JP2005315017A - 橋台部付近の道路構築工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】橋梁部と土工部との間に設けられる延長床版を短くするとともに、橋梁部と延長床版との繋ぎ目を強化して有害な漏水を防止し、伸縮量に応じた伸縮継手を構成する。
【解決手段】橋梁部1側の延長床版17と土工部7側の補助床版23aとの繋ぎ部分に角折れ式継手40を設け、土工部側の補助床版23,23…に複数個の移動制限式継手30,30…を介装して伸縮可能に構築した。
【選択図】図1

Description

本発明は橋台部付近の道路構築工法に関するものであり、特に、橋桁のたわみに対する剛性を高め且つがたつき等を抑止した橋台部付近の道路構築工法に関するものである。
従来、橋桁の温度変化による伸縮を吸収するために、橋桁と橋台の遊間にフィンガー形式の伸縮装置を取り付けて、一方のフィンガーが他方のフィンガーの間に挿脱されるように構築した橋梁用伸縮装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、土工部側の路盤を整形してプレキャスト鉄筋コンクリート製の底版(主床版)を配置し、該底版の一部を橋台に受けさせるとともに、該底版の上に橋梁側の端部から土工部側へ延設される延長床版を配置し、該延長床版と橋梁に一体の舗装を施工するように構築した道路の構築工法も知られている(例えば特許文献2参照)。
前記底版の上には、延長床版の土工部側に2種の補助床版が配置され、2種の補助床版の間に伸縮継手を配置して結合する。従って、橋梁が温度変化により熱収縮して、延長床版及び補助床版が底版上を道路長方向へ移動すれば、伸縮継手が道路長方向へ伸縮して橋梁の熱伸縮を吸収する。
図24は特許文献2に開示された橋梁の概略構成を示し、説明の都合上、各床版の上に施工された舗装面の表示を省略してある。橋梁部1を形成している橋桁2は支承3を介して橋台4に載置されており、橋梁床版5の端部にメナーゼヒンジ等のヒンジ筋継手(図示せず)を介して延長床版6の一端部が結合されている。また、該延長床版6の他端部には土工部7側の第1の補助床版8の一端部に結合し、該第1の補助床版8の他端部には伸縮継手9を介して第2の補助床版10が結合している。これら延長床版6、補助床版8,10、伸縮継手9は底版11の上に配置されている。
特開2000−073305号公報 特開2004−084280号公報
特許文献1記載の発明は、一方のフィンガーと他方のフィンガーとの間隙が大きいため、車両がこの間隙部分を通過する際にショックが発生し、車両の乗員に対して不快感を与えるとともに、騒音の発生による環境悪化が問題となる。
特許文献2記載の発明は、フィンガー形式の伸縮継手に比較して、車両が通過する際のショックが少ないので騒音の発生を抑止でき、構造も簡単で安価に構築できる。
しかし、車両が橋梁部1を通過する際に側径間に活荷重がかかると、橋桁2にたわみが生じて橋梁部1と繋がっている延長床版6には、跳ね上がろうとする力、所謂キックアップが起こる。従来は、このキックアップを延長床版6や補助床版8等の重量で抑えるために、キックアップが発生しないバランス位置まで延長床版6や補助床版8の長さを延ばし、その先に伸縮継手9を接続している。従って、コンクリート橋でもある一定の長さを必要とするが、特に、比較的に剛性の弱い鋼橋や斜角が急な橋では、延長床版が長くなりコストアップの要因となっている。
また、橋梁床版5と延長床版6はメナーゼヒンジ等で結合されており、比較的に柔結合構造であるので、繰り返し荷重により舗装面にクラックが発生し易く、然るときは、がたつきや漏水等の不具合が起きる。メナーゼヒンジ等のヒンジ筋継手は鉄筋で構成されており、有害な漏水等があると錆が発生して劣化するため、保守管理が必要となって管理上の弱点となっている。
更に、補助床版8,10の間に配置された一つの伸縮継手9で橋梁部1の熱伸縮を処理する構造であるため、伸縮量が大きい場合は伸縮継手9が重厚長大な構造となってコストアップとなる。
そこで、橋梁部と土工部との間に設けられる延長床版を短くするとともに、橋梁部と延長床版との繋ぎ目を強化して有害な漏水を防止し、伸縮量に応じた伸縮継手を構成するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、橋台及びその周辺の道路構築工法であって、橋梁部側の床版と土工部側の床版との繋ぎ部分に角折れ式継手を設けた橋台部付近の道路構築工法を提供する。
この構成によれば、車両が橋梁部を通過する際に橋桁のたわみでキックアップが発生したときは、角折れ式継手が蝶番の機能を有しているため、橋梁部側の床版と土工部側の床版との回転は該角折れ式継手にて吸収される。
請求項2記載の発明は、橋台及びその周辺の道路構築工法であって、土工部側の床版に複数個の移動制限式継手を介装して伸縮可能に構築した橋台部付近の道路構築工法を提供する。
この構成によれば、橋梁部の温度変化による伸縮は、前記角折れ式継手を介して土工部側の床版に伝達され、該土工部側の床版に介装された複数個の移動制限式継手にて吸収される。
請求項3記載の発明は、上記角折れ式継手は、橋梁部側の床版と土工部側の床版との対峙する繋ぎ面に、上下方向に湾曲した凸状接触面を有する鋼材を道路幅方向に延設してなり、該鋼材の裏面を前記夫々の床版の繋ぎ面に固着するとともに、該鋼材の道路幅方向に適宜間隔で接続部を設け、前記夫々の床版の前記接続部近傍位置に箱抜き部を設け、
更に、夫々の床版に固着された前記鋼材の凸状接触面間に緩衝部材を介装して対峙させ、夫々の接続部同士を接続具にて接続した橋台部付近の道路構築工法を提供する。
この構成によれば、キックアップが発生したときは、角折れ式継手の凸状接触面が緩衝部材を介して摺擦しながら上下方向にずれ、橋梁部側の床版と土工部側の床版との回転が吸収される。前記凸状接触面間に介装された緩衝部材は、凸状接触面が摺擦するときの金属音の発生を抑止するとともに止水の機能をも有する。橋梁部の温度変化により橋梁部が伸長するときは、前記角折れ式継手の橋梁部側の凸状接触面を有する鋼材が土工部側の凸状接触面を有する鋼材を押圧し、該鋼材を介して土工部側の床版を反橋梁部方向へ押圧する。一方、橋梁部の温度変化により橋梁部が収縮するときは、前記角折れ式継手の接続部同士を接続している接続具が土工部側の鋼材を引張り、該鋼材を介して土工部側の床版を橋梁部方向へ引張る。
請求項4記載の発明は、上記角折れ式継手の接続部は、鋼材ブロックの裏面に球面形状の凹部を設け、該凹部の略中央位置に上記鋼材の凸状接触面から鋼材ブロックの裏面に連通する貫通孔を開穿するとともに、該貫通孔に前記鋼材及び鋼材ブロックの上面まで開放されたスリットを設け、一方、上記角折れ式継手の接続具は、前記貫通孔に挿通される軸部と、該軸部の両端に設けられ且つ該軸部よりも膨拡された係止部とを有する平形くさびからなり、更に、該係止部の前記軸部側の周面は前記鋼材の裏面に凹設された接続部に対応した球面形状に凸設され、前記接続具を前記スリットの上部から挿入して、角折れ式継手の接続部同士を該接続具にて接続した橋台部付近の道路構築工法を提供する。
この構成によれば、橋梁部側の床版と土工部側の床版を結合する際は、緩衝部材を介して角折れ式継手の湾曲した凸状接触面を対峙させて合接し、接続部の上部に設けられたスリットから上記接続具を平形方向にして軸部を挿入し、該接続具の軸部が前記接続部の貫通孔に達した後に該接続具を回転して、前記係止部の球面形状の凸設部分を前記接続部の球面形状の凹設部分に係合させることにより、前記湾曲した凸状接触面同士が摺擦可能な状態で前記接続部同士が接続される。
請求項5記載の発明は、上記土工部側の床版は、道路長方向に複数個に分割された床版毎に移動制限式継手を設けてなる橋台部付近の道路構築工法を提供する。
この構成によれば、予め橋梁部の伸縮量の大きさに合わせて床版の個数と移動制限式継手の個数を設定しておくことにより、橋梁部の温度変化による伸縮は、複数個の移動制限式継手にて吸収される。
請求項6記載の発明は、上記移動制限式継手は、道路長方向に間隙部を有する鋼材ブロックと、隣接する床版の対峙する面に夫々固着され且つ道路幅方向に延設された鋼板と、該対峙した鋼板間に介装された緩衝部材とからなり、サンドイッチ状に合接された前記鋼板及び緩衝部材を前記鋼材ブロックの間隙部に挿入し、該移動制限式継手を介して隣接する床版を連結した橋台部付近の道路構築工法。
を提供する。
この構成によれば、例えば夏場に於いて、橋梁部の温度変化による伸長で橋梁部側の床版に土工部側の床版が押圧された場合は、該床版に固着された鋼板が緩衝部材を反橋梁部側へ押圧して圧縮する。或いは、鋼材ブロックを反橋梁部方向へ押圧する。緩衝部材の圧縮が進むと該床版の反橋梁部側に隣接する床版が反橋梁部方向へ押圧され、また、鋼材ブロックが押圧されると該鋼材ブロックを介して前記隣接する床版が反橋梁部方向へ押圧される。従って、移動制限式継手を介して隣接する複数個の床版が、順次反橋梁部方向へ押圧されて橋梁部の伸長が吸収される。これに対して、例えば冬場に於いて、橋梁部の温度変化による収縮で橋梁部側の床版に土工部側の床版が引張られた場合は、該床版に固着された鋼板が反橋梁部側に隣接する鋼板から離反して緩衝部材の圧縮を解除する。或いは、鋼材ブロックを引き寄せる。従って、移動制限式継手を介して隣接する床版が引き寄せられて橋梁部の収縮が吸収される。
請求項7記載の発明は、上記移動制限式継手の上部が路面に露出した橋台部付近の道路構築工法を提供する。
この構成によれば、移動制限式継手の上部が路面に露出しているので、大きな伸縮量に対応できる。
請求項8記載の発明は、上記移動制限式継手を舗装下面に埋設した橋台部付近の道路構築工法を提供する。
この構成によれば、移動制限式継手を舗装下面に埋設しているので、走行性及び排水性の向上が図れるとともに舗装面の美観が良好となる。
請求項1記載の発明は、橋梁部側の床版と土工部側の床版との繋ぎ部分に角折れ式継手を設けたことにより、橋桁のたわみによる回転角を該角折れ式継手にて吸収することができる。従来のように、延長床版を長くしてその重量によりキックアップを抑止する構造ではなく、角折れ式継手の蝶番機能によって延長床版へのキックアップを解消するため、延長床版の長さを従来のものより短くすることができる。
請求項2記載の発明は、土工部側の床版に複数個の移動制限式継手を介装して伸縮可能に構築したので、橋梁部の温度変化による伸縮は、土工部側の床版に介装された複数個の移動制限式継手にて吸収でき、橋梁部の熱伸縮を複数個の移動制限式継手で分散処理することにより、一つの伸縮継手で処理する構造に比較して、構造が簡素化されてコストダウンに寄与できる。
請求項3記載の発明は、上記角折れ式継手が、上下方向に湾曲した凸状接触面を有する鋼材が緩衝部材を介して対峙して接続されているので、双方の凸状接触面の摺擦により該角折れ式継手が蝶番と同様の機能を具備することになる。このため、請求項1記載の効果に加えて、角折れ式継手の蝶番機能が極めて円滑に作用するので、延長床版へのキックアップをより一層効率よく解消できる。また、前記凸状接触面間に緩衝部材を介装したことにより、凸状接触面が摺擦するときの金属音の発生を抑止することができ、更に、該緩衝部材によって繋ぎ部分からの漏水を防止でき、耐久性の向上に寄与できる。
請求項4記載の発明は、上記角折れ式継手の接続部は、鋼材ブロックの裏面に球面形状の凹部を設け、接続具の両端に設けられた係止部が前記凹部に対応した球面形状に凸設されているので、請求項1または3記載の発明の効果に加えて、キックアップが発生したときに上記凸状接触面同士の摺擦に対応して接続部に於ける接続具の動きも円滑となり、延長床版へのキックアップをより一層効率よく解消できる。また、接続具を平形くさびとしたことにより、接続部への接続具の取り付けが簡単となり、角折れ式継手の装着作業の簡易迅速化に寄与できる。。
請求項5記載の発明は、上記土工部側の床版は、道路長方向に複数個に分割された床版毎に移動制限式継手を設けて構成されているので、請求項2記載の発明の効果に加えて、橋梁部の伸縮量に応じて移動制限式継手を増減でき、特に、伸縮量が大きい場合は安価に構築できる。
請求項6記載の発明は、上記移動制限式継手は、サンドイッチ状に合接された鋼板及び緩衝部材を鋼材ブロックの間隙部に挿入して構成されているので、請求項2または5記載の発明の効果に加えて、移動制限式継手のみならず床版をも伸縮手段として構成でき、橋梁部の温度変化による伸縮をより一層効率よく吸収することができる。
請求項7記載の発明は、上記移動制限式継手の上部が路面に露出しているので、請求項2,5または6記載の発明の効果に加えて、特に大きな伸縮量に対応することができる。
請求項8記載の発明は、上記移動制限式継手を舗装下面に埋設したので、請求項2,5または6記載の発明の効果に加えて、走行性及び排水性の向上が図れるとともに舗装面の美観向上に寄与できる。
以下、本発明に係る橋台部付近の道路構築工法について、好適な実施例をあげて説明する。橋梁部と土工部との間に設けられる延長床版を短くするとともに、橋梁部と延長床版との繋ぎ目を強化して有害な漏水を防止し、伸縮量に応じた伸縮継手を構成するという目的を、橋梁部側に設けられた延長床版と土工部側の床版との繋ぎ部分に角折れ式継手を設け、土工部側の床版に複数個の移動制限式継手を介装して伸縮可能に構築したことにより実現した。
先ず図1乃至図12に従って、実施例1の橋台部付近の道路構築工法について説明する。尚、図24に示した従来の橋梁と同一構成部分には同一符号を使用する。
図1に示すように、橋梁部1を形成している橋桁2は支承3を介して橋台4に載置されており、橋梁床版5の端部に鉄筋15を配筋した剛結構造の現場打ちコンクリート16を介して延長床版17を配置する。
土工部7は締め固めた土砂18の上にグラウト剤19を介してプレキャスト鉄筋コンクリート製の底版20を配置し、該底版20の一端を前記橋台4の上面まで延設して緩衝ゴム21を介してアンカーボルト22により固定する。該底版19の上には道路長方向に複数個に分割された補助床版23,23…を配置し、これら隣接する補助床版23,23間に移動制限式継手30を設ける。
前記橋梁部1側の延長床版17と土工部7側で橋梁部1に一番近い補助床版23aとの繋ぎ部分には角折れ式継手40が設けられている。後述するように、橋梁部1の伸縮量が比較的小さい場合は、図示したように、土工部7側の補助床版23,23…及び移動制限式継手30,30…の上面には、橋梁部1から連続的に舗装面26が施工されて、補助床版23及び移動制限式継手30が舗装面26の下面に埋設された状態となり、走行性及び排水性の向上が図れるとともに舗装面の美観が良好となっている。
図1乃至図3に示すように、前記角折れ式継手40は、橋梁部側の延長床版17と土工部側の補助床版23aとの対峙する繋ぎ面の道路幅方向に鋼材41を延設し、該鋼材41の裏面を夫々前記延長床版17と補助床版23aの繋ぎ面に鉄筋(図示せず)等を用いて固着する。該鋼板41は上下方向に湾曲しており、前記夫々の床版17,23aに固着された鋼板41の凸状接触面41a同士が対峙して配置されている。また、該鋼材41の道路幅方向に適宜間隔で鋼材ブロックよりなる接続部42,42…を設け、該接続部42の裏面を前記延長床版17または補助床版23aの繋ぎ面にアンカーボルト49にて固着する。前記接続部42の略中央部には球面形状の凹部43を設け、該凹部43の略中央位置に接続部42の裏面から前記鋼材41の凸状接触面41aの表面に連通する貫通孔47を開穿するとともに、該貫通孔47に前記鋼材41及び接続部42の上面まで開放されたスリット48を設ける。また、前記夫々の床版17,23aには、前記凹部43の近傍位置に箱抜き部44を設ける。
更に、橋梁部側の延長床版17と土工部側の補助床版23aに夫々固設された前記鋼材の凸状接触面41a,41a間に硬質ゴムをはじめとする緩衝部材45を介装して対峙させ、前記接続部42,42同士を接続具46にて接続する。該接続具46は、前記貫通孔47に挿通される軸部46aと、該軸部46aの両端に設けられ且つ該軸部46aよりも膨拡された係止部46bとを有する平くさびからなり、更に、該係止部46bの前記軸部46a側の周面46cは、前記鋼材41の裏面に凹接された接続部42に対応した球面形状に凸設されている。
而して、前記角折れ式継手40にて橋梁部側の延長床版17と土工部側の補助床版23aを接続する際は、緩衝部材45を介して前記凸状接触面41a,41aを対峙させて合接し、図3(a)に示すように、前記接続具46を前記鋼材41のスリット48に対して平形方向(同図に於いては縦方向)にしてその軸部46aをスリット48の上部から挿入し、図3(b)に示すように、該接続具46の軸部46aが接続部42の貫通孔47に達した後に、図3(c)に示すように、該接続具46を左右何れかへ回転して、図3(d)に示すように、前記係止部46bを略水平状態にすれば、図2に示したように、前記接続具46の球面形状の係止部周面46cの凸設部が前記接続部42の球面形状の凹部43に係合して、前記湾曲した凸状接触面41a,41a同士が摺擦可能な状態で前記接続部42,42同士が接続されて、前記角折れ式継手40を介して橋梁部側の延長床版17と土工部側の補助床版23aが結合される。尚、前記接続具46の球面形状の係止部周面46cの凸設部と、前記接続部42に設けられた球面形状の凹部43とは適宜間隔を有しており、後述する橋梁部1の温度変化による伸縮に対応できるように形成されている。
図4は前記土工部7側に設けられた移動制限式継手30を示し、該移動制限式継手30は道路長方向に間隙部31を有する鋼材ブロック32と、隣接する補助床版23b,23cの対峙する面に夫々固着され且つ道路幅方向に延設された鋼板33a,33bと、該対峙した鋼板33a,33b間に介装された緩衝部材34とからなり、サンドイッチ状に合接された前記鋼板33a,33b及び緩衝部材34を前記鋼材ブロック32の間隙部31に挿入して構成されている。
前記鋼材ブロック32は橋梁部側の補助床版23bに対してはフリーであるが、反橋梁部側の補助床版23cにアンカーボルト35にて固定されている。前述したように、橋梁部1の伸縮量が比較的小さい場合は、土工部7側の補助床版23,23…及び移動制限式継手30,30…の上面には、橋梁部1から連続的に舗装面26が施工されて、補助床版23及び移動制限式継手30が舗装下面に埋設された状態となり、走行性及び排水性の向上が図れるとともに舗装面の美観が良好となっている。
次に、実施例1に於ける橋梁部1のたわみと温度変化による伸縮作用について説明する。図1に示したように、橋梁部1側の延長床版17と土工部7側の補助床版23aとの繋ぎ部分には角折れ式継手40が設けられている。橋梁部1の橋桁2にたわみが発生していない状態では延長床版17にキックアップが起きず、図5に示すように、前記凸状接触面41a,41aの夫々の中心部同士が緩衝部材45を介して対峙して双方の鋼材41,41は水平状態であり、角折れ式継手40の回転角は0度である。
図6に示すように、車両12が橋梁部1を通過する際に側径間に活荷重がかかると、橋桁2にたわみが生じて支承3を支点に回転角θが生じる。然るときは、延長床版17にキックアップが起きて、図7に示すように、角折れ式継手40の延長床版17側の鋼材41の凸状接触面41aが、緩衝部材45を介して補助床版23a側の凸状接触面41aに摺擦しながら上方向に角度θ1ずれる。双方の鋼材41,41は接続部42,42同士が接続具46にて接続されているため、凸状接触面41a,41aの球面同士の摺擦のずれにより、極めて円滑にキックアップを吸収することができる。
一方、土工部7側で地盤沈下が生じたときは、図8に示すように、角折れ式継手40の補助床版23a側の鋼材41の凸状接触面41aが、緩衝部材45を介して延長床版17側の凸状接触面41aに摺擦しながら上方向に角度θ2ずれる。前述したように、双方の鋼材41,41は接続部42,42同士が接続具46にて接続されているため、凸状接触面41a,41aの球面同士の摺擦のずれにより、極めて円滑に地盤沈下による補助床版23aの回転を吸収することができる。
ここで、夏場に於いては、橋梁部1の温度変化による橋桁2の伸長で前記延長床版17が土工部方向へ押圧され、図5に示したように、角折れ式継手40の双方の凸状接触面41a,41aが緩衝部材45を介して圧接された状態となり、土工部側の補助床版23aを反橋梁部方向(図中左方向)へ押圧する。更に、後述するように、移動制限式継手30を介して前記補助床版23aに隣接する土工部側の補助床版23を反橋梁部方向へ押圧する。
これに対して、冬場に於いては、橋梁部1の温度変化による橋桁2の収縮で前記延長床版17が橋梁部方向へ引かれ、図9に示すように、角折れ式継手40の双方の凸状接触面41a,41aが離反した状態となる。そして、前述した接続具46の係止部周面46cが前記接続部42の凹部43に当接して、双方の鋼材41,41の間隙Sが最大限度に至った後、更に、橋桁2の収縮で前記延長床版17が橋梁部側へ移動すると、前記接続具46が土工部側の鋼材42を引張り、該鋼材42と一体に土工部側の補助床版23aを橋梁部方向(図中右方向)へ移動させる。
続いて、橋梁部1に温度変化による収縮があったときの前記移動制限式継手30の動作について説明すれば、夏場に於いて橋梁部1の橋桁2が伸長し、角折れ式継手40を介して土工部側の補助床版23aが反橋梁部方向へ押圧されると、他の補助床版23,23…も順次反橋梁部方向へ押圧される。図10に示すように、隣接する橋梁部側の補助床版23bと反橋梁部側の補助床版23c間に設けられている移動制限式継手30の鋼材ブロック32は、双方の補助床版23b,23cに凹設された箱抜き部36a,36b内に配置されている。橋梁部の伸長によって前記補助床版23bが反橋梁部方向(図中左方向)へ移動すると、図11に示すように、該補助床版23bの端面に固着した鋼板33aが緩衝部材34を圧縮しながら隣接する鋼板33bに接近する。
更に、該補助床版23bが図中左方向へ移動すると、図12に示すように、該補助床版23bの箱抜き部36aの内壁面が鋼材ブロック32の図中右外側面に当接し、鋼材ブロック32を図中左方向へ押圧する。該鋼材ブロック32は隣接する補助床版23cに固定されているため、該鋼材ブロック32と一体に隣接する補助床版23cが反橋梁部方向(図中左方向)へ移動する。
一方、冬場に於いて橋梁部1の橋桁2が収縮し、角折れ式継手40を介して土工部側の補助床版23aが橋梁部方向へ引張られると、前述とは逆の動作にて、他の補助床版23,23…も順次橋梁部方向へ引き寄せられる。先ず、図12に示した状態から橋梁部の収縮によって前記補助床版23bが橋梁部方向(図中右方向)へ移動すると、図11に示すように、該補助床版23bの端面に固着した鋼板33aが緩衝部材34の圧縮を解除しながら隣接する鋼板33bから離反する。
更に、該補助床版23bが図中右方向へ移動すると、図10に示すように、前記鋼板33aが鋼材ブロック32の間隙部31の図中右内側面に当接し、鋼材ブロック32を図中右方向へ引張る。従って、鋼材ブロック31と一体に隣接する補助床版23cが橋梁部方向(図中右方向)へ移動する。
このように、橋梁部1の温度変化により、土工部側の補助床版23b,23cが移動制限式継手30を介して順次反橋梁部方向または橋梁部方向へ移動することにより、橋梁部1の伸縮が吸収される。そして、橋梁部1の伸縮量に合わせて、土工部側の補助床版23,23…及び移動制限式継手30の設置個数を調整することにより、無駄のない施工が可能となる。
次に図13乃至図19に従って、実施例2の橋台部付近の道路構築工法について説明する。尚、実施例1にて説明した構成と同一構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図13に示すように、橋梁部1側の延長床版17と土工部7側の補助床版23aとの繋ぎ部分には角折れ式継手40が設けられており、土工部7の底版19の上には道路長方向に複数個に分割された補助床版23,23…を配置し、これら隣接する補助床版23,23間に移動制限式継手50,50…を設ける。これら移動制限式継手50,50…は、隣接する補助床版23,23…に固定されずにフリーであり、施工時に該移動制限式継手50に跳ね上がりが生じないように、複数の移動制限式継手50,50…にコントロールバー55と称される鋼棒を貫通して設置する。
実施例1にて説明したように、橋桁2のたわみによって生じる延長床版17のキックアップは、前記角折れ式継手40の蝶番機能によって吸収される。そして、実施例1と同様に、橋梁部1の伸縮量が比較的小さい場合は、土工部7側の補助床版23,23…及び移動制限式継手50,50…の上面には、橋梁部1から連続的に舗装面26が施工されて、補助床版23及び移動制限式継手50が舗装下面に埋設された状態となり、走行性及び排水性の向上が図れるとともに舗装面の美観が良好となっている。
図14に示すように、前記移動制限式継手50は道路長方向に間隙部51を有する鋼材ブロック52と、隣接する補助床版23b,23cの対峙する面に夫々固着され且つ道路幅方向に延設された鋼板53a,53bと、該対峙した鋼板53a,53b間に介装された緩衝部材54とからなり、サンドイッチ状に合接された前記鋼板53a,53b及び緩衝部材54を前記鋼材ブロック52の間隙部51に挿入して構成されている。
前記鋼材ブロック52は双方の補助床版23b,23cに凹設された箱抜き部56a,56b内に配置されており、双方の補助床版23b,23cに対してはフリーであり、コントロールバー55が前記鋼材ブロック52と、間隙部51に挿入されているサンドイッチ状の鋼板53a,53b及び緩衝部材54とを貫通して配置されている。該コントロールバー55に対して前記鋼材ブロック52並びに鋼板53a,53b及び緩衝部材54はフリーであり、夫々が道路長方向に自由に移動可能となっている。
夏場に於いて、橋梁部1の橋桁2が伸長し、角折れ式継手40を介して土工部側の補助床版23aが反橋梁部方向へ押圧されると、他の補助床版23,23…も順次反橋梁部方向へ押圧される。図15に示した状態から橋梁部の伸長によって前記補助床版23bが反橋梁部方向(図中左方向)へ移動すると、図16に示すように、該補助床版23bの端面に固着した鋼板53aが緩衝部材54を押圧しながら隣接する鋼板53bを前記間隙部31の図中左内側面に当接させる。
更に、該補助床版23bが図中左方向へ移動すると、図17に示すように、該補助床版23bの箱抜き部56aの内壁面が鋼材ブロック52の図中右外側面に当接し、鋼材ブロック52を図中左方向へ押圧する。そして、前記鋼板53aが緩衝部材54を圧縮しながら隣接する鋼板53bを押圧し、該鋼板53bと一体に隣接する補助床版23cが反橋梁部方向(図中左方向)へ移動する。
一方、冬場に於いて橋梁部1の橋桁2が収縮し、角折れ式継手40を介して土工部側の補助床版23aが橋梁部方向へ引張られると、前述とは逆の動作にて、他の補助床版23,23…も順次橋梁部方向へ引き寄せられる。図15に示した状態から橋梁部の収縮によって前記補助床版23bが橋梁部方向(図中右方向)へ移動すると、図18に示すように、該補助床版23bの端面に固着した鋼板53aが緩衝部材54の圧縮を解除しながら隣接する鋼板53bから離反し、該鋼板53aが鋼材ブロック52の間隙部51の内部を移動して図中右内側面に当接する。
更に、該補助床版23bが図中右方向へ移動すると、該鋼板53aと隣接する鋼板53bとが更に離反し、図19に示すように、隣接する鋼板53bが鋼材ブロック32の間隙部31の図中左内側面に当接し、鋼材ブロック32を介して隣接する補助床版23cを図中右方向へ引張る。従って、鋼材ブロック31とともに隣接する補助床版23cが橋梁部方向(図中右方向)へ移動する。
このように、橋梁部1の温度変化により、土工部側の補助床版23b,23cが移動制限式継手50を介して順次反橋梁部方向または橋梁部方向へ移動することにより、橋梁部1の伸縮が吸収される。そして、橋梁部1の伸縮量に合わせて、土工部側の補助床版23,23…及び移動制限式継手50の設置個数を調整することにより、無駄のない施工が可能となる。
次に図20乃至図21に従って、実施例3の橋台部付近の道路構築工法について説明する。尚、実施例1または2にて説明した構成と同一構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図20に示すように、橋梁部1側の延長床版17と土工部7側の補助床版23aとの繋ぎ部分には角折れ式継手40が設けられており、土工部7の底版19の上には道路長方向に複数個に分割された補助床版23,23…を配置し、これら隣接する補助床版23,23間に移動制限式継手60,60…を設ける。橋梁部1の伸縮量が大きい場合は、図示したように、土工部7側の補助床版23,23…及び移動制限式継手60,60…の上面を路面(ここでは舗装面26)に露出させることにより、橋梁部1の伸縮量が大きい場合に対応できる。
図21に示すように、前記移動制限式継手60は道路長方向に間隙部61を有する鋼材ブロック62と、隣接する補助床版23b,23cの対峙する面に夫々固着され且つ道路幅方向に延設された鋼板63a,63bと、該対峙した鋼板63a,63b間に介装された緩衝部材64とからなり、サンドイッチ状に合接された前記鋼板63a,63b及び緩衝部材64を前記鋼材ブロック62の間隙部61に挿入し、且つ、該鋼板63a,63b及び緩衝部材64を舗装面26に露出させてある。
前記鋼材ブロック62は橋梁部側の補助床版23bに対してはフリーであるが、反橋梁部側の補助床版23cにアンカーボルト65にて固定されている。尚、実施例3に於ける橋梁部のたわみと温度変化による伸縮作用については、実施例1にて説明した作用と同様であるため、重複説明を省略する。
次に図22乃至図23に従って、実施例4の橋台部付近の道路構築工法について説明する。尚、実施例1,2または3にて説明した構成と同一構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図22に示すように、橋梁部1側の延長床版17と土工部7側の補助床版23aとの繋ぎ部分には角折れ式継手40が設けられており、土工部7の底版19の上には道路長方向に複数個に分割された補助床版23,23…を配置し、これら隣接する補助床版23,23間に移動制限式継手70,70…を設ける。これら移動制限式継手70,70…は、隣接する補助床版23,23…に固定されずにフリーであり、施工時に該移動制限式継手70に跳ね上がりが生じないように、複数の移動制限式継手70,70…にコントロールバー75と称される鋼棒を貫通して設置する。橋梁部1の伸縮量が大きい場合は、図示したように、土工部7側の補助床版23,23…及び移動制限式継手70,70…の上面を路面(ここでは舗装面26)に露出させることにより、橋梁部1の伸縮量が大きい場合に対応できる。
図23に示すように、前記移動制限式継手70は道路長方向に間隙部71を有する鋼材ブロック72と、隣接する補助床版23b,23cの対峙する面に夫々固着され且つ道路幅方向に延設された鋼板73a,73bと、該対峙した鋼板73a,73b間に介装された緩衝部材74とからなり、サンドイッチ状に合接された前記鋼板73a,73b及び緩衝部材74を前記鋼材ブロック72の間隙部71に挿入して構成されている。
前記鋼材ブロック72は双方の補助床版23b,23cに凹設された箱抜き部76a,76b内に配置されており、双方の補助床版23b,23cに対してはフリーであり、コントロールバー75が前記鋼材ブロック72と、間隙部71に挿入されているサンドイッチ状の鋼板73a,73b及び緩衝部材74とを貫通して配置されている。該コントロールバー75に対して前記鋼材ブロック72並びに鋼板73a,73b及び緩衝部材74はフリーであり、夫々が道路長方向に自由に移動可能となっている。
尚、実施例4に於ける橋梁部のたわみと温度変化による伸縮作用については、実施例2にて説明した作用と同様であるため、重複説明を省略するものとする。
而して、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明の実施例1に係る橋梁部付近の道路の縦断側面図。 実施例1に係る角折れ式継手を示し、(a)は側断面図、(b)は平断面図。 (a)〜(d)は実施例1に係る角折れ式継手の接続手順を示す正面図。 実施例1に係る移動制限式継手を示し、(a)は側断面図、(b)は平断面図。 実施例1に係る角折れ式継手を示し、橋桁にたわみがない状態の側断面図。 実施例1に係る橋桁のたわみを説明する橋梁部付近の道路の縦断側面図。 実施例1に係る角折れ式継手を示し、橋桁にたわみが生じた状態の側断面図。 実施例1に係る角折れ式継手を示し、地盤沈下が生じた状態の側断面図。 実施例1に係る角折れ式継手を示し、橋桁が収縮した状態の側断面図。 実施例1に係る橋桁の伸縮による移動制限式継手の変化状態を示す側断面図。 実施例1に係る橋桁の伸縮による移動制限式継手の変化状態を示す側断面図。 実施例1に係る橋桁の伸縮による移動制限式継手の変化状態を示す側断面図。 本発明の実施例2に係る橋梁部付近の道路の縦断側面図。 実施例2に係る移動制限式継手を示し、(a)は側断面図、(b)は平断面図。 実施例2に係る橋桁の伸縮による移動制限式継手の変化状態を示す側断面図。 実施例2に係る橋桁の伸縮による移動制限式継手の変化状態を示す側断面図。 実施例2に係る橋桁の伸縮による移動制限式継手の変化状態を示す側断面図。 実施例2に係る橋桁の伸縮による移動制限式継手の変化状態を示す側断面図。 実施例2に係る橋桁の伸縮による移動制限式継手の変化状態を示す側断面図。 本発明の実施例3に係る橋梁部付近の道路の縦断側面図。 実施例3に係る移動制限式継手を示し、(a)は側断面図、(b)は平断面図。 本発明の実施例4に係る橋梁部付近の道路の縦断側面図。 実施例4に係る移動制限式継手を示し、(a)は側断面図、(b)は平断面図。 従来の橋梁部付近の道路の側断面図。
符号の説明
1 橋梁部
2 橋桁
7 土工部
17 延長床版
23 (土工部側の)補助床版
30,50,60,70 移動制限式継手
31,51,61,71 間隙部
32,52,62,72 鋼材ブロック
33a,53a,63a,73a 鋼板
33b,53b,63b,73b 鋼板
34,54,64,74 緩衝部材
40 角折れ式継手
41 鋼材
41a 凸状接触面
42 接続部
43 凹部
45 緩衝部材
46 接続具
46a 軸部
46b 係止部
46c 周面
47 貫通孔
48 スリット

Claims (8)

  1. 橋台及びその周辺の道路構築工法であって、
    橋梁部側の床版と土工部側の床版との繋ぎ部分に角折れ式継手を設けたことを特徴とする橋台部付近の道路構築工法。
  2. 橋台及びその周辺の道路構築工法であって、
    土工部側の床版に複数個の移動制限式継手を介装して伸縮可能に構築したことを特徴とする橋台部付近の道路構築工法。
  3. 上記角折れ式継手は、橋梁部側の床版と土工部側の床版との対峙する繋ぎ面に、上下方向に湾曲した凸状接触面を有する鋼材を道路幅方向に延設してなり、該鋼材の裏面を前記夫々の床版の繋ぎ面に固着するとともに、該鋼材の道路幅方向に適宜間隔で接続部を設け、前記夫々の床版の前記接続部近傍位置に箱抜き部を設け、
    更に、夫々の床版に固着された前記鋼材の凸状接触面間に緩衝部材を介装して対峙させ、夫々の接続部同士を接続具にて接続した請求項1記載の橋台部付近の道路構築工法。
  4. 上記角折れ式継手の接続部は、鋼材ブロックの裏面に球面形状の凹部を設け、該凹部の略中央位置に上記鋼材の凸状接触面から鋼材ブロックの裏面に連通する貫通孔を開穿するとともに、該貫通孔に前記鋼材及び鋼材ブロックの上面まで開放されたスリットを設け、
    一方、上記角折れ式継手の接続具は、前記貫通孔に挿通される軸部と、該軸部の両端に設けられ且つ該軸部よりも膨拡された係止部とを有する平形くさびからなり、更に、該係止部の前記軸部側の周面は前記鋼材の裏面に凹設された接続部に対応した球面形状に凸設され、
    前記接続具を前記スリットの上部から挿入して、角折れ式継手の接続部同士を該接続具にて接続した請求項1または3記載の橋台部付近の道路構築工法。
  5. 上記土工部側の床版は、道路長方向に複数個に分割された床版毎に移動制限式継手を設けてなる請求項2記載の橋台部付近の道路構築工法。
  6. 上記移動制限式継手は、道路長方向に間隙部を有する鋼材ブロックと、隣接する床版の対峙する面に夫々固着され且つ道路幅方向に延設された鋼板と、該対峙した鋼板間に介装された緩衝部材とからなり、
    サンドイッチ状に合接された前記鋼板及び緩衝部材を前記鋼材ブロックの間隙部に挿入し、該移動制限式継手を介して隣接する床版を連結した請求項2または5記載の橋台部付近の道路構築工法。
  7. 上記移動制限式継手の上部が路面に露出した請求項2,5または6記載の橋台部付近の道路構築工法。
  8. 上記移動制限式継手を舗装下面に埋設した請求項2,5または6記載の橋台部付近の道路構築工法。
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