JP2005307058A - 透明石鹸の製造方法 - Google Patents

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美津夫 白瀧
Michita Shibata
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Abstract

【課題】透明性に優れた透明石鹸を容易に製造する方法を提供する。
【解決手段】水酸基を2個以上有する親水性溶媒にアルカリ性物質を溶解しておき、ここに脂肪酸および/あるいは油脂を滴下して中和および/あるいはケン化を行うことにより透明性の高い固形石鹸を製造する。
【選択図】 なし

Description

本発明は新規な透明石鹸の製造方法に関し、さらに詳しくは、透明性が高くかつ良好な泡立ちを呈する透明石鹸を製造する方法に関する。
固形石鹸は脂肪酸のアルカリ金属塩あるいはアミン塩であり、油脂あるいは脂肪酸を加熱融解しておいて、ここにアルカリ性物質を加えてケン化あるいは中和して製造されており、依然として最も利用されている洗浄剤である。
一方、透明石鹸は自由に着色できることから意匠性が高く、一定の市場を有している。透明石鹸の製造方法には大別して枠練り法と機械練り法の二種類が知られている。
このうち枠練り法によるものはほとんど処方が固まっており、例えば脂肪酸石鹸を基材として、砂糖、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、あるいはその他のポリオール類などの透明化剤とエタノール、水などを添加混合した後、枠に流して冷却固化し、2〜3ヶ月熟成乾燥後型打ちして製品とする。
このような枠練り法としては、例えば特公昭36−7031号公報、特公昭48−42935号公報、特公昭50−38642号公報などに詳しく開示されている。
この枠練り法による透明石鹸の長所としては、透明性に優れ、また結晶型がいわゆるω型で水に溶解しにくいため、使用中に透明性が損なわれにくいという点が挙げられる。
しかしながら短所としては製造に長期間を有して生産効率が劣る上に、熟成放置するための広い場所が必要であるという点や泡立ちが少ない点が挙げられる。
これに対して機械練り法によるものは、枠練り法と同様の透明化剤を加えた後、エタノールなどの溶媒を用いないで、機械的な力で結晶を微細化して透明性を出すものであり、枠煉り法に比して生産効率に優れ、また熟成放置が不要であるといった利点を有している。
このような機械練り法としては、例えば機械的な工夫を施したものとして特開昭58−208399号公報などにその開示がみられ、また透明化剤に工夫を施したものとして特開昭60−181199号公報にアルカノールアミドを用いる方法が、特開昭61−12800号公報にラウリル硫酸トリエタノールアミンを用いる方法などが開示されている。新しい透明化剤については最近でも出願がみられ、例えば特開平08−268876号公報などがあり、また、低級アルコールの使用範囲を限定したり(特開平10−158696号公報)、脂肪酸組成を限定したり(特開2000−169893号公報)などの提案があり、依然として研究が続いていることをうかがわせる。
特公昭36−7031号公報 特公昭48−42935号公報 特公昭50−38642号公報 特開昭58−208399号公報 特開昭60−181199号公報 特開昭61−12800号公報 特開平08−268876号公報 特開平10−158696号公報 特開2000−169893号公報
しかしながら、機械練りは、既述のごとき独自の利点を有しているものの、枠練り法に比べて透明性に劣るという欠点があり、この欠点は上記公報などに開示される従来技術ではなお未解決で、商品価値の低いものしか得られていないのが実情である。
従って、まったく脂肪酸石鹸を使用しない処方も提案されており、このような場合にはマイルドさや、やさしいあわ立ち、といった石鹸本来のよさが失われてしまっている。
本発明者らは、石鹸本来の良さ(マイルドな洗浄力、良好な泡立ち、肌へのやさしさ)を保ちつつ、透明性に優れ、かつ型くずれのない透明石鹸を作るべく鋭意検討した結果本発明を完成するに至った。
本発明者らは、機械練りにおける透明性の不足が、脂肪酸石鹸の製造工程、すなわち中和あるいはケン化工程にあるのではないかと考えた。
すなわち、従来の石鹸の製造方法は、脂肪酸及び油脂の一方あるいは両方をあらかじめ加温融解しておき、ここにアルカリ性物質を添加して、中和あるいはケン化するものであるが、反応生成物である脂肪酸塩の融点が原料である脂肪酸や油脂よりも10−50℃上昇するため、反応生成物が固化する現象が発生する。
この現象が発生すると、生成物が遮蔽壁となり、脂肪酸あるいは油脂とアルカリ性物質の接触が不十分となり、十分な攪拌がともなったとしても不均一反応になっているものと考えられる。
その結果、最終製品のPHを9−10のアルカリ性に制御したとしても、未中和の脂肪酸や油脂が過剰な部分と、アルカリ性物質が過剰な部分とが偏在し、不透明の原因になっているものと考えられる。
本発明はこのような考えを前提とし、発想の逆転によってなされたもので、従来とはまったく逆に、アルカリ性物質を溶解しておいた溶液の中に脂肪酸および油脂の一方あるいは両方を添加して中和あるいはケン化を行うことにより、不均一な部分がなくなり、本目的が達成できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明はグリセリン、プロピレングリコールといった親水性溶媒に中和あるいはケン化当量のアルカリ性物質を溶解しておき、加温攪拌下に脂肪酸および/又は油脂を添加して、中和および/又はケン化を行い、中和、ケン化後生成物をそのまま型に入れて冷却するだけで簡単に所望の透明石鹸が得られるという、画期的な透明石鹸の製造方法を提供するものであり、非常に工業的価値が高いものである。
さらに驚くべきことに、本発明によって製造された透明石鹸は可逆性を有し、すなわち、いったん得られた透明石鹸を加熱溶解しても、再度型に入れて冷却すれば同様な透明性の高い透明石鹸が得られる。
すなわち本発明は多価アルコールを代表例とする、水酸基を2個以上有する親水性溶媒に中和あるいはケン化等量のアルカリ性物質を溶解させておき、攪拌下に融解した脂肪酸あるいは油脂を添加して中和あるいはケン化を行なうことを特徴とする透明石鹸の製造方法である。
本発明で使用する水酸基を2個以上有する親水性溶媒としては、グリセリンおよびポリグリセリン類、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジおよびトリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどのアルキレングリコール類、グルコース、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビタン、蔗糖などの糖類があり、これらから選ばれる1種あるいは2種以上の混合物として、好ましくは水を含む混合物として用いられる。
本発明で使用する脂肪酸としては、C8からC24までの飽和および不飽和の脂肪酸が用いられ、オクチル酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、ひまし油脂肪酸等がある。
本発明ではこれら脂肪酸を単独で用いてもよいが、通常は混合脂肪酸が用いられる。
特に好ましいのは、C12からC18の脂肪酸の混合物で、ヤシ脂肪酸やパーム脂肪酸である。
本発明で使用する油脂としては、ヤシ油、パーム油、パーム核油、牛脂、ひまし油などがあるが、BSE問題から、植物性油脂が好ましいものとして用いられる。
本発明で使用するアルカリ性物質としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、アルキロールアミンなどがあるが、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましいものとして用いられる。
透明石鹸組成における親水性溶媒と脂肪酸塩との比率は特に限定せず、得られる透明石鹸の固さ、水崩壊性、あわ立ちなどを考慮して決めればよいが、脂肪酸含有量として、15−40重量%、好ましくは20−30重量%であり、これの中和等量のアルカリ性物質および残量の親水性物質とから構成され、若干の水も含まれる。
油脂を使用する場合には、ケン化後に生成する、脂肪酸とグリセリンの量を考慮して、仕込み量を決めればよい。
固形石鹸の硬度や成形性をコントロールするために脂肪酸のエステル類や高級アルコール類を配合してもよく、香料や着色料も透明石鹸の製品価値をあげるために配合することが出来る。また、キレート剤や防腐剤などの公知の添加剤も必要であれば使用してもよい。
本発明である透明石鹸の製造法によって、極めて簡単に透明性の優れた固形石鹸を得ることが出来るとともに、得られた石鹸は型崩れしにくく、泡立ちの良好な価値の高いものである。
以下に本発明の実施例を記載してより具体的に説明するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。なお%はすべて重量%を表す。
<透明性試験>
固形石鹸を20mmの厚さに切断し、新聞紙の上に置き、石鹸上部からはっきりと文字が読める場合を◎、なんとか文字が判読できる場合を○、文字の形が認識できる場合を△、ぼやけて見えない場合を×として評価した。
[実施例1]
インペラーと加熱装置をセットした2リットルのフラスコにグリセリン300g、ジプロピレングリコール150g、ポリグリセリン(3モル)100g、48%のKOHとNaOHの35:65混合物80gおよび水100gを入れ、常温で攪拌して均一な溶液を得た。ここにあらかじめ加熱溶融したラウリン酸150g、ミリスチン酸100g、パルミチン酸20gの混合脂肪酸を反応容器内の温度が70℃以下を保つようにコントロールしながら滴下して中和を行った。得られた均一生成物1000gをパレットに流し込み室温まで冷却し固化した。得られた固形石鹸を用いて上に示した透明性試験を行ったところ、極めて透明性が高く、透明性は◎であった。
[比較例1]
実施例1において、アルカリ性物質80gのかわりに脂肪酸を入れ、70℃加温して均一な溶液とし、撹拌下にアルカリ性物質80gを1時間で滴下した。得られた中和物の組成は実施例1と同様であるにもかかわらず70℃において、やや粘調であった。パレットに流し込んで冷却した後得られた固形石鹸の透明性試験を行ったところ、透明性は△であった。このことは本発明者らの考えが間違っていないことを示すものである。
[実施例2]
以下に示す各成分を実施例1と同じフラスコに仕込み、加温下に温度を70℃以下に保ちながら、脂肪酸の混合物の溶融物を滴下して中和を行った。得られた均一溶液をハートの形の型に入れて冷却し、ハート形の透明固形石鹸を得たが、透明性は○〜◎であり、かつつやのある美しい石鹸であった。得られた石鹸の泡立ちは非常にクリーミーで1ヶ月間浴室にて使用しても形くずれはなかった。比較例1と同様に、実施例2のアルカリ性物質と脂肪酸を逆に滴下して得られた[比較例2]の固形石鹸の透明性は△〜×で、泡立ちも劣るものであった。
<仕込み>
グリセリン:280g
48%濃度のKOH水溶液と48%濃度のNaOHの35:65混合物:78.8g
ジプロピレングリコール:140g
ポリオキシエチレンソルビトールモノステアレート:50g
グリセリン3モル縮合物:30g
グリセリン6モル縮合物モノラウレート:20g
ソルビトール精製微粉末:30g
EDTA:1g
赤色染料:若干
イオン交換水:99g
<脂肪酸>
ラウリン酸:127.4g
ミリスチン酸:127.4g
パルミチン酸:16.3g

Claims (4)

  1. 水酸基を2個以上有する親水性溶媒にアルカリ性物質を溶解しておき、ここに脂肪酸および/あるいは油脂を滴下して中和および/あるいはケン化を行って均一溶液にした後、型に流し込んで冷却することを特徴とする透明石鹸の製造方法。
  2. 水酸基を有する親水性溶媒が、グリセリンおよびポリグリセリン、アルキレングリコール類ならびに糖類の1種あるいは2種以上から選ばれることを特徴とする、請求項1記載の透明石鹸の製造方法。
  3. アルキレングリコール類がエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジおよびトリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールから選ばれることを特徴とする請求項1記載の透明石鹸の製造方法。
  4. 糖類がグルコース、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビタンならびに蔗糖から選ばれることを特徴とする請求項1記載の透明石鹸の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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