイクルとし、前記ガスのリーク流量が前記第1のリーク流量を超えたときのリーク流量値に応じて、前記第2のリーク流量以下となるのに必要なサイクル数だけ繰り返しクリーニングを行う請求項1または2記載の基板処理装置のクリーニング方法。
  4. 前記処理室内部のクリーニングを行う工程は、前記ガスのリーク流量が前記第1のリーク流量を超えたときのリーク流量値に応じて、第2のリーク流量以下となるのに必要な時間だけ、前記支持台に基板を載置せずに前記処理室内部をクリーニングする請求項1または2記載の基板処理装置のクリーニング方法。
  5. 前記クリーニングは前記処理室壁面または前記支持台に対して行う請求項1,2,3または4記載の基板処理装置のクリーニング方法。
  6. 前記クリーニングはプラズマドライクリーニングである請求項1,2,3,4または5記載の基板処理装置のクリーニング方法。
  7. 前記基板処理装置はフルオロカーボンガスによって基板を処理する装置であり、クリーニングは少なくとも酸素を含むプラズマドライクリーニングである請求項6記載の基板処理装置のクリーニング方法。
JP2004135688A 2004-04-30 2004-04-30 基板処理装置のクリーニング方法 Withdrawn JP2005317844A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004135688A JP2005317844A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 基板処理装置のクリーニング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004135688A JP2005317844A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 基板処理装置のクリーニング方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005317844A true JP2005317844A (ja) 2005-11-10

Family

ID=35444929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004135688A Withdrawn JP2005317844A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 基板処理装置のクリーニング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005317844A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010245304A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Ulvac Japan Ltd 静電チャックの再生方法
JP2012222226A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Hitachi High-Technologies Corp プラズマ処理装置及びその運転方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010245304A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Ulvac Japan Ltd 静電チャックの再生方法
JP2012222226A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Hitachi High-Technologies Corp プラズマ処理装置及びその運転方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4884047B2 (ja) プラズマ処理方法
JP4490704B2 (ja) プラズマ処理方法
US20060191482A1 (en) Apparatus and method for processing wafer
US7107115B2 (en) Method for controlling semiconductor processing apparatus
JP5442403B2 (ja) 基板処理装置及びそのクリーニング方法並びにプログラムを記録した記録媒体
US20060060303A1 (en) Plasma processing system and method
US20070224709A1 (en) Plasma processing method and apparatus, control program and storage medium
US20090233450A1 (en) Plasma etchimg method and plasma etching apparatus
JP2010045200A (ja) フォーカスリング、プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2019054234A (ja) プラズマ処理装置および大気開放方法
JP4490938B2 (ja) プラズマ処理装置
JP5689283B2 (ja) 基板処理方法及びその方法を実行するプログラムを記憶する記憶媒体
KR101066971B1 (ko) 시료의 에칭처리방법
JP5548028B2 (ja) 堆積チャンバのリモートクリーニング方法
JP2011233713A (ja) プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置
JP2010199475A (ja) プラズマ処理装置のクリーニング方法及び記憶媒体
JP5753866B2 (ja) プラズマ処理方法
JP2005317844A (ja) 基板処理装置のクリーニング方法
JP2011060984A (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2009064814A (ja) プラズマ処理装置
JP2010219198A (ja) プラズマ処理装置
JP5160393B2 (ja) プラズマ処理方法,プラズマ処理装置,プラズマ処理装置の水分量検出方法
JP2005072521A (ja) プラズマ処理装置
JP2007005592A (ja) プラズマ処理方法、高速プラズマエッチング装置
JP2004137556A (ja) 半導体製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20060616

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

A621 Written request for application examination

Effective date: 20070425

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20071101

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20090311

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761