JP2005313753A - 車両のシフトロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 オートマチックトランスミッション車両のシフトロック装置において、パーキングポジション解除時における運転者の操作性を向上させる。
【解決手段】 パーキングポジション選択時に実行されるシフトロック制御では、判定値(シフトロック解除可能制動力)以上の制動力が確保されていることを条件に、パーキングポジションからのシフトポジション変更、すなわちシフトロック解除が許可される(S140)。この判定値は、その時点での車両クリープ力推定値に応じて可変に設定される(S130)。これにより、シフトロック解除時における車両の飛び出しを安定的に防止するとともに、運転者に対して不必要に大きなブレーキ踏み込み量を要求することがなくなるので運転者の操作性が向上する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、車両のシフトロック装置に関し、より特定的には、クリープ現象が発生する車両においてパーキングポジションからのシフトポジション変更を制限するシフトロック装置に関する。
オートマチックトランスミッション(A/T)車両等では、運転者がアクセルペダルを踏込んでいなくても車両がゆっくりと動き出す「クリープ現象」が発生する。また、パーキングポジションからのシフト操作時に、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み違いによる急発進を防止するために、ブレーキペダルを踏んでいないとパーキングポジションからのシフトレバーの移動が制限される、いわゆるシフトロック機構が設けられている。
このようなシフトロック機構を備えたオートマチックトランスミッション車両の例として、シフトロック解除時のブレーキのストローク量およびストローク速度の最大値に基づいて運転者のブレーキ操作特徴を測定しておき、通常あるいは緊急ブレーキ時のストローク速度に応じたブレーキアシスト力を発生させる構成が開示されている(たとえば特許文献1)。
また、所定停止条件が満たされたときにエンジンを停止するとともに当該所定条件が成立しなかったときに停止したエンジンを再始動する、いわゆるエコラン車両のエンジン停止再始動装置において、エンジン停止中におけるシフト操作を制限するシフトロック機構が開示されている(特許文献2)。
特開平10−152031号公報 特開2000−352462号公報
通常のシフトロック装置では、ブレーキペダルを所定のストローク以上踏み込むことによりケーブルが引張られ、ロックピンを解除位置に移動させることによってシフトレバーの移動制限(すなわちシフトロック)を解除するような機械的機構が多く用いられている。このような機構では、シフトロックを解除するために必要なブレーキ踏み込み量は常に一定値である。
一方、車両のシフトロック解除時におけるクリープ力は状況に応じて異なってくる。たとえば、暖機時やエアコン使用時等では、エンジンのアイドリング回転数が通常より高く設定されるため、このような場合におけるクリープ力は通常時よりも大きくなる。
シフトロック解除に必要なブレーキ踏み込み量が当該クリープ力に対して過小である場合にはシフトポジション変更と同時に車両が動き出してしまう。このため、シフトロック解除に必要なブレーキ踏み込み量を高めに設定する必要がある。しかし、このような設定では、シフトロック解除時には常に強くブレーキを踏み込まないといけない煩わしさが発生してしまい、運転者の操作性低下を招いてしまう。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、オートマチックトランスミッション車両のシフトロック装置において、パーキングポジション解除時における運転者の操作性を向上させることである。
この発明による車両のシフトロック装置は、パーキングポジションを含む複数のシフトポジションのうちの1つを選択するためのシフト選択機構を備えた車両のシフトロック装置であって、クリープ力推定手段と、制動力推定手段と、解除可能制動力設定手段と、シフトロック解除判定手段とを備える。クリープ力推定手段は、パーキングポジションの選択時に車両のクリープ力を推定する。制動力推定手段は、パーキングポジションの選択時に車両の制動力を推定する。解除可能制動力設定手段は、制動力推定手段によって推定された制動力に応じて解除可能制動力を求めるシフトロック解除可能制動力を設定する。シフトロック解除判定手段は、制動力推定手段による制動力の推定値がシフトロック解除可能制動力よりも小さいときには、シフト選択機構に対してパーキングポジションからのシフトポジション変更を禁止する。
好ましくは、車両は駆動力源として少なくともエンジンを備え、クリープ力推定手段は、エンジンの回転数に基づいてクリープ力の少なくとも一部を推定する。
また好ましくは、車両は駆動力源として少なくとも電動機を備え、クリープ力推定手段は、電動機のトルクに基づいてクリープ力の少なくとも一部を推定する。
好ましくは、制動力推定手段は、ブレーキペダルの踏込ストローク量に基づいて制動力を推定する。
あるいは好ましくは、制動力推定手段は、ブレーキ機構のマスタシリンダの発生圧力に基づいて制動力を推定する。
また好ましくは、車両が位置する勾配を算出する勾配算出部が設けられ、解除可能制動力設定手段は、勾配算出手段によって算出された勾配をシフトロック解除可能制動力の設定に反映する。
この発明による車両のシフトロック装置では、パーキングポジションの選択時には、判定値(シフトロック解除可能制動力)以上の制動力が確保されていなければ、パーキングポジションからのシフトポジション変更、すなわちシフトロック解除が禁止されるが、この判定値は、その時点での車両クリープ力推定値に応じて可変に設定される。したがって、シフトロック解除時における車両の飛び出しを安定的に防止するとともに、運転者に対して不必要に大きなブレーキ踏み込み量を要求することがなくなるので運転者の操作性が向上する。
駆動力源としてエンジンが備えられた場合には、エンジン回転数を用いてクリープ力を精度良く推定することが可能である。同様に、駆動力源として電動機が備えられた場合には、電動機トルク(トルク指令値)を用いてクリープ力を簡易に精度良く推定することが可能である。
また、ブレーキペダルの踏込ストローク量やブレーキ機構のマスタシリンダの発生圧力を用いることにより、車両の制動力を簡易に精度良く推定できる。特に、マスタシリンダの発生圧力を用いることにより、ブレーキアシスト機構が設けられているときにも制動力を正確に推定できる。
さらに、勾配検出手段(勾配センサ)によって検出された車両が位置する勾配を判定値(シフトロック解除可能制動力)の設定に反映することにより、シフトロック解除を可能とする制動力を、車両状況に合わせてさらに細密に設定できる。この結果、シフトロック解除時の車両飛び出しの防止および運転者の操作性向上をさらに図ることが可能になる。
以下にこの発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さないものとする。
図1は、この発明の実施の形態による車両100の構成を示すブロック図である。図1には、車両100のうちのシフトロック機構に関連する部分の構成が示される。
図1を参照して、車両100は、駆動力源10と、自動変速機20と、ディファレンシャルギア30と、車軸40と、車輪50aと、制動装置60と、ブレーキペダル70と、踏み込み量センサ75と、ブレーキ用マスタシリンダ80と、油圧経路85と、シフト選択部90と、シフトロック装置110とを備える。
駆動力源10は、車両100の駆動力を発生する。駆動力源10としては、代表的には、ガソリン等の燃料の燃焼エネルギを源に駆動力を変換するエンジン(内燃機関)や、バッテリ等から供給された電気エネルギを駆動力に変換するモータ(電動機)、あるいはエンジンおよびモータの両者の組み合わせ等が駆動力源10として使用可能である。
自動変速機20は、車両の要求トルクと車速との関係を考慮して、駆動力源10の出力軸の回転速度と車軸40の回転速度等の比で定義される変速比を自動的に調整する。変速比の調整には、運転者によって選択されたシフトポジションが反映される。
自動変速機20には、遊星歯車を使用した変速機およびトルクコンバータを組み合わせた一般的なA/T装置や、ベルト伝導を利用して変速比を連続的に変化可能な無段連続トランスミッション(CVT)等を適用することが可能である。
自動変速機20によって変速された回転力は、ディファレンシャルギア30を介して車軸40へ伝達され、車輪50aの回転駆動に用いられる。ディファレンシャルギア30は、路面からの抵抗の差を利用して車輪50aの左右間の回転差を吸収する。
制動装置60は、各車輪50aに対応して設けられ、運転者によるブレーキペダル70の踏み込み量に応じた制動力を対応の車輪50aに対して発生させる。制動装置60による制動力は、ブレーキペダル70の踏み込み量に応じてマスタシリンダ80が発生する油圧が油圧経路85を介して伝達されることにより発生される。すなわち、制動装置60による制動力は、ブレーキペダル70の踏み込み量およびマスタシリンダ80の発生圧力に応じたものとなる。
なお、図1に示された車両100では、駆動力源10によって駆動される車輪50aのみが図示されているが、これ以外に非駆動の車輪(図示せず)が存在してもよい。このような非駆動輪に対しても、同様の制御装置60が設けられ、共通のマスタシリンダ80からの油圧によって同様の制動力が発揮される。
以下に詳細に説明するように、この発明は、車両100のシフトロック装置に向けられているので、この発明の実施の形態による車両100は、駆動力源10や自動変速機20の形式、および、車輪の駆動態様(フロント駆動、リア駆動、四輪駆動等)等を限定することなく、クリープ現象が発生する車両を総括的に示している。
シフト選択部90は、図示しないシフトレバーへの運転者の操作(シフトレバー操作)に従って、複数のシフトポジションのうちから1つを選択する。すなわち、シフト選択部90は、この発明における「シフト選択機構」に対応する。
シフトロック装置110は、シフト選択部90におけるシフトポジション変更を条件に応じて制限(禁止)するために設けられる。特に、パーキングポジションからのシフトポジション変更が制限される。
シフトロック装置110へは、運転者からのキー操作入力、駆動力源10からの情報、踏み込み量センサ75で検出されるブレーキペダル操作に関する情報、および図示しない圧力センサで検出されるマスタシリンダ80での発生圧力等が入力される。また、車両100が位置する道路勾配を検出可能な勾配センサ102による検出信号についても、シフトロック装置110へ入力してもよい。勾配センサ102は、この発明における「勾配算出手段」に対応する。
図2は、この発明によるシフトロック装置110の構成を示すブロック図である。
図2を参照して、図1に示したシフト選択部90は、シフトセレクタ150を含む。シフトセレクタ150は、シフトレバー(図示せず)の案内路155を含む。案内路155上におけるシフトレバーの位置に応答して、複数のシフトポジションから1つのシフトポジションが選択される。すなわち、運転者は、付勢力に逆らってシフトレバーを移動させることにより、シフトポジションを変更することができる。
案内路155上には、定義されたレバー位置161〜164のいずれにシフトレバーが位置しているかを検出するための位置センサ(図示せず)が設けられている。
位置センサからの出力に従って、レバー位置161〜164にそれぞれ対応する、車両停止時のパーキングポジション(Pポジション)、車両後進時のリバースポジション(Rポジション)、ニュートラルポジション(Nポジション)および車両前進時のドライブポジション(Dポジション)から1つのシフトポジションが選択される。
なお、ドライブポジション(Dポジション)の他に、変速可能な変速段数を制限する、細分化されたドライブポジション(たとえば4ポジション、3ポジション、2ポジション、Lポジション等)が設けられてもよい。この場合には、シフトポジションの数に合わせて、定義されるレバー位置の数を増やすように、位置センサを配置すればよい。
なお、図2では、案内路155が直線状であるストレート式のゲートセレクタを例示したが、案内路155の形状は特に限定されず、ゲート式等のゲートセレクタにおいても、この発明を適用可能である。
シフトロック装置110は、シフトロック制御装置115と、シフトロックソレノイド120とを含む。シフトロック制御装置115は、所定のプログラム・データ等を記憶するROM,RAM等(図示せず)および、当該プログラムに従った演算処理を逐次実行するためのCPU、MPU等(図示せず)を組み合わせたマイクロコンピュータにより構成される。
シフトロックソレノイド120は、シフトロック装置110は、パーキングポジションに対応するレバー位置161からのシフトレバーの移動を制限するために設けられる。シフトロックソレノイド120は、シフトロック制御装置115からのシフトロック信号SLKに応答してシフトロックシャフト125を突出させることにより、運転者によるシフトレバーの移動を制限する。すなわち、パーキングポジションの選択時にシフトロックシャフト125を突出させると、パーキングポジションからのシフトレバー移動を禁止する「シフトロック」が実現される。
なお、図2では、パーキングポジションからのシフトロック構成のみを図示しているが、他のシフト位置に対応して同様のシフトロック構成をさらに設けることも可能である。
シフトロック制御装置115は、イグニッションキーがオンされているかどうかを示すキー操作入力と、駆動力源10からの駆動力源情報と、ブレーキ機構からのブレーキ情報とに応じて、シフトロック信号SLKを制御する。すなわち、シフトロックソレノイド120においてシフトロックシャフト125が突出されるか否かは、シフトロック制御装置115によって電子的に制御される。
図3は、シフトロック制御装置115によるシフトロック制御を説明するフローチャートである。たとえば、図3に示すフローチャートを実行するプログラムが、シフトロック制御装置115に予めインストールされている。
図3を参照して、この発明によるシフトロック制御は、運転者によってパーキングポジションが選択されたときに開始される(ステップS100)。
シフトロック制御が開始されると、シフトロック制御装置115は、駆動力源10からの情報、代表的にはエンジン回転数に基づき、車両クリープ力を推定する。これにより、暖機運転時や、エアコン運転時等のエンジンのアイドリング回転数が通常よりも高い場合には、車両クリープ力の推定値も大きくなる(ステップS110)。なお、駆動力源10が電動機を含む場合には、電動機のトルクを反映して、車両クリープ力が推定される。特に、ハイブリッド自動車では、エンジン回転数に基づく駆動力と電動機トルクに基づく駆動力との和に対応して、車両クリープ力が推定される。車両クリープ力推定に用いられる電動機トルクとしては、トルク指令値を用いることができる。
すなわち、駆動力源10として少なくともエンジンが設けられた場合には、エンジンの回転数に基づいて車両クリープ力の少なくとも一部が推定され、駆動力源10として少なくとも電動機が設けられた場合には、電動機トルク(トルク指令値)に基づいて車両クリープ力の少なくとも一部が推定される。
さらに、ブレーキ情報に基づいて車両制動力が推定される。ブレーキ情報としては、運転者によるブレーキペダル70の踏み込みストローク量や、マスタシリンダ80での発生圧力を用いることができる(ステップS120)。特に、エンジン稼動時に発生する吸入負圧を利用してより大きな制動力を得るためのブレーキアシスト機構(図示せず)が設けられているときには、マスタシリンダ80の発生油圧を用いることにより、制動力をより正確に推定できる。
上記の車両クリープ力および車両制動力の推定値算出は、対応テーブルや所定演算式を予めシフトロック制御装置115内のROM,RAM等に格納しておき、ステップS110,S120の実行時に逐次参照することで実現できる。特に、上記のような車両クリープ力および車両制動力の源となる諸量を変数とすることにより、一次元テーブルや単純な線形演算式を用いて、推定値算出を精度良く行なえる。
次に、ステップS110で求められた車両クリープ力推定値に応じて、シフトロック解除可能制動力が設定される。シフトロック解除可能制動力は、パーキングポジションからのシフトポジション変更によって車両100にクリープ力が働いても、車両100が動き出さないのに十分なレベルに設定される(ステップS130)。
図4を参照して、シフトロック解除可能制動力は、設定特性線130に従って、ステップS110でのクリープ力推定値の増加に伴って徐々に増大するように設定される。あるいは、設定特性線140に示すように、クリープ力推定値の増加に伴ってシフトロック解除可能制動力が段階的に増大するように設定してもよい。設定特性線130,140に対応するテーブルや演算式を予めシフトロック制御装置115内のROM,RAM等に格納しておくことにより、ステップS130の実行によってシフトロック解除可能制動力が逐次設定できる。
再び図3を参照して、ステップS120およびS130で求められた制動力推定値およびシフトロック解除可能制動力の比較により、シフトロック解除の可否が判定される(ステップS140)。
制動力推定値がシフトロック解除可能制動力以上である場合には、現在の状態でパーキングポジションからシフトポジションを変更してもクリープ力を抑えるのに十分な制動力が確保されているため、シフトロック解除可能と判定される。これにより、シフトロックシャフト125の突出状態を電子的に解除するためのシフトロック信号SLK信号が、シフトロック制御装置115からシフトロックソレノイド120へ送出される(ステップS160)。
この結果、シフトロックシャフト125の突出状態が解除されて、シフトレバーがパーキングポジションから移動可能な状態となってシフトロック制御が終了する(ステップS200)。
これに対して、制動力推定値がシフトロック解除可能制動力よりも小さい場合には、現在の状態でパーキングポジションからシフトポジションを変更すると車両クリープ力を抑えきれず車両が動き出してしまうため、シフトロック解除不能と判定される。すなわち、シフト選択機構に対してパーキングポジションからのシフトポジション変更が禁止される。
このため、シフトロックシャフト125の突出状態を維持させるためのシフトロック信号SLK信号が、シフトロック制御装置115からシフトロックソレノイド120へ送出される(ステップS150)。
シフトロック解除不能と判定された場合には、十分な車両制動力が確保されるまでステップS110〜S140が、繰返して実行される。
すなわち、図3に示したフローチャートとこの発明による構成とを対比すれば、ステップS110が「クリープ力判定手段」に相当し、ステップS120が「制御力推定手段」に相当し、ステップS130が「解除可能制動力設定手段」に相当し、ステップS140およびS150が、「シフトロック解除判定手段」に対応する。
このように、この発明によるシフトロック装置では、パーキングポジションの選択時には、判定値(シフトロック解除可能制動力)以上の制動力が確保されていることを条件に、パーキングポジションからのシフトポジション変更、すなわちシフトロック解除が許可されるが、この判定値は、その時点での車両クリープ力推定値に応じて可変に設定される。したがって、シフトロック解除時における車両の飛び出しを安定的に防止するとともに、運転者に対して不必要に大きなブレーキ踏み込み量を要求することがなくなるので運転者の操作性が向上する。
また、図1に示した勾配センサ102の出力を利用して、ステップS130におけるシフトロック解除可能制動力をより精密に設定することもできる。
図5を参照して、勾配センサ102によって検出された車両100が位置する勾配に対応して,複数の設定特性線130,132,134が設けられる。たとえば、車両100が水平に位置しているときに対応して、図4と同様の基本的な設定特性線130を定義する一方で、車両100の前進あるいは後進方向に大きな重力が作用する降坂時や急な登坂時には、シフトロック解除時により大きな制動力が確保されるように、図3のステップS130におけるシフトロック解除可能制動力の設定に設定特性線132が用いられる。
さらに、車両100の前進あるいは後進方向に作用する重力が小さくなる緩やかな登坂時には、シフトロック解除時に必要な制動力が減少するように、図3のステップS130におけるシフトロック解除可能制動力の設定に設定特性線134が用いられる。
これらの設定特性線132,134についても、別個に作成した設定特性線130と同様のテーブルまたは演算式が、予めシフトロック制御装置115内のROM,RAM等に格納される。
図5に示す方式により、シフトロック解除を可能とする制動力を、車両状況に合わせてさらに細密に設定できるので、シフトロック解除時の車両飛び出しの防止および運転者の操作性向上をさらに図ることが可能になる。
なお、シフトロック解除可能制動力の設定特性線を1種類に抑えた上で、図3に示したステップS110での車両クリープ力の推定に勾配センサ102の出力を反映する方式としても、図5に示す方式と同様の効果を得ることができる。
また、図3に示したシフトロック制御とは独立に、シフトロックを強制的に解除可能な機構を設けることも可能である。たとえば、シフトロック強制解除用の押しボタンを別途設けて、当該押しボタンへの指示入力に応答して、シフトロックソレノイド120におけるシフトロックシャフト125の突出状態を機械的または電子制御的に強制的に解除する構成とすることにより、このような機構を実現できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態による車両のシフトロック装置に関する部分の構成を示すブロック図である。 図1に示したシフトロック装置の構成を説明するブロック図である。 図2に示したシフトロック制御装置115によるシフトロック制御方法を説明するフローチャートである。 この発明の実施の形態による解除可能制動力の設定手法の一例を示す図である。 この発明によるシフトロック装置における解除可能制動力の他の構成を示す図である。
符号の説明
10 駆動力源、20 自動変速機、30 ディファレンシャルギア、40 車軸、50a 車輪、60 制動装置、70 ブレーキペダル、75 踏み込み量センサ(ブレーキペダル)、80 ブレーキ用マスタシリンダ、90 シフト選択部、100 車両、102 勾配センサ、110 シフトロック装置、115 シフトロック制御装置、120 シフトロックソレノイド、125 シフトロックシャフト、130,132,134,140 設定特性線、150 シフトセレクタ、155 案内路、161〜164 レバー位置、SLK シフトロック信号。

Claims (6)

  1. パーキングポジションを含む複数のシフトポジションのうちの1つを選択するためのシフト選択機構を備えた車両のシフトロック装置であって、
    前記パーキングポジションの選択時に前記車両のクリープ力を推定するクリープ力推定手段と、
    前記パーキングポジションの選択時に前記車両の制動力を推定する制動力推定手段と、
    前記制動力推定手段によって推定された前記制動力に応じて解除可能制動力を求めるシフトロック解除可能制動力を設定する解除可能制動力設定手段と、
    前記制動力推定手段による前記制動力の推定値が前記シフトロック解除可能制動力よりも小さいときには、前記シフト選択機構に対して前記パーキングポジションからのシフトポジション変更を禁止するシフトロック解除判定手段とを備える、車両のシフトロック装置。
  2. 前記車両は駆動力源として少なくともエンジンを備え、
    前記クリープ力推定手段は、前記エンジンの回転数に基づいて前記クリープ力の少なくとも一部を推定する、請求項1記載の車両のシフトロック装置。
  3. 前記車両は駆動力源として少なくとも電動機を備え、
    前記クリープ力推定手段は、前記電動機のトルクに基づいて前記クリープ力の少なくとも一部を推定する、請求項1記載の車両のシフトロック装置。
  4. 前記制動力推定手段は、ブレーキペダルの踏込ストローク量に基づいて前記制動力を推定する、請求項1記載の車両のシフトロック装置。
  5. 前記制動力推定手段は、ブレーキ機構のマスタシリンダの発生圧力に基づいて前記制動力を推定する、請求項1記載の車両のシフトロック装置。
  6. 前記車両には、前記車両が位置する勾配を算出する勾配算出部が設けられ、
    前記解除可能制動力設定手段は、前記勾配算出手段によって算出された前記勾配を前記シフトロック解除可能制動力の設定に反映する、請求項1記載の車両のシフトロック装置。
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