JP2005315177A - パイロット着火ガスエンジンにおけるパイロット油投与時期調整方法およびパイロット油投与時期調整装置 - Google Patents

パイロット着火ガスエンジンにおけるパイロット油投与時期調整方法およびパイロット油投与時期調整装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 不活性ガスを含む燃料ガスの組成の変化に対応してエンジン着火用パイロット油の燃焼室への投与を適切な時期に行って、エンジンを高い熱効率で運転させる。
【解決手段】 燃焼室に供給する燃料ガスの組成を測定するガスセンサー4と、その測定結果から燃料ガス中の不活性ガス濃度を算出する燃料ガス組成判定部5と、予め設定した不活性ガスの濃度とパイロット油投与時期との関係データを記憶するパイロット油投与時期設定用データ記憶部6と、燃料ガス組成判定部5で算出した燃料ガス中の不活性ガス濃度を、パイロット油投与時期設定用データ記憶部6に記憶した関係データと照合し、その濃度に対するパイロット油投与時期を設定するパイロット油投与時期設定部7と、パイロット油投与時期設定部7で設定したパイロット投与時期にもとづき、パイロット燃料噴射弁のパイロット油噴射時期を調整するパイロット油投与時期調整部9とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パイロット着火ガスエンジンにおいて、エンジン着火用パイロット油の燃焼室への投与時期を燃料ガスの組成変化に対応して調整するパイロット油投与時期調整方法およびパイロット油投与時期調整装置に関するものである。
従来、ガス組成が変化する燃料ガスを燃焼させて運転するガスエンジンにおいて、ガスエンジンに供給される燃料ガスを燃料組成計測手段で分析してガス組成演算手段によって燃料ガスのガス組成を演算し、その結果にもとづいてメタン価算出手段と発熱量演算手段によって、燃料ガスのメタン価および発熱量を演算すると共に、負荷演算手段と回転数演算手段でガスエンジンの負荷と回転数を算出し、前記メタン価、発熱量、負荷、回転数にもとづいて目標空燃比演算手段と点火時期算出手段によって最適な目標空燃比と最適な目標点火時期を決定し、これにより、空燃比制御弁開度調整手段により空燃比制御弁の開度を制御すると共に、点火時期調整手段により点火時期を制御して、ノッキングおよびNOxの発生を抑制するようにした点火時期制御方法、装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−148187号公報
しかしながら、前記ガスエンジンの点火時期制御方法、装置は、ノッキングとNOxの発生を抑制するために、空燃比と点火時期を制御するが、複数の成分の明らかな可燃性ガスを混合したガスを燃料としており、ガスエンジンの燃焼特性に影響を及ぼす燃料ガス中のCOやN等の不活性ガスの濃度を考慮して点火時期を調整するものではないので、ガス化溶融炉等の生成ガスのように、COやN等の不活性ガスを含み、それらの濃度が変化するガスを燃料ガスとして燃焼させる場合に、その燃料ガスに対して点火時期を適切に設定することができず、燃費の変化を抑制して効率の良い燃焼状態でエンジンの運転を行わせることができない問題がある。特に、パイロット油の圧縮着火による燃焼炎を着火源として燃焼室に圧縮された燃料ガスと空気との混合気を着火燃焼させる方式のパイロット着火ガスエンジンにおいて、燃焼室に対するパイロット油の投与時期の調整を行うものとして適用することはできない。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、不活性ガスを含む燃料ガスの組成の変化に対応させて、エンジン着火用パイロット油の燃焼室への投与時期を適切に調節して、エンジンを高い熱効率で運転させることができるパイロット着火ガスエンジンにおけるパイロット油投与時期調整方法およびパイロット油投与時期調整装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。
すなわち、本発明の請求項1に係るパイロット着火ガスエンジンにおけるパイロット油投与時期調整方法は、燃焼室に燃料ガスと空気との混合気を供給して圧縮すると共に、この圧縮した混合気中にパイロット燃料噴射弁からパイロット油を噴射して前記圧縮された混合気中で圧縮着火させ、その燃焼炎を着火源として、前記燃焼室内の混合気を着火燃焼させる方式のパイロット着火ガスエンジンにおけるパイロット油投与時期調整方法であって、前記燃焼室に供給される燃料ガスのガス組成を判定し、予め設定しておいた不活性ガス成分の濃度とパイロット油投与時期との関係データにもとづいて、前記判定によって得られた燃料ガス中の不活性ガス成分の濃度に対するパイロット油投与時期を設定し、この設定によるパイロット油投与時期にもとづいて、前記パイロット燃料噴射弁からのパイロット油の噴射時期を調整することを特徴としている。
また、本発明の請求項2に係るパイロット着火ガスエンジンにおけるパイロット油投与時期調整装置は、燃焼室に燃料ガスと空気との混合気を供給して圧縮すると共に、この圧縮した混合気中にパイロット燃料噴射弁からパイロット油を噴射して前記圧縮された混合気中で圧縮着火させ、その燃焼炎を着火源として、前記燃焼室内の混合気を着火燃焼させる方式のパイロット着火ガスエンジンにおけるパイロット油投与時期調整装置であって、前記燃焼室に供給する燃料ガスの組成を測定するガスセンサーと、ガスセンサーの測定結果にもとづいて燃料ガス中の不活性ガス成分の濃度を算出する燃料ガス組成判定部と、予め設定した不活性ガス成分の濃度とパイロット油投与時期との関係データを記憶するデータ記憶部と、前記燃料ガス組成判定部によって算出された燃料ガス中の不活性ガス成分の濃度を、前記データ記憶部に記憶された関係データと照合して、その濃度に対するパイロット油投与時期を設定するパイロット油投与時期設定部と、該パイロット油投与時期設定部で設定されたパイロット油投与時期にもとづいて、前記パイロット燃料噴射弁からのパイロット油の噴射時期を調整するパイロット油投与時期調整部とを備えたことを特徴としている。
本発明の請求項1,2に係るパイロット着火ガスエンジンにおけるパイロット油投与時期調整方法およびパイロット油投与時期調整装置によれば、予め設定しておいた不活性ガス成分の濃度とパイロット油投与時期との関係データにもとづいて、ガスエンジンに供給される燃料ガス中の不活性ガス成分の濃度に対するパイロット油投与時期が設定されるので、不活性ガスを含む燃料ガスの組成の変化に対応させて、エンジン着火用パイロット油の燃焼室への噴射を適切な時期に行うことができ、パイロット着火ガスエンジンを高い熱効率で運転させることができる。
以下、本発明の一実施の形態に係るパイロット着火ガスエンジンにおけるパイロット油投与時期調整装置について、添付図面を参照して説明する。
図1において、1は本発明の一実施の形態に係るパイロット着火ガスエンジンにおけるパイロット油投与時期調整装置である。このパイロット油投与時期調整装置1は、パイロット着火ガスエンジン2に供給する燃料ガス配管3内の燃料ガスのガス組成を測定するガスセンサー4と、該ガスセンサー4の測定結果にもとづいて、前記燃料ガス中のガス組成(ガス成分と濃度)を算出して、その演算結果を記憶する燃料ガス組成判定部5と、予め設定した燃料ガス中のガス成分の濃度とパイロット油投与時期の関係データを記憶するパイロット油投与時期設定用データ記憶部6と、前記燃料ガス組成判定部5によって算出されたガス成分の濃度を、前記パイロット油投与時期設定用データ記憶部6に記憶されている関係データと照合して、前記ガス成分の濃度に対するパイロット油の投与時期を設定するための演算を行うパイロット油投与時期設定部7と、該パイロット油投与時期設定部7で設定したパイロット油投与時期の設定値を、パイロット油投与時期設定信号出力部8を介して入力し、前記パイロット着火ガスエンジンへのパイロット油の噴射時期の調整を行うパイロット油投与時期調整部8とを備えている。
前記パイロット着火ガスエンジン2は、図2に示すように、シリンダライナ(シリンダ)10とシリンダライナ10内のピストン11とシリンダヘッド12とで区画される主燃焼室(燃焼室)13と、前記シリンダヘッド12に設けられ内部を前記主燃焼室13に連絡された予燃焼室(燃焼室)14とを備え、吸気ポートを経て主燃焼室13内に供給された燃料ガスと空気との混合気を前記予燃焼室14内に導入して、該予燃焼室14内にパイロット燃料噴射弁15から燃焼室の全投入熱量の数%に相当する微量のパイロット油を噴射して圧縮着火させ、予燃焼室14の噴口16から噴出する燃焼炎を着火源として、前記主燃焼室13内の混合気を着火燃焼させる方式のものであり、その出力によって発電機(図示せず)を駆動して電力を得るようにようになっている。
前記燃料ガス配管3に供給される燃料ガスとしては、例えば、廃棄物を高温で溶融処理するガス化溶融炉で生成されるガスが使用されるが、その生成ガスは、ガス化溶融炉に投入する廃棄物の種類等によってガス組成が変化すると共に、H、CO、等の可燃性ガスの他にCOやN等の不活性ガスを含み、それらの不活性ガスの生成ガス中における割合によって燃焼特性が大きく変化するものである。
前記ガスセンサー4は、CO濃度、CO濃度を体積%で別々に測定する赤外線式ガス濃度測定装置と、H濃度を体積%で測定する防爆型工業用電動式ガス分析計とを備え、前記燃料ガス配管3のパイロット着火エンジン2の入口部に装着されている。
また、前記燃料ガス組成判定部5は、前記ガスセンサー4で測定されたH、CO、COの各濃度から、演算式(100=H+CO+CO+N)にもとづいて、N濃度(体積%)を求め、それらの各ガス成分の濃度を、予め設定した所定値以上に変化するまで一時的に内部のメモリに記憶するようになっている。
また、前記パイロット油投与時期設定用データ記憶部6は、予め、H、CO、CO、Nを含む燃料ガスを用いてパイロット着火ガスエンジンを運転する実験を行って、前記燃料ガス中におけるCO濃度、N濃度、H濃度と、該パイロット着火ガスエンジンが最も高い熱効率が得られるパイロット燃料噴射弁に対する最適なパイロット油投与時期(ガスエンジンのクランク角度(CA)で圧縮上死点の前角度で示す)との関係を、例えば、図4に示すように、各ガス成分の濃度とクランク角度の直角座標軸において、ガス成分の濃度の変化に対する前記圧縮上死点の前角度の変化の関係を求めておき、これを燃料ガス中のガス成分の濃度とパイロット油投与時期との関係データとして数値化して記憶するようになっている。
また、前記パイロット油投与時期設定部7は、前記燃料ガス組成判定部5から入力されるCO濃度、N濃度、H濃度を、前記パイロット油投与時期設定用データ記憶部6に記憶されている前記燃料ガス中のガス成分の濃度とパイロット油投与時期との関係データと照合して、それらのガス成分の濃度に対応するパイロット油投与時期としての圧縮上死点の前角度を求める。具体的には、前記各ガス成分の濃度の標準値Aに対する圧縮上死点の前角度(パイロット油投与時期)の標準値Bとして、ガス成分の濃度が高、低変化した場合、圧縮上死点の前角度の標準値Bをどれだけ進角、遅角させるかを設定する。そして、前記パイロット油投与時期設定信号出力部8はパイロット油投与時期設定部7で設定したパイロット油投与時期(進角、遅角)を電圧または電流信号として前記パイロット油投与時期調整部9に出力するようになっている。
前記パイロット油投与時期調整部9は、図3に示すように、コモンレール式燃料噴射装置17とコントローラ18を備えており、燃料油が高圧ポンプ19によって配管20を介してコモンレール17aに送られて所定の高圧力で蓄えられ、前記コントローラ18の指令により、電磁駆動式燃料噴射弁として構成されガスエンジンの各気筒毎に設けた前記パイロット燃料噴射弁15が所定のタイミングで開弁して、パイロット油を前記予燃焼室14内に噴射するようになっている。
前記コントローラ18は、前記パイロット油投与時期設定信号出力部8から出力されたパイロット油投与時期(圧縮上死点の前角度)に関する信号(進角、遅角に関する電圧または電流信号)を入力すると共に、パイロット着火ガスエンジン2のクランク角検出センサー2aからクランク角度信号eを入力して、前記クランク角度eが前記パイロット油投与時期(パイロット油投与時期の標準値Bに前記進角または遅角を加えた値)の設定値に一致したときに、前記パイロット燃料噴射弁15を開弁させるようになっている。
なお、前記コントローラ18は、前記ガスセンサー4、燃料ガス組成判定部5、パイロット油投与時期設定用データ記憶部6、パイロット油投与時期設定部7、パイロット油投与時期設定信号出力部8等の動作を制御する機能を備えている。
次に、前記実施の形態に係るパイロット油投与時期調整装置1の作用と共に、本発明の一実施の形態に係るパイロット着火ガスエンジンにおけるパイロット油投与時期調整方法について、図5をも参照しながら説明する。
前記コントローラ18がパイロット着火ガスエンジン2からの運転信号を確認する(ステップS1)と、前記ガスセンサー4によって、燃料ガス配管3を通してパイロット着火ガスエンジン2へ供給される燃料ガス中のH、CO、COの各濃度が測定され、それらの測定値が前記燃料ガス組成判定部5に入力されるので(ステップS2)、該燃料ガス組成判定部5は、演算式(100=H+CO+CO+N)にもとづいて、N濃度を演算によって求め、各ガス成分の濃度を、前記パイロット油投与時期設定部7に送ると共に、前記各ガス成分の濃度が予め設定した所定値以上に変化するまで一時的に内部のメモリに記憶する(ステップS3)。なお、前記ガス成分の濃度が所定値以上に変化した場合には、変化したガス成分の濃度が前に記憶されていた濃度値に代わって更新記憶される。
次いで、前記パイロット油投与時期設定部7は、前記燃料ガス組成判定部5から燃料ガス中のガス成分の濃度が入力されると、例えば、CO濃度からパイロット油投与時期を設定する場合は、前記パイロット油投与時期設定用データ記憶部6に記憶されているパイロット油投与時期設定データを読み出して、図4に示すように、COに関する直線を参照してCO濃度Axに対応するクランク角度(CA)の圧縮上死点の前角度の標準値Bに対する遅角または進角Bx(図示の例では遅角)を演算によって求める(ステップS4)。また、例えば、N濃度からパイロット油投与時期を設定する場合は、Nに関する直線を参照して濃度Ayに対応するクランク角度(CA)の圧縮上死点の前角度の標準値Bの遅角または進角By(図示の例では遅角)を演算によって求める(ステップS5)。
このようにして、前記パイロット油投与時期設定部7によってN濃度またはCO濃度に対するパイロット油投与時期が設定されると、前記パイロット油投与時期設定信号出力部8が各ガス成分の濃度に対する前記圧縮上死点の遅角または進角Bx、Byを電圧または電流の制御信号に変換して前記パイロット油投与時期調整部9に出力する(ステップS6)。
これにより、前記パイロット油投与時期調整部9は、コントローラ18が、ガスエンジンのクランク角検出センサー2aから入力されるクランク角度信号eを監視し、前記クランク角度eが、パイロット油投与時期の標準値B(例えば、圧縮上死点の前20°)を前記進角または遅角(Bx、By)を以て変更調整した設定値に一致したときに、前記パイロット燃料噴射弁15に噴射指令信号を出力して該パイロット燃料噴射弁を開弁させる(ステップS7)。その際、コモンレール17a内に高圧で蓄えられている燃料油が、パイロット燃料噴射弁15から前記パイロット着火エンジン2の予燃焼室内14内に所定量噴射されて、主燃焼室13内から予燃焼室14に導入された燃料ガスと空気との混合気中で圧縮着火し、この燃焼炎が噴口16から主燃焼室13内に噴出するので、前記燃焼炎が着火源となって主燃焼室13内の混合気が着火燃焼され、パイロット着火エンジン2の運転が継続して行われ、その運転信号が前記コントローラ18に入力されている(ステップS8)間は、前記ステップS1〜ステップS8の動作が繰り返して行われる。
なお、前記ガスセンサー4によって測定された各ガス成分の濃度(H、CO、COの各濃度)が所定値以上変化した場合には、それにもとづいて前記燃料ガス組成判定部5が求めた新たな各ガス成分の濃度(H、CO、CO、Nの各濃度)を、それまで燃料ガス組成判定部5に記憶されていた各ガス成分の濃度に代えて記憶した後に、前記各ステップS1〜S8の動作が行われる。
前記のように、前記実施の形態に係るパイロット着火エンジンにおけるパイロット油投与時期調整方法は、主燃焼室13に燃料ガスと空気との混合気を供給して圧縮すると共に、この圧縮して予燃焼室14内に導入した混合気中にパイロット燃料噴射弁15からパイロット油を噴射して前記圧縮された混合気中で圧縮着火させ、予燃焼室14から主燃焼室13に噴出する燃焼炎を着火源として、前記主燃焼室13内の混合気を着火燃焼させる方式のパイロット着火ガスエンジン2におけるパイロット油投与時期調整方法であって、前記主燃焼室13に供給される燃料ガスのガス組成を燃料ガス組成判定部5で判定し、予め、パイロット油投与時期設定用データ記憶部6に設定、記憶しておいた不活性ガス成分の濃度とパイロット油投与時期との関係データにもとづいて、前記燃料ガス組成判定部5の判定によって得られた燃料ガス中の不活性ガス成分の濃度に対するパイロット油投与時期を設定し、この設定によるパイロット油投与時期にもとづいて、前記パイロット油投与時期調整部9によって前記パイロット燃料噴射弁13からのパイロット油の噴射時期を調整する構成とされている。
また、前記実施の形態に係るパイロット着火エンジンにおけるパイロット油投与時期調整装置1は、主燃焼室13に燃料ガスと空気との混合気を供給して圧縮すると共に、この圧縮して予燃焼室14内に導入した混合気中にパイロット燃料噴射弁15からパイロット油を噴射して前記圧縮された混合気中で圧縮着火させ、予燃焼室14から主燃焼室13に噴射する燃焼炎を着火源として、前記主燃焼室13内の混合気を着火燃焼させる方式のパイロット着火ガスエンジン2におけるパイロット油投与時期調整装置であって、前記主燃焼室13に供給する燃料ガスの組成を測定するガスセンサー4と、ガスセンサー4の測定結果にもとづいて燃料ガス中の不活性ガス成分の濃度を算出する燃料ガス組成判定部5と、予め設定した不活性ガス成分の濃度とパイロット油投与時期との関係データを記憶するパイロット油投与時期設定用データ記憶部(データ記憶部)6と、前記燃料ガス組成判定部5によって算出された燃料ガス中の不活性ガス成分の濃度を、前記パイロット油投与時期設定用データ記憶部6に記憶された関係データと照合して、その濃度に対するパイロット油投与時期を設定するパイロット油投与時期設定部7と、該パイロット油投与時期設定部7で設定されたパイロット投与時期にもとづいて、前記パイロット燃料噴射弁15から予燃焼室14内のパイロット油の噴射時期を調整するパイロット油投与時期調整部9とを備えた構成とされている。
したがって、予め設定しておいた不活性ガス成分の濃度とパイロット油投与時期との関係データにもとづいて、パイロット着火ガスエンジン2に供給される燃料ガス中の不活性ガス成分の濃度に対するパイロット油投与時期が設定されるので、不活性ガスを含む燃料ガスの組成の変化に対応させて、エンジン着火用パイロット油の予燃焼室14への噴射を適切な時期に行うことができ、これにより、前記予燃焼室14内でのパイロット油の圧縮着火を円滑、適切に行わせて、不活性ガスを含む燃料ガスの混合気を主燃焼室13内で効率良く着火燃焼させることができて、パイロット着火ガスエンジン2を高い熱効率で運転させることができる。
なお、前記実施の形態に係るパイロット着火エンジンにおけるパイロット油投与時期調整方法および装置1においては、パイロット燃料噴射弁15を備えた予燃焼室14を主燃焼室13に連絡して設けた方式のパイロット着火ガスエンジンに本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、前記予燃焼室14を設けずに、前記パイロット燃料噴射弁15から主燃焼室13内に直接パイロット油を噴射させるようにした方式のパイロット着火ガスエンジンに適用することもできる。
また、前記実施の形態に係るパイロット着火エンジンにおけるパイロット油投与時期調整方法および装置1においては、燃料ガス中におけるCO濃度とNの濃度のいずれか一方を選択して、それぞれに対するパイロット油投与時期を設定する例を示したが、これに限らず、両方の濃度を総合的に判断し、または前記不活性ガスの濃度の一方もしくは両方に可燃性ガスであるHの濃度を加えて判断して、それらの濃度に対するパイロット油投与時期を設定するようにしてもよい。また、CO、Nの割合に対してHの割合が多くなると、混合気の燃焼室13,14内での燃焼速度が早くなり、パイロット油投与時期が一定のままでは、過早着火やノッキングが発生し、その発生が重度の場合、機関の損傷を引き起こすことも懸念されるが、前記のようにHの濃度を加えて判断すると、パイロット油投与時期が遅角されて適切に設定されるため、機関を損傷させることなく安全に運転させることができる。
本発明の一実施の形態に係るパイロット着火ガスエンジンのパイロット油投与時期調整装置を示す系統図である。 パイロット着火ガスエンジンの主燃焼室とパイロット油燃料噴射弁との関係構造を示す縦断面図である。 パイロット油投与時期調整部を示す系統図である。 パイロット油投与時期と燃料ガス中のガス成分の濃度との関係を示す線図である。 本発明の一実施の形態に係るパイロット着火ガスエンジンのパイロット油投与時期調整方法を説明するフロー図である。
符号の説明
1 パイロット油投与時期調整装置
2 パイロット着火ガスエンジン
3 燃料ガス配管
4 ガスセンサー
5 燃料ガス組成判定部
6 パイロット油投与時期設定用データ記憶部(データ記憶部)
7 パイロット油投与時期設定部
8 パイロット油投与時期設定信号出力部
9 パイロット油投与時期調整部
13 主燃焼室(燃焼室)
14 予燃焼室(燃焼室)
15 パイロット燃料噴射弁
17 コモンレール式燃料噴射装置
18 コントローラ
19 高圧ポンプ

Claims (2)

  1. 燃焼室に燃料ガスと空気との混合気を供給して圧縮すると共に、この圧縮した混合気中にパイロット燃料噴射弁からパイロット油を噴射して前記圧縮された混合気中で圧縮着火させ、その燃焼炎を着火源として、前記燃焼室内の混合気を着火燃焼させる方式のパイロット着火ガスエンジンにおけるパイロット油投与時期調整方法であって、
    前記燃焼室に供給される燃料ガスのガス組成を判定し、予め設定しておいた不活性ガス成分の濃度とパイロット油投与時期との関係データにもとづいて、前記判定によって得られた燃料ガス中の不活性ガス成分の濃度に対するパイロット油投与時期を設定し、この設定によるパイロット油投与時期にもとづいて、前記パイロット燃料噴射弁からのパイロット油の噴射時期を調整することを特徴とするパイロット着火ガスエンジンにおけるパイロット油投与時期調整方法。
  2. 燃焼室に燃料ガスと空気との混合気を供給して圧縮すると共に、この圧縮した混合気中にパイロット燃料噴射弁からパイロット油を噴射して前記圧縮された混合気中で圧縮着火させ、その燃焼炎を着火源として、前記燃焼室内の混合気を着火燃焼させる方式のパイロット着火ガスエンジンにおけるパイロット油投与時期調整装置であって、
    前記燃焼室に供給する燃料ガスの組成を測定するガスセンサーと、ガスセンサーの測定結果にもとづいて燃料ガス中の不活性ガス成分の濃度を算出する燃料ガス組成判定部と、予め設定した不活性ガス成分の濃度とパイロット油投与時期との関係データを記憶するデータ記憶部と、前記燃料ガス組成判定部によって算出された燃料ガス中の不活性ガス成分の濃度を、前記データ記憶部に記憶された関係データと照合して、その濃度に対するパイロット油投与時期を設定するパイロット油投与時期設定部と、該パイロット油投与時期設定部で設定されたパイロット油投与時期にもとづいて、前記パイロット燃料噴射弁からのパイロット油の噴射時期を調整するパイロット油投与時期調整部とを備えたことを特徴とするパイロット着火ガスエンジンにおけるパイロット油投与時期調整装置。
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