JP2005312914A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 外枠2に前面パネル3を装着すると共に前面パネル3を閉じ位置に施錠するための錠装置38を該前面パネル3に設け、次のa)〜e)の要件を具備する遊技機1を提供する。a)前面パネル3を上下に分割する。b)錠装置38を主錠38aと副錠38bに分割する。c)上・下パネル3a,3bの一方に主錠38aを取付け、他方に副錠38bを取付ける。d)主錠38aと副錠38bの夫々に接合・分離可能なペア構造のジョイント手段380を設ける。e)主錠38aと副錠38bをジョイント手段380で接合して錠装置38を一体化し、その錠装置38を連結具として上・下パネル3a,3bを連結する。
【選択図】 図2
Description
このスロットマシンは上パネルと下パネルが夫々独立していて上パネルを閉じたままでも下パネルの開閉が可能であり、遊技中にメダル放出装置103にメダル切れが発生すると、下パネルだけを開いてメダル放出装置103のホッパ103Hにメダルを補充する。
(a)前記前面パネルを上パネルと下パネルに分割して形成する。
(b)前記錠装置を主錠と副錠に分割して形成する。
(c)上パネル又は下パネルの何れか一方に前記主錠を取り付け、他方に副錠を取り付ける。
(d)前記主錠と副錠の夫々に接合・分離可能なペア構造のジョイント手段を設ける。
(e)前記主錠と副錠をジョイント手段で接合して錠装置を一体化し、その一体化した錠装置を連結具として上パネルと下パネルを連結する。
また、ジョイント手段の接合を解いて主錠と副錠に分離させると、下パネルと上パネルの連結も解けるため、上パネルを含むユニットの交換が可能になる。
なお、錠装置は、遊技機において必須の構成部品であると共に可能な限り頑丈に作られるから、その錠装置を前面パネルの連結具として利用すれば、連結具の設置スペースを新たに確保する必要が無く且つ必要な強度が簡単に得られる等の効果がある。
前記外枠2は木製であって、正面視四角形に枠組みした側枠2gとその側枠2gの背面に設けた背板2hとからなり、高さのほぼ中央に多数の通気孔を穿設した棚板状の仕切板6が設けてある。この外枠2の仕切板6より下の領域に前記メダル放出装置7とメダル補助収納箱9が、また仕切板6より上の領域の背板2hに電源装置8が設けられている。
外枠2の背板2hに設置した電源装置8は、図7に示したように背板2hに向かう腹面に放熱用のヒートシンク8aを有し、反対側の表面に電源スイッチ11、エラー解除スイッチ12、確率設定変更専用のキーで操作する当たり率設定用のキースイッチ13、打止めスイッチ14、精算切替スイッチ17などのスイッチ類と、ドロワーコネクタ8b及び前記メダル放出装置7に接続するためのコネクタ8cを有する。電源装置8の前記ヒートシンク8aは、図4に示したように電源装置8の腹面より後側に突き出すようになっていて、外枠2の背板2hに開設した放熱口2iに緩やかに嵌まるようになっている。従って電源装置8の熱はヒートシンク8aを介してスロットマシン1の機裏側に排出され、よって外枠2の内部の温度上昇が抑制できる。
外枠2は着脱自在な合成樹脂製の引出枠2xを備えている。この引出枠2xは、前記仕切板6の上に載り、両側面下方に形成したフック片2b(図2参照)を外枠2の内側面に突設した受片2cに係合させて位置決めされる。従って引出枠2xはフック片2bの受片2cに対する係合を解除すれば外枠2から抜き出せる。なお、フック片2bと受片2cの係合に加え、引出枠2xの両側面上部に穿設した透孔2mと外枠2の内側面に形成した雌ネジ孔2dに止めネジ(図示せず)を通して両者の結合を確実にする。
なお、外枠2には実施形態の仕切板6のような、引出枠2xを前後方向にしかも一定の軌道で案内するガイド手段が設けられており、このガイド手段により引出枠2xの軌道を安定させ、ドロワーコネクタ8b,20aの抜き差しが支障なく行えるようにしている。このガイド手段は仕切板6の他、外枠2の側枠2gに引出枠2xを案内するレールを設けるようにしてもよい。
また、前記ドロワーコネクタ8b,20aは、最も好ましいと思われるコネクタの例示であり、もちろんこれに限定する必要はなく、コネクタ同士の嵌め外しが容易であればコネクタ名や構造にこだわる理由はない。
前面パネル3は外枠2の前面に片開きのドア状に回動可能に取り付けられている。この前面パネル3は、外枠2の仕切板6に対応する部分で上パネル3aと下パネル3bに二分割されており、下パネル3bは外枠2に直に取り付けたヒンジ部材24,24で、また、上パネル3aは外枠2の一部を構成する前記引出枠2xに取り付けたヒンジ部材(図示せず)で回動可能に支持される。なお、上パネル3aと下パネル3bは外枠2或いは引出枠2xに対して着脱自在である。また、図5に示したように上パネル3aの下縁には横向き凹状の鍵溝25があり、一方、下パネル3bの上縁には真っ直ぐな後ろ向きの鍔片26があり、上パネル3aの鍵溝25に下パネル3bの鍔片26が嵌まる。従って、下パネル3bによって上パネル3aがロックされ、下パネル3bを開かなければ上パネル3aが開かない。また、上パネル3aと下パネル3bの継ぎ目に仮に異物が差し込まれても、鍵溝25と鍔片26が噛み合わさって当該異物の内部への侵入が阻止される。
前面パネル3の下パネル3bは、表側の下方にメダル貯留用の受皿4を有し、また、表側の上方に操作部50が設けられている。この操作部50には従来のスロットマシンと同様に、メダル投入用の投入口27と、制御装置20のメモリーにデータとして蓄えられているメダルから一枚のみの投入を指示する1枚投入ボタン28と、同じく二枚のみの投入を指示する2枚投入ボタン29と、同じく一回のゲームで使用可能な最高枚数(例えば三枚)の投入を指示するMAX投入ボタン30と、後述するメダルセレクタ31の中に詰まったメダルを受皿4に戻すためのメダル返却ボタン32と、制御装置20のメモリーにデータとして蓄えられているメダルの貯留解除命令(精算による放出命令)を入力するための貯留解除スイッチ33と、図柄変動装置5を作動させる始動レバー34と、図柄変動装置5の各リール5a,5b,5cを停止させる三個のリール停止ボタン35a,35b,35cと、遊技方法や装飾的な模様を記載した固定表示部36と、図示しないがトラックボールやタッチパッド等の遊技者用入力手段などが設けられている。もちろんここに示した操作部50の構成は一つの例示であり、これらに限定されるものではない。なお、前記固定表示部36は透明カバー36aが着脱自在になっており、遊技内容の変更等に伴い中の表示シート36bを交換することができる。
前面パネル3の上パネル3aは、前記引出枠2x内に設置した三個のリール5a,5b,5cに対応する透明な窓43を有し、その窓43の下側に例えば制御装置20のメモリーにデータとして蓄えられているメダル数などを適宜表示する各種情報表示部44を有し、さらに窓43の上方中央に動画や静止画を表示する液晶などの画像表示装置45が設けられている。また、上パネル3aには前記錠装置38の後述する副錠38bが設けられている。
錠装置38は、前記のように下パネル3bに取着した主錠38aと、上パネル3aに取着した副錠38bとをジョイント手段380,380で一体に連結したものである。この錠装置38の詳細を図8−A〜図10により説明する。
下パネル3bの非ヒンジ側の端に取着する主錠38aは、下パネル3bに固着する平面視略L字状のベース基板38cと、そのベース基板38cの立壁38dに摺動自在に装着した昇降板38eと、昇降板38eの頂部を略直角に曲げて形成した突き上げ片38iと、ベース基板38cの立壁38dに揺動自在に軸着され後端を前記昇降板38eにピン接合し先端をフック型にしてなる二つの鍵片38g,38gと、その鍵片38g,38gを引掛方向(図8−Aにおいて反時計方向)に付勢するスプリング38f,38fと、専用キーでのみ回転操作可能な錠本体38jと、その錠本体38jの回転軸38kに直結した二本爪のカム板38hとを基本構成とし、前記鍵片38gが外枠2側の係留片2k(図8−A参照。)に係合して下パネル3bを閉じた状態にロックする。そしてこの状態でカム板38hを図9において反時計方向に回転させると昇降板38eが上昇し、この動きで鍵片38gが図8−Bのように先端を下げて外枠2の係留片2kから外れる。次ぎにカム板38hを逆に回して元に戻すと、スプリング38fの付勢で鍵片38gが元の姿勢に復動し、その動きで昇降板38eが下がって元の位置に戻る。
主錠38aの基本構成並びに基本動作は以上の通りであるが、実施形態の主錠38aにはさらに前記専用キーの逆向きの捻りをスロットマシンの打止め解除信号に変えるリセット手段が付加されている。
このリセット手段は、図10に示したようにベース基板38cに上下摺動自在に作動部材51を装着し、その作動部材51を下に動かして作動部材51の押圧片51aによりリセットスイッチ(図示せず)を作動させるものである。
なお、作動部材51の押し下げには前記昇降板38eが使われる。もっとも上記のように昇降板38eには鍵片38gがピン接合されているため、その接合部に長孔38mを設けて昇降板38eの下動が鍵片38gに伝わらないようにしてある。また、この長孔38mは、鍵片38gに直接加えられる外部からの回転力を昇降板38eに伝えない逆の作用も発揮するため、一方の鍵片38eの動きが昇降板38eを介して他方の鍵片38gに伝わる、という連鎖が生じない。従って、外部から異物等を差し込んで下パネル3bを開くためには、複数の鍵片38gを同時に操作する必要があり、それだけ不正行為のハードルを高めることができる。
一方、作動部材51の引き上げ動作はスプリングの引張力で行うが、そのスプリングは鍵片38gを付勢するためのスプリング38fを利用する。すなわちスプリング38fの上端を鍵片38gに接続し、下端を作動部材51のフックに掛けて両者を互いに牽引する。こうすることにより鍵片38gの引掛方向への付勢と、作動部材51の引き上げ方向の付勢が一本のスプリング38fで行える。
上パネル3aの非ヒンジ側の端に取着する副錠38bは、第一に昇降板38e頂部の突き上げ片38iに代えて昇降板38eの底部を略直角に曲げた受圧片38nがあり、第二に専用キーによる解錠手段(錠本体38j、カム板38h、回転軸38k)を備えず、第三にリセット手段たる作動部材51及び作動部材51のために設けられている昇降板38eの長孔38mを備えず、第四にスプリング38fが昇降板38eとベース基板38cに掛け渡されている点を除いて主錠38aと同じである。よって副錠38bの主錠38aと同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
上パネル3aと下パネル3bが分離した状態で上パネル3aだけが外枠2の係留片2kに係合する場合がある。従って副錠38bは、外枠2の係留片2kに対し手動操作により単独で係脱できる機能を備える方が望ましい。そのため実施形態では昇降板38eの受圧片38nに対応する部分の立壁38dに切欠部38pを形成し、その切欠部38p越しに指先で受圧片38nが押し上げられるようになっている。
主錠38aのベース基板38cの上端と、副錠38bのベース基板38cの下端には、ジョイント手段380,380を構成するジョイントベース380a,380bが夫々延設されており、副錠38bのジョイントベース380bの背面に主錠38aのジョイントベース380aが重なるようになっている。そして主錠38aのジョイントベース380aに、上下方向に摺動自在であってバネ380cで上向きに付勢されたロック部材380dが装着され、一方、副錠38bのジョイントベース380bに主錠38aのロック部材380dの爪片380eが引っ掛かる係合部380fが形成されている。なお、ロック部材380dの爪片380eは上下に二個形成されており、それに対応する副錠38bのジョイントベース380bの係合部380fも上下に二箇所設けられている。
なお、主錠38aと副錠38bが接合した状態では、主錠38aの昇降板38eの突き上げ片38iと、副錠38bの昇降板38eの受圧片38nとが適度な隙間を置いて対向する。
また、主錠38aと副錠38bを接合させると、コネクタ手段52のコネクタ52c,52d同士も自動的につながるため、上パネル3aと下パネル3bの機械的な接合と同時に電気的な接続も完了する。従って電気部品同士の接続忘れによる動作不良というような不具合がない。
主錠38aと副錠38bの分離は、主錠38aのロック部材380dの爪片380eを強制的に押し下げてジョイント手段380,380を切り離すようにすればよい。そうすることにより上パネル3aと下パネル3bの機械的な接合が解除され、同時にコネクタ手段52も切り離されるから上パネル3aと下パネル3bの電気的な切り離し処理も完了する。従って機種変更時のコネクタの抜き忘れによる電気部品の損傷等が防止できる。
なお、実施形態ではロック部材380dに操作レバー380gを突設してその操作レバー380gでロック部材380dの押し下げが行えるようになっている。この操作レバー380gの目的は、ロック部材380dの操作性を向上させることにあり、従って使い勝手を優先させるなら水平であるのがよい。しかし操作レバー380gが水平であると、異物を使った外部からの不正操作も容易になる可能性があるため、実施形態では敢えて操作レバー380gを斜めに傾斜させてある。こうすることにより異物が操作レバー380gの斜面を滑って押し下げ難くなるため、有効な不正防止策となる。
上記のように錠装置38の主錠38aは下パネル3bに、また、副錠38bは上パネル3aに取り付けられているが、より詳細には、図8−Cのように上パネル3aの副錠38bは、上パネル3aの下面よりジョイントベース380bが突き出す態様に取り付けられ、一方、下パネル3bの主錠38aはジョイントベース380aの頂部が上パネル3aの下面に当たらない高さに取り付けられている。そして、先ず外枠2に対して上パネル3aを閉じ、続いて下パネル3bを閉じる。そうすると副錠38bのジョイントベース380bの背面に主錠38aのジョイントベース380aが重なり、上記の要領で主錠38aと副錠38bが一体に繋がる。また、こうして一体化した錠装置38が連結具となって上パネル3aと下パネル3bが一体に繋がるから、後にジョイント手段380,380の接合を解くまで、上パネル3aと下パネル3bの二枚構造でありながら一枚構造の前面パネル3と同等に取り扱える。また、上記の要領でジョイント手段380,380の接合を解いて主錠38aと副錠38bを分離させると、下パネル3bと上パネル3aの連結も解けるため、上パネル3aを含むユニットの交換が可能になる。
上記のように一体化した錠装置38を連結具として上パネル3aと下パネル3bが連結された状態で、その上パネル3aと下パネル3bのユニット(前面パネル3)を外枠2の前面に押し付けると、全鍵片38gが外枠2の係留片2kに係合して施錠状態となる。
この状態で主錠38aの錠本体38jに専用キーを差込み、カム板38hを図9において反時計回りに回転させると、先ず主錠38aの昇降板38eが上昇し、そうして上昇した昇降板38eの突き上げ片38iが副錠38bの受圧片38nに作用し、副錠38bの昇降板38eが突き上げられて上昇する。この昇降板38e,38eの上昇により図8−Bのように四個の鍵片38gが一斉に回動して外枠2の係留片2kから外れるため、前面パネル3の開放が可能になる。
また、実施形態では錠装置38の主錠38aと副錠38bを昇降板38e,38eに設けた突き上げ片38iと受圧片38nで連携させるようにしたが、そのような突き上げ片38iと受圧片38nを設けず、副錠38bをソレノイドやモータを駆動源とする電動式に変更し、主錠38aの解錠操作を電気的に検知して電動式の副錠38bを連動させるようにしてもよい。
2 …外枠
3 …前面パネル
3a…上パネル
3b…下パネル
38…錠装置
38a…主錠
38b…副錠
380…ジョイント手段
Claims (1)
- 外枠の前面に開閉自在に前面パネルを装着すると共に前面パネルを閉じ位置に施錠するための錠装置を該前面パネルに設け、さらに次の(a)〜(e)の要件を具備する遊技機。
(a)前記前面パネルを上パネルと下パネルに分割して形成する。
(b)前記錠装置を主錠と副錠に分割して形成する。
(c)上パネル又は下パネルの何れか一方に前記主錠を取り付け、他方に副錠を取り付ける。
(d)前記主錠と副錠の夫々に接合・分離可能なペア構造のジョイント手段を設ける。
(e)前記主錠と副錠をジョイント手段で接合して錠装置を一体化し、その一体化した錠装置を連結具として上パネルと下パネルを連結する。
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