JP2005313572A - コンクリート成形品の型枠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板部と連接板部から成り、連接板の片面に突状部が形成される断面L字状コンクリートブロックの脱型を容易にする。
【解決手段】連設板部の突状部形成面及びそれに連設される基板部の連設板部立設面を成形する型枠体は、コンクリート成形品の突状部を成形する突状部成形部を有する第一型枠体8と、第一型枠体と分離自在に連設される第二型枠体9とで構成され、第二型枠体は、第一型枠体と分離することで、第一型枠体と連結機構を介して連結される一の型枠構成部分が他の型枠構成部分を残して脱型移動し得るように構成されており、第一型枠体は、コンクリート成形品を連設板部の突設方向若しくはその反対方向に引き抜いて脱型する際、第二型枠体と分離することで、第二型枠体の一の型枠構成部分が脱型移動したのち移動可能となり、突状部成形部が引き抜き方向に移動させる突状部の障害とならないように退避し得るように構成されたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンクリート成形品の型枠装置に関するものである。
従来から、コンクリート成形品として、例えば擁壁として使用されるコンクリート成形品や、用水路等の側溝として使用されるコンクリート成形品など、単なる板状体ではなく、基板部と、この基板部に立設状態に連設される連設板部とから成る断面L字状や断面コ字状などのコンクリート成形品が提案されており、これらのコンクリート成形品は専用の型枠装置によって成形される。
この型枠装置は、コンクリート成形品の形状や成形のし易さなどの理由から、コンクリート成形品を逆さの状態(基板部の下方に連設板部を突出させた状態)で打設成形する所謂底打ちと称される成形法を行う場合が多い。
具体的には、この型枠装置は、コンクリート成形品の内面(基板部の表面及び連設板部の表面)を成形する中型枠体と、この中型枠体に所定間隔を介して対設される外型枠体と、この中型枠体と外型枠体との側方開口部を閉塞する左右の側型枠体と、この中型枠体と外型枠体と側型枠体との下方開口部を閉塞する底型枠体とを有し、この中型枠体、外型枠体、側型枠体及び底型枠体とで形成されるコンクリート充填空間にコンクリートを充填して成形されたコンクリート成形品を連設板部の突設方向と反対方向である上方に引き抜いて脱型する構成である。
ところで、近年、この種のコンクリート成形品について、更なるデザインや機能が施される中、例えば断面視L字状のコンクリート成形品として、図1に図示したように連設板部2の内面に突状部3が形成されるタイプのコンクリート成形品が提案されている。
この突状部3は、前述した型枠装置を構成する中型枠体の所定位置に凹設される突状部成形部によって成形されるが、単に中型枠体に突状部成形部を設けただけでは、このコンクリート成形品4を上方に引き抜く際、中型枠体に設けた突状部成形部が連設板部2に形成される突状部3の障害となり、このコンクリート成形品4を引き抜くことはできない。
そこで、従来においては、このコンクリート成形品4を上方に引き抜いて脱型する際、中型枠体に設けた突出部成形部を退避させるべく、中型枠体を分割構造にしたり、中型枠体全体を後退移動する構造としている。
しかしながら、いずれの場合も、コンクリート成形品をクレーン等で吊り下げ保持した状態で中型枠体を脱型することになるが、この中型枠体を脱型する間は、コンクリート成形品4を支持しているものがない為、コンクリート成形品4が揺動する場合があり、よって、この揺動するコンクリート成形品4のそばで脱型作業を行うのは作業者にとっては不安であり、その結果、作業能率が上がらず、しかも、揺動したコンクリート成形品4が型枠に衝突することで破損してしまう場合があり、また、中型枠体全体が後退移動する構造とした場合には、装置自体が大掛かりなものとなってしまうなどの問題点がある。これはコンクリート成形品4の大きさや突状部3の大きさが大きくなればなるほど顕著となる。
また、外型枠体を大きく後退移動させ、該外型枠体が移動した方向へコンクリート成形品4をクレーン等で吊り下げ状態で移動させて中型枠体を脱型したのち、上方に引き抜く方法も考えられるが、コンクリート成形品4が揺動して形枠などに衝突して破損したり、脱型が困難(クレーン等の操作が困難)になるなど現実的ではない。
本出願人は、前述した問題点に着目し、種々の実験・研究を繰り返し行った結果、従来にない作用効果を発揮する画期的なコンクリート成形品の型枠装置を開発した。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
基板部1と、この基板部1に立設状態に連設される連設板部2とから成り、この連設板部2の少なくとも片面に突状部3が形成されるコンクリート成形品4の型枠装置であって、少なくとも前記連設板部2の突状部形成面2A及びこの突状部形成面2Aに連設される基板部1の連設板部立設面1Aを成形する型枠体5を有し、この型枠体5は、コンクリート成形品4の突状部3を成形する突状部成形部7を有する第一型枠体8と、この第一型枠体8と分離自在に連設される第二型枠体9とで構成され、この第二型枠体9は、第一型枠体8と分離することで、該第一型枠体8と連結機構10を介して連結される一の型枠構成部分9Aが他の型枠構成部分9Bを残して脱型移動し得るように構成されており、前記第一型枠体8は、前記コンクリート成形品4を連設板部2の突設方向若しくはその反対方向に引き抜いて脱型する際、第二型枠体9と分離することで、前記第二型枠体9の一の型枠構成部分9Aが脱型移動したのち移動可能となり、突状部成形部7が引き抜き方向に移動させる突状部3の障害とならないように退避し得るように構成されていることを特徴とするコンクリート成形品の型枠装置に係るものである。
また、前記第一型枠体8は、基体11の所定位置に進退移動自在に設けられており、前進移動して他の型枠体とコンクリート充填空間Sを形成し得るように構成され、前記コンクリート成形品4を連設板部2の突設方向若しくはその反対方向に引き抜いて脱型する際、第二型枠体9と分離することで、前記第二型枠体9の一の型枠構成部分9Aが脱型移動したのち該一の型枠構成部分9Aが成形時に位置していた箇所へ後退移動可能となり、突状部成形部7が引き抜き方向に移動させる突状部3の障害とならないように退避し得るように構成されていることを特徴とする請求項1記載のコンクリート成形品の型枠装置に係るものである。
また、前記第二型枠体9の一の型枠構成部分9Aは、他の型枠構成部分9Bに回動自在に軸支されるとともに、この軸支部12よりも先端寄りの部位が第一型枠体8に着脱自在に連結されるように構成されており、この第一型枠体8との連結を解除して回動させることで、他の型枠構成部分9Bを残して脱型移動し得るように構成されていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のコンクリート成形品の型枠装置に係るものである。
また、前記第二型枠体9の一の型枠構成部分9Aは、他の型枠構成部分9Bに回動自在に軸支され、自重による回動が抑制されるバランサ19が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンクリート成形品の型枠装置に係るものである。
また、前記第一型枠体8に設けられる連結部21が連結する被係止部22を第二型枠体9に設け、第一型枠体8と第二型枠体9とを分離状態から結合状態となるように移動させた際、この連結部21が被連結部22に連結する位置まで位置決め誘導する位置決め誘導部23を第一型枠体8,第二型枠体9同志間に設けて前記連結機構10を構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンクリート成形品の型枠装置に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、従来から製造に際して問題点が生じていたコンクリート成形品を良好に製造することができる従来にない作用効果を発揮する画期的なコンクリート成形品の型枠装置となる。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、基板部1と、この基板部1に立設状態に連設される連設板部2とから成り、この連設板部2の少なくとも片面に突状部3が形成されるコンクリート成形品4の成形に際し、このコンクリート成形品4を構成する連設板部2の突状部形成面2A及びこの突状部形成面2Aに連設される基板部1の連設板部立設面1Aは型枠体5で成形される。
この型枠体5は、コンクリート成形品4の突状部3を成形する突状部成形部7を有する第一型枠体8と、この第一型枠体8と分離自在に連設される第二型枠体9とで構成され、この第二型枠体9は、第一型枠体8と分離することで、該第一型枠体8と連結機構10を介して連結される一の型枠構成部分9Aが他の型枠構成部分9Bを残して脱型移動し得るように構成されており、第一型枠体8は、前記コンクリート成形品4を連設板部2の突設方向若しくはその反対方向に引き抜いて脱型する際、第二型枠体9と分離することで、前記第二型枠体9の一の型枠構成部分9Aが脱型移動したのち移動可能となり、突状部成形部7が引き抜き方向に移動させる突状部3の障害とならないように退避し得るように構成されている。
つまり、前述した形状のコンクリート成形品4を引き抜く際に行われる作業、即ち、突状部成形部7が引き抜き方向に移動させる突状部3の障害とならないように退避させる作業は、第一型枠体8と第二型枠体9とを分離するとともに、第二型枠体9を構成する一の型枠構成部分9Aを他の型枠構成部分9Bを残して脱型移動し、この一の型枠構成部分9Aの脱型移動により移動可能となった第一型枠体8を突状部成形部7が引き抜き方向に移動させる突状部3の障害とならないように退避させることで行われることになり、この際、常にコンクリート成形品4は第二型枠体9を構成する他の型枠構成部分9Bで支持されていることになる。
従って、前述した従来のように脱型作業の際にコンクリート成形品4が揺動することはないから、コンクリート成形品4の脱型作業が能率良く良好に行われることになり、しかも、コンクリート成形品4の破損も防止することができ、そして更に、型枠体5の全体ではなく、最小限の部位を移動させて対応する効率の良い構造であるから、装置自体をコンパクトにすることができ且つ構造の複雑化を可及的に抑制することができてコスト安にして量産性にも秀れることになる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、基板部1と、この基板部1に立設状態に連設される連設板部2とから成り、この連設板部2の少なくとも片面に突状部3が形成されるコンクリート成形品4を成形するためのものである。
尚、本実施例は、図1に図示したように方形状の基板部1の端部に方形状の連設板部2が立設状態に連設される断面視L字状のコンクリート成形品4を製造する型枠装置としているが、この形状の他にも例えば方形状の基板部の両端部に方形状の連設板部が立設状態に連設される断面視コ字状のコンクリート成形品4や、基板部1の上面だけでなく下面にも立設状態に連設板部2が連設されるコンクリート成形品4など、本実施例の特性を発揮するものであれば適宜設計変更し得るものである。
具体的には、鋼製の長尺材を適宜組み合わせて成る基体11の上部に種々の型枠体を設けた構成であり、中型枠体5と、この中型枠体5に所定間隔を介して対設される外型枠体13と、この中型枠体5,外型枠体13同志の側方開口部を閉塞する左右の側型枠体14,15と、この中型枠体5,外型枠体13及び左右側型枠体14,15の下方開口部を閉塞する底型枠体16とを設けている。この中型枠体5、外型枠体13、左右の側型枠体14,15及び底型枠体16により形成される内空間がコンクリート充填空間Sとなる。
中型枠体5は、図2に図示したように第一型枠体8と、この第一型枠体8と分離自在に連設される第二型枠体9とで構成されている。
第一型枠体8は、適宜な金属製の部材で構成され、基体11の上部に立設される立設枠体8aに型板8bを架設して構成されており、この立設枠体8aの下部には車輪部8cが設けられ、この車輪部8cを基体11に設けたガイド部11aを走行させることで水平方向にスライド移動自在に設けられている。
従って、第一型枠体8は基体11の上部で水平方向に移動自在となり、基体11の上部前方位置に横設される底枠16に対して進退移動自在となる。
この第一型枠体8の進退移動は、少なくとも後述する突状部成形部7が引き抜き方向に移動させるコンクリート成形品4の突状部3の障害とならないように退避するだけの移動量となるように設定されている。
また、第一型枠体8は、その下方部位にして底型枠体16との連設部位に凹部7が設けられており、この凹部7は、コンクリート成形品4に係る連設板部2の内面2A(突状部形成面)に突状部3を成形する為の突状部成形部7として構成されている。この突状部成形部7の形状は突状部3の形状によって適宜設定される。
また、第一型枠体8は、その上方部位にコーナー部8dを介して上部平坦面8eが設けられており、この上部平坦面8eでコンクリート成形品4に係る基板部1の内面1A(連設板部立設面)の一部を成形し得るように構成されている。
第二型枠体9は、適宜な金属製の部材で構成され、基体11の上部後方位置に立設される門型体17の左右支柱部17aと、該左右支柱部17aの近傍に立設される左右支柱体18との上部に横設される横設枠体9aに型板9bを架設して構成されたものであり、その表面は基端側から先端側に向けて下り傾斜面に設けられており、その先端部を後述する連結機構10を介して第一型枠体8に連結した際、第一型枠体8の上部平坦面8eと面一状態となるように構成されている。
また、第二型枠体9は、第一型枠体8と連結機構10を介して連結される一の型枠構成部分9Aと、この一の型枠構成部分9Aの基端部に連設され、前述した門型体17の上部に突出状態に設けられる他の型枠構成部分9Bとで構成されている。
この一の型枠構成部分9Aは、その基端部が他の型枠構成部分9Bの先端部に回動自在に軸支されており、この軸支部12を支点として上下方向に回動させることができるように構成されている。
従って、コンクリート成形品4の成形後、一の型枠構成部分9Aを軸支部12を支点として下方に回動させることで、他の型枠構成部分9Bを残して脱型移動し得ることになり、更に、この一の型枠構成部分9Aが脱型移動することにより、この一の型枠構成部分9Aが成形時(脱型前)に位置していた箇所(スペース)を利用して第一型枠体8は後退移動し得ることになる。
この一の型枠構成部分9Aの脱型移動は、第一型枠体8の突状部成形部7が引き抜き方向に移動させるコンクリート成形品4の突状部3の障害とならないように退避させる際の第一型枠体8を後退移動させることを考慮した移動量に設定される。
また、一の型枠構成部分9Aは、その下面基端側位置にアーム部19Aと、該アーム部19Aの先端部に設けられるウエイト部19Bとから成るバランサ19が設けられている。
このバランサ19は、自重により下方へ回動しようとする一の型枠構成部分9Aと吊り合うようにアーム部19Aの連設位置と、ウエイト部19Bの重量が適宜バランス設定されている。
従って、後述する連結機構10における連結を解除した際、一の型枠構成部分9Aはこのバランサ19によって自重による下方への回動が停止抑制される。尚、このバランサ19の設定により、完全に吊り合った停止抑制でなく、ゆっくりと下方へ回動するようなバランスに設定しても良い。
また、前述した中型枠体5を構成する第一枠体8と第二枠体9とは連結機構10を介して連結される。
この連結機構10は、第一型枠体8に設けられる連結部21が連結する被連結部22を第二型枠体9に設け、第一型枠体8と第二型枠体9とを分離状態から結合状態となるように移動させた際、この連結部21が被連結部22に連結し得る位置まで位置決め誘導する位置決め誘導部23を第一型枠体8,第二型枠体9同志間に設けて構成されている。
具体的には、第一型枠体8に設けられる連結部21は、図3,4に図示したように第一型枠体8の先端部下面に複数の突片24を並設し、この各突片24間に軸部材25を架設し、この軸部材25に複数の側面視C字状の連結体26を回動自在に被嵌連結して構成されている。
この連結体26は、軸部材25の長さ方向に複数並設されており、各連結体26同志は外側部に設けられる棒材27を介して連結されて連動するように構成されている。
また、連結体26は、その内側凹状部26aが後述する被連結部22の回動軸部材28に被嵌し得るように構成されており、この内側凹状部26aの下方部位に凹部26bが形成されており、この凹部26bは、後述する被連結部22の係止凸部32が係止する係止凹部26bとして構成されている。符号29はその先端部が係止凹部26b内に突没自在となるボルト部材である。
第二型枠体9に設けられる被連結部22は、図3,4に図示したように第二型枠体9に係る一の型枠構成部分9Aの先端部に複数の突片30が並設され、この各突片30間には回動軸部材28がハンドル31の操作により回動自在に嵌挿されており、更に、回動軸部材28の周面には突起部32が設けられている。
この突起部32は、回動軸部材28に棒材を添設状態に設けて構成されており、前述した各連結体26に設けた係止凹部26bに係止する係止凸部32として構成されている。
従って、連結体26を回動軸部材28に被嵌させ、この状態で回動軸部材28をハンドル31を操作して回動させることで係止凸部32が係止凹部26bへ係止し、連結体26が軸部材25を中心として第二型枠体9側に向かって回動され、この係止凸部32が回動軸部材28の中心と軸部材25の中心を結ぶ方向の軸線に対して第二型枠体9側に変位した位置に移動されることにより、回動軸部材28と連結体26とが強く締め付けられ、且つ、第一型枠体8と第二型枠体9との先端部同志が強く締結されることになる(図3,4参照)。ハンドル31を反対方向に回動操作すれば第一型枠体8と第二型枠体9との締結は解除される。
また、本実施例に係る連結機構10は、第一型枠体8に設けられる連結部21が第二型枠体9に設けられる被連結部22に連結し得る位置まで位置決め誘導する位置決め誘導部23を具備している。
この位置決め誘導部23は、図3,4に図示したように第一型枠体8の先端部下面左右位置に設けられる凹状部23aと凹凸係合する凸状部23bを第二型枠体9の先端部左右位置に設けて構成されており、第二型枠体9を軸支部12を支点に上方に回動させ、第一型枠体8の先端部と第二型枠体9の先端部とを接近させて回動軸部材28に連結体26の内側凹状部26aを被嵌させる際、凸状部23bは凹状部23aへ係合誘導されることで、確実に連結体26の内側凹状部26aが回動軸部材28の所定位置に被嵌されるように位置決め誘導するように構成されている。
従って、この位置決め誘導部23で位置決め誘導されて連結体26の内側凹状部26aに被嵌された回動軸部材28を回動させることで、第一型枠体8と第二型枠体9との連結が確実に且つ堅固に行われることになる。
外型枠体13は、図2に図示したように基体11の左右両端部に設けた筒状のガイド部11b内を車輪部33aを介してスライド移動するスライド体33に型板34を立設して構成され、このスライド体33のスライド移動により基体11の上部前方位置に設けた底型枠体16に対して進退移動自在となるように構成されている。
側型枠体14,15は、図2に図示したように門型体17の左右支柱部17aに起伏自在に枢着される擺動枠体35aに型板35bを設けて構成され、擺動枠体35aの起伏動により、中型枠体5と外型枠体13との側方開口部を開閉し得るように構成されている。
底型枠体16は、図2に図示したように基体11の上部前方位置に型板36を横設して構成されており、中型枠体5及び外型枠体13を前進移動させるとともに側型枠体14,15を伏し動させた際、各型枠の下縁部と密着状態に連設し得るように構成されている。
以上の構成からなる本実施例に係る型枠装置を使用したコンクリート成形品の製造方法について説明する。
まず、底型枠体16に対して中型枠体5及び外型枠体13を前進移動させるとともに、左右の側型枠体14,15を伏し動させ、この中型枠体5、外型枠体13、左右の側型枠体14,15及び底型枠体16により形成されたコンクリート充填空間Sにコンクリートを充填する(図5,6参照)。尚、本実施例は、コンクリート成形品4の基板部1の下面(裏面)を成形する型枠体は設けられず、コンクリート充填空間Sにコンクリートを充填した後、該コンクリートの上面部分を均し具などを使用して平坦面に成形することになる。
次に、このコンクリートが硬化した後、本装置で成形されたコンクリート成形品4を上方に引き抜く脱型作業を行う。
まず、中型枠体5及び外型枠体13を後退移動させるとともに、左右の側型枠体14,15を起き動させてコンクリート成形品4から脱型する。
続いて、中型枠体5の脱型に際して、第一型枠体8と第二型枠体9との連結機構10による連結を解除するとともに、第二型枠体9に係る一の型枠構成部分9Aを他の型枠構成部分9Bに対して軸支部12を支点に下方へ回動させて脱型する(図7参照)。
続いて、この一の型枠構成部分9Aを脱型移動させることにより移動可能となった第一型枠体8を後退移動させてコンクリート成形品4から脱型する。
この状態でコンクリート成形品4をクレーン等で連設板部2の突設方向と反対方向となる上方に引き抜くことになる。この際、中型枠体5の第一型枠体8の突状部成形部7が引き抜き方向に移動させるコンクリート成形品4の突状部3の障害とならないように退避しており、コンクリート成形品4は上方へ良好に引き抜かれることになる(図8参照)。
尚、中型枠体5、外型枠体13、左右の側型枠体14,15及び底型枠体16を脱型するタイミングは前述したものに限られるものではない。
本実施例は上述のように構成したから、前述した従来のように脱型作業の際にコンクリート成形品4が揺動することはないから、コンクリート成形品4の脱型作業が能率良く良好に行われることになり、しかも、コンクリート成形品4の破損も防止することができ、そして更に、中型枠体5の全体ではなく、最小限の部位を移動させて対応する効率の良い構造であるから、装置自体をコンパクトにすることができ且つ構造の複雑化を可及的に抑制することができてコスト安にして量産性にも秀れることになる。
また、本実施例は、第二型枠体9の一の型枠構成部分9Aは、他の型枠構成部分9Bに回動自在に軸支されるとともに、この軸支部12よりも先端寄りの部位が第一型枠体8に着脱自在に連結されるように構成されており、この第一型枠体8との連結を解除して回動させることで、他の型枠構成部分9Bを残して脱型移動し得るように構成されているから、一の型枠構成部分9Aにおけるコンクリート成形品4からの脱型が良好に行われることになり、しかも、再び型枠を組む作業も良好に行えることになる。
また、本実施例は、第二型枠体9の一の型枠構成部分9Aは、他の型枠構成部分9Bに回動自在に軸支され、自重による回動が抑制されるバランサ19が設けられているから、一の型枠構成部分9Aが勢い良く回動してしまうようなことがなく安全に作業が行われることになる。
また、本実施例は、第一型枠体8と第二型枠体9とを分離状態から結合状態となるように移動させた際、連結部21が被連結部22に連結し得る位置まで位置決め誘導する位置決め誘導部23を第一型枠体8,第二型枠体9同志間に設けたから、それだけ型枠を組む作業が良好に行えることになり、それだけ作業能率が向上して生産性を飛躍的に向上することができることになる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
コンクリート成形品を示す斜視図である。 本実施例を説明する斜視図である。 本実施例に係る要部の動作説明図である。 本実施例に係る要部の動作説明図である。 本実施例の使用状態説明図である。 本実施例の使用状態説明図である。 本実施例の使用状態説明図である。 本実施例の使用状態説明図である。
符号の説明
S コンクリート充填空間
1 基板部
1A 連設板部立設面
2 連設板部
2A 突状部形成面
3 突状部
4 コンクリート成形品
5 型枠体
7 突状部成形部
8 第一型枠体
9 第二型枠体
9A 一の型枠構成部分
9B 他の型枠構成部分
10 連結機構
11 基体
12 軸支部
19 バランサ
21 連結部
22 被連結部
23 位置決め誘導部

Claims (5)

  1. 基板部と、この基板部に立設状態に連設される連設板部とから成り、この連設板部の少なくとも片面に突状部が形成されるコンクリート成形品の型枠装置であって、少なくとも前記連設板部の突状部形成面及びこの突状部形成面に連設される基板部の連設板部立設面を成形する型枠体を有し、この型枠体は、コンクリート成形品の突状部を成形する突状部成形部を有する第一型枠体と、この第一型枠体と分離自在に連設される第二型枠体とで構成され、この第二型枠体は、第一型枠体と分離することで、該第一型枠体と連結機構を介して連結される一の型枠構成部分が他の型枠構成部分を残して脱型移動し得るように構成されており、前記第一型枠体は、前記コンクリート成形品を連設板部の突設方向若しくはその反対方向に引き抜いて脱型する際、第二型枠体と分離することで、前記第二型枠体の一の型枠構成部分が脱型移動したのち移動可能となり、突状部成形部が引き抜き方向に移動させる突状部の障害とならないように退避し得るように構成されていることを特徴とするコンクリート成形品の型枠装置。
  2. 前記第一型枠体は、基体の所定位置に進退移動自在に設けられており、前進移動して他の型枠体とコンクリート充填空間を形成し得るように構成され、前記コンクリート成形品を連設板部の突設方向若しくはその反対方向に引き抜いて脱型する際、第二型枠体と分離することで、前記第二型枠体の一の型枠構成部分が脱型移動したのち該一の型枠構成部分が成形時に位置していた箇所へ後退移動可能となり、突状部成形部が引き抜き方向に移動させる突状部の障害とならないように退避し得るように構成されていることを特徴とする請求項1記載のコンクリート成形品の型枠装置。
  3. 前記第二型枠体の一の型枠構成部分は、他の型枠構成部分に回動自在に軸支されるとともに、この軸支部よりも先端寄りの部位が第一型枠体に着脱自在に連結されるように構成されており、この第一型枠体との連結を解除して回動させることで、他の型枠構成部分を残して脱型移動し得るように構成されていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のコンクリート成形品の型枠装置。
  4. 前記第二型枠体の一の型枠構成部分は、他の型枠構成部分に回動自在に軸支され、自重による回動が抑制されるバランサが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンクリート成形品の型枠装置。
  5. 前記第一型枠体に設けられる連結部が連結する被係止部を第二型枠体に設け、第一型枠体と第二型枠体とを分離状態から結合状態となるように移動させた際、この連結部が被連結部に連結する位置まで位置決め誘導する位置決め誘導部を第一型枠体,第二型枠体同志間に設けて前記連結機構を構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンクリート成形品の型枠装置。

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