JP2005315233A - 内燃機関及び内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関及び内燃機関の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液体燃料を微粒化しつつ気体燃料の消費を抑制すること。
【解決手段】この内燃機関1は、液体燃料FLと気体燃料FGとを用いる内燃機関である。内燃機関1の吸気ポート4へ燃料を噴射するガスアシスト噴射弁2は、液体燃料FLとともに空気A又は液体燃料FLを噴射して、液体燃料FLを微粒化する。アシストガス選択手段50は、吸気圧力センサ45により測定された内燃機関1の吸気圧力Piに基づいて、気体燃料FG又は空気Aを選択し、ガスアシスト噴射弁2に供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、気体燃料と液体燃料とを併用する内燃機関及び内燃機関の制御装置に関し、さらに詳しくは、気体により燃料の微粒化を促進する燃料噴射弁を備える内燃機関及び内燃機関の制御装置に関する。
近年の内燃機関では、ガソリン等の液体燃料を吸気の一部を利用して微粒化するエアアシスト方式が知られている。このようなエアアシスト技術として、特許文献1には、空気の代わりに高圧タンクに貯えられた水素や天然ガス等の気体燃料をエアアシストインジェクタに供給することで、燃料の微粒化を図る技術が開示されている。
特開平11−93808号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、エアアシストを必要とする運転領域では、常時気体燃料を噴射する必要があり、気体燃料が不足するという問題があった。そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、気体により液体燃料を微粒化するにあたり、液体燃料を微粒化しつつ気体燃料の消費を抑制できる内燃機関及び内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る内燃機関は、液体燃料と気体燃料とを用いる内燃機関であって、前記液体燃料とともに気体を噴射できるガスアシスト噴射弁と、前記ガスアシスト噴射弁から噴射する気体として前記気体燃料又は空気を用いるとともに、前記内燃機関を運転する際には、前記ガスアシスト噴射弁に供給する前記気体を選択するアシストガス選択手段と、を備えることを特徴とする。
また、次の本発明に係る内燃機関は、前記内燃機関において、前記内燃機関の運転条件に基づいて、前記ガスアシスト噴射弁に供給する気体を選択することを特徴とする。
また、次の本発明に係る内燃機関は、前記内燃機関において、前記内燃機関の吸気圧力に基づいて、前記ガスアシスト噴射弁に供給する気体を選択することを特徴とする。
また、次の本発明に係る内燃機関は、前記内燃機関において、前記内燃機関が前記ガスアシスト噴射弁を複数備える場合、前記アシストガス選択手段は、各ガスアシスト噴射弁に対して独立して前記気体燃料を供給又は供給停止できることを特徴とする。
また、次の本発明に係る内燃機関は、前記内燃機関において、前記アシストガス選択手段は、前記ガスアシスト噴射弁に供給する前記気体燃料の流量を調整できる気体燃料流量調整手段を備えることを特徴とする。
また、次の本発明に係る内燃機関は、前記内燃機関において、前記アシストガス選択手段は、前記ガスアシスト噴射弁に供給する前記空気の流量を調整できる空気流量調整手段を備えることを特徴とする。
また、次の本発明に係る内燃機関は、前記内燃機関において、前記アシストガス選択手段は、前記空気と前記気体燃料との両方を選択して前記ガスアシスト噴射弁に供給できることを特徴とする。
また、次の本発明に係る内燃機関の制御装置は、前記液体燃料とともに気体を噴射できるガスアシスト噴射弁と、前記ガスアシスト噴射弁から噴射する気体として前記気体燃料又は空気を用いるとともに、前記ガスアシスト噴射弁に供給する気体を選択するアシストガス選択手段と、を備える内燃機関を制御するものであり、前記内燃機関の運転条件に基づいて、前記ガスアシスト噴射弁に供給する気体を選択するアシストガス選択部と、前記内燃機関の運転時には、選択した気体を前記ガスアシスト噴射弁に供給するようにアシストガス選択手段を切り替えるアシストガス選択手段切替部と、を備えることを特徴とする。
また、次の本発明に係る内燃機関の制御装置は、液体燃料とともに気体を噴射できるガスアシスト噴射弁と、前記ガスアシスト噴射弁から噴射する気体として前記気体燃料又は空気を用いるとともに、前記ガスアシスト噴射弁に供給する気体を選択するアシストガス選択手段と、を備える内燃機関を制御するものであり、前記内燃機関の吸気圧力に基づいて、前記ガスアシスト噴射弁に供給する気体を選択するアシストガス選択部と、前記内燃機関の運転時には、選択した気体を前記ガスアシスト噴射弁に供給するようにアシストガス選択手段を切り替えるアシストガス選択手段切替部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る内燃機関及び内燃機関の制御装置では、液体燃料を微粒化しつつ気体燃料の消費を抑制できるという効果を奏する。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例1によりこの発明が限定されるものではない。また、以下の実施例1における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、本発明は、内燃機関であれば適用できるが、特に乗用車やバス、あるいはトラック等の車両に搭載される内燃機関に対して好ましく適用できる。また、排ガスや内燃機関の軸出力により過給機を駆動することにより、空気を過給して供給する内燃機関に対しても本発明は適用できる。
実施例1に係る内燃機関は、空気又は気体燃料をアシストガスとして液体燃料の噴霧を微粒化するガスアシスト噴射弁を備え、前記内燃機関の運転条件に基づき、前記アシストガスを選択する点に特徴がある。なお、実施例1では、内燃機関が備える単一の気筒を取り出して説明するが、本発明は多気筒、単気筒を問わずに適用できる。また、アシストガスの選択には、複数のアシストガスから一つを選択する場合の他、複数のアシストガスから2以上のアシストガスを選択する場合も含む。
ここで、ガスアシストとは、内燃機関に供給される空気や気体燃料等の気体により、内燃機関に供給される液体燃料の噴霧を微細化することをいう。これにより、内燃機関が低負荷のときには、排ガス中に含まれる総HCの量を低減できる。また、内燃機関の吸気ポート壁面や燃焼室壁面に付着する液体燃料の量を低減するとともに、液体燃料の気化を促進して、内燃機関の燃焼効率を向上させることができる。そして、ガスアシストに用いる気体をアシストガスというものとする。
図1は、実施例1に係る内燃機関の一例を示す説明図である。図1に示すように、実施例1に係る内燃機関1は、吸気ポート4内へ燃料を噴射するガスアシスト噴射弁2を備える。このガスアシスト噴射弁2は、内燃機関1の吸気ポート4内へ液体燃料FLを噴射するものであり、アシストガスAGにより吸気ポート4内へ噴射する液体燃料FLの燃料噴霧を微粒化する。このように、ガスアシスト噴射弁2は、液体燃料FLを噴射する機能とともに、気体であるアシストガスAGを噴射する機能を備える。また、アシストガスAGが気体燃料である場合には、気体燃料を噴射する機能を備える。このようなガスアシスト噴射弁2を用いることにより、液体燃料FLの燃料噴霧が吸気ポート4の壁面に付着することを抑制するとともに、内燃機関の燃焼効率を改善できる。
実施例1において、液体燃料FLとしては、例えば、ガソリンやアルコール等を用いるが、液体燃料の種類はこれに限定されるものではない。なお、ガスアシスト噴射弁2の他に、さらに内燃機関1の燃焼室1b内へ直接燃料を噴射する直噴噴射弁を備えてもよい。このようにすれば、直噴噴射とポート噴射とを使い分け、あるいは併用して、内燃機関1の出力性能を向上させたり、エミッションを改善したり、燃料消費を抑制したりすることができる。
また、ガスアシスト噴射弁により、内燃機関1の燃焼室1b内へ直接燃料を噴射してもよい。この場合も、アシストガスにより燃焼室1b内に噴射される燃料噴霧を微粒化して、燃焼を改善することができる。なお、内燃機関1が自然吸気で、かつ空気Aをアシストガスとする場合、ガスアシストを併用できるタイミングはある程度限定される。内燃機関1が過給機を備える場合、過給により空気Aの圧力を高くできるので、自然吸気の場合よりもガスアシストを併用できるタイミングの自由度は高くなる。
実施例1において、アシストガスAGは、内燃機関1に取り込まれる空気A及び気体燃料タンク25に貯えられている気体燃料FGである。気体燃料タンク25は圧力容器であり、高圧に圧縮された気体燃料FGを貯える。実施例1において、気体燃料FGには水素を使用する。この水素は、上述したように、高圧に圧縮して気体燃料タンク25に貯えておいてもよいし、水素吸蔵合金に吸蔵させておいてもよい。また、液体燃料であるガソリンやアルコールを改質して水素を取り出すようにしてもよい。また、気体燃料としては、水素の他にCNG(Compressed Natural Gas:圧縮天然ガス)その他の燃料も使用することができる。なお、アシストガスAGとして用いる気体燃料は1種類に限らず、複数の気体燃料を用いてもよい。すなわち、アシストガスAGとして、空気Aの他に複数の気体燃料を用いてもよい。このようにすれば、内燃機関1の運転条件に応じて、最も燃焼効率のよい気体燃料を選択することができるので、内燃機関1の出力及び環境性能をより向上できるとともに、燃料消費も低減できる。
水素やCNG等の気体燃料FGは、ガソリンや軽油等の液体燃料FLと比較して着火性、燃焼効率に優れる。これにより、気筒内に未燃の混合気がほとんど残留しないため、ノッキングが発生しにくい。このため、高負荷時に気体燃料FGを噴射することでノッキングの発生を抑制し、内燃機関1の耐久性低下を抑制することができる。このように、気体燃料は、内燃機関1の燃焼状態が悪いとき、例えば、内燃機関1が高負荷で運転されているとき等に、内燃機関1の燃焼が悪化する運転領域では単独で、又は液体燃料FLと併用して用いられる。このとき、気体燃料FGは、液体燃料FLの燃料噴霧を微細化するので、液体燃料FLの燃焼効率を向上させることができる。
ガスアシスト噴射弁2には、液体燃料FLとアシストガス供給AGとが供給される。そして、エンジンECU30からの指令により、内燃機関1の負荷や機関回転数に応じたタイミング及び燃料噴射量で、液体燃料FL又は気体燃料FGを吸気ポート4内へ噴射する。液体燃料FLは、液体燃料タンク26からフィードポンプ27によって送り出され、液体燃料供給通路29を通ってガスアシスト噴射弁2へ供給される。
アシストガスは、アシストガス供給通路28agを通ってガスアシスト噴射弁2へ供給される。アシストガス供給通路28agは、アシストガス選択手段50に接続されており、ここで選択された気体燃料FG又は空気Aをガスアシスト噴射弁2へ供給する。アシストガス選択手段50は、エンジンECU30からの指令により、気体燃料FG又は空気AをアシストガスAGとして選択し、ガスアシスト噴射弁2に供給する。なお、アシストガス選択手段50は、ガスアシスト噴射弁2へ供給するアシストガスAGを選択し、切り替える機能の他に、気体燃料FGと空気Aとの両方を選択するとともに、気体燃料FGと空気Aとの比率を調整してガスアシスト噴射弁2へ供給する機能を備えていてもよい。
アシストガス選択手段50には、気体燃料供給通路28fと空気供給通路28aとが接続されている。気体燃料供給通路28fは、気体燃料タンク25に貯えられている気体燃料をアシストガス選択手段50へ送る。また、空気供給通路28aは、内燃機関1に供給される空気Aの一部を吸気通路21から取り出して、アシストガス選択手段50へ送る。
ガスアシストに用いる空気は、内燃機関1の吸気通路21に設けられる空気取り出し口における圧力と、ガスアシスト噴射弁2における圧力との差圧ΔPが大きい方が、ガスアシストによる燃料噴霧を微粒化する効果は大きくなる。このため、前記差圧ΔPができるだけ大きくなる位置からガスアシスト用の空気を取り出すことが好ましい。このため、実施例1では、スロットル弁24とエアクリーナー20との間、すなわち、スロットル弁24の上流からガスアシスト用の空気Aを取り出している。このようにすれば、空気Aの取り出し部分と吸気ポート4との差圧を大きくできるので、ガスアシストの効果を有効に発揮させることができる。なお、スロットル弁24とガスアシスト噴射弁2との間であっても、例えば、スロットル弁24の下流直後のように、前記差圧ΔPが十分に確保できる箇所であれば、ガスアシスト用の空気Aを取り出してもよい。
この内燃機関の吸気通路21に設けられるスロットル弁24は、エアクリーナー20から吸気通路21内へ導入される空気Aの吸入量を調整して、内燃機関1の出力を調整する。スロットル弁24は、バタフライバルブ24bと、これを駆動するアクチュエータ24aと、バタフライバルブ24bの開度を検出する開度センサ24cとで構成される。エンジンECU30は、アクセル開度センサ42からの出力を取得して、アクチュエータ24aに制御信号を送り、開度センサ24cからのバタフライバルブ開度のフィードバック信号に基づいて、バタフライバルブ24bを適切な開度に制御する。
内燃機関1には、その運転を制御するため、クランク角センサ41、アクセル開度センサ42、エアフローセンサ43、吸気温度センサ44、吸気圧力センサ45、冷却水温センサ46、排気温度センサ47その他のセンサ類が取り付けられている。エンジンECU(Engine Control Unit)30は、前記センサ類からの出力を取得して、内燃機関1の点火時期や燃料噴射量を決定したり、アシストガスAGを選択したりする。そして、決定値に基づき、ガスアシスト噴射弁2から燃料F及びアシストガスAGを噴射させ、内燃機関1のシリンダヘッド1hに取り付けられる点火プラグ7に通電して、燃焼室1b内の混合気に点火する。次に、内燃機関1の運転について説明する。
内燃機関1に取り入れられる空気Aは、液体燃料FL又は気体燃料FGと混合気を形成し、内燃機関1の燃焼室1b内で燃焼する。空気Aは、内燃機関1の吸気通路21を通って内燃機関1へ取り入れられる。空気Aは、吸気通路21に取り付けられるエアクリーナー20で塵やごみが除去されるとともに、スロットル弁24で内燃機関1に供給する空気流量が調整される。エアクリーナー20を通過した空気Aは、エアフローセンサ43で空気流量が測定されるとともに、吸気温度センサ44で温度が測定される。これらの測定値は、エンジンECU30に送られて、内燃機関1の運転制御に用いられる。
スロットル弁24を通過した空気Aは、サージタンク22へ一時的に溜められる。サージタンク22には吸気圧力センサ45が取り付けられており、内燃機関1へ供給される空気Aの吸気圧力を測定する。サージタンク22に溜められた空気Aは、内燃機関1の吸気通路を構成する吸気ポート4へ送られて、ここでガスアシスト噴射弁2から液体燃料FLがアシストガスAGとともに噴射されて、混合気を形成する。
前記混合気は、内燃機関1の吸気弁3iを通って燃焼室1b内へ導入される。そしてこの混合気は、シリンダヘッド1hに取り付けられる点火プラグ7で着火されて燃焼し、燃焼ガスとなる。燃焼ガスの燃焼圧力はピストン5に伝えられ、ピストン5を往復運動させる。ピストン5の往復運動は、コネクティングロッド8を介してクランクシャフト6へ伝達され、ここで回転運動に変換される。ピストン5を駆動した後の燃焼ガスは排ガスExとなり、排気弁3eを通って燃焼室1b内から排出される。
排ガスExは、排気通路を構成するエキゾーストマニホールド9を通って三元触媒23へ導かれ、ここで燃焼ガス中のCO、HC、NOx成分が低減されて浄化される。排ガスExの温度は、排気温度センサ47によって測定され、触媒の過熱を抑制するための制御等に用いられる。次に、実施例1に係る内燃機関1が備えるガスアシスト噴射弁について説明する。
図2は、実施例1に係る内燃機関が備えるガスアシスト噴射弁を示す断面図である。ガスアシスト噴射弁2は、弁本体2Bと、弁本体2Bの内部に配置されるニードル弁2Nと、ニードル弁2Nを支持するコップ状の弁支持体2Hとを含んで構成される。ニードル弁2Nは、弁支持体2Hにより弁本体2Bの内部で支持されており、ニードル弁先端部2NTは、ニードル弁2Nの軸方向に平行な断面が円錐台形状に形成される。また、弁支持体2Hの底部には、液体燃料噴口2Hhが開口するとともに、断面が円錐状に形成された弁座2Hbが設けられている。そして、ニードル弁先端部2NTと弁座2Hbとが当接する。
ニードル弁2Nは、ばね2Sにより弁座2Hbに押し付けられており、これによって液体燃料噴口2Hhを閉じる。弁支持体2Hとニードル弁2Nとの間には、液体燃料FLの液体燃料通路が形成されており、液体燃料タンク26から送られてきた液体燃料FLは、ここに満たされる。液体燃料FLを噴射しないときには、ばね2Sの力によりニードル弁2Nが弁座2Hbに押し付けられているので、液体燃料FLは吐出されない。液体燃料FLを噴射するときには、エンジンECU30からの指令によりソレノイドコイル2Cに通電される。これにより、ニードル弁2Nは、弁座2Hbから離れるように動くので、液体燃料噴口2Hhが開口する。これにより、液体燃料通路に満たされている液体燃料FLは、ニードル弁2Nと弁座2Hbとの間を通って液体燃料噴口2Hhから液体燃料FLが噴射する。
弁本体2Bは、吸気ポート4の燃料噴射弁取り付け台座4bに取り付けられる。弁本体2Bの外側と燃料噴射弁取り付け台座4bの内側との間には、アシストガスAGが通るアシストガス通路2aが形成される。アシストガスAGは、アシストガス通路2aを通って弁内アシストガス通路2a1に流れ込む。そして、液体燃料噴口2Hhから噴射した液体燃料FLとともに、噴射孔2hから吸気ポート4内へ噴射される。次に、実施例1に係るアシストガス選択手段50について説明する。
図3−1は、実施例1に係る内燃機関が備えるアシストガス選択手段の一例を示す概念図である。実施例1に係るアシストガス選択手段50は、中間停止付き三方弁511、512等(以下、中間停止付き三方弁51という)で構成される。中間停止付き三方弁51の入口INには、気体燃料供給通路28fと、空気供給通路28aとが接続されており、出口OUTには、アシストガス供給通路28ag1、28ag2等(以下、アシストガス供給通路28agという)が接続されている。そして、セレクタ51sを切り替えることによりアシストガスAGを選択するとともに、選択されたアシストガスAGをガスアシスト噴射弁21、22等(以下、ガスアシスト噴射弁2という)に供給する。なお、各符号の添え字は、内燃機関1が備える気筒番号に対応する(以下同様)。
このアシストガス選択手段50では、エンジンECU30からの指令によりセレクタ51sを切り替えることにより、入口INに接続される気体燃料供給通路28fと、空気供給通路28aとを切り替えることにより、ガスアシスト噴射弁2へ供給するアシストガスAGを気体燃料FG、又は空気Aのいずれか一方に切り替えることができる。そして、セレクタ51sを中間停止位置とすれば、ガスアシスト噴射弁2へは、アシストガスAGの供給は停止する。これにより、アシストガスAGが不要な気筒に対しては、セレクタ51を中間停止位置とすることにより、当該気筒へはアシストガスAGの供給を停止できる。
このように、このアシストガス選択手段50では、アシストガスAG(ここでは気体燃料FG)を各ガスアシスト噴射弁2にそれぞれ独立して供給することができるので、アシストガスAGの供給が必要なガスアシスト噴射弁2を選択してアシストガスAGを供給することができる。その結果、他の気筒へアシストガスAGが流れ出すことはないので、アシストガスAGの流量低下や、アシストガスAGとして用いる気体燃料FGの無駄な消費を抑制できる。また、内燃機関1の運転停止時のように、気体燃料FGの供給が不要である場合には、セレクタ51sを中間停止位置とすることにより、気体燃料FGが吸気ポート4内へ流れ出すことを防止できるので、安全性も十分に担保できる。
図3−2、図3−3は、実施例1に係る内燃機関に適用できる他のアシストガス選択手段の例を示す概念図である。図3−2に示すアシストガス選択手段50aは、三方弁51a1、51a2等(以下、三方弁51aという)で構成される。三方弁51aの入口INには、気体燃料供給通路28fと、空気供給通路28aとが接続されており、出口OUTには、アシストガス供給通路28agが接続されている。そして、セレクタ51sを切り替えることによりアシストガスAGを選択して、アシスト気体燃料噴射弁に供給する。これにより、アシストガスAGを選択して、ガスアシスト噴射弁2へ供給することができる。
このアシストガス選択手段50では、中間停止位置を持たない三方弁51aを用いるので、簡易に、また低コストでアシストガス選択手段50を構成することができる。なお、内燃機関1の運転停止時のように、気体燃料FGの供給が不要である場合には、セレクタ51sを空気A側にすることにより、気体燃料FGが吸気ポート4内へ流れ出すことを防止できるので、安全性も十分に担保できる。
図3−3に示すアシストガス選択手段50bは、上記アシストガス選択手段50aと略同様の構成であるが、気体燃料供給通路28fがそれぞれの三方弁51a1、51a2等へ分岐する前に、気体燃料ON/OFF弁52を備える点が異なる。気体燃料ON/OFF弁52は、インジェクタであってもよく、インジェクタを用いる場合には、インジェクタの開閉デューティを変更することにより、気体燃料の流量を調整可能な気体燃料流量調整手段として用いることもできる。
このような構成により、アシストガスAGを選択できるとともに、気体燃料FGの供給が不要である場合には、気体燃料ON/OFF弁52を閉じることにより、気体燃料FGが吸気ポート4内へ流れ出すことを防止できるので、安全性も十分に担保できる。さらに、気体燃料ON/OFF弁52の代わりに気体燃料FGの流量を調整できるレギュレータ(気体燃料流量調整手段)を用いれば、ガスアシスト噴射弁2へ供給する気体燃料FGの量も調整することができるので、内燃機関1の運転をより細かく制御できる。次に、実施例1に係る内燃機関の制御装置について説明する。
図4は、実施例1に係る内燃機関の制御装置の構成を示す説明図である。図4を用いて、実施例1に係る内燃機関の制御装置10の構成を説明する。ここで、本発明の内燃機関の運転制御方法は、本発明の内燃機関の制御装置10によって実現できる。内燃機関の制御装置10は、エンジンECU30に組み込まれて構成されている。なお、エンジンECU30とは別個に、実施例1に係る内燃機関の制御装置10を用意し、これをエンジンECU30に接続してもよい。そして、実施例1に係る内燃機関の運転制御方法を実現するにあたっては、エンジンECU30が備える内燃機関1の制御機能を前記内燃機関の制御装置10が利用できるように構成してもよい。
エンジンECU30は、実施例1に係る内燃機関の制御装置10と、運転制御部30pと、記憶部30mと、入出力ポート(I/O)39とを含んで構成される。また、内燃機関の制御装置10は、アシストガス選択部11と、アシストガス選択手段切替部12とを含んで構成される。ここで、アシストガス選択部11と、アシストガス選択手段切替部12とが、実施例1に係る内燃機関の運転制御方法を実行する部分となる。
記憶部30mと、アシストガス選択部11と、アシストガス選択手段切替部12とは、内燃機関の制御装置10の入出力ポート(I/O)39を介して接続される。これにより、記憶部30mと、アシストガス選択部11と、アシストガス選択手段切替部12とは、それぞれ双方向でデータをやり取りできるように構成される。なお、装置構成上の必要に応じて片方向でデータを送受信するようにしてもよい(以下同様)。
内燃機関の制御装置10とエンジンECU30の運転制御部30pや記憶部30mとは、エンジンECU30に備えられる入出力ポート(I/O)39を介して接続されており、これらの間で相互にデータをやり取りすることができる。これにより、内燃機関の制御装置10はエンジンECU30が有する内燃機関1の負荷KLや機関回転数Neその他の内燃機関の運転制御データを取得したり、入出力ポート(I/O)39を介して内燃機関1の各種センサからの情報を取得したり、あるいは内燃機関の制御装置10の制御をエンジンECU30の内燃機関の運転制御ルーチンに割り込ませたりすることができる。
記憶部30mには、実施例1に係る内燃機関の運転制御方法の処理手順を含むコンピュータプログラムや、内燃機関1の運転制御に用いる燃料噴射量のデータマップ等が格納されている。ここで、記憶部30mは、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。また、実施例1に係る内燃機関の制御装置10や、エンジンECU30の運転制御部30pは、メモリ及びCPUにより構成することができる。
上記コンピュータプログラムは、内燃機関の制御装置10やエンジンECU30の運転制御部30p等にすでに記録されているコンピュータプログラムとの組み合わせによって、実施例1に係る内燃機関の運転制御方法の処理手順を実現できるものであってもよい。また、この内燃機関の制御装置10は、前記コンピュータプログラムの代わりに専用のハードウェアを用いて、アシストガス選択部11及びアシストガス選択手段切替部12の機能を実現するものであってもよい。次に、この内燃機関の制御装置10を用いて、実施例1に係る内燃機関の運転制御方法を実現する手順を説明する。なお、この説明にあたっては、適宜図1〜図4を参照されたい。
図5は、実施例1に係る内燃機関の運転制御方法の手順を示すフローチャートである。実施例1に係る内燃機関の制御方法を実行するにあたり、内燃機関の制御装置10が備えるアシストガス選択部11は、気体燃料FGの噴射が必要か否かを判定する(ステップS101)。例えば、内燃機関1が高負荷で運転されている場合や、燃焼が悪い領域で内燃機関1が運転されている場合には、気体燃料FGの噴射が必要であると判定する。これは、アシストガス選択部11が内燃機関1に取り付けられる各種センサから情報を取得し、内燃機関1の機関回転数、負荷、吸気温度等を基に判定する。
気体燃料FGの噴射が必要であるとアシストガス選択部11が判定した場合(ステップS101;Yes)、アシストガス選択手段切替部12は、アシストガス選択手段50等のセレクタ51sを気体燃料FGに切り替えて、気体燃料タンク25とガスアシスト噴射弁2とを連通させる(ステップS102)。エンジンECU30の運転制御部30pは、内燃機関1の機関回転数、負荷、吸気温度等を基に、必要な気体燃料FGの噴射量を算出するとともに、液体燃料FLとともに、又は気体燃料FGを単独でガスアシスト噴射弁2から噴射させる(ステップS103)。これにより、内燃機関1の燃焼が悪い場合や高負荷運転時等においても、内燃機関1の燃焼効率を改善できる。
アシストガス選択部11が気体燃料FGの噴射は不要であると判定した場合(ステップS101;No)、アシストガス選択部11は、空気Aによるガスアシストが必要か否かを判定する(ステップS104)。空気Aによるガスアシストが必要な場合とは、例えば、低負荷、液体燃料が低温、内燃機関1の始動時、燃焼が不安定であるとき等のように、ガスアシストなしでは排出HCが多い場合や、加速時のような過渡時の場合等である。空気Aによるガスアシストが不要である場合(ステップS104;No)、エンジンECU30の運転制御部30pは、液体燃料FLを用いて通常の運転を継続する。
空気Aによるガスアシストが必要である場合(ステップS104;Yes)、アシストガス選択部11は、内燃機関1の吸気圧力Piとを取得する。そして、アシストガス選択部11は、内燃機関1の吸気通路21に設けられているガスアシストに用いる空気の取り出し口における取り出し空気圧力Ptと、取得した吸気圧力Piとの差(Pt−Pi)が予め定めた基準圧力Pc以下であるか否かを判定する(ステップS105)。
空気Aによるガスアシストは、取り出し空気圧力Ptと吸気圧力Piとの差圧を利用するため、当該差圧(Pt−Pi)が基準圧力Pc以下である場合には、空気Aでは十分なガスアシスト効果を得ることができない。このため、Pt−Pi≦Pcである場合(ステップS105;Yes)、気体燃料FGを用いてガスアシストを行う。このような場合としては、例えば吸気圧力Piが高くなった場合である。ここで、ガスアシストに用いる空気の取り出し口における取り出し空気圧力Ptは大気圧でほぼ一定なので、吸気圧力Piと基準圧力Pcとを比較してもよい。このように、実施例1においては、内燃機関1の吸気圧力に基づいて、アシストガスAGを選択する。
なお、空気Aによるガスアシストは、前記差圧(Pt−Pi)を利用するため、加速時等の過渡時においては前記差圧が急激に変化する結果、安定して空気Aをガスアシスト噴射弁2へ流すことができない場合がある。このような場合、前記差圧(Pt−Pi)の変化に、吸気圧力センサ45の応答遅れや、アシストガス切替手段50等の応答遅れ、あるいはアシストガスAGの慣性による応答遅れにより、アシストガスAGの選択、切り替えの制御が追従できないおそれもある。したがって、前記差圧(Pt−Pi)の他に、例えばアクセルの開度と開く速度とに基づいて、アシストガスAGを選択し、切り替えてもよい。また、液体燃料FLの温度が低いときには、液体燃料FLの粘性が高くなる結果、空気Aのみのガスアシストでは液体燃料の微粒化が不十分になる場合がある。このため、液体燃料FLの温度を測定し、所定温度以下の場合には、気体燃料FGをアシストガスAGとして用いて、燃焼効率を改善してもよい。
アシストガス選択部11の判定結果を受けて、アシストガス選択手段切替部12は、アシストガス選択手段50等のセレクタ51sを気体燃料FGに切り替えて、気体燃料タンク25とガスアシスト噴射弁2とを連通させる(ステップS102)。エンジンECU30の運転制御部30pは、内燃機関1の機関回転数、負荷、吸気温度等を基に、必要な気体燃料FGの噴射量を算出するとともに、気体燃料FGを単独で、又は液体燃料FLとともにガスアシスト噴射弁2から噴射させる(ステップS103)。
Pt−Pi>Pcである場合(ステップS105;No)、取り出し空気圧力Ptと吸気圧力Piとの差圧で十分なガスアシストの効果を得ることができると判断できる。このため、アシストガス選択手段切替部12は、アシストガス選択手段50等のセレクタ51sを空気Aに切り替えて、内燃機関1の吸気通路21とガスアシスト噴射弁2とを連通させる(ステップS106)。エンジンECU30の運転制御部30pは、内燃機関1の機関回転数、負荷、吸気温度等を基に、必要な液体燃料FLの噴射量を算出するとともに、液体燃料FLをガスアシスト噴射弁2から噴射させて内燃機関1を運転する(ステップS107)。
一般に、スロットル弁24の前後差圧を利用する空気によるガスアシストは、スロットル弁24の閉じている領域(低負荷)でしか効果が得られないが、実施例1においては、内燃機関1の運転条件や吸気圧力に基づいてアシストガスAGを選択し、変更する。これにより、吸気ポート4の壁面等への燃料付着量が問題となる加速時や、内燃機関1が高負荷で運転されている場合には、気体燃料FGを用いることで内燃機関の燃焼効率を改善できる。その結果、前記条件においても内燃機関1の出力性能やレスポンス、及びエミッションを改善できるとともに、燃料消費も抑制できる。
また、気体燃料FGは、加速時や高負荷時に使用され、低負荷時には空気AのみをアシストガスAGとして使用する。これにより、気体燃料FGの使用量を抑制できるので、気体燃料タンクの容量を小さくすることもできる。さらに、気体燃料FGのみでガスアシストを実行する場合には、気体燃料のみがなくなった場合は、低負荷領域においてもガスアシストが実行できず、液体燃料を微粒化できない。しかし、実施例1によれば、気体燃料FGのみがなくなった場合であっても、少なくとも低負荷領域においては効果的に液体燃料を微粒化できる。これにより、内燃機関1の燃焼効率を改善して、出力性能、エミッション等を改善できる。
また、実施例1においては、内燃機関1が低負荷領域で運転される場合には、アシストガスAGに空気Aを用い、加速時等の過渡時や高負荷時等ではアシストガスAGに気体燃料FGを用いる。これにより、内燃機関1のすべての運転領域でガスアシストによる液体燃料噴霧の微粒化を実現できるので、内燃機関1のすべての運転領域において、内燃機関1の出力性能やレスポンス、及びエミッションを改善できるとともに、燃料消費も抑制できる。なお、実施例1で開示した構成は、以下の実施例においても適宜適用できる。また、実施例1と同一の構成を備える以上、実施例1と同様の作用、効果を奏する。
実施例2では、アシストガス選択手段の他の例を説明する。図6−1、図6−2は、実施例2に係る内燃機関1が備えるアシストガス選択手段の一例を示す説明図である。図6−1に示すアシストガス選択手段50cは、アシストガス供給通路28agが、各ガスアシスト噴射弁2へ分岐する前に、気体燃料ON/OFF弁531、532(以下、気体燃料ON/OFF弁53という)等を配置する。また、空気供給通路28aが、各ガスアシスト噴射弁2へ分岐する前に、逆止弁54を配置する。なお、気体燃料ON/OFF弁53はインジェクタであってもよく、インジェクタを用いる場合には、インジェクタの開閉デューティを変更することにより、気体燃料の流量を調整可能な気体燃料流量調整手段として用いることもできる(以下同様)。
このアシストガス選択手段50cでは、エンジンECU30からの指令により、必要な気体燃料ON/OFF弁53を開くことにより、気体燃料FGをガスアシスト噴射弁2へ供給することができる。また、エンジンECU30からの指令により、必要な気体燃料ON/OFF弁53を閉じることにより逆止弁54が開くので、空気Aをガスアシスト噴射弁2へ供給することができる。これにより、ガスアシスト噴射弁2へ供給するアシストガスAGを、気体燃料FG、又は空気Aのいずれか一方に切り替えることができる。また、アシストガスAG(ここでは気体燃料FG)を各ガスアシスト噴射弁2にそれぞれ独立して供給することができるので、アシストガスAGの供給が必要なガスアシスト噴射弁2を選択してアシストガスAGを供給することができる。
気体燃料FGの供給が不要である場合には、気体燃料ON/OFF弁53を閉じることにより、気体燃料FGが吸気ポート4内へ流れ出すことを防止できる。同時に、逆止弁54によって、気体燃料FGが吸気通路21へ流れ出すことも防止できる。これにより、安全性を十分に担保できる。さらに、気体燃料ON/OFF弁53の代わりに気体燃料FGの流量を調整できるレギュレータ(気体燃料流量調整手段)を用いれば、ガスアシスト噴射弁2へ供給する気体燃料FGの量も調整することができるので、内燃機関1の運転をより細かく制御できる。また、レギュレータに、さらに圧力調整機能を持たせれば、空気Aと気体燃料FGとの両方をアシストガスとして選択するとともに、気体燃料FGの比率を調整することもできる。
図6−2に示すアシストガス選択手段50dは、図6−1に示すアシストガス選択手段50cと略同様の構成であるが、逆止弁54の代わりに空気ON/OFF弁55を備える点が異なる。なお、空気ON/OFF弁55はインジェクタであってもよく、インジェクタを用いる場合には、インジェクタの開閉デューティを変更することにより、空気Aの流量を調整可能な空気流量調整手段として用いることもできる。
これにより、このアシストガス選択手段50dでは、上記アシストガス選択手段50cの機能に加え、アシストガスAGに空気Aを用いる場合には、空気Aの供給を能動的に停止させることができる。その結果、ガスアシストを用いないで内燃機関1を運転することもできる。また、空気ON/OFF弁55の代わりに、空気Aの流量を調整できるレギュレータ(空気流量調整手段)を用いれば、ガスアシスト噴射弁2へ供給する空気Aの量も調整することができるので、内燃機関1の運転をより細かく制御できる。さらに、アシストガスAGとして気体燃料FGと空気Aとを選択して用いる場合には、空気Aの比率を調整することもできる。
図7−1、図7−2は、実施例2に係る内燃機関1が備えるアシストガス選択手段の一例を示す説明図である。図7−1に示すアシストガス選択手段50eは、アシストガス供給通路28agが、各ガスアシスト噴射弁2へ分岐する前に、気体燃料ON/OFF弁561、562(以下、気体燃料ON/OFF弁56という)等を配置する。また、空気供給通路28aがそれぞれのガスアシスト噴射弁2へ分岐をした後に、逆止弁571、572(以下、逆止弁57という)等を配置する。なお、気体燃料ON/OFF弁56はインジェクタであってもよく、インジェクタを用いる場合には、インジェクタの開閉デューティを変更することにより、気体燃料の流量を調整可能な気体燃料流量調整手段として用いることもできる(以下同様)。
このアシストガス選択手段50eでは、エンジンECU30からの指令により、必要な気体燃料ON/OFF弁56を開くことにより、気体燃料FGをガスアシスト噴射弁2へ供給することができる。また、エンジンECU30からの指令により、必要な気体燃料ON/OFF弁56を閉じることにより逆止弁57が開くので、空気Aをガスアシスト噴射弁2へ供給することができる。これにより、ガスアシスト噴射弁2へ供給するアシストガスAGを、気体燃料FG、又は空気Aのいずれか一方に切り替えることができる。また、各ガスアシスト噴射弁2に対応して逆止弁57が備えられるので、気体燃料ON/OFF弁56を独立に開閉することにより、アシストガスAG(ここでは気体燃料FG)を各ガスアシスト噴射弁2にそれぞれ独立して供給することができる。これにより、アシストガスAGが必要なガスアシスト噴射弁2に対してのみ、アシストガスAGを供給することができる。
その結果、他の気筒へ流れ出すアシストガスAGはないので、アシストガスAGの流量低下や、アシストガスAGとして用いる気体燃料FGの無駄な消費を抑制できる。また、内燃機関1の運転停止時のように、気体燃料FGの供給が不要である場合には、すべての気体燃料ON/OFF弁56を閉じることにより、気体燃料FGが吸気ポート4内へ流れ出すことを防止できるので、安全性も十分に担保できる。さらに、気体燃料ON/OFF弁56の代わりに気体燃料FGの流量を調整できるレギュレータ(気体燃料流量調整手段)を用いれば、ガスアシスト噴射弁2へ供給する気体燃料FGの量も調整することができるので、内燃機関1の運転をより細かく制御できる。また、レギュレータに、さらに圧力調整機能を持たせれば、空気Aと気体燃料FGとの両方をアシストガスとして選択するとともに、気体燃料FGの比率を調整することもできる(以下同様)。
図7−2に示すアシストガス選択手段50fは、アシストガス供給通路28agが、各ガスアシスト噴射弁2へ分岐する前に、気体燃料ON/OFF弁56を配置する。そして、各気体燃料ON/OFF弁56は、各三方弁51a1、51a2(以下、三方弁51aという)の入口INに接続される。また、各三方弁51aの入口INには、空気供給通路28aが接続されている。そして、各三方弁51aには、ガスアシスト噴射弁2へアシストガスAGを供給するアシストガス供給通路28agが接続されている。このような構成により、三方弁51aのセレクタ51sを切り替えることによりアシストガスAGを選択するとともに、選択されたアシストガスAGをガスアシスト噴射弁2に供給する。
このアシストガス選択手段50eでは、エンジンECU30からの指令により、必要な気体燃料ON/OFF弁56を開くとともに、セレクタ51sを気体燃料FG側にすることにより、気体燃料FGをガスアシスト噴射弁2へ供給することができる。また、エンジンECU30からの指令により、必要な気体燃料ON/OFF弁56を閉じるとともに、セレクタ51sを空気A側にすることにより、空気Aをガスアシスト噴射弁2へ供給することができる。これにより、ガスアシスト噴射弁2へ供給するアシストガスAGを、気体燃料FG、又は空気Aのいずれか一方に切り替えることができる。
また、気体燃料FGが必要なガスアシスト噴射弁2に対しては気体燃料ON/OFF弁56を開き、他のガスアシスト噴射弁2に対しては気体燃料ON/OFF弁56を閉じることにより、アシストガスAG(ここでは気体燃料FG)を各ガスアシスト噴射弁2にそれぞれ独立して供給することができる。これにより、気体燃料FGが必要なガスアシスト噴射弁2にのみ、気体燃料FGを供給できる。これにより、気体燃料FGが不要なガスアシスト噴射弁2へ気体燃料FGが流れることを防止できるので、気体燃料FGの無駄な消費を抑制できる。同時に、気体燃料FGが必要なガスアシスト噴射弁2に対する、気体燃料FGの流量低下も抑制できる。
また、各三方弁51aのセレクタ51sを独立して制御できるので、必要なガスアシスト噴射弁2にのみ、空気Aを供給することもできる。また、内燃機関1の運転停止時のように、気体燃料FGの供給が不要である場合には、すべての気体燃料ON/OFF弁56を閉じることにより、気体燃料FGが吸気ポート4内へ流れ出すことを防止できるので、安全性も十分に担保できる。
図8は、実施例2に係る内燃機関1が備えるアシストガス選択手段の一例を示す説明図である。図8に示すアシストガス選択手段50gは、アシストガス供給通路28agが、各ガスアシスト噴射弁2へ分岐する前に、気体燃料ON/OFF弁56を配置する。また、空気供給通路28aがそれぞれのガスアシスト噴射弁2へ分岐をした後に、空気ON/OFF弁581、582(以下、空気ON/OFF弁58という)等を備える。
このアシストガス選択手段50gでは、エンジンECU30からの指令により、気体燃料FGが必要なガスアシスト噴射弁2に対応する気体燃料ON/OFF弁56を開くとともに、気体燃料の供給が不要なガスアシスト噴射弁2に対応する空気ON/OFF弁58を閉じることにより、気体燃料FGをガスアシスト噴射弁2へ供給することができる。また、エンジンECU30からの指令により、空気Aの供給が必要なガスアシスト噴射弁2に対応する空気ON/OFF弁58を開くとともに、空気Aの供給が不要なガスアシスト噴射弁2に対応する気体燃料ON/OFF弁56を閉じることにより、空気Aをガスアシスト噴射弁2へ供給することができる。これにより、ガスアシスト噴射弁2へ供給するアシストガスAGを、気体燃料FG、又は空気Aのいずれか一方に切り替えることができる。
また、それぞれのガスアシスト噴射弁2に対応して気体燃料ON/OFF弁56、空気ON/OFF弁58が備えられているので、気体燃料FG又は空気Aが必要なガスアシスト噴射弁2にのみ、独立して気体燃料FG又は空気Aを供給できる。これにより、他のガスアシスト噴射弁2へ気体燃料FG又は空気Aが流れることを防止できるので、気体燃料FG又は空気Aの流量低下を抑制して、効率よくガスアシストを実現できるとともに、気体燃料FGの無駄な消費も抑制できる。
また、気体燃料FGの供給が不要である場合には、気体燃料ON/OFF弁56を閉じることにより、気体燃料FGが吸気ポート4内へ流れ出すことを防止できるので、安全性も十分に担保できる。さらに、気体燃料ON/OFF弁56、空気ON/OFF弁58の代わりに気体燃料FG及び空気Aの流量を調整できるレギュレータ(気体燃料及び空気流量調整手段)を用いれば、ガスアシスト噴射弁2へ供給する気体燃料FGの量も調整することができるので、内燃機関1の運転をより細かく制御できる。
さらに、レギュレータに圧力調整機能を持たせれば、気体燃料FGの圧力を調整して、空気Aと気体燃料FGとの両方をアシストガスとして選択することができる。このとき、レギュレータの流量を調整すれば、気体燃料FGと空気Aとの比率を調整することもできるので、内燃機関1の制御の自由度が向上する。
以上のように、本発明に係る内燃機関及び内燃機関の制御装置は、気体により液体燃料を微粒化する内燃機関に有用であり、特に、液体燃料を微粒化しつつ気体燃料の消費を抑制できるに適している。
実施例1に係る内燃機関の一例を示す説明図である。 実施例1に係る内燃機関が備えるガスアシスト噴射弁を示す断面図である。 実施例1に係る内燃機関が備えるアシストガス選択手段の一例を示す概念図である。 実施例1に係る内燃機関に適用できる他のアシストガス選択手段の例を示す概念図である。 実施例1に係る内燃機関に適用できる他のアシストガス選択手段の例を示す概念図である。 実施例1に係る内燃機関の制御装置の構成を示す説明図である。 実施例1に係る内燃機関の運転制御方法の手順を示すフローチャートである。 実施例2に係る内燃機関1が備えるアシストガス選択手段の一例を示す説明図である。 実施例2に係る内燃機関1が備えるアシストガス選択手段の一例を示す説明図である。 実施例2に係る内燃機関1が備えるアシストガス選択手段の一例を示す説明図である。 実施例2に係る内燃機関1が備えるアシストガス選択手段の一例を示す説明図である。 実施例2に係る内燃機関1が備えるアシストガス選択手段の一例を示す説明図である。
符号の説明
1 内燃機関
1b 燃焼室
2 ガスアシスト噴射弁
4 吸気ポート
10 内燃機関の制御装置
11 アシストガス選択部
12 アシストガス選択手段切替部
28a 空気供給通路
28ag アシストガス供給通路
28f 気体燃料供給通路
30 エンジンECU
50、50a、50b、50c、50d、50e、50f、50g アシスト選択切替手段

Claims (9)

  1. 液体燃料と気体燃料とを用いる内燃機関であって、
    前記液体燃料とともに気体を噴射できるガスアシスト噴射弁と、
    前記ガスアシスト噴射弁から噴射する気体として前記気体燃料又は空気を用いるとともに、前記内燃機関を運転する際には、前記ガスアシスト噴射弁に供給する前記気体を選択するアシストガス選択手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記内燃機関の運転条件に基づいて、前記ガスアシスト噴射弁に供給する気体を選択することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記内燃機関の吸気圧力に基づいて、前記ガスアシスト噴射弁に供給する気体を選択することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  4. 前記内燃機関が前記ガスアシスト噴射弁を複数備える場合、前記アシストガス選択手段は、各ガスアシスト噴射弁に対して独立して前記気体燃料を供給又は供給停止できることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関。
  5. 前記アシストガス選択手段は、前記ガスアシスト噴射弁に供給する前記気体燃料の流量を調整できる気体燃料流量調整手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関。
  6. 前記アシストガス選択手段は、前記ガスアシスト噴射弁に供給する前記空気の流量を調整できる空気流量調整手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関。
  7. 前記アシストガス選択手段は、前記空気と前記気体燃料との両方を選択して前記ガスアシスト噴射弁に供給できることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の内燃機関。
  8. 液体燃料とともに気体を噴射できるガスアシスト噴射弁と、前記ガスアシスト噴射弁から噴射する気体として前記気体燃料又は空気を用いるとともに、前記ガスアシスト噴射弁に供給する気体を選択するアシストガス選択手段と、を備える内燃機関を制御するものであり、
    前記内燃機関の運転条件に基づいて、前記ガスアシスト噴射弁に供給する気体を選択するアシストガス選択部と、
    前記内燃機関の運転時には、選択した気体を前記ガスアシスト噴射弁に供給するようにアシストガス選択手段を切り替えるアシストガス選択手段切替部と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  9. 液体燃料とともに気体を噴射できるガスアシスト噴射弁と、前記ガスアシスト噴射弁から噴射する気体として前記気体燃料又は空気を用いるとともに、前記ガスアシスト噴射弁に供給する気体を選択するアシストガス選択手段と、を備える内燃機関を制御するものであり、
    前記内燃機関の吸気圧力に基づいて、前記ガスアシスト噴射弁に供給する気体を選択するアシストガス選択部と、
    前記内燃機関の運転時には、選択した気体を前記ガスアシスト噴射弁に供給するようにアシストガス選択手段を切り替えるアシストガス選択手段切替部と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
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