JP2005309259A - 光ファイバアレイの製造方法、及び光ファイバアレイ - Google Patents

光ファイバアレイの製造方法、及び光ファイバアレイ Download PDF

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Abstract

【課題】光ファイバピッチ変換の機能を備えた光ファイバアレイの製造方法、及び光ファイバアレイにおいて、低コスト化と光損失を抑制した小型化を図る。
【解決手段】光ファイバアレイ10は、基板1と、表面に所望のピッチを備えた平行な直線溝22の群を有する固定板2と、端部付近において被膜42を除去してクラッド部とコア部からなる個別の光ファイバ41に分離されたテープ芯線4と、を備えている。固定板2は、直線溝形成面21が基板1の主面11に対向して固定され、テープ芯線4は、個別の光ファイバ41に分離された部位(被膜端42a近傍)と、直線溝22に挿入された光ファイバ部位との2ヶ所において基板1に固定されている。光ファイバアレイ10の製造は、出口端付近において直線溝22の溝ピッチと略同一の溝ピッチである複数の案内溝を表面に備えた使い回しの可能な案内板を用いて行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信分野などにおける導波路チップなど光信号の授受を行うための光ファイバアレイの製造方法、及び光ファイバアレイに関する。
従来、光通信分野において光導波路を集積した導波路チップが用いられている。このような導波路チップや導波路チップを実装した光モジュール、又はその他の光モジュールなどにおいて、導波路などに光信号を入力する、又は導波路などから光信号出力を受け取る光ファイバは、複数信号の入出力のため、複数の光ファイバを一括して扱えるように光ファイバアレイとして用いられる。光ファイバアレイは、導波路チップの違いによる導波路ピッチ(間隔)の違いに対応するため、また、複数の光ファイバを所定ピッチでテープ状に結合して市販されている光ファイバテープ芯線をピッチの異なる導波路に光結合するため、光ファイバのピッチ変換の役割を有している。例えば、光ファイバテープ芯線は、250μmピッチの規格で配列されているものが一般的であり、このピッチと異なるピッチを有する光モジュールとの接続には光ファイバのピッチ変換が必要となる。
ピッチ変換の役割を有する従来の光ファイバアレイとして、図21に示すものがある。この光ファイバアレイ95は、複数の光ファイバ41を光ファイバ保持部材90の平行V溝91に配置して、接着材及び蓋部品92により固定し、光コネクタフェルール93における光ファイバ孔94に挿通して固定することにより、光ファイバのピッチをピッチP1からピッチP2に変換するものである。平行V溝91から光ファイバ孔94に至る空間には、光ファイバ41が自在に撓むことが可能なファイバ曲げ空間が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−322761号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示されるような従来の光ファイバアレイにおいては、ファイバ曲げ空間によりピッチ変換時の光ファイバや曲げを管理しているが、ファイバ曲げ空間部を形成するため、ファイバ保持部材90を光ファイバアレイ毎に設けており、コストが高くなる。光ファイバは、曲げにより光損失が発生し、曲げ半径が小さいほど光損失が増加することが知られている。光損失低減のため、ピッチ変換時の光ファイバ屈曲は、許容最小曲げ半径よりも小さくならないよう管理する必要がある。例えば、シングルモードの光ファイバの場合、許容曲げ半径は30mmである。また、光ファイバモジュールの小型化のために、少ない部材により、許容曲げ半径内においてできるだけ小さく曲げることが望まれる。
本発明は、上記課題を解消するものであって、簡単な構成により低コストかつ光損失が少なく小型である、光ファイバピッチ変換の機能を備えた光ファイバアレイの製造方法、及び光ファイバアレイを提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、請求項1の発明は、基板と、互いに対向する端面の一端面から他端面に向けて平面上に形成された複数の平行な直線溝を有し当該直線溝形成面と前記基板の主面とが併せ面となるように基板に固定された固定板と、前記固定板の直線溝及び基板の主面により構成される空間に位置決め固定された光ファイバと、を備えた光ファイバアレイの製造方法において、互いに対向する端面の一端面に入口端を有し他端面に出口端を有して形成され前記出口端付近では前記固定板の直線溝群の溝ピッチと略同一の溝ピッチである複数の案内溝を表面に備えた案内板、及び前記固定板の各溝形成面を前記基板の主面に対向させ、かつ、前記案内板の出口端がわ端面と前記固定板の端面とを互いの溝の中心軸が略一致するように対向させて、基板、固定板、及び案内板を配置する板配置工程と、前記基板と案内溝とで構成される空間に案内溝の入口端から光ファイバを挿入し、案内溝を経由して出口端から出てきた光ファイバを前記基板と直線溝とで構成される空間に挿入する光ファイバ挿入工程と、前記基板に前記光ファイバ及び前記固定板を固定する光ファイバ固定工程と、前記光ファイバ固定工程の前又は後に前記案内板を取り除く案内板取り除き工程と、を備えたものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記光ファイバは、テープ芯線からなり、前記テープ芯線の端部付近における被膜を除去してクラッド部とコア部からなる光ファイバを剥き出しにする被膜除去工程を備え、前記案内溝群は、出口端付近では直線溝群の溝ピッチと略同一の溝ピッチを備え、入口端付近では前記テープ芯線の配列ピッチと略同一ピッチで形成されているものである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記光ファイバ固定工程は、前記案内板を配した状態で行われるものである。
請求項4の発明は、請求項3に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記光ファイバ固定工程は、前記案内板の案内溝の出口端がわの端面近傍において前記基板に光ファイバ及び前記固定板を固定し、前記案内板の他端面近傍において光ファイバを基板に固定するものである。
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記光ファイバ固定工程は、前記基板又は固定板の端面で、かつ、基板と固定板との隙間付近に樹脂液を塗布し硬化させることにより基板、固定板、及び光ファイバを固定するものである。
請求項6の発明は、請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記光ファイバ挿入工程と光ファイバ固定工程との間に、前記基板と固定板との隙間を小さくすることにより各光ファイバを位置決めする光ファイバ位置決め工程を備えたものである。
請求項7の発明は、請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記板配置工程は、前記案内板の案内溝形成面と基板の主面とが接面するように対向配置するものである。
請求項8の発明は、請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記案内板は、案内溝のパターン形状が出口端付近において案内板の端面に対して略垂直のものである。
請求項9の発明は、請求項8に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記案内板は、案内溝のパターン形状が案内板の両端面付近において該端面に対して略垂直となるように円弧形状とされている。
請求項10の発明は、請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記基板の主面が平滑面である。
請求項11の発明は、請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記基板は、当該基板の主面における前記固定板と案内板を配する部位の間に、前記光ファイバ固定工程時に用いる固着用樹脂液が案内板側に流出することを防ぐための溝を備えているものである。
請求項12の発明は、請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記固定板は、直線溝の断面形状がV溝形状を有し、かつ、位置決めされた光ファイバの頂上部が直線溝形成面よりも突出するように形成されているものである。
請求項13の発明は、テープ芯線内で所定ピッチで束ねられた光ファイバ群を所望の配列ピッチの光ファイバ群に変換するための光ファイバアレイにおいて、基板と、表面に所望のピッチを備えた平行な直線溝群を有する固定板と、端部付近において被膜を除去してクラッド部とコア部からなる個別の光ファイバに分離されたテープ芯線と、を備え、前記固定板は、直線溝形成面が基板の主面に対向して固定され、前記テープ芯線は、個別の光ファイバに分離された部位と、前記基板と直線溝とで構成される空間に挿入された光ファイバ部位とで基板に固定されているものである。
請求項1の発明によれば、案内板を用いるので、固定板の直線溝と基板とで構成される空間に光ファイバを容易に挿入でき、生産性が向上する。また、光ファイバ固定工程の前又は後に案内板を取り除くので、加工精度が高く、製造コストの高い案内板を使い回しでき、安価に所望のピッチの光ファイバアレイを製造できる。また、案内板の案内溝を用いて光ファイバを配置するので、光ファイバの許容最小曲げ半径を確保して曲げによる光損失を抑制した上で、小型化した光ファイバアレイが得られる。
請求項2の発明によれば、テープ芯線の光ファイバ配列ピッチに適合した案内板を用いるので、テープ芯線のピッチと異なるピッチの光ファイバアレイを容易に製造できる。
請求項3の発明によれば、案内板取り除き工程の前に光ファイバ固定工程を行うので、案内板に設けられた案内溝により各光ファイバを保持した状態で光ファイバを固定でき、光ファイバ固定工程中に基板と各直線溝とで構成される空間から光ファイバが抜けることがなく、光ファイバを確実に固定できる。
請求項4の発明によれば、光ファイバを2箇所で基板に固定するので、光ファイバの抜けが生じ難く確実に固定できる。また、案内溝形状に近い状態で光ファイバを固定できるので、光ファイバの許容曲げ半径を確保して曲げ半径を小さくでき、光ファイバの屈曲による光ロスを抑えた小型の光ファイバアレイを製造できる。
請求項5の発明によれば、端面の隙間付近に樹脂液を塗布することで、基板と固定板の隙間に毛細管現象により樹脂液を流入させて、基板、固定板、及び光ファイバを容易に接着固定できる。
請求項6の発明によれば、光ファイバ挿入工程の後にファイバ位置決め工程を行うので、光ファイバ挿入工程において位置決めの精度を緩和することができ、従って、板配置工程において基板と固定板を大きな隙間を持たせて配置し、光ファイバの容易な挿入を実現できる。
請求項7の発明によれば、基板と案内板を接面させることにより、両板間に隙間を設けて配置する場合と比較して、案内板の配置が容易となる。
請求項8の発明によれば、案内溝の出口端から出てくる光ファイバと案内板端面との角度が略垂直になるので、案内板端面に垂直になるように固定板の直線溝を配置することにより、案内溝から出てきた光ファイバを、基板と直線溝とで構成される空間に容易に挿入することができる。
請求項9の発明によれば、前記効果に加え、円弧形状を用いて徐々に光ファイバのピッチを変更することができるので、光ファイバ挿入工程において光ファイバを損傷することがなく不良の発生を防止でき、また、効率良く挿入できる。
請求項10の発明によれば、主面が平滑面の基板を用いることにより、光ファイバ挿入工程時に挿入が滑らかに行われるので、光ファイバを損傷することなく、また、効率良く挿入でき、不良発生の防止と生産性の向上ができる。
請求項11の発明によれば、固定板と案内板の間の基板表面に設けた溝により、固着用樹脂液が案内板がわに流出して案内板を固着したり汚染するのを防止できるので、案内板が使い回しできなくなる等の不具合を防止できる。
請求項12の発明によれば、直線溝に配置された光ファイバの上部が直線溝形成面から突出するので、V溝の2つの斜面により(左右方向の)位置決めがされた光ファイバの上部を、基板の主面により(上下方向の)位置決めができ、3点位置決めとなるので確実に光ファイバを位置決めでき、高精度なピッチ幅を備えた光ファイバアレイを容易に製造できる。
請求項13の発明によれば、直線溝を備えた固定板、及び、少なくとも主面があればよいという単純な形状の基板からなる、製造単価が安い2つの部品をテープ芯線に備えただけで光ファイバアレイを構成できるので、低コストの光ファイバアレイが得られる。
以下、本発明の一実施形態に係る光ファイバアレイの製造方法、及び光ファイバアレイについて、図面を参照して説明する。図1は、ファイバアレイ10を示す。光ファイバアレイ10は、基板1と、表面に所望のピッチを備えた平行な直線溝22の群を有する固定板2と、端部付近において被膜42を除去してクラッド部とコア部からなる個別の光ファイバ41に分離されたテープ芯線4と、を備えている。固定板2は、直線溝形成面21が基板1の主面11に対向して固定され、テープ芯線4は、個別の光ファイバ41に分離された部位(被膜端42a近傍)と、基板1と直線溝22とで構成される空間に挿入された光ファイバ部位との2ヶ所において基板1に固定されている。
ファイバアレイ10は、このような構成により、テープ芯線4内で所定ピッチで束ねられた光ファイバ41群を所望の配列ピッチの光ファイバ41群に変換する。なお、図1において、ファイバアレイ10の内部構造を示すため、基板1を破線により示している。基板1について、以下に示す図においても同様の表示を行っている。また、説明中に現れた図は、その後の説明において随時参照される。
図2は、光ファイバアレイ10を製造する製造工程フローを示す。光ファイバアレイ10の製造は、互いに対向する端面の一端面に入口端を有し他端面に出口端を有して形成され出口端付近では固定板2の直線溝22群の溝ピッチと略同一の溝ピッチである複数の案内溝を表面に備えた使い回しの可能な案内板を用いて行われる。案内板は、光ファイバアレイ10の製造途中で工程から外される。図2に従って製造工程の概要を説明し、その後に、各製造工程を説明する。
まず、被膜除去工程(S1)において、テープ芯線4の端部付近における被膜42を除去してクラッド部とコア部からなる光ファイバ41を剥き出しにする。続いて、板配置工程(S2)において、案内板、及び前記固定板2の各溝形成面を基板1の主面11に対向させ、かつ、案内板の出口端がわ端面と固定板の端面とを互いの溝の中心軸が略一致するように対向させて、基板1、固定板2、及び案内板を配置する。続いて、光ファイバ挿入工程(S3)において、基板1と案内溝とで構成される空間に案内溝の入口端から光ファイバ41を挿入し、案内溝を経由して出口端から出てきた光ファイバを基板1と直線溝22とで構成される空間に挿入する。
続いて、光ファイバ位置決め工程(S4)において、基板1と固定板2との隙間を小さくすることにより各光ファイバ41を位置決めする。続いて、光ファイバ固定工程(S5)において、基板1に光ファイバ41及び固定板2を固定する。続いて、案内板取り除き工程(S6)において、案内板を取り除く。案内板取り除き工程(S6)は、光ファイバ固定工程(S5)の前、つまり光ファイバ位置決め工程(S4)の後に行うこともできる。また、テープ芯線以外の光ファイバを用いる場合、被膜除去工程(S1)を行わない場合もある。
次に、上述した各工程に沿って製造工程を詳細説明する。
(光ファイバ芯線被膜除去工程S1)
図3は、4本の光ファイバに被膜42を形成してテープ状とされたテープ芯線4の端部付近を示す。被膜除去工程S1は、図1に示した基板1と固定板2に設けた直線溝22とで形成される空間に挿入するため、テープ芯線4の被膜42を除去して、クラッド部とコア部からなる光ファイバ41の部分をを剥き出しにする工程である。一般的には、光ファイバ皮膜ストリッパを用いて被膜除去が行われる。必要に応じて被服除去後の光ファイバ41をアルコール等により洗浄、脱脂する。被膜42を除去することにより、テープ芯線4は、被膜42により保護されて所定の配列ピッチを保っているテープ芯線部分と、被膜端42aより先端(端部側)の個別の光ファイバ41に分離された部分とになる。各光ファイバ41のピッチは、所定の許容曲げ半径以上となる曲率の範囲内で広げることができ、また光ファイバ41の外径で決まる最小接近距離以上の範囲において狭めることができる。
(基板・固定板・案内板配置工程S2)
図4は、基板1,固定板2、及び案内板3の相互配置関係を示す。板配置工程S2は、これらの基板1,固定板2、及び案内板3を、所定の位置間隔を保って配置する工程である。基板1は、平滑な面からなる主面11を備えている。固定板2は、互いに対向する端面の一端面から他端面に向けて平面上に形成された複数の平行な直線溝22を有している。案内板3は、複数の案内溝32を案内溝形成面31に備えている。案内溝32は、案内板3の互いに対向する端面の一端面に入口端32aを有し、他端面に出口端32bを有して形成され、出口端32b付近では固定板2の直線溝22の溝ピッチと略同一の溝ピッチとされている。案内溝32は、光ファイバ41を曲げながら、入口端32aから出口端32bに向けて挿入するため、滑らかな曲線パターンとなるように形成されている。
固定板2と案内板3の各溝形成面21,31を基板1の主面11に対向させ、かつ、案内板3の出口端32bがわ端面と固定板2の端面とを互いの溝32,22の中心軸が略一致するように対向させて、基板1、固定板2、及び案内板3を配置する。固定板2と案内板3との端面間には所定の隙間が設けられている。また、案内板3の入口端32a端面は、長さ方向において、基板1端面よりも後退した配置になっている。
板配置工程S3から光ファイバ固定工程S5に至る工程においては、光ファイバアレイ製造治具(不図示)が用いられる。光ファイバアレイ製造治具は、基板1、固定板2、案内板3、及び光ファイバ41(テープ芯線4)の位置を調整し、かつ、これらを保持する機能を有するものであれば用いることができる。
基板1は、石英やパイレックスガラス等の光学ガラスを用いて形成される(パイレックスは登録商標)。
固定板2は、石英やパイレックスガラス等の光学ガラス、又はシリコン(Si基板、酸化シリコン基板)等を用いて形成される。直線溝22の加工は、光学ガラスの場合には機械加工(研磨、ブラスト加工)等により、またシリコンの場合には異方性エッチングや、RIE(Reactive Ion Etching)等により行われる。直線溝22の断面構造は、通常、光ファイバ41の位置決めの観点から、V溝形状とされる。
案内板3は、石英やパイレックスガラス等の光学ガラス、金属、又はシリコン(Si基板、酸化シリコン基板)等を用いて形成される。案内溝32の加工は、光学ガラスや金属の場合には切削加工やブラスト加工等により、またシリコンの場合には異方性エッチングや、RIE等により行われる。曲線を伴う案内溝32の形成には、金属の機械加工、又は酸化シリコン基板のRIEによる形成が有効であり、平滑な加工面を有する案内溝を形成できる。案内溝32の断面形状は、通常、溝加工の観点から四角溝形状とされる。
(光ファイバ挿入工程S3)
図5は、光ファイバ挿入工程を段階順に示す。光ファイバ挿入工程S3は、光ファイバ41を基板1と直線溝22により形成された空間に納める工程である。挿入される光ファイバ41の長さは、基板1の全長を十分越える長さ、言い換えると、最長の案内溝32と直線溝22の長さの和を十分越える長さである。光ファイバ41のピッチと入口端32aの配列ピッチとは一致させてある。この光ファイバ41を、基板1と案内溝32とで構成される空間に、案内溝32の入口端32aから挿入する(図5の上段)。
光ファイバ41の挿入を進めると、案内溝の出口端32bから光ファイバの先端が突出する(図5の中段)。この段階で、光ファイバ41のピッチは、テープ芯線の状態におけるピッチから直線溝22のピッチに一致したピッチとなっている。また、光ファイバ41は、突出した部分において互いに平行となっている。
光ファイバ41の挿入を進めると、上記の突出した光ファイバ41の先端は、それぞれ直線溝に進入し、さらに進んで直線溝22から突出し、被覆端42aが案内溝の入口端32aに達してこの工程が終了する(図5の下段)。
(光ファイバ位置決め工程S4)
図6は、光ファイバ41の位置決めを示す。光ファイバ位置決め工程S4は、固定板2と光ファイバ41、及び光ファイバ41と基板1を互いに密着状態にする工程である。上述の光ファイバ挿入工程S3においては、基板1と固定板2とは、図6(a)(b)に示すように、主面11と溝形成面21との間に隙間aを有している。この隙間aは、主面11と直線溝22との空間を光ファイバ41が進入できる程度に余裕を持たせ、かつ、この空間から光ファイバ41が外れない程度に空間を制限する寸法とされている(主面11と案内溝形成面31についても同様の隙間が形成されている)。このような隙間構成により、光ファイバ挿入工程における光ファイバ挿入作業が容易となる。
この光ファイバ位置決め工程S4では、図6(c)に示すように、少なくとも基板1と固定板2とで構成される隙間を狭めて隙間bとする。隙間bは、直線溝22のV溝形状の2つの斜面と主面11とが光ファイバ41に外接し、光ファイバ41を3点支持して光ファイバを位置決めする寸法になっている。
(光ファイバ固定工程S5)
図7は、光ファイバを固定するための接着剤の注入/塗布後の接着剤硬化工程を示す。光ファイバ固定工程S5は、基板1、固定板2、及び光ファイバ41を一体化する工程である。光ファイバ41の接着固定は、少なくとも2箇所で行われる。1箇所は、例えば、基板1と固定板2の隙間であって光ファイバ41の周囲の空間であり、この空間に接着剤5を注入して固定する。他の1箇所は、基板1の端部と光ファイバ41の被膜端42a付近であり、ここに接着剤5を塗布して固定する。
光ファイバ41の接着固定は、案内板3の案内溝32の出口端32bがわの端面近傍において基板1に光ファイバ41及び固定板2を固定し、案内板3の入口端32aがわの端面近傍において光ファイバ41を基板1に固定するようにしてもよい。いずれにしても、光ファイバ41を2箇所で接着固定するので、光ファイバ41の抜けが生じ難くなる。また、案内板3は固定しないので、案内板3を取り除くことができ、使い回しすることができる。
接着剤は、UVO−114(Epo−Tek製)等のUV硬化性接着剤(エポキシ系)や353ND(Epo−Tek製)等の熟硬化性接着剤(エポキシ系)が用いられる。UV硬化性接着剤を用いる場合、少なくとも基板1、固定板2のいずれかをUV光を透過する材質(石英やパイレックスガラス等の光学ガラス)とし、いずれかの板を透過させて接着剤にUV光を照射する。UVO−114を用いる場合には、図に示すように、UV光ランプLからのUV光を、例えば、照射強度100(mW/cm)、照射時間1(min)のUV光照射条件のもとで照射して、各部材間の固着が完了する。
熟硬化性接着剤を用いる場合、加熱により、基板1、固定板2、及び光ファイバ3を固着する。353NDを用いる場合には、例えば、加熱温度150(℃)、加熱時間1(min)の加熱条件により、各部材間の固着が完了する。
(案内板取り除き工程S6)
案内板3の機能は、光ファイバ41を直線溝22に挿入することにあり、また、案内板3の案内溝32を介して、テープ芯線4における光ファイバピッチと異なるピッチの光ファイバ配列とした光ファイバアレイを作製可能とすることにある。従って、光ファイバ位置決め工程(S4)の後、又は、光ファイバ固定工程(S5)の後に案内板3を取り除くことができる。光ファイバ固定工程(S5)において各部が接着固定される前であっても、基板1、案内板2、光ファイバ41(テープ芯線4)が前述の光ファイバアレイ製造治具により保持されているので、案内板3以外の各部の配置を保ったまま、案内板3を取り除くことができる。製造コストの高い案内板を使い回しすることが可能となるので、安価に所望のとピッチの光ファイバアレイを作製できる。
(突出光ファイバ端切断工程、端面研磨工程)
図8は、突出光ファイバ端切断工程を示し、図9は、端面研磨工程を示す。基板1と固定板2の端面から突出した光ファイバ41は、例えば、直線溝22のパターンを基準にして、回転ブレード61等により切断除去される。このとき、光ファイバ41のみを切断するのではなく、基板1と固定板2の一部を光ファイバ41とともに切断しても良い。切断は、例えば、ブレード#800を用いて、回転速度30、000(rpm)、送り速度2(mm/sec)以下、の条件のもとで行うことにより、光ファイバアレイのチッピング発生を抑えた切断ができる。この結果、切削面における表面粗さRaとして、約30nmを実現できる。
上述の切断工程の後、必要に応じて、図9に示すように、研磨機62を用いて切断面を研磨しても良い。研磨を行うことにより切断面の表面租さRaを約5(nm)まで向上させることができる。
次に、製造工程における個々の特徴点をさらに詳述する。図10は、案内板3の2つの形態を示す。図10(a)に示す形態の案内板3は、光ファイバ41の間隔を広げた光ファイバアレイを形成するための案内板であり、光ファイバテープ芯線4における光ファイバ41のピッチP1と同じピッチの案内溝入口端32aと、ピッチP1よりも大きなピッチP2の案内溝出口端32bとを有する。図10(b)に示す形態の案内板3は、光ファイバ41の間隔を狭めた光ファイバアレイを形成するための案内板であり、光ファイバテープ芯線4における光ファイバ41のピッチP1と同じピッチの案内溝入口端32aと、ピッチP1よりも小さなピッチP2の案内溝出口端32bを有する。このような案内板3を用いることにより、テープ芯線4における光ファイバのピッチと異なる所望のピッチに光ファイバ末端を配列した光ファイバアレイを容易に製作できる。
図11は、光ファイバ固定工程において、基板1と固定板2との接着固定に毛細管現象を用いる様子を示す。図11左側に示すように、基板1又は固定板2の端面で、かつ基板1と固定板2間の隙間付近に適切な粘度を有する接着用の樹脂液からなる接着剤5を塗布すると、図11中央に示すように、基板1と固定板2の隙間に毛細管現象により接着剤5が進入して、図11右側に示すように、基板1と固定板2の対向面にできた隙間の全面に接着剤5を行き渡らすことができる。
図12は、板配置工程における基板1と案内板3の位置関係を示す。案内溝32と主面11とで形成される空間は、光ファイバ41を案内溝32に沿って移動させ、固定板2における直線溝22に導くため、移動が容易なように余裕のある断面構造とされる。図12(a)に示す案内板3は、案内溝形成面31と基板1の主面11とが接面するように対向配置するものであり、この状態で、光ファイバの移動が容易な空間が形成されている。一方、図12(b)に示す案内板3は、案内溝32が浅いため、案内溝形成面31と主面11とは、隙間をあけて配置されている。このような隙間をあけて配置するには寸法管理が必要であり、図12(a)に示す基板1と案内板3を接面させる構成の方が、案内板の配置が容易であり望ましい。
図13〜図15は、案内板3における案内溝32のパターンについて示している。案内板3における案内溝32のパターン形状は、図13(a)(b)に示すように、出口端32b付近において案内板3の端面に対して略垂直、すなわちβ=90゜であることが望ましい。このような案内溝32とすると、固定板2の直線溝22を、案内板3の端面に垂直になるように配置することにより、案内溝32から出てきた光ファイバ41を、基板1と直線溝22とで構成される空間に容易に挿入することができる。
また、図14に示すように、案内溝32のパターン形状を案内板3の両端面付近において端面に対して略垂直となるように円弧形状とすることが望ましい。すなわち案内溝の入口端32aにおいて半径Ra、出口端32bにおいて半径Rbの円に接する溝形状とし、その円の中心が案内板3の各端面と案内溝形成面の交差する稜線上にくるようにする。すると、入口端32a、出口端32bにおける角度α,βをそれぞれ略90゜とすることができる。このような案内板3を用いて光ファイバアレイを製作する場合、円弧形状の案内溝を用いて徐々に光ファイバの間隔を広げることができ、光ファイバ挿入工程において光ファイバに傷つけることなく効率良く作業が行え、不良の発生を防止できる。
さらに、図15に示すように、複数本並列して設けられた案内溝32のうち最も外側の両側の案内溝について、上述の半径Ra,Rbをともに一定の半径、例えば、R=7.5〜30mmとすることが望ましい。複数の案内溝を溝の延伸方向の左右に略対称に振り分けた配置構成にすると、外側に配置される案内溝ほど曲がりがきつくなる。そこで、曲がりがきつい両側の案内溝を、許容最小曲げ半径より大きな曲げ半径となるように形成し、他の案内溝については上記許容曲げ半径より大きい曲げ半径とする。
曲げによる光損失を低減した光ファイバにおいては、許容最小曲げ半径として、15mm、7.5mmなどが実用化されている。一般のシングルモードの光ファイバの許容最小曲げ半径は30mm程度である。そこで、用いる光ファイバに応じて、上記の半径Rを、これらの許容最小曲げ半径とすると、曲げによる光損失を抑え、かつ、長手方向に短くでき、小型でかつ光損失の小さい光ファイバアレイを容易に製造できる。
図16、図17は基板1の主面11の形状について示す。図16(a)(b)に示すように、基板1の主面11に、固定板2の平行溝形成面21、案内板3の案内溝形成面31をそれぞれ対向させて固定板2と案内板3が配置される(前述)。そして、光ファイバ挿入工程時に、光ファイバ41は、基板1の主面11に接して滑りながら、また、案内溝32と直線溝22の溝壁に接して滑りながら挿入される。そこで、基板1の主面11、及び、案内溝32と直線溝22が平滑面であることが望ましい。これらの面が平滑面であると、光ファイバ挿入工程時に光ファイバにキズをつけることなく、光ファイバを基板1と、直線溝22及び案内溝32とで構成される空間に効率良く挿入することができるのて、生産性が向上し、不良の発生を防止てきる。
また、図17(a)(b)は、基板1の主面11における固定板2と案内板3を配する部位の間に設けた、光ファイバ固定工程S5において用いる固着用樹脂液が案内板3側に流出することを防ぐための溝12を示している。光ファイバ固定工程において、前出の図11に示したように、基板1と固定板2との接着固定に毛細管現象が用いられる。そこで、この溝12を設けることにより、接着用の樹脂液が基板1と固定板2との対向面間を浸透して、固定板2における案内板3側に達したとき、樹脂液が案内板3に至るのを防止できる。基板1、固定板2、及び光ファイバ41を、案内板3を除外して、容易に選択的に接着固定することができるので、案内板3が基板1に接着固定する等の不具合を防止でき、効率良く案内板3の使い回し(再利用)ができる。
図18は、上述の、基板1に溝12を設けたことにより生じた主面11における凹凸への対策を示す。すなわち、図18(a)に示すように、光ファイバ41は、案内板3側から、溝12を越えて固定板2側に挿入される。このとき、図18(b)に示すように、光ファイバ41の端面43に傾斜角θを持たせておくことにより、光ファイバ41の端面43が溝12の角部Pにひっかかることなく、光ファイバ41を挿入できる。このような傾斜角θを有する端面43は、例えば、図18(c)に示すように、光ファイバの芯線4を折り曲げて容易に形成できる。すなわち、内部の光ファイバが破断するまで力Fを加え、その後、被膜42を除去すると、光ファイバ41の破断点Qにおいて、適切な角度θを有する端面43が形成された光ファイバ41が得られる。また、専用の切断機を用いて光ファイバ41の先端にテーパ形状の端面43を形成することもできる。光ファイバの先端部が鋭角面(傾斜面)を備えていることより、容易に基板1と固定板2の直線溝22とで構成される空間に光ファイバ41を挿入でき、かつ接着用の樹脂液が案内板3へ流出することを防ぐための溝12等も確実に乗り越えることができるので、生産性が向上する。
図19は、光ファイバ41の挿入を容易とする固定板2の溝端面形状を示す。図19(a)に示すように、固定板2の直線溝22の断面形状がV溝形状を有する場合、図19(b)に示すように、固定板2の光ファイバ挿入側の端面20に面取り部Cを形成する。面取り部Cを形成した結果、図19(c)に示すように、V溝の端面には、光ファイバ41の進行方向に直交する面に対して傾斜した稜線C1,C2が現れる。V溝端面の稜線は、面取り部Cの形成前には、光ファイバの41の進行方向に直交する稜線であったため光ファイバの端面がこの稜線に衝突すると光ファイバの進行方向をそらすことはできない。傾斜した稜線C1,C2が存在すると、光ファイバ41の端面は、この稜線C1,C2によって、矢印Xで示すように案内され、平行溝22に進入することができる。前出の図18に示した溝12を有する基板1に対して、傾斜した端面43を有する光ファイバ41に、さらに面取り部Cを有する平行溝22の構造をを組み合わせることにより、より作業効率良く光ファイバ挿入工程を進めることができる。
図20は、固定板2の平行溝形状としてV溝形状を用いることの有利性を示す。図20(a)の上段の図は、光ファイバ挿入工程S3における基板1と固定板2の位置関係を示し、下段の図は、光ファイバ位置決め工程S4後の位置関係を示す。平行溝22としてV溝形状を用いると、光ファイバ41を3点により位置決めできる。V溝形状以外の、例えば、図20(b)に示すように、矩形断面の溝22aの場合、光ファイバ挿入に必要な溝幅方向のクリアランスが、そのまま、光ファイバ位置決め工程S4後にも解消されずに残るため、光ファイバ41の位置決めをすることができない。そこで、固定板2の直線溝22の断面形状をV溝形状とし、さらに、光ファイバ41を位置決めしたときに光ファイバ41の頂上部が直線溝側面21よりも突出するようにV溝を形成することにより、光ファイバ位置決め工程S4の後に、確実に光ファイバ41を位置決め状態にできる。そのため、高精度なピッチ幅を備えた光ファイバアレイを容易に製造できる。なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る光ファイバアレイの斜視図。 本発明の一実施形態に係る光ファイバアレイの製造方法についての製造工程フロー図。 同上製造方法における被覆除去工程を説明する光ファイバテープ芯線の斜視図。 同上製造方法における板配置工程を説明する基板、固定板、及び案内板の斜視図。 同上製造方法における光ファイバ挿入工程を説明する基板、固定板、及び案内板の斜視図。 (a)は同上製造方法における光ファイバ位置決め工程を説明する基板と固定板の端面の斜視図、(b)は同上製造方法における光ファイバ位置決め前の状態を示す基板、固定板、及び光ファイバの断面図、(c)は同上製造方法における光ファイバ位置決め後の状態を示す基板、固定板、及び光ファイバの断面図。 同上製造方法における光ファイバ固定工程を説明する 同上製造方法における光ファイバ固定工程後の光ファイバ切断工程を説明する光ファイバレイの斜視図。 同上製造方法における光ファイバ切断工程後の端面研磨を説明する光ファイバアレイの斜視図。 (a)は同上製造方法において光ファイバのピッチを広げる場合の案内板及び固定板を説明する平面図、(b)は同ピッチを狭める場合の案内板及び固定板を説明する平面図。 同上製造方法における光ファイバ固定工程において接着用樹脂液の充填を説明する平面図。 (a)(b)は同上製造方法において用いられ案内板を説明する断面図。 (a)は同上製造方法において用いられる案内板の案内溝を説明する平面、(b)は同案内溝の一部拡大平面図。 同上製造方法において用いられる案内板の案内溝を説明する平面。 同上製造方法において用いられる案内板の案内溝を説明する平面。 (a)は同上製造方法において用いられる基板の主面を説明するための基板、固定板、及び案内板の分離状態の断面図、(b)は同各板を配置して光ファイバ挿入中の状態を示す断面図。 (a)は同上製造方法において用いられる流出防止溝付き基板を説明する一部破断した基板と、固定板、及び案内板の斜視図、(b)は同各板を配置して光ファイバ挿入中の状態を示す断面図。 (a)は同上製造方法において流出防止溝付き基板を用いる場合の光ファイバ挿入工程を説明する断面図、(b)は同溝付き基板の溝部分の拡大断面図、(c)は溝付き基板を用いる場合の光ファイバ端面処理を説明する斜視図。 (a)〜(c)は同上製造方法における固定板の直線溝端面の面取りとその効果を説明する斜視図。 (a)は同上製造方法におけるV溝形状の直線溝を備えた固定板の効果を説明する断面図、(b)は矩形断面の直線溝を備えた固定板を説明する断面図。 従来の光ファイバアレイの構成部材、及び組立られた光ファイバアレイの斜視図。
符号の説明
1 基板
2 固定板
3 案内板
4 光ファイバテープ芯線
5 接着用樹脂
10 光ファイバアレイ
11 主面
12 流出防止溝
21、31 溝形成面
22 直線溝
32 案内溝
32a 入口端
32b 出口端
41 光ファイバ
42 被膜
P1,P2 ピッチ

Claims (13)

  1. 基板と、互いに対向する端面の一端面から他端面に向けて平面上に形成された複数の平行な直線溝を有し当該直線溝形成面と前記基板の主面とが併せ面となるように基板に固定された固定板と、前記固定板の直線溝及び基板の主面により構成される空間に位置決め固定された光ファイバと、を備えた光ファイバアレイの製造方法において、
    互いに対向する端面の一端面に入口端を有し他端面に出口端を有して形成され前記出口端付近では前記固定板の直線溝群の溝ピッチと略同一の溝ピッチである複数の案内溝を表面に備えた案内板、及び前記固定板の各溝形成面を前記基板の主面に対向させ、かつ、前記案内板の出口端がわ端面と前記固定板の端面とを互いの溝の中心軸が略一致するように対向させて、基板、固定板、及び案内板を配置する板配置工程と、
    前記基板と案内溝とで構成される空間に案内溝の入口端から光ファイバを挿入し、案内溝を経由して出口端から出てきた光ファイバを前記基板と直線溝とで構成される空間に挿入する光ファイバ挿入工程と、
    前記基板に前記光ファイバ及び前記固定板を固定する光ファイバ固定工程と、
    前記光ファイバ固定工程の前又は後に前記案内板を取り除く案内板取り除き工程と、を備えたことを特徴とする光ファイバアレイの製造方法。
  2. 前記光ファイバは、テープ芯線からなり、
    前記テープ芯線の端部付近における被膜を除去してクラッド部とコア部からなる光ファイバを剥き出しにする被膜除去工程を備え、
    前記案内溝群は、出口端付近では直線溝群の溝ピッチと略同一の溝ピッチを備え、入口端付近では前記テープ芯線の配列ピッチと略同一ピッチで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  3. 前記光ファイバ固定工程は、前記案内板を配した状態で行われることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  4. 前記光ファイバ固定工程は、前記案内板の案内溝の出口端がわの端面近傍において前記基板に光ファイバ及び前記固定板を固定し、前記案内板の他端面近傍において光ファイバを基板に固定することを特徴とする請求項3に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  5. 前記光ファイバ固定工程は、前記基板又は固定板の端面で、かつ、基板と固定板との隙間付近に樹脂液を塗布し硬化させることにより基板、固定板、及び光ファイバを固定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  6. 前記光ファイバ挿入工程と光ファイバ固定工程との間に、前記基板と固定板との隙間を小さくすることにより各光ファイバを位置決めする光ファイバ位置決め工程を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  7. 前記板配置工程は、前記案内板の案内溝形成面と基板の主面とが接面するように対向配置することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  8. 前記案内板は、案内溝のパターン形状が出口端付近において案内板の端面に対して略垂直であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  9. 前記案内板は、案内溝のパターン形状が案内板の両端面付近において該端面に対して略垂直となるように円弧形状とされていることを特徴とする請求項8に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  10. 前記基板の主面が平滑面であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  11. 前記基板は、当該基板の主面における前記固定板と案内板を配する部位の間に、前記光ファイバ固定工程時に用いる固着用樹脂液が案内板側に流出することを防ぐための溝を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  12. 前記固定板は、直線溝の断面形状がV溝形状を有し、かつ、位置決めされた光ファイバの頂上部が直線溝形成面よりも突出するように形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  13. テープ芯線内で所定ピッチで束ねられた光ファイバ群を所望の配列ピッチの光ファイバ群に変換するための光ファイバアレイにおいて、
    基板と、
    表面に所望のピッチを備えた平行な直線溝群を有する固定板と、
    端部付近において被膜を除去してクラッド部とコア部からなる個別の光ファイバに分離されたテープ芯線と、を備え、
    前記固定板は、直線溝形成面が基板の主面に対向して固定され、
    前記テープ芯線は、個別の光ファイバに分離された部位と、前記基板と直線溝とで構成される空間に挿入された光ファイバ部位とで基板に固定されていることを特徴とする光ファイバアレイ。

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