JP2005314467A - 潤滑剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱安定性が高く、低温流動性に優れ、かつ高温揮発性が小さい。潤滑性能及び耐摩損性能に優れ、境界潤滑性能が高い。高温下での腐食性がなく、添加剤に対する溶解性に優れる。
【解決手段】本潤滑剤は、1種又は2種以上のイオン性液体を主成分とし、イオン性液体がカチオン及びアニオンを有し、カチオンが、[R-NC5H5]+、[R-NC4H8]+、[R,R'-N2C3H3]+、[NRXH4-X]+及び[PRXH4-X]+からなる群より選ばれた少なくとも1種のカチオンであり、アニオンが、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -、(CH3SO2)3C-及び(CH3SO2)2N-からなる群より選ばれた少なくとも1種のアニオンであり、カチオン中のR及びR'が炭素数1〜16のアルキル基又は水素であり、カチオン中のXが1〜3の整数であり、特にカチオンがリン酸エステルを官能基として有する[R,R'-N2C3H3]+の一種である。
【選択図】なし
【解決手段】本潤滑剤は、1種又は2種以上のイオン性液体を主成分とし、イオン性液体がカチオン及びアニオンを有し、カチオンが、[R-NC5H5]+、[R-NC4H8]+、[R,R'-N2C3H3]+、[NRXH4-X]+及び[PRXH4-X]+からなる群より選ばれた少なくとも1種のカチオンであり、アニオンが、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -、(CH3SO2)3C-及び(CH3SO2)2N-からなる群より選ばれた少なくとも1種のアニオンであり、カチオン中のR及びR'が炭素数1〜16のアルキル基又は水素であり、カチオン中のXが1〜3の整数であり、特にカチオンがリン酸エステルを官能基として有する[R,R'-N2C3H3]+の一種である。
【選択図】なし
Description
本発明は、宇宙技術や航空技術、機械技術、電子技術、情報技術等様々な分野に使用される潤滑剤に関するものである。
宇宙技術や航空技術などの発展に伴い、潤滑剤の性能、特に高熱安定性、高温潤滑性、高温揮発性、低温流動性において高い性能が要求されてきている。このため、従来より使用されている石油系潤滑剤では、過酷な条件下での材料の潤滑や保護を十分に満足する結果が得られなくなってきた。従って、高性能の液体潤滑剤の開発が益々重要になってきている。
従来より使用されている石油系潤滑剤としては、パーフルオロポリエーテル(CH3CF2-(CH3CFCF2O)n-CF2CF2CF3、以下、PFPEという。)や環状フォスファゼン((CF3C6H4O)4-N3P3-(FC6H4O)2、以下、X1Pという。)等が挙げられる。PFPEは境界潤滑性能が弱く、高温下でのFeやTi類の合金に対して腐食性を有し、潤滑剤自身の接触デグラデーション(degradation)が起こりやすい問題を有している。また、従来の添加剤に対する溶解性が乏しい。このようなPFPEの腐食性を抑制する技術として、フルオロポリエーテル化合物の1種類以上からなり、PFPE潤滑剤中の溶解度が潤滑剤に対して少なくとも1重量%以上であるペルフルオロポリエーテルを基材とした潤滑剤用の防錆添加剤が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。上記特許文献1に示される防錆添加剤を添加したPFPE潤滑剤は、高い防錆性のみならず製品を商品化する上で絶対に必要な高い「貯蔵寿命」を付与することができる。
特許第2922215号公報(請求項1、明細書3ページ左欄28行〜34行目)
従来より使用されている石油系潤滑剤としては、パーフルオロポリエーテル(CH3CF2-(CH3CFCF2O)n-CF2CF2CF3、以下、PFPEという。)や環状フォスファゼン((CF3C6H4O)4-N3P3-(FC6H4O)2、以下、X1Pという。)等が挙げられる。PFPEは境界潤滑性能が弱く、高温下でのFeやTi類の合金に対して腐食性を有し、潤滑剤自身の接触デグラデーション(degradation)が起こりやすい問題を有している。また、従来の添加剤に対する溶解性が乏しい。このようなPFPEの腐食性を抑制する技術として、フルオロポリエーテル化合物の1種類以上からなり、PFPE潤滑剤中の溶解度が潤滑剤に対して少なくとも1重量%以上であるペルフルオロポリエーテルを基材とした潤滑剤用の防錆添加剤が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。上記特許文献1に示される防錆添加剤を添加したPFPE潤滑剤は、高い防錆性のみならず製品を商品化する上で絶対に必要な高い「貯蔵寿命」を付与することができる。
しかしながら上記特許文献1に示される添加したPFPE潤滑剤を使用したとしても、十分な潤滑特性を有するものではなかった。また、X1Pを潤滑剤として使用した場合は、高温での揮発性が高く、低温での流動性が良くないという問題があった。
本発明の第1の目的は、熱安定性が高く、低温流動性に優れ、かつ高温揮発性が小さい潤滑剤を提供することにある。
本発明の第2の目的は、潤滑性能及び耐摩損性能に優れ、境界潤滑性能が高い潤滑剤を提供することにある。
本発明の第3の目的は、高温下での腐食性がなく、添加剤に対する溶解性に優れる潤滑剤を提供することにある。
本発明の第1の目的は、熱安定性が高く、低温流動性に優れ、かつ高温揮発性が小さい潤滑剤を提供することにある。
本発明の第2の目的は、潤滑性能及び耐摩損性能に優れ、境界潤滑性能が高い潤滑剤を提供することにある。
本発明の第3の目的は、高温下での腐食性がなく、添加剤に対する溶解性に優れる潤滑剤を提供することにある。
請求項1に係る発明は、1種又は2種以上のイオン性液体を主成分とする潤滑剤であって、イオン性液体がカチオン及びアニオンを有し、カチオンが、[R-NC5H5]+、[R-NC4H8]+、[R,R'-N2C3H3]+、[NRXH4-X]+及び[PRXH4-X]+からなる群より選ばれた少なくとも1種のカチオンであり、アニオンが、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -、(CH3SO2)3C-及び(CH3SO2)2N-からなる群より選ばれた少なくとも1種のアニオンであり、カチオン中のR及びR'が炭素数1〜16のアルキル基又は水素であり、カチオン中のXが1〜3の整数であることを特徴とする潤滑剤である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、カチオンが[R,R'-N2C3H3]+であって、カチオン中のRが炭素数1〜4のアルキル基であり、R'が炭素数4〜8のアルキル基である潤滑剤である。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明であって、カチオンが[R,R'-N2C3H3]+の一種であり、上記カチオン中のR又はR'にリン酸エステル官能基を有する潤滑剤である。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明であって、アニオンがBF4 -、PF6 -又は(CH3SO2)2N-である潤滑剤である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、カチオンが[R,R'-N2C3H3]+であって、カチオン中のRが炭素数1〜4のアルキル基であり、R'が炭素数4〜8のアルキル基である潤滑剤である。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明であって、カチオンが[R,R'-N2C3H3]+の一種であり、上記カチオン中のR又はR'にリン酸エステル官能基を有する潤滑剤である。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明であって、アニオンがBF4 -、PF6 -又は(CH3SO2)2N-である潤滑剤である。
請求項5に係る発明は、1種又は2種以上のイオン性液体を主成分とし、潤滑剤に所定の割合で添加する潤滑添加剤であって、イオン性液体がカチオン及びアニオンを有し、カチオンが、[R-NC5H5]+、[R-NC4H8]+、[R,R'-N2C3H3]+、[NRXH4-X]+及び[PRXH4-X]+からなる群より選ばれた少なくとも1種のカチオンであり、アニオンが、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -、(CH3SO2)3C-及び(CH3SO2)2N-からなる群より選ばれた少なくとも1種のアニオンであり、カチオン中のR及びR'が炭素数1〜16のアルキル基又は水素であり、カチオン中のXが1〜3の整数であることを特徴とする潤滑添加剤である。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明であって、カチオンが[R,R'-N2C3H3]+であって、カチオン中のRが炭素数1〜4のアルキル基であり、R'が炭素数4〜8のアルキル基である潤滑添加剤である。
請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明であって、カチオンが[R,R'-N2C3H3]+の一種であり、上記カチオン中のR又はR'にリン酸エステル官能基を有する潤滑添加剤である。
請求項8に係る発明は、請求項5に係る発明であって、アニオンがBF4 -、PF6 -又は(CH3SO2)2N-である潤滑添加剤である。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明であって、カチオンが[R,R'-N2C3H3]+であって、カチオン中のRが炭素数1〜4のアルキル基であり、R'が炭素数4〜8のアルキル基である潤滑添加剤である。
請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明であって、カチオンが[R,R'-N2C3H3]+の一種であり、上記カチオン中のR又はR'にリン酸エステル官能基を有する潤滑添加剤である。
請求項8に係る発明は、請求項5に係る発明であって、アニオンがBF4 -、PF6 -又は(CH3SO2)2N-である潤滑添加剤である。
本発明の潤滑剤は、1種又は2種以上のイオン性液体を主成分とする潤滑剤であり、イオン性液体が上記構造を有することで、以下のような効果を有する。また、本発明の潤滑添加剤は、1種又は2種以上のイオン性液体を主成分とし、潤滑剤に所定の割合で添加する潤滑添加剤であり、イオン性液体が上記構造を有することで、以下のような効果を有する。
(1) 熱安定性が高く、低温流動性に優れ、かつ高温揮発性が小さい。
(2) 潤滑性能及び耐摩損性能に優れ、境界潤滑性能が高い。
(3) 高温下での腐食性がなく、添加剤に対する溶解性に優れる。
(1) 熱安定性が高く、低温流動性に優れ、かつ高温揮発性が小さい。
(2) 潤滑性能及び耐摩損性能に優れ、境界潤滑性能が高い。
(3) 高温下での腐食性がなく、添加剤に対する溶解性に優れる。
次に本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明の潤滑剤は、1種又は2種以上のイオン性液体を主成分とする。本発明におけるイオン性液体は、カチオン及びアニオンを有し、−100℃〜400℃までの幅広い温度でも結晶化せずに溶融している有機酸塩である。このように幅広い温度範囲において液体状態を保つにも係わらず、蒸気圧がないため、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds;VOC)のような石油系の化合物を潤滑剤として利用した場合の不具合である環境汚染を防止することができる。また、イオン性液体は揮発せず、高温における揮発性が小さいため、潤滑剤として利用したときに損失が少ない利点がある。イオン性液体は液体状態を保持する温度範囲が広いため、イオン性液体を潤滑剤の主成分として使用すると、熱安定性が高く、かつ低温流動性に優れた潤滑剤を供給できる。またイオン性液体は有機酸塩であるため、化学的に安定であり、また非燃性であるため取扱いが極めて容易である。また、イオン性液体を主成分とする潤滑剤は、潤滑性能及び耐摩損性能に優れ、境界潤滑性能が高いという優れた効果を有する。更に、従来より使用されてきたPFPE潤滑剤のような高温下での腐食性がなく、添加剤に対する溶解性に優れる。
本発明の潤滑剤は、1種又は2種以上のイオン性液体を主成分とする。本発明におけるイオン性液体は、カチオン及びアニオンを有し、−100℃〜400℃までの幅広い温度でも結晶化せずに溶融している有機酸塩である。このように幅広い温度範囲において液体状態を保つにも係わらず、蒸気圧がないため、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds;VOC)のような石油系の化合物を潤滑剤として利用した場合の不具合である環境汚染を防止することができる。また、イオン性液体は揮発せず、高温における揮発性が小さいため、潤滑剤として利用したときに損失が少ない利点がある。イオン性液体は液体状態を保持する温度範囲が広いため、イオン性液体を潤滑剤の主成分として使用すると、熱安定性が高く、かつ低温流動性に優れた潤滑剤を供給できる。またイオン性液体は有機酸塩であるため、化学的に安定であり、また非燃性であるため取扱いが極めて容易である。また、イオン性液体を主成分とする潤滑剤は、潤滑性能及び耐摩損性能に優れ、境界潤滑性能が高いという優れた効果を有する。更に、従来より使用されてきたPFPE潤滑剤のような高温下での腐食性がなく、添加剤に対する溶解性に優れる。
本発明の潤滑剤の主成分であるイオン性液体を構成するカチオンとしては、[R-NC5H5]+(N-アルキルピリジウム)、[R-NC4H8]+(N-アルキルピロリジウム)、[R,R'-N2C3H3]+(1,3-N,N'-ジアルキルイミダゾリウム)、[NRXH4-X]+(アルキルアンモニウム)及び[PRXH4-X]+(アルキルフォスフォニウム)からなる群より選ばれた少なくとも1種のカチオンが挙げられる。上記カチオン中のR及びR'は、炭素数1〜16のアルキル基又は水素であり、カチオン中のXは1〜3の整数である。特に好ましいカチオンは、[R,R'-N2C3H3]+であって、カチオン中のRが炭素数1〜4のアルキル基であり、R'が炭素数4〜8のアルキル基である。更に、この中でもカチオンがホスホネートを官能基として有する[R,R'-N2C3H3]+の一種を用いたイオン性液体を主成分とする潤滑剤は、摩耗体積(Wear Volume)が更に低減でき、耐摩損性能を向上できる。具体的には、1-(O,O-ジメチル,フォスフォリル)-3-ヘプチルイミダゾール([(OCH3)2PO-C3H3N2-C7H15]+、以下、[PO(OMe)2HeIm]+という。)が挙げられる。
また、本発明の潤滑剤の主成分であるイオン性液体を構成するアニオンとしては、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -、(CH3SO2)3C-及び(CH3SO2)2N-からなる群より選ばれた少なくとも1種のアニオンが挙げられる。特に好ましいアニオンは、BF4 -、PF6 -又は(CH3SO2)2N-である。
また、本発明の潤滑剤の主成分であるイオン性液体を構成するアニオンとしては、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -、(CH3SO2)3C-及び(CH3SO2)2N-からなる群より選ばれた少なくとも1種のアニオンが挙げられる。特に好ましいアニオンは、BF4 -、PF6 -又は(CH3SO2)2N-である。
カチオンとして[C2H5-N2C3H3-C7H15]+(以下、[HeEtIm]+という。)を、アニオンとしてBF4 -をそれぞれ有するイオン性液体[HeEtIm][BF4]を主成分とする潤滑剤を製造する方法を以下に説明する。
先ず有機溶媒とアニオン前駆体とカチオン前駆体をそれぞれ用意する。使用する有機溶媒としては、CH3CN、CH3OH等が挙げられる。アニオン前駆体には[HeEtIm]Clを、カチオン前駆体にはNH4BF4を用いる。次いで、有機溶媒を室温で攪拌しながら、[HeEtIm]ClとNH4BF4を所定の割合でそれぞれゆっくり有機溶媒中に添加する。次に有機溶媒混合液を所定時間攪拌し続け、アニオン前駆体とカチオン前駆体との反応を進行させることにより、イオン性液体である[HeEtIm][BF4]を合成できる。
先ず有機溶媒とアニオン前駆体とカチオン前駆体をそれぞれ用意する。使用する有機溶媒としては、CH3CN、CH3OH等が挙げられる。アニオン前駆体には[HeEtIm]Clを、カチオン前駆体にはNH4BF4を用いる。次いで、有機溶媒を室温で攪拌しながら、[HeEtIm]ClとNH4BF4を所定の割合でそれぞれゆっくり有機溶媒中に添加する。次に有機溶媒混合液を所定時間攪拌し続け、アニオン前駆体とカチオン前駆体との反応を進行させることにより、イオン性液体である[HeEtIm][BF4]を合成できる。
また本発明の潤滑添加剤は、1種又は2種以上のイオン性液体を主成分とし、潤滑剤に所定の割合で添加する潤滑添加剤である。本発明の潤滑添加剤を添加する潤滑剤としては、PFPEやフォンブリン(Fomblin)Y25、X1P等が挙げられるが、これらの潤滑剤に限定されるものではない。潤滑剤に添加する潤滑添加剤の割合は、潤滑剤100重量%に対して潤滑添加剤1〜10重量%の割合が好ましい。本発明の潤滑添加剤は前述した本発明のイオン性液体を主成分とする潤滑剤と同様の種類のイオン性液体を使用する。
即ち本発明の潤滑添加剤の主成分であるイオン性液体を構成するカチオンとしては、[R-NC5H5]+、[R-NC4H8]+、[R,R'-N2C3H3]+、[NRXH4-X]+及び[PRXH4-X]+からなる群より選ばれた少なくとも1種のカチオンが挙げられる。上記カチオン中のR及びR'は、炭素数1〜16のアルキル基又は水素であり、カチオン中のXは1〜3の整数である。特に好ましいカチオンは、[R,R'-N2C3H3]+であって、カチオン中のRが炭素数1〜4のアルキル基であり、R'が炭素数4〜8のアルキル基である。更に、カチオンがリン酸エステルを官能基として有する[R,R'-N2C3H3]+の一種を用いたイオン性液体を主成分とする潤滑剤は、摩耗体積(Wear Volume)が更に低減でき、耐摩損性能を向上できる。具体的には、1-(O,O-ジメチル,フォスフォリル)-3-ヘプチルイミダゾール([(OCH3)2PO-C3H3N2-C7H15]+、以下、[PO(OMe)2HeIm]+という。)が挙げられる。
また、本発明の潤滑添加剤の主成分であるイオン性液体を構成するアニオンとしては、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -、(CH3SO2)3C-及び(CH3SO2)2N-からなる群より選ばれた少なくとも1種のアニオンが挙げられる。特に好ましいアニオンは、BF4 -、PF6 -又は(CH3SO2)2N-である。
即ち本発明の潤滑添加剤の主成分であるイオン性液体を構成するカチオンとしては、[R-NC5H5]+、[R-NC4H8]+、[R,R'-N2C3H3]+、[NRXH4-X]+及び[PRXH4-X]+からなる群より選ばれた少なくとも1種のカチオンが挙げられる。上記カチオン中のR及びR'は、炭素数1〜16のアルキル基又は水素であり、カチオン中のXは1〜3の整数である。特に好ましいカチオンは、[R,R'-N2C3H3]+であって、カチオン中のRが炭素数1〜4のアルキル基であり、R'が炭素数4〜8のアルキル基である。更に、カチオンがリン酸エステルを官能基として有する[R,R'-N2C3H3]+の一種を用いたイオン性液体を主成分とする潤滑剤は、摩耗体積(Wear Volume)が更に低減でき、耐摩損性能を向上できる。具体的には、1-(O,O-ジメチル,フォスフォリル)-3-ヘプチルイミダゾール([(OCH3)2PO-C3H3N2-C7H15]+、以下、[PO(OMe)2HeIm]+という。)が挙げられる。
また、本発明の潤滑添加剤の主成分であるイオン性液体を構成するアニオンとしては、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -、(CH3SO2)3C-及び(CH3SO2)2N-からなる群より選ばれた少なくとも1種のアニオンが挙げられる。特に好ましいアニオンは、BF4 -、PF6 -又は(CH3SO2)2N-である。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
室温で、有機溶媒CH3CN70mlを容積100mlの攪拌器付きの容器に入れ、攪拌しながら塩化1-ヘプチル-3-エチルイミダゾール([C2H5-N2C3H3-C7H15]Cl、以下、[HeEtIm]Clという。)固体23gとNH4BF4固体10.5gをゆっくり容器中に添加して反応させた。攪拌を1時間維持し、イオン性液体である[HeEtIm][BF4]を合成した。この[HeEtIm][BF4]を潤滑剤Aとした。
<実施例2>
室温で、有機溶媒(CH3)2CO70mlを容積100mlの攪拌器付きの容器に入れ、攪拌しながら[HeEtIm]Cl固体23gとNaPF6固体16.8gをゆっくり容器中に添加して反応させた。攪拌を1時間維持し、イオン性液体である[HeEtIm][PF6]を合成した。この[HeEtIm][PF6]を潤滑剤Bとした。
<実施例3>
室温で、水70mlを容積100mlの攪拌器付きの容器に入れ、攪拌しながら[HeEtIm]Br固体23gとLiN(SO2CF3)2固体28.7gをゆっくり容器中に添加して反応させた。攪拌を1時間維持し、イオン性液体である[HeEtIm][N(SO2CF3)2]を合成した。この[HeEtIm][N(SO2CF3)2]を潤滑剤Cとした。
<実施例1>
室温で、有機溶媒CH3CN70mlを容積100mlの攪拌器付きの容器に入れ、攪拌しながら塩化1-ヘプチル-3-エチルイミダゾール([C2H5-N2C3H3-C7H15]Cl、以下、[HeEtIm]Clという。)固体23gとNH4BF4固体10.5gをゆっくり容器中に添加して反応させた。攪拌を1時間維持し、イオン性液体である[HeEtIm][BF4]を合成した。この[HeEtIm][BF4]を潤滑剤Aとした。
<実施例2>
室温で、有機溶媒(CH3)2CO70mlを容積100mlの攪拌器付きの容器に入れ、攪拌しながら[HeEtIm]Cl固体23gとNaPF6固体16.8gをゆっくり容器中に添加して反応させた。攪拌を1時間維持し、イオン性液体である[HeEtIm][PF6]を合成した。この[HeEtIm][PF6]を潤滑剤Bとした。
<実施例3>
室温で、水70mlを容積100mlの攪拌器付きの容器に入れ、攪拌しながら[HeEtIm]Br固体23gとLiN(SO2CF3)2固体28.7gをゆっくり容器中に添加して反応させた。攪拌を1時間維持し、イオン性液体である[HeEtIm][N(SO2CF3)2]を合成した。この[HeEtIm][N(SO2CF3)2]を潤滑剤Cとした。
<比較例1>
PFPEを用意し、このPFPEを潤滑剤Dとした。
<比較例2>
X1Pを用意し、このX1Pを潤滑剤Eとした。
PFPEを用意し、このPFPEを潤滑剤Dとした。
<比較例2>
X1Pを用意し、このX1Pを潤滑剤Eとした。
<比較試験1>
実施例1〜3及び比較例1,2の潤滑剤A〜Eを用いて、次のようなトライボロジー性能評価試験を行った。
先ず、図1に示すような、SAE52100鋼製のプレートと、このプレート上にφ10mmのSAE52100鋼球が配置されたSRV摩擦試験機を用意した。プレートは表面が平滑であり、その表面で鋼球が所定幅の往復動が可能な大きさを有している。次に、このプレート上に潤滑剤を50μl供給し、供給した潤滑剤の上に鋼球を載せて、鋼球とプレートの間に潤滑剤が配置されるように配置した。続いて、往復動摩擦試験法により、潤滑剤A〜Eにおけるトライボロジー性能をそれぞれ測定した。試験条件は、プレートの振幅を1mm、その振幅速度を50Hz、試験温度を100℃、総摩擦時間を40分間とし、鋼球にかかる荷重を100N、300N及び500Nに変化させた。潤滑剤A〜Eにおいてそれぞれ測定した摩擦係数の結果を図2に、摩耗体積の結果を図3にそれぞれ示す。
実施例1〜3及び比較例1,2の潤滑剤A〜Eを用いて、次のようなトライボロジー性能評価試験を行った。
先ず、図1に示すような、SAE52100鋼製のプレートと、このプレート上にφ10mmのSAE52100鋼球が配置されたSRV摩擦試験機を用意した。プレートは表面が平滑であり、その表面で鋼球が所定幅の往復動が可能な大きさを有している。次に、このプレート上に潤滑剤を50μl供給し、供給した潤滑剤の上に鋼球を載せて、鋼球とプレートの間に潤滑剤が配置されるように配置した。続いて、往復動摩擦試験法により、潤滑剤A〜Eにおけるトライボロジー性能をそれぞれ測定した。試験条件は、プレートの振幅を1mm、その振幅速度を50Hz、試験温度を100℃、総摩擦時間を40分間とし、鋼球にかかる荷重を100N、300N及び500Nに変化させた。潤滑剤A〜Eにおいてそれぞれ測定した摩擦係数の結果を図2に、摩耗体積の結果を図3にそれぞれ示す。
図2及び図3より明らかなように、比較例1及び2の潤滑剤D及びEを用いた場合では、摩擦係数や摩耗体積が大きく、特に、荷重が500Nでの試験では、潤滑が失効してしまっており、潤滑剤として機能することができない結果となった。一方、実施例1〜3の潤滑剤A〜Cを用いた場合、摩擦係数や摩耗体積が小さく、荷重負荷能力が高いことが判った。特に、潤滑剤Bにおける摩擦係数は荷重100Nが0.073、荷重300Nでは0.072、荷重500Nでも0.071となり、摩耗体積は荷重100Nが0mm3、荷重300Nでは0.56×10-5mm3、荷重500Nでも0.81×10-5mm3と非常に優れた結果が得られた。
<実施例4>
室温で、有機溶媒アセトン70mlを容積100mlの攪拌器付きの容器に入れ、攪拌しながら塩化1-(O,O-ジメチル,フォスフォリル)-3-ヘプチルイミダゾール([(OCH3)2PO-C3H3N2-C7H15]Cl、以下、[PO(OMe)2HeIm]Clという。)固体32.3gとNH4PF6固体10.5gをゆっくり容器中に添加して反応させた。攪拌を1時間維持し、イオン性液体である[PO(OMe)2HeIm][PF6]を合成した。この[PO(OMe)2HeIm][PF6]を潤滑剤Fとした。
室温で、有機溶媒アセトン70mlを容積100mlの攪拌器付きの容器に入れ、攪拌しながら塩化1-(O,O-ジメチル,フォスフォリル)-3-ヘプチルイミダゾール([(OCH3)2PO-C3H3N2-C7H15]Cl、以下、[PO(OMe)2HeIm]Clという。)固体32.3gとNH4PF6固体10.5gをゆっくり容器中に添加して反応させた。攪拌を1時間維持し、イオン性液体である[PO(OMe)2HeIm][PF6]を合成した。この[PO(OMe)2HeIm][PF6]を潤滑剤Fとした。
<比較試験2>
実施例2,4及び比較例2の潤滑剤B、E及びFを用いて、次のようなトライボロジー性能評価試験を行った。
先ず、図1に示すような、プレートと、このプレート上にφ10mmのSAE52100鋼球が配置されたSRV摩擦試験機を用意した。プレートにはAl2024合金製プレートを用いた。プレートは表面が平滑であり、その表面で鋼球が所定幅の往復動が可能な大きさを有している。次に、このプレート上に潤滑剤を50μl供給し、供給した潤滑剤の上に鋼球を載せて、鋼球とプレートの間に潤滑剤が配置されるように配置した。続いて、往復動摩擦試験法により、潤滑剤B、E及びFにおけるトライボロジー性能をそれぞれ測定した。試験条件は、プレートの振幅を1mm、その振幅速度を50Hz、試験温度を50℃、総摩擦時間を40分間とし、鋼球にかかる荷重を10N、30N、50N、70N及び90Nに変化させた。潤滑剤B、E及びFにおいてそれぞれ測定した摩耗体積の結果を図4に示す。
実施例2,4及び比較例2の潤滑剤B、E及びFを用いて、次のようなトライボロジー性能評価試験を行った。
先ず、図1に示すような、プレートと、このプレート上にφ10mmのSAE52100鋼球が配置されたSRV摩擦試験機を用意した。プレートにはAl2024合金製プレートを用いた。プレートは表面が平滑であり、その表面で鋼球が所定幅の往復動が可能な大きさを有している。次に、このプレート上に潤滑剤を50μl供給し、供給した潤滑剤の上に鋼球を載せて、鋼球とプレートの間に潤滑剤が配置されるように配置した。続いて、往復動摩擦試験法により、潤滑剤B、E及びFにおけるトライボロジー性能をそれぞれ測定した。試験条件は、プレートの振幅を1mm、その振幅速度を50Hz、試験温度を50℃、総摩擦時間を40分間とし、鋼球にかかる荷重を10N、30N、50N、70N及び90Nに変化させた。潤滑剤B、E及びFにおいてそれぞれ測定した摩耗体積の結果を図4に示す。
図4より明らかなように、比較例2の潤滑剤Eを用いた場合では、どの荷重に対しても非常に高い摩耗体積となっており、荷重重量が高まるにつれて、摩耗体積が高まっていく傾向がみられた。一方、実施例2,4の潤滑剤B及びFを用いた場合、摩耗体積はどの荷重に対しても非常に優れた結果が得られた。特に、リン酸エステルを官能基として有する実施例4の潤滑剤Fは、摩耗体積が非常に小さい結果が得られた。
11 鋼球
12 鋼プレート
13 潤滑剤
12 鋼プレート
13 潤滑剤
Claims (8)
- 1種又は2種以上のイオン性液体を主成分とする潤滑剤であって、
前記イオン性液体がカチオン及びアニオンを有し、
前記カチオンが、[R-NC5H5]+、[R-NC4H8]+、[R,R'-N2C3H3]+、[NRXH4-X]+及び[PRXH4-X]+からなる群より選ばれた少なくとも1種のカチオンであり、
前記アニオンが、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -、(CH3SO2)3C-及び(CH3SO2)2N-からなる群より選ばれた少なくとも1種のアニオンであり、
前記カチオン中のR及びR'が炭素数1〜16のアルキル基又は水素であり、
前記カチオン中のXが1〜3の整数である
ことを特徴とする潤滑剤。 - カチオンが[R,R'-N2C3H3]+であって、
前記カチオン中のRが炭素数1〜4のアルキル基であり、R'が炭素数4〜8のアルキル基である請求項1記載の潤滑剤。 - カチオンが[R,R'-N2C3H3]+の一種であり、前記カチオン中のR又はR'にリン酸エステル官能基を有する請求項2記載の潤滑剤。
- アニオンがBF4 -、PF6 -又は(CH3SO2)2N-である請求項1記載の潤滑剤。
- 1種又は2種以上のイオン性液体を主成分とし、潤滑剤に所定の割合で添加する潤滑添加剤であって、
前記イオン性液体がカチオン及びアニオンを有し、
前記カチオンが、[R-NC5H5]+、[R-NC4H8]+、[R,R'-N2C3H3]+、[NRXH4-X]+及び[PRXH4-X]+からなる群より選ばれた少なくとも1種のカチオンであり、
前記アニオンが、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -、(CH3SO2)3C-及び(CH3SO2)2N-からなる群より選ばれた少なくとも1種のアニオンであり、
前記カチオン中のR及びR'が炭素数1〜16のアルキル基又は水素であり、
前記カチオン中のXが1〜3の整数である
ことを特徴とする潤滑添加剤。 - カチオンが[R,R'-N2C3H3]+であって、
前記カチオン中のRが炭素数1〜4のアルキル基であり、R'が炭素数4〜8のアルキル基である請求項5記載の潤滑添加剤。 - カチオンが[R,R'-N2C3H3]+の一種であり、前記カチオン中のR又はR'にリン酸エステル官能基を有する請求項6記載の潤滑添加剤。
- アニオンがBF4 -、PF6 -又は(CH3SO2)2N-である請求項5記載の潤滑添加剤。
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