JP2005311130A - 光源装置の製造方法、光源装置および記録装置 - Google Patents

光源装置の製造方法、光源装置および記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005311130A
JP2005311130A JP2004127061A JP2004127061A JP2005311130A JP 2005311130 A JP2005311130 A JP 2005311130A JP 2004127061 A JP2004127061 A JP 2004127061A JP 2004127061 A JP2004127061 A JP 2004127061A JP 2005311130 A JP2005311130 A JP 2005311130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
light source
source device
arms
optical axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004127061A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4650925B2 (ja
Inventor
Seiji Yamada
征史 山田
Kazumi Ishima
和己 石間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004127061A priority Critical patent/JP4650925B2/ja
Publication of JP2005311130A publication Critical patent/JP2005311130A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4650925B2 publication Critical patent/JP4650925B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】組み付け強度を損なわずに組み付け精度を高くする。
【解決手段】チャック手段5は、2本のアーム5−a、bで構成され、2本のアームはチャック手段ベース5−cに固定された回転中心Aを中心に回転可能に保持され、2本のアームにはクランク5−f、gが回転可能に取り付けられ、クランクが回転中心Bで互いに回転可能に接続されている。回転中心Bはチャック手段ベースに設けられた長穴のガイド5−eに沿って移動可能に設けられている。レンズ3は各アームの2本の稜線で保持され、マグネット5−dにより、各アームからレンズに概ね同じ圧力を与える。
【選択図】図2

Description

本発明は、高精度の記録が要求される光学記録系の光源装置の製造方法、光源装置および記録装置に関する。
半導体レーザ等を用いた光源装置においては、その光学特性として、光源装置より射出されるレーザ光の方向性や光束の平行性などが要求される。光源装置は半導体レーザの発光点とレンズの相対位置を高精度に決める必要がある。
例えば、マルチビーム放射用の光源ユニットの光学系の位置の調整を容易にするために、レーザーダイオード及び光学系を固定する取付け部分及びその間に溝を有するバーボディを設け、溝側またはその反対側から光学系と接し、開口を有する光学系用治具をバーボディに設け、制御手段では、光学系から発せられたビームの焦点位置を検知するビーム焦点位置検知手段の出力に基づき光学系駆動手段で光学系用治具を光軸に沿って移動させ、光学系からのビーム方向を検知するビーム方向検知手段の出力に基づきLD駆動手段でレーザーダイオードを把持するLD用治具を光軸に対する垂直な面に沿って移動させる光源ユニットと、その調整方法及び調整装置がある(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1では、半導体レーザとレンズの位置関係について、それぞれ別々に保持され、焦点方向すなわち光軸方向の調整はレンズ位置を調整して行い、ビーム位置すなわち光軸と垂直をなす平面内での位置調整は半導体レーザの位置を調節して行っている。この方法では、半導体レーザとレンズを別々に保持しているために、保持するための基体の構成が複雑になり、コスト高になるという問題もあるが、位置が決まった後の接着方法として、YAGレーザによる溶接を用いているため、接着後の残留応力による半導体レーザやレンズの位置ズレが発生する。しかし、このような位置ズレに対する位置調整機構の半導体レーザやレンズの保持方法について特に開示がない。
また、例えば、紫外線硬化型接着剤を用いて鏡筒を組み付けるときのエネルギーロスを低減するために、半導体レーザを保持するレーザホルダの筒状部分と、コリメータレンズと一体成形された透明な鏡筒の張出部の間に紫外線硬化型接着剤を介在させ、紫外線照射機から照射される紫外線によって紫外線硬化型接着剤を硬化させ、鏡筒の張出部の表面は凸面状に隆起しており、紫外線を集光させる集光レンズとして機能する光源装置がある(例えば、特許文献2を参照)。
特許文献2では、半導体レーザとレンズとの位置関係について光軸方向に垂直な方向の2軸に関する調整はされておらず、機械的な嵌合の精度で位置決めしている。そして光軸方向についてはピント調節を行ったうえで、紫外線硬化型接着剤を用いて両者の位置関係を固定している。紫外線硬化型接着剤は生産タクト短縮に有利であり、また信頼性にも優れているのでレンズ接着ではよく用いられる。
しかし、近年、画像記録装置などの高解像度化や高精度化が進んでおり、画像記録装置でよく用いられる光学記録の光源装置についても高精度化が求められており、その位置精度はミクロン以下が要求されている。したがって、機械的な嵌合による位置決めには限界があり、半導体レーザの発光点とレンズの相対位置を3軸(x、y、z)方向に調整する必要がある。したがって、半導体レーザとレンズを有する光源装置においては、3軸方向の位置調整及び調整された位置での固定が可能な構造でなければならない。
さらに他の例として、構成部品の数が少なく、組み立て時に位置ズレを生じる恐れが無く、コリメータレンズを光硬化型の接着剤を用いて接着することのできる、安価で高精度な光源装置がある(例えば、特許文献3を参照)。この光源装置は、表裏を貫通する嵌合孔を有するベースと、ベース裏面側に位置して嵌合孔に嵌着された半導体レーザと、ベース表側であって貫通孔の前面に位置して半導体レーザの光軸と同軸に保持されたコリメータレンズと、該コリメータレンズより射出されるレーザ光を整形するアパーチャ形成部材とを備え、コリメータレンズの外周円よりも僅かに径の大きな断面円弧状のレンズ支持部を半導体レーザの光軸と同心となるように嵌合孔の前面に位置してベースに一体形成し、該レンズ支持部上にコリメータレンズを紫外線硬化接着剤を用いて接着固定する。
特許文献3では、上記した問題を考慮したものである。レンズを接着剤で固定する場合、硬化時に接着剤の収縮が発生するので、収縮による光学特性への悪影響をなるべく少なくすることが理想的である。特に光源装置ではz方向(光軸方向)の要求精度が高いため、その収縮方向がz軸方向に発生しないように構成されている。したがって、x、y方向(光軸方向と直交する2方向)については収縮による接着後の位置ズレが発生することになるが、接着後の位置精度を確保するためにある程度の収縮量を見込んで初期位置をオフセットさせるのが一般的である。しかし、収縮量が定まってないとそのオフセットを与えることが困難になるため、その収縮方向をx、y方向のどちらか片方だけになるようにして、収縮方向の1方向に限定している。
特開平5−113545号公報 特開平7−325241号公報 特開平9−246657号公報
ところで、接着中もレンズが動かないようにチャックしなければならない。特許文献3ではチャック機構に関する詳細な説明はないが、たとえば、チャック手段でレンズを完全に固定した場合、接着完了後には接着剤の収縮により、レンズとレンズ支持部との間にストレスが発生する。これにより接着剤の剥離が起きやすくなる。さらに、チャック機構を離したときに、レンズに急激な反動が発生し、レンズの位置精度が損なわれるなどの問題が発生する。そのためにチャック機構を可動に設ける場合、レンズの位置決め精度が損なわれないような条件が必要となる。
上記した問題を解決するために、本出願人は先に、組み付け強度を損なわずに組み付け精度の高い光源装置の製造方法、光源装置および記録装置を提案した(特願2003−304238号)。すなわち、上記光源装置は、2本のアームでレンズを支持し、そのうち1本はレンズを1平面で支えて固定されており、もう一方のアームはレンズ2本の稜線で支えていて退避自在に与圧されるように設けられている。したがって、レンズが固定されたアームに沿って移動し、退避可能なアームはレンズの移動によって退避するするので、接着剤の収縮中においても正確なレンズの移動と残留ストレスを低減することができる。
しかし、2本のアームの挙動が異なっているため、接着剤の収縮中におけるレンズ移動時にレンズに与えるフリクション等が2本のアームで異なるので、レンズに回転方向のストレスが発生する可能性がある(図16参照)。このため、接着剤の層に剥離が発生しやすくなり、接着強度の低下を招く恐れがある。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたもので、
本発明の目的は、組み付け強度を損なわずに組み付け精度の高い光源装置の製造方法、光源装置および記録装置を提供することにある。
本発明は、光源と、前記光源を保持しているベースと、前記光源の光軸と同軸に配置されたコリメータレンズ或いは集光レンズなどに代表される単数もしくは複数のレンズ或いはレンズアレイと、前記レンズを支持するためのレンズ支持部とを備え、前記レンズ支持部上に前記レンズを固定接着することによって構成された光源装置の前記レンズの接着方法において、前記光源及び前記レンズの光軸方向は水平方向にセットし、前記レンズを接着するまでチャッキングするためのチャック手段は2本のアームで該レンズの側面の接着されない部分を挟み込むように構成され、前記2本のアームは該レンズをそれぞれ1個所以上の稜線或いは点で支えていて退避自在に与圧するように設けられており、前記2本のアームの退避する量は常に概ね同じであることを最も主要な特徴とする。
請求項1では、光源と、前記光源を保持しているベースと、前記光源の光軸と同軸に配置されたコリメータレンズ或いは集光レンズなどに代表される単数もしくは複数のレンズ或いはレンズアレイと、前記レンズを支持するためのレンズ支持部とを備え、前記レンズ支持部上に前記レンズを固定接着することによって構成された光源装置の、前記レンズの接着方法において、前記光源及び前記レンズの光軸方向は水平方向にセットし、前記レンズを接着するまでチャッキングするためのチャック手段は2本のアームで該レンズの側面の接着されない部分を挟み込むように構成され、前記2本のアームは該レンズをそれぞれ1個所以上の稜線或いは点で支えていて退避自在に与圧するように設けられており、前記2本のアームの退避する量は常に概ね同じとしているので、組み付け精度が高く、組み付け精度ばらつきが少なく、且つ組み付け強度の高い光源装置の製造方法を提供することが可能になる。
請求項2では、レンズを紫外線硬化型接着剤によって該レンズ支持部上に固定接着しているので、接着剤の硬化するタイミングを自在にコントロールし、且つ接着後の残留応力の少ない接着を可能にし、接着工程を容易に且つフレキシブルにし、さらに組付け精度を向上させることが可能になる。
請求項3では、2本のアームのレンズを支える部分の形状及び2本のアームの退避動作が、レンズの光軸を含む鉛直面に対して互いに左右対称をなしているので、接着時におけるレンズの移動方向を鉛直方向に限定することが可能になる。
請求項4では、2本のアームはそれぞれが、レンズを、該レンズの光軸方向に形成された2本の稜線で支えているので、レンズの安定したチャッキングを実現し、接着剤の収縮によるレンズの移動に対して確実に2本のアームが退避することが可能になる。
請求項5では、2本のアームからレンズに与えられる与圧力が、常に概ね同じであるので、レンズの安定したチャッキングを実現し、接着時にレンズに付与されるストレスを低減させることが可能になる。
請求項6では、2本のアームからレンズに与えられる与圧力が、該2本のアームが該レンズから退避するにつれて弱くなるようにしているので、接着後のレンズに付与されるストレスを小さくして接着後の正確なレンズの位置出しを実現することが可能になる。
請求項7では、2本のアームのレンズから退避可能な方向が、該レンズの光軸を含む鉛直面に対して概ね垂直な方向であるので、接着剤の収縮によるレンズの移動に対して確実に2本のアームが退避することが可能になる。
請求項8では、チャック手段は、レンズの光軸を中心とした回転方向を除く5自由度の位置調整機構を備えているので、光源に対するレンズの位置を3軸方向及び2つの回転方向に調整することが可能になる。
請求項9では、ベースは、チャック手段に対して相対的に該レンズの光軸を中心とした回転方向を除く5自由度の位置調整機構にセットされているので、光源に対するレンズの位置を3軸方向及び2つの回転方向に調整することが可能になる。
請求項10では、請求項1〜9に記載されている製造方法で光源装置を製造しているので、請求項1〜9の効果を併せ持った光源装置を提供することが可能になる。
請求項11では、レンズ支持部の接着面の形状は、該レンズの光軸を含む鉛直面に対して概ね左右対称の形状であるので、接着剤の収縮方向を限定してレンズの初期位置のオフセット量出しとレンズチャック手段の構成を容易にすることが可能になる。
請求項12では、レンズ支持部の接着面は、該レンズの外周円よりもわずかに径の大きな円弧状の形状であって、該光源の光軸と同心となるように該ベースに形成されているので、接着剤の層の厚みを均一化して、接着ムラを防止し、且つ効率のいい接着を行うことが可能になる。
請求項13では、レンズ支持部の接着面が、半円以下の円弧であるので、接着剤の収縮方向を限定してレンズの初期位置のオフセット量出しとレンズチャック手段の構成をさらに容易にすることが可能になる。
請求項14では、レンズ支持部には穴が設けられているので、接着剤として紫外線硬化型接着剤を用いる場合に紫外線硬化型接着剤の硬化時間を短縮させることが可能になる。
請求項15では、レンズ支持部の穴形状が、該レンズの光軸を含む鉛直面に対して概ね左右対称であるので、紫外線硬化型接着剤の収縮方向のばらつきを防止することが可能になる。
請求項16では、レンズ支持部が透明であるので、接着剤として紫外線硬化型接着剤を用いる場合に紫外線硬化型接着剤の硬化時間を短縮させることが可能になる。
請求項17では、請求項10〜16に記載されている光源装置を記録装置に用いているので、高精度で高信頼性の記録系を持った記録装置を提供することが可能になる。
請求項18では、1個のベース上に、光源とレンズとの組み合わせを複数個設けているので、複数の光源を持った高精度の光源装置を提供することが可能になる。
請求項19では、請求項18に記載されている光源装置を記録装置に用いているので、高精度で高信頼性であって、且つ記録効率の良い記録系を持った記録装置を提供することが可能になる。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。
本発明は、光源と、前記光源を保持しているベースと、前記光源の光軸と同軸に配置されたコリメータレンズ或いは集光レンズなどに代表される単数もしくは複数のレンズ或いはレンズアレイと、前記レンズを支持するためのレンズ支持部とを備え、前記レンズ支持部上に前記レンズを固定接着することによって構成された光源装置の前記レンズの接着方法に関する発明である。
図1は、本発明の構成を示す。光源1は、その光軸方向が水平方向になるようにベース2に保持されている。光源1としてはLED、白熱灯など種々のものが考えられるが、記録装置の光源として用いられるものとしては半導体レーザを用いるのが一般的なので、ここでは半導体レーザ1を用いた例で図示している。ベース2と半導体レーザ1については、正確に位置決めがなされて固定されていることが望ましく、したがって、ベース2に嵌合孔を設け、その嵌合孔にそって正確に半導体レーザが嵌合されるような構成が取られている。
半導体レーザ1の光路の延長上にはレンズ3が配置されている。レンズ3にはコリメータレンズ或いは集光レンズが用いられることが多いが、レーザ光の光束の平行性が求められる場合にはコリメータレンズ、レーザ光を集光させて微小スポットとして用いる場合には集光レンズが用いられる。また、1枚で集光レンズとコリメータレンズの効果を併せ持ったレンズを用いてもよい。こうすると簡単なレンズ接着の構成で、レーザ光の光束の平行性とレーザ光の集光の両方の効果を期待できる。当然、コリメータレンズと集光レンズを別々に設けるのも可能であり、また集光レンズを複数枚合わせた構成のレンズ系でもよい。その場合、レンズ系を1個の鏡筒にまとめてユニット化してもよい。図1では単眼の集光レンズの場合について示してある。
レンズ3は最終的には半導体レーザ1の光軸に対して正確に位置合わせされて固定されなければならない。そこで、レンズ3はレンズ支持部2−aに紫外線硬化型接着剤4に代表される接着剤で接着されている。紫外線硬化型接着剤4とは、紫外線を照射することによって硬化する接着剤のことであり、接着工程においては紫外線が照射されることになる。使用する接着剤については、紫外線硬化型接着剤に限定されず、瞬間接着剤、エポキシ系接着剤、一般的なボンド等でもよい。また、溶接といった接着法でも可能である。ここでは、最も取扱性に優れ、本発明において効果の大きい紫外線硬化型接着剤を用いた場合について説明する。
レンズ支持部2−aは、レンズ3の理論的に正しい位置に対してクリアランスを取って設けられている。このクリアランスはレンズ3の位置調整を行うための調整しろであり、且つ紫外線硬化型接着剤4を注入するスペースである。したがって、クリアランスが小さすぎると十分な調整しろが確保できなくなり、またクリアランスが大きすぎると紫外線硬化型接着剤4の層の厚みが大きくなって接着剤の収縮が大きくなってしまうので、適正な値0.1〜0.3mm程度に設定されるのが望ましい。
レンズ3の位置調整は、レンズ3をチャッキングするためのチャック手段5とモニタ6によって行われる。図2は、本発明のチャック手段の構成の一例を示す。レンズ3は接着前においてはチャック手段5に保持されており、チャック手段5とベース2は相対的にx、y、zの3軸方向に調整自在である。また、レンズ3の光軸を中心とした回転方向を除く残りの2つの回転方向についても調整自在である。すなわち、図3に示すように、5自由度の位置調整機構を備えている。そして、半導体レーザ1を点灯させ、その光がレンズ3を通過してモニタ6に入るようにモニタ6を設置する。モニタ6は、ビームの位置検出やビームスポットの形状などがモニタリング出来る機能を有している。したがって、ビーム位置やビームスポットの形状(すなわち焦点位置の調整)が最適となるように、モニタ6で観察しながらレンズ位置の調整を行うことによって、正確なレンズ位置決めを行うことが可能になる。また、モニタ6を画像処理することにより、自動的にレンズ3の位置を調整できる制御系があれば尚よい。
正確なレンズの位置決めが行われた後に、紫外線硬化型接着剤4を注入してレンズ3を接着するが、先にも述べたとおり、接着剤としては紫外線硬化型接着剤4に限定されない。しかし、紫外線硬化型接着剤4は紫外線を1分程度照射することにより完全に硬化するので本発明では非常に都合がよい。例えば、瞬間接着剤の場合、接着剤を注入してからすぐに硬化してしまうため、まんべんなく接着剤を注入することが困難であるなど使い勝手がよくないのに加えて、接着後の残留応力が懸念される。エポキシ系接着剤は、硬化するのに少なくとも1時間以上を要し(通常のものは24時間)、接着剤が硬化するまでチャック手段5を動かせないので、作業速度が遅くなってしまう。ボンド系の接着剤も硬化までに時間を要し、また接着強度及び接着後の弾性も懸念される。溶接に関しても、金属或いはプラスチックが局部的に溶解することになるので、高温にしなければならず、よって、残留応力の発生や熱膨張・収縮を懸念しなければならない。
これに対して、紫外線硬化型接着剤4は紫外線を当てなければ硬化しないので、レンズ位置調整前に接着剤を注入してもしばらく硬化しないので、まんべんなく接着剤を行き渡らせることができ、さらに落ち着いて調整を行うことができる。そして、位置が決まった時点で紫外線を当てればよいので、接着時間の効果的な短縮をはかることができる。このときに、まんべんなく接着剤が行き渡っているので、接着剤の硬化時に偏った応力が発生するのを防止することができる。
さて、紫外線硬化型接着剤4をレンズ3とレンズ支持部2−aとの間に注入する。通常、この隙間はおよそ0.1〜0.3mm位の値となる。注入法としては、最も一般的なのはこの隙間にノズルを近づけて注入するという手法である。その他、針状のものの先端に接着剤を付け、それをレンズ3とレンズ支持部2−aの隙間に接触させて毛管現象で注入させるといった手法もある。また、あらかじめレンズ3やレンズ支持部2−aに塗布するといった手法もある。紫外線に当てなければ硬化しない接着剤の特性を利用した手法である。
次に、紫外線硬化型接着剤4に紫外線を当てて硬化させる工程に入る。レンズ3の位置が正確に導かれた後に硬化させるので、時間効率のよい接着が可能となる。紫外線は接着剤にまんべんなく当てることができればどの方向から当ててもよい。単純に光源からそのまま照射してもよいが、光ファイバーなどを用いて局所をスポット的に照射させるほうがエネルギー効率はよい。しかも、硬化時間を短縮できる。さらに、光ファイバーを用いた場合、入り組んだところへも紫外線を容易に導くことが可能になる。1個のレンズの場合、レンズ自体が透明なので、レンズ支持部の無い側からならば、どの方向からでも照射が可能である(図4)。極力、接着剤のある部分に近い場所から照射するのが望ましい。また、鏡筒によってユニット化されたレンズアレイを接着する場合、鏡筒に穴をあけるか鏡筒を透明化することによって紫外線の光路を確保することになる。
以上の工程によって、レンズ3は正確な位置に接着固定されるが、紫外線硬化型接着剤4も他の接着剤と同様に硬化しているときに収縮するという特徴がある。ここで問題となるのは、接着過程においてレンズ3の位置が接着剤の収縮により、少しずつ変化することである。たとえば、チャック手段5でレンズ3を完全に固定した場合、接着完了後には接着剤の収縮により、レンズ3とレンズ支持部2−aとの間にストレスが発生する。このことによって接着剤の剥離が起きやすくなる。さらに、チャック機構5を離したときに、レンズ3に急激な反動が発生し、レンズの位置精度が損なわれるなどの問題が発生する(図5)。
上記した問題に対応するために、レンズ3をチャックするためのチャック手段5を以下のように構成する(図2を参照)。チャック手段5は、図2に示すように2本のアーム5−a、5−bで構成されており、2本のアーム5−a、5−bはチャック手段ベース5−cに固定された回転中心Aを中心に回転可能に保持されており、前記2本のアーム5−a、5−bには、それぞれクランク5−f、5−gが回転可能に取り付けられおり、それらのクランク5−f、5−gが回転中心Bにおいて互いに回転可能に接続されている。回転中心Bはチャック手段ベース5−cに設けられた長穴のガイド5−eに沿って移動可能に設けられている。レンズ3は2本のアーム5−a、5−bで保持されている。このとき、レンズ3をチャッキングしている部分は、レンズが接着される部分に重なってはいけない。2本のアーム5−a、5−bのレンズ3を保持する部分は、レンズ3を姿勢よく定められた位置にチャッキングすることが望ましいので、図2に示すように2本のアーム5−a、5−bがそれぞれレンズ3の光軸方向に形成された2本の稜線でレンズ3を支えている。こうすることによって、レンズ3のチャッキング位置を再現性のあるものにしている。2本のアーム5−a、5−bのレンズ3を保持する部分の形状は2本の稜線に限定されず、レンズ3の光軸方向に形成された1本の稜線と前記稜線上にない1点であっても、同一直線上にない3点であってもよい(図6)。いずれの場合でもレンズ3を姿勢よく定められた位置にチャッキングすることが可能になるが、2本の稜線でレンズ3を保持した方が、最も姿勢よくレンズ3を保持できて、また2本のアーム5−a、5−bが動いたときでも常に安定したレンズチャッキングが可能となる。
次に、図7を参照してチャック手段の動作を説明する。紫外線硬化型接着剤4は、硬化中に収縮していくので、図7においてレンズ3は下方に移動していく。図7の例では、レンズ3は各アーム5−a、5−bについてそれぞれ2本の稜線で保持されているので、レンズ3が下方に移動したときに2本のアーム5−a、5−bは開く方向、すなわち退避する方向へ移動する。このとき、2本のアーム5−a、5−b、2本のクランク5−f、5−g、2ヶ所の回転中心がレンズ3を中心に左右対称形状をなしていて、回転中心Bが鉛直方向にのみ移動可能になっているので、図7に示すように、2本のアーム5−a、5−bの挙動は左右対称となる。こうすることによって、レンズ3の移動する方向は下方のみに規制することができる。また、2本のアーム5−a、5−bからレンズ3に与えられる力のかかり方も左右対称となるので、レンズ3に回転方向の力が働かず、レンズ3は回転せずにまっすぐ下に移動することになる。
このとき重要なのは、2本のアーム5−a、5−bのレンズ3を保持する部分(図中では2本の稜線)も、互いに左右対称な位置にあることである。これが左右対称でない場合には、アーム自体は左右対称の動きをしてもレンズ支持形態は左右対称ではないので、アーム5−a、5−bが退避するにつれてレンズが左右どちらかに動いてしまう恐れがある。
接着剤の収縮によるレンズ3の移動は避けられない問題なので、レンズ3の移動方向を如何に限定し、接着強度を損なわないようにするかが最大の課題となる。接着後のレンズ3の位置精度を確保するために、レンズ3の初期位置は収縮量を見込んでオフセットされなければならないが、そのオフセットの条件を複雑にすることは好ましくない。そこで、レンズ位置の移動方向を極力制限する必要がある。図7の例の場合、接着剤が収縮すると基本的にはレンズ3は下方に移動すると考えられるが、必ずしも完全に鉛直下方に移動するとは考えられず、接着剤の密度分布や外乱などにより、多少は左右にぶれることが考えられる。
そこで、上記したような構成を採ることによって、レンズの移動方向のうち水平方向への成分を排除して移動方向を鉛直方向のみに限定することになる。このときの移動量はある程度の再現性があるので、その移動量を見積もってそれを補正した位置でレンズ位置調整を行えば、精密なレンズ接着が可能になる。
このとき、接着剤の収縮するおおよその方向とチャック手段5におけるレンズ3の移動可能方向は一致させなければならない。さもなければ、接着後に発生するストレスが大きくなってしまう。したがって、接着剤の収縮するおおよその方向とチャック手段5におけるレンズの移動可能方向は一致していれば、これらは鉛直方向に限る必要は無い。しかし、これらを鉛直方向にすることによって、重力の影響をなくしストレスの無いレンズ接着を可能にしている。
次に、チャック手段のレンズ保持力について説明する。レンズ保持力は図7に示すようにマグネット5−dで与えられている。そして、図7に示すような構成をとっていれば、2本のアーム5−a、5−bからレンズ3に与えられる与圧力は常に同じとなる。したがって、レンズ保持力は常に左右のバランスが取れた状態になっており、レンズ3が左右にぶれたり回転する力が働いたりせず、ゆえにストレスの無い高精度なレンズ接着が可能となる。
接着前の状態においては、2本のアーム5−a、5−bは確実にレンズ3を固定する必要があるため、2本のアーム5−a、5−bのレンズ3に対する与圧力はある程度強めにする必要がある。しかし、紫外線硬化型接着剤4が硬化して収縮していくにつれて移動するレンズ3の動きに対して妨げとなるような与圧力であってはならない。その与圧力が強すぎると硬化している接着剤にストレスがかかり、接着剤の剥離等の原因となる。そして、接着が完了した時点においては、2本のアーム5−a、5−bのレンズ3に対する与圧力は出来るだけ少ない方がいい。なぜなら、与圧力が強い場合、強いストレスがレンズ3にかかっている可能性があり、その場合、チャック機構5を離したときに、レンズ3に急激な反動が発生し、レンズ3の位置精度が損なわれるからである。したがって、2本のアーム5−a、5−bのレンズ3に与える与圧力は、2本のアーム5−a、5−bがレンズ3から退避するにつれて弱くなるようにしなければならない。接着が完了した状態において、2本のアーム5−a、5−bが最も退避した状態なので、接着が完了した時点で2本のアーム5−a、5−bの与圧力が最も小さくならなければならない。ゆえに、与圧力はマグネット5−dで与えられている。
本チャック手段5においては、アーム5−a、5−bがレンズ3に与える与圧力の方向と退避方向が逆となっているため、ばね等による与圧手段ではアームが退避するほど与圧力が大きくなってしまう。しかし、マグネットの場合、磁力は2つの極の距離に依存する。それは、図8に示されるような曲線で表される。磁力は両極の距離の2乗に反比例する。この特性を利用し、図2に示すようにマグネット5−dをレイアウトすれば、2本のアーム5−a、5−bが退避するにつれてレンズ3に与える与圧力を小さくすることが可能になる。
他の例としてはマグネットの部分にコイルを設けて電磁石として用いた例を図9に示す。この場合、アームにアームの位置を検知するための検知手段を設け、その検知信号の出力に従ってコイルに流す電流を制御する。この場合も、アームが退避するにつれてコイルに流す電流を小さくするように制御すれば、同等の効果を得ることができる。図9の例では、検知手段としてフォト・インタラプタ5−d−3を用い、アーム5−bが退避するにつれてフォト・インタラプタ5−d−3の出力を小さくするように構成し、その出力信号を必要ならば増幅してコイル5−d−2に流すという手法をとっている。フォト・インタラプタ5−d−3の他にもアームと可変抵抗を連動させる手法もある。
チャック手段の代表的な形態は以上に述べた通りであるが、本発明は前記形態に限定されず、その他のチャック手段の形態の例を以下に示す。
図10の例では、2本のアームのチャック手段ベース5−cに固定された回転中心Aをアーム5−a、5−bに個々に設けている。ただし、それらの回転中心Aの位置はレンズに中心に対して左右対称な位置である。この場合も図2で述べた例と同等の効果が得られる。
図11の例では、2本のアームの制御を全て電気制御で行う。アームの動きも与える力も電気制御である。各アームにはアームの位置を検知する検知手段を設け、それらの位置信号が常に同じになるようにアームの動きを制御する。且つ、先に述べたように、アームが退避するにつれてアームに与える与圧力を小さくするようにも制御している。
次に、レンズ支持部の形状について説明する。レンズ支持部2−aの接着面の形状は、レンズ3の中心を通る鉛直線とレンズの光軸線とがなす平面に対して略左右対称としている。これの最も一般的な形状としては、レンズの外周円よりもわずかに径の大きな円弧状の形状が挙げられ、図1では、この場合について示してある。円弧状ではなくても、レンズの中心を通る鉛直線とレンズの光軸線とがなす平面に対して略左右対称という条件を満たせば、図12、13に示すような形状でもよい。
これらの接着面でレンズ3がレンズ支持部2−aに接着されるが、先にも述べたように、紫外線硬化型接着剤4は硬化する過程において収縮が発生する。したがって、その影響で接着過程においてレンズ位置も移動することになる。したがって、接着後のレンズの位置精度を確保するために、レンズの初期位置は収縮量を見込んでオフセットされなければならないが、そのオフセットの条件を複雑にすることは好ましくない。そこで、レンズ位置の移動方向を極力制限する必要がある。本方式によれば、光軸方向には接着面は作用しないので、光軸方向には収縮が発生しない。光軸方向と直交する2方向については接着面が作用するのでレンズ移動によるオフセットの条件が必要となってくる。
一般的に、紫外線硬化型接着剤4の収縮量は接着層の厚みに比例するので、接着面の形状をレンズの中心を通る鉛直線とレンズの光軸線とがなす平面に対して略左右対称としていれば、光軸と直交する2方向のうち水平方向については接着剤の収縮が打ち消しあって、全体としてレンズの移動量はゼロに近くなる(図14)。したがって、紫外線硬化型接着剤4の収縮によるレンズの移動方向は、光軸と直交する2方向のうち鉛直方向だけとなる。 実際問題としては、接着剤の密度の分布や外乱などにより、上記構成でも多少のレンズの水平方向へのズレは発生するが、先に述べたようなチャック手段を併用することによって、レンズの水平方向ヘのズレ量を限りなく小さくしている。また、同様にして接着面の形状をレンズの中心を通る水平面に対して略上下対称とすれば、鉛直方向については接着剤の収縮が打ち消しあって、全体としてレンズの移動量はゼロに近くなるが、重力の影響もあるために条件が複雑になる。したがって、接着面の形状をレンズの中心を通る鉛直線とレンズの光軸線とがなす平面に対して略左右対称とするほうが望ましい。
図1では、レンズ支持部2−aの接着面の形状は、レンズの外周円よりもわずかに径の大きな円弧状の形状であって、光源の光軸と同心となるように該ベースに形成されている場合について示してある。この形状の利点は、接着面において接着層の厚みを均一化出来ることにある。こうすることによって、接着剤の塗布ムラや硬化のムラを防止し、さらに全体的に薄い接着層で済むので、接着時間の短縮化や接着剤の量の節約などが実現できる。
さらに、レンズ支持部2−aの接着面の形状は、半円以下の円弧としている。こうすることによって、紫外線硬化型接着剤4の収縮方向が、レンズに対して下側だけとなり、接着剤の収縮によるレンズの移動方向のばらつきを低減させることが可能になる。
紫外線硬化型接着剤4を硬化させるためには接着面に紫外線を照射しなければならない。そのためには接着面まで紫外線が到達しなければならない。通常、レンズは透明なのでレンズのある側から紫外線を照射すればいい。しかし、レンズ側面は粗く研磨されていることが多く、紫外線透過率は決していいとは言えない。そこで、紫外線硬化による接着時間をより短縮するためには、レンズ側のみならず、レンズ支持部側からも紫外線を照射することが望ましい。そのためにはレンズ支持部側も紫外線を通すようにされなければならない。その手法としては、レンズ支持部に穴をあけることと、レンズ支持部を透明にするという手法が挙げられる。いずれの場合も紫外線照射効率が向上し、接着時間の短縮化が実現できる。レンズ支持部に穴をあける場合、その穴形状は、レンズの中心を通る鉛直線とレンズの光軸線とがなす平面に対して略左右対称であるように設けられる(図15)。こうすることによって、光軸と直交する2方向のうち水平方向については、接着剤の収縮条件のバランスが保たれて、全体としてレンズの移動量はゼロに近くなる。
光源装置の製造方法は以上で説明した通りであるが、このような構成で製造された光源装置は、非常に精度が高く、接着強度も確保され有用である。また、この製造方法で、1個のベース上に、半導体レーザとレンズとの組み合わせを複数個設ける、いわゆるマルチビーム光源装置を製造することも可能である。この場合、各ビームの相対位置精度が精密に確保されているため、光源装置としては効率がよく、更に有用である。
これらの光源装置は、記録装置に用いられると威力を発揮する。近年、高解像度で高画質で且つ高速な記録が要求されており、本発明の製造方法で製造された光源装置は、高精度が保障されているので、これらの記録装置のニーズに合致している。さらにマルチビーム光源装置の場合は高速で広幅画像を得ることが可能になる。
記録装置の具体例としては、印刷版の製版機、印刷版の版下作成のイメージセッタ、感光体ドラムを利用したプリンタ、複写機、ファックスなどが挙げられる。
以下に、本発明の実施例を示す。詳細は前述した通りであるので、ここでは各項目ごとに簡単に列記する。
A.チャック手段の構成
(1)図2に示される形態。
(2)図10に示される形態。この形態では、回転中心Aを各アームごとに別々にしている
(3)図11に示される形態。各アームの動きを全て電気制御で行っている。
B.アームの与圧手段
(1)マグネット(図2等参照)、効果:簡単な構成で実現できる。
(2)コイルを設けた手法(図9参照)、効果:与圧力の調整が容易である。
A、Bの組み合わせにおいて、A−(1)とB−(1)、A−(1)とB−(2)、A−(2)とB−(1)、A−(2)とB−(2)、A−(3)とB−(2)の5通りの組み合わせがありうる。
C.光源
(1)半導体レーザ
(2)LED
(3)白熱灯
D.レンズ
(1)コリメータレンズ単独
(2)集光レンズ単独
(3)コリメータレンズと集光レンズの機能を併せ持った単レンズ
(4)コリメータレンズと集光レンズの複合レンズ
(5)複数枚の集光レンズ
E.複数枚のレンズの組み方
(1)個別にレンズ支持部に搭載、効果:接着部に紫外線を当てやすい
(2)鏡筒を用いた複数枚レンズのユニット化。このとき、鏡筒には光を通すための穴をあけるか、透明にする必要あり、効果:取扱が容易
F.接着剤又は接着手段
(1)紫外線硬化型接着剤、効果:接着タイミングを自在にコントロールできる。
(2)瞬間接着剤
(3)エポキシ系接着剤
(4)一般的なボンド
(5)溶接
G.ビーム位置のモニタリングと調整
(1)モニタでビーム位置やスポット形状を観察しながら手動で調整
(2)モニタに取りこまれたビーム位置やスポット形状を画像処理することによって自動的にレンズ位置を調整する制御系を設ける、効果:レンズ位置調整を自動化できる
H.接着剤の供給方法
(1)ノズルを用いる
(2)針状のものの先端に接着剤を乗せて、毛管現象で供給
(3)あらかじめレンズやレンズ支持部に塗布
I.紫外線の照射方法
(1)光源より直接照射
(2)光ファイバーを用いて局所的に照射(図4)、効果:紫外光を効果的に利用することができ、入り組んだ形状のところにでも紫外光を容易に導くことができる
J.アームのレンズを保持する部分の形状(図6参照)
(1)2本の稜線、効果:レンズを最も姿勢よくチャッキングできる。さらにレンズ移動中においてもレンズチャッキングが安定している
(2)1本の稜線と前記稜線上にない1点
(3)同一直線上にない3点
K.レンズ支持部の形状
(1)左右対称なレンズとは同軸の円弧状(図1)、効果:接着層の厚みを均一化できるので、接着ムラを防止し、短時間でのレンズ接着を可能にする。
(2)左右対称なV字形状(図12)
(3)平面形状(図13)
L.本光源装置を用いた記録装置の例
(1)印刷版の製版機
(2)印刷版の版下作成のイメージセッタ
(3)CTP印刷機
(4)プリンタ
(5)複写機
(6)ファックス
本発明の光源装置の構成を示す。 本発明のチャック手段の第1の構成例を示す。 5自由度の位置調整機構を示す。 光ファイバーを用いた紫外線照射の例を示す。 紫外線硬化型接着剤の収縮による不具合の発生を示す。 アームのレンズチャッキング部の形状例を示す。 チャック手段の動作の様子を示す。 マグネット間の距離と磁力との関係を示す。 与圧手段としてコイルを用いた例を示す。 本発明のチャック手段の第2の構成例を示す。 本発明のチャック手段の第3の構成例を示す。 レンズ支持部がV字型の場合の例を示す。 レンズ支持部が平面の場合の例を示す。 紫外線硬化型接着剤の収縮によるレンズの移動を示す。 レンズ支持部にあけられた紫外線透過のための穴を示す。 従来技術を示す。
符号の説明
1 光源(半導体レーザー)
2 ベース
3 レンズ
4 紫外線硬化型接着剤
5 チャック手段
6 モニタ
7 紫外線硬化型接着剤注入ノズル

Claims (19)

  1. 光源と、前記光源を保持しているベースと、前記光源の光軸と同軸に配置された単数もしくは複数のレンズ或いはレンズアレイと、前記レンズを支持するためのレンズ支持部とを備え、前記レンズ支持部上に前記レンズを固定接着することによって構成された光源装置における前記レンズの接着方法において、前記光源及び前記レンズの光軸方向を水平方向にセットし、前記レンズが接着するまでチャッキングするためのチャック手段は、2本のアームで前記レンズの側面の接着されない部分を挟み込むように構成され、前記2本のアームは前記レンズをそれぞれ1個所以上の稜線或いは点で支えていて退避自在に与圧するように設けられていて、前記2本のアームの退避する量は常に概ね同じであることを特徴とする光源装置の製造方法。
  2. 前記レンズを紫外線硬化型接着剤によって前記レンズ支持部上に固定接着することを特徴とする請求項1記載の光源装置の製造方法。
  3. 前記2本のアームのレンズを支える部分の形状及び前記2本のアームの退避動作は、前記レンズの光軸を含む鉛直面に対して互いに左右対称をなしていることを特徴とする請求項1または2記載の光源装置の製造方法。
  4. 前記2本のアームのそれぞれは、前記レンズの光軸方向に形成された2本の稜線で前記レンズを支えていることを特徴とする請求項3記載の光源装置の製造方法。
  5. 前記2本のアームから前記レンズに与えられる与圧力は、常に概ね同じであることを特徴とする請求項1または2記載の光源装置の製造方法。
  6. 前記2本のアームから前記レンズに与えられる与圧力は、前記2本のアームが前記レンズから退避するにつれて弱くなることを特徴とする請求項5記載の光源装置の製造方法。
  7. 前記2本のアームの前記レンズから退避可能な方向は、前記レンズの光軸を含む鉛直面に対して概ね垂直な方向であることを特徴とする請求項6記載の光源装置の製造方法。
  8. 前記チャック手段は、前記レンズの光軸を中心とした回転方向を除く5自由度の位置調整機構を備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の光源装置の製造方法。
  9. 前記ベースは、前記チャック手段に対して相対的に前記レンズの光軸を中心とした回転方向を除く5自由度の位置調整機構にセットされていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の光源装置の製造方法。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1つに記載の製造方法で製造されることを特徴とする光源装置。
  11. 前記レンズ支持部の接着面の形状は、前記レンズの光軸を含む鉛直面に対して概ね左右対称の形状であることを特徴とする請求項10記載の光源装置。
  12. 前記レンズ支持部の接着面は、前記レンズの外周円よりもわずかに径の大きな円弧状の形状であって、前記光源の光軸と同心となるようにベースに形成されていることを特徴とする請求項11記載の光源装置。
  13. 前記レンズ支持部の接着面は、半円以下の円弧であることを特徴とする請求項12記載の光源装置。
  14. 前記レンズ支持部には穴が設けられていることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1つに記載の光源装置。
  15. 前記レンズ支持部の穴形状は、前記レンズの光軸を含む鉛直面に対して概ね左右対称であることを特徴とする請求項14記載の光源装置。
  16. 前記レンズ支持部は透明であることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1つに記載の光源装置。
  17. 請求項10乃至16のいずれか1つに記載の光源装置を用いることを特徴とする記録装置。
  18. 1個の前記ベース上に、前記光源と前記レンズとの組み合わせを複数個設けることを特徴とする請求項10乃至16のいずれか1つに記載の光源装置。
  19. 請求項18に記載の光源装置を用いることを特徴とする記録装置。
JP2004127061A 2004-04-22 2004-04-22 光源装置の製造方法 Expired - Fee Related JP4650925B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004127061A JP4650925B2 (ja) 2004-04-22 2004-04-22 光源装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004127061A JP4650925B2 (ja) 2004-04-22 2004-04-22 光源装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005311130A true JP2005311130A (ja) 2005-11-04
JP4650925B2 JP4650925B2 (ja) 2011-03-16

Family

ID=35439532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004127061A Expired - Fee Related JP4650925B2 (ja) 2004-04-22 2004-04-22 光源装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4650925B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012053259A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Kyocera Mita Corp レンズの固定構造,光走査装置,画像形成装置
JP2013217956A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2015111130A (ja) * 2015-01-05 2015-06-18 キヤノン株式会社 分光測色装置及びそれを有する画像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1152206A (ja) * 1997-07-30 1999-02-26 Olympus Optical Co Ltd レンズ汎用チャッキング機構
JPH11153762A (ja) * 1997-11-20 1999-06-08 Ricoh Co Ltd 光源装置
JP2002244062A (ja) * 2000-12-06 2002-08-28 Canon Inc レーザ装置、レーザ走査装置、画像形成装置及びレーザ装置におけるレンズ位置調整方法
JP2003046184A (ja) * 2001-08-01 2003-02-14 Fuji Photo Film Co Ltd 光学製品組立装置および組立方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1152206A (ja) * 1997-07-30 1999-02-26 Olympus Optical Co Ltd レンズ汎用チャッキング機構
JPH11153762A (ja) * 1997-11-20 1999-06-08 Ricoh Co Ltd 光源装置
JP2002244062A (ja) * 2000-12-06 2002-08-28 Canon Inc レーザ装置、レーザ走査装置、画像形成装置及びレーザ装置におけるレンズ位置調整方法
JP2003046184A (ja) * 2001-08-01 2003-02-14 Fuji Photo Film Co Ltd 光学製品組立装置および組立方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012053259A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Kyocera Mita Corp レンズの固定構造,光走査装置,画像形成装置
JP2013217956A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2015111130A (ja) * 2015-01-05 2015-06-18 キヤノン株式会社 分光測色装置及びそれを有する画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4650925B2 (ja) 2011-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4647314B2 (ja) 光源装置とその製造方法および記録装置
US9310620B2 (en) Laser beam collimation apparatus and manufacturing method thereof
US20050270668A1 (en) Fixation method for optical member and optical unit
JP2010276840A (ja) 発光装置の製造方法
JP2006350048A (ja) 導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具
US9341793B2 (en) Light source device
JP4650925B2 (ja) 光源装置の製造方法
JP2011513774A (ja) 光伝送装置の製造方法及び光伝送装置
JP3764199B2 (ja) 光源装置
JP2003098413A (ja) 光源装置及びその調整方法
JP2004115545A (ja) 位置制御型接着接合方法及びその装置
JP4345964B2 (ja) 光源装置におけるレンズの接着方法
JP4662016B2 (ja) 光源装置の製造装置
JP2015118111A (ja) レンズ枠、レンズ組立体、およびレンズ組立体の製造方法
JP3375429B2 (ja) 光源装置及びレンズとレーザとの固定方法
JP4349475B2 (ja) 光モジュールの製造方法
JP4307897B2 (ja) 接合方法、接合装置及び該接合装置を用いた部品接合装置
TW201543170A (zh) 曝光裝置及其固定方法
JP2008176342A (ja) 調芯固定方法および調芯固定装置
JP4083825B2 (ja) 光源装置
JP2589319B2 (ja) 光半導体モジュール
JP2003324633A (ja) 撮像ユニット組立装置
JP2009139464A (ja) 画像形成装置用光源装置
JP4306286B2 (ja) 光モジュールおよび光モジュールの製造方法
JP2009156958A (ja) 光源ユニット、レーザ走査装置及び画像形成装置並びに光源ユニット組立方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101209

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees