JP2005307998A - 軸受部品、軸受用保持器、光センサ付軸受および装置の応力の検知方法 - Google Patents

軸受部品、軸受用保持器、光センサ付軸受および装置の応力の検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 軸受装置の応力を簡単かつ正確に検知することができる軸受部品、軸受用保持器、および、光センサ付軸受、および、装置の応力の検知方法を提供すること。
【解決手段】 冠形保持器5を、加熱流動化したナイロン66に、ZnSにCuをドーパントした応力発光材を混ぜ込んで、この応力発光材が混入されたナイロン66を、金型に注入して、冷却固化されて形成する。また、冠形保持器5の環状部6に対向する第2のシール部材8の芯金部13に受光素子9を固定する。光センサ付軸受の運転中に、冠形保持器5から発せられた光を、受光素子9で受光して、光センサ付軸受の応力を検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、軸受部品、軸受用保持器、光センサ付軸受および装置の応力の検知方法に関する。
従来、軸受の部品の応力の検知方法としては、軸受用保持器に歪ゲージを貼り付けた後、その歪ゲージを貼り付けた軸受用保持器を、内輪と外輪との間に組み込んで、その後、軸受用保持器を略静止させた状態で内輪と外輪とを互いに逆回転させて、上記軸受用保持器に貼り付けられた歪ゲージの抵抗値を測定することにより軸受用保持器の歪を計測し、このことから軸受の部品の応力を検知する方法がある。
しかしながら、上記軸受の部品の応力の検知方法では、歪ゲージの抵抗値を測定しなければならないので、電気回路を形成しなければならなくて、回転する転動体や軌道輪からの歪ゲージからの信号を、スリップリング等を介して伝えなければならなくて、応力検出精度が悪く、かつ、簡単に応力を検出できないという問題がある。
また、上記従来の軸受の部品の応力の検知方法では、軸受用保持器を略静止させた状態で、内外輪を逆回転させて、軸受用保持器の歪を測定しているので、測定された歪に軸受用保持器の慣性の効果等の効果を反映させることができず、軸受の運転中に軸受用保持器に実際に発生する歪を精密に測定できないという問題がある。このことから、軸受の応力を正確に検知することができないという問題がある。
特開平10−239186号公報 特開2003−342561号公報
そこで、本発明の課題は、軸受装置の応力を簡単かつ正確に検知することができる軸受部品、軸受用保持器、および、光センサ付軸受、および、装置の応力の検知方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の軸受部品は、応力発光材を含むことを特徴としている。
尚、上記軸受部品とは、内輪、外輪、軸受用保持器、シール部材等、軸受を構成する部品をさすものとする。
本発明の軸受部品は、応力発光材を含んでいるので、軸受部品に歪が発生したときに、軸受部品から軸受部品の応力分布(歪の分布)に対応する光が発せられることになる。したがって、この軸受部品の応力分布に対応する光を検知することにより、軸受部品の歪の分布を測ることができる。したがって、この発明の軸受部品を用いて軸受を構成すると、軸受部品からの光を検出するだけで、軸受部品の応力分布を検知できる。したがって、この発明の軸受部品を用いて軸受を構成すると、従来のように、軸受部品の歪の分布を測定するのに、歪ゲージを軸受部品に貼り付けたり、電気回路を構成したりする必要がないので、軸受の応力を簡単安価に検知することができる。また、軸受が実際に稼動している状態での軸受部品の歪分布を計測することができるので、軸受の応力を精密に検知できる。
また、この発明の軸受用保持器は、応力発光材を含むことを特徴としている。
この発明の軸受用保持器は、応力発光材を含んでいるので、この発明の軸受用保持器を軸受に組み込めば、例えば、高速で回転している軸受用保持器が自励振動等を起こして歪を生ずる度に、軸受用保持器から光が発せられることになる。すなわち、軸受用保持器は、軸受部品の中でも軸受の運転中に歪が起こり易く、歪が検知され易いので、軸受の応力を更に正確に検知することができる。また、軸受の運転中の軸受用保持器の歪を測定できるので、測定する歪に軸受用保持器の慣性の効果等も加味することができて、軸受の応力を更に精密に検知することができる。
また、この発明の光センサ付軸受は、上記発明の軸受部品と、この軸受部品から発せられた光を検知する光検知センサとを備えている。
上記発明の光センサ付軸受は、上記発明の軸受部品と、この軸受部品から発せられた光を検知する光検知センサとを備えるので、上記軸受部品から発せられた光を光検知センサで検知することによって、軸受部品の歪(応力)を常時検知することができる。したがって、軸受部品の歪を測定できると共に、この軸受部品の歪に基づいて応力発光材を含まない軸受部品の歪を測定できる。したがって、上記発明の軸受部品および応力発光材を含まない軸受部品の劣化の度合いを常時正確に測定できる。
また、この発明の装置の応力の検知方法は、応力発光材を含んだ部品を用意し、上記応力発光材を含んだ部品をある状態において、この部品から発せられた光を光検知センサで検知して、上記部品の応力を検知する。
本発明によれば、応力発光材を含んだ部品から発せられた光を検出することによって、部品の応力を測定することができる。
また、一実施形態の装置の応力の検知方法は、装置が軸受装置である。
上記実施形態によれば、装置が軸受装置であるので、軸受装置の応力を簡単安価に検知できる。
また、一実施形態の装置の応力の検知方法は、上記装置は、シール装置であり、上記部品は、芯金部と、応力発光材を含んだシールリップを有する弾性部とを備えたシール部材であり、上記シールリップが透明軸に所定の圧力で接触するように、上記シール部材を上記透明軸に所定の圧力で押圧した状態で、上記シールリップと上記透明軸とを相対的に摺動させて、上記シールリップから発せられて上記透明軸の一部を透過した光を、光検知センサで検知することによって、装置の応力の検知を行っている。
上記実施形態によれば、上記シールリップが上記透明軸に所定の圧力で接触するように、上記シール部材を上記透明軸に所定の圧力で押圧した状態で、上記シールリップと上記透明軸とを相対的に摺動させて、上記シールリップから発せられて上記透明軸の一部を透過した光を、光検知センサで検知することによって行っているので、シールリップが直接回転軸に接触するトランスミッションのオイルシール装置等のシール装置の摩耗や劣化を精密かつ簡単に測定することができる。
本発明の軸受部品は、応力発光材を含んでいるので、軸受部品からの光を検知することにより、軸受部品の歪の分布を測ることができる。したがって、この発明の軸受部品を用いて軸受を構成すると、軸受部品からの光を検出するだけで、軸受部品の歪の分布を測定できて、簡単安価に軸受の応力を検知することができる。また、軸受が実際に稼動している状態での軸受部品の歪の分布を計測することができるので、軸受の応力を精密に検知できる。
また、本発明の軸受用保持器は、応力発光材を含んでいるので、この発明の軸受用保持器を軸受に組み込めば、例えば、高速で回転している軸受用保持器が自励振動等を起こして歪を生ずる度に、軸受用保持器から光が発せられることになる。したがって、軸受用保持器は、軸受部品の中でも軸受の運転中に歪が起こり易く、歪が検知され易いので、軸受の応力を更に精密に検知することができる。また、実際に稼動中の軸受用保持器の歪を測定できるので、測定する歪に軸受用保持器の慣性の効果等も加味することができて、軸受の応力を精密に検知することができる。
また、本発明の装置の応力の検知方法によれば、応力発光材を含んだ部品から発せられた光を検出することによって、部品の応力を測定することができて、部品の応力に基づいて装置の応力を精密に検知できる。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態の光センサ付軸受の軸方向の断面図である。
この光センサ付軸受は、外輪1と、内輪2と、玉3と、この発明の軸受用保持器の一実施形態の冠形保持器5と、第1のシール部材7と、第2のシール部材8と、光検知センサとしての受光素子9とを備える。
上記外輪1は、内周面に深溝型の軌道溝を有している。また、上記外輪1は、内周面の軸方向の両側の端部に、環状のシール部材取付溝を有している。一方、上記内輪2は、外周面における外輪1の軌道溝に対向する部分に深溝型の軌道溝を有している。上記内輪2の内周面は、図示しない回転軸の外周面に固定されている。
上記玉3は、外輪1の軌道溝と内輪2の軌道溝との間に、冠形保持器5によって保持された状態で、周方向に一定の間隔を隔てられて複数配置されている。
上記第1のシール部材7は、冠形保持器5の環状部6が配置されてない側の端部に配置されている。上記第1のシール部材7は、芯金部10と、弾性部11とを備える。上記芯金部10は、径方向に配置されている金属製の中空の円板板の外周縁部が、略軸方向に折り曲げられた形状をしており、弾性部11は、芯金部10の玉3側と反対側の外面を覆うように配置されている。
上記弾性部11の径方向外方の部分は、上記シール部材取付溝に圧入固定されている一方、弾性部11の径方向内方のシールリップは、内輪2の外周面に、接触させられている。
一方、上記第2のシール部材8は、冠形保持器5の環状部6が配置されている側の端部に配置されている。上記第2のシール部材8は、芯金部13と、弾性部14とを備える。上記芯金部13は、径方向に配置されている金属製の中空の円板板の外周縁部が、略軸方向に折り曲げられた形状をしており、弾性部14は、芯金部13の玉3側と反対側の外面を覆うように配置されている。
上記弾性部14の径方向外方の部分は、上記シール部材取付溝に圧入固定されている一方、弾性部14の径方向内方のシールリップは、内輪2の外周面に、接触させられている。
上記受光素子9は、第2のシール部材8の芯金部13における冠形保持器5の環状部6に対向する部分に固定されている。上記受光素子9の受光面16は、冠形保持器5の環状部6の方向に向けられている。
図2は、上記冠形保持器5の斜視図である。
図1および図2に示すように、上記冠形保持器5の環状部6の軸方向の端面は、略同一平面の一部分から構成されている。また、図2に示すように、上記冠形保持器5の環状部6と反対側の軸方向の端部には、玉3(図1参照)を収容するポケット31が、周方向に等間隔に8個形成されている。上記冠形保持器5は、ナイロン66に、ZnSにMnをドーパントした応力発光材を混ぜ込んだ材質から成っている。
上記光センサ付軸受の応力の検知を、この発明の装置の応力の検知方法の一実施形態の軸受装置の応力の検知方法を用いて以下のように行う。
先ず、発光材含有部品用意工程を行う。この発光材含有部品用意工程では、射出成形により図2に示す冠形保持器5を形成する。詳細には、加熱流動化したナイロン66に、ZnSにMnをドーパントした応力発光材を混ぜ込んで、この応力発光材が混入されたナイロン66を、1乃至数箇所の注入口(ゲート)を介して冠形保持器の金型に注入して、冷却固化することにより図2に示す冠形保持器5を形成する。
次に、光センサ付軸受組立工程を行う。この光センサ付軸受組立工程では、外輪1と、内輪2と、玉3と、冠形保持器5と、第1のシール部材7と、受光素子9が固定された第2のシール部材8とを、組み立てて、図1に示す光センサ付軸受を形成する。
続いて、光センサ付軸受設置工程を行う。この光センサ付軸受設置工程では、光センサ付軸受を、内輪2の内周面が回転軸(図示せず)を支持するように、かつ、外輪1の外周面がハウジング(図示せず)に固定されるように、所定の箇所に設置する。
続いて、部品応力検知工程を行う。この部品応力検知工程では、光センサ付軸受の運転中(例えば回転軸を回転させる)に、冠形保持器5から発せられる光を受光素子9で受光して、受光した光の強度に基づいて冠形保持器5内部の応力分布を測定し、冠形保持器5の応力分布を精密に測定する。
最後に、軸受応力検知工程を行う。この軸受応力検知工程では、部品応力検知工程で測定した冠形保持器5の応力分布に基づいて、この応力分布と相関関係(換算関係)を有する外輪1、内輪2および玉3の夫々の応力分布を算出し、光センサ付軸受の故障箇所の判断を行う。尚、外輪1、内輪2および玉3は、光センサ付軸受の運転中、冠形保持器5と既知の相互作用(勿論、この相互作用は、軸受の型毎に異なる。)を行っているので、冠形保持器5の応力分布がわかれば、夫々の部品の応力分布を正確に検知することができるのである。
上記実施形態によれば、上記冠形保持器5は、応力発光材を含んでいるので、冠形保持器5に歪が発生したときに、冠形保持器5から冠形保持器5の歪の分布に対応する光が発せられることになる。したがって、この光を検知することにより、冠形保持器5の歪の分布を測ることができる。
また、上記実施形態の光センサ付軸受は、冠形保持器5と、この冠形保持器5の環状部6に対向配置された受光素子9とを備えるので、冠形保持器5からの光を受光素子9で受光するだけで、冠形保持器5内部の応力分布(歪の分布)を測定することができて、この冠形保持器5の応力分布に基づいて、冠形保持器5と相互作用している外輪1内部、内輪2内部および玉3内部の応力分布、すなわち、光センサ付軸受の応力を検知できる。したがって、上記実施形態の光センサ付軸受によれば、従来のように、軸受部品の歪の分布を測定するのに、ひずみゲージを軸受部品に貼り付けたり、電気回路を構成したりする必要がないので、簡単安価に冠形保持器5、外輪1、内輪2、玉3の応力を検知することができる。
また、上記光センサ付軸受によれば、応力発光材を含有しているのが、軸受部品の中でも軸受の運転中に歪が起こり易く、歪が特に検知され易い軸受用保持器(今の場合冠形保持器5)であるので、光センサ付軸受の応力を正確に検知することができる。すなわち、高速で回転している冠形保持器5が自励振動等を起こして歪を生ずる度に、冠形保持器5からその歪分布に対応する輝度の光が発せられて、軸受の応力を正確に検知することができる。
また、上記光センサ付軸受の応力の検知方法によれば、光センサ付軸受の運転中の冠形保持器5の歪を測定できるので、測定する歪に冠形保持器5の慣性の効果等も加味することができて、光センサ付軸受の応力を更に精密に検知することができる。
また、上記光センサ付軸受の応力の検知方法によれば、上記冠形保持器5から発せられた光を常時受光素子9で検知することができて、冠形保持器5の応力分布を常時検知することができる。したがって、光センサ付軸受の応力分布や劣化の度合いを常時測定できる。
また、上記光センサ付軸受の応力の検知方法によれば、上記冠形保持器5が破損する直前の発光を検知して、破損前にこの光センサ軸受が使用される機械の運転を停止あるいは運転条件を変えることで、機械の破損を防止できる。また、軸受が寿命に達すると振動するが、この振動は軸受用保持器の応力にも影響を及ぼすから、この応力変化に伴う発光変化を検知することで軸受の寿命予知ができる。すなわち、インテリジェント軸受(インテリジェント軸受用保持器)が実現できる。
尚、上記実施形態の光センサ付軸受では、軸受用保持器として冠形保持器5を採用し、応力発光材を含む軸受部品として冠形保持器5を選択したが、この発明の光センサ付軸受では、軸受用保持器として二つの環状部の間を複数の柱部で接続する形式の軸受用保持器を採用しても良く、応力発光材を含む軸受部品としてこの二つの環状部の間を複数の柱部で接続する形式の軸受用保持器を選択しても良い。
また、上記実施形態の光センサ付軸受では、応力発光材を含む軸受部品が冠形保持器5であったが、この発明の光センサ付軸受では、応力発光材を含む軸受部品が、外輪、内輪、転動体、シール部材またはこれら以外の軸受の構成部品であっても良い。また、上記実施形態では、応力発光材を含む軸受部品が、冠形保持器5だけであったが、応力発光材を含む軸受部品は、外輪、内輪、転動体、軸受用保持器、シール部材またはこれら以外の軸受の内の二つ以上であっても良く、これに対応して、光センサ付軸受に受光素子を二つ以上設けても良い。
また、上記実施形態では、加熱流動化したナイロン66に、ZnSにMnをドーパントした応力発光材を混ぜ込んで、この応力発光材が混入されたナイロン66を、1乃至数箇所の注入口(ゲート)を介して金型に注入して、冷却固化して、冠形保持器5を形成し、応力発光材を軸受部品の材料に混入する形式を採用したが、この発明では、応力発光材を、例えばシート状に形成して軸受部品の表面に貼り付ける形式を採用しても良い。また、応力発光材あるいは応力発光材を混入した樹脂を、金属(内輪、外輪、転動体、シール部材の芯金部)の中、樹脂(軸受用保持器、転動体がセラミック等の樹脂の場合)の中、または、ゴム(シール部材の弾性部)の中に入れても良いし、応力発光材を、金属の表面、樹脂の表面またはゴムの表面に塗布しても良い。尚、透明部材の中心部に応力発光材を入れれば、外部より中心部の応力が測定できる。
また、上記実施形態では、応力発光材として、ZnSにMnをドーパントした材質を用いたが、この発明では、ZnSにCuをドーパントした材質、SAO−E粉末、MAlにNをドーパントした材質(ここで、Mは、Mg、Ca、StまたはBaであり、Nは、Eu、Ce、Tb、Sm、CuまたはMnか、これらの内の二つ以上の物質である。)、MAlにNをドーパントした材質(ここで、Mは、Ca、StまたはBaであり、Nは、Eu、Ce、Sm、CuまたはMnか、これらの内の二つ以上の物質である。)、MAl1219にNをドーパントした材質(ここで、Mは、Ca、StまたはBaであり、Nは、Eu、Ce、Sm、CuまたはMnか、これらの内の二つ以上の物質である。)、CaAlSiOにNをドーパントした材質(ここで、Nは、Eu、Ce、Sm、CuまたはMnか、これらの内の二つ以上の物質である。)、MMgAl1017にNをドーパントした材質(ここで、Mは、Ca、StまたはBaであり、Nは、Eu、Ce、Sm、CuまたはMnか、これらの内の二つ以上の物質である。)、MMgSiにNをドーパントした材質(ここで、Mは、Ca、StまたはBaであり、Nは、Eu、Ce、Sm、CuまたはMnか、これらの内の二つ以上の物質である。)でも良く、これら以外の応力発光材であっても良い。
また、上記実施形態の光センサ付軸受では、軸方向の冠形保持器5の環状部6側の第2のシール部材8の芯金部13に光検知センサとしての受光素子9を固定したが、この発明の光センサ付軸受では、受光素子を、以下に示すセンサ保持部材に固定しても良い。すなわち、外輪または内輪の軸方向の片側(応力発光材を含有するのが軸受用保持器である場合、軸受用保持器の環状部が存在する側)の内周面に、環状または非環状のセンサ保持部材取付溝を形成し、このセンサ保持部材取付溝に、固定部が取り付けられることによって外輪または内輪に固定されているセンサ保持部材に、応力発光材を含んだ軸受部品に対向するように受光素子を固定しても良い。
また、シール部材よりも転動体側に、例えば、外輪の内周面または内輪の外周面に固定部を固定することにより、断面L字状の光センサ取付部材を取り付け、この光センサ取付部材に、応力発光材を含んだ軸受部品に対向するように受光素子を固定しても良い。
また、この実施形態の光センサ付軸受は、転動体が玉である玉軸受であったが、この発明の光センサ付軸受は、転動体が円筒ころである円筒ころ軸受であっても良く、転動体が円錐ころである円錐ころ軸受であっても良い。
尚、応力発光材を内輪に混入させる場合は、例えば、内輪の外周面における軸方向の所定の箇所の周方向の一部にのみ、応力発光材を混入させておき、上記軸方向の所定の箇所に対向する外輪の内周面の一箇所に受光素子を配置する。また、同様に、応力発光材を外輪に混入させる場合は、例えば、外輪の内周面における軸方向の所定の箇所の周方向の一部にのみ、応力発光材を混入させておき、上記軸方向の所定の箇所に対向する内輪の外周面の一箇所に受光素子を配置する。また、内外輪の端面や内外周面にシート状の応力発光材を貼り付けて、内外輪の応力を測定することもできる。
また、この発明の光センサ付軸受は、転動体を必要としない軸受であっても良い。例えば、この発明の光センサ付軸受は、すべり軸受であっても良く、この場合、応力発光材は、例えば、スリーブに混入されたり貼付けたりされる。また、この発明の光センサ付軸受は、フォイル軸受であっても良く、この場合、応力発光材は、バンプフォイルやトップフォイルに混入されたり貼付けたりされる。
図3は、装置の応力の検知方法の他の実施形態であるトランスミッションの回転軸をシールするためのシール装置のシールリップの応力の測定装置の断面図である。
この測定装置は、シール部材41と、固定部材42と、透明軸43と、光検知センサとしてのカメラ47とを備える。
上記シール部材41は、断面略L字状の芯金部51と、弾性部52とを備える。上記弾性部52は、芯金部51を覆うように配置されている。上記弾性部52の径方向外方の部分は、固定部材42に固定されている一方、弾性部52の径方向内方のシールリップ53は、透明軸43の表面に接触している。上記シールリップ53には、応力発光材が混入されている。
上記透明軸43の内部かつシールリップ53の径方向の内方には、反射鏡46が配置されている。上記反射鏡46は、透明軸43の中心軸に対して略45°傾けられて配置されている。上記反射鏡46は、シールリップ53から発せられて径方向に進んできた光を、軸方向に反射する役割を担っている。
上記カメラ47は、反射鏡46から軸方向に所定間隔離間された箇所に、配置されている。上記カメラ47は、シールリップ53から発せられて反射鏡46で反射された光を撮影する役割を担っている。
尚、図3において、58は、オイルシール装置が通常備えるバネである。上記バネ58は、シールリップ53を、透明軸43の方に縛り付ける(付勢する)役割を担っている。
上記構成において、シール装置の応力の検知方法を以下のように行う。
先ず、発光材含有部品用意工程を行う。この発光材含有部品用意工程では、加硫成形により、応力発光材を含んだ弾性部52と、芯金部51と、バネ58とからなるシール部材41を用意する。
次に、部品応力検知工程を行う。この部品応力検知工程では、上記シールリップ53が透明軸43に所定の圧力で接触するように、シール部材52をバネ58によって透明軸43に所定の圧力で押圧した状態で、透明軸43を回転させて、シールリップ53を透明軸43上を摺動させ、シールリップ53に所定の力を加える。そして、シールリップ53から発せられて透明軸43中を反射鏡46まで略径方向に直進し、この後、反射鏡46で反射してカメラ47で撮影された像に基づいて、シール部材41内部の応力分布を測定し、シール部材41の摩耗等の劣化を判断する。
図4は、上記カメラ47によって撮影された像の一例を示す図である。
図4において、60は、シールリップ53(図3参照)に周方向に所定間隔置きに形成されているリブ(図3では図示せず)から発せられている光である。このリブは、シールリップのオイル側から空気側に移動してきたオイルをせき止めて、オイル側に戻す働きをする。
図4に示すように、この例では、シールリップにおける隣接するリブの中間部分から殆ど光が発生されておらず、上記中間部分が歪んでいないことがわかる。
上記実施形態によれば、シールリップ53が透明軸43に所定の圧力で接触するように、シール部材41を透明軸43に所定の圧力で押圧した状態で、シールリップ53を透明軸43上を摺動させて、シールリップ53から発せられて透明軸43の一部を透過した光を、カメラ47で撮影しているので、シールリップ53の摩耗や劣化の状態を精密に測定できて、シール部材41の摩耗や劣化を精密に測定することができる。
この発明の一実施形態の光センサ付軸受の軸方向の断面図である。 上記光センサ付軸受が備えているこの発明の一実施形態の冠形保持器の斜視図である。 シール装置のシールリップの応力の測定装置の断面図である。 上記測定装置が備えるカメラによって撮影された像の一例を示す図である。
符号の説明
1 外輪
2 内輪
3 玉
5 冠形保持器
6 環状部
7 第1のシール部材
8 第2のシール部材
9 受光素子
41 シール部材
43 透明軸
46 反射鏡
47 カメラ
53 シールリップ

Claims (6)

  1. 応力発光材を含むことを特徴とする軸受部品。
  2. 応力発光材を含むことを特徴とする軸受用保持器。
  3. 請求項1に記載の軸受部品と、
    この軸受部品から発せられた光を検知する光検知センサと
    を備えることを特徴とする光センサ付軸受。
  4. 応力発光材を含んだ部品を用意し、
    上記応力発光材を含んだ部品をある状態において、この部品から発せられた光を光検知センサで検知して、上記部品の応力を検知することを特徴とする装置の応力の検知方法。
  5. 請求項4に記載の装置の応力の検知方法において、
    上記装置は、軸受装置であることを特徴とする装置の応力の検知方法。
  6. 請求項4に記載の装置の応力の検知方法において、
    上記装置は、シール装置であり、
    上記部品は、芯金部と、応力発光材を含んだシールリップを有する弾性部とを備えたシール部材であり、
    上記シールリップが透明軸に所定の圧力で接触するように、上記シール部材を上記透明軸に所定の圧力で押圧した状態で、上記シールリップと上記透明軸とを相対的に摺動させて、上記シールリップから発せられて上記透明軸の一部を透過した光を、光検知センサで検知することによって、装置の応力の検知を行うことを特徴とする装置の応力の検知方法。
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