JP2005305381A - 触媒反応装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒粉による反応ガスへの悪影響を回避する。しかも、メンテナンスの必要性を低減する。
【解決手段】触媒反応装置は、第1触媒1、第2触媒2、触媒支持体3及び粉体排出部10aを備える。第1触媒1は、供給側11aに設けられ、所定の粒径を有する。触媒支持体3は、第1触媒1の粒径よりも小さい孔を有し、第1触媒を支持する。第2触媒2は、触媒支持体3に対して第1触媒1と反対側に位置し、排気側11bに設けられる。粉体排出部10aは、管102aと捕集部101aとを有する。管102aは、鉛直方向の成分を有する方向に延在し、上側が排気側11bに、下側が捕集部101aを介して供給側11aに各々連通する。粉体排出部10aは、第2触媒2と触媒支持体3との間に設けられ、触媒支持体3の孔よりも粒径の小さな粉体、つまり触媒粉を排出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、触媒反応装置に関し、例えば燃料電池に用いる水素の製造に適用することができる。
燃料電池に用いる水素を製造する触媒反応装置は、加熱された第1触媒に原料ガスを接触させることで水素を発生させる。第1触媒は、例えばNi系触媒やRu系触媒であり、500〜800℃に加熱される。原料ガスは、メタン、プロパン、ガソリン、灯油及びアルコール等の炭化水素系ガスと、水蒸気及び空気の少なくとも一つとを含む。
例えばメタンガスで水蒸気改質反応を行う場合には、CH4+H2O→CO+3H2の反応と、CO+H2O→CO2+H2の反応とによって水素を生じる。そして、第1触媒の温度が700℃程度の場合には、反応ガスの水素含有率は乾燥ガス換算で75パーセント程度となる。
第1触媒との接触で原料ガスは、水素を多く含んだ反応ガスとなる。ただし、一酸化炭素(CO)も多く含む。触媒反応装置が、固体酸化物形燃料電池や溶融炭酸塩形燃料電池に適用されている場合には、水素と共に一酸化炭素を多く含んだ反応ガスを、そのまま燃料電池側へと供給することができる。
一方、燐酸形燃料電池や固体高分子形燃料電池に適用される場合には、一酸化炭素の影響が問題となる。このため、一酸化炭素濃度を低くした反応ガスを燃料電池側へと供給する必要がある。燐酸形燃料電池においては一酸化炭素濃度が1パーセント程度以下の反応ガスが、固体高分子形燃料電池においては10ppm程度以下の反応ガスがそれぞれ必要とされる。
そこで、一酸化濃度を低下させるために、第1触媒と接触した反応ガスを第2触媒に接触させる。第2触媒は、例えばCu−Zn系触媒やPt系触媒であり、200〜350℃の温度場で機能させる。第2触媒の温度は200〜350℃であるので、第1触媒と接触した700℃程度の反応ガスは、第2触媒と接触するまでに熱回収されて、第2触媒と同程度の温度まで冷やされる。第2触媒は、CO+H2O→CO2+H2の反応を行い、反応ガスの一酸化炭素濃度を1パーセント程度以下にする。
更に一酸化炭素濃度を低下する場合には、第2触媒と接触した反応ガスを第3触媒に接触させる。第3触媒は、例えばRu系触媒やPt系触媒であり、100〜150℃の温度場で機能させる。第3触媒の温度は100〜150℃であるので、第2触媒と接触した300℃程度の反応ガスは、第3触媒と接触するまでに熱回収されて第3触媒と同程度の温度まで冷やされる。第3触媒は、2CO+O2→2CO2の反応を行い、反応ガスの一酸化炭素濃度を10ppm程度以下にする。
なお、本発明に関連する技術が下記文献に示されている。
特開2000−272902号公報 特開平5−76775号公報 特開平5−186202号公報
ところで、燃料電池とともに上述した触媒反応装置が、移動体や、家庭用等の小規模なシステムに組み込まれている場合には、頻繁に動作の起動と停止が行われる。起動時と停止時には、触媒反応装置の温度が上昇もしくは低下する。これにより、触媒反応装置に熱勾配による歪みが生じ、触媒が破砕されやすくなる。また、移動体に搭載されている場合においては、振動等によっても触媒が破砕されやすい。触媒が破砕すると、粒径の小さな触媒粉が形成される。粒径の小さな触媒粉は、反応ガスとともに流されやすい。例えば、第1触媒で生じた触媒粉は、反応ガスとともに第1触媒から第2触媒側へと移動する。
第1触媒で生じた触媒粉(第1触媒粉)は、第2触媒に至るまでにその温度が700℃程度から350℃程度まで低下、すなわち第1触媒と第2触媒との間で約350〜約700℃の温度分布を有する。このうち700℃よりも低い領域では、第1触媒粉は、CO+3H2→CH4+H2Oの反応と、CO2+H2→CO+H2Oの反応とを起こしやすくなる。よって、反応ガス中の水素濃度が低下する。水素濃度が低下すると、必要とされる十分な電力量を燃料電池において発生することができなくなる。
そこで、第1触媒及び第2触媒の間にフィルタを設けることで、触媒粉の移動を妨げることができる。これにより、水素濃度の低下を防止できる。このような技術は例えば上述の特許文献1に開示されている。また、フィルタを交換する頻度が低減できる技術が上述の特許文献2に開示されている。あるいは、フィルタで捕集した触媒粉を再利用する技術が上述の特許文献3に開示されている。
しかしながら、第1触媒から第2触媒へと移動する触媒粉が少量であっても、反応ガスの水素濃度が低下し、もしくは一酸化炭素濃度が高くなる。よって、目の細かなフィルタを使用する必要があった。しかし、従来技術と同様の方法で目の細かなフィルタを用いると、目詰まりを生じやすく、頻繁にフィルタの交換をするなどのメンテナンスが必要となる。
また、フィルタを設ける場合には、フィルタの交換等を行う箇所では密閉性が必要とされる。更には、フィルタが触媒反応装置の高温部に設けられる場合には、例えば、フィルタ等も配管内で焼き付けを起こして交換ができなくなる可能性もあり、また、フィルタ自体の耐熱性が必要とされる。
あるいは、フィルタの交換を容易にするために、配管により高温部から一旦低温部へと反応ガスを導き、低温部にフィルタを設けることが考えられる。しかし、触媒反応装置が大型化するので望ましくない。また、低温部またはその経路に触媒粉が付着すると、水素生成の逆反応が進行するので非効率になる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、触媒粉が第1触媒から第2触媒側へと流れることを防止し、以って反応ガスへの悪影響を回避する。しかも、触媒粉を捕集するためのフィルタを必須とせず、メンテナンスの必要性を低減する。
この発明にかかる触媒反応装置は、第1触媒と、触媒支持体と、第2触媒と、粉体排出部とを備える。前記第1触媒は、所定の粒径を有する粒状であって、供給側に設けられる。前記触媒支持体は、前記粒径よりも小さい孔を有し、前記第1触媒を支持する。前記第2触媒は、前記触媒支持体に対して前記第1触媒と反対側に位置し、排気側に設けられる。前記粉体排出部は、前記第2触媒と前記触媒支持体との間に設けられ、前記孔よりも粒径の小さな粉体を排出する。
この発明にかかる触媒反応装置によれば、原料ガスが供給側から供給されて、第1触媒で反応する。反応ガスは、触媒支持体及び粉体排出部を通って、第2触媒へと流入する。触媒支持体は、粒状の第1触媒が移動することを防止する。粉体排出部は、第1触媒が破砕等して生じた触媒粉が、反応ガスと共に第2触媒側へと流れることを防止する。よって、第1触媒若しくはその触媒粉が、第2触媒に至るまでの領域及び第2触媒の領域で反応ガスに悪影響を与えることを回避できる。しかも、触媒粉を捕集するためのフィルタを設けなくてもよいので、メンテナンスの必要性が低減される。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態にかかる触媒反応装置を概念的に示す断面図である。触媒反応装置は、位置A−Aを軸とした円筒状の形態を有する。図1で示される触媒反応装置の断面図は、位置A−Aに対して一方の側のみが示されている。以下のいずれの実施の形態においても、位置A−Aが示された図においては、同様のことが言える。
触媒反応装置は、円筒4,5,6、板8、触媒支持体3,7,31、第1触媒1、第2触媒2及びセンタープラグ17を備える。また、図1では示されていないが、触媒反応装置は、その外周部を覆う保温材も備えている。保温材は、触媒反応装置からの放熱を防止する。以下、触媒反応装置を示す図については同様のことが言える。
円筒4,5,6は鉛直方向に延在し、それぞれの中心軸は位置A−Aで一致する。円筒4,5,6のそれぞれの半径r4,r5,r6は、r4<r5<r6の関係にある。円筒4,6は、下方において円環状の板8により接続される。円筒5の下方側の一端と板8との間には隙間が設けられる。円筒5の下方側の一端から下方の、円筒4,6及び板8によって囲まれる部分を捕集部101aと把握する。
円筒4,5の隙間には、第1触媒1が、触媒支持体3,31の間に設けられる。触媒支持体3は、第1触媒1の下方への移動を妨げる。第1触媒1は、例えば粒径が2〜4mm程度の粒状である。触媒支持体3は、粒状の第1触媒を通過させず、後述する反応ガスを通過させる。
円筒5,6の隙間には、触媒支持体7が設けられる。触媒支持体7は、上方側に第2触媒2が設けられ、第2触媒2が下方へと移動することを妨げる。円筒5,6の隙間のうち、触媒支持体3が円筒5に接触する位置から下方側を、円筒5,6で形成される管102aと把握する。第2触媒2は、例えば粒径が2〜4mm程度の粒状である。触媒支持体7は、粒状の第2触媒を通過させず、後述する反応ガスを通過させる。
円筒4内には、センタープラグ17が、位置A−Aに、その方向に延在して設けられる。そして、矢印171の方向へと高温の燃焼ガスが流れる。燃焼ガスの温度は、例えば1000℃程度である。センタープラグ17によって円筒4内の断面積が小さくなるので、燃焼ガスの流速が大きくなる。これにより、燃焼ガスから円筒4へと熱が伝達しやすくなる。
燃焼ガスは下方から上方へと流れるので、触媒反応装置の下方側の温度が上方側に比べて高くなる。例えば、下方側では800℃程度、上方側では400℃程度となる。よって、円筒4側の下方に設けられた第1触媒1は高温、例えば第1触媒1の下方側の温度が700℃程度となる。また、円筒6側の上方に設けられた第2触媒2は低温、例えば第2触媒2の下方側の温度が350℃程度となる。更には、供給側11aから供給される原料ガスを、例えば350℃程度に予熱することもできる。
第1触媒1及び第2触媒2の温度は、それぞれの触媒において反応が起きやすい範囲に設定されることが望ましい。このような設定は、触媒の寿命を長くするという点でも望ましい。
原料ガスは、供給側11aから矢印14aの方向へと供給される。そして、原料ガスは、第1触媒1と接触して、反応ガスとなって下方へと流れる。反応ガスの流れは矢印15により示される。反応ガスは、例えば一酸化炭素と水素を多く含む。そして、第1触媒1の破砕により触媒粉が生じると、反応ガス中には触媒粉が含まれる。
例えば、起動と停止とを複数回繰り返した触媒反応装置で生じた触媒粉を分析した結果、触媒粉の粒径が500μm以上、100〜150μm、30μm以下の3種類に分類することができた。分析には、各粒径に対応したメッシュを用いて、発生した触媒粉をフルイにかける方法を適用した。粒径が500μm以上及び100〜150μmの触媒粉は、円筒4,5の半径方向への熱収縮(応力)によって第1触媒1が破壊されて生じる。特に、第1触媒1が固定された状態で応力がかかると、粒径が500μm以上の触媒粉が生じやすい。また、第1触媒1が移動可能な状態で応力がかかると、応力が緩和されるため、粒径が100〜150μmの触媒粉が生じやすい。粒径が30μmの触媒粉は、第1触媒1の表面が磨耗することによって生じることが多い。特に、粒径30μmの触媒粉は、粒径500μm及び粒径100〜150μmの触媒粉に比べて、飛散しやすい。
第1触媒の触媒粉が、温度の低い第2触媒(例えば200〜350℃)側へと移動すると、水素の濃度が低下する。例えば、原料ガスとしてメタンを用いた場合には、第1触媒1の充填量の約0.1パーセントに相当する触媒粉が第2触媒側へと移動すると、付着する温度領域によっては、メタンの転化率が95パーセントから86パーセントまで低下する。
触媒粉を含んだ反応ガスは、捕集部101aを通って管102aを上方へと流れる。管102aでは、反応ガスの流速が所定の値より小さい場合には、触媒粉が重力によって捕集部101a側へと移動しやすい。流速の所定の値は、運動方程式を用いて求められる。運動方程式には、触媒粉を含まない反応ガスの密度と、触媒粉の粒径及び密度と、レイノルズ数とが、パラメータとして用いられる。レイノルズ数は、反応ガスの粘度及び流速ならびに触媒粉の粒径から求められる。
例えば、反応ガスは、水素を約55パーセント、一酸化炭素を約8パーセント、二酸化炭素を約8パーセント、メタンを約1パーセント、水蒸気を約28パーセント(全体で100パーセントとなる)のそれぞれを含む。このとき、反応ガスの密度は約0.1641kg/m3であり、粘度は3.1502×10-5kg/m・sである。そして、この反応ガスが、触媒粉として粒径30μmのニッケル粉(密度は8.9g/cm3)を含む場合には、運動方程式から流速の所定の値が0.14m/sと求められる。
粒径が100〜150μm及び500μmの触媒粉については、触媒粉の粒径以外の条件を上記と同じにすれば、流速の所定の値は0.14m/sよりも大きくなる。つまり、粒径が100〜150μm及び500μmの触媒粉は、粒径が30μmの触媒粉よりも重力方向に移動しやすい。よって、流速の所定の値として粒径が30μmの触媒粉について求めたものを用いることで、30μmよりも粒径の大きい触媒粉も捕らえることができる。
ところで、実際の反応ガスの流れは、一様流とは異なり、管内に速度分布を有する。例えば渦が生じる場合もある。ところが、上述した運動方程式で求められる反応ガスの流速は、平均的なものである。よって、流速の所定の値を、運動方程式で求められる反応ガスの流速の半分程度もしくはそれ以下にすることが望ましい。
本実施の形態においては、円筒5,6の隙間の幅を適切に設定することによって、所望の流速を得ることができる。
またこのとき、第2触媒2において効率良く反応が進行するのに必要な断面積が、上記隙間の幅と異なる可能性がある。この場合には、円筒5,6のうち、第2触媒2が充填される部分の幅を、必要に応じて設定してもよい。具体的には、第2触媒2が充填されている円筒5,6の幅を、後述する熱交換路103aの幅に比べて大きく、もしくは小さくする。
反応ガスの流速が所定の値よりも小さい場合、管102aを流れる反応ガスに含まれる触媒粉は、重力によって捕集部101aへと移動しやすい。捕集部101aに至った触媒粉は、捕集部101aで捕集される。よって、管102aを経て第2触媒2へと流入される反応ガスは、触媒粉をほとんど含まない。
その後、反応ガスは、第2触媒2と接触し、例えば一酸化炭素濃度が低下する。そして、排気側11bから反応ガスが矢印14bの方向へと排気される。排気された反応ガスは、例えば水素を多く含み、かつ一酸化炭素の濃度が低い。
上述の内容において、捕集部101a及び管102aを粉体排出部10aと把握すると、触媒反応装置は次のように把握できる。つまり、触媒反応装置は、第1触媒1、第2触媒2、触媒支持体3及び粉体排出部10aを備える。第1触媒1は、供給側11aに設けられ、所定の粒径を有する。触媒支持体3は、第1触媒1の粒径よりも小さい孔を有し、第1触媒1を支持する。第2触媒2は、触媒支持体3に対して第1触媒1と反対側に位置し、排気側11bに設けられる。粉体排出部10aは、第2触媒2と触媒支持体3との間に設けられ、触媒支持体3の孔よりも粒径の小さな粉体、つまり触媒粉を排出する。
また、粉体排出部10aは、管102aと捕集部101aとを有する。管102aは、鉛直方向の成分を有する方向に延在し、上側が排気側11bに、下側が捕集部101aを介して供給側11aに各々連通する。
本実施の形態にかかる触媒反応装置によれば、原料ガスが供給側11aから供給されて、第1触媒1で反応する。反応ガスは、触媒支持体3及び粉体排出部10aを通って、第2触媒2へと流入する。触媒支持体3は、粒状の第1触媒1が移動することを防止する。粉体排出部10aは、第1触媒1が破砕等して生じた触媒粉が、反応ガスと共に第2触媒2側へと流れることを防止する。よって、第1触媒1若しくはその触媒粉が、第2触媒2に至るまでの領域及び第2触媒の領域で反応ガスに悪影響を与えることを回避できる。しかも、触媒粉を捕集するためのフィルタを設けなくてもよいので、メンテナンスの必要性が低減される。
また管102aが鉛直方向の成分を有する方向に延在するので、管102a内を流れる触媒粉は、重力によって捕集部101aへと移動しやすくなる。よって、触媒粉は熱交換路103a及び第2触媒2にまで到達しにくくなり、反応ガスへの影響を低減することができる。
図2は、ヒートサイクル回数に対するメタン転化率の変化をグラフ201,202に示す。メタン転化率は、排気側11bから排気された反応ガスに対して計測されたものである。ヒートサイクル回数とは、触媒反応装置の動作の起動と停止の繰り返し回数である。グラフ201は、本実施の形態にかかる触媒反応装置に対して計測される。グラフ202は、例えば図1で示される触媒反応装置において、管102aを通過する反応ガスの流速が約0.5m/sである場合、すなわち上記した所定の値0.14m/sよりも流速が大きい場合の実験結果である。図2で示される各々のグラフ201,202によれば、本実施の形態にかかる触媒反応装置は、ヒートサイクル回数に対するメタン転化率の低下が、従来にかかる触媒反応装置に比べて著しく改善されている。
触媒反応装置において、第2触媒2の温度を第1触媒1よりも低温とする場合には、反応ガスが第2触媒に至るまでに、反応ガスから熱を回収することが望まれる。このような場合には、反応ガスが流れる流路に接触させて第1触媒を設けることで、反応ガスから熱を回収することができる。
具体的には、図1で示される触媒反応装置では、円筒5の側面のうち、触媒支持体7と管102aとの間であって円筒6とは反対側に、第1触媒1が接触される。例えば、原料ガスとしてメタンガスを用いた場合には、第1触媒においてCH4+H2O→CO+3H2の吸熱反応が行われる。第1触媒1との接触により700℃程度に温められた反応ガスは、円筒5,6の隙間を管102aから触媒支持体7へと流れる。このとき、反応ガスが有する熱が、円筒5を介して第1触媒1側に伝わる。すなわち、円筒5,6の隙間のうち管102aから触媒支持体7までを流れる反応ガスは、第1触媒1側に熱が回収される。よって、第2触媒2へと流入する手前では、反応ガスは、例えば350℃程度まで冷やされる。
円筒5,6の隙間のうち管102aから触媒支持体7までを熱交換路103aと把握すると、上述の内容は次のように把握することができる。つまり、触媒反応装置は、粉体排出部10aと第2触媒2との間に熱交換路103aを更に備える。第1触媒1は、熱交換路103aの外側に接触して設けられて吸熱反応を行う。熱交換路103aの内部を流れる流体、例えば反応ガスから第1触媒1へと熱が伝達する。
上述した触媒反応装置によれば、熱回収を行うための装置等を別途設けなくてもよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、例えば円筒5,6の隙間の幅を適切に設定することによって、所望の流速を得ることを述べた。しかし、円筒6の外径が大きくなるため、触媒反応器そのものも大きくなる可能性がある。また、それに伴って、放熱が増大することや、円筒5側へと熱伝達しにくくなること等、触媒反応器の性能が低下する可能性もある。
そこで、本実施の形態では、触媒反応装置の寸法が大きくなることを防ぎつつも、触媒粉を捕集することを可能にする。
図3は、本実施の形態にかかる触媒反応装置である。図3で示される触媒反応装置を構成する要素のうち、図1で示される構成要素と同じものには、同符号が付されている。円筒5,6の隙間のうち、触媒支持体3が円筒5に接触する位置から下方側を、円筒5,6で形成される管102bと把握し、管102bから触媒支持体7までを熱交換路103bと把握する。このとき、管102bのうち、排気側11bの一端で開口する部分を開口部45と把握する。また、円筒5の下方側の一端から下方の、円筒4,6及び板8によって囲まれる部分を捕集部101bと把握する。そして、捕集部101b及び管102bは粉体排出部10bと把握する。
触媒反応装置は、円筒5の下方側の一端が円筒4側へと湾曲している。つまり、管102bは下方へと拡がっている。したがって、管102bの拡がった部分110の断面積は、開口部45の面積よりも大きい。
上述した触媒反応装置は次のように把握できる。つまり、管102bは、排気側11bの一端で開口する開口部45を有し、開口部45の面積よりも断面積が大きい部分を少なくとも下方に有すると把握することができる。
上述した触媒反応装置によれば、管102bの断面積が大きい部分110を流れる反応ガスの流速は、開口部45を通過する反応ガスの流速に比べて小さくなる。これにより、触媒粉は重力によって捕集部101bへと移動しやすくなる。よって、触媒粉は捕集部101bで捕集されて、第2触媒2への触媒粉の流入を防止する。
実施の形態1と同じ理由から、管102bの断面積が大きい部分110において、反応ガスの流速が所定の値よりも小さくなることが特に望ましい。
本実施の形態にかかる触媒反応装置は、例えば図4若しくは図5で示されるものであってもよい。図4及び図5で示される触媒反応装置を構成する要素のうち、図1で示される構成要素と同じものには、同符号が付されている。図4及び図5で示される触媒反応装置は、円筒5の下方側の一端から下方の、円筒4,6及び板8によって囲まれる部分を捕集部101c,101dと把握する。
図4で示される触媒反応装置は、円筒6が、水平方向へと延在する張り出し61を有し、張り出し61の円筒5側の一端から上方、他端から下方のそれぞれへと円筒6が延在する。円筒5,6の隙間のうち、張り出し61より下方側を、円筒5,6で形成される管102cと把握し、管102cから触媒支持体7までを熱交換路103cと把握する。このとき、管102cのうち、排気側11bの一端で開口する部分を、管102cの開口部45と把握する。管102cの断面積は、管102cの延在方向に対してほぼ一様であり、管102cの開口部45の面積よりも大きい。そして、捕集部101c及び管102cは、粉体排出部10dと把握する。
図5で示される触媒反応装置は、円筒6が、水平方向へと延在する張り出し61,63を有する。張り出し61の一端及び他端からは図4と同様に円筒6が延在する。張り出し63は、張り出し61の上方に位置し、円筒5側の一端から下方、他端から上方のそれぞれへと円筒6が延在する。張り出し63から上方には、第2触媒2が、触媒支持体7により下方へ移動することが妨げられて充填される。
円筒5,6の隙間のうち、張り出し61より下方を、円筒5,6で形成される管102dと把握し、管102dから触媒支持体7までを熱交換路103dと把握する。このとき、管102dのうち、排気側11bの一端で開口する部分を、管102dの開口部45と把握する。管102dの断面積は、管102dの延在方向に対してほぼ一様であり、管102dの開口部45の面積よりも大きい。そして、捕集部101d及び管102dは、粉体排出部10dと把握する。
熱交換路103dでの熱伝達を向上させるためには、円筒5,6で構成される流路の断面積を小さくすることが望ましく、図5ではそのような場合が示されている。
上述した図4及び図5で示される触媒反応装置のいずれにおいても、管102c,102dは、排気側11bの一端で開口する開口部45を有し、開口部45の面積よりも断面積が大きい部分を少なくとも下方に有すると把握することができる。
上述した図4若しくは図5で示される触媒反応装置によれば、管102c,102dは、断面積が開口部45の面積よりも大きい部分を、図3で示される触媒反応装置と同等に、若しくはそれより多く有している。よって、図3で示される触媒反応装置において得られる効果を同様に、若しくはより効率よく得ることができる。
本実施の形態の内容は、例えば触媒が水平方向に設けられる場合に採用してもよい。図6は、触媒が水平方向に設けられた触媒反応装置である。触媒反応装置は、水平に設けられる管22,23,24、第1触媒1、第2触媒2、触媒支持体3,31,7,71及び粉体排出部10fを備える。望ましくは、管22,23,24は、その断面が矩形である。
管22,24は水平方向に延在する。鉛直方向に対して、管22は上方に、管24は下方に設けられる。管22,24は側面の一部を共有している。また、第1触媒1及び第2触媒2を内側に設けるそれぞれの管22,24は、例えば各々が別個の矩形容器であって、これらを積層して設けてもよい。
粉体排出部10fは、捕集部101f及び管102fを有する。管102fは、鉛直方向に延在し、上方側の端が管24の一端に接続され、下方側の端が捕集部101fを介して管22の一端に接続される。このとき、管102fのうち、排気側11bの一端で開口する部分を開口部45と把握する。捕集部101fは、管102fの下方に位置する。管22の一端は、管24の一端と同方向に位置する。
第1触媒1は、管22内に設けられる。そして、粉体排出部10f側及び供給側11aにそれぞれ設けられる触媒支持体3及び触媒支持体31の間に、第1触媒1は保持される。第2触媒は、管24内に設けられる。そして、粉体排出部10f側及び排気側11bにそれぞれ設けられる触媒支持体7,71の間に、第2触媒2は保持される。
また、管23が管22の上方に設けられる。管22,23は側面の一部を共有している。第1触媒1を内側に設ける管22及び管23は、例えば各々が別個の矩形容器であって、これらを積層して設けてもよい。管23内には、高温の燃焼ガスが矢印173の方向へと流れる。よって、触媒反応装置において、矢印173の方向へと向かって温度が低くなる。よって、第1触媒1の温度は高く、第2触媒2の温度は低くなる。
図6で示される触媒反応装置では、管102fの断面積が開口部45の面積よりも大きい。そして、第1触媒1及び第2触媒2が水平方向に設けられるものの、粉体排出部10fの配置が、上述した粉体排出部10b,10c,10dと同じである。よって、図3〜図5で示される触媒反応装置と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態1もしくは実施の形態2では、反応ガスは、捕集部101a,101b,101c,101d,101fの底面(板8)の近傍においても流れる。これにより、捕集部101a,101b,101c,101d,101fで捕集された触媒粉は、反応ガスによって巻き上げられる可能性がある。よって、触媒粉を捕集する効率が低下する可能性がある。そこで、本実施の形態では、捕集部に捕集された触媒粉の巻き上げを防止する。
図7は、本実施の形態にかかる触媒反応装置を示す。図7で示される触媒反応装置を構成する要素のうち、図1で示される構成要素と同じものには、同符号が付されている。円筒5の下方側の一端から下方の、円筒4,6及び板8によって囲まれる部分を捕集部101gと把握する。また、管102gのうち、排気側11bの一端で開口する部分を開口部45と把握する。
円筒6は、水平方向へと延在する張り出し62を有し、張り出し62の円筒5側の一端から上方、他端から下方のそれぞれへと円筒6が延在する。円筒5,6の隙間のうち、張り出し62より下方側を、円筒5,6で形成される管102gと把握し、管102gから触媒支持体7までを熱交換路103gと把握する。管102gの断面積は、管102gの延在方向に対してほぼ一様であり、開口部45の面積よりも大きい。そして、捕集部101g及び管102gは、粉体排出部10gと把握する。
捕集部101gは円筒271を更に有する。円筒271は、鉛直方向に延在し、下方側の一端が捕集部101gの下方の内壁たる板8に接続される。図7では、円筒5が延在する方向の延長上に、円筒271が位置する場合が例示されている。そして、円筒5と円筒271との間には隙間が設けられている。円筒271が設けられることで、捕集部101gの下方側の部分は、円筒6側の部分113aと、円筒4側の部分113bとに分離される。
反応ガスは、円筒5と円筒271との間に設けられた隙間を通って、管102gを上方へ、つまり矢印15の方向へと流れる。よって、部分113aもしくは部分113b側へは、反応ガスはほとんど流れない。触媒粉のうち粒径の大きいものは、部分113bで捕集されやすい。また、管102gへと流れた反応ガス中の触媒粉は、実施の形態1もしくは実施の形態2と同様の理由により、捕集部101g側へと移動して、部分113aで捕集される。
上述した触媒反応装置は、粉体排出部10gが、捕集部101gに部分113bを有しない構造であってもよい。このような触媒反応装置では、粒径の大きな触媒粉についても部分113aで捕集される。
上述の内容において円筒271を隔離壁と把握すると、触媒反応装置が備える粉体排出部10gは、捕集部101gの下方の内壁たる板8に設けられ、供給側11aから排気側11bへと向かう方向に非平行に延在する隔離壁271を更に有すると把握できる。
上述した触媒反応装置によれば、捕集部101gの底面に溜まった触媒粉へと反応ガスが流れるのを隔離壁271が妨げるので、触媒粉の巻き上げが防止される。
望ましくは、隔離壁271の高さd1を、管102gの幅d2よりも大きくする。あるいは、上述した触媒反応装置は、複数の隔離壁を有してもよい。これにより、より有効に巻き上げを防止できる。
本実施の形態にかかる触媒反応装置は、例えば図8で示されるものであってもよい。図8で示される触媒反応装置を構成する要素のうち、図1で示される構成要素と同じものには、同符号が付されている。円筒5,6の隙間のうち、触媒支持体3が円筒5に接触する位置から下方側を、円筒5,6で形成される管102hと把握し、管102hから触媒支持体7までを熱交換路103hと把握する。また、円筒5の下方側の一端から下方の、円筒4,6及び板8によって囲まれる部分を捕集部101hと把握する。そして、捕集部101h及び管102hは粉体排出部10hと把握する。
捕集部101hは隔離壁272を更に有する。隔離壁272は、通気口274と仕切り273とを有し、捕集部101h内において円筒4と円筒6との間に水平に接続される。これにより、捕集部101hは、上方側の部分114と下方側の部分115とに分離される。部分114,115は、鉛直方向に隣接し、通気口274により連通する。仕切り273は、通気口274の近傍で、隔離壁272の上方に設けられる。そして、供給側11aから流れる反応ガスを、矢印15に沿って通気口274から部分115へと導く。
部分115では、触媒粉が、重力によって部分115の底部へと移動して捕集される。その後、反応ガスは、通気口274から排出されて管102hを通って、排気側11bへと排気される。
図8で示される触媒反応装置によれば、触媒粉を含んだ反応ガスは、仕切りにより、隔離壁272で分離された捕集部101hの下部へと導かれる。そして、そこで触媒粉は捕集され、触媒粉をほとんど含まない反応ガスが排気側11bへと流れる。よって、触媒粉の巻き上げを防止しつつも、より効率良く触媒粉を捕集することができる。
図8で示される触媒反応装置において、隔離壁272は、複数の穴を有してもよい。例えば、触媒粉を含む反応ガスの一部が、仕切り273により部分115へと導かれずに、管102hへと流れ込む可能性がある。このとき、管102hへと流れ込んだ触媒粉は、重力によって、捕集部101hに設けられた隔離壁272の上面へと移動する。隔離壁272は穴を有するので、触媒粉は、隔離壁272の上面に溜まることなく、穴を通過して部分115へと移動することができる。
よって、隔離壁272の上方側に触媒粉が溜まった場合に生じる、反応ガスによる触媒粉の巻き上げを防止することができる。
実施の形態4.
図9は、本実施の形態にかかる触媒反応装置を示す。図9で示される触媒反応装置を構成する要素のうち、図1で示される構成要素と同じものには、同符号が付されている。円筒4,6は、下方において板81により接続される。板81は、湾曲して設けられ、第1触媒1と接触した反応ガスの流れる方向を、矢印15の方向へと滑らかに変える。そして、板81の円筒6側の端を含む部分811では、反応ガスの流れる方向を下方へと導く。図9では、反応ガスは矢印151に沿って導かれる。
円筒5,6の隙間のうち、触媒支持体3が円筒5に接触する位置から下方側を、円筒5,6で形成される管102iと把握し、管102iから触媒支持体7までを熱交換路103iと把握する。また、湾曲した板81によって囲まれる部分を捕集部101iと把握する。そして、捕集部101i及び管102iは粉体排出部10iと把握する。
上述の内容において、板81の円筒6側の端を含む部分811を仕切りと把握すると、次のように把握することができる。つまり、粉体排出部10iは仕切り811を有する。仕切り811は、供給側11aから排気側11bへと向かう方向に非平行で、鉛直方向の成分を有する方向へと延在する。そして、仕切り811は、粉体(触媒粉)の流れる方向を下方へと導く。
その後、反応ガスは矢印152の方向へと流れ、管102iを通って排気側11bへと排気される。
上述した触媒反応装置によれば、触媒粉の流れが重力方向へと導かれるので、重力を利用して触媒粉が捕集されやすくなる。
また、粉体排出部10iは管102iを有するので、実施の形態1もしくは実施の形態2と同様の効果を得ることもできる。
実施の形態5.
本実施の形態では、触媒反応装置がフィルタを更に備える。図10は、本実施の形態にかかる触媒反応装置を示す。この触媒反応装置は、図1で示される触媒反応装置がフィルタ71を更に備える場合に相当する。
フィルタ71は、管102a内に設けられる。この内容は、フィルタ71が粉体排出部10aの排気側11bに設けられると把握することができる。そして、フィルタ71は、触媒粉の通過を妨げる。フィルタ71は、例えば1インチ四方あたり100×100〜800×800の網目を有するステンレス製の網を、一つもしくは複数を重ねて有する。
管102aは、実施の形態1と同様に、反応ガスに含まれる触媒粉を重力により捕集部101aへと移動させる。しかし、管102aの通過後においても、反応ガスは触媒粉を含む可能性がある。フィルタ71は、管102aにおいて捕集できない可能性のある触媒粉を、反応ガスから除去する。
上述した触媒反応装置によれば、粉体排出部10a内で捕集されずに第2触媒へと流れようとする触媒粉を、フィルタ71によって捕集するので、熱交換路103a及び第2触媒2における反応ガスへの影響をより効果的に低減することができる。また、フィルタ71で捕えられた触媒粉は、振動等により捕集部101aへ落下するので、フィルタ71の目詰まりを低減することができる。
上述した内容において、フィルタ71は管102aの上方に設けられることが、特に望ましい。なぜなら、フィルタ71の下方において触媒粉をできるだけ捕集部101aへと移動させることで、フィルタ71に到達する触媒粉の量を少なくし、フィルタ71の目詰まりを低減することができるからである。
また、粉体排出部10aとフィルタ71との各々が、粒径の異なる触媒粉を捕集してもよい。すなわち、粉体排出部10aとフィルタ71とに機能を分担させる。例えば、粉体排出部10aは粒径が100μm以上の触媒粉を捕集し、フィルタ71は粒径が30μm程度の触媒粉を捕集する。
図11〜図14は、フィルタ71の形態を示す。図11で示されるフィルタ71は、一端が円筒5の内壁に固定され、他端は固定されない。また、固定部21が、フィルタ71の上方に、一端を円筒5の内壁に固定して設けられている。固定部21には、例えば反応ガスが通る穴が設けられる。そして、フィルタ71の他端を固定部21の他端へと引っ掛けることで、固定部21はフィルタ71を担持する。
フィルタ71が、固定部21に担持されなくても、鉛直下方へと垂れること、若しくは反応ガスによって上方へと押し上げられること等がなければ、固定部21は設けなくてもよい。
例えば、実施の形態1で説明されるように、円筒4内を高温の燃焼ガスが流れる場合には、粉体排出部10aに熱勾配が生じる。例えば、円筒5の温度が円筒6の温度よりも高くなる。これにより、円筒5,6の熱膨張量が異なり、例えばフィルタ71が円筒5,6の両方向に固定された場合には、フィルタ71に応力が生じる。この応力により、フィルタ71は破損に至る可能性がある。
図11で示されるフィルタ71によれば、粉体排出部10aに熱勾配が生じることによって歪みが発生した場合でも、フィルタ71の一端だけが粉体排出部10aに固定されているので、フィルタ71に応力が生じて破損することを防止することができる。
図12で示されるフィルタ71は、フィルタ70a,70bを含む。フィルタ70aは、一端が円筒5の内壁に固定され、他端は固定されない。フィルタ70bは、一端が円筒6の内壁で、フィルタ70aが固定される位置とほぼ対向する位置に固定され、他端は固定されない。フィルタ70aは、フィルタ70bの上方に位置する。
また、固定部21aが、フィルタ70aの上方に、一端を円筒5の内壁に固定して設けられている。固定部21bが、フィルタ70bの下方に、一端を円筒6の内壁に固定して設けられている。固定部21a,21bには、例えば反応ガスが通る穴が設けられる。固定部21aは、フィルタ70aの他端を固定部21aの他端へと引っ掛けることで、フィルタ70aを担持する。固定部21bは、フィルタ70bの他端を固定部21aの他端へと引っ掛けることで、フィルタ70bを担持する。
フィルタ70a,70bが、固定部21a,21bに担持されなくても、鉛直下方へと垂れること、若しくは反応ガスによって上方へと押し上げられること等がなければ、固定部21a,21bは設けなくてもよい。
フィルタ70aは、一端だけが粉体排出部10aに固定されているので、フィルタ70aだけが設けられている場合には、固定されない側から触媒粉が捕集されずに通過する可能性がある。図12で示されるフィルタ71によれば、複数のフィルタ70a,70bの各々の一端を、互いにほぼ対向する位置で固定するので、固定されていない他端から触媒粉が流れるのを、各々のフィルタ70a,70bが互いに補う。
また、粉体排出部10aに熱勾配が生じることによって歪みが発生した場合でも、フィルタ70a,70bの一端だけが粉体排出部10aに固定されているので、フィルタ70a,70bに応力が生じて破損することを防止することができる。
更には、フィルタ70a,70bが目の粗いメッシュであっても、フィルタ70a,70bが密着することで、全体として目が細かくなる。よって、触媒粉の通過を効率よく妨げることができる。例えば、実施の形態1で説明されるように、円筒4内を高温の燃焼ガスが流れる場合には、円筒5の温度が円筒6の温度よりも高くなる。これにより、円筒5の膨張量が円筒6よりも大きくなって、相対的に、フィルタ70aはフィルタ70bに近づき密着する。
図13で示されるフィルタ71は、例えば材質がステンレスであり、固定部21aと固定部21bの間に挟み込んでスポット溶接される。スポット溶接された固定部21a,21b及びフィルタ71は一体化し、当該一体化したもののうち、固定部21bの一端が円筒5の内壁に固定して設けられる。
図13で示されるフィルタによれば、上記した一体化したものの少なくとも一端、換言すればフィルタ71の少なくとも一端は、円筒5もしくは円筒6に固定されないので、粉体排出部10aに熱勾配が生じることによって歪みが発生した場合でも、フィルタ71に応力がほとんど生じない。よって、フィルタ71の破損を防止することができる。
固定部21aと固定部21bの間には、フィルタ71の複数を重ねて挟みこんでもよい。また、スポット溶接により一体化せずに、固定部21a,21bの各々を円筒5の内壁に固定して、フィルタ71をそれらの間に挟みこんでもよい。
図14で示されるフィルタ71は、円筒5,6に固定された固定部21cに、固定して設けられる。フィルタ71は、例えば可撓性のあるステンレス製の網であり、撓ませて設けられる。
また、フィルタ71は、例えば固定部21cによらずに、円筒5,6に直接固定してもよい。
図14で示されるフィルタ71によれば、粉体排出部10aに熱勾配が生じることによって歪みが発生した場合でも、フィルタ71のたわみによって、歪み等で生じる応力を吸収するので、フィルタ71の破損を防止することができる。
上述したいずれの実施の形態においても、本実施の形態にかかるフィルタ71を採用することができる。例えば、実施の形態2において説明した図4で示される触媒反応装置にフィルタ71を設けたものが、図15に示される。図15では、フィルタ71が、管102cの上方側に設けられる。
また、図16で示される触媒反応装置であってもよい。図16では、図5で示される触媒反応装置において、管102dの断面積が熱交換路103dの断面積と等しく構成される。図5で示される触媒反応装置と同様に、熱交換路103dでの熱伝達率を向上させるために、円筒5,6で構成される流路の断面積を小さくしている。フィルタ71は、管102dの上方側に設けられる。
図15及び図16で示される触媒反応装置によれば、粉体排出部10c,10dとフィルタ71とに機能を分担させて、触媒粉を捕集することができる。すなわち、粒径の大きい触媒粉については粉体排出部10c,10dで捕集し、粒径の小さい触媒粉についてはフィルタ71で捕捉する。
図16で示される触媒反応装置については、更に断熱材301が、捕集部101dの下方に板8に接触して設けられる。このとき、断熱材301の上方側が捕集部101dとされる。断熱材301は、触媒反応装置の外部へと放熱することを抑制する。これにより、捕集部101dの下部に蓄積した触媒粉の温度が低下して、水素生成の逆反応が進行すること、すなわち水素濃度が低下することが妨げられる。
なお、図10〜図16で示されるフィルタ71は、ステンレス製の網以外に、例えば金属焼結体や、セラミック繊維若しくは石英繊維などからなるウール状のもの、並びにこれらを組み合わせたものであってもよい。
また、フィルタ71は、目の細かさが異なるメッシュを、供給側から排気側に向かって目の粗いものから目の細かいものへと段階的に重ねたものであってもよい。つまり、それぞれのメッシュに機能分担させる。これによれば、段階的に粒径の異なる触媒粉を捕集することができる。
上述したいずれの実施の形態においても、第1触媒1及び第2触媒は、捕集部に対して鉛直上方に設けられていた。しかし、第1触媒1及び第2触媒は、その他の配置であってもよい。
図17〜図19は、第1触媒1及び第2触媒の配置が、図16で示される触媒反応装置と異なる場合を示す。図17〜図19で示される触媒反応装置を構成する要素のうち、図16で示される構成要素と同じものには、同符号が付されている。
図17では、捕集部101dに対して、第1触媒1は上方に、第2触媒2は下方に位置する。そして、排気側11bは第2触媒2の下方に位置する。排気側11bは、第2触媒2を介して、管102dの下流側の一端へと連通する。
円筒4内は、仕切り41により上方と下方とに区切られている。仕切り41は、円筒4に対して板8と反対側に位置する。円筒4内の仕切り41の上方では、例えば矢印171の方向へと高温の燃焼ガスが流れて、第1触媒1の下方側の温度を700℃程度にする。
第1触媒1の下方側から第2触媒2へと流れる反応ガスの温度は700℃程度である。よって、第2触媒2は、反応ガスによって温められる。また、第2触媒2として発熱反応を行う触媒を採用した場合には、第2触媒の温度が高くなる。よって、第2触媒2は、所望の温度、例えば第2触媒の上方側で350℃程度よりも高くなる可能性がある。そこで、円筒4内の仕切り41の下方では、例えば矢印172の方向へと冷却媒体を流すことで、第2触媒を所望の温度にする。
図18では、捕集部101dに対して、第1触媒1は下方に、第2触媒2は上方に位置する。供給側11aは、第1触媒1の下方に位置する。供給側11aは、捕集部101dの上流側へと連通する。
円筒4内は、仕切り42により上方と下方とに区切られている。仕切り42は、円筒4に対してフィルタ71と反対側に位置する。円筒4内の仕切り42の下方では、例えば矢印171の方向へと高温の燃焼ガスが流れ、上方では、例えば矢印172の方向へと冷却媒体が流れる。
図19では、供給側11aは、第1触媒1の下方に位置し、第1触媒1を介して捕集部101dの上方側へと連通する。また、捕集部101dに対して、第2触媒は下方に位置する。そして、排気側11bは、第2触媒2の下方に位置し、第2触媒を介して、管102dの下流側の一端へと連通する。
図17〜図19で示される触媒反応装置のいずれにおいても、図16で示される触媒反応装置と同様の効果を得ることができる。
実施の形態6.
図20は、本実施の形態にかかる触媒反応装置を示す。触媒反応装置は、円筒4,5,6、板82、触媒支持体3,7,31、第1触媒1、第2触媒2、捕集部101j、フィルタ74及びセンタープラグ17を備える。
円筒4,5,6は鉛直方向に延在し、それぞれの中心軸は位置A−Aで一致する。円筒4,5,6のそれぞれの半径r4,r5,r6は、r4<r5<r6の関係にある。円筒4,6は、上方において板82により接続される。円筒5の上方側の一端と板82との間には隙間が設けられる。この隙間にはフィルタ74が設けられる。捕集部101jは、円筒5の円筒4側の側面に、鉛直上方へと開口して設けられる。捕集部101jとフィルタ74とを含む、板82で囲まれた部分を、粉体排出部10jと把握する。
円筒4,5の隙間には、第1触媒1が保持される。図20では、第1触媒1の上方に触媒支持体3が、下方に触媒支持体31が設けられる。触媒支持体3は、粒状の第1触媒を通過させず、反応ガスを通過させる。
円筒5,6の隙間には、第2触媒2が保持される。図20では、第2触媒2の上方に触媒支持体7が設けられる。触媒支持体7は、粒状の第2触媒を通過させず、反応ガスを通過させる。
円筒4内には、センタープラグ17が、位置A−Aに、その方向に延在して設けられる。そして、矢印172の方向へと高温の燃焼ガスが流れる。燃焼ガスの温度は、例えば1000℃程度である。センタープラグ17によって円筒4内の断面積が小さくなるので、燃焼ガスの流速が大きくなる。これにより、燃焼ガスから円筒4へと熱が伝達しやすくなる。
供給側11aから矢印14aの方向へと供給される原料ガスが、第1触媒1と接触して反応ガスが上方に流れる。反応ガスの流れは矢印15により示される。反応ガスは、フィルタ74を介して、第2触媒2へと流れる。フィルタ74では、反応ガスに含まれる触媒粉が捕えられる。よって、第2触媒2へと流れる反応ガスは、触媒粉をほとんど含まない。
フィルタ74で捕らえられた触媒粉は、重力によって落下して、捕集部101jで捕集される。
第2触媒へと流れた反応ガスは、第2触媒と接触して、排気側11bから矢印14bの方向へと排気される。
上述の内容において、粉体排出部10jのうち、供給側11aを第1開口部104a、排気側11bを第2開口部104bと把握すると、本実施の形態にかかる触媒反応装置は次のように把握できる。つまり、触媒反応装置は、粉体(触媒粉)の通過を妨げるフィルタ74、粉体排出部10j、第1触媒1、第2触媒2及び触媒支持体3を備える。そして、粉体排出部10jは、下方から供給して供給側11aに連通する第1開口部104aと、排出側11bに連通する第2開口部104bと、捕集部101jとを有する。フィルタ74は、粉体排出部10jの第2開口部104b側に設けられる。捕集部101jは、フィルタ74に対して第1開口部104a側であって、鉛直方向に対してフィルタ74の下部に、フィルタ74側に開口して設けられる。
本実施の形態にかかる触媒反応装置によれば、触媒粉をフィルタ74によって捕集できる。しかも、フィルタ74によって捕集された触媒粉が重力によって捕集部101jへと落下するので、フィルタ74の目詰まりを防止することができ、メンテナンスの必要性が低減される。
本実施の形態にかかる触媒反応装置は、例えば図21で示されるものであってもよい。図21で示される触媒反応装置を構成する要素のうち、図20で示される構成要素と同じものには、同符号が付されている。
図21では、捕集部101jが、円筒5の円筒6側の側面に設けられる。そして、フィルタ74が、捕集部101jの上方側の一端と板82との間に設けられる。
図21で示される触媒反応装置においても、図20で示される触媒反応装置と同様の効果を得ることができる。
本実施の形態にかかる触媒反応装置は、第1開口部104aに供給される反応ガスの流速が、実施の形態1で説明した所定の値より小さい場合が望ましい。例えば、第1開口部104aの面積を第2開口部104bの面積よりも大きく設定することで、反応ガスの流速を所定の値よりも小さくすることができる。
これにより、触媒粉は、フィルタ74に至るまでに、重力によって触媒支持体3側へと移動する。よって、フィルタ74の目詰まりを効率良く防止することができる。
また、第1開口部104aに供給される反応ガスの流速を所望の値に設定することで、フィルタ74に至るまでに重力によって粒径の大きい触媒粉を反応ガスから排除し、フィルタ74によって粒径の小さい触媒粉を捕集してもよい。すなわち、触媒排出部10jの第1開口部104aからフィルタ74までの部分と、フィルタ74とに機能をそれぞれ分担させる。
実施の形態7.
本実施の形態では、触媒反応装置の粉体排出部で捕集された触媒粉を排出する。図22及び図23は、本実施の形態にかかる触媒反応装置を示す。
図22では、図16で示される触媒反応装置が排出口25を更に備える。排出口25は捕集部101dに設けられる。そして、触媒反応装置内に反応ガスを流さない状態で、例えば供給側11a及び排気側11bからブローガスを供給し、排出口25から排気する。これにより、捕集部101dの底部に溜まった触媒粉が、ブローガスとともに排出口25から矢印251の方向へと排出される。ブローガスには、例えば不活性である窒素ガスやアルゴンガス等が用いられる。また、水蒸気や空気もしくは燃料ガス等を利用してもよい。
あるいは、触媒反応装置内に反応ガスを流した状態で、排出口25から触媒粉を排出してもよい。この場合には、反応ガスが排出口25から排気され、これに伴って触媒粉も排出される。排出口25から触媒粉を排出するタイミングは、触媒反応器の温度及びその運転条件等によって設定することが望ましい。これによれば、触媒反応装置を運転したまま、効率良く触媒粉を排出することができる。
上述では、触媒粉の排気にブローガスを用いたが、例えば真空ブロワ等を用いて、触媒粉を吸引することで排出してもよい。
図23では、図21で示される触媒反応装置が排出口26を更に備える。排出口26は、板82に設けられ、例えばストロー状であって捕集部101j内へと通じる。そして、例えば真空ブロア等により排出口26から排気する。これにより、捕集部101jの底部に溜まった触媒粉を、排出口26から矢印261の方向へと排出することができる。
上述した触媒反応装置によれば、捕集部101d,101jに捕集された触媒粉を、例えば吸引機を用いて排出口25,26から吸引して除去することができる。
上述したいずれの実施の形態においても、触媒反応装置は、位置A−Aを中心軸とする円筒4,5,6を備える。しかし、本発明にかかる触媒反応装置は、相互に重なりあった筒によって構成される場合に限らず、例えば管などによって構成されてもよい。
上述したいずれの実施の形態においても、第2触媒2の温度を第1触媒1よりも低温とする場合には、反応ガスが第2触媒に至るまでに、反応ガスから熱を回収することが望まれる。このような場合には、実施の形態1で示される触媒反応装置と同様に、吸熱反応を行う第1触媒を反応ガスが流れる流路に接触させて設けることで、反応ガスから熱を効率良く回収することができる。
上述した実施の形態において、図1、図3、図8及び図9で示される触媒反応装置では、管102a,102b,102h,102iは、円筒5,6の隙間のうち、触媒支持体3が円筒5に接触する位置から下方側として把握したが、触媒反応装置内の温度分布に従って、管102a,102b,102h,102iの排気側11bの一端の位置を、触媒支持体3が円筒5に接触する位置よりも上流側または下流側としてもよい。
実施の形態1で説明される、触媒反応装置を概念的に示す断面図である。 ヒートサイクル回数に対するメタン転化率の変化を示す図である。 実施の形態2で説明される、触媒反応装置を概念的に示す断面図である。 実施の形態2で説明される、触媒反応装置を概念的に示す断面図である。 実施の形態2で説明される、触媒反応装置を概念的に示す断面図である。 実施の形態2で説明される、触媒反応装置を概念的に示す断面図である。 実施の形態3で説明される、触媒反応装置を概念的に示す断面図である。 実施の形態3で説明される、触媒反応装置を概念的に示す断面図である。 実施の形態4で説明される、触媒反応装置を概念的に示す断面図である。 実施の形態5で説明される、触媒反応装置を概念的に示す断面図である。 実施の形態5で説明される、フィルタを概念的に示す断面図である。 実施の形態5で説明される、フィルタを概念的に示す断面図である。 実施の形態5で説明される、フィルタを概念的に示す断面図である。 実施の形態5で説明される、フィルタを概念的に示す断面図である。 フィルタを備える触媒反応装置を概念的に示す断面図である。 フィルタを備える触媒反応装置を概念的に示す断面図である。 触媒の配置を概念的に示す断面図である。 触媒の配置を概念的に示す断面図である。 触媒の配置を概念的に示す断面図である。 実施の形態6で説明される、触媒反応装置を概念的に示す断面図である。 実施の形態6で説明される、触媒反応装置を概念的に示す断面図である。 実施の形態7で説明される、触媒反応装置を概念的に示す断面図である。 排出口が設けられる触媒反応装置を概念的に示す断面図である。
符号の説明
1 第1触媒、2 第2触媒、3 触媒支持体、8 板(内壁)、10a〜10d,10f〜10j 粉体排出部、11a 供給側、11b 排気側、25,26 排出口、45 開口部、71,74 フィルタ、101a〜101d,10f〜101j 捕集部、102a〜102d,102f〜102i 管、103a〜103d,103f〜103i 熱交換路、104a 第1開口部、104b 第2開口部、114,115 部分、271 円筒(隔離壁)、272 隔離壁、273 仕切り、274 通気口、811 部分(仕切り)。

Claims (10)

  1. 供給側に設けられ、所定の粒径を有する粒状の第1触媒と、
    前記粒径よりも小さい孔を有し、前記第1触媒を支持する触媒支持体と、
    前記触媒支持体に対して前記第1触媒と反対側に位置し、排気側に設けられる第2触媒と、
    前記第2触媒と前記触媒支持体との間に設けられ、前記孔よりも粒径の小さな粉体を排出する粉体排出部と
    を備える、触媒反応装置。
  2. 前記粉体排出部は、
    鉛直方向の成分を有する方向に延在する管と、
    捕集部と
    を有し、
    前記管は、
    上側が前記排気側に、
    下側が前記捕集部を介して供給側に
    各々連通する、請求項1記載の触媒反応装置。
  3. 前記管は、前記排気側の一端で開口する開口部を有し、前記開口部の面積よりも断面積が大きい部分を少なくとも下方に有する、請求項2記載の触媒反応装置。
  4. 前記粉体排出部は、
    前記捕集部の下方の内壁に設けられ、前記供給側から前記排気側へと向かう方向に非平行に延在する隔離壁
    を更に有する、請求項2または請求項3記載の触媒反応装置。
  5. 通気口と、
    仕切りと
    を持つ隔離壁を更に備え、
    前記隔離壁は、前記捕集部を、前記鉛直方向に隣接する二つの部分に分離して設けられ、
    前記仕切りは、前記隔離壁の上方に設けられ、供給ガスを前記通気口へと導く、請求項2または請求項3記載の触媒反応装置。
  6. 前記粉体排出部は、
    前記供給側から前記排気側へと向かう方向に非平行で、鉛直方向の成分を有する方向へと延在する仕切り
    を有し、
    前記仕切りは、前記粉体の流れる方向を下方へと導く、請求項1記載の触媒反応装置。
  7. 前記粉体の通過を妨げるフィルタを更に備え、
    前記フィルタは、前記粉体排出部内の前記排気側に設けられる、請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の触媒反応装置。
  8. 前記粉体の通過を妨げるフィルタを更に備え、
    前記粉体排出部は、
    下方から供給し、前記供給側に連通する第1開口部と、
    前記排出側に連通する第2開口部と、
    捕集部と
    を有し、
    前記フィルタは、前記粉体排出部内の前記第2開口部側に設けられ、
    前記捕集部は、前記フィルタに対して前記第1開口部側であって、前記鉛直方向に対して前記フィルタの下部に、前記フィルタ側に開口して設けられる、請求項1記載の触媒反応装置。
  9. 前記粉体排出部は、前記粉体をその外部へと排出する排出口を更に有する、請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載の触媒反応装置。
  10. 前記粉体排出部と第2触媒との間に熱交換路を更に備え、
    前記第1触媒は、前記熱交換路の外側に接触して設けられて吸熱反応を行い、
    前記熱交換路の内部を流れる流体から前記第1触媒へと熱が伝達する、
    請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載の触媒反応装置。
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