JP2005305992A - 液滴吐出装置およびその吐出異常検出方法 - Google Patents

液滴吐出装置およびその吐出異常検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光センサなどの特別なセンサを必要としない上に、比較的簡易な構成で、インク滴の吐出異常の検出精度の信頼性の向上を図ることができる液滴吐出装置の提供。
【解決手段】この発明は、印字を行うときには、大電流容量のトランジスタ44をオンにし、圧電式アクチュエータ22a〜22eに駆動回路41からの駆動信号を印加し、その対応するノズル24によりインク滴の吐出を行う。一方、ノズルの吐出異常の検出時には、ノズルに対応する圧電式アクチュエータ22a〜22eのうちの1つを選択し、トランジスタ44をオフにしたのちスイッチ45をオンし、この状態でその選択した圧電式アクチュエータに駆動回路41から駆動電圧を印加する。その駆動電圧の印加が終了すると、スイッチ45をオフにし、これにより、残留振動検出回路43が、振動板の残留振動による圧電式アクチュエータの起電圧を検出する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、インクジェットプリンタなどの液滴吐出装置、およびその吐出異常検出方法に関するものである。
液滴吐出装置の1つであるインクジェットプリンタは、複数のノズルからインク滴(液滴)を吐出して所定の用紙上に画像形成を行う。インクジェットプリンタのインクジェットヘッド(印刷ヘッド)には、多数のノズルが設けられているが、インクの粘度の増加や、気泡の混入、塵や紙粉の付着などの原因によって、いくつかのノズルが目詰まりしてインク滴を吐出できない場合がある。ノズルが目詰まりすると、画像内にドット抜けが生じ、画質を劣化させる原因となる。
従来、このような不具合を解消するために、インク滴の吐出の有無を検査する装置として、インクを吐出するノズルを挟んで設けられた発光素子と受光素子により、その間をインク滴が通過することによる光の強弱の変化を検出し、各ノズルの動作を確認するものが知られている(例えば、特許文献1など参照)。
特開2002−192740号公報
しかし、各ノズルのインク滴の吐出の有無を光学的に検出する従来装置では、以下のような不具合がある。
すなわち、光センサを設置するスペースが必要になる上に、微小なインク滴を高感度で検出するために、インク滴が受光領域を通過する検出位置や検出タイミングの精度を高くしなければならない。
そこで、本発明の目的は、上記の点に鑑み、光センサなどの特別なセンサを必要としない上に、比較的簡易な構成により、インク滴の吐出異常の検出精度の信頼性の向上を図ることができる液滴吐出装置、およびその吐出異常検出方法を提供することにある。
上記の課題を解決し本発明の目的を達成するために、各発明は、以下のように構成するようにした
すなわち、第1の発明は、振動板と、前記振動板を変位させる圧電式アクチュエータと、内部に液体が充填され前記振動板の変位により前記内部の圧力が増減されるキャビティと、前記キャビティに連通し前記内部の圧力の増減により液体を液滴として吐出するノズルとを有する液滴吐出ヘッドを複数個備えたヘッドユニットと、前記複数の液滴吐出ヘッドの各圧電式アクチュエータを駆動する駆動信号を出力する駆動手段と、前記複数の液滴吐出ヘッドの各ノズルを選択し、選択したノズルに対応する圧電式アクチュエータに前記駆動手段からの駆動信号を供給するノズル選択手段と、前記各圧電式アクチュエータと接続された前記各振動板の残留振動をそれぞれ検出する残留振動検出手段と、前記各圧電式アクチュエータのグランド側の電極とグランドとの接続が可能な大電流容量の第1スイッチ手段と、前記各圧電式アクチュエータのグランド側の電極とグランドとの接続が可能な小電流容量の第2スイッチ手段と、を備えている。
第2の発明は、第1の発明において、前記ノズルの吐出異常の検出時に、前記第1スイッチ手段および前記第2スイッチ手段の所定の各開閉制御をそれぞれ行うスイッチ制御手段を、さらに備えている。
第3の発明は、第2の発明において、前記スイッチ制御手段は、前記ノズルの吐出異常の検出時に、前記第1スイッチ手段を開いた状態に維持させた状態で前記第2スイッチ手段を閉じて、前記ノズル選択手段で選択されたノズルに対応する圧電式アクチュエータに前記駆動手段から駆動信号が印加された後に前記第2スイッチ手段を開くように制御するようになっている。
第4の発明は、第1乃至第3の発明のうちのいずれかにおいて、前記残留振動検出手段は、ノズルの吐出異常の検出時に、前記第2スイッチ手段が開いた状態になって、検出対象のノズルに係る圧電式アクチュエータのグランド側の電極がグランド側から切り離されたときに、グランドと前記圧電式アクチュエータのグランド側の電極との間に発生する交流電圧を検出するようになっている。
第5の発明は、第1乃至第4の発明のうちのいずれかにおいて、前記ノズル選択手段は、ノズルの吐出異常の検出時に、ノズル選択用データに基づいて前記複数の液滴吐出ヘッドの各ノズルを1つずつ選択し、選択したノズルに対応する圧電式アクチュエータに前記駆動手段からの駆動信号を供給するようになっている。
第6の発明は、第1乃至第5の発明のうちのいずれかにおいて、前記第2のスイッチ手段のスイッチング速度は、前記第1のスイッチ手段のスイッチング速度より速くなるように設定されている。
第7の発明は、振動板と、前記振動板を変位させる圧電式アクチュエータと、内部に液体が充填され前記振動板の変位により前記内部の圧力が増減されるキャビティと、前記キャビティに連通し前記内部の圧力の増減により液体を液滴として吐出するノズルとを有する液滴吐出ヘッドを複数個備えたヘッドユニットと、前記複数の液滴吐出ヘッドの各圧電式アクチュエータを駆動する駆動信号を出力する駆動手段と、前記複数の液滴吐出ヘッドの各ノズルを選択し、選択したノズルに対応する圧電式アクチュエータに前記駆動手段からの駆動信号を供給するノズル選択手段と、前記各圧電式アクチュエータと接続された前記各振動板の残留振動をそれぞれ検出する残留振動検出手段と、前記各圧電式アクチュエータのグランド側の電極とグランドとの接続が可能なスイッチ手段と、を備えている。
第8の発明は、第7の発明において、前記スイッチ手段の所定の開閉制御を行うスイッチ制御手段を、さらに備えている。
第9の発明は、第8の発明において前記スイッチ制御手段は、ノズルの吐出異常の検出時に、前記スイッチ手段を閉じて、前記ノズル選択手段で選択されたノズルに対応する圧電式アクチュエータに前記駆動手段から駆動信号が印加された後に前記スイッチ手段を開くように制御するようになっている。
第10の発明は、第7乃至第9の発明のうちのいずれかにおいて、前記残留振動検出手段は、ノズルの吐出異常の検出時に、前記スイッチ手段が開いた状態になって、検出対象のノズルに係る圧電式アクチュエータのグランド側の電極がグランド側から切り離されたときに、グランドと前記圧電式アクチュエータのグランド側の電極との間に発生する交流電圧を検出するようになっている。
第11の発明は、第7乃至第10の発明のうちのいずれかにおいて、前記ノズル選択手段は、ノズルの吐出異常の検出時に、ノズル選択用データに基づいて前記複数の液滴吐出ヘッドの各ノズルを1つずつ選択し、選択したノズルに対応する圧電式アクチュエータに前記駆動手段からの駆動信号を供給するようになっている。
第12の発明は、第7乃至第11の発明のうちのいずれかにおいて、前記スイッチ手段は、前記複数の圧電式アクチュエータが同時に駆動された場合に駆動できる電流容量を有するスイッチング素子からなる。
第13の発明は、振動板と、前記振動板を変位させる圧電式アクチュエータと、内部に液体が充填され前記振動板の変位により内部の圧力が増減されるキャビティと、前記キャビティに連通しキャビティ内の圧力の増減により液体を液滴として吐出するノズルとを有する液滴吐出ヘッドを複数個備えたヘッドユニットを有する液滴吐出装置の吐出異常検出方法であって、検査対象のノズルに係る圧電式アクチュエータを選択する選択ステップと、選択した圧電式アクチュエータの一端を駆動信号源に接続させるとともに、他端をグランドに接続させることにより、圧電式アクチュエータに駆動信号を印加させて駆動させ、前記ノズルから液滴を吐出させる吐出ステップと、液滴の吐出後に、前記圧電式アクチュエータのグランド側の電極をグランド側から切り離し、グランドと前記圧電式アクチュエータのグランド側の電極との間に発生する交流電圧を前記振動板の残留振動として検出する検出ステップと、を含むものである。
第14の発明は、第13の発明において、前記検出ステップで検出した残留振動に基づき、検出対象のノズルの吐出異常の有無を判定する判定ステップを、さらに含んでいる。
第15の発明は、第13または第14の発明において、前記選択、吐出、検出の各ステップ、または前記選択、吐出、検出、判定の各ステップを、前記複数の各液滴吐出ヘッドが有する各ノズルに対応する各圧電式アクチュエータに対して行うようにした。
このような構成からなる本発明によれば、光センサなどの特別なセンサを必要としない上に、比較的簡易な構成により、インク滴の吐出異常の検出精度の信頼性の向上を図ることができる。
また、本発明によれば、印刷時などには、第1スイッチ手段としてパワートランジスタが使用でき、ノズルの吐出異常の検出時には、第2スイッチ手段として高速にオンオフできるアナログスイッチを使用できる。このため、圧電式アクチュエータに駆動信号を供給後に発生する振動板の残留振動を正確に検出できる。
以下、図面を参照して本発明の液滴吐出装置、およびその吐出異常検出方法の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における液滴吐出装置の一種であるインクジェットプリンタ1の概略構成を示す平面図である。
このインクジェットプリンタ1は、図1に示すように、ヘッドユニット2およびインクカートリッジ3を搭載したキャリッジ4を備え、このキャリッジ4は1組のキャリッジ軸5に案内されて主走査方向に移動できるようになっている。また、キャリッジ4の一部は歯付きベルト9に固定され、かつ歯付きベルト9は、モータ6の回転軸に固定された駆動プーリ7と従動プーリ8との間に掛け渡されている。
さらに、キャリッジ4にはエンコーダ10が取り付けられ、キャリッジ4の移動方向に沿ってリニアスケール11が設けられている。これにより、エンコーダ10によりキャリッジ4上のヘッドユニット2の位置を検出するようになっている。
なお、図1において、12はヘッドユニット2とシステムコントローラなどと電気的な接続を行うケーブルである。13は、後述のインクジェットヘッドの表面をクリーニングするワイパである。14は、そのインクジェットヘッドのノズル基板(図3参照)のキャッピングを行うキャップである。
このような構成からなるインクジェットプリンタ1では、エンコーダ10の検出信号がモータ制御回路(図示せず)に入力されると、そのモータ制御回路によりモータ6の回転動作が次のように制御される。すなわち、加速、一定速度、減速、反転、加速、一定速度、減速、反転・・・というように制御される。
このようなモータ6の動作に伴って、キャリッジ4が主走査方向に往復移動を繰り返し、一定速度の区間が印刷領域に相当するので、その一定速度の際にキャリッジ4に搭載されるヘッドユニット2のノズルから記録紙a上にインク滴が吐出される。この結果、記録紙aには、そのインク滴により所定の文字や画像が記録される。
次に、図1に示すヘッドユニット2の具体的な構成について、図2および図3を参照して説明する。
このヘッドユニット2は、図2に示すようなインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)20を複数個備え、各インクジェットヘッド20は圧電式アクチュエータを用いたものである。
インクジェットヘッド20は、図2に示すように、振動板21と、この振動板21を変位させる圧電式アクチュエータ22と、内部に液体であるインクが充填され振動板21の変位により内部の圧力が増減されるキャビティ(圧力室)23と、このキャビティ23に連通しキャビティ23内の圧力の増減によりインクを液滴として吐出するノズル24とを少なくとも備えている。
さらに詳述すると、インクジェットヘッド20は、ノズル24が形成されたノズル基板25と、キャビティ基板26と、振動板21と、複数の圧電素子27を積層した積層型の圧電式アクチュエータ22とを備えている。
キャビティ基板26は、図示のように所定形状に形成され、これにより、キャビティ23と、これに連通するリザーバ28とが形成されている。また、リザーバ28は、インク供給チューブ29を介してインクカートリッジ3に接続されている。
圧電式アクチュエータ22は、対向して配置される櫛歯状の電極31、32と、その電極31、32の各櫛歯と交互に配置される圧電素子27とからなる。また、圧電式アクチュエータ22は、その一端側が図2に示すように中間層30を介して振動板21と接合されている。
このような構成からなる圧電式アクチュエータ22では、第1電極31と第2電極32との間に印加される駆動信号源からの駆動信号により、図2に示すように上下方向に伸び縮みするモードを利用している。この圧電式アクチュエータ22は、圧電素子27が積層されているために、大きな駆動力が得られるのが特徴である。
従って、圧電式アクチュエータ22では、図2に示すような駆動信号が印加されると、振動板21に変位が生じてキャビティ内23内の圧力が変化して、ノズル24からインク滴が吐出されるようになっている。
なお、図2に示すノズル基板26に形成されるインクジェットヘッド20ごとのノズル24は、例えば図3に示すように配列されている。この図3の例では、4色のインク(Y,M,C,K)に適用した場合のノズル24の配列パターンを示している。
このようなインクジェットヘッド20を備えたインクジェットプリンタ1では、インク切れ、気泡の発生、目詰まり(乾燥)、紙粉付着などの原因によって、ノズル24からインク滴が吐出すべきときに吐出しないというインク滴の吐出異常(不吐出)、いわゆるドット抜け現象を生じることがある。
ここで、紙粉とは、木材パルプを原料とする記録紙が紙送りローラなどと摩擦接触した際に発生しやすく、記録紙の一部からなり繊維状またはその集合体のものを意味する。
次に、本発明のインク滴の吐出異常の検出原理について、図2、図4、および図5を参照して説明する。
図2に示す圧電式アクチュエータ22に後述の駆動回路から駆動信号が供給されると、振動板21が撓み、キャビティ23内の容積が拡大し収縮する。このとき、キャビティ23内に発生する圧力により、キャビティ23内を満たすインクの一部が、キャビティ23に連通しているノズル24からインク滴として吐出される。
この一連の振動板21の動作により、ノズル24、インク供給口、またはインクの粘度などによる音響抵抗rと、インクの流路内のインク重量によるイナータンスmと、振動板21のコンプライアンスcによって決定される固有振動周波数で振動板21が自由振動を起こす。以下、この振動板21による自由振動を残留振動という。
図4に、振動板21の残留振動を想定した単振動の計算モデルを示す。この計算モデルに音圧Pを与えたときのステップ応答を体積速度uについて計算すると、次式を得ることができる。
Figure 2005305992
ここで、図2に示すインクジェットヘッド20が正常にインクを吐出し、音響抵抗r、イナータンスm、およびコンプライアンスcに変化がなければ、振動板21の残留振動は常に一定の波形となる。
しかし、インクの吐出が不良でドット抜けが発生する場合には、振動板21の残留振動の波形は正常時とは異なるものとなる。図5に、残留振動の検出波形の実験結果の一例を示す。この実験結果と、単振動の計算モデルから以下のことがわかった。
(1)気泡がインクの流路や、ノズルの先端に詰まった場合には、気泡が混入した分のインク重量が減ってイナータンスmが減少し、気泡によりノズル径が大きくなった状態と等価となり音響抵抗rが減少し、周波数が高くなるという特徴的な残留振動波形として検出できる(図5の「気泡混入」参照)。
(2)ノズル部のインクが乾燥して吐出しなくなった場合には、その乾燥によりノズル付近のインクの粘性が増加し、音響抵抗rが増大し、過減衰になるという特徴的な残留振動波形として検出できる(図5の「乾燥」参照)。
(3)紙粉やゴミがノズル面に付着した場合には、紙粉によりノズルからインクが染み出すことによって、振動板から見たインク重量が増加してイナータンスmが増加する。また、ノズルに付着した紙粉の繊維によって音響抵抗rが増大し、正常吐出の周期と比べて周期が大きくなる(周波数が低くなる)という特徴的な残留振動波形として検出することができる(図5の「紙粉」参照)。
以上から、振動板21の残留振動の差異によってインクジェットヘッド20のインク滴の吐出異常を検出するとともに、その目詰まりの原因を特定することができる。
本発明は、このような振動板21の残留振動を検出することにより、インクジェットヘッド20のインク滴の吐出異常(ノズルの吐出異常)を検出するようにしたものであり、その残留振動の検出原理について、図6および図7を参照して説明する。
図6は、圧電式アクチュエータ22に後述する駆動回路からの駆動信号を印加直後の駆動電圧と、このときの圧電式アクチュエータ22の等価回路を示す。駆動信号は、図11(A)に示すように中間電圧Vcを基準にして出力されるため、駆動信号の印加直後には中間電位Vcを出力している。このとき、圧電素子である圧電式アクチュエータ22のコンデンサ成分に充電される電圧Vpは、ほぼ中間電位Vcに充電されている。
一方、駆動信号の印加後に発生する振動板21の残留振動に係る圧電式アクチュエータ22の起電圧Veは、その充電電圧Vpである直流電圧を基準に交流的な変化をする。しかし、このままの状態では、後述する駆動回路により、圧電式アクチュエータ22の端子Aの電圧が中間電位Vcになるように制御され、起電力Veの電圧変動成分が比較的短時間にその中間電位Vcに減衰(収束)していく。このため、振動板21の残留振動に係る起電力Veを、効果的に検出できない。
そこで、駆動信号の印加後に、圧電式アクチュエータ22のグランド側の端子をグランドから切り離すと、この場合の等価回路は図7に示すようになる。図7によれば、各部の電圧関係は図示のようになり、電圧Voutは(4)式のようになる。
Vout=Vc+Vp+Ve=Vc−Vc+Ve=Ve・・・(4)
(4)式によれば、駆動信号の中間電位Vcは、圧電式アクチュエータ22の充電電圧Vpによってキャンセルされる。従って、図7に示すように圧電式アクチュエータ22のグランド側の端子と、グランドとの間の電圧変化を検出することで、振動板21の残留振動によって生ずる圧電式アクチュエータ22の起電圧Veを検出できる。
すなわち、ノズル24からのインク滴の吐出動作後に、圧電式アクチュエータ22のグランド側の端子をグラントから浮かせることで、図7に示すような状態を実現できる。このため、中間電位Vcに影響を受けることなく、振動板21の残留振動に応じて発生する圧電式アクチュエータ22の起電圧Veを検出できる。従って、後述のように、圧電式アクチュエータ22のグランド側の端子とグラントとの接続をオンオフするスイッチング素子の耐圧を低くすることができる。
次に、このような残留振動の検出原理に基づき、各インクジェットヘッド20の各ノズルの吐出異常(ノズルのドット抜け)の検出が必要なときに、その残留振動の検出を行うようにした本発明の第1実施形態について、図2および図8〜図10を参照して説明する。
この第1実施形態は、図8に示すように、複数の圧電式アクチュエータ22a〜22eと、駆動手段である駆動回路41と、ノズル選択手段であるノズル選択部42と、残留振動検出手段である残留振動検出回路43と、第1スイッチ手段であるトランジスタ44と、第2スイッチ手段であるスイッチ45と、スイッチ制御手段である制御回路46と、を少なくとも備えている。
複数の圧電式アクチュエータ22a〜22eは、図1に示すヘッドユニット2に設けられた各インクジェットヘッド20(図2参照)の各ノズル24ごとに設けられた圧電式アクチュエータ22に対応するものである。
駆動回路41は、圧電式アクチュエータ22a〜22eを駆動する駆動信号(駆動電圧)を出力する回路であり、後述するような駆動信号(図11(A)参照)を出力するようになっている。
ここで、圧電式アクチュエータ22a〜22eは 例えばピエゾ素子で構成され、その双方の電極間に印加される電圧により変位するものであり、駆動回路41から図11(A)に示すような駆動信号が印加される。このため、圧電式アクチュエータ22a〜22eは、動作中には、常時、中間電位Vc付近に充電されており、駆動回路41から駆動信号が印加(出力)されるたびに充放電する。従って、その充放電の際に、対応するキャビティ23内のインクに圧力を加えることにより、ノズル24からインク滴を吐出する。
ノズル選択部42は、複数のインクジェットヘッド20のノズル24を選択し、その選択したノズル24に対応する圧電式アクチュエータ22a〜22eに駆動回路41からの駆動信号をそれぞれ供給するようになっている。このため、ノズル選択部42は、図8に示すように、シフトレジスタ421と、ラッチ回路422と、ドライバ423とを備えている。
シフトレジスタ421は、インクジェットプリンタ全体の動作を制御するシステムコントローラ(図示せず)から出力される印字データを順次入力して格納するものである。すなわち、その印字データは、クロック信号CLKに同期してシフトレジスタ421の初段のフリップフロップから後段側のフリップフロップに順次シフト(転送)されるようになっている。
ラッチ回路422は、ヘッドユニット2のノズル24の個数分、この例ではノズル24の5個分の印字データがシフトレジスタ421に格納されると、ラッチ信号によってシフトレジスタ421の各フリップフロップの格納内容を一時的にラッチ(記憶)するようになっている。従って、このときには、印字データは直列−並列変換される。
ここで、ラッチ回路422にクリア信号CLEARが入力された場合には、ラッチ状態が解除されてその内容が「0」になり、印字動作は停止される。一方、ラッチ回路422にクリア信号CLEARが入力されていない場合には、そのラッチされたシフトレジスタ421の印字データがドライバ423に出力される。
なお、シフトレジスタ421の印字データがラッチ回路422にラッチされた後には、次の印字データがシフトレジスタ421に入力し、印字タイミングに合わせてラッチ回路422のラッチ信号の内容を順次更新する。
ドライバ423は、駆動回路41の出力信号を、ラッチ回路422からのラッチ信号で指定された圧電式アクチュエータ22a〜22eに選択的に供給するものである。このために、ドライバ423は、図8に示すように、圧電式アクチュエータ22a〜22eと接続するスイッチング素子(トランジスタ)からなるスイッチ423a〜423eを備え、このスイッチ423a〜423eは、ラッチ回路422からの対応するラッチ信号によりオンオフ動作するようになっている。
さらに詳述すると、スイッチ423a〜423eは、その各一端側の端子が共通接続され、その共通接続部が駆動回路41の出力側に接続されている。また、各スイッチ423a〜423eの他端側の各端子は、対応する各圧電式アクチュエータ22a〜22eの一端側の各電極に接続されている。
残留振動検出回路43は、ノズルの吐出異常(インク滴の吐出異常)の検出時に、上記のような残留振動の検出原理により、振動板21の残留振動に対応して発生する各圧電式アクチュエータ22a〜22eの各起電圧を、残留振動として検出するものである。このため、残留振動検出回路43の入力側は、各圧電式アクチュエータ22a〜22eの他端側の各電極(グランド側の各電極)に接続されている。
トランジスタ44は、圧電式アクチュエータ22a〜22eのグランド側の各電極を、グランドと接続させるためのスイッチング素子であり、その接続時に複数の圧電式アクチュエータ22a〜22eが同時に駆動されても、十分な電流を流すことができる大電流容量のものである。
このトランジスタ44は、コレクタが圧電式アクチュエータ22a〜22eのグランド側の各電極が共通接続された共通接続部に接続され、エミッタがグランドに接続され、ベースに制御回路46からの駆動/検出切り替え信号S1(図11(C)参照)が供給されている。このため、トランジスタ44は、その駆動/検出切り替え信号S1によりオンオフ制御され、これにより、圧電式アクチュエータ22a〜22eのグランド側の各電極を、グランドと接続させたりさせなかったりするようになっている。
なお、トランジスタ44は、MOSトランジスタ、サイリスタ、トライアックなどの各種のスイッチング素子に置き換えることができる。
スイッチ45は、ノズルの吐出異常の検出時に、圧電式アクチュエータ22a〜22eのグランド側の各電極を、グランドと接続させるためのアナログスイッチのようなスイッチング素子であり、複数の圧電式アクチュエータ22a〜22eのうちの1つが駆動されたときに、十分な電流を流すことができる小電流容量のものである。
スイッチ45は、一方の端子が圧電式アクチュエータ22a〜22eのグランド側の各電極が共通接続された共通接続部に接続され、他方の端子がグランドに接続され、その接点が制御回路46から出力される検出タイミング信号S2(図11(D)参照)によりオンオフ制御されるようになっている。
なお、スイッチ45は、上述したアナログスイッチの他に、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタ、サイリスタ、トライアックなどの各種のスイッチング素子を使用できる。又、スイッチの45のスイッチング速度は、トランジスタ44のスイッチング速度よりも速い。
制御回路46は、システムコントローラ(図示せず)から指示に基づき、印字処理動作の場合、またはノズルの吐出異常の検出動作の場合に、後述のように、トランジスタ44をオンオフ制御する駆動/検出切り替え信号S1とスイッチ45をオンオフ制御する検出タイミング信号S2とをそれぞれ生成し、これらの両信号を出力する回路である。
次に、図8に示す駆動回路41の具体的な構成について、図9を参照して説明する。
駆動回路41は、図8に示すように、駆動電圧発生回路51と、NPN型のトランジスタTr1およびPNP型のトランジスタTr2を組み合わせた電流増幅回路と、から構成される。
トランジスタTr1は、コレクタが図示しない定電圧電源(駆動電源)に接続され、ベースが駆動電圧発生回路51の出力側に接続され、かつ、エミッタがドライバ423の各スイッチ423a〜423eの一方の各端子にそれぞれ接続されている。これにより、トランジスタTr1は、駆動電圧発生回路51からの駆動信号に基づいて導通し、駆動電圧がスイッチ423a〜423eを介して対応する各圧電式アクチュエータ22a〜22eに供給されるようになっている。
また、トランジスタTr2は、エミッタがトランジスタTr1のエミッタに接続されるとともにスイッチ423a〜423eの一方の各端子にそれぞれ接続され、ベースが駆動電圧発生回路51の出力側に接続され、かつ、コレクタがグランドに接続されている。これにより、トランジスタTr2は、駆動電圧発生回路51からの駆動信号に基づいて導通し、圧電式アクチュエータ22a〜22eの各電荷をスイッチ423a〜423eを介して放電させるようになっている。
次に、図8に示す残留振動検出回路43の具体的な構成例について、図10を参照して説明する。
残留振動検出回路43は、図10に示すように、交流増幅器52と、比較器53と、基準電圧発生回路54とを備えている。
交流増幅器52は、各圧電式アクチュエータ22a〜22eの各起電圧、すなわち振動板21の機械的な変化によって発生する残留振動波形の交流成分を増幅するものである。このため、交流増幅器52は、その各圧電式アクチュエータ22a〜22eの各発生電圧中に含まれる直流成分をカットするコンデンサ521と、そのコンデンサ521で直流成分がカットされた交流成分を増幅する増幅器522とからなる。
比較器53は、交流増幅器52からの出力電圧を、基準電圧発生回路54が発生する基準電圧Vrefと比較し、その比較結果に応じたパルス波形電圧を残留振動波形として出力するものである。基準電圧発生回路54は、比較器53に供給する基準電圧Vrefを発生する回路であり、その発生する基準電圧Vrefは固定値でも良いが、可変できかつ任意の値に設定できるようにしても良い。
次に、このような構成からなる第1実施形態の動作例について、図8、図11、および図12などを参照して説明する。
いま、システムコントローラ(図示せず)から印字の指令があると(ステップS1:YES)、ステップS13に進む。ステップS13では、パワートランジスタ44がオンになるともに、アナログスイッチであるスイッチ45がオフとなる。
すなわち、このときには、図8に示す制御回路46から出力される駆動/検出切り替え信号S1は「Hレベル」となり(図11(C)参照)、制御回路46から出力される検出タイミング信号S2は「Lレベル」となるので(図11(D)参照)、パワートランジスタ44がオンとなりスイッチ45がオフとなる。
この状態で、駆動回路41から図11(A)に示すような駆動信号が出力される。駆動信号は、図示のように、中間電位Vcを基準に、正負に変化するパルス波形からなる。これに先立って、ノズル選択部42は、印字データに基づき、複数のインクジェットヘッド20のノズル24を選択している。このため、その選択されたノズル24に対応する圧電式アクチュエータ22a〜22eに、駆動回路41からの駆動信号がそれぞれ供給される。このため、圧電式アクチュエータ22a〜22eが駆動され、インクジェットヘッド20の対応するノズル24から記録紙にインク滴が吐出され、印字処理が行われる(ステップS14)。なお、印字処理には、フラッシングが含まれる。
一方、システムコントローラからノズルの吐出異常の検出(ドット抜け検出)の指令があると(ステップS2:YES)、ステップS3に移行し、検査対象となるノズル24が選択される。この場合には、図8に示すノズル選択部42のシフトレジスタ421に、システムコントローラからノズル選択用データが入力される。これにより、例えば1番目のノズル24に対応する圧電式アクチュエータ22aを駆動するために、ドライバ423のスイッチ423aがオンとなる。
その後、図11(C)に示すように、駆動/検出切り替え信号が「Hレベル」から「L」レベルになってトランジスタ(パワートランジスタ)44がオフし(ステップS4)、検出タイミング信号が「Lレベル」から「Hレベル」になってスイッチ45がオンになる(ステップS5)。
この状態で、駆動回路41から図11(A)に示すような駆動信号が出力されると、圧電式アクチュエータ22aには、中間電位Vcを基準に、正負に変化するパルス状の駆動電圧が印加される(ステップS6)。そして、この駆動電圧の印加が終了すると(ステップS7:YES)、図11(D)に示すように検出タイミング信号S2が「Hレベル」から「Lレベル」に変化してスイッチ45がオフになり、ノズルからのインクの吐出が休止する休止期間T1が開始する。
この休止期間T1には、上記の残留振動の検出原理で説明したように、振動板21の残留振動による圧電式アクチュエータ22aの起電圧が出力されるので(ステップS9)、残留振動検出回路43はその起電圧を検出する。
そして、休止期間T1が終了すると(ステップS10:YES)、このときにはノズルの吐出異常の検出が終了していないので(ステップS11:NO)、次のノズル(2番目のノズル)を選択する(ステップS12)。この2番目のノズルを第1番目のノズルと同様に選択すると、その2番目のノズルに対応する圧電式アクチュエータ22bを駆動するために、ドライバ423のスイッチ423bがオンとなる。
その後、図11(D)に示すように、検出タイミング信号が「Lレベル」から「Hレベル」になってスイッチ45がオンになる(ステップS5)。この状態で、駆動回路41から図11(A)に示すような駆動信号が出力されると、圧電式アクチュエータ22bに駆動電圧が印加される(ステップS6)。そして、この駆動電圧の印加が終了すると(ステップS7:YES)、図11(D)に示すように検出タイミング信号が「Hレベル」から「Lレベル」に変化してスイッチ45がオフになり、休止期間T1が再び開始する。
この休止期間T1には、振動板21の残留振動による圧電式アクチュエータ22bの起電圧Veが出力されるので(ステップS9)、残留振動検出回路43はその起電圧を検出する。
そして、休止期間T1が終了すると(ステップS10:YES)、次のノズル(3番目のノズル)を選択し、上記と同様の手順で、残留振動検出回路43は、振動板21の残留振動による圧電式アクチュエータ22cの起電圧を検出する。
その後、最終番目のノズルを選択し、同様の手順により 残留振動検出回路43が、振動板21の残留振動による圧電式アクチュエータ22eの起電圧を検出すると、ノズルの吐出異常の検出処理を終了する(ステップS11:YES)。
なお、上記のように残留振動検出回路43の出力電圧は、その後段に接続される波形判定回路(図示せず)に供給される。すると、波形判定回路は、その出力電圧の波形などに基づいてインク滴の吐出異常の有無を判定し、かつその異常の内容(インクの目詰まりの原因)を特定する。
以上説明したように、本発明の第1実施形態によれば、光センサなどの特別なセンサを必要としない上に、比較的簡易な構成により、インク滴の吐出異常の検出精度の信頼性の向上を図ることができる。
また、本発明の第1実施形態によれば、印刷時などには、大電流容量のパワートランジスタなどのスイッチング素子を使用でき、ノズルの吐出異常の検出時には、小電流容量で高速にオンオフできるアナログスイッチを使用できる。このため、圧電式アクチュエータに駆動信号を供給後に発生する振動板の残留振動を正確に検出できる。
(第2実施形態)
次に、上記のような残留振動の検出原理に基づき、各インクジェットヘッド20の各ノズルの吐出異常(ノズルのドット抜け)の検出が必要なときに、その残留振動の検出を行うようにした本発明の第2実施形態について、図2および図13を参照して説明する。
この第2実施形態は、図13に示すように、複数の圧電式アクチュエータ22a〜22eと、駆動手段である駆動回路41と、ノズル選択手段であるノズル選択部42と、残留振動検出手段である残留振動検出回路43と、スイッチ手段であるトランジスタ47と、スイッチ制御手段である制御回路48と、を少なくとも備えている。
すなわち、第2実施形態は、図8に示す第1実施形態の構成と共通する構成部分を有し、その構成が異なる点は、第1実施形態のトランジスタ44およびスイッチ45をトランジスタ47に置き換え、この置き換えに伴って第1実施形態の制御回路46を制御回路48に置き換えるようにしたものである。
複数の圧電式アクチュエータ22a〜22eは、図1に示すヘッドユニット2に設けられた各インクジェットヘッド20(図2参照)の各ノズル24ごとに設けられた圧電式アクチュエータ22に対応するものである。
駆動回路41は、圧電式アクチュエータ22a〜22eを駆動する駆動信号(駆動電圧)を出力する回路であり、後述するような駆動信号(図14(A)参照)を出力するようになっている。ここで、駆動回路41は、図9に示す第1実施形態の駆動回路41と同様に構成される。
圧電式アクチュエータ22a〜22eは 例えばピエゾ素子で構成され、その双方の電極間に印加される電圧により変位するものであり、駆動回路41から図14(A)に示すような駆動信号が印加される。このため、圧電式アクチュエータ22a〜22eは、動作中には、常時、中間電位Vc付近に充電されており、駆動回路41から駆動信号が印加(出力)されるたびに充放電する。従って、その充放電の際に、対応するキャビティ23内のインクに圧力を加えることにより、ノズル24からインク滴を吐出する。
ノズル選択部42は、複数のインクジェットヘッド20のノズル24を選択し、その選択したノズル24に対応する圧電式アクチュエータ22a〜22eに駆動回路41からの駆動信号をそれぞれ供給するようになっている。このため、ノズル選択部42は、図13に示すように、シフトレジスタ421と、ラッチ回路422と、ドライバ423とを備えている。
シフトレジスタ421は、インクジェットプリンタ全体の動作を制御するシステムコントローラ(図示せず)から出力される印字データを順次入力して格納するものである。すなわち、その印字データは、クロック信号CLKに同期してシフトレジスタ421の初段のフリップフロップから後段側のフリップフロップに順次シフト(転送)されるようになっている。
ラッチ回路422は、ヘッドユニット2のノズル24の個数分、この例ではノズル24の5個分の印字データがシフトレジスタ421に格納されると、ラッチ信号によってシフトレジスタ421の各フリップフロップの格納内容を一時的にラッチ(記憶)するようになっている。
ここで、ラッチ回路422にクリア信号CLEARが入力された場合には、ラッチ状態が解除されてその内容が「0」になり、印字動作は停止される。一方、ラッチ回路422にクリア信号CLEARが入力されていない場合には、そのラッチされたシフトレジスタ421の印字データがドライバ423に出力される。
なお、シフトレジスタ421の印字データがラッチ回路422にラッチされた後には、次の印字データがシフトレジスタ421に入力し、印字タイミングに合わせてラッチ回路422のラッチ信号の内容を順次更新する。
ドライバ423は、駆動回路41の出力信号を、ラッチ回路422からのラッチ信号で指定された圧電式アクチュエータ22a〜22eに選択的に供給するものである。このために、ドライバ423は、図13に示すように、圧電式アクチュエータ22a〜22eと接続するスイッチング素子(トランジスタ)からなるスイッチ423a〜423eを備え、このスイッチ423a〜423eは、ラッチ回路422からの対応するラッチ信号によりオンオフ動作するようになっている。
さらに詳述すると、スイッチ423a〜423eは、その各一端側の端子が共通接続され、その共通接続部が駆動回路41の出力側に接続されている。また、各スイッチ423a〜423eの他端側の各端子は、対応する各圧電式アクチュエータ22a〜22eの一端側の各電極に接続されている。
残留振動検出回路43は、ノズルの吐出異常(インク滴の吐出異常)の検出時に、上記のような残留振動の検出原理により、振動板21の残留振動に対応して発生する各圧電式アクチュエータ22a〜22eの各起電圧を、残留振動として検出するものである。このため、残留振動検出回路43の入力側は、各圧電式アクチュエータ22a〜22eの他端側の各電極(グランド側の各電極)に接続されている。ここで、残留振動検出回路43は、図10に示す第1実施形態の残留振動検出回路43と同様に構成される。
トランジスタ47は、圧電式アクチュエータ22a〜22eのグランド側の各電極を、グランドと接続させるためのスイッチング素子であり、その接続時に複数の圧電式アクチュエータ22a〜22eが同時に駆動されても、その駆動ができる十分な電流を流すことができる大電流容量のパワートランジスタからなる。
このトランジスタ47は、コレクタが圧電式アクチュエータ22a〜22eのグランド側の各電極が共通接続された共通接続部に接続され、エミッタがグランドに接続され、ベースに制御回路48からの駆動/検出切り替え信号S3(図14(C)参照)が供給されている。このため、トランジスタ47は、その駆動/検出切り替え信号S3によりオンオフ制御され、これにより、圧電式アクチュエータ22a〜22eのグランド側の各電極を、グランドと接続させたりさせなかったりするようになっている。
なお、トランジスタ47は、MOSトランジスタ、サイリスタ、トライアックなどの各種のスイッチング素子に置き換えることができる。
制御回路48は、システムコントローラ(図示せず)から指示に基づき、印字処理動作の場合、またはノズルの吐出異常の検出動作の場合に、後述のように、トランジスタ47をオンオフ制御する駆動/検出切り替え信号S3を生成して出力する回路である。
次に、このような構成からなる第2実施形態の動作例について、図13〜図15などを参照して説明する。
いま、システムコントローラ(図示せず)から印字の指令があると(ステップS21:YES)、ステップS32に進む。ステップS32では、トランジスタ(パワートランジスタ)47がオンになる。すなわち、このときには、図13に示す制御回路48から出力される駆動/検出切り替え信号S3は「Hレベル」となるので(図14(C)参照)、トランジスタ47がオンとなる。
この状態で、駆動回路41から図14(A)に示すような駆動信号が出力される。駆動信号は、図示のように、中間電位Vcを基準に、正負に変化するパルス波形からなる。これに先立って、ノズル選択部42は、印字データに基づき、複数のインクジェットヘッド20のノズル24を選択している。
このため、その選択されたノズル24に対応する圧電式アクチュエータ22a〜22eに、駆動回路41からの駆動信号がそれぞれ供給される。このため、圧電式アクチュエータ22a〜22eが駆動され、インクジェットヘッド20の対応するノズル24から記録紙にインク滴が吐出され、印字処理が行われる(ステップS33)。なお、印字処理には、フラッシングが含まれる。
一方、システムコントローラからノズルの吐出異常の検出(ドット抜け検出)の指令があると(ステップS22:YES)、ステップS23に移行し、検査対象となるノズル24が選択される。この場合には、図13に示すノズル選択部42のシフトレジスタ421に、システムコントローラからノズル選択用データが入力される。これにより、例えば1番目のノズル24に対応する圧電式アクチュエータ22aを駆動するために、ドライバ423のスイッチ423aがオンとなる。
このとき、図14(C)に示すように、駆動/検出切り替え信号S3が「Hレベル」のために、トランジスタ47がオンである(ステップS24)。
この状態で、駆動回路41から図14(A)に示すような駆動信号が出力されると、圧電式アクチュエータ22aには、中間電位Vcを基準に、正負に変化するパルス状の駆動電圧が印加される(ステップS25)。そして、この駆動電圧の印加が終了すると(ステップS26:YES)、図14(C)に示すように駆動/検出切り替え信号S3が「Hレベル」から「Lレベル」に変化してトランジスタ47がオフになり、ノズルからのインクの吐出が休止する休止期間T2が開始する。
この休止期間T2には、上記の残留振動の検出原理で説明したように、振動板21の残留振動による圧電式アクチュエータ22aの起電圧が出力されるので(ステップS28)、残留振動検出回路43はその起電圧を検出する。
そして、休止期間T2が終了すると(ステップS29:YES)、このときにはノズルの吐出異常の検出が終了していないので(ステップS30:NO)、次のノズル(2番目のノズル)を選択する(ステップS31)。この2番目のノズルを第1番目のノズルと同様に選択すると、その2番目のノズルに対応する圧電式アクチュエータ22bを駆動するために、ドライバ423のスイッチ423bがオンとなる。
その後、図14(C)に示すように、駆動/検出切り替え信号S3が「Lレベル」から「Hレベル」になってトランジスタ47がオンになる(ステップS24)。この状態で、駆動回路41から図14(A)に示すような駆動信号が出力されると、圧電式アクチュエータ22bに駆動電圧が印加される(ステップS25)。そして、この駆動電圧の印加が終了すると(ステップS26:YES)、図14(C)に示すように駆動/検出切り替え信号S3が「Hレベル」から「Lレベル」に変化してスイッチ47がオフになり、休止期間T2が再び開始する。
この休止期間T2には、振動板21の残留振動による圧電式アクチュエータ22bの起電圧Veが出力されるので(ステップS28)、残留振動検出回路43はその起電圧を検出する。
そして、休止期間T2が終了すると(ステップS29:YES)、次のノズル(3番目のノズル)を選択し、上記と同様の手順で、残留振動検出回路43は、振動板21の残留振動による圧電式アクチュエータ22cの起電圧を検出する。
その後、最終番目のノズルを選択し、同様の手順により 残留振動検出回路43が、振動板21の残留振動による圧電式アクチュエータ22eの起電圧を検出すると、ノズルの吐出異常の検出処理を終了する(ステップS30:YES)。
なお、上記のように残留振動検出回路43の出力電圧は、その後段に接続される波形判定回路(図示せず)に供給される。すると、波形判定回路は、その出力電圧の波形などに基づいてインク滴の吐出異常の有無を判定し、かつその異常の内容(インクの目詰まりの原因)を特定する。
以上説明したように、本発明の第2実施形態によれば、光センサなどの特別なセンサを必要としない上に、比較的簡易な構成により、インク滴の吐出異常の検出精度の信頼性の向上を図ることができる。
また、本発明の第2実施形態では、第1実施形態のトランジスタ44およびスイッチ45をトランジスタ47に置き換え、この置き換えに伴って第1実施形態の制御回路46を制御回路48に置き換えるようにした。このため、第1実施形態に比べてその構成およびその制御が容易になる。
なお、上記の各実施形態では、図2に示すように、インクジェットヘッド20には圧電素子を積層した積層型の圧電式アクチュエータ22を使用するようにした。しかし、圧電式アクチュエータとしては、図2に示すピエゾ方式による積層型アクチュエータの他に、ピエゾ方式によるユニモルフ・アクチュエータ、ピエゾ方式によるシェアモード・アクチュエータなど、圧電素子を使用した各種のアクチュエータを使用できる。
本発明の第1実施形態における液滴吐出装置の一種であるインクジェットプリンタの概略構成を示す平面図である。 図1に示すインクジェットプリンタのインクジェットヘッドの構成を示す断面図である。 図2に示すヘッドのノズル基板の構成を示す平面図である。 図2に示す振動板の残留振動を想定した単振動の計算モデルを示す回路図である。 図2に示す振動板の残留振動の検出波形の実験結果の一例を示す図であり、正常の場合と異常の場合についてそれぞれ示す。 本発明に係る振動板の残留振動の検出原理を説明する等価回路であり、駆動信号の印加直後のものである。 その等価回路であり、残留振動の検出時のものである。 本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図である。 図8に示す駆動回路の具体的な構成を示す回路図である。 図8に示す残留振動検出回路の具体的な構成を示すブロック図である。 図8に示す第1実施形態の各部の波形例を示す波形図である。 図8に示す第1実施形態の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態の構成を示すブロック図である。 図13に示す第2実施形態の各部の波形例を示す波形図である。 図13に示す第2実施形態の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1・・・インクジェットプリンタ、2・・・ヘッドユニット、20・・・インクジェットヘッド、21・・・振動板、22、22a〜22e・・・圧電式アクチュエータ、23・・・キャビティ(圧力室)、24・・・ノズル、41・・・駆動回路、42・・・ノズル選択部、43・・・残留振動検出回路、44・・・トランジスタ(パワートランジスタ)、45・・・スイッチ、46、48・・・制御回路、47・・・トランジスタ、51・・・駆動電圧発生回路、52・・・交流増幅器、53・・・比較器、54・・・基準電圧発生回路、421・・・シフトレジスタ、422・・・ラッチ回路、423・・・ドライバ。

Claims (15)

  1. 振動板と、前記振動板を変位させる圧電式アクチュエータと、内部に液体が充填され前記振動板の変位により前記内部の圧力が増減されるキャビティと、前記キャビティに連通し前記内部の圧力の増減により液体を液滴として吐出するノズルとを有する液滴吐出ヘッドを複数個備えたヘッドユニットと、
    前記複数の液滴吐出ヘッドの各圧電式アクチュエータを駆動する駆動信号を出力する駆動手段と、
    前記複数の液滴吐出ヘッドの各ノズルを選択し、選択したノズルに対応する圧電式アクチュエータに前記駆動手段からの駆動信号を供給するノズル選択手段と、
    前記各圧電式アクチュエータと接続された前記各振動板の残留振動をそれぞれ検出する残留振動検出手段と、
    前記各圧電式アクチュエータのグランド側の電極とグランドとの接続が可能な大電流容量の第1スイッチ手段と、
    前記各圧電式アクチュエータのグランド側の電極とグランドとの接続が可能な小電流容量の第2スイッチ手段と、
    を備えていることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記ノズルの吐出異常の検出時に、前記第1スイッチ手段および前記第2スイッチ手段の所定の各開閉制御をそれぞれ行うスイッチ制御手段を、さらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記スイッチ制御手段は、前記ノズルの吐出異常の検出時に、前記第1スイッチ手段を開いた状態に維持させた状態で前記第2スイッチ手段を閉じて、前記ノズル選択手段で選択されたノズルに対応する圧電式アクチュエータに前記駆動手段から駆動信号が印加された後に前記第2スイッチ手段を開くように制御するようになっていることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記残留振動検出手段は、ノズルの吐出異常の検出時に、前記第2スイッチ手段が開いた状態になって、検出対象のノズルに係る圧電式アクチュエータのグランド側の電極がグランド側から切り離されたときに、グランドと前記圧電式アクチュエータのグランド側の電極との間に発生する交流電圧を検出するようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載の液滴吐出装置。
  5. 前記ノズル選択手段は、ノズルの吐出異常の検出時に、ノズル選択用データに基づいて前記複数の液滴吐出ヘッドの各ノズルを1つずつ選択し、選択したノズルに対応する圧電式アクチュエータに前記駆動手段からの駆動信号を供給するようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちのいずれかに記載の液滴吐出装置。
  6. 前記第2のスイッチ手段のスイッチング速度は、前記第1のスイッチ手段のスイッチング速度より速くなるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載の液滴吐出装置。
  7. 振動板と、前記振動板を変位させる圧電式アクチュエータと、内部に液体が充填され前記振動板の変位により前記内部の圧力が増減されるキャビティと、前記キャビティに連通し前記内部の圧力の増減により液体を液滴として吐出するノズルとを有する液滴吐出ヘッドを複数個備えたヘッドユニットと、
    前記複数の液滴吐出ヘッドの各圧電式アクチュエータを駆動する駆動信号を出力する駆動手段と、
    前記複数の液滴吐出ヘッドの各ノズルを選択し、選択したノズルに対応する圧電式アクチュエータに前記駆動手段からの駆動信号を供給するノズル選択手段と、
    前記各圧電式アクチュエータと接続された前記各振動板の残留振動をそれぞれ検出する残留振動検出手段と、
    前記各圧電式アクチュエータのグランド側の電極とグランドとの接続が可能なスイッチ手段と、
    を備えていることを特徴とする液滴吐出装置。
  8. 前記スイッチ手段の所定の開閉制御を行うスイッチ制御手段を、さらに備えていることを特徴とする請求項7に記載の液滴吐出装置。
  9. 前記スイッチ制御手段は、ノズルの吐出異常の検出時に、前記スイッチ手段を閉じて、前記ノズル選択手段で選択されたノズルに対応する圧電式アクチュエータに前記駆動手段から駆動信号が印加された後に前記スイッチ手段を開くように制御するようになっていることを特徴とする請求項8に記載の液滴吐出装置。
  10. 前記残留振動検出手段は、ノズルの吐出異常の検出時に、前記スイッチ手段が開いた状態になって、検出対象のノズルに係る圧電式アクチュエータのグランド側の電極がグランド側から切り離されたときに、グランドと前記圧電式アクチュエータのグランド側の電極との間に発生する交流電圧を検出するようになっていることを特徴とする請求項7乃至請求項9のうちのいずれかに記載の液滴吐出装置。
  11. 前記ノズル選択手段は、ノズルの吐出異常の検出時に、ノズル選択用データに基づいて前記複数の液滴吐出ヘッドの各ノズルを1つずつ選択し、選択したノズルに対応する圧電式アクチュエータに前記駆動手段からの駆動信号を供給するようになっていることを特徴とする請求項7乃至請求項10のうちのいずれかに記載の液滴吐出装置。
  12. 前記スイッチ手段は、前記複数の圧電式アクチュエータが同時に駆動された場合に駆動できる電流容量を有するスイッチング素子からなることを特徴とする請求項7乃至請求項11のうちのいずれかに記載の液滴吐出装置。
  13. 振動板と、前記振動板を変位させる圧電式アクチュエータと、内部に液体が充填され前記振動板の変位により内部の圧力が増減されるキャビティと、前記キャビティに連通しキャビティ内の圧力の増減により液体を液滴として吐出するノズルとを有する液滴吐出ヘッドを複数個備えたヘッドユニットを有する液滴吐出装置の吐出異常検出方法であって、
    検査対象のノズルに係る圧電式アクチュエータを選択する選択ステップと、
    選択した圧電式アクチュエータの一端を駆動信号源に接続させるとともに、他端をグランドに接続させることにより、圧電式アクチュエータに駆動信号を印加させて駆動させ、前記ノズルから液滴を吐出させる吐出ステップと、
    液滴の吐出後に、前記圧電式アクチュエータのグランド側の電極をグランド側から切り離し、グランドと前記圧電式アクチュエータのグランド側の電極との間に発生する交流電圧を前記振動板の残留振動として検出する検出ステップと、
    を含むことを特徴とする液滴吐出装置の吐出異常検出方法。
  14. 前記検出ステップで検出した残留振動に基づき、検出対象のノズルの吐出異常の有無を判定する判定ステップを、さらに含むことを特徴とする請求項13に記載の液滴吐出装置の吐出異常検出方法。
  15. 前記選択、吐出、検出の各ステップ、または前記選択、吐出、検出、判定の各ステップを、前記複数の各液滴吐出ヘッドが有する各ノズルに対応する各圧電式アクチュエータに対して行うようにしたことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の液滴吐出装置の吐出異常検出方法。
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