JP2005307333A - 構造体、その製造方法及び多孔質体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 新規デバイスを開発するためには、高度に規則化された構造体が求められていた。
【解決手段】 そこで、本発明は、高度に規則化した細孔の作製に適した被陽極酸化膜を提供することである。また、基板上に形成したアルミニウム合金に所定の間隔で陽極酸化の開始点を形成する工程と、該開始点を起点として陽極酸化により孔を形成する工程と、を有した孔を有した構造体の製造方法を提供する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、陽極酸化アルミナによる細孔を有するポーラスなナノ構造体、その製造方法及び多孔質体に関するものである。
被加工物を陽極とし、酸性溶液中で電圧を印加(陽極酸化)すると、ナノスケールの細孔を有した陽極酸化皮膜が形成される。
例えば、アルミニウム基板を、硫酸、シュウ酸、リン酸等の酸性電解液中で陽極酸化すると、ポーラス状の陽極酸化皮膜が形成される。このポーラス皮膜の特徴は、直径が数nm〜数百nmの極めて微細な円柱状細孔(ナノホール)が、数十nm〜数百nmの間隔で平行に配列するという特異的な幾何学的構造を有することにある。そして、この円柱状の細孔は、高いアスペクト比を有し、断面の径の一様性にも優れている。
また、ポーラス皮膜の構造は陽極酸化の条件を変えることにより、ある程度の制御が可能である。例えば、陽極酸化電圧で細孔間隔を、陽極酸化時間で細孔の深さを、ポアワイド処理により細孔径をある程度制御可能であることが知られている。ここにポアワイド処理とはアルミナのエッチング処理であり、普通リン酸でのウェットエッチング処理を用いる。
また、ポーラス皮膜の細孔の垂直性、直線性及び独立性を改善するために、二段階の陽極酸化を行う方法が知られている。すなわち、陽極酸化を行って形成したポーラス皮膜を一旦除去した後に再び陽極酸化を行って、より良い垂直性、直線性、独立性を示す細孔を有するポーラス皮膜を作製する方法が提案されている(非特許文献1)。ここで、この方法は最初の陽極酸化により形成した陽極酸化皮膜を除去するときにできるアルミニウム基板の窪みが、二度目の陽極酸化の細孔形成開始点となることを用いている。
更に、所望のパターンに高度に規則化して配列した細孔を形成するために、突起を有したスタンパーを用いた手法が知られている(特許文献1)。これらの手法ではスタンパーをアルミニウム基板表面に押し付けて、スタンパーの突起をアルミニウム基板表面に窪みとして転写することで、陽極酸化の細孔形成開始点を作製している。
上記のように自然に形成される、すなわち自己規則的に形成されるナノ構造体は、フォトリソグラフィー、電子線露光、X線露光等といった従来の人工的なナノ構造技術を上回る、微細で特殊な構造を実現できる可能性があり、近年極めて注目されている。
特に、細孔を規則的に配列させる技術、及び細孔内に金属や半導体等を充填させる技術等を組み合わせることにより、磁気記録媒体や磁気センサ、EL発光素子やエレクトロクロミック素子等の様々なナノデバイスが実現すると考えられており、多くの研究が行われている。
特開平10−121292号公報 Japanese Journal of Applied Physics Vol.35 p126−129 (1996)
しかし、通常のアルミニウム基板は凹凸が激しく、形成される細孔の形状に乱れを生じ易い。また、成膜されたアルミニウム膜ではヒロックと呼ばれる凸部が発生することが多く、粒界による凹凸も激しいことから、形成される細孔の形状に乱れを生じ易くなる。
本発明の目的は、より高度に規則化した孔を有する構造体、その製造方法及び多孔質体を提供することである。
そこで、本発明は、孔を有する構造体の製造方法であって、陽極酸化により孔が形成され得る第1の材料を含む第1の層と、該第1の材料と組成が異なり、且つ陽極酸化により孔が形成され得る第2の材料を含む第2の層とが積層された積層体を用意する工程と、前記積層体を陽極酸化し、該第1の層と第2の層に両者を貫通する孔を形成する工程と、を備える構造体の製造方法を提供する。
更に、前記積層体が、陽極酸化により孔が形成され得る第3の材料を含む第3の層を備えることが好ましい。
この場合、前記第1の材料又は前記第2の材料の少なくとも一方が、アルミニウム合金であることが好ましい。
また、本発明は、基板上にアルミニウム合金を形成する工程と、所定の配列をした陽極酸化の開始点を設ける工程と、該開始点を起点として陽極酸化により孔を形成する工程と、を有している孔を有した構造体の製造方法を提供する。
前記アルミニウム合金が、Ti、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、Wのうち少なくとも1種類を含有しているのが好ましい。
前記アルミニウム合金がアルミニウムを50atomic%以上95atomic%以下含有しているのが好ましい。
前記基板表面がCu或いは貴金属の層を有していることが更に好ましい。
更に、本発明は、多孔質体であって、該多孔質体がアルミニウム及びバルブ金属の酸化物を含有し、該孔が規則的な間隔で配列した孔を有している多孔質体を提供する。
前記バルブ金属が、Ti、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、Wのうち少なくとも1種類を含有しているのが好ましい。
更に、本発明は、貫通した孔を有する構造体であって、該構造体がアルミニウム合金を含有し、且つ該孔の断面の孔径が、該孔の貫通方向に異なっていることを特徴とする構造体を提供する。
本発明により、高度に規則化した陽極酸化による細孔を精度良く作製することが可能となり、各種のナノデバイスの母体と成り得るポーラス状陽極酸化皮膜の応用範囲を著しく広めることが実現される。
以下、本発明の実施形態について詳細に述べる。
本発明者らはアルミニウム膜よりも高い平坦性を有し、且つアルミニウム膜の陽極酸化皮膜と同様のポーラス状皮膜が再現性良く得られる材料を検討していた。
その結果、アルミニウムを合金化してヒロックの発生を抑止すると同時に、アルミニウム合金としてアルミニウムとバルブ金属の合金を使用することで上記の目的が達成できる。
合金の作製方法は、例えばアルミニウムターゲットとバルブ金属ターゲットの同時スパッタリング法や、アルミニウムターゲット上にバルブ金属のチップを配置したスパッタリング法、焼成した合金ターゲットによるスパッタリング法等の各種考えられるが、特にこれらの手法に限定されるものではない。勿論、スパッタリング法以外の成膜方法を使用してもよい。
このとき、アルミニウムAlに対してバルブ金属M(M=Ti、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、Wのいずれかの少なくとも一つ)を概ね5atomic%以上添加することで試料表面の平坦性がアルミニウム膜よりも向上し、更に添加量を増やしていくとアモルファス合金を形成するため平坦性が一段と向上する。ここでの平坦性とは、ヒロック等に起因する表面の凹凸度合いのことであり、AFM(原子間力顕微鏡)を使用して複数箇所において測定した試料表面のRMS(二乗平均平方根)の平均値から評価した。
しかしアモルファス相の領域になると、陽極酸化により形成される細孔の垂直性、直線性が低下する等して、アルミニウム膜の陽極酸化皮膜と同様のポーラス状皮膜を再現性良く得ることが困難になるので、添加するバルブ金属の種類にもよるが概ね5〜50atomic%の範囲でバルブ金属を添加するのが好ましい。
また、本発明による合金化したアルミニウムを被陽極酸化膜とした場合、この下に電極層としてCuや貴金属層を被陽極酸化皮膜の下に設けた場合においても、再現性良く電極に貫通した細孔を形成することが可能となる。
すなわち、細孔の底部にある程度のバリア層を残留させず、電極層まで細孔を形成した場合においても、陽極酸化皮膜の剥離が起きない。
以下に、上記のように作製したアルミニウムとバルブ金属の合金膜を被陽極酸化膜として使用した実施例について述べる。
本実施例はアルミニウムにタングステンを添加した、アルミニウムタングステン合金膜を被陽極酸化膜として検討したことに関する。
Si(100)基板30上にTi31を5nm、その上にCu32を20nm、更にその上にアルミニウムタングステン合金膜33を200nm成膜した、図3に示す構成の試料を用意した。成膜はスパッタリング法にて行い、アルミニウムタングステン合金は、直径4インチ(101.6mm)のアルミニウムターゲット上に20mm角のタングステンチップを配置して成膜を行った。このとき、タングステンチップの枚数を変化させることで、アルミニウムに対するタングステンの組成比を変化させた複数種類の試料を用意した。
まず用意した全ての試料について、アルミニウムに対するタングステンの組成比をXRF(蛍光X線)分析により調べた。更に、試料表面の任意の5点をAFMでスキャンし、RMSの平均値から表面の凹凸度合いを評価した。
陽極酸化は浴温16℃のシュウ酸0.3mol/L水溶液中にて40Vの印加電圧にて行った。その後、陽極酸化後の試料の表面及び断面をFE−SEM(電界放出走査型電子顕微鏡)で観察し、形成された細孔の形状等を確認した。また、陽極酸化後にポアワイド処理を行った試料についても同様にFE−SEMでの観察を行った。ポアワイド処理は、5wt%のリン酸水溶液に室温にて30分間浸すウェットエッチングを行った。結果を表1に示す。
Figure 2005307333
RMSについては、アルミニウムに対するタングステンの組成比が上昇するに従って低下しており、C0とD0の間においては極端な低下が見られた。また、これらの試料をXRD(X線回折)により測定したところ、A0〜C0においては2θ=38°付近にアルミニウムの(111)によるピークが明瞭に観測されるが、D0においては前記のピークは観測されずブロードな状態であった。このことから、D0では結晶構造がアモルファスへと変化したために、大きくRMSが低下したものと考えられる。
陽極酸化後の試料の断面をFE−SEMで観察したところ、試料A0〜C0においては図4に示すように直進性の良い細孔40が隔壁41によって分断されて形成されていたが、試料D0及びE0においては図5に示すように細孔の壁の状態が良好ではなく、細孔50の直進性が低下していた。更に、陽極酸化後にポアワイド処理を行った試料について、同様に断面をFE−SEMで観察したところ、試料A0〜C0においては図6に示すように細孔径が拡大された直進性の良いものであり、下地であるCu62に貫通した細孔63が形成されていた。試料D0においては細孔径が拡大されているものの、図7に示すように直進性の良い細孔70にはなっていなかった。また、試料E0においては細孔間の隔壁が極端に薄くなっており、ポーラスな形状を保っていない部分もあった。
また、比較例としてアルミニウムにクロムを添加したアルミニウムクロム合金膜についても同様の検討を行った。この場合、アルミニウムに対してのクロムの組成比が5atomic%を超えると、試料を陽極酸化に使用する酸性溶液中に浸した瞬間にアルミニウムクロム合金膜中のクロムの溶解が始まってしまい、ポーラス状の陽極酸化皮膜を得ることはできなかった。クロムの組成が1atomic%付近では前記のようなことはなく、ポーラス状の陽極酸化皮膜が得られたが、クロムの添加量が微量であるためRMSが改善することはなかった。
本実施例により、アルミニウムにタングステンを添加した合金を被陽極酸化皮膜として使用した場合においては、アルミニウムに対して概ね15atomic%までタングステンを添加することが可能である。また、表面の平坦性を改善するためにはある程度の添加量が必要であり、これら踏まえるとアルミニウムに対して概ね5〜15atomic%の範囲でタングステンを添加することが好ましいという結論に至った。
本実施例はアルミニウムにチタンを添加した、アルミニウムチタン合金膜を被陽極酸化膜として検討したことに関する。特にアルミニウムに対するチタンの組成比を増加させ、どの組成比までポーラス状な陽極酸化皮膜が得られるかを検討したことに関する。
実施例1と同様にSi(100)基板上にTiを5nm、その上にCuを20nm、更にその上にアルミニウムチタン合金膜を200nm成膜した。アルミニウムチタン合金は、直径4インチ(101.6mm)のアルミニウムターゲット上に20mm角のチタンチップを配置して成膜を行った。このとき、チタンチップの枚数を変化させることで、アルミニウムに対するチタンの組成比を変化させた複数種類の試料を用意した。
陽極酸化は、浴温3℃の硫酸5mol/L水溶液中にて10Vの印加電圧にて行った。その後、陽極酸化後の試料の表面及び断面をFE−SEMで観察し、形成された細孔の形状等を確認した。また、陽極酸化後にポアワイド処理を行った試料についても同様にFE−SEMでの観察を行った。ポアワイド処理は、5wt%のリン酸水溶液に室温にて30分間浸すウェットエッチングを行った。
結果、アルミニウムに対するチタンの組成比が概ね50atomic%まではポーラス状の陽極酸化皮膜が得られることが確認できた。
本実施例は、実施例1で作製したアルミニウムタングステン合金膜を用いて高度に規則化した細孔を形成したことに関する。
実施例1で作製した試料A0及びC0に対して、突起を有したスタンパーを押し付けてスタンパーの突起部分を試料表面に転写した。スタンパーは100nmの間隔でハニカム状に配列した、高さ30nmの突起を有しており、SiCを電子線露光することにより作製したものである。
引き続き、試料表面の任意の複数箇所をFE−SEMにより観察した。試料A0においてはスタンパーの突起部分が精度良く転写されている領域もあるものの、ところどころの場所において突起の転写されていない領域があった。更に、このような領域においては、アルミニウムのヒロックや粒界と見られる比較的大きな凹凸部が存在していることも分かった。また、AFMで任意の複数箇所をスキャンしたところ、突起の転写されている部分においては、ほぼ突起の高さに対応した深さの窪みがハニカム状に配列しているが、突起の転写されていない領域では基板上に高さ30nmほどの異物のようなものが存在しており、アルミニウムのヒロックや粒界であると考えられる。一方試料C0においては、観察した全ての領域において前記のような窪みの転写されていない領域や異物のようなものの存在は認められなかった。
更に、それぞれの試料を実施例1と同様の条件で陽極酸化及びポアワイド処理した後、試料表面の任意の複数箇所をFE−SEMで観察した。その結果、試料A0においては細孔がハニカム状に配列している領域もあるものの、陽極酸化前にスタンパーの突起が転写されていなかったと思われる領域で細孔がランダムに発生していた。一方試料C0においては全ての領域においてハニカム状に細孔が配列しており、全面にわたってスタンパーの突起の配列に対応した細孔が形成されていた。
以上の結果より、スタンパーを使用して高度に規則化した細孔を陽極酸化によって形成する場合において、本発明によるアルミニウムタングステン合金膜を用いることが、規則化して配列した細孔を精度良く作製することに極めて有効であるということが確認された。
本発明は、添加物としてタングステンが例示されているが、同じ効果を奏する添加物であればタングステンに限定するものではない。
本実施例は実施例1で作製したアルミニウムタングステン合金膜を用いて高度に規則化した細孔を形成したことに関する。特に所定の配列をした陽極酸化の開始点を設け、陽極酸化により開始点を起点として細孔を形成したことに関する。
実施例1で作製した試料A0及びC0に対して、試料表面にスピンコート法にてアルミニウムアルコキシド50nmを塗布した。
引き続き、試料を80℃で10分間ベークした後にスタンパーをアルコキシド表面に押し付けることでスタンパーの突起部分をアルコキシド表面に転写した。本実施例では160nmの間隔で三角格子配列をした、突起の高さが100nmのスタンパーを使用した。その後、アルコキシド表面の任意の複数箇所をAFMでスキャンしたところ、試料C0においてはスキャンした全ての領域に対してスタンパーの突起がアルコキシド表面に30nm程度の窪みとして転写されていた。一方、試料A0においては突起が転写されていない領域や、突起が転写されているものの窪みの深さが不均一な領域が存在しており、これらの領域では実施例3で述べたようにアルミニウムのヒロックや粒界が存在していると考えられる。すなわち、アルミニウム上に塗布されたアルコキシドが、ヒロックや粒界による凹凸を反映しているために転写ムラが発生し、突起が転写されない、或いは窪みの深さにムラが生じるといった結果になるものと考えられる。
更に、試料を150℃にて紫外線とオゾンを用いたアッシングで10分間処理することで、アルコキシド内のポリマー部を除去すると同時にアルミニウム部の酸化を進行させて、アルコキシド層を酸化した。
その後、浴温18℃の0.3mol/Lリン酸水溶液中にて64Vの印加電圧で陽極酸化を行ったところ、酸化したアルコキシド層とアルミニウム層は一括に陽極酸化され、試料の断面をFE−SEMで観察することによって試料A0及びC0ともに細孔の形成が確認できた。
陽極酸化後、リン酸0.3mol/L水溶液に室温にて60分間浸すことでポアワイド処理を行った後、それぞれの試料表面の複数箇所をFE−SEMで観察した。その結果、試料A0においては三角格子配列の細孔が形成されている領域もあるものの、前述したアルコキシドへの転写ムラが発生していると思われる領域において規則性の乱れた細孔が発生していた。一方試料C0では観察した全ての領域において、スタンパーの突起配列に対応した三角格子配列の細孔が形成されていた。
以上の結果より、所定の配列をした陽極酸化の開始点を設け、陽極酸化により開始点を起点として細孔を形成する場合において、本発明によるアルミニウムタングステン合金膜を用いることが、規則化して配列した細孔を精度良く作製することに対して有効であることが確認された。
本実施例は、陽極酸化で得られる細孔の孔径について、アルミニウムに添加する元素の種類による変化を検討したものに関する。
まずn−Si(001)基板上に、Tiを10nmの膜厚で配置し、その上にアルミニウム合金膜を200nmの膜厚で配置した試料をスパッタリング法によって作製した。アルミニウム合金膜の成膜においては、アルミニウムターゲット上に添加元素のチップを配置して行った。この際、成膜したアルミニウム合金膜に対してXRF(蛍光X線)分析及びICPにより定量分析を行うことで、チップの大きさ及び枚数に対する組成比の変化を検討し、所望の組成比のアルミニウム合金薄膜が得られるようにした。本実施例では、添加元素としてTi、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、Wの何れかを5atomic%含有した七種類のアルミニウム合金膜を作製した。
次に、これらを浴温16℃のシュウ酸0.3mol/L水溶液中にて40Vの電圧を印加することで陽極酸化を行った。更に陽極酸化後、浴温22.5℃の0.3Mリン酸水溶液中に30分間試料を浸すことでポアワイド処理を行った。また、比較例としてアルミニウム膜を使用した場合についても同様の実験を行った。ポアワイド後の試料の平面及び断面形状をFE−SEM(電界放出走査型電子顕微鏡)で観測し、形成された細孔の平均的な孔径を確認した。結果を表2に示す。
Figure 2005307333
試料H1は、比較例として作製したアルミニウム膜を使用したものである。ポアワイド後の孔径は試料H1よりも大きくなる試料G1と、試料H1よりも小さくなる試料A1〜E1に大別することができる。また、試料F1においては、ポアワイド後に陽極酸化皮膜が溶解してなくなっていたため、孔径を確認することができなかった。
表1の結果より、試料A1〜E1では添加した元素の酸化物が陽極酸化皮膜中に含有されていることで、皮膜の酸に対する耐性が向上して、ポアワイド後の孔径の広がりが試料H1のアルミニウムの陽極酸化皮膜よりも抑制されたと考えられる。一方で試料F1及びG1では添加した元素の酸化物が皮膜中に含有されていることで、皮膜の酸に対する耐性が低下して、ポアワイド後の孔径の広がりが試料H1よりも促進されたと考えられる。特に試料F1においては、陽極酸化直後のFE−SEM像では皮膜と細孔の存在が確認できたが、ポアワイド後には皮膜が完全に溶解していたことから、著しく酸に対する耐性が低下していたものと考えられる。
また、陽極酸化直後の孔径は試料F1では15nm程であり、試料H1の陽極酸化直後の孔径10nmよりも若干大きいことが確認できたが、その他の試料の孔径は10nm前後程度であり試料H1と大きな差は見受けられなかった。
以上のように、アルミニウムに添加する元素の種類を選択することで、陽極酸化によって得られる細孔の孔径を制御することが可能であることが示され、アルミニウムの陽極酸化で得られる孔径よりも大きくなる添加元素(Mo、W)と、逆に小さくなる添加元素(Ti、Zr、Hf、Nb、Ta)に大別されることが確認された。
本実施例は、アルミニウムに添加する元素の種類による陽極酸化後の細孔の形状について検討したものに関する。特に、実施例5に対して添加量を変化させたものに関する。
まず実施例5と同様にスパッタリング法によって試料を作製した。本実施例では、添加元素としてTi、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、Wの何れかを10atomic%含有した七種類のアルミニウム合金膜を作製した。
次に、実施例5と同様に陽極酸化及びポアワイドを行い、ポアワイド後の試料の平面及び断面形状をFE−SEMで観測し、形成された細孔の平均的な孔径を確認した。結果を表3に示す。
Figure 2005307333
ポアワイド後の孔径は実施例5と同様の傾向を示しており、試料I1〜M1では実施例5の試料H1よりも小さくなっており、その差が実施例5よりも顕著なものとなっていた。また、試料N1では実施例5の試料F1と同様に、ポアワイド後に陽極酸化皮膜が完全に溶解してなくなっていたため、孔径を確認することができなかった。更に試料O1では孔径が約90nmとなっており、隣接する孔径間の隔壁が所々溶解しており、これ以上ポアワイド処理を行うと陽極酸化皮膜が完全に溶解することが予想される。
実施例5と本実施例を比較することにより、アルミニウムに添加する元素の種類のみならず、その添加量によっても、陽極酸化によって得られる細孔の孔径は変化し、添加量の増加に伴ってアルミニウムの陽極酸化で得られる孔径との差が顕著になることが示された。
また、低い添加量でも大きな孔径の変化が期待できる添加元素としてHfを選択し、添加量を実施例5よりも低下させて同様の検討を行った。その結果1atomic%以上Hfを含有したアルミニウム合金膜ではアルミニウムの陽極酸化で得られる細孔よりも小さな孔径の細孔が得られることが確認され、添加量が1atomic%未満では概ねアルミニウムの陽極酸化で得られる細孔とほぼ同様であることを確認した。
一方、添加量の上限についても同様に検討を行った。その結果、陽極酸化によって直進性及び垂直性の良い細孔を有したポーラス皮膜を得るという観点から、陽極酸化条件及び添加元素によって異なる値となるが、例えばTiやZr、Hfの場合では添加量は概ね50atomic%以下とすることが望ましい。Wの場合では添加量の増加に伴い陽極酸化皮膜の溶解が顕著になることから、添加量は好ましくは20atomic%以下、より好ましくは15atoic%以下とすることが望ましい。
また、基板を剥離することによって、フィルター等に応用可能である。
本実施例は、組成の異なるアルミニウム合金膜を積層して形成した細孔に関するものである。特に括れ部分や膨らみ部分を有した細孔を形成することに関するものである。
まずn−Si(100)基板81上にTi82を10nmの膜厚で配置し、その上にアルミニウムタングステン合金膜83を100nm配置し、更にその上にアルミニウムハフニウム合金膜84を100nm、そして更にその上に再びアルニウムタングステン合金膜85を100nm配置した図8に示すような試料を作製した。このとき、各添加元素の添加量はアルミニウムタングステン合金膜がWを10atomic%含有したものであり、アルミニウムハフニウム合金膜がHfを5atomic%含有したものである。
続いて、用意した試料を浴温10℃の硫酸0.3mol/L水溶液中にて25Vの電圧を印加することで陽極酸化を行った。更に陽極酸化後、浴温22.5℃の0.3Mリン酸水溶液中に20分間試料を浸すことでポアワイド処理を行った。
ポアワイド後の試料の断面をFE−SEMで確認したところ、図9に示すような括れ部分91を有した細孔92が形成されており、アルミニウムタングステン合金膜から形成された細孔は孔径がおよそ50nm、アルミニウムハフニウム合金膜から形成された細孔は孔径がおよそ20nmであった。また、このとき形成された細孔は直進性及び垂直性共に良好であり、積層界面付近においても細孔の分岐等は見られなかった。
また、上記の三層構造をアルミニウムタングステン合金膜の上下にアルミニウムハフニウム合金膜が配置するように作製し、同様の検討を行ったところ図10に示すような膨らみ部分101を有した細孔102が形成されることも確認した。
以上により、添加する合金元素による孔径の変化を利用して、括れ部分や膨らみ部分を有した細孔が形成可能であることが示された。
n−Si(100)基板81上にPtを10nmとTi82を10nmの膜厚で配置し、実施例7と同様の実験を行い、実施例7と同様の構造体を得た。更に、得られた構造体をニッケル電気めっき浴に浸漬し、細孔底部に露出しているPtを陰極としてNiの電着を行った。また、Niだけでなく、磁性体や発光材料等を細孔に充填することが可能で、磁気記録媒体や光学素子への応用も可能である。
(a)アルミニウム膜にスタンパーを押し付ける際の模式図、(b)スタンパーの突起を転写した後のアルミニウム膜の模式図である。 陽極酸化後の試料表面の模式図である。 試料断面の模式図である。 試料A0〜C0の陽極酸化後の試料断面の模式図である。 試料D0、E0の陽極酸化後の試料断面の模式図である。 試料A0〜C0のポアワイド処理後の試料断面の模式図である。 試料D0、E0のポアワイド処理後の試料断面の模式図である。 アルミニウム合金膜を三層積層させた試料の模式図である。 陽極酸化後の試料の断面を模式的に示した図である。 陽極酸化後の別の試料の断面を模式的に示した図である。
符号の説明
10 アルミニウム膜
11 ヒロック
12 スタンパー
13 突起
14 窪み
15 窪みが転写されなかった領域
20 細孔
21 窪みから発生した規則的な細孔配列
22 ランダムに発生した不規則な細孔配列
30 Si基板
31 Ti
32 Cu
33 アルミニウムタングステン合金膜
40 細孔
41 隔壁
42 Si基板
43 Ti
44 Cu
50 細孔
51 隔壁
52 Si基板
53 Ti
54 Cu
60 Si基板
61 Ti
62 Cu
63 細孔
64 隔壁
70 細孔
71 隔壁
72 Si基板
73 Ti
74 Cu
81 Si基板
82 Ti
83 アルミニウムタングステン合金膜
84 アルミニウムハフニウム合金膜
85 アルミニウムタングステン合金膜
91 括れ部分
92 細孔
101 膨らみ部分
102 細孔

Claims (10)

  1. 孔を有する構造体の製造方法であって、
    少なくとも陽極酸化により孔が形成され得る第1の材料を含む第1の層と、該第1の材料と組成が異なり、且つ陽極酸化により孔が形成され得る第2の材料を含む第2の層とが積層された積層体を用意する工程と、
    該積層体を陽極酸化し前記第1の層と第2の層に両者を貫通する孔を形成する工程と、を備えることを特徴とする構造体の製造方法。
  2. 前記積層体が、陽極酸化により孔が形成され得る第3の材料を含む第3の層を備える請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記第1の材料又は前記第2の材料の少なくとも一方が、アルミニウム合金である請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 基板上にアルミニウム合金を形成する工程と、所定の配列をした陽極酸化の開始点を設ける工程と、該開始点を起点として陽極酸化により孔を形成する工程と、を有していることを特徴とする孔を有した構造体の製造方法。
  5. 前記アルミニウム合金が、Ti、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、Wのうち少なくとも1種類を含有している請求項3又は4のいずれか記載の構造体の製造方法。
  6. 前記アルミニウム合金がアルミニウムを50atomic%以上95atomic%以下含有している請求項3又は4に記載の構造体の製造方法。
  7. 前記基板表面がCu或いは貴金属の層を有している請求項4に記載の構造体の製造方法。
  8. 多孔質体であって、
    該多孔質体がアルミニウム及びバルブ金属の酸化物を含有し、該孔が規則的な間隔で配列した孔を有していることを特徴とする多孔質体。
  9. 前記バルブ金属が、Ti、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、Wのうち少なくとも1種類を含有しているものである請求項8に記載の多孔質体。
  10. 貫通した孔を有する構造体であって、
    該構造体がアルミニウム合金を含有し、且つ
    該孔の断面の孔径が、該孔の貫通方向に異なっていることを特徴とする構造体。
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