JP2017061168A - 車両の自動運転装置 - Google Patents

車両の自動運転装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017061168A
JP2017061168A JP2015186190A JP2015186190A JP2017061168A JP 2017061168 A JP2017061168 A JP 2017061168A JP 2015186190 A JP2015186190 A JP 2015186190A JP 2015186190 A JP2015186190 A JP 2015186190A JP 2017061168 A JP2017061168 A JP 2017061168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driver
vehicle
automatic driving
driver model
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015186190A
Other languages
English (en)
Inventor
子博 康
Zibo Kang
子博 康
健太郎 原口
kentaro Haraguchi
健太郎 原口
裕樹 伊豆
Hiroki Izu
裕樹 伊豆
鈴木 達也
Tatsuya Suzuki
達也 鈴木
勇一 田▲崎▼
Yuichi Tazaki
勇一 田▲崎▼
裕之 奥田
Hiroyuki Okuda
裕之 奥田
あやめ 古賀
Ayame Koga
あやめ 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagoya University NUC
Toyota Technical Development Corp
Original Assignee
Nagoya University NUC
Toyota Technical Development Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagoya University NUC, Toyota Technical Development Corp filed Critical Nagoya University NUC
Priority to JP2015186190A priority Critical patent/JP2017061168A/ja
Publication of JP2017061168A publication Critical patent/JP2017061168A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】
車両の走行状態を表す走行パラメータが目標値に一致するように運転者が車両を運転する場合に操作する入力装置の操作量を表す入力パラメータを定式化された数式の演算によって逐次決定し、その入力パラメータに基づいて前記車両を運転する車両の自動運転装置において、運転特性を容易に切り替えることが可能な車両の自動運転装置を提供すること。
【解決手段】
定式化された数式のパラメータの集合(組合せ)をドライバーモデルとして複数記憶し、自動運転の実行時に記憶された複数のドライバーモデルのうちのいずれかを反映させることによって運転特性を切り替える。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両の走行状態を表す走行パラメータが目標値に一致するように運転者が前記車両を運転する場合に操作する入力装置の操作量を表す入力パラメータを定式化された数式の演算によって逐次決定する車両の自動運転装置に関する。
運転者が車両を運転するときに記録された車両環境データ及び運転操作データに基づいてドライバーモデルを生成し、そのドライバーモデルに基づいてその運転者の運転操作を推定する運転行動推定装置(以下、「従来装置」とも称呼される。)が特許文献1に記載されている。車両環境データは車速及び車両の前方を走行する他の車両との車間距離を含み、運転操作データはアクセル操作量及びブレーキ操作量を含んでいる。
従来装置は、車両を前方車両に追随して走行させる自動追随運転を実行するとき、その時点の車両環境データ及び「アクセル操作量及びブレーキ操作量以外の運転操作データ」並びにドライバーモデルに基づき、アクセル操作量及びブレーキ操作量を推定する。それらのアクセル操作量及びブレーキ操作量に基づいてアクセル装置(エンジンスロットル)及びブレーキ装置が作動することによってドライバーモデルに対応する運転者の走行パターン(運転の癖/運転特性)を反映した自動追随運転が実現される。
特開2007−176396号公報
従来装置において、複数の運転者のそれぞれに対応する走行パターンを反映するためには車両環境データ及び運転操作データの組合せを使い分ける必要がある。しかしながら、車両環境データ及び運転操作データのそれぞれの情報量が過大となる可能性が高いので、記憶媒体の消費量が増大し、且つ、ドライバーモデルの生成のための工数が増大する可能性が高い。
そこで、本発明の目的の一つは、ドライバーモデルを簡易な手段により切り替えることが可能であり、以て、車両の自動運転時の運転特性を容易に切り替えることができる車両の自動運転装置を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係る車両の自動運転装置(以下、「本発明装置」とも称呼される。)は、入力パラメータ演算部、自動運転部及び記憶部を備える。
前記入力パラメータ演算部は、
車両の走行状態を表す走行パラメータが目標値に一致するように「運転者が前記車両を運転する場合に操作する入力装置」の操作量を表す入力パラメータを定式化された数式の演算によって逐次決定する。
前記自動運転部は、
前記入力パラメータ演算部によって決定された前記入力パラメータに基づいて前記車両を運転する。
前記記憶部は、
前記定式化された数式のパラメータの集合(組合せ)であるドライバーモデルを複数記憶する。
更に、前記入力パラメータ演算部は、
前記記憶部に記憶された複数のドライバーモデルのいずれかを前記定式化された数式の演算に反映させることによって「前記車両が前記自動運転部により運転されるときの運転特性」を変化させる。
前記記憶部に記憶された複数のドライバーモデルのいずれが反映されるかを、前記車両の運転者が選択しても良く、或いは、前記入力パラメータ演算部が「反映されるドライバーモデル」を選択しても良い。
前記自動運転部によって前記車両が運転される際(自動運転の際)、運転者による前記入力装置の操作(即ち、運転操作)が不要であっても良く、或いは、運転者による運転操作の一部が前記自動運転部によって代行されても良い。例えば、自動運転の際、運転者による操舵ハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダル及びシフトレバー等の入力装置の操作が全て不要であっても良く、或いは、操舵ハンドルの操作のみが運転者に替わり前記自動運転部によって操作されても良い。
加えて、前記自動運転部は、自動運転の際、アクチュエータを制御することによって前記入力装置(例えば、アクセルペダル及び操舵ハンドル等)を操作しても良く、或いは、前記自動運転部は、「入力パラメータを表す信号に応じてアクチュエータ(例えば、スロットル弁及び操舵輪の操舵角度を変更するモーター等)の制御量を決定する電子制御ユニット(ECU)」に対して入力パラメータを表す信号を送信しても良い。
本発明装置によれば、ドライバーモデルは数式のパラメータの集合によって構成されるので情報量が小さくなり、以て、ドライバーモデルの切り替えが容易となる。従って、車両が自動運転されるときの運転特性を容易に切り替えることが可能となる。
本発明の一態様において、本発明装置はドライバーモデル生成部を備え、
前記ドライバーモデル生成部は、
一連の前記走行パラメータが「一連の前記目標値である目標データセット」と一致するように運転者が実際に前記入力装置を操作することによって得られた一連の前記入力パラメータである第1データと、
一連の前記走行パラメータが前記目標データセットと一致するように前記定式化された数式の演算によって決定された一連の前記入力パラメータである第2データと、
の間の差分が最小となるように前記ドライバーモデルを決定し、
前記決定されたドライバーモデルを前記記憶部に記憶させる。
この態様によれば、運転者のそれぞれの運転特性をドライバーモデルに反映させることができる。そのため、運転者は、自分の運転に基づいて生成されたドライバーモデルに従った自動運転を本発明装置に実行させることが可能となる。その結果、自動運転中の車両の挙動に運転者の個性(運転パターン)が反映され、以て、自動運転中に運転者が違和感を覚えることを回避できる。
本発明の他の一態様において、
前記記憶部は、
少なくとも第1の前記ドライバーモデル及び第2の前記ドライバーモデルを記憶し、
前記第2のドライバーモデルは、
前記自動運転部によって前記車両が運転されるとき、前記第2のドライバーモデルが前記定式化された数式の演算に反映される場合、前記第1のドライバーモデルが反映される場合と比較して、「前記入力パラメータのうちの特定入力パラメータ」の単位時間あたりの変化量が少なくなるように構成される。
或いは、前記第2のドライバーモデルは、
前記自動運転部によって前記車両が運転されるとき、前記第2のドライバーモデルが前記定式化された数式の演算に反映される場合、前記第1のドライバーモデルが反映される場合と比較して、前記特定走行パラメータと同特定走行パラメータの目標値との間の差分が大きくなるように構成される。
自動運転の際の運転特性の例として、ある走行パラメータと「その走行パラメータの目標値」との間に差分(走行パラメータ誤差)があるとき、走行パラメータ誤差が「0」に近づくように特定入力パラメータを急速に変化させる運転パターンがある。或いは、特定入力パラメータの単位時間あたりの変化量を抑える(即ち、特定入力パラメータが徐々に変化する)運転パターンがある。
自動運転の際の運転特性の他の側面として、走行パラメータ誤差を早期に(急激に)「0」に近づける運転パターンがある。或いは、走行パラメータ誤差を徐々に(穏やかに)「0」に近づける運転パターンがある。
このような運転特性のそれぞれに対応したドライバーモデルを切り替えることができれば、例えば、運転者は自分の運転特性に近いドライバーモデルを選択できるようになる。或いは、運転者は、車両の走行予定経路の特性(例えば、カーブが多い又は直線区間が多い)に応じてドライバーモデルを選択できるようになる。その結果、本発明装置による自動運転の実行中、運転者が快適に過ごせるようになる可能性が高くなる。
本発明は、車両の自動運転装置はもとより、車両の自動運転装置において使用されている方法にも当然に及ぶ。
本発明の第1実施形態に係る車両の自動運転装置(第1装置)の概略構成を示した図である。 JC08モード燃費の速度パターンを示したグラフである。 燃費測定走行の実行時に第1装置のディスプレイに表示される目標車速の案内画面を示した図である。 (A)はアクセル操作量に対する模擬車両Cm1の加速度を示したグラフであり、(B)はブレーキ操作量に対する模擬車両Cm1の加速度を示したグラフである。 運転者毎の燃費測定走行の結果を示したグラフである。 運転者毎の燃費測定走行の結果を示したグラフであり、(A)は時刻に対する車速の変化を示し、(B)は時刻に対する加速度の変化を示している。 運転者のそれぞれに対応するドライバーモデルの分布を示したグラフである。 運転者Aによる燃費測定走行の結果と、運転者Aの運転に基づくドライバーモデルを用いた自動速度追従処理の結果と、を比較したグラフであり、(A)は時刻に対する車速の変化を示し、(B)は時刻に対する加速度の変化を示している。 運転者Bによる燃費測定走行の結果と、運転者Bの運転に基づくドライバーモデルを用いた自動速度追従処理の結果と、を比較したグラフであり、(A)は時刻に対する車速の変化を示し、(B)は時刻に対する加速度の変化を示している。 第1装置の変形例の概略構成を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る車両の自動運転装置(第2装置)の模擬車両Cm2が走行するテストコースを示した図である。 模擬車両Cm2がテストコースを走行するとき、第2装置のディスプレイに表示されるテストコースの案内画面を示した図である。 模擬車両Cm2の二輪車両モデルを示した図である。 模擬車両Cm2の二輪車両モデルについて座標変換が行われることを示した図である。 ドライバーモデルのそれぞれの分布を示したグラフである。 ドライバーモデルのそれぞれの特性を平面上にマッピングした図である。 2つのドライバーモデルに基づく自動車線追従処理の結果を比較したグラフであり、(A)は時刻に対する操舵角度の変化を示し、(B)は時刻に対する追随誤差の変化を示している。 第2装置の変形例の概略構成を示した図である。
以下、図面を参照しながら本発明の各実施形態に係る車両の自動運転装置について説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る車両の自動運転装置(以下、「第1装置」とも称呼される。)は、図1に示されるドライブシミュレータ10に適用される。ドライブシミュレータ10は、操作部20及び演算部30を含んでいる。
操作部20は、操舵ハンドル21、アクセルペダル22、ブレーキペダル23、シフトレバー(不図示)、ディスプレイ25及びダッシュボード26を含んでいる。
更に、操作部20は、操舵角センサ、アクセルペダルセンサ、ブレーキペダルセンサ及びシフトレバーセンサを含んでいる(いずれも不図示)。操舵角センサは、操舵ハンドル21の操舵角度δを表す信号を出力する。操舵ハンドル21が左に回転させられているときに操舵角度δは正の値となり、操舵ハンドル21が右に回転させられているときに操舵角度δは負の値となる。アクセルペダルセンサは、アクセルペダル22の操作量(踏み込み量)であるアクセル操作量Apを表す信号を出力する。ブレーキペダルセンサは、ブレーキペダル23の操作量(踏み込み量)であるブレーキ操作量Bpを表す信号を出力する。シフトレバーセンサは、シフトレバーのシフトポジション(レバー位置)Psを表す信号を出力する。
演算部30は、汎用コンピュータであり、CPU35、CPUが実行するプログラム及びマップ等を記憶するハードディスクドライブ(HDD)36、データを一時的に記憶するRAM37並びにインタフェース38を含んでいる。インタフェース38は、上述した各センサと接続されており、操舵角度δ、アクセル操作量Ap、ブレーキ操作量Bp及びシフトポジションPsを受信する。加えて、インタフェース38は、ディスプレイ25及びダッシュボード26に表示される内容(画像)を表す信号を操作部20へ送信する。
運転者がドライブシミュレータ10によって模擬される車両(模擬車両)Cm1の走行状態を制御(変更)するために操作する操舵ハンドル21、アクセルペダル22、ブレーキペダル23、シフトレバーは、便宜上「入力装置」とも称呼される。一方、入力装置の操作量を表す操舵角度δ、アクセル操作量Ap、ブレーキ操作量Bp及びシフトポジションPsは、便宜上「入力パラメータ」とも称呼される。加えて、模擬車両Cm1の走行状態を表すヨー角θ、機関回転速度NE及び車速Vは、便宜上「走行パラメータ」とも称呼される。
演算部30は、入力パラメータを反映した走行パラメータを逐次算出する。より具体的に述べると、演算部30は、「現在の時刻tにおける入力パラメータ」及び「時刻tよりも所定の演算周期Δtだけ以前の時刻(t−Δt)における走行パラメータ」に基づいて時刻tにおける走行パラメータを算出する。演算部30は、走行パラメータの算出にあたり、所定の車両モデル(車両重量、エンジン性能、ブレーキ性能及びシフトポジションPs毎のギア比等の車両性能データ)を参照する。演算部30は。走行パラメータを算出する処理を演算周期Δt毎に繰り返し実行する。
加えて、演算部30は、ディスプレイ25に模擬車両Cm1の前方の風景を表示させると共にダッシュボード26に機関回転速度NE及び車速Vを表示する。
(燃費測定走行の実行)
演算部30は、模擬車両Cm1の燃費FEを測定(推定)する燃費測定走行を実行することができる。燃費測定走行の実行時、演算部30は、時間の経過と共に変化する車速Vの目標値である目標車速Vtをディスプレイ25の一部に表示させる。本例において、目標車速Vtは、図2の曲線L1に示される国土交通省によって定められたJC08モード燃費の走行速度パターンに従って変化する。模擬車両Cm1が図2の曲線L1に表される走行速度パターンに従って走行すると、模擬車両Cm1の走行距離は8.172kmとなる。
ディスプレイ25の一部に表示される目標車速Vtの表示の例が図3に示される。図3において、横軸は速度を表し、縦軸は時間を表している。図3の太線L2は目標車速Vtを表し、太線L2は時間の経過と共に上から下へ向けてスクロールする。太線L2の両側の細線L3及び細線L4は、JC08モード燃費の測定時に許容される誤差である±2km/h及び±1秒を表している。図3の黒丸Crは、模擬車両Cm1の現時点の車速Vを表している。点線L6は、過去の車速Vの変化(即ち、車速Vの履歴)を表している。
燃費測定走行の実行時、運転者は、操舵ハンドル21を中立位置(即ち、操舵角度δが「0」となる状態)に維持し、シフトポジションPsをドライブ(D)レンジに維持する。即ち、模擬車両Cm1は直線上を前進する。走行中、運転者は、アクセルペダル22及びブレーキペダル23を操作し(即ち、アクセル操作量Ap及びブレーキ操作量Bpを調整し)、車速Vを制御する。JC08モード燃費の走行速度パターンに従った走行が終了すると、演算部30は、模擬車両Cm1の燃費FEを算出し、その燃費FEを表す数値をディスプレイ25に表示させる。
(自動速度追従処理)
更に、演算部30は、燃費測定走行を自動的に行うことができる。即ち、運転者がアクセルペダル22及びブレーキペダル23を操作することなく、演算部30は、車速Vが目標車速Vtに一致するように入力パラメータ(この場合、アクセル操作量Ap及びブレーキ操作量Bp)を決定し、その入力パラメータに従って模擬車両Cm1を走行させる。演算部30が自動的に行う燃費測定走行は、「自動速度追従処理」とも称呼される。
より具体的に述べると、演算部30は、車速Vが目標車速Vtに一致するように加速度Asの目標値である目標加速度Atを決定する。次いで、演算部30は、加速度Asが目標加速度Atと一致するようにアクセル操作量Ap及びブレーキ操作量Bpを決定する。先ず、加速度Asが目標加速度Atと一致するようにアクセル操作量Ap及びブレーキ操作量Bpを決定するために演算部30が実行する処理について説明し、次いで、車速Vが目標車速Vtに一致するように加速度Asの目標値である目標加速度Atを決定するために演算部30が実行する処理について説明する。
図4(A)は、機関回転速度NE及びアクセル操作量Apと、加速度Asと、の間の関係を表している。一方、図4(B)は、ブレーキ操作量Bpと、加速度Asと、の間の関係を表している。図4(B)及び図4(B)に表される関係はルックアップテーブルの形式にてHDD36に記憶されている。
目標加速度Atが「0」より大きいとき、演算部30は、図4(A)のルックアップテーブルにその時点の目標加速度At及び機関回転速度NEを適用することによってアクセル操作量Apを決定する。この場合、ブレーキ操作量Bpは「0」となる。一方、目標加速度Atが「0」以下のとき、演算部30は、図4(B)のルックアップテーブルにその時点の目標加速度Atを適用することによってブレーキ操作量Bpを決定する。この場合、アクセル操作量Apは「0」となる。
演算部30は、目標加速度Atを決定するため、モデル予測制御(MPC)を実行する。モデル予測制御は、以下の(a1)〜(a3)の処理を演算周期Δt毎に繰り返すことによって実行される。以下、「t=0,Δt,2Δt,3Δt,…」のように、演算周期Δt毎に演算が実行される時刻は、単に、「t=0,1,2,3,…」と表記される。即ち、時刻tは0以上の整数として表される。
(a1)演算部30は、時刻t=kであるときの走行パラメータを取得する。
(a2)演算部30は、時刻kから時刻(k+予測ステップ数N)までの期間を考慮した評価関数の出力値Jが最少となる入力パラメータを算出する。
(a3)演算部30は、算出された時刻kから時刻(k+予測ステップ数N)までの期間における各時刻に対応する入力パラメータのうち、時刻kに対応する入力パラメータを採用する。
上記(a2)の処理について説明する。時刻t=kであるときの車速Vをx(k)で表し、時刻t=kであるときの加速度Asをu(k)で表すと、状態方程式は下式(1)によって表される。
x(k+1)=Ax(k)+Bu(k) ……(1)
ここで、初期状態はx(0)=0である。
加えて、行列A=[1]であり、行列B=[Δt]である。
加えて、時刻t=kであるときの目標車速Vtをxref(k)で表すと、評価関数は下式(2)によって表される。
Figure 2017061168

ここで、Nは、予測ステップ数、
は、評価関数における終端重み、
Qは、現在値と目標値との間の誤差に関する誤差評価重み、
Rは、入力値に関する入力値評価重みである。
予測ステップ数N、終端重みS、誤差評価重みQ及び入力値評価重みRの決定方法については後述される。
なお、演算を簡素化するため、本例において、Sfは固定値「100」である。加えて、本例において、下式(3)によって表される拘束条件は割愛される。

Ax(k)+Bu(k)−x(k+1)=0 ……(3)
上記式(1)の状態方程式を行列式で表すと、下式(4)が得られる。

X=Ax(k)+BU ……(4)

加えて、上記式(2)の評価関数を行列式で表すと、下式(5)が得られる。
Figure 2017061168

ここで、X、Xref、行列A及び行列Bは、(N+1)行×1列の実数行列、
Uは、N行×1列の実数行列、
行列Qは(N+1)行×(N+1)列の実数行列、
行列Rは、N行×N列の実数行列である。
加えて、記号diagにより表される行列Q及び行列Rは、括弧([])内の要素を
対角に並べた対角行列(或いは、ブロック対角行列)である。
上記式(5)の評価関数に上記式(4)の状態方程式を代入すると、下式(6)が得られる。
Figure 2017061168
評価関数の出力値Jを最小化する行列Uを求めるので、∂J/∂U=0とすることにより、下式(7)及び下式(8)が得られる。
Figure 2017061168

従って、時刻t=kであるときの加速度u(k)は、行列Uの1行目の値として得られる。
上記モデル予測制御については、例えば、
Jan M. Maciejowski(著)足立 修一, 管野 政明(訳)「モデル予測制御 制約のもとでの最適制御」 東京電機大学出版局 (2005) (参考文献1)、及び、
大塚敏之「非線形最適制御入門」 コロナ社 (2011) (参考文献2)
に、より詳細に記載されている。
(ドライバーモデルの生成)
演算部30は、モデル予測制御により目標加速度Atを決定するに際して制御パラメータである予測ステップ数N、誤差評価重みQ及び入力値評価重みRを予め決定しておく必要がある。本例において、予測ステップ数Nは1〜50の整数であり、誤差評価重みQ及び入力値評価重みRは実数である。
これらの制御パラメータの組合せ(N,Q,R)を決定するため、演算部30は、運転者が燃費測定走行を実行したときの加速度Asをuh(k)として記憶する。ただし、運転者による燃費測定走行の開始時刻をt=1とし、燃費測定走行の終了時刻をt=Tendとする。上述したように、説明の簡略化のために時刻tが0以上の整数として表されているので、終了時刻Tendは正の整数として表される。従って、kは「1」から終了時刻Tendまでの範囲に含まれる整数である。
演算部30は、ある制御パラメータの組合せ(N,Q,R)に対応するモデル予測制御によって決定される一連の加速度Asであるumpc(k)と、uh(k)と、の間の差分に相関を有する評価関数の出力値J(N,Q,R)が最少となる(N,Q,R)の組合せを採用する。
先ず、umpc(k)を算出するために演算部30が実行する処理について説明し、次いで、評価関数J(N,Q,R)について説明する。
演算部30は、umpc(k)を算出するため、以下の(b1)〜(b5)の処理を実行する。
(b1)演算部30は、運転者による燃費測定走行の開始時刻をt=1とし、燃費測定走行の開始時刻t=1における加速度は「0」とする(即ち、x(1)=0)。
(b2)上記式(7)に基づいて、ある制御パラメータの組合せ(N,Q,R)に対応する時刻tから時刻(t+予測ステップ数N×演算周期Δt)までの期間のN個のu(k)の集合を要素とする行列U(t,N,Q,R)を算出する。行列U(t,N,Q,R)は、下式(9)のように表すことができる。
Figure 2017061168

(b3)行列U(t,N,Q,R)の要素のうち、時刻tに対応する値u(t,N,Q,R)をモデル予測制御によって決定されたu(k)であるumpc(t,N,Q,R)とする(即ち、umpc(t,N,Q,R)=u(t,N,Q,R))。
(b4)上記式(1)に基づいて、時刻(t+Δt)のときの車速Vであるxmpc(t+1,N,Q,R)を算出する。即ち、下式(10)の演算を実行する。

xmpc(t+1,N,Q,R)=Axmpc(t,N,Q,R)
+Bumpc(t,N,Q,R) ……(10)

(b5)時刻tが解析終了時刻Tterであれば、演算部30は、処理を終了する。一方、時刻tが解析終了時刻Tterに達していなければ、時刻を演算周期Δtだけ進め、上記処理(b2)に戻る。ここで、解析終了時刻Tterは、燃費測定走行の終了時刻Tendよりも(予測ステップ数N×演算周期Δt)だけ前の時刻である(即ち、Tter=Tend−N)。
上記(b1)〜(b5)の処理を実行することによって、ある制御パラメータの組合せ(N,Q,R)の対応する一連のumpc(k)が得られる。umpc(k)とuh(k)との差分に相関を有する評価関数J(N,Q,R)は、下式(11)によって表される。
Figure 2017061168
演算部30は、この評価関数J(N,Q,R)の値が最小となる制御パラメータの組合せ(N,Q,R)を取得する。演算量を削減するため、演算部30は、予測ステップ数N=1〜50のそれぞれに対して誤差評価重みQ及び入力値評価重みRのそれぞれの値を「1」から変化させながら評価関数J(N,Q,R)の極小値を求める滑降シンプレックス法を用いて評価関数J(N,Q,R)の値が最小となる制御パラメータの組合せ(N*,Q*,R*)を推定する。
上記滑降シンプレックス法については、例えば、
J. A. Nelder and R. Mead, "A simplex method for function minimization," Computer Journal, Vol. 7 308-313 (1965) (参考文献3)
に、より詳細に記載されている。
制御パラメータの組合せ(N*,Q*,R*)は、運転者による燃費測定走行によって得られたuh(k)に基づいて取得されるので、「ドライバーモデル」とも称呼される。ドライバーモデルは対応する運転者のアクセルペダル22及びブレーキペダル23に対する操作パターン(即ち、運転者の運転特性)が反映されると考えられる。そこで、2人の運転者による燃費測定走行の結果に基づいて、2つのドライバーモデルを取得し、それぞれのドライバーモデルを用いて演算部30が自動速度追従処理を実行した場合の燃費測定走行の結果と、元々の運転者による燃費測定走行の結果と、を比較する。
図5は運転者A及び運転者Bがドライブシミュレータ10を用いて燃費測定走行を行ったときの速度追従誤差Ve及び模擬車両Cm1の燃費FEを示している。ここで、速度追従誤差Veは、下式(12)により算出される。
Figure 2017061168
図6(A)は、運転者A及び運転者Bの燃費測定走行時の車速Vの変化並びに目標車速Vtの速度パターンを示したグラフである。太破線L7は運転者Aの燃費測定走行時の車速Vの変化の一部を表し、太実線L8は運転者Bの燃費測定走行時の車速Vの変化の一部を表している。細破線L9は目標車速Vtの変化の一部を表している。
一方、図6(B)は、運転者A及び運転者Bの燃費測定走行時の加速度Asの変化並びに目標車速Vtの変化(即ち、加速度As)を示したグラフである。太破線L10は運転者Aの燃費測定走行時の加速度Asの変化の一部を表し、太実線L11は運転者Bの燃費測定走行時の加速度Asの変化の一部を表している。細破線L12は目標加速度Atの変化の一部を表している。
図6(A)から理解されるように、運転者Aが運転した場合の車速Vと目標車速Vtとの差分は、運転者Aが運転した場合と比較して小さい。そのため、図5に示されるように、「運転者Aに関する速度追従誤差Veである誤差Vea」は「運転者Bに関する速度追従誤差Veである誤差Veb」よりも値が小さい。即ち、運転者Aの運転特性は、運転者Bの運転特性と比較して、車速Vが目標車速Vtにより追随できているといえる。
一方、図6(B)から理解されるように、運転者Aの運転特性は、運転者Bの運転特性と比較して加速度Asの変化が激しい。この加速度Asの変化の激しさは、図5に示されるように、運転者Aが運転した場合の燃費Feaが、運転者Bが運転した場合の燃費Febと比較して小さいことの原因となっていると考えられる。
図6(A)に示される運転者A及び運転者Bのそれぞれの車速Vの変化に対して上記式(11)のJ(N,Q,R)を最小にする予測ステップ数N、誤差評価重みQ及び入力値評価重みRの組合せを図7に示す。ただし、誤差評価重みQ及び入力値評価重みRのそれぞれの値のJ(N,Q,R)への影響は、それらの比であるQ/Rに関連(依存)していたので、図7ではQ/Rの値が示される。
図7から理解されるように、運転者Aに対応する予測ステップ数NであるNaは、運転者Bに対応する予測ステップ数NであるNbよりも小さい。加えて、運転者Aに対応するQ/RであるQRaは、運転者Bに対応するQ/RであるQRbよりも小さい。
図8(A)は、運転者Aのドライバーモデルが反映された状態で演算部30が自動速度追従処理を実行した場合の車速Vの変化と、運転者Aによる燃費測定走行時の車速Vの変化と、を示したグラフである。実線L13は演算部30による自動速度追従処理の実行時の車速Vの変化の一部を表し、破線L14は運転者Aの燃費測定走行時の車速Vの変化の一部を表している。
一方、図8(B)は、加速度Asの変化を示したグラフである。実線L15は演算部30による自動速度追従処理の実行時の加速度Asの変化の一部を表し、破線L16は運転者Aの燃費測定走行時の加速度Asの変化の一部を表している。
図8(A)から理解されるように、実線L13と破線L14とは概ね一致している。加えて、図8(B)から理解されるように、破線L16が急激に変化する箇所以外は実線L15と破線L16とは概ね一致している。即ち、運転者Aのドライバーモデルによって演算部30は、運転者Aの運転特性を再現できているといえる。
図9(A)は、運転者Bのドライバーモデルが反映された状態で演算部30が自動速度追従処理を実行した場合の車速Vの変化と、運転者Bによる燃費測定走行時の車速Vの変化と、を示したグラフである。実線L17は演算部30による自動速度追従処理の実行時の車速Vの変化の一部を表し、破線L18は運転者Bの燃費測定走行時の車速Vの変化の一部を表している。
一方、図9(B)は、加速度Asの変化を示したグラフである。実線L19は演算部30による自動速度追従処理の実行時の加速度Asの変化の一部を表し、破線L20は運転者Bの燃費測定走行時の加速度Asの変化の一部を表している。
図8(A)及び(B)と同様に、図9(A)の実線L17と破線L18とは概ね一致し、図9(B)においては、破線L20が急激に変化する箇所以外は実線L19と破線L20とは概ね一致している。即ち、運転者Bのドライバーモデルによって演算部30は、運転者Bの運転特性を再現できているといえる。
上述したように、運転者Aの運転特性は、運転者Bの運転特性と比較して加速度Asの変化が激しい。換言すれば、運転者Aによる運転時、運転者Bによる運転と比較して、車速Vが「車速Vの目標値であるJC08モード燃費の速度パターン」へ早期に近づくようにアクセル操作量Apが急速に変化している。即ち、運転者Bによる運転時、運転者Aによる運転と比較して、アクセル操作量Apの単位時間あたりの変化量が小さくなっている。そのため、運転者Bによる運転時、運転者Aによる運転と比較して、車速VとJC08モード燃費の速度パターンとの間の差分が大きくなっている。
加えて、運転者Aのドライバーモデルは運転者Aの運転特性を再現し、運転者Bのドライバーモデルは運転者Bの運転特性を再現しているので、運転者Bのドライバーモデルによる自動運転時、運転者Aのドライバーモデルによる自動運転時と比較して、アクセル操作量Apの単位時間あたりの変化量が小さくなる。更に、運転者Bのドライバーモデルによる自動運転時、運転者Aのドライバーモデルによる自動運転時と比較して、車速VとJC08モード燃費の速度パターンとの間の差分が大きくなる。
演算部30は、HDD36に運転者Aのドライバーモデル及び運転者Bのドライバーモデルを含む複数のドライバーモデルを記憶することができる。シミュレータ10の操作者は、自動速度追従処理の開始に先立ち、演算部31がいずれのドライバーモデルに基づいて入力パラメータを決定するかを選択することができる。
以上説明したように、本発明に係る第1装置(シミュレータ10)は、
車両(模擬車両Cm1)の走行状態を表す走行パラメータ(ヨー角θ、機関回転速度NE及び車速V)が目標値に一致するように運転者が前記車両を運転する場合に操作する入力装置の操作量を表す入力パラメータ(操舵角度δ、アクセル操作量Ap、ブレーキ操作量Bp及びシフトポジションPs)を定式化された数式の演算(式(7))によって逐次決定する入力パラメータ演算部(演算部30)と、
前記入力パラメータ演算部によって決定された前記入力パラメータに基づいて前記車両を運転する自動運転部(演算部30)と、
を備え、
前記定式化された数式のパラメータの集合であるドライバーモデル(運転者Aのドライバーモデル及び運転者Bのドライバーモデル)を複数記憶する記憶部(HDD36)を備え、
前記入力パラメータ演算部は、
前記記憶部に記憶された複数のドライバーモデルのいずれかを前記定式化された数式の演算に反映させることによって前記車両が前記自動運転部により運転されるときの運転特性を変化させる(図8及び図9)、ように構成されている。
加えて、第1装置は、
一連の前記走行パラメータが一連の前記目標値である目標データセット(xref(k))と一致するように運転者が実際に前記入力装置を操作することによって得られた一連の前記入力パラメータである第1データ(uh(k))と、一連の前記走行パラメータが前記目標データセットと一致するように前記定式化された数式の演算によって決定された一連の前記入力パラメータである第2データ(umpc(k))と、の間の差分が最小となるように前記ドライバーモデルを決定し、前記決定されたドライバーモデルを前記記憶部に記憶させるドライバーモデル生成部を備えている。
加えて、前記記憶部は、
少なくとも第1の前記ドライバーモデル(運転者Aのドライバーモデル)及び第2の前記ドライバーモデル(運転者Bのドライバーモデル)を記憶し、
前記第2のドライバーモデルは、
前記自動運転部によって前記車両が運転されるとき、前記第2のドライバーモデルが前記定式化された数式の演算に反映される場合、前記第1のドライバーモデルが反映される場合と比較して、前記入力パラメータのうちの特定入力パラメータの単位時間あたりの変化量が少なくなる(図6、図8及び図9)、ように構成されている。
加えて、前記第2のドライバーモデルは、
前記自動運転部によって前記車両が運転されるとき、前記第2のドライバーモデルが前記定式化された数式の演算に反映される場合、前記第1のドライバーモデルが反映される場合と比較して、前記特定走行パラメータと同特定走行パラメータの目標値との間の差分が大きくなる(図6、図8及び図9)ように構成されている。
第1装置によれば、車両の自動運転に係るドライバーモデルを容易に切り替えることができる。加えて、運転者による実際の運転に基づいてドライバーモデルを生成することができる。
<実施形態1の変形例>
次に、第1装置の変形例について説明する。上述した第1装置は、ドライブシミュレータ10に適用されていた。これに対し、本変形例は実際の車両Cr1に適用される点において第1装置と相違する。従って、以下、この相違点を中心に説明する。
本変形例に係る演算部31のインタフェース38は、図10に示される車両Cr1が備えるECU(電子制御ユニット/Electronic Control Unit)41及び車両Cr1の車室内のセンターコンソールに配設された車載ディスプレイ42と接続されている。
車両Cr1は、路面を走行する替わりにダイナモメータシステム50上で駆動輪である左右の前輪43を回転させる。ダイナモメータシステム50は、車両Cr1が路面を走行しているときと同様の負荷を前輪43に与える。
ダイナモメータシステム50は、シャシーダイナモメータ51、電動機52及び計測制御ユニット53を含んでいる。シャシーダイナモメータ51の外周面が前輪43と接し、互いにトルク伝達が可能となっている。電動機52はトルクTrを発生させ、トルクTrをシャシーダイナモメータ51に伝達する。計測制御ユニット53は、電動機52が発生させるトルクTrを決定する。
車両Cr1に運転者が乗車して燃費測定走行を行うとき、演算部31は、図3に示された目標車速Vtの運転者に対する案内を車載ディスプレイ42に表示させる。燃費測定走行の実行中、演算部31は、ECU41から車速V、アクセル操作量Ap、ブレーキ操作量Bp及びシフトポジションPsを入力パラメータとして受信する。演算部31は、受信した入力パラメータに基づいてドライバーモデルを生成する。
演算部31が自動速度追従処理を実行するとき、ドライバーモデルに基づいて入力パラメータを決定し、ECU41へ送信する。ECU41は受信した入力パラメータに基づいて車両Cr1が備える各種アクチュエータを作動させる。その結果、車両Cr1が走行する(具体的には、前輪43がシャシーダイナモメータ51を回転させる)。
加えて、演算部31は、HDD36に複数のドライバーモデルを記憶することができる。車両Cr1の操作者は、自動速度追従処理の開始に先立ち、演算部31がいずれのドライバーモデルに基づいて入力パラメータを決定するかを選択することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の第2実施形態に係る車両の自動運転装置(以下、「第2装置」とも称呼される。)について説明する。第1装置は、燃費測定走行を自動的に実行することが可能であった。これに対し、第2装置は、テストコース上のセンターラインを自動的に追尾して走行することが可能である点において第1装置と相違する。従って、以下、この相違点を中心に説明する。
第2装置に係るシミュレータ11の演算部30は、図11に示されるテストコース60上に模擬車両Cm2を疑似的に走行させる経路走行を実行することができる。図11の点Paがテストコース60の出発地点である。
経路走行の実行中、運転者は、操舵ハンドル21、アクセルペダル22、ブレーキペダル23及びシフトレバーを操作して模擬車両Cm2の進行方向を表すヨー角θ及び車速Vを制御する。経路走行の実行中、図12に示されるように、演算部30は、ヨー角θ及び車速Vに応じてディスプレイ25に模擬車両Cm2の前方の風景を表示させる。
図12に示されるセンターライン61は、模擬車両Cm2が追従すべきコースを運転者が容易に認識できるように表示されている。センターライン61に沿って模擬車両Cm2がテストコース60を始点Paから後述する点Pbを経て終点Pcまで走行すると、模擬車両Cm2の走行距離はftとなる。
(自動車線追従処理)
更に、演算部30は、経路走行を自動的に行うことができる。即ち、運転者が操舵ハンドル21及びアクセルペダル22等を操作することなく、演算部30は、模擬車両Cm2にセンターライン61上を走行させる。演算部30が自動的に行う経路走行は、「自動車線追従処理」とも称呼される。
演算部30は、自動車線追従処理を実行するため、模擬車両Cm2を内部的にモデル化し、そのモデルに対する入力パラメータ(操舵角度δ及びアクセル操作量Ap等)に基づいて走行パラメータ(ヨー角θ及び車速V等)を決定する。先ず、模擬車両Cm2のモデル化処理について説明し、次いで、入力パラメータに基づいて走行パラメータを決定する処理について説明する。
模擬車両Cm2は四輪車両であるが、演算部30の処理を簡素化するため、自動車線追従操作に関する処理においては二輪車両モデルが用いられる。模擬車両Cm2の二輪車両モデルの模式図が図13に示される。図13の点Pgは、模擬車両Cm2の重心位置を表している。
加えて、二輪車両モデルにおいて用いられるパラメータが以下に示される。
β:車体滑り角
r:ヨーレート
:前後方向速度
:左右方向速度
:前輪横力
:後輪横力
β:前輪スリップ角
β:後輪スリップ角
:前輪コーナリングスティッフネス
:後輪コーナリングスティッフネス
m:車両質量
:車体ヨー慣性モーメント
:車体重心から前輪軸までの距離
:車体重心から後輪軸までの距離
模擬車両Cm2の車体の横方向(左右方向)の力の釣り合いに着目すると下式(13)が得られる。
Figure 2017061168

一方、車体の旋回(ヨー方向)のモーメントの釣り合いに着目すると下式(14)が得られる。
Figure 2017061168
後輪の進行方向は車体の前後方向と一致する一方、前輪の方向は車両の前後方向に対して操舵角度δの変位を有するので、前輪及び後輪のスリップ角に着目すると下式(15)及び下式(16)が得られる。
Figure 2017061168

通常、前輪スリップ角β及び後輪スリップ角βは微小な値であるので、前輪横力Yの大きさは前輪スリップ角βの大きさに比例し且つ方向が逆である。同様に、後輪横力Yの大きさは後輪スリップ角βの大きさに比例し且つ方向が逆である。そこで、下式(17)及び下式(18)が得られる。
Figure 2017061168
以上より、下式(19)及び下式(20)の運動方程式が得られる。
Figure 2017061168

ここで、車体滑り角βが微小な値であるとすれば、下式(21)が得られる。
Figure 2017061168
以上より、下式(22)の状態方程式が得られる。
Figure 2017061168

ただし、c=2K、c=2Kである。
更に、「模擬車両Cm2とセンターライン61との距離である追随誤差y」及び「模擬車両Cm2の進行方向とセンターライン61の方向との角度誤差θ」を定式化するため、センターライン61の接線方向Txと、接線と垂直な垂線方向Tyと、からなる座標系が用いられる。この座標係は図14に示される。図14の点Pvは点Pgからセンターライン61に伸ばした垂線と、センターライン61と、の交点である。
車体滑り角βが微小であるとすれば、下式(23)及び下式(24)が得られる。
Figure 2017061168

追随誤差yの単位時間あたりの変化量は車速VのTy方向成分に等しい。加えて、車速Vの方向とTx方向とのなす角は、車体滑り角βと角度誤差θとの和に等しい。従って、車体滑り角β及び角度誤差θが微小であるとすれば、下式(25)が得られる。更に、式(25)の両辺を時刻tに関して微分すれば、下式(26)が得られる。
Figure 2017061168
一方、θ=θe+θdであるから、下式(27)が得られる。ここで、ρは、センターライン61の曲率半径である。更に、車速Vの単位時間あたりの変化量は微小であるとすれば、下式(28)が得られる。
Figure 2017061168
上記式(23)〜(28)を上記式(22)に代入することによって、下式(29)の状態方程式が得られる。
Figure 2017061168
上記二輪車両モデルについては、例えば、
安部正人「自動車の運動と制御」 東京電機大学出版局 (2012) (参考文献4)
に、より詳細に記載されている。
(状態方程式及び評価関数)
上記式(29)を離散化された時刻kに関する方程式に変換すると下式(30)の状態方程式が得られる。
Figure 2017061168
一方、評価関数として下式(31)が得られる。
Figure 2017061168
更に、予測ステップ数N先(即ち、時刻(k+1))の出力値を算出できるように上記式(30)を拡大すると、下式(32)が得られる。
Figure 2017061168
一方、上記式(31)の評価関数は下式(33)のように表される。
Figure 2017061168
更に、上記式(31)の評価関数に上記式(33)の状態方程式を代入すると、下式(34)が得られる。
Figure 2017061168
∂J/∂U=0であるから上記式(34)から下式(35)及び下式(36)が得られる。
Figure 2017061168
従って、時刻t=kであるときの入力パラメータu(k)(操舵角度δ)は、行列Uの1行目の値として得られる。
(ドライバーモデルの生成)
演算部30は、HDD36上に9個のドライバーモデルを記憶している。ドライバーモデルのそれぞれは、図15の点P1〜P4及び点Q1〜Q5によって示される。図15の横軸は予測ステップ数Nであり、縦軸は入力値評価重みRに対する誤差評価重みQの比(即ち、Q/R)である。縦軸のQ/Rは、常用対数によって表されている。本例において、誤差評価重みQ及び終端重みSは固定値であり、Q=1且つ=S1000である。従って、予測ステップ数N及び入力値評価重みRの組合せがドライバーモデルを構成している。
演算部30がいずれのドライバーモデルを採用するかによって運転特性を使い分けることができる。ここで、運転特性を評価する指標を導入し、ドライバーモデル毎の運転特性を評価する。評価指標は、操舵角度δの変化量d、及び、走行パラメータと目標値の誤差の標準偏差σである。
操舵角度δの変化量dは、操舵ハンドル21の操作の滑らかさを反映する指標値として用いられる。図11に示されるテストコース60上の点Pbは、テストコース60において最も曲率半径ρの変化の激しい地点である。テストコース60上の開始地点Paからの距離をfとすれば、点Pbはf=fpの地点である。この点Pb近傍の区間を通過する際の操舵角度δの変化量に運転特性がより顕著に表れると考えられるので、変化量dはその変化量に相関を有する。
点Pbの直前の区間は右カーブであり且つ点Pbの直後の区間は左カーブであるので、模擬車両Cm2が点Pbの近傍を走行するときに操舵角度δが「0」となる地点Pnが存在する。「地点Pnの開始地点Paからの距離f0」の小数点を切り捨てた値をfaとし、距離f0の小数点を切り上げた値をfbとする。ガウス記号([ ])を用いて表すと、fa=[f0]であり、fb=[f0]+1である。
開始地点Paからの距離がfaであるときの操舵角度δであるδ(fa)とし、開始地点Paからの距離がfbであるときの操舵角度δであるδ(fb)とすると、変化量dは下式(37)により表される。

d=(δ(fb)−δ(fa))/(fb−fa)
=δ(fb)−δ(fa) ……(37)
一方、標準偏差σは、模擬車両Cm2のセンターライン61への追随の正確さを反映する指標として用いられる。標準偏差σは下記式(38)により求められる。
Figure 2017061168

ただし、e(i)は、距離f=1,2,…ftに対する模擬車両Cm2
の位置とセンターライン61との間の距離
evは、距離f=1,2,…ftに対するe(f)の平均値
図15に表されたドライバーモデルP1〜P4及びドライバーモデルQ1〜Q5のそれぞれの変化量dと標準偏差σとの組合せを平面上にプロットすることにより図16が得られる。図16から理解されるように、ドライバーモデルP1〜P4は、ドライバーモデルQ1〜Q5と比較して変化量dが小さく且つ標準偏差σが大きい。即ち、ドライバーモデルP1〜P4はドライバーモデルQ1〜Q5と比較して操舵角度δの単位時間あたりの変化量が少なく且つ誤差e(i)が大きくなっている。
例えば、ドライバーモデルP1及びドライバーモデルQ1の距離fに対する操舵角度δ及び誤差eの変化のグラフが図17(A)及び(B)に示される。図17(A)から理解されるように、ドライバーモデルP1はドライバーモデルQ1と比較して操舵角度δの変化が緩慢になっている。一方、ドライバーモデルQ1は、操舵角度δが大きく変化するとき、増加しすぎた操舵角度δの絶対値が小さくなるように修正されるオーバーシュートが発生している。一方、図17(B)から理解されるように、ドライバーモデルQ1はドライバーモデルP1と比較して誤差eが小さくなっている。
演算部30は、HDD36にドライバーモデルP1〜P4及びドライバーモデルQ1〜Q5に対応するパラメータを記憶することができる。シミュレータ11の操作者は、自動車線追従操作の開始に先立ち、演算部30がいずれのドライバーモデルに基づいて入力パラメータを決定するかを選択することができる。
以上説明したように、第2装置(シミュレータ11の演算部30)は、
前記記憶部(HDD36)は、
少なくとも第1の前記ドライバーモデル(ドライバーモデルQ1)及び第2の前記ドライバーモデル(ドライバーモデルP1)を記憶し、
前記第2のドライバーモデルは、
前記自動運転部(演算部30)によって前記車両が運転されるとき、前記第2のドライバーモデルが前記定式化された数式の演算に反映される場合、前記第1のドライバーモデルが反映される場合と比較して、前記入力パラメータのうちの特定入力パラメータの単位時間あたりの変化量が少なくなる(図17(A)及び(B))、
ように構成されている。
前記第2のドライバーモデルは、
前記自動運転部によって前記車両が運転されるとき、前記第2のドライバーモデルが前記定式化された数式の演算に反映される場合、前記第1のドライバーモデルが反映される場合と比較して、前記特定走行パラメータと同特定走行パラメータの目標値との間の差分が大きくなる(図17(A)及び(B))ように構成されている。
第2装置によれば、運転特性が互いに異なる複数のドライバーモデルを使い分けることが可能となる。
<実施形態2の変形例>
次に、第2装置の変形例について説明する。上述した第2装置は、ドライブシミュレータ11に適用されていた。これに対し、本変形例は実際の車両Cr2に適用される点において第2装置と相違する。従って、以下、この相違点を中心に説明する。
本変形例に係る車両Cr2が図18に示される。車両Cr2は前方の光景を捉えるカメラ44を備えている。本変形例に係る演算部30のインタフェース38は、カメラ44によって撮影された前方画像Mvを受信する。演算部30は、前方画像Mvに基づいて経路上に付されたセンターライン61のようなセンターラインを認識(抽出)する。演算部30は、抽出されたセンターラインを自動的に追従する自動車線追従操作を実行することができる。
演算部30は、HDD36にドライバーモデルP1〜P4及びドライバーモデルQ1〜Q5に対応するパラメータを記憶している。シミュレータ11の操作者は、自動車線追従操作の開始に先立ち、演算部30がいずれのドライバーモデルに基づいて入力パラメータを決定するかを選択することができる。
以上、本発明に係る車両の自動運転装置の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、第1実施形態に係る第1装置は、入力パラメータとしてアクセル操作量Ap及びブレーキ操作量Bp等を決定していた。しかし、第1装置は、更に、操舵角度δを決定しても良い。同様に、第2装置は、操舵角度δに加えて、アクセル操作量Ap及びブレーキ操作量Bp等を決定しても良い。
加えて、各実施形態に係る車両の自動運転装置を構成するハードウェアは適宜変更されても良い。例えば、HDD36は、ハードディスクドライブ以外の不揮発性記憶装置(例えば、フラッシュメモリを含んだソリッドステートドライブ(SDD))によって構成されても良い。
加えて、第1実施形態に係る第1装置及び第2実施形態に係る第2装置に関して、運転者による入力装置の操作に基づいてドライバーモデルを生成する装置と、ドライバーモデルに基づいて自動運転を実行する装置と、が同一であった。しかし、ドライバーモデルを生成する装置と、自動運転を実行する装置と、は互いに異なっていても良い。更に、ドライバーモデルを生成する装置がドライブシミュレータあり、自動運転を実行する装置が車両に搭載された演算部であっても良い。
ドライブシミュレータ…10、操作部…20、操舵ハンドル…21、アクセルペダル…22、ブレーキペダル…23、ディスプレイ…25、ダッシュボード…26、演算部…30。

Claims (4)

  1. 車両の走行状態を表す走行パラメータが目標値に一致するように運転者が前記車両を運転する場合に操作する入力装置の操作量を表す入力パラメータを定式化された数式の演算によって逐次決定する入力パラメータ演算部と、
    前記入力パラメータ演算部によって決定された前記入力パラメータに基づいて前記車両を運転する自動運転部と、
    を備える車両の自動運転装置であって、
    前記定式化された数式のパラメータの集合であるドライバーモデルを複数記憶する記憶部を備え、
    前記入力パラメータ演算部は、
    前記記憶部に記憶された複数のドライバーモデルのいずれかを前記定式化された数式の演算に反映させることによって前記車両が前記自動運転部により運転されるときの運転特性を変化させる、
    ように構成された自動運転装置。
  2. 請求項1に記載の車両の自動運転装置であって、
    一連の前記走行パラメータが一連の前記目標値である目標データセットと一致するように運転者が実際に前記入力装置を操作することによって得られた一連の前記入力パラメータである第1データと、一連の前記走行パラメータが前記目標データセットと一致するように前記定式化された数式の演算によって決定された一連の前記入力パラメータである第2データと、の間の差分が最小となるように前記ドライバーモデルを決定し、前記決定されたドライバーモデルを前記記憶部に記憶させるドライバーモデル生成部を備える自動運転装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両の自動運転装置において、
    前記記憶部は、
    少なくとも第1の前記ドライバーモデル及び第2の前記ドライバーモデルを記憶し、
    前記第2のドライバーモデルは、
    前記自動運転部によって前記車両が運転されるとき、前記第2のドライバーモデルが前記定式化された数式の演算に反映される場合、前記第1のドライバーモデルが反映される場合と比較して、前記入力パラメータのうちの特定入力パラメータの単位時間あたりの変化量が少なくなる、
    ように構成された自動運転装置。
  4. 請求項3に記載の車両の自動運転装置において、
    前記第2のドライバーモデルは、
    前記自動運転部によって前記車両が運転されるとき、前記第2のドライバーモデルが前記定式化された数式の演算に反映される場合、前記第1のドライバーモデルが反映される場合と比較して、前記特定走行パラメータと同特定走行パラメータの目標値との間の差分が大きくなるように構成された自動運転装置。
JP2015186190A 2015-09-23 2015-09-23 車両の自動運転装置 Pending JP2017061168A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015186190A JP2017061168A (ja) 2015-09-23 2015-09-23 車両の自動運転装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015186190A JP2017061168A (ja) 2015-09-23 2015-09-23 車両の自動運転装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017061168A true JP2017061168A (ja) 2017-03-30

Family

ID=58429853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015186190A Pending JP2017061168A (ja) 2015-09-23 2015-09-23 車両の自動運転装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017061168A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20200197791A1 (en) 2017-06-16 2020-06-25 Honda Motor Co., Ltd. In-vehicle performance device, in-vehicle performance system, in-vehicle performance method, storage medium, and command measurement device
CN112000112A (zh) * 2019-05-10 2020-11-27 现代自动车株式会社 支持自动驾驶车辆的系统和方法
US11069239B2 (en) 2017-06-16 2021-07-20 Honda Motor Co., Ltd. Event vehicle dispatch device, event vehicle dispatch method, program, and management system
US11341857B2 (en) 2017-06-16 2022-05-24 Honda Motor Co., Ltd. Drone coordination device, vehicle management device, drone coordination method, and program
US11586223B2 (en) 2017-06-16 2023-02-21 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle and service management device
US11794816B2 (en) 2017-06-16 2023-10-24 Honda Motor Co., Ltd. Automated driving vehicle

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08132931A (ja) * 1994-11-14 1996-05-28 Toyota Motor Corp 車両用走行制御装置
JP2003211999A (ja) * 2001-11-15 2003-07-30 Denso Corp 車両の走行制御装置
JP2008180591A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Toyota Motor Corp 走行制御計画生成装置
JP2010274679A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Isuzu Motors Ltd 車両用走行制御装置
JP2012030659A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Denso Corp 状況適合型運転支援装置
JP2014115168A (ja) * 2012-12-07 2014-06-26 Aisin Aw Co Ltd 車輌用走行シミュレーション装置、ドライバモデル構築方法及びドライバモデル構築プログラム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08132931A (ja) * 1994-11-14 1996-05-28 Toyota Motor Corp 車両用走行制御装置
JP2003211999A (ja) * 2001-11-15 2003-07-30 Denso Corp 車両の走行制御装置
JP2008180591A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Toyota Motor Corp 走行制御計画生成装置
JP2010274679A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Isuzu Motors Ltd 車両用走行制御装置
JP2012030659A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Denso Corp 状況適合型運転支援装置
JP2014115168A (ja) * 2012-12-07 2014-06-26 Aisin Aw Co Ltd 車輌用走行シミュレーション装置、ドライバモデル構築方法及びドライバモデル構築プログラム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20200197791A1 (en) 2017-06-16 2020-06-25 Honda Motor Co., Ltd. In-vehicle performance device, in-vehicle performance system, in-vehicle performance method, storage medium, and command measurement device
US11069239B2 (en) 2017-06-16 2021-07-20 Honda Motor Co., Ltd. Event vehicle dispatch device, event vehicle dispatch method, program, and management system
US11341857B2 (en) 2017-06-16 2022-05-24 Honda Motor Co., Ltd. Drone coordination device, vehicle management device, drone coordination method, and program
US11586223B2 (en) 2017-06-16 2023-02-21 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle and service management device
US11691070B2 (en) 2017-06-16 2023-07-04 Honda Motor Co., Ltd. In-vehicle performance device, in-vehicle performance system, in-vehicle performance method, storage medium, and command measurement device
US11794816B2 (en) 2017-06-16 2023-10-24 Honda Motor Co., Ltd. Automated driving vehicle
CN112000112A (zh) * 2019-05-10 2020-11-27 现代自动车株式会社 支持自动驾驶车辆的系统和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017061168A (ja) 車両の自動運転装置
CN114655248A (zh) 自动驾驶车辆的横向控制方法、装置及车辆
Campbell Steering control of an autonomous ground vehicle with application to the DARPA urban challenge
CN110525436A (zh) 车辆换道控制方法、装置、车辆和存储介质
US20210122340A1 (en) Real-time performance handling virtual tire sensor
JP7157876B2 (ja) 車両位置検出装置、及び、車両位置検出用パラメータセット作成装置
Saccon et al. A virtual rider for motorcycles: Maneuver regulation of a multi-body vehicle model
JP2010089698A (ja) 自動運転システム及び自動運転方法
CN115042816B (zh) 路径跟踪方法、装置、设备、介质及程序
JP7007183B2 (ja) 交通流制御装置、走行シナリオのデータ構造
CN110723207B (zh) 基于模型重构的智能汽车模型预测转向控制器及其控制方法
Chen et al. Personalized vehicle path following based on robust gain-scheduling control in lane-changing and left-turning maneuvers
Widner et al. Framework for vehicle dynamics model validation
CN107628108B (zh) 一种车辆全电传操纵系统
CN101789038A (zh) 硬件在回路仿真的车辆动力学模型的建模方法
KR20150114708A (ko) 드라이빙 시뮬레이션 장치 및 방법
JP2018171949A (ja) 車両挙動の制御方法及び車両挙動のシミュレーション方法
Vandi et al. Vehicle dynamics modeling for real-time simulation
CN115298529A (zh) 被测体自动驾驶装置、被测体测试系统、指令车速生成程序及被测体自动驾驶方法
JP4476014B2 (ja) シミュレーション装置
Samak et al. Towards Validation of Autonomous Vehicles Across Scales using an Integrated Digital Twin Framework
JP5916559B2 (ja) 車両の操舵制御装置
Perrelli et al. Development and Validation of a Vehicle Simulation Platform for Driver-in-the-Loop Testing
Kim et al. Validating heavy-duty vehicle models using a platooning scenario
Khan Combined lateral and longitudinal control for autonomous driving based on model predictive control

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190402

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191002