JP5966940B2 - 光変調パネル、表示装置および電子機器 - Google Patents

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Description

本技術は、映像信号に基づいて光を変調する光変調パネルならびにそれを備えた表示装置および電子機器に関する。
近年、液晶を表示素子として用いた液晶表示装置が広く用いられている。この液晶表示装置としては、例えば、大型のガラス基板上に液晶駆動回路を形成し、これとバックライトなどの光源、偏光板およびカラーフィルタ等を組み合わせたいわゆる直視型のものや、微小な基板上に画素を形成し、これを光学系と組み合わせて拡大投射するいわゆる投射型(プロジェクション型)のものなど、高精細な画像を提供可能な種々の方式のものが商品化されている。また、これらに用いられる液晶の駆動モードについても、垂直配向方式や、水平配向方式、強誘電性液晶、OCB(Optically Compensated Bend)方式など、各方式の特長を活かした種々のものが開発されている。
このような液晶表示装置では、通常、表示領域を構成する画素ごとに独立して基板の垂直方向に電圧を印加することで、液晶表示素子を駆動している。ところが、ある画素とその隣接画素との間で駆動電圧差が極端に大きい場合には、それらの画素間に横電界が発生し、液晶の配向が乱れてしまうことがある。このような隣接画素間の電圧差に起因した液晶の配向不良はディスクリネーションと呼ばれており、そのような配向不良が生じると、各画素の画素データに基づく正確な映像表示ができなくなる。すなわち、例えば、輝度の低下やコントラストの劣化、微細な映像パターンの潰れなどが生じてしまう。
そこで、従来の液晶表示装置では、例えば、画素電極の端縁近傍に、横電界を抑制する電圧が印加される制御電極を設けることが特許文献1,2に開示されている。
特開2001−166321号公報 特開平07−301814号公報
しかし、特許文献1,2では、制御電極は、画素電極や画素回路などとともに積層されるので、製造工程が複雑化してしまうという問題があった。
本技術はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ディスクリネーションを低減しつつ、製造工程の複雑化を緩和することの可能な光変調パネルならびにそれを備えた表示装置および電子機器を提供することにある。
参考例に係る光変調パネルは、画素電極および画素回路を含む複数の画素がマトリクス状に配置されたアレイ基板と、アレイ基板と対向して配置された対向基板と、アレイ基板と対向基板との間に配置された液晶層とを備えている。対向基板は、各画素電極と対向して配置された共通電極と、共通電極とは絶縁分離された制御電極とを有している。制御電極は、少なくとも各画素電極と非対向の位置に、画素電極の端縁に沿って配置されている。
本技術の表示装置は、映像信号に基づいて光を変調する光変調パネルと、前記光変調パネルに光を照射する光源と、光変調パネルを駆動するドライバとを備えている。本技術の表示装置に搭載された光変調パネルは、画素電極および画素回路を含む複数の画素がマトリクス状に配置されたアレイ基板と、アレイ基板と対向して配置された対向基板と、アレイ基板と対向基板との間に配置された液晶層とを備えている。対向基板は、各画素電極と対向して配置された共通電極と、共通電極とは絶縁分離された制御電極とを有している。制御電極は、少なくとも各画素電極と非対向の位置に、画素電極の端縁に沿って配置されている。制御電極は、複数の櫛歯状電極を含んで構成されている。各櫛歯状電極は、画素電極の、列方向に延在する端縁に沿って延在する複数の櫛歯部と、各櫛歯部に連結されるとともに、画素電極の、行方向に延在する端縁に沿って延在する連結部とを含んで構成されている。共通電極に印加される共通電圧よりも大きな電圧を正極性とし、共通電圧よりも小さな電圧を負極性としたときに、駆動回路は、電圧印加対象の櫛歯状電極に対して、電圧印加対象の櫛歯状電極に対応する画素電極に印加される画素電圧と同じ極性の制御電圧を電圧印加対象の櫛歯状電極に印加する。液晶層のダイレクタが、電圧未印加のときに、方位角φに向かって極角θだけ傾いており、各櫛歯状電極は、画素電極の端縁のうち、液晶層のダイレクタの方位角φとは180度異なる方位に存在する端縁に沿って配置されている。本技術の電子機器は、上述の表示装置を備えている。
本技術の光変調パネル、表示装置および電子機器では、対向基板側に、共通電極とは絶縁分離され、少なくとも各画素電極と非対向の位置に、画素電極の端縁に沿って配置された制御電極が設けられている。これにより、隣接画素間に生じる横電界が緩和され、ディスクリネーションの発生が抑えられる。ここで、制御電極は、画素電極や画素回路の設けられたアレイ基板とは異なる基板(対向基板)に設けられている。対向基板は、制御電極の他に、共通電極などが設けられる程度の簡素な積層構造となっている。従って、対向基板に制御電極を設ける場合の方が、アレイ基板に制御電極を設ける場合と比べて、製造工程の複雑化を緩和することができる。
本技術の光変調パネル、表示装置および電子機器によれば、対向基板の所定の位置に制御電極を設けるようにしたので、ディスクリネーションを低減しつつ、製造工程の複雑化を緩和することができる。
本技術の第1の実施の形態に係る表示装置の機能ブロック図である。 光変調パネル内のアレイ基板の概略構成の一例を表す図である。 光変調パネル内の対向基板の概略構成の一例を表す図である。 光変調パネルの断面構成の一例を表す図である。 液晶ダイレクタの向きの一例を表す図である。 液晶ダイレクタの向きとディスクリネーションとの関係の一例を表す図である。 櫛歯状電極の構成の一例を表す図である。 液晶ダイレクタの向きとディスクリネーションとの関係の第1変形例を表す図である。 櫛歯状電極の構成の第1変形例を表す図である。 液晶ダイレクタの向きとディスクリネーションとの関係の第2変形例を表す図である。 櫛歯状電極の構成の第2変形例を表す図である。 液晶ダイレクタの向きとディスクリネーションとの関係の第3変形例を表す図である。 櫛歯状電極の構成の第3変形例を表す図である。 光変調パネルの断面構成の第1変形例を表す図である。 図10の光変調パネルにおける共通電極の構成の一例を表す図である。 図10の光変調パネルにおける共通電極の構成の第1変形例を表す図である。 光変調パネルの断面構成の第2変形例を表す図である。 図13の光変調パネルにおける共通電極の構成の一例を表す図である。 図13の光変調パネルにおける共通電極の構成の第1変形例を表す図である。 図13の光変調パネルにおける共通電極の構成の第2変形例を表す図である。 図13の光変調パネルにおける共通電極の構成の第3変形例を表す図である。 画素電圧と制御電極電圧のタイミングチャートの一例を表わす図である。 隣接画素電位差について説明するための図である。 隣接画素電位差と制御電極電圧の設定方法の一例を表す図である。 制御電極電圧の設定方法の一例を表す図である。 光変調パネル内の対向基板の概略構成の他の例を表す図である。 画素電圧と制御電極電圧の波形の他の例を表す図である。 制御電極電圧の設定方法の他の例を表す図である。 制御電極電圧の設定方法の他の例を表す図である。 比較例に係る表示装置において、白表示画素の両脇に黒表示画素が存在するときの光変調パネル内の電界分布の一例を表す図である。 図4の光変調パネル10を備えた表示装置において、白表示画素の両脇に黒表示画素が存在するときの光変調パネル内の電界分布および光透過率の一例を表す図である。 図10の光変調パネル10を備えた表示装置において、白表示画素の両脇に黒表示画素が存在するときの光変調パネル内の電界分布および光透過率の一例を表す図である。 図13の光変調パネル10を備えた表示装置において、白表示画素の両脇に黒表示画素が存在するときの光変調パネル内の電界分布および光透過率の一例を表す図である。 比較例に係る表示装置において、ディスクリネーションが発生しているときの面内輝度分布を表す図である。 実施形態に係る表示装置において、ディスクリネーションが低減されているときの面内輝度分布を表す図である。 実施形態に係る表示装置において、極性反転が行われているときの画素内輝度分布を表す図である。 実施形態に係る表示装置において、極性反転が行われず、1.6ms経過したときの画素内輝度分布を表す図である。 実施形態に係る表示装置において、極性反転が行われず、8.3ms経過したときの画素内輝度分布を表す図である。 図1の表示装置の一変形例を表す図である。 本技術の第2の実施の形態に係るプロジェクタ(投射型表示装置)の概略構成の一例を表す図である。 本技術の第3の実施の形態に係るプロジェクタ(投射型表示装置)の概略構成の一例を表す図である。 本技術の第4の実施の形態に係る電子機器の概略構成の一例を表す図である。
以下、発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.第1の実施の形態(表示装置)
2.第1の実施の形態の変形例(表示装置)
3.第2の実施の形態(投射型表示装置)
4.第3の実施の形態(投射型表示装置)
5.第4の実施の形態(電子機器)
<1.第1の実施の形態>
[構成]
図1は、本技術の第1の実施の形態に係る表示装置1の概略構成を表すものである。表示装置1は、例えば、映像信号に基づいて光を変調する光変調パネル10と、光変調パネル10に光を照射するバックライト20(光源)と、光変調パネル10を駆動する駆動回路30とを備える。
(光変調パネル10)
光変調パネル10は、電圧印加により光の偏光状態を電気的に変えることで画像光を生成するようになっており、具体的には、液晶表示パネル(LCD:Liquid Crystal Display)である。光変調パネル10は、マトリクス状に配置された複数の画素11がアクティブ駆動されることにより、入力された映像信号に基づく画像光を生成する。光変調パネル10は、図1に示したように、アレイ基板10Aと、アレイ基板10Aと対向して配置された対向基板10Bと、アレイ基板10Aと対向基板10Bとの間に配置された液晶層10Cとを有する。
アレイ基板10Aは、例えば、図2に示したように、画素電極12Aおよび画素回路12Bを含む複数の画素11がマトリクス状に配置された画素領域と、画素領域の周囲に形成されたデータドライバ13およびスキャンドライバ14とを有する。アレイ基板10Aは、さらに、行方向に延在する複数の書込線WSLと、列方向に延在する複数の信号線DTLとを有する。信号線DTLと書込線WSLとの交差部分に対応して、画素11(または画素電極12Aおよび画素回路12B)が設けられている。各信号線DTLは、データドライバ13の出力端に接続されている。各書込線WSLは、スキャンドライバ14の出力端に接続されている。
複数の画素電極12Aは、一の面内にマトリクス状に配置されている。各画素電極12Aは、方形状または概ね方形状となっている。各画素電極12Aにおいて、互いに対向する一対の端縁が列方向に延在しており、互いに対向する他の一対の端縁が行方向に延在している。各画素電極12Aは、例えば、光透過性の導電性材料(例えばITO)によって構成されている。画素回路12Bは、画素電極12Aに電気的に接続されたTFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)および配線などを含むアクティブ型の駆動回路を含んで構成されている。
データドライバ13は、例えば、駆動回路30から供給される1水平ライン分のアナログの映像信号Vsig1〜VsigNを、信号電圧として各画素11に供給する。データドライバ13は、例えば、映像信号Vsig1〜VsigNを、スキャンドライバ14により選択された1水平ラインを構成する各画素11に、駆動回路30から供給されるタイミングパルスTPに同期して、信号線DTLを介して供給する。データドライバ13の入力端は、アナログの映像信号が入力される配線L1と、タイミングパルスTPが入力される配線L2に接続されている。データドライバ13の出力端は、各信号線DTLに接続されている。
スキャンドライバ14は、例えば、駆動対象の画素11を1ラインごとに選択する。スキャンドライバ14は、例えば、駆動回路30から供給されるタイミングパルスTPに同期して、駆動対象の画素11を選択する。スキャンドライバ14は、例えば、走査線WSLを介して、選択パルスを画素11に印加することにより、マトリクス状に形成されている複数の画素11のうちの1ラインを駆動対象として選択する。そして、さらに、スキャンドライバ14は、例えば、複数の走査線WSLを1ラインずつ順次走査を行うことにより、複数の画素11を時分割で1ラインずつ順次、駆動対象として選択する。スキャンドライバ14の入力端は、タイミングパルスTPが入力される配線L2に接続されている。スキャンドライバ14の出力端は、各走査線WSLに接続されている。
アレイ基板10Aは、さらに、例えば、駆動回路30に接続されたフレキシブルプリント基板(FPC:Flexible printed circuits)40A(以下、FPC40Aと称する。)を有する。FPC40Aは、駆動回路30とアレイ基板10Aとの間で信号の入出力を行うためのものであり、例えば、可撓性の基板上に、配線L1,L2が設けられたものである。
対向基板10Bは、行方向に延在する複数の櫛歯状電極16と、各画素11(または各画素電極12A)と対向して配置された共通電極15と、共通電極15に制御電極電圧Vcを印加するスキャンドライバ17とを有している(図3)。櫛歯状電極16が、本技術の「制御電極」の一具体例に相当する。本実施の形態では、櫛歯状電極16は、共通電極15よりも液晶層10C寄りに配置されている。櫛歯状電極16は、少なくとも各画素電極12Aと非対向の位置に、画素電極12Aの端縁に沿って配置されている。櫛歯状電極16は、後述するように、ディスクリネーションの発生位置に沿うように配置されている。これにより、櫛歯状電極16は、制御電極電圧Vcが印加されることにより、互いに隣接する2つの画素11を電気的に遮蔽し、それによってディスクリネーションの発生を低減する。ディスクリネーションについては、後に詳述する。
櫛歯状電極16は、列方向に延在する複数の櫛歯部16Aと、各櫛歯部16Aに連結されるとともに行方向に延在する連結部16Bとを含んで構成されている。各櫛歯部16Aは、画素電極12Aの、列方向に延在する端縁に沿って延在している。連結部16Bは、画素電極12Aの、行方向に延在する端縁に沿って延在している。各櫛歯状電極16(例えば連結部16B)は、スキャンドライバ17の出力端に接続されている。櫛歯状電極16は、共通電極15とは絶縁分離されている。そのため、スキャンドライバ17は、櫛歯状電極16に対して、共通電極15の電圧Vcomとは無関係な値の電圧(制御電極電圧Vc)を印加することができる。共通電極15は、例えば、画素領域と対向する領域全体に設けられた1枚のシート状電極である。共通電極15は、共通電圧Vcomが入力される配線L5に接続されている。櫛歯状電極16および共通電極15については、後に詳述する。
スキャンドライバ17は、例えば、駆動対象の櫛歯状電極16を1ラインごとに選択する。スキャンドライバ17は、例えば、駆動回路30から供給されるタイミングパルスTPに同期して、駆動対象の櫛歯状電極16を選択する。スキャンドライバ17は、例えば、駆動回路30から供給される制御電極電圧Vcを櫛歯状電極16に印加することにより、複数の櫛歯状電極16のうちの1つを駆動対象として選択する。そして、さらに、スキャンドライバ17は、例えば、複数の櫛歯状電極16を1ラインずつ順次走査することにより、制御電極電圧Vcを時分割で、全ての櫛歯状電極16に供給する。ここで、本実施の形態では、スキャンドライバ17に入力されるタイミングパルスTPと、スキャンドライバ14に入力されるタイミングパルスTPとは、互いに等しくなっている。そのため、スキャンドライバ17は、例えば、駆動回路30から供給されるタイミングパルスTPに同期して、複数の櫛歯状電極16のうち、駆動対象の画素行に対応する1本の櫛歯状電極16を駆動対象として選択する。このようにして、スキャンドライバ17は、画素領域全体にわたってディスクリネーションの低減された表示を行うようになっている。なお、ディスクリネーション低減の原理については、後に詳述する。スキャンドライバ17の入力端は、制御電極電圧Vcが入力される配線L3と、タイミングパルスTPが入力される配線L4に接続されている。スキャンドライバ17の出力端は、各櫛歯状電極16に接続されている。
対向基板10Bは、さらに、例えば、駆動回路30に接続されたフレキシブルプリント基板(FPC:Flexible printed circuits)40B(以下、FPC40Bと称する。)を有する。FPC40Bは、駆動回路30と対向基板10Bとの間で信号の入出力を行うためのものであり、例えば、可撓性の基板上に、配線L3,L4,L5が設けられたものである。つまり、対向基板10Bは、共通電極15および櫛歯状電極16と、外部回路である駆動回路30とを互いに電気的に接続する複数の配線L3,L4,L5を有する。
次に、光変調パネル10の積層構造について説明する。図4は、光変調パネル10の断面構成の一例を表したものである。光変調パネル10は、例えば、アレイ基板10Aと対向基板10Bとの間に液晶層10Cを備えたものである。
アレイ基板10Aは、例えば、透明基板46の、液晶層10C側に、層間絶縁膜45、複数の画素電極12Aおよび配向膜44がこの順に配置されたものである。アレイ基板10Aは、例えば、透明基板46の、液晶層10Cとは反対側に、偏光板10Dを有する。アレイ基板10Aは、さらに、少なくとも、互いに隣接する2つの画素電極12Aの間隙と対向する領域に、ブラックマトリクス47(遮光層)を有する。ブラックマトリクス47は、例えば、層間絶縁膜35内に配置されている。ブラックマトリクス47は、例えば、少なくとも、櫛歯状電極16と対向する位置に配置されている。アレイ基板10Aは、各画素電極12Aと非対向の位置であって、かつ後述の櫛歯状電極16と対向する位置に、櫛歯状電極16との関係で液晶層10C内に電界を生じさせる層を有しない。
対向基板10Bは、例えば、透明基板41の、液晶層10C側に、共通電極15、層間絶縁膜42、複数の櫛歯状電極16および配向膜42がこの順に配置されたものである。対向基板10Bは、例えば、透明基板41の、液晶層10Cとは反対側に、偏光板10Eを有する。櫛歯状電極16は、層間絶縁膜42を介して共通電極15に近接して配置されており、共通電極15とは層間絶縁膜42によって絶縁分離されている。櫛歯状電極16は、少なくとも、互いに隣接する2つの画素電極12Aの間隙と対向する領域(つまり、各画素電極12Aと非対向の位置)に、画素電極12Aの端縁に沿って配置されている。したがって、櫛歯状電極16は、ブラックマトリクス47と対向する位置に配置されており、かつ、画素11の周縁に(つまり画素11の外に)配置されている。
偏光板10D,10Eは、光学シャッタの一種であり、ある一定の振動方向の光(偏光)のみを通過させる。偏光板10D,10Eはそれぞれ、例えば、偏光軸が互いに90°異なるように配置されており、これにより入射光が液晶層10Cを介して透過し、あるいは遮断されるようになっている。透明基板41,46は、液晶層10Cを間にして互いに対向配置されている。透明基板41,46は、液晶層10Cを支持するものであり、一般に、可視光に対して透明な基板、例えば、ガラス板や、プラスチックフィルムによって構成されている。透明基板46は、例えば、画素電極12Aに電気的に接続された画素回路12Bを有する。
層間絶縁膜42,45は、絶縁性の材料によって構成されている。配向膜43,44は、液晶層10Cに含まれる液晶を配向させるものであり、例えば、垂直配向膜によって構成されている。配向膜43,44に用いられる垂直配向膜は、液晶層10Cに含まれる液晶に対してプレチルト角を与える。なお、液晶のプレチルトについては、液晶層10Cの説明に際して詳細に説明する。
液晶層10Cは、駆動回路30からの印加電圧により、入射光の偏光軸の向きを画素11ごとに変える機能を有する。液晶層10Cのダイレクタ(液晶ダイレクタ18)は、例えば、図5Aに示したように、電圧未印加のときに、方位角φに向かって極角θだけ傾いている。つまり、液晶層10Cに含まれる液晶に対してプレチルト角が与えられている。そして、各櫛歯状電極16は、画素電極12Aの端縁のうち、液晶ダイレクタ18の方位角φとは180°異なる方位に存在する端縁に沿って配置されている。
このとき、例えば、方位角φがXY平面の第1象限内(例えば45°)となっているとする。さらに、ある画素電極12A(着目電極)と、着目電極との関係で液晶ダイレクタ18の方位角φとは180°異なる方位に隣接する2つの画素電極12A(隣接電極)との間に電位差があるとする。このとき、着目電極を含む画素11と、各隣接電極を含む画素11との間の領域には、横電界が生じる。この横電界は、液晶層10Cのうち、着目電極の端縁と対向する部分の液晶ダイレクタ18の向きを乱し、例えば、図5Bに示したようなディスクリネーションを画素11内に発生させる。ディスクリネーションが発生する部分をディスクリネーション発生部19と称するとすると、ディスクリネーション発生部19は、着目電極を含む画素11のうち、各隣接電極を含む画素11に隣接する端縁に位置する。つまり、ディスクリネーションは、着目電極を含む画素11のうち、液晶ダイレクタ18の方位角φとは180°異なる方位に存在する端縁に沿って発生する。そして、各櫛歯状電極16は、例えば、図6に示したように、着目電極を含む画素11(または画素電極12A)の端縁のうち、液晶ダイレクタ18の方位角φとは180°異なる方位に存在する端縁に沿って配置されている。
方位角φがXY平面の第1象限とは異なる象限内となっていてもよい。例えば、図7Aに示したように、方位角φがXY平面の第2象限内(例えば135°)となっているとする。この場合、ディスクリネーションは、着目電極を含む画素11(または画素電極12A)の右端および下端に発生する。そのため、各櫛歯状電極16は、例えば、図7Bに示したように、着目電極を含む画素11(または画素電極12A)の右端および下端に沿って配置される。また、例えば、図8Aに示したように、方位角φがXY平面の第3象限内(例えば225°)となっているとする。この場合、ディスクリネーションは、着目電極を含む画素11(または画素電極12A)の右端および上端に発生する。そのため、各櫛歯状電極16は、例えば、図8Bに示したように、着目電極を含む画素11(または画素電極12A)の右端および上端に沿って配置される。また、例えば、図9Aに示したように、方位角φがXY平面の第4象限内(例えば315°)となっているとする。この場合、ディスクリネーションは、着目電極を含む画素11(または画素電極12A)の左端および下端に発生する。そのため、各櫛歯状電極16は、例えば、図9Bに示したように、着目電極を含む画素11(または画素電極12A)の左端および下端に沿って配置される。
各櫛歯状電極16は、例えば、図4に示したように、共通電極15よりも液晶層10C寄りに配置されていてもよいが、例えば、図10に示したように、共通電極15と同一面内に配置されていてもよい。このとき、共通電極15は、例えば、図11、図12に示したように、各櫛歯状電極16と対向する位置にスリットを有する。
各櫛歯状電極16は、例えば、図13に示したように、共通電極15よりも液晶層10Cから離れて配置されていてもよい。このとき、共通電極15は、例えば、図14〜図17に示したように、各櫛歯状電極16と対向する位置の全体または一部にスリットを有する。なお、図14、図15には、共通電極15が、櫛歯状のスリットを有する場合が例示されている。また、図16、図17には、共通電極15が、着目電極を含む画素11(または画素電極12A)の辺と対応する箇所にだけスリットを有する場合が例示されている。図14〜図17には、共通電極15の一部が櫛歯状電極16と対向している場合が例示されているが、共通電極15のレイアウトが常にそのようになっている必要はない。
(駆動回路30)
駆動回路30は、例えば、図1に示したように、信号処理回路31、タイミング生成回路32、液晶ドライバ33、制御電極ドライバ34および共通電極ドライバ35を有する。
(信号処理回路31)
信号処理回路31は、映像信号Dinに対して所定の補正を行い、補正後の映像信号を、映像信号DAとして、液晶ドライバ33や制御電極ドライバ34に出力する。ここで、所定の補正としては、例えば、γ補正や、ホワイトバランス補正などが挙げられる。信号処理回路31は、さらに、制御信号Tinに含まれている水平同期信号および垂直同期信号に基づくタイミングで、映像信号DAを液晶ドライバ33や制御電極ドライバ34に出力する。
(タイミング生成回路32)
タイミング生成回路32は、制御信号Tinに含まれている水平同期信号および垂直同期信号に基づいて、光変調パネル10の駆動用タイミングパルスであって、かつ、水平、垂直の書き込み転送を制御するためのタイミングパルスTPを生成する。タイミング生成回路32は、生成したタイミングパルスTPを所定のタイミングで液晶表示パネル10に出力する。タイミング生成回路32は、タイミングパルスTPとして、例えば、水平走査の開始を指令する水平スタートパルス、水平走査の基準となる水平クロック、垂直走査の開始を指令する垂直スタートパルス、垂直走査の基準となる垂直クロックを生成する。タイミング生成回路32は、さらに、液晶ドライバ33等に用いられるクロックCLKを生成し、液晶ドライバ33等に出力する。
(液晶ドライバ33)
液晶ドライバ33は、例えば、サンプル・ホールド回路、D/A変換回路、およびドライバを有する。サンプル・ホールド回路は、シリアルデジタルの映像信号DAに対して並列化処理を行い、複数並列の映像信号に展開する。サンプル・ホールド回路は、相展開した映像信号を、タイミング生成回路32からのクロックCLKに基づいたタイミングで、D/A変換回路に出力する。D/A変換回路は、サンプル・ホールド回路から入力された映像信号(相展開した映像信号)をアナログ信号化して、ドライバに出力する。ドライバは、タイミング生成回路32から出力されたクロックCLKに基づく所定のタイミングで、アナログの映像信号を交流反転化させて、映像信号Vsig1〜VsigNとして、光変調パネル10に印加する。
(共通電極ドライバ35)
共通電極ドライバ35は、所定の共通電圧Vcomを生成して、光変調パネル10に印加する。
(制御電極ドライバ34)
次に、制御電極ドライバ34について説明する。図18は、制御電極電圧Vcおよび画素電圧Vpのタイミングチャートの一例を表したものである。図18(A)は、1行目の画素行に対して印加される画素電圧Vp1の波形である。図18(B)は、2行目の画素行に対して印加される画素電圧Vp2の波形である。図18(C)は、3行目の画素行に対して印加される画素電圧Vp3の波形である。図18(D)は、M行目の画素行に対して印加される画素電圧VpMの波形である。図18(E)は、1行目の櫛歯状電極16に対して印加される制御電極電圧Vc1の波形である。図18(F)は、2行目の櫛歯状電極16に対して印加される制御電極電圧Vc2の波形である。図18(G)は、3行目の櫛歯状電極16に対して印加される制御電極電圧Vc3の波形である。図18(H)は、M行目の櫛歯状電極16に対して印加される制御電極電圧VcMの波形である。
制御電極ドライバ34は、電圧印加対象の櫛歯状電極16に対して、制御電極電圧Vc(制御電圧)を電圧印加対象の櫛歯状電極16に印加する。制御電極電圧Vcは、電圧印加対象の櫛歯状電極16に対応する画素電極12Aに印加される画素電圧Vpと同じ極性となっていることが好ましい。ここで、共通電極15に印加される共通電極Vcomを基準として、共通電極Vcomよりも高い電圧を正極性とし、共通電極Vcomよりも低い電圧を負極性とする。したがって、「同じ極性」とは、制御電極電圧Vcおよび画素電圧Vpが、ともに、正極性または負極性となっていることを意味する。制御電極ドライバ34は、櫛歯状電極16ごとに、制御電極電圧Vcの走査を行う。制御電極ドライバ34は、画素電極12Aの走査と同期して、櫛歯状電極16の走査を行うことが好ましい。さらに、制御電極ドライバ34は、画素電圧Vpが1フレームごとに極性反転している場合に、制御電極電圧Vcを、画素電圧Vpの極性と同極性となるように1フレームごとに極性反転させることが好ましい。
制御電極ドライバ34は、所定の演算を行うことにより、制御電極電圧Vcの値を設定する。制御電極ドライバ34は、まず、例えば、行方向に互いに隣接する2つの画素電極12Aの電位差ΔVまたは電位差ΔVに対応する値を導出する。制御電極ドライバ34は、例えば、図19に示したように、1行目の画素行において、行方向に互いに隣接する2つの画素電極12Aの電位差ΔV(ΔVX11,ΔVX12,ΔVX13,...,ΔVX1N−1)を導出する。制御電極ドライバ34は、例えば、信号処理回路31から入力される映像信号DAを用いて電位差ΔVを導出する。
次に、制御電極ドライバ34は、例えば、図20に示したような相関テーブルを用いて、電位差ΔV(ΔVX11,ΔVX12,ΔVX13,...,ΔVX1N−1)に対応する制御電圧Vc(VcX11,VcX12,VcX13,...,VcX1N−1)を導出する。電位差ΔVと制御電極電圧VcXは、例えば図20のAに示したような線形の関係となっていてもよいし、例えば図20のBに示したような非線形の関係となっていてもよい。最後に、制御電極ドライバ34は、例えば、図21に示した式を用いて、1行目〜M行目の櫛歯状電極16に印加する制御電極電圧Vc(Vc1,Vc2,Vc3,...,VcM)を導出する。つまり、制御電極ドライバ34は、例えば、互いに隣接する2つの画素電極12Aの電位差の平均値に応じた値の電圧を制御電極電圧Vcとして櫛歯状電極16に供給する。
なお、互いに隣接する2以上の櫛歯状電極16が電気的に接続されていてもよい。例えば、図22に示したように、互いに隣接する2つの櫛歯状電極16が互いに電気的に接続されていてもよい。この場合、制御電極ドライバ34は、複数の櫛歯状電極16のうち互いに電気的に接続された複数の櫛歯状電極16ごとに、制御電極電圧Vcの走査を行う。制御電極ドライバ34は、画素電極12Aの走査と同期して、複数の櫛歯状電極16を、互いに電気的に接続された複数の櫛歯状電極16ごとに走査することが好ましい。互いに隣接する2つの櫛歯状電極16が互いに電気的に接続されている場合には、図23に示したように、制御電極ドライバ34は、画素電極12Aの走査と同期して、複数の櫛歯状電極16を、互いに電気的に接続された2つの櫛歯状電極16ごとに走査することが好ましい。
このとき、制御電極ドライバ34は、互いに電気的に接続された複数の櫛歯状電極16に対応する複数の画素行において行方向または列方向に互いに隣接する2つの画素電極12Aの電位差ΔVまたは電位差ΔVに対応する値を導出する。制御電極ドライバ34は、例えば、図24に示したように、1行目の画素行において、行方向に互いに隣接する2つの画素電極12Aの電位差ΔV(ΔVX11,ΔVX12,ΔVX13,...,ΔVX1N−1)を導出する。続いて、制御電極ドライバ34は、例えば、図24に示したように、1行目および2行目の画素行において、列方向に互いに隣接する2つの画素電極12Aの電位差ΔV(ΔVY11,ΔVY12,ΔVY13,...,ΔVY1N)を導出する。最後に、制御電極ドライバ34は、例えば、図24に示した式を用いて、1行目の櫛歯状電極16に印加する制御電極電圧Vc(Vc1)を導出する。
制御電極ドライバ34は、上記と同様にして、2行目の櫛歯状電極16に印加する制御電極電圧Vc(Vc2)を導出する。制御電極ドライバ34は、例えば、図25に示したように、2行目の画素行において、行方向に互いに隣接する2つの画素電極12Aの電位差ΔV(ΔVX21,ΔVX22,ΔVX23,...,ΔVX2N−1)を導出する。続いて、制御電極ドライバ34は、例えば、図25に示したように、2行目および3行目の画素行において、列方向に互いに隣接する2つの画素電極12Aの電位差ΔV(ΔVY21,ΔVY22,ΔVY23,...,ΔVY2N)を導出する。最後に、制御電極ドライバ34は、例えば、図25に示した式を用いて、2行目の櫛歯状電極16に印加する制御電極電圧Vc(Vc2)を導出する。制御電極ドライバ34は、上記と同様にして、3行目〜M−1行目の櫛歯状電極16に印加する制御電極電圧Vc(Vc3,Vc4,...,VcM−1)を導出する。つまり、この場合にも、制御電極ドライバ34は、例えば、互いに隣接する2つの画素電極12Aの電位差の平均値に応じた値の電圧を制御電極電圧Vcとして櫛歯状電極16に供給する。
[動作・作用]
本実施の形態では、1水平ライン分のアナログの映像信号Vsig1〜VsigNが、タイミングパルスTPに同期して、1画素行に対して、信号線DTLを介して供給される。さらに、1画素行ずつ順次走査が行われることにより、映像信号Vsig1〜VsigNが、複数の画素11に対して、時分割で1ラインずつ順次、信号線DTLを介して供給される。このようにして、1フレーム分の画像が表示される。さらに、上記の動作が繰り返し行われることにより、複数フレーム分の画像が時分割で1フレーム分ずつ順次表示される。
このとき、所定の演算方法によって導出された制御電極電圧Vcが、タイミングパルスTPに同期して、複数の櫛歯状電極16のうち、駆動対象の画素行に対応する1本の櫛歯状電極16に供給される。さらに、画素行の走査に同期した走査が行われることにより、制御電極電圧Vcが、複数の櫛歯状電極16対して、時分割で1ラインずつ(または複数ラインずつ)順次、供給される。これにより、駆動対象の画素行において、互いに隣接する2つの画素11が電気的に遮蔽される。それによってディスクリネーションの発生が抑えられる。
[効果]
次に、本実施の形態の表示装置1の効果について説明する。
図26は、比較例に係る表示装置において、白表示画素の両脇に黒表示画素が存在するときの光変調パネル10内の電界分布および光透過率のシミュレーション結果を表したものである。図27は、図4の光変調パネル10を備えた表示装置1において、白表示画素の両脇に黒表示画素が存在するときの光変調パネル10内の電界分布および光透過率のシミュレーション結果を表したものである。図28は、図10の光変調パネル10を備えた表示装置1において、白表示画素の両脇に黒表示画素が存在するときの光変調パネル10内の電界分布および光透過率のシミュレーション結果を表したものである。図29は、図13の光変調パネル10を備えた表示装置1において、白表示画素の両脇に黒表示画素が存在するときの光変調パネル10内の電界分布および光透過率のシミュレーション結果を表したものである。
図30Aは、図26における光透過率の面内分布を表したものである。図30Bは、図27における画素内輝度分布を表したものである。図31Aは、表示装置1において、極性反転を行ったときの画素内輝度分布のシミュレーション結果を表したものである。図31Bは、表示装置1において、極性反転が行われず、1.6ms経過したときの画素内輝度分布のシミュレーション結果を表したものである。図31Cは、表示装置1において、極性反転が行われず、8.3ms経過したときの画素内輝度分布のシミュレーション結果を表したものである。
図26、図30Aから、画素11内にディスクリネーションが発生していることがわかる。このディスクリネーションを例えばブラックマトリクスによって覆い隠そうとした場合、画素11の開口率は著しく低下する。一方、図27〜図29、図30Bから、各櫛歯状電極16に対して所定の電圧が所定のタイミングで印加されることにより、互いに隣接する2つの画素11が電気的に遮蔽され、それによってディスクリネーションの発生が抑えられていることがわかる。
ここで、櫛歯状電極16は、画素電極12Aや画素回路12Bの設けられたアレイ基板10Aとは異なる基板(対向基板10B)に設けられている。対向基板10Bは、櫛歯状電極16の他に、共通電極15などが設けられる程度の簡素な積層構造となっている。従って、対向基板10Bに櫛歯状電極16を設ける場合の方が、アレイ基板10Aに櫛歯状電極16を設ける場合と比べて、製造工程の複雑化を緩和することができる。以上のことから、本実施の形態では、ディスクリネーションを低減しつつ、製造工程の複雑化を緩和することができる。
また、図27〜図29、図30Bから、ディスクリネーションの発生が抑えられることにより、画素11内の白輝度領域の占有面積が増えていることがわかる。従って、本実施の形態では、コントラストが上昇する。さらに、図27〜図29、図30Bから、ブラックマトリクス47を画素11内に大きく拡げるなどして、ディスクリネーションが外部から見えないようにしなくてもよいことがわかる。従って、本実施の形態では、開口率を大きくすることができる。
また、図31A〜図31Cから、制御電極電圧Vcに対して極性反転が行われない場合には、制御電極電圧Vcの極性が画素電圧Vpの極性と異なる期間が存在するため、ディスクリネーションが発生してしまうことがわかる。従って、画素電圧Vpに対して極性反転が行われている場合には、制御電極電圧Vcに対しても、画素電圧Vpの極性と同極性となるように極性反転が行われることが好ましい。
<2.第1の実施の形態の変形例>
上記実施の形態では、光変調パネル10が光透過型となっており、光変調パネル10の背後からバックライト20の光が照射されていたが、例えば、図32に示したように、光変調パネル10が光反射型となっており、バックライト20が省略されていてもよい。光変調パネル10が光反射型となっている場合、例えば、偏光板10Eが省略され、共通電極15および櫛歯状電極16が金属材料で構成され、透明基板41が光透過性の低い材料で構成されていてもよい。
また、上記実施の形態およびその変形例では、対向基板10Bがバックライト20側(または画像表示面とは反対側)に配置されていたが、例えば、バックライト20とは反対側(つまり画像表示面側)に配置されていてもよい。このとき、ブラックマトリクス47は、対向基板10B側に設けられていてもよい。
<3.第2の実施の形態>
[構成]
図33は、本技術の第2の実施の形態に係るプロジェクタ2(投射型表示装置)の全体構成の一例を表したものである。プロジェクタ2は、例えば、図示しない情報処理装置の画面に表示されている画像をスクリーン190上に投影するものである。プロジェクタ2は、反射型の液晶パネルをライトバルブとして使用した反射型液晶プロジェクタである。このライトバルブが、上記実施の形態の変形例に係る光変調パネル10となっており、この光変調パネル10が、駆動回路30によって駆動される。
プロジェクタ2は、例えば、赤、緑および青の各色用の液晶ライトバルブ(光変調パネル10)を3枚用いてカラー画像表示を行う、いわゆる3板方式のものである。プロジェクタ2は、例えば、発光部110と、ダイクロイックミラー125,126と、全反射ミラー127と、光変調パネル10(10R,10G,10B)とを備える。プロジェクタ2は、さらに、例えば、偏光ビームスプリッタ160,170,180と、合成プリズム140と、投射レンズ150とを備える。なお、発光部110、ダイクロイックミラー125,126、全反射ミラー127、偏光ビームスプリッタ160,170,180および合成プリズム140からなる光学系が、「照明光学系」の一具体例に相当する。また、投射レンズ150が、「投影光学系」の一具体例に相当する。
発光部110は、カラー画像表示に必要とされる、赤色光、青色光および緑色光を含んだ白色光を発するものであり、例えばハロゲンランプ、メタルハライドランプまたはキセノンランプなどにより構成されている。ダイクロイックミラー125は、発光部110の光路AX上に配置されており、発光部110からの光を、青色光111Bとその他の色光(赤色光111R,緑色光111G)とに分離する機能を有する。ダイクロイックミラー126は、発光部110の光路AX上に配置されており、ダイクロイックミラー125を通過した光を、赤色光111Rと緑色光111Gとに分離する機能を有する。全反射ミラー127は、ダイクロイックミラー125で反射された光の光路上に配置されており、ダイクロイックミラー125によって分離された青色光111Bを、偏光ビームスプリッタ180に向けて反射する。
偏光ビームスプリッタ160は、赤色光111Rの光路上に配置されており、偏光分離面160Aにおいて、入射した赤色光111Rを互いに直交する2つの偏光成分に分離する機能を有する。偏光ビームスプリッタ170は、緑色光111Gの光路上に配置されており、偏光分離面170Aにおいて、入射した緑色光111Gを互いに直交する2つの偏光成分に分離する機能を有する。偏光ビームスプリッタ180は、青色光111Bの光路上に配置されており、偏光分離面180Aにおいて、入射した青色光111Bを互いに直交する2つの偏光成分に分離する機能を有する。偏光分離面160A,170A,180Aは、一方の偏光成分(例えばS偏光成分)を反射し、他方の偏光成分(例えばP偏光成分)を透過する。
液晶ライトバルブは、光変調パネル10であり、入力された映像信号に基づいて入射光を変調することにより、各色の映像光を生成するものである。赤色光用の液晶ライトバルブ(光変調パネル10R)は、偏光分離面160Aにおいて反射された赤色光111Rの光路上に配置されている。赤色光用の液晶ライトバルブ(光変調パネル10R)は、例えば、赤色の映像信号に応じてパルス幅変調(PWM)されたデジタル信号によって駆動され、それによって入射光を変調させると共に、その変調光を偏光ビームスプリッタ160に向けて反射する機能を有する。緑色光用の液晶ライトバルブ(光変調パネル10G)は、偏光分離面170Aにおいて反射された緑色光111Gの光路上に配置されている。緑色光用の液晶ライトバルブ(光変調パネル10G)は、例えば、緑色の映像信号に応じてパルス幅変調(PWM)されたデジタル信号によって駆動され、それによって入射光を変調させると共に、その変調光を偏光ビームスプリッタ170に向けて反射する機能を有する。青色光用の液晶ライトバルブ(光変調パネル10B)は、偏光分離面180Aにおいて反射された青色光111Bの光路上に配置されている。青色光用の液晶ライトバルブ(光変調パネル10B)は、例えば、青色の映像信号に応じてパルス幅変調(PWM)されたデジタル信号によって駆動され、それによって入射光を変調させると共に、その変調光を偏光ビームスプリッタ180に向けて反射する機能を有する。
合成プリズム140は、各色光用の液晶ライトバルブから出射され、偏光ビームスプリッタ160,170,180を透過した各変調光の光路が互いに交差する位置に配置されている。合成プリズム140は、各変調光を合成し、カラーの映像光を生成する機能を有している。投射レンズ150は、合成プリズム140から出射された映像光の光路上に配置されており、合成プリズム140から出射された映像光を、スクリーン190に向けて投射する機能を有する。
本実施の形態では、各色光用の液晶ライトバルブにおいて、上記第1の実施の形態の変形例に係る光変調パネル10が用いられている。これにより、ディスクリネーションを低減しつつ、製造工程の複雑化を緩和することができる。
<4.第3の実施の形態>
図34は、本技術の第3の実施の形態に係るプロジェクタ3(投射型表示装置)の全体構成の一例を表したものである。プロジェクタ3は、例えば、図示しない情報処理装置の画面に表示されている画像をスクリーン190上に投影するものである。プロジェクタ3は、透過型の液晶パネルをライトバルブとして使用した透過型液晶プロジェクタである。このライトバルブが、上記第1の実施の形態の光変調パネル10となっており、この光変調パネル10が、駆動回路30によって駆動される。
プロジェクタ3は、例えば、赤、緑および青の各色用の液晶ライトバルブ(光変調パネル10)を3枚用いてカラー画像表示を行う、いわゆる3板方式のものである。プロジェクタ3は、例えば、発光部110と、光路分岐部120、空間光変調部130、合成プリズム140および、投射レンズ150を備える。
光路分岐部120は、発光部110から出力された光111を波長帯の互いに異なる複数の色光に分離して、各色光を空間光変調部130の被照射面に導くものである。光路分岐部120は、例えば、図34に示したように、1つのクロスミラー121と、2つのミラー122と、2つのミラー123とを含んで構成されている。クロスミラー121は、発光部110から出力された光111を波長帯の互いに異なる複数の色光に分離する共に各色光の光路を分岐するものである。このクロスミラー121は、例えば、光軸AX上に配置されており、互いに異なる波長選択性を持つ2枚のミラーを互いに交差させて連結して構成されている。ミラー122,123は、クロスミラー121により光路分岐された色光(図34では赤色光111R,青色光111B)を反射するものであり、光軸AXとは異なる場所に配置されている。2つのミラー122は、クロスミラー121に含まれる一のミラーによって光軸AXと交差する一の方向に反射された光(図34では赤色光111R)を光変調パネル10Rの被照射面に導くように配置されている。2つのミラー123は、クロスミラー121に含まれる他のミラーによって光軸AXと交差する他の方向に反射された光(図34では青色光111B)を光変調パネル10Bの被照射面に導くように配置されている。なお、発光部110から出力された光111のうちクロスミラー121を透過して光軸AX上を通過する光(図34では緑色光111G)は、光軸AX上に配置された光変調パネル10Gの被照射面に入射する。
光変調パネル10Rは、合成プリズム140の一の面との対向領域に配置されている。この光変調パネル10Rは、入射した赤色光111Rを映像信号に基づいて変調して赤画像光112Rを生成し、この赤画像光112Rを光変調パネル10Rの背後にある合成プリズム140の一の面に出力する。光変調パネル10Gは、合成プリズム140の他の面との対向領域に配置されている。この光変調パネル10Gは、入射した緑色光111Gを映像信号に基づいて変調して緑画像光112Gを生成し、この緑画像光112Gを光変調パネル10Gの背後にある合成プリズム140の他の面に出力する。光変調パネル10Bは、合成プリズム140のその他の面との対向領域に配置されている。この光変調パネル10Bは、入射した青色光111Bを映像信号に基づいて変調して青画像光112Bを生成し、この青画像光112Bを光変調パネル10Bの背後にある合成プリズム140のその他の面に出力する。
合成プリズム140は、複数の変調光を合成して画像光を生成する。この合成プリズム140は、例えば、光軸AX上に配置されており、例えば、4つのプリズムを接合して構成されたクロスプリズムである。これらのプリズムの接合面には、例えば、多層干渉膜等により、互いに異なる波長選択性を持つ2つの選択反射面が形成されている。一の選択反射面は、例えば、光変調パネル10Rから出力された赤画像光112Rを光軸AXと平行な方向に反射して投射レンズ150の方向に導く。また、他の選択反射面は、例えば、光変調パネル10Bから出力された青画像光112Bを光軸AXと平行な方向に反射して投射レンズ150の方向に導く。また、光変調パネル10Gから出力された緑画像光112Gは、2つの選択反射面を透過して、投射レンズ150の方向に進む。結局、合成プリズム140は、光変調パネル10R,10G,10Bによってそれぞれ生成された画像光を合成して画像光113を生成し、生成した画像光113を投射部150に出力する。
投影レンズ150は、合成プリズム140から出力された画像光113をスクリーン190上に投影して画像を表示させる。この投影レンズ150は、例えば、光軸AX上に配置されている。
本実施の形態では、各色光用の液晶ライトバルブにおいて、上記第1の実施の形態の光変調パネル10が用いられている。これにより、ディスクリネーションを低減しつつ、製造工程の複雑化を緩和することができる。
<5.第4の実施の形態>
図35は、本技術の第4の実施の形態に係る電子機器4の概略構成の一例を表す斜視図である。電子機器4は、携帯電話機であり、例えば、図35に示したように、本体部211と、本体部211に対して開閉可能に設けられた表示体部212とを備える。本体部211は、操作ボタン215と、送話部216を有する。表示体部212は、表示装置213と、受話部217とを有する。表示装置213は、電話通信に関する各種表示を、表示装置213の表示画面214に表示する。電子機器4は、表示装置213の動作を制御するための制御部を備える。この制御部は、電子機器4全体の制御を司る制御部の一部として、またはその制御部とは別に、本体部211または表示体部212の内部に設けられている。
表示装置213は、上記第1の実施の形態およびその変形例に係る表示装置1と同一の構成を備える。これにより、ディスクリネーションを低減しつつ、製造工程の複雑化を緩和することができる。
なお、上記第1の実施の形態およびその変形例に係る表示装置1を適用可能な電子機器としては、以上に説明した携帯電話機等の他にも、パーソナルコンピュータ、液晶テレビ、ビューファインダ型またはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話機、POS端末器等が挙げられる。
また、例えば、本技術は以下のような構成を取ることができる。
(1)
画素電極および画素回路を含む複数の画素がマトリクス状に配置されたアレイ基板と、
前記アレイ基板と対向して配置され、共通電極および制御電極を有する対向基板と、
前記アレイ基板と前記対向基板との間に配置された液晶層と
を備え、
前記共通電極は、各前記画素電極と対向して配置され、
前記制御電極は、前記共通電極とは絶縁分離され、少なくとも各前記画素電極と非対向の位置に、前記画素電極の端縁に沿って配置されている
光変調パネル。
(2)
前記制御電極は、複数の櫛歯状電極を含んで構成され、
各前記櫛歯状電極は、前記画素電極の、列方向に延在する端縁に沿って延在する複数の櫛歯部と、各前記櫛歯部に連結されるとともに、前記画素電極の、行方向に延在する端縁に沿って延在する連結部とを含んで構成されている
(1)に記載の光変調パネル。
(3)
前記液晶層のダイレクタが、電圧未印加のときに、方位角φに向かって極角θだけ傾いており、
各前記櫛歯状電極は、前記画素電極の端縁のうち、前記液晶層のダイレクタの方位角φとは180度異なる方位に存在する端縁に沿って配置されている
(2)に記載の光変調パネル。
(4)
前記制御電極は、前記共通電極よりも前記液晶層寄りに配置されている
(1)または(2)に記載の光変調パネル。
(5)
前記制御電極は、前記共通電極と同一面内に配置されており、
前記共通電極は、前記制御電極と対向する位置にスリットを有する
(1)または(2)に記載の光変調パネル。
(6)
前記制御電極は、前記共通電極よりも前記液晶層から離れて配置されており、
前記共通電極は、前記制御電極と対向する位置の全体または一部にスリットを有する
(1)または(2)に記載の光変調パネル。
(7)
前記アレイ基板は、各前記画素電極と非対向の位置であって、かつ前記制御電極と対向する位置に、前記制御電極との関係で前記液晶層内に電界を生じさせる層を有しない
(1)ないし(6)のいずれか1つに記載の光変調パネル。
(8)
前記アレイ基板または前記対向基板は、少なくとも前記制御電極と対向する位置に遮光層を有する
(1)ないし(6)のいずれか1つに記載の光変調パネル。
(9)
前記対向基板は、前記共通電極および前記制御電極と外部回路とを互いに電気的に接続する複数の配線を有する
(1)ないし(6)のいずれか1つに記載の光変調パネル。
(10)
映像信号に基づいて光を変調する光変調パネルと、
前記光変調パネルに光を照射する光源と、
前記光変調パネルを駆動する駆動回路と
を備え、
前記光変調パネルは、
画素電極および画素回路を含む複数の画素がマトリクス状に配置されたアレイ基板と、
前記アレイ基板と対向して配置され、共通電極および制御電極を有する対向基板と、
前記アレイ基板と前記対向基板との間に配置された液晶層と
を有し、
前記共通電極は、各前記画素電極と対向して配置され、
前記制御電極は、前記共通電極とは絶縁分離され、少なくとも各前記画素電極と非対向の位置に、前記画素電極の端縁に沿って配置されている
表示装置。
(11)
前記制御電極は、複数の櫛歯状電極を含んで構成され、
各前記櫛歯状電極は、前記画素電極の、列方向に延在する端縁に沿って延在する複数の櫛歯部と、各前記櫛歯部に連結されるとともに、前記画素電極の、行方向に延在する端縁に沿って延在する連結部とを含んで構成されている
(10)に記載の表示装置。
(12)
前記共通電極に印加される共通電圧よりも大きな電圧を正極性とし、前記共通電圧よりも小さな電圧を負極性としたときに、
前記駆動回路は、電圧印加対象の前記櫛歯状電極に対して、前記電圧印加対象の前記櫛歯状電極に対応する前記画素電極に印加される画素電圧と同じ極性の制御電圧を前記電圧印加対象の前記櫛歯状電極に印加する
(11)に記載の表示装置。
(13)
前記駆動回路は、前記画素電圧の走査に同期して、前記制御電圧の走査を行い、さらに、前記画素電圧が1フレームごとに極性反転している場合に、前記制御電圧を、前記画素電圧の極性と同極性となるように1フレームごとに極性反転させる
(10)ないし(12)のいずれか1つに記載の表示装置。
(14)
前記駆動回路は、前記櫛歯状電極ごとに、前記制御電圧の走査を行う
(13)に記載の表示装置。
(15)
前記駆動回路は、互いに隣接する2つの前記画素電極の電位差の平均値に応じた値の前記制御電圧を前記櫛歯状電極に印加する
(14)に記載の表示装置。
(16)
前記駆動回路は、複数の前記櫛歯状電極のうち互いに隣接する複数の前記櫛歯状電極ごとに、前記制御電圧の走査を行う
(13)に記載の表示装置。
(17)
前記駆動回路は、互いに隣接する2つの前記画素電極の電位差の平均値に応じた値の前記制御電圧を前記櫛歯状電極に印加する
(16)に記載の表示装置。
(18)
前記共通電極および前記制御電極と前記駆動回路とを互いに電気的に接続するフレキシブルプリント基板をさらに備えた
(10)ないし(17)のいずれか1つに記載の表示装置。
(19)
表示装置を備え、
前記表示装置は、
映像信号に基づいて光を変調する光変調パネルと、
前記光変調パネルの背後から光を照射するバックライトと、
前記光変調パネルを駆動する駆動回路と
を有し、
前記光変調パネルは、
画素電極および画素回路を含む複数の画素がマトリクス状に配置されたアレイ基板と、
前記アレイ基板と対向して配置され、共通電極および制御電極を有する対向基板と、
前記アレイ基板と前記対向基板との間に配置された液晶層と
を有し、
前記共通電極は、各前記画素電極と対向して配置され、
前記制御電極は、前記共通電極とは絶縁分離され、少なくとも各前記画素電極と非対向の位置に、前記画素電極の端縁に沿って配置されている
電子機器。
1…表示装置、2,3…プロジェクタ、4…電子機器、10,10R,10G,10B…光変調パネル、10A…アレイ基板、10B…対向基板、10C…液晶層、10D,10E…偏光板、11…画素、12A…画素電極、12B…画素回路、13…データドライバ、14,17…スキャンドライバ、15…共通電極、16…櫛歯状電極、16A…櫛歯、16B…連結部、18…液晶ダイレクタ、19…ディスクリネーション発生部、20…バックライト、30…駆動回路、41,46…透明基板、42,45…層間絶縁膜、43,44…配向膜、47…ブラックマトリクス、110…発光部、111R…赤色光、111G…緑色光、111B…青色光、120…光路分岐部、121…クロスミラー、122,123…ミラー、125,126…ダイクロイックミラー、127…全反射ミラー、130…空間光変調部、140…合成プリズム、150…投射レンズ、160,170,180…偏光ビームスプリッタ、170A,180A…偏光分離面、190…スクリーン、211…本体部、212…表示体部、213…表示装置、214…表示画面、215…操作ボタン、216…送話部、217…受話部。

Claims (18)

  1. 映像信号に基づいて光を変調する光変調パネルと、
    前記光変調パネルに光を照射する光源と、
    前記光変調パネルを駆動する駆動回路と
    を備え、
    前記光変調パネルは、
    画素電極および画素回路を含む複数の画素がマトリクス状に配置されたアレイ基板と、
    前記アレイ基板と対向して配置され、共通電極および制御電極を有する対向基板と、
    前記アレイ基板と前記対向基板との間に配置された液晶層と
    を有し、
    前記共通電極は、各前記画素電極と対向して配置され、
    前記制御電極は、前記共通電極とは絶縁分離され、少なくとも各前記画素電極と非対向の位置に、前記画素電極の端縁に沿って配置されており、
    前記制御電極は、複数の櫛歯状電極を含んで構成され、
    各前記櫛歯状電極は、前記画素電極の、列方向に延在する端縁に沿って延在する複数の櫛歯部と、各前記櫛歯部に連結されるとともに、前記画素電極の、行方向に延在する端縁に沿って延在する連結部とを含んで構成されており、
    前記共通電極に印加される共通電圧よりも大きな電圧を正極性とし、前記共通電圧よりも小さな電圧を負極性としたときに、
    前記駆動回路は、電圧印加対象の前記櫛歯状電極に対して、前記電圧印加対象の前記櫛歯状電極に対応する前記画素電極に印加される画素電圧と同じ極性の制御電圧を前記電圧印加対象の前記櫛歯状電極に印加し、
    前記液晶層のダイレクタが、電圧未印加のときに、方位角φに向かって極角θだけ傾いており、
    各前記櫛歯状電極は、前記画素電極の端縁のうち、前記液晶層のダイレクタの方位角φとは180度異なる方位に存在する端縁に沿って配置されている
    表示装置。
  2. 前記駆動回路は、前記画素電圧の走査に同期して、前記制御電圧の走査を行い、さらに、前記画素電圧が1フレームごとに極性反転している場合に、前記制御電圧を、前記画素電圧の極性と同極性となるように1フレームごとに極性反転させる
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記駆動回路は、前記櫛歯状電極ごとに、前記制御電圧の走査を行う
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記駆動回路は、互いに隣接する2つの前記画素電極の電位差の平均値に応じた値の前記制御電圧を前記櫛歯状電極に印加する
    請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記駆動回路は、複数の前記櫛歯状電極のうち互いに隣接する複数の前記櫛歯状電極ごとに、前記制御電圧の走査を行う
    請求項2に記載の表示装置。
  6. 前記駆動回路は、互いに隣接する2つの前記画素電極の電位差の平均値に応じた値の前記制御電圧を前記櫛歯状電極に印加する
    請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記共通電極および前記制御電極と前記駆動回路とを互いに電気的に接続するフレキシブルプリント基板をさらに備えた
    請求項1に記載の表示装置。
  8. 前記制御電極は、前記共通電極よりも前記液晶層寄りに配置されている
    請求項1に記載の表示装置。
  9. 前記制御電極は、前記共通電極と同一面内に配置されており、
    前記共通電極は、前記制御電極と対向する位置にスリットを有する
    請求項1に記載の表示装置。
  10. 前記制御電極は、前記共通電極よりも前記液晶層から離れて配置されており、
    前記共通電極は、前記制御電極と対向する位置の全体または一部にスリットを有する
    請求項1に記載の表示装置。
  11. 前記アレイ基板または前記対向基板は、少なくとも前記制御電極と対向する位置に遮光層を有する
    請求項1に記載の表示装置。
  12. 前記対向基板は、前記共通電極および前記制御電極と外部回路とを互いに電気的に接続する複数の配線を有する
    請求項1に記載の表示装置。
  13. 表示装置を備え、
    前記表示装置は、
    映像信号に基づいて光を変調する光変調パネルと、
    前記光変調パネルの背後から光を照射するバックライトと、
    前記光変調パネルを駆動する駆動回路と
    を有し、
    前記光変調パネルは、
    画素電極および画素回路を含む複数の画素がマトリクス状に配置されたアレイ基板と、
    前記アレイ基板と対向して配置され、共通電極および制御電極を有する対向基板と、
    前記アレイ基板と前記対向基板との間に配置された液晶層と
    を有し、
    前記共通電極は、各前記画素電極と対向して配置され、
    前記制御電極は、前記共通電極とは絶縁分離され、少なくとも各前記画素電極と非対向の位置に、前記画素電極の端縁に沿って配置されており、
    前記制御電極は、複数の櫛歯状電極を含んで構成され、
    各前記櫛歯状電極は、前記画素電極の、列方向に延在する端縁に沿って延在する複数の櫛歯部と、各前記櫛歯部に連結されるとともに、前記画素電極の、行方向に延在する端縁に沿って延在する連結部とを含んで構成されており、
    前記共通電極に印加される共通電圧よりも大きな電圧を正極性とし、前記共通電圧よりも小さな電圧を負極性としたときに、
    前記駆動回路は、電圧印加対象の前記櫛歯状電極に対して、前記電圧印加対象の前記櫛歯状電極に対応する前記画素電極に印加される画素電圧と同じ極性の制御電圧を前記電圧印加対象の前記櫛歯状電極に印加し、
    前記液晶層のダイレクタが、電圧未印加のときに、方位角φに向かって極角θだけ傾いており、
    各前記櫛歯状電極は、前記画素電極の端縁のうち、前記液晶層のダイレクタの方位角φとは180度異なる方位に存在する端縁に沿って配置されている
    電子機器。
  14. 前記駆動回路は、前記画素電圧の走査に同期して、前記制御電圧の走査を行い、さらに、前記画素電圧が1フレームごとに極性反転している場合に、前記制御電圧を、前記画素電圧の極性と同極性となるように1フレームごとに極性反転させる
    請求項13に記載の電子機器。
  15. 前記駆動回路は、前記櫛歯状電極ごとに、前記制御電圧の走査を行う
    請求項14に記載の電子機器。
  16. 前記駆動回路は、互いに隣接する2つの前記画素電極の電位差の平均値に応じた値の前記制御電圧を前記櫛歯状電極に印加する
    請求項15に記載の電子機器。
  17. 前記駆動回路は、複数の前記櫛歯状電極のうち互いに隣接する複数の前記櫛歯状電極ごとに、前記制御電圧の走査を行う
    請求項14に記載の電子機器。
  18. 前記駆動回路は、互いに隣接する2つの前記画素電極の電位差の平均値に応じた値の前記制御電圧を前記櫛歯状電極に印加する
    請求項17に記載の電子機器。
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