JP2005315033A - 階段 - Google Patents

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Atsushi Takizawa
淳 滝沢
Akio Matsunaga
章生 松永
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Abstract

【課題】 所定の強度を保持することができるとともに加工性に優れ、しかも、構成部材の数が少なく構造が簡単な階段を提供する。
【解決手段】 相互に対向する左右一対の側桁1,1を有する階段であって、側桁1,1は押出形材からなり、幅狭部2、幅狭部2を挟んで上下に配置されるとともに側桁1,1の対向方向へ向けて幅狭部2よりも突出する部位を有した幅広部3,4とを備え、側桁1,1における幅広部3,4の対向部位において、幅狭部2よりも突出する部位を切り欠くことにより、踏板10を支持するための切欠部3A,4Aをそれぞれ形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、階段に関する。
従来、建物の内部又は外部に設置される階段として多種多様なものが提案されている。そのうちの一つに、上下階に掛け渡した左右一対の側桁ないしささら板間に多数の踏板を架設した構造のものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような階段では、側桁の対向部位に踏板を支持するための支持部が設けられており、この支持部に対して踏板を支持した状態で、側桁の側方から踏板をビス止めすることによって、踏板が側桁に対して固定されるようになっている。
特開2002−155608号公報(段落0020〜0023、図1)
ところで、従来の階段では、側桁の剛性や側桁と踏板との接合部分における強度の向上を図るために、側桁の形状や側桁と踏板との接合部分における接合構造の改善が望まれていた。
また、一方で、階段の設置や加工のし易さを考慮すると、構成部材の数が少なく簡単な構造よりなる階段が望まれていた。
そこで、本発明は、所定の強度を保持することができるとともに加工性に優れ、しかも、構成部材の数が少なく構造が簡単な階段を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の階段は、相互に対向する左右一対の側桁を有する階段であって、前記側桁は押出形材からなり、幅狭部と、この幅狭部を挟んで上下に配置されるとともに前記左右一対の側桁相互の対向方向へ向けて前記幅狭部よりも突出する部位を有した幅広部とを備え、前記左右一対の側桁における前記幅広部の対向部位において、前記幅狭部より突出する部位を切り欠くことにより、踏板を支持するための切欠部をそれぞれ形成してなることを特徴とする。
かかる階段によれば、押出形材からなり相互に対向する左右一対の側桁が、幅狭部と、この幅狭部を挟んで上下に配置されるとともに左右一対の側桁相互の対向方向へ向けて幅狭部よりも突出する部位を有した幅広部とを備えてなるので、少なくとも2つの構成要素が側桁に対して付与された階段を得ることができる。つまり、幅狭部および幅広部にて切削加工されることのない部分は、側桁としての強度のかなりの部分を保持するための部分として用いることができ、また、幅広部の突出する部位は、各種切削加工を施したりする部分として利用することができる。例えば、幅広部の突出する部位に対して切削加工を施した場合でも、幅狭部と幅広部にて切削加工されることのない部分とが側桁の構成要素として残ることとなり、この幅狭部と幅広部にて切削加工されることのない部分によって側桁として必要なかなりの部分の強度が保持されるようになる。したがって、切削加工が可能で、しかも容易であるにもかかわらず、所定の強度が側桁に担保された階段が得られる。しかも、側桁は、幅狭部と幅広部とからなるので、構成が簡単であり、工場製作の容易化および部材の軽量化を図りながら構造部材としての強度も高められた階段が得られる。なお、部分的に切削加工を施した幅広部の突出する部位であっても、一部の強度を負担することが可能ではあるが、幅狭部および幅広部にて切削加工されない部分のみにて全ての強度を負担させるように設計することも当然できる。
さらに、幅広部は、幅狭部を挟んで上下に配置されるので、結果、幅狭部が側桁の中心または中心に近い位置に配置される構成となり、側桁における強度と踏板を支持する際のバランスがよくなる。これにより、加工性および剛性を備えた階段を構築することができる。
また、幅広部は、左右一対の側桁相互の対向方向へ向けて幅狭部よりも突出する部位を有しているので、側桁が幅広部を有する構成であるにもかかわらず、側桁の外側においては幅広部の突出することのない形状、例えば、フラットな形状とされた階段が得られる。これにより、外観を向上させることができ、例えば、居室内に設置したときでも圧迫感のない階段を得ることができる。
さらに、左右一対の側桁における幅広部の対向部位において、幅狭部より突出する部位を切り欠くことにより、踏板を支持するための切欠部が形成されるので、幅広部は、幅狭部より突出した状態となり、踏板を支持するための切欠部の形成が行いやすいという利点が得られる。また、踏板は、幅広部の切欠部に係合した状態で側桁に固着することができるので、踏板に加わる荷重が切欠部において負担されるようになり、踏板と側桁との十分な支持強度が確保されることとなる。
また、前記したように、幅狭部を挟んで幅広部が上下に配置されているので、上下の幅広部のそれぞれについて切欠部を形成し、これらの切欠部を利用して踏板を支持するという支持態様を採ることができる。このように構成することで、側桁の上下方向に対して略均一に踏板の荷重が加わるようになり、踏板の取付安定性が向上された階段が得られるようになる。
また、前記幅広部は、中空状に形成されてなる構成とするのがよい。
かかる階段によれば、幅広部が中空状に形成されている分、前記切欠部の形成が行い易いという利点が得られる。また幅広部が中空状にされていることにより、側桁の軽量化を図ることができ、施工時の取り扱いが容易になる。
なお、この中空状の形態としては、上下の幅広部にそれぞれ1つの中空部が形成される場合や、幅狭部の他の側桁に対向する側の面と一致する部分に中間壁を設け、2つの中空部がそれぞれ形成される場合等が考えられる。
さらに、前記踏板は、前記側桁の前記切欠部間に直接支持されてなる構成とするのがよい。
この場合、簡単かつシンプルな部品数の少ない階段が得られる。
さらに、前記踏板は、前記切欠部間に架設された支持材を介して前記側桁に支持されてなる構成とするのがよい。
このような支持材を用いて踏板を支持するようにした階段によれば、側桁に対して踏板を直接支持したものに比べて、左右方向(側桁の短手方向)の変位・変形が小さく抑えられることとなる。すなわち、支持部材の強度を大きくすることにより階段の左右方向(側桁の短手方向)および踏板の上下方向の剛性が向上するので、例えば、階段昇降時の横揺れや上下方向の揺れを抑制することができる。また、踏板を支柱に直接支持する構造に比べて踏板の強度が要求されなくなり、これにより、踏板の材質選定の自由度が高くなるという利点も得られる。
また、前記側桁に中空部を設け、この中空部にサポートシューの支持端を挿入固定するとともに、前記サポートシューの固着部を建物側に固定してなる構成とするのがよい。
かかる階段によれば、側桁の中空部を利用してサポートシューの支持端を挿入固定するこができ、サポートシューの固着部を建物側に固定することにより、サポートシューを介して側桁を建物側に固定することができる。しかも、側桁へのサポートシューの固定は、側桁の中空部にサポートシューの支持端を挿入することにより行うことができるので、サポートシューの取付作業が簡単であるとともに、サポートシューの取付状態が安定したものとなる。なお、幅狭部を中空状に形成することにより、これを中空部として利用することができる。
さらに、側桁の上面に凹溝を形成し、手摺用の支柱のベース部を前記凹溝内に挿入して固定してなる構成とするのがよい。
かかる階段によれば、側桁の上面に形成された凹溝を利用して、手摺用の支柱のベース部を固定することができ、手摺用の支柱の取付作業が行い易いという利点が得られる。
また、前記側桁、前記支持材、前記踏板の一種又は全種がアルミニウム合金製の押出形材からなる構成とするのがよい。
かかる階段によれば、強度の割に軽量で腐食し難いというアルミニウム合金のメリットを活かすことができる。すなわち、階段が軽量になるので、施工時の取り扱いが容易で、また、従来の木造住宅にも容易に適用することができる。
さらに、強度上、デザイン上、最適の断面形状を容易に得ることができる。
さらに、廃棄の際の取扱も容易になる。
本発明によれば、所定の強度を保持することができるとともに加工性に優れ、しかも、構成部材の数が少なく構造が簡単な階段が得られる。
以下、本発明の実施の形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。
(全体構成)
まず、本発明に係る階段の全体構成を、図1から図7を参照して説明する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る階段の主要構造を示した斜視図、図2は同じく階段の主要構造を示した側面図、図3は図2のC−C拡大端面図、図4は階段に使用される側桁を内側方向から見た部分側面図、図5は図4のD−D拡大断面図、図6は図4と同じく側桁に踏板を付けた状態の側断面図、図7は階段の主要構造を示した分解斜視図である。
図1から図7に示すように、本発明に係る階段は、押出形材よりなる側桁を側桁1として用いた階段であり、階段勾配で傾斜する左右一対の側桁1,1と、この左右一対の側桁1,1間に支持された複数の踏板10とを備えて構成されている。本実施の形態では、左右一対の側桁1,1の対向部位に切欠部としてのささら部3A,4A(図4参照)が形成されており、このささら部3A,4Aに踏板10が保持されて固着されるようになっている。また、側桁1は、図2に示すように、その下端1Aに取り付けられたサポートシューS1を介して階下の床面F1に固定され、上端1Bに取り付けられたサポートシューS2を介して階上の床面F2を支持する構造部材F21に固定されている。
(側桁)
側桁1は、アルミニウム合金製の中空押出形材からなり、図5に示すように、断面が幅狭に形成された中空状の幅狭部2と、この幅狭部2を挟んで上下に配置されるとともに左右一対の側桁1,1の対向方向へ向けて幅狭部2よりも突出する中空状の幅広部3,4とを備え、断面形状が略コ字形状に形成されている(図1参照)。本実施の形態では、幅狭部2が幅広部3,4の略半分程度の幅を備えたものとなっている。
幅狭部2には、図5に示すように、内側壁2Aと外側壁2Bとの間に仕切壁2cが形成されている。これにより、側桁1に所定の強度が付与されるようになっている。幅狭部2の内側壁2Aには、図4に示すように、踏板10の取付時に踏板10の端部10aと対向する部位に、ねじ孔2a,2aが形成されている。また、図5に示すように、外側壁2Bには、このねじ孔2a,2aに対向する部位に、後記するねじ6(図3,図7参照)を挿入するための貫通孔2b,2bが形成されている。
図1に示すように、側桁1,1における幅広部3,4の対向部位には、踏板10を支持するための前記ささら部3A,4Aがそれぞれ形成されている。このささら部3A,4Aは、踏板10の端部10aの大きさ(高さ寸法、奥行き寸法)に合わせて、この端部10aが、嵌まり込む大きさに形成されている。本実施形態では、図3に示すように、ささら部3A,4Aの幅方向(側桁1の幅方向)の切り込みが、幅狭部2の内側壁2Aの壁面と同一位置までくるように形成されており、これにより、ささら部3A,4Aに踏板10の端部10aを支持すると、端部10aの内側壁2Aに対向する部分が、内側壁2Aの壁面に当接する状態となる。
図1,図5に示すように、幅広部3の上面3a(側桁1の上面)には、後記する手摺用の支柱21(図1参照)のベース部20を支持するための溝3Bが側桁1の長手方向に沿って形成されている。この溝3Bは、図5に示すように、その開口部3B1の幅W1よりも、溝3Bの中空部3B2の幅W2の方が広くなるように形成されている。
また、図1に示すように、側桁1の下端1A,上端1Bは開口(図では1A側のみ図示)しており、下端1Aや上端1Bから溝3Bに対してベース部20を挿入することができるようになっている。なお、ベース部20は、ねじ23,23で溝3Bの底部に固定されるか、サポートシューS1,S2(図ではS1のみ図示)ないし踏板10にその端部が拘束されるようにベース部20の寸法を形成することにより、溝3B内に固定することができる。
図5に示すように、幅広部4の下面4b(側桁1の下面)には、側桁1の長手方向に沿って、溝部4Cが形成されている。この溝部4Cは、図3に示すように、ねじ5(木ねじ等)を貫通孔5bから挿入することが可能な大きさを有しており、幅広部4のささら部4Aに嵌め込まれた状態の踏板10の後端部10Bに対して、このねじ5をねじ止めすることができる。このとき、ねじ5の頭部5aは、溝部4C内に収まる状態となる。
このような側桁1は、図2,図7に示すように、下端1Aおよび上端1Bが任意の角度に切断加工されて、設置場所に対応した端部形状とされる。つまり、下端1Aについては、階下の床面F1と平行(すなわち水平面)になるように切断加工されるとともに、上端1Bについては、階上の床面F2を支持する梁材等の構造部材F21と平行(すなわち鉛直面)になるように切断加工される。このような切断加工を行うことによって、側桁1の下端1Aおよび上端1Bを、その設置面(床面F1,構造部材F21)に対応する形状とすることができると同時に、後記するサポートシューS1,S2を取り付けるための取付部として機能させることができる。なお、この下端1Aおよび上端1Bの切断加工は、予め工場等において行うこともできるし、設置場所において適宜行うこともできる。
(踏板)
踏板10は、木製の板材であり、図1に示すように、その両端部10a,10aが側桁1,1の幅広部3,4のささら部3A,4A(一方の側のみ図示)に挿入されて嵌め込まれるようになっている。踏板10の前部10Aは、図4,図6に示すように、ささら部3Aが側桁1の幅広部3の上面3aまで開口するように形成されていることに合わせて、側桁1の上面3aの傾斜と面一となるように、下り傾斜状に形成されている。
このような踏板10は、図3に示すように、その端部10aを側桁1のささら部3A,4Aに嵌め込み、幅狭部2の内側壁2Aのねじ孔2a,2aから、ねじ6,6でねじ止めを行うことによって固定されるようになっている。なお、踏板10は、金属製等の板材から形成されたものを用いてもよい。
なお、踏板10は、ねじ6,6のみで固定することや、ねじ5と手前側のねじ6のみで固定することも可能であが、踏板10が確実に固定されることと、踏板10を介して左右の側桁1,1が確実に固定されることが必要である。
(サポートシュー)
サポートシューS1は、図7(a)に示すように、階下の床面F1に当接する床面当接部S11と、この床面当接部S11に一体的に形成され、側桁1の幅狭部2に挿入固定される傾斜平板状の固定部S12(支持端)とを備え、側桁1の下端1Aと階下の床面F1との間に介設されて、下端1Aを床面F1に固定するようになっている。サポートシューS1の固定部S12には、幅狭部2の中空形状(仕切壁2c)に合わせたスリットS13が形成されている。
このようなサポートシューS1は、その固定部S12を側桁1の幅狭部2に挿入して、図8(a)に示すように、取付ボルト7,7(図では一方のみ図示)を、幅狭部2の外側壁2Bのボルト挿入孔2D、固定部S12のボルト孔S14、さらに内側壁2Aに形成されたボルト挿入孔2Dに挿通し、ナット8,8(図では一方のみ図示)を螺合することで、側桁1の下端1Aに取り付けられる。そして、サポートシューS1は、固定ボルト9を用いて床面F1に固定される。
サポートシューS2は、図7(b)に示すように、階上の床面F2を支持する構造部材F21に当接する当接部S21と、この当接部S21に一体的に形成され、側桁1の幅狭部2に挿入固定される傾斜平板状の固定部S22(支持端)とを備え、側桁1の上端1Bと階上の構造部材F21との間に介設されて、上端1Bを構造部材F21に固定するようになっている。サポートシューS2の固定部S22には、幅狭部2の中空形状(仕切壁2c)に合わせたスリットS23が形成されている。
このようなサポートシューS2は、その固定部S22を側桁1の幅狭部2に挿入して、図8(b)に示すように、取付ボルト7,7(図では一方のみ図示)を、幅狭部2の外側壁2Bのボルト挿入孔2D、固定部S22のボルト孔S24、さらに内側壁2Aに形成されたボルト挿入孔2Dに挿通し、ナット8,8(図では一方のみ図示)を螺合することで、側桁1の上端1Bに取り付けられる。そして、サポートシューS2は、固定ボルト9を用いて構造部材F21に固定される。
本実施の形態では、サポートシューS1,S2がアルミニウム合金製の押出形材を所定の長さに切断加工することにより形成されている。図7(a)(b)中、符号Eを付した矢印は、サポートシューS1,S2の押出成形方向を表している。
(手摺)
手摺は、図1,図2に示すように、ベース部20と、このベース部20に立設された支柱21と、この支柱21の上端21aに固定された円柱形状の笠木22(図1参照)とを含んで構成されている。
ベース部20は、図1,図9(a)に示すように、側桁1の幅広部3の上面3aに形成された溝3Bに挿入可能な大きさに形成されており、前後2本の取付ねじ23,23(図9(a)参照)により、側桁1の所定の位置に固定される。
支柱21は、ベース部20に一体的に立設されている。本実施形態では、ひとつのベース部20に対して、2本の支柱21,21が立設された構成であり、それぞれの支柱21によって、笠木22が支持されるようになっている。
本実施の形態では、ベース部20、支柱21、笠木22がアルミニウム合金製の押出形材を所定の長さに切断加工することにより形成されている。
なお、ベース部の長さを踏板間の長さに一致させることにより取付ねじを用いずに取り付けることも可能である。また、取付ねじを用いる場合にはねじの取り付け強度を増して溝3Bの開口部3B1を狭くしない溝に構成することも可能である。
(階段の構築手順)
次に、本発明に係る階段の構築手順を各図を参照して説明する。
階段の構築する際の加工は、工場等において予め全般的に行っておく(切断加工等)ことができ、階段の設置場所に各構成部材を搬入して順次組み付けることにより階段を構築することができる。
はじめに、側桁1,1に対して、踏板10を取り付ける。踏板10の取り付けは、まず、図7に示すように、踏板10の両端部10a,10a(図1参照)を側桁1,1(片方の側桁1のみ図示、以下同じ)のささら部3A,4Aに対して手前側より矢印Y方向にそれぞれ挿入して嵌め込んだ後、側桁1,1の外方から、図3に示すように、貫通孔2b,2bを通じて、ねじ6,6を幅狭部2内に挿入し、ねじ孔2a,2aから踏板10の端部10aをねじ止めする。そして、幅広部4の下面4b(側桁1の下面)の溝部4Cから、踏板10の後端部10Bに向けて、ねじ5をねじ止めする。
このようなねじ止めを各踏板10の両端部10a,10aについてそれぞれ行うことにより、側桁1,1に対して踏板10を取り付けることができる。
また、図2に示すように、このような踏板10の取り付けと並行して、側桁1,1の片側あるいは両側に、手摺を構築する。手摺の構築は、支柱21のベース部20を、側桁1の下端1Aあるいは上端1Bから溝3Bにスライド挿入して、側桁1の所定の位置に配置した後、前後2本の取付ねじ23,23でベース部20を側桁1に対してねじ止めする。これにより、側桁1に支柱21を立設することができる。なお、支柱21の上端21aに笠木22を取り付ける作業は、これに続いて行ってもよいし、側桁1,1を架設した後に行ってもよい。
その後、踏板10を取り付けた側桁1,1を、階下の床面F1と階上の構造部材F21との間に架設する。このとき、側桁1の下端1Aと階下の床面F1との間にサポートシューS1を介設するとともに、側桁1の上端1Bと階上の構造部材F21との間にサポートシューS2を介設する。なお、サポートシューS1,S2は、側桁1を架設する前の段階で、側桁1の下端1Aおよび上端1Bに対して取り付けておく。
ここで、例えば、サポートシューS1の固定部S12の奥行き寸法W1を、側桁1の幅狭部2の中空部の奥行き寸法W2よりも、幾分小さく形成しておくことにより、側桁1に対して奥行き方向にサポートシューS1の挿入位置を移動調整して取り付けるという取付手法を採ることができ、これにより、設置場所の条件や寸法誤差等による組み込み不良を回避して、サポートシューS1を確実に取り付けることができるようになる。
なお、図3,図7に示すように、ねじ6を幅狭部2に挿入するための貫通孔2bを、ゴム製やプラスチック製等の蓋部材30で塞ぐことにより、側桁1の見栄えをよくすることができる。以上のようにして、階段を構築することができる。
このような階段によれば、左右一対の側桁1,1が、幅狭部2と、この幅狭部2を挟んで上下に配置されるとともに左右一対の側桁相互の対向方向へ向けて幅狭部2よりも突出する部位を有した幅広部3,4とを備えてなるので、少なくとも2つの構成要素が側桁1,1に対して付与された階段を得ることができる。つまり、幅狭部2および幅広部3,4にて切削加工されることのない部分は、側桁1,1としての強度のかなりの部分を保持するための部分として用いることができ、また、幅広部3,4の突出する部位は、各種切削加工を施したりする部分として利用することができる。例えば、幅広部3,4の突出する部位に対して切削加工を施した場合でも、幅狭部2と幅広部3,4にて切削加工されることのない部分とが側桁1,1の構成要素として残ることとなり、この幅狭部2と幅広部3,4にて切削加工されることのない部分によって側桁1,1として必要なかなりの部分の強度が保持されるようになる。したがって、切削加工が可能で、しかも容易であるにもかかわらず、所定の強度が側桁1,1に担保された階段が得られる。しかも、側桁1,1は、幅狭部2と幅広部3,4とからなるので、構成が簡単であり、工場製作の容易化および部材の軽量化を図りながら構造部材としての強度も高められた階段が得られる。なお、部分的に切削加工を施した幅広部3,4の突出する部位であっても、一部の強度を負担することが可能ではあるが、幅狭部2および幅広部3,4にて切削加工されない部分のみにてすべての強度を負担させるように設計することも当然できる。
さらに、幅広部3,4は、幅狭部2を挟んで上下に配置されるので、結果、幅狭部2が側桁1,1の中心または中心に近い位置に配置される構成となり、側桁1,1における強度のバランスがよくなる。これにより、加工性および剛性を備えた階段を構築することができる。
また、幅広部3,4は、側桁1,1の対向方向へ向けて幅狭部2よりも突出する部位を有しているので、側桁1,1が幅広部3,4を有する構成であるにもかかわらず、側桁1,1の外側においては幅広部3,4の突出することのないフラットな形状とされた階段が得られる。これにより、外観を向上させることができ、例えば、居室内に設置したときでも圧迫感のない階段を得ることができる。
さらに、幅広部3,4の対向部位において、幅狭部2より突出する部位を切り欠くことにより、踏板10を支持するためのささら部3A,4Aが形成されるので、幅広部3,4は、幅狭部2より突出した状態となり、踏板10を支持するためのささら部3A,4Aの形成が行いやすいという利点が得られる。また、踏板10は、幅広部3,4のささら部3A,4Aに係合した状態で側桁1,1に固着することができるので、踏板10に加わる荷重がささら部3A,4Aにおいても負担されるようになり、踏板10と側桁1,1との十分な接合強度が確保されることとなる。
また、幅狭部2を挟んで幅広部3,4が上下に配置されているので、上下の幅広部3,4のそれぞれについてささら部3A,4Aを形成し、これらのささら部3A,4Aを利用して踏板10を支持するという支持態様を採ることができる。このように構成することで、側桁1,1の上下方向に対して略均一に踏板10の荷重が加わるようになり、踏板10の取付安定性が向上された階段が得られるようになる。
幅広部3,4が中空状に形成されている分、ささら部3A,4Aの形成が行い易いという利点が得られる。また、ささら部3A,4Aが中空状にされていることにより、側桁1,1の軽量化を図ることができ、施工時の取り扱いが容易になる。
また、サポートシューS1,S2は、中空状の幅狭部2を利用して固定するこができるので、取付作業が簡単であるとともに、その取付状態は、安定したものとなる。
さらに、側桁1,1の上面3aに形成された溝3Bを利用して、手摺用の支柱21のベース部20を固定することができ、手摺用の支柱の取付作業が行い易いという利点が得られる。
また、側桁1,1、支柱21,ベース部20の一種又は全種がアルミニウム合金製の押出形材からなるので、強度の割に軽量で腐食し難いというアルミニウム合金のメリットを活かした階段が得られる。すなわち、階段が軽量になるので、施工時の取り扱いが容易で、また、従来の木造住宅にも容易に適用することができる。さらに、廃棄の際の取扱も容易になる。
なお、前記した階段の構築手順は一例であり、適宜変更しても差し支えない。また、支柱21は、工場等で予め側桁1の溝3Bにスライド挿入しておいてもよいし、固定的に組み付けておくようにしてもよい。
また、側桁1,1を先に固定し、踏板10、手摺の固定をその後行うことも可能である。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更して実施することができる。
例えば、側桁1,1、踏板10等の形状は、前記した実施形態のものに限られることはなく、任意の形状のものを使用することができる。
また、図10に示すように、踏板10が側桁1,1(図では一方のみ図示)の内側に納まるように、ささら部3A,4Aを形成して、これに踏板10を支持するように構成してもよい。この場合、踏板10の前部10Aは、鉛直状に形成することができる。
さらに、図11に示すように、踏板10の前部10Aを鉛直状に形成し、これが側面視で側桁1,1(図では一方のみ図示)の上面3aより突出するように設けてもよい。
また、図12,図13に示すように、アルミニウム合金製の押出形材等からなる支持材40を側桁1,1(図では一方のみ図示)のささら部3A,4Aに支持し、この支持材40に踏板10’を支持して固定するようにしてもよい。
このような階段によれば、支持材40を用いて踏板10’を支持する構造であるので、踏板10’を単体で固定する場合に比べて、左右方向(側桁1の短手方向)の変位・変形が小さく抑えられることとなる。
また、支持材40自体での強度を大きいものとしたり、踏板10と支持材40とを合わせて用いることで強度を大きくすることにより、階段の左右方向(側桁1の短手方向)の剛性が向上するので、例えば、階段昇降時の横揺れを抑制することができる。また、踏板10’を側桁1に直接支持する構造に比べて踏板10’の強度が要求されなくなり、これにより、踏板10’の材質選定の自由度が高くなるという利点も得られる。
さらに、側桁1は、図14に示すように、幅狭部2の内側壁2Aの両側部分を幅広部3,4側に延設して仕切壁2A’,2A’とし、結果、幅狭部2の中空部2’が、側桁1の奥行き方向Zの全体に設けられるように、形成してもよい。この場合、踏板10を固定するためのねじ6によるねじ止めは、ささら部3A,4Aにかかる部分で行うようにする。これにより、ねじ6による踏板10の支持間隔を広くすることができ、踏板10の支持安定性に優れた階段が得られる。
また、図15(a)に示すように、当接部S31に一体的に立設した鉛直固定部S32に、切欠き部S33,S33が形成されたサポートシューS3,S3を用いて、側桁1,1(図では一方のみ図示、以下同じ)を階下の床面F1および階上の床面F2の構造部材F21に固定するようにしてもよい。この場合においても、サポートシューS3,S3の鉛直固定部S32,S32は、側桁1,1の中空状の幅狭部2に対して挿入固定されるが、サポートシューS3,S3には、切欠き部S33,S33がそれぞれ形成されているので、側桁1,1の下端1A,上端1Bのいずれの部位においても、問題なく取り付けることができる。
このような階段によれば、ひとつのサポートシューS3を側桁1,1の下端1A,1Bの両方に兼用することができるので、コストを低減することができるとともに、生産性が高められた階段が得られる。
本発明の一実施の形態に係る階段の主要構造を示した斜視図である。 同じく階段の主要構造を示した側面図である。 図2のC−C拡大端面図である。 階段に使用される側桁を内側方向から見た部分側面図である。 図4のD−D拡大断面図である。 図 図4と同じく側桁に踏板を付けた状態の側断面である。 (a)(b)は階段の主要構造を示した分解斜視図である。 (a)(b)はサポートシューの固定構造を示す部分断面図である。 (a)は手摺用の支柱のベース部の係合状態を示す拡大側断面図、(b)は同じくベース部の係合状態を正面側から見たときの部分断面図である。 踏板の取付構造の変形例を示す側断面図である。 踏板の取付構造の変形例を示す側断面図である。 踏板の取付構造の変形例を示す分解斜視図である。 図12の変形例の側断面図である。 側桁の変形例を示す平断面図である。 (a)はサポートシューの変形例を示す斜視図、(b)は同じく取り付け状態を示すも式側面図である。
符号の説明
1 側桁
1A 下端
1B 上端
3A,4A ささら部(切欠部)
10 踏板
21 支柱
20 ベース部
30 踏板
F1 床面
F2 床面
F21 構造部材
S1 サポートシュー
S2 サポートシュー

Claims (8)

  1. 相互に対向する左右一対の側桁を有する階段であって、
    前記側桁は押出形材からなり、幅狭部と、この幅狭部を挟んで上下に配置されるとともに前記左右一対の側桁相互の対向方向へ向けて前記幅狭部よりも突出する部位を有した幅広部とを備え、
    前記左右一対の側桁における幅広部の対向部位において、前記幅狭部よりも突出する部位を切り欠くことにより、踏板を支持するための切欠部をそれぞれ形成してなることを特徴とする階段。
  2. 前記幅広部は、中空状に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の階段。
  3. 前記踏板は、前記側桁に形成した前記切欠部間に直接支持されてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の階段。
  4. 前記踏板は、前記切欠部間に架設された支持材を介して前記側桁に支持されてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の階段。
  5. 前記側桁に中空部を設け、この中空部にサポートシューの支持端を挿入固定するとともに、前記サポートシューの固着部を建物側に固定してなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の階段。
  6. 前記側桁の上面に凹溝を形成し、手摺用の支柱のベース部を前記凹溝内に挿入して固定してなることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の階段。
  7. 前記側桁、前記踏板の一種又は全種がアルミニウム合金製の押出形材からなることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の階段。
  8. 前記支持材がアルミニウム合金製の押出形材からなることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の階段。
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JP2015074935A (ja) * 2013-10-10 2015-04-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 手すり支柱の取付構造
JP2019011587A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 ハンディテクノ株式会社 人工木デッキ

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