JP2005316612A - 状況推定装置および状況推定方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】 物品が存在している場の属性に応じて、自動的に物品保有者と物品との状況を推定することのできる状況推定装置および状況推定方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 タグリーダ201、202は複数の領域に配置され、各領域内に存在する物品保有者および物品に貼付される無線タグ301から309を読み取る。タグリーダ201は、物品保有者および当該物品保有者の携行品である物品の無線タグ301〜309を読み取る。物品保有者の移動先にあるタグリーダ202は、物品保有者の無線タグ308、309を読み取ることができるが、物品保有者が保持しているべき物品の無線タグ302、304を読み取ることができない場合、無線タグ302、304が存在している場の属性に基づいて、無線タグ302、304を有する物品の状況を推定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、物品と当該物品を保有する物品保有者との間の状況を管理する状況推定装置および状況推定方法に関する。
従来、物品の保有者であるユーザが携行する物品を紛失したことを通知する装置が提案されている。例えば特許文献1に記載の技術においては、ユーザは携行する物品(無線タグ付き)を携帯機器に登録しておき、当該携帯機器(探索手段)が無線タグから発信される電波を検出することにより、登録された物品を探索する。そして、携帯機器が無線タグを探索することができない場合、当該無線タグに対応している物品は紛失したものとユーザに通知することができる。
特開2002−163301号公報
しかしながら、特許文献1に記載の物品管理装置は、あらかじめ携行品としての物品を特定する情報を登録し、登録した物品がユーザ所有の携帯機器から検出されなくなった場合、「ユーザが物品を落とした」という状況を判断することができる。しかし、新たな物品を携行するたびに携行品として物品を特定する情報を登録する必要があった。また、「ユーザと物品が離れた」からといって、「ユーザが物品を落とした」ことには、必ずしもならない。例えば、「ユーザと物品とが離れた」という状況が、電車内でおこったとき、たしかに「ユーザは物品を落とした」ということがいえる。しかし、例えば「ユーザと物品とが離れた」という状況が自宅で起こったとき、もしくはユーザが経営している商品売場で起こったとき「ユーザは物品を落とした」というよりも、「ユーザは物品を置いた」という方が妥当であると判断することができる。
そこで、本発明では、上述の問題を解決し、物品が存在している場の属性に応じて、自動的に物品保有者と物品との状況を推定することのできる状況推定装置および状況推定方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の状況推定装置は、あらかじめ定められている検出範囲に存在する物品保有者および物品を一意に特定する複数のリーダ手段と、上記物品の属性に基づいて定められる場の属性を導出する場属性導出手段と、物品保有者と当該物品保有者が携行品として有している物品との対応関係を示す属性情報を保持する属性情報格納手段と、上記複数リーダ手段のうちの一つである第1のリーダ手段が、物品保有者および当該物品保有者の携行品として上記属性情報格納手段に登録されている物品を一意に特定し、その後、上記第1のリーダ手段とは別の範囲を検出範囲とする第2のリーダ手段が、上記物品保有者を一意に特定することができる場合で、かつ上記属性情報格納手段に基づいて当該物品保有者に対応する物品を一意に特定することができない場合、上記第1のリーダ手段による検出範囲である場の属性を上記場属性導出手段が導出し、導出した場の属性に基づいて、上記第2のリーダ手段が一意に特定することのできなかった物品の状況を推定する状況推定手段と、を備えている。
また、本発明の状況推定方法は、あらかじめ定められている検出範囲に存在する物品保有者および物品を一意に特定する複数のリーダ手段を有する状況推定装置における状況推定方法であって、上記複数のリーダ手段のうちの一つである第1のリーダ手段が、物品保有者および当該物品保有者の携行品として登録されている物品を一意に特定する第1識別ステップと、上記第1のリーダ手段とは別の範囲を検出範囲とする第2のリーダ手段が、物品保有者および当該物品保有者の携行品として認識されている物品を一意に特定する第2識別ステップと、上記第2識別ステップで、上記物品保有者を一意に特定することができる場合で、かつ当該物品保有者の携行品である物品を一意に特定することができない場合、上記第1のリーダ手段の検出範囲である場の属性に基づいて、上記第2のリーダ手段が一意に特定することのできなかった物品の状況を推定する状況推定ステップと、を備えている。
第1のリーダ手段が物品保有者と物品とを一意に特定した後に、第2のリーダ手段は物品保有者を一意に特定するが、当該物品保有者が保有すべき物品を一意に特定することができない場合、すなわち、物品保有者から物品が離れたと判断できる場合、物品保有者とはなれた物品が存在している領域の場の属性を場属性導出手段から導出し、当該場の属性に基づいて、どういった状況で物品が離れたかを、推定することにより、物品の状況を正確に判断することができ、物品保有者は物品を紛失したのか、または単に置いたのかを判断することができる。なお、上記導出動作は、場の属性を場に存在する物品の属性に基づいて推定されても良いし、あらかじめ格納されている場の属性情報から読み出すようにしても良い。
また、本発明の状況推定装置は、上記状況推定手段が推定した状況に応じたサービスを判断するサービス判断手段と、上記サービス判断手段が判断したサービスを提供するサービス提供手段とを備えている。
物品の状況に応じたサービス(例えば燃えるごみサービス、落し物サービス)を判断し、当該サービスを提供する(落し物をしたことを通知する、また燃えないごみが燃えるごみ箱に入っているなどを通知する)ことにより、物品保有者は物品に対する行為(または、当該行為が正当なものであったか)を知ることができる。例えば、提供を受けた物品保有者は物品(携行品)を落としたことを知ることができ、また間違ってごみを捨ててしまったことを知ることができる。上記サービスの提供には、物品保有者にサービスに対応したメッセージを直接送信すること、物品保有者が見えるところにサービス対応したメッセージを表示させること、などが含まれる。
本発明は、第2のリーダ手段が、物品保有者を一意に特定できるが、当該物品保有者が保有すべき物品を一意に特定することができない場合、すなわち、物品保有者から物品が離れたと判断できる場合、物品保有者から離れた物品が存在している領域の場の属性に基づいて、どういった状況で物品が離れたかを、推定することにより、物品の状況を正確に判断することができ、物品保有者は物品を紛失したのか、または単に置いたのかを判断することができる。
本発明は、一例として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解されることができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
まず、本発明の概要について説明する。図1は、本実施形態の状況推定装置100が扱う状況を説明する概念図である。状況推定装置100は、タグリーダ201、タグリーダ202を有する。タグリーダ201は、店300を検出範囲とするタグリーダであって、物品(商品、携行品)および物品を保有する物品保有者(買物客X、店主Y)に貼付されている無線タグ301〜309を一意に特定することができるように読み取る部分である。また、タグリーダ202は、あらかじめ定められた範囲に存在する無線タグを一意に特定することができるように読み取る部分である。なお、上記物品のうち携行品とは、物品保有者が携行している物品をいい、商品とは、物品保有者が携行していない物品を示す。
タグリーダ201は、店300に存在する無線タグを読み取り、図1においては、店主Yが保有している無線タグ309、店主Yが携行している携行品に貼付される無線タグ303、304、および商品に貼付される無線タグ305〜307を読み取る。また、買物客Xが店300に入店すると、タグリーダ201は、買物客Xが保有する無線タグ308、買物客Xが携行する携行品に貼付される301、302を読み取る。
次に、買物客X、店主Yは、店300からタグリーダ202の検出範囲に移動する。図2は、状況推定装置100が扱う状況において、買物客X、店主Yがタグリーダ202の検出範囲に移動したときの様子を示す概念図である。
図2によると、買物客Xは、無線タグ302が貼付される携行品をもってタグリーダ202の検出範囲に移動している。また、店主Yは、無線タグ304が貼付される携行品をもってタグリーダ202の検出範囲に移動している。
本実施形態の状況推定装置100は、タグリーダ202の検出結果により、買物客Xが保有すべき無線タグ301が貼付された携行品を、買物客Xは現在保有していないと判断する。また、状況推定装置100は、店主Yは保有すべき無線タグ303が貼付された携行品を、店主Yは現在保有していないと判断する。
そして、状況推定装置100は、前回検出した状況(図1参照)と、今回検出した状況(図2参照)に基づいて、紛失した携行品は買物客Xのなわばりではない店にあるため、買物客Xが保有すべき無線タグ301を貼付する携行品を、買物客Xが紛失したと判断することができる。また、状況推定装置100は、同様に店主Yのなわばりである店に店主Yの携行品があるため、保有すべき無線タグ303を貼付する携行品を店主Yが店300に置いたと判断することができる。
このように、状況推定装置100は、物品の属性情報および検出状況から自動的に特定された物品、場の属性を利用して状況をより正確に推定することができる。そして、状況推定装置100は、推定した状況に基づいて落し物通知サービスを実行する。具体的には、状況推定装置100における表示部に落し物があったことを表示したり、また落とし主である買物客Xに落し物をした旨の通知を行ったりする。
以下、状況推定装置100の詳細について説明する。図3は、状況推定装置100のブロック構成図である。状況推定装置100は、外部に配置されるタグリーダ201(第1のリーダ手段)、タグリーダ202(第2のリーダ手段)と接続し、タグリーダ201、202が一意に特定して読み取った無線タグ301〜309の情報を取得する。
まず、状況推定装置100に接続される無線タグリーダ201、202、無線タグ301から309について説明する。
タグリーダ201は、無線タグ301〜309に格納された無線タグIDを読み取り、無線タグIDを、タグリーダ201を一意に識別するリーダIDと共に無線タグ検出履歴格納部51へ送信する。ここでタグリーダ201を一意に識別するリーダIDは、タグリーダ201に無線タグを貼付することによって割り当てても良いし、予めタグリーダ製造時に与えられた識別番号によって与えても良い。ここではタグリーダ201に割り当てられたIDを「B001」とする。
タグリーダ202も同様に検出範囲に存在する無線タグのタグIDを読み取り、無線タグ検出履歴格納部51へ送信する。タグリーダ202に割り当てられたIDを「B002」とする。
無線タグ301〜309は、RFID(Radio Frequency Identification)チップにより構成される読み取り専用の無線タグであり、製造時に固有の無線タグIDが割り当てられる。ここで無線タグ301、302、303、304、305、306、307、308、309の無線タグIDをそれぞれ「8001」、「8002」、「8003」、「8004」、「8005」、「8006」、「8007」、「0001」、「0002」とする。無線タグ301〜309はタグリーダ201、202から搬送波を受信すると、その搬送波を変調し、割り当てられたIDを示す信号を含む搬送波をタグリーダ201、202に向けて無線送信する。なお、物品保有者が保有する無線タグにはメッセージ通信機能を備え付け、状況推定装置100からメッセージを受信し、物品保有者に知らしめるようにしてもよい。
次に、状況推定装置100の構成について説明する。状況推定装置100は、推定部10、操作部20、表示部30(サービス提供手段)、サービス提供部40(サービス判断手段)、格納部50、通信部60(サービス提供手段)、制御部70を備える。また推定部10は、物体属性推定部11、場属性推定部12(場属性導出手段)、状況推定部13(状況推定手段)を備え、格納部50は、無線タグ検出履歴格納部51、属性情報格納部52(属性情報格納手段)、状況格納部53、推論ルール格納部54、状況・サービス対応関係格納部55、サービス格納部56を備える。なお、状況推定装置100は物理的にはCPU(中央演算装置)、 RAM、 ROM、キーボード、ディスプレイ等を備えて構成される。また、表示部30は、必須の構成要件ではない。
物体属性推定部11は、後述する無線タグ検出履歴格納部51に格納された無線タグの検出履歴に基づいて物品の属性情報(携行者は誰であるか)を推定する部分である。物体属性推定部11が物品の属性情報の一つである携行者を推定する場合の処理を図に示す。図4は、物体属性推定部11が物品の属性情報の一つである携行者を推定する処理を示すフロー図である。
物体属性推定部11は一定時刻毎に無線タグ検出履歴格納部51を参照し、物品保有者を一意に識別するIDに対して、前回検出した無線タグIDの集合と今回検出した無線タグIDの集合とを比較する(S101)。そして、物体属性推定部11は、無線タグリーダ201、202を、前回と今回との両方の時点で検出するか否かを判断し(S102)、両方の時点で検出することができなければ、Rの値を0とする(S103)。物体属性推定部11は、両方の時点で検出できると判断できる場合は、その無線タグIDに関連付けて回数Rの値を1増やし(S104)、Rの値を判定する(S105)。Rの値がN以上(一定値以上)になれば(S106)、その無線タグIDが貼付された物品は物品保有者の携行品であるとみなす(S107)。そして物品保有者を一意に特定するIDを、携行品を一意に特定するIDに関連づけて物品の属性情報として属性情報格納部52へ登録する(図10参照)。
場属性推定部12は、あらかじめ指定された着目するタグリーダの検出範囲に存在する物品の属性情報に基づいて、当該検出範囲の属性を特定し、特定した属性に基づいて共通属性ごとに定められた場の属性を特定する部分である。なお、ここでの検出範囲は、状況推定装置100のオペレータにより、単一のタグリーダの検出範囲、または複数のタグリーダのアンドをとった範囲もしくはオアをとった検出範囲などがあらかじめ指定される。
当該検出範囲の属性を特定するときの処理フローを図に示す。図5は、場の属性を特定する処理フロー図である。まず着目する検出範囲をリーダIDによって決定する(S201)。そして、場属性推定部12は、着目する検出範囲を示すタグリーダのリーダIDがオペレータによって操作部20からあらかじめ設定されている場合はそのタグリーダの検出範囲を着目する検出範囲とする。
物品保有者は着目する検出範囲を複数のタグリーダ、または複数のタグリーダの積(アンド)、和(オア)で表現することが可能であり、例えば、2つのタグリーダのアンドをとった範囲を設定した場合はそのアンドを取った範囲を着目する検出範囲と設定することができる。また、タグリーダのIDが状況推定装置100のオペレータによって与えられない場合、タグリーダの検出範囲をそのまま着目する検出範囲とする。
次に場属性推定部12は、当該検出範囲に存在する物品を特定する(S202)。具体的には無線タグ検出履歴格納部51を参照し、タグリーダ201、202によって検出された無線タグIDの集合を取得する。
そして、場属性推定部12は属性情報格納部52を参照し、取得した無線タグIDの集合の物品の属性情報を取得し(S203)、場属性推定部12は取得した物品の属性情報に基づいて共通属性度を計算する(S204)。それによって共通属性度が閾値を超える属性値を物品の共通属性とする。共通属性度は以下の計算式によって決定される。
Figure 2005316612
そして、場属性推定部12は属性推論ルールを適用することで、着目する検出範囲の属性を特定する(S205)。属性推論ルールは以下の形式で記述される。「“共通属性=“共通属性名=共通属性値”” → “場の属性”」
当該属性推論ルールは、上述の式に基づいて算出した共通属性度が所定値以上である共通属性において、共通属性名(カテゴリ、所有者、役割などの項目)、共通属性値(共通属性名に対応する具体的な値(例えば、田中、商品などの名前))が特定され、特定された共通属性を場の属性とするルールであり、例えば、共通属性=「所有者=田中」とする場合、場の属性は田中のなわばりと決定される。
次に、場属性推定部12は、場の属性が有効な検出範囲を再特定する(S206)。すなわち場属性推定部12は、属性情報格納部52の物品の属性情報を参照し、共通属性を構成する物品を検出するタグリーダのリーダIDを取得する。場属性推定部12は、取得されたタグリーダのリーダIDとオペレータによって設定された着目する検出範囲を構成するタグリーダのリーダIDとを比較し、取得されたタグリーダが着目する検出範囲を構成するタグリーダの一部を構成するタグリーダとなっている場合(つまり、オペレータが複数のタグリーダを着目する検出範囲として登録したが、実際に共通属性値を有する物品の集合がオペレータの設定したタグリーダのうち一部のタグリーダの検出範囲に存在する場合)には、当該取得されたタグリーダを当該場のリーダIDとする。
そして、場属性推定部12は、共通属性ごとに場のIDを設定し、場の属性情報を生成し、属性情報格納部52に場の属性情報として登録する(図9参照)。
また、場属性推定部12は着目する検出範囲を構成するタグリーダと近接するタグリーダとの共通属性を参照し、検出範囲の属性を特定する共通属性と同一の共通属性を持つ場合には、当該タグリーダと着目する検出範囲を構成するタグリーダの和空間を当該検出範囲のリーダIDとする。そして、場属性推定部12はリーダID、属性、場属性を特定した構成物体IDを場の属性情報として属性情報格納部52に格納する(図9参照)(S207)。
図3に戻り、引き続き説明する。状況推定部13は、実世界で生じた状況に基づいて詳細な状況を推定する。状況推定部13が物品保有者と物品とが離れたという状況を推定する場合の処理について説明する。図6は、状況を推定するときの動作フロー図である。ここで「物品保有者と物品が離れた」という状況を推論するための推論ルールは推論ルール格納部54に格納されており、状況推定部13は推論ルール格納部54を参照することで、推論ルールを取得する。
状況推定部13は、一定時刻毎に無線タグ検出履歴格納部51を参照し、物品保有者を一意に識別するIDに対して、前回の比較時に同時に検出された無線タグIDの集合と今回同時に検出された無線タグIDの集合とを比較する(S301)。そして、状況推定部13は、比較対象となった無線タグIDを前回と今回との両方の時点で検知するか否かを判断する(S302)。そして、状況推定部13は、両方の時点で検知したと判断する場合は、物品保有者は当該無線タグIDで特定する物品を前回と今回との両時点で持っており、物品保有者は物品を保有していると判断する(S303)。
状況推定部13は、タグリーダ201または202が両時点では無線タグを検知していないが、当該無線タグを前回検知したか否かを判断し(S304)、前回検知したと判断する場合、状況推定部13は属性情報格納部52の物品の属性情報を参照し、当該タグIDに対応する属性情報を取得する(S305)。そして、状況推定部13は、物品の属性情報に携行者として前回まで一緒に検出されていた物品保有者の名前が登録されているか否か、つまり当該物品は携行品であるか否かを判断し(S306)、状況推定部13は、携行品であると判断するならば、物品保有者と物品とは離れたと判断する。状況推定部13は、推定した状況を状況情報として状況格納部53へ格納するとともに(図11参照)、サービス提供部40へ送信する。
さらに状況推定部13は、上述したとおり実世界の状況を判断すると、当該実世界の状況を用いてより詳細な状況を推論する。具体的には、「物品保有者と物品が離れた」という状況と、それに付随する情報、すなわち物品の属性情報、場の属性情報を属性情報格納部52から取得し、場の属性情報、物品の属性情報と推論ルールとを用いることで、より詳細な状況を推測する。
例えば、状況推定部13が「物品保有者と物品とが離れた」という状況から、「物品保有者が物品を置いた」という状況を推論するためには、まず「物品保有者と物品とが離れた」という状況において、離れた物品を検出しているタグリーダを特定する。そして状況推定部13は属性情報格納部52を参照し、当該タグリーダのリーダIDを含む場の属性情報を取得する。さらに状況推定部13は、属性情報格納部52の物品の属性情報を参照し、離れた物品のタグIDに関連づけられた物品の属性情報を取得する。そして、状況推定部13は、取得した属性情報として当該離れた物品の物品保有者のなわばりであることが登録されていれば、物品保有者は当該物品を置いたと判断する。そして、状況推定部13は、推定した状況を状況情報として状況格納部53へ格納するとともに(図11参照)、サービス提供部40へ送信する。
また、状況推定部13が「物品保有者と物品とが離れた」という状況から、「物品保有者が物品を落とした」という状況を推論するためには、まず「物品保有者と物品とが離れた」という状況において、物品保有者から離れた物品を検出しているタグリーダを特定する。そして、状況推定部13は、属性情報格納部52の場の属性情報を参照し、当該タグリーダをリーダIDとして含む場の属性情報を取得する。さらに、状況推定部13は、属性情報格納部52の物品の属性情報を参照し、離れた物品のタグIDに関連づけられた物品の属性情報を取得する。そして、その物品の属性情報である携行者を示す情報と、場の属性とに基づいて、その物品の物品保有者のなわばりであることが登録されていなければ、その物品を落としたと判断する。そして、状況推定部13は、推定した状況を状況情報として状況格納部53へ格納すると同時に、サービス提供部40へ送信する。
図3に戻り、引き続いて説明する。操作部20は、オペレータが推論ルールや属性情報などを入力した情報を受け付ける部分である。
表示部30は、サービスを提供する際に、サービス内容を表示する部分であり、例えば物品保有者が物品を紛失したなどを表示する。なお、表示部30は任意の構成であり、状況推定装置100に備えられなくても、動作上問題はない。
サービス提供部40は、状況に応じたサービスを提供する部分である。つまりサービス提供部40は状況・サービス対応関係格納部55を参照し、状況推定部13から受信した状況に対応付けられたサービスを判断して取得する。そして、サービス提供部40はサービス格納部56を参照し、該当するサービスの内容を取得し、提供する。例えば、状況・サービス対応関係格納部55には、「保有者が所有物を落とした→落とし物サービス」という関係が格納されているとすると、サービス提供部40はこの状況・サービス関係と「吉田さんは財布を落とした」という状況から物品保有者である「吉田さん」に落とし物サービスを提供する。落し物サービスとしては、物品保有者に物品を紛失した旨の通知を行うものなどがある。
無線タグ検出履歴格納部51は、タグリーダ201、202で読み取られた無線タグ(物品保有者、物品に備え付けられている)のタグID、検出したタグリーダのリーダID、および検出時刻を格納する。無線タグ検出履歴格納部51の例を説明する。図7は、無線タグ検出履歴格納部51に格納される履歴情報の説明図である。図7に示すとおり、無線タグ検出履歴格納部51は、タグID、リーダIDおよび検出時刻をそれぞれ関連付けて記憶する。図7では、検出したタグIDとして、物品保有者を示す「0001」「0002」のタグID、物品を示す「8001」「8002」・・・「8007」のタグIDが格納されている。これらタグIDに対応して、当該タグIDを検出したタグリーダのリーダIDを、検出した時刻とともに関連付けて記憶する。
属性情報格納部52は、実世界を構成する要素(物品、物品保有者、および物品・物品保有者が存在する領域)の属性情報を格納する部分である。格納される属性情報の具体例について説明する。図8は、物品保有者の属性情報の具体例を示す図である。物品保有者の属性情報は、IDと名前とが関連付けられて構成され、あらかじめ状況推定装置100のオペレータによって入力される情報である。
また、属性情報格納部52は、物品の属性情報を格納する。図10は、物品の属性情報の具体例を示す説明図である。物品の属性情報は、物品ID、物品の名前、物品のカテゴリ、物品の所有者、物品が携行されるものであるかを示す情報(携行者は誰であるか)、商品であるか、否かを示す情報(役割)から構成される。物品が携行されるものであるかを示す情報(携行者は誰であるか)を示す情報以外は、あらかじめ状況推定装置100のオペレータによって入力される情報であり、物品が携行されるものであるかを示す情報(携行者は誰であるか)は物体属性推定部11によって推定され登録される。
さらに、属性情報格納部52は、物品および物品保有者が存在する領域の属性情報、すなわち場の属性情報を記憶する。図9は、場の属性情報の具体例を説明する説明図である。場の属性情報は、場ID、対応リーダID、属性、構成物体ID、関連サービスから構成され、場属性推定部12によって推定され、作成されるものである。なお、場の属性情報はあらかじめ状況推定装置100のオペレータによって登録しておいても良い。その場合は、場属性推定部12は必要とならない。
状況格納部53は、状況推定部13で推定された実世界の状況を格納する部分であり、状況が推定された時刻、推定された状況を記憶する。図11は状況格納部53が記憶する状況情報の具体例を示す図である。状況情報は、状況が推定された時刻、推定された状況とから構成される。この状況情報は、状況推定部13により推定され、作成されるものである。
推論ルール格納部54は、実世界の状況や実世界を構成する要素(物品、物品保有者、および物品・物品保有者が存在する領域)の属性を推論するルールを格納する。推論ルール格納部54に格納されるルールは状況推定装置100のオペレータにより作成され、登録される。推論ルール格納部54の例を示す。図12は、推論ルール格納部54が格納する推論ルールの具体例を示す説明図である。
推論ルールは、「物品保有者Xと携行品aが離れた AND 携行品aは物品保有者Xのなわばりに存在 → 物品保有者Xは携行品aを置いた」、「物品保有者Xと携行品aが離れた AND 携行品aは物品保有者Xのなわばり以外に存在 → 物品保有者Xは携行品aを落とした」などの、物品保有者と物品との関係(物品保有者と携行品(物品)とが離れた関係など)と、物品の置かれている状況(例えば物品の存在場所)とに基づいて、物品保有者と物品とのより詳細な事象(物品保有者の行為)を示す情報から構成される。なお、上述の「携行品」は、物品の属性情報(図10参照)において携行者が設定されている物品を指す。
状況・サービス対応関係格納部55は、物品と物品保有者との状況と当該状況に対して提供すべきサービスの対応関係を格納する部分である。図13は、状況・サービス対応関係格納部55に格納されている情報の具体例を示す説明図である。状況・サービス対応関係格納部55は、物品と物品保有者との状況と当該状況に対応したサービスを対応付けて格納し、例えば「物品保有者が物品を落とした」ことに対応したサービスとして「落し物通知サービス」を格納し、また、「物品保有者が物品をごみ箱に入れ、かつ燃えないごみがごみ箱に入った」ことに対応したサービスとして「燃えるごみサービス」を格納する。これらサービスを示す情報は、あらかじめ状況推定装置100のオペレータにより入力される情報である。
サービス格納部56は、サービスの内容を格納する部分である。図14は、サービス格納部56の例を示す説明図である。サービス格納部56は、サービス名に対応してサービス内容を格納し、例えば「落し物通知サービス」に対応して「表示部に「物品を落としました」と表示する」旨のサービス内容を格納する。また、後述する「燃えるごみサービス」に対応して、ごみ箱のアラームを鳴らし、「間違えています」とごみ箱表示部に表示する。」旨のサービス内容を格納する。これらサービスを示す情報は、あらかじめ状況推定装置100のオペレータにより入力される情報である。
通信部60は、サービス提供部40により提供されたサービスを実行し、物品保有者に対してサービスの内容に応じたメッセージを通信する部分である。例えば、通信部60は物品を落としました旨の通知を物品保有者に対して行う。
制御部70は、上述、推定部10〜通信部60を総括的に制御する部分である。
以上のとおり構成された状況推定装置100の動作について説明する。図15は、状況推定装置100の動作を示す動作フロー図である。
まず無線タグリーダ201、202が物品および物品保有者の無線タグ301〜309を検出し、そのタグIDを無線タグ検出履歴格納部51へ格納し、履歴情報を作成する(S401)。次に、物体属性推定部11は、無線タグ検出履歴格納部51に格納される履歴情報に基づいて無線タグリーダ201、202が検出した物品保有者が携行している物品を特定する(S402)。物品保有者が携行する物品(携行品)を特定する詳細な方法は、図4に示したとおりであり、図4に示した方法に従って、図7を用いて具体的に説明する。
図7を参照すると、タグリーダ201は、時刻2004.3.12−17時10分40秒に、吉田さんが有する無線タグ308、財布に貼付される無線タグ301、および携帯電話に貼付される無線タグ302、また、田中さんが有する無線タグ309、財布に貼付される無線タグ303、携帯電話に貼付される無線タグ304、ジーンズ3本(無線タグ305から307を貼付)を同時に検出している。無線タグ301、302は吉田さんと、無線タグ303、304、ジーンズ3本(305〜307が貼付)は田中さんと時刻2004.3.12−17時10分40秒に初めて検出されたことから、図4の処理フローにおいて、R=0となる。
また、無線タグリーダ202は、時刻2004.3.12−17時10分40秒に、吉田さんが有する無線タグ309、財布に貼付される無線タグ301、携帯電話に貼付される無線タグ302を検出し、田中さんが有する無線タグ309、財布に貼付される無線タグ303、携帯電話に貼付される無線タグ304を検出し、無線タグリーダ201は、ジーンズ3本(無線タグ305から307を貼付)を同時に検出している。ここで、時刻2004.3.12−17時10分40秒に検出された無線タグと、時刻2004.3.12−17時15分40秒に検出された無線タグとを比較し、吉田さんと無線タグ301、302、田中さんと無線タグ303、304が両方の時刻で同時に検出されたことから、図4の処理フローにおいて、R=1となる。
ここで図4の処理フローでN=1とすると、吉田さんは財布と携帯電話とを携行し、田中さんは財布と携帯電話とを携行することが分かる。そして、物体属性推定部11は該当する物品のタグIDに関連付けて、属性情報格納部52を格納する物品の属性情報の携行者欄に携行する物品保有者の氏名を登録する(図10参照)。
次に場属性推定部12が、物品の属性情報に基づいて場の属性を特定する(S403)。詳細は上述した図5に示す方法のとおりであって、まずオペレータは、事前に着目する場として無線タグリーダ201(タグID=B001)と無線タグリーダ202(タグID=B002)との和を取ったものを指定しているとする。場属性推定部12は時刻2004.3.12−17時24分40秒において検出された無線タグIDの属性情報を属性情報格納部52が格納する物品の属性情報から取得する。
そして、場属性推定部12は、物品の属性情報(図10参照)から、各属性について共通属性度(CAR)を計算し、CARの閾値をCAR≧0.4とする。するとCAR(保有者=田中)=5/7とCAR(役割=商品)=3/7が閾値を超えるため、これらふたつを共通属性とする。さらに場属性推定部12は、あらかじめ格納されている属性推論ルールに基づいて場属性推定部12は、着目する場が「田中のなわばり」と「商品売り場」という属性を持つと特定する。
そして、場属性推定部12は、共通属性の一つである「田中の縄張り」とする場に存在する物品として、保有者=田中をに基づいてタグID「8003」、「8004」、「8005」、「8006」、「8007」を抽出し、また、もう一つの共通属性である「商品売り場」とする場に存在する物品として、役割=商品に基づいてタグID「8005」、「8006」、「8007」を抽出する。そして、場属性推定部12は、これらの検出リーダIDを参照し、共に「B001」であることから、双方の場のリーダIDを「B001」、場のIDをそれぞれ「A001」「A002」と設定して、場の属性情報を属性情報格納部52に格納する(図9参照)。
続いて状況推定部13は、実世界の状況を推定する(S404)。まず、状況推定部13は、無線タグ検出履歴格納部51に格納される無線タグの検出履歴と属性情報格納部52に格納されている物品の属性情報を参照して「利用者と物品が離れた」という状況を図6に従った方法により推定する。状況推定部13は、無線タグ検出履歴格納部51を参照し、時刻2004.3.12−17時24分40秒に取得された無線タグIDから、属性情報格納部52に格納される物品の属性情報を読み取る。この物品の属性情報に基づいて、状況推定部13は、田中さんは財布と携帯電話を携行し、吉田さんは財布と携帯電話を携行していることを認識する。
状況推定部13は、1分後に再度無線タグ検出履歴格納部を参照し、2004.3.12−17時25分40秒に取得された無線タグIDの情報を読み取る。この履歴情報から、状況推定部13は、田中さんは携帯電話を携行し、吉田さんは携帯電話を携行していることを認識することができる。状況推定部13は2004.3.12−17時24分40秒に検出された無線タグIDと2004.3.12−17時25分40秒に検出された無線タグIDを比較することで、無線タグID=8001、8003、8005、8006、8007が検出されなかったことが分かる。
さらに状況推定部13は属性情報格納部52の物品の属性情報を参照し、無線タグID=8001の携行者が吉田さんであること、無線タグID=8003の保有者が田中さんであることを認識することから、「吉田さんと財布が離れた」こと、「田中さんと財布が離れた」ことを推定する。さらに状況推定部13はこれらの状況を状況格納部53に格納する(図11参照)。
次に状況推定部13は、推論ルール格納部54(図12参照)を参照し、現在の状況から推論される新たな状況を取得する。具体的には、状況推論ルールには、ルール1:「物品保有者Xと携行品aが離れた AND 携行品aは物品保有者Xのなわばりに存在 → 物品保有者Xは携行品aを置いた」というルールとルール2:「物品保有者Xと携行品aが離れた AND 携行品aは物品保有者Xのなわばり以外に存在 → 物品保有者Xは携行品aを落とした」というルールが格納されている。状況推定部13は、「田中さんと財布が離れた」こと、「吉田さんと財布が離れた」こと、「田中さんの財布は田中さんの縄張りにある」こと、「吉田さんの財布は田中さんの縄張りにある」ことから、田中さんにルール1を、吉田さんにルール2を適用し、それぞれ、「田中さんは財布を置いた」、「吉田さんは財布を落とした」という状況を推定することができる。
そして状況推定部13は、これらの推定された状況をサービス提供部40へ送信する。サービス提供部40は状況・サービス対応関係格納部55を参照し、受信した状況と対応するサービスを決定・提供し、この状況・サービス関係と「吉田さんは財布を落とした」という状況から吉田さんに落とし物サービスを提供する。また、サービス提供部40は、通信部60に落し物サービスを通知し、通信部60は、落し物をした旨のメッセージを物品保有者が有する通信端末、または無線タグ308に送信する。
なお、別の実施形態として、ごみ箱に燃えないごみを入れた場合に、ごみ箱に備えられている報知器においてアラームを鳴らすこともできる。具体的には、まず、飲み終えた空き缶など使用後ごみとなる物品には無線タグが備え付けられている。また、状況推定装置100が有する属性情報格納部52の場の属性情報であるごみ箱の中身を検出範囲とするようタグリーダを設定しておき、ごみ箱である場の属性情報として「燃焼物用のごみ箱」とあらかじめ登録しておく。また、物品の属性情報である空き缶の属性情報として、空き缶である旨、若しくは不燃物である旨の属性情報を登録しておく。
状況推定部13は、物品保有者から空き缶が離れたことを判断し、さらに空き缶がごみ箱に入ったことを判断すると、ごみ箱の場の属性と空き缶の属性との関係から、入れるべきではないごみがはいったと判断し、サービス提供部40は、燃えるごみサービスを状況・サービス対応関係格納部55から取出し、これをごみ箱の表示部または報知部に通知し、ごみ箱に備えられている表示部または報知部は、燃焼物ではないごみが入った旨を、ごみを捨てた物品保有者に対して表示し、又は報知する。また、サービス提供部40からの指示により動作する通信部60は、物品保有者が有する通信端末(または無線タグ308、309)に対してメッセージを通知することもできる。
これにより、本実施形態の状況推定装置100は、場の属性と物品の属性との関係から、自動的に燃焼物用のごみ箱の不燃物である空き缶が誤って捨てられたことを判断することができ、判断したことを物品保有者(ごみを捨てた物)に報知することができる。
本実施形態の状況推定装置100の作用効果について説明する。タグリーダ202が、物品保有者を一意に特定できるが、当該物品保有者が保有すべき物品を一意に特定することができない場合、すなわち、物品保有者から物品が離れたと判断できる場合、物品保有者が存在している領域の場の属性に基づいて、どういった状況で物品が離れたかを、推定することにより、物品の状況を正確に判断することができ、物品保有者は物品を紛失したのか、または単に置いたのかを判断することができる。
また、物品の状況に応じたサービス(例えば燃えるごみサービス、落し物サービス)を判断し、当該サービスを提供する(落し物をしたことを通知する、また燃えないごみが燃えるごみ箱に入っているなどを通知する)ことにより、物品保有者は物品に対する行為(または、当該行為が正当なものであったか)を知ることができる。例えば、サービスの提供を受けた物品保有者は物品(携行品)を落としたことを知ることができ、また間違ってごみを捨ててしまったことを知ることができる。上記サービスの提供には、物品保有者にサービスに対応したメッセージを直接送信すること、物品保有者が見えるところにサービス対応したメッセージを表示させること、が含まれる。
状況推定部100が扱う状況を説明する概念図である。 状況推定装置100が扱う状況において、買物客X、店主Yがタグリーダ202の検出範囲に移動したときの様子を示す概念図である。 状況推定装置100のブロック構成図である。 物体属性推定部11が物品の属性である携行者を推定する処理を示すフロー図である。 場の属性を特定する処理フロー図である。 状況を推定するときの動作フロー図である。 無線タグ検出履歴格納部51に格納される履歴情報の説明図である。 物品保有者の属性情報の具体例を示す図である。 場の属性情報の具体例を説明する説明図である。 物品の属性情報の具体例を説明する説明図である。 状況格納部53が記憶する状況情報の具体例を示す図である。 推論ルール格納部54が格納する推論ルールの具体例を示す説明図である。 状況・サービス対応関係格納部55に格納されている情報の具体例を示す説明図である。 サービス格納部56の具体例を示す説明図である。 状況推定装置100の動作を示す動作フロー図である。
符号の説明
10・・・推定部、11・・・物体属性推定部、12・・・場属性推定部、13・・・状況推定部、20・・・操作部、30・・・表示部、40・・・サービス提供部、50・・・格納部、51・・・無線タグ検出履歴格納部、52・・・属性情報格納部、53・・・状況格納部、54・・・推論ルール格納部、55・・・状況・サービス対応関係格納部、56・・サービス格納部、100・・・状況推定装置、201・・・タグリーダ、202・・・タグリーダ、301、302、303、304、305、306、307、308、309・・・無線タグ。

Claims (3)

  1. あらかじめ定められている検出範囲に存在する物品保有者および物品を一意に特定する複数のリーダ手段と、
    前記物品の属性に基づいて定められる場の属性を導出する場属性導出手段と、
    物品保有者と当該物品保有者が携行品として有している物品との対応関係を示す属性情報を保持する属性情報格納手段と、
    前記複数リーダ手段のうちの一つである第1のリーダ手段が、物品保有者および当該物品保有者の携行品として前記属性情報格納手段に登録されている物品を一意に特定し、その後、前記第1のリーダ手段とは別の範囲を検出範囲とする第2のリーダ手段が、前記物品保有者を一意に特定することができる場合で、かつ前記属性情報格納手段に基づいて当該物品保有者に対応する物品を一意に特定することができない場合、前記第1のリーダ手段による検出範囲である場の属性を前記場属性導出手段が導出し、導出した場の属性に基づいて、前記第2のリーダ手段が一意に特定することのできなかった物品の状況を推定する状況推定手段と、
    を備える状況推定装置。
  2. 前記状況推定手段が推定した状況に応じたサービスを判断するサービス判断手段と、前記サービス判断手段が判断したサービスを提供するサービス提供手段とを備える請求項1に記載の状況推定装置。
  3. あらかじめ定められている検出範囲に存在する物品保有者および物品を一意に特定する複数のリーダ手段を有する状況推定装置における状況推定方法であって、
    前記複数のリーダ手段のうちの一つである第1のリーダ手段が、物品保有者および当該物品保有者の携行品として登録されている物品を一意に特定する第1識別ステップと、
    前記第1のリーダ手段とは別の範囲を検出範囲とする第2のリーダ手段が、物品保有者および当該物品保有者の携行品として認識されている物品を一意に特定する第2識別ステップと、
    前記第2識別ステップで、前記物品保有者を一意に特定することができる場合で、かつ当該物品保有者の携行品である物品を一意に特定することができない場合、前記第1のリーダ手段の検出範囲である場の属性に基づいて、前記第2のリーダ手段が一意に特定することのできなかった物品の状況を推定する状況推定ステップと、
    を備える状況推定方法。
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