JP2005315765A - シミュレーション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両におけるエンジンから駆動輪までのパワートレインを制御するコントローラを評価するシミュレーション装置の応答速度を上げて信頼性を向上させる。
【解決手段】 運転者の運転操作を模擬してアクセル開度を出力するドライバモデル5、エンジンの動作を模擬して軸トルクを出力するエンジンモデル6、及び駆動系の運動状態を模擬して車速を出力する駆動系モデル7を備え、車両のパワートレイン制御用コントローラを評価するシミュレーション装置において、ドライバモデル5に、目標車速と駆動系モデルから出力された車速とを比較して目標トルクを出力させ、この目標トルクとエンジンモデル6から出力された軸トルクとを比較してアクセル信号、ブレーキ信号を出力させるようにしたものである。
【選択図】 図4

Description

本発明はシミュレーション装置に関し、特に、車両におけるエンジンから駆動輪までのパワートレインを制御するコントローラを評価するシミュレーション装置に関する。
一般に、エンジンの性能を評価する方法として、このエンジンを搭載した車両が所定の走行パターンに基づいて走行した時に、エンジンから排出される排気ガスの量を測定するものがある。この走行パターンとしては、都市内での走行パターンを代表させた10モード(運転状態)や10・15モード等が知られている。
従来は、ドライバが実際にこの走行パターンに従って車両を運転して排気ガスの量を測定していたが、人の操作にはバラツキがあり、正確な測定が行えなかった。そこで、車両の挙動を模擬する、即ち、数式化して算出処理する、シミュレーション装置にエンジン制御用のコントローラを接続してエンジンの評価を行うことが行われており、このようなシミュレーション装置の構成が特許文献1に記載されている。
図1は、パワートレイン制御用のコントローラ1に従来のシミュレーション装置2を接続した状態を示すものである。シミュレーション装置2は、パワートレイン制御用のコントローラ1から送られてくる燃料噴射量、点火時期、吸気量等の制御信号、及び入力装置から入力される各入力要素に基づいて、車両の各部の状態量(例えば、エンジン回転数、車速など)を模擬的に算出し、その算出結果をパワートレイン制御用のコントローラ1に返送すると共に、算出した車速をフィードバックするものである。このシミュレーション装置2を使用することによって、実際に車両を用いての動作確認や性能評価の時間を大幅に低減することができ、パワートレイン制御用のコントローラ1のエンジン制御用の制御ロジックの開発も容易に行うことができるようになる。
前述のシミュレーション装置2には、キーボード等の入力装置3及び表示装置4が接続されており、この入力装置3を用いることにより、車両の置かれている情況、例えば、空気温度や大気圧、車両重量、道路勾配等や、アクセルの踏込み具合やブレーキの掛け具合などの運転者の操作情況をシミュレーション装置2に入力できるようになっている。
しかしながら、例えば、シミュレーション装置2における車速を、図2に示すような走行テストパターンのように変化させる場合に、運転者の操作情報を入力装置3から入力していたのでは、熟練者でなければ思い通りの車速が得られなかった。
そこで、シミュレーション装置2の中に実車を模擬したものを用意してパワートレイン制御用のコントローラ1の評価を行うことが行われている。シミュレーション装置2の中に実車を模擬したものには、図3(a)に示すように、ドライバモデル5、エンジンモデル6、及び駆動系モデル7が設けられている。ドライバモデル5は、運転者の運転操作を模擬してアクセル信号やブレーキ信号を出力し、これをエンジンモデル6に入力する、エンジンモデル6は、エンジンの動作を模擬して軸トルクを出力し、これを駆動系モデル7に入力する。駆動系モデル7は駆動系の運動状態を模擬してエンジン回転数や車速等を出力する。この車速は実車速に相当するものであり、ドライバモデル5にフィードバックされる。
このようなシミュレーション装置2では、例えば、図3(b)に示すように、ドライバモデル5の中に、走行パターンに基づいて目標車速を出力する目標車速マップ8と、この目標車速と駆動系モデル7からフィードバックされる車速の偏差を算出する車速偏差算出部9、及び算出された車速偏差に基づいて運転者の操作量を例えばPID制御によって算出し、アクセル信号やブレーキ信号として出力する操作量算出部10がある。車速偏差算出部9は、目標車速及び駆動系モデル7から送られてくる車速に基づいて、車速の偏差を算出する。また、操作量算出部10は、車速偏差算出部9によって算出された偏差に係数を積算することにより、アクセルペダル、又はブレーキペダルの操作量を求め、これらの操作量を示すアクセル信号とブレーキ信号を出力する。
目標車速マップ8には例えば、10・15モード走行の目標車速が記憶されており、10・15モード走行に沿った目標車速が出力されるようになっている。ドライバモデル5では、目標車速マップ8から出力された目標車速と、駆動系モデル7が出力してドライバモデル5に入力された車速との偏差を算出し、この偏差を無くすような操作量を操作量算出部10でPID制御によって算出して前述のアクセル信号やブレーキ信号を出力していた。即ち、従来は、駆動系モデル7が出力した車速に基づいてフィードバック制御しながらエンジンモデル6に対してアクセル信号やブレーキ信号を出力し、エンジンモデル6の制御が行われていた。
操作量算出部10で行われるPID制御は、例えば、車速偏差に係数を積算する動作、即ち、偏差に比例する動作(P動作)、車速偏差の積分値に比例した動作(I動作)、及び、偏差の微分値に比例した動作(D動作)を組み合わせたものである。そして、PID動作を前述の操作量とする場合には、車速偏差に係数を乗算した値、偏差の積分値に係数を乗算した値、及び偏差の微分値に係数を乗算した値の和を求め、これを操作量とすれば良い。
特開2003−14586号公報(段落0041、0056,0057参照)
しかしながら、図3(a)に示されるシミュレーション装置2においても、ドライバモデル5から出力されるアクセル信号やドライバ信号に対して、駆動系モデル7から出力される車速の応答が遅いため、目標車速と駆動系モデルから出力された車速との間に偏差が生じ易く、精度の高い前述の10・15モード走行試験等をシミュレーション装置2で実現することが困難であるという問題点があった。
そこで本発明は、図3(a)に示されるシミュレーション装置2の構成において、駆動系モデル7が出力する車速を、ドライバモデル5にフィードバックする1次ループに加えて、エンジンモデル6から出力される軸トルクを、ドライバモデル5にフィードバックする2次ループを設け、2つのパラメータによってアクセル信号を算出することにより、駆動系モデル7から出力される車速の応答速度を向上させ、目標車速と駆動系モデル7から出力された車速との間の偏差を無くし、精度の高い前述の10・15モード走行試験等をシミュレーション装置2で実現することを目的としている。
前記目的を達成する本発明は、車両のエンジンなどを制御する制御装置の評価に用いられ、車両を運転する運転者の運転操作や制御装置を搭載する車両の挙動などを少なくとも模擬するシミュレーション装置において、運転者の運転操作を模擬し、前記運転者が前記車両へ指示する操作量を出力するドライバモデルと、車両のエンジンの動作を模擬し、少なくとも車両の駆動系に伝達するトルクを出力するエンジンモデルと、車両の駆動系の動作を模擬し、少なくとも車両の車速を出力する駆動系モデルとを設けたシミュレーション装置に適用される。
本発明の第1の形態は、このドライバモデルに、車両に対する目標車速と駆動系モデルから出力された車速との車速偏差を算出する車速偏差算出手段と、車速偏差算出手段より算出された車速偏差に基づいて目標トルクを算出する目標トルク算出手段と、目標トルク算出手段により算出された目標トルクとエンジンモデルから出力されたトルクとのトルク偏差を算出するトルク偏差算出手段と、トルク偏差算出手段により算出されたトルク偏差に基づいて、操作量を算出する操作量算出手段とを設けたことを特徴とするものである。
第2の形態は、ドライバモデルに、車両に対する目標車速と駆動系モデルから出力された車速との車速偏差を算出する車速偏差算出手段と、車速偏差算出手段により算出された車速偏差に基づいて操作量を算出する操作量算出手段と、車両の目標車速に応じた目標トルクを記憶する目標トルク記憶手段と、目標車速に応じて目標トルク記憶手段から読み出された目標トルクとエンジンモデルから出力されたトルクとのトルク偏差を算出するトルク偏差算出手段と、トルク偏差算出手段により算出されたトルク偏差に基づいて、トルク補正量を算出するトルク補正量算出手段とを設け、駆動系モデルは、エンジンモデルから出力されたトルクとドライバモデルから出力されたトルク補正量とに基づいて、車両の駆動系の動作を模擬し、少なくとも前記車両の車速を出力することを特徴とするものである。
第2の形態におけるトルク補正量算出手段は、トルク補正量として道路負荷量を算出する、トルク補正量としてブレーキによる制動量を算出する、或いはトルク補正量としてギヤのシフト位置を算出することができる。更に、第2の形態におけるトルク補正量算出手段は、トルク補正量を算出する複数のトルク補正量算出部と、複数のトルク補正量算出部のそれぞれに、トルク偏差算出手段により算出されたトルク偏差を分配するトルク偏差分配部とを有し、複数のトルク補正量算出部のそれぞれは、トルク偏差分配手段により分配されたトルク偏差に基づいて、トルク補正量を算出するように構成することができる。
第3の形態は、車両のエンジンなどを制御する制御装置の評価に用いられ、該車両を運転する運転者の運転操作や該制御装置を搭載する車両の挙動などを少なくとも模擬するシミュレーション装置において、運転者の運転操作を模擬し、運転者が車両へ指示する操作量を出力するドライバモデルと、車両のエンジンの動作を模擬し、少なくとも車両の駆動系に伝達するトルクを出力するエンジンモデルと、車両の駆動系の動作を模擬し、少なくとも車両の車速を出力する駆動系モデルとを備え、ドライバモデルに、車両に対する目標車速と駆動系モデルから出力された車速との車速偏差を算出する車速偏差算出手段と、車速偏差算出手段により算出された車速偏差に基づいて操作量を算出する操作量算出手段と、目標車速に応じて予め求められた標準的な操作量を記憶する標準操作量記憶手段と、操作量算出手段からの操作量と標準操作量記憶手段からの標準操作量とを加減算する操作量加減算手段を設け、ドライバモデルは、この操作量加減算手段の出力を操作量として出力することを特徴とするものである。
本発明のシミュレーション装置の第1の形態によれば、ドライバモデル、エンジンモデル、及び駆動系モデルを備えたシミュレーション装置において、駆動系モデルが出力する実車速をドライバモデルにフィードバックする1次ループに加えて、エンジンモデルから出力される軸トルクをドライバモデルにフィードバックする2次ループを設け、2つのパラメータによってアクセル開度をアクセル信号として算出するようにしたことにより、駆動系モデルから出力される実車速の応答速度が向上し、目標車速と駆動系モデルから出力された実車速との間の偏差が無くなり、精度の高い10・15モード走行試験等をシミュレーション装置で実現することができる。
また、本発明のシミュレーション装置の第2の形態によれば、エンジンモデルが出力する軸トルクをドライバモデルに入力し、駆動系モデルに対してトルク補正量を入力し、出力する車速を調整することで、目標車速に対する車速偏差を抑え、より精度の高い10・15モード走行試験等をシミュレーションで実現することができる。このトルク補正量としては、走行抵抗である路面勾配、空気抵抗、転がり抵抗等の道路負荷、ブレーキ操作による力であるブレーキ力、或いはシフト操作によるギヤ比を、駆動系モデルに対して入力することができる。
更に、本発明のシミュレーション装置の第3の形態によれば、定常状態において、車速とアクセル開度を表すアクセル信号には比例関係が成り立つことに着目し、目標車速と実車速に偏差が生じる前に、それを打ち消すようなにアクセル操作し、車速を調整することで、目標車速に対する車速偏差を抑え、より精度の高い10・15モード走行試験等をシミュレーション装置で実現することができる。
以下添付図面に基づいて、本発明の実施の形態を具体的な幾つかの実施例に基づいて詳細に説明する。
図4(a)は本発明のシミュレーション装置2の第1の形態の構成を示すものである。第1の形態のシミュレーション装置2は、シミュレーション装置2の中に実車を模擬したものを用意してパワートレイン制御用のコントローラ1の評価を行うものであり、シミュレーション装置2の中に、従来と同様にドライバモデル5、エンジンモデル6、及び駆動系モデル7が設けられている。
第1の形態では、図3(a)で説明した従来のシミュレーション装置2と同様に、ドライバモデル5が運転者の運転操作を模擬してアクセル信号とブレーキ信号とを出力し、これをエンジンモデル6に入力する。また、エンジンモデル6はエンジンの動作を模擬して軸トルクを出力しこれを駆動系モデル7に入力し、駆動系モデル7は駆動系の運動状態を模擬して実車速に相当する車速とエンジン回転数等を出力する。この車速はドライバモデル5にフィードバックされる。本発明の第1の形態のシミュレーション装置2では、この構成に加えて、即ち、駆動系モデル7が出力する車速をドライバモデル5にフィードバックする1次ループに加えて、エンジンモデル6から出力される軸トルクをドライバモデル5にフィードバックする2次ループを設けている。この軸トルクは車速に比べて応答が速いものである。
ここで、駆動系モデル7は、以下の運動方程式によって加速度を求めている。即ち、運動方程式をF=ma(F:力、m:車両の質量、a:加速度)とすると、加速度aはF/mで表され、この加速度aを積分すれば車速vが算出できる。そして、kをギヤ比によるゲイン(係数)、F0をエンジントルク、F1を道路負荷力、F2をブレーキ力とすると、加速度aは以下の式で表すことができる。
a=(k×F0−F1−F2)/m
図4(b)は図4(a)のドライバモデル5の内部の構成を示すものである。第1の形態では、ドライバモデル5において10・15モード走行等の目標車速が記憶された目標車速マップ8から読み出した目標車速と、駆動系モデル7が出力する車速との偏差を車速偏差算出部9で算出し、この偏差を無くすように、例えばPID制御を行う目標トルク算出部11が目標トルクを算出する。そして、この算出した目標トルクとエンジンモデル5からフィードバックされる軸トルクとの偏差をトルク偏差算出部12で算出し、この偏差を無くすように、例えばPID制御を行う操作量算出部13が算出を行って、アクセル信号、ブレーキ信号を出力する。
図5は、図4(a),図4(b)のように構成された本発明のシミュレーション装置2の第1の形態における制御手順を示すものである。この制御手順は目標車速マップ20から目標車速が読み出される毎に実行される。この制御手順では、ステップ501からステップ505がドライバモデル5の動作を示し、ステップ506がエンジンモデル6の動作を示し、ステップ507とステップ508が駆動系モデル7の動作を示している。
ステップ501では図4(b)に示した目標車速マップ8から目標車速を読み出し、ステップ502で目標車速と駆動系モデル7から出力された車速との偏差を車速偏差算出部9で算出する。ステップ503では目標トルク算出部11が目標車速と車速の偏差から目標トルクを算出する。そして、ステップ504で目標トルクとエンジンモデル6から出力された軸トルクとの偏差をトルク偏差算出部12が算出し、ステップ505では操作量算出部13でアクセル信号とブレーキ信号を算出する。このアクセル信号とブレーキ信号は図4(a)で説明したエンジンモデル6に入力され、エンジンモデル6は入力されたアクセル信号とブレーキ信号から軸トルクをステップ506において算出する。算出された軸トルクは駆動系モデル7に入力され、駆動系モデル7はステップ507で駆動力を算出し、ステップ508で実車速に相当する車速を算出してこれを出力する。
本発明のシミュレーション装置2の第1の形態では、車速に比べて応答の速い軸トルクを2次ループとして設けることにより、目標車速に対する車速偏差を抑えることができるので、より精度の高い10・15モード走行試験等をシミュレーションで実現することができる。
図6(a)は本発明のシミュレーション装置2の第2の形態の第1の実施例の構成を示すものである。第2の形態のシミュレーション装置2も、シミュレーション装置2の中に実車を模擬したものを用意してパワートレイン制御用のコントローラ1の評価を行うものであり、シミュレーション装置2の中に、従来と同様にドライバモデル5、エンジンモデル6、及び駆動系モデル7が設けられている。
第2の形態では、図4(a)で説明した第1の形態のシミュレーション装置2と同様に、ドライバモデル5が運転者の運転操作を模擬してアクセル信号とブレーキ信号を出力してこれをエンジンモデル6に入力する。また、エンジンモデル6はエンジンの動作を模擬して軸トルクを出力しこれを駆動系モデル7に入力し、駆動系モデル7は駆動系の運動状態を模擬して車速とエンジン回転数等を出力する。第2の形態のシミュレーション装置2でも、駆動系モデル7が出力する車速をドライバモデル5にフィードバックする1次ループに加えて、エンジンモデル6から出力される軸トルクをドライバモデル5にフィードバックする2次ループがある。第2の形態の第1の実施例では、以上のような第1の形態の構成に加えて、ドライバモデル5から道路負荷を表すデータが出力され、これが駆動系モデル7に入力されている。
道路負荷は、走行抵抗である路面勾配、空気抵抗、転がり抵抗等の負荷であり、車速に影響を与えるものである。第2の形態では、この道路負荷というパラメータを駆動系モデル7に入力し、駆動系モデル7から出力される車速を調整することで、目標車速に対する車速偏差を抑え、より精度の高いシミュレーションを実現するものである。
図6(b)は、道路負荷を出力する図6(a)のドライバモデル5の構成を示すブロック図である。第2の形態のドライバモデル5には、10・15モード走行等の目標車速が記憶された目標車速マップ8と、目標車速マップ8から読み出した目標車速と駆動系モデル7が出力する車速との偏差を算出する車速偏差算出部9、及びこの偏差を無くす算出を行ってアクセル信号とブレーキ信号を出力する操作量算出部10がある。操作量算出部10は、例えば、PID制御を行う。
また、この構成に加えて、目標車速に応じた目標トルクが記憶された目標トルクマップ20と、この目標トルクマップ20から出力された目標トルクと、エンジンモデル5からフィードバックされる軸トルクとの偏差を算出するトルク偏差算出部12、及びこの偏差を無くすための道路負荷を算出する道路負荷量算出部14がある。道路負荷量算出部14はPID制御を実行することができる。目標トルクマップ20は目標車速マップ8から読み出されて入力される目標車速に応じて目標トルクを出力する。
図7(a)は本発明のシミュレーション装置2の第2の形態の第2の実施例の構成を示すものであり、図7(b)は図7(a)のドライバモデル5の構成を示すものである。図7(a)に示す第2の実施例のシミュレーション装置2の構成は、第1の実施例のシミュレーション装置2の構成と殆ど同じであり、第2の実施例が第1の実施例と異なる点は、第1の実施例ではドライバモデル5から道路負荷を表すデータが出力されて駆動系モデル7に入力されるのに対して、第2の実施例ではドライバモデル5からブレーキによる制動力(以後ブレーキ力という)を表すデータが出力され、これが駆動系モデル7に入力される点のみが異なる。
このブレーキ力は、図7(b)に示すように、ブレーキ力算出部15が、トルク偏差算出部12における目標トルクマップ13から読み出された目標トルクと軸トルクとの偏差を無くすように算出を行い、ブレーキ力算出部15から出力されるものである。ブレーキ力算出部15でもPID制御が行われる。よって、第2の実施例では第1の実施例と同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
図8(a)は本発明のシミュレーション装置2の第2の形態の第3の実施例の構成を示すものであり、図8(b)は図8(a)のドライバモデル5の構成を示すものである。第3の実施例のシミュレーション装置2の構成は、第1の実施例のシミュレーション装置2の構成と殆ど同じであり、第3の実施例が第1の実施例と異なる点は、第1の実施例ではドライバモデル5から道路負荷を表すデータが出力されて駆動系モデル7に入力されるのに対して、第3の実施例ではドライバモデル5からギヤ比を変えるためのシフト位置を表すデータが出力され、これが駆動系モデル7に入力される点のみが異なる。
このシフト位置を示すデータは、図8(b)に示すように、シフト位置算出部16が、トルク偏差算出部12において算出された目標トルクマップ13から読み出された目標トルクと軸トルクとの偏差を無くすように算出を行い、シフト位置算出部16から出力されるものである。この算出もシフト位置算出部16から出力されるものである。シフト位置算出部16もPID制御を行うように構成すれば良い。よって、第3の実施例では第1の実施例と同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
第2、第3の実施例におけるブレーキ力、及びシフト位置によるギヤ比の変更は、第1の実施例の道路負荷と同様に車速に影響を与えるものである。第2,第3の実施例では、このブレーキ力、或いはギヤ比の変更というパラメータを駆動系モデル7に入力し、駆動系モデル7から出力される車速を調整することで、目標車速に対する車速偏差を抑え、より精度の高いシミュレーションを実現するものである。
図9(a)は、図6(a),図6(b)のように構成された本発明のシミュレーション装置2の第2の形態の第1の実施例における制御手順を示すものである。この制御手順は、目標車速マップから目標車速が読み出される毎に実行される。この制御手順では、ステップ901からステップ905、及びステップ1001がドライバモデル5の動作を示し、ステップ906がエンジンモデル6の動作を示し、ステップ907とステップ908が駆動系モデル7の動作を示している。
ステップ901では図6(b)に示した目標車速マップ8から目標車速を読み出し、ステップ902で目標車速と駆動系モデル7から出力された車速との差を車速偏差算出部9が算出する。ステップ903では操作量算出部10が目標車速と車速の差からアクセル信号とブレーキ信号を算出する。一方、ステップ904では目標トルクマップ20から、目標車速に応じた目標トルクを読み出し、続くステップ905において、この目標トルクとエンジンモデル6から出力された軸トルクとの差をトルク偏差算出部12が算出する。
このようにして目標トルクと軸トルクの差を算出した後は、第2の形態の第1の実施例ではステップ1001において道路負荷量算出部14によって道路負荷を算出する。ステップ1001が終了するとステップ906に進む。ステップ906では、ステップ903で算出されたアクセル信号とブレーキ信号に基づいて、エンジンモデル6が軸トルクを算出する。ステップ1001で算出された道路負荷とこの軸トルクは、駆動系モデル7に入力される。駆動系モデル7は、ステップ907において駆動力を算出し、続くステップ908においてこの駆動力に基づいて車速を算出する。第2の形態の第1の実施例では、道路負荷によって駆動系モデル7から出力される実車速が調整される。
本発明のシミュレーション装置2の第2の形態の第2の実施例と第3の実施例は、ドライバモデル5におけるステップ905の後に行われるステップ1002又はステップ1003のみが異なるだけであり、他のステップについてはその動作が同じである。よって、ここでは、図9(b)に第2の実施例が第1の実施例と異なるステップ1002のみを示し、図9(c)に第3の実施例が第1の実施例と異なるステップ1003のみを示し、他のステップの図示は省略した。
第2の形態の第2の実施例では、ステップ905で目標トルクと軸トルクとの偏差を算出した後、ステップ1002においてブレーキ力算出部15によってブレーキ力を算出してステップ906に進む。また、第2の形態の第3の実施例では、ステップ905で目標トルクと軸トルクとの偏差を算出した後、ステップ1003においてシフト位置をシフト位置算出部16によって算出してステップ906に進む。この後、第2の形態の第2の実施例では、ブレーキ力によって駆動系モデル7から出力される車速が調整され、第2の形態の第3の実施例では、シフト位置によって駆動系モデル7から出力される車速が調整される。
図10(a)は本発明のシミュレーション装置2の第2の形態の第4の実施例の構成を示すものであり、図10(b)は図10(a)のドライバモデル5の構成を示すものである。第4の実施例のシミュレーション装置2の構成は、第1の実施例から第3の実施例のシミュレーション装置2の構成の組み合わせであり、第4の実施例ではドライバモデル5からは、道路負荷、ブレーキ力、或いはギヤ比を変えるためのシフト位置を表すデータが、軸トルク補正量として所定の割合で出力され、これらが駆動系モデル7に入力される点のみが異なる。
第2の形態の第1から第3の実施例では、ドライバモデル5から駆動系モデル7に出力されるのは、道路負荷、ブレーキ力、或いはギヤ比を変えるためのシフト位置を表すデータの何れか1種類であったのに対して、第4の実施例ではこれら3種類の軸トルク補正量が所定の比率で駆動系モデル7に出力される。このため、図10(b)に示すように、道路負荷量算出部14,ブレーキ力算出部15,及びシフト位置算出部16の前段側にトルク偏差の分配、トルク偏差の重み付け算出部17が接続されている。即ち、道路負荷量算出部14,ブレーキ力算出部15,シフト位置算出部16、及びトルク偏差の分配、トルク偏差の重み付け算出部17がトルク補正量算出手段を構成しており、トルク偏差の分配、トルク偏差の重み付け算出部17から出力された分配後のトルク偏差が、道路負荷量算出部14,ブレーキ力算出部15,シフト位置算出部16niそれぞれ送られる。
このため、ドライバモデル5からは、駆動系モデル7に入力される軸トルクの値を補正するための軸トルク補正量が、道路負荷、ブレーキ力、或いはギヤ比を変えるためのシフト位置を表すデータの組み合わせ、或いは単独で駆動系モデル7に入力される。
第4の実施例においては、トルク偏差の分配、トルク偏差の重み付け算出部17が行うトルク偏差の分配と重み付けは、軸トルク補正量の必要量を道路負荷量、ブレーキによる制動量、及びギヤのシフト位置で分配するように付されれば良く、軸トルク補正量の総量は変わらないものとする。また、道路負荷量算出部14,ブレーキ力算出部15,及びシフト位置算出部16がPID制御を行う前に、予めトルク偏差を分配しておくこともできる。
従って、軸トルクの補正量が道路負荷量、ブレーキによる制動量、及びギヤのシフト位置の何れかで済む場合には、前述の第1の実施例から第3の実施例と同じ制御が行われ、組み合わせた方が効果的な場合は、負荷量、ブレーキによる制動量、及びギヤのシフト位置の2種類、或いは3種類に、これらが単独で出力された場合よりも少なくなる重み付けを行って軸トルクの補正量とするのである。
図11は本発明のシミュレーション装置の第4の実施例における制御手順を示すフローチャートである。この手順も目標車速マップから目標車速が読み出される毎に実行される。第4の実施例の制御手順は、ステップ905とステップ906の間にステップ1000が加わり、ステップ1001からステップ1003の手順がこのステップ1000の手順によって制御される点を除いて、第1から第3の実施例の制御手順と全く同じである。よって、同じステップには同じステップ番号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
ステップ901からステップ905の手順によって目標トルクと軸トルクとの差が算出されると、ステップ1000において、例えば、目標トルクと軸トルクとの偏差の大きさに基づいて差軸トルク補正量の配分を決め、各補正量の重み付けを算出する。この軸トルク補正量の重み付けは、道路負荷量算出部14,ブレーキ力算出部15,及びシフト位置算出部16から出力される道路負荷、ブレーキ力、或いはギヤ比を変えるためのシフト位置を表すデータの割合を決める算出のことである。この重み付けにより、続くステップ1001、ステップ1002、及びステップ1003における道路負荷、ブレーキ力、及びシフト位置の量が決定され、軸トルク補正量として適切な補正値が適切な割合でステップ907において駆動系モデル7に入力される。
例えば、目標トルクと軸トルクとの偏差が大きい場合には、ブレーキ信号またはシフト位置信号によって軸トルクを補正する方が目標車速への追従性が良く、逆に、目標トルクと軸トルクとの偏差が小さい場合には、道路負荷信号によって軸トルクを微調整する方が目標車速への追従性が良いと考えられる。
以上のように、本発明のシミュレーション装置2の第2の形態の第1から第4の実施例では、実車速に比べて応答の速い軸トルクを2次ループとして設けることにより、目標車速に対する車速偏差を抑えると共に、道路負荷、ブレーキ力、或いはギヤ比の変更を駆動系モデルに入力して車速を調整することにより、より精度の高い10・15モード走行試験等をシミュレーションで実現することができる。
ところで、定常状態において、車速とアクセル開度を表すアクセル信号との間には、図12(a)に示すような比例関係があることが分かっている。そこで、目標車速と実車速との間に偏差が生じる前に、この偏差を打ち消すようにアクセル信号を調整し、車速を調整すれば、目標車速に対する車速偏差が抑えられ、より高い精度の走行試験等をシミュレーションで実現することができることを本発明者は見出した。
図12(b)はこの着想に基づく本発明のシミュレーション装置の第6の形態のドライバモデル5の構成を示すものである。第6の形態では、図3(b)に示すドライバモデル5の構成に、アクセル信号マップ18を追加したものである。ここでは、目標車速と駆動系モデルからの車速の偏差が車速偏差算出部9で算出されると、操作量算出部10はこの車速偏差に応じたアクセル信号を出力する。
一方、アクセル信号マップ18には、図12(a)に示されるような定常状態における車速とアクセル信号の特性が予め記憶されている。そして、目標車速マップ8から目標車速が出力されると、これが分岐されてアクセル信号マップ18に入力され、アクセル信号マップ18からこの目標開度に相当する定常状態の標準的なアクセル信号(以後標準アクセル信号という)が読み出されて出力される。
この結果、目標速度が分かっている場合、標準アクセル信号がアクセル信号マップ18から出力され、操作量算出部10で算出されたアクセル信号と、操作量加減算部19で加減算されてエンジンモデル6に入力される。このため、従来の図3(b)に示される構成のように、車速を単に目標速度に対してフィードバックするよりも、駆動系モデル7からドライバモデル5にフィードバックされる車速の応答が早くなる。そして、細かい車速の調整は、駆動系モデル7からドライバモデル5にフィードバックされる車速で行うことができるので、応答が速く、かつ、精度の良い制御を行うことができる。
図13は、本発明のシミュレーション装置の第6の形態における制御手順を示すフローチャートである。この制御手順も目標開度マップから目標車速を読み出す毎に実行される。この制御手順では、ステップ1301からステップ1305がドライバモデル5の動作を示し、ステップ1306がエンジンモデル6の動作を示し、ステップ1307とステップ1308が駆動系モデル7の動作を示している。
ステップ1301では図12(b)に示した目標車速マップ8から目標車速を読み出し、ステップ1302でアクセル信号マップ18から標準アクセル信号を読み出す。ステップ1303では車速偏差算出部9が目標車速と駆動系モデル7から出力された実車速との差を算出する。ステップ1304では操作量算出部10が目標車速と駆動系モデルからフィードバックされた車速の差から、例えば、PID制御によってアクセル信号を算出する。そして、ステップ1305ではステップ1304で算出したアクセル信号とアクセル信号マップ18から読み出した標準アクセル信号とを操作量加減算部19で加算、或いは減算する。
このアクセル信号はエンジンモデル6に入力され、エンジンモデル6は入力されたアクセル信号から軸トルクをステップ1306において算出する。算出された軸トルクは駆動系モデル7に入力され、駆動系モデル7はステップ1307で駆動力を算出し、続くステップ1308で実車速を算出してこれを出力し、このルーチンを終了する。
このような制御手順において、目標車速が変更になった場合は、駆動系モデル7からフィードバックされる実車速の変化が遅い場合でも、目標車速に応じた標準アクセル信号がアクセル信号マップ18から先に読み出されてアクセル信号としてエンジンモデル6に伝えられるので、応答が速い。
従来のパワートレイン制御用のコントローラにシミュレーション装置を接続した状態を示す図である。 走行テストパターンの一例を示す図である。 (a)は従来のシミュレーション装置の構成を示すブロック図、(b)は(a)に示したドライバモデルの構成を示すブロック図である。 (a)は本発明のシミュレーション装置の第1の形態の構成を示すブロック図、(b)は(a)のドライバモデルの構成を示すブロック図である。 本発明のシミュレーション装置の第1の形態における制御手順を示すフローチャートである。 (a)は本発明のシミュレーション装置の第2の形態の第1の実施例の構成を示すブロック図、(b)は(a)のドライバモデルの構成を示すブロック図である。 (a)は本発明のシミュレーション装置の第2の形態の第2の実施例の構成を示すブロック図、(b)は(a)のドライバモデルの構成を示すブロック図である。 (a)は本発明のシミュレーション装置の第2の形態の第3の実施例の構成を示すブロック図、(b)は(a)のドライバモデルの構成を示すブロック図である。 (a)は本発明のシミュレーション装置の第2の形態の第1の実施例における制御手順を示すフローチャート、(b)は本発明のシミュレーション装置の第2の形態の第2の実施例における制御手順を示す部分フローチャート、(c)は本発明のシミュレーション装置の第2の形態の第3の実施例における制御手順を示す部分フローチャートである。 (a)は本発明のシミュレーション装置の第2の形態の第4の実施例の構成を示すブロック図、(b)は(a)のドライバモデルの構成を示すブロック図である。 本発明のシミュレーション装置の第2の形態の第4の実施例における制御手順を示すフローチャートである。 (a)は車両における車速とアクセル信号の一般的な関係を示す特性図、(b)は本発明のシミュレーション装置の第3の形態のドライバモデルの構成を示すブロック線図である。 本発明のシミュレーション装置の第3の形態における制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1…パワートレイン制御用のコントローラ
2…シミュレーション装置
5…ドライバモデル
6…エンジンモデル
7…駆動系モデル
8…目標車速マップ
9…車速偏差算出部
10…操作量算出部
11…目標トルク算出部
12…トルク偏差算出部
13…操作量算出部
14…道路負荷量算出部
15…ブレーキ力算出部
16…シフト位置算出部
17…トルク偏差の分配、重み付け算出部
19…操作量加減算部
20…目標トルクマップ

Claims (7)

  1. 車両のエンジンなどを制御する制御装置の評価に用いられ、該車両を運転する運転者の運転操作や該制御装置を搭載する車両の挙動などを少なくとも模擬するシミュレーション装置において、
    前記運転者の運転操作を模擬し、前記運転者が前記車両へ指示する操作量を出力するドライバモデルと、
    前記車両のエンジンの動作を模擬し、少なくとも前記車両の駆動系に伝達するトルクを出力するエンジンモデルと、
    前記車両の駆動系の動作を模擬し、少なくとも前記車両の車速を出力する駆動系モデルとを備え、前記ドライバモデルに、
    前記車両に対する目標車速と前記駆動系モデルから出力された前記車速との車速偏差を算出する車速偏差算出手段と、
    前記車速偏差算出手段より算出された前記車速偏差に基づいて目標トルクを算出する目標トルク算出手段と、
    前記目標トルク算出手段により算出された前記目標トルクと前記エンジンモデルから出力された前記トルクとのトルク偏差を算出するトルク偏差算出手段と、
    前記トルク偏差算出手段により算出された前記トルク偏差に基づいて、前記操作量を算出する操作量算出手段とを設けたことを特徴とするシミュレーション装置。
  2. 車両のエンジンなどを制御する制御装置の評価に用いられ、該車両を運転する運転者の運転操作や該制御装置を搭載する車両の挙動などを少なくとも模擬するシミュレーション装置において、
    前記運転者の運転操作を模擬し、前記運転者が前記車両へ指示する操作量を出力するドライバモデルと、
    前記車両のエンジンの動作を模擬し、少なくとも前記車両の駆動系に伝達するトルクを出力するエンジンモデルと、
    前記車両の駆動系の動作を模擬し、少なくとも前記車両の車速を出力する駆動系モデルとを備え、前記ドライバモデルに、
    前記車両に対する目標車速と前記駆動系モデルから出力された前記車速との車速偏差を算出する車速偏差算出手段と、
    前記車速偏差算出手段により算出された前記車速偏差に基づいて前記操作量を算出する操作量算出手段と、
    前記車両の目標車速に応じた目標トルクを記憶する目標トルク記憶手段と、
    前記目標車速に応じて前記目標トルク記憶手段から読み出された前記目標トルクと前記エンジンモデルから出力された前記トルクとのトルク偏差を算出するトルク偏差算出手段と、
    前記トルク偏差算出手段により算出された前記トルク偏差に基づいて、トルク補正量を算出するトルク補正量算出手段とを設け、
    前記駆動系モデルは、前記エンジンモデルから出力された前記トルクと前記ドライバモデルから出力された前記トルク補正量とに基づいて、前記車両の駆動系の動作を模擬し、少なくとも前記車両の車速を出力することを特徴とするシミュレーション装置。
  3. 前記トルク補正量算出手段は、前記トルク補正量として道路負荷量を算出することを特徴とする請求項2に記載のシミュレーション装置。
  4. 前記トルク補正量算出手段は、前記トルク補正量としてブレーキによる制動量を算出することを特徴とする請求項2に記載のシミュレーション装置。
  5. 前記トルク補正量算出手段は、前記トルク補正量としてギヤのシフト位置を算出することを特徴とする請求項2に記載のシミュレーション装置。
  6. 前記トルク補正量算出手段は、
    前記トルク補正量を算出する複数のトルク補正量算出部と、
    前記複数のトルク補正量算出部のそれぞれに、前記トルク偏差算出手段により算出された前記トルク偏差を分配するトルク偏差分配部とを有し、
    前記複数のトルク補正量算出部のそれぞれは、前記トルク偏差分配手段により分配された前記トルク偏差に基づいて、前記トルク補正量を算出することを特徴とする請求項2に記載のシミュレーション装置。
  7. 車両のエンジンなどを制御する制御装置の評価に用いられ、該車両を運転する運転者の運転操作や該制御装置を搭載する車両の挙動などを少なくとも模擬するシミュレーション装置において、
    前記運転者の運転操作を模擬し、前記運転者が前記車両へ指示する操作量を出力するドライバモデルと、
    前記車両のエンジンの動作を模擬し、少なくとも前記車両の駆動系に伝達するトルクを出力するエンジンモデルと、
    前記車両の駆動系の動作を模擬し、少なくとも前記車両の車速を出力する駆動系モデルとを備え、前記ドライバモデルに、
    前記車両に対する目標車速と前記駆動系モデルから出力された前記車速との車速偏差を算出する車速偏差算出手段と、
    前記車速偏差算出手段により算出された前記車速偏差に基づいて操作量を算出する操作量算出手段と、
    前記目標車速に応じて予め求められた標準的な操作量を記憶する標準操作量記憶手段と、
    前記操作量算出手段からの操作量と前記標準操作量記憶手段からの標準操作量とを加減算する操作量加減算手段を設け、
    前記ドライバモデルは、この操作量加減算手段の出力を操作量として出力することを特徴とするシミュレーション装置。
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