JP2005307422A - 印刷が施された伸縮性不織布およびその製造方法 - Google Patents

印刷が施された伸縮性不織布およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高い伸縮性を有し、かつ着色斑がなく、印刷面が均一な、印刷が施された伸縮性不織布およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】 少なくとも一方の面に印刷が施された伸縮性不織布であって、前記不織布の一方向における50%伸長回復率が30%以上であり、前記不織布の前記一方向に直交する方向における初期伸長弾性率が5N/5cm/100%以上であることを特徴とする伸縮性不織布、および、その好適な製造方法として、溶融開始温度が異なる捲縮性複合繊維を交絡させてなる不織布に印刷を施すことを特徴とする製造方法。

Description

本発明は、印刷が施された伸縮性不織布およびその製造方法に関する。
従来から湿布などのパップ剤の基材には、不織布が用いられている。パップ剤は、肩や背中などのように不織布の伸縮性がさほど要求されない部位に貼付されるだけでなく、肘や膝などのように不織布に高い伸縮性が要求される部位にも貼付される。近年、肘や膝などの稼動関節部位に貼付した際の不織布の追従性を高めるために、高い伸縮性を有する不織布(以下「伸縮性不織布」という)が基材として用いられている。このような不織布の伸縮性は、熱収縮率が異なる熱可塑性樹脂を組み合わせた偏心芯鞘型繊維またはサイドバイサイド型繊維などの繊維が有する伸長・回復性を利用していた。なお、不織布の伸縮性とは、不織布の両端に相反する方向に引張力を加えた際に大きく伸長すると共に、前記引張力を解除すると、ある程度、元のサイズに戻る性質をいう。
ところで、パップ剤の基材である伸縮性不織布は、原反色(例えば、白色)ばかりであることから、本発明者は、伸縮性不織布に文字や模様、あるいは着色を施すことにより、意匠性を高めることを考えた。そこで、パッドロール法、サーモゾル染色法、ビーム染色法、あるいは公知技術(例えば、特許文献1〜4)などを利用して、着色を試みたが、不織布を染浴に浸漬した際に繊維の再捲縮が生じて不織布にしわやたるみが発生したり、染料により繊維の固着が生じて不織布の伸縮性が低下したりするなど、製品として使用できないという問題が生じた。また、不織布の製造工程において、膠着繊維や未延伸繊維が存在したり、繊維の飛散混入などが発生したりすると、その箇所が高濃度で染色されたり、未染色箇所が生じるなどの着色斑が発生したりするという問題が生じた。また、上記染色方法では、所望の文字や模様などを着色により形成することは困難であった。
特願平9−37007号 特開平10−219572号 特開平10−245785号 特開2003−201681号
上述した状況の下、本発明が解決すべき課題は、高い伸縮性を有し、かつ着色斑がなく、印刷面が均一な、印刷が施された伸縮性不織布およびその製造方法を提供することにある。
本発明者は、伸縮性不織布に着色する技術について研究を重ねた結果、所定の物性値を示す伸縮性不織布に対して、凸版印刷や転写などのいわゆる印刷技術を利用することにより、染色方法で問題となった不織布の伸縮性低下や着色斑の発生という問題を起こすことなく、均一な着色が可能になることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の不織布は、少なくとも一方の面に印刷が施された伸縮性不織布であって、前記不織布の一方向における50%伸長回復率が30%以上であり、前記不織布の前記一方向に直交する方向における初期伸長弾性率が5N/5cm/100%以上であることを特徴とする。
前記不織布は、前記一方向における初期伸長弾性率が30N/5cm/100%以下であることが好ましい。
前記不織布は、少なくとも、溶融開始温度が高い高融点複合繊維Aと、溶融開始温度が低い低融点複合繊維Bとを交絡させてなる不織布であり、前記高融点複合繊維Aが、高融点ポリエステル樹脂と低融点ポリエステル樹脂とからなる繊維であり、前記低融点複合繊維Bが、前記高融点ポリエステル樹脂の融点と同一または異なる融点を有する高融点ポリエステル樹脂と、前記低融点ポリエステル樹脂の融点よりも3℃以上低い融点を有する低融点ポリエステル樹脂とからなる繊維であることが好ましく、また、前記不織布は、さらに、非捲縮性繊維を60質量%以下の割合で含み、前記非捲縮性繊維と、前記高融点複合繊維Aおよび前記低融点複合繊維Bとを交絡させてなる不織布であることがより好ましく、また、前記不織布は、前記高融点複合繊維Aと前記低融点複合繊維Bとの割合が質量比で10:90〜90:10であることがさらに好ましい。
前記不織布は、前記一方向における50%モジュラス強度が6N/5cm以下であることが好ましい。
前記不織布に施された印刷は、凸版印刷、凹版印刷、平板印刷または転写のいずれかであることが好ましく、前記転写に使用される染料が昇華性を有する染料であり、前記染料を昇華させて前記伸縮性不織布に転写させることにより、印刷が施されることがより好ましい。
前記不織布に施された印刷は、単色または複数色の文字または模様を有するようにしてもよい。
前記不織布は、その片面に外用薬を直接的または間接的に付着させることにより、伸縮性パップ剤として利用することができる。
前記不織布は、溶融開始温度が異なる捲縮性複合繊維を交絡させてなる不織布に印刷を施すことにより、製造することができる。
本発明の不織布は、着色後も高い伸縮性を維持しながら、着色斑がなく、均一に着色されている。それゆえ、不織布の意匠性が高く、様々な分野において、高い付加価値を有する製品として提供できる。また、不織布の構成を変更することにより、伸縮や摩擦などによる繊維の解れ発生を低減できるので、繊維の解れに伴う着色斑の発生を抑制できる。それゆえ、本発明の不織布は、肘や膝などの稼動関節部位に貼付するシップ剤の基材などのように、極めて高い伸縮性が要求される分野において好適である。また、本発明の製造方法によれば、しわやたるみ、着色斑、印刷ぶれなどの発生が抑制されるので、高い生産性(少ない製品ロス)で、上記特性を有する本発明の不織布を得ることができる。
本発明の不織布は、少なくとも一方の面に印刷が施された伸縮性不織布である。なお、以下の説明では、伸縮性不織布を単に「不織布」ということがあり、また、印刷を施す前の不織布および印刷を施した後の不織布をいずれも単に「不織布」という。
本発明において、不織布に印刷を施す手段(例えば、凸版印刷、凹版印刷、平版印刷など)は、従来、主に紙に印刷する技術として使用されているものである。本発明者が確認したところ、紙に印刷する技術は、伸縮性をほとんど有しない不織布や布にも適用可能であるが、上記のように、伸縮性が高い不織布に印刷する場合、伸縮性を有しない不織布や布、紙への印刷と同じ方法では、不織布にしわやたるみが生じて伸縮不良が起こり、着色斑や印刷ぶれが発生するので、製品として使用できない。しかし、本発明では、初期伸長弾性率が5N/5cm/100%以上である方向に不織布を印刷工程に付す(前記方向を印刷工程における不織布の流れ方向または供給方向とする)ことより、伸縮性が高い不織布への印刷が可能となったのである。初期伸長弾性率が5N/5cm/100%未満である方向に不織布を印刷工程に付すと、印刷時に不織布にしわやたるみなどが発生し、このようなしわやたるみに起因して均一な着色ができない。
また、用途によっては、例えば、パップ剤の基材として用いた場合には、不織布を伸長させた後、できるだけ元のサイズに戻ることが望ましい。そのためには、不織布の伸長方向における50%伸長回復率が30%以上であることが必要とされる。
従って、本発明の不織布は、少なくとも一方の面に印刷が施された伸縮性不織布であって、前記不織布の一方向における50%伸長回復率が30%以上であり、前記不織布の前記一方向に直交する方向における初期伸長弾性率が5N/5cm/100%以上であることを特徴とする。ここで、「不織布の一方向」および「前記不織布の前記一方向に直交する方向」は、特に限定されるものではなく、前記不織布が上記のような物性値を示す方向であって、互いに直交する2方向である限り、いかなる方向であってもよい。また、本発明者は、50%伸長回復率、初期伸長弾性率、50%モジュラス強度などの物性値が、不織布に印刷を施す前後で大きく変化しないことを確認している。それゆえ、本発明では、これらの物性値は、不織布に印刷を施す前後のいずれで測定した値であってもよいものとする。
通常、伸縮性不織布は、製造工程における不織布の流れ方向または供給方向(いわゆる縦方向またはMD方向)に直交する方向(いわゆる横方向またはTD方向)を伸長方向、すなわち不織布の伸縮性が高い方向にすることが多い。それゆえ、印刷工程においても、しわやたるみ、着色斑、印刷ぶれなどの発生を抑制する観点から、前記不織布の伸長方向に直交する方向を不織布の流れ方向または供給方向(いわゆる縦方向またはMD方向)にすることが好ましい。以下では、便宜上、「不織布の一方向」を、不織布の製造工程または印刷工程における不織布の流れ方向または供給方向(いわゆる縦方向またはMD方向)に対して直交する方向(いわゆる横方向またはTD方向;以下「横方向」という)として、また、「前記不織布の前記一方向に直交する方向」を、不織布の製造工程または印刷工程における不織布の流れ方向または供給方向(いわゆる縦方向またはMD方向;以下「縦方向」という)として、本発明の不織布およびその製造方法について説明するが、本発明は、これらの特定方向に限定されるものではない。
まず、不織布の横方向における50%伸長回復率が低すぎると、不織布を伸長させた後の回復が乏しくなり、不織布のしわやたるみの発生が顕著になることがある。それゆえ、不織布の横方向における50%伸長回復率は、30%以上、好ましくは40%以上、より好ましくは50%以上である。なお、その上限は特に限定されるものではない。
また、不織布の縦方向における初期伸長弾性率が低すぎると、使用時のフィット感は高まるものの、繊維同士の密着性が低下しやすく、それに伴って印刷ぶれが生じやすくなることがある。それゆえ、不織布の縦方向における初期伸長弾性率は、5N/5cm/100%以上、好ましくは10N/5cm/100%以上、より好ましくは12N/5cm/100%以上である。なお、その上限は、特に限定されるものではないが、好ましくは30N/5cm/100%、より好ましくは25N/5cm/100%である。
他方、不織布の横方向における初期伸長弾性率が高すぎると、不織布の感触が硬くなると共に、不織布をパップ剤の基材として用いた場合、例えば、稼動関節部位への追従性が低下したり、突っ張り感が生じたりすることがある。それゆえ、不織布の横方向における初期伸長弾性率は、好ましくは30N/5cm/100%以下、より好ましくは25N/5cm/100%以下である。なお、その下限は特に限定されるものではない。
不織布の伸長性は、用途に応じて適宜決定すればよいが、伸長容易性(小さい外力で伸ばすことができる)に優れたものとなることから、不織布の横方向における50%モジュラス強度は、好ましくは6N/5cm以下、より好ましくは5N/5cm以下、さらに好ましくは4N/5cm以下である。
優れた伸縮性を有する不織布とするには、横方向における50%伸長回復率と横方向における50%モジュラス強度との双方が上記の範囲内にあることが望ましい。
本発明の不織布は、1種類または2種類以上の捲縮性複合繊維で構成される。ここで、捲縮性複合繊維とは、融点が異なる熱可塑性樹脂を組み合わせた複合繊維であって、外力を加えると捲縮が伸長し、外力を除去すると捲縮が収縮する性質を有する繊維である。このような捲縮性複合繊維は、繊維を構成する樹脂のうち一方が大きく熱収縮し、他方が小さく熱収縮する、あるいは熱収縮しない温度で熱処理することにより、スパイラル状またはコイル状の捲縮性複合繊維が得られる。それゆえ、捲縮性とは、繊維がスパイラル状またはコイル状のクリンプをなし、このクリンプにより伸縮作用(バネ作用)を発現する性質をいう。
なお、1種類の捲縮性複合繊維で構成される不織布に印刷を施した場合、使用時の不織布の伸縮や印刷面の摩擦により、不織布を構成する繊維が解れやすいので、それに伴って印刷の乱れが生じ、印刷保持性が低下することがある。そこで、本発明の不織布は、好ましくは2種類以上の捲縮性複合繊維を、さらに好ましくは少なくとも溶融開始温度が異なる2種類以上の捲縮性複合繊維を交絡させてなる不織布である。ここで、溶融開始温度とは、捲縮性複合繊維を構成する融点が異なる熱可塑性樹脂のうち、融点が低い樹脂の融解開始温度を意味する。一般に、樹脂の融解開始温度は、示差熱分析などにより求められるが、例えば、融解開始温度が明確に判読できない場合などには、捲縮性複合繊維の溶融開始温度の高低は、融点が低い樹脂の融点の高低(吸熱ピーク位置の差)で読み替えるものとする。
また、溶融開始温度が異なる3種類以上の捲縮性複合繊維を交絡させてなる不織布の場合でも、溶融開始温度が異なる2種類の捲縮性複合繊維を交絡させてなる不織布と同様の効果を発現するが、追加繊維分の工程が増えるので、製造コストが高くなる。それゆえ、本発明の不織布は、少なくとも溶融開始温度が異なる2種類の捲縮性複合繊維を交絡させてなる不織布であることが最も好ましい。
少なくとも溶融開始温度が異なる2種類の捲縮性複合繊維とは、複合繊維を構成する融点が低い熱可塑性樹脂の融点が異なる繊維の組合せをいう。すなわち、溶融開始温度が高い複合繊維(以下「高融点複合繊維A」という)と、溶融開始温度が低い複合繊維(以下「低融点複合繊維B」という)との組合せであって、高融点複合繊維Aは、融点が高い熱可塑性樹脂(以下「高融点樹脂」という)と、融点が低い熱可塑性樹脂(以下「低融点樹脂」という)とからなり、低融点複合繊維Bは、前記高融点樹脂の融点と同一または異なる融点を有する高融点樹脂と、前記低融点樹脂よりも低い融点を有する低融点樹脂とからなる。
高融点複合繊維Aと低融点複合繊維Bとの割合は、特に限定されるものではないが、一方の割合が少なすぎると、実質的に1種類の複合繊維で構成した場合と同じ程度の効果しか得られないことから、高融点複合繊維A:低融点複合繊維Bの割合(質量比)は、好ましくは10:90〜90:10、より好ましくは80:20〜20:80である。
高融点複合繊維AおよびBにおいては、高融点複合繊維Aを構成する低融点樹脂の融点と、低融点複合繊維Bを構成する低融点樹脂の融点が異なっていればよいので、高融点複合繊維Aを構成する高融点樹脂と、低融点複合繊維Bを構成する高融点樹脂とは、同一であっても異なっていてもよい。
高融点複合繊維AまたはBを構成する高融点樹脂と低融点樹脂との融点差が小さいと、高融点樹脂と低融点樹脂との捲縮発現温度での収縮差が近接するので、低融点樹脂の収縮力が低下して、充分に捲縮せず、不織布の伸長性が不充分になることがある。それゆえ、高融点樹脂と低融点樹脂との融点差は、好ましくは10℃以上、より好ましくは15℃以上である。他方、高融点樹脂と低融点樹脂との融点差が大きくなり過ぎると、捲縮が細かくなるので、捲縮による収縮力が高くなり過ぎて、伸長させるのに大きい力が必要になり、伸縮性に劣ることがある。それゆえ、高融点樹脂と低融点樹脂との融点差は、好ましくは100℃以下、より好ましくは90℃以下である。
また、高融点複合繊維Aを構成する低融点樹脂の成分と、低融点複合繊維Bを構成する低融点樹脂の成分とが異なっていても、これら低融点樹脂の融点差が小さいと、繊維の捲縮特性がほぼ同一になり、実質的に1種類の複合繊維で構成した場合と同様になってしまうので、繊維同士の密着性が不充分となり、伸縮や摩擦により繊維同士の密着性が低下して繊維が解れやすくなることがある。それゆえ、低融点樹脂の融点差は、好ましくは3℃以上、より好ましくは5℃以上である。他方、低融点樹脂の融点差が大きくなり過ぎると、捲縮を発現させる際の熱処理温度の設定が難しく、不織布の安定した伸長性を得ることが困難になることがある。それゆえ、低融点樹脂の融点差は、好ましくは20℃以下、より好ましくは15℃以下である。
捲縮性複合繊維は、サイドバイサイド型または偏心芯鞘型であることが好ましい。サイドバイサイド型または偏心芯鞘型の捲縮性複合繊維は、低融点樹脂が熱収縮してスパイラル状に捲縮するので、不織布に高い伸縮性を付与することができる。
なお、収縮差により繊維同士の密着性を向上させる観点からは、上記のように、少なくとも溶融開始温度が異なる2種類の捲縮性複合繊維が交絡していればよいので、不織布には、さらに、単一成分からなる繊維など、クリンプによる伸縮作用を有しない非捲縮性繊維を含ませることも可能である。それゆえ、本発明の不織布は、例えば、高融点複合繊維Aおよび低融点複合繊維Bと、非捲縮性繊維とを交絡させたものであってもよい。ただし、非捲縮性繊維の割合が高くなり過ぎると、溶融開始温度が異なる捲縮性複合繊維を用いることにより繊維同士の密着性が向上する効果が充分に得られないことがあるので、非捲縮性繊維の割合(すなわち、捲縮性複合繊維と非捲縮性繊維とを交絡させてなる不織布中における非捲縮性繊維の占める割合)は、質量比で、好ましくは60%以下、より好ましくは50%以下、さらに好ましくは10%以下である。なお、非捲縮性繊維の割合を低くすると、不織布の伸縮性が高くなるので、例えば、横方向における50%伸長回復率を30%以上とするには、または、横方向における50%モジュラス強度を6N/5cm以下とするには、非捲縮性繊維の割合を少なく(例えば、10%以下に)することが好ましく、捲縮性複合繊維だけ(非捲縮性繊維の割合が0%)で不織布を構成することがより好ましい。
なお、非捲縮性繊維を用いる場合、非捲縮性繊維の溶融開始温度は、特に限定されるものではないが、好ましくは繊維の融着を防ぐために捲縮性複合繊維の捲縮発現温度で溶融しない温度であり、より好ましくは捲縮性複合繊維の溶融開始温度よりも高い温度であり、さらに好ましくは捲縮性複合繊維を構成する高融点樹脂の融点と同じか、あるいは、それよりも高い温度である。
捲縮性複合繊維を構成する熱可塑性樹脂の種類は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂などが挙げられ、融点が異なる任意の樹脂を組み合わせればよい。充分な伸縮性を発現するのに好適な複合繊維としては、例えば、ポリエステル/変性ポリエステル、ポリプロピレン/変性ポリプロピレン、ポリエステル/ポリアミド、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレンなどが挙げられる。特に、ポリエステル(融点255〜270℃)/変性ポリエステル(融点200〜250℃)の組合せは、従来の製造条件を大幅に変更することなく伸縮性および印刷保持性に優れた不織布を製造できるので、特に好適である。
上記熱可塑性樹脂のうち、例えば、ポリエステル系樹脂で構成される捲縮性複合繊維を用いる場合には、少なくとも、溶融開始温度が高い高融点複合繊維Aと、溶融開始温度が低い低融点複合繊維Bとを交絡させて不織布を構成すると共に(非捲縮性繊維を含んでいてもよい)、前記高融点複合繊維Aとして、高融点ポリエステル樹脂と低融点ポリエステル樹脂とからなる繊維を用い、また、前記低融点複合繊維Bとして、前記高融点ポリエステル樹脂の融点と同一または異なる融点を有する高融点ポリエステル樹脂と、前記低融点ポリエステル樹脂の融点よりも3℃以上低い融点を有する低融点ポリエステル樹脂とからなる繊維を用いれば、捲縮性複合繊維の収縮挙動の差により繊維同士の密着性が向上するので、伸縮に伴う繊維の解れや、印刷面の摩擦による繊維の解れが抑制され、伸縮性および印刷保持性に優れた不織布が得られる。
非捲縮性繊維としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂などの熱可塑性樹脂からなる合成繊維(単一成分による繊維)や、綿や羊毛などの天然繊維が挙げられる。これらの非捲縮性繊維は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
伸縮性や繊維同士の密着性に偏りが生じるのを防ぐ観点から、不織布を構成する各繊維は、均一に混繊していることが望ましい。
各繊維の繊度については、特に限定されるものではなく、用途に応じて適宜選択すればよいが、繊度を低くすると、不織布の緻密性は高くなるものの、繊維の耐破断性が低くなるので、耐久性が低下する。他方、繊度を高くすると、繊維の耐破断性は高くなるものの、不織布の緻密性が低くなるので、繊維同士の密着性が向上する効果が不充分となったり、また、不織布に外用薬を付着させた場合、外用薬が滲み出たりすることがある。従って、製品として要求される不織布の緻密性と繊維の耐破断性とを兼ね備えるには、例えば、繊度を1.0〜10デシテックスとすることが好ましい。繊維長さは、特に限定されるものではなく、用途や要求性能に応じて適宜選択すればよい。
また、各繊維は、中実繊維または中空繊維のいずれでもよいが、中空繊維の場合、少ない繊維使用量で中実繊維の場合と同様の嵩高さを有する不織布とすることができるので、不織布の軽量化を図ることができる。
不織布の目付質量は、特に限定されるものではないが、目付質量が少なすぎると、不織布を伸長させた際に厚さが薄くなり、隙間が生じることがある。他方、目付質量が大きすぎると、捲縮による収縮力(回復力)が高くなりすぎて、不織布を伸長させるのに大きい力が必要になることがある。それゆえ、不織布の目付質量は、好ましくは50〜200g/m2である。
不織布の厚さについても、特に限定されるものではないが、薄くなり過ぎると、質感が悪くなると共に、伸長時に隙間が生じやすくなる。他方、厚さが増すにつれて、不織布の捲縮による収縮力が高くなって、伸長容易性が低下する。それゆえ、不織布の厚さは、好ましくは0.3〜2.0mmである。
不織布の密度は、特に限定されるものではないが、低密度すぎると、質感が悪くなる。他方、高密度すぎると、捲縮による収縮力が高くなって、伸長容易性が低下する。それゆえ、不織布の密度は、好ましくは0.05〜0.2g/cm3である。
不織布に施す印刷としては、凸版印刷、凹版印刷、平版印刷、転写などのように、不織布表面を着色できる印刷方法を採用することが好ましい。印刷を施す箇所は、特に限定されるものではなく、所望の箇所(不織布の一部表面または全面)に施せばよく、また、不織布の片面または両面のいずれに施してもよく、特に限定されるものではない。また、印刷による着色は、単色または複数色でもよいし、着色後に同様の印刷方法を採用して文字や模様などを着色形成してもよい。もちろん、印刷により不織布全面を着色せずに、所望の箇所に文字や模様などを着色形成してもよい。
上記印刷方法のうち、凸版印刷および転写が特に好適である。不織布表面は、紙などに比べて密度が低く、また、繊維の重なり具合も様々であるので、これらに起因して、不織布表面には、微細な凹凸差が生じている。それゆえ、印刷落ち(本来印刷されるはずの部分が印刷されずに繊維原色部分が残存すること)を防止する観点からは、不織布表面に微細な凹凸などが生じていても、凹部部分の印刷が可能である凸版印刷および転写が好ましい。なお、染浴による染色などのように、液体溶剤を利用した染色方法では、微細な文字や模様などを着色により形成することが困難なだけでなく、染浴温度によっては、不織布を構成する繊維が再収縮を起こして形状安定性が低下するなどの問題が発生することがある。
ところで、不織布に転写で印刷を施すことは非常に稀であり、特にパップ剤の基材に適用された例は、ほとんど見当たらない。一般に、転写には、顔料を用いた熱転写と染料を用いた熱転写とがあるが、不織布の伸縮性を阻害しないことから、染料を用いた熱転写が好ましい。さらに染料を用いた熱転写には、湿式熱転写と乾式熱転写とがある。湿式熱転写は、剥離層を設けた基材に、昇華性を有する染料とバインダーとを含むインクを用いて、所望の模様を印刷して転写シートを作製し、この転写シートと不織布とを重ね合わせ、加湿または乾燥状態で、例えば、120〜150℃の温度で圧着加熱処理を行って剥離層とインクとを不織布に転写し、その後、スチーミング処理を行って染料を不織布の内部に浸透・拡散させて捺染する方法である。この方法では、捺染後に不織布表面に残存しているインクを除去するためにソーピングまたは還元洗浄などの後処理を行う必要がある。他方、乾式熱転写は、基材に、昇華性を有する染料を含むインクを用いて、所望の模様を印刷して転写シートを作製し、この転写シートに不織布を重ね合わせ、例えば、120〜200℃の温度で圧着加熱処理を行って染料を昇華させて不織布に転写して捺染し、その後、残存する基材を剥離する方法である。この方法では、転写後のスチーミング処理、捺染後のソーピングや還元洗浄などの後処理は不要である。本発明の不織布に転写で印刷を施すには、工程が簡単で印刷コストが低いことから、昇華性を有する染料を用いた乾式熱転写法が特に好ましい。
溶融開始温度が異なる捲縮性複合繊維を含む本発明の不織布は、捲縮時の収縮挙動差により繊維同士の密着性が向上し、繰り返し伸縮した場合や、摩擦(伸長した状態や収縮した状態での摩擦のいずれも含む)による繊維の解れが低減されるので、不織布の表面に施した印刷が繊維の解れにより不鮮明になったり、濃淡が生じたりすることを抑制できるなど、印刷保持性に優れている。それゆえ、任意の文字や模様、あるいは着色などの印刷が施された不織布を用いれば、この不織布の片面に、好ましくは印刷が施されていない面に、あるいは、不織布の両面に印刷が施されている場合は任意の面に、外用薬(消炎や鎮痛作用などがある薬剤)を直接的または間接的に付着させることにより、意匠性を高めたパップ剤を得ることができる。もちろん、使用時の摩擦による繊維の解れが低減されるので、額や肩、背中などのように高い伸縮性が必要でない部位に用いるパップ剤として使用しても、高い印刷保持性を有するので有用である。
以下、本発明の印刷が施された伸縮性不織布の製造方法を説明するが、下記製造方法に限定されるものではなく、適宜変更を加えることも可能である。また、サイドバイサイド型または偏心芯鞘型の捲縮性複合繊維、および非捲縮性繊維は、公知の製法で製造された市販品を使用できる。
まず、捲縮性複合繊維である高融点複合繊維Aと低融点複合繊維Bとを所望の混合率(好ましくは10:90〜90:10)で均一に混合して、あるいは、捲縮性複合繊維(高融点複合繊維Aおよび低融点複合繊維B)と非捲縮性繊維とを所望の混合率(好ましくは40:60〜100:0)で均一に混合して、所望の目付質量とした後、カーディング加工やエアレイ加工など公知の方法により、繊維ウエッブを作製する。なお、1種類の捲縮性複合繊維で不織布を構成する場合は、所望の目付質量とした後、上記のように、繊維ウエッブを作製すればよい。
次いで、得られた繊維ウエッブにニードルパンチ加工などの物理的な交絡処理を施して繊維を交絡させた後、熱風ドライヤーや赤外線ランプなどの加熱手段により、熱処理を施して繊維を捲縮させる。物理的な交絡処理としてウォータジェット加工を施した場合、繊維の交絡による繊維の交絡強度の高まりと相まって、複数の捲縮性複合繊維を用いた場合に繊維同士の密着性が向上する効果がさらに高まるので望ましい。
熱処理温度は、繊維の捲縮発現温度であればよい。なお、繊維を構成する樹脂の融点などの性質により捲縮発現温度は異なるが、例えば、高融点複合繊維Aと低融点複合繊維Bとを構成する高融点樹脂と低融点樹脂とがポリエステル/変性ポリエステルであって、その融点がいずれも255〜270℃/200〜250℃の範囲内にある場合、熱処理温度が低すぎると、捲縮発現が不充分になり、また、得られた不織布の熱セット性も悪くなることから、この場合、熱処理温度は、好ましくは100℃以上、より好ましくは110℃以上、さらに好ましくは120℃以上である。他方、熱処理温度が高すぎると、捲縮が細かく形成されて不織布の触感が硬くなると共に、伸縮性も悪くなったり、繊維が溶融したりすることもあるので、繊維の溶融開始温度より低くする必要がある。それゆえ、この場合、熱処理温度は、好ましくは200℃未満、より好ましくは190℃以下、さらに好ましくは180℃以下である。
また、熱処理速度(滞留時間)は、充分な捲縮が得られる速度であればよい。熱処理速度が遅すぎると、温度設定によっては、繊維が過度に捲縮されてしまい、不織布が硬くなるなどの問題を生じることがある。それゆえ、熱処理速度は、好ましくは2m/min以上、より好ましくは3m/min以上、さらに好ましくは4m/min以上である。他方、熱処理速度が速すぎると、捲縮が不充分になるなどの問題を生じることがある。それゆえ、熱処理速度は、好ましくは20m/min以下、より好ましくは18m/min以下、さらに好ましくは16m/min以下である。
熱処理後、得られた不織布は、いったん巻き取ってから、別途、印刷工程に付してもよいし、巻き取らずに連続的に印刷工程に付してもよい。
なお、不織布の厚さを調節するには、印刷工程に先立ってカレンダー処理を行なうことが好ましい。不織布にカレンダー処理を施す場合、耐熱ロールA(金属などの耐熱素材)と、耐熱ロールAに対向する耐熱ロールB(耐熱ゴムなどの耐熱素材)とを有するカレンダー装置を使用し、耐熱ロールAと耐熱ロールBとの間に不織布を通し、不織布表面を耐熱ロールで押圧して厚さを調節すればよい。このとき、耐熱ロールの温度は、不織布を構成する繊維の交絡部が融着しないように、繊維の溶融開始温度より低い温度としなければならない。例えば、不織布の製造を連続式で行い、カレンダー処理で厚さを少し調節すればよい場合には、繊維が融着しない温度である限り、特に限定されることはないが、不織布の製造をバッチ式で行い、厚さが充分に調節されておらず、カレンダー処理で厚さを大きく調節する必要がある場合には、高い伸縮性を維持しながら、繊維同士の密着性を向上させるには、熱処理時に採用した温度近傍であることが望ましく、例えば、(熱処理温度+10℃)〜(熱処理温度−20℃)の範囲内で、かつ繊維が融着しない温度であることが推奨される。耐熱ロールの温度が(熱処理温度+10℃)より高くなると、繊維が硬くなり、不織布の伸縮性が低下することがある。他方、耐熱ロールの温度が(熱処理温度−20℃)より低くなると、繊維同士の密着性が向上する効果が不充分になることがある。カレンダー処理速度は、特に限定されるものではなく、装置の能力や生産性を考慮して適宜選択すればよい。また、耐熱ロールAと耐熱ロールBとの間隔は、特に限定されるものではなく、所望の厚さが得られるように線圧を調整すればよい。
本発明では、不織布を伸長させた際の原色(未着色部分)の発現を少なくする観点から、不織布をある程度伸長させながら印刷することが望ましいが、伸長させ過ぎると、印刷時に不織布にしわやたるみなどが発生し、このようなしわやたるみに起因して、均一な着色ができず、着色斑や印刷ぶれが生じやすい。それゆえ、上記したように、印刷工程においては、不織布の初期伸長弾性率が5N/5cm/100%以上である方向を不織布の縦方向とする必要がある。不織布の縦方向における初期伸長弾性率は、5N/5cm/100%以上、好ましくは10N/5cm/100%以上、より好ましくは12N/5cm/100%以上である。他方、不織布の横方向における初期伸長弾性率が高すぎると、上記したように、不織布の感触が硬くなると共に、不織布をパップ剤の基材として用いた場合、例えば、稼動関節部位への追従性が低下したり、突っ張り感が生じたりすることがある。それゆえ、不織布の横方向における初期伸長弾性率は、好ましくは30N/5cm/100%以下、より好ましくは25N/5cm/100%以下である。このような初期伸長弾性率は、繊維の配向方向や捲縮発現温度を調整するなどの公知の方法により、調整することができる。
印刷を凸版印刷、凹版印刷または平板印刷で行う場合には、従来公知の印刷技術を用いることができる。印刷に用いる顔料やバインダーなどの印刷材料は、公知のものでよく、所望の色となるように、顔料を適宜配合すればよい。また、溶剤などの添加物についても、特に限定されるものではなく、必要に応じて使用すればよい。
印刷を転写、特に昇華性を有する染料を用いた乾式熱転写で行う場合には、まず、紙やプラスチックフィルムなどの基材に、昇華性を有する染料を含むインクを用いて、所望の模様を印刷して転写シートを作製する。次いで、この転写シートに不織布を重ね合わせて、あるいは、この転写シートと不織布とを別々に、プレス機に供給する。プレス機のプレス板または加熱ローラー間で、例えば、120〜200℃の温度、0〜6kg/cm2のプレス圧で、10〜60秒間の圧着加熱処理を行う。かくして、転写シート上の染料が昇華して、不織布上に転写される。そして、転写後に残存する基材を剥離することにより、所望の模様が印刷された不織布が得られる。転写は連続的に行ってもバッチ式で行ってもよい。なお、昇華性を有する染料を含むインクは、市販されている種々のものを使用することができ、また、転写シートの基材は、紙またはプラスチックフィルムが推奨されるが、特に限定されるものではない。さらに、圧着加熱処理の条件(温度、プレス圧、時間など)は、特に限定されるものではなく、使用するインクや基材の種類に応じて適宜選択すればよい。
印刷速度は、特に限定されるものではなく、装置の能力や生産性を考慮して適宜選択すればよい。例えば、工業的規模の生産では、印刷を凸版印刷、凹版印刷または平板印刷で行う場合、好ましくは40m/分以上、より好ましくは60m/分以上であって、好ましくは100m/分以下、より好ましくは80m/分以下で処理することが望ましい。印刷を転写で行う場合、好ましくは1m/分以上、より好ましくは2m/分以上であって、好ましくは10m/分以下、より好ましくは8m/分以下で処理することが望ましい。また、印刷条件は、特に限定されるものではなく、印刷方法や印刷速度などに応じて適宜選択すればよい。例えば、印刷を凸版印刷で行う場合、未着色部分を生じないように均一に印刷するには、印刷の線数を150〜180/inchの範囲内とすることが好ましい。線数が少なすぎると、未着色部分が生じることがある。他方、線数が多すぎると、印刷ぶれが生じるなどの原因となることがある。
不織布に印刷を施した後、必要に応じて、乾燥機による乾燥処理(乾燥温度は、例えば、60〜80℃)を施すなど、任意の処理を施してもよい。
かくして、高い伸縮性を有し、かつ着色斑がなく、印刷面が均一な、印刷が施された伸縮性不織布が得られる。本発明の製造方法によれば、溶融開始温度が異なる捲縮性複合繊維を交絡させてなる不織布に、凸版印刷や転写などのいわゆる印刷技術を利用して印刷を施す際に、不織布が所定の初期伸長弾性率を示す方向を印刷工程における不織布の流れ方向または供給方向としているので、しわやたるみ、着色斑、印刷ぶれなどの発生を抑制することができ、その結果、高い生産性(少ない製品ロス)で、上記特性を有する本発明の不織布を得ることができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例により制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
[試料No.1]
繊度2.2デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点250℃)80質量%と、繊度2.2デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点245℃)20質量%とを均一に混合し(目付質量80g/m2)、次いで、カーディング加工を施した後、針深さ8.0mm、打ち込み総本数200本/cm2のニードルパンチ加工を施し、連続して熱処理機(ホットエアスルー方式)で、温度170℃、滞留時間30秒間の熱処理を施し、さらに連続して一対の鉄製ロール(加熱ロールの温度80℃)で処理し、所定の厚さに調整した不織布を巻き取った。得られた不織布を印刷工程に付し、不織布表面に凸版印刷(肌色に調合された原着顔料とバインダーとの混合液)で着色した後、70℃の乾燥機に通して(処理速度60m/分)、印刷が施された不織布(試料No.1)を得た。
[試料No.2]
繊度2.2デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点250℃)30質量%と、繊度2.2デシテックスで繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点245℃)70質量%とを均一に混合し(目付質量80g/m2)、次いで、カーディング加工を施した後、針深さ8.0mm、打込み総本数200本/cm2のニードルパンチ加工を施し、連続して熱処理機(ホットエアスルー方式)で、温度170℃、滞留時間30秒間の熱処理を施し、さらに連続して一対の鉄製ロール(加熱ロールの温度80℃)で処理し、所定の厚さに調整した不織布を巻き取った。得られた不織布を印刷工程に付し、不織布表面に凸版印刷(肌色に調合された原着顔料とバインダーとの混合液)で着色した後、70℃の乾燥機に通して(処理速度60m/分)、印刷が施された不織布(試料No.2)を得た。
[試料No.3]
繊度2.2デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点250℃)35質量%と、繊度2.2デシテックス繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点232℃)15質量%と、繊度2.2デシテックスで繊維長51mmのポリエステル短繊維(ポリエステルの融点262℃)50質量%とを均一に混合し(目付質量80g/m2)、次いで、カーディング加工を施した後、針深さ8.0mm、打ち込み総本数200本/cm2のニードルパンチ加工を施し、連続して熱処理機(ホットエアスルー方式)で、温度170℃、滞留時間30秒間の熱処理を施し、さらに連続して一対の鉄製ロール(加熱ロールの温度80℃)で処理し、所定の厚さに調整した不織布を巻き取った。得られた不織布を印刷工程に付し、不織布表面に凸版印刷(肌色に調合された原着顔料とバインダーとの混合液)で着色した後、70℃の乾燥機に通して(処理速度60m/分)、印刷が施された不織布(試料No.3)を得た。
[試料No.4]
繊度2.2デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点240℃)を均一に混合し(目付質量80g/m2)、次いで、カーディング加工を施し、針深さ8.0mm、打ち込み総本数200本/cm2のニードルパンチ加工を施し、連続して熱処理機(ホットエアスルー方式)で、温度160℃、滞留時間30秒間の熱処理を施し、さらに連続して一対の鉄製ロール(加熱ロールの温度80℃)で処理し、所定の厚さに調整した不織布を巻き取った。得られた不織布を印刷工程に付し、不織布表面に凸版印刷(肌色に調合された原着顔料とバインダーとの混合液)で着色した後、70℃の乾燥機に通して(処理速度60m/分)、印刷が施された不織布(試料No.4)を得た。
[試料No.5]
繊度2.2デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点250℃)80質量%と、繊度2.2デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点245℃)20質量%とを均一に混合し(目付質量80g/m2)、次いで、カーディング加工を施し、針深さ8.0mm、打ち込み総本数200本/cm2のニードルパンチ加工を施し、連続して熱処理機(ホットエアスルー方式)で、温度170℃、滞留時間30秒間の熱処理を施し、さらに連続して一対の鉄製ロール(加熱ロールの温度80℃)で処理し、所定の厚さに調整した不織布を巻き取った。得られた不織布を分散染料1.0g/L(ダイスタージャパン社製、Dianix Blue HF−Gと、Dianix Red HF−Gと、Dianix Yellow HF−4Gとを同一割合で混合)と分散剤との混合溶液中に浸漬して染色した。その後、染料を排水し、そのままの形態で温風乾燥して、染色された不織布(試料No.5)を得た。
[試料No.6]
繊度2.2デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点250℃)80質量%と、繊度2.2デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点245℃)20質量%とを均一に混合し(目付質量80g/m2)、次いで、カーディング加工を施した後、針深さ8.0mm、打ち込み総本数200本/cm2のニードルパンチ加工を施し、連続して熱処理機(ホットエアスルー方式)で、温度170℃、滞留時間30秒間の熱処理を施し、さらに連続して一対の鉄製ロール(加熱ロールの温度80℃)で処理し、所定の厚さに調整した不織布を巻き取った。なお、この不織布の繊維は、横方向に配向させ、縦方向に配向させていないので、不織布の初期伸長弾性率は、縦方向の方が横方向よりも低かった。得られた不織布を印刷工程に付し、不織布表面に凸版印刷(肌色に調合された原着顔料とバインダーとの混合液)で着色を施したが、不織布の形態がくずれ、また、印刷斑が多数生じてしまい、製品価値がある不織布が得られなかった(試料No.6)。
[試料No.7]
繊度2.2デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点250℃)80質量%と、繊度2.2デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点245℃)20質量%とを均一に混合し(目付質量107g/m2)、次いで、カーディング加工を施した後、針深さ8.0mm、打ち込み総本数200本/cm2のニードルパンチ加工を施し、連続して熱処理機(ホットエアスルー方式)で、温度170℃、滞留時間30秒間の熱処理を施し、さらに連続して一対の鉄製ロール(加熱ロールの温度80℃)で処理し、所定の厚さに調整した不織布を巻き取った。得られた不織布の表面に、昇華性を有する染料を含むインクで花柄の模様を印刷した転写シートを重ね、平板プレス機(180℃、プレス圧4kg/cm2、20秒)で圧着加熱処理を行って、転写シート上の染料を昇華させて不織布に転写することにより、印刷が施された不織布(試料No.7)を得た。この不織布のざらつき感を手で評価したところ、表面のざらつき感がなく、ソフトであった。
[試料No.8]
繊度2.2デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点250℃)30質量%と、繊度2.2デシテックスで繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点245℃)70質量%とを均一に混合し(目付質量100g/m2)、次いで、カーディング加工を施した後、針深さ8.0mm、打込み総本数200本/cm2のニードルパンチ加工を施し、連続して熱処理機(ホットエアスルー方式)で、温度170℃、滞留時間30秒間の熱処理を施し、さらに連続して一対の鉄製ロール(加熱ロールの温度80℃)で処理し、所定の厚さに調整した不織布を巻き取った。得られた不織布の表面に、昇華性を有する染料を含むインクで花柄の模様を印刷した転写シートを重ね、平板プレス機(180℃、プレス圧4kg/cm2、20秒)で圧着加熱処理を行って、転写シート上の染料を昇華させて不織布に転写することにより、印刷が施された不織布(試料No.8)を得た。この不織布のざらつき感を手で評価したところ、表面のざらつき感がなく、ソフトであった。
[試料No.9]
繊度2.2デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点250℃)35質量%と、繊度2.2デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合短繊維(ポリエステルの融点262℃、低融点ポリエステルの融点232℃)15質量%と、繊度2.2デシテックス、繊維長51mmのポリエステル短繊維(ポリエステルの融点262℃)50質量%とを均一に混合し(目付質量105g/m2)、次いで、カーディング加工を施した後、針深さ8.0mm、打ち込み総本数200本/cm2のニードルパンチ加工を施し、連続して熱処理機(ホットエアスルー方式)で、温度170℃、滞留時間30秒間の熱処理を施し、さらに連続して一対の鉄製ロール(加熱ロールの温度80℃)で処理し、所定の厚さに調整した不織布を巻き取った。得られた不織布の表面に、昇華性を有する染料を含むインクで花柄の模様を印刷した転写シートを重ね、平板プレス機(180℃、プレス圧4kg/cm2、20秒)で圧着加熱処理を行って、転写シート上の染料を昇華させて不織布に転写することにより、印刷が施された不織布(試料No.9)を得た。この不織布のざらつき感を手で評価したところ、表面のざらつき感がなく、ソフトであった。
上記試料No.1〜9について、下記測定方法に基づいて各種特性を調べた。その結果を表1に示す。なお、繊維を構成する樹脂の融点は、各試料を構成する繊維について測定し、50%伸長回復率、初期伸長弾性率および50%モジュラス強度は、各試料の印刷を施す前の不織布について測定した。
[繊維を構成する樹脂の融点]
示差熱分析計(セイコー電子工業株式会社製 SSC5000 DSC210)を用いて、試料を構成する繊維の吸発熱曲線を測定(昇温速度20℃/min)し、融解開始温度を繊維の溶融開始温度(℃)とする。例えば、繊維が高融点樹脂と低融点樹脂とから構成される捲縮性複合繊維の場合、吸発熱曲線には、2つの吸熱ピークが現れるが、高温側のピーク位置を高融点樹脂の融点(℃)とし、低温側のピーク位置を低融点樹脂の融点(℃)とする。この場合、低融点樹脂の融解開始温度(℃)が捲縮性複合繊維の溶融開始温度(℃)となる。
[目付質量]
試料から500mm×500mmの試験片を切り出し、質量(g)を測定する。測定値を4倍した値を目付質量(g/m2)とする。なお、試験片は同一試料から3つ用意し、その平均値を採用する。
[厚さ]
試料から50mm×50mmの試験片を切り出し、ダイヤルゲージ(接触面積5cm2、押し圧20g)を用いて、厚さ(mm)を3点で測定する。測定値を平均した値を厚さ(mm)とする。なお、試験片は同一試料から3つ用意し、その平均値を採用する。
[密度]
目付質量および厚さから、式:試料の密度(g/cm3)=目付質量(g/m2)/(厚さ(mm)×1,000)により算出する。
[50%伸長回復率]
試験機(東洋ボールドイン社製:テンシロン)に、試料(巾5cm×長さ30cm;なお、不織布の横方向を長さ方向とする)をセット(両端の挟みしろ5cm、挟み間隔20cm)し、引張り速度20cm/minで150%の長さ(挟み間隔30cm)まで伸長させた後、同じ速度(20cm/min)で原点(挟み間隔20cm)まで戻した後、伸長前後の試料の長さから50%伸長回復率(%)を算出する。なお、測定を3回行って、その平均値を採用する。
[初期伸長弾性率]
試験機(東洋ボールドイン社製:テンシロン)に、試料(巾5cm×長さ30cm;なお、不織布の縦方向または横方向を長さ方向とする)をセット(両端の挟みしろ5cm、挟み間隔20cm)し、引張り速度20cm/minで応力歪み曲線の初期勾配を測定し、測定値を100%に換算して初期伸長弾性率(N/5cm/100%)とする。なお、測定を3回行って、その平均値を採用する。
[50%モジュラス強度]
試験機(東洋ボールドイン社製:テンシロン)に、試料(巾5cm×長さ30cm;なお、不織布の横方向を長さ方向とする)をセット(両端の挟みしろ5cm、挟み間隔20cm)し、引張り速度20cm/minで150%の長さ(挟み間隔30cm)まで伸長させた時の応力を測定して50%モジュラス強度(N/5cm)とする。なお、測定を3回行って、その平均値を採用する。
[印刷保持性]
試料(巾5cm×長さ20cm)の印刷されていない面に、シップ剤(経皮吸収型鎮痛消炎剤)を添着した後、30代の男性5名の肘に試料を(印刷面を外側にして、不織布の横方向を伸長させて)付着させ、テーブル(天板メラミン樹脂)上で、試料を付着させた肘を20回前後(15cm)させて摩擦(圧力は試料が外れない程度)した。その後、試料を取り外して、摩擦面の印刷保持性および繊維の解れを目視で調べた。なお、評価は各3回行った平均である。
○:不織布全面で印刷の均一性が保たれており、かつ繊維の解れがない
△:不織布全面で印刷の均一性はほぼ保たれているが、繊維の解れがある
×:不織布の摩擦部分に印刷の濃淡が生じており、かつ繊維の解れが10本以上ある。
[日光堅牢度]
JIS L0841−1998(グレースケール)に基づいて日光堅牢度を調べる。
[汗堅牢度]
JIS L0841−1996に基づいて汗堅牢度を調べる。
[表面印刷状態]
印刷を施した後の各試料の印刷面の着色状態を目視で調べた。
○:不織布表面が均一に着色されており、着色斑(着色の濃淡)や未着色部分がない
△:不織布表面に着色斑および/または未着色部分がある(1〜3箇所)
×:不織布表面に多数の着色斑および/または未着色部分がある(4箇所以上)。
Figure 2005307422

Claims (11)

  1. 少なくとも一方の面に印刷が施された伸縮性不織布であって、前記不織布の一方向における50%伸長回復率が30%以上であり、前記不織布の前記一方向に直交する方向における初期伸長弾性率が5N/5cm/100%以上であることを特徴とする伸縮性不織布。
  2. 前記不織布の前記一方向における初期伸長弾性率が30N/5cm/100%以下である請求項1記載の伸縮性不織布。
  3. 前記不織布が、少なくとも、溶融開始温度が高い高融点複合繊維Aと、溶融開始温度が低い低融点複合繊維Bとを交絡させてなる不織布であり、前記高融点複合繊維Aが、高融点ポリエステル樹脂と低融点ポリエステル樹脂とからなる繊維であり、前記低融点複合繊維Bが、前記高融点ポリエステル樹脂の融点と同一または異なる融点を有する高融点ポリエステル樹脂と、前記低融点ポリエステル樹脂の融点よりも3℃以上低い融点を有する低融点ポリエステル樹脂とからなる繊維である請求項1または2記載の伸縮性不織布。
  4. 前記不織布が、さらに、非捲縮性繊維を60質量%以下の割合で含み、前記非捲縮性繊維と、前記高融点複合繊維Aおよび前記低融点複合繊維Bとを交絡させてなる不織布である請求項3記載の伸縮性不織布。
  5. 前記高融点複合繊維Aと前記低融点複合繊維Bとの割合が質量比で10:90〜90:10である請求項3または4記載の伸縮性不織布。
  6. 前記不織布の前記一方向における50%モジュラス強度が6N/5cm以下である請求項1〜5のいずれか1項記載の伸縮性不織布。
  7. 前記不織布に施された印刷が凸版印刷、凹版印刷、平板印刷または転写のいずれかである請求項1〜6のいずれか1項記載の伸縮性不織布。
  8. 前記転写に使用される染料が昇華性を有する染料であり、前記染料を昇華させて前記伸縮性不織布に転写させることにより、印刷が施された請求項7記載の伸縮性不織布。
  9. 前記不織布に施された印刷が単色または複数色の文字または模様を有する請求項1〜8のいずれか1項記載の伸縮性不織布。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項記載の伸縮性不織布の片面に、外用薬を直接的または間接的に付着させてなることを特徴とする伸縮性パップ剤。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項記載の伸縮性不織布を製造する方法であって、溶融開始温度が異なる捲縮性複合繊維を交絡させてなる不織布に印刷を施すことを特徴とする製造方法。
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