JP2005311663A - 電界通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電界伝達媒体内において大規模な電界通信用のネットワークを構築する。
【解決手段】トランシーバTRxは第1リピータ(斜線入りの丸)とだけ送受信し、第2リピータ(白丸)は第1リピータとだけ送受信するように、トランシーバ、第1リピータ、第2リピータがそれぞれ送受信する信号の周波数を設定する。また、第1リピータを縦横に配置し第2リピータを第1リピータの間に配置する。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数のトランシーバを用いて電界通信を行う電界通信システムに関する。
多数のケーブルの設置が難しい飛行機や列車等の車体内においては、多数の端末を用いたネットワークの構築が困難である。そこで、端末間の通信接続にケーブルを用いずに、電界を誘起するトランシーバを配置し、電界通信を行うことで、多数の端末の設置を容易にした電界通信システムが検討されている(特許文献1参照)。
特開2003−324395号公報
しかしながら、飛行機や列車等の巨大な電界伝達媒体ともいえる車体内でトランシーバを用いて電界を誘起しても、電界の減衰が大きく、通信が可能な範囲が限定されてしまい、結果として大規模なネットワークを構築することが困難であるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電界伝達媒体内において大規模な電界通信用のネットワークを構築し得る電界通信システムを提供することにある。
第1の本発明に係る電界通信システムは、複数のトランシーバによる電界通信を中継する複数の第1リピータと第2リピータを交互に配置した電界通信システムであって、前記トランシーバは、第1リピータが送信する周波数の信号だけを検出する検出手段と、第1リピータだけが検出可能な周波数で信号を送信する送信手段とを有し、前記第1リピータは、トランシーバおよび第2リピータが送信する周波数の信号を検出する検出手段と、検出された信号の周波数をトランシーバおよび第2リピータの双方が検出可能な周波数に変換する変換手段と、変換された信号を送信する送信手段とを有し、前記第2リピータは、第1リピータが送信した周波数の信号だけを検出する検出手段と、検出された信号の周波数を第1リピータだけが検出可能な周波数に変換する変換手段と、変換された信号を送信する送信手段とを有することを特徴とする。
本発明にあっては、トランシーバは第1リピータとだけ通信し、第2リピータは第1リピータとだけ通信するように、トランシーバ、第1リピータ、第2リピータがそれぞれ送信あるいは検出する信号の周波数を設定し、第1リピータと第2リピータを交互に配置したことで、各トランシーバが第1リピータ、第2リピータを通じて広範囲の通信を可能にしている。
第2の本発明に係る電界通信システムは、第1リピータを縦横に配置し、第2リピータを第1リピータ間に配置したことを特徴とする。
第3の本発明に係る電界通信システムは、縦方向又は横方向のいずれか一方について列単位で各第2リピータの信号遅延時間を交互に異なるものとしたことを特徴とする。
本発明にあっては、縦方向又は横方向のいずれか一方について列単位で各第2リピータの信号遅延時間を交互に異なるものとしたことで、縦横に配置された第1リピータ、第2リピータにより形成される最小単位の領域において、信号を送信した第1リピータからその対角に位置する別の第1リピータへの2種類の信号伝送経路で伝送時間が異なるようにして、当該別の第1リピータで同じ周波数の信号が同時に検出されるのを防いでいる。
第4の本発明に係る電界通信システムでは、前記第2リピータは、送信を開始する前に2種類以上の周波数の信号を検出した場合には送信をしないことを特徴とする。
本発明にあっては、第2リピータは、送信開始前に2種類以上の周波数の信号を検出した場合には送信を行わないという処理を行うことで、第1リピータからその対角にある別の第1リピータに対して、2種類の伝送経路のいずれか一方により信号が伝送された場合には、当該別の第1リピータが送信した信号を受信した第2リピータでは、他の経路からも信号を受信しているので信号の送信を開始せず、当該第2リピータから当該別の第1リピータへ信号が伝送されないようにして、当該別の第1リピータで同一周波数の信号を受信して干渉することによる通信の妨害を防いでいる。
第5の本発明に係る電界通信システムでは、前記第1リピータおよび前記第2リピータは、最先に検出された周波数の信号を出力対象として選択し、後に検出された周波数の信号を遮断する選択手段をそれぞれ有することを特徴とする。
本発明にあっては、第1リピータおよび第2リピータが、共に最先に検出された周波数の信号を選択し、その周波数を変換して出力する一方、後に検出された周波数の信号については遮断して出力しないことで、各リピータにおいて最先の信号の送信中に別の周波数の信号を受信したとしても、送信信号に影響を与えることがないようにしている。
第6の本発明に係る電界通信システムは、第1リピータが3×2個配置された領域を最小単位の領域とし、前記各検出手段は、それぞれ3種類の周波数の信号を検出し、前記各変換手段は、検出された信号の周波数をそれぞれ別の周波数に変換することを特徴とする。
本発明にあっては、3×2個の第1リピータで囲まれた領域を最小単位とし、トランシーバ、第1リピータ、第2リピータのそれぞれで3種類の周波数の信号を検出するとともに、第1リピータ、第2リピータでは、検出された信号の周波数をそれぞれ別の周波数に変換するようにして計6種類の周波数を用いることで、対角上にある2つの第1リピータの中間にトランシーバが配置されたとしても、トランシーバには2つの第1リピータから異なる周波数の信号が伝送されるようにしている。
以上説明したように、本発明に係る電界通信システムによれば、電界伝達媒体内で大規模な電界通信用のネットワークを構築することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
[第1の実施の形態]
本実施の形態では、一例として4種類のキャリア周波数f1,f2,f3,f4を使用し、半二重のキャリアバンド伝送で通信を行う電界通信システムについて説明する。
図1は、本実施の形態の電界通信システムに用いるトランシーバ1の構成を示す機能ブロック図である。同図のトランシーバ1は、送受信電極11、電界検出光学部12、信号処理部13、周波数選択部14、復調回路15、波形整形部16、スイッチ17、変調回路18、発振器19、I/O回路4を備えた構成である。
トランシーバ1は、送信時には、I/O回路4を通じて端末5から伝送されてきた信号を発振器19が出力する周波数f1のキャリア周波数を用いて変調回路18により変調し、この変調された信号を送受信電極11に出力し、送受信電極11により電界を誘起して外部へ送信する。変調回路18と送受信電極11との間にはスイッチ17が接続されており、送信時にはこのスイッチ17がオン状態となって変調回路18から送受信電極11へ信号を出力する。なお、このスイッチ17を周波数f2、f4に対しては高インピーダンスとなり、周波数f1に対しては低インピーダンスとなるノッチフィルタに置き換えてもよい。ノッチフィルタを用いた場合、受信する周波数f2、f4の信号はノッチフィルタで遮断されて減衰することなく電界検出光学部12に入力され、送信する周波数f1の信号は通過して送受信電極11に出力される。
トランシーバ1は、受信時には、送受信電極11により外部からの電界を受信し、電界検出光学部12により受信した電界を電気信号に変換し、信号処理部13により電気信号の増幅、ノイズ除去、およびキャリア周波数f2、f4の信号だけを通過させるフィルタリングなどの信号処理を行う。周波数選択部14は、キャリア周波数がf2,f4の信号のうちいずれか先に受信した信号を選択して出力し、他方の周波数の信号については遮断して出力しないようにする。復調回路15は、周波数選択部14で選択された信号を復調し、波形整形部16は、波形歪みの改善や0、1の判定誤りを防止するための波形整形を行う。このように処理された受信信号は、I/O回路4を介して端末5に伝送される。受信時には、スイッチ17をオフ状態にし、送受信電極11で受信した信号が送信側の回路に伝播しないようにする。
図2は、本実施の形態の電界通信システムに用いる第1リピータ2の構成を示す機能ブロック図である。同図の第1リピータ2は、送受信電極21、電界検出光学部22、信号処理部23、周波数変換部24、ノッチフィルタ25を備えた構成である。
第1リピータ2は、送受信電極21により外部からの電界を受信し、電界検出光学部22により受信した電界を電気信号に変換し、信号処理部23により電気信号の増幅、ノイズ除去、およびキャリア周波数f1、f3の信号だけを通過させるフィルタリングなどの信号処理を行う。周波数変換部24では、検出された信号のキャリア周波数がf1の場合にはキャリア周波数をf2に変換し、検出された信号のキャリア周波数がf3の場合にはキャリア周波数をf4に変換する。また、周波数変換部24は、キャリア周波数がf1,f3の信号のうち、先に受信した信号について周波数変換をして出力し、他方の周波数の信号については遮断して出力しないようにする信号処理も行う。
周波数変換部24と送受信電極21との間には、キャリア周波数f1,f3に対しては高インピーダンスとなり、キャリア周波数f2,f4に対しては低インピーダンスとなるノッチフィルタ25が接続されており、送受信電極21が受信したキャリア周波数f1,f3の信号が、ノッチフィルタ25で遮断されて減衰することなく電界検出光学部22へ入力される。
図3は、本実施の形態の電界通信システムに用いる第2リピータ3の構成を示す機能ブロック図である。同図の第2リピータ3は、送受信電極31、電界検出光学部32、信号処理部33、周波数変換・遅延部34、ノッチフィルタ35を備えた構成である。
第2リピータ3は、送受信電極31により外部からの電界を受信し、電界検出光学部32により受信した電界を電気信号に変換し、信号処理部33により電気信号の増幅、ノイズ除去、およびキャリア周波数f2、f4の信号だけを通過させるフィルタリングなどの信号処理を行う。周波数変換・遅延部34では、検出された信号のキャリア周波数がf2の場合にはキャリア周波数をf3に変換し、検出された信号のキャリア周波数がf4の場合にはキャリア周波数をf1に変換するとともに、この周波数変換した信号を一定時間だけ遅延させて送受信電極31へ伝送する。遅延時間についてはaとbの2種類が設定可能となっている。
周波数変換・遅延部34は、キャリア周波数がf2,f4の信号のうち先に受信した信号を出力し、他方の周波数の信号については遮断して出力しないようにする。また、周波数変換・遅延部34には、出力した信号がフィードバックされており、送受信電極31により信号を送信する前に2種類の周波数の信号を受信した場合には、直ちに信号の送信を停止する処理を行う。
周波数変換・遅延部34と送受信電極31との間には、キャリア周波数f2とf4に対しては高インピーダンスとなり、キャリア周波数f1とf3に対しては低インピーダンスとなるノッチフィルタ35が接続されており、送受信電極31が受信したキャリア周波数f2,f4の信号が、ノッチフィルタ35で遮断され減衰することなく電界検出光学部32へ入力される。
上記のような構成とすることで、トランシーバ1は、第1リピータ2とのみ送受信が可能となり、第2リピータ3は、第1リピータ2とのみ送受信が可能となる。また、第1リピータ2および第2リピータ3で、入力された信号の周波数を別の周波数に変換することで、リピータが出力した信号を自分自身で受信するフィードバックにより生じる出力信号の波形歪みの防止も可能となる。
図4は、これらトランシーバ1、第1リピータ2、第2リピータ3を配置した本実施形態における電界通信システムの構成を示す図である。同図においては、白四角がトランシーバ1を、斜線入りの丸が第1リピータ2を、白丸が第2リピータ3をそれぞれ示す。白四角の上の文字TRxはトランシーバの番号を示し、丸印の上の文字Rはリピータの番号を示す。白丸の中の文字は、第2リピータの遅延時間(a又はb)を示す。
同図に示すように、第1リピータと第2リピータは交互に配置される。具体的には、第1リピータ2は縦横に一定の間隔で格子状に配置され、第2リピータ3は各第1リピータ2の中間に配置される。第2リピータ3の配列は、同図の横の列では遅延時間がaとbのものが交互に配置され、縦の列では同じ遅延時間のものが配置される。
各第1リピータ2は、第1リピータ同士で通信を行わないように送信出力の強度が調整される。また、各第2リピータ3も、第2リピータ同士で通信を行わないように送信出力の強度が調整される。
本電界通信システムでは、トランシーバ1は第1リピータ2とだけ送受信し、第2リピータ3は第1リピータ2とだけ送受信するように、トランシーバ1、第1リピータ2、第2リピータ3が送受信する信号の周波数をそれぞれ設定し、第1リピータを縦横に配置するとともに第2リピータを第1リピータ間に配置したことで、各トランシーバが第1リピータ、第2リピータを通じて広範囲で通信できるようにしている。
次に、この電界通信システムの動作について図5を用いて説明する。同図は、トランシーバTRx7が信号を送信したときの信号伝送の流れを示す図である。同図では2×2個の第1トランシーバにより形成される領域を最小単位の領域としている。
トランシーバTRx7が周波数f1で信号を送信すると、第1リピータR12がこれを受信し、周波数をf2に変換して周辺の第2リピータR8,R11,R13,R17に送信する。この信号が第1リピータR12に対して最小単位領域で対角の位置にある第1リピータR5に到達するまでの伝送経路は、R12→R8→R3→R4→R5の経路1と、R12→R13→R14→R9→R5の経路2の2つがある。これらの各経路の長さが同一である場合には、第2リピータでの信号の遅延時間が全て同一であるとすると、第1リピータR5には、第2リピータR4が送信する周波数f1の信号と、第2リピータR9が送信する周波数f1の信号が入力されることとなり、同一周波数の信号同士が打ち消し合う等の干渉を起して信号伝送が正確に行われなくなる。
そこで、本実施の形態では、同図に示す横の各列における各第2リピータの信号遅延時間をaとbとで交互に異なるものとする。ここでは、遅延時間をa<bに設定する。この構成により、第1リピータR12から第1リピータR5への伝送時間のうち、経路1の方を経路2よりも早くして、第1リピータR5に同一周波数の信号が同時に入力されないようにしている。
第1リピータR5は、第2リピータR4から周波数f1の信号を受信したあと、これを周波数f2に変換して周辺のトランシーバTRx3、第2リピータR6,R9へ送信する。
第2リピータR9では、信号送信前に、第1リピータR5からの信号と第1リピータR14からの信号の2種類の周波数の信号を受信することになるので、周波数変換・遅延部34により信号の送信を停止する処理が行われ、第1リピータR5への信号の伝送を遮断する。
また、これらの経路における他のリピータ、例えば第2リピータR13においては、第1リピータR12から周波数f2の信号を受信し、これ周波数f3に変換して第1リピータR14へ送信している最中に、第1リピータR14が送信した周波数f4の信号を受信したとしても、周波数変換部24では、周波数f4の信号を遮断する信号処理により周波数f4の信号と周波数f2の信号を混信した信号をリピータが出力しないようにしている。
各トランシーバにおいては、電界検出光学部12により、キャリア周波数がf2またはf4の信号を検出した場合には、先に検出した信号を選択して出力し、他の周波数の信号については遮断する処理を周波数選択部14により行う。この処理により、図5に示すように、例えばトランシーバTRx5が第1リピータR12と第1リピータR14との中間に位置する場合であっても、トランシーバTRx5では、先に検出された信号についてだけ端末5へ出力をする処理を行い、先に受信した信号と後に受信した信号を混信した信号の出力を防いでいる。
したがって、本実施の形態によれば、トランシーバ1は第1リピータ2とだけ送受信し、第2リピータ3は第1リピータ2とだけ送受信するように、トランシーバ1、第1リピータ2、第2リピータ3がそれぞれ送受信する信号の周波数を設定するとともに、第1リピータと第2リピータを交互に配置したことで、各トランシーバ1が第1リピータ2、第2リピータ3を通じて広範囲で通信できるので、電界通信による大規模な電界通信システムを構築することができる。
本実施の形態によれば、第1リピータ2を縦横に配置し第2リピータ3を第1リピータ2間に配置するとともに、横方向について列単位で各第2リピータ3の信号遅延時間を交互に異なるものとしたことで、縦横に第1リピータ2、第2リピータ3が配置された最小単位の領域において、信号を送信した第1リピータ2の対角にある別の第1リピータ2への2つの信号伝送経路で伝送時間が異なるようになるので、当該別の第1リピータ2で同じ周波数の信号が同時に検出されないようにでき、もってコリジョンの発生を防止することができる。なお、縦方向について列単位で各第2リピータの信号遅延時間を交互に異なるようにしてもよい。
本実施の形態によれば、第1リピータの間に配置された第2リピータ3が、送信開始前に2種類以上の周波数の信号を検出した場合には信号を送信しないという処理を行うことで、第1リピータ2からその対角にある別の第1リピータ2に対して、2つの伝送経路のいずれか一方により信号が伝送された場合には、当該別の第1リピータ2が送信した信号を受信した第2リピータ3では別の経路から信号を受信することになって信号の伝送を停止する処理が行われるので、当該別の第1リピータ2で同一周波数の信号を受信することによる干渉の発生を防止することができる。
本実施の形態によれば、第1リピータ2と第2リピータ3とが、共に最先に検出された周波数の信号を選択し、この周波数を変換して送信する一方、後に検出された周波数の信号については遮断して周波数変換・出力を行わないことで、信号のフィードバックを防ぎ、最先の信号の送信中に別の周波数の信号を受信したとしても、送信信号に対する干渉などの影響を防ぐことができる。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、例えば第1リピータR12と第1リピータR5との中間にトランシーバTRx5が配置された場合には、トランシーバTRx5では、第1リピータR12とR5とから同一のキャリア周波数f2の信号が受信されることになり、これらの信号により干渉が生じることになる。本実施の形態における電界通信システムでは、このような干渉を防止するため、6種類のキャリア周波数を用いて信号の伝送を行う。
図6は、本実施の形態の電界通信システムに用いるトランシーバ41の構成を示す機能ブロック図である。同図のトランシーバ41では、電界検出光学部42と信号処理部13によりキャリア周波数がf2,f4,f6の信号を検出する。周波数選択部44は、キャリア周波数がf2,f4,f6の信号のうち最先に受信した周波数の信号を選択して出力し、他の周波数の信号については遮断する。なお、その他、図1と同一物には同一の符号を付すものとし、ここでは重複した説明は省略する。
図7は、本実施の形態の電界通信システムに用いる第1リピータ51の構成を示す機能ブロック図である。同図の第1リピータ51では、電界検出光学部52と信号処理部23によりキャリア周波数がf1,f3,f5の信号を検出する。周波数変換部54では、検出された信号のキャリア周波数がf1の場合にはキャリア周波数をf2に変換し、検出された信号のキャリア周波数がf3の場合にはキャリア周波数をf4に変換し、検出された信号のキャリア周波数がf5の場合にはキャリア周波数をf6に変換する。また、周波数変換部54は、キャリア周波数がf1,f3,f5の信号のうち、最先に受信した信号について周波数変換をして出力し、他の周波数の信号については遮断する。
周波数変換部54と送受信電極21との間に接続されるノッチフィルタ55は、キャリア周波数f1,f3,f5に対しては高インピーダンスとなり、キャリア周波数f2,f4,f6に対しては低インピーダンスとなる特性のものとする。その他、図2と同一物には同一の符号を付すものとし、ここでは重複した説明は省略する。
図8は、本実施の形態の電界通信システムに用いる第2リピータ61の構成を示す機能ブロック図である。同図の第2リピータ61では、電界検出光学部62と信号処理部33によりキャリア周波数がf2,f4,f6の信号を検出する。周波数変換・遅延部64では、検出された信号のキャリア周波数がf2の場合にはキャリア周波数をf3に変換し、検出された信号のキャリア周波数がf4の場合にはキャリア周波数をf5に変換し、検出された信号のキャリア周波数がf6の場合にはキャリア周波数をf1に変換した後、この周波数変換した信号を一定時間だけ遅延させて送受信電極31へ伝送する。遅延時間についてはaとbの2種類(a<b)が設定可能となっている。
周波数変換・遅延部64は、キャリア周波数がf2,f4,f6の信号のうち最先に受信した信号を出力し、他の周波数の信号については遮断する。また、周波数変換・遅延部64には、出力した信号がフィードバックされており、入力されてくる信号と出力した信号とを比較して、送受信電極31により信号を送信する前に2種類の周波数の信号を受信した場合には、直ちに信号の出力を停止する。
周波数変換・遅延部64と送受信電極31との間に接続されたノッチフィルタ65は、キャリア周波数f2,f4,f6に対しては高インピーダンスとなり、キャリア周波数f1,f3,f5に対しては低インピーダンスとなる特性のものとする。なお、その他、図3と同一物には同一の符号を付すものとし、ここでは重複した説明は省略する。
図9は、これらトランシーバ41、第1リピータ51、第2リピータ61を配置した本実施形態における電界通信システムの構成を示す図である。同図の電界通信システムでは、第1リピータ51が縦方向に3個、横方向に2個配置された長方形状の領域を最小単位の領域としており、この領域の外周において第2リピータ61が各第1リピータの間に配置される。同図の各符号の意味については図5と同様であり、各トランシーバ、各リピータが送受信する周波数は同図に示すとおりである。
同図では、トランシーバTRx6が信号を発生させたときの信号伝送の様子を示す。トランシーバTRx6が発生させた周波数f1の信号は、第1リピータR18で受信され、周波数f2に変換されて送信される。この信号は、R19,R20,R15の経路を経て、第1リピータR18と対角の位置にある別の第1リピータR12で受信される。第1リピータR12は、同図に示すように周波数f6の信号を送信する。
トランシーバTRx3は、第1リピータR18と第1リピータR12との中間に位置しているが、第1リピータR18とR12とがそれぞれ発生する信号の周波数が異なり、周波数選択部44により最先に検出された周波数の信号が選択されるので、同一周波数の信号による干渉の発生を防止できる。
なお、トランシーバTRx3は、第1リピータR11と第1リピータR20との中間に位置しており、これら第1リピータR11,R20は、同一の周波数で信号を送信するようになっているが、トランシーバTRx3は、周波数選択部44により第1リピータR18が送信した信号を最先に選択した後は、他の周波数の信号については遮断するので、第1リピータR11,R20が送信した信号がトランシーバTRx3の出力に干渉することはない。
したがって、本実施の形態によれば、3×2個の第1リピータで囲まれた領域を最小単位とし、トランシーバ41、第1リピータ51、第2リピータ61のそれぞれで3種類の周波数の信号を検出するとともに、第1リピータ51、第2リピータ61では、検出された信号の周波数をそれぞれ別の周波数に変換するようにして計6種類の周波数を用いることで、最小単位領域の対角に位置する2つの第1リピータの中間にトランシーバが配置されたとしても、トランシーバには対角にある2つの第1リピータから異なる周波数の信号が伝送されるので、これらの信号による干渉の発生を防止することができる。
なお、本実施の形態においては、トランシーバTRx3を例に説明したが、他のトランシーバにおいても同様に干渉を防止できることはいうまでもない。
第1の実施の形態における電界通信システムに用いるトランシーバの構成を示す機能ブロック図である。 第1の実施の形態における電界通信システムに用いる第1リピータの構成を示す機能ブロック図である。 第1の実施の形態における電界通信システムに用いる第2リピータの構成を示す機能ブロック図である。 第1の実施の形態における電界通信システムの構成を示す図である。 図4の電界通信システムにおける信号伝送の様子を示す図である。 第2の実施の形態における電界通信システムに用いるトランシーバの構成を示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態における電界通信システムに用いる第1リピータの構成を示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態における電界通信システムに用いる第2リピータの構成を示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態における電界通信システムの構成および信号伝送の様子を示す図である。
符号の説明
1,41…トランシーバ
2,51…第1リピータ
3,61…第2リピータ
4…I/O回路,5…端末
11,21,31…送受信電極
12,22,32…電界検出光学部
13,23,33…信号処理部
14,44…周波数選択部
15…復調回路
16…波形整形部
17…スイッチ
18…変調回路
19…発振器
24,54…周波数変換部
25,35,55,65…ノッチフィルタ
34,64…周波数変換・遅延部
42,52,62…電界検出光学部

Claims (6)

  1. 複数のトランシーバによる電界通信を中継する複数の第1リピータと第2リピータとを交互に配置した電界通信システムであって、
    前記トランシーバは、第1リピータが送信する周波数の信号だけを検出する検出手段と、第1リピータだけが検出可能な周波数で信号を送信する送信手段とを有し、
    前記第1リピータは、トランシーバおよび第2リピータが送信する周波数の信号を検出する検出手段と、検出された信号の周波数をトランシーバおよび第2リピータの双方が検出可能な周波数に変換する変換手段と、変換された信号を送信する送信手段とを有し、
    前記第2リピータは、第1リピータが送信した周波数の信号だけを検出する検出手段と、検出された信号の周波数を第1リピータだけが検出可能な周波数に変換する変換手段と、変換された信号を送信する送信手段とを有することを特徴とする電界通信システム。
  2. 第1リピータを縦横に配置し、第2リピータを第1リピータ間に配置したことを特徴とする請求項1記載の電界通信システム。
  3. 縦方向又は横方向のいずれか一方について列単位で各第2リピータの信号遅延時間を交互に異なるものとしたことを特徴とする請求項2記載の電界通信システム。
  4. 前記第2リピータは、送信を開始する前に2種類以上の周波数の信号を検出した場合には送信をしないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電界通信システム。
  5. 前記第1リピータおよび前記第2リピータは、最先に検出された周波数の信号を出力対象として選択し、その後に検出された周波数の信号を遮断する選択手段をそれぞれ有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電界通信システム。
  6. 第1リピータが3×2個配置された領域を最小単位の領域とし、
    前記各検出手段は、それぞれ3種類の周波数の信号を検出し、
    前記各変換手段は、検出された信号の周波数をそれぞれ別の周波数に変換することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電界通信システム。
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