JP2006347315A - 自動変速機のシフト操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シフトレバーのP位置(駐車位置)からのロック解除を操作性よく、かつ信頼性よく行うことができる自動変速機のシフト操作装置を提供する。
【解決手段】 駐車操作状態のときに、制御手段2は、ブレーキ操作の実行によりブレーキ圧検出センサ8から入力される検出信号に基づいて、ブレーキ圧の値が、トルクコンバータ5のクリープ値に十分に打ち勝つ大きさで、車両が停止状態を保持するのに十分なブレーキ圧の値以上となったと判断すると、シフト装置3内のシフトレバーロック機構16に作動信号を出力してシフトレバーのロックを解除する。
【選択図】 図1
【解決手段】 駐車操作状態のときに、制御手段2は、ブレーキ操作の実行によりブレーキ圧検出センサ8から入力される検出信号に基づいて、ブレーキ圧の値が、トルクコンバータ5のクリープ値に十分に打ち勝つ大きさで、車両が停止状態を保持するのに十分なブレーキ圧の値以上となったと判断すると、シフト装置3内のシフトレバーロック機構16に作動信号を出力してシフトレバーのロックを解除する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両に搭載される自動変速機のシフト操作装置に関する。
車両に搭載される自動変速機のシフト操作装置として、近年、装置の小型化や操作力の低減化において有利な、いわゆるシフト・バイ・ワイヤ方式のシフト操作装置が提案されている。
シフト・バイ・ワイヤ方式のシフト操作装置は、運転者がシフトレバーを操作したときのシフト位置をセンサ等によって検知し、その検知信号に基づいてアクチュエータで自動変速機(オートマチック・トランスミッション:以下、ATという)のレンジを切り替える、つまり電気的制御によりATのレンジを切り替える構成となっている。これにより、シフトレバーの操作態様についても設計の自由度が広がり、例えば、所定のシフト位置に入れたシフトレバーから手を離すと、このシフトレバーが復帰機構によって中立位置に自動的に復帰する、いわゆるモーメンタリ機能を持たせることができる。
また、シフト・バイ・ワイヤ方式のシフト操作装置では、シフトレバーとは別にP(パーキング)操作ボタンが設けられており、このP操作ボタンを押すとATのレンジがP(パーキング)レンジに選択されるのに応じて、電動アクチュエータの駆動によりパーキングロック機構を作動させて、ATの出力軸を機械的にロック(パーキングロック)するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−264684号公報(段落番号[0073]、図2)
ところで、前記特許文献1のようなシフト・バイ・ワイヤ方式のシフト操作装置では、P操作ボタンが押されてATがPレンジに選択されているとき、シフトレバーはP(パーキング)位置である中立位置(ホームポジション)に位置している。このため、シフト・バイ・ワイヤ方式のシフト操作装置においても、従来と同様にATがPレンジに選択されているときに、シフトレバーが不用意にシフト操作されないようにするシフトレバーロック機構が設けられている。
このため、シフトレバーをP位置(中立位置)から例えばD(ドライブ)位置にシフト操作してATをPレンジからDレンジに切り替えるときには、先ず、前記シフトレバーロック機構のロック状態を解除してシフトレバーを操作可能状態にする必要がある。この場合、従来では、ブレーキペダルを軽く踏んだときにブレーキランプ用スイッチから入力されるON信号の入力によりシフトレバーに設けたロック解除ボタンのロックを解除し、ロック解除されたこのロック解除ボタンを押すことにより、シフトレバーロック機構のロック状態が解除されて操作可能となる。
このように、シフト・バイ・ワイヤ方式のシフト操作装置においても、P位置(中立位置)にあるシフトレバーをロック解除する場合に、ブレーキペダルを踏む操作とロック解除ボタンを押す操作を併せて行うようにしているので、シフトレバーのP位置(中立位置)からのロック解除操作が煩雑であった。
そこで、本発明は、シフトレバーのP位置(駐車位置)からのロック解除を、操作性よく、かつ信頼性よく行うことができる自動変速機のシフト操作装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、複数のシフト位置に移動自在に設置されたシフトレバー、および前記シフトレバーが前記複数のシフト位置のうちの駐車位置に位置しているときに前記シフトレバーを固定および固定解除自在なシフトレバーロック手段を備えたシフト装置と、前記シフトレバーが駐車位置に位置する駐車操作状態時に、前記シフトレバーロック手段を作動制御して前記シフトレバーが移動しないように固定させる制御手段と、を備えた自動変速機のシフト操作装置において、前記シフト操作装置を備えた車両は、ブレーキ操作によって制動力を発生させるためのブレーキ圧の値を検出するブレーキ圧検出手段を有し、前記駐車操作状態のときに、前記制御手段は、前記ブレーキ操作の実行により前記ブレーキ圧検出手段から入力される検出信号に基づいて、前記ブレーキ圧の値が、所定の制動力を発生させるブレーキ圧の値以上となったと判断した場合に、前記シフトレバーロック手段に作動信号を出力して前記シフトレバーロック手段による前記シフトレバーの固定を解除することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、駐車操作状態のときに、ブレーキ操作の実行によりブレーキ圧の値が所定の制動力を発生させるブレーキ圧の値以上となったと制御手段が判断することによって、シフトレバーロック手段によるシフトレバーの固定を解除することができる。
また、請求項2に記載の発明は、複数のシフト位置に移動自在に設置されたシフトレバー、および前記シフトレバーが前記複数のシフト位置のうちの駐車位置に位置しているときに前記シフトレバーを固定および固定解除自在なシフトレバーロック手段を備えたシフト装置と、前記シフトレバーが駐車位置に位置する駐車操作状態時に、前記シフトレバーロック手段を作動制御して前記シフトレバーが移動しないように固定させる制御手段と、を備えた自動変速機のシフト操作装置において、前記シフト操作装置を備えた車両は、ブレーキ操作に伴うブレーキストロークに応じたブレーキ圧を発生させるブレーキ操作部材の前記ブレーキストロークを検出するブレーキストローク検出手段を備え、前記駐車操作状態のときに、前記制御手段は、前記ブレーキ操作の実行により前記ブレーキストローク検出手段から入力される検出信号に基づいて、前記ブレーキストロークが、所定の制動力を発生させるブレーキ圧が得られるストローク値以上となったと判断すると、前記シフトレバーロック手段に作動信号を出力して前記シフトレバーロック手段による前記シフトレバーの固定を解除することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、駐車操作状態のときに、ブレーキ操作の実行によりブレーキ操作部材のブレーキストロークが所定の制動力を発生させるブレーキ圧が得られるストローク値以上となったと制御手段が判断することによって、シフトレバーロック手段によるシフトレバーの固定を解除することができる。
また、請求項3に記載の発明は、前記シフト装置が、前記シフトレバーを操作したときのシフト位置を検知するシフト位置検知手段を有し、前記シフトレバーの操作時における前記シフト位置検知手段からの検知信号に基づいて、電気的に自動変速機の複数のレンジを切り替え自在なシフト装置であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、シフト位置検知手段からの検知信号に基づいて、電気的に自動変速機の複数のレンジを切り替え自在なシフト・バイ・ワイヤ方式のシフト装置のように、駐車位置が中立位置(ホームポジション)にあるシフトレバーに対しても、シフトレバーロック手段によるシフトレバーの固定を操作性よく解除することができる。
請求項1に記載の発明によれば、駐車操作状態のときに、ブレーキ操作の実行によりブレーキ圧の値が所定の制動力を発生させるブレーキ圧の値以上となったと制御手段が判断することによって、シフトレバーロック手段によるシフトレバーの固定を解除することができるので、シフトレバーの固定解除を操作性よく、かつ信頼性よく行うことができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、駐車操作状態のときに、ブレーキ操作の実行によりブレーキ操作部材のブレーキストロークが所定の制動力を発生させるブレーキ圧が得られるストローク値以上となったと制御手段が判断することによって、シフトレバーロック手段によるシフトレバーの固定を解除することができるので、シフトレバーの固定解除を操作性よく、かつ信頼性よく行うことができる。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1に係る車両に搭載される自動変速機のシフト操作装置を示す概略構成図、図2は、本発明の実施形態1に係るシフト装置を示す概略斜視図、図3は、その平面図である。
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1に係る車両に搭載される自動変速機のシフト操作装置を示す概略構成図、図2は、本発明の実施形態1に係るシフト装置を示す概略斜視図、図3は、その平面図である。
図1に示すように、AT(自動変速機)1には、制御装置(ECU)2とシフト装置3とを備えたシフト操作装置4が接続されている。AT1は、トルクコンバータ5を介してエンジン6のエンジン出力軸(不図示)に連結されている。AT1の油圧制御部7には、AT1のレンジ切り替えを行うための電動アクチュエータ7aが設けられている。油圧制御部7および電動アクチュエータ7aは、制御装置2からの制御信号に基づいて駆動制御される。
制御装置2は、車室内に設けられたシフト・バイ・ワイヤ方式のシフト装置3と電気的に接続されており、シフト装置3のシフト操作状況に応じた検知信号が制御装置2に入力される。制御装置2は、シフト装置3から入力される検知信号に基づいて、油圧制御部7および電動アクチュエータ7aに制御信号を出力して両者を駆動制御する。また、制御装置2には、車輪ブレーキ(不図示)のブレーキ操作量(ブレーキペダルの踏み込み量)に応じて出力されるブレーキ圧(ブレーキ液の液圧)を検出するブレーキ圧検出センサ(圧力センサ)8が電気的に接続されている。
AT1のシフトレンジは、本実施形態ではP(パーキング)レンジ、R(リバース)レンジ、N(ニュートラル)レンジ、D(ドライブ)レンジ、L(ロー)レンジを有しており、各レンジの配列はPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ、Lレンジの順に設定されている。なお、AT1がNレンジに選択された場合は、AT1のエンジン6側と駆動輪(不図示)側との動力伝達を遮断した中立状態に設定され、また、Pレンジに選択された場合は、エンジン6側と駆動輪(不図示)側との動力伝達を遮断した中立状態に設定されるとともに、パーキングロック機構(不図示)が作動してAT1の出力軸9を機械的にロックする。
図2、図3に示すように、シフト装置3には、上カバー10にシフトパターンを形成するゲート溝11が設けられており、このゲート溝11にはシフトレバー12が挿通されている。なお、シフト装置3は、例えば運転席近傍のフロア(不図示)上に設置されている。
ゲート溝11は、車両の前後方向(図3の上下方向)に沿って延びる第1ゲート溝11aと、この第1ゲート溝11aの前端(図3の上側)から右側に向けて形成した第2ゲート溝11bと、この第1ゲート溝11aの後端(図3の下側)から左側に向けて形成した第3ゲート溝11cを有しており、第1ゲート溝11aの前端(図3の上側)近傍がN(ニュートラル)位置、第1ゲート溝11aの後端(図3の下側)近傍がD(ドライブ)位置、第2ゲート溝11b内がR(リバース)位置、第3ゲート溝11c内がL(ロー)位置である。ゲート溝11の周囲には、前記R、N、D、Lの各位置に合わせて「R」、「N」、「D」、「L」の記号が付されている。なお、ゲート溝11のR、N、D、Lの各位置は、前記AT1のRレンジ、Nレンジ、Dレンジ、Lレンジにそれぞれ対応している。
また、上カバー10の前端側(図3の上側)には、プッシュボタン方式のP(パーキング)操作ボタン13が設けられている。
シフト装置3のケース本体14内には、シフトレバー12をゲート溝11(第1ゲート溝11a、第2ゲート溝11b、第3ゲート溝11c)に沿って揺動自在に支持する支持機構(不図示)と、シフトレバー12を第1ゲート溝11a内のN位置もしくはD位置のいずれかに操作した後に手を放すことにより、中立位置(ホームポジション)15に自動的に復帰させる復帰機構(不図示)が設けられている。なお、このとき、シフトレバー12が中立位置15に復帰した状態でも、AT1はNレンジもしくはDレンジに保持されている。
また、シフトレバー12をR位置である第2ゲート溝11b内に入れたとき、およびシフトレバー12をL位置である第3ゲート溝11c内に入れたときには、ディテント機構(不図示)によってその位置に保持するように構成されている。この保持解除は、シフトレバー12を第1ゲート溝11a側に手で押して戻すことで行うことができる。なお、P操作ボタン13を押すP(パーキング)時には、シフトレバー12は中立位置15に位置している。
また、シフト装置3のケース本体14内には、AT1のレンジがPレンジに選択されたときに、シフトレバー12をP位置(駐車位置)である中立位置15にシフトロックするシフトレバーロック機構16が設けられている(図1、図3参照)。シフトレバーロック機構16は、P操作ボタン13が押されたP(パーキング)時に、制御装置2から入力される信号に基づいてシフトレバー12を中立位置(P位置)15にシフトロック可能に構成されている。シフトレバーロック機構16として、例えば、通電制御で作動するソレノイドを用いることができる。
さらに、シフト装置3のケース本体14内には、シフトレバー12の操作位置(シフトポジション)を検知するための操作位置検知センサ17が設置されている。操作位置検知センサ17には、シフトレバー12がR、N、D、Lの各位置および中立位置15にそれぞれ操作されたときに、これらの操作位置に対応した信号を制御装置2に出力するR位置検知センサ18、N位置検知センサ19、D位置検知センサ20、L位置検知センサ21、および中立位置(P位置)検知センサ22を備えている。操作位置検知センサスイッチ17のR位置検知センサ18、N位置検知センサ19、D位置検知センサ20、L位置検知センサ21、中立位置検知センサ22は、非接触センサ(例えばホールセンサ)であり、シフトレバー12の下端に固着した磁石(不図示)と対向するようにして配置されている。
なお、シフトレバー12は、その中間部が揺動自在な支持機構(不図示)で支持されているので、シフトレバー12の下端側はシフト操作方向と逆方向に揺動するので、各位置検知センサ(R位置検知センサ18、N位置検知センサ19、D位置検知センサ20、L位置検知センサ21)は、ゲート溝11のR、N、D、Lの各位置と逆の位置に対応して設けられている。
よって、運転者がシフト装置3のシフトレバー12を操作して、例えば、中立位置15からD位置に操作すると、この操作状況がD位置検知センサ20によって検知され、D位置検知センサ20からD位置に対応した信号が制御装置2に出力される。そして、制御装置2は、入力される信号(D位置信号)に応じてAT1のDレンジが選択されるように油圧制御部7および電動アクチュエータ7aに制御信号を出力して、両者を駆動制御する。これにより、AT1のDレンジに対応したマニュアルバルブ(不図示)が駆動され、Dレンジに切り替えられる。
また、車両の停止(駐車)時に、運転者がシフト装置3のP操作ボタン13を押圧操作すると、駐車位置(P位置)に対応した信号が制御装置2に出力される。そして、制御装置2は、入力される信号(P位置信号)に応じてAT1のPレンジが選択されるように油圧制御部7および電動アクチュエータ7aに制御信号を出力して、両者を駆動制御する。そして、これにより、Pレンジに対応したマニュアルバルブ(不図示)が駆動され、エンジン6側と駆動輪(不図示)側との動力伝達を遮断した中立状態に切り替えられる。さらに、シフト制御装置2は入力される信号(P位置信号)に基づいて、パーキング用電動アクチュエータ(不図示)を駆動してパーキングロック機構(不図示)を作動させ、ATの出力軸9を機械的にロック(パーキングロック)する。なお、このP操作ボタン13を押圧するパーキング(駐車)時は、シフトレバー12はP位置としての中立位置15に位置している。
ところで、前記したP操作ボタン13の押圧による駐車操作状態のとき(このとき、シフトレバー12は中立位置(P位置)15で、AT1はPレンジである)は、シフトレバー12が不用意にシフト操作できないように、シフトレバーロック機構16によってシフトレバー12をロックしている。そして、この駐車操作状態のとき(シフトレバー12は中立位置(P位置)15)から、シフトレバー12を他の操作位置(例えば、D位置)にシフト操作する場合、まずシフトレバーロック機構16によるシフトレバー12のロックを解除する必要がある。
以下、駐車操作状態のときからシフトレバー12を他の操作位置にシフト操作するときの、シフトレバー12のロック解除制御を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、イグニッションスイッチ(不図示)のON時に、制御装置2は、操作位置検知センサ17の各位置検知センサ(R位置検知センサ18、N位置検知センサ19、D位置検知センサ20、L位置検知センサ21、中立位置検知センサ22)のいずれかから入力される信号に基づいて、シフトレバー12が中立位置15に位置しているか否かを判定する(ステップS1)。
そして、ステップS1で、中立位置検知センサ22からの信号に基づいて、シフトレバー12が中立位置15に位置していると判定した場合(ステップS1:Yes)、次に、制御装置2は、P操作ボタン13が押されて、AT1がPレンジを選択しているか否かを判定する(ステップS2)。そして、ステップS2で、P操作ボタン13が押されて、AT1がPレンジを選択していると判定した場合(ステップS2:Yes)、シフトレバー12がP位置としての中立位置15に位置して、AT1がPレンジを選択している駐車操作時(パーキング時)であると制御装置2が認識する(ステップS3)。この駐車操作時には、制御装置2からの信号によりシフトレバーロック機構(たとえば、ソレノイド)16が作動してシフトレバー12がロックされている。
なお、ステップS1で、シフトレバー12が中立位置15以外の操作位置(例えば、R位置に保持状態)に位置していると判定した場合(ステップS1:No)、およびステップS2で、AT1がPレンジ以外のレンジ(例えば、Rレンジ)を選択していると判定した場合(ステップS2:No)は、終了する。
前記駐車操作状態のときにおいて、運転者がブレーキペダル(不図示)を踏み込み(ステップS4)、車輪ブレーキ(マスターシリンダ)に付与されるブレーキ圧(ブレーキ液圧)が予め設定した閾値よりも大きいか否かを制御装置2で判定する(ステップS5)。なお、前記閾値は、トルクコンバータ5のクリープ値に十分に打ち勝つ大きさで、車両が停止状態を保持するのに十分なブレーキ圧の値に設定されている。
そして、ステップS5で、ブレーキペダルの踏み込みによりブレーキ圧が予め設定した閾値よりも大きくなったと判定した場合(ステップS5:Yes)、制御装置2は、シフトレバーロック機構16にロック解除信号を出力してこのシフトレバーロック機構16を作動させ、シフトレバー12に対するロック状態を解除する(ステップS6)。ステップS6で、レバーロック機構16によるシフトレバー12に対するロック状態が解除されると、制御装置2から信号に基づいて、表示部(不図示)にこのロック解除が表示されることにより、運転者はシフトレバー12のロック解除を容易に、かつ確実に認識することができる。
なお、ステップS5で、ブレーキ圧が予め設定した閾値よりも大きくないと判定した場合(ステップS5:No)は、ステップS5の前に戻り、ブレーキ圧が予め設定した閾値よりも大きくなるように、ステップS4で、運転者がブレーキペダルをさらに踏み込む操作を行う。
ステップS6で、シフトレバーロック機構16によるシフトレバー12に対するロック状態が解除されると、運転者はブレーキペダルをブレーキ圧が前記閾値よりも大きくなる位置まで踏み込んだ状態で、シフトレバー12を所望のシフト位置(例えば、D位置)にシフト操作することができる。
このように、本実施形態に係るシフト操作装置4によれば、P操作ボタン13が押されてシフトレバー12がP位置である中立位置15に位置している駐車操作状態のとき、すなわち、シフトレバーロック機構16でシフトレバー12がシフトロックされているときに、ブレーキ圧が予め設定した閾値(トルクコンバータ5のクリープ値に十分に打ち勝つ大きさで、車両が停止状態を保持するのに十分なブレーキ圧の値)よりも大きくなる位置までブレーキペダルを踏み込むだけで、シフトレバーロック機構16によるシフトレバー12のロックを操作性よく、かつ信頼性よく解除することができる。
さらに、このシフトレバー12のロックを解除するときは、前記したようにブレーキ圧が予め設定した閾値(トルクコンバータ5のクリープ値に十分に打ち勝つ大きさで、車両が停止状態を保持するのに十分なブレーキ圧の値)よりも大きくなる位置までブレーキペダルを踏み込んでいるので、このロック解除から素早くシフトレバー12をD位置にシフト操作した場合でも、車両が動くことはなく、シフトレバー12のロック解除時における安全性をより高めることができる。
〈実施形態2〉
図5は、本発明の実施形態2に係る車両に搭載される自動変速機のシフト操作装置を示す概略構成図であり、図1に示した実施形態1に係るシフト操作装置と同一機能を有する部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。なお、シフト装置3の構成は、図1〜図3に示した実施形態1に係るシフト装置3と同様である。
図5は、本発明の実施形態2に係る車両に搭載される自動変速機のシフト操作装置を示す概略構成図であり、図1に示した実施形態1に係るシフト操作装置と同一機能を有する部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。なお、シフト装置3の構成は、図1〜図3に示した実施形態1に係るシフト装置3と同様である。
実施形態1では、制御装置2にブレーキ圧検出センサ8を電気的に接続した構成であったが、本実施形態に係るシフト操作装置4aでは、図5に示すように、ブレーキペダル23のブレーキ操作時における踏み込み量(ストローク)を検出するペダルストロークセンサ(角度センサ)24を制御装置2に電気的に接続した構成である。他の構成は、前記実施形態1と同様である。
以下、本実施形態における駐車操作状態のときからシフトレバー12を他の操作位置にシフト操作するときの、シフトレバー12のロック解除制御を、図6に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図6のステップS11〜S13は、図4に示した実施形態1におけるシフトレバーロック機構16のロック解除制御のステップS1〜S3と同様であり、本実施形態では、ステップS11〜S13の説明は省略する。
ステップS11、S12の判定で、シフトレバー12がP位置としての中立位置15に位置して、AT1がPレンジを選択している駐車操作時(ステップS13)であると制御装置2が認識し、この駐車操作状態のときにおいて、運転者はブレーキペダル23を踏み込んでいく(ステップS14)。そして、このときのブレーキペダル23のストローク量(踏み込み量)をペダルストロークセンサ24で検出し、この検出信号を制御装置2に出力する。
ところで、図7に示すように、本実施形態では、ブレーキペダル23のストローク量と、ブレーキペダル23の踏み込みに応じて車輪ブレーキ(マスターシリンダ)に付与されるブレーキ圧(液圧)は、ほぼ比例関係にある。すなわち、ブレーキペダル23のストローク量に応じてブレーキ圧が高くなり、車輪に対して大きな制動力が発生する。なお、図7において、ブレーキペダル23のストローク量が小さい値Aのときに、ストップランプ(不図示)の点灯/消灯を行うブレーキスイッチ(不図示)がONされる。このときは、まだ少ししかブレーキ圧は生じていなく、車輪に対して制動力はほとんど発生していない。
そして、制御装置2は、ペダルストロークセンサ24から入力される検出信号に基づいて、ブレーキペダル23のストローク量が予め設定した閾値B(図7参照)よりも大きいか否かを判定する(ステップS15)。前記閾値Bは、トルクコンバータ5のクリープ値に十分に打ち勝つ大きさで、車両が停止状態を保持するのに十分なブレーキ圧が発生しているときのブレーキペダル23のストローク量とほぼ同程度に設定されている。
そして、ステップS15で、ブレーキペダル23の踏み込みによりそのストローク量が予め設定した閾値Bよりも大きくなったと判定した場合(ステップS15:Yes)、制御装置2は、シフトレバーロック機構16にロック解除信号を出力してこのシフトレバーロック機構16を作動させ、シフトレバー12に対するロック状態を解除する(ステップS16)。ステップS16で、シフトレバーロック機構16によるシフトレバー12に対するロック状態が解除されると、制御装置2からの信号に基づいて、表示部(不図示)にこのロック解除が表示されることにより、運転者はシフトレバー12のロック解除を容易に、かつ確実に認識することができる。
ステップS16で、シフトレバーロック機構16によるシフトレバー12に対するロック状態が解除されると、運転者はブレーキペダル23のストローク量が閾値Bよりも大きくなる位置まで踏み込んだ状態で、シフトレバー12を所望のシフト位置(例えば、D位置)にシフト操作することができる。
このように、本実施形態においても実施形態1の場合と同様に、P操作ボタン13が押されてシフトレバー12がP位置である中立位置15に位置している駐車操作状態のとき、すなわち、シフトレバーロック機構16でシフトレバー12がシフトロックされているときに、ブレーキペダル23のストローク量が前記閾値B(トルクコンバータ5のクリープ値に十分に打ち勝つ大きさで、車両が停止状態を保持するのに十分なブレーキ圧が発生しているときのブレーキペダル23のストローク量とほぼ同程度)よりも大きくなる位置まで踏み込むだけで、シフトレバーロック機構16によるシフトレバー12のロックを操作性よく、かつ信頼性よく解除することができる。
さらに、このシフトレバー12のシフトロック状態を解除するときは、前記したようにブレーキペダル23のストローク量が前記閾値Bよりも大きくなる位置まで踏み込んでいるので、シフトロック解除から素早くシフトレバー12をD位置にシフト操作した場合でも、車両が動くことはなく、シフトレバー12のロック解除時における安全性をより高めることができる。
なお、前記した各実施形態は、シフト・バイ・ワイヤ方式のシフト装置を備えた自動変速機のシフト操作装置の例であったが、本発明はこれに限定されることなく、シフトレバーのシフト操作を機械的にAT側に伝達してレンジ切り替えを行う通常のシフト装置の場合においても同様に本発明を適用することができる。
1 AT(自動変速機)
2 制御装置(制御手段)
3 シフト装置
4、4a シフト操作装置
6 エンジン
7 油圧制御部
8 ブレーキ圧検出センサ(ブレーキ圧検出手段)
11 ゲート溝
12 シフトレバー
13 P操作ボタン
16 シフトレバーロック機構(シフトレバーロック手段)
17 操作位置検知センサ(シフト位置検知手段)
23 ブレーキペダル(ブレーキ操作部材)
24 ペダルストロークセンサ(ブレーキストローク検出手段)
2 制御装置(制御手段)
3 シフト装置
4、4a シフト操作装置
6 エンジン
7 油圧制御部
8 ブレーキ圧検出センサ(ブレーキ圧検出手段)
11 ゲート溝
12 シフトレバー
13 P操作ボタン
16 シフトレバーロック機構(シフトレバーロック手段)
17 操作位置検知センサ(シフト位置検知手段)
23 ブレーキペダル(ブレーキ操作部材)
24 ペダルストロークセンサ(ブレーキストローク検出手段)
Claims (3)
- 複数のシフト位置に移動自在に設置されたシフトレバー、および前記シフトレバーが前記複数のシフト位置のうちの駐車位置に位置しているときに前記シフトレバーを固定および固定解除自在なシフトレバーロック手段を備えたシフト装置と、前記シフトレバーが駐車位置に位置する駐車操作状態時に、前記シフトレバーロック手段を作動制御して前記シフトレバーが移動しないように固定させる制御手段と、を備えた自動変速機のシフト操作装置において、
前記シフト操作装置を備えた車両は、ブレーキ操作によって制動力を発生させるためのブレーキ圧の値を検出するブレーキ圧検出手段を有し、
前記駐車操作状態のときに、前記制御手段は、前記ブレーキ操作の実行により前記ブレーキ圧検出手段から入力される検出信号に基づいて、前記ブレーキ圧の値が、所定の制動力を発生させるブレーキ圧の値以上となったと判断した場合に、前記シフトレバーロック手段に作動信号を出力して前記シフトレバーロック手段による前記シフトレバーの固定を解除する、
ことを特徴とする自動変速機のシフト操作装置。 - 複数のシフト位置に移動自在に設置されたシフトレバー、および前記シフトレバーが前記複数のシフト位置のうちの駐車位置に位置しているときに前記シフトレバーを固定および固定解除自在なシフトレバーロック手段を備えたシフト装置と、前記シフトレバーが駐車位置に位置する駐車操作状態時に、前記シフトレバーロック手段を作動制御して前記シフトレバーが移動しないように固定させる制御手段と、を備えた自動変速機のシフト操作装置において、
前記シフト操作装置を備えた車両は、ブレーキ操作に伴うブレーキストロークに応じたブレーキ圧を発生させるブレーキ操作部材の前記ブレーキストロークを検出するブレーキストローク検出手段を備え、
前記駐車操作状態のときに、前記制御手段は、前記ブレーキ操作の実行により前記ブレーキストローク検出手段から入力される検出信号に基づいて、前記ブレーキストロークが、所定の制動力を発生させるブレーキ圧が得られるストローク値以上となったと判断すると、前記シフトレバーロック手段に作動信号を出力して前記シフトレバーロック手段による前記シフトレバーの固定を解除する、
ことを特徴とする自動変速機のシフト操作装置。 - 前記シフト装置は、前記シフトレバーを操作したときのシフト位置を検知するシフト位置検知手段を有し、前記シフトレバーの操作時における前記シフト位置検知手段からの検知信号に基づいて、電気的に自動変速機の複数のレンジを切り替え自在なシフト装置である、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の自動変速機のシフト操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005174847A JP2006347315A (ja) | 2005-06-15 | 2005-06-15 | 自動変速機のシフト操作装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006347315A true JP2006347315A (ja) | 2006-12-28 |
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ID=37643607
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2006347315A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01166848A (ja) * | 1987-12-22 | 1989-06-30 | Honda Motor Co Ltd | 芯軸付き管体の成形方法 |
JPH11348608A (ja) * | 1998-06-10 | 1999-12-21 | Toyota Motor Corp | 車両のエンジン自動停止システムの制御装置 |
JP2005313753A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Toyota Motor Corp | 車両のシフトロック装置 |
-
2005
- 2005-06-15 JP JP2005174847A patent/JP2006347315A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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