JP2005308824A - 画像表示/画像取込み装置および画像表示/画像取込み方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表示用画素と撮像用画素とが、交互に配列されている画像表示/画像情報取込み装置の表示用画像に抜けが発生しない装置等の提供。
【解決手段】 画像を表示する為の複数の画素と、画像を取込む為の複数の画素とが、周期的に同一面上に配列した画像表示/画像取込み装置において、表示または画像取込み面上に光路を替える光路偏向手段が設けられたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像表示と取り込みとが同一面を介して行える画像表示/画像取込み装置(画像表示/画像入力)装置およびこの装置を用いた画像表示/画像取込み方法に関し、より詳しくは光偏向素子を介して画像表示と画像入力(画像取り込み)とを行うことのできる解像度が向上した画像表示/画像取込み装置およびこの装置を用いた画像表示/画像取込み方法に関する。
近年、液晶よりなる表示画素の間に光センサー素子(撮像用画素)を配置し、ディスプレイ画面からイメージキャプチャーできる液晶が開発されている(例えばEDEX2003電子ディスプレイ展での東芝松下ディスプレイテクノロジー社)。 この技術では画像を電子情報としてディスプレイ画面から表示でき、さらに同一面を介して絵や写真を取り込む(キャプチャーする)ことが可能であり、利便性に優れている。
たとえば、電気信号によって光の進行方向をかえる光学素子(光偏向素子)として従来より、KH2PO4(KDP)、NH42PO4(ADP)、LiNbO3、LiTaO3、GaAs、CdTeなど1次の電気光学効果(ポッケルス効果)の大きな材料や、KTN、SrTiO3、CS2、ニトロベンゼン等の2次の電気光学効果が大きい材料を用いた電気光学デバイスや、ガラス、シリカ、TeO2などの材料を用いた音響光学デバイスも知られている(例えば、青木昌治 編;「オプトエレクトロニックデバイス」、昭晃堂)。
一般に電気光学デバイスは、そのデバイスに高電圧を印加することで屈折率を変化させて光路長あるいは光強度を変調させることができる。また音響光学デバイスは、超音波を印加して定在波を誘起することで光回折を制御することができる。ただしこれらの方法によって十分大きな光偏向量を得るためには光路長を長く取る必要があるためデバイス自体が比較的大きくなるが、材料が高価であるため用途が制限されていた。
またこのようなデバイスとして液晶材料を用いた光学素子も提案されており、たとえば以下に示すものが挙げられる。
特許文献1(特許第2939826号公報「投影表示装置」)には、表示素子に表示された画像を投写光学系によりスクリーン上に拡大投影する投影表示装置において、前記表示素子から前記スクリーンに至る光路の途中に透過光の偏光方向を旋回できる光学素子を少なくとも1個以上と複屈折効果を有する透明素子を少なくとも1個以上を有してなる投影画像をシフトする手段と、前記表示素子の開口率を実効的に低減させ、表示素子の各画素の投影領域が前記スクリーン上で離散的に投影される手段と、を備えたことを特徴とする投影表示装置が開示されている。
この特許文献には、偏光方向を旋回できる光学素子(偏光方向制御用液晶パネル)を少なくとも1個以上と、複屈折効果を有する透明素子(石英板)を少なくとも1個以上とを有した投影画像シフト手段により光偏向を行っている。偏光方向制御用液晶パネルの構成としては、2枚のガラス基板を用い液晶を挟持する構成が開示されている。
また特許文献2(特開平5−204001号公報「光偏向装置」)には、制御信号に応じて、直線偏光である入力信号光の偏光を90°回転させうる偏光回転装置とその偏光状態に応じて信号光の出力方向を切替える偏向装置から構成されている。しかも上記偏向装置は一対の透明基板から構成され、一方の入力信号光の入力側の透明基板には鋸歯状格子が形成されているとともに上記透明基板間には刻線に平行にホモジニアス配向された複屈折性を有する液晶が保持されている。これによって、偏光回転装置の制御信号に応じて入力信号光の偏光方向を変化させ、出力信号の光路の偏向を行っている。
特許第2939826号公報 特開平5−204001号公報
上記したような装置の構成は、別言すれば、図1に示す通り、下部基板表面にポリシリコンよりなる液晶駆動用のTFT(Thin Film Transistor)と、ポリシリコンよりなるCMOSもしくはCCD等の光センサーが配列している。そして、このような装置では、TFT上に表示用画素が配列され、CMOSもしくはCCD上に撮像用画素が配列されている。
この画像表示/書き込み装置により画像を表示させたときの例を図4(a)のに示す。
この例では、等しい大きさの表示用画素と撮像用画素とが、交互に配列されている。そして図4の(a)に示すように、表示用画素によって表示用の画像を形成しているが、撮像用画素の部分が表示用画素と交互に存在するため、表示用画像に抜けが発生し、図4の(b)に示すような良好な表示の画像とはならない。
これを解消するために、たとえば両者の画素サイズや形状を変化させれば、この抜けを目立たなくさせることも可能かもしれないが、連続的に表示画素が配列している場合に比べて表示画像の品質は劣化してしまうことは否めない。
前記したような課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像を表示する為の複数の画素と、画像を取込む為の複数の画素とが、周期的に同一面上に配列した画像表示/画像取込み装置において、表示または画像取込み面上に光路を替える光路偏向手段が設けられたことを特徴とする画像表示/画像取込み装置の発明である。
また請求項2に記載の発明は、前記周期的な配列は、表示用画素と撮像用画素とが交互に配列しており、前記光路偏向手段による光路偏向量が前記配列ピッチの略半分であることを特徴とする請求項1に示す画像表示/画像取込み装置の発明である。
また請求項3に記載の発明は、前記光偏向手段が、少なくとも一方の基板の内面側が光偏向方向に対応して入射光軸から傾斜してなる領域を有する一対の基板間に挟持された液晶層と、該液晶層に電圧を印加する電極と、を有する光偏向素子であることを特徴とする請求項1または請求項2に示す画像表示/画像取込み装置の発明である。
また請求項4に記載の発明は、前記基板間に挟持された液晶層を構成する液晶の分子方向を、画像表示時には時間的に制御して変化させて設定し、画像取り込み時には入射光軸と一致する方向に設定することを特徴とする請求項3に記載の画像表示/取り込み装置の発明である。
また請求項5に記載の発明は、前記光偏向素子の片面に、透過光軸が光偏向方向と平行となるように入力する光の偏向方向を設定する偏光フィルタが設けられた請求項3に記載の画像表示/画像取込み装置の発明である。
また請求項6に記載の発明は、1フレーム期間内に複数回光路を切り替え、前記切替時に同期して前記1フレームの画像情報を表示もしくは取り込むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像表示/画像取込み装置の発明である。
また請求項7に記載の発明は、請求項1〜6に記載の画像表示/画像取込み装置を用いて、1フレーム期間内に複数回光路を切り替え、前記切替時に同期して前記1フレームの画像情報を表示もしくは取り込むことを特徴とする画像表示/画像取込み方法の発明である。
請求項1に記載の発明は、周期的に表示用画素と撮像用画素とが配列されている場合、画像表示時は、撮像用画素の部分では画像表示を行うことができない為、表示画像に抜けが発生する。画像取り込み時も表示用画素の部分の画像を取りこむことができず、取り込み画像に抜けが発生する。この抜けの発生している部分の画像情報を表示する、もしくは取り込むことが可能となり、解像度が改善する。
請求項2に記載の発明は、全面均等の光路偏向量で、請求項1に示す画素の抜けを効果的に解消できる。
請求項3〜5に記載の発明は、画像表示における1フレーム時間に対して十分高速に光路を切り替えられるため画像のプレが少ない。光路偏向の方向による表示画像の特性、すなわち色合い、シャープネス等に差が少なく、良好な画像を提供できる。
請求項6に記載の発明は、画像表示時には、光偏向手段によって表示用画素の位置が、観察者には時間的に切り替えられて2つの位置に観察される。したがって時間的に切替えられたそれぞれの位置に対応する画像信号を表示用画素に表示させることで、観察者にはあたかも2つの画素に独立にそれぞれ画像が形成されているように観察され高解像度化が図れる。一方、画像取り込み時は、光偏向手段によって画像取り込み対象物の異なる2つの位置の情報が、時間的に光路を切り替えられ、1つの撮像用画素に取り込まれる.したがってこれら2つの撮像用画素情報を適切にマージすることで、2倍高解像度の画像情報を形成することができる。
請求項7に記載の発明は、前記した請求項1〜6に記載の装置を用いるので、、請求項1乃至6のいずれかの効果を有している。
図2に本発明の画像表示/取り込み装置の構成図を示す。図1の画像表示/画像取込み装置の画素表面側すなわち上部基板に隣接して光路偏向手段を形成している。
上部基板を、光路偏向手段で置きかえることも可能である。光偏向手段の構造については後述する。
表示用画素上に設ける液晶(不図示)は、全面に設けてもよく、またTFT上にパタニングして設けても良い。カラー化のために1つの表示用画素を3つのサブ画素に分割しそれぞれに赤、緑、青のカラーフィルターを設けてもよい。液晶の上面には液晶を挟持する為の上部基板が設けられる。基板と液晶との界面には分子方向を均一に配向させる為の配向膜を設けてもよい。表示用画素に使用されている画素として液晶の変わりに自発光型のエレクトロルミネッセンス材料等を設けることもできる。
撮像用画素は、良好な像を得る為にレンズを各撮像用画素の上に配置しても良い。いずれにしても画像表示の際にはTFT上の液晶のスイッチングによって明暗を形成し画像を形成し、画像取り込み時は、自然光や液晶バックライト光源(不図示)を利用して画像画像取り込み対象物を照明して撮像用画素にて画像信号を取り込む。
図1および図2では撮像用画素と表示用画素が一画素づつ交互に配列された構造を示しているが、複数画素づつ、好ましくは周期的に並べることも可能である。一画素ずつ交互に配列された構造においては、図3に示すように、光路偏向量Lは、その配列ピッチpの半分の量(1画素の幅)に設定するのが、表示画像の連続性を確保しやすいため好ましい。
図3は、画像表示時に高解像度化する際の光偏向素子の機能を説明するための図である。表示用画素から観察者に到達する光線は、光偏向素子を制御することで光路aおよび光路bをとりうる。光路aは光偏向素子による光偏向を受けずそのまま直進する光路であり、光路bは偏向しながら進む光である。観察者は光路aの光は表示用画素からの光として認識するが、光路bの光はあたかも左隣の撮像用画素からの光であると認識する。従って各表示用画素で光路aと光路bを高速で切り替えながら、光路bをとる際の画像表示を、左隣の撮像用画素の部分に相当する表示とすることで、観察者には、撮像用画素の部分からも画像が形成されているように見える。
図4(b)に、従来技術で表示される図4(a)の画像を、本発明の画像表示/画像取込み装置により高解像度化した例を示す。
図5は、画像取り込み時に高解像度化する際の光偏向素子の機能を説明するための図である。ここでは画像取り込み対象物としてオーバーヘッドプロジェクタ用スライド等の、画像を読み込む媒体の背面側から照明して透過光を、画像取込むのに使用する場合を例に示す。光線は自然光もしくは蛍光ランプ等の外部からの光である。
光線aは、画像を取り込むための対象物(画像取込み媒体)を通過後直進し、撮像用画素に到達して画像が取り込まれる(たとえば光電変換されて画像情報が電気信号に変換される)。
光線bは、従来の装置であれば、表示用画素に到達する光線であり、画像を取り込むことが出来ない。本発明の画像表示/画像取込み装置であれば、光偏向手段により光路が変化して(たとえば右)隣の撮像用画素に導くことができ、画像情報を取り込むことが可能となる。
図6は、画像取り込み時に高解像度化する際の光偏向素子の機能を説明するための、別の装置構成の図である。ここでは画像取り込み対象物として写真、印刷紙等であり、これらの媒体を照明して得られた反射光に含まれる画像情報を取り込む場合の例を示す。
照明としては、液晶表示用のバックライトを利用する。すなわち液晶の状態をバックライトが透過する明状態に設定し、画像取り込み対象物を照明する。光線aは、画像取り込み対象物である反射媒体からの反射光が、光偏向手段を直進し撮像用画素に到達し画像が取り込まれる。光線bは、前記同様に、従来型の装置であれば表示用画素に到達する光線であり画像を取り込むことが出来ないが、本発明の画像表示/画像取込み装置により、光を偏向しまたは光路を変更して、たとえば右隣の撮像用画素に導くことで画像情報を前記同様にして取り込むことが可能となる。
次に、本発明の画像表示/画像取込み装置に使用される光偏向手段について説明する。
光偏向手段は、少なくとも一方の内面側が光偏向方向に対応して傾斜してなる領域を有する一対の基板と、両基板間に挟まれたネマティック相よりなる液晶層と、該液晶層に電圧を印加する電極と、を有する光偏向素子よりなる。
図7に本発明の画像表示/画像取込み装置に使用される光偏向素子の構成例を示す。この図に示すように、内面側に鋸歯状部が形成されている一対の透明基板と、この一対の基板間に、たとえばネマティック相の液晶層と、この液晶層への電界を印加するための透明電極と、この透明電極に電圧を印加するための電圧印加手段(図示せず)とを有している。
形成される鋸歯状部は、所望の偏向量を有するように、しかも偏向方向になるように形成される。前記したように一対の電極間に挟持された液晶は、電圧の印加によって配向状態が変化し、図7に示すように液晶分子は2つの配向状態(ホモジニアスな方向の状態と異方性方向の状態)とを取り得る。
すなわち、液晶の両側にはこの液晶を充填させて電界印加手段として機能する一対の透明電極が電界印加手段として形成されている。この電極対に電界を印加していない場合には、図示しない配向膜により液晶はホモジニアスな配向(すなわち分子長軸方向を鋸歯形状基板の刻線と平行に向けた状態)をなしている。電界印加により分子長軸は入射光軸と平行に配向する。
液晶の常光屈折率と、液晶を挟持する基板の屈折率とを略等しく設定することで、液晶分子が電界印加により垂直に配向した状態の際に、図3に示す表示用画素を通過した光は常光として振る舞い、光偏向手段内で偏向することなくそのまま光路aを通過する。
一方、電界が印加されない場合には、液晶分子はホモジニアス配向をとるため、入射光の電界方向が分子長軸方向と直交する方向になり、これによって、入射光は異常光として振る舞い、液晶の異常光屈折率と液晶を挟持する基板の屈折率および基板鋸歯部の傾斜角に応じた偏向を受け、光路bに沿って通過することになる。このようにして、印加電界を制御することにより、液晶の分子方向を制御して光偏向を制御し、光路を変更することができる。
次に、光偏向手段として、上述したような液晶を用い、表示用画素として、もう1層、液晶を用いた2層の液晶構成を含む本発明の本発明の画像表示/画像取込み装置について、説明する。
このような本発明の本発明の画像表示/画像取込み装置では、図2から図6まで示される表示用画素上に、液晶(光偏向手段の液晶と区別する為、以下、表示用液晶と呼ぶことがある)が備わっており、さらにその上部に偏光フィルム(不図示)が設けられている構成を採ることができる。このような構成を採用することにより、表示用液晶層を通過した光は、直線偏光されている。その通過した光の偏光方向と、図7に示す電界が印加されたときの液晶分子の配向方向とが一致するように、偏向手段を配置することで、たとえば、図3に示すような表示画像の高解像度化と、図6に示す液晶バックライトを用いた取り込み画像の高解像度化を達成することができる。
画像表示手段として、上記した表示用液晶に代えてエレクトロルミネッセンスやゲスト−ホスト型液晶等の偏光フィルムを用いずに表示を行う表示手段を用いた場合には、このような表示手段と、光偏光手段との間に、偏光フィルムを設けることで、直線偏向にするような光偏向制御が可能となる。
また図5に示す画像表示/画像情報取込み装置に使用される光偏向手段に、図7の光偏向手段を組みこんだ構成においては、画像表示時に液晶分子方向を時間的に切り替え表示画像の高解像度を図るとともに、画像取り込み時に使用する画像情報光は、この光の入射光軸と液晶分子長軸方向とが一致する方向に設定させる必要がある。
なぜなら自然光あるいは無偏光の光源による偏向していない光を、画像情報を取り込むための光として使用する場合には、光偏向手段内で光路aの成分と光路bの成分が同時に生じてしまい、その結果、取り込み画像が劣化してしまう。入射光軸と液晶分子長軸方向が平行にある状態では、偏光方向に関係なく常光として振る舞うことになる。この設定によれば、図5に示す構成において、画像取り込み時は撮像用画素数以上の高解像度化は多少落ちるが、画像の劣化を抑制し良質の画像を取り込む画像情報取込み手段が提供可能となる。
このような図7に示す光偏向手段に代えて、図8に、光偏向手段(光偏向素子)を示す。図8に、光偏向手段(光偏向素子)の表面に、透過光軸が光偏向方向と平行となる向きに偏光フィルタが設けられた光偏向手段の構成例を示す。本発明の画像表示/画像情報取込み装置において、画像情報光が入力される面上に偏光フィルタを設けることで、画像取り込み時にも高解像度化を行うことができる。すなわち偏光フィルタを図7に示す光偏向手段の画像情報光が入力される面上に設けることにより、光偏向手段において有効な直線偏光の振動方向のみ透過させ取り込み画像の劣化成分となる偏光を除去できる。
図9は図7に示す光偏向手段に中間基板をさらに設けた構成を示す。中間基板を用いることで、液晶層のギャップを狭めることができ、本発明の画像表示/画像情報取込み装置では、このような光偏向手段を用いると、高速なスイッチングが可能となる。
図10は図9の中間基板を2つの平滑基板に分けた構成を示す。このように光偏向手段の構成を採ることで、光偏向手段(光偏向素子)全体を2つのパーツ(機能パーツ1と2)に分けた構成とした。この2つのパーツは全く同じ構成を有することができる。このようにパーツを複数(2または3以上)に分けることで、中間基板を用いた図9に示す構成例に比べて素子化プロセスが容易になる。
請求項6に記載の発明は、1フレーム内で複数回数で光路を切り替え、かつ切り替えられた位置に対応する画像情報を表示もしくは取り込むことを特徴とする請求項1乃至5に示す画像表示/取り込み装置を用いた発明である。
図11は、本発明の画像表示/画像情報取込み装置のフレーム、サブフレーム、光偏向手段および画像信号の駆動タイミング関係を示すタイミングチャートを示す。
ここで1フレームとは画像表示および/または画像取込み(画像入力)工程において、一つの画面を表示および/または取り込みする時間であり、サブフレームは本発明の画像表示/画像情報取込み装置において、1フレームを時間的に分割する際の分割画面一枚あたりの表示および/または画像を取り込み時間である。基準クロック(CLK)をもとにフレームパルス(FP)およびサブフレームパルス(SFP)が本発明の装置内にあるコントローラで生成される。本図ではサブフレームが2つの場合を示している。 サブフレーム時間に先立ち、サブフレーム切り替え時間が設定され、このサブフレーム切り替え時間中に光偏向素子により光偏向の切替え(光路の変更)が実行される。
光偏向手段駆動信号は、所定電圧の入力をOn/Offするものであるが、On時の電圧は所定回数毎に電圧極性を切替えて印加するのが液晶分子の劣化抑制上好ましい。
この図では、1フレーム内に2回光路を切替えるタイミングを示したが、このタイミングの回数をさらに増やして画像表示/画像取り込みを行ってもよい。また特に画像取り込みが動画でなく静止画を対象とする場合には、画像フレームは1回だけで良い。
また本図中、SFはサブフレームを意味し、画像表示手段信号中のFは、フレームを意味する。またクロック信号CLKと同期させる場合、常法に従って、CLKの立上がりまたは立下り時に同期を行なう。
以下、本発明を下記実施例により、さらに詳説する。
[実施例1]
<光偏向素子の作製>
石英ガラス基板をドライエッチングにより、傾き角が約15°であり、段差が3μmの鋸歯形状を石英基板上に形成した後、鋸歯状に形成した上に、スパッタによりITO(indium tin oxide)を用いて、約2000Åの厚さに透明電極を形成した。また対向基板として、基板の厚さが1mmのガラス基板を用いた。次に、両基板の対向面上にポリイミド配向剤を約800Åの厚さに塗布した。鋸歯状に表面を形成した基板においては、液晶分子のホモジニアス方向である安定方向(電場を印加しないときの液晶分子がランダムな方向性を示している状態の方向)が、鋸歯状に形成された傾斜領域の傾斜方向に対して垂直な方向(鋸歯の刻線方向)となるように、ラビング法により配向処理を行った。これらの基板を対向させて、液晶層の厚みが平均で10μmになるようにビーズを混入した接着剤を用いてガラス基板周囲を貼り合わせた。2枚の基板間に、波長536nmにおける常光屈折率が1.46であり、異常光屈折率が1.66のネマティック液晶を、注入方向が鋸歯状に形状された面に沿う様に毛管法にて注入し封止した。これらの液晶素子を2組用意し、貼り合せることによって図10に示す光偏向素子を作製した。
<光偏向素子の動作例>
作製した光偏向素子に、ファンクションジェネレイターを用いて±10Vの電圧を印加して動作させた。この電圧印加によって、光路が電圧印加されないときに比較して、約0.06mmシフトするのを確認した。
0.12mm間隔で、画素開口0.06mmの表示用画素が配置されている表示装置の表面に上記したようにして作成した光偏向素子を隣接させ、表示のフレームに同期させ、光偏向素子を駆動させて画像表示を行った。同一の表示用画素に、光偏向のサブフレームタイミングに一致(同期)させ、隣接画素の信号を伝送して表示させたところ、表示画素が2倍に高解像度化して視認できた。この部分は、従来装置では、間引かれている部分である。
[実施例2]
30μmのピッチで2次元に配列されたCMOS光センサーに、幅0.06mmで、間隔0.12mmで配列された正方形状の開口部を取りつけ、その表面に実施例1で製作した光偏向素子を配置させて画像取り込みを行った。 画像取り込み対象物として、液晶のバックライトにより照明された反射型の印刷物を想定し、OHP(オーバーヘッドプロジェクタ)用スライドの背面から全白表示状態の液晶表示装置を用いて照明した。画像取り込みのサブフレーム時間と同期させ、光偏向素子を駆動して画像取りこみを行った後、画像処理によって、光偏向の方向を考慮して各サブフレームの画素を再配置した。その後、画像表示装置によって表示させたところ、表示画素が2倍に高解像度化したことを視認できた。
[実施例3]
実施例1で作成した光偏向素子の上部側最外層の鋸歯基板面上に偏光フィルタを設け、オーバーヘッドプロジェクター用スライドを画像取り込み対象物とし、自然光を利用して、実施例2と同様に画像を取りこんだ。取り込まれた画像を、実施例2同様の方法で表示して確認したところ、良好に画像が得られていることを確認した。
本発明の画像表示/画像情報取込み装置は、画像の表示と画像の入力を行なう機能を備えており、画像落ちの無い装置は、デジタル放送など双方向の通信機器の入力手段など、双方向通信機器に応用可能であり、また、光偏向手段を多様に変更可能であり、産業上の利用可能性の範囲は、広い。
従来の画像表示/画像取込み装置の構成を示す図である。 本発明の画像表示/取り込み装置の構成例を示す図である。 画像表示時に高解像度化する際の光偏向素子の機能を説明するための図である。 (a)は、画像表示/書き込み装置により画像を表示させたときの例を示す図であり、(b)は、本発明の画像表示/書き込み装置により画像を表示させたときの例を示す図である。 画像取り込み時に高解像度化する際の光偏向素子の機能を説明するための図である。 画像取り込み時に高解像度化する際の光偏向素子の機能を説明するための、別の装置構成の図である。 本発明の画像表示/画像取込み装置に使用される光偏向素子の構成例を示す図である。 本発明の画像表示/画像取込み装置に使用される光偏向素子の別の構成例を示す図である。 図7に示す光偏向手段に中間基板をさらに設けた構成例を示す図である。 図9の中間基板を2つの平滑基板に分けた構成例を示す図である。 本発明の画像表示/画像情報取込み装置のフレーム、サブフレーム、光偏向手段および画像信号の駆動タイミング関係を示すタイミングチャートである。

Claims (7)

  1. 画像を表示する為の複数の画素と、画像を取込む為の複数の画素とが、周期的に同一面上に配列した画像表示/画像取込み装置において、
    表示または画像取込み面上に光路を替える光路偏向手段が設けられたことを特徴とする画像表示/画像取込み装置。
  2. 前記周期的な配列は、表示用画素と撮像用画素とが交互に配列しており、前記光路偏向手段による光路偏向量が前記配列ピッチの略半分であることを特徴とする請求項1に示す画像表示/画像取込み装置。
  3. 前記光偏向手段が、少なくとも一方の基板の内面側が光偏向方向に対応して入射光軸から傾斜してなる領域を有する一対の基板間に挟持された液晶層と、該液晶層に電圧を印加する電極と、を有する光偏向素子であることを特徴とする請求項1または請求項2に示す画像表示/画像取込み装置。
  4. 前記基板間に挟持された液晶層を構成する液晶の分子方向を、画像表示時には時間的に制御して変化させて設定し、画像取り込み時には入射光軸と一致する方向に設定することを特徴とする請求項3に記載の画像表示/取り込み装置。
  5. 前記光偏向素子の片面に、透過光軸が光偏向方向と平行となるように入力する光の偏向方向を設定する偏光フィルタが設けられた請求項3に記載の画像表示/画像取込み装置。
  6. 1フレーム期間内に複数回光路を切り替え、前記切替時に同期して前記1フレームの画像情報を表示もしくは取り込むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像表示/画像取込み装置。
  7. 請求項1〜6に記載の画像表示/画像取込み装置を用いて、1フレーム期間内に複数回光路を切り替え、前記切替時に同期して前記1フレームの画像情報を表示もしくは取り込むことを特徴とする画像表示/画像取込み方法。
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