JP2004218170A - ポリ乳酸繊維含有布帛及びその繊維製品の転写捺染方法 - Google Patents
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Abstract
【目的】布帛形成材料としてポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維を用いる意義を失わせることなく、かつ、ポリ乳酸繊維からなる布帛及びその製品に変質や変形を生じさせることなく鮮明に染色することができるようにする。
【構成】ポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された布帛又は繊維製品の染色すべき部位に、所望の色模様デザインを印刷した昇華染料転写材を密着させ、10kPa以下の真空下、130〜150℃の温度で熱転写させる。
【選択図】 図1
【構成】ポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された布帛又は繊維製品の染色すべき部位に、所望の色模様デザインを印刷した昇華染料転写材を密着させ、10kPa以下の真空下、130〜150℃の温度で熱転写させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はポリ乳酸繊維含有布帛及びその繊維製品の転写捺染方法、具体的には、ポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された布帛又はその布帛で制作した繊維製品の表面に所望の絵柄や模様などのデザインを昇華性染料で転写染色する捺染方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境保全の観点から排水による水質汚染や加熱用ボイラーの排煙による大気汚染などを防止することが要望され、ファッション界においても他の各種分野と同様に何らかの対策が必要になってきている。特に、布帛及びその繊維製品の製造過程においては、染色加工の排水による水質汚染や加熱用ボイラーの排煙による大気汚染が問題となっている。
【0003】
従来、布帛の染色加工法の一つとして、所望の色柄を印捺する捺染が採用されているが、この捺染方法は、生地を捺染台に張り付け、その上に、予め調合した染料と糊剤からなる色糊を塗布した色数分の版で一色ずつ印捺した後、その生地を所定時間蒸して染料を繊維に固着させ、次いで、水洗して余剰の色糊を除去した後、乾燥させるものである。しかしながら、この染色加工法では、多量の水を必要とするため、染色加工の排水による水質汚染や加熱用ボイラーの排煙による大気汚染が避けられず、環境に優しい染色加工法が要望されている。これに適合する方法として、他の捺染法と異なり、染色や染色後の水洗等を要しない転写捺染が知られている。
【0004】
前記転写捺染は、グラビア印刷やスクリーン印刷などで転写紙に所望のデザインを印刷し、これを白地の布帛と重ねて熱転写又は感圧転写により布帛に転写するものであり、熱転写捺染では、通常、分散染料で所望のデザインを印刷した転写紙を布帛に重ね、熱ロールやアイロン等で圧迫しながら180〜200℃のを加えることにより分散染料を昇華させて布帛に所望のデザインを転写することが行われている。しかしながら、前記熱転写捺染では、使用する繊維に耐熱性が要求される他、昇華性染料による染色性に優れていることが要求される。このため、熱転写捺染の適用材料としては、耐熱性及び染色性に優れたポリエステル繊維製の布帛に限られているのが現状である。
【0005】
他方、本発明者は、環境上の問題に鑑み、より根本的に環境に優しい素材を追求し、ポリ乳酸繊維からなる糸条に撚りを付与した撚り糸を用いた布帛及びそれに所定の熱処理を加えて凹凸状の絞を発現させた繊維製品を提案する一方(特許文献1参照)、布帛を構成する経糸と緯糸の少なくとも一方の糸条にポリ乳酸繊維を含有する糸条を用い、他方の糸条にポリ乳酸繊維を含有しない糸条又はポリ乳酸繊維を含有する糸条を用いて形成され、ポリ乳酸繊維を含有する糸条に対して直交方向にプリーツを少なくとも一部形成してなる布帛を提案した(特許文献2参照)。
【0006】
前記ポリ乳酸繊維は、肌を傷めず肌を快適にするなど生体適合性に優れ、しかも、生分解性であるため土中或いは水中で生分解し、環境汚染を防止し得る利点がある。しかも、前記ポリ乳酸繊維を含有する糸条を用いた布帛及びその繊維製品は、適切な加工により自然で不規則な凹凸状の絞りを発現させることができ、また、ポリ乳酸繊維と絹繊維を複合して形成した布帛の場合には絹様の風合いと光沢を呈し、従来不可能であった絹製品に対してもプリーツを形成することができる利点がある。しかしながら、前記ポリ乳酸繊維は、浸染及び捺染による染色性に難点があり、また、融点が180℃未満、通常、140〜175℃と低く、従来の熱転写捺染では、繊維が高温に晒されて溶融したり物性が劣化するため、事実上適用できないことができないことが明らかとなった。
【0007】
このような耐熱性に劣る繊維からなる布帛等に熱転写捺染を行えるようにする手段として、耐熱性に劣る繊維、例えば、アクリル繊維を耐熱性のあるポリエステル繊維と複合させて布帛とし、この布帛を転写紙と重ね合わせ、圧力13kPa以下の減圧下で、かつ、140〜180℃で熱処理する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。また、熱転写捺染によらない方法で製造された着色布帛として、ポリプロピレン繊維(融点:160〜170℃)からなる布帛上に、融点が70〜100℃である低融点のポリプロピレン樹脂の薄膜層を形成し、該薄膜層の少なくとも表層部に顔料含浸層を形成したポリプロピレン着色布帛が提案されている(特許文献4参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−329448号公報(2頁第1欄1行〜第2欄3行)
【特許文献2】
特開2002−212875号公報(2頁第1欄1行〜第2欄7行)
【特許文献3】
特開2000−234257号公報(2頁第1欄1〜26行)
【特許文献4】
特開2002−129487号公報(2頁第1欄1〜10行)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ポリエステル繊維を複合させる方法をポリ乳酸繊維に適用した場合、熱転写捺染できる可能性はあるが、非生分解性の合成繊維を用いるため、布帛形成材料としてポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された布帛を用いる意義が失われるという問題がある。この問題は、ポリ乳酸繊維からなる布帛上に低融点のポリプロピレン樹脂の薄膜層を形成し、その表層部に顔料含浸層を形成した場合でもでも避けられない。
【0010】
従って、本発明は、布帛形成材料としてポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された布帛を用いる意義を失わせることなく、かつ、当該布帛及びその布帛で形成した繊維製品に変質や変形を生じさせることなく、鮮明に染色することができるようにすることを技術的課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、ポリ乳酸繊維は昇華染料による染色性に優れていることを見いだす一方、高真空下で加熱すれば比較的低い温度でも昇華性染料を昇華させることができることに着目し、ポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された布帛又は繊維製品の染色すべき部位に、所望の色模様デザインを印刷した昇華染料転写材を密着させ、10kPa以下の真空下、130〜150℃の温度で熱転写するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、ポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された布帛又は繊維製品の染色すべき部位に、所望の色模様デザインを印刷した昇華染料転写材を加圧密着させ、10kPa以下の真空下、130〜150℃の温度で加熱して前記昇華染料転写材から昇華性染料を昇華転写させることを特徴とする昇華性染料転写捺染方法を要旨とするものである。
【0013】
前記ポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維を含む糸条としては、ポリ乳酸繊維からなる長繊維からなる糸条であってもよく、ポリ乳酸繊維からなる短繊維からなる紡績糸、或いはポリ乳酸繊維からなる短繊維とレーヨンなどの生分解性合成繊維又は絹、綿、羊毛などの天然繊維からなる短繊維とからなる紡績糸であってもよい。市販品では、例えば、ラクトロン(登録商標、カネボウ株式会社のポリ乳酸繊維)及びとうもろこし繊維(登録商標、カネボウ株式会社のラクトロンと綿、羊毛などの天然繊維若しくはレーヨンなどの生分解再生繊維と混用してなる衣料用織物素材)を用いた糸条などが挙げられる。また、このような糸条からなる布帛又は繊維製品としては、ウースター測定器で測定したU%が±3%以上の太さ斑を有する繊維集合体によって構成され且つ沸水収縮率が5〜15%の糸条に撚りを付与した撚係数が2500以上の撚り糸を用いて得た布帛若しくは当該布帛を裁断して縫製した繊維製品; 経糸及び緯糸の少なくとも一方の糸条にポリ乳酸繊維を含有する糸条を用い、他方の糸条に絹、綿、羊毛などの天然繊維或いはレーヨンなどの生分解再生繊維からなる糸条を用いて成る布帛若しくは当該布帛を裁断して縫製した繊維製品;前記特許文献1及び特許文献2に記載の布帛若しくはその繊維製品などが挙げられる。なお、本明細書における布帛及び繊維製品には、織布及び織布を裁断して縫製した繊維製品のみならず、編んで作った編布及び服などニット製品も含まれる。
【0014】
昇華染料転写材としては、薄葉紙等を基材とし、その片側表面に昇華染料インクで所望の絵柄や模様を印刷した転写紙の他、市販の転写紙又は昇華染料転写フィルムを使用することができる。前記昇華染料としては、公知の任意のものを使用することができ、代表的なものとしては、例えば、ピリドンアゾ系、アントラキノン系、インドアニリン系、アゾ系、キノリン系染料が挙げられる。これらの昇華染料は、アマニ油、ロジン変性アルキッド樹脂などのバインダと混練し、鉱物油などの希釈剤で粘度を調整し、得られたインクを用いてグラビア印刷、スクリーン印刷などの印刷法により、基材の表面に絵柄、模様、写真などが印刷される。
【0015】
この場合、前記布帛又はその繊維製品に昇華染料転写印刷する際、転写材を布帛に巻き付けたりしただけでは、シワを生じたり密着が不完全となり、完全な絵柄や模様を布帛の表面に再現できないことから、布帛又は繊維製品と昇華染料転写材を密着させる圧力は、通常、布帛又はその繊維製品の風合いを損なわない200kPa〜350kPa(若しくは2〜3気圧)に設定されるが、転写材を布帛に軽く密着させ、絵模様にボケ味を付与するようにしても良い。
【0016】
前記転写捺染の実施に際しては、前記昇華染料転写材を布帛又はその繊維製品と密着させ、前記昇華染料転写材の裏面に150℃以下の温度に加熱維持したヒータその他の加熱手段を押し当てて所定時間、通常、0.5〜10分加熱する。これにより転写材と布帛が完全に密着し、完全な転写印刷が行なわれるだけでなく、昇華染料転写印刷工程により布帛の歪みを矯正することができるという副次的な効果も得られる。
【0017】
また、前記転写捺染時の雰囲気は、ポリ乳酸繊維の融点にもよるが、10kPa以下、好ましくは4kPa以下の真空中で行うのが好適であり、真空度を高めるほど、低い温度で転写捺染を行うことができる。雰囲気の圧力が10kPaを越えると、150℃以下の低い温度で転写を行うことができないからである。また、転写は、前記真空雰囲気下、150℃以下の温度で行われるが、通常、温度を130℃〜150℃、より好ましくは、135〜145℃に設定して行うのが好ましい。これは転写温度が150℃を越えると、繊維が硬化したり変質する他、風合いなど繊維本来の特質が失われ、また、転写温度が130℃未満では十分な発色が得られなくなるからである。
【0018】
更に、前記布帛を裁断及び縫製して得られる繊維製品に本発明を適用する場合、昇華した染料が他の部位に転移するのを防止するため、昇華染料転写材を当てた面と反対側、即ち、内側に染料の移動を阻止する板状の転移防止材を当てておくのが好ましい。
【0019】
次に、本発明の実施例について説明する。
【0020】
【実施例1】
ラクトロン(登録商標、カネボウ株式会社のポリ乳酸繊維、融点175℃)から成る糸条に500回/mのS撚りを掛けて得た撚り糸を用い、経糸密度が70本/inで且つ緯糸密度が90本/inの綾織物を得、この綾織物を裁断、縫製して、図1に示すような複数枚の長袖のシャツ1に仕立てた。各シャツ1の両袖並びに胴部の内側に転移防止材2として段ボールを入れ、これらをそれぞれ所望の模様や絵柄を印刷した昇華性染料転写紙3で挟んだ後、真空捺染装置内に配置した。次いで、装置内の真空度を3kPaに調整した後、各シャツの両袖並びに胴部に当てた転写紙に140℃に加熱維持したアイロンを押し当て50秒間転写捺染した。この綾織物は前記各部位が鮮明に染色されており、熱転写捺染による布帛の変色その他の欠陥は認められ無かった。また、この転写捺染した綾織物を沸騰水に浸漬して100℃で20分間熱処理したところ、不規則で自然な凹凸状の絞が発現しており、黄変その他繊維の変質は認められなかった。
【0021】
なお、本実施例では、繊維製品であるシャツに適用した例について記載したが、本発明方法を適用する対象物は、繊維製品にのみ限定されるものではなく、ポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された織物及び編物を含む布帛にも適用し得ることは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、ポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された布帛又は繊維製品の染色すべき部位に、所望の色模様デザインを印刷した昇華染料転写材を密着させ、10kPa以下の真空下、150℃以下の温度で加熱して昇華転写捺染することにより、低融点のポリ乳酸繊維を含む糸条からなる布帛及び繊維製品の変色や特性劣化などをきたすことなく、カラフルなグラデーションとカラーポジを布帛上で再現することが可能になり、また、捺染に水を必要としないため捺染加工の排水による環境汚染を防止でき、しかも、布帛及びその繊維製品を構成するポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と生分解性繊維とからなる糸条自体が全て生分解性繊維で形成されているため、誤って廃棄されても土中や水中で生分解するため、環境汚染をきたすことがない、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施過程を示す説明図
【符号の説明】
1: 布帛又は繊維製品
2: 転移防止材
3: 転写紙
【発明の属する技術分野】
本発明はポリ乳酸繊維含有布帛及びその繊維製品の転写捺染方法、具体的には、ポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された布帛又はその布帛で制作した繊維製品の表面に所望の絵柄や模様などのデザインを昇華性染料で転写染色する捺染方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境保全の観点から排水による水質汚染や加熱用ボイラーの排煙による大気汚染などを防止することが要望され、ファッション界においても他の各種分野と同様に何らかの対策が必要になってきている。特に、布帛及びその繊維製品の製造過程においては、染色加工の排水による水質汚染や加熱用ボイラーの排煙による大気汚染が問題となっている。
【0003】
従来、布帛の染色加工法の一つとして、所望の色柄を印捺する捺染が採用されているが、この捺染方法は、生地を捺染台に張り付け、その上に、予め調合した染料と糊剤からなる色糊を塗布した色数分の版で一色ずつ印捺した後、その生地を所定時間蒸して染料を繊維に固着させ、次いで、水洗して余剰の色糊を除去した後、乾燥させるものである。しかしながら、この染色加工法では、多量の水を必要とするため、染色加工の排水による水質汚染や加熱用ボイラーの排煙による大気汚染が避けられず、環境に優しい染色加工法が要望されている。これに適合する方法として、他の捺染法と異なり、染色や染色後の水洗等を要しない転写捺染が知られている。
【0004】
前記転写捺染は、グラビア印刷やスクリーン印刷などで転写紙に所望のデザインを印刷し、これを白地の布帛と重ねて熱転写又は感圧転写により布帛に転写するものであり、熱転写捺染では、通常、分散染料で所望のデザインを印刷した転写紙を布帛に重ね、熱ロールやアイロン等で圧迫しながら180〜200℃のを加えることにより分散染料を昇華させて布帛に所望のデザインを転写することが行われている。しかしながら、前記熱転写捺染では、使用する繊維に耐熱性が要求される他、昇華性染料による染色性に優れていることが要求される。このため、熱転写捺染の適用材料としては、耐熱性及び染色性に優れたポリエステル繊維製の布帛に限られているのが現状である。
【0005】
他方、本発明者は、環境上の問題に鑑み、より根本的に環境に優しい素材を追求し、ポリ乳酸繊維からなる糸条に撚りを付与した撚り糸を用いた布帛及びそれに所定の熱処理を加えて凹凸状の絞を発現させた繊維製品を提案する一方(特許文献1参照)、布帛を構成する経糸と緯糸の少なくとも一方の糸条にポリ乳酸繊維を含有する糸条を用い、他方の糸条にポリ乳酸繊維を含有しない糸条又はポリ乳酸繊維を含有する糸条を用いて形成され、ポリ乳酸繊維を含有する糸条に対して直交方向にプリーツを少なくとも一部形成してなる布帛を提案した(特許文献2参照)。
【0006】
前記ポリ乳酸繊維は、肌を傷めず肌を快適にするなど生体適合性に優れ、しかも、生分解性であるため土中或いは水中で生分解し、環境汚染を防止し得る利点がある。しかも、前記ポリ乳酸繊維を含有する糸条を用いた布帛及びその繊維製品は、適切な加工により自然で不規則な凹凸状の絞りを発現させることができ、また、ポリ乳酸繊維と絹繊維を複合して形成した布帛の場合には絹様の風合いと光沢を呈し、従来不可能であった絹製品に対してもプリーツを形成することができる利点がある。しかしながら、前記ポリ乳酸繊維は、浸染及び捺染による染色性に難点があり、また、融点が180℃未満、通常、140〜175℃と低く、従来の熱転写捺染では、繊維が高温に晒されて溶融したり物性が劣化するため、事実上適用できないことができないことが明らかとなった。
【0007】
このような耐熱性に劣る繊維からなる布帛等に熱転写捺染を行えるようにする手段として、耐熱性に劣る繊維、例えば、アクリル繊維を耐熱性のあるポリエステル繊維と複合させて布帛とし、この布帛を転写紙と重ね合わせ、圧力13kPa以下の減圧下で、かつ、140〜180℃で熱処理する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。また、熱転写捺染によらない方法で製造された着色布帛として、ポリプロピレン繊維(融点:160〜170℃)からなる布帛上に、融点が70〜100℃である低融点のポリプロピレン樹脂の薄膜層を形成し、該薄膜層の少なくとも表層部に顔料含浸層を形成したポリプロピレン着色布帛が提案されている(特許文献4参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−329448号公報(2頁第1欄1行〜第2欄3行)
【特許文献2】
特開2002−212875号公報(2頁第1欄1行〜第2欄7行)
【特許文献3】
特開2000−234257号公報(2頁第1欄1〜26行)
【特許文献4】
特開2002−129487号公報(2頁第1欄1〜10行)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ポリエステル繊維を複合させる方法をポリ乳酸繊維に適用した場合、熱転写捺染できる可能性はあるが、非生分解性の合成繊維を用いるため、布帛形成材料としてポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された布帛を用いる意義が失われるという問題がある。この問題は、ポリ乳酸繊維からなる布帛上に低融点のポリプロピレン樹脂の薄膜層を形成し、その表層部に顔料含浸層を形成した場合でもでも避けられない。
【0010】
従って、本発明は、布帛形成材料としてポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された布帛を用いる意義を失わせることなく、かつ、当該布帛及びその布帛で形成した繊維製品に変質や変形を生じさせることなく、鮮明に染色することができるようにすることを技術的課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、ポリ乳酸繊維は昇華染料による染色性に優れていることを見いだす一方、高真空下で加熱すれば比較的低い温度でも昇華性染料を昇華させることができることに着目し、ポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された布帛又は繊維製品の染色すべき部位に、所望の色模様デザインを印刷した昇華染料転写材を密着させ、10kPa以下の真空下、130〜150℃の温度で熱転写するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、ポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された布帛又は繊維製品の染色すべき部位に、所望の色模様デザインを印刷した昇華染料転写材を加圧密着させ、10kPa以下の真空下、130〜150℃の温度で加熱して前記昇華染料転写材から昇華性染料を昇華転写させることを特徴とする昇華性染料転写捺染方法を要旨とするものである。
【0013】
前記ポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維を含む糸条としては、ポリ乳酸繊維からなる長繊維からなる糸条であってもよく、ポリ乳酸繊維からなる短繊維からなる紡績糸、或いはポリ乳酸繊維からなる短繊維とレーヨンなどの生分解性合成繊維又は絹、綿、羊毛などの天然繊維からなる短繊維とからなる紡績糸であってもよい。市販品では、例えば、ラクトロン(登録商標、カネボウ株式会社のポリ乳酸繊維)及びとうもろこし繊維(登録商標、カネボウ株式会社のラクトロンと綿、羊毛などの天然繊維若しくはレーヨンなどの生分解再生繊維と混用してなる衣料用織物素材)を用いた糸条などが挙げられる。また、このような糸条からなる布帛又は繊維製品としては、ウースター測定器で測定したU%が±3%以上の太さ斑を有する繊維集合体によって構成され且つ沸水収縮率が5〜15%の糸条に撚りを付与した撚係数が2500以上の撚り糸を用いて得た布帛若しくは当該布帛を裁断して縫製した繊維製品; 経糸及び緯糸の少なくとも一方の糸条にポリ乳酸繊維を含有する糸条を用い、他方の糸条に絹、綿、羊毛などの天然繊維或いはレーヨンなどの生分解再生繊維からなる糸条を用いて成る布帛若しくは当該布帛を裁断して縫製した繊維製品;前記特許文献1及び特許文献2に記載の布帛若しくはその繊維製品などが挙げられる。なお、本明細書における布帛及び繊維製品には、織布及び織布を裁断して縫製した繊維製品のみならず、編んで作った編布及び服などニット製品も含まれる。
【0014】
昇華染料転写材としては、薄葉紙等を基材とし、その片側表面に昇華染料インクで所望の絵柄や模様を印刷した転写紙の他、市販の転写紙又は昇華染料転写フィルムを使用することができる。前記昇華染料としては、公知の任意のものを使用することができ、代表的なものとしては、例えば、ピリドンアゾ系、アントラキノン系、インドアニリン系、アゾ系、キノリン系染料が挙げられる。これらの昇華染料は、アマニ油、ロジン変性アルキッド樹脂などのバインダと混練し、鉱物油などの希釈剤で粘度を調整し、得られたインクを用いてグラビア印刷、スクリーン印刷などの印刷法により、基材の表面に絵柄、模様、写真などが印刷される。
【0015】
この場合、前記布帛又はその繊維製品に昇華染料転写印刷する際、転写材を布帛に巻き付けたりしただけでは、シワを生じたり密着が不完全となり、完全な絵柄や模様を布帛の表面に再現できないことから、布帛又は繊維製品と昇華染料転写材を密着させる圧力は、通常、布帛又はその繊維製品の風合いを損なわない200kPa〜350kPa(若しくは2〜3気圧)に設定されるが、転写材を布帛に軽く密着させ、絵模様にボケ味を付与するようにしても良い。
【0016】
前記転写捺染の実施に際しては、前記昇華染料転写材を布帛又はその繊維製品と密着させ、前記昇華染料転写材の裏面に150℃以下の温度に加熱維持したヒータその他の加熱手段を押し当てて所定時間、通常、0.5〜10分加熱する。これにより転写材と布帛が完全に密着し、完全な転写印刷が行なわれるだけでなく、昇華染料転写印刷工程により布帛の歪みを矯正することができるという副次的な効果も得られる。
【0017】
また、前記転写捺染時の雰囲気は、ポリ乳酸繊維の融点にもよるが、10kPa以下、好ましくは4kPa以下の真空中で行うのが好適であり、真空度を高めるほど、低い温度で転写捺染を行うことができる。雰囲気の圧力が10kPaを越えると、150℃以下の低い温度で転写を行うことができないからである。また、転写は、前記真空雰囲気下、150℃以下の温度で行われるが、通常、温度を130℃〜150℃、より好ましくは、135〜145℃に設定して行うのが好ましい。これは転写温度が150℃を越えると、繊維が硬化したり変質する他、風合いなど繊維本来の特質が失われ、また、転写温度が130℃未満では十分な発色が得られなくなるからである。
【0018】
更に、前記布帛を裁断及び縫製して得られる繊維製品に本発明を適用する場合、昇華した染料が他の部位に転移するのを防止するため、昇華染料転写材を当てた面と反対側、即ち、内側に染料の移動を阻止する板状の転移防止材を当てておくのが好ましい。
【0019】
次に、本発明の実施例について説明する。
【0020】
【実施例1】
ラクトロン(登録商標、カネボウ株式会社のポリ乳酸繊維、融点175℃)から成る糸条に500回/mのS撚りを掛けて得た撚り糸を用い、経糸密度が70本/inで且つ緯糸密度が90本/inの綾織物を得、この綾織物を裁断、縫製して、図1に示すような複数枚の長袖のシャツ1に仕立てた。各シャツ1の両袖並びに胴部の内側に転移防止材2として段ボールを入れ、これらをそれぞれ所望の模様や絵柄を印刷した昇華性染料転写紙3で挟んだ後、真空捺染装置内に配置した。次いで、装置内の真空度を3kPaに調整した後、各シャツの両袖並びに胴部に当てた転写紙に140℃に加熱維持したアイロンを押し当て50秒間転写捺染した。この綾織物は前記各部位が鮮明に染色されており、熱転写捺染による布帛の変色その他の欠陥は認められ無かった。また、この転写捺染した綾織物を沸騰水に浸漬して100℃で20分間熱処理したところ、不規則で自然な凹凸状の絞が発現しており、黄変その他繊維の変質は認められなかった。
【0021】
なお、本実施例では、繊維製品であるシャツに適用した例について記載したが、本発明方法を適用する対象物は、繊維製品にのみ限定されるものではなく、ポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された織物及び編物を含む布帛にも適用し得ることは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、ポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された布帛又は繊維製品の染色すべき部位に、所望の色模様デザインを印刷した昇華染料転写材を密着させ、10kPa以下の真空下、150℃以下の温度で加熱して昇華転写捺染することにより、低融点のポリ乳酸繊維を含む糸条からなる布帛及び繊維製品の変色や特性劣化などをきたすことなく、カラフルなグラデーションとカラーポジを布帛上で再現することが可能になり、また、捺染に水を必要としないため捺染加工の排水による環境汚染を防止でき、しかも、布帛及びその繊維製品を構成するポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と生分解性繊維とからなる糸条自体が全て生分解性繊維で形成されているため、誤って廃棄されても土中や水中で生分解するため、環境汚染をきたすことがない、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施過程を示す説明図
【符号の説明】
1: 布帛又は繊維製品
2: 転移防止材
3: 転写紙
Claims (2)
- ポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された布帛又は繊維製品の染色すべき部位に、所望の色模様デザインを印刷した昇華染料転写材を密着させ、10kPa以下の真空下、130〜150℃の温度で加熱して前記昇華染料転写材から昇華性染料を昇華転写させることを特徴とするポリ乳酸繊維含有布帛及びその繊維製品の転写捺染方法。
- 前記布帛又はその繊維製品がポリ乳酸繊維からなる糸条又はポリ乳酸繊維と絹、綿、羊毛及びレーヨンからなる群から選ばれた天然繊維若しくは生分解性合成繊維とからなる糸条で形成された布帛である請求項1記載の方法。
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