JP2005305130A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大当り状態の発生に際して従来と異なる新規な遊技者の技術介入を可能とし、遊技性を向上させる。
【解決手段】 可変表示手段に表示される識別情報が予め定められた特定の図柄となったとき、大入賞口を開放状態にするとともに、所定の終了条件の成立により大入賞口を閉鎖状態にし、大入賞口が開放状態から閉鎖状態になるまでに所定の継続条件が成立している場合には、所定の継続回数を上限として一旦閉鎖状態にした大入賞口を再び開放状態とする遊技機において、大入賞口への遊技球の入球に関して遊技者に利益を付与するとともに、その利益を各大入賞装置でそれぞれ異ならせており、さらに、大入賞口が開放状態から閉鎖状態となるまでを1回のラウンドとした場合、1回のラウンド内で異なる大入賞装置の大入賞口を順番に開放させる。
【選択図】 図17

Description

本発明は遊技機に関し、特にいわゆるパチンコ遊技機に関する。
パチンコ遊技機では、遊技球が始動口に入球することにより可変表示装置の図柄が変動表示し、所定時間経過後に停止表示した図柄が特定の図柄であった場合、大入賞口が開放して大当り状態が発生するように構成されている。大入賞口は、所定個数の遊技球が入賞するか所定時間が経過することにより一旦閉鎖されるが、上記開放中において所定条件が成立すれば再び開放し、この開放及び閉鎖の動作を最大16回(16ラウンド)繰り返すように構成されている。
このようなパチンコ遊技機において、大入賞口を複数設け、ラウンド毎に異なる大入賞口を開放するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−320735号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の遊技機は、複数の大入賞口が遊技盤の左右に離れて配置されており、大当り状態ではラウンド毎に異なる大入賞口を開放する構成となっている。このような構成では、大当り状態においてより多くの遊技球を大入賞口に入球させるために、発射ハンドルを操作して遊技球の発射位置を変化させる必要がある。このため、遊技球の発射位置を変化させるという技術介入は可能であるが、遊技者にとっては発射ハンドルの操作が煩雑になるという問題がある。
また、遊技状態に応じて遊技球の発射位置を変化させるようにすることは従来から広く知られており、遊技者による技術介入の手法としては新鮮味が欠けるという問題がある。
さらに、上記のように複数の大入賞口が遊技盤上に離れて配置されていると、大入賞口に入賞した遊技球を排出するための通路を複数の大入賞口毎に設ける必要があり、遊技盤裏面の構造が複雑化するおそれがある。
本発明は上記点に鑑み、大当り状態の発生に際して従来と異なる新規な遊技者の技術介入を可能とし、遊技性を向上させることを目的とする。
また、遊技盤上に複数の大入賞口を配置する場合であっても、遊技者による煩雑なハンドル操作を不要とすることを他の目的とする。
また、遊技盤上に複数の大入賞口を配置する場合であっても、それらの大入賞口に入賞した遊技球を効率よく排出可能とすることを他の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、遊技盤に設けられた始動口への遊技球の入球に基づいて当りか否かを判定する当否判定手段と、当否判定手段による判定結果を識別情報として変動表示可能な可変表示手段と、遊技球が入球可能な大入賞口を有し、大入賞口を遊技球の入球が困難な閉鎖状態と遊技球の入球が容易な開放状態とに変更可能な複数の大入賞装置と、可変表示手段に表示される識別情報が予め定められた特定の図柄となったとき、大入賞口を開放状態にするとともに、所定の終了条件の成立により大入賞口を閉鎖状態にし、所定の継続回数を上限として一旦閉鎖状態にした大入賞口を再び開放状態とすることが可能な大入賞装置制御手段とを備え、
複数の大入賞装置は、遊技盤の上下方向に所定の間隔を空けて重畳配置されており、大入賞装置制御手段は、大入賞口への遊技球の入球に関して遊技者に利益を付与するとともに、利益を複数の大入賞装置毎にそれぞれ異ならせており、さらに、大入賞口が開放状態から閉鎖状態となるまでを1回のラウンドとした場合、1回のラウンド内で複数の大入賞装置の大入賞口を順番に開放させることを特徴としている。
このように、複数の大入賞口のそれぞに遊技球が入球した場合に、遊技者が得られる利益を異ならせ、1回のラウンド内で複数の大入賞装置の大入賞口を順番に開放させることで、遊技者はより多くの利益を得るために、1回のラウンド内における大入賞口の開放パターンを考慮して遊技球を発射することができ、遊技者の技術介入が可能となる。また、複数の大入賞装置を上下方向に並んで配置することで、遊技球を大入賞口に入球させるために発射ハンドルを操作して遊技球の発射位置を変化させる必要がない。
また、請求項2に記載の発明では、1回のラウンド内における複数の大入賞口の開放態様を複数種類記憶する開放態様記憶手段と、開放態様記憶手段に記憶された開放態様を選択する開放態様選択手段と、開放態様選択手段にて選択された開放態様を1回のラウンド内で遊技者に報知する報知手段を備えることを特徴としている。これにより、遊技者は現在行われている大入賞口の開放パターンを容易に知ることができ、遊技者の技術介入度を高めることができる。
また、請求項3に記載の発明では、報知手段は、現在開放している大入賞口を報知する第1の報知手段と、現在開放している大入賞口の残り開放時間を報知する第2の報知手段と、次に開放する大入賞口を報知する第3の報知手段とを少なくとも備えていることを特徴としている。これにより、遊技者は現在開放している大入賞口およびその残り開放時間、さらに次に開放する大入賞口を知ることができ、できるだけ賞球が多く得られるタイミングで遊技球を発射することができ、遊技者の技術介入度を高めることができる。
また、請求項4に記載の発明では、開放態様選択手段は、開放態様記憶手段に記憶された開放態様を選択する際に、可変表示手段に表示される識別情報で成立した特定の図柄の種類に基づいて、複数の開放態様の各選択率を変更することを特徴としている。これにより、遊技者は識別情報で停止表示した図柄の種類から大入賞口の開放パターンを予測することができる。
また、請求項5に記載の発明では、複数の大入賞装置において、上側に配置された大入賞装置の大入賞口に入球した遊技球は、下側に配置された大入賞装置の上面に排出されるように構成されており、下側に配置された大入賞装置の上面における、上側に配置された大入賞装置から遊技球が排出される部位には、傾斜部が形成されていることを特徴としている。
このように、下側の大入賞装置に上側の大入賞装置から排出される遊技球が排出される位置に傾斜部を形成することで、遊技球を円滑に下方に誘導することが可能となり、これにより、簡易な構成で遊技球の排出通路を形成することができる。また、上側の大入賞装置から排出される遊技球が下側の大入賞装置の上面で滞留してしまうことを抑制できる。
以下、本発明の実施形態を示す実施例について図面を用いて説明する。本発明の遊技機をパチンコ遊技機に適用した実施例を図1〜図25に示す。
図1は、本実施例のパチンコ遊技機(以下、単に遊技機という)1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は、本体枠2、中枠3、前面枠4、上皿部5、下皿部6、施錠装置9、遊技盤20等を備えている。なお、図1では遊技盤20の詳細な図示を省略している。また、中枠3は前面枠4等が前面側に配置されているため、図1においては明示されていない。
本体枠2は木製の板状体を略長方形の枠状に組立てたものであり、遊技機1の外枠を構成している。中枠3はプラスチック製であり、本体枠2の内側にはめ込まれて設置されており、外枠2に対して開閉可能に左端で軸支されている。中枠3は、上側2/3程度を占める枠体部と下側1/3程度を占める下板部とから構成されている。枠体部の前面側には遊技盤20と前面枠4とが重なるように設けられており、下板部の前面側には上皿部5と下皿部6が設けられている。
下板部には、遊技球を遊技盤20に発射する遊技球発射装置を構成する発射装置ユニット(図示略)、遊技球を発射装置ユニットに供給する球送り装置(図示略)が設けられている。さらに下板部には、図示を省略しているが、発射装置ユニットに供給される遊技球を検知する球送りカウントスイッチ、発射装置ユニットから発射される遊技球を検知する発射球カウントスイッチ、発射装置ユニットから発射された遊技球のうち遊技盤20面に到達しなかった遊技球を検知するファール球検出スイッチが設けられている。さらに、下板部には、遊技状態に応じた効果音等を発生させるスピーカ266(図16参照)が設けられている。なお、本実施例のスピーカ266は、中高音用スピーカ(ツィータ)及び低音用スピーカ(ウーファ)とを含んで構成されている。
前面枠4は、中枠3の前面側に配置され、中枠3の左端で開閉可能に支持されている。前面枠4はプラスチック製であり、奥側に配置される遊技盤20の盤面を視認可能にするために、円形状の開口部4aが形成されている。前面枠4の裏面には、開口部4aに対応したガラス板等の透明板を備える略長方形状の透明板枠(図示略)が装着されている。
前面枠4には、遊技効果等のためのランプ類として、左LED表示部4b、右LED表示部4c、左上LED表示部4d、右上LED表示部4e、上LED表示部4fが設けられている。左LED表示部4bと右LED表示部4cは、開口部4aの周囲の右側と左側にそれぞれ円弧状に設けられている。左上LED表示部4dは左LED表示部4aの左上方に設けられ、右上LED表示部4eは右LED表示部4cの右上方に設けられている。上LED表示部4fは円形状に形成され、左LED表示部4bの上端部と右LED表示部4cの上端部との間に2個設けられている。これらのLED表示部4b〜4fは、遊技効果を高めるためにゲーム進行に応じて点灯・消灯あるいは点滅する。
また、2個の上LED表示部4fの間には、2個の賞球LED表示部4gが設けられている。賞球表示LED表示部4gの上方には、扇形のエラーLED表示部4hが設けられている。本実施例のエラーLED表示部4hは、後述のように複数段階のエラー表示が可能に構成されている。エラーLED表示部4hは、重度のエラー発生の場合は赤色に、軽度のエラー発生の場合はオレンジ色に点灯あるいは点滅する。なお、本実施例では、例えば復旧のために前面枠4を開放して作業を行う必要があったり、あるいは部品を交換したりする必要があるような場合を重度のエラーとし、それ以外の場合を軽度のエラーとしている。
前面枠4には、図示しないドアスイッチが設けられている。ドアスイッチにて前面枠4が所定時間(本例では1秒)以上開放していることが検知された場合には、後述する払出制御部230は前面枠開放エラーが発生したと判断し、エラーLED表示部4hをオレンジ色に点灯させ、発射装置ユニットによる発射停止を行う。前面枠開放エラーは、ドアスイッチにて前面枠4が所定時間(本例では1秒)以上閉鎖していることが検知された場合に解除される。なお、前面枠4開放に関するエラー信号は、払出制御部230から後述の主制御部200に送信されない。
上皿部5は、前面枠4の下側に設けられ、中枠3の左端に開閉可能に支持されている。上皿部5は、球抜きボタンや遊技球の貸球ボタン、返却ボタン等が配設された皿外縁部5aと、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口5bとを備えている。さらに、上皿部5の略中央部には複数の長孔とその上部に多数の小穴が形成された第1音声出力部5cが形成されている。第1音声出力部5cは、スピーカ266のうち中高音用スピーカ(ツィータ)とダクトを介して接続されており、中高音用スピーカからの音声がダクトを介して出力される。上皿部5の裏面には音量スイッチ基板267(図16参照)が設けられている。
下皿部6は、上皿部5の下方に設けられている。下皿部6の略中央には、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口6aが設けられている。また、下皿部6の底面には図示しない球抜き穴が設けられている。球抜き穴は通常時には閉鎖しており、下皿部6に貯留された遊技球を排出する際に開放する。
下皿部6の略中央手前側には、球抜き穴を開閉させる排出ノブ6bが設けられている。排出ノブ6bは、下皿部6の周縁部の一部を構成している。排出ノブ6bは、通常時は直立状態であり、下端を回転軸として上端を手前側に倒すように回動可能となっている。球抜き穴は排出ノブ6bに連動しており、排出ノブ6bが直立状態のときには球抜き穴は閉鎖しており、排出ノブ6bを手前側に倒すことで球抜き穴は開放する。
排出ノブ6bは、プルロック式に構成されている。遊技者が下皿部6に溜まった遊技球を手前側に掻き出すように動作することで、排出ノブ6bが回転軸を中心に手前側に回動し、この状態でロックされる。同時に球抜き穴が排出ノブ6bの回動に連動して開放し、遊技球が下皿部6から排出される。排出ノブ6bをもう一度押すことでロックが解除され、排出ノブ6bを元の状態に戻すことができ、球抜き穴は閉鎖する。
下皿部6における排出ノブ6bの右側および左側の下面には、第2音声出力部6cが設けられている。第2音声出力部6cは、スピーカ266のうち低音用スピーカ(ウーファ)とダクトを介して接続されており、低音用スピーカからの音声が下方に向かって出力される。下皿部6の左側には灰皿7が設けられている。
下皿部6の右端には、遊技者が発射装置ユニットを操作するための発射ハンドル8が設けられている。上述の発射装置ユニットには、発射モータにより往復移動して遊技球を打撃する槌が設けられており、遊技者が発射ハンドル8の回転量を調整することで、槌による遊技球の打撃力(発射力)を調整することができる。
発射ハンドル8には、遊技者が触れていることを検出する接触検知手段としてのタッチスイッチ8aが設けられている。発射ハンドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されている。なお、本実施例の発射停止スイッチ8bは、タッチスイッチ回路内に設けられており、タッチスイッチ8aと電気的に直列接続されている。
施錠装置9は、中枠3の右端中央に設けられており、前面枠4を閉じた場合にこれを施錠するためのものである。また、遊技機1の左側には、プリペイドカードユニット13(CRユニット)が装着されている。
次に、本実施例の遊技盤10の表面構造について図2を参照して説明する。遊技盤10は、略長方形の木製の板状体であって中枠3に表面側に着脱可能に取り付けられているとともに、後述する裏機構盤102(図4参照)によりその背面側が覆われている。
図2に示すように、遊技盤20には、遊技盤20の表面に設けられた外レール22と内レール23とにより略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技領域21内には、中央装置24、始動口(普通電動役物)31、第1大入賞装置32、第2大入賞装置33、左入賞口34、右入賞口35等の遊技装置が配設されている。なお、図示を省略しているが、遊技領域21には各遊技装置との位置バランスを考慮して多数の障害釘が配設されている。
中央装置24は遊技領域21の略中央部の上寄りに配置されている。中央装置24は図柄表示装置25を備えている。本実施例では、図柄表示装置25として、任意の図柄を表示可能な液晶表示装置を用いている。図柄表示装置25の表示部(表示面)25aには、1又は複数の特別図柄(識別情報)を所定の方向に次々と変動させながら表示した後、停止表示する特別図柄表示領域(識別情報表示領域)が形成されている(図示略)。具体的には、左特別図柄を表示する左特別図柄表示領域、中特別図柄を表示する中特別図柄表示領域、及び右特別図柄を表示する右特別図柄表示領域が、略横一列に設定された配置方向においてこの順序で並んで形成されている(図示略)。各特別図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する向き、この場合、上下方向に図柄変動方向が設定され、その向きで変動しているように識別情報としての複数の図柄(特別図柄)が順次表示されていく。なお、図柄表示装置25は、本発明の可変表示手段の一具体例を示している。
この図柄表示装置25は、遊技球が後述の始動口31に入球することにより、表示部(表示面)25aの表示領域(図示略)に表示される各特別図柄をそれぞれ変動表示させ、所定時間経過後に停止表示させる。そして、図柄が例えば「7・7・7」の3桁同一図柄で揃った状態で停止表示(確定表示)すると、遊技者に相対的に有利な特別遊技が実行される特別遊技状態(大当り遊技状態)となる。特別遊技状態においては、第1大入賞装置32に配設された第1大入賞口32a、あるいは第2大入賞装置33に配設された第2大入賞口33aのいずれかが開放される。これらの大入賞口32a、33aに遊技球が入球することで、所定個数の遊技球が賞球として払い出される。このように、本実施例の遊技機1は、遊技球が始動口(普通電動役物)31に入球するという所定条件の成立によって、各特別図柄がそれぞれ変動され(即ち、複数の識別情報が可変表示され)、図柄が3桁同一図柄といった特定の図柄で停止すると、大当りという特定の価値を付与するものである。
中央装置24の左右には、ワープ入球口(図示略)が設けられている。このワープ入球口に入球した遊技球は、ワープ通路(図示略)を介して中央装置24内に設けられたステージ(図示略)上に落下する。ステージ上に落下した遊技球は、ステージ上を転動した後にステージの前方(遊技者側)に落下する。ステージの下方には始動口31が配置されているので、球出口28を介して落下する遊技球は始動口31に入賞する可能性が高くなる。
また、図柄表示装置25の表示部25aには、普通図柄表示領域が形成されている(図示略)。普通図柄表示領域は、特別図柄の表示の妨げにならない部分(例えば、表示部25の右縁部)に形成されている。この普通図柄表示領域では、後述する左右の普通図柄作動ゲート29、30のいずれかを遊技球が通過することにより1又は複数の普通図柄が変動開始し、所定時間経過後に停止表示される。そして、図柄が例えば「7」で停止表示すると、始動口31が所定時間(例えば0.5秒)開放される。
さらに、図柄表示装置25の表示部25aには、普通図柄保留表示領域と特別図柄保留表示領域とが形成されている(図示略)。
普通図柄保留表示領域は、普通図柄作動ゲート29、30を通過した遊技球の数を4個まで保留可能とし、通過毎に順次保留数を表示するものである。次回の変動表示が開始するたびに未始動回数(保留数)が消化され、普通図柄保留表示領域の保留数が1個ずつ減少される。
特別図柄保留表示領域は、始動口31に入球した遊技球の数を4個まで保留可能とし、入球毎に順次保留数を表示するものである。次回の特別図柄の変動が開始するたびに未始動回数が消化され、特別図柄保留表示領域の保留数が1個ずつ減少される。
中央装置24の下方には、始動口31を挟んで普通図柄作動ゲート29、30がそれぞれ設けられている。これらの普通図柄作動ゲート29、30内には、それぞれ左、右普通図柄作動ゲート検知スイッチ29s、30s(図8参照)が配設されている。そして、普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ29s、30sのいずれかが遊技球の通過を検知すると、上述のように普通図柄表示領域の普通図柄が変動表示する。
始動口31は、中央装置24の中央位置の下方に離れて配設されている。始動口31は、いわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部が開閉するように形成されている。始動口31の内部には、遊技球の通過を検知する始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ31s(図8参照)と、翼片部を作動させるための始動口(普通電動役物)ソレノイド31c(図11参照)とが備えられている。この一対の翼片部が左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部が立設され、遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。
本実施例では、2つの大入賞装置32、33が上下二段に並んで縦列配置されている。2つの大入賞装置32、33は、それぞれ、遊技盤前面側(遊技者側)からみて、左右方向(水平方向)を長手とし、上下方向(鉛直方向)を短手とした長方形状をしており、第1大入賞装置32は上記始動口31の下方に配設されており、第2大入賞装置33は第1大入賞装置32の下方に配設されている。これらの大入賞装置32、33は、遊技盤20の上下方向に互いに離れて配置され、かつ、遊技盤20における前面側を手前側とし遊技盤20における背面側を奥側として平面視した場合に、互いに重なり合うように配置されている。
本実施例では、2つの大入賞装置32、33は、上下方向(鉛直方向)に所定の間隔を開けて、互いに重なり合うように配置されており、左右方向(水平方向)が同じ位置になるように配置されている。また、大入賞口32a、33aは、遊技盤20面と同一面に配置されている。上述のように、特別遊技状態(大当り遊技状態)において、第1大入賞口32aあるいは第2大入賞口33aのいずれかが開放するが、これらは同時には開放せず、交互に開放するように構成されている。
大入賞装置32、33の大入賞口32a、33aの開閉は、後述の主制御部200にて制御され、主制御部200が本発明の大入賞装置制御手段に相当している。主制御部200は、大入賞口32a、33aを開放させることで遊技者に相対的に有利な状態を発生させ、大入賞口32a、33aへの遊技球の入賞に関して遊技者に利益を付与する。具体的には、大入賞口32a、33aへの遊技球の入賞に対して所定個数の賞球が払い出される。
また、主制御部200(大入賞装置制御手段)は、遊技球が第1大入賞口32aに入賞した場合と、遊技球が第2大入賞口33aに入賞した場合では、それぞれ遊技者が得られる利益を異ならせている。本実施例では、第1大入賞装置32と第2大入賞装置33とで賞球数が異なるように設定しており、遊技球が第1大入賞口32aに入賞した場合に払い出される賞球数を15個とし、遊技球が第2大入賞口33aに入賞した場合に払い出される賞球数を7個としている。
ここで、大入賞装置32、33の構成について図3〜図6に基づいて説明する。本実施例では、それぞれの大入賞装置32、33は同一の構成であるので、下側に配置された第2大入賞装置33について説明し、第1大入賞装置32については括弧内に符号を付して説明を省略する。
図3は大入賞装置33を前面側からみた斜視図であり、図4は大入賞装置33を背面側からみた斜視図であり、図5は大入賞装置33の底面図であり、
図6は大入賞口33aの開閉機構を示す側面図である。大入賞装置33は、大入賞口33a、開閉板33b、大入賞口ソレノイド33c、入賞球検知スイッチ33s、大入賞口中継基板33v(図11参照)等を主要な構成部品として備えている。
図3、図4に示すように、大入賞装置33には、遊技盤20の背面側に突出するハウジング33eが設けられており、大入賞口33aは、ハウジング33eの前面側(遊技者側)において帯状に開口するように形成されている。大入賞口33aは、遊技盤20面(図2参照)と同一面となるように形成されている。大入賞口33aは、開閉板33bにより開放・閉鎖される。図3に示すように、開閉板33bは、開放時に遊技者側からみて左端部が係止片33dで係止され、手前側(遊技者側)から奥側(遊技盤背面側)に向かって下方に傾斜した状態となる。また、図3に示すように、開閉板33bは開放した状態では、遊技者側からみて左奥側に向かって下方に傾斜しており、大入賞口33aに入球した遊技球は、開閉板33b上を図3の左奥側に向かって流下していく。
ハウジング33e内部における開閉板33bにより遊技球が誘導される部位、すなわち遊技者側からみて左奥側には入賞球検知スイッチ33sが設けられている。入賞球検知スイッチ33sは板状部材から構成され、長手方向が大入賞口33aと平行で、かつ、板面が垂直方向となるように配置されている。入賞球検知スイッチ33sの板面には遊技球が通過する穴が形成されており、この穴を図3における手前側から奥側に向かって遊技球が通過する。このように入賞球検知スイッチ33sの板面が垂直、すなわち板面が遊技盤20面(図2参照)と平行となるように配置することで、大入賞装置33の前後方向の寸法を短くすることができ、これにより、大入賞装置33の小型化を図ることができる。
ハウジング33eにおける入賞球検知スイッチ33sの奥側(遊技盤20の背面側)の底面には、大入賞装置33に入球した遊技球を排出するための排出口(排出部)33f(図4、図5)が設けられている。排出口33fより排出された遊技球は下方に落下する。本実施例では、第1大入賞装置32の下方に第2大入賞装置33が配置されているので、第1大入賞装置32の排出口32fから排出された遊技球は第2大入賞装置33のハウジング33eの上面に落下する。
図4に示すように、第2大入賞装置33のハウジング33eの背面側上面において、第1大入賞装置32の排出口32fから排出された遊技球が落下する位置(排出口32fの対向位置)には、排出された遊技球を誘導するための傾斜面(傾斜部)33gが形成されている。傾斜面33gは、大入賞口33aと平行な左右方向(水平方向)、すなわち遊技盤20面(図2参照)と平行な左右方向(水平方向)に向かって傾斜するように形成されるもので、本実施例では、図4に示すように遊技盤背面側からみて、ハウジング33eの右側面に向かって下方に傾斜している。そして、第1大入賞装置32の排出口32fから排出された遊技球は、第2大入賞装置33の傾斜面33gに当たって傾斜方向(図4では左上→右下)に誘導され、さらに下方に流下していく。このように、第1大入賞装置32の排出口32fと第2大入賞装置33のハウジング33e上面に形成された傾斜面33gは、第1大入賞装置32から排出される遊技球の排出通路を構成している。第1大入賞装置32から排出された遊技球は、第2大入賞装置33の下方において、第2大入賞装置33から排出された遊技球と合流する。
また、図4、図5に示すように、第2大入賞装置33のハウジング33eの背面側には、大入賞口ソレノイド33cが組み付けられており、大入賞口ソレノイド33cと排出口33fとの間には、始動口31に入球した遊技球が通過する始動口排出通路33hが設けられている。
図6に示すように、開閉板33bは連動杆33iを用いたリンク機構を介して大入賞口ソレノイド33cと接続されている。大入賞口ソレノイド33cの可動鉄心を作動させることで連動杆33iが作動し、連動杆33iにより開閉板33bが作動する。図5に示すように、大入賞口ソレノイド33cと連動杆33iと開閉板33bの連結部分の下方側はハウジング33eで覆われている。このように開閉板33bの開閉機構をハウジング33eで覆うことにより、例えば下皿部6から差し込んだピアノ線等で開閉板33bの開閉機構を引っかけて開閉板33bを強制的に開放するような不正行為を防止できる。
図2に戻り、大入賞装置32の左右斜め上方には、左入賞口34及び右入賞口35がそれぞれ配設されている。これらの内部には、それぞれ左入賞口通過検知スイッチ34s(図11参照)、右入賞口通過検知スイッチ35s(図11参照)が設けられている。
遊技盤20の下方にはアウト口48が設けられ、そのアウト口48の下部にはバック球防止部材58が設けられており、遊技領域21に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。また、ファール球防止部材59が内レール23の先端部に取り付けられ、返しゴム60がファール球防止部材59の位置とは略正反対側の遊技盤20の右半分側の位置において、外レール22に沿って嵌合状に取り付けられている。
次に、本実施例の遊技機1の裏面構造について図7に基づいて説明する。図7は遊技機1の裏機構盤102の正面図である。
図7に示すように、裏機構盤102は中枠3における遊技盤20の反対面に設けられており、一対のヒンジ103により中枠3に開閉可能に取り付けられている。裏機構盤102の左上方部には、タンク球切れ検知スイッチ104を底部に備えた賞球タンク105が設けられている。タンク球切れ検知スイッチ104は、賞球タンク105内に遊技球が存在する場合にはオン出力となり、賞球タンク105内に遊技球が存在しない場合にはオフ出力となる。賞球タンク105には、外部の補給装置から供給される払い出し用の遊技球が貯留されている。賞球タンク105の下方には、賞球タンク105と接続したタンクレール106が設けられている。タンクレール106は、賞球タンク105の底部から遊技球払出装置109の上方まで傾斜して形成されている。賞球タンク105内の遊技球は、賞球タンク105の底部からタンクレール106を流下する。
タンク球切れ検知スイッチ104のオフ状態が所定時間以上検知された場合には、後述する払出制御部230はタンク球切れエラーが発生したと判断し、エラーLED表示部4hをオレンジ色に点灯させ、遊技球払出装置109による賞球停止と貸球停止とを行う。タンク球切れエラーは、タンク球切れ検知スイッチ104のオン状態が所定時間(本例では1秒)以上検知された場合に解除される。なお、タンク球切れに関するエラー信号は、払出制御部230から後述の主制御部200に送信される。
タンクレール106の右側には、球抜きレバー107が設けられている。球抜きレバー107の下流側には、順に遊技球払出装置109、遊技球の振り分け部110がそれぞれ設けられている。遊技球払出装置109については後述する。また、タンクレール106の下流側であって、遊技球払出装置109の上方には、タンクレール106を流下してきた遊技球の進行方向を変えて遊技球払出装置109に誘導するためのケースレール(遊技球誘導通路)108が設けられている。
タンクレール106の下方には、前面側に図柄表示装置25が取り付けられ、背面側に図柄制御基板ケース113、音ランプ制御基板ケース114、ランプインターフェース基板ケース112がそれぞれ取り付けられた裏ケース111が設けられている。裏ケース111の下方には主制御基板ケース115が設けられ、主制御基板ケース115の下方には電源基板ケース116が設けられ、裏機構盤102の右下方部には、払出制御基板ケース118が設けられている。これらの基板ケースには、後述の各種制御基板が格納されている。
裏機構盤102の右上方部には、大当り、発射装置制御、球切れ、扉開放、賞球、貸球用等の遊技機枠用外部接続端子を備えた枠用外部端子基板122が設けられている。
次に、本実施例の遊技機1の電子制御装置について、図8に基づいて説明する。図8は、電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図8に示すように、電子制御装置は、主制御部(遊技制御部)200と、その主制御部200に接続された副制御部230、260及び280とを含んで構成されている。副制御部は、賞球制御部(払出制御部)230、音ランプ制御部260及び図柄制御部280から構成される。主制御部200は主制御基板200aを備え、副制御部230、260及び280は周辺制御基板として払出制御基板230a、音ランプ制御基板260a及び図柄制御基板280aをそれぞれ備えている。また、払出制御部230には、発射制御部250が接続されており、発射制御部250は発射制御基板250gを備えている。
なお、発射制御部250には主制御部200から指令信号が直接送信されることはなく、発射制御に係る指令信号は払出制御部230に送信され、発射制御部250は払出制御部230に送信された指令信号に基づいて制御を行うように構成されている。これは、後述するように発射制御部250はCPUを備えておらず、払出制御部230のCPUによって発射制御部250が行う制御を司るように構成されているからである。
主制御部200は、遊技の進行を司るものであり、各副制御部230、260及び280に処理内容を指示する指令信号(コマンドデータ)を送信し、各副制御部230、260及び280は指令信号に基づいて各種制御を行うように構成されている。
例えば、主制御部200から払出制御部230には、賞球払出を指示する賞球指示信号、遊技開始許可を指示する遊技開始許可信号、各種発射制御コマンド等のコマンドが送信される。各種発射制御コマンドには、球送り許可・禁止、発射許可・禁止、遊技開始許可等が含まれている。
また、主制御部200から音ランプ制御部260には、各種ランプ制御コマンド及び各種音声制御コマンドが送信される。主制御部200から図柄制御部280には、音ランプ制御部260を介して各種図柄制御コマンドが送信される。
各制御部200、230、260及び280には、主電源129と接続された電源受電基板128から電源基板127と電源中継基板121とを介して電源が供給されている。また、電源立上げ時には、システムリセット信号が電源基板127および電源中継基板121を介して各制御部200、230、260及び280に送信される。なお、本実施例の遊技機1は、電源断時に主制御部200及び払出制御部230に作動電圧を供給する図示しないバックアップ電源部(図示略)を備えており、電源断時にも主制御部200及び払出制御部230のRAMデータが保持される。
図9は、主制御部200の主制御基板200aに設けられたCPU400の構成を示すブロック図である。図9に示すように、CPU400は、CPUコア401、内蔵RAM402(以下、単にRAMともいう)、内蔵ROM403(以下、単にROMともいう)、メモリ制御回路404、クロック発生器405、アドレスデコーダ406、ウォッチドッグタイマ407、カウンタ/タイマ408、パラレル入出力ポート409、リセット/割り込みコントローラ410、外部バスインターフェース411及び出力制御回路412を備えている。
CPU400は、ROM403に格納された制御プログラムにより、RAM402をワークエリアとして遊技機1全体の作動制御(遊技の基本進行制御)を司る。また、主制御部200は、CPU400が主体となって、ROM403に格納された当否判定プログラムにより当否判定を行う当否判定手段を構成している。なお、本実施例の主制御部200の制御周期は4msに設定されている。
図10は、内蔵RAM402に格納されているメモリのうち代表的なものを示している。図10に示すように、RAM402には、各種メモリ402a〜402wが格納されている。
図8に戻り、主制御部200には、盤用外部端子基板201、始動口入賞検知スイッチ31s、普通図柄作動ゲート検知スイッチ29s、30s、盤面中継基板210及び遊技枠中継基板220が接続されている。
盤用外部端子基板201には、図示しない外部の試験装置を接続するための試験信号端子が複数設けられている。これらの試験信号端子は、遊技機用として使用されるものであり、賞球信号、入賞口入球信号などの信号を試験装置に送出することができる。
始動口入賞検知スイッチ31sは、始動口31に遊技球が入球したことを検知するもので、始動検出手段の一具体例を示すものである。普通図柄作動ゲートスイッチ29s、30sは、普通図柄作動ゲート29、30を遊技球が通過したことを検知するものである。
盤用外部端子基板201には、図示しない外部の試験装置を接続するための試験信号端子が複数設けられている。これらの試験信号端子は、遊技機用として使用されるものであり、賞球信号、入球口入球信号などの信号を試験装置に送出することができる。
次に、盤面中継基板210を図11に基づいて説明する。図11は、盤面中継基板210に接続された各種遊技装置を示すブロック図である。盤面中継基板210は、遊技盤20面に設けられた各種スイッチ等と主制御部200との間で、スイッチ信号等を中継するものである。
図11に示すように、盤面中継基板210には、大入賞口中継基板32v、33v、入賞口通過検知スイッチ34s、35s、入賞球検知スイッチ32s、33s、各種ソレノイド31c、32c、33cが接続されている。
入賞口通過検知スイッチ34s、35sは、各入賞口34、35への遊技球の入球を検知するものである。入賞球検知スイッチ32s、33sは、大入賞口32a、33aに遊技球が入球したことを検知するものである。これらの遊技球検知スイッチは、近接スイッチあるいはフォトセンサ等により構成することができる。
各種ソレノイド31c、32c、33cとしては、始動口31を開閉するための始動口ソレノイド31c、大入賞口32a、33aを開閉するための大入賞口ソレノイド32c、33cがある。
次に、図8に戻り、払出制御部230について説明する。図8に示すように、払出制御部230には、枠用外部端子基板122、スイッチ中継端子基板231、CR接続基板234、発射制御部250等が接続されている。スイッチ中継端子基板231には、タンク球切れスイッチ232、下皿満タンスイッチ233が接続されている。タンク球切れスイッチ232は、枠用外部端子基板122にも接続されている。
タンク球切れスイッチ232は、賞球タンク105内の遊技球が球切れとなったことを検知するものである。タンク球切れスイッチ232の球切れ信号は、枠用外部端子基板122を介して外部の補給装置に送信され、補給装置から賞球タンク105に遊技球が補給される。下受け皿満タンスイッチ233は、下皿部6の下受け皿が満タン状態になったことを検知するものである。なお、払出制御部230の払出制御基板230aは、上記図9で示した主制御基板200aのCPU400と同様の構成を有するCPUを備えている。本実施例の払出制御部230の制御周期は、主制御部200より短い1msに設定されている。
払出制御部230を図12に基づいてさらに説明する。図12は、払出制御部230に対する信号の入出力を示すブロック図である。図12に示すように、払出制御部230には、CR接続基板234を介してプリペイドカードユニット13及びCR表示基板235が接続されている。CR表示基板235には、貸球ボタン236と返却ボタン237が接続されている。CR表示基板235は、CRユニット13との間で貸球やカード残り数等の信号を入出力するための基板である。
払出制御部230にてプリペイドカードユニット13の未接続が検知された場合には、払出制御部230はエラーLED表示部4hを赤色に点灯させ、発射装置ユニットによる発射停止を行う。プリペイドカードユニット13の未接続エラーは、払出制御部230にてプリペイドカードユニット13の接続が検知された場合に解除される。なお、プリペイドカードユニット13の未接続に関するエラー信号は、払出制御部230から後述の主制御部200に送信されない。
また、払出制御部230には、払出ユニット中継端子板239を介して払出モータ109f及び払出センサ109jが接続され、状態表示LED中継端子板240を介して賞球表示LED基板241及びエラー表示LED基板242が接続されている。払出センサ109jは、遊技球払出装置109で払い出された遊技球数を計数するものである。遊技球払出装置109で払い出される遊技球には、入賞に対して払い出す賞球と、遊技者に貸し出す貸球とが含まれている。
賞球表示LED基板241及びエラー表示LED基板242は、それぞれ賞球表示LED表示部4g及びエラーLED表示部4h(図1参照)に対応している。賞球表示LED基板241のLEDは賞球獲得の際に点灯あるいは点滅し、エラーLED基板242のLEDはエラー発生の際に点灯あるいは点滅する。エラー表示LED基板242は複数種類のLEDを備えており、エラーLED表示部4hは複数種類のエラー報知を行うことができる。本実施例では、エラーLED表示部4hは、エラー報知として赤色とオレンジ色に点灯・点滅可能に構成されている。
本実施例の払出制御部230は、タンク球切れスイッチ232からの信号と払出センサ109jからの信号とに基づいて、ケースレール106内の球詰まりを検出する。具体的には、遊技球払出装置109の作動中に払出センサ109jで遊技球が検出されない場合で、かつ、タンク球切れスイッチ232にて球切れが検出されない場合は、ケースレール108で球詰まりが発生していると判断される。一方、遊技球払出装置109の作動中に払出センサ109jで遊技球が検出されない場合で、かつ、タンク球切れスイッチ232にて球切れが検出された場合は、賞球タンク105で球切れが発生していると判断される。
払出センサ109jでの球詰まり検知は以下のように行う。まず、払出センサ109jにて遊技球を所定時間以上検知できない場合には、払出モータ109fを逆回転で数ステップ動作させた後、最低速にて正回転させる。その後所定時間経過しても払出センサ109jにて遊技球が検知できない場合には、払出制御部230はケースレール108で球詰まりエラーが発生したと判断し、賞球停止および貸球停止を行う。球詰まりエラーは、払出センサ109jにて遊技球が検知された場合に解除される。なお、球詰まりに関するエラー信号は、払出制御部230から主制御部200に送信される。
また、払出センサ109jにて遊技球が所定時間(本例では1秒)以上検知された場合には、払出制御部230は遊技球払出装置109に異常が発生したと判断し、エラーLED表示部4hを赤色に点灯させ、賞球停止および貸球停止を行う。払出装置異常エラーは、払出センサ109jにて遊技球を所定時間(本例では1秒)以上検知されなかった場合に解除される。なお、遊技球払出装置109の異常に関するエラー信号は、払出制御部230から後述の主制御部200に送信される。
ここで、賞球不足エラーについて説明する。賞球不足エラーは、払い出される予定の賞球数(遊技者が獲得した得点に対する賞球数)に対して、遊技球払出装置109で実際に払い出された賞球数が不足する場合に発生するエラーである。
主制御部200から払出制御部230に所定個数の遊技球を賞球として払い出す旨の賞球コマンドが送信された後、所定時間内に払い出された賞球数、すなわち払出センサ109jで検知した賞球数が賞球コマンドに対応する賞球数に対して不足している場合、主制御部200は賞球不足エラーが発生したと判定し、払出制御部230に賞球不足コマンドを送信する。払出制御部230では、賞球不足コマンドを受信すると、エラーLED表示部4hを赤色に点滅させる。このとき、遊技球払出装置109による遊技球の払い出し動作は継続する。
さらに、本実施例の主制御部200は、賞球不足エラーが発生した場合、賞球不足コマンドと、賞球コマンドに対応する賞球数と実際に払い出された賞球数との差である賞球不足数を音ランプ制御部260を介して図柄制御部280に送信する。図柄制御部280では、賞球不足コマンドと賞球不足数とを受信すると、図柄表示装置31の遊技情報報知部に賞球不足数を表示させる。
払い出された賞球数が賞球コマンドに対応する賞球数に達した場合に、主制御部200より賞球不足解除コマンドが払出制御部230と、音ランプ制御部260を介して図柄制御部280に送信され、賞球不足エラーが解除される。これにより、エラーLED表示部4hが消灯するとともに、図柄表示装置31における賞球不足数の表示がクリアされる。
次に、発射制御部250を図13に基づいて説明する。図13は、発射制御部250に接続された各種遊技装置を示すブロック図である。図13に示すように、発射制御部250には、発射ハンドル8、原点センサ251、発射モータ252、球送り中継端子板253等が接続されている。発射ハンドル8から発射制御部250には、遊技者が発射ハンドル8を所定量以上回動させたかどうかを示す発射スタートスイッチからの発射スタート信号、遊技者が発射ハンドル8に触れているかどうかを示すタッチスイッチ8aからのタッチ信号等が入力する。
上述のように、発射停止スイッチ8bはタッチスイッチ8aと直列的に接続されており、発射停止スイッチ8bのオン/オフはタッチ信号として出力される。遊技者がタッチスイッチ8aに触れていて、かつ、発射停止スイッチ8bが押されていない場合に、タッチ信号がオンになる。遊技者がタッチスイッチ8aに触れていないか、あるいは発射停止スイッチ8bを押した場合に、タッチ信号がオフになる。
原点センサ251は、発射モータ252の回転軸が所定の原点位置(原点角度)にあるかどうかを検知するものである。発射モータ252は、発射位置に送り込まれた遊技球を遊技領域21に打ち込むための槌10aを稼働させるものであり、遊技者が発射ハンドル8を操作することにより作動する。本実施例では、発射モータ252の駆動パルス信号の周波数を固定値とし、発射モータ252の回転周期、すなわち1回転に要する時間を固定値(本例では600ms)としている。
次に、音ランプ制御部260を図14に基づいて説明する。図14は、音ランプ制御部260に接続された各種遊技装置を示すブロック図である。音ランプ制御部260に設けられた音ランプ制御基板260aには、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有する演算回路構成要素(図示略)とサウンドジェネレータ(図示略)が設けられており、入出力ポートにおいて主制御部200に接続されている。
図14に示すように、音ランプ制御部260には、ランプインタフェース基板261を介して、各種盤面LED基板263、各種遊技枠部LED基板264等が接続されている。ランプインターフェース基板261は、各種ランプ類の駆動回路が設けられており、音ランプ制御基板260aから独立した別基板として構成されている。
盤面LED基板263および遊技枠LED基板264には、遊技効果LED基板等が接続されている。これらのランプ類はゲームの進行に対応して点灯・消灯又は点滅し、遊技効果を高めている。
さらに、音ランプ制御部260にはアンプ基板265が接続されている。アンプ基板265にはスピーカ266および音量スイッチ基板267が接続されている。スピーカ266からは、遊技の進行に対応して各種サウンド、音声等が出力される。音量スイッチ基板267は、図示しない音量スイッチの操作に従ってスピーカ266の出力音量の設定を行うものである。また、音ランプ制御基板260には、モード切替スイッチ268が設けられている。モード切替スイッチ268はディップスイッチとして構成されており、電源投入時に遊技場従業員が操作する。モード切替スイッチ268により、図柄表示装置31における背景や出現するキャラクタの変更等を行うことができる。
次に、図柄制御部280を図15に基づいて説明する。図15は、図柄制御部280に接続された各種遊技装置を示すブロック図である。図柄制御部280に設けられた図柄制御基板280aには、CPU、RAM、ROM、入出力ポート、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)等を有する演算回路構成要素(図示略)が設けられ、入出力ポートにおいて主制御部200に接続されている。
図15に示すように、図柄制御部280には、図柄表示装置31を作動させる図柄表示装置基板281とが接続されている。図柄制御部280は、CPUがROMに格納された制御プログラムに従ってRAMをワークエリアとして図柄表示装置31の表示制御を行う。また、図柄制御部280には、図示しない外部の試験装置を接続するための図示しない試験信号端子が複数設けられている。
図16は、図柄制御に関するコマンドの流れを示すブロック図である。図16に示すように、図柄制御に関するコマンドには、共通コマンドと図柄制御コマンドとがある。共通コマンドは、主制御部200から音ランプ制御部260に送信される。音ランプ制御部260は、共通コマンドをそのまま図柄制御部280に送信する。図柄制御コマンドは、音ランプ制御部260が主制御部200から受け取った共通コマンドに基づいて図柄制御部280に送信する。
また、発射モータ252の動作後、所定時間経過しても原点センサ251にて原点が検知できない場合、あるいは、発射モータ252の動作後、所定時間以上原点センサ251による原点の検知が続いた場合には、払出制御部230は発射装置ユニットで異常が発生したと判断し、エラーLED表示部4hを赤色に点灯させ、発射装置ユニットによる発射停止を行う。発射装置ユニットの異常エラーは、原点センサ251にて原点が検知できない場合には原点が検知できたとき、原点センサ251にて原点を検知し続けた場合には原点を検知しなくなったときに解除される。なお、発射装置ユニットの異常に関するエラー信号は、払出制御部230から後述の主制御部200に送信される。
ここで、特別遊技状態における大入賞口32a、33aの開放パターンについて説明する。特別遊技状態においては、第1大入賞装置32の大入賞口32aあるいは第2大入賞装置33の大入賞口33aのいずれかが開放状態となり、大入賞口32a、33aへの遊技球の入賞が遊技者にとって相対的に有利な遊技球受入状態となる。
この遊技球受入状態は、所定の終了条件が成立するまで遊技球受入状態が継続し、所定の終了条件成立により、遊技球受入状態が一旦終了して、開放していた開閉板32b、33bが閉鎖状態となる。この遊技球受入状態の開始から終了まで、すなわち開閉板32b、33bのいずれかが開放状態となってから開閉板32b、33bの双方が閉鎖状態となるまでを1ラウンドとする。
本実施例では、1ラウンド内において、第1大入賞口32aと第2大入賞口33aは、それぞれ交互に開放するように構成されている。このため、所定の終了条件としては、遊技球受入状態の開始後における第1大入賞口32aおよび第2大入賞口33aの開放時間の合計が所定時間(本実施例では30秒)に達したとき、もしくは遊技球受入状態の開始後、第1大入賞口32aあるいは第2大入賞口33aへの入賞個数が所定数(本実施例では10個)に達したときとすることができる。
そして、遊技球受入状態が終了してから所定時間(例えば0.5秒)が経過した後に、大入賞口32a、33aが開放して再び遊技球受入状態となり、次のラウンドが開始する。このような開始から終了までを1ラウンドとする遊技球受入状態は、所定の最高継続ラウンド数(本実施例では16ラウンド)まで繰り返し継続される。
上述のように本実施例では、1ラウンド内において、第1大入賞口32aと第2大入賞口33aはそれぞれ交互に開放するが、1ラウンド内における大入賞口32a、33aそれぞれの開放回数や開放時間や開放順序は任意に設定することができ、複数の開放パターンを予め設定しておくことができる。
図17は、本実施例における大入賞口32a、33aの開放パターンを示している。図17に示すように、本実施例では5種類の開放パターンが予め設定されている。パターン1では、第1大入賞口32aを開放して10秒経過後に閉鎖し、第2大入賞口33aを開放して5秒経過後に閉鎖し、第1大入賞口32aを開放して15秒経過後に閉鎖する。パターン2では、第1大入賞口32aを12秒間開放し、第2大入賞口33aを6秒間開放し、第1大入賞口32aを12秒間開放する。パターン3では、第1大入賞口32aを10秒間開放し、第2大入賞口33aを10秒間開放し、第1大入賞口32aを10秒間開放する。パターン4では、第2大入賞口33aを5秒間開放し、第1大入賞口32aを15秒間開放し、第2大入賞口33aを10秒間開放する。パターン5では、第1大入賞口32aを6秒間開放し、第2大入賞口33aを18秒間開放し、第1大入賞口32aを6秒間開放する。
パターン1からパターン5の各開放パターンでは、第1大入賞口32aと第2大入賞口33aの開放時間や開放順序が異なっている。遊技者に対する賞球がより多い第1大入賞装置の第1大入賞口32aの開放時間が長い方が遊技者に有利な開放パターンである。図17に示す例では、パターン1→パターン2→パターン3→パターン4→パターン5の順に第1大入賞口32aの開放時間が短くなり、遊技者に対する有利さの度合が順に低くなる。
これらの大入賞口32a、33aの開放パターンは、主制御部200のROMに格納されている。本実施例では、大入賞口32a、33aの開放パターンは図柄表示装置25における特別図柄が停止表示される際の停止図柄に基づいて選択される。なお、主制御部200が本発明の開放態様選択手段に相当し、主制御部200のROMが本発明の開放態様記憶手段に相当している。
本実施例では、特別遊技状態発生時に、図柄表示装置25の表示部25aにおいて、大入賞口32a、33aの開放パターンを表示し、特別遊技状態中は遊技者に大入賞口32a、33aの開放パターンを報知するように構成されている。開放パターンの報知では、現在開放している大入賞口32a、33aや次に開放する大入賞口32a、33a、およびそれらの開放時間、開放順序、残り開放回数等の開放態様を報知することができる。これにより、遊技者は現在行われている大入賞口32a、33aの開放パターンを容易に知ることができる。なお、図柄表示装置25は本発明の報知手段の一具体例を示すものである。
図18は、特別遊技状態の発生中に図柄表示装置25の表示部25aに表示される大入賞口32a、33aの開放パターンに関する大入賞口開放情報を示している。この大入賞口開放情報は表示部25aの一部に表示される。本実施例では、大入賞口開放情報として、現在開放中の大入賞口と、現在開放中の大入賞口の残り開放時間と、次回開放する大入賞口と、次回開放する大入賞口の開放時間とが表示部25aに表示される。
本実施例では、図18に示すように、図柄表示装置25の表示部25aに、「現在開放中の大入賞口」が表示される第1の報知部と、「現在開放中の大入賞口の残り開放時間」が表示される第2の報知部と、「次回開放する大入賞口」が表示される第3の報知部と、「次回開放する大入賞口の開放時間」が表示される第4の報知部とが設けられる。なお、第1〜第3の報知部がそれぞれ本発明の第1〜第3の報知手段の一具体例を示している。
図18に示す例では、現在開放している大入賞口が上側に位置する第1大入賞口32aであり、第1大入賞口32aの残り開放時間が5秒であり、次回開放する大入賞口が下側に位置する第2大入賞口33aであり、次回開放する第2大入賞口33aの開放時間が10秒となっている。「現在開放中の大入賞口の残り開放時間」では、残り開放時間の数値とともに時間経過にともなって長さが変動するバーが表示される。残り開放時間表示用のバーは、最大長さが20秒に相当している。大入賞口32a、33aの開放後、時間経過にともなってバーが左側に向かって徐々に短くなり、残り開放時間がゼロになるとバーの長さがゼロになるように表示される。
次に、主制御部200により実行されるジョブについて図19〜図25を参照して説明する。図19は、主制御部200のCPU400がROM403に格納されたプログラムに基づいて実行するメインジョブの一例を示している。
まず、スタックポインタをRAM402の所定のアドレスに設定し(S10)、RAMクリアスイッチが操作(押下)されているか否かを判定する(S12)。この結果、RAMクリアスイッチが操作されている場合には、RAM402の初期化処理を行う(S800)。一方、RAMクリアスイッチが操作されていない場合には、バックアップフラグが設定されているか否かを判定する(S15)。この結果、バックアップフラグが設定されている場合には、図21に示す「電源断に対する復電処理」を行う。
なお、本実施例の遊技機1は、停電等によって電源断が発生した場合に、図20のフローチャートで示す電源断発生時の処理を行う。まず、使用レジスタをRAM402に退避し(S630)、スタックポインタの値をRAM402に保存する(S632)。そして、大入賞口ソレノイド33c、始動口ソレノイド31cをOFFにし(S634)、賞球センサのポーリング処理時間(例えば約85m秒)を設定し(S636)、賞球計数前センサ及び賞球計数後センサで遊技球の通過を監視する(S638)。次いで、ポーリング処理時間が経過すると(S640)、使用しているRAM402のチェックサム(チェックサム、バックアップフラグ、スタック領域は除く)を作成し(S642)、保存し、バックアップフラグをRAM402に設定する(S646)。そして、RAM402のアクセスを禁止し(S648)、無限ループ処理にて電源ダウンに備える。なお、上記無制限ループ処理に代えてHALT処理やSTOP処理を実行することも可能である。
図21に示す「復電処理」においては、チェックサムを算出し(S664)、電源断時に保存していたチェックサムと一致するか否かを判定する(S666)。この結果、チェックサムが一致しない場合には、RAM402の初期化処理を行う(S800)。一方、チェックサムが一致した場合には、電源断前のスタックポインタを復帰し(S668)、バックアップフラグをクリアし(S670)、サブ基板を電源断前の状態に復帰させるためのコマンドを送信する(S672)。そして、各レジスタを電源断前の状態に復帰し(S674)、割込みの許可/不許可を電源断前の状態に復帰等し(S676、S678)、電源断前の番地に戻る(S680)。本実施例では、遊技機1に対し、電源断対策用のバックアップ電源を付加しているため、パチンコホールの停電時等においても、停電前に生じていた「遊技者にとって有利な情報」を保存できる。
図19に戻り、ステップS15でバックアップフラグが設定されていないと判定された場合には、初期化終了の判定を行う(S20)。この結果、初期化が終了していない場合には、初期化ジョブ(S190)を実行した後に、再びS20の初期化終了判定を行う。なお、RAM402の初期化処理は、遊技機1が出荷状態から最初の電源投入時の場合、RAMクリアスイッチが操作(押下)された場合、バックアップフラグに異常があった場合、チェックサムが一致しなかった場合に行われる。
一方、初期化が終了している場合には、LEDジョブ(S30)からスイッチジョブ(S70)までの各ジョブが実行される。LEDジョブ(S30)では、普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データや、特別図柄未始動回数の表示態様データなどが出力される。等速乱数ジョブ(S40)では、後述するRAM402の特別図柄当否判定乱数メモリや汎用カウントメモリなどが更新される。非等速乱数ジョブ(S50)では、初期値カウンタ、外れ普通図柄乱数メモリ(図示略)が更新される。なお、汎用カウントメモリ(図示略)は、例えば割り込み毎の「0」〜「255」の値の作成や、コマンドジョブ、飾りジョブの実行などに使用される。
また、音声ジョブ(S60)では、音楽や音声に関するデータの読み込みが行わ、スイッチジョブ(S70)では、各種検知スイッチの読み込みが行われる。すなわち、左右入賞口通過検知信号などの各種信号が中継基板190を介して主制御部200に取り込まれ、発射停止検知信号、タッチ検知信号、ヴォリューム検知信号などの各種信号が払出用端子基板191を介して枠制御部150に取り込まれる。また、主制御部200には、始動口入賞検知スイッチ31sから始動口入賞検知信号が取り込まれ、大入賞装置33から入賞球検知信号、及び普通図柄作動ゲート通過検知信号が取り込まれる。
次に、カウント検知スイッチ、カウント検知等の各種スイッチに異常があるか否かを判定する(S80)。この結果、異常(球詰まりや断線など)がある場合には、エラージョブ(S130)が実行される。
一方、異常がない場合には、特別図柄メインジョブ(S90)および普通図柄ジョブ(S100)が実行される。特別図柄メインジョブ(S90)では、主制御部200と図柄制御部280とが協調して動作するために必要なデータに関するジョブが実行される。また、普通図柄メインジョブ(S100)では、普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データの読み込みが行われる。
この後、各フラグの状態がバックアップメモリにセットされ(S140)、賞球信号ジョブ(S150)、情報信号ジョブ(S160)、コマンドジョブ(S170)、及び残余時間ジョブ(S180)が実行される。賞球信号ジョブ(S150)では、賞球払出しに関するデータの読み込みや出力が行われ、情報信号ジョブ(S160)では、他の制御部への情報出力に必要なデータの読み込みが行われる。さらに、コマンドジョブ(S170)では、特別図柄管理等のためのコマンドの出力が行われ、残余時間ジョブ(S180)では、非等速乱数の呼出しが行われる。なお、S180の残余時間ジョブにおいても、初期値乱数の更新が行われる。
次に、上記メインジョブの一連の流れの中で実行される当否判定ジョブを図22〜図24のフローチャートを参照して説明する。図22は当否判定ジョブのフローチャート、図23は大当り処理のフローチャート、図24は外れ処理のフローチャートである。当否判定ジョブは、始動入賞、すなわち始動口31への入賞時に実行される。これらのジョブでは、上記図10で示した主制御部200の内蔵RAM402に格納された各種メモリ等が用いられる。
まず、図22に示すように、始動入賞があったか否かを判定する(S200)。この結果、始動入賞が無い場合はS250にスキップし、保留の有無を確認する(S250)。この結果、保留が無い場合(保留数が零の場合)にはS200に戻り、保留が有る場合(保留数が1〜4の場合)にはS255に進む。
一方、始動入賞がある場合は、保留数(未始動回数)が一定値(本実施例では「4」)を超えているか否かを判定する(S210)。保留数(未始動回数)が一定値を超えている場合には、その始動入賞は無効となってS255にスキップする。また、保留数(未始動回数)が一定値を超えていない場合には、特別図柄保留数メモリ402bに記憶されている保留数を1増加させる(S220)。
次に、特別図柄当否判定乱数(以下、当否用乱数または判定乱数ともいう)を発生させるとともに(当否用乱数発生手段)、読み込みを行う(S230)。当否用乱数発生手段は、ソフトウェアを用いても、ハードウェアを用いてもよい。そして、読み込んだ判定乱数値を特別図柄当否判定乱数メモリ402a(以下、判定乱数メモリともいう)に記憶する(S240)。このメモリは、読み込んだ判定乱数値を始動入賞の時系列にシフトメモリ形式で記憶している。
次に、判定乱数メモリ402aから記憶している最も古い先頭の判定乱数値を読み出し(S255)、ROM403内の大当り番号メモリから大当り番号(当り用判定値)を読み出す(S260)。そして、判定乱数値と大当り番号が一致しているか否かを判定する(S265)。この結果、両者が一致していれば大当り判定となり、大当り処理を行い(S270)、一致していなければ外れ判定となり、外れ処理を行う(S310)。
次に、大当り処理(S270)を図23に基づいて説明する。まず、大当り図柄決定乱数(識別情報決定用乱数)を発生させるとともに読み込みを行う(S280)。そして、読み込んだ決定乱数値を大当り図柄決定乱数メモリ402dに記憶する(S290)。なお、大当り図柄決定乱数の読み込みは、始動入賞時に当否用乱数と同時に行っているが、当り判定決定と同時に、あるいは当り判定決定後所定の時間後に読み込むものとしてもよい。
次に、RAMから読み込んだ大当り図柄決定乱数値に基づいて大入賞口32a、33aの開放パターンを選択し、選択した開放パターンをROMから読み込んでRAMにセットする(S292)。本実施例では、大当り図柄(特別図柄の停止図柄)の種類によって大入賞口32a、33aの各開放パターンが選択される比率を異ならせている。具体的には、3桁の同一図柄からなる大当り図柄が奇数図柄の組合せ(「1・1・1」、「3・3・3」、「5・5・5」、「7・7・7」等)である場合には、大当り図柄が偶数図柄の組合せ(「0・0・0」、「2・2・2」、「4・4・4」、「6・6・6」等)である場合より、第1大入賞口32aの開放時間が長い開放パターンが選ばれる確率を高くし、遊技者にとって有利となるようにしている。
具体的には、大当り図柄が奇数図柄の組合せの場合には、パターン1の選択率を60%、パターン2の選択率を20%、パターン3の選択率を10%、パターン4の選択率を5%、パターン5の選択率を5%としている。また、大当り図柄が偶数図柄の組合せの場合には、パターン1の選択率を20%、パターン2の選択率を15%、パターン3の選択率を50%、パターン4の選択率を10%、パターン5の選択率を5%としている。
次に、大当り図柄決定乱数と同時にリーチ態様決定乱数を発生させ、これを読み込んでその決定乱数値をリーチ態様決定乱数メモリ402kに記憶する(S295)。また、「大当り」という判定結果(本実施例では「1」)を判定結果メモリ402jに記憶する(S300)。
この大当り図柄決定乱数値で指定される特別図柄は、図柄制御部280のROMに格納されている特別図柄画像データに基づいて、図柄表示装置25に変動表示状態を経た後、定められた配列態様で表示される(例えば、「7・7・7」の3桁同一図柄の配列態様)。なお、上記特別図柄画像データを大当り図柄決定乱数値と対応付けて識別情報決定用値として主制御部200のRAM402に記憶しておき、読み込んだ大当り図柄決定乱数値と識別情報決定用値とを比較することで停止表示する図柄を決定するものとしてもよい。
さらに、リーチ態様決定乱数値で指定されるリーチ表示態様は、図柄制御部280のROMに格納されたリーチ表示態様画像データに基づいて、図柄表示装置25に、変動表示状態を経た後、定められたリーチ態様で表示される。なお、この場合も、上記リーチ表示態様画像データをリーチ態様決定乱数値と対応付けてリーチ態様決定用値として、主制御部200のRAM402のリーチ態様決定用値メモリ402lに記憶しておき、読み込んだリーチ態様決定乱数値とリーチ態様決定用値とを比較することで表示するリーチ態様を決定するものとしてもよい。
次に、外れ処理(S310)について図24に基づいて説明する。まず、外れリーチジョブを行うかどうかを乱数により決定する。具体的には、リーチ態様決定乱数を発生させ、これを読み込み(S315)、リーチ番号メモリ402iに記憶されているリーチ番号を読み出す(S320)。リーチ態様決定乱数とリーチ番号とが一致していれば外れリーチジョブに、一致していなければ通常外れジョブとなる(S330)。
外れリーチジョブの場合は、揃えるべき少なくとも2つの特別図柄(例えば、3種類の特別図柄のうち、左図柄と右図柄)を、外れリーチ図柄決定乱数を使用して決定する(S340)。あるいは、左図柄の乱数を参照し、それに右図柄を一致させるようにしてもよい。決定した図柄を外れリーチ図柄番号メモリ402mに記憶する(S350)。また、外れ中図柄を乱数により同様に決定し(S360)、決定した乱数値を外れ中図柄番号メモリ402gに記憶する(S370)。そして、「外れリーチ」という判定結果(本実施例では「2」)を判定結果メモリ402jに記憶する(S380)。
一方、通常外れジョブの場合は、各特別図柄(例えば左図柄、右図柄、中図柄)をそれぞれ乱数により決定し、決定した各乱数値をそれぞれ対応する外れ図柄番号メモリ402e、402f、402gに記憶する(S390〜S440)。また、「通常外れ」という判定結果(本実施例では「3」)を判定結果メモリ402jに記憶する(S450)。
次に、上記メインジョブの一連の流れの中で実行される、特別図柄メインジョブの概略の流れを図25のフローチャートに基づいて説明する。
まず、始動口31への遊技球の入賞に基づき、図柄表示装置25上で各特別図柄の変動表示を開始させる(S500)。例えば、左右及び中図柄を上から下、下から上へスクロール変動させる。
次に、判定結果メモリ402jから図22〜図24に示した当否判定ジョブで得られた各入賞に対する判定結果を読み出し(S510)、判定結果が大当り判定か否かを判定する(S520)。
この結果、大当り判定(「1」)の場合は、上述したリーチ態様決定乱数値に対応するリーチ態様決定用値メモリ402lに記憶されているリーチ態様決定用値を読み出し(S580)、大当り番号(識別情報決定用値)を大当り番号メモリ(決定用値記憶手段)から読み出す(S600)。次に、S610に進んで、例えば左図柄及び右図柄を同一図柄に揃えて所定のリーチ表示態様を経た後に、中図柄を左図柄及び右図柄と同一図柄に揃えて停止表示させ確定させる(S610)。
一方、大当り判定でない場合には、外れリーチ判定(「2」)か否かを判定する(S530)。この結果、外れリーチ判定(「2」)の場合には、上述の外れリーチ図柄番号メモリ402mから外れリーチ図柄番号を読み出し、外れ中図柄番号メモリ402gから外れ中図柄番号を読み出す(S570)。そして、外れリーチ図柄番号と外れ中図柄番号との番号の差(例えば左図柄と中図柄との差)を算出し(S571)、これらの差異に基づいて外れリーチ態様メモリ402nから外れリーチ態様を決定する(S572)。例えば、中図柄が左図柄の1つ前の図柄であり差が「−1」の場合には、複数種類(例えば3種類)の外れリーチの中から1種が選択され(例えば、所定の乱数取得により選択することができる)、読み出される。その後、例えば左図柄及び右図柄を同一図柄に揃えて所定のリーチ表示態様を経た後に、中図柄を他の図柄とは異なる図柄で停止表示させ確定させる(S610)。
一方、外れリーチ判定でない場合には、通常外れ判定(「3」)であり(S540)、外れ各図柄番号を外れ番号メモリ402e、402f、402gからそれぞれ読み出し(S550)、各特別図柄を(例えば、左図柄、右図柄及び中図柄)、相互にずれたタイミングで停止表示させ確定させる(S560)。なお、通常外れ判定の場合も、表示態様を「すべり表示」等により種々の態様に変化させることも可能である。この場合、表示態様画像データを上記リーチ態様決定乱数値と対応付けて通常外れ表示態様決定用値として、主制御部200のRAM402の通常外れ表示態様決定用値メモリ(図示略)に記憶しておき、読み込んだリーチ態様決定乱数値と通常外れ表示態様決定用値とを比較することで表示する通常外れ態様を決定するものとしてもよい。
大当り判定となった場合には、図柄表示装置25には所定の配列態様(例えば「7・7・7」の3桁同一図柄の配列態様)で特別図柄が確定表示され、その後、特別遊技が実行される特別遊技状態(大当り遊技状態)となる。
なお、遊技機1においては、当り判定により図柄表示装置25に停止表示された特別図柄の種類に基づき、上記特別遊技状態の終了後、次の大当りまで当否判定の確率(大当り確率)を変更(向上)させる確率変更手段が備えられている。具体的には、予め記憶されている上記大当り図柄決定乱数値が、確率変更用乱数値と非確率変更用乱数値とから構成され、各乱数値の取得に応じて確率変更用図柄又は非確率変更用図柄が停止表示される。その停止表示された図柄が確率変更用図柄の場合、上記特別遊技状態終了後、次の大当りまで当否判定の確率(大当り確率)が通常の約4〜5倍に向上するものとされている。
以上のように、遊技球が第1大入賞口32aに入賞した場合は15個の賞球が得られ、遊技球が第2大入賞口33aに入賞した場合は7個の賞球が得られるため、第2大入賞口33aより第1大入賞口32aに遊技球を入賞させた方が遊技者にとって有利である。したがって、遊技者は、遊技球受入状態が発生している状態において、第2大入賞口33aが開放している場合には遊技球を発射せず、第1大入賞口32aが開放するタイミングに合わせて遊技球を発射することでより多くの利益が得られる。このように、遊技者はより多くの利益を得るために、1ラウンド内における大入賞口32a、33aの開放パターンを考慮して遊技球を発射することができ、遊技者の技術介入が可能となる。これにより、遊技性を向上させることができる。
また、図柄表示装置25で大入賞口32a、33aの開放パターンに関する大入賞口開放情報を表示することで、遊技者は現在行われている大入賞口32a、33aの開放パターンを容易に知ることができる。これにより、遊技者は現在開放している大入賞口とその残り開放時間、さらに次に開放する大入賞口等を考慮して、できるだけ賞球が多く得られるタイミングで遊技球を発射することができ、遊技者の技術介入度を高めることができる。
また、図柄表示装置25で停止表示される特別図柄の停止図柄の種類に基づいて大入賞口32a、33aの各開放パターン(開放態様)が選択される比率を異ならせることで、遊技者は特別図柄の停止図柄の種類から大入賞口32a、33aの開放パターンを予測することができる。
また、複数の大入賞装置32、33を上下方向に並んで縦列配置する構成において、下側の大入賞装置33の上面に上側の大入賞装置32から排出される遊技球が落下する位置に傾斜面を形成することで、複数の大入賞装置32、33から排出される遊技球を円滑に下方に誘導することができる。これにより、大入賞装置32に入球した遊技球を排出するための樋等を別途設けることなく、簡易な構成で上側の大入賞装置32から排出される遊技球が下側の大入賞装置33の上面で滞留してしまうことを抑制できる。
さらに、傾斜面33gを大入賞口33aと平行な水平方向に形成することで、大入賞装置33の遊技盤背面側への長さを短くすることができ、これにより、大入賞装置32、33の小型化を図ることができる。また、複数の大入賞装置32、33に始動口排出通路32h、33hを設けることにより、始動口31の入球した遊技球を遊技盤背面側に排出するための排出樋を別途設ける必要もないので、遊技盤背面側の構成を簡素化することができる。
また、2つの大入賞装置32、33を上下二段に並んで縦列配置することで、大当り状態発生中に遊技球を大入賞口32a、33aに入球させるために、発射ハンドル8を操作して遊技球の発射位置を変化させる必要がない。
(他の実施形態)
なお、上記実施例では、第1大入賞装置32と第2大入賞装置33とで賞球数を異ならせることで、大入賞口への遊技球の入賞に関して遊技者に付与される利益を異ならせたが、これに限らず、他の手段で遊技者に付与される利益を異ならせてもよい。例えば、複数の大入賞口32a、33aに対する遊技球の入賞の難易度を異ならせることで、遊技者が得られる利益を異ならせてもよい。すなわち、遊技球が入賞しにくい大入賞口32a、33aが開放しているときより、遊技球が入賞しやすい大入賞口32a、33aが開放しているときに遊技球を発射した方が、遊技者が得られる利益が大きくなる。
また、上記実施例では2個の大入賞装置32、33を設けた遊技機について説明したが、本発明は3個以上の大入賞装置を設けた遊技機についても適用可能である。この場合も、複数の大入賞口の開放順序、開放時間、開放回数等の開放パターンを任意に設定することができる。
また、上記実施例では、特別遊技状態の1ラウンド内における大入賞口32a、33aの開放パターンを2種類としたが(図17参照)、さらに多数の開放パターンを設定してもよい。さらに、上記実施例では、開放パターンの選択を大当り図柄決定乱数を用いて行ったが、他の手段で開放パターンの選択を行ってもよい。なお、上記実施例のように、特別遊技状態の1ラウンド内において、第1大入賞口32aと第2大入賞口33aとが交互に開放するように構成する場合には、複数の大入賞装置は上下に並べて配置するのが望ましく、また、両者はできる限り近い位置に配置するのが望ましい。なぜなら、複数の大入賞装置をあまりにも離して配置すると、特別遊技状態による利益を遊技者が充分に得られなくなる恐れがあるからである。
また、上記実施例では、報知手段に一具体例として図柄表示装置25を用いて説明したが、報知手段は遊技者が認識可能な手段であればよく、報知手段として例えば音声を出力するスピーカ等を用いることもできる。
また、上記実施例では、特別遊技状態における大入賞口32a、33aの開閉は、所定の最高継続ラウンドが終了するまで繰り返し行われるもの(いわゆるパンクが発生しない)としたが、大入賞装置32、33内に特定入賞領域及び一般入賞領域を設け、大入賞口32a、33aに入球した遊技球が特定入賞領域を通過したことをラウンド継続条件として、この条件が不成立の場合は、特別遊技状態がそのラウンドで終了(いわゆるパンク)するものとしてもよい。このように、特定入賞領域と一般入賞領域を設けた場合、特定入賞領域を通過した遊技球と、一般入賞領域を通過した遊技球はそれぞれ異なる位置(排出口)から排出されることとなるので、このような場合には、上記実施例のように、ハウジング32e、33eの上面の一部に傾斜面を1つ形成するのではなく、特定入賞領域と一般入賞領域に対応してハウジング32e、33eの上面2箇所に傾斜面を設けても良い。
また、上記実施例では、第1大入賞装置32と第2大入賞装置33を同一の構成としたので、これら双方のハウジング32e、33eの上面に傾斜面32g、33gを設けたが、上側に配置される第1大入賞装置32に設けられた傾斜面32gは省略してもよい。
また、上記実施例では、第2大入賞装置33の傾斜面33gを一方向に傾斜するものとしたが、これに限らず、相対する2方向に傾斜する屋根型の傾斜面としてもよい。このように、傾斜面33gを相対する2方向に傾斜する屋根型とすることにより、上側の大入賞口32から排出される遊技球の流下方向が一箇所に集中することがなくなり、方向が分離されることとなるので、排出される遊技球による球詰まり(滞留)の発生を抑制することができる。
また、上記実施例では、2個の大入賞装置32、33を遊技盤面上の左右方向(水平方向)に同じ位置に配置したが、2個の大入賞装置32、33を遊技盤面上の左右方向にずらして配置してもよい。この場合、2個の大入賞装置32、33を遊技盤面上の上下方向(鉛直方向)に重なり合う部分があればよく、下側の第2大入賞装置33における上側の第1大入賞装置32から排出される遊技球が落下する位置に、傾斜面を設ければよい。
また、上記実施例では、第2大入賞装置33の傾斜面33gを大入賞口33aの一部に対応する大きさとしたが、これに限らず、傾斜面33gを大入賞口33aの長手方向全体に渡って形成してもよい。このような構成によれば、上下の大入賞装置32、33を左右方向(水平方向)にずらして縦列配置した場合であっても、上側の大入賞装置32から排出される遊技球を下側の大入賞装置33の傾斜面33gに落下させることが容易となり、これにより、遊技盤の盤面構成の設計の自由度やゲーム性が高まり、延いては斬新な盤面構成を有する遊技機を提供することができる。
上記各実施例及び変形例による遊技機を示す正面図である。 上記各実施例及び変形例の遊技盤の概略構成を示す正面図である。 上記各実施例及び変形例の大入賞装置を前面側からみた斜視図である。 上記各実施例及び変形例の大入賞装置を背面側からみた斜視図である。 上記各実施例及び変形例の大入賞装置の底面図である。 上記各実施例及び変形例の大入賞口の開閉機構を示す側面図である。 上記各実施例及び変形例の遊技機を示す背面図である。 上記各実施例の電子制御装置の構成を示すブロック図である。 上記各実施例及び変形例の主制御部のCPUの構成を示すブロック図である。 上記各実施例及び変形例の主制御部の内蔵RAMに格納されている各種メモリ等の代表例を示す説明図である。 上記各実施例及び変形例の盤面中継基板に接続される各種遊技装置を示すブロック図である。 上記各実施例及び変形例の払出制御基板に接続される各種遊技装置を示すブロック図である。 上記各実施例及び変形例の発射制御基板に接続される各種遊技装置を示すブロック図である。 上記各実施例及び変形例の音ランプ制御基板に接続される各種遊技装置を示すブロック図である。 上記各実施例及び変形例の図柄制御基板に接続される各種遊技装置を示すブロック図である。 上記各実施例及び変形例の図柄制御に関するコマンドの流れを示すブロック図である。 各実施例及び各変形例に係る遊技機において、大入賞口の開放パターンを説明するための説明図である。 各実施例及び各変形例の図柄表示装置に表示される大入賞口の開放パターンに関する大入賞口開放情報を示す説明図である。 各実施例及び各変形例に係る遊技機の主制御部が行うメインジョブを説明するためのフローチャートである。 各実施例及び各変形例に係る遊技機において、電源断(停電等)が発生したときの処理を示すフローチャートである。 各実施例及び各変形例に係る遊技機において、電源断(停電等)が発生したときの復電処理を示すフローチャートである。 各実施例及び各変形例に係る遊技機において、当否判定ジョブを説明するためのフローチャートである。 各実施例及び各変形例に係る遊技機において、大当り処理を説明するためのフローチャートである。 各実施例及び各変形例に係る遊技機において、外れ処理を説明するためのフローチャートである。 各実施例及び各変形例に係る遊技機において、特別図柄メインジョブの概略を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…遊技機(パチンコ遊技機)、20…遊技盤、25…図柄表示装置、25a…表示部(表示面)、29、30…普通図柄作動ゲート、31…始動口、33…大入賞装置、34、35…入賞口、200…主制御部(賞遊技価値付与装置、当否判定手段、大入賞装置制御手段)、230…払出制御部、250…発射制御部、260…音ランプ制御部、280…図柄制御部。

Claims (5)

  1. 遊技盤に設けられた始動口への遊技球の入球に基づいて当りか否かを判定する当否判定手段と、
    前記当否判定手段による判定結果を識別情報として変動表示可能な可変表示手段と、
    遊技球が入球可能な大入賞口を有し、前記大入賞口を遊技球の入球が困難な閉鎖状態と遊技球の入球が容易な開放状態とに変更可能な複数の大入賞装置と、
    前記可変表示手段に表示される識別情報が予め定められた特定の図柄となったとき、前記大入賞口を開放状態にするとともに、所定の終了条件の成立により前記大入賞口を閉鎖状態にし、所定の継続回数を上限として一旦閉鎖状態にした前記大入賞口を再び開放状態とすることが可能な大入賞装置制御手段とを備え、
    前記複数の大入賞装置は、前記遊技盤の上下方向に所定の間隔を空けて重畳配置されており、
    前記大入賞装置制御手段は、前記大入賞口への遊技球の入球に関して遊技者に利益を付与するとともに、前記利益を前記複数の大入賞装置毎にそれぞれ異ならせており、さらに、前記大入賞口が開放状態から閉鎖状態となるまでを1回のラウンドとした場合、前記1回のラウンド内で前記複数の大入賞装置の大入賞口を順番に開放させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記1回のラウンド内における複数の前記大入賞口の開放態様を複数種類記憶する開放態様記憶手段と、
    前記開放態様記憶手段に記憶された開放態様を選択する開放態様選択手段と、
    前記開放態様選択手段にて選択された開放態様を前記1回のラウンド内で遊技者に報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記報知手段は、現在開放している大入賞口を報知する第1の報知手段と、現在開放している大入賞口の残り開放時間を報知する第2の報知手段と、次に開放する大入賞口を報知する第3の報知手段とを少なくとも備えていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記開放態様選択手段は、前記開放態様記憶手段に記憶された開放態様を選択する際に、前記可変表示手段に表示される前記識別情報で成立した前記特定の図柄の種類に基づいて、複数の前記開放態様の各選択率を変更することを特徴とする請求項2または3に記載の遊技機。
  5. 前記複数の大入賞装置において、上側に配置された前記大入賞装置の大入賞口に入球した遊技球は、下側に配置された前記大入賞装置の上面に排出されるように構成されており、
    前記下側に配置された大入賞装置の上面における、前記上側に配置された大入賞装置から遊技球が排出される部位には、傾斜部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の遊技機。
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