JP2005313003A - 検眼表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、薄型で多数の近用視標を表示可能な検眼表示装置を提供する。
【解決手段】 本発明に係る検眼表示装置は、フラットパネルディスプレイを用いて構成された手に持つことが可能な本体と、この本体に設けた測距センサ13を備え、被検眼の近用検査用の近用視標を表示可能に構成したことを特徴とするものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被検眼の検眼を行う際に用いる検眼表示装置に関する。
従来、被検眼の検眼を行う検眼装置において、例えば被検眼の近用検査を行う際に、図14に示すように、検眼ユニット101に組み込んだ近点棒102に対し、近用視標を紙面に印刷した近用視標板103を吊り下げて検眼ユニット101を介して被検眼に視認させていた。また、被検眼に裸眼検査を行う場合には、検者が前記近用視標板103を手に持って被検眼の視認に供することも行われていた。
さらに、図15に示すように、検眼ユニット101に対して、支持棒111を取り付けるとともに、この支持棒111に対して、例えば数個の近用視標を円形配置に付した合成樹脂製の近用視標円板112を回転駆動する回転駆動部113と、この回転駆動部113を支持しつつ前記支持棒111に対しこの回転駆動部113を図15に示す矢印方向に移動させる電動移動機構部114とを取り付け、検眼ユニット101を介して近用視標円板112の近用視標を視認する被検眼との距離を任意に変化させるとともに、複数個の近用視標を切り替えて、被検眼の視認に供することも行われていた。
しかしながら、上述したような従来装置の場合には、図14に示す近用視標板103の吊り下げ方式の場合、図15に示す近用視標円板112の電動駆動方式のいずれの場合においても、多種の近用視標を搭載しようとすると近用視標板103や近用視標円板112の寸法との関係から個々の近用視標の寸法を小さくせざるを得ず、個々の近用視標に対する被検眼の視野が狭くなってしまい、実用性に欠けるという課題がある。
また、図14に示す近用視標板103の吊り下げ方式の場合や、手持ち方式の場合には、近用視標板103の重量や形状にどうしても制限が生じるため、やはり搭載可能な近用視標の数が限定されてしまうという課題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、近用視標、遠用視標を問わず多数の視標を表示可能であり被検眼の近用検査はもとより遠用検査にも対応できる検眼表示装置を提供することを目的とするものである。
請求項1記載の発明に係る検眼表示装置は、フラットパネルディスプレイを用いて構成された本体を有し、被検者が手に持つことを可能としたものであって、検眼情報が表示される表示部を有し、前記被検者との間の距離を測定する測距センサを備えたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明に係る検眼表示装置は、前記表示部に前記測距センサにより測定された距離情報を表示することを特徴とするものである。
以下に本発明の作用を説明する。
請求項1記載の発明に係る検眼表示装置によれば、フラットパネルディスプレイを用いて構成された本体を有し、被検者が手に持つことを可能としたので、本体が薄型になり、この本体の表示部に近用視標、遠用視標を含む種々の検眼情報を表示し、測距センサにより被検者が手に持った時の本体との間の距離を測定できる。
請求項2記載の発明に係る検眼表示装置によれば、本体の表示部に測距センサにより測定された距離情報を表示することにより、被検者との間の距離を知ることができる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、本体が薄型になり、この本体に近用視標、遠用視標を含む種々の検眼情報を表示し、被検者が手に持つことで、被検眼の近用検査はもとより遠用検査にも対応できるとともに、測距センサにより被検者との間の距離を測定できる検眼表示装置を提供できる。
請求項2記載の発明によれば、表示部に測距センサにより測定された距離を表示するので、検眼時の距離を知ることができる。
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して詳述する。
(実施の形態1)
図1乃至図4を参照して本発明の実施の形態1について説明する。
図1は実施の形態1の薄型の検眼表示装置1Cを使用した検眼装置の構成を示す斜視図、図2は検眼表示装置1Cの被検者と反対側の面の平面図、図3は検眼表示装置1Cを含む検眼装置の構成を示すブロック図、図4は検眼表示装置1Cの不使用時から電源オン状態への変化を示す説明図である。
本実施の形態1の検眼表示装置1Cは、図1に示すように、被検者の手持ち型として構成したことが特徴である。即ち、検眼表示装置1Cは、図2に示すように、フラットパネルディスプレイを用いて構成され検眼情報を表示可能な本体61における被検者の手の把持領域、即ち本体61の下隅部に把持検出部である感圧センサ62を配置し、本体61の表示部12の上部に測距センサ13を配置し、本体61の表示部12と反対側の面に赤外線受光部14を配置している。図1において、3は支柱、7はキー入力部5、本体表示部6を有する本体操作手段、15は検眼表示装置1Cを遠隔操作するリモートコントローラである。
次に、図3を参照して検眼表示装置1Cを含む検眼装置の全体構成を説明する。
前記検眼表示装置は、全体の制御を行う本体CPU30を備え、この本体CPU30に検眼ユニット4、本体操作手段7のキー入力部5及び本体表示部6を接続し、これらの制御を行うようになっている。
前記検眼表示装置1Cは、この検眼表示装置1Cの全体の制御を行う表示CPU31を備え、この表示CPU31に表示部12、この装置と被検者Eとの間の距離を測定する例えば光学方式を用いた測距センサ13、赤外線受光部14を接続するとともに、多数の近用検査用のランドルト環等の近用視標、多数のランドルト環等の遠用検査用の遠用視標を、0.1、0.2等の視力値の数値に対応づけて記憶した視標メモリ32を接続している。尚、近用視標、遠用視標の前記表示部12における表示寸法は、近用検査の場合の被検眼Eとの距離例えば30cm、遠用検査の場合の被検眼Eとの距離例えば5m等に応じて、前記表示CPU31により各々適切な寸法に表示制御されることはもちろんである。
また、図3に示すように検眼表示装置1Cの表示CPU31に、被検者の手の把持状態を検出する感圧センサ62と、この感圧センサ62からの検出信号を基に前記本体の電源60をオン状態に制御する電源制御部63とを付加している。感圧センサ62の代りにマイクロスイッチ等のスイッチ類を用いることも可能である。
本実施の形態1の検眼表示装置1Cによれば、前記本体61を被検者の手が把持した段階で、電源制御部63が感圧センサ62からの検出信号を基に前記本体61の電源60をオフ状態からオン状態にし、図4に示すように、表示部12に近用検査用の視標を表示する。これにより、前記本体61の不使用時の無駄な電力消費を無くすことができる。尚、被検者の手が前記感圧センサ62から離れた後、所定時間経過後電源60をオフにするオートパワーオフ機能を前記本体61に組み込めばより好適である。
また、前記本体61を水平配置の状態から視認用に傾斜配置としたときに電源60をオフ状態からオン状態にする変位センサを使用することもできる。
さらに、本実施の形態1の検眼表示装置1Cによれば、前記測距センサ13により被検眼Eまでの距離が測定され、この測距センサ13の測距情報、例えば30cmの値が図4に示すようにランドルト環とともに表示部12に表示されるので、被検眼Eの近用検査を行う際の被検眼Eと近用視標との距離を明確に被検者に認識させることができる。
(実施の形態2)
次に、図5乃至図7を参照して本発明の実施の形態2について説明する。
図5は実施の形態2のフラットパルネディスプレイを用いた薄型の手持ち型の検眼表示装置1Dの構成を示す正面図、図6は実施の形態2のフラットパルネディスプレイを用いた薄型の検眼表示装置1Dの表示例を示す正面図、図7は検眼表示装置1Dの構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態2においては、検眼表示装置1Dとしてフラットパルネディスプレイからなる本体71の表示部12の上部に、被検者の顔の画像を撮像する撮像カメラ72を配置し、この撮像カメラ72の近くに測距センサ13を配置している。また、本体71の反対側の面には、前記リモートコントローラ15からの赤外線信号を受光する赤外線受光部14を配置している。
前記検眼表示装置1Dは、表示CPU13に3個のインターフェース73、74、75を備えた画像処理部76を接続している。
インターフェース73には前記撮像カメラ72を接続し、また、インターフェース74、75には、各々玉すり機77、フレームリーダ78を接続して、フレームリーダ78からの眼鏡フレームのフレーム画像情報及び玉すり機77からの眼鏡レンズのレンズ画像情報を画像処理部76に取り込み、これらの合成処理を行うようになっている。
この検眼表示装置1Dによれば、被検者が検眼表示装置1Dを把持した状態で、この前記本体71に設けた撮像カメラ72により被検者の顔画像を撮像することで、画像処理部76が、撮像カメラ72からの顔画像の撮像情報とフレームリーダ78からの眼鏡フレームのフレーム画像情報及び玉すり機77からの眼鏡レンズのレンズ画像情報を合成処理し、前記本体71の表示部12に、図6に示すように、眼鏡レンズが装用された眼鏡フレームの着用状態の被検者の顔画像が表示される。これにより、被検者に対して、自己の顔に玉すり機76で作成した眼鏡レンズが装用された前記眼鏡フレームを着用した状態の画像を視認させるシミレーションを実行でき、被検者の眼鏡選択の際のサービス性が向上する。
この場合に、前記表示部12に、被検者の画像とともに、フレームリーダ78からの眼鏡フレームのフレーム画像情報及び玉すり機77からの眼鏡レンズのレンズ画像情報に基づいた眼鏡フレームの種類(メタルフレーム、セルフレーム、コンビネーションフレーム、リムレスフレーム、ナイロールフレーム等)や眼鏡レンズの球面度数等のレンズデータ、厚さ、径等の文字、数字情報を併せて表示することもできる。
(実施の形態3)
次に、図8乃至図10を参照して本発明の実施の形態3について説明する。
図8は実施の形態3の検眼表示装置1Eの構成を示すブロック図、図9は実施の形態3の検眼表示装置1Eの表示例を示す正面図、図10は実施の形態3の他の表示例を示す正面図である。尚、実施の形態3の検眼表示装置1Eにおいては、実施の形態2の検眼表示装置1Dと同様な構成の本体71を用いるものとして以下の説明を行う。
実施の形態3の検眼表示装置1Eにおいては、図7に示す実施の形態2の検眼表示装置1Dにおけるフレームリーダ78の代りに画像蓄積手段としてのビデオテープレコーダ79を用い、このビデオテープレコーダ79に多数の眼鏡フレームの画像を予め記憶して、前記画像処理部76に多数の眼鏡フレームの画像情報を送るようにしたものである。
この検眼表示装置1Eによれば、被検者が検眼表示装置1Eを把持した状態で、この前記本体71に設けた撮像カメラ72により被検者の顔画像を撮像することで、画像処理部76が、撮像カメラ72からの顔画像の撮像情報とビデオテープレコーダ79からの眼鏡フレームのフレーム画像情報及び玉すり機77からの眼鏡レンズのレンズ画像情報を合成処理し、前記本体71の表示部12に、図10に示すように、眼鏡レンズが装用された眼鏡フレームの着用状態の被検者の顔画像を表示する。
この場合に、眼鏡フレームの着用状態の被検者の顔画像の表示に先立ち、前記本体71の表示部12に、図9に示すように、ビデオテープレコーダ79からの多数の眼鏡フレームのフレーム画像情報を例えば4分割表示し、検者又は被検者の選択によりいずれか好みの眼鏡フレームを選択して、これ以降は上述した場合と同様にして前記本体71の表示部12に、図9に示すように、眼鏡レンズが装用されたいずれか好みの眼鏡フレームの着用状態の被検者の顔画像を表示するようにすることもできる。
これにより、被検者に対して、自己の顔に眼鏡レンズが装用されたいずれか好みの眼鏡フレームを着用した状態の画像を視認させるシミレーションを実行でき、被検者の眼鏡選択の際のサービス性が向上する。
尚、上述した実施の形態2、3において、前記表示部12をフラットパネルカラー液晶ディスプレイを用いて構成することもできる。このような構成とすれば、被検者に眼鏡レンズが装用されたいずれか好みの眼鏡フレームの着用状態の被検者自身の顔画像を見せる場合に、より実際に近い顔画像を表示でき、被検者の眼鏡選択の際の現実感が高まり、サービス性をより向上できる。
(実施の形態4)
次に図11乃至図13を参照して、実施の形態4について説明する。
尚、本実施の形態4においては、実施の形態2、3と同様な構成の本体71を用いるものとして以下の説明を行う。
本実施の形態4においては、被検者の国籍の多様化を考慮して、図11に示すように、本体71の表示部12に近用検査用で、視力0.1、0.2、0.3に対応する大きさのA、B、Cの英語文字(他の言語の文字も同様)を表示したり、図12に示すように、ワードプロセッサ等を使用する被検者を考慮して例えば山の文字を12ポイント、10.5ポイント、8ポイントに対応する大きさで表示したり、さらには、例えば新聞を読む老人等を考慮して、図13に示すように、本体71の表示部12に新聞の表示文字の大きさで新聞記事を表示したりするものである。図11〜図13に示す表示部には測距センサ13による測距情報(例えば30cm)が表示される。
本実施の形態4によれば、表示部12の表示内容を英語文字等の外国語文字、ワードプロセッサ用文字、新聞文字等のように多様化することで、様々な被検者に対する検眼を実行できる利点がある。
このような実施の形態4の表示形態の多様化は、実施の形態1乃至3の場合においても同様に適用可能である。
本発明の実施の形態1の検眼表示装置を含む検眼装置の斜視図である。 本発明の実施の形態1の検眼表示装置の背面図である。 本発明の実施の形態1の検眼表示装置のブロック図である。 本発明の実施の形態1の検眼表示装置の動作説明図である。 本発明の実施の形態2の検眼表示装置の正面図である。 本発明の実施の形態2の検眼表示装置の表示例を示す正面図である。 本発明の実施の形態2の検眼表示装置のブロック図である。 本発明の実施の形態3の検眼表示装置のブロック図である。 本発明の実施の形態3の検眼表示装置における眼鏡フレームの表示例を示す正面図である。 本発明の実施の形態3の検眼表示装置における眼鏡着用状態の表示例を示す正面図である。 本発明の実施の形態4の検眼表示装置における英語文字の表示例を示す正面図である。 本発明の実施の形態4の検眼表示装置におけるワープロ文字の表示例を示す正面図である。 本発明の実施の形態4の検眼表示装置における新聞文字の表示例を示す正面図である。 従来の検眼装置における近用検査の場合の近用視標板示す斜視図である。 従来の検眼装置における近用検査の場合の他例を示す斜視図である。
符号の説明
1C,1D,1E 検眼表示装置
11 本体
12 表示部
13 測距センサ
14 赤外線受光部
15 リモートコントローラ
31 表示CPU
32 視標メモリ
60 電源
62 感圧センサ
63 電源コントローラ

Claims (2)

  1. フラットパネルディスプレイを用いて構成された本体を有し、被検者が手に持つことを可能としたものであって、検眼情報が表示される表示部を有し、前記被検者との間の距離を測定する測距センサを備えたことを特徴とする検眼表示装置。
  2. 前記表示部に前記測距センサにより測定された距離情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の検眼表示装置。
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