JP2005317835A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高品質、高歩留まりであり高性能なダマシン配線を有する半導体装置を提供する。
【解決手段】 1層目のダマシン配線では、第1エッチングストッパ層5a、第1低誘電率膜5b、第1キャップ層5cの積層膜で形成した第1層間絶縁膜5の配線用溝に第1バリア層6と第1溝配線7とが埋め込まれ、ヴィア領域では、同様に積層した第2層間絶縁膜8のヴィアに第2バリア層9とヴィアプラグ10とが埋め込まれ、2層目のダマシン配線では、同様に積層した第3層間絶縁膜11の配線用溝に第3バリア層12と第3溝配線13とが埋め込まれている。ここで、第1低誘電率膜5b、第3低誘電率膜11bは比誘電率が2以下の低誘電率膜で形成され、第2低誘電率膜8bは、その硬度あるいは弾性率が、第1,3低誘電率膜のそれより大きく、そのナノインデンテーション硬度が1GPa以上である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置に係り、詳しくは、微細で高品質および高性能のダマシン配線を有する半導体装置に関する。
半導体装置を構成する素子の微細化は、半導体装置の高性能化にとって最も有効な技術手法である。そして、現在その寸法の設計基準は65nmから45nmへとその技術開発が精力的に進められている。また、上記微細な構造を有する半導体装置の高性能化においては、素子間を接続する配線の低抵抗化および配線の寄生容量の低減化のために、微細加工で溝が形成された絶縁膜上に銅(Cu)膜等を堆積し、溝内に埋め込まれた部分以外にある上記銅膜等の配線材料あるいは導電体材料を化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)により除去する、いわゆるダマシン法で形成する溝配線、すなわちダマシン配線が必須になっている(例えば、特許文献1参照)。
そして、現在、上記ダマシン配線間の寄生容量を低減するために、層間絶縁膜の材料としてシリコン酸化膜に代わり、それより比誘電率が低くなる、いわゆる低誘電率膜の絶縁膜材料が種々に検討されている。また、更にその低誘電率化を推し進めるために、低誘電率膜の多孔質化の検討が精力的に進められている。ここで、低誘電率膜とは二酸化シリコン膜の比誘電率3.9以下の絶縁膜のことをいう。
上記ダマシン配線の形成では、CMPによる機械的な研磨を行うために、層間絶縁膜に対しては上記CMPに耐える機械的強度が要求される。この機械的強度が小さいと、CMPの工程で層間絶縁膜および配線材料である金属膜に、周知になっているところの膜剥がれ、クラック、スクラッチ、エロージョン、ディッシング等の損傷が生じ、所望の配線構造体が出来上がらない。一般に、低誘電率膜の絶縁材料においては、その比誘電率が下がると膜の機械的強度が減少する。特に、上記絶縁材料の多孔質化においては、膜の多孔質化が大きくなり比誘電率が低下すると共に、それに合わせてその機械的強度も低下する。通常の層間絶縁膜においては、多孔質化が進み、その比誘電率が2以下になってくると、その層間絶縁膜の密度は上記材料固有の密度の50%以下になり、その機械的強度である層間絶縁膜の伸びあるいはずれの弾性率は急激に低減するようになる。そこで、上記機械的強度の低減を補強する他の技術が種々に検討されている(例えば、特許文献2参照)。
ここで、上記機械的強度を補う技術として、特許文献2に記載されている手法について図13を参照して説明する。図13は、いわゆるデュアルダマシン法で形成したダマシン配線の断面図である。
図13に示すように、基板101上に、下層配線102と、その上方に例えば有機系低誘電率材料からなる層間絶縁膜103が形成され、その層間絶縁膜103には溝配線104と、下層配線102と溝配線104とを接続するための接続プラグ105とが形成されている。そして、接続プラグ105が埋め込まれている接続孔106の側壁に、側壁保護用のサイドウォール107が設けられ、溝配線104が埋め込まれている溝配線用溝108の側壁に、側壁保護用のサイドウォール109が設けられる。このサイドウォール107及び109は、有機系低誘電率材料に比べて機械的性質や耐熱性等に優れている無機系材料、例えばシリコン窒化膜、シリコン酸化膜で形成され、層間絶縁膜103の機械的強度を補強する保護膜として機能している。このような補強用のサイドウォール107及び109を設けることで、デュアルダマシン法により接続孔106と溝配線用溝108とに配線材料を埋め込んで接続プラグ105と溝配線104とを形成する場合でも、配線材料が有機系低誘電率材料からなる層間絶縁膜103を突き抜けるといった損傷が上述したダマシン配線に発生することはないとしている。
特開平2−278822号公報 特開平10−284600号公報
しかしながら、上記サイドウォール107,109は、接続孔106あるいは溝配線用溝108の側壁に形成することで、層間絶縁膜103の機械的強度を高めることができるが、上述したような素子の微細化レベルにおいては、接続孔106あるいは溝配線用溝108の寸法が非常に小さくなり、その形成が困難になるという問題があった。特に、接続孔106の寸法は溝配線用溝108のそれより微細になるために、上記サイドウォール107を接続孔106の側壁に形成することには限界があり難しくなっている。
また、比誘電率が2以下となる多孔質の低誘電率膜を層間絶縁膜に用いる半導体装置の場合では、ダマシン配線構造体の形成において、上述したCu膜等の配線材料あるいは導電体材料のCMP工程の際に生じる応力により、上層と下層の配線間を接続する接続孔(ヴィア)および接続プラグ(ヴィアプラグ)の領域が特に損傷を受け易くなり、微細なダマシン配線の歩留まりが大幅に低下するという問題が生じてきた。この原因は、現在のところ未だはっきりしていないが、上述したような弱い機械的強度あるいは層間絶縁膜の低い密着性が少なくとも関係している。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、半導体素子の微細化に適合し、(デュアル)ダマシン配線のヴィアおよびヴィアプラグ領域でのCMP損傷を低減させ、高品質、高歩留まりであり高性能なダマシン配線を有する半導体装置を提供することを目的とする。
本発明者等は、ダマシン配線構造体の形成において、層間絶縁膜のナノインデンテーション硬度を制御することにより、CMP工程で生じるヴィアおよびヴィアプラグ領域の損傷によるダマシン配線の歩留まり低下が簡便に防止でき、上述の目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、上記課題を解決するために、半導体装置にかかる第1の発明は、第1の絶縁膜に設けたヴィアに導電体材料が埋め込まれてなるヴィアプラグと、第2の絶縁膜に設けた配線用溝に配線材料が埋め込まれてなる溝配線とを有する半導体装置において、前記第1の絶縁膜および前記第2の絶縁膜は二酸化シリコン膜の比誘電率よりも小さい低誘電率膜により形成され、前記第1の絶縁膜のナノインデンテーション硬度が前記第2の絶縁膜のナノインデンテーション硬度より大きくなる構成となっている。
上記発明において、前記第1の絶縁膜のナノインデンテーション硬度が1GPa以上であることが好ましい。
そして、第2の発明は、第1の絶縁膜に設けたヴィアに導電体材料が埋め込まれてなるヴィアプラグと、第2の絶縁膜に設けた配線用溝に配線材料が埋め込まれてなる溝配線とを有する半導体装置において、前記第1の絶縁膜および前記第2の絶縁膜は二酸化シリコン膜の比誘電率よりも小さい低誘電率膜により形成され、前記第1の絶縁膜のナノインデンテーション硬度が1GPa以上になる構成を有している。
上記発明において、前記第1の絶縁膜および第2の絶縁膜は、比誘電率が3.0以下の低誘電率膜で形成されている。
そして、第3の発明は、第1の絶縁膜に設けたヴィアに導電体材料が埋め込まれてなるヴィアプラグと、第2の絶縁膜に設けた配線用溝に配線材料が埋め込まれてなる溝配線とを有する半導体装置において、前記第1の絶縁膜および前記第2の絶縁膜は二酸化シリコン膜の比誘電率よりも小さい低誘電率膜により形成され、前記第1の絶縁膜の前記ヴィアプラグ間にダミーのヴィアプラグが設けられる構成を有している。
上記発明において、前記ダミーのヴィアプラグが、前記第2の絶縁膜の前記溝配線間に形成されたダミーの溝配線に接続して形成されていることが好ましく、また、前記ダミーのヴィアプラグは、前記ヴィアプラグとの離間距離が1μm以下のところに形成されていることが好適である。
そして、上記全発明において、前記ヴィアプラグと前記溝配線は、デュアルダマシン法で形成される。また、前記低誘電率膜は、シロキサン骨格を有する炭素含有の絶縁膜あるいは有機高分子を主骨格とする絶縁膜、あるいは、その多孔質膜であることが好適である。
本発明の構成によれば、半導体装置の素子構造の微細化に適合し、層間絶縁膜のヴィアおよびヴィアプラグ領域のCMPによる損傷が大幅に低減し、高品質、高歩留まりで高性能のダマシン配線が簡便に形成できる。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態の幾つかについて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の多層のダマシン配線構造体の断面図であり、図2乃至4は、上記ダマシン配線の製造工程別素子断面図である。図1に示すように、シリコン基板1上に下地絶縁膜2が形成され、下地絶縁膜2の所定の領域に、シリコン基板1表面に形成された拡散層、ゲート電極(不図示)に達するコンタクト孔3が設けられている。そして、コンタクト孔3にはタングステン(W)等の導電体で成るコンタクトプラグ4が充填されている。
そして、1層目のダマシン配線では、第1エッチングストッパ層5a、第1低誘電率膜5b(第2の絶縁膜)、第1キャップ層5cが積層して形成され、これらの積層膜が第1層間絶縁膜5を構成し、その所定の領域に設けられた配線用溝に第1バリア層6と第1溝配線7とが埋め込まれ上記コンタクトプラグ4に接続して形成されている。ここで、第1低誘電率膜5bは、比誘電率が2.0程度の多孔質のメチルシルセスキオキサン(p−MSQ:Porous Methyl Silsesquioxane)膜であり、後述するが、ナノインデンテーション法で求めるところの上記膜のナノインデンテーション硬度は0.8GPa程度である。また、第1エッチングストッパ層5a、第1キャップ層5cは、後述する炭化珪素(SiC)膜、炭素含有シリコン酸化膜(SiOC膜)、シリコン酸化膜のような比誘電率が3〜4程度になる絶縁膜であり、これらの積層した第1層間絶縁膜5の実効的な比誘電率は2〜2.5程度である。
次に、ヴィアおよびヴィアプラグの形成領域では、第2エッチングストッパ層8a、第2低誘電率膜8b(第1の絶縁膜)、第2キャップ層8cが積層して形成され、この積層した第2層間絶縁膜8の所定の領域に設けられたヴィアに第2バリア層9とヴィアプラグ10とが埋め込まれ上記第1溝配線7に接続して形成されている。ここで、第2低誘電率膜8bは、比誘電率が3.0以下のp−MSQ膜である。そして、この場合の第2低誘電率膜8bは、そのナノインデンテーション硬度あるいは弾性率が、上記第1低誘電率膜5bあるいは後述の第3低誘電率膜11bのナノインデンテーション硬度あるいは弾性率より大きくなる低誘電率膜とする。ここで、第2低誘電率膜8bのナノインデンテーション硬度は、後述するが1GPa以上であることが好適である。そして、第2層間絶縁膜8の実効の比誘電率は3.0以下にする。
そして、2層目のダマシン配線では、第3エッチングストッパ層11a、第3低誘電率膜11b(第2の絶縁膜)、第3キャップ層11cが積層して形成され、この積層した第3層間絶縁膜11の所定の領域に設けられた配線用溝に第3バリア層12と第3溝配線13とが埋め込まれ上記ヴィアプラグ10に接続して形成されている。ここで、第3低誘電率膜11bは、第1低誘電率膜5bと同様に比誘電率が2.0程度の低誘電率膜で形成され、第3層間絶縁膜11の実効の比誘電率は2〜2.5程度である。
次に、本発明にかかる上記ダマシン配線構造体の製造方法について、図2〜4を参照して説明する。ここで、図1と同じものは同一符号で示す。
シリコン基板1上に周知の化学気相成長(CVD)法でシリコン酸化膜を堆積させ、CMP法による表面平坦化を行い、下地絶縁膜2を形成する。公知のフォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術とで所望の領域にコンタクト孔3を形成し、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)およびタングステン等で成るコンタクトプラグ4を充填する。
続いて、第1エッチングストッパ層として膜厚が50nm程度であり、CVD法により比誘電率が3.5程度のSiC膜を成膜し、スピンオン塗布法を用いたp−MSQ膜の成膜により比誘電率が2.0程度、膜厚が200nm〜500nm程度になる第1低誘電率膜5bを形成する。そして、上記第1低誘電率膜5b表面に、CVD法で成膜した膜厚、比誘電率がそれぞれ100nm程度、4程度のシリコン酸化膜から成る第1キャップ層5cを形成する。あるいは、CVD法で成膜した比誘電率が3.0以下になるSiOC膜から成る第1キャップ層5cを形成する(図2(a))。
次に、公知のフォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術とで、第1キャップ層5c、第1低誘電率膜5bおよび第1エッチングストッパ層5aを順次にエッチングし、配線用溝14を形成する(図2(b))。ここで、第1キャップ層5cをハードマスクにして上記ドライエッチングを進めてもよい。
次に、導電体材料として、膜厚が1nm〜50nmになる窒化タンタル(TaN)膜をスパッタ(PVD)法で堆積し、更に、配線材料として、メッキ法を用いて膜厚が200nm〜500nmのCu膜を成膜する。そして、CMP法を用いて、第1キャップ層5c上の不要な部分のCu膜およびTaN膜を研磨除去し、配線用溝14内に第1バリア層6および第1溝配線7を埋め込んで形成する(図2(c))。このようにして、上述した1層目のダマシン配線を形成する。
このようにした後、ヴィアおよびヴィアプラグの形成領域として、膜厚が50nm程度のSiC膜から成る第2エッチングストッパ層8a、p−MSQ膜から成る比誘電率が2.5〜3程度、膜厚が200nm〜300nm程度になる第2低誘電率膜8bを形成する。そして、上記第2低誘電率膜8b表面に、たとえば膜厚が100nmのSiOC膜から成る第2キャップ層8cを形成する。そして、フォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術とで口径が100nm〜150nm程度で第1溝配線7表面に達するヴィア15を形成する。ここで、上述したように第2低誘電率膜8bのナノインデンテーション硬度は1GPa以上である(図3(a))。また、第2層間絶縁膜8の実効の比誘電率は3以下になる。
次に、ヴィア15を充填し上記第1溝配線7に接続するように、膜厚が1nm〜30nmのTaN膜16をPVD法で堆積させ、更にメッキ法を用いて膜厚が100nm程度のCu膜17を積層させる(図3(b))。
次に、CMP法を用いて、第2キャップ層8c上の不要な部分のCu膜17およびTaN膜16を研磨除去し、ヴィア15内に第2バリア層9およびヴィアプラグ10を埋め込んで形成する(図4)。このCMP工程において、第2低誘電率膜8bに対しCMP圧力により生じるせん断応力が、上記ヴィアプラグ10に損傷を生じさせる。この損傷を防止するために、第2低誘電率膜8bのナノインデンテーション硬度あるいは弾性率が、第1低誘電率膜5bのそれらよりも大きくすることが好ましい。
後は、図2で説明した1層目のダマシン配線の形成と同様にして、積層する第3エッチングストッパ層11a、第3低誘電率膜11b、第3キャップ層11cで構成される第3層間絶縁膜11の所望の領域に配線用溝を形成し、CMP法を用いて上記配線溝に埋め込まれた第3バリア層12、第3溝配線13を形成する。このようにして、ヴィアプラグ10に接続する2層目のダマシン配線を形成する。
次に、本発明をデュアルダマシン配線に適用する場合について図5を参照して説明する。図5は2層目のダマシン配線をデュアルダマシン法で形成した断面図である。ここで、図1と同じものは同一の符号が附してある。
図5に示すように、図1と同様にシリコン基板1上の下地絶縁膜2、その所定の領域に設けたコンタクトプラグ3が形成され、1層目のダマシン配線では、第1エッチングストッパ層5a、第1低誘電率膜5b、第1キャップ層5cの積層膜で成る第1層間絶縁膜5が形成され、その所定の領域に設けられた配線用溝に第1バリア層6と第1溝配線7とが埋め込まれ上記コンタクトプラグ4に接続されている。ここで、第1低誘電率膜5bは、比誘電率が2.0程度のp−MSQ膜であり、そのナノインデンテーション硬度は0.8GPa程度である。また、第1エッチングストッパ層5a、第1キャップ層5cの比誘電率は3〜4程度であり、これらの積層した第1層間絶縁膜5の実効的な比誘電率は2〜3程度になる。
そして、ヴィアおよびヴィアプラグの形成領域では、上述したように第2エッチングストッパ層8a、第2低誘電率膜8b、第2キャップ層8cの積層した第2層間絶縁膜8が形成されている。ここで、第2低誘電率膜8bは、比誘電率が2程度のp−MSQ膜であり、そのナノインデンテーション硬度が上記第1低誘電率膜5bおよび後述の第3低誘電率膜11bより大きく、後述する1.5GPa以上の低誘電率膜である。上記の第2層間絶縁膜8の実効の比誘電率が3.0以下である。
そして、デュマルダマシン配線は、第3エッチングストッパ層11a、第3低誘電率膜11b、第3キャップ層11cの積層した第3層間絶縁膜11と上述した第2層間絶縁膜8に設けられる。すなわち、第2層間絶縁膜8に設けられるヴィアと、第3層間絶縁膜11に設けられる配線用溝とが一体化したデュアルダマシン配線用溝に、第2バリア層18とデュアルダマシン配線19とが埋め込まれ、デュアルダマシン配線19の一部であるヴィアプラグ20が第1溝配線7に接続する。ここで、第3エッチングストッパ層11a、第3低誘電率膜11b、第3キャップ層11cには、第1層間絶縁膜5の場合と同様な絶縁材料を用い、第3層間絶縁膜11の実効の比誘電率が2〜3程度である。
上述したように、図4あるいは図5で説明したCMP工程においてヴィアプラグ10,20の損傷が非常に生じ易い。この損傷を防止するために、第2低誘電率膜8bのナノインデンテーション硬度が重要になる。発明者らは、このヴィアプラグ10の損傷と第2低誘電率膜8bのナノインデンテーション硬度との関係について詳細な検討を加えた。この関係について、図6,7に基づいて説明する。
図6は、上述した製造方法で形成した2層構造のダマシン配線を電気接続するヴィアチェーンの平面図である。このヴィアチェーンは、図6に示すように第1溝配線7aと第2溝配線13aがヴィアプラグ10aで接続され、この第2溝配線13aはヴィアプラグ10bを介して第1溝配線7bに接続される。以下、同様にして第1溝配線7bはヴィアプラグ10cを介して第2溝配線13bに接続さ、第2溝配線13bはヴィアプラグ10dを介して第1溝配線7cに接続され、第1溝配線7cはヴィアプラグ10eを介して第2溝配線13cに接続され、・・・そして第2溝配線13nがヴィアプラグ10nを介して第1溝配線7nに接続されていく。このように第1溝配線と第2溝配線とがヴィアプラグを介して接続された接続チェーンが形成される。そして、50K個のヴィアプラグを有するヴィアチェーンの歩留まりについて、上記ヴィア領域を形成する第2低誘電率膜8bのナノインデンテーション硬度を変化させて詳細に調べた。ここで、上記2層構造のダマシン配線を形成後は、150℃のアニールを施している。
ここで、上記低誘電率膜のナノインデンテーション硬度およびヤング率等の弾性率は、ナノインデンテーション法で測定して求めた。その測定方法は、バーコビッチ型のダイヤモンド製圧子を、基板上に成膜された上記低誘電率膜に押し込み、一定荷重に達するまで負荷したのちそれを除き、その変位量をモニターし荷重−変位曲線を求める。そして、決められた所定の方法で上記ナノインデンテーション硬度を算出した。
図7は、上記ヴィアチェーン歩留まりと第2低誘電率膜8bのナノインデンテーション硬度との関係を示す。ここで、ヴィアチェーン歩留まりはチェーンの電気的な抵抗測定から求めた。図7から判るように、低誘電率膜の上記硬度が高くなるとヴィアチェーン歩留まりは向上し、特にそのナノインデンテーション硬度値が0.1GPa〜1GPaの間で急激に歩留まりが増大する。そして、1GPa以上になると上記歩留まりは高いままで安定していく。このことから、ヴィアプラグ10を形成する第2低誘電率膜8bのナノインデンテーション硬度を1GPa以上にすることが好適であることがわかる。
上述したように、ダマシン配線構造体の形成においては、図4で説明したようにヴィアプラグを形成するためのCMP工程において、層間絶縁膜を構成する低誘電率膜にせん断応力がかかる。このために、上記低誘電率膜に歪みが生じ、その残留歪みが、溝配線に比べてアスペクト比が大きく長細くなるヴィアプラグに対して残留応力を生じさせ、ヴィアプラグの断線あるいはストレスマイグレーション等による埋め込み導電体材料の欠損のような損傷を誘発させているものと考えられる。そして、このような低誘電率膜の歪みの生じ易さは、上述のナノインデンテーション硬度により容易に判定でき、上記歪みの生じ易さの指標とすることができる。なお、低誘電体膜の上記硬度とその弾性率との関係は正比例の関係にはないが、硬度が大きければ弾性率が大きくなる関係にあり、ナノインデンテーション硬度の大小関係は、伸び、ずれの弾性率の大小関係に対応している。
上述した実施の形態により、半導体装置の素子構造の微細化に適合し、高アスペクト比を有するヴィアおよびヴィアプラグ形成においても、上記CMPによる損傷がなくなり、高品質、高歩留まりの多層のダマシン配線が簡便に形成できる。そして、ヴィアプラグの径が0.1μm以下になっても、高品質で高性能のダマシン配線を有する半導体装置が形成できる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について、図8乃至12を参照して以下に説明する。この場合の特徴は、隣接するヴィアプラグの間にダミーのヴィアプラグを挿入し、上記第2低誘電率膜の見かけのナノインデンテーション硬度を大きくし、CMP工程で生じるせん断応力に対する弾性率を高くするところにある。このダミーヴィアプラグの挿入により、実施の形態1の場合よりもナノインデンテーション硬度の低い低誘電率膜の利用が可能になる。
図8は、本発明の実施の形態2にかかるダミーヴィアプラグを有するダマシン配線の平面図であり、図9は、図8のX−X矢視断面図である。
図9に示すように、実施の形態1で説明したのと同様に下地絶縁膜21が形成され、下地絶縁膜21の所定の領域に、タングステン等の導電体で成るコンタクトプラグ22が形成されている。そして、1層目のダマシン配線では、第1エッチングストッパ層23a、第1低誘電率膜23b(第2の絶縁膜)、第1キャップ層23cが積層して形成され、これらの積層膜を第1層間絶縁膜23とし、その所定の領域に設けられた配線用溝に第1バリア層24と第1溝配線25とが埋め込まれ上記コンタクトプラグ22に接続されている。ここで、第1低誘電率膜23bは、比誘電率が2以下の多孔質のp−MSQ膜であり、そのナノインデンテーション硬度は0.5GPa程度である。また、第1エッチングストッパ層23a、第1キャップ層23cの比誘電率は3程度である。
次に、ヴィアおよびヴィアプラグの形成領域では、第2エッチングストッパ層26a、第2低誘電率膜26b(第1の絶縁膜)、第2キャップ層26cが積層して第2層間絶縁膜26が形成され、この第2層間絶縁膜26の所定の領域に設けられたヴィア27に第2バリア層28とヴィアプラグ29とが埋め込まれ上記第1溝配線25に接続して形成されている。また、図8,9に示しているように、後述する2層目のダマシン配線に接続することのない第1溝配線25において、ダミーヴィア27aが設けられ、上記ヴィア27と同様にその中に第2バリア層28、ダミーヴィアプラグ29aが埋め込まれて設けてある。このダミーヴィア27aおよびダミーヴィアプラグ29aの径は、上記ヴィア27およびヴィアプラグ29のそれと同程度あるいは大きくなるようにして形成される。
ここで、第2低誘電率膜26bは、比誘電率が2以下のp−MSQ膜である。そして、そのナノインデンテーション硬度は、上記第1低誘電率膜23bと同程度かそれより大きくなる低誘電率膜とし、そのナノインデンテーション硬度は1GPa未満になってもよい。
そして、2層目のダマシン配線では、第3エッチングストッパ層30a、第3低誘電率膜30b(第2の絶縁膜)、第3キャップ層30cの積層した第3層間絶縁膜30が形成され、この積層膜の所定の領域に設けられた配線用溝に第3バリア層31と第3溝配線32とが埋め込まれ上記ヴィアプラグ29に接続して形成されている。ここで、ダミーヴィアプラグ29aは上記第3溝配線32に接続されることはない。そして、第3エッチングストッパ層30a、第3低誘電率膜30b、第3キャップ層30cには、第1層間絶縁膜26の場合と同様な絶縁材料を用いる。
次に、本発明の実施の形態2にかかるダミーヴィアプラグをデュアルダマシン配線において挿入した別の実施例について図10,11を参照して説明する。図10は、上記ダミーヴィアプラグを有するダマシン配線構造体の平面図であり、図11は、図10のX−X矢視断面図である。ここで、図8,9と同じものは同一の符号が附してある。
図11に示すように、図9と同様に下地絶縁膜21、その所定の領域に設けたコンタクトプラグ22が形成され、1層目のダマシン配線では、第1エッチングストッパ層23a、第1低誘電率膜23b、第1キャップ層23cの積層膜で成る第1層間絶縁膜23が形成され、その所定の領域に設けられた配線用溝に第1バリア層24と第1溝配線25とが埋め込まれ上記コンタクトプラグ22に接続されている。また、上記コンタクトプラグ22に接続しない第1ダミー溝配線25aが形成されている。ここで、第1低誘電率膜23bは、比誘電率が2以下のp−MSQ膜であり、そのナノインデンテーション硬度は0.5GPa程度である。また、第1エッチングストッパ層23a、第1キャップ層23cの比誘電率は3程度である。
そして、ヴィアおよびヴィアプラグの形成領域では、上述したように第2エッチングストッパ層26a、第2低誘電率膜26b、第2キャップ層26cの積層した第2層間絶縁膜26が形成されている。ここで、第2低誘電率膜26bは、比誘電率が2以下のp−MSQ膜であり、そのナノインデンテーション硬度が上記第1低誘電率膜23bと同程度かそれより大きな低誘電率膜となっている。
そして、図10,11に示しているように、デュマルダマシン配線は、第3エッチングストッパ層30a、第3低誘電率膜30b、第3キャップ層30cの積層した第3層間絶縁膜30と上述した第2層間絶縁膜26に設けられる。すなわち、第2層間絶縁膜26に設けられたヴィアと、第3層間絶縁膜30に設けられた配線用溝とが一体化したデュアルダマシン配線用溝に、第2バリア層33とデュアルダマシン配線34とが埋め込まれ、デュアルダマシン配線34の一部であるヴィアプラグ35が第1溝配線25に接続する。ここで、第3エッチングストッパ層30a、第3低誘電率膜30b、第3キャップ層30cには、第1層間絶縁膜26の場合と同様な絶縁材料を用いる。
また、図10,11に示している、上述した第1ダミー溝配線25a上部にダミーデュアルダマシン配線34aが形成され、ダミーデュアルダマシン配線34aの一部を構成しているダミーヴィアプラグ35aは第2バリア層33を介して上記第1ダミー溝配線25aに接続している。なお、上記ダミーデュアルダマシン配線35aおよび第1溝配線25aは、半導体装置の動作に用いる配線、すなわち、信号用の配線あるいは電源用の配線として機能するものではない。
次に、この実施の形態2の効果について図12を参照して説明する。図12は、ダマシン配線のヴィアおよびヴィアプラグ形成領域の模式的な断面図である。ここで、図12(a)は本発明のダミーヴィアプラグを挿入する場合であり、図12(b)は比較のために示したダミーヴィアプラグのない場合である(従来の技術の場合に相当する)。
本発明の実施の形態2の図9のような場合には、ヴィアプラグ29の形成において、図3(b)および図4で説明したように、TaN膜あるいはCu膜のCMPによる研磨除去がなされる。また、図11の場合のようなデュアルダマシン配線形成でも、図5で説明したように、TaN膜あるいはCu膜のCMPによる研磨除去がなされる。このCMP工程においては、通常、CMP圧力を1.5psi(10kPa)程度にして研磨を行うために、研磨パッド等から図12(a)に記したせん断力Fが第1層間絶縁膜41上の第2層間絶縁膜42に加わり、層間絶縁膜42は、せん断応力によるずり歪を受け、ずれ変位量δXが生じる。ここで、実施の形態2のように、層間絶縁膜42の所定の領域に設けられたヴィア43にヴィアプラグ44が埋め込まれ、更にダミーヴィア43aにダミーヴィアプラグ44aが埋め込まれていると、このダミーヴィアプラグ44aにより上記ずれ変位量δXは小さな値になる。一方、図12(b)では、ダミーヴィアプラグ44aが挿入されていないために、同じせん断力Fを受けると上記δXに比べて大きなずれ変位量δXが生じてしまう。これは、ダミーヴィアプラグ44aが上記せん断力Fに対する抗力を層間絶縁膜42内に生じさせるからである。このように、ダミーヴィアプラグ44aは、層間絶縁膜42の見かけのナノインデンテーション硬度および弾性率を大きくする機能を有する。ここで、ヴィアプラグ44とダミーヴィアプラグ44aの離間距離は1μm以下が好適である。この離間距離が大きくなると、上記層間絶縁膜42の見かけのナノインデンテーション硬度および弾性率を大きくする機能が低下する。
このために、本発明の実施の形態2において、第2低誘電率膜26bの比誘電率を実施の形態1の場合よりも小さくすることが可能になる。比誘電率を下げてもダミーヴィアプラグの効果により低誘電率膜の見かけのナノインデンテーション硬度および弾性率は低下しないので、図7で説明したようなヴィアプラグの損傷は低減し、この場合も高品質で高歩留まりの多層のダマシン配線が形成できる。また、上述したように層間絶縁膜の比誘電率の低減により、ダマシン配線の寄生容量が更に小さくなり、高性能の半導体装置が形成できるようになる。また、このダミープラグの形成により、上述した積層構造の層間絶縁膜において、エッチングストッパ層、キャップ層等の剥がれの問題は皆無になる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を限定するものでない。当業者においては、本発明の技術思想および技術範囲から逸脱せずに種々の変形・変更を加えることが可能である。
例えば、本発明の低誘電率膜としては、p−MSQ膜と同様に、シロキサン骨格を有する他の絶縁膜あるいは有機高分子を主骨格とした絶縁膜、更にはこれらを多孔質化した絶縁膜を用いることができる。上記シロキサン骨格を有する絶縁膜には、シルセスキオキサン類の絶縁膜であるSi−CH 結合、Si−H結合、Si−F結合のうち少なくとも1つの結合を含むスピン塗布液を用いて形成するシリカ膜、更にはCVD法を用いて形成するSiOC膜がある。そして、有機高分子を主骨格とした絶縁膜には、有機ポリマーで成るSiLK(登録商標)がある。なお、上記シルセスキオキサン類の絶縁膜としてよく知られた絶縁材料には、上記MSQの他、ハイドロゲンシルセスキオキサン(HSQ:Hydrogen Silsesquioxane)、メチレーテッドハイドロゲンシルセスキオキサン(MHSQ:Methylated Hydrogen Silsesquioxane)等がある。そして、上記低誘電率膜の比誘電率は全て3.0以下になる。
また、上述したエッチングストッパ層あるいはキャップ層としては、SiCN膜、SiN膜(シリコン窒化膜)あるいはSiON膜を用いてもよい。そして、上述したバリア層としては、Ta膜、W膜、WN膜、WSiN膜、Ti膜、TiN膜、TiSiN膜を用いてもよい。
本発明の実施の形態1にかかる半導体装置のダマシン配線構造体の断面図である。 同ダマシン配線構造体の製造方法を示す工程別素子断面図である。 図2に示す工程の続きの工程別素子断面図である。 図3に示す工程の続きの素子断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置のデュアルダマシン配線構造体の断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる2層構造のダマシン配線で成るヴィアチェーンの平面図である。 同ヴィアチェーンの歩留まりと低誘電率膜のナノインデンテーション硬度の関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置のダマシン配線構造体の平面図である。 同ダマシン配線構造体の断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置のデュアルダマシン配線構造体の平面図である。 同デュアルダマシン配線構造体の断面図である。 本発明の実施の形態2の効果を説明するためのヴィアプラグ領域の模式的断面図である。 従来の技術にかかる半導体装置のデュアルダマシン配線の断面図である。
符号の説明
1 シリコン基板
2,21 下地絶縁膜
3 コンタクト孔
4,22 コンタクトプラグ
5,23,41 第1層間絶縁膜
5a、23a 第1エッチングストッパ層
5b、23b 第1低誘電率膜
5c、23c 第1キャップ層
6,24 第1バリア層
7,7a、7b、7c、7n、25 第1溝配線
8,26,42 第2層間絶縁膜
8a、26a 第2エッチングストッパ層
8b、26b 第2低誘電率膜
8c、26c 第2キャップ層
9,18,28,33 第2バリア層
10,10a〜10e、10n、20,29,35,44 ヴィアプラグ
11,30 第3層間絶縁膜
11a、30a 第3エッチングストッパ層
11b、30b 第3低誘電率膜
11c、30c 第3キャップ層
12,31 第3バリア層
13,13a、13b、13c、13n、32 第2溝配線
14 第1配線溝
15,27,43 ヴィア
16 TaN膜
17 Cu膜
19,34 デュアルダマシン配線
27a,43a ダミーヴィア
29a,35a,44a ダミーヴィアプラグ

Claims (9)

  1. 第1の絶縁膜に設けたヴィアに導電体材料が埋め込まれてなるヴィアプラグと、第2の絶縁膜に設けた配線用溝に配線材料が埋め込まれてなる溝配線とを有する半導体装置において、前記第1の絶縁膜および前記第2の絶縁膜は二酸化シリコン膜の比誘電率よりも小さい低誘電率膜により形成され、前記第1の絶縁膜のナノインデンテーション硬度が前記第2の絶縁膜のナノインデンテーション硬度より大きくなっていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1の絶縁膜のナノインデンテーション硬度が1GPa以上であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 第1の絶縁膜に設けたヴィアに導電体材料が埋め込まれてなるヴィアプラグと、第2の絶縁膜に設けた配線用溝に配線材料が埋め込まれてなる溝配線とを有する半導体装置において、前記第1の絶縁膜および前記第2の絶縁膜は二酸化シリコン膜の比誘電率よりも小さい低誘電率膜により形成され、前記第1の絶縁膜のナノインデンテーション硬度が1GPa以上であることを特徴とする半導体装置。
  4. 前記第1の絶縁膜および第2の絶縁膜は、比誘電率が3.0以下の低誘電率膜で形成されていることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の半導体装置。
  5. 第1の絶縁膜に設けたヴィアに導電体材料が埋め込まれてなるヴィアプラグと、第2の絶縁膜に設けた配線用溝に配線材料が埋め込まれてなる溝配線とを有する半導体装置において、前記第1の絶縁膜および前記第2の絶縁膜は二酸化シリコン膜の比誘電率よりも小さい低誘電率膜により形成され、前記第1の絶縁膜の前記ヴィアプラグ間にダミーのヴィアプラグが設けられていることを特徴とする半導体装置。
  6. 前記ダミーのヴィアプラグが、前記第2の絶縁膜の前記溝配線間に形成されたダミーの溝配線に接続して形成されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記ダミーのヴィアプラグは、前記ヴィアプラグとの離間距離が1μm以下のところに形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の半導体装置。
  8. 前記ヴィアプラグと前記溝配線は、デュアルダマシン法で形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記低誘電率膜がシロキサン骨格を有する炭素含有の絶縁膜あるいは有機高分子を主骨格とする絶縁膜であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体装置。

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