JP4306585B2 - 光ファイバアレイの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光通信分野などにおける導波路チップなどとの間で光信号の授受を行うための光ファイバアレイの製造方法に関する。
従来、光通信分野において光導波路を集積した導波路チップが用いられている。このような導波路チップや導波路チップを実装した光モジュール、又はその他の光モジュールなどにおいて、導波路などに光信号を入力するためや、導波路などから光信号出力を受け取るために光ファイバが用いられる。このような光ファイバは、複数光信号の入出力接続を簡便に行う必要から複数の光ファイバを一括して扱えるように光ファイバの末端を集合状態に処理した、いわゆる光ファイバアレイを形成して用いられる。光ファイバアレイは、光ファイバのピッチ変換の機能を有しており、導波路チップの導波路ピッチ(間隔)の違いに対応するためや、複数の光ファイバを所定ピッチでテープ状に結合して市販されている光ファイバテープ芯線をピッチの異なる導波路に光結合するために用いられる。後者の場合、例えば、光ファイバテープ芯線は、250μmピッチの配列規格が一般的であるので、このピッチと異なるピッチを有する光モジュールとの接続には光ファイバのピッチ変換が必要となる。
ピッチ変換の機能を有する従来の光ファイバアレイとして、図20に示すものがある。この光ファイバアレイ95は、複数の光ファイバ4を光ファイバ保持部材90の平行V溝91に配置して、接着剤及び蓋部品92により固定し、光コネクタフェルール93における光ファイバ孔94に挿通して固定することにより、光ファイバのピッチをピッチP1からピッチP2に変換するものである。平行V溝91から光ファイバ孔94に至る空間には、光ファイバ4が自在に撓むことが可能なファイバ曲げ空間が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−322761号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示されるような従来の光ファイバアレイにおいては、ファイバ曲げ空間によりピッチ変換時の光ファイバの許容最小曲げ半径を管理しているが、ファイバ曲げ空間部を形成するためにファイバ保持部材90を光ファイバアレイ毎に設けている。このファイバ保持部材90は寸法精度の良い微細加工が必要とされるため、光ファイバアレイ毎に設けるとコストが高くなる。光ファイバは、曲げにより光損失が発生し、曲げ半径が小さいほど光損失が増加することが知られている。光損失低減のため、ピッチ変換時の光ファイバ屈曲は、許容最小曲げ半径よりも小さくならないよう管理する必要がある。例えば、シングルモードの光ファイバの場合、許容曲げ半径は30mmとするのが一般的である。また、光信号機器の小型化のために、できるだけ短い距離でピッチ変換することが望まれる。
本発明は、上記課題を解消するものであって、簡単な構成により低コストかつ光損失が少なく長手方向に小型である、光ファイバピッチ変換の機能を備えた光ファイバアレイの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、請求項1の発明は、基板と、互いに対向する端面の一端面から他端面に向けて平面上に形成された複数の平行な直線溝を有し当該直線溝形成面と前記基板の主面とが併せ面となるように当該基板に固定された固定板と、前記固定板の直線溝と前記基板の主面とで形成される第1の挿通空間に位置決め固定された光ファイバと、を備えた光ファイバアレイの製造方法において、前記第1の挿通空間に前記光ファイバを挿入するために、互いに対向する端面の一端面に入口端を有し他端面に出口端を有する複数の案内溝が平面上に形成された案内板が用いられ、前記案内溝の溝ピッチは前記出口端付近では前記固定板の直線溝群の溝ピッチと略同一であり、前記案内溝は出口端と同一溝深さの入口端を有する第1の案内溝と、出口端とは異なる溝深さの入口端を有し溝深さが傾斜する第2の案内溝とを交互に配置して構成されており、前記案内板及び前記固定板の各溝を形成した案内溝形成面及び直線溝形成面をそれぞれ前記基板の主面に対向させ、かつ、前記案内板の出口端側の端面と前記固定板の端面とを互いの溝の中心軸が略一致するように対向させて前記基板、固定板、及び案内板を配置する板配置工程と、前記基板の主面と前記第1の案内溝及び第2の案内溝とで形成される第2の挿通空間に各案内溝の入口端から光ファイバを挿入し、前記各案内溝を経由して前記出口端から出てきた光ファイバを前記第1の挿通空間に挿入する光ファイバ挿入工程と、前記基板に前記光ファイバ及び前記固定板を固定する光ファイバ固定工程と、を備えてなるものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記第1の案内溝及び第2の案内溝の出口端から出てくる各光ファイバの前記基板の主面からの距離を前記固定板の直線溝群の入口付近において略同一とするものである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記第1の案内溝及び第2の案内溝の入口端における溝の深さの差が、前記入口端において前記第1の案内溝でガイドされる第1群光ファイバと前記第2の案内溝でガイドされる第2群光ファイバを互いに接近させることができる溝深さ方向の最小接近距離と略等しいものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記光ファイバは複数の光ファイバをテープ状に構成したテープ芯線における光ファイバであり、前記第1の案内溝の入口端の配列ピッチ及び第2の案内溝の入口端の配列ピッチが、前記テープ芯線における光ファイバの配列ピッチとそれぞれ略同一であるものである。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記第1の案内溝は直線状に形成され、前記第2の案内溝は前記案内溝形成面に垂直な面内に当該案内溝の深さの変化が当該溝の入口端と出口端の間で曲線状となるように形成されており、前記固定板の直線溝は複数の光ファイバをテープ状に構成したテープ芯線における光ファイバの配列ピッチの略半分のピッチで配列されており、前記第1の案内溝及び第2の案内溝は前記固定板の直線溝群に前記テープ芯線を構成する光ファイバをガイドするとともに整列させて挿入するものである。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記基板は当該基板の主面における前記案内溝の入口端に対応する領域に凹部を形成しており、前記光ファイバ挿入工程の後に、前記入口端において前記第1群光ファイバと第2群光ファイバを互いに接近させることができる溝深さ方向の最小接近距離の略半分の量だけ、前記入口端における前記第1群光ファイバと第2群光ファイバを前記基板に形成した凹部側にオフセットさせるものである。
請求項1の発明によれば、案内板を用いて基板の主面と第1の案内溝及び第2の案内溝とで形成される第2の挿通空間に各案内溝の入口端から光ファイバを挿入し、各案内溝を経由して出口端から出てきた光ファイバを第1の挿通空間に挿入することにより、第1の案内溝でガイドされる第1群光ファイバと、第2の案内溝でガイドされる第2群光ファイバとを相互に干渉なく固定板の直線溝群に容易に配列することができる。また、固定板の直線溝と基板とで形成される第1の挿通空間に光ファイバを容易に挿入することができるので、生産性が向上し、さらに、加工コストの高い案内板を使い回しすることができるので、低コスト化が図られる。また、入口端の溝深さの異なる第1の案内溝及び第2の案内溝を用いることにより入口端において光ファイバを平面配列だけでなく立体的に配列するので、隣接する光ファイバの被膜(保護被覆)同士が干渉する状態においても平面配列の場合よりも狭く、かつ短い空間で光ファイバを集合させて光ファイバの狭ピッチ化変換の可能な光ファイバアレイを容易に製造でき、低コストかつ光損失が少なく長手方向に小型の狭ピッチ光ファイバアレイを製造できる。
請求項2の発明によれば、案内板の出口端から出てくる各光ファイバと主面との距離が略同一であるので、第1群及び第2群光ファイバを固定板に設けた直線溝群に確実に導くことができる。
請求項3の発明によれば、第2群光ファイバの屈曲量を必要最小限に抑えることができるので、挿入損失の増加を抑制できる。
請求項4の発明によれば、第1群及び第2群光ファイバとしてテープ芯線を用いることができるので、単線の光ファイバを用いる場合よりも製造効率が向上する。
請求項5の発明によれば、テープ芯線における光ファイバの配列ピッチの半分のピッチを有する、いわゆるハーフピッチ光ファイバアレイを容易に製造できる。
請求項6の発明によれば、第1群光ファイバと第2群光ファイバの屈曲量が平均化されて同一となるので、第2群光ファイバの屈曲量を低減でき、従って挿入損失の増加を抑制できる。
以下、本発明に係る光ファイバアレイの製造方法について、図面を参照して説明する。図1(a)(b)は本発明の製造方法により製造された光ファイバアレイ10であって、それぞれ案内板3が取り外されたもの及び固定されたものを基板透視状態で示す。図1(a)に示す光ファイバアレイ10は、基板1と、表面に所望ピッチの平行な直線溝22の群を有する固定板2と、光を導波するクラッド部及びコア部からなり端部付近において被膜42を除去した光ファイバ4と、を備えている。固定板2は、直線溝形成面21が基板1の主面11に対向して直線溝形成面21と基板1の主面11とが併せ面となるように基板1に固定されている。各光ファイバ4は、その一端を固定板2の端面(出口端)で終端し、他端を被膜42に保護されて所定長さの遠方(図示略)において終端している。
また、これらの光ファイバ4は、基板1の領域に入る部分では、上下の2層配列となっており、固定板2の端面部分では上下の光ファイバ4が互い違いに入り交じって一層配列となっている。そして、各光ファイバ4は、被膜42の端部近傍部分、及び基板1と直線溝22とで形成される空間に挿入された部分の2ヶ所において基板1に接着剤により位置決め固定されている。ここに示した光ファイバアレイ10は、上下2層にそれぞれ4本づつ配置した光ファイバ4が、それぞれ元の配列ピッチを保ったまま1層にまとめられて8本配列となっている。すなわち、固定板2の端面においては、光ファイバ4の配列ピッチが元の各層におけるピッチの半分のピッチに変換されている。
このように、光ファイバアレイ10では、入口端において光ファイバ4を上下2層に立体的に配列しており、隣接する光ファイバ4の被膜42(保護被覆)同士が干渉する状態を回避して、1層のみの平面配列だけの場合よりも狭くかつ短い空間で、光ファイバ4を集合させて狭ピッチ化変換を行うことが可能である。本発明によると、このような光ファイバアレイ10を容易に製造でき、低コストかつ光損失が少なく長手方向に小型の狭ピッチ光ファイバアレイ10を製造できる。
図1(b)に示す光ファイバアレイ10は、上述の光ファイバアレイ10における基板1、固定板2、及び光ファイバ4の他に、後工程で取り外す案内板3を備えている。案内板3は、基板1の主面11に対向する面である案内溝形成面31に複数の案内溝32を有している。案内溝32は、固定板2の直線溝22と基板1の主面11とにより形成される第1の挿通空間に光ファイバ4をガイドして挿入するために用いられる。このような案内板3は、治具等により基板1に対して着脱可能に固定されており、光ファイバ4を挿入位置決めして基板1及び固定板2に固定した後に、基板1から取り外して使い回しすることができる。なお、図1において、光ファイバアレイ10の内部構造を示すため、基板1を破線により示している。基板1については、以下に示す図においても同様の表示を行っている。また、説明中に現れた図は、その後の説明において随時参照される。
図2は、光ファイバアレイ10を製造する製造工程フローを示す。光ファイバアレイ10の製造は、上述したように、互いに対向する端面の一端面に入口端を有し他端面に出口端を有して形成され、出口端付近では固定板2の直線溝22群の溝ピッチと略同一の溝ピッチである複数の案内溝32を表面に備えた使い回しの可能な案内板3を用いて行われる。案内板3は、光ファイバアレイ10の製造途中において、次の光ファイバアレイ10の製造に使うため、治具等による固定を解除して取り外される。図2に従って製造工程の概要を説明し、その後に、各製造工程の詳細について説明する。
まず、被膜除去工程(S1)において、光ファイバ4の端部付近における被膜42を除去してクラッド部とコア部からなる光ファイバ4を剥き出しにする。続いて、板配置工程(S2)において、固定板2の直線溝形成面21及び案内板3の案内溝形成面31を基板1の主面11に対向させ、かつ、案内板3の出口端側の端面と固定板2の端面とを互いの溝の中心軸が略一致するように対向させて、基板1、固定板2、及び案内板3を配置する。続いて、光ファイバ挿入工程(S3)において、基板1と案内溝32とで形成される第2の挿通空間に案内溝32の入口端から光ファイバ4を挿入し、案内溝32を経由して出口端から出てきた光ファイバ4を基板1と直線溝22とで形成される第1の挿通空間に挿入する。
次の光ファイバ位置決め工程(S4)において、基板1と固定板2との隙間を小さくすることにより各光ファイバ4を位置決めする。続いて、光ファイバ固定工程(S5)において、基板1に光ファイバ4及び固定板2を固定する。続いて、案内板取り除き工程(S6)において、案内板3を取り除く。案内板取り除き工程(S6)は、光ファイバ固定工程(S5)の前、つまり光ファイバ位置決め工程(S4)の後に行うこともできる。また、被膜なし光ファイバ4などのように光ファイバ4の構造によっては被膜除去工程(S1)を行わない場合もある。次に、図1(a)(b)に示した光ファイバアレイ10を製造する製造工程を、上述した各工程に沿って、図3乃至図11に示す実施形態により詳細説明する。
(光ファイバの被膜除去工程S1)
図3(a)〜(d)は、被膜除去工程S1を示す。この工程では、基板1と固定板2に設けた直線溝22とで形成される空間に光ファイバ4を挿入するため、クラッド部とコア部からなる光ファイバ4を保護している被膜42を除去して光ファイバ4の部分を剥き出しにして光ファイバ集合束40を準備する。一般的には、光ファイバ皮膜ストリッパを用いて被膜除去が行われる。必要に応じて被膜除去後の光ファイバ4をアルコール等により洗浄、脱脂する。図1に示した光ファイバアレイ10を製造するため、それぞれ4本の光ファイバ4からなる第1群光ファイバ4aと第2群光ファイバ4bとが準備される。これらの光ファイバ4は、後述するように、例えば4本をそれぞれ被膜42により保護して集合してテープ状に構成したテープ芯線43を用いて準備することができる。この場合、テープ芯線は、被膜42により保護されて所定の配列ピッチを保っている光ファイバ部分と、被膜42を除去されて個別の光ファイバ4に分離された部分とになり、分離された各光ファイバ4のピッチは、所定の許容曲げ半径以上となる曲率範囲内で、広げたり外径で決まる最小接近距離以上の範囲において狭めたりすることができる。
(基板・固定板・案内板配置工程S2)
図4は、基板1、固定板2、及び案内板3の相互配置関係を示し、図5(a)〜(c)は固定板2の構造を示し、図6(a)〜(d)は案内板3の構造を示す。板配置工程S2は、図4に示すように、これらの基板1、固定板2、及び案内板3を所定の位置間隔を保って配置する工程である。基板1は、平滑な面からなる主面11を備えている。固定板2は、互いに対向する端面の一端面(入口端IN)から他端面(出口端EX)に向けて平面上に形成された複数の平行な直線溝22を有している。案内板3は、複数の案内溝32を案内溝形成面31に備えている。
固定板2の直線溝形成面21及び案内板3の案内溝形成面31を基板1の主面11に対向させ、かつ、案内板3の出口端EX側の端面と固定板2の端面とを互いの溝32,22の中心軸が略一致するように対向させて、基板1、固定板2、及び案内板3を配置する。固定板2と案内板3との端面間には所定の隙間が設けられている。また、案内板3の入口端IN側の面は、基板1端面よりも基板1の内部側に配置する構成になっている。
上述の板配置工程S2から後述する光ファイバ固定工程S5に至る工程においては、光ファイバアレイ製造治具(不図示)が用いられる。この光ファイバアレイ製造治具は、基板1、固定板2、案内板3、及び光ファイバ4の位置を調整し、かつ、これらを保持する治具であり、このような機能を有するいずれの治具でも用いることができる。以下に各板の材質や構造を説明する。
基板1は、石英やパイレックスガラス等の光学ガラスを用いて形成される(パイレックスは登録商標)。
固定板2は、図5(a)(b)(c)に示すように、直線溝22の断面構造が光ファイバ4の位置決めの観点からV溝形状とされている。固定板2は、石英やパイレックスガラス等の光学ガラス、又はシリコン(Si基板、酸化シリコン基板)等を用いて形成される。直線溝22の加工は、光学ガラスの場合には機械加工(研磨、ブラスト加工)等により、またシリコンの場合には異方性エッチングや、RIE(Reactive Ion Etching)等により行われる。
案内板3は、案内溝32の溝ピッチが出口端EX付近では固定板2の直線溝22群の溝ピッチと略同一に構成されている。案内溝32は、図6(a)〜(d)に示すように、溝深さが一定の第1の案内溝32aと、溝深さが傾斜する第2の案内溝32bとを交互に配置して構成されている。第2の案内溝32bは、出口端EXから入口端INに向かって溝深さが次第に増大している。
案内板3は、石英やパイレックスガラス等の光学ガラス、金属、又はシリコン(Si基板、酸化シリコン基板)等を用いて形成される。案内溝32の加工は、光学ガラスや金属の場合には切削加工やブラスト加工等の機械加工により行われる。曲線を伴う案内溝32の形成には、金属の機械加工が有効であり、平滑な加工面を有する案内溝を形成できる。案内溝32の断面形状は、通常、溝加工の観点から四角溝形状とされる。
(光ファイバ挿入工程S3)
図7は、光ファイバ挿入工程を段階順に示す。光ファイバ挿入工程S3は、光ファイバ4を基板1と直線溝22により形成された空間に納める工程である。挿入される光ファイバ4の長さは、基板1の全長を十分越える長さ、言い換えると、最長の案内溝32と直線溝22の長さの和を十分越える長さである。光ファイバ4のピッチと入口端INにおける案内溝32の配列ピッチとは一致させてある。より細かく述べると、図3(c)に示した第1群光ファイバ4aの配列ピッチと図6(a)〜(d)に示した第1の案内溝32aの配列ピッチ、同様に、図3(c)に示した第2群光ファイバ4bの配列ピッチと図6(a)〜(d)に示した第2の案内溝32bの配列ピッチがそれぞれ互いに同じピッチとされている。これらの光ファイバ4を、基板1と案内溝32とで形成される第2の挿通空間に、案内溝32の入口端から挿入する(図7の上段)。
光ファイバ4の挿入を進めると、案内溝32の出口端から光ファイバ4の先端が突出する(図7の中段)。この段階で、光ファイバ集合束40を構成する各光ファイバ4の先端部分は1つの平面上に配列されており、その配列ピッチは、直線溝22のピッチに一致したピッチとなっている。また、光ファイバ4は、突出した部分において互いに平行となっている。
光ファイバ4の挿入を進めると、上記の突出した光ファイバ4の先端は、それぞれ直線溝22に進入し、さらに進んで直線溝22から突出し、被膜42の端が基板1の端面に達してこの工程が終了する(図7の下段)。このように、第1の案内溝32aでガイドされる第1群光ファイバ4aと、第2の案内溝32bでガイドされる第2群光ファイバ4bとが相互に干渉なく固定板2の直線溝22群に配列される。
(光ファイバ位置決め工程S4)
図8は、光ファイバ4の位置決めの様子を示す。光ファイバ位置決め工程S4は、固定板2と光ファイバ4、及び光ファイバ4と基板1を互いに密着状態にする工程である。上述の光ファイバ挿入工程S3においては、基板1と固定板2とは、図8(a)(b)に示すように、主面11と直線溝形成面21との間に隙間aを有している。この隙間aは、主面11と直線溝22との空間を光ファイバ4が進入できる程度に余裕を持たせ、かつ、この空間から光ファイバ4が外れない程度に空間を制限する寸法とされている。主面11と案内溝形成面31についても同様の余裕を持たせて隙間が形成されている。このような隙間構成により、光ファイバ挿入工程S3における光ファイバ挿入作業が容易となる。
この光ファイバ位置決め工程S4では、図8(c)に示すように、少なくとも基板1と固定板2とで形成される隙間を隙間aより狭めて隙間bとする。隙間bは、直線溝22のV溝形状を構成する両側の溝斜面と主面11とが光ファイバ4に外接し、光ファイバ4を3点支持して光ファイバを位置決めする寸法になっている。
(光ファイバ固定工程S5)
図9は、光ファイバ4を固定するための接着剤の注入/塗布後の接着剤硬化工程を示す。光ファイバ固定工程S5は、基板1、固定板2、及び光ファイバ4を接着により一体化する工程である。光ファイバ4の接着固定は、少なくとも2箇所で行われる。1箇所は、例えば、基板1と固定板2の隙間であって光ファイバ4の周囲の空間である。この空間に接着剤5a,5bを注入して固定する。他の1箇所は、基板1の端部と光ファイバ4の被膜42端付近であり、ここに接着剤5cを塗布して固定する。
光ファイバ4の接着固定は、案内板3の案内溝32の出口端EX側の端面近傍において基板1に光ファイバ4及び固定板2を固定し、案内板3の入口端IN側の端面近傍において光ファイバ4を基板1に固定するようにしてもよい。いずれにしても、光ファイバ4を2箇所で接着固定するので、光ファイバ4の抜けが生じ難くなる。また、案内板3は固定しないので、案内板3を取り除くことができ、使い回しすることができる。
上述の接着剤として、UVO−114(Epo−Tek製)等のUV硬化性接着剤(エポキシ系)や353ND(Epo−Tek製)等の熟硬化性接着剤(エポキシ系)を用いることができる。UV硬化性接着剤を用いる場合、少なくとも基板1、固定板2のいずれかをUV光を透過する材質(石英やパイレックスガラス等の光学ガラス)とし、いずれかの板を透過させて接着剤にUV光を照射する。UVO−114を用いる場合には、図に示すように、UV光ランプLからのUV光を、例えば、照射強度100(mW/cm)、照射時間1(hr)のUV光照射条件のもとで照射して、各部材間の固着が完了する。
また、熟硬化性接着剤を用いる場合、加熱により、基板1、固定板2、及び光ファイバ4を固着する。上述の353NDを用いる場合には、例えば、加熱温度150(℃)、加熱時間1(min)の加熱条件により、各部材間の固着が完了する。
(案内板取り除き工程S6)
案内板3の機能は、光ファイバ4を直線溝22に挿入することにあり、また、案内板3の案内溝32を介して、例えば、テープ芯線における光ファイバ配列のピッチと異なるピッチの光ファイバ配列とした光ファイバアレイを作製可能とすることにある。従って、光ファイバ位置決め工程S4の後であれば、例えば、光ファイバ固定工程S5の後に案内板3を取り除くことができる。光ファイバ固定工程S5において各部が接着固定される前であっても、基板1、固定板2、光ファイバ4が前述の光ファイバアレイ製造治具により保持されているので、案内板3以外の各部の配置を保ったまま、案内板3を取り除くことができる。製造コストの高い案内板3を最終製品に付属させる必要がなく、案内板3を取り除いて使い回しすることが可能となるので、安価に所望のピッチの光ファイバアレイを作製できる。
(突出光ファイバ端切断工程、端面研磨工程)
図10は、突出光ファイバ端切断工程を示し、図11は、端面研磨工程を示す。少なくとも上述の光ファイバ固定工程S5を経た後の製造工程途中の光ファイバアレイ10は、例えば、直線溝22のパターンを位置決め基準にして、図10に示すように、基板1と固定板2の端面から突出した光ファイバ4を回転ブレード61等により切断除去される。このとき、光ファイバ4のみを切断するのではなく、基板1と固定板2の一部を光ファイバ4とともに切断しても良い。切断は、例えば、ブレード#800を用いて、回転速度30、000(rpm)、送り速度2(mm/sec)以下、の条件のもとで行うことにより、光ファイバアレイ10、すなわち基板1、固定板2、及び光ファイバ4からなる一体物端面のチッピング発生を抑えた切断ができる。この結果、切削面における表面粗さRaとして、約30nmを実現できる。
上述の切断工程の後、必要に応じて、図11に示すように、研磨機62を用いて切断面を研磨しても良い。研磨を行うことにより、光の入出射面となる切断面の表面租さRaを約5(nm)まで向上させることができる。
次に、本発明の光ファイバ製造方法において用いられる案内板3の案内溝32の構造について図12乃至図15を参照して説明する。図12、図13は、案内板3の異なる2つの実施形態を示す。これらの案内板3の案内溝32は、上述したように、溝深さが一定の第1の案内溝32aと溝深さが傾斜する第2の案内溝32bの2種類からなっている。通常、光ファイバ4として同一構造のものを用いるので、前者の溝によってガイドされる第1群光ファイバ4aと後者の溝によってガイドされる第2群光ファイバ4bの、案内溝32の入口端における溝の深さ方向の光軸間隔e1,e2は、両溝の入口端における溝の深さの差つまり溝底面間隔f1,f2と同じ(e1=f1、e2=f2)になっている。
図13(a)(b)に示す案内板3は、図12(a)(b)に示す案内板とは異なり、案内溝32bの入口端において第1群光ファイバ4aと第2群光ファイバ4bが被膜42の表面で接している。つまり、各群の光ファイバを互いに接近させることができる溝深さ方向の最小接近距離にとなるように各溝が形成されている。従って、e2<e1、f2<f1である。他の構造は両者において同じである。第2群光ファイバ4bを構成する光ファイバ4は、通常、案内溝32bの位置口端から出口端に向かう間に2回だけ同じ曲率で湾曲し、案内溝32bの出口端から、その先の固定板2の直線溝22(不図示)に平行な状態となって出てくる。そこで、光ファイバ4が湾曲する曲率半径を、図12でR1、図13でR2とすると、R2>R1である。つまり、長手方向の寸法が同一の場合、図13に示す案内板3の方が、第2群光ファイバ4bの屈曲量を小さくできるので、光ファイバ湾曲に起因する挿入損失の増加を抑制できる。
図14(a)(b)(c)は、さらに他の案内板3の実施形態を示す。この案内板3は、図14(c)に示すような、複数の光ファイバ4をその被膜42の部分で一体化してテープ状に構成したテープ芯線43における光ファイバ4をガイドする案内板3である。案内溝32は、図14(a)(b)に示すように、上下2層に配置するテープ芯線43が互いに接した状態(最近接状態)で配置されるように形成されている。すなわち、溝底面間隔fがテープ芯線43の厚みに所定の余裕を持たせた程度とされている。また、第1の案内溝32aの入口端の配列ピッチ及び第2の案内溝32bの入口端の配列ピッチが、テープ芯線43における光ファイバ4の配列ピッチとそれぞれ略同一とされている。従って、第1群及び第2群光ファイバ4a,4bとしてテープ芯線43を用いることができるので、単線の光ファイバを用いる場合よりも製造効率が向上する。
図15(a)(b)(c)は、さらに他の案内板3の実施形態、及び案内溝32bの形状を決定する方法を示す。ここで説明する案内板3は、図15(a)(b)に示すように、第2の案内溝32bの溝底面32cの形状を、例えば光ファイバの最小許容曲げ半径Rの2倍(2×R)の曲率を有する曲面とするものである。図15(b)において、点Aは第2の案内溝32bの入口端を示し、点Bは第2の案内溝32bの出口端を示し、線分AO,BQは、それぞれ入口端、出口端における光ファイバ4の光軸方向を示している。また、溝底面32cは、点Aにおいて、滑らかに線分AOに接続されている(線分AOは溝底面32cを構成する曲線の接線)。
上述の溝底面32cの構造について説明する。図15(c)に示すように、点A〜H,O,Qを決める。ここで、曲線C0,C1,C2は円弧であり、点Cは線分ABの中点であり、線分AO,BQは平行であり、線分AOと円弧C1は点Aで接し、線分BQと円弧C2は点Bで接している。このとき、△ADF、△BEG、及び△ACHは相似であり、各線分の比が、AD:BE:AC=1:1:2となるので、各円弧C1,C2,C0の半径は、R,R,2×Rとなる。また、線分ABの中点Cは、連続する円弧C1,C2から成る曲線の変曲点となる。つまり、図15(b)に示すように、入口端の点Aにおいて接する半径2×Rの円と、直線AOを距離kだけ平行移動させた直線が交わる点Bを出口端とする円弧ABを溝底面32cの形状とする。このような溝底面形状の案内溝に沿ってガイドされた光ファイバは、案内溝に挿入される部分と案内溝から導出される部分とが互いに平行であり、光ファイバアレイ10の構造として適した状態となる。また、案内溝構造の決定、及び案内溝の形状による光ファイバの曲率管理を容易に行うことができ、挿入損失の増加を抑制した光ファイバアレイを容易に製造できる。
次に、テープ芯線43を用いた光ファイバアレイ10を説明する。図16(a)は製造途中の光ファイバアレイを示し、図16(b)(c)は光ファイバ4の配列状態を示す。案内板3の案内溝構造は、前述の図14や図6に示した案内板3の案内溝構造と略同様であり、第1の案内溝32aは直線状に形成され、第2の案内溝32bは案内溝形成面31に垂直な面内に案内溝32bの深さの変化が溝の入口端と出口端の間で曲線状となるように形成されている。固定板2の直線溝22は、テープ芯線43における光ファイバ4の配列ピッチP1の略半分のピッチP2(P2=P1/2)で配列されている。第1の案内溝32a及び第2の案内溝32bは、固定板2の直線溝22群にテープ芯線43を構成する光ファイバ4をガイドするとともに整列させて挿入する。このような直線溝22を有する固定板2、及び案内溝を有する案内板3を用いることにより、テープ芯線43における光ファイバ4の配列ピッチP1の半分のピッチP2を有する、いわゆるハーフピッチ光ファイバアレイを容易に製造できる。
次に、図17、図18、図19を参照して、本発明の光ファイバ製造方法において用いられる基板1の他の例とこの基板1を用いた光ファイバレイについて説明する。図17(a)(b)に示す基板1は、それぞれの主面11における案内溝の入口端に対応する領域に凹部12が成されている。ここで、図17(a)に示す基板1を用いて光ファイバアレイの製造を行う場合を説明する。板配置工程S2後の各板の相互配置状態が、図19(a)示されている。前述したように、第1の案内溝32aは、固定板2の直線溝と直線的に配置されており、第2の案内溝32bは、溝深さの深いところから出発して固定板2の直線溝に接続される。
また、光ファイバ挿入工程S3後の状態では、図18(a)、図19(b)に示すように、基板1に設けられた凹部12による空間が、案内板3の案内溝の入口端上部に存在する。ここで、入口端において第1群及び第2群の光ファイバを構成する上層及び下層のテープ芯線43を互いに接近させることができる溝深さ方向の光軸間最小接近距離をdとする。上層のテープ芯線43を構成する光ファイバ4は、直線状に固定板2の直線溝に挿入される。そこで、上層のテープ芯線43の光ファイバ4の光軸の配列平面のレベルLVに対して、距離dだけ下がった位置に下層のテープ芯線43の光ファイバ4の光軸がある。また、この下層の光ファイバ4は、溝深さ方向の距離dを解消して固定板2の直線溝に挿入されるように屈曲される。
そこで、図18(b)、図19(c)に示すように、上述の距離dの略半分の距離d/2だけ、入口端における上層及び下層のテープ芯線43を基板1に形成した凹部12からなる空間に側に移動(オフセット)させる。これにより、上層及び下層のテープ芯線43を構成する光ファイバ4は、それぞれ、固定板2の直線溝に挿入されるように、溝深さ方向の距離d/2を解消するため屈曲される。つまり、第1群光ファイバと第2群光ファイバの屈曲量が平均化されて同一となるので、第2群光ファイバの屈曲量を低減でき、従って挿入損失の増加を抑制できる。
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、光ファイバの構成は、上述したテープ芯線43における4本や、全体の本数8本に限られることなく所望の本数の光ファイバ4を用いて光ファイバアレイ10を構成できる。また、上述では、光ファイバ集合束40を上下2層で構成しているが、これに限らず3層や多層構造とすることもできる。また、第1の案内溝32aの溝深さは、第2の案内溝32bと同じ溝構造、つまり全ての案内溝構造を同じ構造とすることもできる。この場合、同一構造という観点において、案内板の設計や加工の容易さが得られる。
(a)は本発明の光ファイバアレイの製造方法により製造された光ファイバアレイを基板透視状態で示した斜視図、(b)は同製造方法により製造された光ファイバアレイの他の例を基板透視状態で示した斜視図。 本発明の一実施形態に係る光ファイバアレイの製造方法についての製造工程フロー図。 (a)〜(d)は同上製造方法における被膜除去工程を説明する光ファイバの斜視図。 同上製造方法における板配置工程を説明する基板、固定板、及び案内板の斜視図、及び板配置工程後のこれらの板の配置状態を示す一部破断斜視図。 (a)は同上製造方法において用いられる固定板の(b)におけるA1矢視側面図、(b)は同固定板の直線溝形成面側の平面図、(c)は同固定板の(b)におけるA2矢視側面図。 (a)は同上製造方法において用いられる案内板の(b)におけるB1矢視側面図、(b)は同案内板の案内溝形成面側の平面図、(c)は同案内板の(b)におけるB2矢視側面図、(d)は同案内板の(b)におけるB3−B3断面図。 同上製造方法における光ファイバ挿入工程を時系列的に説明する基板、固定板、及び案内板の一部破断斜視図。 (a)は同上製造方法における光ファイバ位置決め工程を説明する基板と固定板の端面の斜視図、(b)は同製造方法における光ファイバ位置決め前の状態を示す基板、固定板、及び光ファイバの断面図、(c)は同製造方法における光ファイバ位置決め後の状態を示す基板、固定板、及び光ファイバの断面図。 同上製造方法における光ファイバ固定工程を説明するため基板透視状態で示した光ファイバレイの斜視図。 同上製造方法における光ファイバ固定工程後の光ファイバ切断工程を説明する光ファイバレイの一部破断斜視図。 同上製造方法における光ファイバ切断工程後の端面研磨を説明する光ファイバアレイと研磨機の斜視図。 (a)は同上製造方法において用いられる案内板の案内溝を説明する断面図、(b)は(a)におけるD1−D1断面図。 (a)は同上製造方法において用いられる案内板の他の例の案内溝を説明する断面図、(b)は(a)におけるD2−D2断面図。 (a)は同上製造方法において用いられる案内板のさらに他の例の案内溝を説明する断面図、(b)は(a)におけるD3−D3断面図、(c)は同案内板を適用する光ファイバからなるテープ芯線の部分斜視図。 (a)は同上製造方法において用いられる案内板のさらに他の例の案内溝を説明する断面図、(b)(c)は同案内板の案内溝の形状を決定する方法を説明する概念図。 (a)は本発明の光ファイバアレイの製造方法による製造途中の光ファイバアレイの一部破断斜視図、(b)は(a)におけるE1矢視図、(c)は(a)におけるE2矢視図。 (a)(b)は同上製造方法において用いられる基板の他の例を示す斜視図。 (a)は図17(a)に示す基板を用いた場合の同上製造方法による製造途中の光ファイバアレイを基板透視状態で示した斜視図、(b)は(a)に示した光ファイバアレイに光ファイバの位置調整を行った後、基板透視状態で示した部分破断斜視図。 (a)は図17(a)に示す基板を用いた場合の同上製造方法における板配置工程後の各板の配置状態を案内板の入口端側から見た正面図、(b)(c)はそれぞれ図18(a)(b)に示した製造途中の光ファイバアレイを案内板の入口端側から見た正面図。 従来の光ファイバアレイの構成部材、及び組立られた光ファイバアレイの斜視図。
符号の説明
1 基板
2 固定板
3 案内板
4 光ファイバ
10 光ファイバアレイ
11 主面
12 凹部
21 直線溝形成面
22 直線溝
31 案内溝形成面
32 案内溝
32a 第1の案内溝
32b 第2の案内溝
4a 第1群光ファイバ
4b 第2群光ファイバ
43 テープ芯線
d 距離
f,f1,f2 溝の深さの差
IN 入口端
EX 出口端
P1,P2 ピッチ

Claims (6)

  1. 基板と、互いに対向する端面の一端面から他端面に向けて平面上に形成された複数の平行な直線溝を有し当該直線溝形成面と前記基板の主面とが併せ面となるように当該基板に固定された固定板と、前記固定板の直線溝と前記基板の主面とで形成される第1の挿通空間に位置決め固定された光ファイバと、を備えた光ファイバアレイの製造方法において、
    前記第1の挿通空間に前記光ファイバを挿入するために、互いに対向する端面の一端面に入口端を有し他端面に出口端を有する複数の案内溝が平面上に形成された案内板が用いられ、前記案内溝の溝ピッチは前記出口端付近では前記固定板の直線溝群の溝ピッチと略同一であり、前記案内溝は出口端と同一溝深さの入口端を有する第1の案内溝と、出口端とは異なる溝深さの入口端を有し溝深さが傾斜する第2の案内溝とを交互に配置して構成されており、
    前記案内板及び前記固定板の各溝を形成した案内溝形成面及び直線溝形成面をそれぞれ前記基板の主面に対向させ、かつ、前記案内板の出口端側の端面と前記固定板の端面とを互いの溝の中心軸が略一致するように対向させて前記基板、固定板、及び案内板を配置する板配置工程と、
    前記基板の主面と前記第1の案内溝及び第2の案内溝とで形成される第2の挿通空間に各案内溝の入口端から光ファイバを挿入し、前記各案内溝を経由して前記出口端から出てきた光ファイバを前記第1の挿通空間に挿入する光ファイバ挿入工程と、
    前記基板に前記光ファイバ及び前記固定板を固定する光ファイバ固定工程と、を備えてなることを特徴とする光ファイバアレイの製造方法。
  2. 前記第1の案内溝及び第2の案内溝の出口端から出てくる各光ファイバの前記基板の主面からの距離を前記固定板の直線溝群の入口付近において略同一とすることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  3. 前記第1の案内溝及び第2の案内溝の入口端における溝の深さの差が、前記入口端において前記第1の案内溝でガイドされる第1群光ファイバと前記第2の案内溝でガイドされる第2群光ファイバを互いに接近させることができる溝深さ方向の最小接近距離と略等しいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  4. 前記光ファイバは複数の光ファイバをテープ状に構成したテープ芯線における光ファイバであり、前記第1の案内溝の入口端の配列ピッチ及び第2の案内溝の入口端の配列ピッチが、前記テープ芯線における光ファイバの配列ピッチとそれぞれ略同一であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光ファイバアレイの製造方法。
  5. 前記第1の案内溝は直線状に形成され、前記第2の案内溝は前記案内溝形成面に垂直な面内に当該案内溝の深さの変化が当該溝の入口端と出口端の間で曲線状となるように形成されており、前記固定板の直線溝は複数の光ファイバをテープ状に構成したテープ芯線における光ファイバの配列ピッチの略半分のピッチで配列されており、前記第1の案内溝及び第2の案内溝は前記固定板の直線溝群に前記テープ芯線を構成する光ファイバをガイドするとともに整列させて挿入することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の光ファイバアレイの製造方法。
  6. 前記基板は当該基板の主面における前記案内溝の入口端に対応する領域に凹部を形成しており、前記光ファイバ挿入工程の後に、前記入口端において前記第1群光ファイバと第2群光ファイバを互いに接近させることができる溝深さ方向の最小接近距離の略半分の量だけ、前記入口端における前記第1群光ファイバと第2群光ファイバを前記基板に形成した凹部側にオフセットさせることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の光ファイバアレイの製造方法。
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