JP2005317662A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のIIL素子とバイポーラトランジスタとが同じ半導体基板に形成されてなる半導体装置であって、IIL素子とバイポーラトランジスタのベースのイオン注入工程を共通化して安価に製造することができ、小型で、論理回路設計の自由度が低下することのない半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】複数のIIL素子31の其々が、半導体基板の表面から埋め込み拡散層41に達する高濃度のn導電型不純物を含有するn+拡散領域50で取り囲まれてなり、IIL素子31を構成する横型のpnpトランジスタ32におけるエミッタ32Eとコレクタ32Cに挟まれたベース32Bの領域に、n+拡散領域50が突き出されてなる半導体装置30とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のIIL素子が半導体基板に形成されてなる半導体装置およびその製造方法に関する。
複数のIIL(Integrated Injection Logic)素子とバイポーラトランジスタとが同じ半導体基板に形成されてなる半導体装置が、例えば、特開平9−289256号公報(特許文献1)に開示されている。
図5に、IIL素子1の等価回路を示す。IIL素子1は、図5に示すように、pnpトランジスタ2をスイッチングトランジスタとし、npnトランジスタ3を電流注入源とし、pnpトランジスタ2のコレクタとnpnトランジスタ3のベースとを接続して構成したものである。IIL素子1においては、図5に示すように、通常、pnpトランジスタ2のベース2Bとnpnトランジスタ3のエミッタ3Eは接地される。
図6は、図5に示すIIL素子1を半導体基板上に構成した場合の平面図を示すものである。IIL素子1は、横型のpnpトランジスタ2のコレクタ2Cと縦型のnpnトランジスタ3のベース3Bとをp型領域4で共有し、接地されて使用される横型のpnpトランジスタ2のベース2Bと縦型のnpnトランジスタ3のエミッタ3Eとを高濃度のn型領域5で共有する構造となっている。尚、IIL素子1としては、pnpトランジスタ2のエミッタ2EをインジェクタIと称し、npnトランジスタ3のベース3B,エミッタ3E及びコレクタ3Cを夫々ベースB,エミッタE及びコレクタCと称している。
半導体基板上に多数のIIL素子を構成する場合には、IIL素子間でn型領域5を共有して、高集積化を図ることができる。また、IIL素子は、負荷抵抗の代わりにpnpトランジスタ2を用いることから、消費電力が低いという特徴を有しており、高速性が要求される論理回路を構成する場合などに用いられている。
図7(a),(b)は、特許文献1に開示されている半導体装置で、複数のIIL素子と高耐圧バイポーラトランジスタとが、同じ半導体基板に形成された半導体装置10を示す図である。
図7(a)は、半導体装置10の一部を示す平面図である。3個のIIL素子11乃至13が半導体基板上に配置されて論理回路部14の一部を構成しており、その論理回路部14の破断して示す右方には、npn型で縦型の高耐圧バイポーラトランジスタ15が同一の半導体基板上に配置されている。また、同図(b)は、同図(a)におけるX−X′断面(IIL素子11及び12の断面)を示す摸式的な断面図である。尚、以下では、各素子のインジェクタ(I),ベース(B),コレクタ(C)及びエミッタ(E)を表すのに、各素子の符号に、I,B,C及びEを付して示す。
図7(b)において、3個のIIL素子11乃至13は、p型のシリコン基板(半導体基板)16上に形成されている。そのp型のシリコン基板16には、単位面積当たりの濃度1018のアンチモン(Sb)が深さ約7μmまで拡散されて高濃度n型の埋め込み拡散層17が形成され、その埋め込み拡散層17上に表面濃度1015程度の低濃度n型のエピタキシャル層(共通のエミッタE)18が形成されている。
図7(a)において3個の内中央に配置されているIIL素子11は、エピタキシャル層18に濃度1018程度のボロン(B)を深さ約3μmまで拡散させて面積10×20μmの高濃度p型のインジェクタ領域19(11I)を形成し、同じくエピタキシャル層18にボロン(B)を拡散させてp型のベース領域20(11B)を形成し、更に、このベース領域20内に濃度1020程度の燐(P)をイオン打込みにより注入した後、熱拡散が施されて面積10×14μmの高濃度n型のコレクタ領域21a,21b及び21c(11Ca,11Cb及び11Cc)を形成してなるものである。尚、他の素子12及び13についても、IIL素子11と同様に形成されている。また、高耐圧バイポーラトランジスタ15の構成については周知のものであり、説明を省略する。
加えて、エピタキシャル層18には、濃度1020程度の燐(P)及び砒素(As)をイオン打込により深く注入した後、熱拡散が施されて高濃度n型領域22(E)が形成されており、その先端部分は、埋め込み拡散層17の一部分とオーバーラップしている。この、高濃度n型領域22は、図7(a)に網目状斜線で示すように、各素子11乃至13相互間(分離領域)に形成されており、各IIL素子11乃至13を夫々電気的に分離するようになっている。
また、実際は、上記各領域にはコンタクト部が設けてあり、そのコンタクト部にスパッタなどによるアルミニウム配線が施されているが、図7(a)においては図示を省略している。以上のように構成された半導体装置10は、論理回路部14において論理演算された結果得られる出力信号を高耐圧バイポーラトランジスタ15に与えるようになっており、高耐圧バイポーラトランジスタ15は、その出力信号に応じて図示しない負荷を駆動するようになっている。
特開平9−289256号公報
図7(a)の半導体装置10では、IIL素子11〜13における縦型のnpnトランジスタのベース11B〜13Bと、npn型の高耐圧バイポーラトランジスタ15のベースとでは、p型不純物の濃度を異にする必要がある。具体的には、IIL素子11〜13を構成するnpnトランジスタの逆方向電流増幅率βupを上げてIIL素子11〜13の駆動能力Deffを確保するために、IIL素子11〜13におけるベース11B〜13Bは、高耐圧バイポーラトランジスタ15におけるベース領域に較べて、不純物濃度を1/3程度にする。従って、図7(a)の半導体装置10を製造するにあたっては、IIL素子11〜13におけるベース11B〜13Bのイオン注入と、高耐圧バイポーラトランジスタ15におけるベースのイオン注入は、別工程で行っている。このため、これが半導体装置10の製造コスト増大要因となっている。
一方、IIL素子11〜13のベース11B〜13Bと高耐圧バイポーラトランジスタ15のベースのイオン注入を共通化して一工程で行い、かつIIL素子11〜13の駆動能力Deffを確保することのできる方法として、次の方法が考えられる。すなわち、IIL素子11〜13におけるインジェクタ11I〜13Iとベース11B〜13Bの間隔を広げて、IIL素子11〜13を構成するpnpトランジスタの逆方向電流増幅率αを下げ、IIL素子11〜13の駆動能力Deffを確保する方法である。しかしながら、この場合にはIIL素子11〜13の素子サイズが30%以上大きくなってしまう。また、各ベース11B〜13Bに配置されるコレクタ11Ca〜11Cc,12Ca〜12Cc,13Ca〜13Ccの数を少なくしてインジェクタ11I〜13Iとベース11B〜13Bの間隔を広げることもできるが、この場合には、論理回路設計の自由度が低下する。
そこで本発明は、複数のIIL素子とバイポーラトランジスタとが同じ半導体基板に形成されてなる半導体装置であって、IIL素子とバイポーラトランジスタのベースのイオン注入工程を共通化して安価に製造することができ、小型で、論理回路設計の自由度が低下することのない半導体装置およびその製造方法を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、複数のIIL素子が、半導体基板に形成されてなる半導体装置であって、前記IIL素子が、横型のpnpトランジスタのコレクタと縦型のnpnトランジスタのベースとが接続されてなり、前記pnpトランジスタのベースと前記npnトランジスタのエミッタとが接地されてなり、前記半導体基板が、高濃度のn導電型不純物を含有する埋め込み拡散層と、当該埋め込み拡散層上に形成され、低濃度のn導電型不純物を含有するエピタキシャル層とを有し、前記pnpトランジスタが、前記エピタキシャル層をベースとし、前記エピタキシャル層の表層部に離間して形成される2つのp導電型不純物拡散領域をエミッタおよびコレクタとし、前記npnトランジスタが、前記pnpトランジスタのコレクタであるp導電型不純物拡散領域をベースとし、前記エピタキシャル層をエミッタとし、前記ベースであるp導電型不純物拡散領域の表層部に形成されるn導電型不純物拡散領域をコレクタとし、前記複数のIIL素子の其々が、前記半導体基板の基板面内において、前記半導体基板の表面から前記埋め込み拡散層に達する高濃度のn導電型不純物を含有するn+拡散領域で取り囲まれてなり、前記半導体基板の基板面内において、前記pnpトランジスタにおけるエミッタとコレクタに挟まれたベース領域に、前記n+拡散領域が突き出されてなることを特徴としている。
これによれば、n+拡散領域をpnpトランジスタにおけるエミッタとコレクタに挟まれたベース領域に突き出し形成することで、このn+拡散領域でキャリアであるホールを捕獲する。これにより、pnpトランジスタにおけるエミッタとコレクタの間隔(IIL素子におけるインジェクタとベースの間隔)を広げることなく、pnpトランジスタの逆方向電流増幅率αを下げることができ、これによってIIL素子の実効駆動能力Deffを確保することができる。また、各IIL素子のベースに配置されるコレクタの数も少なくする必要もない。従って、当該半導体装置を、小型で、論理回路設計の自由度が低下することのない半導体装置とすることができる。
請求項2に記載の発明は、バイポーラトランジスタが、前記半導体基板におけるIIL素子と別位置に形成されてなり、前記バイポーラトランジスタが、npnトランジスタであり、前記バイポーラトランジスタのベースが、前記エピタキシャル層の表層部に形成されるp導電型不純物拡散領域であり、前記バイポーラトランジスタのベースと、前記IIL素子におけるnpnトランジスタのベースとが、同じ不純物濃度で形成されてなることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の半導体装置の製造方法であって、前記バイポーラトランジスタのベースと、前記IIL素子におけるnpnトランジスタのベースとを、同じイオン注入工程により同時に形成することを特徴としている。
n+拡散領域をpnpトランジスタのベース領域に突き出し形成した上記半導体装置においては、npnトランジスタの逆方向電流増幅率βupを上げる代わりに、pnpトランジスタの逆方向電流増幅率αを下げてIIL素子の実効駆動能力Deffを確保する。従って、請求項2に記載のように、半導体基板の別位置に形成するバイポーラトランジスタがnpnトランジスタの場合には、バイポーラトランジスタのベースとIIL素子におけるnpnトランジスタのベースとを、同じ不純物濃度で形成することができる。また、請求項3に記載のように、バイポーラトランジスタのベースとIIL素子におけるnpnトランジスタのベースとを、同じイオン注入工程により同時に形成することができる。この場合には、IIL素子とバイポーラトランジスタのベースのイオン注入工程を共通化するため、製造コストを低減することができ、安価な半導体装置とすることができる。
請求項4〜9に記載の発明は、IIL素子とバイポーラトランジスタのベースのイオン注入工程を共通化して安価に製造することができ、小型で、論理回路設計の自由度が低下することのない別の半導体装置およびその製造方法に関する。
請求項4に記載の発明は、複数のIIL素子が、半導体基板に形成されてなる半導体装置であって、前記IIL素子が、横型のpnpトランジスタのコレクタと縦型のnpnトランジスタのベースとが接続されてなり、前記pnpトランジスタのベースと前記npnトランジスタのエミッタとが接地されてなり、前記半導体基板が、高濃度のn導電型不純物を含有する埋め込み拡散層と、当該埋め込み拡散層上に形成され、低濃度のn導電型不純物を含有するエピタキシャル層とを有し、前記pnpトランジスタが、前記エピタキシャル層をベースとし、前記エピタキシャル層の表層部に離間して形成される2つのp導電型不純物拡散領域をエミッタおよびコレクタとし、前記npnトランジスタが、前記pnpトランジスタのコレクタであるp導電型不純物拡散領域をベースとし、前記エピタキシャル層をエミッタとし、前記ベースであるp導電型不純物拡散領域の表層部に形成されるn導電型不純物拡散領域をコレクタとし、前記ベースであるp導電型不純物拡散領域の不純物濃度が、前記npnトランジスタにおけるエミッタとコレクタに挟まれた前記半導体基板の基板面内において、高濃度と低濃度の繰り返しパターン分布を有することを特徴としている。
また、請求項5と6に記載のように、前記繰り返しパターン分布は、ストライプ状もしくは格子状とすることができる。
請求項1および2に記載の半導体装置では、IIL素子を構成するpnpトランジスタのベース領域にn+拡散領域を突き出し形成することで、pnpトランジスタの逆方向電流増幅率αを下げ、IIL素子の実効駆動能力Deffを確保している。これに対して、上記請求項4〜6に記載の半導体装置では、IIL素子を構成するnpnトランジスタのベースであるp導電型不純物拡散領域の不純物濃度が、エミッタとコレクタに挟まれた基板面内において、高濃度と低濃度の繰り返しパターン分布を有する。このため、npnトランジスタのエミッタとコレクタに挟まれたベース領域では、繰り返しパターンからなる不純物濃度の低い領域が存在し、実質的にnpnトランジスタのベースの不純物濃度を低くしたのと同じ効果が得られる。従って、npnトランジスタの逆方向電流増幅率βupを上げることができ、これによってIIL素子の実効駆動能力Deffを確保することができる。また、各IIL素子のベースに配置されるコレクタの数も少なくする必要もない。従って、当該半導体装置を、小型で、論理回路設計の自由度が低下することのない半導体装置とすることができる。
請求項7〜9に記載の発明は、請求項4〜6に記載の半導体装置の製造方法に関する発明である。
請求項7に記載のように、複数のIIL素子とバイポーラトランジスタとが、同じ半導体基板に形成され、前記バイポーラトランジスタが、npnトランジスタであり、前記バイポーラトランジスタのベースが、前記エピタキシャル層の表層部に形成されるp導電型不純物拡散領域である場合には、前記IIL素子におけるnpnトランジスタのベース領域に、繰り返しパターンを有するイオン注入マスクを配置して、前記バイポーラトランジスタのベースと、前記IIL素子におけるnpnトランジスタのベースとを、同じイオン注入工程により同時に形成することができる。
このように、IIL素子とバイポーラトランジスタのベースのイオン注入工程を共通化することで、当該半導体装置の製造コストを低減することができ、安価な半導体装置とすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
最初に、図7(a),(b)に示す半導体装置10におけるIIL素子11を用いて、IIL素子11の実効駆動能力Deffを簡単に説明する。尚、IIL素子11の実効駆動能力Deff の算出及び評価方法については、特許文献1に詳細に開示されており、その説明は省略する。
図7(a),(b)に示すIIL素子11の実効駆動能力Deffは、IIL素子11のベースに流れ込む負荷電流(ベース電流)をI、IIL素子11のコレクタ飽和電流をIとした場合、以下の式で表わされる。
(数式1) Deff =I/I=βup(1−α)/(1+2αsb
ここで、αは、IIL素子11のpnpトランジスタの逆方向電流増幅率である。βupは、IIL素子11におけるnpnトランジスタの逆方向電流増幅率である。これらは、図7(a),(b)に示すIIL素子11のコレクタ領域21とベース領域20との面積比、及びインジェクタ領域19とベース領域20との間隔を設定することにより設定される。例えば、コレクタ領域21とベース領域20との面積比を10%と設定し、インジェクタ領域19とベース領域20との間隔を11μmと設定することにより、逆方向電流増幅率βupは約20、逆方向電流増幅率α は約0.7となる。また、αsbは、IIL素子11のベース11BとIIL素子12及び13のベース12B及び13Bとの間に存在する、2つの寄生pnpトランジスタの順方向電流増幅率である。
上記数式1に示すIIL素子11の実効駆動能力Deffは、他のIIL素子12及び13との間に存在している寄生pnpトランジスタの影響をも考慮した駆動能力を表しているものである。IIL素子11の実効駆動能力Deffを評価するにあたっては、IIL素子11の論理ハイレベルを維持するためにノイズマージンが正となる必要があり、Deff>1がその条件となる。このように、実効駆動能力Deffは理論的には1を超える値となれば良いが、実際には工程のばらつきを±4σ(σは標準偏差)まで考慮し、更に、半導体装置10が使用される環境における周囲温度の変動をも加味することによって、例えば5に設定する。この実効駆動能力Deffを達成するためには、βup=20、α=0.7の時、寄生pnpトランジスタの順方向電流増幅率αsbが0.1でなければならない(尚、この寄生pnpトランジスタの順方向電流増幅率αsbを達成するためには、実測データより、埋め込み拡散層17と高濃度n型領域22との重なり厚が約5.5μmになる必要がある)。従って、例えば、エピタキシャル層18の厚さが5.5μmの場合には、各IIL素子間を電気的に分離するのに最低限必要な高濃度n型領域22の半導体装置10の表面(エピタキシャル層18の表面)からの拡散深さXが、約11μmとなる。
(第1の実施形態)
図1(a),(b)に、第1実施形態における本発明の半導体装置30を示す。半導体装置30は、複数のIIL素子と高耐圧バイポーラトランジスタとが同じ半導体基板に形成されてなる半導体装置である。図1(a)は、半導体装置30を構成する1つのIIL素子31を、Y方向で半分にカットして示した斜視図である。半導体装置30を構成する複数のIIL素子は、図1(a)に示す構造のIIL素子31が基板面内においてX方向およびY方向に隣接して繰り返し配置されるもので、この複数のIIL素子により半導体装置30の論理回路部が形成される。また、半導体装置30を構成する高耐圧バイポーラトランジスタは、周知の構造を有するもので、同じ半導体基板40における複数のIIL素子とは別位置に形成される(図示省略)。尚、図5〜8の場合と同様にして、以下では、各素子のインジェクタ(I),ベース(B),コレクタ(C)及びエミッタ(E)を表すのに、各素子の符号に、I,B,C及びEを付して示す。また、インジェクタ(I),ベース(B),コレクタ(C)及びエミッタ(E)内にある細線は、不純物の濃度分布を示す等濃度線である。
図1(a)のIIL素子31は、横型のpnpトランジスタ32と縦型のnpnトランジスタ33とからなる。IIL素子31では、図5に示すIIL素子1の等価回路と同様にして、pnpトランジスタ32のコレクタ32Cとnpnトランジスタ33のベース33Bとが接続され、pnpトランジスタ32のベース32Bとnpnトランジスタ33のエミッタ33Eとが共に接地される。
IIL素子31は、p型のシリコン(Si)基板40上に形成されている。p型のシリコン基板40上には、単位面積当たりの濃度1018のアンチモン(Sb)が深さ約7μmまで拡散されて、高濃度のn導電型不純物を含有する埋め込み拡散層41が形成されている。また、埋め込み拡散層41上には、表面濃度1015程度の低濃度のn導電型不純物を含有するエピタキシャル層42が形成されている。低濃度エピタキシャル層42の厚さは、図示を省略した高耐圧バイポーラトランジスタに要求される耐圧の下限に応じて設定される。例えば、耐圧の下限を25Vとする場合には、その耐圧を得るために必要なエピタキシャル層18の厚さを5.5μmに設定する。
IIL素子31を構成する横型のpnpトランジスタ32は、エピタキシャル層42をベース32Bとし、エピタキシャル層42の表層部に離間して形成される2つのp導電型不純物拡散領域43,44を、それぞれエミッタ32Eおよびコレクタ32Cとしている。IIL素子31を構成する縦型のnpnトランジスタ33は、横型のpnpトランジスタ32のコレクタ32Cであるp導電型不純物拡散領域44をベースとしている。また、縦型のnpnトランジスタ33は、横型のpnpトランジスタ32のベース32Bでもあるエピタキシャル層42をエミッタ33Eとし、p導電型不純物拡散領域44の表層部に形成された3つのn導電型不純物拡散領域45をコレクタ33Ca〜33Ccとしている。以上のようにして、IIL素子31においては、pnpトランジスタ32のコレクタ32Cとnpnトランジスタ33のベース33Bとが、p導電型不純物拡散領域44を共有することで互いに接続される。また、pnpトランジスタ32のベース32Bとnpnトランジスタ33のエミッタ33Eとが、エピタキシャル層42を共有することで互いに接続されて、接地される。
半導体装置30においては、図1(a)に示すIIL素子31のように、複数のIIL素子の其々が、シリコン(Si)基板40、埋め込み拡散層41およびエピタキシャル層42からなる半導体基板の基板面内において、表面から埋め込み拡散層41に達する高濃度のn導電型不純物を含有するn+拡散領域50で取り囲まれている。また、其々のIIL素子においては、図1(a)に示すように、上記半導体基板の基板面内において、横型のpnpトランジスタ32におけるエミッタ32Eとコレクタ32Cに挟まれたベース32Bの領域に、n+拡散領域50が突き出されて、n+拡散領域突き出し部50tが形成されている。
図1(b)は、図1(a)の一点鎖線で囲ったA部を拡大して示した平面図である。n+拡散領域突き出し部50tを形成しない場合には、横型のpnpトランジスタ32におけるベース32Bの幅が図中のWとなるが、n+拡散領域突き出し部50tを形成することで、横型のpnpトランジスタ32におけるベース32Bの幅(n+拡散領域突き出し部50tの間隔)が、図中のWのように狭くなる。
図1(a)に示すIIL素子31では、n+拡散領域50をpnpトランジスタ32におけるエミッタ32Eとコレクタ32Cに挟まれたベース32Bの領域に突き出し形成することで、このn+拡散領域突き出し部50tでキャリアであるホールを捕獲することができる。これにより、pnpトランジスタ32におけるエミッタ32Eとコレクタ32Cの間隔(IIL素子31におけるインジェクタ31Iとベース31Bの間隔)を広げることなく、pnpトランジスタ32の逆方向電流増幅率αを下げることができる。従って、これによって数式1で示したように、IIL素子31の実効駆動能力Deffを大きくすることができ、必要な実効駆動能力Deffの値を確保することができる。
図2は、図1(b)における幅Wを変えて、実効駆動能力Deffを評価した結果である。尚、図1(b)におけるベース32Bの幅Wは32μmとしている。図2の結果に示すように、n+拡散領域突き出し部50tの間隔(ベース32Bの幅)Wが小さくなるほど実効駆動能力Deffが増大し、W=15μmで実効駆動能力Deff=5の値が得られる。
n+拡散領域50をpnpトランジスタ32のベース32Bの領域に突き出し形成した図1(a)の半導体装置30においては、npnトランジスタ33の逆方向電流増幅率βupを上げる代わりに、pnpトランジスタ32の逆方向電流増幅率αを下げて、IIL素子31の実効駆動能力Deffを確保している。従って、IIL素子31のベース31Bに配置されるコレクタ31Ca〜31Ccの数も少なくする必要もない。このため、図1(a)に示す半導体装置30を、小型で、論理回路設計の自由度が低下することのない半導体装置とすることができる。
また、図1(a)に示す半導体装置30では、図示を省略した高耐圧バイポーラトランジスタがnpnトランジスタである場合には、以下のようにして半導体装置30のコストダウンを図ることができる。すなわち、高耐圧バイポーラトランジスタがnpnトランジスタで、ベースが図1(a)と同様のエピタキシャル層42の表層部に形成されるp導電型不純物拡散領域である場合には、高耐圧バイポーラトランジスタのベースとIIL素子におけるnpnトランジスタのベースとを、同じイオン注入工程により同時に形成する。従って、図示を省略した高耐圧バイポーラトランジスタのベースと、IIL素子31におけるnpnトランジスタ33のベース33Bとが、同じ不純物濃度で形成される。この場合には、IIL素子31と図示を省略した高耐圧バイポーラトランジスタのベースのイオン注入工程を共通化するため、製造コストを低減することができ、安価な半導体装置30とすることができる。
(第2の実施形態)
第1実施形態の半導体装置は、素子を分離するn+拡散領域をIIL素子におけるpnpトランジスタのベース領域に突き出し形成して、必要な実効駆動能力Deffの値を確保した半導体装置であった。本実施形態の半導体装置では、IIL素子におけるnpnトランジスタのベース領域における不純物濃度が所定の繰り返しパターン分布を持つように制御して、必要な実効駆動能力Deffの値を確保する。
図3(a),(b)に、本実施形態における半導体装置60を示す。尚、図3(a),(b)に示す半導体装置60において、図1(a),(b)に示す半導体装置30と同様の部分については同じ符号を付けた。また、図1(a),(b)の場合と同様にして、以下では、各素子のインジェクタ(I),ベース(B),コレクタ(C)及びエミッタ(E)を表すのに、各素子の符号に、I,B,C及びEを付して示す。また、インジェクタ(I),ベース(B),コレクタ(C)及びエミッタ(E)内にある細線は、不純物の濃度分布を示す等濃度線である。
図3(a)に示す半導体装置60も、複数のIIL素子と高耐圧バイポーラトランジスタとが同じ半導体基板に形成されてなる半導体装置である。図3(a)は、半導体装置60を構成する1つのIIL素子61を、Y方向で半分にカットして示した斜視図である。半導体装置60を構成する複数のIIL素子は、図3(a)に示す構造のIIL素子61が基板面内においてX方向およびY方向に隣接して繰り返し配置されるもので、この複数のIIL素子により半導体装置60の論理回路部が形成される。また、半導体装置60を構成する高耐圧バイポーラトランジスタは、周知の構造を有するもので、同じ半導体基板40における複数のIIL素子とは別位置に形成される(図示省略)。
図3(a)のIIL素子61も、図1(a)のIIL素子31と同様に、横型のpnpトランジスタ62と縦型のnpnトランジスタ63とからなる。また、IIL素子31においても、図5に示すIIL素子1の等価回路と同様にして、pnpトランジスタ62のコレクタ62Cとnpnトランジスタ63のベース63Bとが接続され、pnpトランジスタ62のベース62Bとnpnトランジスタ63のエミッタ63Eとが共に接地される。
IIL素子61を構成する横型のpnpトランジスタ62は、エピタキシャル層42をベース62Bとし、エピタキシャル層42の表層部に離間して形成される2つのp導電型不純物拡散領域43,70を、それぞれエミッタ62Eおよびコレクタ62Cとしている。IIL素子61を構成する縦型のnpnトランジスタ63は、横型のpnpトランジスタ62のコレクタ62Cであるp導電型不純物拡散領域70をベースとしている。このp導電型不純物拡散領域70は、後に図3(a)で詳述するように、不純物濃度が所定の繰り返しパターン分布を持つように制御されている。また、縦型のnpnトランジスタ63は、横型のpnpトランジスタ62のベース62Bでもあるエピタキシャル層42をエミッタ63Eとし、p導電型不純物拡散領域70の表層部に形成された3つのn導電型不純物拡散領域45をコレクタ63Ca〜63Ccとしている。以上のようにして、IIL素子61においては、pnpトランジスタ62のコレクタ62Cとnpnトランジスタ63のベース63Bとが、p導電型不純物拡散領域70を共有することで互いに接続される。また、pnpトランジスタ62のベース62Bとnpnトランジスタ63のエミッタ63Eとが、エピタキシャル層42を共有することで互いに接続されて、接地される。
半導体装置60においても、図1(a)に示す半導体装置30と同様にして、図3(a)に示すIIL素子61のように、複数のIIL素子の其々が、シリコン(Si)基板40、埋め込み拡散層41およびエピタキシャル層42からなる半導体基板の基板面内において、表面から埋め込み拡散層41に達する高濃度のn導電型不純物を含有するn+拡散領域50で取り囲まれている。一方、半導体装置60の其々のIIL素子では、図1(a)に示す半導体装置30のIIL素子と異なり、横型のpnpトランジスタ62におけるエミッタ62Eとコレクタ62Cに挟まれたベース62Bの領域には、n+拡散領域50は突き出し形成されていない。
図3(b)は、図3(a)の一点鎖線で囲ったB部を拡大して示した断面図である。
図3(a)の半導体装置60においては、p導電型不純物拡散領域70の不純物濃度が、図3(b)に示すように、縦型のnpnトランジスタ63におけるエミッタ63Eとコレクタ63Ca〜63Ccに挟まれたベース63Bの領域(ピンチ領域)において、高濃度と低濃度の繰り返しパターン分布を有している。この不純物濃度の繰り返しパターン分布は、基板面内において、ストライプ状もしくは格子状とすることができる。この不純物濃度の繰り返しパターン分布は、図3(b)に示す繰り返しパターンを有するイオン注入マスクM70を用いて不純物をイオン注入し、注入した不純物を熱拡散させて形成する。
実施形態1における図1(a),(b)の半導体装置30では、IIL素子31を構成するpnpトランジスタ32のベース32B領域に、n+拡散領域50を突き出し形成することで、pnpトランジスタ32の逆方向電流増幅率αを下げ、IIL素子31の実効駆動能力Deffを確保していた。これに対して、本実施形態の図3(a),(b)の半導体装置60では、IIL素子61を構成するnpnトランジスタ63のベース63Bであるp導電型不純物拡散領域70の不純物濃度が、前記ピンチ領域において、高濃度と低濃度の繰り返しパターン分布を有する。言い換えれば、npnトランジスタ63のピンチ領域において、図3(b)に示すように、繰り返しパターンからなる不純物濃度の低い領域63Btが存在する。このため、実質的にnpnトランジスタ63のベース63Bの不純物濃度を低くしたのと同じ効果が得られ、npnトランジスタ63の逆方向電流増幅率βupを上げることができる。従って、これによって数式1で示したように、IIL素子61の実効駆動能力Deffを大きくすることができ、必要な実効駆動能力Deffの値を確保することができる。
図4は、図3(b)におけるイオン注入マスクM70のライン・アンド・スペース幅W&Wを変えて、実効駆動能力Deffと耐圧Vceoを評価した結果である。図4の結果に示すように、ライン・アンド・スペース幅W&Wが大きくなるほど、実効駆動能力Deffが増大する。評価したW&Wが0.8μm以上の範囲においては、実効駆動能力Deffは以上の値が得られている。一方、耐圧Vceoは、ライン・アンド・スペース幅W&Wが大きくなるほど低下する。図4中に白抜き矢印で示したように、W&Wが1.0μm以下の範囲においては、IIL素子61に必要な耐圧Vceo1.9V以上が確保できる。尚、図4の評価においては、ライン幅Wとスペース幅Wを同じ値に設定したが、ライン幅Wとスペース幅Wは独立して任意の値に設定することができ、これによって所望の不純物濃度の繰り返しパターン分布を得ることができる。
npnトランジスタ63のピンチ領域に繰り返しパターンからなる不純物濃度の低い領域63Btを有する図3(a)の半導体装置60においては、ベース63Bの不純物濃度を実質的に下げてnpnトランジスタ63の逆方向電流増幅率βupを上げ、これによってIIL素子61の実効駆動能力Deffを確保している。従って、IIL素子61のベース61Bに配置されるコレクタ61Ca〜61Ccの数も少なくする必要もない。このため、図3(a)に示す半導体装置60を、小型で、論理回路設計の自由度が低下することのない半導体装置とすることができる。
また、図3(a)に示す半導体装置60では、図示を省略した高耐圧バイポーラトランジスタがnpnトランジスタである場合には、以下のようにして半導体装置60のコストダウンを図ることができる。すなわち、高耐圧バイポーラトランジスタがnpnトランジスタで、ベースが図3(a)と同様のエピタキシャル層42の表層部に形成されるp導電型不純物拡散領域である場合には、IIL素子61におけるnpnトランジスタ63のベース領域に、繰り返しパターンを有するイオン注入マスクM70を配置して、高耐圧バイポーラトランジスタのベースとIIL素子におけるnpnトランジスタのベースとを、同じイオン注入工程により同時に形成する。この場合には、IIL素子61と図示を省略した高耐圧バイポーラトランジスタのベースのイオン注入工程を共通化するため、製造コストを低減することができ、安価な半導体装置60とすることができる。
第1実施形態における本発明の半導体装置で、(a)は、半導体装置を構成する1つのIIL素子を、Y方向で半分にカットして示した斜視図である。(b)は、(a)の一点鎖線で囲ったA部を拡大して示した平面図である。 図1(b)における幅Wを変えて、実効駆動能力Deffを評価した結果である。 第2実施形態における本発明の半導体装置で、(a)は、半導体装置を構成する1つのIIL素子を、Y方向で半分にカットして示した斜視図である。(b)は、(a)の一点鎖線で囲ったB部を拡大して示した断面図である。 図3(b)におけるイオン注入マスクのライン・アンド・スペース幅W&Wを変えて、実効駆動能力Deffと耐圧Vceoを評価した結果である。 IIL素子の等価回路を示す図である。 図5に示すIIL素子を半導体基板上に構成した場合の平面図である。 従来の半導体装置で、(a)は、半導体装置の一部を示す平面図である。(b)は、(a)におけるX−X′断面を示す摸式的な断面図である。
符号の説明
10,30,60 半導体装置
1,11〜13,31,61 IIL素子
2,32,62 (横型の)pnpトランジスタ
3,33,63 (縦型の)npnトランジスタ
16,40 シリコン(Si)基板
17,41 埋め込み拡散層
18,42 エピタキシャル層
43,44,70 p導電型不純物拡散領域
45 n導電型不純物拡散領域
22,50 n+拡散領域(高濃度n型領域)
50t n+拡散領域突き出し部
63Bt 不純物濃度の低い領域
M70 イオン注入マスク

Claims (9)

  1. 複数のIIL素子が、半導体基板に形成されてなる半導体装置であって、
    前記IIL素子が、
    横型のpnpトランジスタのコレクタと縦型のnpnトランジスタのベースとが接続されてなり、
    前記pnpトランジスタのベースと前記npnトランジスタのエミッタとが接地されてなり、
    前記半導体基板が、
    高濃度のn導電型不純物を含有する埋め込み拡散層と、
    当該埋め込み拡散層上に形成され、低濃度のn導電型不純物を含有するエピタキシャル層とを有し、
    前記pnpトランジスタが、前記エピタキシャル層をベースとし、前記エピタキシャル層の表層部に離間して形成される2つのp導電型不純物拡散領域をエミッタおよびコレクタとし、
    前記npnトランジスタが、前記pnpトランジスタのコレクタであるp導電型不純物拡散領域をベースとし、前記エピタキシャル層をエミッタとし、前記ベースであるp導電型不純物拡散領域の表層部に形成されるn導電型不純物拡散領域をコレクタとし、
    前記複数のIIL素子の其々が、前記半導体基板の基板面内において、前記半導体基板の表面から前記埋め込み拡散層に達する高濃度のn導電型不純物を含有するn+拡散領域で取り囲まれてなり、
    前記半導体基板の基板面内において、前記pnpトランジスタにおけるエミッタとコレクタに挟まれたベース領域に、前記n+拡散領域が突き出されてなることを特徴とする半導体装置。
  2. バイポーラトランジスタが、前記半導体基板におけるIIL素子と別位置に形成されてなり、
    前記バイポーラトランジスタが、npnトランジスタであり、
    前記バイポーラトランジスタのベースが、前記エピタキシャル層の表層部に形成されるp導電型不純物拡散領域であり、
    前記バイポーラトランジスタのベースと、前記IIL素子におけるnpnトランジスタのベースとが、同じ不純物濃度で形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 複数のIIL素子とバイポーラトランジスタとが、同じ半導体基板に形成されてなる半導体装置の製造方法であって、
    前記IIL素子が、
    横型のpnpトランジスタのコレクタと縦型のnpnトランジスタのベースとが接続されてなり、
    前記pnpトランジスタのベースと前記npnトランジスタのエミッタとが接地されてなり、
    前記半導体基板が、
    高濃度のn導電型不純物を含有する埋め込み拡散層と、
    当該埋め込み拡散層上に形成され、低濃度のn導電型不純物を含有するエピタキシャル層とを有し、
    前記pnpトランジスタが、前記エピタキシャル層をベースとし、前記エピタキシャル層の表層部に離間して形成される2つのp導電型不純物拡散領域をエミッタおよびコレクタとし、
    前記npnトランジスタが、前記pnpトランジスタのコレクタであるp導電型不純物拡散領域をベースとし、前記エピタキシャル層をエミッタとし、前記ベースであるp導電型不純物拡散領域の表層部に形成されるn導電型不純物拡散領域をコレクタとし、
    前記複数のIIL素子の其々が、前記半導体基板の基板面内において、前記半導体基板の表面から前記埋め込み拡散層に達する高濃度のn導電型不純物を含有するn+拡散領域で取り囲まれてなり、
    前記半導体基板の基板面内において、前記pnpトランジスタにおけるエミッタとコレクタに挟まれたベース領域に、前記n+拡散領域が突き出されてなり、
    前記バイポーラトランジスタが、npnトランジスタであり、
    前記バイポーラトランジスタのベースが、前記エピタキシャル層の表層部に形成されるp導電型不純物拡散領域であり、
    前記バイポーラトランジスタのベースと、前記IIL素子におけるnpnトランジスタのベースとを、同じイオン注入工程により同時に形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 複数のIIL素子が、半導体基板に形成されてなる半導体装置であって、
    前記IIL素子が、
    横型のpnpトランジスタのコレクタと縦型のnpnトランジスタのベースとが接続されてなり、
    前記pnpトランジスタのベースと前記npnトランジスタのエミッタとが接地されてなり、
    前記半導体基板が、
    高濃度のn導電型不純物を含有する埋め込み拡散層と、
    当該埋め込み拡散層上に形成され、低濃度のn導電型不純物を含有するエピタキシャル層とを有し、
    前記pnpトランジスタが、前記エピタキシャル層をベースとし、前記エピタキシャル層の表層部に離間して形成される2つのp導電型不純物拡散領域をエミッタおよびコレクタとし、
    前記npnトランジスタが、前記pnpトランジスタのコレクタであるp導電型不純物拡散領域をベースとし、前記エピタキシャル層をエミッタとし、前記ベースであるp導電型不純物拡散領域の表層部に形成されるn導電型不純物拡散領域をコレクタとし、
    前記ベースであるp導電型不純物拡散領域の不純物濃度が、前記npnトランジスタにおけるエミッタとコレクタに挟まれた前記半導体基板の基板面内において、高濃度と低濃度の繰り返しパターン分布を有することを特徴とする半導体装置。
  5. 前記繰り返しパターン分布が、ストライプ状であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記繰り返しパターン分布が、格子状であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  7. 複数のIIL素子とバイポーラトランジスタとが、同じ半導体基板に形成されてなる半導体装置の製造方法であって、
    前記IIL素子が、
    横型のpnpトランジスタのコレクタと縦型のnpnトランジスタのベースとが接続されてなり、
    前記pnpトランジスタのベースと前記npnトランジスタのエミッタとが接地されてなり、
    前記半導体基板が、
    高濃度のn導電型不純物を含有する埋め込み拡散層と、
    当該埋め込み拡散層上に形成され、低濃度のn導電型不純物を含有するエピタキシャル層とを有し、
    前記pnpトランジスタが、前記エピタキシャル層をベースとし、前記エピタキシャル層の表層部に離間して形成される2つのp導電型不純物拡散領域をエミッタおよびコレクタとし、
    前記npnトランジスタが、前記pnpトランジスタのコレクタであるp導電型不純物拡散領域をベースとし、前記エピタキシャル層をエミッタとし、前記ベースであるp導電型不純物拡散領域の表層部に形成されるn導電型不純物拡散領域をコレクタとし、
    前記バイポーラトランジスタが、npnトランジスタであり、
    前記バイポーラトランジスタのベースが、前記エピタキシャル層の表層部に形成されるp導電型不純物拡散領域であり、
    前記IIL素子におけるnpnトランジスタのベース領域に、繰り返しパターンを有するイオン注入マスクを配置して、
    前記バイポーラトランジスタのベースと、前記IIL素子におけるnpnトランジスタのベースとを、同じイオン注入工程により同時に形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記繰り返しパターンが、ストライプ状であることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記繰り返しパターンが、格子状であることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
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